JP2019078057A - サッシおよびサッシに防虫網を配置して構成されるサッシ構造体 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単かつ精度良く防虫網を固定することができるサッシおよびサッシ構造体を提供すること。【解決手段】網部の各辺にテープ状補強材が取り付けられた防虫網を固定するためのサッシでは、中空状で4辺を有するサッシの本体部であって、4辺のうちの少なくとも1つの辺における側面に当該辺が延びる方向に平行に延びる第1のリブを有するサッシ本体部と、サッシ本体部の第1のリブを介してサッシ本体部に防虫網を取り付けて張るための張り材とを備え、張り材は、第1のリブを有するサッシ本体部の辺に対応する防虫網の辺のテープ状補強材を内包する溝を形成する溝形成部と、サッシ本体部の第1のリブに引っ掛けられる引っ掛け部とを有し、溝形成部が形成する溝の入口部分の隙間は、網部の厚みよりも大きく、テープ状補強材の厚みよりも小さく設定されており、溝形成部は、防虫網のテープ状補強材を側方から挿入可能なように側方が開放されている。【選択図】図3B
Description
本発明は、サッシおよびサッシに防虫網を配置して構成されるサッシ構造体に関する。
従来より、サッシに防虫網を配置して構成されるサッシ構造体が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1で提案される構造においては、防虫網の各辺に取り付けたテープ状補強材を、サッシに設けた凹状の溝に入れた状態で、サッシとは別部材の入れ子枠によって溝内に向けて押圧することで、防虫網の固定を行う。
しかしながら、昨今では、簡単かつ精度良く防虫網を固定できるようにすることが求められている。特許文献1のサッシでは、防虫網のテープ状補強材をサッシの溝に入れる際に、テープ状補強材が長いためにテープ状補強材を完全に溝に入れた状態とすることが難しい場合がある。また、テープ状補強部材を溝に配置した状態で入れ子枠によって押圧する際に、テープ状補強材の位置ずれなどによって防虫網を精度良く固定できない場合がある。このように、簡単かつ精度良く防虫網を固定するという観点で未だ改善の余地があるといえる。
従って、本発明の目的は、前記問題を解決することにあって、簡単かつ精度良く防虫網を固定することができるサッシおよびサッシ構造体を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の一態様によれば、網部の各辺にテープ状補強材を取り付けた防虫網を固定するためのサッシであって、中空状で4辺を有するサッシの本体部であって、4辺のうちの少なくとも1つの辺における側面に当該辺が延びる方向に平行に延びる第1のリブを有するサッシ本体部と、サッシ本体部の第1のリブを介してサッシ本体部に防虫網を取り付けて張るための張り材とを備え、張り材は、第1のリブを有するサッシ本体部の辺に対応する防虫網の辺のテープ状補強材を内包する溝を形成する溝形成部と、サッシ本体部の第1のリブに引っ掛けられる引っ掛け部とを有し、溝形成部が形成する溝の入口部分の隙間は、網部の厚みよりも大きく、テープ状補強材の厚みよりも小さく設定されており、溝形成部は、防虫網のテープ状補強材を側方から挿入可能なように側方が開放されている、サッシを提供する。
本発明の別の一態様によれば、上記サッシと、サッシの張り材の溝形成部に形成される溝に内包されたテープ状補強材と、テープ状補強材を各辺に取り付けた網部とを備える防虫網と、を備える、サッシ構造体を提供する。
本発明のサッシおよびサッシ構造体によれば、簡単かつ精度良く防虫網を固定することができる。
以下、本発明に係るサッシおよびそれを用いたサッシ構造体の例示的な実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。本発明は、以下の実施形態の具体的な構成に限定されるものではなく、同様の技術的思想に基づく構成が本発明に含まれる。
(実施の形態)
図1A−図3Bを用いて、防虫網2、サッシ4、並びに防虫網2をサッシ4に取り付けて構成されるサッシ構造体6についてそれぞれ順に説明する。
図1A−図3Bを用いて、防虫網2、サッシ4、並びに防虫網2をサッシ4に取り付けて構成されるサッシ構造体6についてそれぞれ順に説明する。
