JP2019080287A - 周波数信号生成装置および周波数信号生成システム - Google Patents

周波数信号生成装置および周波数信号生成システム Download PDF

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Abstract

【課題】原子セルの温度が不安定化することを抑制できる周波数信号生成装置を提供する。【解決手段】周波数信号生成装置100は、気体のアルカリ金属原子が存在し、光源から出射された光が通過する第1部分130と、液体のアルカリ金属原子が存在する第2部分132と、を含む原子セル21と、第1部分の温度を制御する第1温度制御素子23aと、第2部分の温度を第1部分の温度よりも低い温度に制御する第2温度制御素子23bと、第1部分の温度を検出する第1温度検出素子24aと、第2部分の温度を検出する第2温度検出素子24bとを含む。第1温度制御素子と第1温度検出素子とは、熱的に接続され、第2温度制御素子と第2温度検出素子とは、熱的に接続される。第1温度制御素子及び第1温度検出素子を含む第1部分の温度制御ループの位相と、第2温度制御素子及び第2温度検出素子を含む第2部分の温度制御ループの位相とは異なる。【選択図】図5

Description

本発明は、周波数信号生成装置および周波数信号生成システムに関する。
周波数信号生成装置として、光源と、ルビジウム、セシウム等のアルカリ金属原子が封入された原子セルと、を備え、アルカリ金属原子のエネルギー遷移に基づいて発振する原子発振器が知られている。
例えば特許文献1には、光の入射面を含む第1のセル部と、第1のセル部との間で蒸気状態の金属原子が自由に行き来可能な第2のセル部と、を有したセルが記載されている。特許文献1に記載のセルにおいて、第1のセル部は、第1の測温素子の検出温度情報をもとに制御される第1の温度制御手段と保温筒の構成によって、十分な光吸収率が得られる温度に加熱恒温化される。また、第2のセル部は、第2の測温素子の検出温度情報をもとに制御される第2の温度制御手段によって、第1のセル部の温度より低めに設定して温度安定化される。特許文献1に記載のセルでは、第2のセル部を除く全体が保温筒に収められているため、第1のセル部と第2のセル部とを独立して温度制御することができる。
特開平10−281883号公報
ここで、原子セル内のアルカリ金属原子は、全てがガス化されるのではなく、一部が余剰分として液体となる。液体のアルカリ金属原子が光の通過領域に存在すると光を遮ってしまう。液体のアルカリ金属原子の影響を抑制するためには原子セルの液体のアルカリ金属原子が保持される部分を、気体のアルカリ金属原子が収容される部分よりも低い温度に保つことで、液体のアルカリ金属原子を原子セルの所定の位置に留める必要がある。そのため、このような原子セルでは、液体のアルカリ金属原子が保持される部分と気体のアルカリ金属原子が収容される部分とを、できるたけ独立して温度制御することが望まれる。
一方、原子セルは、小型化が望まれている。小型の原子セルでは、原子セルの各部の間の距離が小さくなる。そのため、原子セルの液体のアルカリ金属原子が保持される部分における温度制御と、気体のアルカリ金属原子が収容される部分における温度制御とが影響し合い、原子セルの温度が不安定になることがある。特許文献1のように、保温筒を設けた原子セルでは、小型化が困難である。
本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、原子セルの温度が不安定化することを抑制ができる周波数信号生成装置を提供することにある。また、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、原子セルの温度が不安定化することを抑制できる周波数信号生成システムを提供することにある。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することができる。
[適用例1]
本適用例に係る周波数信号生成装置は、光源と、気体のアルカリ金属原子が存在し、前記光源から出射された光が通過する第1部分と、液体のアルカリ金属原子が存在する第2部分と、を含む原子セルと、前記第1部分の温度を制御する第1温度制御素子と、前記第2部分の温度を前記第1部分の温度よりも低い温度に制御する第2温度制御素子と、前記第1部分の温度を検出する第1温度検出素子と、前記第2部分の温度を検出する第2温度検出素子と、を含み、前記第1温度制御素子と前記第2温度検出素子とは、熱的に接続され、前記第2温度制御素子と前記第1温度検出素子とは、熱的に接続され、前記第1温度制御素子および前記第1温度検出素子を含む前記第1部分の温度制御ループの位相と、前記第2温度制御素子および前記第2温度検出素子を含む前記第2部分の温度制御ループの位相とは、異なる。
本適用例に係る周波数信号生成装置では、第1部分の温度制御ループの位相と第2部分の温度制御ループの位相とが異なるため、第1部分の温度制御ループの位相と第2部分の温度制御ループの位相とが一致している場合よりも、第1部分の温度制御ループと第2部分の温度制御ループとが互いに干渉することを抑制し、第1部分と第2部分とを独立に制御することができる。したがって、本適用例に係る周波数信号生成装置では、原子セルの温度が不安定化することを抑制できる。
[適用例2]
本適用例に係る周波数信号生成装置において、前記第1温度制御素子と前記第1温度検出素子との間の距離と、前記第2温度制御素子と前記第2温度検出素子との間の距離とは、異なってもよい。
本適用例に係る周波数信号生成装置では、第1温度制御素子と第1温度検出素子との間の距離と、第2温度制御素子と第2温度検出素子との間の距離が異なるため、第1温度制御素子の温度制御によって生じた温度変化が第1温度検出素子に伝わる時間と、第2温度制御素子の温度制御によって生じた温度変化が第2温度検出素子に伝わる時間とは、異なる。そのため、本適用例に係る周波数信号生成装置では、第1部分の温度制御ループの位相と第2部分の温度制御ループの位相とを、異ならせることができる。
[適用例3]
本適用例に係る周波数信号生成装置において、前記第2温度制御素子と前記第2温度検出素子との間の距離は、前記第1温度制御素子と前記第1温度検出素子との間の距離よりも小さくてもよい。
本適用例に係る周波数信号生成装置では、第2温度制御素子と第2温度検出素子との間の距離は、第1温度制御素子と第1温度検出素子との間の距離よりも小さいため、第2温度制御素子の温度制御によって生じた温度変化が第2温度検出素子に伝わる時間は、第1温度制御素子の温度制御によって生じた温度変化が第1温度検出素子に伝わる時間よりも短い。したがって、本適用例に係る周波数信号生成装置では、第2部分を第1部分よりも速く所望の温度に収束させることができる。
[適用例4]
本適用例に係る周波数信号生成装置において、前記第1部分の少なくとも一部を覆う第1部材と、前記第2部分の少なくとも一部を覆う、前記第1部材と離間した第2部材と、を含んでもよい。
本適用例に係る周波数信号生成装置では、第1部分の少なくとも一部を覆う第1部材を含むため、第1部材がない場合よりも第1部分の温度を安定させやすい。また、第2部分の少なくとも一部を覆う第2部材を含むため、第2部材がない場合よりも第2部分の温度
を安定させやすい。さらに、第1部材と第2部材とが離間していることにより、第1部材と第2部材との間での熱の移動を抑制できるので、原子セルの温度が不安定化することを抑制できる。
[適用例5]
本適用例に係る周波数信号生成装置において、前記第1温度制御素子は、前記第1部材に配置され、前記第2温度制御素子は、前記第2部材に配置され、前記第1部材の熱伝導率と、前記第2部材の熱伝導率とは、異なってもよい。
本適用例に係る周波数信号生成装置では、第1部材の熱伝導率と第2部材の熱伝導率とが異なっているため、第1温度制御素子の温度制御によって生じた温度変化が第1温度検出素子に伝わる時間と、第2温度制御素子の温度制御によって生じた温度変化が第2温度検出素子に伝わる時間とは、異なる。そのため、本適用例に係る周波数信号生成装置では、第1部分の温度制御ループの位相と第2部分の温度制御ループの位相とを、異ならせることができる。
[適用例6]
本適用例に係る周波数信号生成装置において、前記第1温度制御素子は、第1接続部材によって前記第1部材に接続され、前記第2温度制御素子は、第2接続部材によって前記第2部材に接続され、前記第1接続部材の熱伝導率と、前記第2接続部材の熱伝導率とは、異なってもよい。
本適用例に係る周波数信号生成装置では、第1接続部材の熱伝導率と第2接続部材の熱伝導率とが異なっているため、第1温度制御素子の温度制御によって生じた温度変化が第1温度検出素子に伝わる時間と、第2温度制御素子の温度制御によって生じた温度変化が第2温度検出素子に伝わる時間とは、異なる。そのため、本適用例に係る周波数信号生成装置では、第1部分の温度制御ループの位相と第2部分の温度制御ループの位相とを、異ならせることができる。
[適用例7]
本適用例に係る周波数信号生成装置において、前記第1温度検出素子は、前記第1部材に配置され、前記第2温度検出素子は、前記第2部材に配置され、前記第1部材の熱伝導率と、前記第2部材の熱伝導率とは、異なってもよい。
本適用例に係る周波数信号生成装置では、第1部材の熱伝導率と第2部材の熱伝導率とが異なっているため、第1温度制御素子の温度制御によって生じた温度変化が第1温度検出素子に伝わる時間と、第2温度制御素子の温度制御によって生じた温度変化熱が第2温度検出素子に伝わる時間とは、異なる。そのため、本適用例に係る周波数信号生成装置では、第1部分の温度制御ループの位相と第2部分の温度制御ループの位相とを、異ならせることができる。
