JP2019080778A - 使用済み手術用針の収納器及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】縫合後又は穿刺後の手術用針を安全に処置・管理することができる、使いやすい使用済み手術用針の収納器及びその製造方法を提供する。【解決手段】直方体形状の針山102aと、針山用支持具101とを有する使用済み手術用針の収納器であって、針山の長手方向の両端部のそれぞれが支持具の長手方向のそれぞれの端面から突出し、収容した針山の、支持具が支持する側面に対して反対側の側面の端部が支持具の側面から突出するように構成され、針山の側面が、支持具の上面に連なる側面に両面テープにより接着され、針山の底面には、剥離紙103b付きの両面テープが設けられ、剥離紙を、針山の長手方向の長さよりも長くして、その長い部分を剥離紙の把持部分103cとし、支持具の稜部分のうち、長手方向の両端部のそれぞれの、針山が収容されて突出している部分の支持具端部の稜部分が全て面取りされた角部が削られた丸面であるようになっている。【選択図】図3

Description

本発明は、使用済み手術用針の収納器及びその製造方法に関する。
医師が手術の際に縫合又は穿刺に用いる針については、手術前に予め用意した針の本数を数えておき、縫合又は穿刺が終わる度に一つ一つ所定の容器内に置き、手術が終わった後にその本数を数え、本数があっていることを確認した後に纏めて処理することが多い。この手術用針には尖鋭な小さなものが多いために、 容器内に単に置くだけであると紛失し易く、その結果、手術前に確認した針の数と合わなくなることがある。また、容器内に置く際に針に自分の手等を刺してしまうこともあるため、感染症の発症者や感染者、例えば、C型肝炎の発症者やエイズウイルスの感染者等の手術をする場合、医療関係者への感染の可能性が生じる。また、縫合又は穿刺した後の手術用針をスポンジやコルク等に突き刺して、手術後にその本数を確認してから、処分することも行われているが、この際にも上記したような問題が生じる。
従来の使用済み手術用針収納器として、支持体の表面上に長方形の収納部材が少なくとも一つ固定されてなる使用済み手術用マイクロ針収納器であって、該収納部材は、剥離紙とマイクロ針押さえ部材とからなる積層体であり、この積層体は、支持体に接している剥離紙の一部と、該剥離紙が折り曲げられて該剥離紙の一部の上に重ねられた剥離紙の残部と、該剥離紙の残部の上に接着剤層を介して設けられたマイクロ針押さえ部材とからなっており、該剥離紙の残部が該マイクロ針押さえ部材から剥離自在に構成されており、該支持体に接している該剥離紙の一部の長手方向先端部が支持体に対して反対側に折り曲げられており、該マイクロ針押さえ部材は、該剥離紙と接着していない部分が支持体上に固定されており、該マイクロ針押さえ部材の固定された部分と該剥離紙に接着している部分との境界に、該マイクロ針押さえ部材と該剥離紙とを貫通してミシン目が形成されていることを特徴とする使用済み手術用マイクロ針収納器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、使用済み手術用針の収納器として、支持体の表面に直方体形状のプラスチック発泡体が少なくとも一つ固着されてなる使用済み手術用針の収納器であって、該発泡体は、複数の発泡体素材をその長手方向に沿って接着剤で貼り合わせて積層した積層体であり、該手術用針を該発泡体の長手方向の側面に刺す時に、接着剤層を貫通して刺すことができるように構成されていることを特徴とする使用済み手術用針の収納器が知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、使用済み手術用マイクロ針収納器として、支持体の表面上に長方形の収納部材が少なくとも一つ固定されてなる使用済み手術用マイクロ針収納器であって、該収納部材は、剥離紙とマイクロ針押さえ部材とからなる積層体であり、この積層体は、支持体に接している剥離紙の一部と、該剥離紙が折り曲げられて該剥離紙の一部の上に重ねられた剥離紙の残部と、該剥離紙の残部の上に接着剤層を介して設けられたマイクロ針押さえ部材とからなっており、該剥離紙の残部が該マイクロ針押さえ部材から剥離自在に構成されており、該支持体に接している該剥離紙の一部の長手方向先端部が支持体に対して反対側に折り曲げられており、該マイクロ針押さえ部材は、該剥離紙と接着していない部分が支持体上に固定されており、該マイクロ針押さえ部材の固定された部分と該剥離紙に接着している部分との境界に、該マイクロ針押さえ部材と該剥離紙とを貫通してミシン目が形成されていることを特徴とする使用済み手術用マイクロ針収納器が知られている(例えば、特許文献3参照)。
