JP2019078338A - 車両駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両駆動装置を高さ方向に大型化することなく、電動機の回転を十分に減速させて駆動輪に伝達する。【解決手段】車両駆動装置100は、上下方向の軸線CL1を中心に回転するロータ11と、ロータ11の周囲に配置されたステータ12と、を有する電動機1と、軸線CL1に沿って延在し、先端部に第1ギア14を有するとともに、ロータ11と一体に回転する第1回転軸13と、電動機1の側方に軸線CL2に沿って立設され、先端部に第1ギア14に噛合する第2ギア22を有するとともに、軸線CL2を中心に回転するウォーム23が一体に設けられた第2回転軸21と、ウォーム23に噛合し、水平方向の軸線CL3を中心に回転するウォームホイール32と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、電動機の動力により車両を走行駆動する車両駆動装置に関する。
この種の装置として、従来、電動機の回転軸線を車両高さ方向に向けた状態で電動機を車両のシートの下方に配置するとともに、電動機のトルクを一対の傘歯車を介して前後方向に延在するプロペラシャフトに伝達するようにした装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1記載の装置では、電動機のロータの中心部に嵌合されたシャフトの上端部に傘歯車が設けられ、この傘歯車に、プロペラシャフトの先端部に設けられた傘歯車が噛合される。
特開2012−29369号公報
しかしながら上記特許文献1記載の装置では、一対の傘歯車を介して電動機の動力をプロペラシャフトに伝達する。このため、例えば電動機の回転をプロペラシャフトで減速させるためには、プロペラシャフトの傘歯車の径を大きくする必要がある。その結果、車両駆動装置が高さ方向に大型化し、高さ方向が限られた車両の所定空間に車両駆動装置を配置することが困難である。
本発明の一態様である車両駆動装置は、上下方向の第1軸線を中心に回転するロータと、ロータの周囲に配置されたステータと、を有する電動機と、第1軸線に沿って延在し、先端部に第1ギアを有するとともに、ロータと一体に回転する第1回転軸と、電動機の側方に第2軸線に沿って立設され、先端部に第1ギアに噛合する第2ギアを有するとともに、第2軸線を中心に回転するウォームが一体に設けられた第2回転軸と、ウォームに噛合し、水平方向の第3軸線を中心に回転するウォームホイールと、を備える。
本発明によれば、電動機の動力により車両を走行駆動する車両駆動装置を、高さ方向が限られた車両の所定空間に容易に配置することができる。
本発明の実施形態に係る車両駆動装置の要部構成を示す正面図。 図1の車両駆動装置の車両への搭載例を示す側面図。 図1の矢視III図。 図1の矢視IV図。 図1の変形例を示す図。 図1の車両駆動装置における潤滑油の流れを示す図。 図1の第2回転軸の上端部の構成を示す断面図。
以下、図1〜図7を参照して本発明の一実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る車両駆動装置100の要部構成を示す正面図である。この車両駆動装置100は、回転電機の一例である電動機1を有し、電動機1を駆動源とした走行駆動トルクを車両駆動輪に出力する。したがって、車両駆動装置100は、電気自動車やハイブリッド車両等、走行駆動源としての電動機1を有する車両に搭載される。なお、電動機1は発電機として用いることもできる。
図2は、車両駆動装置100の車両への搭載例を示す側面図である。ここでは、車両駆動装置100が左右の前輪103の間に配置され、前輪駆動装置として用いる例が示される。なお、車両駆動装置100を左右の後輪104の間に配置し、後輪駆動装置として用いることもできる。
図2に示すように、車両駆動装置100は、車体の底面の近傍、かつ、車両の左右方向中央部に配置される。これにより、車両のボンネットの位置を降下させることができ、デザイン面等における優位性が高まる。また、図示は省略するが、車内の床面を上昇させることなく、すなわち車内の乗車スペースを犠牲にせずに、シートの下方や左右の後輪104の間にも車両駆動装置100を容易に配置することができ、車両駆動装置100の配置の自由度が高い。
以下では、車両駆動装置100を車両に搭載した状態における車両の前後方向(車両長さ方向)、上下方向(車両高さ方向)および左右方向(車幅方向)を用いて、車両駆動装置100の各部の構成を説明する。
