JP2019080706A - 歯科技工用作業模型及びその支持基台 - Google Patents

歯科技工用作業模型及びその支持基台 Download PDF

Info

Publication number
JP2019080706A
JP2019080706A JP2017209021A JP2017209021A JP2019080706A JP 2019080706 A JP2019080706 A JP 2019080706A JP 2017209021 A JP2017209021 A JP 2017209021A JP 2017209021 A JP2017209021 A JP 2017209021A JP 2019080706 A JP2019080706 A JP 2019080706A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engagement
protrusion
support base
annular
insertion hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017209021A
Other languages
English (en)
Inventor
幸二 齊藤
Koji Saito
幸二 齊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Saito Tooth Research Industries Co Ltd
Original Assignee
Saito Tooth Research Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Saito Tooth Research Industries Co Ltd filed Critical Saito Tooth Research Industries Co Ltd
Priority to JP2017209021A priority Critical patent/JP2019080706A/ja
Publication of JP2019080706A publication Critical patent/JP2019080706A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)

Abstract

【課題】歯形模型切断の際に発生するおそれのあるダウエルピンの切断を少なくすることができる歯科技工用作業模型を提供すること。【解決手段】歯形模型4が固定される固定用プレート6と、固定用プレート6に植設されたダウエルピン11と、固定用プレート6を支持するための支持基台10とを備えた歯科技工用作業模型。支持基台10の支持領域18には、複数のダウエルピン11に対応して複数の挿入孔22が設けられ、この支持領域18の片側側部及び他側側部には、片側係合突条26及び他側係合突条28が設けられている。各挿入孔22の周囲には環状係合突部30が設けられ、各環状係合突部30の外周面には、片側係合突条26側に延びる係合補助突条32が設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、歯科治療などにおいて用いられる歯科技工用作業模型及びその支持基台に関する。
一般に、歯科治療などにおいて用いられる歯科技工用作業模型は、歯形模型が固定される固定用プレートと、固定用プレートに植設された一対のダウエルピン列(第1及び第2ダウエルピン列)と、固定用プレートを支持するための支持基台とを備えている(例えば、特許文献1参照)。支持基台は合成樹脂から形成され、この支持基台の上面には、固定用プレートを支持するための支持領域が設けられ、この支持領域に間隔をおいて一対の挿入孔列(第1及び第2挿入孔列)が設けられているとともに、その片側側部及び他側側部には、上方に突出する片側係合突条及び他側係合突条が設けられている。また、固定用プレートは石膏から形成され、その下面には、支持基台側の片側係合突条及び他側係合突条に対応して片側係合凹条及び他側係合凹条が設けられている。
この歯科技工用作業模型においては、固定用プレート側の第1及び第2ダウエルピン列の複数の第1及び第2ダウエルピンを支持基台側の第1及び第2挿入孔列における対応する第1及び第2挿入孔に挿入すると、固定用プレートが支持基台の支持領域に支持される。この支持状態では、第1及び第2ダウエルピン列の第1及び第2ダウエルピンが第1及び第2挿入孔列における対応する第1及び第2挿入孔に挿入され、更に支持基台側の片側係合突条及び他側係合突条と固定用プレート側の片側係合凹条及び他側係合凹条とが係脱自在に係合される。
そして、このように固定用プレートを装着した状態において、この固定用プレートの上面に接着剤などにより歯形模型が固着され、かく固着した状態にて歯形模型の所定部位が固定用プレートとともに切断され、切断された歯形模型を用いて所要の歯科技工作業(例えば、歯冠補綴物の製作など)が行われる。このとき、切断された固定プレート側の第1及び第2ダウエルピンが対応する第1及び第2挿入孔に挿入されるとともに、この固定プレート側の片側係合凹条及び他側係合凹条と支持基台側の片側係合突条及び他側係合突条とが相互に係合するので、切断した固定用プレートの支持基台に対する回転が抑制され、これにより、歯科技工作業(例えば、歯冠補綴物の製作など)を高精度に且つ確実に行うことができる。
特許第5553679号公報
しかしながら、上述のような従来の歯科技工用作業模型では、固定用プレート側の第1及び第2ダウエルピン列の第1及び第2ダウエルピンが支持基台側の第1及び第2挿入孔列における対応する第1及び第2挿入孔挿入され、更に支持基台側の片側係合突条及び他側係合突条と固定用プレート側の片側係合凹条及び他側係合凹条とが係脱自在に係合されるが、このような係合状態では、支持基台の支持領域に固定プレートを確実に装着するのが難しく、また切断した際にはガタが生じ易くなる。
また、第1挿入列孔(複数の第1挿入孔)が支持基台における支持領域の幅方向の中央線よりも片側(片側係合突条が配設された側)に配設され、第2挿入孔列(複数の第2挿入孔)がこの支持領域の幅方向の中央線よりも他側(他側係合突条が配設された側)に配設されている(換言すると、第1挿入孔列に固定用プレート側の第1ダウエルピン列が挿入され、第2挿入孔列にその第2ダウエルピン列が挿入される)ので、歯科技工作業の切断の際に第1及び第2ダウエルピン列、特に第2ダウエルピン列の複数の第2ダウエルピンを切断するおそれがあった。
特に、歯形模型が全顎タイプの場合、固定用プレートには、歯の数に対応して、第1ダウエルピン列において14本の第1ダウエルピンが設けられ、また第2ダウエルピン列において14本の第2ダウエルピンが設けられ、またこのことに関連して、支持基台には、第1ダウエルピン列(14本の第1ダウエルピン)に対応して第1挿入孔列(14個の第1挿入孔)が設けられ、また第2ダウエルピン列(14本の第2ダウエルピン)に対応して第2挿入孔列(14個の第2挿入孔)が設けられる。
このような構成では、この支持基台における支持領域の長手方向の中央部及びその近傍では、隣接する第2ダウエルピン(及び第1ダウエルピン)の間隔が狭くなり、それ故に、切断の際に作業ミスにより第2ダウエルピン(又は第1ダウエルピン)を切断し易くなる。切断作業中に第2ダウエルピン(第2ダウエルピン)を切断すると、この歯科技工作業を最初からやらなければならず、歯形模型を再度取り直しするようになる。尚、このようなダウエルピンの切断のおそれは、ダウエルピン列が1列に配設された形態のものにおいても同様に生じる。
本発明の目的は、固定プレート側のダウエルピンを支持基台側の挿入孔に挿入することにより、この固定プレートを支持基台にガタなく確実に装着することができる歯科技工用作業模型及びその支持基台を提供することである。
本発明の他の目的は、歯形模型切断の際に発生するおそれのあるダウエルピンの切断を少なくすることができる歯科技工用作業模型及びその支持基台を提供することである。
本発明の請求項1に記載の歯科技工用作業模型は、歯形模型が固定される固定用プレートと、前記固定用プレートに植設されたダウエルピン列と、前記固定用プレートを支持するための支持基台と、を備え、前記ダウエルピン列は、間隔を置いて配設された複数のダウエルピンから構成された歯科技工用作業模型であって、
前記支持基台の上面に設けられた支持領域には、前記ダウエルピン列に対応して挿入孔列が設けられ、前記挿入孔列は、前記ダウエルピン列の前記複数のダウエルピンに対応して設けられた複数の挿入孔から構成されており、
前記支持基台における前記支持領域の片側側部及び他側側部には、上方に突出する片側係合突条及び他側係合突条が設けられ、また、前記支持領域における前記複数の挿入孔の周囲には、上方に突出する環状係合突部が設けられ、前記環状係合突部の外周面には、前記片側係合突条側に延びる第1係合補助突条が設けられており、
前記固定用プレートの下面には、前記支持領域の前記片側係合突条及び前記他側係合突条に対応して片側係合凹条及び他側係合凹条が設けられ、また前記支持領域の前記複数の環状係合突部に対応して複数の環状係合凹部が設けられているとともに、前記第1係合補助突条に対応して第1係合補助凹条が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の歯科技工用作業模型では、前記挿入孔列は、前記支持基台の前記片側係合突条及び前記他側係合突条の間に1列設けられ、前記挿入孔列の前記複数の挿入孔の周囲に前記環状係合突部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の歯科技工用作業模型では、前記挿入孔列の前記複数の挿入孔は、前記支持基台における前記支持領域の幅方向の中央線よりも他側に配置され、前記第1係合補助突条は、前記複数の挿入孔の周囲に設けられた前記環状係合突部の外周面から前記片側係合突条側にV字状に設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の歯科技工用作業模型では、前記挿入孔列の前記複数の挿入孔の周囲に設けられた前記環状係合突部には、前記第1係合補助突条に加えて第2係合補助突条が設けられており、前記第1係合補助突条は、前記環状係合突部の外周面から前記片側係合突条側に延びており、前記第2係合補助突条は、前記環状係合突部の外周面から前記他側係合突条側に延びていることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の歯科技工用作業模型では、前記環状係合突部から前記片側係合突条側に延びる前記第1係合補助突条は、前記環状係合突部から前記他側係合突条側に延びる前記第2係合補助突条よりも長く延びていることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の歯科技工用作業模型では、前記挿入孔列は、前記支持基台の前記片側係合突条及び前記他側係合突条の間に2列設けられ、前記片側係合突部側に位置する第1挿入孔列の複数の第1挿入孔の周囲には、第1環状係合突部が設けられ、前記第1係合補助突条は、前記第1環状係合突部の外周面から前記片側係合突条側に延びていることを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載の歯科技工用作業模型では、前記支持基台の前記他側係合突条側に位置する第2挿入孔列の複数の第2挿入孔の周囲には、第2環状係合突部が設けられ、前記第1挿入孔列の前記複数の第1挿入孔の周囲の第1環状係合突部と、この第1環状係合突部と対応する前記第2挿入孔列の前記複数の第2挿入孔の周囲の第2環状係合突部とが、相互につながるように設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載の歯科技工用作業模型では、前記第1及び第2挿入孔列の前記複数の第1及び第2挿入孔は、前記支持基台における前記支持領域の幅方向の中央線よりも他側に配置され、又は前記第1挿入孔列の前記複数の第1挿入孔は、前記支持領域の幅方向の中央線の上に配置され、前記第1係合補助突条は、前記複数の第1挿入孔の周囲に設けられた前記第1環状係合突部の外周面から前記片側係合突条側にV字状に設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項9に記載の歯科技工用作業模型では、前記第2挿入孔列の前記複数の第2挿入孔の周囲に設けられた前記第2環状係合突部には、第2係合補助突条が設けられており、前記第1係合補助突条は、前記第1環状係合突部の外周面から前記片側係合突条側に延びており、前記第2係合補助突条は、前記第2環状係合突部の外周面から前記他側係合突条側に延びていることを特徴とする。
