<実施の形態1>
一般的に、サイネージシステムでは、デジタルサイネージ用の一つまたは複数のコンテンツを組み合わせるとともに、それらのコンテンツの再生順序を規定したプレイリストを単位として再生を行うことが多い。そこで、以下では、再生の単位である再生対象は、プレイリストであるものとして説明する。ただし、再生対象はこれに限ったものではなく、例えばコンテンツなどであってもよい。
図1は、本発明の実施の形態1に係るサイネージシステム全体の概要構成を示すブロック図である。図1のサイネージシステムは、プレイリスト管理装置1と、スケジュール管理装置2と、配信サーバ3と、サイネージ表示端末4,5とを備えており、これら構成要素は、ネットワーク6を介して互いに接続されている。
プレイリスト管理装置1は、プレイリストを生成及び管理する。
デジタルサイネージであるサイネージ表示端末4,5は、プレイリストを再生して表示する端末である。なお、図1ではサイネージ表示端末4,5の数は2つとしているが、これに限ったものではない。
スケジュール管理装置2は、サイネージ表示端末4,5で再生されるプレイリスト(再生対象)の再生スケジュールを設定及び管理する。例えば、スケジュール管理装置2は、サイネージ表示端末4,5で再生されるプレイリストの再生開始時刻、再生終了時刻、再生順序、並びに、各サイネージ表示端末4,5の電源をオン及びオフする時間をデータ化したスケジュールを設定及び管理する。
配信サーバ3は、コンテンツ、プレイリスト、スケジュール及びサイネージ表示端末4,5を管理するとともに、コンテンツ、プレイリスト及びスケジュールをサイネージ表示端末4,5に配信する。
図2は、本実施の形態1に係るサイネージ端末9の構成を示すブロック図である。説明の簡素化のため、図2のサイネージ端末9には、ディスプレイ10(表示装置)と、再生スケジュールをディスプレイ10に表示させるスケジュール表示制御装置と、図1に示したスケジュール管理装置2とが少なくとも組み込まれているものとして以下説明する。ただし、サイネージ端末9は、これに限ったものではなく、スケジュール管理装置2、及び、当該スケジュール表示制御装置のいずれか1つが組み込まれる構成であってもよい。また、ハードウェアを組み込むのではなく、サイネージ端末9の図示しないCPU(Central Processing Unit)などが、サイネージ端末9の図示しない半導体メモリなどの記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより、当該CPUの機能として実現されてもよい。
図2に示すようにサイネージ端末9は、ディスプレイ10と、コンテンツ表示制御部11と、プレイリスト管理部12と、スケジュール管理部13と、コンテンツデータベース14と、プレイリストデータベース15と、スケジュールデータベース16と、再生制御部17と、時間整合処理部18と、コンテンツ再生部26と、スケジュール管理画面生成部101とを備える。
プレイリスト管理部12は、プレイリストを生成及び管理する。プレイリストデータベース15は、プレイリスト管理部12が生成したプレイリストの記憶と読み出しとを行う。
スケジュール管理部13は、サイネージ端末9で再生され、ディスプレイ10で表示されるプレイリスト(再生対象)の再生スケジュールを設定および管理する。ここで、再生スケジュールは、当該プレイリストの再生開始時刻、再生終了時刻、再生順序、並びに、サイネージ端末9の電源をオン及びオフする時間をデータ化したスケジュールである。本実施の形態1では、再生スケジュールにおいて、複数のプレイリストが再生順に序列づけられている。
なお、スケジュール管理部13で管理する再生スケジュールは、後述する操作用インターフェース24(図6)で受け付けた編集によって変更することが可能となっている。
スケジュールデータベース16は、スケジュール管理部13が設定及び管理する再生スケジュールのデータ(以下「スケジュールデータ」と記す)の記憶と読み出しとを行う。
時間整合処理部18は、スケジュール管理部13が管理する各再生スケジュール(各スケジュールデータ)のうち、一のプレイリストの時刻情報が、当該一のプレイリストの前後のプレイリストの時刻情報、及び、サイネージ端末9の電源をオフ及びオンするスケジュールと整合しているか否かを判定する。そして、時間整合処理部18は、整合していないと判定した場合に、再生スケジュール、ひいてはスケジュールデータにおける当該一のプレイリストの時刻情報を、整合する時刻情報に修正する。この時間整合処理部18の修正処理については後で詳細に説明する。
コンテンツデータベース14は、コンテンツの記憶と読み出しとを行う。
再生制御部17は、プレイリスト管理部12から取得したプレイリストと、スケジュール管理部13からプレイリスト管理部12などを介して取得したスケジュールとに基づいて、再生時刻とプレイリストに対応するコンテンツの再生をコンテンツ再生部26に指示する。コンテンツ再生部26は、再生制御部17から再生指示されたコンテンツをコンテンツデータベース14から取得し、当該取得したコンテンツを再生し、コンテンツ表示制御部11に出力する。コンテンツ表示制御部11は、コンテンツ再生部26から出力された画像、静止画を、ディスプレイ10のサイズや解像度に合わせて縮尺したり、コンテンツ再生部26から出力された音声をディスプレイ10の図示しないスピーカーの音声出力に合わせて調節したりする。
スケジュール管理画面生成部101は、スケジュール、プレイリスト、コンテンツ及びサイネージ端末9の状態等をディスプレイ10上に統合的に表示する。またここでは図示しないが、スケジュール管理画面生成部101は、スケジュール表示制御装置の機能を有しており、ユーザーから受け付けた操作要求に応じて、操作状態を示す画面を作成してディスプレイ10に提示したり、コンテンツ及びプレイリストの再生スケジュールを示す画面を作成してディスプレイ10に表示したりする。
次に、図3、図4及び図5を用いて、本実施の形態1に係るスケジュール管理画面生成部101の表示制御を説明する。
図3に示すように、スケジュール管理画面生成部101は、一週間単位の再生スケジュールを示す週スケジュール画面103と、一日単位の再生スケジュールを示す日スケジュール画面105とを生成し、これら画面を選択的にディスプレイ10に表示する。週スケジュール画面103の表示及び日スケジュール画面105の表示は、リモコン102のボタン操作に応じて、双方向に遷移することが可能となっている。
このように再生スケジュールを週と日とで分けて表示することにより、ユーザーの操作の数を少なくすることができるので、操作がわかりやすい装置を実現することができる。また、ディスプレイ10に一度に表示される情報を抑制することで、ユーザーの迷いを低減させることができたり、ユーザーが容易に理解することができたりする。また、装置側に対しては描画や演算に要求されるスペックを抑えることができ、演算負荷を抑制することが実現できる。よって、組み込みCPUで実現されるデレビ、モニターディスプレイ、または、パブリックディスプレイなどを、サイネージ端末9に適用することができる。なお、画面の遷移に伴って、スケジュールデータはスケジュールデータベース16に逐次読み書きが行われるように構成すれば、予期しない装置停止によるデータの紛失を抑制することもできる。
図4は、週スケジュール画面103の一例を示す図である。
週スケジュール画面103の下半分には、プレイリストの一週間単位の再生スケジュールを俯瞰可能な画面領域である週スケジュール表示領域123が割り当てられている。週スケジュール表示領域123には、横軸に月曜日から日曜日までの曜日が、縦軸に一日の時刻が割り当てられたテーブルが表示される。プレイリストを表示する店舗等では、土曜日及び日曜日がいずれも休日であるとして、同じスケジュールを組む場合が多いことに鑑みて、ここでの曜日の並び順では、土曜日と日曜日とを隣接させている。