図1A、1Bはそれぞれ、防虫網2の概略構成を示す斜視図、側面図である。図2A、2Bはそれぞれ、防虫網2および防虫網2が取り付けられるサッシ4の概略構成を示す斜視図、側面図である。図3A、3Bはそれぞれ、防虫網2をサッシ4に取り付けたサッシ構造体6の概略構成を示す斜視図、側面図である。
図1A、1Bに示す防虫網2は、網部8と、テープ状補強材10とを備える。
網部8は、メッシュ状に編み込まれたシートである。本実施の形態の網部8は、4辺を有する略長方形状に構成される。網部8の具体例としては例えば、個々の隙間の大きさが1.4mm×1.4mmの18メッシュなどである。
テープ状補強材10は、網部8の各辺に取り付けられたテープ状の部材である。テープ状補強材10は、後述するサッシ4の張り材14に保持される部分である。テープ状補強材10は、防虫網2のコーナー部を除く端部を構成する。
テープ状補強材10は、網部8よりも剛性の高い材料で形成されており、本実施の形態ではポリエステルである。ポリエステルはポリプロピレンなどと比較して、常温および常温から加熱された加熱状態でも変形しにくい性質を有する。
図1Bに示すように、テープ状補強材10は、網部8の各辺を挟むように折り曲げられて網部8に取り付けられる。テープ状補強材10は例えば高周波溶着技術によって網部8の各辺に固定される。
図1Bに示すように、網部8は厚みD1を有し、テープ状補強材10は厚みD2を有する。厚みD2は厚みD1よりも大きい。網部8およびテープ状補強材10に凹凸がある場合には、それぞれの平均的な厚みを厚みD1、D2としてもよい。
次に、図2A、2Bに示すサッシ4は、防虫網2を保持および固定するための窓枠である。サッシ4は、住宅などの建造物に設けられた通風用の開口に固定されて使用される。使用時におけるサッシ4は鉛直方向に立つように固定されるが、図2A、2Bなどでは水平方向に置かれた状態を例示する。
図2A、2Bに示すサッシ4は、サッシ本体部12と、張り材14とを備える。
サッシ本体部12は、サッシ4の本体部であって、建造物に設けられた通風用の開口に固定される部材である。図2Aに示すサッシ本体部12は中空状で4辺を有しており、中心部に開口13を形成する。
サッシ本体部12は、辺16と、角部18と、第1のリブ20と、第2のリブ22とを備える。
辺16は、サッシ本体部12の4辺を構成する部分である。辺16は、サッシ本体部12の土台として機能する。辺16の4隅には角部18が設けられている。角部18は、辺16の表面よりも突出した部材である。図2Aに示すように、角部18には複数の凹部19が形成されている。凹部19は張り材14を固定するための開口であるが、詳細については後述する。
辺16にはさらに、2つの突起として第1のリブ20および第2のリブ22が設けられている。
第1のリブ20は、サッシ本体部12の中心側から離れた外側に設けられた突起であり、第2のリブ22は、サッシ本体部12の中心側に近い内側に設けられた突起である。第1のリブ20および第2のリブ22はともに、それぞれが設けられたサッシ本体部12の辺16が延びるA方向に延在している。
第1のリブ20は、張り材14を引っ掛けるための突起である。図2Bに示すように、第1のリブ20は、辺16の表面である側面24から垂直に延びてからサッシ本体部12の中心側に向かって約90度の円弧状に湾曲している。第1のリブ20の外面に張り材14が密着して引っ掛けられる。
第2のリブ22は、張り材14を係止するための突起である。図2Bに示すように、第2のリブ22は辺16の側面24から垂直に延びており、辺16の内縁を構成する。
上述した構成を有するサッシ本体部12には、張り材14が引っ掛けて取り付けられる。張り材14は、防虫網2を保持するとともに保持した防虫網2をサッシ本体部12に取り付けて張るための部材である。図2Aに示すように、張り材14は防虫網2の4辺のそれぞれに対応して4つ個別に設けられている。
図2Bに示すように、張り材14は、溝形成部26と、引っ掛け部28とを備える。
溝形成部26は、防虫網2のテープ状補強材10を内包する溝Sを形成する部材である。溝形成部26は、図2A、2Bに示すように、テープ状補強材10を側方から挿入可能なように側方が開放されている。