また、本発明の請求項10に記載の歯科技工用作業模型では、前記第1環状係合突部から前記片側係合突条側に延びる前記第1係合補助突条は、前記第2環状係合突部から前記他側係合突条側に延びる前記第2係合補助突条よりも長く延びていることを特徴とする。
また、本発明の請求項11に記載の歯科技工用作業模型の支持基台は、歯形模型が固定される固定用プレートを支持するための支持基台本体を備えた歯科技工用作業模型の支持基台であって、
前記支持基台本体の上面に設けられた支持領域には、前記固定プレートに設けられたダウエルピン列に対応して挿入孔列が設けられ、前記挿入孔列は、前記固定プレートのダウエルピン列の前記複数のダウエルピンに対応して設けられた複数の挿入孔から構成されており、
前記支持基台における前記支持領域の片側側部及び他側側部には、上方に突出する片側係合突条及び他側係合突条が設けられ、また、前記支持領域における前記複数の挿入孔の周囲には、上方に突出する環状係合突部が設けられ、前記環状係合突部の外周面には、前記片側係合突条側に延びる係合補助突条が設けられており、
前記固定用プレートの下面には、前記支持領域の前記片側係合突条及び前記他側係合突条に対応して片側係合凹条及び他側係合凹条が設けられ、また前記支持領域の前記複数の環状係合突部に対応して複数の環状係合凹部が設けられているとともに、前記係合補助突条に対応して係合補助凹条が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項12に記載の歯科技工用作業模型の支持基台では、前記挿入孔列は、前記支持基台本体の前記片側係合突条及び前記他側係合突条の間に1列設けられ、前記挿入孔列の前記複数の挿入孔の周囲に前記環状係合突部が設けられていることを特徴とする。
更に、本発明の請求項13に記載の歯科技工用作業模型の支持基台では、前記挿入孔列は、前記支持基台本体の前記片側係合突条及び前記他側係合突条の間に2列設けられ、前記片側係合突部側に位置する第1挿入孔列の複数の第1挿入孔の周囲には、環状係合突部が設けられ、前記係合補助突条は、前記環状係合突部の外周面から前記片側係合突条側に延びていることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の歯科技工用作業模型及び請求項11に記載の歯科技工用作業模型の支持基台によれば、支持基台(支持基台本体)の支持領域には、固定用プレート側のダウエルピン列(即ち、複数のダウエルピン)が挿入される挿入孔列(即ち、複数の挿入孔)が設けられている。また、支持基台側の片側側部及び他側側部に片側係合突条及び他側係合突条が設けられ、この構成に対応して、固定用プレート側に片側係合凹条及び他側係合凹条が設けられ、更に支持基台側の複数の挿入孔の周囲に環状係合突部が設けられ、この構成に対応して、固定プレート側に環状係合凹部が設けられ、加えて各環状係合突部の外周面には片側係合突条側に延びる係合補助突条が設けられ、この構成に対応して、固定用プレート側に複数の係合補助凹条が設けられている。このように構成されているので、支持基台側の挿入孔列に固定用プレート側のダウエルピン列を挿入して装着すると、支持基台側の片側係合突条及び他側係合突条と固定用プレート側の片側係合凹条及び他側係合凹条とが係脱自在に係合され、また支持基台側の環状係合突部と固定プレート側の環状係合凹部とが係脱自在に係合され、更に支持基台側の係合補助突条と固定用プレート側の係合補助凹条とが係脱自在に係合され、かくして、支持基台と固定用プレートとを確実に係合させ、この固定用プレートに固定された歯科模型を切断した際にも、切断した固定用プレートのガタ及び回動を確実に抑えることができる。
また、本発明の請求項2に記載の歯科技工用作業模型及び請求項12に記載の歯科技工用作業模型の支持基台によれば、支持基台(支持基台本体)の片側係合突条及び他側係合突条との間に1列の挿入孔列が設けられているので、シングルピンタイプに好都合に適用することができる。
また、本発明の請求項3に記載の歯科技工用作業模型によれば、挿入孔列の複数の挿入孔は、支持領域の幅方向の中央線よりも他側(即ち、他側係合突条が設けられた側)に配置されているので、この支持領域の片側(ダウエルピンを境にしてその片側の領域)の幅は、その他側(ダウエルピンを境にしてその他側の領域)の幅よりも大きくなり、従って、他側係合突条側より切断することにより、固定用プレートに固定された歯形模型を切断する際におけるダウエルピンの切断を少なくすることができる。
また、環状係合突部の外周面に一対の第1係合補助突条がV字状に片側係合突条側に拡がるように設けられているので、支持領域の片側領域部(ダウエルピンを境にしてその片側の領域)の幅が広いにもかかわらず、一対の係合補助突部により、切断した部分のガタ、回動を抑えることができる。
また、本発明の請求項4に記載の歯科技工用作業模型によれば、支持基台側の環状係合突部には、第1係合補助突条に加えて第2係合補助突条が設けられ、第1係合補助突条は、環状係合突部の外周面から片側係合突条側に延び、第2係合補助突条は、環状係合突部の外周面から他側係合突条側に延びているので、支持基台と固定用プレートとを確実に係合させることができるとともに、歯科模型を切断した際にも、切断した固定用プレートのガタ及び回動を一層確実に抑えることができる。
本発明の請求項5に記載の歯科技工用作業模型によれば、第1係合補助突条は、第2係合補助突条よりも長く延びているので、切断した固定用プレートのガタ及び回動を一層確実に且つ効果的に抑えることができる。
また、本発明の請求項6に記載の歯科技工用作業模型及び請求項13に記載の支持基台によれば、挿入孔列は、支持基台の片側係合突条及び他側係合突条の間に2列設けられているので、ダブルピンタイプのものに好都合に適用することができる。
また、本発明の請求項7に記載の歯科技工用作業模型によれば、第1挿入孔列の複数の第1挿入孔の周囲に第1環状係合突部が設けられ、第2挿入孔列の複数の第2挿入孔の周囲に第2環状係合突部が設けられ、これら第1環状係合突部と対応する第2環状係合突部とが相互につながるように設けられているので、ダブルピンタイプのものにおいて支持基台の支持領域に固定プレートをより確実に装着することができる。
また、本発明の請求項8に記載の歯科技工用作業模型によれば、第1及び第2挿入孔列の複数の第1及び第2挿入孔は、支持基台における支持領域の幅方向の中央線よりも他側に配置され(又は第1挿入孔列の複数の第1挿入孔は、支持領域の幅方向の中央線の上に配置されている)、一対の第1係合補助突条は、第1環状係合突部の外周面から片側係合突条側にV字状に設けられているので、この支持領域の片側(第2ダウエルピンから片側係合突条までの領域)の幅は、その他側(第1ダウエルピンから他側係合突条までの領域)の幅よりも大きくなり、従って、この他側係合突条側より切断することにより、固定用プレートに固定された歯形模型を切断する際におけるダウエルピンの切断を少なくすることができる。
また、本発明の請求項9に記載の歯科技工用作業模型によれば、第1係合補助突条は、第1環状係合突部の外周面から片側係合突条側に延び、第2係合補助突条は、第2環状係合突部の外周面から他側係合突条側に延びているので、支持基台と固定用プレートとを確実に係合させることができるとともに、歯科模型を切断した際にも、切断した固定用プレートのガタ及び回動を一層確実に抑えることができる。
更に、本発明の請求項10に記載の歯科技工用作業模型によれば、第1環状係合突部から延びる第1係合補助突条は、第2環状係合突部から延びる第2係合補助突条よりも長くなっているので、切断した固定用プレートのガタ及び回動を一層確実に且つ効果的に抑えることができる。
本発明に従う歯科技工用作業模型の第1の実施形態を示す斜視図。 図1の作業模型にて固定用プレートを取り付ける前の状態を示す斜視図。 図1におけるIII−III線による拡大断面図。 図1の作業模型を製作する前の状態を示す分解斜視図。 支持基台に装着した成型用基枠内に石膏を注入した状態を示す断面図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第2の実施形態における支持基台の上面を示す平面図。 図6におけるVII−VII線による断面図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第3の実施形態における支持基台を示す平面図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第4の実施形態における支持基台を示す斜視図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第5の実施形態における支持基台を示す平面図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第6の実施形態における支持基台を示す平面図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第7の実施形態における支持基台を示す平面図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第8の実施形態における支持基台を示す平面図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第9の実施形態における支持基台を示す平面図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第10の実施形態における支持基台を示す平面図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第11の実施形態における支持基台を示す平面図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第12の実施形態における支持基台を示す平面図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第13の実施形態における支持基台を示す平面図。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う歯科技工用作業模型及びこれに用いる支持基台の各種実施形態について説明する。