曜日及び時刻の二次元領域に、当該曜日及び当該時刻で再生すべきプレイリストが、プレイリストごとに識別可能な表示形式で配置されている。ここでは、その表示形式として、プレイリストごとに異なる番号や色等が付与されてプレイリストが表示されている。
さて、デジタルサイネージで表示が行われる間(つまりプレイリストの再生が行われる間)は、サイネージ端末9の電源がオン状態である必要がある。このため、本実施の形態1では、電源のオンオフ制御もスケジュール設定の一環として設定できるように構成されている。図4の週スケジュール表示領域123では、電源のオンの時間が、下三角(▽)で示される電源オン時刻表示121によって示され、電源のオフの時間が、上三角(△)で示される電源オフ時刻表示122によって示されている。二つの三角(下三角及び上三角)が示す方向でスケジュール設定の有効な範囲が示されている。
ユーザーはリモコン102(図3)によって、画面操作を行うことが可能となっている。画面のうち操作対象となる一部は、ハイライト表示される。ハイライト表示としては、例えば、選択された画面部品が他の画面部品よりも明るく光るように表示されたり、当該画面部品が元の色と異なる色で表示されたりする。これによって、ユーザーは自分自身が、画面上のどの部分を操作対象としているかを知覚することができる。図4の例では、水曜日の12:00から16:00までの間に再生する予定であるプレイリスト(5)に、ハイライト表示に対応する矩形枠131が付されており、当該プレイリスト(5)が操作対象として選択されていることが図示されている。
週スケジュール画面103の上部には、上記のように選択されたプレイリスト(図4の例ではプレイリスト(5))を再生して確認するための画面領域であるプレビュー領域114と、プレイリスト及びコンテンツの各種情報を表示する画面領域である詳細情報表示エリア127とが割り当てられている。プレビュー領域114では、週スケジュール表示領域123で選択されたプレイリストに含まれるコンテンツの再生映像(図4の例では図示せず)が適宜表示される。詳細情報表示エリア127では、例えばプレビュー領域114で再生されているコンテンツのファイル形式及び動画形式など、ユーザーに対してスケジュール編集の一助となる情報が表示される。
プレビュー領域114の左右には、プレイリスト前選択ボタン125及びプレイリスト次選択ボタン126がそれぞれ表示され、それらボタンの一つが押下されると、プレビュー領域114に現在表示されているプレイリストの前または次のプレイリストがプレビュー領域114に表示される。例えば、図4においてプレイリスト前選択ボタン125が押下された場合には、水曜日のプレイリスト(5)の前のプレイリスト(3)の再生映像がプレビュー領域114に表示され、プレイリスト次選択ボタン126が押下された場合には、水曜日のプレイリスト(5)の次のプレイリスト(1)の再生映像がプレビュー領域114に表示される。
また、週スケジュール画面103の下側には、有効無効ボタン129が表示されている。この有効無効ボタン129により、週スケジュール画面103及び日スケジュール画面105で編集及び設定したスケジュール情報を、スケジュールデータとしてスケジュールデータベース16に記憶するとともに、記憶したスケジュールに沿って再生をするか(有効を押下)、否か(無効を押下)を選択することができる。また、スケジュール編集を終了するための戻るボタン124も表示されている。
上述した週スケジュール表示領域123の上部には、月曜日から日曜日までの計7個のボタンから構成される曜日ボタン104が表示されている。この曜日ボタン104を選択的に押下することによって、各曜日の詳細な再生スケジュールの設定を行うための画面である日スケジュール画面105を表示することができる。
ユーザーが再生スケジュールの設定を行う場合の処理の流れとして、まず、スケジュール管理画面生成部101は、週スケジュール画面103を生成してディスプレイ10上に表示する。週スケジュール画面103を生成する際、スケジュール管理画面生成部101は、プレイリストの情報と、プレイリストが再生される曜日及び時刻の情報とを含むスケジュールデータを、スケジュールデータベース16から読み込む。そして、スケジュール管理画面生成部101は、読み込んだスケジュールに含まれるプレイリストのうち、曜日及び時刻に再生することが設定されたプレイリストを、週スケジュール画面103上の当該曜日及び当該時刻に配置して表示する。
さらに、ユーザーが、「月曜日」から「日曜日」までの曜日ボタン104a〜104gのうち、編集したい曜日の曜日ボタンにハイライト表示を移動させて決定ボタンを押下する操作をリモコン102に行うと、スケジュール管理画面生成部101は、指定された曜日の日スケジュール画面105を生成してディスプレイ10上に表示する。
以下、「月曜日」の曜日ボタン104aが押下されたものとして、日スケジュール画面105を詳細に説明する。図5は、日スケジュール画面105の一例を示す図であり、具体的には、月曜日に対応する日スケジュール画面105の一例を示す図である。
「電源制御」の項目は、サイネージ端末9の電源オンからオフまでの時間(スケジュール)を設定する項目である。ユーザーは、電源制御選択ボックス161にハイライト表示を移動させた状態で操作を行うことにより、「オン時刻設定」、「電源制御しない」及び「電源オフ」のいずれか1つを選択することが可能となっている。
電源制御選択ボックス161において「オン時刻設定」が選択された場合、その横の開始時刻166,167と終了時刻168,169との入力が有効になり、サイネージ端末9の電源のオンオフを自動的に制御することが可能となる。開始時刻166,167には、サイネージ端末9の電源のオンが開始する時刻が設定され、終了時刻168,169には、サイネージ端末9の電源のオンが終了する時刻が設定される。
電源制御選択ボックス161において「電源制御しない」が選択された場合、その日(ここでは月曜日)については、電源の自動オフ制御を行うことなく、常時オン状態になる。電源制御選択ボックス161において「電源オフ」が選択された場合、その日(ここでは月曜日)については、電源はオンされずに、常時オフ状態になる。「電源制御しない」及び「電源オフ」が選択された状態では、開始時刻166,167及び終了時刻168,169の入力は無効になる。入力を無効に方式として、例えば、画面から開始時刻及び終了時刻の項目を消してもよいし、グレーアウトしてもよい。
図5の日スケジュール画面105では、スケジュール1からスケジュール4までの4つのスケジュールの設定が可能になっている。ユーザーは、設定を行いたいスケジュールのプレイリスト選択ボックス171a〜171dにハイライト表示を移動させた状態で操作を行うことにより、ハイライト表示が位置するプレイリスト選択ボックスにおいて、再生したいプレイリストの番号を選択することが可能となっている。例えば、図3のようにプレイリスト(1)〜(5)が存在する場合には、プレイリスト選択ボックス171a〜171dのそれぞれにおいて「プレイリスト(1)」〜「プレイリスト(5)」を選択することが可能となっている。
また、プレイリスト選択ボックス171a〜171dにおいては、「設定なし」及び「表示なし」のいずれか1つも選択することが可能となっている。再生したいプレイリストがない場合は、プレイリスト選択ボックス171a〜171dで「設定なし」または「表示なし」を選べばよい。
プレイリスト選択ボックス171a〜171dのそれぞれにおいて有効なプレイリストが選択されると、当該プレイリストの再生開始時刻を設定するための開始時刻、及び、当該プレイリストの再生終了時刻を設定するための終了時刻が表示される。図5の例では、プレイリスト選択ボックス171a,171bには有効なプレイリストが選択されているので、開始時刻176(176a,176b),177(177a,177b)、及び、終了時刻178(178a,178b),179(179a,179b)が表示されている。一方、プレイリスト選択ボックス171c,171dには「設定なし」が選択されているので、開始時刻及び終了時刻が表示されていない。