図3は、図1の矢視III図(車両前方から見た図)であり、図4は、図1の矢視IV図(車両下方から見た図)である。図1,3,4に示すように、車両駆動装置100は、電動機1と、電動機1の前方に配置された回転体2と、回転体2のさらに前方に配置された回転体3とを有する。すなわち、車両駆動装置100は、前後方向に並べて配置された電動機1と回転体2と回転体3とを有する。
電動機1は、上下方向の軸線CL1を中心に回転するロータ11と、ロータ11の周囲に配置されたステータ12とを有する。電動機1は、例えば埋込磁石同期モータであり、ロータ11(ロータコア)には、周方向複数の永久磁石が埋め込まれる。なお、磁石を有しない同期リラクタンスモータやスイッチドリラクタンスモータ等を電動機1として用いることもできる。
ステータ12は、ロータ11(ロータコア)の外周面から径方向所定長さのギャップを介して配置された、軸線CL1を中心とした略円筒形状のステータコアを有する。ステータコアは固定子鉄心であり、その内周面には径方向外側に向けて周方向複数のスロットが設けられ、各スロットに、集中巻または分布巻により巻線(コイル)が配置される。巻線に三相交流電流を流すことにより回転磁界が発生し、ロータ11が回転する。
図4に示すように、ステータ12(ステータコア)の外周面には、周方向等間隔に複数(6個)のステータ固定部12aが設けられる。ステータ固定部12aは、径方向外側に突設されたフランジ部であり、ステータ固定部12aの上下方向の貫通孔を通過したボルト(不図示)により、ステータ12がハウジング(図6)に固定される。周方向に隣り合うステータ固定部12aを順次直線で結んだ図形は、図示のように正六角形となる。
図1に示すように、電動機1の内部には、軸線CL1に沿って第1回転軸13が配置される。第1回転軸13は、例えばスプライン結合によりロータ11に連結され、ロータ11と一体に回転する。第1回転軸13の上端部はロータ11の上端面から突出し、その上端部に、ロータ11よりも小径の第1ギア14が設けられる。第1ギア14は、例えばスプライン結合により第1回転軸13に連結され、第1回転軸13と一体に回転する。なお、第1回転軸13の外周面に第1ギア14を加工することもできる。
第1回転軸13は、上下方向に離間して配置された複数のベアリングBG1,BG2,BG3(例えばテーパローラベアリング)により回転可能に支持される。上側のベアリングBG1,BG2は、それぞれ第1ギア14の上側および下側に配置され、ベアリングBG1,BG2には両側支持のラジアル荷重が作用する。このラジアル荷重は、ベアリングBG1,BG2間の距離(ベアリングスパンL1)に応じて変化するが、ベアリングスパンL1は電動機1の上下方向長さ(厚さ)に拘らず一定である。したがって、電動機1を、上下方向の軸線CL1を中心とした扁平形状とした場合のラジアル荷重の増加を抑えることができる。
これに対し、例えばベアリングBG1を省略し、第1回転軸13をベアリングBG2,BG3で支持する場合、ベアリングBG2,BG3には片持ちのラジアル荷重が作用する。この場合のラジアル荷重は、ベアリングBG2,BG3間の距離が短くなるほど大きくなる。このため、電動機1を扁平形状として、ベアリングBG2,BG3間の距離L2が短くなると、ラジアル荷重が増大する。このようなラジアル荷重に耐えるためには、ベアリングBG2,BG3の径や幅を大きくする必要があり、ベアリングBG2,BG3が大型化する。
第1ギア14は傘歯車(より厳密には、斜交傘歯車)により構成される。第1ギア14はベアリングBR1,BR2により両持ちで支持されるため、歯すじ荷重分布係数を小さくすることができ、これによりモジュールを減少させることができる。モジュールを減少させると、正面かみあい率が大きくなり、これにより騒音レベルを低減することができる。以上のようにラジアル荷重の減少および騒音レベルの低減の点を考慮すると、本実施形態のように、電動機1(ロータ11)の上方において、第1回転軸13を上下2箇所で支持することが好ましい。
回転体2は、軸線CL2を中心にして延在する第2回転軸21を有する。軸線CL2は、鉛直線に対し所定の傾斜角θ(例えば10〜30°程度)で傾斜し、軸線CL1とCL2とは、第1ギア14の上方において鋭角に交差する。第2回転軸21の上端部には第2ギア22が設けられる。第2ギア22は、例えばスプライン結合により第2回転軸21に連結され、第2回転軸21と一体に回転する。なお、第2回転軸21の外周面に第2ギア22を加工することもできる。