[適用例8]
本適用例に係る周波数信号生成装置において、前記第1温度検出素子は、第1接続部材によって前記第1部材に接続され、前記第2温度制御素子は、第2接続部材によって前記第2部材に接続され、前記第1接続部材の熱伝導率と、前記第2接続部材の熱伝導率とは、異なってもよい。
本適用例に係る周波数信号生成装置では、第1接続部材の熱伝導率と第2接続部材の熱伝導率とが異なっているため、第1温度制御素子の温度制御によって生じた温度変化が第1温度検出素子に伝わる時間と、第2温度制御素子の温度制御によって生じた温度変化が
第2温度検出素子に伝わる時間とは、異なる。そのため、本適用例に係る周波数信号生成装置では、第1部分の温度制御ループの位相と第2部分の温度制御ループの位相とを、異ならせることができる。
[適用例9]
本適用例に係る周波数信号生成装置において、前記原子セル、前記第1部材、および前記第2部材を収容しているケースを含み、前記第1温度制御素子は、前記ケースに配置され、前記第2温度制御素子は、前記第2部材に配置され、前記ケースの熱伝導率と、前記第2部材の熱伝導率とは、異なってもよい。
本適用例に係る周波数信号生成装置では、ケースの熱伝導率と第2部材の熱伝導率とが異なっているため、第1温度制御素子の温度制御によって生じた温度変化が第1温度検出素子に伝わる時間と、第2温度制御素子の温度制御によって生じた温度変化が第2温度検出素子に伝わる時間とは、異なる。そのため、本適用例に係る周波数信号生成装置では、第1部分の温度制御ループの位相と第2部分の温度制御ループの位相とを、異ならせることができる。
[適用例10]
本適用例に係る周波数信号生成装置において、前記第1部分の温度制御ループは、前記第1温度検出素子の出力に応じた信号を、前記第1温度制御素子に出力する第1回路を含み、前記第2部分の温度制御ループは、前記第2温度検出素子の出力に応じた信号を、前記第2温度制御素子に出力する第2回路を含み、前記第1回路のゲインと前記第2回路のゲインとは、異なってもよい。
本適用例に係る周波数信号生成装置では、第1回路のゲインと第2回路のゲインとは異なっているため、第1温度検出素子の出力に対する第1温度制御素子の応答速度と、第2温度検出素子の出力に対する第2温度制御素子の応答速度とは、異なる。そのため、本適用例に係る周波数信号生成装置では、第1部分の温度制御ループの位相と第2部分の温度制御ループの位相とを、異ならせることができる。
[適用例11]
本適用例に係る周波数信号生成システムは、周波数信号生成装置を含む、周波数信号生成システムであって、前記周波数信号生成装置は、光源と、気体のアルカリ金属原子が存在し、前記光源から出射された光が通過する第1部分と、液体のアルカリ金属原子が存在する第2部分と、を含む原子セルと、前記第1部分の温度を制御する第1温度制御素子と、前記第2部分の温度を前記第1部分の温度よりも低い温度に制御する第2温度制御素子と、前記第1部分の温度を検出する第1温度検出素子と、前記第2部分の温度を検出する第2温度検出素子と、を含み、前記第1温度制御素子と前記第2温度検出素子とは、熱的に接続され、前記第2温度制御素子と前記第1温度検出素子とは、熱的に接続され、前記第1温度制御素子および前記第1温度検出素子を含む前記第1部分の温度制御ループの位相と、前記第2温度制御素子および前記第2温度検出素子を含む前記第2部分の温度制御ループの位相とは、異なる。
本適用例に係る周波数信号生成システムでは、第1部分の温度制御ループの位相と第2部分の温度制御ループの位相とが異なるため、第1部分の温度制御ループの位相と第2部分の温度制御ループの位相とが一致している場合よりも、第1部分の温度制御ループと第2部分の温度制御ループとが互いに干渉することを抑制し、第1部分と第2部分とを独立に制御することができる。したがって、本適用例に係る周波数信号生成システムでは、原子セルが不安定化することを抑制できる。
第1実施形態に係る周波数信号生成装置を示す概略図。 第1実施形態に係る周波数信号生成装置を模式的に示す断面図。 第1実施形態に係る周波数信号生成装置を模式的に示す平面図。 第1実施形態に係る周波数信号生成装置の原子セルユニットを模式的に示す斜視図。 第1実施形態に係る周波数信号生成装置の原子セルユニットを模式的に示す断面図。 第1実施形態に係る周波数信号生成装置の原子セルユニットを模式的に示す断面図。 第1実施形態に係る周波数信号生成装置の第1部分の温度制御ループの機能ブロック図。 第1実施形態に係る周波数信号生成装置の第1温度検出素子および第1回路を説明するための回路図。 第1実施形態に係る周波数信号生成装置の第2部分の温度制御ループの機能ブロック図。 第1実施形態に係る周波数信号生成装置の第1部分および第2部分の温度制御ループの位相を説明するための図。 第2実施形態に係る周波数信号生成装置の原子セルユニットを模式的に示す断面図。 第2実施形態の変形例に係る周波数信号生成装置の第1部分および第2部分の温度制御ループの位相を説明するための図。 第3実施形態に係る周波数信号生成装置の原子セルユニットを模式的に示す断面図。 第4実施形態に係る周波数信号生成システムを示す概略構成図。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 第1実施形態
1.1. 構成
まず、第1実施形態に係る周波数信号生成装置について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る周波数信号生成装置100を示す概略図である。
周波数信号生成装置100は、アルカリ金属原子に対して特定の異なる波長の2つの共鳴光を同時に照射したときに当該2つの共鳴光がアルカリ金属原子に吸収されずに透過する現象が生じる量子干渉効果(CPT:Coherent Population Trapping)を利用した原子発振器である。なお、この量子干渉効果による現象は、電磁誘起透明化(EIT:Electromagnetically Induced Transparency)現象とも言う。また、本発明に係る周波数信号生成装置は、光およびマイクロ波による二重共鳴現象を利用した原子発振器であってもよい。
周波数信号生成装置100は、図1に示すように、発光素子モジュール10と、原子セルユニット20と、発光素子モジュール10と原子セルユニット20との間に設けられている光学系ユニット30と、発光素子モジュール10および原子セルユニット20の作動を制御する制御ユニット50と、を含む。以下、まず、周波数信号生成装置100の概略について説明する。
発光素子モジュール10は、ペルチェ素子11と、発光素子12と、温度センサー13と、を有している。発光素子12は、周波数の異なる2種の光を含んでいる直線偏光の光LLを出射する。温度センサー13は、発光素子12の温度を検出する。ペルチェ素子11は、発光素子12の温度を調節する。
光学系ユニット30は、減光フィルター31と、レンズ32と、1/4波長板33と、を有している。減光フィルター31は、発光素子12から出射された光LLの強度を減少させる。レンズ32は、光LLの放射角度を調整する。具体的には、レンズ32は、光LLを平行光とする。1/4波長板33は、光LLに含まれる周波数の異なる2種の光を直線偏光から円偏光、すなわち右円偏光または左円偏光に変換する。
原子セルユニット20は、原子セル21と、受光素子22と、第1温度制御素子23aと、第2温度制御素子23bと、第1温度検出素子24aと、第2温度検出素子24bと、コイル25と、を有している。
原子セル21は、光透過性を有し、原子セル21には、アルカリ金属が収容されている。アルカリ金属原子は、互いに異なる2つの基底準位と励起準位とからなる3準位系のエネルギー準位を有する。原子セル21には、発光素子12から出射された光LLが減光フィルター31、レンズ32、および1/4波長板33を介して入射する。そして、受光素子22は、原子セル21を通過した光LLを受光し、検出する。
第1温度制御素子23aは、原子セル21に収容されたアルカリ金属原子を加熱し、アルカリ金属原子の少なくとも一部をガス状態とする。第1温度検出素子24aは、原子セル21の温度を検出する。第2温度制御素子23bは、例えば、第1温度制御素子23aよりも低い温度に原子セル21を加熱する。第2温度検出素子24bは、原子セル21の温度を検出する。
コイル25は、原子セル21に収容されたアルカリ金属原子に所定方向の磁場を印加し、アルカリ金属原子のエネルギー準位をゼーマン分裂させる。アルカリ金属原子がゼーマン分裂した状態において、円偏光の共鳴光対がアルカリ金属原子に照射されると、アルカリ金属原子がゼーマン分裂した複数の準位のうち、所望のエネルギー準位のアルカリ金属原子の数を他のエネルギー準位のアルカリ金属原子の数に対して相対的に多くすることができる。そのため、所望のEIT現象を発現する原子数が増大し、所望のEIT信号が大きくなる。その結果、周波数信号生成装置100の発振特性を向上させることができる。
制御ユニット50は、第1温度制御部51aと、第2温度制御部51bと、光源制御部52と、磁場制御部53と、第3温度制御部54と、を有している。第1温度制御部51aは、第1温度検出素子24aの検出結果に基づいて、原子セル21の内部が所望の温度となるように、第1温度制御素子23aへの通電を制御する。第2温度制御部51bは、第2温度検出素子24bの検出結果に基づいて、原子セル21の内部が所望の温度となるように、第2温度制御素子23bへの通電を制御する。磁場制御部53は、コイル25が発生する磁場が一定となるように、コイル25への通電を制御する。第3温度制御部54は、温度センサー13の検出結果に基づいて、発光素子12の温度が所望の温度となるように、ペルチェ素子11への通電を制御する。