ここで、図5の例で有効なプレイリストが選択されたプレイリスト選択ボックス171a,171bにおいて、開始時刻176,177は表示されるとともに編集可能になっているが、終了時刻178,179は表示されても、リモコン102等で選択する(ハイライト表示を移動させる)ことができないようになっている。つまり、有効なプレイリストがスケジュールに選択されている場合は、開始時刻176,177と終了時刻178,179とは画面上に表示されるが、編集による変更等が可能なのは開始時刻176,177のみであり、終了時刻178,179については直接的に変更等できないようになっている。
その代わりに、上述した時間整合処理部18は、先行するプレイリストの再生終了時刻を、後続するプレイリストの再生開始時刻に一致させるように構成されている。この理由は、デジタルサイネージの運用では、再生するプレイリストが複数ある場合、先行するプレイリストと後続するプレイリストの間に時間的隙間がある状態(何もプレイリストが再生されない状態)はほとんどないということが通常であるからである。つまり、一つのプレイリストの再生が終了すると、すぐに次のプレイリストの再生が開始されるというような継続的なコンテンツ再生が、あらかじめ決められた電源オフ時刻になるまで続くように設定されることが通常であるからである。
このことことに鑑みて上述したように、本実施の形態1に係る時間整合処理部18は、先行するプレイリストの再生終了時刻を、後続するプレイリストの再生開始時刻に一致するように構成されている。この結果として、例えば、図4の週スケジュール画面103の水曜日の例では、プレイリスト(3)とプレイリスト(5)との間、及び、プレイリスト(5)とプレイリスト(1)との間には時間的隙間がなくなっている。
このような構成によれば、ユーザーの操作範囲を限定することができるので、ユーザーにとって使い易い画面を提供することができる。なお、プレイリストとプレイリストとの間に何も表示させたくないのであれば、その区間のスケジュール(プレイリスト選択ボックス171a〜171d)において「表示なし」を選択するとともに、表示させたくない時間帯を、開始時刻176,177及び終了時刻178,179に設定することで対応することができる。
日スケジュール画面105の画面下段に表示される「このスケジュール設定を他の曜日にコピーする」は、ディスプレイ10で表示さている日スケジュール画面105のスケジュールデータを所望の曜日にコピーするための操作画面である。この操作画面において、リモコン102で、該当する曜日を選択することが可能に、曜日単位に曜日コピーボタン112が表示されている。
曜日に対応する曜日コピーボタン112を選択し、リモコン102の「決定」ボタン等を押下することで、選択した曜日コピーボタン112のチェックボックス内におけるチェックマークの有無を変更することが可能となっている。サイネージ端末9は、ディスプレイ10で表示さている日スケジュール画面105のスケジュールデータを、チェックマークが付された曜日のスケジュールデータにコピーする。これにより、日スケジュール画面105に対応する曜日(図5の例では月曜日)を編集するだけでなく、それ以外の曜日も編集することが可能となる。なお、日スケジュール画面105に対応する曜日(図5の例では月曜日)のチェックボックス内には、最初からチェックマークが付される。また、曜日コピーボタン112のチェックボックスのチェックマークを外すと、それ以降はコピーされなくなる。
次に、スケジュール管理画面生成部101が、日スケジュール画面105を生成する処理について説明する。日スケジュール画面105を生成する際、スケジュール管理画面生成部101は、該当する日のスケジュールデータを、スケジュールデータベース16から読み込み、読み込んだスケジュールデータに基づいて日スケジュール画面105を生成してディスプレイ10に表示する。
読み込んだスケジュールデータの中に、サイネージ端末9の電源をオンしてからオフするまでの時間が含まれる場合には、スケジュール管理画面生成部101は、当該情報に基づいて、「電源制御」の項目に「オン時刻設定」をディスプレイ10に表示するとともに、開始時刻166,167及び終了時刻168,169をディスプレイ10に表示する。
図5の例では、開始時刻166,167は「10:05」を示し、終了時刻168,169は「20:30」を示している。この場合、サイネージ端末9の電源は、10:05に自動的にオンされ、20:30に自動的にオフされる。
読み込まれるスケジュールデータの中に、プレイリストの再生時間(再生開始時刻及び再生終了時刻)を示す情報が含まれる場合には、スケジュール管理画面生成部101は、当該情報に基づいて、該当するスケジュールの項目に該当するプレイリストと、開始時刻176,177及び終了時刻178,179とを、再生順に並べてディスプレイ10に表示する。
図5の例では、「スケジュール1」の項目に「プレイリスト(1)」が表示され、開始時刻176a,177aは「10:05」を示し、終了時刻178a,179aは「15:15」を示している。この場合、プレイリスト(1)は、10:05から15:15まで再生される。また、図5の例では、「スケジュール2」の項目に「プレイリスト(5)」が表示され、開始時刻176b,177bは「15:15」を示し、終了時刻178b,179bは「20:30」を示している。この場合、プレイリスト(5)は、15:15から20:30まで再生されることになる。なお、スケジュールの3番目と4番目については、再生すべきプレイリストが存在しないため、スケジュール管理画面生成部101は、「設定なし」をディスプレイ10に表示することになる。
次に、電源制御のスケジュールを設定する方法について説明する。
ユーザーが、電源制御について、開始時刻の「時」及び「分」のうち「時」を変更したい場合、ハイライト表示を開始時刻166に移動させてから、「決定」キーを押下する操作をリモコン102にて行うことにより、開始時刻166の数字を変更することが可能な状態となる。その状態で、ユーザーが、上下キーを押下する操作をリモコン102にて行うと、表示されている「10」が「11」または「09」等に変更される。
同様に、ユーザーが、電源オンする時間の「時」及び「分」のうち「分」を変更したい場合には、ハイライト表示を終了時刻167に移動させてから、「決定」キーを押下する操作及び上下キーを押下する操作をリモコン102にて行えば、「分」を変更することができる。同様に、ユーザーが、電源制御について、終了時刻の「時」または「分」を変更したい場合には、ハイライト表示を終了時刻168,169に移動させてから、「決定」キーを押下する操作及び上下キーを押下する操作をリモコン102にて行えば、電源制御の終了時刻を変更することができる。
ここで、「時」を示す終了時刻168、または、「分」を示す終了時刻169の変更に連動させて、同日の最後のスケジュールの終了時刻が変更される。図5の例では、月曜日の最後のスケジュールであるスケジュール2、つまりプレイリスト(5)の終了時刻178b,179bが、電源制御の「20:30」という終了時刻168,169と一致するように変更される。これにより、ユーザーは電源制御の終了時刻を変更するだけで、同日の最後のスケジュールの終了時刻も変更することができるので、そのためだけの操作を行う手間がなくなる。
次いで、プレイリストの再生スケジュールを設定する方法について説明する。ここでは、ユーザーがスケジュール2の開始時刻を15:15から16:30に変更する場合について説明する。
