JP2019084251A - 製剤用外包装袋及び包装された製剤容器入り製剤 - Google Patents
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Abstract
Description
このプラスチック製の製剤容器は、酸素バリヤ性や二酸化炭素バリヤ性、水蒸気バリヤ性が低いことから、輸液製剤等を入れて長期間保管すると、製剤中のアミノ酸等の成分が酸化したり、炭酸水素ナトリウム等の成分から二酸化炭素が放出したり、水分が蒸発して各成分の濃度が高くなる等の問題を生ずる。このため、製剤を入れた製剤容器は、酸素や二酸化炭素のバリヤ性と水蒸気バリヤ性の高い外包装袋で包装されて保管等され、製剤を使用するときに製剤が入った製剤容器から外包装袋が取り外される。
ところで、輸液製剤等は、患者の体温に近い温度にして患者に点滴静注されることから、保温庫に外包装袋で包装された製剤容器を入れて輸液製剤等を約40℃に加温した後、保温庫から取り出し、加温した輸液製剤等の温度がそれほど下がらない間に製剤容器から外包装袋を取り外して、患者に輸液製剤等を投与する。
この場合、保温庫から外包装袋で包装された製剤容器を取り出したとき、製剤容器と外包装袋の間の空間には、輸液製剤等から蒸発して製剤容器を透過した水蒸気が加温された状態で充満しており、外包装袋の外側は常温(例えば、手術室の室温25℃)の空気であることから、外包装袋の外側は内側よりも温度が低く、水蒸気が凝縮して外包装袋の内面に付着し外包装袋が曇るといった外観不良が生ずる。この曇りの程度が大きく輸液製剤等を使用するときまでそのまま残っていると、使用者は不良品であると勘違いして廃棄するという問題が生ずる。
この点、特許文献1(特許第5428156号公報)には、二軸延伸ポリアミド系樹脂フィルムの一方の面に、無機酸化物蒸着膜を1層又は2層以上積層し、さらに該無機酸化物蒸着膜の上に、ヒートシール性樹脂層を積層した積層フィルム、を製袋して得られる医療用プラスチック製容器用の包装袋であって、水蒸気透過度が、JIS K 7129に準拠した手法で得られる数値が2.0g/m2・day以上、10.0g/m2・day以下である医療用プラスチック製容器用の包装袋が開示されている。
すなわち、特許文献1の包装袋は、袋内に結露が生じないように水蒸気透過度が2.0g/m2・day以上、10.0g/m2・day以下と比較的高くなっており、これを輸液製剤等の外包装袋に使用した場合、長期間保管すると、製剤から蒸発して包装袋を透過する水分の量が多くなり、製剤中の各成分の濃度が高くなる等の問題を生ずる。
また、特許文献1の包装袋は、酸素透過度が、JIS K 7126に準拠した手法で得られる数値が5ml/m2・24時間・MPa以下と比較的高く、輸液製剤等の外包装袋に使用した場合、長期間保管すると、製剤中のアミノ酸等の成分が酸化したり、炭酸水素ナトリウム等の成分から二酸化炭素が放出したりするという問題も生ずる。
製剤用外包装袋を提供して、上記課題を解決するものである。
本発明の製剤用外包装袋と包装された製剤容器入り製剤の実施形態について説明する。
図1は、本発明の製剤用外包装袋で包装された製剤容器入り製剤の正面図、図2は、図1のX−X断面図、図3は、図1のY−Y断面図である。
図において、1は包装された製剤容器入り製剤、10は製剤用外包装袋、11は表側積層体、11aは表側積層体11の周縁部分、12は裏側積層体、12aは裏側積層体12の周縁部分、20は製剤容器、21は表側フィルム、21aは表側フィルム21の周縁部分、22は裏側フィルム、22aは裏側フィルム22の周縁部分、23は注出口、30は製剤、Sは空間である。
図1〜3に示すように、包装された製剤容器入り製剤1は、製剤用外包装袋10、製剤容器20及び製剤30から構成され、製剤用外包装袋10と製剤容器20の間には空間Sが形成されている。
製剤用外包装袋10は、製剤30が入った製剤容器20を収納する空間を形成した状態で表側積層体11の周縁部分11aと裏側積層体12の周縁部分12aが重ね合されてヒートシールされた構成を有し、製剤30が入った製剤容器20を密封している。
図4は、表側積層体11と裏側積層体12に使用される積層体の層構成の一例を示した模式的な断面図であり、図において、100は積層体、101は無機酸化物が蒸着される基材層となる基材フィルム、102は無機蒸着膜、103はヒートシール層、104は中間層、105は外面層、110は接着剤層である。