光源制御部52は、受光素子22の検出結果に基づいて、EIT現象が生じるように、発光素子12から出射された光LLに含まれる2種の光の周波数を制御する。ここで、これら2種の光が原子セル21に収容されたアルカリ金属原子の2つの基底準位間のエネルギー差に相当する周波数差の共鳴光対となったとき、EIT現象が生じる。光源制御部5
2は、2種の光の周波数の制御に同期して安定化するように発振周波数が制御される電圧制御型発振器(図示せず)を備えており、この電圧制御型発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)の出力信号を周波数信号生成装置100の出力信号(クロック信号)として出力する。
以上、周波数信号生成装置100の概略について説明した。以下、図2および図3に基づいて、周波数信号生成装置100のより具体的な構成について説明する。
図2は、周波数信号生成装置100を模式的に示す断面図である。図3は、周波数信号生成装置100を模式的に示す平面図である。なお、図2は、図3のII−II線断面図である。また、図2,3および後述する図4〜6では、互いに直交する3軸として、X軸、Y軸、およびZ軸を図示している。また、便宜上、図3では、パッケージ60の蓋体64の図示を省略している。また、図3では、光学系ユニット30のホルダー34については、XY平面で切断した断面図を示している。
周波数信号生成装置100は、発光素子モジュール10と、原子セルユニット20と、光学系ユニット30と、光学系ユニット30を支持している支持部材40と、発光素子モジュール10および原子セルユニット20に電気的に接続されている制御ユニット50と、これらを収容しているパッケージ60と、を含む。
ここで、Z軸は、支持部材40の設置面42に垂直な軸であり、+方向は、支持部材40から配置されている部品へ向かう方向である。X軸は、発光素子モジュール10から出射された光LLに沿う軸であり、+方向は、光の進む方向である。言い換えると、X軸は、発光素子モジュール10と原子セルユニット20との配列方向に沿う軸であり、+方向は、発光素子モジュール10から原子セルユニット20へ向かう方向である。Y軸は、X軸およびZ軸に垂直な軸である。
発光素子モジュール10は、ペルチェ素子11と、発光素子12と、温度センサー13と、これらを収納しているパッケージ14と、を有している。発光素子12は、例えば、垂直共振器面発光レーザー(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)である。発光素子12は、光LLを出射する光源である。以下では、発光素子12を光源12とも言う。
光学系ユニット30は、発光素子モジュール10を保持している。光学系ユニット30は、減光フィルター31と、レンズ32と、1/4波長板33と、これらを保持しているホルダー34と、を有している。
ホルダー34には、貫通孔35が設けられている。貫通孔35は、光LLの通過領域であり、貫通孔35に、減光フィルター31、レンズ32、および1/4波長板33がこの順で配置されている。図3に示すように、減光フィルター31は、光LLの光軸Aを法線とする面に対して傾斜した姿勢で、図示しない接着剤等によりホルダー34に対して固定されている。レンズ32および1/4波長板33は、それぞれ、光軸Aを法線とする面に沿った姿勢で、図示しない接着剤等によりホルダー34に対して固定されている。貫通孔35の減光フィルター31側(−X軸方向左側)の端部には、図示しない取付部材により発光素子モジュール10が取り付けられている。ホルダー34は、例えば、アルミニウム等の金属材料で構成されており、放熱性を有する。これにより、発光素子モジュール10の放熱を効率的に行うことができる。
なお、光学系ユニット30は、光源12から出射された光LLの強度、放射角度等によっては、減光フィルター31およびレンズ32のうちの少なくとも一方を省略することが
できる。また、光学系ユニット30は、減光フィルター31、レンズ32、および1/4波長板33以外の光学素子を有していてもよい。また、減光フィルター31、レンズ32、および1/4波長板33の配置順は、図示の順に限定されず、任意である。
原子セルユニット20は、原子セル21と、受光素子22と、温度制御素子23a,23bと、温度検出素子24a,24bと、コイル25と、これらを収納しているケース26と、窓部27と、を有している。
原子セル21には、ガス状のルビジウム、セシウム、ナトリウム等のアルカリ金属原子が収容されている。原子セル21には、必要に応じて、アルゴン、ネオン等の希ガス、窒素等の不活性ガスが緩衝ガスとしてアルカリ金属原子とともに収容されていてもよい。原子セル21の詳細な説明は、後述する。
受光素子22は、原子セル21に対して発光素子モジュール10とは反対側に配置されている。受光素子22としては、原子セル21の内部を透過した光LL(共鳴光対)の強度を検出し得るものであれば、特に限定されないが、例えば、太陽電池、フォトダイオード等の光検出器が挙げられる。
コイル25は、図示しないが、例えば、原子セル21の外周に沿って巻回して設けられているソレノイド型のコイル、または、原子セル21を介して対向するヘルムホルツ型の1対のコイルである。コイル25は、原子セル21の内部に光LLの光軸Aに沿った方向(平行な方向)の磁場を発生させる。これにより、原子セル21に収容されたアルカリ金属原子の縮退している異なるエネルギー準位間のギャップをゼーマン分裂により拡げて、分解能を向上させ、EIT信号の線幅を小さくすることができる。なお、コイル25が発生する磁場は、直流磁場または交流磁場のいずれかの磁場であってもよいし、直流磁場と交流磁場とを重畳させた磁場であってもよい。
ケース26は、原子セル21、受光素子22、温度制御素子23a,23b、温度検出素子24a,24b、およびコイル25を収容している。ケース26は、原子セル21、受光素子22、温度制御素子23a,23b、温度検出素子24a,24b、およびコイル25を直接的または間接的に支持している。ケース26の外表面には、受光素子22、温度制御素子23a,23b、温度検出素子24a,24b、およびコイル25に電気的に接続されている複数の端子が設けられている。ケース26には、光LLに対する透過性を有する窓部27が設けられている。
ケース26内は、大気圧よりも減圧されていることが好ましい。これにより、簡単かつ高精度に、原子セル21の温度を制御することができる。その結果、周波数信号生成装置100の特性を向上させることができる。
支持部材40は、板状をなし、支持部材40上には、原子セルユニット20および光学系ユニット30が載置されている。支持部材40は、光学系ユニット30のホルダー34の下面の形状に沿った設置面42を有する。設置面42には、段差部43が形成されている。段差部43は、ホルダー34の下面の段差部と係合して、ホルダー34が原子セルユニット20側(+X軸方向側)へ移動するのを規制する。同様に、支持部材40は、原子セルユニット20のケース26の下面の形状に沿った設置面44を有する。設置面44には、段差部45が形成されている。段差部45は、ケース26の端面と係合して、ケース26が光学系ユニット30側(−X軸方向側)へ移動するのを規制する。
このように、支持部材40により、原子セルユニット20および光学系ユニット30の相対的な位置関係を規定することができる。そして、発光素子モジュール10がホルダー
34に対して固定されているため、原子セルユニット20および光学系ユニット30に対する発光素子モジュール10の相対的な位置関係も規定されることとなる。ここで、ケース26およびホルダー34は、それぞれ、図示しないネジ等の固定部材により、支持部材40に対して固定されている。また、支持部材40は、図示しないネジ等の固定部材により、パッケージ60に対して固定されている。支持部材40は、例えば、アルミニウム等の金属材料で構成されており、放熱性を有する。これにより、発光素子モジュール10の放熱を効率的に行うことができる。
制御ユニット50は、図3に示すように、回路基板55と、回路基板55に設けられている2つのコネクター56a,56bと、発光素子モジュール10に接続されているリジット配線基板57aと、原子セルユニット20に接続されているリジット配線基板57bと、コネクター56aとリジット配線基板57aとを接続しているフレキシブル配線基板58aと、コネクター56bとリジット配線基板57bとを接続しているフレキシブル配線基板58bと、回路基板55を貫通している複数のリードピン59と、を有している。
回路基板55には、図示しないIC(Integrated Circuit)チップが設けられている。ICチップは、温度制御部51a,51b,54、光源制御部52、および磁場制御部53として機能する。回路基板55には、支持部材40が挿通されている貫通孔55aが設けられている。回路基板55は、複数のリードピン59を介して、パッケージ60に対して支持されている。複数のリードピン59は、それぞれ、パッケージ60の内外を貫通しており、回路基板55に電気的に接続されている。
