JP2019078058A - サッシおよびサッシに防虫網を配置して構成されるサッシ構造体 - Google Patents

サッシおよびサッシに防虫網を配置して構成されるサッシ構造体 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単かつ精度良く防虫網を固定することができるサッシおよびサッシ構造体を提供すること。【解決手段】網部の各辺にテープ状補強材を取り付けた防虫網を固定するためのサッシであって、中空状で4辺を有するサッシ本体部であって、4辺のうちの少なくとも1つの辺における側面に、当該辺が延びる方向に延在して、防虫網の4辺のうちの少なくとも1辺のテープ状補強材を内包する溝を形成するサッシ本体部と、溝の入口部分に対向して溝を覆う対向位置と、対向しない非対向位置の間をスライド移動可能な状態でサッシ本体部に取り付けられたカバー部材とを備え、カバー部材は溝の入口部分に対向する対向位置にあるときに、サッシ本体部の辺との間に隙間を形成して防虫網の網部を配置可能としている。【選択図】図6A

Description

本発明は、サッシおよびサッシに防虫網を配置して構成されるサッシ構造体に関する。
従来より、サッシに防虫網を配置して構成されるサッシ構造体が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1で提案される構造においては、防虫網の各辺に取り付けたテープ状補強材を、サッシに設けた凹状の溝に入れた状態で、サッシとは別部材の入れ子枠によって溝内に向けて押圧することで、防虫網の固定を行う。
特許第5027043号公報
しかしながら、昨今では、簡単かつ精度良く防虫網を固定できるようにすることが求められている。特許文献1のサッシでは、テープ状補強部材を溝に配置した状態で入れ子枠によって押圧する際に、入れ子枠の取扱いが容易ではなく、またテープ状補強材の位置ずれなどによって防虫網を精度良く固定できない場合がある。このように、簡単かつ精度良く防虫網を固定するという観点で未だ改善の余地があるといえる。
従って、本発明の目的は、前記問題を解決することにあって、簡単かつ精度良く防虫網を固定することができるサッシおよびサッシ構造体を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の一態様によれば、網部の各辺にテープ状補強材を取り付けた防虫網を固定するためのサッシであって、中空状で4辺を有するサッシ本体部であって、4辺のうちの少なくとも1つの辺における側面に、当該辺が延びる方向に延在して、防虫網の4辺のうちの少なくとも1辺のテープ状補強材を内包する溝を形成するサッシ本体部と、溝の入口部分に対向して溝を覆う対向位置と、対向しない非対向位置の間をスライド移動可能な状態でサッシ本体部に取り付けられたカバー部材とを備え、カバー部材は溝の入口部分に対向する対向位置にあるときに、サッシ本体部の辺との間に隙間を形成して防虫網の網部を配置可能とした、サッシを提供する。
本発明の別の一態様によれば、上記サッシと、サッシのサッシ本体部に形成される溝に内包されたテープ状補強材と、テープ状補強材を各辺に取り付けた網部とを備える防虫網と、を備える、サッシ構造体を提供する。
本発明のサッシおよびサッシ構造体によれば、簡単かつ精度良く防虫網を固定することができる。
防虫網の概略構成を示す斜視図 防虫網の概略構成を示す側面図 防虫網が取り付けられるサッシの概略構成を示す斜視図 防虫網が取り付けられるサッシの概略構成を示す側面図 サッシ構造体の概略構成を示す斜視図 サッシ構造体の概略構成を示す側面図 防虫網をサッシに配置してサッシ構造体を構成する方法を説明するための概略図 防虫網をサッシに配置してサッシ構造体を構成する方法を説明するための概略図 防虫網をサッシに配置してサッシ構造体を構成する方法を説明するための概略図 防虫網をサッシに配置してサッシ構造体を構成する方法を説明するための概略図 防虫網をサッシに配置してサッシ構造体を構成する方法を説明するための概略図 防虫網をサッシに配置してサッシ構造体を構成する方法を説明するための概略図 防虫網をサッシに配置してサッシ構造体を構成する方法を説明するための概略図 ロック装置の周辺構成を示す概略斜視図 ロック装置の分解平面図 ロック装置の各構成部材および周辺部材の斜視図 カバー部材が非対向位置にあり、ロック装置による固定が行われていない状態を示す図 カバー部材が対向位置にあり、ロック装置による固定が行われていない状態を示す図 カバー部材が対向位置にあり、ロック装置による固定が行われている状態を示す図