ユーザーが、ハイライト表示を「時」を示す開始時刻176bに移動させて「決定」キーを押下する操作をリモコン102にて行ってから、上下キーを押下する操作をリモコン102に行うと、表示されている「15」が「16」または「14」等に変更される。同様に、ユーザーが、ハイライト表示を「分」を示す開始時刻177bに移動させて「決定」キーを押下する操作をリモコン102にて行ってから、上下キーを押下する操作をリモコン102に行うと、表示されている「15」が「30」または「00」等に変更される。
このユーザーの操作による変更に連動して、時間整合処理部18は、スケジュール1の「時」を示す終了時刻178aの「15」を「16」または「14」等に、「分」を示す179aの「15」を「30」または「00」等に自動的に変更する。このように、時間整合処理部18は、先行するプレイリストの再生終了時刻(終了時刻178a,179a)を、後続するプレイリストの再生開始時刻(開始時刻176b,177b)に一致させる。これにより、ユーザーはスケジュール2の開始時刻を変更するだけで、直前のスケジュール1の終了時刻も変更することができるので、プレイリストの終了時刻を変更する操作を行う手間がなくなる。
なお、図5の例では、「時」と「分」とを別々に設定する例を示したが、「HH:MM」のように「時」と「分」とを一体として表示してもよい。また、「時」及び「分」の変更において、リモコン102の上下キーを利用する例を示したが、リモコン102の数字キー等でもよく、特にキーの割り当てを特定するものではない。さらには、ユーザー操作を受け付けるデバイスとして、リモコン102以外にも、例えばジェスチャー、音声認識、LAN(Local Area Network)及びシリアル制御等を用いたデバイス、通信装置及び制御装置が適用されてもよい。また、図5の例では数字を用いて時刻表示を示しているが、針式を用いて時刻表示を示してもよい。
また、図5の例では、一日に含まれる複数のスケジュールを1画面に表示し、かつ同画面上で直接変更できるようにしているが、例えば各スケジュール単位で分けて表示するなど複数のスケジュールを複数画面に分けて表示してもよい。さらには、編集したいスケジュール及び時刻に対して、専用の画面を表示してもよい。さらには、スケジュールの終了時刻をあえて画面に表示せず、先行するスケジュールの終了時刻178a,179aは、後続するスケジュールの開始時刻176b,177bであるとユーザーに暗黙的に認識させる表示形式を採用してもよい。同様に、最後のスケジュールの終了時刻178b,179bをあえて画面に表示せずに、電源オフの時刻168,169と一致することをユーザーに暗黙的に認識させる表示形式を採用してもよい。また、図5の例では、プレイリストのスケジュールの設定数は4つであったが、これに限ったものではない。
日スケジュール画面105の画面下段の「このスケジュール設定を他の曜日にコピーする」において、日スケジュール画面105に対応する曜日と異なる曜日の曜日コピーボタン112にチェックマークが付されている場合、同画面に表示されている内容のスケジュールデータが、チェックマークが付された曜日のスケジュールデータとして、スケジュールデータベース16に書き込まれる。書き込まれるタイミングは、チェックマークを付したタイミング(曜日の画面部品を選択したタイミング)でも、戻るボタン113を押下したタイミングでもよく、これらに限定されるものではない。このような書き込み処理によって、複数の曜日を一度に設定することが可能となることから、スケジュール編集に要する時間を削減することができる。
なお、「このスケジュール設定を他の曜日にコピーする」において、一旦スケジュールデータが共通とされた曜日は、互いにリンクすることになる。このため、週スケジュール画面103で、リンクされているコピーされた曜日に対応する曜日ボタン104を押下し、日スケジュール画面105を開いた場合、サイネージ端末9は、リンクする曜日(コピー元となった曜日とコピー先となった曜日)の曜日コピーボタン112のチェックボックスに、チェックマークを付して表示する。これにより、ユーザーは、スケジュール設定がリンクされていることを認識することが可能である。スケジュール設定がリンクされている曜日のリンクを解除したい場合は、曜日コピーボタン112のうち、リンクしたくない曜日のチェックボックスを選択して決定ボタンを押下する操作がリモコン102にて行われる。この場合、サイネージ端末9は、その曜日のチェックマークを外すとともに、次にチェックマークが付されるまで、コピーのリンクを停止する。
また、図5の日スケジュール画面105では、最上部に「毎週「月曜日」のスケジュール設定」が表示されている。つまり、週スケジュール画面103にて月曜日の曜日ボタン104を選択した結果として、月曜日のスケジュールを編集していることが表示されている。ここで、日スケジュール画面105の画面下段の「このスケジュール設定を他の曜日にコピーする」において、月曜日にチェックマークが外され、木曜日にチェックマークが付されてから、日スケジュール画面105で編集した場合、サイネージ端末9は、木曜日のみに編集結果を反映する。このような構成によれば、編集したい曜日を切り替えたい場合に、わざわざ図4の週スケジュール画面103に戻らなくても、日スケジュール画面105を表示したまま、スケジュールを変更したい曜日について編集を行うことができる。
日スケジュール画面105にて、スケジュール設定及び変更が終了する場合には、戻るボタン113が押下される。この場合に、スケジュール管理画面生成部101は、日スケジュール画面に表示されているスケジュール情報を、スケジュールデータとしてスケジュールデータベース16に記憶し、日スケジュール画面105を破棄する。次いで、スケジュール管理画面生成部101は、スケジュールデータベース16から、各曜日のスケジュールデータを読み込んで、週スケジュール画面103を生成してディスプレイ10に表示する。上述と同様に、曜日及び時刻の二次元領域に、当該曜日及び当該時刻で再生すべきプレイリストが、プレイリストごとに識別可能な表示形式で配置される。ただし、ここで生成及び表示される週スケジュール画面103では、日スケジュール画面105で編集された内容が反映されることになる。
以上のように、本実施の形態1に係るサイネージ端末9は、受け付けた編集を、スケジュールデータに反映することによって、週スケジュール画面103と日スケジュール画面105との両方に反映するように構成されている。つまり、週スケジュール画面103及び日スケジュール画面105は、スケジュールデータベース16を介してスケジュールデータをやり取りする。これにより、週スケジュール画面103と日スケジュール画面105において、編集中の片方の画面だけ表示が更新され、もう一方の画面だけ表示が更新されないという状態を回避することができる。
また、本実施の形態1に係るサイネージ端末9は、週スケジュール画面103と日スケジュール画面105とを同時に表示させないように構成されている。このように、週スケジュール画面103と日スケジュール画面105との表示を排他的に行うことにより、スケジュールデータベース16へのアクセスは、週スケジュール画面103と日スケジュール画面105とのうちのいずれか一方に限定されるので、データの矛盾や競合が生じることを回避できる。また、週スケジュール画面103及び日スケジュール画面105の同時書き込みが発生することを抑制できるので、結果として、ソフトウエアプログラム上の衝突やデッドロックといった障害を回避できるとともに、これらソフトウエアプログラム上の障害を回避する仕組み、例えばクリティカルセクション等を設ける必要がなくなる。
なお、週スケジュール画面103と日スケジュール画面105とのうち、画面操作が有効になっている一方の画面にのみ、スケジュールデータベース16への書き込みを許可する書き込み権を与え、他方の画面にはスケジュールデータベース16からの読み出しのみを行うように構成してもよい。このように構成した場合には、週スケジュール画面103と日スケジュール画面105とを同時表示するようにサイネージ端末9が構成されていても、データの矛盾や競合が生じることを回避できる。