なお、回路基板55と発光素子モジュール10とを電気的に接続する構成、および、回路基板55と原子セルユニット20とを電気的に接続する構成は、図示のコネクター56a,56b、リジット配線基板57a,57b、およびフレキシブル配線基板58a,58bに限定されず、それぞれ、他の公知のコネクターおよび配線であってもよい。また、ICチップに含まれる機能の少なくとも一部が、回路基板55等に配置された回路部品を含む回路によって実現されていてもよい。
パッケージ60は、発光素子モジュール10、原子セルユニット20、光学系ユニット30、支持部材40、および制御ユニット50を収容している。パッケージ60は、支持部材40が配置された基体62と、基体62と対向配置された蓋体64と、を有している。パッケージ60は、例えば、コバール等の金属材料で構成されており、磁気シールド性を有している。これにより、外部磁場が周波数信号生成装置100の特性に悪影響を与えるのを低減することができる。なお、パッケージ60内は、減圧されていてもよいし、大気圧であってもよい。
1.2. 原子セルユニット
次に、原子セルユニット20を詳細に説明する。図4は、原子セルユニット20を模式的に示す斜視図である。図5は、原子セルユニット20を模式的に示す図4のV−V線断面図である。図6は、原子セルユニット20を模式的に示す図4のVI−VI線断面図である。なお、便宜上、図4では、ケース26および窓部27の図示を省略している。
原子セルユニット20は、図4〜図6に示すように、原子セル21と、受光素子22と、第1温度制御素子23aと、第2温度制御素子23bと、第1温度検出素子24aと、第2温度検出素子24bと、コイル25と、ケース26と、窓部27と、第1部材140と、第2部材142と、接続部材150,152,154,156と、を含む。
原子セル21のX軸方向の大きさは、例えば、1mm以上50mm以下、好ましくは1mm以上30mm以下である。原子セル21は、図5および図6に示すように、空間11
0と、容器120と、を含む。空間110は、キャビティー112と、リザーバー114と、を含む。
キャビティー112は、例えば、アルカリ金属原子の飽和蒸気圧となっている。図示の例では、キャビティー112の形状は、円筒状である。リザーバー114は、連通孔116を介して、キャビティー112と連通している。リザーバーの体積は、キャビティー112の体積よりも小さい。図示の例では、リザーバー114の形状は、円筒状である。
容器120は、例えば、直方体の外形形状を有している。図示の例では、容器120は、第1面120aと、第2面120bと、第3面120cと、第4面120dと、第5面120eと、第6面120fと、を有している。図示の例では、第1面120aは−X軸方向側の面であり、第2面120bは+X軸方向側の面であり、第3面120cは−Y軸方向側の面であり、第4面120dは+Y軸方向側の面であり、第5面120eは−Z軸方向側の面であり、第6面120fは+Z軸方向側の面である。
容器120は、本体部122と、窓部124,126と、を有している。本体部122には、X軸方向に沿って2つの貫通孔が設けられている。該2つの貫通孔は、それぞれ、キャビティー112およびリザーバー114を構成している。窓部124,126は、本体部122を挟んで設けられている。図示の例では、本体部122の−X軸方側の面に、窓部124が接合され、本体部122の+X軸方側の面に、窓部126が接合されている。窓部124,126の形状は、板状である。本体部122のキャビティー112とリザーバー114との間に位置する部分には、連通孔116が設けられている。
本体部122の材質は、例えば、シリコン、ガラスなどである。本体部122は、例えば、シリコン基板やガラス基板などをエッチング等によって加工することにより形成される。窓部124,126は、光源12から出射された光LLを透過させる。窓部124,126の材質は、例えば、ガラスである。
原子セル21は、気体のアルカリ金属原子が存在し、光源12から出射された光LLが通過する第1部分130と、液体のアルカリ金属原子2が存在する第2部分132と、を含む。
第1部分130は、第1空間部分130aと、第1容器部分130bと、を有している。第1空間部分130aは、空間110の光LLが通過する部分である。図示の例では、キャビティー112は、第1空間部分130aを含む。第1容器部分130bは、容器120の光LLが通過する部分である。図示の例では、第1容器部分130bは2つ設けられ、窓部124は一方の第1容器部分130bを含み、窓部126は他方の第1容器部分130bを含む。
第2部分132は、第2空間部分132aと、第2容器部分132bと、を有している。第2空間部分132aは、空間110の液体のアルカリ金属原子2が存在する部分である。図示の例では、リザーバー114は、第2空間部分132aを含む。第2容器部分132bは、容器120の液体のアルカリ金属原子2と接している部分である。図示の例では、第2容器部分132bは、本体部122のアルカリ金属原子2と接している面、および窓部126のアルカリ金属原子2と接している面である。
第1部材140は、容器120に配置されている。第1部材140の材質は、例えば、金属である。以下、第1部材140を、第1金属部材140とも言う。図示はしないが、第1金属部材140と容器120との間には、シリコングリスまたは熱伝導ゴムが配置されていてもよい。第1金属部材140は、第1温度制御素子23aの熱を、第1部分13
0に伝えるための部材である。シリコングリスまたは熱伝導性ゴムを配置することで、第1金属部材140と容器120との間の空隙を減らし、第1金属部材140から容器120に熱を伝えやすくすることができる。
図示の例では、第1金属部材140は、第1面120aの光LLが通過する部分を除いた全面と、第2面120bの一部と、第3面120cの全面と、第4面120dの一部と、第5面120eの一部と、第6面120fの一部と、に配置されている。キャビティー112は、第1金属部材140の第5面120eに配置された部分と、第1金属部材140の第6面120fに配置された部分と、の間に位置している。
第1金属部材140は、第1部分130を包むように配置されている。第1金属部材140は、第1部分130の少なくとも一部を覆っている。図示の例では、第1部分130の第1空間部分130aは、キャビティー112の第1空間部分130a以外の部分および容器120を介して、面120c,120e,120fに配置された第1金属部材140に覆われている。このように、「第1金属部材140が第1部分130を覆っている」とは、第1金属部材140が、他の部材や空間を介して間接的に第1部分130を覆っている場合と、第1金属部材140が、第1部分130と接して直接的に第1部分130を覆っている場合と、を含む。「第2金属部材142が第2部分132を覆っている」についても同様である。
第1金属部材140には、貫通孔141が設けられている。貫通孔141は、X軸方向に第1金属部材140を貫通している。貫通孔141は、2つ設けられている。2つの貫通孔141は、X軸方向からみて、それぞれ、第1面120aおよび第2面120bの光LLが通過する部分と重なる位置に設けられている。なお、図示はしないが、貫通孔141には、光LLを透過させる部材が設けられていてもよい。
第2部材142は、容器120に配置されている。第2部材142の材質は、例えば、金属である。以下、第2部材142を、第2金属部材142とも言う。図示はしないが、第2金属部材142と容器120との間には、シリコングリスまたは熱伝導ゴムが配置されていてもよい。第2金属部材142は、第2温度制御素子23bの熱を、第2部分132に伝えるための部材である。シリコングリスまたは熱伝導性ゴムを配置することで、第2金属部材142と容器120との間の空隙を減らし、例えば、第2金属部材142から容器120に熱を伝えやすくすることができる。
図示の例では、第2金属部材142は、第2面120bの一部と、第4面120dの一部と、第5面120eの一部と、第6面120fの一部と、に配置されている。第2部分132は、第2金属部材142の第5面120eに配置された部分と、第2金属部材142の第6面120fに配置された部分と、の間に位置している。
第2金属部材142は、第2部分132を包むように配置されている。第2金属部材142は、第2部分132の少なくとも一部を覆っている。図示の例では、第2部分132は、容器120を介して、第2金属部材142に覆われている。
第2金属部材142は、第1金属部材140と離間している。第1金属部材140と第2金属部材142との間には、空隙が設けられている。第1金属部材140と第2金属部材142との間の距離は、例えば、0.1mm以上3mm以下、好ましくは0.1mm以上1mm以下である。
第1金属部材140および第2金属部材142の材質は、ともにアルミニウムである。なお、金属部材140,142の材質は、アルミニウムに限定されず、例えば、銅、真鍮
などであってもよい。
第1温度制御素子23aは、第1金属部材140に配置されている。図示の例では、第1温度制御素子23aは、接続部材150によって第1金属部材140に接続されている。第1温度制御素子23aは、接続部材150によって第1金属部材140と熱的に接続されている。すなわち、第1温度制御素子23aの熱は、接続部材150を伝わって第1金属部材140に伝わる。第1温度制御素子23aは、接続部材150によって第1金属部材140に接合されていてもよい。図示の例では、第1温度制御素子23aは、第1金属部材140の−Y軸方向側の面に設けられている。
第1温度制御素子23aは、第1部分130の温度を制御する。具体的には、第1温度制御素子23aは、第1温度検出素子24aの出力に基づく第1温度制御部51aからの信号に応じて熱を発し、第1部分130の温度を制御する。