第2ギア22は、第1ギア14と同様、斜交傘歯車により構成され、第1ギア14と第2ギア22とは互いに噛合する。第2ギア22の径は第1ギア14の径よりも大きく、第1ギア14と第2ギア22とはロータ11の上方(ステータ12の内周面よりも内径側)において噛合する。第2ギア22を第1ギア14より大径に構成することで、減速比が大きくなり、第1回転軸13から回転体2への伝達トルクを増大できる。
第2回転軸21には、第2ギア22の下方かつ電動機1の側方に、ウォームギアを構成するウォーム23が設けられる。ウォーム23は、螺旋状に連続的に歯が形成されたねじ状の歯車である。ウォーム23は、例えばスプライン結合により第2回転軸21に連結され、第2回転軸21と一体に回転する。なお、第2回転軸21の外周面にウォーム23を加工することもできる。第2回転軸21は、上下方向に離間して配置された複数のベアリングBG4,BG5,BG6(例えばテーパローラベアリング)により回転可能に支持される。すなわち、第2ギア22の上側および下側にそれぞれベアリングBG4,BG5が配置され、ウォーム23の上側および下側にそれぞれベアリングBG5,BG6が配置される。
ウォーム23には、左右方向の軸線CL3を中心として回転可能なウォームホイール(斜歯歯車)32が噛合される。ウォームホイール32は、軸線CL3に沿って延在する第3回転軸31とともに回転体3を構成する。ウォームホイール32は、例えばスプライン結合により第3回転軸31に連結され、第3回転軸31と一体に回転する。ウォームホイール32の径は電動機1の高さよりも大きい。このようにウォームホイール32を大径化することで、減速比が大きくなり、回転体2から回転体3への伝達トルクを増大できる。
図4に示すように、第2回転軸21の軸線CL2は、第1軸線CL1とステータ固定部12aを順次直線で結んでなる正六角形の一辺の中点P1とを結ぶ直線(点線)L1上に位置し、この直線L1に対しウォームホイール32の回転軸線CL3が平面視で直交する。これによりウォーム23を電動機1に接近して配置することができ、車両駆動装置100全体をコンパクトに構成することができる。
図1に示すように、車両駆動装置100の最大高さは、後方に傾斜した第2ギア22の上端部(前端部)を通過する水平線H1で規定される。第1ギア14(第1回転軸13)の上方かつ水平線H1の下方の空間に、パワードライブユニット(PDU)5が配置される。PDU5は、インバータ回路を含む駆動回路であり、PDU5でバッテリ(不図示)からの電力を変換してステータ12のコイルに供給する。
図5は、図1の変形例としての車両駆動装置101の概略構成を示す正面図である。図5における第2軸線CL2は、上下方向に延在する。したがって、第1軸線CL1と第2軸線CL2とは互いに平行であり、第1ギア14と第2ギア22とは例えば平歯車により構成される。なお、第1ギア14、第2ギア22、ウォーム23およびウォームホイール32の大きさ(径)は、それぞれ図1の車両駆動装置100のものと同一であり、車両駆動装置101により車両駆動装置100と同様の減速比のトルクが得られる。
図5において、二点鎖線は、図1の第2ギア22の最大高さを規定する水平線H1を表す。図5に示すように、第1ギア14の上方にPDU5を配置すると、PDU5は水平線H1よりも上方に突出する。このため、車両駆動装置101が高さ方向に大型化し、車両の高さ方向の限られた空間に車両駆動装置101を配置することが困難となおそれがある。この点を考慮すると、図1に示すように第2回転軸21の上端部を軸線CL1に向けて、第2回転軸21を傾斜させることが好ましい。
図6は、図1の車両駆動装置100における潤滑油の流れを示す図である。図6に示すように電動機1を収容するハウジング6と、第1回転軸13の上端部と第2回転軸21の上端部、すなわち第1ギア14と第2ギア22とを収容するカバー7と、電動機側方のウォーム23とウォームホイール32とを収容するケース8とを有する。ハウジング6とカバー7とは第1油室SP1を形成し、ケース8は第2油室SP2を形成する。
図7は、第2回転軸21の上端部の構成を示す断面図である。図7に示すように、第2ギア22の下方には第2ギア22に面して隔壁25が配置される。隔壁25の内周面に対向する第2回転軸21の外周面には円形状の溝部が設けられ、溝部に略リング状のオイルシール9が嵌合される。このように第2回転軸21の外周面にオイルシール9を設けることにより第1油室SP1と第2油室SP2とがシールされる。