〈第1の実施形態〉
まず、図1〜図5を参照して、第1の実施形態の歯科技工用作業模型(及びその支持基台)について説明する。図1〜図3において、図示の歯科技工用作業模型2は、歯形模型4が固定された固定用プレート6と、固定用プレート6に植設されたダウエルピン列8と、固定用プレート6を支持するための支持基台10と、を備え、ダウエルピン列8は、複数(この具体例では、5本)のダウエルピン11から構成されている。
支持基台10は支持基台本体12を備え、この支持基台本体12は、例えばポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂、ナイロン樹脂、ウレタン樹脂などの合成樹脂から形成される。この支持基台本体12は、横長且つ筒状の周側壁14と、周側壁14の上面を覆う横長の上壁16とを有している。この実施形態では、上壁16の上面(支持基台10の上面を規定する部分)の全域は、図3から理解されるように、固定用プレート6を支持するための支持領域18として機能する。
この支持基台本体12の支持領域18には、挿入孔列20が設けられ、この挿入孔列20は、その長手方向(図1及び図2において左下から右上の方向、図3において紙面に垂直な方向)に配設されている。この挿入孔列20は、その長手方向に沿って間隔を置いて配設された複数(この形態では、5個)の挿入孔22から構成されている。
周側壁14の内側に形成された内部空間23には、各挿入孔22に対応して上壁16の下面から下方に延びる突出部24が設けられ、挿入孔列20の各挿入孔22は上壁16及び突出部24を貫通して設けられている(図3参照)。これら挿入孔22は、突出部24の上端部から下端部に向けて内径が漸減するテーパ状に形成されている。
この形態では、各挿入孔22の先端部に拡径部25が設けられ、支持基台10に固定用プレート6を装着した状態において、ダウエルピン列8のダウエルピン11の先端部は、挿入孔列20の対応する挿入孔222の拡径部25内に位置し、この拡径部25を超えて下方に突出することはなく、このように構成することにより、取扱い時の安全性を確保することができる。
また、上壁16の上面(即ち、支持領域18)における片側側部(図1及び図2において右下側の側部、図3において右側の側部)には、上方に突出する片側係合突条26が設けられ、その他側側部には(図1及び図2において左上側の側部、図3において左側の側部)には、上方に突出する他側係合突条28が設けられている。片側係合突条26及び他側係合突条28は、相互に対向して配置され、支持基台本体12の長手方向略全長にわたって設けられ、その両端部においては、片側係合突条26及び他側係合突条28は設けられていない。片側係合突条26及び他側係合突条28の上壁16からの突出高は、約1.0〜3.0mm程度に設定される。
この形態では、挿入孔列20(複数の挿入孔22)は、支持基台10(支持基台本体12)の上面の他側係合突条28の内側に配設され、支持基台10の上面の他側、即ち支持領域18の幅方向の中心線P1(図3参照)よりも他側(即ち、他側係合突条28側)に配置されている。
このように構成した場合、支持基台10(支持基台本体12)の片側から挿入孔列20の挿入孔22(即ち、この挿入孔22に挿入されたダウエルピン11の中心軸線)までの距離W1(換言すると、片側係合突条26から挿入孔22の中心P2までの間隔)は、支持基台10の他側から挿入孔列20の挿入孔22(即ち、この挿入孔22に挿入されたダウエルピン22の中心軸線)までの距離W2(換言すると、他側係合突条28から挿入孔22の中心P2までの間隔)よりも大きくなり(W2<W1)、これによって、後述する如くして歯科模型4を切断した際におけるダウエルピン11の切断、損傷を少なく抑えることができる。
ダウエルピン列8の複数のダウエルピン11として、その基部の外径が例えば25〜32mm程度のもの(ダウエルピンとしては比較的太いもの)を用いることができ、その基部の外径が例えば17〜24mm程度のもの(ダウエルピンとしては比較的細いもの)を用いるようにしてもよい。
また、このことに関連して、この支持基台10の支持領域18には、挿入孔列20の各挿入孔22に対応して、環状係合突部30及び係合補助突条32が設けられている。環状係合突部30は、各挿入孔22の周囲に環状に設けられ、係合補助突条32は、この環状係合突部30の外周面から支持基台10の片側係合突条26側に(具体的には、後述する対応の位置決め用突部33に向けて)直線状に延びている。この係合補助突条32は、適宜の長さに設定することができ、例えば、環状係合突部30の外周面から片側係合突条26の内側面までの距離の中間点又は)この中間点を超えて片側係合突条26側まで延びるように設けることができる。
この実施形態では、複数の係合補助突条32は、片側係合突条26側に直線状に延びているが、例えば、円弧状、S字状などの曲線状に延びるように設けるようにしてもよい。また、複数の係合補助突条32の高さは、図3に示すように、片側係合突条26の高さよりも幾分低くなるように設けられているが、この片側係合突条26と同じ高さレベルとなるように設けるようにしてもよい。
また、周側壁14の外周面には、挿入孔列20の複数の挿入孔22の各々に対応して(換言すると、固定用プレート6のダウエルピン列8の複数のダウエルピン11の各々に対応して)位置決め用突部33が設けられている。この位置決め用突部33は、挿入孔列20(複数の挿入孔22)を挟んでそれらの両側に配設されている。
固定用プレート6は石膏から形成されたプレート本体34を備え、このプレート本体34は、支持基台本体12の上壁16の形状に対応した横長の形状を有している。この固定用プレート6には、支持基台本体12の挿入孔列20の各挿入孔22に対応してダウエルピン列8の複数のダウエルピン11が植設されている。各ダウエルピン11は、上述のように、各挿入孔22がテーパ状に形成されていることに対応して、その基端部から先端部に向けて外径が漸減するテーパ状に形成されている。また、固定用プレート6に埋設されるダウエルピン11の基端部には、固定用プレート6に対する固定強度を高めるためにローレット加工が施されている。
また、固定用プレート6(即ち、プレート本体34)の下面(即ち、ダウエルピン11が突出する側の面)における片側側部には、支持基台10側の片側係合突条26に対応して片側係合凹条36が設けられ、またその他側側部には、支持基台10の他側係合突条28に対応して他側係合凹条38が設けられている(図3参照)。これら片側係合凹条36及び他側係合凹条38は、上方に延びるとともに固定用プレート6の長手方向に延びている。
この固定用プレート6(プレート本体34)の下面には、更に、支持基台10側の環状係合突部30の各々に対応して環状係合凹部40が設けられ、またこの環状係合突部30から延びる係合補助突条32に対応して係合補助凹条42が設けられている。これら係合補助凹条42は、環状係合凹部40の周面から片側係合凹条36に向けて直線状に延びている。
この固定用プレート6の上面には、石膏から形成された歯形模型4(本実施形態では、部分タイプのもの)が固定されている。この固定用プレート6は、ダウエルピン列8(複数のダウエルピン11)を挿入孔列20(複数の挿入孔22)に着脱自在に挿入することにより、支持基台本体12の上壁16の上面(即ち、支持領域18)に着脱自在に支持される。この支持状態においては、図3に示すように、固定用プレート6(プレート本体34)側の片側係合凹条36及び他側係合凹条38と支持基台10(支持基台本体12)側の片側係合突条26及びの他側係合突条28とが相互に着脱自在に係合されるとともに、支持基台10側の環状係合突部30及び係合補助突条32と固定プレート6側の環状係合凹部40及び係合補助凹条42とが相互に着脱自在に係合される。
次に、主として図3〜図5を参照して、上述した歯科技工用作業模型2の製造方法について説明する。この作業模型2を製作するには、歯型(図示せず)に石膏を流し込んで歯形模型4を製作し、また、合成樹脂による例えば射出成形によって支持基台10を製造する。そして、図4に示すように、支持基台10(支持基台本体12)の挿入孔列20の各挿入孔22にダウエルピン11を先端部側から着脱自在に挿入する(ダウエルピン挿入工程)。このように挿入すると、ダウエルピン11の基端部は、支持基台10の上面(上壁16の上面)、この形態では環状係合突部30の上面から上方に所定長さ(例えば、約2〜4mm程度)突出する(図5参照)。
その後、図4及び図5に示すように、支持基台本体12の上部に成型用基枠44を着脱自在に装着する(基枠装着工程)。ここで、基枠装着工程で用いる成型用基枠44について説明すると、成型用基枠44は全体として略矩形状の外形を有し、例えばシリコンゴムや合成ゴムなどのゴム材料から形成されている。成型用基枠44の内側には上下方向に貫通する貫通開口45が設けられ、この貫通開口45は、支持基台本体12の上部の形状に対応した形状を有している。
成型用基枠44を支持基台本体12の上部に装着すると、図5に示すように、支持基台本体12の上壁16及び周側壁14の上端部が貫通開口44の下端部に挿入され、成型用基枠44の内周面が周側壁14の外周面に密着するように取り付けられる。このとき、成型用基枠44の下端部が支持基台本体12の位置決め用突部33に当接支持されることにより、成型用基枠44が支持基台本体12に対して位置決めされる。この装着状態では、成型用基枠44は、支持基台本体12の上壁16の上面から上方に所定高さ(例えば、約7〜10mm程度)突出されるようになり、支持基台本体12の上面及び成型用基枠44の内周面によって注入空間46が規定される。
その後、固定用プレート6を成型するための石膏48を注入空間46に注入する(プレート成形工程)。この石膏48は、ダウエルピン11の基端部が石膏48に完全に浸漬されるまで注入される。このとき、支持基台本体12の上壁16の両端部には片側係合突条26及び他側係合突条28が設けられていないので、注入した石膏48が上壁16の両端部に流れるようになり、石膏48を上壁16の全域にほぼ均一に注入することができる。
注入空間46内に注入した石膏48が硬化することにより、複数のダウエルピン11がプレート本体34に植設される。また、このプレート本体34に、片側係合凹条36(支持基台10側の片側係合突条26に対応する凹条)、他側係合凹条38(支持基台10側の他側係合突条28に対応する凹条)、環状係合凹部40(支持基台10側の環状係合突部30に対応する凹部)及び係合補助凹条42(支持基台10側の係合補助突条32に対応する凹条)が形成される。
しかる後、成型用基枠44を支持基台本体12の上部から取り外し、固定用プレート6の上面に例えば研削加工を施して平坦となるように加工する(研削加工工程)。この加工は、固定用プレート6を支持基台本体12の上面に装着させた状態で行われ、例えばダウエルピン11の基端面が外部に露出するまで行われる。