しかし、上記特許文献1〜3はいずれも、使いやすさ等の点で、完全には満足できるものではなかった。
特開2002−238910号公報 特開2003−169813号公報 特開2011−104064号公報
従来のように、縫合又は穿刺用の針を単に容器内に置いたり、スポンジ等に突き刺したりして管理するだけでは、針を紛失したりすることがあって問題になっており、そのため、縫合又は穿刺した後に安全に針を処置し、管理することが求められていた。かくして、本発明の課題は、上述の従来技術の問題点を解決することにあり、縫合後又は穿刺後の手術用針を安全に処置・管理することができる、使いやすい使用済み手術用針の収納器及びその製造方法を提供することにある。
本発明の使用済み手術用針の収納器に係る発明は、直方体形状の針山と、垂直断面が「L」字形状である直方体様形状からなり、該針山の上面及び一側面を、それぞれ、「L」字の一片及び他の辺で支持・固定するための針山用支持具とを有する使用済み手術用針の収納器であって、該針山が該支持具内に収容された際に該針山の長手方向の両端部のそれぞれが該支持具の長手方向のそれぞれの端面から突出し、また、該収容した針山の、上記のように該支持具が支持する側面に対して反対側の側面の端部が該支持具の側面から突出するように構成されており、該針山の一側面が、該「L」字形状の支持具の上面に連なる側面に両面テープにより接着されており、該針山の底面である該「L」字形状の支持具に接していない部分には、剥離紙を付けたままの両面テープが設けられており、該剥離紙を、該針山の長手方向の長さよりも長くして、その長い部分を該剥離紙の針山の長手方向の一端から突出する把持部分として構成し、そして該「L」字形状の支持具の隣り合った二つの面が交わってなす直線である稜部分のうち、長手方向の両端部のそれぞれの、針山が収容されて突出している部分の支持具端部の稜部分が全て面取りされた角部が削られた丸面であるように構成されていることを特徴とする。
本発明の使用済み手術用針の収納器において、前記針山の一側面と前記針山用支持具の側面との間に両面テープが設けられると共に、該支持具と該針山の上面との間に接着剤が設けられており、該針山の上面及び一側面と該支持具とが固定されていることを特徴とする。
本発明の使用済み手術用針の収納器において、前記針山の上面に対応する前記支持具の上面に符号が設けられていることを特徴とする。
本発明の使用済み手術用針の収納器において、前記針山用支持具が、硬質プラスチックからなり、前記針山が、軟質プラスチック発泡体からなることを特徴とする。
本発明の使用済み手術用針の収納器の製造方法は、直方体形状の針山と、垂直断面が「L」字形状である直方体様形状からなり、該針山の上面及び一側面を、それぞれ、「L」字の一片及び他の辺で支持・固定するための針山用支持具とを有する使用済み手術用針の収納器の製造方法であって、鋳型を用いて、該「L」字形状の支持具の隣り合った二つの面が交わってなす直線である稜部分のうち、長手方向の両端部のそれぞれの、針山が収容されて突出している部分の支持具端部の稜部分が全て面取りされた角部が削られた丸面であるような支持具を成形し、該針山を、該支持具の長手方向のそれぞれの端面から該針山の長手方向の両端部のそれぞれが突出するように該支持具内に収容し、また、該収容した針山の、上記のように該支持具を支持する側面に対して反対側の側面の端部が該支持具の側面から突出するように収容し、該針山の底面である該「L」字形状の支持具に接していない部分に、剥離紙を付けたままの両面テープを貼付し、該剥離紙を、該針山の長手方向の長さよりも長くして、その長い部分を該剥離紙の針山の長手方向の一端から突出する把持部分として構成することを特徴とする。
本発明の使用済み手術用針の収納器の製造方法において、前記針山の一側面と、それに接する前記針山用支持具の上面に連なる側面との間に両面テープを貼付し、該支持具上面の裏面に接着剤を塗布し、該針山の上面及び一側面と該支持具とを密着させ、固定することを特徴とする。
本発明の使用済み手術用針の収納器の製造方法において、前記針山の上面に対応する前記支持具の上面に符号を設けてなることを特徴とする。
本発明の使用済み手術用針の収納器の製造方法において、前記針山用支持具が、硬質プラスチックからなり、前記針山が、軟質プラスチック発泡体からなることを特徴とする。