また、本実施の形態1に係るサイネージ端末9は、先行するプレイリストの再生終了時刻を、後続するプレイリストの再生開始時刻に一致させる。これにより、週スケジュール画面103に表示される複数のプレイリストは、並べられた順に隙間なく連続して再生(表示)される。図4の週スケジュール画面103の水曜日の例で説明すると、プレイリスト(3)、プレイリスト(5)、及び、プレイリスト(1)をそれぞれ示す3つの矩形領域は、互いに隙間なく隣接して表示される。この結果として、プレイリスト間に隙間が生じなくなるので、デジタルサイネージで再生されるコンテンツを途切れることなく、再生することができる。
なお、以上では、指定した曜日のスケジュールを日スケジュール画面105でまとめて変更する例について説明した。しかしこれに限ったものではなく、例えば週スケジュール表示領域123で表示されているプレイリストをリモコン102で選択して、その状態から別画面を生成し、その画面上で該当プレイリストの開始時刻または終了時刻を編集することができるような表示形式であってもよい。そして、当該プレイリストの変更によって、前後のプレイリストの開始時刻、終了時刻、または電源制御のオンオフ時刻が連動して変更されてから、スケジュールデータベース16に反映される方式であってもよい。
また、週スケジュール表示領域123に表示されているプレイリストについて、そのプレイリスト間の境界を選択可能にしておき、ユーザーが、フォーカス(ハイライト表示)を移動させて、境界を選択及び決定する操作をリモコン102で行うことができるように構成されてもよい。そして、境界が選択及び決定された場合に、当該決定された境界を画面上で上下方向に移動するような画面構成にすれば、リモコン102の上下ボタンだけで、プレイリストの切り替わる時間を簡単に前後させることが可能になる。
図6は、本実施の形態1に係るサイネージ端末9の構成を示すブロック図である。この図6では、図2において図示できなかった構成が示されている。週スケジュール画面生成部21、日スケジュール画面生成部22、及び、時刻画面生成部23は、図2のスケジュール管理画面生成部101に含まれる。また、サイネージ端末9は、図2の構成要素だけでなく、操作用インターフェース24と、プレイリスト再生制御部25とを備える。なお、プレイリスト再生制御部25は、図2の再生制御部17と別体であってもよいし、再生制御部17と同じであってもよい。
インターフェースである操作用インターフェース24は、図2のリモコン102、または、図示しない他のシステムや装置からの制御信号を受け付ける機能を有し、受け付けた制御信号に応じてサイネージ端末9で使用可能なコマンドを生成する。なお、操作用インターフェース24が受け付ける制御信号には、再生スケジュールの編集などを示す情報が含まれる。操作用インターフェース24は、生成したコマンドを週スケジュール画面生成部21、日スケジュール画面生成部22、及び、時刻画面生成部23に出力する。
週スケジュール画面生成部21は、スケジュールデータに基づいて図4のような週スケジュール画面103を生成する。日スケジュール画面生成部22は、スケジュールデータに基づいて図5のような日スケジュール画面105を生成する。時刻画面生成部23は、日スケジュール画面生成部22と協働して、スケジュールデータに基づき図5の開始時刻166,167,176,177及び終了時刻168,169,178,179を生成する。なお、ここでは、時刻画面生成部23は、日スケジュール画面生成部22と別体として説明するが、日スケジュール画面生成部22の機能の一部であってもよい。
週スケジュール画面生成部21は、操作用インターフェース24から起動コマンドを受け付けると、スケジュール管理部13に対して、スケジュールデータを要求する。スケジュール管理部13は、この要求を受けると、スケジュールデータベース16から、保持されているスケジュールデータを読み出し、週スケジュール画面生成部21に返す。週スケジュール画面生成部21は、スケジュール管理部13から受け付けたスケジュールデータに含まれるプレイリストについて、プレイリスト管理部12に問い合わせを行う。プレイリスト管理部12は、プレイリストデータベース15から、問い合わせを受けたプレイリストのデータ(プレイリストに含まれる動画、静止画、音楽等のコンテンツのファイル名、再生時間長、再生順序等の必要な情報)を取得し、週スケジュール画面生成部21に返す。週スケジュール画面生成部21は、受け付けたスケジュールデータ及びプレイリストのデータに基づいて、図4のような週スケジュール画面103を生成して、ディスプレイ10に表示する。
ユーザーが、コンテンツを再生するための操作をリモコン102にて行った場合、操作用インターフェース24は、再生を指示するコマンド、及び、指示されたプレイリストを週スケジュール画面生成部21に出力する。週スケジュール画面生成部21は、当該コマンド及び当該プレイリストを受け付けると、プレイリスト再生制御部25に対して、該当するプレイリストの再生を指示する。
プレイリスト再生制御部25は、週スケジュール画面生成部21から再生の指示を受け付けると、プレイリスト管理部12に対して、指示されたプレイリストに含まれるコンテンツ及び再生時刻等を問い合わせる。そして、プレイリスト再生制御部25は、問い合わせの結果をプレイリスト管理部12から受け付けると、コンテンツ再生部26に対して、該当コンテンツの該当区間の再生を指示する。
コンテンツ再生部26は、コンテンツデータベース14から、該当するコンテンツを読み出し、図示しないがデコーダー等の初期化処理を行った後に、読み出したコンテンツをデコーダーに送り込み再生を行う。このコンテンツ読み出し処理とデコーダーへの送り込みを繰り返すことによって、再生が継続する。デコーダーの出力映像、画像、音声はコンテンツ表示制御部11に送られた後、ディスプレイ10及び図示しないスピーカーから出力される。
ユーザーが、コンテンツの再生を停止するための操作をリモコン102にて行った場合、操作用インターフェース24は、再生停止コマンドを週スケジュール画面生成部21に出力する。週スケジュール画面生成部21は、再生停止コマンドを受け付けると、プレイリスト再生制御部25に対して再生停止を指示し、プレイリスト再生制御部25は、この指示を受け付けると、コンテンツ再生部26に対して再生停止を指示する。コンテンツ再生部26は、再生停止を受け付けると、コンテンツデータベース14からのコンテンツの読み出しを停止するとともに、デコーダー等を停止させ、コンテンツ表示制御部11の出力を停止させる。
次に、スケジュールを変更する処理について説明する。ユーザーが、図3で示される各曜日に対応する曜日ボタン104a〜104gのいずれかを押下する操作をリモコン102にて行った場合、操作用インターフェース24は、日スケジュール画面生成部22を起動し、指定された曜日を日スケジュール画面生成部22に出力する。日スケジュール画面生成部22は、指定された曜日を受け付けると、スケジュール管理部13に対して、指定された曜日のスケジュールデータを要求する。スケジュール管理部13は、スケジュールデータベース16から、保持されているスケジュールデータを読み出し、日スケジュール画面生成部22に返す。
これによって、日スケジュール画面生成部22は、指定された日のスケジュールデータから、その日のプレイリスト、及び、該当プレイリストの開始時刻、終了時刻、さらに電源のオンオフ時刻等の情報を読み出すことが可能となっている。日スケジュール画面生成部22は、スケジュール管理部13から受け付けたスケジュールデータに基づいて、図5のような日スケジュール画面105を生成して、ディスプレイ10に表示する。なお、日スケジュール画面生成部22は、以下で説明するように、操作用インターフェース24が受け付けた編集に応じて、当該スケジュールデータを変更することが可能となっている。