その後、研削加工を施した固定用プレート6(プレート本体34)の上面に歯形模型4を接着剤等を用いて固定し(歯形模型固定工程)、このようにして図1〜図3に示す通りの歯科技工用作業模型2を製作することができる。そして、この作業模型2を用いて作業を行うときには、固定用プレート6を支持基台10に支持させた状態で、図1において一点鎖線52で示すように歯形模型4の所定部位(即ち、隣接する2ダウエルピン11の間の部位)を固定用プレート6とともに切断工具(図示せず)を用いて切断する(模型切断工程)。このとき、固定用プレート6を切断することによって、支持基台10側の片側係合突条26及び他側係合突条28も切断工具による切り込み54が形成されるようになる。このように切断することによって、歯形模型4の切断した部位を固定用プレート6及びダウエルピン11とともに残りの部位から取り出すことができる。尚、上述したように、支持基台本体12の周側壁14には挿入孔列20の複数の挿入孔22(これら挿入孔22にダウエルピン11が挿入される)に対応して位置決め用突部33が設けられているので、歯形模型4を切断する際に、この位置決め用突部33を目視することによって、ダウエルピン11の配設箇所を容易に確認することができる。
上述した形態では、歯形模型固定工程において、固定用プレート6の上面に歯形模型4を接着剤等を用いて固定するようにしているが、このような構成に代えて、注入空間46に石膏48を注入した後に、注入した石膏48の硬化前に歯形模型4を押し付け、石膏48の硬化により固定用プレート6の上面に歯形模型4を固定するようにしてもよい。
このようにして製作された歯科技工用作業模型2(その支持基台10)は、次の通りの特徴を有する。まず、挿入孔列20の複数の挿入孔22(具体的には、挿入孔22の中心線P2であって、これに装着されるダウエルピン11の中心軸線)が支持基台10の他側側、即ちその幅方向の中心線P1よりも他側側(他側係合突条28側)に配置されているので、支持基台10の片側係合突条26から挿入孔22(その中心線P2)までの距離W1は、支持基台10の他側係合突条28から挿入孔22(その中心線P2)までの距離W2よりも大きくなる(W2<W1)。従って、支持基台10の周側壁14に設けられた位置決め用突部33(他側係合突条28側の位置決め用突部)とこれに対応する挿入孔22(これに挿入されたダウエルピン11)との間の間隔が短くなるために、例えば支持基台10の他側から見て歯形模型4を切断する際に切断工具(図示せず)が少し傾いた状態で切断したとしても2ダウエルピンを切断するおそれが従来よりも少なくなり、歯形模型4の切断作業の切断ミスを大きく減らすことができる。
また、支持基台10(支持基台本体12)側に片側係合突条26及び他側係合突条28が設けられているとともに、固定用プレート6(プレート本体34)側に片側係合凹条36及び他側係合凹条38が設けられているので、支持基台10の上面(支持領域18)に固定用プレート6を装着した状態においては、支持基台10側の片側係合突条26及び他側係合突条28と固定用プレート6側の片側係合凹条36及び他側係合凹条38とが相互に係脱自在に係合する。
加えて、支持基台10(支持基台本体12)の挿入孔列20の複数の挿入孔22の各々に対応して環状係合突部30及び係合補助突条32が設けられているとともに、固定用プレート6(プレート本体34)に各環状係合突部30及び各係合補助突条32に対応して環状係合凹部40及び係合補助凹条42が設けられているので、支持基台10の上面(支持領域18)に固定用プレート6を装着した状態においては、支持基台10側の環状係合突部30及び係合補助突条32と固定用プレート6側の環状係合凹部0及び係合補助凹条42とが相互に係合する。
従って、固定用プレート6を支持基台10に装着した状態においては、支持基台10と固定用プレート6との係合状態が確実に保たれて固定用プレート6のガタなどが確実に抑えられ、また歯形模型4を切断して固定用プレート6の一部を繰り返して抜差しても支持基台10に対する相対的なガタ、回動なども確実に抑えられる。
〈第2の実施形態〉
次いで、図6及び図7を参照して、本発明に従う歯科技工用作業模型の第2の実施形態について説明する。図6及び図7においては、第2の実施形態の歯科技工用作業模型の支持基台のみを示している。尚、以下の実施形態において、第1の実施形態と実質上同一の部材には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
この第2の実施形態の歯科技工用作業模型の支持基台10Aにおいては、図6及び図7と図2及び図3とを対比することによって理解される如く、片側係合突条26A及び他側係合突条28Aに関連する構成に修正が施されている。図6及び図7において、この支持基台10A(支持基台本体12A)の片側側部に設けられた片側係合突条26Aに片側傾斜突部62が設けられている。この片側傾斜突部62は、片側係合突条26Aの内側面から内側に延び、それらの上面は内側に向けて下方に傾斜して上壁16の上面まで延びている(図7参照)。
また、支持基台10A(支持基台本体12A)の他側側部に設けられた他側係合突条28Aには、他側傾斜突部66が設けられており、この他側傾斜突部66は、他側係合突条28Aの一端側から他端側までほぼ全長にわたって設けられている。この他側傾斜突部66は、他側係合突条28Aの内側面から内側に延び、その上面は内側に向けて下方に傾斜して上壁16の上面まで延びている(図7参照)。
これら片側傾斜突部62及び他側傾斜突部64の傾斜角度θ1(図7)(上壁16の上面から上方への傾斜角度)及び他側傾斜突部66の傾斜角度θ2(図7)(上壁16の上面から上方への傾斜角度)は、例えば30〜70度程度に設定され、40〜60度の角度範囲が好ましい。
この第2実施形態では、片側傾斜突部62及び他側傾斜突部64の全体においてその長手方向に沿って(即ち、この片側傾斜突部62に沿って)間隔をおいて複数の片側係合凹部68及び他側係合凹部70が設けられ、これら片側係合凹部68及び他側係合凹部70は、支持基台本体12Aの上壁16の上面まで延びている。尚、これら片側係合凹部68及び/又は他側係合凹部70を省略するようにしてもよい。
この第2の実施形態の歯科技工用作業模型では、固定用プレート(図示せず)は、上述した第1の実施形態と同様に、この支持基台10Aの上端部に位置決め用突部32に当接支持されるように成型用基枠(図示せず)を取り付け、この成型用基枠内に規定された注入空間に石膏を注入することにより形成される。
このようなことから、支持基台10Aの構成が上述した通りである場合、この支持基台10Aの上面に対応する固定用プレートの下面は、図面でもって示していないが、次の通りの構成となる。即ち、支持基台10A(支持基台本体12A)の片側係合突条26Aに対応して固定用プレート(プレート本体)の片側側部に片側係合凹条が設けられ、その他側係合突条28Aに対応して固定用プレートの他側側部に他側係合凹条が設けられる。また、支持基台10Aの各環状係合突部30及び各係合補助突条32Aに対応して固定用プレートには環状係合凹部及び係合補助凹条が設けられる。
更に、支持基台10Aの片側傾斜突部62及び他側傾斜突部64に対応して、固定用プレートの片側側部に片側傾斜凹部及び他側傾斜凹部が設けられ、更にまた、支持基台10Aの片側傾斜突部62及び他側傾斜突部64に設けられた複数の片側係合凹部68及び他側係合凹部70に対応して、固定用プレートの片側傾斜凹部及び他側傾斜凹部に複数の片側係合突部及び他側係合突部が設けられる。この第2の実施形態の歯科技工用作業模型のその他の構成は、上述した第1の実施形態と実質上同一である。
この第2の実施形態の歯科技工用作業模型にて、支持基台10A(支持基台本体12A)の上面(支持領域18A)に固定用プレートを支持する支持状態(ダウエルピン列の複数のダウエルピンが挿入孔列20の複数の挿入孔22に挿入されて支持された状態)(この支持状態は図示していない)においては、支持基台10A(支持基台本体12A)側の片側係合突条26A及び他側係合突条28Aと固定用プレート(プレート本体)側の片側係合凹条及び他側係合凹条(いずれも図示せず)とが相互に係合するとともに、支持基台10A側の環状係合突部30及び係合補助突条30Aと固定用プレート側の環状係合凹部及び係合補助凹条(図示せず)とが相互に係合する。
更に、支持基台10A側の片側傾斜突部62及び他側傾斜突部64と固定用プレートの片側傾斜凹部及び他側傾斜凹部(いずれも図示せず)とが相互に係合するとともに、支持基台10A側の複数の片側係合凹部68及び他側係合凹部70と固定用プレート側の複数の片側係合突部及び他側係合突部(いずれも図示せず)が相互に係合し、これにより、支持基台10Aと固定用プレート(図示せず)との係合状態をよりガタ、回動などのない状態に保持することができる。
〈第3の実施形態〉
次に、図8を参照して、本発明に従う歯科技工用作業模型の第3の実施形態について説明する。図8においては、第3の実施形態の歯科技工用作業模型の支持基台のみを示している。この第3の実施形態の歯科技工用作業模型の支持基台10Bにおいては、図8と図6を対比することによって理解される如く、各挿入孔20に設けられた環状係合突部30B及び係合補助突条32Bに関連する構成に修正が施されている。
図8において、この支持基台10B(支持基台本体12B)の支持領域18Bに設けられた挿入孔列20の各挿入孔22には、第2の実施形態(図6及び図7)と同様に、環状係合突部30Bが設けられ、かかる環状係合突部30Bに一対の係合補助突条32Bが設けられている。一対の係合補助突条32Bは、環状係合突条30Bの外周面から片側係合突条26B側に延びるように設けられ、この形態では、片側係合突条26B側にV字状に拡がるように設けられている。この一対の係合補助突条32B間の角度θ3は、例えば30〜120度程度に設定される。
この第3の実施形態の歯科技工用作業模型においても、固定用プレート(図示せず)は、上述した第1の実施形態と同様に、この支持基台10Bの上端部に成型用基枠(図示せず)を取り付け、この成型用基枠内に規定された注入空間内に石膏を注入することにより形成されるため、次のような構成となる。即ち、支持基台10B(支持基台本体12B)の片側係合突条26B及び他側係合突条28Bに対応して、固定用プレート(プレート本体)に片側係合凹条及び他側係合凹部が設けられ、また支持基台10Bの片側傾斜突部62及び他側傾斜突部64に対応して、固定用プレートに片側傾斜凹部及び他側傾斜凹部が設けられ、更に、支持基台10Bの片側傾斜突部62及び他側傾斜突部64に設けられた複数の片側係合凹部68及び他側係合凹部70に対応して、固定用プレートの片側傾斜凹部及び他側傾斜凹部に複数の片側係合突部及び他側係合突部が設けられる。更にまた、支持基台10Bの各環状係合突部30B及び一対の係合補助突条32Bに対応して固定用プレートには環状係合凹部及び一対の係合補助凹条が設けられる。この第3の実施形態の歯科技工用作業模型のその他の構成は、上述した第2の実施形態と実質上同一である。
この第3の実施形態の歯科技工用歯形模型においては、その基本的構成が上述の第2の実施形態と同様であるので、上述した第2の実施形態と同様の作用効果が達成され、加えて各挿入孔22に対応して配設された環状係合突部30B(これに対応する固定用プレート側の環状係合凹部)に一対の係合補助突条32B(これに対応する固定用プレート側の一対の係合補助凹条)が拡がるように設けられているので、かかる一対の係合補助突部32Bにより、切断した部分のガタ、回動を確実に抑えることができる。
〈第4の実施形態〉
次に、図9を参照して、本発明に従う歯科技工用作業模型の第4の実施形態について説明する。図9においては、第4の実施形態の歯科技工用作業模型の支持基台のみを示している。この第4の実施形態の歯科技工用作業模型の支持基台10Cにおいては、図9と図8を対比することによって理解される如く、各挿入孔22に設けられた環状係合突部30C及び係合補助突条32Cに関連する構成に更に修正が施されている。