第2温度制御素子23bは、第2金属部材142に配置されている。図示の例では、第2温度制御素子23bは、接続部材152によって第2金属部材142に接続されている。第2温度制御素子23bは、接続部材152によって第2金属部材142と熱的に接続されている。すなわち、第2温度制御素子23bの熱は、接続部材152を伝わって第2金属部材142に伝わる。第2温度制御素子23bは、接続部材152によって第2金属部材142に接合されていてもよい。図示の例では、第2温度制御素子23bは、第2金属部材142の+X軸方向側の面に設けられている。
第2温度制御素子23bは、第2部分132の温度を第1部分130の温度よりも低い温度に制御する。具体的には、第2温度制御素子23bは、第2温度検出素子24bの出力に基づく第2温度制御部51bからの信号に応じて熱を発し、第2部分132の温度を第1部分130の温度よりも低い温度に制御する。
第1温度制御素子23aおよび第2温度制御素子23bは、ともにヒーターであり、例えば温度の制御において同じ特性を有していてもよい。なお、温度制御素子23a,23bは、ヒーターに限定されず、例えば、ペルチェ素子などであってもよい。
第1温度検出素子24aは、第1金属部材140に配置されている。図示の例では、第1温度検出素子24aは、接続部材154によって第1金属部材140に接続されている。第1温度検出素子24aは、接続部材154によって第1金属部材140と熱的に接続されている。すなわち、第1金属部材140の熱は、接続部材154を伝わって第1温度検出素子24aに伝わる。第1温度検出素子24aは、接続部材154によって第1金属部材140に接合に接続されていてもよい。図示の例では、第1温度検出素子24aは、第1金属部材140の−Y軸方向側の面に設けられている。
第1温度検出素子24aは、第1部分130の温度を検出する。温度の検出は、第1温度検出素子24aが第1部分130の温度を直接測定してもよいし、第1温度検出素子24aが他の部材等を介して、間接的に第1部分130の温度を測定してもよい。例えば、第1温度検出素子24aで直接検出される温度と、第1部分130の温度と、に差がある場合であっても、該差を予め測定しておくことにより、第1温度検出素子24aで直接検出された温度から、第1温度検出素子24aは、第1部分130の温度を間接的に推定してもよい。この温度を間接的に検出することは、第2温度検出素子24bが第2部分132の温度を検出することについても同様である。また、このような温度に差があることを前提として、第1温度制御素子23aおよび第2温度制御素子23bを制御してもよい。
第2温度検出素子24bは、第2金属部材142に配置されている。図示の例では、第
2温度検出素子24bは、接続部材156によって第2金属部材142に接続されている。第2温度検出素子24bは、接続部材156によって第2金属部材142と熱的に接続されている。すなわち、第2金属部材142の熱は、接続部材156を伝わって第2温度検出素子24bに伝わる。第2温度検出素子24bは、接続部材156によって第2金属部材142に接合されていてもよい。図示の例では、第2温度検出素子24bは、第2金属部材142の+X軸方向側の面に設けられている。第2温度検出素子24bは、第2部分132の温度を検出する。接続部材150,152,154,156は、例えば、シリコングリスである。
第1温度検出素子24aおよび第2温度検出素子24bは、ともにサーミスターであり、例えば温度の検出において同じ特性を有していてもよい。なお、温度検出素子24a,24bは、サーミスターに限定されず、熱電対であってもよい。
第1温度制御素子23aと第1温度検出素子24aとの間の距離D1と、第2温度制御素子23bと第2温度検出素子24bとの間の距離D2とは、異なる。距離D1は、第1温度制御素子23aと第1温度検出素子24aとの間の最短距離である。距離D2は、第2温度制御素子23bと第2温度検出素子24bとの間の最短距離である。図示の例では、距離D2は、距離D1よりも小さい。例えば、第1温度制御素子23aから、接続部材150、第1金属部材140の外表面、および接続部材154を通って、第1温度検出素子24aまで至る最短経路K1と、第2温度制御素子23bから、接続部材152、第2金属部材142の外表面、および接続部材156を通って、第2温度検出素子24bまで至る最短経路K2とは、異なる。最短経路K2は、最短経路K1よりも小さい。
なお、別の例として、距離D1を、距離D2よりも小さくしてもよい。この場合、第1温度制御素子23aが発した熱が第1温度検出素子24aに伝わる時間は、第2温度制御素子23bが発した熱が第2温度検出素子24bに伝わる時間よりも短い。したがって、周波数信号生成装置100では、第1部分130を、第2部分132よりも速く、第2部分よりも高い温度に保つことができる。これにより、例えば、アルカリ金属原子は、第1部分130および第2部分132のうち、第1部分130で相対的に析出しにくくできる。したがって、第1部分130にアルカリ金属原子が析出することを抑制することができる。
第1温度制御素子23aと第1温度検出素子24aとは、熱的に接続されている。第2温度制御素子23bと第2温度検出素子24bとは、熱的に接続されている。第1温度制御素子23aと第2温度検出素子24bとは、熱的に接続されている。第2温度制御素子23bと第1温度検出素子24aとは、熱的に接続されている。ここで、「温度制御素子と温度検出素子とは、熱的に接続されている」とは、温度制御素子の温度制御によって生じた、温度検出素子が温度を検出する位置の温度変化が、温度検出素子の分解能以上であることをいう。上記のように、原子セル21のX軸方向の大きさは1mm以上50mm以下と小さく、第1金属部材140と第2金属部材142との間の距離は0.1mm以上3mm以下と小さい。そのため、第1金属部材140と第2金属部材142とが離間していても、例えば、第1温度制御素子23aが発した熱は、金属部材140,142間の空隙や、容器120、ケース26などを伝わって、第2温度検出素子24bに伝わる。
ケース26は、原子セル21、受光素子22、温度制御素子23a,23b、温度検出素子24a,24b、金属部材140,142、および接続部材150,152,154,156を収容している。図示の例では、ケース26と金属部材140,142とは、接触しているが、ケース26と金属部材140,142との間に他の部材が設けられていてもよい。なお、コイル25の位置は、特に限定されない。
ケース26の材質は、例えば、コバール、パーマロイ等のFe−Ni合金などである。ケース26は、磁気シールド性を有し、原子セル21内のアルカリ金属原子を外部磁場から遮断することができる。これにより、コイル25の磁場のケース26内での安定性の向上を図ることができる。
なお、温度制御素子23a,23bが磁場を発生させる場合は、トランジスターのコレクター面、磁気シールド性を有する材料で構成された温度制御素子23a,23bを収容する容器、または当該容器にニクロム線を円状に巻きつけたものなどによって、該磁場の影響を低減することができる。なお、温度制御素子23a,23bを収容する容器の材料としては、ケース26と同様の材料を用いることができる。
ケース26には貫通孔が設けれ、該貫通孔に窓部27が設けられている。窓部27は、光LLを透過する。窓部27の材質は、例えば、ガラスである。
ここで、図7は、第1部分130の温度制御ループL1の機能ブロック図である。温度制御ループL1は、図7に示すように、例えば、第1温度検出素子24aと、第1回路160aと、第1温度制御素子23aと、を含む。第1回路160aは、第1温度検出素子24aの出力に応じた信号を、第1温度制御素子23aに出力する。第1温度制御素子23aは、第1回路160aからの信号に応じた熱を発する。第1温度制御素子23aから発せられた熱は、接続部材150、第1金属部材140、および接続部材154を伝わって、第1温度検出素子24aに伝わる。第1温度検出素子24aは、第1温度制御素子23aが発した熱に応じて、再び第1回路160aに信号を出力する。このように、温度制御ループL1は、フィードバックループを形成している。温度制御ループL1は、上記のように、例えば、第1温度制御素子23aから発せられた熱の経路となる第1金属部材140および接続部材150,154を含む。
図8は、第1温度検出素子24aおよび第1回路160aを説明するための回路図である。以下では、温度検出素子24a,24bをサーミスターとして説明する。第1温度検出素子24aは、図8に示すように、抵抗R1,R2,R3とともに温度検出回路162aを構成している。温度検出回路162aは、ブリッジ回路である。第1温度検出素子24aは、周辺の温度に応じて抵抗が変化する。温度検出回路162aは、第1温度検出素子24aの周辺の温度変化を、電圧に変換して第1回路160aに出力する。電源電圧Vaは、例えば、3.3Vである。
第1回路160aは、オペアンプ161と、抵抗R4,R5,R6と、を含む。第1回路160aは、反転増幅回路である。第1回路160aのゲインGは、G=R6/R4で表される。第1回路160aは、温度検出回路162aからの電圧の極性を反転させ、かつ増幅させて、第1温度制御素子23aに信号(例えば電流)を出力する。なお、第1回路160aおよび温度検出回路162aの第1温度検出素子24a以外の部品は、例えば、第1温度制御部51aに含まれていてもよい。
