JP2024070733A - 包装箱 - Google Patents

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Abstract

Figure 2024070733000001
【課題】従来の包装箱の利点を備えつつ、梱包対象物の固定が解除されることを防止することができる包装箱を提供する。
【解決手段】
包装箱1は、直方体状であって、ポストに投函できる背の低い薄型の包装箱である。
【0082】
胴部2と、胴部2の開口を封止する一対の第2側板3と、底板6の内表面に梱包対象物Kを押し付ける可撓性の可撓性フィルム7と、を有する包装箱1において、可撓性フィルム7は底板6に取り付けられている。底板6の外表面に露出している可撓性フィルム7を覆う保護板8が第2側板3の下端縁に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、包装箱に関する。
ネットショッピングなどの通信販売の普及により、郵便や宅配便を利用した商品の搬送が多用され、そのなかでポストに投函できる背の低い薄型の包装箱が知られている。
この種の薄型の包装箱として、天板、一対の第1側板及び底板を有して左右方向に延びる四角筒状の胴部と、前記天板または第1側板に連設されて前記胴部の左右端の開口を封止する一対の封止部と、前記底板の内表面に載置された梱包対象物の少なくても一部を覆って該底板の内表面に前記梱包対象物を押し付ける可撓性の薄膜部材と、を有する包装箱が知られている(特許文献1参照)。この包装箱において、薄膜部材は、筒状であって、一方の開口から前記底板が挿入されることで前記底板に取り付けられている。また、封止部は、連設された基端支持板、側壁板及び先端支持板の3つの部材からなり、それぞれの境界線に沿って側面視コの字状に折られて、胴部の左右端の開口から胴部の内部空間に挿入された状態に組み立てられる。
従来の薄型の包装箱によれば、これを組み立てることで箱状にしつつ、底板と薄膜部材との隙間で梱包対象物を固定することができ、即、郵便や宅配便に利用することができる。
特開2021-098530号公報
しかしながら、この薄型の包装箱は、包装箱(底板)の外側に薄膜部材が露出しているため、例えば、ポストの投函時にポスト投函口と薄膜部材とが当たって薄膜部材が破け、あるいは、輸送時に包装箱を積み重ねた際に、下側の包装箱の天板の端縁によって上側の包装箱の薄膜部材が破け、梱包対象物の固定力が弱まってしまう可能性があるという問題がある。
そこで、本発明は、梱包対象物の固定力が弱まる可能性を低減できる包装箱を提供することを目的とする。
本発明の包装箱は、少なくとも天板、第1側板及び底板を有して左右方向に延びる角筒状の胴部と、前記胴部の左右端の開口を封止する一対の第2側板と、前記底板の内表面に載置された梱包対象物の少なくても一部を覆って該底板の内表面に該梱包対象物を押し付ける可撓性の薄膜部材と、を有する包装箱において、前記薄膜部材は、平板形状であって、該薄膜部材の左右端部の一方が前記底板の外表面に接着又は溶着されるとともに該薄膜部材の左右端部の他方が該底板の外表面または内表面に接着又は溶着されることで該底板に取り付けられ、または、筒状であって該薄膜部材の一方の開口から該底板が挿入されることで該底板に取り付けられ、前記第2側板の下端縁には、前記底板に沿って延びて前記薄膜部材の外表面を覆う保護板が連設されていることを特徴とする(以下、「第1の本発明の包装箱」という。)。
第1の本発明の包装箱では、薄膜部材は、その外表面が保護板によって覆われることで破けにくくなる。よって、第1の本発明の包装箱によれば、梱包対象物の固定力が弱まる可能性を低減することができる。
また、第1の本発明の包装箱において、前記底板に設けられ、該底板の外表面のうち前記薄膜部材に覆われた領域から所定距離離れた位置に、該底板の外表面及び内表面を貫通するように形成された差込孔と、前記保護板に設けられ、前記胴部の内部空間に向かって突出し前記差込孔に挿入される差込片と、を有することが好ましい(以下、「第2の本発明の包装箱」という。)。