図9において、この支持基台10C(支持基台本体12C)の支持領域18Cに設けられた挿入孔列20の各挿入孔22には、第3の実施形態(図8)と同様に、環状係合突部30Cが設けられ、かかる環状係合突部30Cに一対の第1係合補助突条32C及び一対の第2係合補助突条35Cが設けられている。一対の第1係合補助突条32Cは、環状係合突条30Cの外周面から片側係合突条26C側に延びるように設けられ、片側係合突条26C側にV字状に拡がるように設けられている。また、一対の第2係合補助突条35Cは、環状係合突条30Cの外周面から他側係合突条28C側に延びるように設けられ、他側係合突条26C側にV字状に拡がるように設けられている。一対の第1係合補助突条32C間の角度及び一対の第2係合補助突条35C間の角度は、例えば30〜120度程度に設定される。尚、片側係合突条26C側に延びる第1係合補助突条32Cは、1つ又は3つ以上設けるようにしてもよく、また他側係合突条28C側に延びる第2係合補助突条25Cも、1つ又は3つ以上設けるようにしてもよい。
この実施形態では、更に、挿入孔列20の複数の挿入孔22が支持基台10の他側側(他側係合突条28C側)に配置され、片側係合突条26Cから挿入孔22(その中心線)までの距離が他側係合突条28Cから挿入孔22(その中心線)までの距離よりも長くなっており、このことに関連して、一対の第1係合補助突条32Cの長さが一対の第2係合補助突条35Cの長さよりも長くなっている。
この第4の実施形態の歯科技工用作業模型においても、固定用プレート(図示せず)は、上述した第1の実施形態と同様に、この支持基台10Cの上端部に成型用基枠(図示せず)を取り付け、この成型用基枠内に規定された注入空間内に石膏を注入することにより形成されるため、次のような構成となる。即ち、支持基台10C(支持基台本体12C)の片側係合突条26C及び他側係合突条28Cに対応して、固定用プレート(プレート本体)に片側係合凹条及び他側係合凹部が設けられ、また支持基台10Cの片側傾斜突部62及び他側傾斜突部64に対応して、固定用プレートに片側傾斜凹部及び他側傾斜凹部が設けられ、更に、支持基台10Cの片側傾斜突部62及び他側傾斜突部64に設けられた複数の片側係合凹部68及び他側係合凹部70に対応して、固定用プレートの片側傾斜凹部及び他側傾斜凹部に複数の片側係合突部及び他側係合突部が設けられる。更にまた、支持基台10Cの各環状係合突部30C並びに一対の第1係合補助突条32C及び一対の第2係合補助突条35Cに対応して固定用プレートには環状係合凹部並びに一対の第1係合補助凹条及び一対の第2係合補助凹条が設けられる。この第4の実施形態の歯科技工用作業模型のその他の構成は、上述した第3の実施形態と実質上同一である。
この第4の実施形態の歯科技工用歯形模型においては、その基本的構成が上述の第3の実施形態と同様であるので、上述した第2の実施形態と同様の作用効果が達成され、加えて各挿入孔22に対応して配設された環状係合突部30C(これに対応する固定用プレート側の環状係合凹部)に一対の第1係合補助突条32C(これに対応する固定用プレート側の一対の係合補助凹条)に加えて一対の第2係合補助突条35Cが設けられているので、かかる一対の第1及び第2係合補助突部32C,35Cにより、切断した部分のガタ、回動をより確実に抑えることができる。
〈第5の実施形態〉
次に、図10を参照して、本発明に従う歯科技工用作業模型の第5の実施形態について説明する。図10においては、第5の実施形態の歯科技工用作業模型の支持基台のみを示している。この第5の実施形態の歯科技工用作業模型の支持基台10Dにおいては、図10と図9を対比することによって理解される如く、各挿入孔22に設けられた環状係合突部30D及び係合補助突条32Dに関連する構成に更に修正が施されている。
図10において、この支持基台10D(支持基台本体12D)の支持領域18Dに設けられた挿入孔列20の各挿入孔22には、第4の実施形態(図9)と同様に、環状係合突部30Dが設けられ、かかる環状係合突部30Dの周囲に複数(この形態では、6個)の係合補助突条32Dが設けられている。複数の係合補助突条32Dは、環状係合突条30Dの周方向に間隔をおいて(例えば、等間隔をおいて)設けられ、環状係合突条30の外周面から放射状に延びるように設けられている。この例では、これら係合補助突条32Dは、実質上同じ長さに形成されている。
この第5の実施形態の歯科技工用作業模型においても、固定用プレート(図示せず)は、上述した第1の実施形態と同様に、この支持基台10Dの上端部に成型用基枠(図示せず)を取り付け、この成型用基枠内に規定された注入空間内に石膏を注入することにより形成されるため、次のような構成となる。即ち、支持基台10D(支持基台本体12D)の片側係合突条26D及び他側係合突条28Dに対応して、固定用プレート(プレート本体)に片側係合凹条及び他側係合凹部が設けられ、また支持基台10Dの片側傾斜突部62及び他側傾斜突部64に対応して、固定用プレートに片側傾斜凹部及び他側傾斜凹部が設けられ、更に、支持基台10Dの片側傾斜突部62及び他側傾斜突部64に設けられた複数の片側係合凹部68及び他側係合凹部70に対応して、固定用プレートの片側傾斜凹部及び他側傾斜凹部に複数の片側係合突部及び他側係合突部が設けられる。更にまた、支持基台10Dの各環状係合突部30D及び複数の係合補助突条32Dに対応して固定用プレートには環状係合凹部及び複数の係合補助凹条が設けられる。この第5の実施形態の歯科技工用作業模型のその他の構成は、上述した第4の実施形態と実質上同一である。
この第5の実施形態の歯科技工用歯形模型においては、その基本的構成が上述の第4の実施形態と同様であるので、上述した第4の実施形態と同様の作用効果が達成され、加えて各挿入孔22に対応して配設された環状係合突部30D(これに対応する固定用プレート側の環状係合凹部)に複数の係合補助突条32D(これに対応する固定用プレート側の複数の係合補助凹条)が放射状に設けられているので、このように構成した場合においても、切断した部分のガタ、回動をより確実に抑えることができる。
〈第6の実施形態〉
図1〜図10に示す実施形態(第1〜第5の実施形態)では、歯形模型が部分タイプのものに適用して説明したが、図11に示す実施形態では、歯形模型が全顎タイプのもの、即ち上歯全体(又は下歯全体のもの)に適用して説明する。
図11において、この第6の実施形態の歯科技工用作業模型における支持基台10Eは、略U字状の支持基台本体12Eを備え、この支持基台本体12Eの上端部に上壁16Eが設けられ、この上壁16Eが略U字状の弧状に延び、この上壁16Eの上面が支持領域18Eとして機能し、この支持基台本体12Eの内側が接続部72により接続されている。
この第6の実施形態の歯科技工用作業模型の支持基台10Eにおいては、図11と図2(第1の実施形態)とを対比することによって理解される如く、支持基台10E(支持基台本体12E)の構成に修正が施されている。更に説明すると、支持基台10Eの上壁16E(支持領域18E)が略U字状であることに関連して、その片側側部(内側側部)に設けられる片側係合突条26E(内側係合突条)は略U字状の弧状に延び、またその他側側部(外側側部)に設けられる他側係合突条28E(外側係合突条)も略U字状の弧状に延びている。
また、支持基台10E(支持基台本体12E)の支持領域18Eには、挿入孔列20が設けられ、挿入孔列20の複数(この形態では、14個)の挿入孔22は、他側係合突条28Eの内側にこれに沿って設けられ、このように構成することにより、片側係合突条26E(内側係合突条)から挿入孔22までの距離は、他側係合突条28E(外側係合突条)から挿入孔22までの距離よりも長くなっている。
この実施形態では、挿入孔列20の各挿入孔22には、第1の実施形態(図2参照)と同様に、環状係合突部30E及び係合補助突条32Eが設けられている。この係合補助突条32Eは、環状係合突部30Eの外周面から片側係合突条26E(内側係合突条)に向けて直線状に延びている。
この第6の実施形態の歯科技工用作業模型では、固定用プレート(図示せず)は、上述した第1の実施形態と同様に、この支持基台10Eの上端部に成型用基枠(図示せず)を取り付け(その内側部は、接続部72に当接支持され、その外側部は複数の位置決め用突部33に当接支持される)、この成型用基枠内に規定された注入空間内に石膏を注入することにより形成される。
このようなことから、支持基台10Eの構成が上述した通りである場合、上述した記載から容易に理解される如く、この支持基台10Eの上面に対応する固定用プレートの下面は、図面でもって示していないが、次の通りの構成となる。即ち、固定用プレート(プレート本体)には、支持基台10E(支持基台本体12E)の支持領域18Eの形状に対応して略U字状に形成され、ダウエルピン列の複数(14本)のダウエルピンは、この固定用プレート(プレート本体)に沿って設けられる。
また、支持基台10E(支持基台本体12E)の片側側部26E(内側側部)及び他側係合突部28Eに対応して固定用プレート(プレート本体)に片側係合凹条及び他側係合凹部が設けられ、更に支持基台10Eの環状係合突部30E及び係合補助突条32Eに対応して固定用プレートには環状係合凹部及び係合補助凹条が設けられ、係合補助凹条は、固定用プレートの片側係合凹条側に延びている。この第6の実施形態の歯科技工用作業模型のその他の構成は、上述した第1の実施形態と実質上同一である。
この第6の実施形態の歯科技工用作業模型にて、支持基台10E(支持基台本体12E)の上面(支持領域18E)に固定用プレートを支持する支持状態(即ち、挿入孔列20の複数の挿入孔22にダウエルピン列の複数のダウエルピンを挿入して支持した支持状態)においては、支持基台10E(支持基台本体12E)側の片側係合突条26E及び他側係合突条28Eと固定用プレート(プレート本体)側の片側係合凹条及び他側係合凹条(いずれも図示せず)とが相互に係合するとともに、支持基台10E側の複数の環状係合突部30E及び係合補助突条30Eと固定用プレート側の複数の環状係合凹部及び係合補助凹条(図示せず)とが相互に係合し、これにより、全顎タイプの歯科技工用作業模型においても、支持基台10Eと固定用プレート(図示せず)との係合状態をガタ、回動などなく保持することができる。
〈第7の実施形態〉
次に、図12を参照して、本発明に従う歯科技工用作業模型の第7の実施形態について説明する。この第7の実施形態では、図12と図11とを対比することにより理解される如く、第6の実施形態の歯科技工用歯形模型の片側係合突条及び他側形状突条に、第2の実施形態で適用した修正(図6参照)が施されているとともに、環状係合突部及び係合補助突条に第3の実施形態で適用した修正(図8参照)が施されている。
図12において、この第7の実施形態の歯科技工用作業模型における支持基台10Fでは、支持基台10F(支持基台本体12F)の片側係合突条26F(内側係合突条)に片側傾斜突部82が設けられ、その他側係合突条28F(外側係合突条)に他側傾斜突条84が設けられている。片側傾斜突部82及び外側傾斜突部84は、片側係合突条26F及び他側係合突条28Fの内側面から内側に延び、それらの上面は内側に向けて下方に傾斜して支持領域18F(上壁16Fの上面)まで延びている。また、片側傾斜突部82及び他側傾斜突条84には、その長手方向に沿って複数の片側係合凹部88及び他側係合凹部90が設けられ、これら片側係合凹部88及び他側係合凹部90は、支持基台本体12Fの上面(支持領域18F)まで延びている。
この実施形態では、片側傾斜突部82に複数の片側係合凹部88を設け、他側傾斜突部84に複数の他側係合凹部90を設けているが、これら片側係合凹部88及び/又は他側係合凹部90を省略することもできる。