溝形成部26には図2Bに示すように、防虫網2の網部8を通すための隙間30が形成されている。隙間30の幅は、前述した網部8の厚みD1よりも大きく、かつ、テープ状補強材10の厚みD2よりも小さく設定される。このような設定により、側方から挿入したテープ状補強材10を溝Sに配置した状態で、テープ状補強材10が隙間30から抜けないようにしながら、網部8を隙間30に通して配置することができる。このようにして防虫網2を精度良く保持することができる。
また図2Bに示すように、溝形成部26が形成する溝Sの内壁部には突起32が設けられている。突起32は、溝Sに配置されたテープ状補強材10の側面に接触可能なように、溝形成部26の内側面から略垂直に立ち上がっている。このような突起32を設けることで、溝Sに配置したテープ状補強材10の位置ずれを抑制することができ、防虫網2をより強固に保持することができる。
引っ掛け部28は、前述したサッシ本体部12の第1のリブ20に張り材14を引っ掛けるための部分である。本実施の形態の引っ掛け部28は溝形成部26と一体的に形成されている。引っ掛け部28は溝形成部26の角部から延びて、約90度の円弧状に湾曲する。すなわち、引っ掛け部28は前述した第1のリブ20の湾曲形状に対応する湾曲形状を有している。このような湾曲形状を有することにより、引っ掛け部28をサッシ本体部12の第1のリブ20の外面に密着させて引っ掛かることができる。
引っ掛け部28を第1のリブ20に引っ掛けた状態において、溝形成部26は、前述したサッシ本体部12の第2の突起22に係止される。
上述した張り材14をサッシ本体部12に取り付けて構成されるサッシ構造体6について、図3A、3Bを用いて説明する。図3Bに示すように、サッシ構造体6においては、第1のリブ20に引っ掛け部28が引っ掛かり、第2のリブ22に溝形成部26が係止されている。
また図3Bに示す状態では、テープ状補強材10は、網部8に対して傾斜した状態で保持されている。さらにテープ状補強材10の側面には突起32が当接しており、テープ状補強材10の位置ずれが生じないようになっている。このようにテープ状補強材10を傾斜させた状態で保持することで、網部8を外側に引っ張ることができ(矢印C参照)、防虫網2をより強固に張ることができる。
また図3Aに示すように、張り材14はロック部材27によってサッシ構造体12の角部18に固定されている。ロック部材27の具体的な構成については後述する。
次に、上述した防虫網2をサッシ4に取り付ける方法について、図4−図6Cを用いて説明する。
まず、防虫網2と張り材14を準備する(ステップS1)。具体的には、図4に示すように、前述した構成を有する防虫網2と張り材14をそれぞれ準備する。図4では、防虫網2の4辺のうちの1つの辺に取り付けられたテープ状補強材10と、それに対応する1つの張り材14のみを例示する。
次に、防虫網2のテープ状補強材10を張り材14の溝Sに挿入する(ステップS2)。具体的には、張り材14の溝形成部26に形成された溝Sが側方に開放されており、その開放部分からテープ状補強材10を挿入する(矢印B参照)。このとき、テープ状補強材10を溝Sに向けると同時に、張り材14の隙間30に網部8が通るように防虫網2を移動させる。
テープ状補強材10を溝Sに配置した状態を図5A、5Bに示す。図5Bに示すように、溝形成部26に設けられた隙間30は、網部8の厚みD1よりも広く、テープ状補強材10の厚みD2よりも狭い。よって、テープ状補強材10を溝Sに配置しながら隙間30から抜けないようにすることができ、防虫網2の脱落を防止することができる。
またテープ状補強材10の側面には、溝形成部26の内壁部から突出した突起32が当接している。これにより、テープ状補強材10を溝S内で傾斜した状態で保持することができ、テープ状補強材10の位置ずれを抑制することができる。
次に、張り材14をサッシ本体部12に取り付ける(ステップS3)。具体的には、図6Aに示すように、テープ状補強材10を保持した張り材14の溝形成部26をサッシ本体部12の側面24に接触させる。このとき、溝形成部26をサッシ本体部12の側面24および第2のリブ22に当接させる。