図9は、第2部分132の温度制御ループL2の機能ブロック図である。温度制御ループL2は、図9に示すように、例えば、第2温度検出素子24bと、第2回路160bと、第2温度制御素子23bと、を含む。第2回路160bは、第2温度検出素子24bの出力に応じた信号を、第2温度制御素子23bに出力する。第2温度制御素子23bは、第2回路160bからの信号に応じた熱を発する。第2温度制御素子23bから発せられた熱は、接続部材152、第2金属部材142、および接続部材156を伝わって、第2温度検出素子24bに伝わる。第2温度検出素子24bは、第2温度制御素子23bが発した熱に応じて、再び第2回路160bに信号を出力する。このように、温度制御ループL2は、フィードバックループを形成している。温度制御ループL2は、上記のように、
例えば、第2温度制御素子23bから発せられた熱の経路となる第2金属部材142および接続部材152,156を含む。
第2温度検出素子24bおよび第2回路160bは、例えば、図8に示した回路図と同様の回路を構成する。第2回路160bおよび第2温度検出素子24b以外の部品は、例えば、第2温度制御部51bに含まれていてもよい。
図10は、温度制御ループL1,L2の位相を説明するための図である。図10において、横軸は時間であり、縦軸は温度制御素子23a,23bに入力される信号である電流の大きさである。温度制御ループL1,L2では、図10に示すように、例えば、オーバーシュートを繰り返した後、一定の電流Iが温度制御素子23a,23bに供給される。なお、図10では、第1回路160aのゲインと第2回路160bのゲインとが同じ場合を示している。
上記のように、第1温度制御素子23aと第1温度検出素子24aとの間の距離D1と、第2温度制御素子23bと第2温度検出素子24bとの間の距離D2とは、異なる。具体的には、距離D2は距離D1よりも小さい。そのため、第2温度制御素子23bの温度制御によって生じた温度変化が第2温度検出素子24bに伝わる時間は、第1温度制御素子23aの温度制御によって生じた温度変化が第1温度検出素子24aに伝わる時間よりも短い。例えば、第2温度制御素子23bが発した熱が第2温度検出素子24bに伝わる時間は、第1温度制御素子23aが発した熱が第1温度検出素子24aに伝わる時間よりも短い。したがって、図10に示すように、オーバーシュートを繰り返す際に、例えば、温度制御素子23bに入力される信号の周期T2は、温度制御素子23aに入力される信号の周期T1よりも短い。すなわち、温度制御素子23aに入力される信号の位相と、温度制御素子23bに入力される信号の位相とは、異なる。言い換えると、温度制御ループL1の位相と温度制御ループL2の位相とは、異なる。なお、本明細書では、説明のためにオーバーシュートが生じる例を示しているが、オーバーシュートが少ない場合や、オーバーシュートが実質的に無い場合も、同様の効果が得られる。
周波数信号生成装置100は、例えば、以下の特徴を有する。
周波数信号生成装置100では、第1部分130の温度制御ループL1の位相と、第2部分132の温度制御ループL2の位相とは、異なる。そのため、周波数信号生成装置100では、第1温度制御素子23aと第2温度検出素子24bとが熱的に接続され、かつ第2温度制御素子23bと第1温度検出素子24aとが熱的に接続されていても、第1部分の温度制御ループの位相と第2部分の温度制御ループの位相とが一致している場合よりも、温度制御ループL1と温度制御ループL2とが互いに干渉することを抑制し、第1部分130と第2部分132とを独立に制御することができる。したがって、周波数信号生成装置100では、原子セル21の温度が不安定化することを抑制でき、例えば原子セル21の温度を所望の値に保つことができる。そのため、周波数信号生成装置100では、原子セル21の光LLが通過する第1容器部分130bに、アルカリ金属原子が析出して膜が形成され光LLの透過率が変化することを抑制することができる。その結果、周波数信号生成装置100では、周波数安定度を向上させることができる。
例えば、温度制御ループL1の位相と温度制御ループL2の位相とが同じであると、温度制御ループL1,L2が互いに干渉する可能性がある。すると、温度が発振する等して所望の温度に収束しにくくなり、原子セル21の温度を所望の値に保つことが困難となる。
さらに、周波数信号生成装置100では、大型の保温筒を設けなくても第1部分130
と第2部分132とを独立に制御することができるため、小型化を図ることができる。また、第1部分130と第2部分132との距離を十分に大きくできなくても、原子セル21の温度が不安定化することを抑制できるため、周波数信号生成装置100の小型化を図ることができる。
周波数信号生成装置100では、第1温度制御素子23aと第1温度検出素子24aとの間の距離D1と、第2温度制御素子23bと第2温度検出素子24bとの間の距離D2とは、異なる。そのため、周波数信号生成装置100では、第1温度制御素子23aの温度制御によって生じた温度変化が第1温度検出素子24aに伝わる時間と、第2温度制御素子23bの温度制御によって生じた温度変化が第2温度検出素子24bに伝わる時間とは、異なる。例えば、第1温度制御素子23aが発した熱が第1温度検出素子24aに伝わる時間と、第2温度制御素子23bが発した熱が第2温度検出素子24bに伝わる時間とは、異なる。これにより、周波数信号生成装置100では、温度制御ループL1の位相と温度制御ループL2の位相とを、異ならせることができる。
周波数信号生成装置100では、距離D2は距離D1よりも小さい。そのため、周波数信号生成装置100では、第2温度制御素子23bが発した熱が第2温度検出素子24bに伝わる時間は、第1温度制御素子23aが発した熱が第1温度検出素子24aに伝わる時間よりも短い。したがって、周波数信号生成装置100では、第2部分132を第1部分130よりも速く所望の温度に収束させることができる。第1部分130は、第2部分132が所望の温度に達した後に、第2部分132よりも高い温度に達する。これにより、例えば、第1部分130の気体のアルカリ金属原子の蒸気圧を安定させることができ、かつ、第2部分132近傍で余剰のアルカリ金属原子を析出させることができるので、第1部分130にアルカリ金属原子が析出することを抑制することができる。
周波数信号生成装置100では、第1部分130の少なくとも一部を覆う第1金属部材140と、第2部分132の少なくとも一部を覆う、第1金属部材140と離間した第2金属部材142と、を含む。そのため、周波数信号生成装置100では、第1金属部材140がない場合よりも第1部分130の温度を安定させやすく、第2金属部材142がない場合よりも第2部分132の温度を安定させやすい。さらに、第1金属部材140と第2金属部材142とが離間していることにより、第1部材140と第2部材142との間での熱の移動を抑制できるので、原子セル21の温度が不安定化することを抑制できる。
なお、図示はしないが、本発明に係る原子セルは、リザーバー114および連通孔116を含んでいなくてもよい。言い換えると、本体部122のキャビティー112とリザーバー114とを仕切る構造は、設けられていなくてもよい。
また、図示はしないが、本発明に係る周波数信号生成装置は、3つ以上の温度制御素子および3つ以上の温度検出素子を含んでいてもよい。例えば、第1部分130の温度を制御する温度制御素子、および第1部分130の温度を検出する温度検出素子を、それぞれ2つ設けることにより、より精度よく第1部分130の温度を制御することができる。
2. 第2実施形態
2.1. 周波数信号生成装置
次に、第2実施形態に係る周波数信号生成装置について、図面を参照しながら説明する。図11は、第2実施形態に係る周波数信号生成装置200の原子セルユニット20を模式的に示す断面図である。なお、図11では、互いに直交する3軸として、X軸、Y軸、およびZ軸を図示している。
以下、第2実施形態に係る周波数信号生成装置200において、上述した周波数信号生
成装置100の例と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
上述した周波数信号生成装置100では、図5に示すように、第1温度制御素子23aと第1温度検出素子24aとの間の距離D1と、第2温度制御素子23bと第2温度検出素子24bとの間の距離D2とは、異なっていた。これに対し、周波数信号生成装置200では、距離D1と距離D2とは、同じである。
周波数信号生成装置200では、第1金属部材140の熱伝導率と、第2金属部材142の熱伝導率とは、異なっていてもよい。そのため、周波数信号生成装置200では、第1温度制御素子23aの温度制御によって生じた温度変化が第1温度検出素子24aに伝わる第1時間と、第2温度制御素子23bの温度制御によって生じた温度変化が第2温度検出素子24bに伝わる第2時間と、を異ならせることができる。これにより、周波数信号生成装置200では、温度制御ループL1の位相と温度制御ループL2の位相とを、異ならせることができる。例えば、第1金属部材140の材質はパーマロイであり、第2金属部材142の材質はアルミニウムである。