また、各挿入孔22に設けられた環状係合突条30Eには、一対の係合補助突条32Fが設けられている。一対の係合補助突条32Fは、環状係合突条30Fの外周面から片側係合突条26BFに延びるように設けられ、この形態では、片側係合突条26F側にV字状に拡がるように設けられている。
この第7の実施形態の歯科技工用作業模型においても、固定用プレート(図示せず)は、上述した第1の実施形態と同様に、この支持基台10Fの上端部に成型用基枠(図示せず)を取り付け、この成型用基枠内に規定された注入空間に石膏を注入することにより形成される。
このようなことから、支持基台10Fの構成が上述した通りである場合、この支持基台10Fの上面に対応する固定用プレートの下面は、図面でもって示していないが、次の通りの構成となる。即ち、支持基台10F(支持基台本体12F)の片側係合突条26F(内側係合突条)及び他側係合突条28F(外側係合突条)に対応して固定用プレート(プレート本体)に片側係合凹条(内側係合凹条)及び他側係合凹条(外側係合凹条)が設けられ、また支持基台10Fの片側傾斜突部82及び他側傾斜突部84並びに片側係合凹部88及び他側係合凹部90に対応して固定用プレートに片側傾斜凹部及び他側傾斜凹部並びに片側係合突部及び他側係合突部が設けられ、更に支持基台10Dの環状係合突部30F及び一対の係合補助突条32Fに対応して固定用プレートには環状係合凹部及び一対の係合補助凹条が設けられる。この第7の実施形態の歯科技工用作業模型のその他の構成は、上述した第6の実施形態と実質上同一である。
この第7の実施形態の歯科技工用作業模型においては、その基本的構成が第6の実施形態と同様であるので、第6の実施形態と同様の作用効果が達成される。加えて、支持基台10F(支持基台本体12F)の上面(支持領域18F)に固定用プレートを支持する支持状態においては、支持基台10F(支持基台本体12F)側の片側係合突条26E及び他側係合突条28Eと固定用プレート(プレート本体)側の片側係合凹条及び他側係合凹条(いずれも図示せず)とが相互に係合し、また支持基台10F側の片側傾斜突部82及び他側傾斜突部84並びに片側係合凹部88及び他側係合凹部90と固定用プレート側の片側傾斜凹部及び他側傾斜凹部並びに片側係合突部及び他側係合突部とが相互に係合し、更に支持基台10D側の環状係合突部30F及び一対の係合補助突条32Fと固定用プレート側の環状係合凹部及び一対の係合補助凹条が相互に係合し、これにより、支持基台10Fと固定用プレート(図示せず)との係合状態をより一層効果的にガタ、回動などの無い状態に保持することができる。
尚、この第7の実施形態では、第6の実施形態の歯科技工用歯形模型に第2の実施形態の修正(図6参照)及び第3の実施形態の修正(図8参照)を組み合わせて適用しているが、これらを組み合わせて適用する必要はなく、第2の実施形態の修正及び第3の実施形態の修正のいずれか一方を適用するようにしてもよい。
〈第8の実施形態〉
図1〜図12に示す実施形態(第1〜第7の実施形態)では、ダウエルピンが1列に配設されたタイプ、即ちシングルピンタイプ(シングルピンタイプにおける部分タイプ及び全顎タイプ)のものに適用しているが、図13に示す実施形態では、ダウエルピンが2列に配設されたタイプ、即ちダブルピンタイプのもの(この形態では、ダブルピンタイプにおける部分タイプ)に適用している。
図13において、この第8の実施形態においては、図13と図6(第2の実施形態)とを対比することによって容易に理解される如く、支持基台10G(支持基台本体12G)の片側係合突条26G及び他側係合突条28Gの間、即ち支持領域18Gに幅方向(図13において上下方向)に間隔をおいて2列の挿入孔列、即ち第1挿入孔列20G及び第2挿入孔列21Gが設けられている。第1挿入孔列20Gは片側係合突条26Gの内側に配設され、第2挿入孔列21Gは、他側係合突条28Gの内側に配設されている。
第1挿入孔列20Gは、複数(この形態では、5個)の第1挿入孔22Gから構成され、これら第1挿入孔22Gは、支持基台本体12Gの長手方向に間隔をおいて配設されている。また、第2挿入孔列21Gは、複数(この形態では、5個)の第2挿入孔23Gから構成され、これら第2挿入孔23Gは支持基台本体12Gの長手方向に間隔をおいて配設され、複数の第1挿入孔22Gと複数の第2挿入孔23Gとは幅方向に間隔をおいて対応して配設されている。
この第10の実施形態では、第1挿入孔列20Gの各第1挿入孔22Gには、その周囲に環状係合突部30Gが設けられ、また第2挿入孔列21Gの各第2挿入孔23Gには、その周囲に第2環状係合突部31Gが設けられ、第1環状係合突部30Gと対応する第2環状係合突部31Gとが接続突部37Gを介してつながっている。尚、この接続部37Gを省略し、第1環状係合突部30G及び第2環状係合突部31Gを分離して設けるようにしてもよい。
第1挿入孔列20G(複数の第1挿入孔22G)には、第1ダウエルピン列の複数の第1ダウエルピン(図示せず)が挿入され、第2挿入孔列21Gの複数の第2挿入孔23Gには第2ダウエルピン列の第2ダウエルピン(図示せず)が挿入される。この形態では、第1挿入孔列20Gの第1挿入孔22Gの内径は、第2挿入孔列21Gの第2挿入孔23Gの内径よりも小さく形成されており、従って、第1ダウエルピンとして第2ダウエルピンよりも外径が細いものが用いられ、このように第1ダウエルピンとして第2ダウエルピンよりも外径が小さいものを用いるのが望ましい。尚、第1及び第2ダウエルピン列の複数の第1及び第2ダウエルピンとして外径の等しいものを用いることもでき、この場合、外径の小さいサイズのものを用いるのが好ましい。
この形態では、第1挿入孔列20Gの各第1挿入孔22Gに係合補助突条32Gが設けられている。係合補助突条32Gは、第2環状係合突部30Gの外周面から片側係合突条26G側に延び、この形態では片側係合突条26Gに向けて直線状に延びている。この第8の実施形態の歯科技工用作業模型のその他の構成は、上述した第2の実施形態(図6)と実質上同一である。
この第8の実施形態の歯科技工用作業模型においては、その基本的構成が第2の実施形態と同様であるので、第2の実施形態と同様の作用効果が達成される。加えて、支持基台10G(支持基台本体12G)の上面(支持領域18G)に固定用プレートを支持する支持状態においては、支持基台10G(支持基台本体12G)側の第1及び第2挿入孔列20G,22G(複数の第1及び第2挿入孔22G,23G)に固定用プレート(プレート本体)側の第1及び第2ダウエルピン列(複数の第1及び第2ダウエルピン)が挿入され、また支持基台10G側の第1及び第2環状係合突部30G,31G並びに接続突部37Gと固定用プレート側の第1及び第2環状係合凹部並びに接続凹部(いずれも図示せず)とが係合し、更に支持基台10G側の係合補助突条32Gと固定用王レート側の係合補助凹部とが係合し、これにより、支持基台10Gと固定用プレート(図示せず)との係合状態をより一層ガタ、回動などの無い状態に保持することができる。
〈第9の実施形態〉
次に、図14を参照して、本発明に従う歯科技工用歯形模型の第9の実施形態について説明する。この第9の実施形態においては、図14と図13(第8の実施形態)とを対比することによって容易に理解される如く、第8の実施形態のものに図8に示す修正(第3の実施形態)が施されている。
図14において、の支持基台10H(支持基台本体12H)の片側係合突条26H及び他側係合突条28Hの間、即ち支持領域18Hに幅方向(図14において上下方向)に間隔をおいて2列の挿入孔列、即ち第1挿入孔列20H(複数の第1挿入孔22H)及び第2挿入孔列21H(複数の第2挿入孔23H)が設けられている。
この第9の実施形態では、第1挿入孔列20Hの各第1挿入孔22Hには、その周囲に環状係合突部30H(第1環状係合突部に相当する)が設けられている。尚、この形態では、第2挿入孔列21Hの各第2挿入孔23Hの環状係合突部(第1環状係合突部に相当する)を省略しているが、かかる第2挿入孔23Hの周囲に環状係合突部(第2環状係合突部)を設けるようにしてもよい。
この形態では、第1挿入孔列20Hの各第1挿入孔22Hに対応して一対の係合補助突条32Hが設けられている。一対の係合補助突条32Hは、環状係合突部30Hの外周面から片側係合突条26H側に延び、この形態では片側係合突条26Hに向けてV字状に拡がって直線状に延びている。この第9の実施形態の歯科技工用作業模型のその他の構成は、上述した第8の実施形態(図13)と実質上同一である。
この第9の実施形態の歯科技工用作業模型においては、その基本的構成が第8の実施形態と同様であるので、第8の実施形態と略同様の作用効果が達成される。加えて、支持基台10H(支持基台本体12H)の上面(支持領域18H)に固定用プレートを支持する支持状態においては、支持基台10H(支持基台本体12H)側の環状係合突部30H及び一対の係合補助突条32Hと固定用プレート(プレート本体)側の環状係合凹部及び一対の係合補助凹条(いずれも図示せず)とが係合し、これにより、支持基台10Hと固定用プレート(図示せず)との係合状態を一層ガタ、回動などの無い状態に保持することができる。
〈第10の実施形態〉
次に、図15を参照して、本発明に従う歯科技工用歯形模型の第10の実施形態について説明する。この第10の実施形態においては、図15と図14(第9の実施形態)とを対比することによって理解される如く、第9の実施形態のものに図9に示す修正(第4の実施形態)が施されている。
図15において、支持基台10J(支持基台本体12J)の片側係合突条26J及び他側係合突条28Jの間、即ち支持領域18Jに幅方向(図15において上下方向)に間隔をおいて2列の挿入孔列、即ち第1挿入孔列20J(複数の第1挿入孔22J)及び第2挿入孔列21J(複数の第2挿入孔23J)が設けられている。
この第10の実施形態では、第1挿入孔列20Jの各第1挿入孔22Jには、その周囲に第1環状係合突部30J(第2環状係合突部に相当する)が設けられ、第2挿入孔列21Jの各第2挿入孔23Jには、その周囲に第2環状係合突部31Jが設けられ、各第1環状係合突部30Jとこれと対応する第2環状係合突部31Jとは分離して設けられているが、第8の実施形態(図13)と同様に接続部を介してつなげるようにしてもよい。
第1挿入孔列20Jの各第1挿入孔22Jに対応して一対の第1係合補助突条32Jが設けられている。一対の第1係合補助突条32Hは、第1環状係合突部30Jの外周面から片側係合突条26J側に延び、この形態では片側係合突条26Jに向けてV字状に拡がって直線状に延びている。また、第2挿入孔列21Jの各第2挿入孔23Jに対応して一対の第2係合補助突条35Jが設けられている。一対の第2係合補助突条35Jは、第2環状係合突部31Jの外周面から他側係合突条28J側に延び、この形態では他側係合突条28Jに向けてV字状に拡がって直線状に延びている。この第10の実施形態の歯科技工用作業模型のその他の構成は、上述した第9の実施形態(図14)と実質上同一である。
この第10の実施形態の歯科技工用作業模型においては、その基本的構成が第9の実施形態と同様であるので、第9の実施形態と略同様の作用効果が達成される。加えて、支持基台10J(支持基台本体12J)の上面(支持領域18J)に固定用プレートを支持する支持状態においては、支持基台10J(支持基台本体12J)側の第1及び第2環状係合突部30J,31J並びに一対の第1及び第2係合補助突条32J,35Jと固定用プレート(プレート本体)側の第1及び第2環状係合凹部並びに一対の第1及び第2係合補助凹条(いずれも図示せず)とが係合し、これにより、支持基台10Jと固定用プレート(図示せず)との係合状態を一層ガタ、回動などの無い状態に保持することができる。