この状態で、第2のリブ22を支点として張り材14をR方向に回転させる。このように張り材14をR方向に回転させることで、図6Bに示すように、引っ掛け部28がサッシ本体部12の第1のリブ20に引っ掛かる。前述したように第1のリブ20および引っ掛け部28は対応する湾曲形状を有しており、R方向への回転によって第1のリブ20の外面に引っ掛け部28をスムーズに引っ掛けて密着させることができる。
図6B、6Cに示す状態では、第1のリブ20に引っ掛け部28が引っ掛かり、第2のリブ22に溝形成部26が係止されている。これにより、張り材14がサッシ本体部12から脱落することを防止することができ、張り材14をサッシ本体部12に精度良く取り付けて固定することができる。
上述したように、本実施の形態のサッシ4は、網部8の各辺にテープ状補強材10を取り付けた防虫網2を固定するためのサッシである。サッシ4は、サッシ本体部12と、張り材14とを備える。サッシ本体部12は、中空状で4辺を有するサッシ4の本体部である。サッシ本体部12は、4辺のうちの少なくとも1つの辺16における側面24に、当該辺16が延びるA方向に平行に延びる第1のリブ20を有する。張り材14は、サッシ本体部12の第1のリブ20を介してサッシ本体部12に防虫網2を取り付けて張るための部材である。張り材14は、溝形成部26と、引っ掛け部28とを有する。溝形成部26は、第1のリブ20を有するサッシ本体部12の辺16に対応する防虫網2の辺のテープ状補強材10を内包する溝Sを形成する部分である。引っ掛け部28は、サッシ本体部12の第1のリブ20に引っ掛けられる部分である。このような構成において、溝形成部26が形成する溝Sの入口部分の隙間30は、網部8の厚みD1よりも大きく、テープ状補強材10の厚みD2よりも小さく設定されている。さらに溝形成部26は、防虫網2のテープ状補強材10を側方から挿入可能なように側方が開放されている。
このような構成のサッシ4によれば、張り材14における溝形成部26の溝Sに側方から防虫網2のテープ状補強材10を挿入することで、テープ状補強材10を隙間30から抜けないようにしながら防虫網2を張り材14に保持させることができる。さらに、このように防虫網2を保持した張り材14において引っ掛け部28をサッシ本体部12の第1の突起20に引っ掛けることで、サッシ本体部12に防虫網2を取り付けて張ることができる。このような方法によれば、難しい作業を行うことなく簡単に防虫網2を固定することができるとともに、防虫網2の脱落を防止して精度良く固定することができる。すなわち、簡単かつ精度良く防虫網2を固定することができる。
また本実施の形態のサッシ4によれば、サッシ本体部12はさらに、第1のリブ20を有する辺16の側面24における第1のリブ20よりも内側に、張り材14を係止する第2のリブ22を有する。このように第2のリブ22を設けることで、張り材14をサッシ本体部12により精度良く固定することができる。
また本実施の形態のサッシ4によれば、第2のリブ22は第1のリブ20が延びるA方向と平行に延びている。このような構成において、第2のリブ22に溝形成部26が接触した状態で張り材14をR方向に回転させることで、第1のリブ20に引っ掛け部28を引っ掛けるように構成している。このような構成によれば、張り材14をサッシ本体部12に簡単に引っ掛けることができる。
また本実施の形態のサッシ4によれば、サッシ本体部12の第1のリブ20は、サッシ本体部12の辺16の表面に対して垂直に延びてからサッシ本体部12の中心側に向かって湾曲している。このような第1のリブ20の外面に張り材14の引っ掛け部28が接触して引っ掛けられる。このような構成によれば、張り材14の回転動作によって、第1のリブ20に引っ掛け部28をスムーズに引っ掛けることができる。
また本実施の形態のサッシ4によれば、張り材14は、溝形成部26の内側面から突出する突起32を有する。突起32は、溝Sに配置された防虫網2のテープ状補強材10の側面に接触可能である。このように溝形成部26の内側面に突起32を設けることで、溝Sに配置した防虫網2の位置ずれを抑制することができ、防虫網2をより精度良く保持することができる。
次に、図2Aなどに示した張り材14のロック部材27について、図7−9Bを用いて説明する。