周波数信号生成装置200では、接続部材150の熱伝導率と、接続部材152の熱伝導率とは、異なっていてもよい。これにより、周波数信号生成装置200では、第1時間と第2時間とを異ならせることができ、温度制御ループL1の位相と温度制御ループL2の位相とを、異ならせることができる。例えば、接続部材150,152の材質を異ならせることにより、接続部材150,152の熱伝導率を異ならせることができる。例えば、接続部材152の熱伝導率は、接続部材150の熱伝導率よりも大きい。接続部材150の材料としては、例えば、アルミニウム、真鍮、パーマロイ、シリコングリス、熱伝導性ゴム等のうち、少なくとも1つの材料を用いることができる。また、接続部材152の材料としては、接続部材150の材料と同様の材料のうち、接続部材150に用いたものとは熱伝導率が異なる少なくとも1つの材料を用いることができる。また、接続部材150および接続部材152の材料として、同じ材質で熱伝導率が異なる材料、例えば熱伝導率が相対的に大きいシリコングリスと熱伝導率が相対的に小さいシリコングリスと、をそれぞれ選択してもよい。
周波数信号生成装置200では、接続部材154の熱伝導率と、接続部材156の熱伝導率とは、異なっていてもよい。これにより、周波数信号生成装置200では、第1時間と第2時間とを異ならせることができ、温度制御ループL1の位相と温度制御ループL2の位相とを、異ならせることができる。例えば、接続部材154,156の材質を異ならせることにより、接続部材154,156の熱伝導率を異ならせることができる。例えば、接続部材156の熱伝導率は、接続部材154の熱伝導率よりも大きい。接続部材154の材料としては、例えば、アルミニウム、真鍮、パーマロイ、シリコングリス、熱伝導性ゴム等のうち、少なくとも1つの材料を用いることができる。また、接続部材156の材料としては、接続部材154の材料と同様の材料のうち、接続部材156に用いたものとは熱伝導率が異なる少なくとも1つの材料を用いることができる。また、接続部材154および接続部材156の材料として、同じ材質で熱伝導率が異なる材料、例えば熱伝導率が相対的に大きいシリコングリスと熱伝導率が相対的に小さいシリコングリスと、をそれぞれ選択してもよい。
以上のように、周波数信号生成装置200では、下記の第1条件、第2条件、および第3条件のうちの1つ以上を満たすことにより、温度制御ループL1の位相と温度制御ループL2の位相とを異ならせることができる。
第1条件:金属部材140,142の熱伝導率が異なること。
第2条件:接続部材150,152の熱伝導率が異なること。
第3条件:接続部材154,156の熱伝導率が異なること。
なお、各部材140,142,150,152,154,156の熱伝導率は、各部材140,142,150,152,154,156の材質によって決定される。
また、温度制御ループL1の位相と温度制御ループL2の位相とが異なれば、上述した周波数信号生成装置100において、第1条件、第2条件、および第3条件のうちの1つ以上を満たしてもよい。
第1条件、第2条件、および第3条件のいずれにおいても、一方の熱伝導率が他方の熱伝導率と異なっていれば、どちらの熱伝導率が相対的に大きくても、温度制御ループL1と温度制御ループL2との干渉を抑制することができる。なお、第1条件、第2条件、および第3条件のいずれにおいても、第2部分132に対応する部材、すなわち金属部材142、接続部材152、または接続部材156の熱伝導率が第1部分130に対応する部材、すなわち金属部材140、接続部材150、または接続部材154の熱伝導率よりも大きければ、第2部分132の温度を速く安定化させることができる。
2.2. 周波数信号生成装置の変形例
次に、第2実施形態の変形例に係る周波数信号生成装置について説明する。以下、第2実施形態の変形例に係る周波数信号生成装置において、上述した周波数信号生成装置200の例と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
上述した周波数信号生成装置200では、第1条件、第2条件、および第3条件のうちの1つ以上を満たした。これに対し、変形例に係る周波数信号生成装置では、第1回路160aのゲインと第2回路160bとのゲインとは、異なる。これにより、変形例に係る周波数信号生成装置では、温度制御ループL1の位相と温度制御ループL2の位相とを異ならせることができる。
例えば、第2回路160bのゲインが第1回路160aのゲインよりも大きいと、第2温度検出素子24bの出力に応じた信号の強度を、第1温度検出素子24aの出力に応じた信号の強度に比べて、大きくすることができ、第2温度制御素子23bに入力される信号の強度を、第1温度制御素子23aに入力される信号の強度に比べて、大きくすることができる。そのため、第2温度検出素子24bの出力に対する第2温度制御素子23bの応答速度を、第1温度検出素子24aの出力に対する第1温度制御素子23aの応答速度を、速くすることができる。したがって、図12に示すように、オーバーシュートを繰り返す際に、例えば、温度制御素子23bに入力される信号の周期T2は、温度制御素子23aに入力される信号の周期T1よりも短い。すなわち、温度制御ループL1の位相と温度制御ループL2の位相とは、異なる。
なお、第1回路160aのゲインを第2回路160bのゲインよりも大きくしてもよい。この場合、第1温度検出素子24aの出力に対する第1温度制御素子23aの応答速度を、第2温度検出素子24bの出力に対する第2温度制御素子23bの応答速度を、速くすることができる。したがって、変形例に係る周波数信号生成装置では、第1部分130を、第2部分132よりも速く、第2部分よりも高い温度に保つことができる。これにより、例えば、アルカリ金属原子は、第1部分130および第2部分132のうち、第1部分130で相対的に析出しにくくできる。したがって、第1部分130にアルカリ金属原子が析出することを抑制することができる。
なお、温度制御ループL1の位相と温度制御ループL2の位相とが異なれば、上述した周波数信号生成装置100において、第1回路160aのゲインと第2回路160bとの
ゲインとは、異なってもよいし、上述した周波数信号生成装置200において、第1回路160aのゲインと第2回路160bとのゲインとは、異なってもよい。
3. 第3実施形態
次に、第3実施形態に係る周波数信号生成装置について、図面を参照しながら説明する。図13は、第3実施形態に係る周波数信号生成装置300の原子セルユニット20を模式的に示す断面図である。なお、図13では、互いに直交する3軸として、X軸、Y軸、およびZ軸を図示している。
上述した周波数信号生成装置100では、図5に示すように、第1温度制御素子23aは、第1金属部材140に配置されていた。
これに対し、周波数信号生成装置300では、図13に示すように、第1温度制御素子23aは、ケース26に配置されている。ケース26の熱伝導率と、第2金属部材142の熱伝導率とは、異なる。そのため、周波数信号生成装置300では、第1温度制御素子23aの温度制御によって生じた温度変化が第1温度検出素子24aに伝わる時間と、第2温度制御素子23bの温度制御によって生じた温度変化が第2温度検出素子24bに伝わる時間とは、異なる。これにより、周波数信号生成装置300では、温度制御ループL1の位相と温度制御ループL2の位相とを、異ならせることができる。
なお、第1温度制御素子23aを第1金属部材140に配置させ、第2温度制御素子23bをケース26に配置させても、温度制御ループL1の位相と温度制御ループL2の位相とを、異ならせることができる。しかし、第2部分132の温度を、第1部分130の温度よりも精度よく制御することを考慮すると、第2温度制御素子23bは、ケース26よりも第2部分132に近い第2金属部材142に配置されていることが好ましい。
また、温度制御ループL1の位相と温度制御ループL2の位相とが異なれば、上述した周波数信号生成装置200において、第1温度制御素子23aがケース26に配置されていてもよいし、第2実施形態の変形例に係る周波数信号生成装置において、第1温度制御素子23aがケース26に配置されていてもよい。
4. 第4実施形態
次に、第4実施形態に係る周波数信号生成システム600について、図面を参照しながら説明する。周波数信号生成システム600は、クロック伝送システム(タイミングサーバー)600ということもできる。図14は、クロック伝送システム600を示す概略構成図である。
本発明に係るクロック伝送システムは、本発明に係る周波数信号生成装置を含む。以下では、一例として、周波数信号生成装置100を含むクロック伝送システム600について説明する。
クロック伝送システム600は、時分割多重方式のネットワーク内の各装置のクロックを一致させるものであって、N(Normal)系およびE(Emergency)系の冗長構成を有するシステムである。
クロック伝送システム600は、図14に示すように、A局(上位(N系))のクロック供給装置601およびSDH(Synchronous Digital Hierarchy)装置602と、B局(上位(E系))のクロック供給装置603およびSDH装置604と、C局(下位)のクロック供給装置605およびSDH装置606,607と、を備える。クロック供給装置601は、周波数信号生成装置100を有し、N系のクロック信号を生成する。クロッ
ク供給装置601内の周波数信号生成装置100は、セシウムを用いた原子発振器を含むマスタークロック608,609からのより高精度なクロック信号と同期して、クロック信号を生成する。
SDH装置602は、クロック供給装置601からのクロック信号に基づいて、主信号の送受信を行うとともに、N系のクロック信号を主信号に重畳し、下位のクロック供給装置605に伝送する。クロック供給装置603は、周波数信号生成装置100を有し、E系のクロック信号を生成する。クロック供給装置603内の周波数信号生成装置100は、セシウムを用いた原子発振器を含むマスタークロック608,609からのより高精度なクロック信号と同期して、クロック信号を生成する。