第1油室SP1には、不図示の油圧ポンプにより潤滑油が供給される。図6に示すように、第1油室SP1に供給された潤滑油は、矢印A1に示すように第1ギア14と第2ギア22とを通過した後、重力により電動機1のステータ12に沿って流れる。これにより第1ギア14と第2ギア22とを潤滑することができるとともに、ステータ12(コイル)を冷却することができる。第1油室SP1に供給される潤滑油としては、通常のATFオイルが用いられる。
第2油室SP2の底部には潤滑油が溜まる。この溜まった潤滑油が図6の矢印A2に示すようにウォームホイール32の回転により掻き上げられ、ウォーム23とウォームホイール32とからなるウォームギアが潤滑される。ウォームギアは歯面の滑りが大きいため、第2油室SP2に供給される潤滑油としては、極圧剤が混入された、通常のATFオイルよりも粘度の高いオイルが用いられる。
本実施形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)車両駆動装置100,101は、上下方向の軸線CL1を中心に回転するロータ11と、ロータ11の周囲に配置されたステータ12と、を有する電動機1と、軸線CL1に沿って延在し、先端部に第1ギア14を有するとともに、ロータ11と一体に回転する第1回転軸13と、電動機1の側方に軸線CL2に沿って立設され、先端部に第1ギア14に噛合する第2ギア22を有するとともに、軸線CL2を中心に回転するウォーム23が一体に設けられた第2回転軸21と、ウォーム23に噛合し、水平方向の軸線CL3を中心に回転するウォームホイール32と、を備える(図1,5)。
この構成により、車両駆動装置100,101を高さ方向に大型化することなく、上下方向の軸線CL1を中心に回転する電動機1のトルクを、十分な減速比を得ながら水平方向の第3回転軸31に伝達することができる。したがって、図2に示すように、高さ方向が限られた車両の所定空間に、車両駆動装置100,101を容易に配置することができる。すなわち、例えば第2回転軸21が水平方向に延在すると、第2回転軸21の先端部に大径のギアを設けた場合に、車両駆動装置が高さ方向に大型化する。これに対し、本実施形態のように電動機1の側方に第2回転軸21を立設させるとともに、ウォーム23を介して第3回転軸31にトルクを伝達するように構成することで、第2回転軸21の先端部に大径の第2ギア22を設けても、車両駆動装置100の高さを抑えることができる。
(2)第1ギア14および第2ギア22は、それぞれ斜交傘歯車であり、軸線CL1と軸線CL2とは、鋭角で交差する(図1)。このように軸線CL2を鉛直方向の軸線CL1に対し傾斜させることで、車両駆動装置100を高さ方向に大型化することなく、第2ギア22の下方に大径のウォームホイール32を配置することができる。
(3)車両駆動装置100は、第1ギア14の高さ方向先端部と第2ギア22の上端部を通過する水平線H1との間に配置され、電動機1へ駆動電力を供給するPDU5をさらに備える(図1)。これにより、第2回転軸21を傾設したことにより生じた余剰空間に、PDU5を効率よく配置することができる。この場合、水平線H1の高さを抑えるためには、軸線CL2の傾斜角θ(図1)は小さい方が好ましい。例えば傾斜角θは、水平線H1の下方にPDU5を配置することができ、かつ、第2ギア22の下方にウォームホイール32を配置することができる最小角度に設定される。
(4)車両駆動装置は、第1ギア14の軸方向両側に配置されて第1ギア14を回転可能に支持する一対のベアリングBG2、BG2と、第2ギア22の軸方向両側に配置されて第2ギア22を回転可能に支持する一対のベアリングBG4,BG5と、をさらに備える。これにより電動機1を高さ方向に薄肉化した場合のラジアル荷重の増加を抑えることができるとともに、騒音レベルを低減することができる。
(5)車両駆動装置100は、電動機1と第1ギア14と第2ギア22とを包囲する第1油室SP1を形成するハウジング6およびカバー7と、ウォーム23とウォームホイール32とを包囲する第2油室SP2を形成するケース8と、をさらに備える(図6)。第1油室SP1と第2油室SP2とはオイルシール9により互いにシールされ、第1油室SP1と第2油室SP2とにそれぞれ異なる潤滑油が供給される。具体的には、第1油室SP1に通常のATFオイルが供給され、第2油室SP2に極圧剤が混入された粘度の高いオイルが供給される。これにより車両駆動装置100の各部に用途に応じた最適な潤滑油を供給することができる。
