JP2019081576A - 持ち運び用包装箱のブランクシート及び持ち運び用包装箱 - Google Patents
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Description
しかし、特許文献1に示すいわゆるワンタッチ底を有する包装箱は、底板フラップがほぼ台形形状に形成されている。このようなワンタッチ底の底板フラップまで取っ手を形成するスリットを延ばすと接着が不十分となる。したがって、これまでワンタッチ底の包装箱には、取っ手のためのスリットを形成できなかった。
そこで、本発明は、製函が容易ないわゆるワンタッチ底を有し、引き上げられる取っ手を構成可能なスリットが形成された持ち運び用包装箱のブランクシート及び持ち運び用包装箱を提供する。
この構成によれば、スリットの長さをコンパクトにしつつ、取っ手を引き上げ易くすることができる。
この構成によれば、取っ手を有する包装箱を非常に容易に製函することができる。
この構成によれば、取っ手を引き上げた際に第1天板フラップ側の端部を第1側板部に係止させることが可能となる。
この構成によれば、取っ手の引き起こし時に、第1側板部側に形成された外層部の端部は引き起こされるが、その下方の内層部の端部は、第1側板部側に係合し外層部の端部と一緒に引き起こされない。したがって、第1側板部側に形成した端部の引き起こし起点が変わるため、収容物品による荷重が分散される。
この構成によれば、内層部に形成されたスリットの先端が外層部に形成されたスリットに干渉することを回避することができ、収容物による荷重をより効果的に分散することができる。
この構成によれば、2本のスリットを先端面部により覆っているため、取っ手を引き上げた際にできる開口部を先端面部によって覆うことができる。
この構成によれば、係止辺により取っ手の開口部内側への進入を抑えるとともに、取っ手に掛かる荷重を先端面部に掛けることができる。
この構成によれば、上記いずれかの作用及び機能を奏する。
第1側板部2の後述する外層部2A及び第3側板部4は、側辺6aの延在方向及びこれに直交する上辺6b又は下辺6c方向の寸法を略同一とする矩形に形成されている。第2側板部3及び第4側板部5は、側辺6aの延在方向及びこれに直交する上辺6b又は下辺6c方向の寸法を略同一とする矩形に形成されている。
内層部2Bには、ブランクシート1が図4に示す製函前の偏平に折り畳まれた状態で外層部2Aの内面40側に折り返される第1底板フラップ25と重なり合うことを避ける略台形の切欠25kが形成されている。
内層部2B及びこれに連接している天板フラップ8Bには、これらの連接方向に延びるスリットSが2本、所定の間隔を空けて平行に形成されている。
2本のスリットS,Sは、天板フラップ8Bまで延ばすことにより、図3に示すように天板フラップ8を第1側板部2に対して略90度折り曲げた際に、スリットS,S間の角部が直線状又は略湾曲形状になるように、押し込められるようにしている。これにより、スリットS,S間を第1側板部2の外側に円弧状に撓ませて取っ手14にすることができる構成となっている。
天板フラップ8B側の端部14aは、第1側板部2における2本のスリットS,S間の寸法よりも大きく形成され、スリットS,Sの両幅方向に張り出した部分が張り出し角部35を構成している。
また、端部14bは、スリットSの先端を円弧形状にすることにより先端に向かって滑らかに拡開している。
2本のスリットS,Sの両外側には、第1側板部2の長手方向(側辺6aの延在方向)の中央部辺りで、取っ手14をその両脇から把持して引き出しを容易にする略半円形の切欠14kが形成されている。切欠14kは、例えば大人の指先が入り得る大きさに形成されているとよい。
外層部2A側の端部14dは、内層部2B側の端部14bと側辺6aの延在方向(すなわち長手方向)の位置がほぼ同じになるように形成されている。そのため、端部14dの幅狭な部分を形成している段差部36が端部14bの上方に重なり、端部14bの起き上がりを防止できるようになっている。
外層部2Aに連接する天板フラップ8Aと内層部2Bに連接する天板フラップ8Bとは、互いに重ねられた際に、第1天板フラップ8を構成する。
第3側板部4の上辺6bには、略台形の第3天板フラップ10が設けられている。
第4側板部5の上辺6bには、図1に示す筒体6の一方の開口部7の全体をちょうど覆う大きさの第4天板フラップ11が設けられている。第4天板フラップ11は、蓋部材を構成する。
第4天板フラップ11の先端には、製函時に差し込みスリット16に挿入される差し込み片17が形成されている。差し込み片17の先端角部は、製函時に差し込みスリット16への差し込みを容易にするようアールを成している。
接合部20は、第1側板部2の幅寸法(すなわち上辺6bの延在方向の寸法)よりも小さい幅寸法で設けられている。
基端面部21の上辺6bは、下辺6c方向に緩やかに傾斜している。先端面部22の上辺6b(係止辺)は、基端面部21の上辺6bの先端から第4側板部5の上辺6bに平行に延びている。その結果、先端面部22の上辺6bと第4側板部5の上辺6bの延長線との間には、数mmから数cmの隙間が形成されている。
すなわち、接合部20は、側方に突出させた矩形形状を、上辺6b側で小さく、下辺6c側で大きく略台形に切り欠いた形状となっている。下側の切欠20kは、第1側板部2の内層部2Bの切欠25kよりも大きくなるように形成されている。
図4に示すように、先端面部22は、第1側板部2に重ねられた際に、張り出し角部35と少しの隙間を空けてスリットS,Sの全体を覆う位置に設けられている。
第2底板フラップ26は、第2側板部3の下辺6cを下底辺とする略台形のベース部29と、ベース部29から突出し、第1底板フラップ25と接合してこれと連動可能となる連動接合部30とを備えている。