以下、本発明に係るサッシおよびそれを用いたサッシ構造体の例示的な実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。本発明は、以下の実施形態の具体的な構成に限定されるものではなく、同様の技術的思想に基づく構成が本発明に含まれる。
(実施の形態)
図1A−図3Bを用いて、防虫網2、サッシ4、並びに防虫網2をサッシ4に取り付けて構成されるサッシ構造体6についてそれぞれ順に説明する。
図1A、1Bはそれぞれ、防虫網2の概略構成を示す斜視図、側面図である。図2A、2Bはそれぞれ、防虫網2および防虫網2が取り付けられるサッシ4の概略構成を示す斜視図、側面図である。図3A、3Bはそれぞれ、防虫網2をサッシ4に取り付けたサッシ構造体6の概略構成を示す斜視図、側面図である。
図1A、1Bに示す防虫網2は、網部8と、テープ状補強材10とを備える。
網部8は、メッシュ状に編み込まれたシートである。本実施の形態の網部8は、4辺を有する略長方形状に構成される。網部8の具体例としては例えば、個々の隙間の大きさが1.4mm×1.4mmの18メッシュなどである。
テープ状補強材10は、網部8の各辺に取り付けられたテープ状の部材である。テープ状補強材10は、後述するサッシ4のカバー部材14に保持される部分である。テープ状補強材10は、防虫網2のコーナー部を除く端部を構成する。
テープ状補強材10は、網部8よりも剛性の高い材料で形成されており、本実施の形態ではポリエステルである。ポリエステルはポリプロピレンなどと比較して、常温状態および常温から加熱された加熱状態でも変形しにくい性質を有する。
図1Bに示すように、テープ状補強材10は、網部8の各辺を挟むように折り曲げられて網部8に取り付けられる。テープ状補強材10は例えば高周波溶着によって網部8の各辺に固定される。
図1Bに示すように、網部8は厚みT1を有し、テープ状補強材10は厚みT2を有する。厚みT2は厚みT1よりも大きい。網部8およびテープ状補強材10に凹凸がある場合には、それぞれの平均的な厚みを厚みT1、T2としてもよい。
次に、図2A、2Bに示すサッシ4は、防虫網2を保持および固定するための窓枠である。図2A、2Bでは、防虫網2のテープ状補強材10が網部8に対して略直角に折り曲げられた状態が示される。サッシ4は、住宅などの建造物に設けられた通風用の開口に固定されて使用される。使用時におけるサッシ4は鉛直方向に立つように固定される。
図2A、2Bに示すサッシ4は、サッシ本体部12と、カバー部材14とを備える。
サッシ本体部12は、サッシ4の本体部であって、建造物に設けられた通風用の開口に固定される部材である。図2Aに示すサッシ本体部12は中空状で4辺を有しており、中心部に開口13を形成する。
サッシ本体部12は、図2Bに示すように、溝形成部16と、辺18とを備える。
溝形成部16は、サッシ本体部12に溝Sを形成する部分である。溝形成部16が形成する溝Sは、前述した防虫網2のテープ状補強材10を配置するための凹部である。溝Sは図2Aに示すように、後述する辺18が延びるF方向に延在している。本実施の形態の溝形成部16は、図2Bに示すように、第1の側壁16Aと、第2の側壁16Bと、底壁16Cとを備える。