図4に示すように、積層体100においては、透明な基材フィルム101の一方の面(内側の面)に無機蒸着膜102が積層され、その上に接着剤層110を介してヒートシール層103が積層され、基材フィルム101の他方の面(外側の面)に中間層104を介して外面層105が積層されている。
この場合、無機蒸着膜102が本発明の無機蒸着バリア層となり、基材フィルム101と無機蒸着膜102が本発明の透明バリアフィルム層となる。
基材フィルム101には、ポリアミド系樹脂フィルム、例えば、ナイロン6、ナイロン66等のナイロンフィルムが使用される。
無機蒸着膜102には、プラズマ化学気相成長法により形成された酸化アルミニウムからなる蒸着膜が使用される。
ヒートシール層103を形成するヒートシール性樹脂には、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(綿状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン等が使用される。
中間層104、外面層105には、透明な樹脂、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂が使用される。
接着剤層110を形成する接着剤には、1液硬化型のまたは2液硬化型のポリウレタン系接着剤等が使用される。
図5に示すように、積層体200においては、透明な基材フィルム201の一方の面(外側の面)に無機蒸着膜202が積層され、基材フィルム201の他方の面(内側の面)に接着剤層210を介してヒートシール層203が積層され、蒸着基材層101上に接着剤層211を介して中間層204が積層され、中間層204の上に接着剤層212を介して外面層205が積層されている。
この場合、無機蒸着膜202が本発明の無機蒸着バリア層となり、基材フィルム201と無機蒸着膜202が本発明の透明バリアフィルム層となる。
基材フィルム201には、ポリエステル系樹脂フィルムが使用される。
無機蒸着膜202には、プラズマ化学気相成長法により形成された二酸化ケイ素からなる蒸着膜が使用される。
ヒートシール層203を形成するヒートシール性樹脂には、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(綿状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン等が使用される。
中間層204には、ポリアミド系樹脂フィルム、例えば、ナイロン6、ナイロン66等のナイロンフィルムが使用される。
外面層205には、透明な樹脂、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂が使用される。
接着剤層210、211、212を形成する接着剤には、1液硬化型のまたは2液硬化型のポリウレタン系接着剤等が使用される。
図1〜3に示す製剤用外包装袋10においては、長方形状の1枚の積層体100が、2つ折りされて表側積層体11と裏側積層体12が形成され、その周縁部分11a、12aがヒートシールされている。
製剤容器20は、一定量の製剤30を入れる空間を形成し、上部において注出口23を挟んだ状態で、表側フィルム21の周縁部分21aと裏側フィルム22の周縁部分22aが重ね合されてヒートシールされた構成を有し、製剤30を密封している。
表側フィルム21、裏側フィルム22には、ヒートシール性を有する透明な樹脂フィルム、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルムが使用される。
注出口23は、ポリエチレン等の樹脂を円筒状に成型した注出口本体とそれに被せるキャップ等から構成され、注出口23の開口部はゴム栓により塞がれている。
製剤容器20は、200mL〜1000mLの製剤30を収容できる容器が好ましく、
300〜600mLの製剤30を収容する容器30がさらに好ましい。
製剤容器20に入れられて密封される製剤30には、輸液製剤、注射液、補充液、診断用薬等が挙げられる。
輸液製剤には、総合アミノ酸製剤、高アンモニア血症改善剤、尿素サイクル異常症薬、輸液用電解質液、高カロリー輸液用微量元素製剤、生理食塩液、輸液用電解質液、糖・電解質・アミノ酸液、アミノ酸・ビタミンB1加総合電解質液、高カロリー輸液用糖・電解質・アミノ酸液、重炭酸リンゲル液、ブドウ糖加酢酸リンゲル液、高カロリー輸液用基本液等が挙げられる。
