JP2005346033A - 開閉機構および携帯製品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 携帯製品等に備えられる開閉機構について、その組立性やさらには操作性を向上したものを提供するとともに、このような組立性等が向上した開閉機構を備えた携帯製品を提供する。
【解決手段】 機能部材4、5を収納する収納部14を有した機器本体2の、収納部14の開口側を開閉可能に覆う開閉カバー3を備えた開閉機構である。開閉カバー3には軸受部25が設けられ、軸受部25には開閉カバー3を開き方向に付勢する付勢部材30の軸部31が回動可能に保持されている。軸部31は、付勢部材30に一体に形成されてなるとともに、機器本体2に設けられた軸受部13に保持されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、機能部材を収納する収納部を有した機器本体の、収納部を覆う開閉カバーを備えた開閉機構と、これを備えた携帯製品に関する。
従来、この種の開閉機構を備えた機器としてデジタルカメラや携帯電話等が知られている。このような機器の中で、例えばデジタルカメラにあっては、被写体を撮像素子により撮像することによって得られた画像データを、装填されるメモリカード等の記録媒体に一旦格納してから、パソコン等の外部機器に取り込むことが出来るようになっている。
また、このようなデジタルカメラでは、電源を供給するための電池を交換可能に収納する電池収納部と前記記録媒体収納部とが近接配置されており、前記電池収納部および前記記録媒体収納部をカバーにより開閉可能に覆うような開閉機構が知られている。(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−088490号公報
ところで、デジタルカメラ等の携帯製品などにあっては、近年、その進化がめざましく、低コスト化や多機能化などがますます進められている。このような背景のもとに、前記開閉機構についても、その組立性(生産性)を向上して低コスト化を図り、さらには操作性を向上することが望まれている。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、携帯製品等に備えられる開閉機構について、その組立性やさらには操作性を向上したものを提供するとともに、このような組立性等が向上した開閉機構を備えた携帯製品を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明の開閉機構は、機能部材を収納する収納部を有した機器本体の、該収納部の開口側を開閉可能に覆う開閉カバーを備えた開閉機構であって、前記開閉カバーには軸受部が設けられ、該軸受部には前記開閉カバーを開き方向に付勢する付勢部材の軸部が回動可能に保持されてなり、前記軸部は、前記付勢部材に一体に形成されてなるとともに、前記機器本体に設けられた軸受部に保持されてなることを特徴としている。
この開閉機構によれば、付勢部材が軸部を一体に形成していることで開閉機構を構成する部品点数が少なくなっており、したがって、組立性が向上して生産性が向上し、低コスト化が図られたものとなる。
さらに、付勢部材が、開閉カバーの開き方向に付勢するようにカバーに設けられていることにより、例えば、開閉カバーにロック機構が設けられている場合に、このロックを解除することで付勢部材の付勢力により開閉カバーが自動的に開くことが可能となり、したがってカバー開閉の操作性が向上する。
また、前記開閉機構においては、前記開閉カバーの軸受部は、前記軸部を移動可能に保持するよう長孔状に形成されてなり、前記開閉カバーは、前記付勢部材の軸部が該開閉カバーの軸受部を相対的に移動することで、前記機器本体に対しスライド可能となっているのが好ましい。
このように、開閉カバーを前記機器本体に対しスライド可能にすることにより、例えば、この開閉カバーをスライドさせることで、開閉カバーが閉じた状態にロックし、または開いた状態となるようにロックを解除するといったロック機構を設けることが可能となる。
また、前記付勢部材には引掛部が一体に形成されてなり、前記開閉カバーには、前記引掛部と係脱可能に係合する第1係合部と第2係合部とが設けられ、前記第1係合部は、これに前記引掛部が係合した際、前記開閉カバーを前記機器本体に対して第1の位置に固定するように配置され、前記第2係合部は、これに前記引掛部が係合した際、前記開閉カバーを前記機器本体に対して第2係合部に固定するよう配置されてなることが好ましい。
このようにすれば、開閉カバーをスライドさせると、軸部が機器本体に保持された付勢部材の引掛部に対して、開閉カバーが相対的に移動することで、該引掛部は該開閉カバーに形成されている第1係合部と第2係合部とに対し係脱するようになる。
したがって、例えば第1の係合部で係合する第1の位置で開閉カバーがロックされ、第2の係合部で係合する第2の位置でロックがはずれるようにロック機構を形成することが可能になる。