次に、日スケジュール画面生成部22が、スケジュールの開始時刻を変更する処理について説明する。リモコン102が、編集対象とするプレイリスト、編集対象とする時刻、つまり開始時刻か終了時刻をユーザーから受け付けると、それら情報が、操作用インターフェース24に入力される。操作用インターフェース24は、これら情報を受け付けると、時刻画面生成部23を起動して、当該情報を時刻画面生成部23に出力する。時刻画面生成部23は、受け付けた情報(編集対象とするプレイリスト、編集対象とする時刻、つまり開始時刻か終了時刻)に対応するスケジュールの開始時刻166,167,176,177及び終了時刻168,169,178,179を決定する。
時刻画面生成部23は、新たな時刻を示す新たな時刻情報(以下「新時刻情報」)を生成する。例えば、図5におけるスケジュール1の「時」として「10」を示す開始時刻176aが操作対象に選択された場合に、「進める」に相当するコマンドを操作用インターフェース24から受け付けたのであれば、「11」を示す新時刻情報を生成する。時刻画面生成部23は、生成した新時刻情報を、スケジュール管理部13を経由して時間整合処理部18に出力する。
時間整合処理部18は、新時刻情報が生成された一のスケジュールについて、その前後のスケジュールの時刻情報と、電源制御のスケジュールとを、スケジュール管理部13を経由してスケジュールデータベース16から取得する。そして、時間整合処理部18は、新時刻情報が、取得した時刻情報及びスケジュールと整合しているかを判定する。
時間整合処理部18は、整合していないと判定した場合には、エラーの旨を時刻画面生成部23に返すとともに、新時刻情報を、整合する時刻情報に修正し、当該修正した時刻情報を時刻画面生成部23に返す。時間整合処理部18は、整合していると判定した場合には、正常の旨の応答を時刻画面生成部23に返す。
上記のように、時間整合処理部18によって、時刻画面生成部23に設定及び表示される時刻情報の整合が取られるので、各スケジュールの時刻の間、さらには、各スケジュール及び電源制御の時の間に不整合が発生することを抑制することができる。
図7は、図4のスケジュールの内容に対応するスケジュールデータのデータ構造の一例を示す図である。
Mon、Tue、Wed、Thu、Fri、Sat、Sunと示されるように各曜日単位でデータが生成されている。木曜日については、スケジュールデータが一切存在しないので、Thuの括弧内にはデータが存在していない。Monで示される月曜日のデータのうち、電源オン時刻の6時が、「p−on」「6:00」として設定され、電源オフ時刻である18時が、「p−off」「18:00」として設定されている。電源オン時刻と電源オフ時刻との間で再生すべきプレイリストについては、プレイリストの番号と再生開始時刻とが設定される。例えば月曜日には、「playlist1」「6:00」のように設定される。例えば火曜日のように複数のプレイリストが存在する場合には、「playlist2」「6:00」と、「playlist3」「12:00」と、「playlist4」「16:00」というように、プレイリストの番号及び再生開始時刻が再生順に並べて設定される。
ここで図7のデータ構造によれば、再生終了時刻は設定されない。再生終了時刻を設定しない理由は、上述したように、本実施の形態1に係るサイネージ端末9は、先行するプレイリストの再生終了時刻を、後続するプレイリストの再生開始時刻に一致するように構成されているからである。このような構成によれば、図7のデータ構造のように、後続するプレイリスト及び最先頭のプレイリストの開始時刻のみを設定すれば、複数のプレイリストの切り替わり時間を設定することができる。
なお、プレイリストの終了時刻を設定しないことのメリットとしては、設定作業がなくなるということ、または、先行するプレイリストの終了時刻と後続するプレイリストの開始時刻の間に時間的な間隔、つまり再生しない時間帯を発生することを抑制できることなどが考えられる。また、ユーザーの操作間違い等により、先行するプレイリストの終了時刻より先に、後続するプレイリストの開始時刻が設定された場合に、どちらを優先するか等の論理判断を行う必要がなくなるということも考えられる。さらに、一度作成したスケジュールの各プレイリストの再生開始時刻及び再生終了時刻を編集したい場合には、開始時刻のみ編集すればよいことから、設定変更時間の短縮化や変更における誤りの抑制化も期待できる。
図8、図9及び図10は、本実施の形態1に係るサイネージ端末9の処理を示すフローチャートである。以下、図8、図9及び図10を用いて、サイネージ端末9の処理について説明する。
まず、ステップS1にて、操作用インターフェース24が、スケジュールの編集を開始する操作を受け付けた場合に、週スケジュール画面生成部21が起動する。ステップS2にて、週スケジュール画面生成部21は、スケジュールデータをスケジュールデータベース16から読み込む。
ステップS3にて、週スケジュール画面生成部21は、読み込んだスケジュールデータに基づいて週スケジュール画面103を生成する。この際、生成する週スケジュール画面103上の曜日及び時刻にプレイリストが設定されている場合には、該当画面の部分領域に対して、色を変える、ハッチングを施す、プレイリストの番号を付与する等の処理を行う。
ステップS4にて、操作用インターフェース24は、ユーザーからの入力操作(ここではリモコン102からの制御信号)を受け付けたか否かを判定する。受け付けたと判定した場合にはステップS5に進み、そうでない場合には、ステップS4を再度行う。
ステップS5にて、操作用インターフェース24は、ステップS4で受け付けた操作が、曜日ボタン104に対する押下操作であったか否かを判定する。曜日ボタン104に対する押下操作であったと判定した場合には図9のAに進み、そうでない場合にはステップS6に進む。
ステップS6にて、操作用インターフェース24は、ステップS4で受け付けた操作が、プレイリストの領域に対する操作であったか否かを判定する。プレイリストの領域に対する操作であったと判定した場合にはステップS7に進み、そうでない場合にはステップS8に進む。
ステップS7にて、週スケジュール画面生成部21は、操作対象となったプレイリストを再生及び表示するように、コンテンツ再生部26に指示する。これにより、プレビュー領域114において当該プレイリストが再生及び表示される。その後、ステップS4に戻る。
ステップS8にて、操作用インターフェース24は、ステップS4で受け付けた操作が、戻るボタン124に対する押下操作であったか否かを判定する。戻るボタン124に対する押下操作であったと判定した場合にはステップS9に進み、そうでない場合にはステップS4に戻る。
ステップS9にて、週スケジュール画面生成部21は、スケジュールデータの変更があるか否かを判定する。変更があると判定した場合にはステップS10に進み、そうでない場合にはステップS11に進んで、処理を終了する。
ステップS10にて、週スケジュール画面生成部21は、変更されたスケジュールデータをスケジュールデータベース16に書き込む。その後、ステップS11に進んで、処理を終了する。
次に、図9を用いてAを説明する。まず、ステップS21にて、日スケジュール画面生成部22が起動する。そして、日スケジュール画面生成部22は、ステップS4で受け付けた曜日ボタン104に対応する日のスケジュールデータをスケジュールデータベース16から読み込む。ステップS22にて、日スケジュール画面生成部22は、読み込んだスケジュールデータに基づいて日スケジュール画面105を生成する。
ステップS23にて、操作用インターフェース24は、ユーザーからの入力操作(ここではリモコン102からの制御信号)を受け付けたか否かを判定する。受け付けたと判定した場合にはステップS24に進み、そうでない場合には、ステップS23を再度行う。