第1の側壁16Aは、サッシ本体部12の最も中心側に設けられた壁部であり、溝Sの一方側の側面を構成する。第2の側壁16Bは、第1の側壁16Aに対向するように第1の側壁16Aよりもサッシ本体部12の中心側から離れる外側に設けられた壁部である。第2の側壁16Bは、溝Sのもう一方側の側面を構成する。底壁16Cは、第1の側壁16Aと第2の側壁16Bを接続する壁部であり、溝Sの底面を構成する。
第1の側壁16Aは、底壁16Cから垂直に立ち上がっている。第2の側壁16Bは、底壁16Cから垂直に立ち上がるとともに、第1の側壁16Aに対する距離が長くなるように第1の側壁16Aから離れる方向に傾いて形成されている。
辺18は、サッシ本体部12に開口Hを形成する部分である。辺18が形成する開口Hは、後述するカバー部材14の係合部14Cを配置するための開口である。本実施の形態の辺18は、第1の側面18Aと、第2の側面18Bとを備える。
第1の側面18Aおよび第2の側面18Bはともに、サッシ本体部12が取り付けられる防虫網2の網部8が延びる平面に延在する面である。第1の側面18Aと第2の側面18Bの間に開口Hが形成される。
第1の側面18Aには突起18Cが形成される。突起18Cは、後述するカバー部材14に接触してカバー部材14のスライド移動を支持する部材である。第2の側面18Bには突起が形成されておらず、平坦に形成されている。第2の側面18bに対してカバー部材14の裏面全体が接触する。
カバー部材14は、溝Sを開閉するための部材である。カバー部材14は、溝Sの入口部分に対向して溝を覆う対向位置と、対向しない非対向位置の間をスライド移動可能な状態でサッシ本体部12に取り付けられている。図2Bでは、カバー部材14が非対向位置にある場合が図示されている。
それぞれのカバー部材14には、カバー部材14の位置を解除可能に固定するロック装置24(図2A)が設けられている。ロック装置24の構成については図7A−10を用いて説明し、図6までの説明においてはロック装置24の説明を省略する。
本実施の形態のカバー部材14は、図2Bに示すように、カバー部14Aと、摘み部14Bと、係合部14Cとを備える。
カバー部14Aは、溝Sを開閉可能に覆う部分であって、サッシ本体部12の辺18に沿ってスライド移動可能である(矢印A参照)。
摘み部14Bは、サッシ4を取扱うユーザが掴んでカバー部材14を操作するための部分である。摘み部14Bは、カバー部14Aの面から垂直に立ち上がる突起である。
係合部14Cは、カバー部材14が溝Sに対向する対向位置にあるときに、開口Hを形成する壁部である辺18の第1の側面18Aに係合して嵌合する部分である。係合部14Cは第1の側面18Aに嵌合するように、カバー部14Aの裏面から垂直に立ち上がるとともにサッシ本体部12の中心側に近付く方向に折れ曲がっている。図2Bではカバー部材14が非対向位置にあるため、係合部14Cは第1の側面18Aから離れて嵌合していない。
上述したサッシ4のサッシ本体部12に防虫網2を取り付けて構成されるサッシ構造体6について、図3A、3Bを用いて説明する。
図3Bに示すように、サッシ構造体6においては、防虫網2のテープ状補強材10が溝Sに配置されるとともに、溝Sの入口部分に対向する対向位置にカバー部材14が配置されている。
このような構成によれば、網部8をサッシ本体部12の中心側に向かって引っ張っても(矢印B参照)、テープ状補強材10が溝Sから抜けないようにすることができる。詳細については後述する。また、図3Bではカバー部材14が対向位置にある状態のため、係合部14Cは第1の側面18Aに嵌合している。これにより、カバー部材14の不要な動きを抑制することができる。
上述した防虫網2をサッシ4に取り付ける方法について、図4A−図6Cを用いて説明する。
まず、防虫網2とサッシ本体部12を準備する(ステップS1)。具体的には、図4A、4Bに示すように、前述した構成を有する防虫網2とサッシ本体部12をそれぞれ準備する。図4A、4Bでは、防虫網2の4辺のうちの1つの辺に取り付けられたテープ状補強材10と、それに対応するサッシ本体部12の1つの辺18を例示する。図4A、4Bに示す例では、サッシ本体部12の辺18が鉛直平面に延在するとともに、カバー部材14のスライド移動方向であるA方向が鉛直方向である状態が図示される。