第2の本発明の包装箱では、薄膜部材の前後方向外側から底板に向かって係止片が挿入される。そのため、薄膜部材が前後方向にずれて保護板より外側にはみ出すことを抑制することができる。よって、第2の本発明の包装箱によれば、薄膜部材は、より確実に保護板によって覆われて破けにくくなるので、梱包対象物の固定力が弱まる可能性を低減することができる。
また、この構成を備える包装箱では、底板の差込孔に保護板の差込片が下側から差し込まれるため、包装箱を持ち上げてから保護板を底板から外すような力が加わらない限り、保護板が外れることがない。よって、第2の本発明の包装箱によれば、保護板が誤って外れにくいため、薄膜部材が露出し破けて梱包対象物の固定力が弱まる可能性を低減することができる。
また、第2の本発明の包装箱において、前記差込孔は、前記底板の前端縁または後端縁に沿って形成されていることが好ましい(以下、「第3の本発明の包装箱」という。)。
第3の本発明の包装箱によれば、薄膜部材は、底板のほぼ全面を覆うように幅広に設定することができるため、大き目の梱包対象物であっても固定することができる。また、差込片は、差込孔に挿入されたときに第1側板の内表面で係止されることになるため、抜けにくくなる。よって、第3の本発明の包装箱によれば、保護板が誤って外れにくいため、薄膜部材が露出し破けて梱包対象物の固定力が弱まる可能性を低減することができる。
また、第2、第3の本発明の包装箱において、前記胴部は、全周に亘って形成された梱包折目線を有し、前記天板、後側の前記第1側板、前記底板、前側の前記第1側板及び支持板が前記胴部折目線を介して順次連設されるとともに、各胴部折目線で折り曲げて前記支持板の外表面に該天板の内表面を重ねることで四角筒状に形成され、前記第2側板は、側板折目線を介して前記天板に連設され、前記保護板は、下部折目線を介して前記第2側板に連設されることが好ましい(以下、「第4の本発明の包装箱」という。)。
第4の本発明の包装箱によれば、平板状態で梱包折目線を谷折りすることで、薄膜部材と底板との隙間に梱包対象物を挿入しやすくすることができる。
また、天板、一対の第1側板、底板、及び、支持板を各胴部折目線で折り曲げることで前後方向に巻き回したうえで、その底板に対して、天板から第2側板及び保護板を側板折目線及び下部折目線で折り曲げて左右方向から巻き付けて、差込孔に差込片を差し込むことができる。
つまり、第4の本発明の包装箱では、胴部を形成するために巻き回す方向(前後方向)と、底板に保護板が巻き付いて差し込まれる方向(左右方向)が異なるため、胴部に対して分解するような力(前後方向の力)がかかった場合でも、差込孔から差込片が抜けにくい。よって、第4の本発明の包装箱によれば、保護板が誤って外れにくいため、薄膜部材が露出し破けて梱包対象物の固定力が弱まる可能性を低減することができる。
また、第4の本発明の包装箱において、前記天板には、該天板の前端から後側の両隅部まで延びる破断可能線が設けられていることが好ましい(以下、「第5の本発明の包装箱」という。)。
第5の本発明の包装箱では、天板の前端縁は開放端となっている。そのため、天板の前端から破断可能線で順次天板を後側の両隅部まで破断させるだけで、第1側板及び第2側板をそれぞれ前後左右方向に開いて、包装箱を容易に開封することができる。
また、第5の本発明の包装箱において、前記破断可能線は、天板の前端の離間する2箇所から、それぞれ隣接する該天板の後端の両隅部まで延びるように2本形成され、前記天板の前端部には、一対の破断可能線を繋ぐ摘み部折目線と、該摘み部折目線から前記天板の前側端まで一対の破断可能線に沿って延びる一対の切れ目と、を備える摘み部が設けられていることが好ましい(以下、「第6の本発明の包装箱」という。)。
第6の本発明の包装箱では、天板を摘み部折目線で谷折りするだけで、摘み部を起立させ、この摘み部を上方乃至後方に引っ張ることで、2本の破断可能線に沿って天板を破断させることができる。よって、第6の本発明の包装箱では、包装箱を容易に開封することができる。