ステップS24にて、操作用インターフェース24は、ステップS23で受け付けた操作が、スケジュールを示す領域(ここでは図5のプレイリスト選択ボックス171a〜171d)に対する操作であったか否かを判定する。スケジュールを示す領域に対する操作であったと判定した場合にはステップS25に進み、そうでない場合にはステップS26に進む。
ステップS25にて、日スケジュール画面生成部22は、変更可能なプレイリストの候補を、プレイリスト選択ボックス171a〜171dのうち操作対象となっている一つに表示する。これにより、ユーザーは再生させたいプレイリストの選択及び変更を行うことが可能となる。その後、ステップS23に戻る。
ステップS26にて、操作用インターフェース24は、ステップS23で受け付けた操作が、再生開始時刻の編集領域(ここでは図5の開始時刻176,177)に対する操作であったか否かを判定する。再生開始時刻の編集領域に対する操作であったと判定した場合には図10のCに進み、そうでない場合にはステップS27に進む。
ステップS27にて、操作用インターフェース24は、ステップS23で受け付けた操作が、戻るボタン113に対する押下操作であったか否かを判定する。戻るボタン113に対する押下操作であったと判定した場合にはステップS28に進み、そうでない場合にはステップS23に戻る。
ステップS28にて、日スケジュール画面生成部22は、表示している日スケジュール画面105のスケジュールデータを、スケジュールデータベース16に書き込む。そして、ステップS29にて、日スケジュール画面生成部22は、表示している日スケジュール画面105を破棄する。その後、Bを経て図8のステップS2に進む。
次に、図10を用いてCを説明する。まず、ステップS41にて、操作用インターフェース24は、ステップS23で受け付けた操作による編集対象が、先頭のスケジュール(ここでは図5のスケジュール1)であるか否かを判定する。先頭のスケジュールであると判定した場合にはステップS42に進み、そうでない場合にはステップS43に進む。
ステップS42にて、時間整合処理部18は、編集対象である再生開始時刻が、サイネージ端末9の電源をオフ及びオンするスケジュールと整合しているか否かを判定する。具体的には、時間整合処理部18は、編集対象である再生開始時刻が、電源制御の開始時刻166,167と終了時刻168,169との間にある場合に整合していると判定し、そうでない場合には整合していないと判定する。このステップS42にて、整合していると判定した場合にはステップS45に進み、そうでない場合にはステップS44に進む。
ステップS43にて、時間整合処理部18は、編集対象である再生開始時刻、つまり一のプレイリストの再生開始時刻が、当該一のプレイリストの前後のプレイリストの時刻情報、及び、サイネージ端末9の電源をオフ及びオンするスケジュールと整合しているか否かを判定する。例えば、時間整合処理部18は、編集対象である再生開始時刻が、直前のプレイリストの開始時刻176,177と、直後のプレイリストの開始時刻176,177との間にある場合に整合していると判定し、そうでない場合には整合していないと判定する。なお、直後のプレイリストがない場合には、その開始時刻176,177の代わりに電源制御の終了時刻168,169が適用される。このステップS43にて、整合していると判定した場合にはステップS45に進み、そうでない場合にはステップS44に進む。
ステップS44にて、時間整合処理部18は、編集対象である再生開始時刻を、整合する再生開始時刻に修正する。例えば、ステップS42からステップS44に進んでいた場合には、時間整合処理部18は、編集対象である再生開始時刻を、電源制御の開始時刻166,167と、直後のプレイリストの開始時刻176,177及び終了時刻168,169の早い方の時刻との間の時刻(例えばこれらの中間値)に修正する。例えば、ステップS43からステップS44に進んでいた場合には、時間整合処理部18は、編集対象である再生開始時刻を、直前のプレイリストの開始時刻176,177と、直後のプレイリストの開始時刻176,177との間の時刻(例えばこれらの中間値)に修正する。その後、ステップS45に進む。
ステップS45にて、時間整合処理部18は、編集対象である再生開始時刻とペアになる再生終了時刻を、直後のプレイリストの開始時刻176,177に一致させる。なお、直後のプレイリストがない場合には、その代わりに電源制御の終了時刻168,169が適用される。そして、時刻画面生成部23は、ディスプレイ10に表示されている編集対象の開始時刻176,177及び終了時刻178,179に、以上により編集または修正された再生開始時刻及び再生終了時刻に切り替えて表示する。その後、Dを経て図9のステップS23に進む。
図11は、週スケジュール画面103と日スケジュール画面105との階層構造を示す図である。図11に示すように週スケジュール画面103から各曜日の日スケジュール画面105への遷移は、週スケジュール画面103、または、リモコン102等のユーザーインターフェースで曜日を特定することによって遷移を行う。週スケジュール画面103の表示により、ユーザーは、大まかに一週間のスケジュールの動向、曜日間の関係性、及び、その画面では編集できないことを確認することができる。ユーザーは、それらを把握したうえで、編集したい曜日の曜日ボタン104を決定すると、当該曜日に対応する日スケジュール画面105が生成される。したがって、編集したい曜日のスケジュール編集が可能となる。
日スケジュール画面105の表示により、ユーザーは、指定した曜日のプレイリスト、当該プレイリストの開始時刻及び終了時刻、並びに、デジタルサイネージの電源オン時刻及び電源オフ時刻などの詳細について確認及び編集を行うことができる。上述したように、週スケジュール画面103と日スケジュール画面105とはディスプレイ10に同時に表示されないので、ユーザーは、日スケジュール画面における編集作業中には、曜日間の関係性に留意することなく、編集したい日の編集に集中することができる。当該日の編集が終了すれば、戻るボタン等で週スケジュール画面103に戻り、週全体の曜日間の関係性などを把握することができる。また、日スケジュール画面105において、編集後に当該スケジュールを別の曜日のスケジュールにコピーすることも可能であり、一度に複数の日のスケジュールを設定することも可能となる。このように、ユーザーの思考対象を週と日で切り替えることによって限定することで、作業を容易にするとともに、間違いを抑制することができる。
<実施の形態1のまとめ>
スケジュールの編集画面を一週間または一日に限定することで、画面領域が狭い、または、画面解像度が低い、CPUの組み込み機器等においても、スケジュール編集が可能になる。そして、スケジュールの編集画面を週のスケジュールと、日のスケジュールとに分けることによって、画面領域が限られていても、わかりやすく表示できる。ここで、スケジュール画面を週スケジュール画面103と日スケジュール画面105の2つに分割すると、一方の画面で更新されたデータが、他方の画面のデータ、または、表示されていないものの保持しているデータと矛盾してしまうようにも思われる。これに対して、本実施の形態1では、データは全てスケジュールデータベース16で集中的に管理するとともに、最新のデータをスケジュールデータベース16から読み出すように構成されているので、画面間の矛盾が発生しない。
なお、本実施の形態1では、スケジュールの編集画面が、週のスケジュールと日のスケジュールとに分けられ、しかもこれらが階層構造を形成している。このような構成によれば、日スケジュール画面105のように、再生の順番、再生されるべきコンテンツ及びプレイリスト、並びに、それらの開始時刻及び終了時刻などが、一日内のスケジュールに限定されるので、ユーザーが操作を迷うことが少なくなる。