図4A、4Bに示す状態では、カバー部材14のカバー部14Aは溝Sの入口部分に対向しない非対向位置に配置されている。これにより、防虫網2のテープ状補強材10を溝Sに挿入可能である。
次に、防虫網2のテープ状補強材10をカバー部材14の溝Sに挿入する(ステップS2)。具体的には、図4A、4Bに示すように、テープ状補強材10を網部8に対して垂直に折り曲げた状態で、溝Sに向かって水平方向に移動させる(矢印C)。これにより、図5A、5Bに示すように、テープ状補強材10が溝Sに配置される。
図5Bの拡大図に示すように、溝形成部16が形成する溝Sは入口側よりも奥側の方が幅が狭くなっている。具体的には、溝Sの入口側の第1の幅D1よりも溝Sの奥側の第2の幅D2の方が小さく設定される。第1の幅D1は溝形成部16の第1の部分20Aが形成し、第2の幅D2は溝形成部16の第2の部分20Bが形成する。第1の部分20Aと第2の部分20Bの間にある第3の部分20Cは、入口側から奥側に向かって第1の幅D1から第2の幅D2まで漸減する第3の幅D3を形成する。
このような構成によれば、溝Sの入口側の第1の幅D1が大きいために、テープ状補強材10を溝Sに容易に挿入することができる。一方で、溝Sの奥側の第2の幅D2は小さいために、奥まで配置されたテープ状補強材10の位置ずれを小さく制限することができる。このようにして、テープ状補強材10を溝S内でより精度良く保持することができる。
次に、カバー部材14によりテープ状補強材10のカバーを行う(ステップS3)。具体的には、図5A、5Bに示す摘み部14Bをユーザが掴むとともにカバー部材14をA1方向に一体的にスライド移動させる。これにより、図6A、6Bに示すように、カバー部材14が溝Sの入口部分に対向する対向位置に配置される。
カバー部材14を対向位置に配置することで、テープ状補強材10が溝S内に閉じ込められる。このとき、図6Bに示すように、カバー部材14と溝形成部16の間にはわずかな隙間22が形成される。隙間22によって、防虫網2の網部8を配置可能としている。
図6Bに示す状態から防虫網2の網部8をB方向に引っ張った状態を図6Cに示す。図6Cに示すように、網部8をサッシ本体部12の中心側に向かって引くように外力がかかったとしても、テープ状補強材10における溝Sの入口部分に近い側の一端が、カバー部材14のカバー部14Aの裏面に引っ掛かり、係止される。このとき、カバー部14Aの裏面に係合している先端を始点として、テープ状補強材10は外側に向かって開くように回転する(矢印R)。溝Sの奥側は幅が狭くなっており、テープ状補強材10の他端はわずかに回転した状態で溝形成部16の第2の側壁16Bに接触する。テープ状補強材10の他端がさらにR方向に回転しようとしても、第2の側壁16Bによって回転が規制される。このようにしてテープ状補強材10が溝S内に固定される。
このような固定構造によれば、溝Sに押さえゴム又は入れ子枠などを入れてテープ状補強材10を固定する必要がなく、簡易な方法により防虫網2を固定することができる。
さらに図6B、6Cに示すように、カバー部材14の係合部14Cは、辺18の第1の側面18Aに係合して嵌合している。これにより、溝S内のテープ状補強材10を封止した状態にあるカバー部材14の不必要な移動を制限することができ、溝S内にテープ状補強材10を精度良く保持することができる。
上述したように、本実施の形態のサッシ4は、網部8の各辺にテープ状補強材10を取り付けた防虫網2を固定するためのサッシである。サッシ4は、サッシ本体部12と、カバー部材14とを備える。サッシ本体部12は、中空状で4辺を有するサッシ本体部であって、4辺のうちの少なくとも1つの辺18における側面に溝Sを形成する。溝Sは、当該辺18が延びるF方向に延在して、防虫網2の4辺のうちの少なくとも1辺のテープ状補強材10を内包する。カバー部材14は、溝Sの入口部分に対向して溝Sを覆う対向位置と、対向しない非対向位置の間をスライド移動可能な状態でサッシ本体部12に取り付けられている。さらにカバー部材14は、溝Sの入口部分に対向する対向位置にあるときに、サッシ本体部12の辺18との間に隙間22を形成して防虫網2の網部8を配置可能としている。