注射液には、ブドウ糖注射液、必須アミノ酸純結晶注射液、肝不全用アミノ酸注射液等が挙げられる。
補充液には、透析ろ過型人工腎臓用補充液等挙げられ、診断用薬には、下垂体機能検査薬等が挙げられる。
製剤30は、各種電解質を含有する細胞外液補充液が好ましく、さらに有効成分自身が気体となり製剤容器20を通過する炭酸水素ナトリウムを含有する重炭酸リンゲル液がさらに好ましい。
製剤用外包装袋10の水蒸気透過度(JIS K 7129に準拠した手法で得られる水蒸気透過度)は、0.6g/m2・day以上、1.9g/m2・day以下である。
包装された製剤容器入り製剤1は、製剤30を使用する前に保温庫で約40℃に加温される。このとき、包装された製剤容器入り製剤1においては、製剤30より蒸発した水蒸気が、製剤容器20を透過して、製剤用外包装袋10と製剤容器20との間に空間S内に充満している。
この後、包装された製剤容器入り製剤1は、保温庫から取り出されて手術室等に運ばれる。手術室等の室温は約25℃であり、包装された製剤容器入り製剤1の空間S内は約40℃に加温されていることから、製剤用外包装袋10の外側と内側で温度差が生じ、空間S内の水蒸気が凝縮して製剤用外包装袋10の内面に付着して曇りが生ずる。
製剤用外包装袋10の水蒸気透過度は、0.6g/m2・day以上、1.9g/m2・day以下であることから、製剤用外包装袋10の内面に付着した曇りの程度はそれほど大きくなく、空間S内の水蒸気は、製剤用外包装袋10を透過して外に放出されて空間Sの水蒸気量が徐々に減少し、製剤用外包装袋10に生じた曇りがそのまま残らずに消失する。
この場合、製剤用外包装袋10の水蒸気透過度は、1.2g/m2・day以上、1.9g/m2・day以下とすると、製剤用外包装袋10の内面に付着した曇りの程度を小さくして、製剤用外包装袋10に生じた曇りを短時間で消失させることができる。
製剤用外包装袋10の水蒸気透過度が0.6g/m2・dayより小さい場合は、製剤用外包装袋10の内面に付着した曇りの程度が大きく、製剤用外包装袋10を透過して外に放出される水蒸気の量が少なく、製剤用外包装袋10に生じた曇りは消失せずにそのまま残る。
一方、製剤用外包装袋10の水蒸気透過度が1.9g/m2・dayより大きいと、包装された製剤容器入り製剤1を保管している間に、製剤30から蒸発して製剤容器20を透過した後製剤用外包装袋10を透過して外に放出される水分の量が多くなって、製剤30中の各成分の濃度が高くなり、長期間に渡って包装された製剤容器入り製剤1を保管できなくなる。
製剤用外包装袋10の酸素透過度(JIS K 7126に準拠した手法で得られる酸素透過度)は、1.0ml/m2・24時間・MPa以下である。
このため、製剤30がアミノ酸等の酸化される成分を含むもの(例えば、総合アミノ酸製剤、糖・電解質・アミノ酸液、アミノ酸・ビタミンB1加総合電解質液、高カロリー輸液用糖・電解質・アミノ酸液)である場合、包装された製剤容器入り製剤1を長期間に渡って保管しても、製剤30中のアミノ酸等はほとんど酸化せず、製剤30の効能は低下しない。
また、製剤30が、二酸化炭素となって放出されやすい炭酸水素ナトリウム等の成分を含むもの(例えば、重炭酸リンゲル液)である場合、包装された製剤容器入り製剤1を長期間に渡って保管しても、製剤30から二酸化炭素はほとんど放出されず、製剤30の効能は低下しない。
これに対して、製剤用外包装袋10の酸素透過度が、1.0ml/m2・24時間・MPaより大きいと、製剤30中のアミノ酸等が酸化されやすく、また、製剤30中の炭酸水素ナトリウム等から二酸化炭素が放出されやすく、包装された製剤容器入り製剤1を長期間に渡って保管すると、製剤30の効能は低下する。
まず、厚さ250μmのポリエチレンフィルムからなる表側フィルム21と裏側フィルム22の周縁部分21a、22aを重ね合せ、上部においてポリエチレン製の注出口23本体を挟んだ状態で、周縁部分21a、22aをヒートシールして、製剤容器20を作製し、作製した製剤容器20に注出口23本体の開口部から重炭酸リンゲル液500mlを注入した後、注出口23本体の開口部をゴム栓で塞いでキャップを被せ、製剤30(重炭酸リンゲル液)を密封した製剤容器20を得た。