本発明の包装用箱の実施形態を示す斜視図。 図1の包装箱の板紙の展開図。 図1の包装箱の梱包工程を示す第1の斜視図であって、輸送時の板紙を説明する斜視図。 図1の包装箱の梱包工程を示す第2の斜視図であって、梱包対象物Kの載置を説明する斜視図。 図1の包装箱の梱包工程を示す第3の斜視図であって、胴部の組立てを説明する斜視図。 図1の包装箱の梱包工程を示す第4の斜視図であって、第2側板の組立てを説明する背面斜視図。 図1の包装箱の梱包工程を示す第5の斜視図であって、保護板の組立てを説明する背面斜視図。 図1の包装箱の梱包工程を示す第6の斜視図であって、包装箱に組み立てた状態を説明する背面斜視図。
以下、図1~8を参照しながら、本発明の一つの実施形態(以下、単に「本実施形態」という。)に係る包装箱1について説明する。
本実施形態の包装箱1は、図1で示すように、背の低い略直方体形状であって、左右方向に延びる四角筒状の胴部2と、胴部2の左右端開口をそれぞれ封止する一対の第2側板3とを有する。胴部2は、天板4、一対の第1側板5及び底板6を有する。
包装箱1は、後述するように、前後方向に延びる筒状の可撓性フィルム7(本発明の「薄膜部材に相当する。」)を備え、この可撓性フィルム7と底板6との間に梱包対象物Kが保持される。
図1及び図8に示すように、包装箱1は、第2側板3の下端縁に連設された保護板8を有する。保護板8は、底板6に沿って延びて、可撓性フィルム7の外表面を覆っている。
包装箱1は、図2に示すように、略T字状の段ボール紙製の板紙1Xによって作られる。以下、図2を参照しながら、板紙1Xの構成について説明する。
図2に示すように、板紙1Xの中央部には、天板4が配置される。天板4の下端縁には、胴部折目線aを介して略矩形状の第1側板5が連設されている。第1側板5の下端縁には、胴部折目線aを介して略矩形状の底板6が連設されている。底板6の下端縁には、胴部折目線aを介して第1側板5が連設されている。第1側板5の下端縁には、胴部折目線aを介して支持板9が連設されている。天板4、第1側板5、底板6、第1側板5及び支持板9は、いずれも略矩形状に形成されている。
図1に示した胴部2は、この天板4、第1側板5、底板6、第1側板5及び支持板9によって、構成される。天板4の上端から支持板9の下端、すなわち胴部2を構成する部材の全域に亘って、梱包折目線bが形成されている。梱包折目線bは、胴部折目線aに直交して上下方向に延設されている。また、梱包折目線bは、天板4、第1側板5、底板6、第1側板5及び支持板9の左右方向中央より左寄りに延設されている。
天板4には、一対の破断可能線41が設けられている。一対の破断可能線41は、天板4の上端(箱形状の場合には前端に相当する。)から下側(箱形状の場合には後側に相当する。)の両隅部まで、逆漏斗形状に延設されている。
天板4の上端部(箱形状の場合には前端部に相当する。)には、一対の破断可能線41を繋ぐように延びる摘み部折目線cが形成されている。摘み部折目線cは、天板4の上端縁と平行に延設されている。また、天板4には、摘み部折目線cの両端から天体の上端まで一対の破断可能線41に沿って一対の切れ目42が形成されている。天板4の上端縁と一対の切れ目42と摘み部折目線cとで囲まれた略矩形状の領域は、摘み部43として、後述するように、摘み部折目線cを回動軸として起立させることができる。
底板6には、底板6の上端縁(箱形状の場合には後端縁に相当する。)に沿って、底板6を貫通するように差込孔61が左右2箇所に形成されている。各差込孔61は、底板6の上端縁の中間部に形成されている。同様に、底板6の下端縁(箱形状の場合には前端縁に相当する。)にも差込孔61が2つ形成されている。差込孔61は、後述する保護板8の差込片81が差し込まれる矩形状の開口である。
天板4の左右端縁には、側板折目線dを介して略矩形状の一対の第2側板3がそれぞれ連設されている。側板折目線dは、折れ曲がりやすいように、直線状の罫線d1と略I字状の切目線d2とを交互に配置することで形成されている。第2側板3の左右方向の長さは、第1側板5の上下方向の長さと実質的に同一である。