図7は、サッシ本体部12の角部18および張り材14のロック部材27の周辺構成を示す概略分解斜視図である。図7に示すように、角部18には凹部19が2箇所設けられている。それぞれの凹部19は、サッシ本体部12の辺16が延びる方向であるA方向に凹んでいる。本実施の形態の凹部19は直方体状の溝として形成されており、その断面形状は矩形状である。
次に、張り材14のロック部材27の構成について、図8A、8Bを用いて説明する。図8A、8Bは、ロック部材27の周辺構成を示す概略斜視図である。
図8A、8Bに示すように、ロック部材27は、挿入部34と、摘み部36とを備える。挿入部34は、前述した角部18の凹部19に挿入される部分である。挿入部34の断面形状は、凹部19に挿入可能なように、凹部19の断面形状に対応する直方体形状とされている。挿入部34は、摘み部36と一体的に設けられている。摘み部36は、ユーザがロック部材27を操作するために掴む部分である。摘み部36は、張り材14の端部に設けられた切欠き38に配置される。摘み部36は切欠き38の中をA方向に移動可能な状態で保持されている。摘み部36に対して挿入部34はA方向に沿って角部18に近い側に突出している。
上述した構成によれば、ロック部材27を用いて張り材14をサッシ本体部12の角部18に解除可能に固定することができる。具体的には、図9A、9Bを用いて説明する。図9Aは、ロック部材27により張り材14を固定する前の状態を示し、図9Bは、ロック部材27により張り材14を固定した後の状態を示す。
図9Aに示すように、摘み部36が角部18から離れた位置にあるときには、挿入部34は角部18の凹部19に挿入されていない(非挿入位置)。このとき、張り材14は角部18に固定されておらず、サッシ本体部12から取り外すことができる。一方で、図9Aに示す状態から摘み部36をA方向に移動させて角部18に近付けると、図9Bに示すように挿入部34が角部18の凹部19に挿入される(挿入位置)。このとき、張り材14はA方向に交差する方向への移動が規制される。すなわち、摘み部36を元の位置に戻すようにA方向に移動させない限り、張り材14は角部18に固定された状態となる。
一方で、摘み部36を元の位置に戻すようにA方向に移動させると、図9Aに示す状態に戻って張り材14の固定が解除され、サッシ本体部12から取り外し可能となる。
このようにして、張り材14をサッシ本体部12に解除可能に固定することができる。
上述したように、本実施の形態のサッシ4によれば、サッシ本体部12は、第1のリブ20を有する辺16に隣接する角部18に、第1のリブ20が延在するA方向に凹んだ凹部19をさらに備える。さらに張り材14はロック部材27を備え、ロック部材27は、凹部19に挿入される挿入位置と非挿入位置の間をスライド移動可能な挿入部34を備える。このような構成によれば、ロック部材27を用いて張り材14をサッシ本体部12に解除可能に固定することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
以上、上述の実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されない。例えば、実施の形態では、第1のリブ20に加えて第2のリブ22を設ける場合について説明したが、このような場合に限らない。第2のリブ22を設けずに第1のリブ20のみを設けてもよい。ただし、第1のリブ20に加えて第2のリブ22を設けた方が、サッシ本体部12に張り材14をより強固に取り付けることができる。
また実施の形態では、サッシ本体部12の第1のリブ20および張り材14が対応する湾曲形状を有する場合について説明したが、このような場合に限らない。第1のリブ20に張り材14を引っ掛けることができれば、それぞれの形状は任意の形状であってもよい。ただし、サッシ本体部12の第1のリブ20および張り材14が対応する湾曲形状を有していれば、張り材14の回転動作によって、第1のリブ20に引っ掛け部28をスムーズに引っ掛けて密着させることができる。
また実施の形態では、溝形成部26の内側面に突起32を設ける場合について説明したが、このような場合に限らず、突起32を設けない場合であってもよい。ただし、突起32を設けた方が、溝Sに配置した防虫網2の位置ずれを抑制することができる。