次に、透明な基材フィルム101に厚さ15μmのナイロンフィルムを使用し、その一方の面にプラズマ化学気相成長法により形成された酸化アルミニウムからなる無機蒸着膜102を形成し、基材フィルム101の他方の面に、厚さ15μmのポリエチレン樹脂層を介して、厚さ30μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムを積層し、中間層104及び外面層105を形成した。次いで、無機蒸着膜102上に、ドライラミネート用の接着剤からなる接着剤層110を介して、厚さ60μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルムを積層してヒートシール層103を形成し、積層体100を作製した。
この後、作製した積層体100を2つ折りして表側積層体11と裏側積層体12を形成し、表側積層体11と裏側積層体12の間に、製剤30(重炭酸リンゲル液)を密封した製剤容器20を挟んで、周縁部分11a、12aをヒートシールすることにより製袋して製剤用外包装袋10を形成すると共に、製剤用外包装袋10内の空間部分を二酸化炭素で置換して、製剤用外包装袋10内に製剤容器20を密封し、包装された製剤容器入り製剤1を得た。
実施例1と同様にして、製剤30(重炭酸リンゲル液)を密封した製剤容器20を得て、積層体100を作製した。
次いで、透明な基材フィルム201に厚さ12μmのポリエステルフィルムを使用し、その一方の面に、プラズマ化学気相成長法により形成された二酸化ケイ素からなる無機蒸着膜202を形成し、無機蒸着膜202上に、厚さ15μmの二軸延伸ナイロンフィルムをドライラミネート用の接着剤からなる接着剤層211を介して積層して中間層204を形成し、中間層204の上に、厚さ30μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムをドライラミネート用の接着剤からなる接着剤層212を介して積層して外面層205を形成した。次いで、基材フィルム201の他方の面に、ドライラミネート用の接着剤からなる接着剤層210を介して、厚さ60μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルムを積層してヒートシール層201を形成し、積層体200を作製した。
作製した積層体100と積層体200の一方を表側積層体11とし、他方を裏側積層体12とし、表側積層体11と裏側積層体12の間に、製剤30(重炭酸リンゲル液)を密封した製剤容器20を挟んで、周縁部分11a、12aをヒートシールすることにより製袋して製剤用外包装袋10を形成すると共に、製剤用外包装袋10内の空間部分を二酸化炭素で置換して、製剤用外包装袋10内に製剤容器20を密封し、包装された製剤容器入り製剤1を得た。
実施例1の積層体100に代えて、実施例2で作製した積層体200を使用し、積層体200を2つ折りして表側積層体と裏側積層体を形成し、表側積層体と裏側積層体の間に、実施例1で使用した製剤30(重炭酸リンゲル液)を密封した製剤容器20を挟んで、周縁部分11a、12aをヒートシールすることにより製袋して製剤用外包装袋を形成すると共に、製剤用外包装袋内の空間部分を二酸化炭素で置換して、製剤用外包装袋内に製剤容器20を密封し、包装された製剤容器入り製剤を得た。
実施例、比較例で得られた製剤用外包装袋について、MOCON法(JIS K7126、JIS K7129)を用いて水蒸気透過度及び酸素透過度を測定した。
また、実施例、比較例で得られた包装された製剤容器入り製剤を、40℃に設定した保温庫に二昼夜(約65時間)保管した後、保温庫から取り出して、室温25℃の部屋に放置し、そのときに発生した製剤用外包装袋内の曇りの状態を一定時間毎に観察した。
さらに、実施例1と比較例1で得られた製剤用外包装袋について、保温庫から取り出して室温25℃の部屋に放置し、1時間経過後に、製剤用外包装袋の内面に付着した曇りの部分の水分をペーパータオルで拭きとって、ペーパータオルが吸収した水分の重量を測定した。
実施例、比較例で得られた製剤用外包装袋について、水蒸気透過度及び酸素透過度の測定結果を表1に示す。
上記の表1、表2に示されているように、実施例1の水蒸気透過度が1.510g/m2・dayの製剤用外包装袋においては、袋内の曇りの程度が小さく、2.5時間経過すると袋内の曇りが薄くなり始め、4.5時間経過後に袋内の曇りが消失し、実施例2の水蒸気透過度が0.826g/m2・dayの製剤用外包装袋においては、袋内の曇りは中程度で、9時間経過すると袋内の曇りが薄くなり始め、11時間経過後に袋内の曇りが消失した。