〈第11の実施形態〉
次に、図16を参照して、本発明に従う歯科技工用歯形模型の第11の実施形態について説明する。この第11の実施形態においては、図16と図15(第10の実施形態)とを対比することによって理解される如く、第10の実施形態のものに図10に示す修正(第5の実施形態)が施されている。
図16において、支持基台10K(支持基台本体12K)の片側係合突条26K及び他側係合突条28Kの間、即ち支持領域18Kに幅方向(図16において上下方向)に間隔をおいて2列の挿入孔列、即ち第1挿入孔列20K(複数の第1挿入孔22K)及び第2挿入孔列21K(複数の第2挿入孔23K)が設けられている。
この第11の実施形態では、第1挿入孔列20Kの各第1挿入孔22Kには、その周囲に第1環状係合突部30Kが設けられ、第2挿入孔列21Kの各第2挿入孔23Kには、その周囲に第2環状係合突部31Kが設けられ、各第1環状係合突部30Kとこれと対応する第2環状係合突部31Kとは接続部37Kを介してつながって設けられているが、第9の実施形態(図15)と同様に分離して設けるようにしてもよい。
第1挿入孔列20Kの各第1挿入孔22Kに対応して複数(この形態では、4つ)の第1係合補助突条32Kが設けられ、また第2挿入孔列21Kの各挿入孔23Kに対応して複数(この形態では、4つ)の第2係合補助突条35Kが設けられている。複数の第1係合補助突条32Kは、第1環状係合突部30K(具体的には、接続部37Kと接続された部位を除く部位)の外周面から周方向に間隔をおいて設けられ、その一部(二つ)は片側係合突条26K側に延び、また複数の第2係合補助突条35Kは、第2環状係合突部31K(具体的には、接続部37Kと接続された部位を除く部位)の外周面から周方向に間隔をおいて設けられ、その一部(二つ)は他側係合突条28K側に延びている。この第11の実施形態の歯科技工用作業模型のその他の構成は、上述した第10の実施形態(図15)と実質上同一である。
この第11の実施形態の歯科技工用作業模型においては、その基本的構成が第10の実施形態と同様であるので、第10の実施形態と略同様の作用効果が達成される。加えて、支持基台10K(支持基台本体12K)の上面(支持領域18K)に固定用プレートを支持する支持状態においては、支持基台10K(支持基台本体12K)側の第1及び第2環状係合突部30K,31K並びに接続突部37Kと固定用プレート側の第1及び第2環状係合凹部並びに接続凹部とが係合するとともに、支持基台10K側の複数の第1及び第2係合補助突条32K,35Kと固定用プレート側の第1及び第2係合補助凹条とが係合し、これにより、支持基台10Kと固定用プレート(図示せず)との係合状態をより一層ガタ、回動などの無い状態に保持することができる。
〈第12の実施形態〉
次に、図17を参照して、本発明に従う歯科技工用歯形模型の第12の実施形態について説明する。図13〜図16に示す実施形態では、ダブルピンタイプにおける部分タイプのものに適用しているが、図17に示す形態では、ダブルピンタイプにおける全顎タイプに適用している。この第12の実施形態においては、図17と図11及び図13とを対比することによって容易に理解される如く、第6の実施形態(図11)のものに第8の実施形態(図13)の修正が施されている。
図17において、この第12の実施形態の歯科技工用作業模型における支持基台10Lは、略U字状の支持基台本体12Lを備え、この支持基台本体12Lの上端部に上壁16Lが設けられ、この上壁16Lが略U字状の弧状に延び、この上壁16Lの上面が支持領域18Lとして機能し、この支持基台本体12Lの内側が接続部72により接続されている。
この第12の実施形態の歯科技工用作業模型の支持基台10Lにおいては、支持基台10Lの上壁16L(支持領域18L)が略U字状であることに関連して、その片側側部(内側側部)に設けられる片側係合突条26L(内側係合突条)は略U字状の弧状に延び、またその他側側部(外側側部)に設けられる他側係合突条28L(外側係合突条)も略U字状の弧状に延びている。
また、支持基台10L(支持基台本体12L)の支持領域18Eには、第1及び第2挿入孔列20L,21Lが設けられ、第1挿入孔列20Lの複数(14個)の第1挿入孔22Lは、片側係合突条26Eの内側にこれに沿って設けられ、また第2挿入孔列21Lの複数(14個)の第2挿入孔23Lは、他側係合突条28Lの内側にこれに沿って設けられている。
この実施形態では、第1挿入孔列20Lの各第1挿入孔22Lには、第8の実施形態(図13参照)と同様に、第1環状係合突部30L及び係合補助突条32Lが設けられている。この係合補助突条32Lは、第1環状係合突部30Lの外周面から片側係合突条26L(内側係合突条)に向けて直線状に延びている。
また、第2挿入孔列21Lの各第2挿入孔23Lには、第2環状係合突部31Lが設けられ、この第2環状係合突部31Lは、第1挿入孔列20Lの対応する第1挿入孔22Lにおける第2環状係合突部31Lと接続突部37Lを介して連続されている。
この第12の実施形態では、第9の実施形態(図12参照)と同様に、片側係合突条26L(内側係合突条)の内側面に片側傾斜突部82が設けられ、また他側係合突部28L(外側係合突条)の内側面に他側傾斜突部84が設けられ、片側傾斜突部82及び他側傾斜突条84には、その長手方向に沿って複数の片側係合凹部88及び他側係合凹部90が設けられている。この第12の実施形態の歯科技工用作業模型のその他の構成は、上述した第6の実施形態(図11)と実質上同一である。
この第12の実施形態の歯科技工用作業模型では、その基本的構成が第6の実施形態と略同様であるので、第6の実施形態と同様の作用効果が達成される。加えて、支持基台10L(支持基台本体12L)の上面(支持領域18L)に固定用プレートを支持する支持状態(即ち、第1及び第2挿入孔列20L,21Lの複数の第1及び第2挿入孔22L,23L)に第1及び第2ダウエルピン列の複数の第1及び第2ダウエルピンを挿入して支持した支持状態)においては、支持基台10L(支持基台本体12L)側の片側係合突条26L及び他側係合突条28Lと固定用プレート(プレート本体)側の片側係合凹条及び他側係合凹条(いずれも図示せず)とが相互に係合するとともに、支持基台10L側の片側傾斜突部82及び他側傾斜突部84並びに片側係合凹部88及び他側係合凹部90と固定用プレート側の片側係合凹条及び他側係合凹条並びに片側係合突部及び他側係合突部とが係合する。また、支持基台10L側の第1及び第2環状係合突部30L,31L、接続突部37L並びに係合補助突条32Lと固定用プレート側の第1及び第2環状係合凹部、接続凹部並びに係合補助凹条とが係合する。従って、ダブルピンタイプにおける全顎タイプの歯科技工用作業模型においても、支持基台10Lと固定用プレート(図示せず)との係合状態をガタ、回動などなく保持することができる。
〈第13の実施形態〉
次に、図18を参照して、本発明に従う歯科技工用歯形模型の第13の実施形態について説明する。この第13の実施形態においては、図18と図17及び図15とを対比することによって容易に理解される如く、第12の実施形態(図17)のものに第10の実施形態(図15)の修正が施されている。
図18において、この第13の実施形態の歯科技工用作業模型の支持基台10Mにおいては、支持基台10M(支持基台本体12M)の支持領域18Mには、片側係合突条26Mの内側に第1挿入孔列20M(複数の第1挿入孔22M)が設けられ、他側係合突条28Mの内側に第2挿入孔列21M(複数の第2挿入孔23M)が設けられている。
この実施形態では、第1挿入孔列20Mの各第1挿入孔22Mには、第10の実施形態(図15参照)と同様に、第1環状係合突部30M及び一対第1係合補助突条32Mが設けられている。一対の第1係合補助突条32Mは、第1環状係合突部30Lの外周面から片側係合突条26L(内側係合突条)に向けて直線状に拡がるように設けられている。また、第2挿入孔列21Mの各第2挿入孔23Mには、第2環状係合突部31M及び一対の第2係合補助突条35Mが設けられている。一対の第2係合補助突条35Mは、第2環状係合突部31Mの外周面から他側係合突条28Mに向けて直線状に拡がるように設けられている。更に、支持基台10M側の第1挿入孔列20Mの各第1挿入孔22Mにおける第1環状係合突部30Mと第2挿入孔列21Mの対応する第2挿入孔23Mにおける第2環状係合突部31Mとが接続突部37Kを介して連続するようにつながっている。
この第13の実施形態の歯科技工用作業模型では、その基本的構成が第12の実施形態と略同様であるので、第12の実施形態と同様の作用効果が達成される。加えて、支持基台10M(支持基台本体12M)の上面(支持領域18M)に固定用プレートを支持する支持状態においては、支持基台10M側の第1及び第2環状係合突部30M,31M、接続突部37M並びに第1及び第2係合補助突条32M,35Mと固定用プレート側の第1及び第2環状係合凹部、接続凹部並びに第1及び第2係合補助凹条とが係合し、これによって、支持基台10Mと固定用プレート(図示せず)との係合状態を一層ガタ、回動などなく保持することができる。
第12(及び第13)の実施形態(図17及び図18)の歯科技工用作業模型では、支持基台10L(10M)の第1及び第2挿入孔列20L,21L(20M,21M)の複数の第1及び第2挿入孔22L,23L(22M,23M)(換言すると、これらに挿入される第1及び第2ダウエルピン列の複数の第1及び第2ダウエルピン)を支持基台10L(10M)における支持領域18L(18M)の幅方向の中央線よりも他側、即ち他側係合突条28L(28M)側に配設するのが望ましく、このように構成することにより、この支持領域18Lの幅方向の中央線よりも片側、即ち片側係合突条26L(26M)側にダウエルピンが存在せず、これにより、歯科模型を切断する際のダウエルピンの切断を少なくすることができる。
尚、このように構成することに代えて、第1挿入孔列20L(20M)の複数の第1挿入孔22L(20M)を支持基台10L(10M)における支持領域18L(18M)の幅方向の中心線の上に配置するようにしてもよく、このように構成しても上述したと同様の作用効果を達成することができる。
以上、本発明に従う歯科技工用作業模型(及びその支持基台)の各種実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
2 歯科技工用作業模型
4 歯形模型
6 固定用プレート
8 ダウエルピン列
10,10A,10B,10C,10D,10E,10F,10G,10H,10J,10K,10M 支持基台
11 ダウエルピン
12,12A,12B,12C,12D,12E,12F,12G,12H,12J,12K,12M 支持基台本体
18,18A,18B,18C,18D,18E,18F,18G,18H,18J,18K,18M 支持領域
20,20A,20B,20C,20D,20E,20F 挿入孔列
20G,20H,20J,20K,20L,20M 第1挿入孔列
21G,21H,21J,20K,20L,21M 第2挿入孔列
22,22A,22B,22C,22D,22E,22F 挿入孔
22G,22H,22J,22K,22L,22M 第1挿入孔
23G,23H,23J,23K,23L,23M 第2挿入孔