このような構成によれば、溝Sにテープ状補強材10を配置してから、溝Sの入口部分を閉じるようにカバー部材14をスライド移動させることで、溝S内にテープ状補強材10を封止して保持しながら、網部8を隙間22に配置可能とすることができる。これにより、簡単かつ精度良く防虫網2をサッシ4に固定することができる。
また本実施の形態のサッシ4によれば、サッシ本体部12の溝Sを形成する溝形成部16は、第1の部分20Aと、第1の部分20Aよりも溝Sの奥側に設けられた第2の部分20Bとを有する。第1の部分20Aは、溝Sにおける第1の幅D1の隙間を形成し、第2の部分20Bは、第1の幅D1よりも狭い第2の幅D2の隙間を形成する。このような構成によれば、第1の幅D1を第2の幅D2よりも大きくすることで、防虫網2のテープ状補強材10を溝Sに挿入しやすくしながら、溝Sの奥側ではテープ状補強材10の移動を抑制することができる。これにより、溝Sに配置した防虫網2をより精度良く固定することができる。
また本実施の形態のサッシ4によれば、溝形成部16は、第1の部分20Aと第2の部分20Bの間に第3の部分20Cをさらに有する。第3の部分20Cは、第1の幅D1から第2の幅D2まで幅が漸減する隙間を形成する。このような構成によれば、防虫網2のテープ状補強材10を溝Sに挿入する際により挿入しやすくすることができる。
また本実施の形態のサッシ4によれば、サッシ本体部12は、溝Sの入口部分において防虫網2の網部8が延びる平面に延在する第1の側面18Aと第2の側面18Bとを有する。第1の側面18Aは、第2の側面18Bよりもサッシ本体部12の中心側に配置されて、防虫網2の網部8を支持するように設けられている。第1の側面18Aは、溝Sが延在するF方向に延びてカバー部材14に対向する突起18Cを有する。このような構成によれば、第1の側面18A全体がカバー部材14に当たる場合と比べて、カバー部材14との接触面積が減るため、カバー部材14を支持しながらも、カバー部材14のスライド移動をよりスムーズに行うことができる。
また本実施の形態のサッシ4によれば、カバー部材14は、サッシ本体部12の溝Sに向かい合う側とは反対側の表面から突出した摘み部14Bを備える。このような構成によれば、ユーザが摘み部14Bを掴んでカバー部材14をスライド移動させることで、カバー部材14を簡単にスライド移動させることができる。
また本実施の形態のサッシ4によれば、カバー部材14は係合部14Cを有する。係合部14Cは、溝Sに向かい合う側の表面から突出するとともに、溝Sよりもサッシ本体部12の中心側から遠い位置に設けられたサッシ本体部12の開口Hに挿通されている。係合部14Cは、カバー部材14が対向位置にあるときには、サッシ本体部12の開口Hを形成する壁部(第1の側面18A)に係合して嵌合する。また、カバー部材14が非対向位置にあるときには、係合部14Cは第1の側面18Aに嵌合しない位置に設けられる。このような係合部14Cを設けることで、カバー部材14が溝Sに対向する対向位置にあるときにはサッシ本体部12と嵌合して、カバー部材14の移動を抑制することができる。このため、溝Sに配置したテープ状補強材10をカバー部材14によってより精度良く固定することができる。
次に、図2Aなどに示したカバー部材14のロック装置24について、図7A―7C、8−10を用いて説明する。
図7Aは、ロック装置24の周辺構成を示す概略斜視図であり、図7Bは、ロック装置24の分解平面図である。図7Cは、ロック装置24の各構成部材および周辺部材の斜視図である。図7Cにおいて、(a)は辺18の斜視図であり、(b)はカバー部材14の斜視図であり、(c1)、(c2)は異なる角度から見た可動部26の斜視図であり、(d1)、(d2)は異なる角度から見た保持部28の斜視図である。図7A―7Cに示すように、ロック装置24は、可動部26と、保持部28とを備える。