SDH装置604は、クロック供給装置603からのクロック信号に基づいて、主信号の送受信を行うとともに、E系のクロック信号を主信号に重畳し、下位のクロック供給装置605に伝送する。クロック供給装置605は、クロック供給装置601,603からのクロック信号を受信し、その受信したクロック信号に同期して、クロック信号を生成する。
クロック供給装置605は、通常、クロック供給装置601からのN系のクロック信号に同期して、クロック信号を生成する。そして、N系に異常が発生した場合、クロック供給装置605は、クロック供給装置603からのE系のクロック信号に同期して、クロック信号を生成する。このようにN系からE系に切り換えることにより、安定したクロック供給を担保し、クロックパス網の信頼性を高めることができる。SDH装置606は、クロック供給装置605からのクロック信号に基づいて、主信号の送受信を行う。同様に、SDH装置607は、クロック供給装置605からのクロック信号に基づいて、主信号の送受信を行う。これにより、C局の装置をA局またはB局の装置と同期させることができる。
周波数信号生成システム600は、周波数信号生成装置100を含む。そのため、周波数信号生成システム600は、原子セル21の温度が不安定化することを抑制ができる。
なお、温度制御ループL1の位相と温度制御ループL2の位相とが異なる周波数信号生成装置は、原子発振器以外に、例えば磁気センサーであってもよい。
また、温度制御ループL1の位相と温度制御ループL2の位相とが異なる周波数信号生成装置を含む周波数信号生成システムは、クロック伝送システム以外に、各種電子機器や通信システム等であってもよい。例えば、スマートフォン、タブレット端末、時計、携帯電話機、デジタルスチルカメラ、液体吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡、心磁計)、魚群探知機、GNSS(Global Navigation Satellite System)基準周波数標準器、各種測定機器、計器類(例えば、自動車、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター、地上デジタル放送システム、携帯電話基地局、移動体(自動車、航空機、船舶等)であってもよい。
本発明は、本願に記載の特徴や効果を有する範囲で一部の構成を省略したり、各実施形態や変形例を組み合わせたりしてもよい。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び
結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
2…液体のアルカリ金属原子、10…発光素子モジュール、11…ペルチェ素子、12…発光素子、13…温度センサー、14…パッケージ、20…原子セルユニット、21…原子セル、22…受光素子、23a…第1温度制御素子、23b…第2温度制御素子、24a…第1温度検出素子、24b…第2温度検出素子、25…コイル、26…ケース、27…窓部、30…光学系ユニット、31…減光フィルター、32…レンズ、33…1/4波長板、34…ホルダー、35…貫通孔、40…支持部材、42…設置面、43…段差部、44…設置面、45…段差部、50…制御ユニット、51a…第1温度制御部、51b…第2温度制御部、52…光源制御部、53…磁場制御部、54…第3温度制御部、55…回路基板、55a…貫通孔、56a,56b…コネクター、57a,57b…リジット配線基板、58a,58b…フレキシブル配線基板、59…リードピン、60…パッケージ、62…基体、64…蓋体、100…周波数信号生成装置、110…空間、112…キャビティー、114…リザーバー、116…連通孔、120…容器、120a…第1面、120b…第2面、120c…第3面、120d…第4面、120e…第5面、120f…第6面、122…本体部、124,126…窓部、130…第1部分、130a…第1空間部分、130b…第1容器部分、132…第2部分、132a…第2空間部分、132b…第2容器部分、140…第1金属部材、141…貫通孔、142…第2金属部材、150,152,154,156…接続部材、160a…第1回路、160b…第2回路、161…オペアンプ、162a…温度検出回路、200,300…周波数信号生成装置、600…周波数信号生成システム、601…クロック供給装置、602…SDH装置、603…クロック供給装置、604…SDH装置、605…クロック供給装置、606,607…SDH装置、608,609…マスタークロック

Claims (11)

  1. 光源と、
    気体のアルカリ金属原子が存在し、前記光源から出射された光が通過する第1部分と、液体のアルカリ金属原子が存在する第2部分と、を含む原子セルと、
    前記第1部分の温度を制御する第1温度制御素子と、
    前記第2部分の温度を前記第1部分の温度よりも低い温度に制御する第2温度制御素子と、
    前記第1部分の温度を検出する第1温度検出素子と、
    前記第2部分の温度を検出する第2温度検出素子と、
    を含み、
    前記第1温度制御素子と前記第2温度検出素子とは、熱的に接続され、
    前記第2温度制御素子と前記第1温度検出素子とは、熱的に接続され、
    前記第1温度制御素子および前記第1温度検出素子を含む前記第1部分の温度制御ループの位相と、前記第2温度制御素子および前記第2温度検出素子を含む前記第2部分の温度制御ループの位相とは、異なる、周波数信号生成装置。
  2. 請求項1において、
    前記第1温度制御素子と前記第1温度検出素子との間の距離と、前記第2温度制御素子と前記第2温度検出素子との間の距離とは、異なる、周波数信号生成装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記第2温度制御素子と前記第2温度検出素子との間の距離は、前記第1温度制御素子と前記第1温度検出素子との間の距離よりも小さい、周波数信号生成装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、
    前記第1部分の少なくとも一部を覆う第1部材と、
    前記第2部分の少なくとも一部を覆う、前記第1部材と離間した第2部材と、
    を含む、周波数信号生成装置。
  5. 請求項4において、
    前記第1温度制御素子は、前記第1部材に配置され、
    前記第2温度制御素子は、前記第2部材に配置され、
    前記第1部材の熱伝導率と、前記第2部材の熱伝導率とは、異なる、周波数信号生成装置。
  6. 請求項4または5において、
    前記第1温度制御素子は、第1接続部材によって前記第1部材に接続され、
    前記第2温度制御素子は、第2接続部材によって前記第2部材に接続され、
    前記第1接続部材の熱伝導率と、前記第2接続部材の熱伝導率とは、異なる、周波数信号生成装置。
  7. 請求項4において、
    前記第1温度検出素子は、前記第1部材に配置され、
    前記第2温度検出素子は、前記第2部材に配置され、
    前記第1部材の熱伝導率と、前記第2部材の熱伝導率とは、異なる、周波数信号生成装置。
  8. 請求項4または7において、
    前記第1温度検出素子は、第1接続部材によって前記第1部材に接続され、
    前記第2温度制御素子は、第2接続部材によって前記第2部材に接続され、
    前記第1接続部材の熱伝導率と、前記第2接続部材の熱伝導率とは、異なる、周波数信号生成装置。
  9. 請求項4において、
    前記原子セル、前記第1部材、および前記第2部材を収容しているケースを含み、
    前記第1温度制御素子は、前記ケースに配置され、
    前記第2温度制御素子は、前記第2部材に配置され、
    前記ケースの熱伝導率と、前記第2部材の熱伝導率とは、異なる、周波数信号生成装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項において、
    前記第1部分の温度制御ループは、前記第1温度検出素子の出力に応じた信号を、前記第1温度制御素子に出力する第1回路を含み、
    前記第2部分の温度制御ループは、前記第2温度検出素子の出力に応じた信号を、前記第2温度制御素子に出力する第2回路を含み、
    前記第1回路のゲインと前記第2回路のゲインとは、異なる、周波数信号生成装置。
  11. 周波数信号生成装置を含む、周波数信号生成システムであって、
    前記周波数信号生成装置は、
    光源と、
    気体のアルカリ金属原子が存在し、前記光源から出射された光が通過する第1部分と、液体のアルカリ金属原子が存在する第2部分と、を含む原子セルと、
    前記第1部分の温度を制御する第1温度制御素子と、
    前記第2部分の温度を前記第1部分の温度よりも低い温度に制御する第2温度制御素子と、
    前記第1部分の温度を検出する第1温度検出素子と、
    前記第2部分の温度を検出する第2温度検出素子と、
    を含み、
    前記第1温度制御素子と前記第2温度検出素子とは、熱的に接続され、
    前記第2温度制御素子と前記第1温度検出素子とは、熱的に接続され、
    前記第1温度制御素子および前記第1温度検出素子を含む前記第1部分の温度制御ループの位相と、前記第2温度制御素子および前記第2温度検出素子を含む前記第2部分の温度制御ループの位相とは、異なる、周波数信号生成システム。
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