第2傾斜辺29gは、連動接合部30を突出させるとともに、連動接合部30をベース部29の外面(すなわち図1で見えているベース部29の面の裏面)に重ね合わせる際の折り曲げ線となっている。
連動接合部30は、製函時に第1底板フラップ25の一部と重なり接着により連結できるように形成されている。
第4底板フラップ28は、下辺6cにおいて第4側板部5に連接している。第4底板フラップ28は、第2底板フラップ26と同様に形成され、連動接合部30において第3底板フラップ27の一部と接着できるようになっている。
まず、図2に示す第1底板フラップ25を第1側板部2の外層部2Aの内面40に、第2底板フラップ26を第2側板部3の内面41にそれぞれ対向するように、それぞれの下辺6cで折り曲げる。第3底板フラップ27を第3側板部4の内面42に、第4底板フラップ28を第4側板部5の内面43にそれぞれ対向するように、それぞれの下辺6cで折り曲げる。
第2底板フラップ26及び第4底板フラップ28の連動接合部30は、ベース部29の外面に重なるように第2傾斜辺29gにおいて折り曲げる。
以上により、図4に示すように、製函前の偏平に折り畳まれたブランクシート1が完成する。
以上により、図1及び図5に示すように、開口部7が開口した包装箱Xになる。
以上により、図6に示すように、取っ手14を引き起こしていない状態の、直方体で積み上げが容易な状態の包装箱Xとなる。
そうすると、図3に示すように、取っ手14の第1天板フラップ8側の端部14a,14cが包装箱Xの内側に引きこまれ、張り出し角部35が第1側板部2の内面に係止可能に位置する。また、図7に示すように、取っ手14の端部14aが接合部20の先端面部22の上辺(係止辺)6bに当たってそれ以上引き出せなくなる。
以上により、取っ手14が引き起こされて、手持ちでの運搬が容易な包装箱Xとなる。
また、取っ手14の引き出し部分を従来に比べて小さくできたことにより、取っ手14を引き出して包装箱Xを持ち運ぶ際に、スリットS,S間に形成された隙間から塵埃類等が浸入する可能性を低減することができるという効果を奏する。
また、ブランクシート1及び包装箱Xは、先端面部22が取っ手14をほぼ覆うように形成されているため、取っ手14が引き起こされた際に形成される開口部を塞いで、塵埃類が入ることや中身が外から見えることを極力回避することができるという効果を奏する。
また、図2に示す展開されたブランクシート1を図4に示す折り畳まれた製函前の状態にする手順としては、上記実施形態で示した方法でなくてもよい。
2 第1側板部
2A 外層部
2B 内層部
6 筒体
6a 側辺(係止辺)
6c 上辺(二辺の内の一方)
6d 下辺(二辺の内の他方)
7 開口部
8 第1天板フラップ
9 第2天板フラップ
10 第3天板フラップ
11 第4天板フラップ
12 開口部
13 ワンタッチ底
14a 第1天板フラップ側の端部
14b 第1側板側の端部
14c 第1天板フラップ側の端部
14d 第1側板側の端部
20 接合部
21 基端面部
22 先端面部
25 第1底板フラップ
26 第2底板フラップ
27 第3底板フラップ
28 第4底板フラップ
S スリット
X 包装箱
Claims (8)
- 複数の側板部を組み立てて形成される筒体と、この筒体の一方の開口部を塞ぐ天板フラップと、前記筒体の他方の開口部を塞ぐ底板フラップとを備え、
前記複数の側板部の一つを構成する第1側板部に連接する第1天板フラップから前記第1側板部に亘って、かつ、前記第1側板部の互いに対向する二辺の中間部まで延びる2本のスリットが形成されている持ち運び用包装箱のブランクシート。 - 前記底板フラップは、偏平に折り畳まれた際に重なり合い、隣り合う底板フラップ同士が連結しており、偏平に折り畳まれた前記筒体の端部間を立ち上げて立体にする動作に伴って前記筒体の開口部を塞ぐワンタッチ底である請求項1に記載の持ち運び用包装箱のブランクシート。
- 前記2本のスリットは、前記第1天板フラップ側の端部において幅広に形成されている請求項1又は2に記載の持ち運び用包装箱のブランクシート。
- 前記第1側板部は、折り畳まれて外層部及び内層部の2層に形成され、
前記2本のスリットは、前記外層部及び前記内層部に貫通し、
前記2本のスリットの前記第1側板部側に形成された端部は、前記外層部が前記内層部よりも幅狭に形成されている請求項1から3のいずれか一項に記載の持ち運び用包装箱のブランクシート。 - 前記内層部に形成された前記2本のスリットの端部は、前記外層部に形成された前記2本のスリットの端部を間に挟んで、先端に向かって互いに徐々に拡開している請求項4に記載の持ち運び用包装箱のブランクシート。
- 製函時に前記第1側板部と隣り合う側板部には接合部が形成され、
前記接合部は、前記第1側板部とこの第1側板部と隣り合う側板部との間を接合する基端面部と、基端面部に連続し、前記2本のスリットを前記第1側板部の内面から覆う先端面部とを有している請求項1から5のいずれか一項に記載の持ち運び用包装箱のブランクシート。 - 前記先端面部は、前記第1側板部に重ねられた際に前記第1天板フラップ側で前記2本のスリットに直交する係止辺を有する請求項6に記載の持ち運び用包装箱のブランクシート。
- 請求項1から7のいずれか一項に記載のブランクシートを用いて形成された持ち運び用包装箱。
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- 2017-10-30 JP JP2017209859A patent/JP7072365B2/ja active Active
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