26,26A,26B,26C,26D,26E,26F,26G,26H,26J,26K,26L,26M 片側係合突条
28,28A,28B,28C,28D,28E,28F,28G,28H,28J,28K,28L,28M 他側係合突条
30,30A,30B,30C,30D,30E,30F 環状係合突部
30G,30H、30J,30K,30L,30M 第1環状係合突部
31G,31J,30K,30L,30M 第2環状係合突部
32,32A,32B,32C,32D,32E,32F、32G,32H,32L 係合補助突条
32C,32J,32K,32M 第1係合補助突条
34 プレート本体
35C,35J,35K,35M 第2係合補助突条
36 片側係合凹条
38 他側係合凹条
40 環状係合凹部
42 係合補助凹条




Claims (13)

  1. 歯形模型が固定される固定用プレートと、前記固定用プレートに植設されたダウエルピン列と、前記固定用プレートを支持するための支持基台と、を備え、前記ダウエルピン列は、間隔を置いて配設された複数のダウエルピンから構成された歯科技工用作業模型であって、
    前記支持基台の上面に設けられた支持領域には、前記ダウエルピン列に対応して挿入孔列が設けられ、前記挿入孔列は、前記ダウエルピン列の前記複数のダウエルピンに対応して設けられた複数の挿入孔から構成されており、
    前記支持基台における前記支持領域の片側側部及び他側側部には、上方に突出する片側係合突条及び他側係合突条が設けられ、また、前記支持領域における前記複数の挿入孔の周囲には、上方に突出する環状係合突部が設けられ、前記環状係合突部の外周面には、前記片側係合突条側に延びる第1係合補助突条が設けられており、
    前記固定用プレートの下面には、前記支持領域の前記片側係合突条及び前記他側係合突条に対応して片側係合凹条及び他側係合凹条が設けられ、また前記支持領域の前記複数の環状係合突部に対応して複数の環状係合凹部が設けられているとともに、前記第1係合補助突条に対応して第1係合補助凹条が設けられていることを特徴とする歯科技工用作業模型。
  2. 前記挿入孔列は、前記支持基台の前記片側係合突条及び前記他側係合突条の間に1列設けられ、前記挿入孔列の前記複数の挿入孔の周囲に前記環状係合突部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の歯科技工用作業模型。
  3. 前記挿入孔列の前記複数の挿入孔は、前記支持基台における前記支持領域の幅方向の中央線よりも他側に配置され、前記第1係合補助突条は、前記複数の挿入孔の周囲に設けられた前記環状係合突部の外周面から前記片側係合突条側にV字状に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の歯科技工用作業模型。
  4. 前記挿入孔列の前記複数の挿入孔の周囲に設けられた前記環状係合突部には、前記第1係合補助突条に加えて第2係合補助突条が設けられており、前記第1係合補助突条は、前記環状係合突部の外周面から前記片側係合突条側に延びており、前記第2係合補助突条は、前記環状係合突部の外周面から前記他側係合突条側に延びていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の歯科技工用作業模型。
  5. 前記環状係合突部から前記片側係合突条側に延びる前記第1係合補助突条は、前記環状係合突部から前記他側係合突条側に延びる前記第2係合補助突条よりも長く延びていることを特徴とする請求項4に記載の歯科技工用作業模型。
  6. 前記挿入孔列は、前記支持基台の前記片側係合突条及び前記他側係合突条の間に2列設けられ、前記片側係合突部側に位置する第1挿入孔列の複数の第1挿入孔の周囲には、第1環状係合突部が設けられ、前記第1係合補助突条は、前記第1環状係合突部の外周面から前記片側係合突条側に延びていることを特徴とする請求項1に記載の歯科技工用作業模型。
  7. 前記支持基台の前記他側係合突条側に位置する第2挿入孔列の複数の第2挿入孔の周囲には、第2環状係合突部が設けられ、前記第1挿入孔列の前記複数の第1挿入孔の周囲の第1環状係合突部と、この第1環状係合突部と対応する前記第2挿入孔列の前記複数の第2挿入孔の周囲の第2環状係合突部とが、相互につながるように設けられていることを特徴とする請求項6に記載の歯科技工用作業模型。
  8. 前記第1及び第2挿入孔列の前記複数の第1及び第2挿入孔は、前記支持基台における前記支持領域の幅方向の中央線よりも他側に配置され、又は前記第1挿入孔列の前記複数の第1挿入孔は、前記支持領域の幅方向の中央線の上に配置され、前記第1係合補助突条は、前記複数の第1挿入孔の周囲に設けられた前記第1環状係合突部の外周面から前記片側係合突条側にV字状に設けられていることを特徴とする請求項6又は7に記載の歯科技工用作業模型。
  9. 前記第2挿入孔列の前記複数の第2挿入孔の周囲に設けられた前記第2環状係合突部には、第2係合補助突条が設けられており、前記第1係合補助突条は、前記第1環状係合突部の外周面から前記片側係合突条側に延びており、前記第2係合補助突条は、前記第2環状係合突部の外周面から前記他側係合突条側に延びていることを特徴とする請求項7又は8に記載の歯科技工用作業模型。
  10. 前記第1環状係合突部から前記片側係合突条側に延びる前記第1係合補助突条は、前記第2環状係合突部から前記他側係合突条側に延びる前記第2係合補助突条よりも長く延びていることを特徴とする請求項9に記載の歯科技工用作業模型。
  11. 歯形模型が固定される固定用プレートを支持するための支持基台本体を備えた歯科技工用作業模型の支持基台であって、
    前記支持基台本体の上面に設けられた支持領域には、前記固定プレートに設けられたダウエルピン列に対応して挿入孔列が設けられ、前記挿入孔列は、前記固定プレートのダウエルピン列の前記複数のダウエルピンに対応して設けられた複数の挿入孔から構成されており、
    前記支持基台における前記支持領域の片側側部及び他側側部には、上方に突出する片側係合突条及び他側係合突条が設けられ、また、前記支持領域における前記複数の挿入孔の周囲には、上方に突出する環状係合突部が設けられ、前記環状係合突部の外周面には、前記片側係合突条側に延びる係合補助突条が設けられており、
    前記固定用プレートの下面には、前記支持領域の前記片側係合突条及び前記他側係合突条に対応して片側係合凹条及び他側係合凹条が設けられ、また前記支持領域の前記複数の環状係合突部に対応して複数の環状係合凹部が設けられているとともに、前記係合補助突条に対応して係合補助凹条が設けられていることを特徴とする歯科技工用作業模型の支持基台。
  12. 前記挿入孔列は、前記支持基台本体の前記片側係合突条及び前記他側係合突条の間に1列設けられ、前記挿入孔列の前記複数の挿入孔の周囲に前記環状係合突部が設けられていることを特徴とする請求項11に記載の歯科技工用作業模型の支持基台。
  13. 前記挿入孔列は、前記支持基台本体の前記片側係合突条及び前記他側係合突条の間に2列設けられ、前記片側係合突部側に位置する第1挿入孔列の複数の第1挿入孔の周囲には、環状係合突部が設けられ、前記係合補助突条は、前記環状係合突部の外周面から前記片側係合突条側に延びていることを特徴とする請求項11に記載の歯科技工用作業模型の支持基台。







JP2017209021A 2017-10-30 2017-10-30 歯科技工用作業模型及びその支持基台 Pending JP2019080706A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017209021A JP2019080706A (ja) 2017-10-30 2017-10-30 歯科技工用作業模型及びその支持基台

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017209021A JP2019080706A (ja) 2017-10-30 2017-10-30 歯科技工用作業模型及びその支持基台

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019080706A true JP2019080706A (ja) 2019-05-30

Family

ID=66670941

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017209021A Pending JP2019080706A (ja) 2017-10-30 2017-10-30 歯科技工用作業模型及びその支持基台

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019080706A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102131222B1 (ko) 치과용 보유 인서트 및 연결 장치
KR200458193Y1 (ko) 다방향 교정이 가능한 치열 교정용 지지 부재
KR20110101213A (ko) 맞물림 특징을 가지는 치과용 인상 캡
JP2008149152A (ja) ケース付きストーン歯型ベース本体及び方法
JP2019501702A (ja) 歯科用構成要素に取り付け可能な歯科用継手及び歯科用継手を備える歯科用アセンブリ
JP6372811B1 (ja) 歯科技工用作業模型及びその支持基台
JP5417207B2 (ja) 歯科技工用作業模型の製造方法及びこれに用いられる成型用基枠
JP2009531145A (ja) 歯科咬合器
KR102407250B1 (ko) 임플란트 3d 프린팅 모형용 랩 아날로그
KR20120017951A (ko) 멀티 어버트먼트 장치
KR101158545B1 (ko) 치아모형 제작용 몰드
JP2019080706A (ja) 歯科技工用作業模型及びその支持基台
EP3768191A1 (en) Subperiosteal dental implant
US7780441B2 (en) Mounting device for orthodontic retainer elements and a method of maintaining said elements in place for mounting on corresponding teeth
KR101598495B1 (ko) 치과용 멀티 픽스쳐 드라이버
JP5443308B2 (ja) 歯科技工用作業模型及びこれに用いる支持基台
KR20120111580A (ko) 구강 구조 스캔용 기준핀
KR101067484B1 (ko) 임플란트 시술용 임프레션 코핑
BR112020021380B1 (pt) Coto dental para um modelo dental, modelo dental, método para produção de um coto dental e método para produção de um modelo dental
JP6355809B1 (ja) 歯科技工用作業模型及びその支持基台
JP5606597B2 (ja) 歯科技工用作業模型
KR20120054962A (ko) 치모형 제작 장치
KR20050011825A (ko) 치형다이 고정핀
JP7142916B2 (ja) 歯科技工用作業模型
JP5690908B2 (ja) 歯科技工用作業模型及びこれに用いる支持基台