本発明によれば、針山の底面(すなわち、「L」字形状の針山支持具に接していない部分)の全面に、手術台やその近辺に固定するための密着剤が設けられ、この密着剤の上に剥離紙が設けられており(両面テープを用い作製する)、この両面テープの剥離紙の一部(密着剤を除いた剥離紙のみ)が針山の長手方向(すなわち、針山用支持具の長手方向に相当する)の一端から突出して把持部分を構成するようになっているので、使用時にこの把持部分を持って剥離紙を剥し、密着剤を露出させることにより、簡単に手術台等に密着させることができる。
本発明によれば、「L」字形形状の針山用支持具の隣り合った二つの面が交わってなす直線である稜部分のうち、長手方向の両端部の合計4つの部分(すなわち、針山部分が収容されて突出している部分の支持具端部の稜部分に相当する)が全て面取りさた角部が削られて丸面になるように構成されているので、本発明の使用済み手術用針の収納器を製品として容器(例えば、袋等)に詰める際に、製品が容器に触れて容器を壊すことがない。
本発明の使用済み手術用針の収納器の正面図(a)、左側面図(b)及び右側面図(c)を模式的に示す。 本発明の使用済み手術用針の収納器の平面図(a)及び底面図(b)を模式的に示す。 本発明の使用済み手術用針の収納器の外観を明確にするための斜視図を模式的に示す。 本発明の使用済み手術用針の収納器の袋詰め状態を明確にするための斜視図を模式的に示す。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、実施の形態の概要を説明し、次いで個々の構成要素について詳細に説明する。
本発明に係る使用済み手術用針の収納器の実施の形態によれば、この使用済み手術用針の収納器は、直方体形状の針山と、垂直断面が「L」字形状である直方体様形状からなり、該針山の上面及び一側面を、それぞれ、「L」字の一片及び他の辺で支持・固定するための針山用支持具とを有する使用済み手術用針の収納器であって、該針山が該支持具内に収容された際に該針山の長手方向の両端部のそれぞれが該支持具の長手方向のそれぞれの端面から突出し、また、該収容した針山の、上記のように該支持具が支持する側面に対して反対側の側面の端部が該支持具の側面から突出するように構成されており、該針山の一側面が、該「L」字形状の支持具の上面に連なる側面に両面テープにより接着されており、該針山の底面である該「L」字形状の支持具に接していない部分には、剥離紙を付けたままの両面テープが設けられており、該剥離紙を、該針山の長手方向の長さよりも長くして、その長い部分を該剥離紙の針山の長手方向の一端から突出する把持部分として構成し、そして該「L」字形状の支持具の隣り合った二つの面が交わってなす直線である稜部分のうち、長手方向の両端部のそれぞれの、針山が収容されて突出している部分の支持具端部の稜部分が全て面取りされた角部が削られた丸面であるように構成されており、上記のように前記針山の一側面と前記針山用支持具の側面との間に両面テープが設けられると共に、該支持具と該針山の上面との間に接着剤が設けられており、該針山の上面及び一側面と該支持具とが固定されており、前記針山の上面に対応する前記支持具の上面に符号が設けられており、前記針山用支持具が、硬質プラスチックからなり、前記針山が、軟質プラスチック発泡体からなっている。
本発明に係る使用済み手術用針の収納器の製造方法の実施の形態によれば、その製造方法は、直方体形状の針山と、垂直断面が「L」字形状である直方体様形状からなり、該針山の上面及び一側面を、それぞれ、「L」字の一片及び他の辺で支持・固定するための針山用支持具とを有する使用済み手術用針の収納器の製造方法であって、鋳型を用いて、該「L」字形状の支持具の隣り合った二つの面が交わってなす直線である稜部分のうち、長手方向の両端部のそれぞれの、針山が収容されて突出している部分の支持具端部の稜部分が全て面取りされた角部が削られた丸面であるような(稜部分がアールとなっているような)支持具を成形し、該針山を、該支持具の長手方向のそれぞれの端面から該針山の長手方向の両端部のそれぞれが突出するように該支持具内に収容し、また、該収容した針山の、上記のように該支持具を支持する側面に対して反対側の側面の端部が該支持具の側面(上記「L」字の他の辺に相当する)から突出するように収容し、該針山の底面である該「L」字形状の支持具に接していない部分に、剥離紙を付けたままの両面テープを貼付し、該剥離紙を、該針山の長手方向の長さよりも長くして、その長い部分を該剥離紙の針山の長手方向の一端から突出する把持部分として構成しており、前記針山の一側面と、それに接する前記針山用支持具の上面(上記「L」字の一辺に相当する)に連なる側面との間に両面テープを貼付し、該支持具上面の裏面の少なくとも一部に接着剤を塗布し、該針山の上面及び一側面と該支持具とを密着させ、固定しており、前記針山の上面に対応する前記支持具の上面に符号を設けてなり、前記針山用支持具が、硬質プラスチックからなり、前記針山が、軟質プラスチック発泡体からなっている。