なお、上記実施形態では、第2回転軸21の軸線CL2(第2軸線)が第1回転軸13の軸線CL1(第1軸線)に対し所定の傾斜角θで傾斜するようにしたが、電動機1の側方に立設されるのであれば傾斜角θはいかなるものでもよい。第2回転軸21が立設されるというためには、傾斜角θは少なくとも45°より小さい角度とする必要がある。この点、傾斜角θは、例えばは30°より小さい角度とすることが好ましく、15°より小さい角度とすることが、車両駆動装置の高さを抑える点からはより好ましい。図5に示すように、第2回転軸21を傾斜せずに立設させてもよい。車両駆動装置100の配置は上述したものに限らず、例えば第3回転軸31の軸線CL3(第3軸線)を車両の駆動輪(前輪103または後輪104)の軸線に一致させてもよい。
上記実施形態では、第1ギア14の上下両側にテーパローラベアリングBG1、BG2(第1ベアリング、第2ベアリング)を配置するとともに、第2ギア22の上下両側にテーパローラベアリングBG4,BG5(第3ベアリング、第4ベアリング)を配置したが、ラジアル荷重を受けるベアリングBG1,BG2,BG3,BG4の構成はこれに限らない。例えばボールベアリングを用いてもよい。上記実施形態では、ハウジング6とカバー7とにより第1油室SP1を形成するとともに、ケース8により第2油室SP2を形成するようにしたが、第1油室を形成する第1ケース部と第2油室を形成する第2ケース部の構成はこれに限らない。
上記実施形態では、第1ギア14を電動機1の上方に配置したが、電動機の下方に第1ギアを配置してもよい。この場合、第2回転軸21の下端部に第1ギアに噛合するように第2ギアを設ければよい。
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、上述した実施形態および変形例により本発明が限定されるものではない。上記実施形態と変形例の1つまたは複数を任意に組み合わせることも可能であり、変形例同士を組み合わせることも可能である。
1 電動機、11 ロータ、12 ステータ、13 第1回転軸、14 第1ギア、21 第2回転軸、22 第2ギア、23 ウォーム、32 ウォームホイール、100,101 車両駆動装置、5 パワードライブユニット、CL1〜CL3 軸線、H1 水平線、BG1,BG2,BG4,BG5 ベアリング、SP1 第1油室、SP2 第2油室

Claims (5)

  1. 上下方向の第1軸線を中心に回転するロータと、該ロータの周囲に配置されたステータと、を有する電動機と、
    前記第1軸線に沿って延在し、先端部に第1ギアを有するとともに、前記ロータと一体に回転する第1回転軸と、
    前記電動機の側方に第2軸線に沿って立設され、先端部に前記第1ギアに噛合する第2ギアを有するとともに、前記第2軸線を中心に回転するウォームが一体に設けられた第2回転軸と、
    前記ウォームに噛合し、水平方向の第3軸線を中心に回転するウォームホイールと、を備えることを特徴とする車両駆動装置。
  2. 請求項1に記載の車両駆動装置において、
    前記第1ギアおよび前記第2ギアは、それぞれ斜交傘歯車であり、前記第1軸線と前記第2軸線とは、鋭角で交差することを特徴とする車両駆動装置。
  3. 請求項2に記載の車両駆動装置において、
    前記第1ギアの高さ方向先端部と前記第2ギアの高さ方向端部を通過する水平線との間に配置され、前記電動機へ駆動電力を供給するパワードライブユニットをさらに備えることを特徴とする車両駆動装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両駆動装置において、
    前記第1ギアの軸方向両側に配置されて前記第1ギアを回転可能に支持する第1ベアリングおよび第2ベアリングと、前記第2ギアの軸方向両側に配置されて前記第2ギアを回転可能に支持する第3ベアリングおよび第4ベアリングと、をさらに備えることを特徴とする車両駆動装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両駆動装置において、
    前記電動機と前記第1ギアと前記第2ギアとを包囲する第1油室を形成する第1ケース部と、前記ウォームと前記ウォームホイールとを包囲する第2油室を形成する第2ケース部と、をさらに備え、前記第1油室と前記第2油室とにそれぞれ異なる潤滑油が供給されるように前記第1油室と前記第2油室とは互いにシールされていることを特徴とする車両駆動装置。
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