これに対して、比較例1の水蒸気透過度が0.214g/m2・dayの製剤用外包装袋では、袋内の曇りの程度が大きく、11時間経過しても袋内の曇りがそのまま残っていた。
この場合、上記の表3に示されているように、実施例1の袋内の曇りの水分の重量は、比較例1の袋内の曇りの水分の重量の1/4であり、実施例1の袋内の曇りの程度は、実施例1の袋内の曇りの程度よりも大幅に小さくなっている。
また、実施例1、2、比較例1の製剤用外包装袋の酸素透過度は、1.0ml/m2・24時間・MPa以下の極めて低い値であった。
10 製剤用外包装袋
11 表側積層体
11a 周縁部分
12 裏側積層体
12a 周縁部分
20 製剤容器
21 表側フィルム
21a 周縁部分
22 裏側フィルム
22a 周縁部分
23 注出口
30 製剤
100 積層体
101 基材フィルム
102 無機蒸着膜
103 ヒートシール層
104 中間層
105 外面層
110 接着剤層
200 積層体
201 基材フィルム
202 無機蒸着膜
203 ヒートシール層
204 中間層
205 外面層
210、211、212 接着剤層
S 空間
Claims (11)
- 基材フィルム上に無機蒸着バリア層が形成された透明バリアフィルム層とヒートシール層を備えた透明な積層体の該ヒートシール層をヒートシールすることにより製袋して得られる製剤用外包装袋であって、
JIS K 7129に準拠した手法で得られる水蒸気透過度が、0.6g/m2・day以上、1.9g/m2・day以下であること
を特徴とする製剤用外包装袋。 - JIS K 7126に準拠した手法で得られる酸素透過度が、1.0ml/m2・24時間・MPa以下であることを特徴とする請求項1記載の製剤用外包装袋。
- 前記透明バリアフィルム層の内面側に接着剤層を介して前記ヒートシール層が積層され、前記透明バリアフィルム層の外面側に中間層を介して外面層が積層されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の製剤用外包装袋。
- 前記基材フィルムは、ポリアミド系樹脂フィルムであり、前記無機蒸着バリア層は、酸化アルミニウムを前記基材フィルム上に蒸着させて形成されたものであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載した製剤用外包装袋。
- 前記ヒートシール層は、低密度ポリエチレンフィルム層であり、前記外面層は、二軸延伸ポリプロピレンフィルム層であることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の製剤用外包装袋。
- プラスチック製の製剤容器に入れられて透明な外包装袋で包装された製剤容器入り製剤であって、
前記外包装袋は、基材フィルム上に無機蒸着バリア層が形成された透明バリアフィルム層とヒートシール層を備えた透明な積層体の該ヒートシール層をヒートシールすることにより製袋して得られる袋であって、JIS K 7129に準拠した手法で得られる水蒸気透過度が、0.6g/m2・day以上、1.9g/m2・day以下であることを特徴とする包装された製剤容器入り製剤。 - JIS K 7126に準拠した手法で得られる酸素透過度が、1.0ml/m2・24時間・MPa以下であることを特徴とする請求項6記載の包装された製剤容器入り製剤。
- 前記透明バリアフィルム層の内面側に接着剤層を介して前記ヒートシール層が積層され、前記透明バリアフィルム層の外面側に中間層を介して外面層が積層されていることを特徴とする請求項6又は請求項7記載の包装された製剤容器入り製剤。
- 前記基材フィルムは、ポリアミド系樹脂フィルムであり、前記無機蒸着バリア層は、酸化アルミニウムを前記基材フィルム上に蒸着させて形成されたものであることを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれかに記載した包装された製剤容器入り製剤。
- 前記ヒートシール層は、低密度ポリエチレンフィルム層であり、前記外面層は、二軸延伸ポリプロピレンフィルム層であることを特徴とする請求項8又は請求項9記載の包装された製剤容器入り製剤。
- 前記製剤は、輸液製剤、注射液、補充液、診断用薬のいずれかであることを特徴とする請求項6乃至請求項10のいずれかに記載した包装された製剤容器入り製剤。
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