本発明における針山で用いるプラスチック発泡体としては、上記したように、使用済み手術用針が容易に刺さり、かつ、抜け落ちないような材質の軟質プラスチック発泡体であればよく、例えば、ポリスチレン、ポリブタジエン・スチレン共重合体、メラミン−フォルムアルデヒド縮重合物からなるメラミンフォーム、ウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、スチレンフォーム等を用いることが出来る。この発泡体の寸法は特に制限されず、例えば、手術用針が充分刺さる幅を有するものであれば良い。また、針山用支持具の材質は特に制限されないが、例えば、ポリスチレン、スチレン・ブタジエン共重合体等からなる硬質プラスチッ クや厚紙などであれば良い。なお、支持体の形状は特に制限されない。
本発明で用いることができる両面テープとしては、支持体と針山とがしっかり固定できるものであれば、特に制限はない。例えば、日本電工(株)製の両面接着テープ(例えば、基材+アクリル系粘着剤+シリコーン処理紙からなる製品名ND−2330S)を用いることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を更に詳細に説明する。同じ構成要素は、特に断らない限り、全て同じ参照符号を付してある。
本発明の実施の形態に係わる使用済み手術用針の収納器によれば、この収納器は、図1〜3に示すように、垂直断面が「L」字形状である直方体様形状からなる針山用支持具101と、使用済み手術用針を刺すための直方体形状の針山102aと、収納器を手術台等の上に載置し固定するための密着剤103a及び剥離紙103bを有する両面テープとからなる。この針山用支持具101は、この支持具の形状に適合した通常の鋳型を用い、鋳型内に原料を流し込み、固化して脱型する通常の成形(成型)方法により作製される。このような鋳型を用いて一体成形体を作製する成形方法は当業者に公知であり、一般的な技術であるため、詳細な説明は省略するが、以下の段落で簡単に説明をする。102b及び102cは、それぞれ、支持具101の両端部から突出した針山部分及び針山の長手方向から突出した針山部分を示し、103cは剥離紙103bの把持部分を示す。
上記の一般的な成形方法によれば、例えば、公知の方法でプラスチック成形加工をするための金型を作製し、その金型内にプラスチック成型加工用の原材料(例えば、DIC株式会社製のディックスチレンGH-6800等)を投入し、固化せしめた後に脱型し、支持具を作製し、次いで、その所定の箇所の表面にシルク印刷等で符号を入れて、完成品とする。例えば、上記のディックスチレンを用いた場合、約190〜220℃の温度に溶かしたプラスチック原材料を複数段階に分けて枠型に流し込み、溶解したプラスチックの射出速度及び保圧(流し込んだプラスチックが枠型から飛び出ないように圧力をかけること)を適宜変えて成形を実施する。
針山用支持具101の「L」字形状の開放された側面から、支持具の上面(上記「L」字の一辺に相当する)及び閉鎖された側面(上記「L」字の他の辺に相当する)に対して、針山を押し入れ、閉鎖された側面の内側に貼付された両面テープ(剥離紙を剥して密着剤を露出せしめてある)及び支持具の上面の裏側の少なくとも一部に塗布された接着剤により、針山を支持具に接着させ、支持・固定する。
図示したように、「L」字形状の針山用支持具の隣り合った二つの面が交わってなす直線である稜部分のうち、長手方向の両端部のそれぞれの、針山が収容されて突出している部分の支持具端部の稜部分が全て面取りされた角部が削られた丸面であるように構成されている。
図2(a)及び図3から明らかなように、針山102aの上面に対応する針山用支持具101の上面に、既知の印刷等により符号(数字、イロハ文字、アルファベット等)が設けられており、針山用支持具101は、硬質プラスチックを用いて構成され、針山102aは使用済み手術用針が容易に刺し込めるように軟質プラスチック発泡体を用いて構成されている。
図3は、本発明に係る使用済み手術用針の収納器の外観の斜視図であり、この図から、本発明の収納器の構成が明らかである。また、図4は、本発明に係る使用済み手術用針の収納器の袋詰め状態を示す斜視図であり、この図から、製品の状態が明らかである。