右側の第2側板3の右端縁及び左側の第2側板3の左端縁には、下部折目線eを介して略矩形形状の一対の保護板8がそれぞれ連設されている。保護板8の基端縁から先端縁までの長さ(図2の左右方向の長さ)は、天板4及び底板6の長さ(図2の左右方向の長さ)の半分と実質的に同一である。
保護板8の上下端縁には、折目線fを介して一対の差込片81が連設されている。差込片81は、略直角台形状である。各差込片81は、保護板8の先端側に形成されている。
次に、包装箱1は、構成として、板紙1Xに加えて可撓性フィルム7を有する。可撓性フィルム7は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、及びポリ塩化ビニルなどの合成樹脂フィルムからなる。図3、図4に示すように、本実施形態の可撓性フィルム7は、筒状であって、その長さ(前後方向)は、底板6の前後方向の長さと実質的に同一である。
次いで、図3を用いて輸送時(梱包開始前の状態)の板紙1X及び可撓性フィルム7について説明する。
まず、図3に示すように、板紙1X(図2の状態の板紙1X)の側板折目線dを略180°に谷折りすると、略T字状の板紙1Xが折り畳まれて略矩形状となる。側板折目線dは、このように略180°折り曲げるため、略I字状の切目線d2を含むことで折り曲げやすく構成されている。
次に、折り畳んだ板紙1Xを、支持板9側から筒状の可撓性フィルム7に対して梱包折目線bに沿って挿入する。折り畳んだ板紙1Xは、可撓性フィルム7が保護板8の一部を覆う位置まで挿入する。これにより、可撓性フィルム7によって抑えることで、輸送時に折り畳んだ板紙1Xが伸展することが防止される。
次いで、図3から図8を参照して、板紙1X及び可撓性フィルム7を用いて梱包対象物Kを包装する手順について説明する。
まず、図3の状態から、可撓性フィルム7を、底板6の全面を覆うように、梱包折目線bに沿って移動させる。これにより、保護板8は、可撓性フィルム7で覆われなくなるので、側板折目線dで伸展でき、板紙1Xをもとの略T字状に展開することができる。
次に、図4に示すように、板紙1Xを梱包折目線bに沿って谷折りに折り曲げる。次いで、これによって生じた底板6と可撓性フィルム7との隙間に梱包対象物Kを挿入する。
次に、梱包折目線bに沿って折り曲げられた板紙1Xを、可撓性フィルム7の張力に抗して平板状に復元させる。これにより、可撓性フィルム7は、底板6の左右端縁に引っ張られて緊張し、梱包対象物Kを底板6に押し付ける。これによって、梱包対象物Kは所定の位置に固定される。
次に、図5に示すように、胴部2を組み立てる。具体的には、底板6に対して両第1側板5を胴部折目線aで折り曲げて起立させ、次に、第1側板5に対して支持板9を胴部折目線aで折り曲げて底板6に対向させ、最後に、第1側板5に対して天板4を胴部折目線aで折り曲げて底板6に対向させ、天板4を支持板9に重ね合わせる。
次に、図6に示すように、天板4が下方となるように包装箱1の上下をひっくり返し、天板4に対して奥側の第2側板3を側板折目線dで折り曲げて起立させ、胴部2の開口を閉塞させる。
次に、図7に示すように、起立させた第2側板3に対して保護板8を下部折目線eで折り曲げて、奥側の保護板8を可撓性フィルム7を介して底板6に重ね合わせる。このとき、保護板8の差込片81を底板6の差込孔61に差し込む。
次に、図8に示すように、同様に手前側の第2側板3及び保護板8を折り曲げて、保護板8の差込片81を底板6の差込孔61に差し込む。以上により、包装箱1を用いた梱包対象物Kの包装が完了する。
次いで、封緘された包装箱1の開封作業を説明する。まず、摘み部43を摘み部折目線cで折り曲げて天板4から起立させる。そして、摘み部43を上方乃至後方に引っ張り、天板4を一対の破断可能線41に沿って徐々に破断させる。