図7B、7Cに示すように、辺18の第2の側面18Bには2つの貫通孔30A、30Bが形成されている。貫通孔30A、30Bは、後述する保持部28を固定するための穴である。貫通孔30A、30Bには、保持部28の突起44A、44Bが挿通されて嵌合する。
カバー部材14にも同様に、2つの貫通孔32A、32Bが形成されている。貫通孔32A、32Bは、前述した保持部28の突起44A、44Bを挿通するための開口である。貫通孔30A、30Bが突起44A、44Bと略同じ径の大きさの円形状であるのに対して、貫通孔32A、32Bは、摘み部14Bが延在するF方向に長い矩形状に形成される。このような形状によれば、貫通孔32A、32Bを介して突起44A、44Bを貫通孔30A、30Bに差し込んだ状態において、保持部28と辺18の間隔を所定間隔空けた状態とし、カバー部材14が保持部28と辺18の間でA方向にスライド移動可能となる。
カバー部材14にはさらに、貫通孔32A、32Bとは別の貫通孔34が形成されている。貫通孔34は、後述する可動部26の突起40が挿通される孔である。貫通孔34の形状によって可動部26の移動方向が制限される。
本実施の形態の貫通孔34は、サッシ本体部12の中心側から遠ざかる方向に延びてから(矢印D)、摘み部14Bが延在するF方向に沿って延びる(矢印E)。貫通孔34は平面視でこのようなL字の形状を有する。
可動部26は、カバー部材14と保持部28の間でスライド移動可能に保持される部材である。可動部26は、操作部36と、本体部38と、突起40とを備える。
操作部36は、後述する保持部28の貫通孔42を介して外側に露出する部分である。ユーザが操作部36を掴んで操作することにより、可動部26をF方向にスライド移動させることができる。本体部38は、カバー部材14と保持部28の間に配置される部材である。突起40は、本体部38から操作部36が形成される側とは逆側に突出した棒状の突起である。突起40は前述したように、カバー部14AのL字状の貫通孔34に移動可能な状態で挿通される。
保持部28は、可動部26をスライド移動可能な状態で保持するための部材である。保持部28には前述した貫通孔42が形成されるとともに、2つの突起44A、44Bが形成されている。
上述した構成を有するロック装置24を用いて、カバー部材14のスライド位置を固定する方法について、図8−10を用いて説明する。
図8は、カバー部材14が非対向位置にあり、ロック装置24による固定が行われていない状態を示す。図9は、カバー部材14が対向位置にあり、ロック装置24による固定が行われていない状態を示す。図10は、カバー部材14が対向位置にあり、ロック装置24による固定が行われている状態を示す。図8−図10において、(a)、(b)、(c)はそれぞれ、ロック装置24の周辺構成を示す斜視図、平面図、断面図である。
図8に示す状態では、カバー部材14は溝Sに対向しない非対向位置にあるとともに、可動部26の突起40は、L字状の貫通孔34における第1の位置X1に配置されている。このとき、可動部26を移動させない状態で、可動部26と辺18の間に配置されたカバー部材14を、溝Sを閉じるA1方向に移動させることができる。
カバー部材14をA1方向に移動させた後の状態を図9に示す。図9に示す状態では、カバー部材14は溝Sに対向する対向位置にあるとともに、可動部26の突起40は、L字状の貫通孔34における第2の位置X2に配置されている。このとき、カバー部材14を移動させない状態で、可動部26をF1方向に移動することができる。
可動部26をF1方向に移動させた後の状態を図10に示す。図10に示す状態では、カバー部材14は溝Sに対向する対向位置にあるとともに、可動部26の突起40は、L字状の貫通孔34における第3の位置X3に配置されている。このとき、可動部26の突起40が第3の位置X3にあるため、貫通孔34を形成しているカバー部材14は、可動部26の突起40によってA方向への移動が規制される。これより、カバー部材14の位置が対向位置に固定されるため、カバー部材14による防虫網2のテープ状補強部材10の保持を精度良く行うことができる。