また、週スケジュール画面103上に、曜日ボタン104が設けられている。これにより、編集対象が当該日のみのスケジュールに限定されるので、ユーザーは、一週間の全体スケジュールを考える行為と、一日のスケジュールを考える行為とを、明確に切り分けることができる。よって、編集対象を容易に理解することが可能となる。また、それぞれの画面において考える幅が限定されるので、ユーザーの迷いが抑制され、理解を促進させることができる。特に週スケジュール画面103と日スケジュール画面105とを排他的に表示にすることによって、編集を行うユーザーにとって使い勝手が良くなる。また、週スケジュール画面103と日スケジュール画面105とを切り替えるたびごとに、スケジュールデータが確定及び記憶されるので、万が一のシステム停止が生じた場合にも、新しく編集されたデータを多く残すことができる。
さらに、メモリ上に展開されるデータ量を削減することができる。例えば、1スケジュールに対して、プレイリスト特定用、開始時刻特定用、再生順序特定用にそれぞれ4バイトを要するとし、一日の電源のンオフ時間で8バイトを要するとし、一日に4スケジュール設定されるとした場合には、一日に56(=3×4×4+8)バイトを要する。この場合、一週間展開する場合の392バイトに対して、336バイト削減できる。また、万が一、停電等が発生して、展開しているデータが不意に消え去ったとしても、影響範囲が非常に少ない。
また、スケジュールの編集を日スケジュール単位で行う画面構成のため、編集している日のスケジュールを別の日のスケジュールに容易にコピーすることができる。特に、一般の小売店等においては、ほぼ毎日が同じスケジュール、または、土曜日及び日曜日だけ他の曜日と異なるスケジュールで運営することが多いので、作成した日のスケジュールを容易にコピーすることができる。また、一日について作成したスケジュールを複数の日のスケジュールにコピーすることが可能なので、生産性が高い。
週スケジュール画面103の表示により、ユーザーは、一週間のスケジュールを俯瞰することができる。このため、小売店等において一般的な運営スタイル、つまり平日と、土曜日及び日曜日とを区別するだけの運営スタイルなどを把握する場合において便利である。
さらに、本実施の形態1によれば、一のプレイリストの時刻情報が、当該一のプレイリストの前後のプレイリストの時刻情報、及び、デジタルサイネージの電源をオン及びオフするスケジュールと整合していない場合に、再生スケジュールにおける当該一のプレイリストの時刻情報を、整合する時刻情報に修正する。これにより、ユーザーが時間整合を確認する手間がなくなるとともに、人間による失敗行為を抑制することができる。この結果、デジタルサイネージのスケジュールを容易に設定及び編集することが可能となるので、スケジュール設定に不慣れなユーザーであっても、スケジュール設定を正確かつ容易に行うことが可能となる。
また、パーソナルコンピューター等のインターフェースとして一般的であるマウスや、タッチパネル等複雑な操作を可能とするインターフェース機器ではなく、家電機器の操作として一般的に利用されているボタンを用いたリモコン102等のインターフェースでも、スケジュールを容易に設定することが可能になる。
また、本実施の形態1によれば、先行するプレイリストの再生終了時刻を、後続するプレイリストの再生開始時刻に一致させるので、スケジュール間で再生するプレイリストが存在せず、画面上に何も表示されないといった不具合を抑制することができる。さらに、各日の編集対象とするスケジュールの開始時刻を編集するだけで、直前のスケジュールの終了時刻を自動的に変更するので、ユーザーによる操作の手間削減や間違いを抑制することができる。
なお、以上の説明では、先行するプレイリストの再生終了時刻を、後続するプレイリストの再生開始時刻に一致させる構成について説明した。しかしこれに限ったものではなく、後続するプレイリストの再生開始時刻を、先行するプレイリストの再生終了時刻に一致させる構成であってもよい。
また、一致させる対象はプレイリストだけでなく、プレイリストを構成するコンテンツ間の開始時刻及び終了時刻であってもよいし、プレイリストやコンテンツ間のチャプターであってもよい。チャプターの場合は、対応するプレイリストやコンテンツの再生開始時刻と終了時刻の間に存在することを確認する整合処理の他に、前後のチャプターとの整合処理が必要になる。
また、以上の説明では、編集対象である時刻情報は再生開始時刻であった。しかしこれに限ったものではなく、再生終了時刻であってもよい。この場合、時間整合処理部18は、編集対象である再生終了時刻、つまり一のプレイリストの再生終了時刻が、直前のプレイリストの終了時刻178,179と、直後のプレイリストの終了時刻178,179との間にある場合に整合していると判定し、そうでない場合には整合していないと判定する。なお、直前のプレイリストがない場合には、その終了時刻178,179の代わりに電源制御の開始時刻166,167が適用され、直後のプレイリストがない場合には、その終了時刻178,179の代わりに電源制御の終了時刻168,169が適用される。
そして、時間整合処理部18は、整合していないと判定した場合に、編集対象である再生終了時刻を、整合する再生終了時刻に修正する。このように再生終了時刻の整合を取る構成であっても、再生開始時刻の整合を取る上述の構成と同様の効果を得ることができる。
なお、以上の説明では、図3、図4及び図5にて、編集の単位は、曜日単位としているが、一日単位の編集であればよく、曜日を跨いだ編集が可能に構成されてもよい。例えば、図5において、月曜日の9:00から翌日の火曜日の9:00までを、一日単位とするスケジュールであってもよい。なお、週スケジュール画面103の週スケジュール表示領域123において、上記編集を行った場合には、翌日である火曜日の上側から9時までの領域に表示される色が、9時以降の領域に表示される色と異なるようにしてもよい。これによって、日スケジュール画面105において、日を跨ったスケジュールの編集(設定)が可能となっていることをユーザーは容易に知ることができる。
<変形例>
実施の形態1では、ステップS44(図10)にて、時間整合処理部18は、編集対象である再生開始時刻を、電源制御の開始時刻166,167または直前のプレイリストの開始時刻176,177と、直後のプレイリストの開始時刻176,177との間の時刻(例えばこれらの中間値)に修正するものとして説明した。しかしこれに限ったものではない。
例えば、図12のようにスケジュール2のプレイリスト(5)の開始時刻176b,177bに、誤って「21:00」という時刻が設定されたとする。この設定時刻は、電源制御の開始時刻166,167に設定された「10:05」から終了時刻168,169に設定された「20:30」までの間にはない。さらに、上記設定時刻は、直前のスケジュール1の開始時刻176a,177aに設定された「10:05」から直後のスケジュール3の開始時刻176c,177cに設定された「18:00」までの間にもない。このような場合に、時間整合処理部18は、スケジュール2の開始時刻176b,177bに設定された「21:00」は整合していないと判定して、その再生開始時刻を修正する。
本変形例では、時間整合処理部18は、スケジュール2のプレイリスト(5)の再生時間が1時間であれば、直後のスケジュールの開始時刻176c,177cに設定された「18:00」から1時間前の「17:00」に、スケジュール2の開始時刻176b,177bを修正する。このような構成であっても、時間整合処理部18は、編集対象であるスケジュール2の再生開始時刻を、直前のスケジュール1の再生開始時刻と、直後のスケジュール3の再生開始時刻との間に修正するので、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。