この破断可能線41は、後側の隅部まで延設され、かつ、天板4の前端縁は開放端であるため、天板4は、胴部折目線aを介して第1側板5にのみ接続された逆漏斗状の部分と、側板折目線dを介して第2側板3にのみ接続された一対の四角形状の部分とに三分割される。そして、逆漏斗状の部分が接続された第1側板5は、両隣の第2側板3に接続されていないため、逆漏斗状の部分及び第1側板5は、底板6に沿って展開される。同様に、四角形状の部分が接続された第2側板3は、両隣の第1側板5に接続されていないため、四角形状の部分及び第2側板3は、底板に沿って展開される。以上により、包装箱1を開封することができる。
以下、本実施形態の包装箱1の作用効果を説明する。
本実施形態の包装箱1では、底板6と可撓性フィルム7との隙間で梱包対象物Kを固定することができるため、容易に梱包対象物Kを梱包することができる。また、本実施形態の包装箱1では、板紙1Xを組み立てるだけで、梱包対象物Kを固定した包装箱をつくることができる。
本実施形態の包装箱1では、一対の保護板8が可撓性フィルム7の外表面を覆うことができる。これにより、可撓性フィルム7の外表面が破れにくくなるため、梱包対象物Kの固定力が弱まる可能性を低減することができる。
特に、本実施形態の包装箱1では、可撓性フィルム7の前後方向外側から底板6に向かって差込片81が挿入される。そのため、可撓性フィルム7が前後方向にずれて保護板8より外側にはみ出すことを抑制することができる。
また、本実施形態の包装箱1では、底板6の差込孔61に保護板8の差込片81が下側から差し込まれるため、包装箱1を持ち上げてから保護板8を底板6から外すような力が加わらない限り、保護板8が外れることがない。
また、本実施形態の包装箱1では、差込孔61は、底板6の前端縁または後端縁に沿って形成されているため、可撓性フィルム7は、底板6のほぼ全面を覆うように幅広に設定することができるため、梱包対象物Kのサイズが大きくても固定することができる。
特に、本実施形態の包装箱1では、差込孔61は、底板6の前端縁または後端縁に沿って形成されているため、差込片81は、差込孔61に挿入されたときに第1側板5の内表面で係止されることになるため、抜けにくくなる。
また、本実施形態の包装箱1では、板紙1Xを梱包折目線bで谷折りすることで、可撓性フィルム7と底板6との隙間を大きくすることができるため、梱包対象物Kを挿入しやすくすることができる。
本実施形態の包装箱1では、胴部2を形成するために天板4、一対の第1側板5、底板6、及び、支持板9を各胴部折目線aで折り曲げることで前後方向に巻き回したうえで、その底板6に対して、天板4から第2側板3及び保護板8を側板折目線d及び下部折目線eで折り曲げて左右方向から巻き付けて、差込孔61に差込片81を差し込む。つまり、胴部2を形成するために巻き回す方向(前後方向)と、底板6に保護板8が巻き付いて差し込まれる方向(左右方向)が異なるため、胴部2に対して分解するような力(前後方向の力)がかかった場合でも、差込孔61から差込片81が抜けにくい。
また、本実施形態の包装箱1では、天板4から前後方向及び左右方向に巻き付けるため、天板4を支持板9の外表面に重ね合わせるだけで胴部2を作ることができ、他に差込片81、差込孔61などを設ける必要がない。
本実施形態の包装箱1では、天板4の前端縁は開放端となっているため、天板4の前端から破断可能線41で順次天板4を後側の両隅部まで破断させるだけで、第1側板5及び第2側板3をそれぞれ前後左右方向に開いて、包装箱1を容易に開封することができる。
本実施形態の包装箱1では、天板4を摘み部折目線cで谷折りするだけで、摘み部43を起立させることができる。この摘み部43を上方乃至後方に引っ張ることで、2本の破断可能線41に沿って天板4を破断させることができるため、包装箱1を容易に開封することができる。
以下、本実施形態の変形例について説明する。
[変形例]
本実施形態では、包装箱1として、略直方体形状であるものを例に説明したが、包装箱1は、三角柱状や五角柱状などであってもよい。すなわち、胴部2は、四角筒状に限られず、角筒状であれば、三角筒状、五角筒状、六角筒状などであってもよい。
本実施形態では、材質として段ボール紙を例に説明したが、材質は、折り曲げて組立て可能であれば、ボール紙や薄い合成樹脂板であってもよい。