図10に示す状態からロック装置24による固定を解除するには、図9に示す状態となるようにF1方向とは逆方向に可動部26を移動させればよい。図9に示す状態では、可動部26の突起40が第2の位置X2にあるため、カバー部材14をA1方向とは逆方向に移動させることができる。
このようにして、ロック装置24によってカバー部材14の位置を解除可能に固定することができる。
以上、上述の実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されない。例えば、実施の形態では、サッシ本体部12に形成される溝Sの幅が入口側よりも奥側の方が狭くなる場合について説明したが、このような場合に限らない。テープ状補強材10を収容可能であれば、任意の幅を有する溝であってもよい。ただし、溝Sの幅が入口側よりも奥側の方が狭くなるように構成した方が、テープ状補強材10を溝Sに挿入しやすくしながら、溝Sに配置したテープ状補強材10の位置ずれを抑制することができる。
また実施の形態では、溝形成部16の第3の部分20Cを設け、第1の幅D1から第2の幅D2まで幅が漸減する隙間を形成する場合について説明したが、このような場合に限らない。第3の部分20Cを設けずに、溝Sの幅が階段状に変化するように構成してもよい。なお、前述したような第3の部分20Cを設けた方が、テープ状補強材10を溝Sの奥までスムーズに挿入することができる。
また実施の形態では、サッシ本体部12の第1の側面18Aに突起18Cを設ける場合について説明したが、このような場合に限らず、突起18Cを設けない場合であってもよい。ただし、突起18Cを設けた方が、第1の側面18Aとカバー部材14がわずかに接触しながら、第1の側面18Aによってカバー部材14のスライド移動を支持することができる。このようにして、カバー部材14のスライド移動をよりスムーズに行うことができる。
また実施の形態では、カバー部材14に摘み部14Bを設ける場合について説明したが、このような場合に限らず、摘み部14Bを設けない場合であってもよい。ただし、摘み部14Bを設けた方が、ユーザがカバー部材14を簡単にスライド移動させることができ、操作性を向上させることができる。
また実施の形態では、カバー部材14に係合部14Cを設ける場合について説明したが、このような場合に限らず、係合部14Cを設けない場合であってもよい。ただし、係合部14Cを設けた方が、カバー部材14が溝Sに対向したときにサッシ本体部12と嵌合してカバー部材14の移動を規制することができ、溝Sに配置したテープ状補強材10をより精度良く固定することができる。
また実施の形態では、カバー部材14の位置を解除可能に固定するロック装置24を設ける場合について説明したが、このような場合に限らず、ロック装置24を設けない場合であってもよい。ただし、ロック装置24を設けた方が、カバー部材14による防虫網2の保持をより精度良く行うことができ、利便性を向上させることができる。
本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した特許請求の範囲による本開示の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。また、各実施の形態における要素の組合せや順序の変化は、本開示の範囲および思想を逸脱することなく実現し得るものである。
なお、前記様々な実施の形態および変形例のうちの任意の実施の形態あるいは変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明は、サッシおよびサッシに防虫網を配置して構成されるサッシ構造体であれば適用可能である。
2 防虫網
4 サッシ
6 サッシ構造体
8 網部
10 テープ状補強材
12 サッシ本体部
14 カバー部材