さらに、引掛部が第1係合部から第2係合部へと移動する際またはその逆の際には、開閉カバーを操作する指に対して、引掛部が第1または第2の係合部から脱離しまたは係合するときの感触が伝わることにより、引掛部の移動の状態を正確に判断することが可能となり、操作性が向上して、確実な開閉の操作が可能となる。
また、前記開閉機構においては、前記付勢部材の軸部が、コイル状に巻回されていることが好ましい。
このようにすれば、軸部をコイル状にすることで見掛け上の大きさを小さくしたまま軸部の実質的な長さを長くすることが可能となり、したがって開閉カバーの開閉操作によって一番負荷のかかる軸部にへたりが起こり、これに起因して開閉機能が低下するのが防止される。
また、前記開閉機構においては、前記付勢部材と、該付勢部材の軸部を保持する前記開閉カバーの軸受部とが、一体化されてユニット化されており、前記軸部が、前記開閉カバーの軸受部とともに前記機器本体に設けられた軸受部に保持されているのが好ましい。
このようにすれば、付勢部材と開閉カバーの軸受部とが予め一体化されてユニット化されているので、特に組立時に、開閉カバーに前記のユニットを取り付けた後、開閉カバーの軸受部を単に機器本体の軸受部に保持させるだけで、付勢部材および開閉カバーを機器本体に取り付けることができ、したがって、開閉機構やこれを用いた製品の組立性を向上することができる。
本発明の携帯製品は、前記の開閉機構を有する携帯製品において第1の発明の開閉機構を備えたことを特徴としている。
この携帯製品によれば、低コスト化が図られ、さらには操作性が向上した前記の開閉機構を備えているので、この携帯製品自体も低コスト化、操作性向上が図られたものとなる。
本発明の開閉機構は、構成される部品点数を少なくしたことで、組立性を向上し、これにより生産性を向上して低コスト化を図ることができる。さらには、操作性を向上することもできる。
また、本発明の開閉機構を備えた携帯製品においても、携帯製品自体の低コスト化、操作性を向上することができる。
以下、本発明を詳しく説明する。
図1(a)、(b)は、本発明の開閉機構を備えたデジタルカメラの一実施形態を示す図である。図1(a)、(b)において符号1は本発明の携帯製品としてのデジタルカメラであり、このデジタルカメラ1は、機器本体2と開閉カバー3とから構成されたものである。
図1(a)に示すように、機器本体2には、その正面部に画像を撮影するためのレンズ部9およびフラッシュ10が設けられており、正面上部には画像撮影時に使用するシャッターボタン11が設けられている。
また、背面部には、図1(b)に示すように撮影画像を表示するためのLCD表示部6および撮影した画像を保存したりする際に操作する操作ボタン12が設けられている。一方の側面部の一端側には、機能部材である電池4およびメモリカード等の記録媒体5を収納するために収納部14が形成されており、この収納部14には電池4および記録媒体5が収納されている。
そして、前記収納部14にはその開口側を開閉可能に覆うように開閉カバー3が設けられており、これによって前記収納部14に収納された前記電池4および前記記録媒体5は、開閉カバー3に覆われるようになっている。
図2に示すように、前記収納部14に収納されている前記電池4の近傍には、前記開閉カバー3が開いている際に、前記電池4の脱落を防止するために設けられた電池ロック7が配置されている。そして、前記収納部14の一端側の開口縁には外側に延出する第1係合片8が形成されている。
また、前記収納部14の他端側の開口縁には、前記開閉カバー3を開閉可能に保持する軸受部13が形成されている。
前記開閉カバー3は、図3(a)に示すように略長方形状の蓋部20と、この蓋部20の両長辺及び一辺に形成された平面視コ字状の側板部21とを備えたもので、側板部21を形成していない短辺23の両端部に、前記機器本体2の軸受部13に後述する軸部31を介して連結する軸受部25を有したものである。
側板部21には、前記軸受部25と反対の側の側板22の端縁に、前記軸受部25側に向かって延びる第2係合片24が形成されている。この第2係合片24は、前記収納部14側に形成された第1係合片8に係合することにより、前記開閉カバー3を収納部14に対し閉じた状態に保持するものとなっている。このような構成のもとに第1係合片8と第2係合片24とは、開閉カバー3を閉じた状態に保持するロック機構を構成するものとなっている。
また、前記開閉カバー3の内面には、図3(b)に示すように前記蓋部20の略中央部にブロック状の係合部材27が形成配置されている。この係合部材27には、蓋部20の短辺と平行に形成されたV溝状の第1の凹部27aと第2の凹部27bとが形成されており、これら第1の凹部27aおよび第2の凹部27bは、後述するように付勢部材の引掛部に係合する第1係合部及び第2係合部となっている。
また、開閉カバー3の内面には、前記係合部材27の両側に、機器本体2と電池4との電気的接触を良好にするような金属端子部等で形成された電池押さえ部28が取付けられている。