本実施形態では、天板4の下方に、第1側板5、底板6、第1側板5、支持板9が順次連設されたものを例に説明したが、本発明はこれに限られず、天板4の上方に第1側板5などを連設させて板紙1X全体を略十字形状にすることもできる。
また、胴部2は、例えば四角筒状を構成できれば足りるため、支持板9に係止片を形成し、その係止片を天板に形成した係止孔に挿入して組み立ててもよく、天板4の前端縁と前側の第1側板5の上端縁とを突き合わせて粘着テープで止めてもよい。つまり、支持板9は省略することもできる。
本実施形態では、胴部2として、天板4、一対の第1側板5、底板6(及び支持板9)を有して四角筒状に構成されるものを例に説明したが、上述したように例えば三角筒状にする場合、第1側板5は1枚でよく、五角筒状にする場合には、側板を追加する必要がある。
本実施形態では、梱包折目線bが、胴部2の左右方向中央より左寄りに形成されているものを例に説明したが、梱包折目線bは、左右方向中間部であれば位置は限定されない。また、梱包折目線bは、胴部折目線aに直交して延びるものを例に説明したが、梱包折目線bは、胴部折目線aに交差していれば直交する必要はない。なお、梱包折目線bは、それ自体を省略することもできる。
本実施形態では、天板4に逆漏斗形状の破断可能線41が設けられているものを例に説明したが、破断可能線41は、天板4の前端と下側(箱形状の場合には後側に相当する。)の両隅部とを繋ぐものであれば足りるため、略T字形状であってもよく、逆L字形状であってもよく、天板4の左右側縁(側板折目線d)に沿ってそれぞれ直線形状にすることもできる。なお、破断可能線41は、省略することもできる。
本実施形態では、摘み部折目線cとして、天板4の上端縁と平行に延びるものを例に説明したが、摘み部折目線cは、天板4の前端縁に沿って延びれば平行でなくてもよい。また、本実施形態では、天板4に一対の切れ目42が形成されているものを例に説明したが、一対の切れ目42は省略可能である。この場合、一対の破断可能線41の一部を摘み部折目線cに達するまで破断することで、摘み部43を起立させることができる。なお、摘み部折目線cを含めて摘み部43は、省略することもできる。
本実施形態では、底板6には、1枚の保護板8に対して2個の差込孔61が形成されているものを例に説明したが、差込孔61は、1個でもよく、3個以上でもよい。また、差込孔61は、底板6の前後端縁に沿って形成されたものを例に説明したが、底板6を覆う可撓性フィルム7の前後方向外側であれば、形成される位置及び延びる方向に限定はない。
なお、一枚の保護板8が底板6の左右方向全域を覆い、その保護板8の先端縁に折目線を介して差込片81を有する板状部材を追加して設けた場合には、差込孔61は、第2側板3に設けることもできる。
本実施形態では、第2側板3として、天板4の左右端縁に連設されたものを例に説明したが、第2側板3は、第1側板5の左右端縁に連設することもできる。また、第2側板3は、胴部2の左右開口を塞ぐものである必要があるため、上述したように包装箱1が三角柱状の場合には三角形状、包装箱1が五角柱状の場合には五角形状にすることができる。
本実施形態では、側板折目線dとして、直線状の罫線d1と略I字状の切目線d2とを交互に配置されたものを例に説明したが、側板折目線dは通常の罫線でもよい。
本実施形態では、左右の第2側板3のそれぞれに保護板8が合計2枚連設されたものを例に説明したが、保護板8は1枚でもよい。また、2枚の保護板8で、底板6(可撓性フィルム7)の裏面の全域を覆うものを例に説明したが、保護板8は、底板6を覆う可撓性フィルム7の一部でもカバーできれば足りるため、必ずしも底板6全域を覆うことを要しない。
本実施形態では、差込片81として、保護板8の上下端縁に合計2個設けられたものを例に説明したが、差込片81は、差込孔61に対応するように形成されれば足りるため、差込孔61について上述したように、形状、個数、位置、方向に限定はない。
本実施形態では、可撓性フィルム7として、筒状のものであってその長さ(前後方向)が底板6の前後方向の長さと実質的に同一であるものを例に説明したが、可撓性フィルム7は、梱包対象物Kの左右方向に掛け渡して梱包対象物Kを固定できれば足りるため、梱包対象物Kの前後方向の長さよりも小さくてもよい。