本発明によれば、外科手術の際の縫合又は穿刺用の針、特に心臓疾患手術等の際に細い血管等の縫合等で用いた使用後の手術用針を安全に処置し、管理することができるので、医療分野で有効に利用可能である。
101 針山用支持具
102a 針山
102b 針山用支持具の両端部からの針山突出部
102c 針山用支持具の長手方向の側面からの針山突出部
103a 密着剤
103b 剥離紙
103c 剥離紙の把持部分

Claims (8)

  1. 直方体形状の針山と、垂直断面が「L」字形状である直方体様形状からなり、該針山の上面及び一側面を、それぞれ、「L」字の一片及び他の辺で支持・固定するための針山用支持具とを有する使用済み手術用針の収納器であって、該針山が該支持具内に収容された際に該針山の長手方向の両端部のそれぞれが該支持具の長手方向のそれぞれの端面から突出し、また、該収容した針山の、上記のように該支持具が支持する側面に対して反対側の側面の端部が該支持具の側面から突出するように構成されており、該針山の一側面が、該「L」字形状の支持具の上面に連なる側面に両面テープにより接着されており、該針山の下面である該「L」字形状の支持具に接していない部分には、剥離紙を付けたままの両面テープが設けられており、該剥離紙を、該針山の長手方向の長さよりも長くして、その長い部分を該剥離紙の針山の長手方向の一端から突出する把持部分として構成し、そして該「L」字形状の支持具の隣り合った二つの面が交わってなす直線である稜部分のうち、長手方向の両端部のそれぞれの、針山が収容されて突出している部分の支持具端部の稜部分が全て面取りされた角部が削られた丸面であるように構成されていることを特徴とする使用済み手術用針の収納器。
  2. 前記針山の一側面と前記針山用支持具の側面との間に両面テープが設けられると共に、該支持具と該針山の上面との間に接着剤が設けられており、該針山の上面及び一側面と該支持具とが固定されていることを特徴とする請求項1に記載の使用済み手術用針の収納器。
  3. 前記針山の上面に対応する前記支持具の上面に符号が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の使用済み手術用針の収納器。
  4. 前記針山用支持具が、硬質プラスチックからなり、前記針山が、軟質プラスチック発泡体からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の使用済み手術用収納器。
  5. 直方体形状の針山と、垂直断面が「L」字形状である直方体様形状からなり、該針山の上面及び一側面を、それぞれ、「L」字の一片及び他の辺で支持・固定するための針山用支持具とを有する使用済み手術用針の収納器の製造方法であって、鋳型を用いて、該「L」字形状の支持具の隣り合った二つの面が交わってなす直線である稜部分のうち、長手方向の両端部のそれぞれの、針山が収容されて突出している部分の支持具端部の稜部分が全て面取りされた角部が削られた丸面であるような支持具を成形し、該針山を、該支持具の長手方向のそれぞれの端面から該針山の長手方向の両端部のそれぞれが突出するように該支持具内に収容し、また、該収容した針山の、上記のように該支持具を支持する側面に対して反対側の側面の端部が該支持具の側面から突出するように収容し、該針山の底面である該「L」字形状の支持具に接していない部分に、剥離紙を付けたままの両面テープを貼付し、該剥離紙を、該針山の長手方向の長さよりも長くして、その長い部分を該剥離紙の針山の長手方向の一端から突出する把持部分として構成することを特徴とする使用済み手術用針の収納器の製造方法。
  6. 前記針山の一側面と、それに接する前記針山用支持具の上面に連なる側面との間に両面テープを貼付し、該支持具上面の裏面に接着剤を塗布し、該針山の上面及び一側面と該支持具とを密着させ、固定することを特徴とする請求項5に記載の使用済み手術用針の収納器の製造方法。
  7. 前記針山の上面に対応する前記支持具の上面に符号を設けてなることを特徴とする請求項5又は6に記載の使用済み手術用針の収納器の製造方法。
  8. 前記針山用支持具が、硬質プラスチックからなり、前記針山が、軟質プラスチック発泡体からなることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の使用済み手術用収納器の製造方法。
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