また実施の形態では、張り材14をサッシ本体部12の角部18に固定するためのロック部材27を設ける場合について説明したが、このような場合に限らず、ロック部材27を設けない場合であってもよい。ただし、ロック部材27を設けた方が、張り材14をサッシ本体部12に精度良く固定することができる。
本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した特許請求の範囲による本開示の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。また、各実施の形態における要素の組合せや順序の変化は、本開示の範囲および思想を逸脱することなく実現し得るものである。
なお、前記様々な実施の形態および変形例のうちの任意の実施の形態あるいは変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明は、サッシおよびサッシに防虫網を配置して構成されるサッシ構造体であれば適用可能である。
2 防虫網
4 サッシ
6 サッシ構造体
8 網部
10 テープ状補強材
12 サッシ本体部
14 張り材
16 辺
18 角部
19 凹部
20 第1のリブ
22 第2のリブ
24 側面
26 溝形成部
27 ロック部材
28 引っ掛け部
30 隙間
32 突起
34 挿入部
36 摘み部
38 切欠き
S 溝
4 サッシ
6 サッシ構造体
8 網部
10 テープ状補強材
12 サッシ本体部
14 張り材
16 辺
18 角部
19 凹部
20 第1のリブ
22 第2のリブ
24 側面
26 溝形成部
27 ロック部材
28 引っ掛け部
30 隙間
32 突起
34 挿入部
36 摘み部
38 切欠き
S 溝
Claims (7)
- 網部の各辺にテープ状補強材を取り付けた防虫網を固定するためのサッシであって、
中空状で4辺を有するサッシの本体部であって、4辺のうちの少なくとも1つの辺における側面に当該辺が延びる方向に平行に延びる第1のリブを有するサッシ本体部と、
サッシ本体部の第1のリブを介してサッシ本体部に防虫網を取り付けて張るための張り材とを備え、
張り材は、第1のリブを有するサッシ本体部の辺に対応する防虫網の辺のテープ状補強材を内包する溝を形成する溝形成部と、サッシ本体部の第1のリブに引っ掛けられる引っ掛け部とを有し、
溝形成部が形成する溝の入口部分の隙間は、網部の厚みよりも大きく、テープ状補強材の厚みよりも小さく設定されており、
溝形成部は、防虫網のテープ状補強材を側方から挿入可能なように側方が開放されている、サッシ。 - サッシ本体部はさらに、第1のリブを有する辺の側面における第1のリブよりも内側に、張り材を係止する第2のリブを有する、請求項1に記載のサッシ。
- 第2のリブは第1のリブが延びる方向と平行に延びており、第2のリブに溝形成部が接触した状態で張り材を回転させることで、第1のリブに引っ掛け部を引っ掛けられるように構成した、請求項2に記載のサッシ。
- サッシ本体部の第1のリブは、サッシ本体部の辺の表面に対して垂直に延びてからサッシ本体部の中心側に向かって湾曲しており、第1のリブの外面に張り材の引っ掛け部が接触して引っ掛けられる、請求項1から3のいずれか1つに記載のサッシ。
- 張り材は、溝形成部の内側面から突出する突起を有し、当該突起は、溝に配置された防虫網のテープ状補強材の側面に接触可能である、請求項1から4のいずれか1つに記載のサッシ。
- サッシ本体部は、第1のリブを有する辺に隣接する角部に第1のリブが延在する方向に凹んだ凹部をさらに備え、
張り材は、引っ掛け部が第1のリブに引っ掛けられた状態においてサッシ本体部の角部に設けられた凹部に挿入される挿入位置と非挿入位置の間をスライド移動可能な挿入部を備えるロック部材を備える、請求項1から5のいずれか1つに記載のサッシ。 - 請求項1から6のいずれか1つに記載のサッシと、
サッシの張り材の溝形成部に形成される溝に内包されたテープ状補強材と、テープ状補強材を各辺に取り付けた網部とを備える防虫網と、を備える、サッシ構造体。
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