本実施形態では、可撓性フィルム7として、筒状のものを例に説明したが、可撓性フィルム7は、平板形状、すなわち底板6の内表面に沿って広がるものであってもよく、この場合、梱包対象物Kの左右方向に掛け渡すことができれば、可撓性フィルム7は、矩形状に限られず、三角形状、円形状などであってもよい。この平板形状の場合には、可撓性フィルム7は、底板6に接着又は溶着される。具体的には、可撓性フィルム7の左右端部の一方が底板6の外表面に接着又は溶着されるとともに可撓性フィルム7の左右端部の他方が底板6の外表面または内表面に接着又は溶着されることで底板6に取り付けられる。
本実施形態では、薄膜部材は、可撓性フィルム7として説明したが、本発明はこれに限られず、伸縮性のある紙であってもよい。薄膜部材が紙であれば、展開後の包装箱1を廃棄する際に分別が不要となる。
1 包装箱
2 胴部
3 第2側板
4 天板
41 破断可能線
42 切れ目
43 摘み部
5 第1側板
6 底板
61 差込孔
7 可撓性フィルム(薄膜部材)
8 保護板
81 差込片
a 胴部折目線
b 梱包折目線
c 摘み部折目線
d 側板折目線
d1 折目線
d2 切目線
e 下部折目線
f 折目線
K 梱包対象物


Claims (6)

  1. 少なくとも天板、第1側板及び底板を有して左右方向に延びる角筒状の胴部と、前記胴部の左右端の開口を封止する一対の第2側板と、前記底板の内表面に載置された梱包対象物の少なくても一部を覆って該底板の内表面に該梱包対象物を押し付ける可撓性の薄膜部材と、を有する包装箱において、
    前記薄膜部材は、平板形状であって、該薄膜部材の左右端部の一方が前記底板の外表面に接着又は溶着されるとともに該薄膜部材の左右端部の他方が該底板の外表面または内表面に接着又は溶着されることで該底板に取り付けられ、または、筒状であって該薄膜部材の一方の開口から該底板が挿入されることで該底板に取り付けられ、
    前記第2側板の下端縁には、前記底板に沿って延びて前記薄膜部材の外表面を覆う保護板が連設されていることを特徴とする包装箱。
  2. 請求項1に記載された包装箱において、
    前記底板に設けられ、該底板の外表面のうち前記薄膜部材に覆われた領域から所定距離離れた位置に、該底板の外表面及び内表面を貫通するように形成された差込孔と、
    前記保護板に設けられ、前記胴部の内部空間に向かって突出し前記差込孔に挿入される差込片と、を有することを特徴とする包装箱。
  3. 請求項2に記載された包装箱において、
    前記差込孔は、前記底板の前端縁または後端縁に沿って形成されていることを特徴とする包装箱。
  4. 請求項2または請求項3に記載された包装箱において、
    前記胴部は、全周に亘って形成された梱包折目線を有し、前記天板、後側の前記第1側板、前記底板、前側の前記第1側板及び支持板が前記胴部折目線を介して順次連設されるとともに、各胴部折目線で折り曲げて前記支持板の外表面に該天板の内表面を重ねることで四角筒状に形成され、
    前記第2側板は、側板折目線を介して前記天板に連設され、
    前記保護板は、下部折目線を介して前記第2側板に連設されることを特徴とする包装箱。
  5. 請求項4に記載された包装箱において、
    前記天板には、該天板の前端から後端の両隅部まで延びる破断可能線が設けられていることを特徴とする包装箱。
  6. 請求項5に記載された包装箱において、
    前記破断可能線は、前記天板の前端の離間する2箇所から、それぞれ隣接する該天板の後端の両隅部まで延びるように2本形成され、
    前記天板の前端部には、一対の破断可能線を繋ぐ摘み部折目線と、該摘み部折目線から前記天板の前側端まで一対の破断可能線に沿って延びる一対の切れ目と、を備える摘み部が設けられていることを特徴とする包装箱。


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