14A カバー部
14B 摘み部
14C 係合部
16 溝形成部
18 辺
18A 第1の側面
18B 第2の側面
20A 第1の部分
20B 第2の部分
20C 第3の部分
22 隙間
24 ロック装置
26 可動部
28 保持部
30A、30B 貫通孔
32A、32B 貫通孔
34 貫通孔
36 操作部
38 本体部
40 突起
42 貫通孔
44A、44B 突起
D1 第1の幅
D2 第2の幅
D3 第3の幅
S 溝
T1、T2 厚み
X1 第1の位置
X2 第2の位置
X3 第3の位置

Claims (9)

  1. 網部の各辺にテープ状補強材を取り付けた防虫網を固定するためのサッシであって、
    中空状で4辺を有するサッシ本体部であって、4辺のうちの少なくとも1つの辺における側面に、当該辺が延びる方向に延在して、防虫網の4辺のうちの少なくとも1辺のテープ状補強材を内包する溝を形成するサッシ本体部と、
    溝の入口部分に対向して溝を覆う対向位置と、対向しない非対向位置の間をスライド移動可能な状態でサッシ本体部に取り付けられたカバー部材とを備え、
    カバー部材は溝の入口部分に対向する対向位置にあるときに、サッシ本体部の辺との間に隙間を形成して防虫網の網部を配置可能とした、サッシ。
  2. サッシ本体部の溝を形成する溝形成部は、溝における第1の幅の隙間を形成する第1の部分と、第1の幅よりも狭い第2の幅の隙間を形成する第2の部分とを有し、第2の部分は第1の部分よりも溝の奥側に設けられる、請求項1に記載のサッシ。
  3. 溝形成部は、第1の部分と第2の部分の間に、第1の幅から第2の幅まで幅が漸減する隙間を形成する第3の部分をさらに有する、請求項2に記載のサッシ。
  4. サッシ本体部は、溝の入口部分において防虫網の網部が延びる平面に延在する第1の側面と第2の側面とを有し、第1の側面は第2の側面よりもサッシ本体部の中心側に配置されて防虫網の網部を支持するように設けられ、
    第1の側面は、溝が延在する方向に延びてカバー部材に対向する突起を有する、請求項1から3のいずれか1つに記載のサッシ。
  5. カバー部材は、サッシ本体部の溝に向かい合う側とは反対側の表面から突出した摘み部を備える、請求項1から4のいずれか1つに記載のサッシ。
  6. カバー部材は、溝に向かい合う側の表面から突出するとともに、溝よりもサッシ本体部の中心側から遠い位置に設けられたサッシ本体部の開口に挿通された係合部を有し、係合部は、カバー部材が対向位置にあるときには、サッシ本体部の開口を形成する壁部に係合して嵌合し、カバー部材が非対向位置にあるときにはサッシ本体部の開口を形成する壁部に嵌合しない位置に設けられる、請求項1から5のいずれか1つに記載のサッシ。
  7. カバー部材の位置を解除可能に固定するロック装置をさらに備える、請求項1から6のいずれか1つに記載のサッシ。
  8. ロック装置は、カバー部材の第1の貫通孔を介してサッシ本体部に挿通されるとともに溝が延在する方向に沿って移動可能な可動部と、カバー部材の第2の貫通孔を介してサッシ本体部に挿通されて固定されるとともに可動部を移動可能な状態で保持する保持部とを有し、
    カバー部材の第1の貫通孔は、サッシ本体部の中心側から遠ざかる方向に延びてから、溝が延在する方向に沿って延びるL字状の形状を有する、請求項7に記載のサッシ。
  9. 請求項1から8のいずれか1つに記載のサッシと、
    サッシのサッシ本体部に形成される溝に内包されたテープ状補強材と、テープ状補強材を各辺に取り付けた網部とを備える防虫網と、を備える、サッシ構造体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022032725A (ja) * 2020-08-13 2022-02-25 株式会社丸忠 開閉部材のロック機構および該ロック機構を備える網付きサッシ

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