開閉カバー3には、付勢部材30が前記軸受部25に保持された状態で設けられている。この付勢部材30は、ステンレスや高引張鋼などの金属、あるいは合成樹脂からなるもので、本実施形態では金属製の1本の線材を成形したものからなっている。すなわち、この付勢部材30は、図4に示すように、その両端部に、コイル状に巻回されてなる軸部31、31を有し、これら軸部31、31間にコ字状に折曲されてなる付勢部33を有し、さらに一方の軸部31の中間部に細長いコ字状に折曲されてなる固定部32を有したものである。
また、固定部32は、力の加えられていない通常時において、前記付勢部33に対して所定の角度に保持されるよう、軸部21に対し折曲した状態に形成されている。さらに、前記付勢部33の略中間部は、前記係合部材27の第1の凹部27a(第1係合部)あるいは第2の凹部27b(第2係合部)に係脱可能に係合する引掛部33aとなっている。
前記軸部31、31は、図2に示したように開閉カバー3の軸受部25に保持され、さらに機器本体2の軸受部13に挿通してここに保持されたものである。ここで、開閉カバー3の軸受部25は、図3に示したように長孔26を有し、この長孔26内に前記軸部31を回動可能かつ移動可能に挿通させ、これを保持するようにしたものである。一方、機器本体2の軸受部13は、貫通孔または穴からなり、ここに前記軸部31をほぼ固定した状態に保持したものとなっている。このような構成のもとに開閉カバー3は、機器本体2の軸受部13に固定された軸部31に対し、軸受部25が相対的に移動可能となっていることにより、機器本体2に対して移動可能、すなわちスライド可能となっている。
また、付勢部材30は、前述したように軸部31、31が軸受部25に保持されたことにより、図5に示すようにその固定部32が、機器本体2の収納部14の内面(開口面)に当接した状態となっている。したがって、開閉カバー3が機器本体3に対して閉じた状態、すなわち前記収納部14を覆った状態では、図6(a)、(b)に示すように固定部32に対して付勢部33が弾性変形した状態となる。よって、この状態において付勢部材30は、付勢部33が弾性復帰する力により、開閉カバー3を開く方向に付勢するようになっている。
また、前記開閉カバー3は、引掛部33aと第1の凹部27aとが係合した状態においては、開閉カバー3の第2係合片24と機器本体2の第1係合片8とが係合して前述したロック機構により閉じた状態(図6(a))にロックされた位置(第1の位置)となる。
また、開閉カバー3は、引掛部33aと第2の凹部27bとが係合した状態においては、前記第2係合片24と前記第1係合片8とが脱離した状態(図6(b))となってロックが解除された位置(第2の位置)となる。
次に、このような構成からなるデジタルカメラ1の、開閉カバー3の開閉機構について説明する。
開閉カバー3が閉まった状態では、図6(a)に示されるよう開閉カバー3に形成された第2係合片24と機器本体2に形成された第1係合片8とが係合することにより開閉カバー3が閉まった状態にロックされたものとなっている。すなわち、付勢部材30が開閉カバー3に対し開く方向に付勢力を与えているので、この付勢力によって前記第1係合片8と第2係合片24との間の係合がより確実なものになり、ロックが良好に働いた状態となっている。
なお、この状態では、付勢部材30の引掛部33aは開閉カバー3の第1の凹部27aに係合した状態となっている。
そして、電池4や記録媒体5を交換するため、この閉じられた状態から開閉カバー3を開く場合には、例えばデジタルカメラ1を片手で持った状態で、その手の親指などで開閉カバー3を図6(a)中の矢印A方向にスライドさせる。
すると、開閉カバー3の移動に伴って開閉カバー3の軸受部25は、その長孔26が前記軸部31に対して矢印B方向に相対的に移動する。このとき、前記引掛部33aは、開閉カバー3に対して矢印B方向に相対的に移動することなり、したがって第1の凹部27aからV溝壁を乗り越えて脱離し、再び第2の凹部27bに係合した状態になる。このとき、操作者は指先でクリック感を得ることができる。
引掛部33aが第2の凹部27bに係合した状態においては、図6(b)に示すように開閉カバー3に設けられた第2係合片24と機器本体2に設けられた第1係合片8とが脱離してロックが解除されるため、開閉カバー3は収納部14に対して回動可能となる。
したがって、開閉カバー3は、図5に示すように付勢部材30の付勢力によってカバーの開き方向である矢印B方向に半自動的に開き、収納部14が開口することで、電池4や記録媒体5が取り出し可能となる。
また、このようにして開かれた開閉カバー3を再度閉じる場合には、親指などで開閉カバー3を図5に示す矢印A方向に回動させることで、露出された電池4および記録媒体5を覆った状態にする。
そして、さらに開閉カバー3を図6(b)中の矢印B方向にスライドさせることにより、付勢部材30の引掛部33aを第2の凹部27bから第1の凹部27aに移動させてここに係合させ、開閉カバー3を閉じた状態(図6(a))にロックする。
このようなデジタルカメラ1の開閉機構にあっては、開閉カバー3に設けられた付勢部材30が、開閉カバー3が閉じられた状態において、その付勢力により、開閉カバー3のロックを強め、また、開閉カバー3が開く際にはその付勢力によって開閉カバー3を開く方向に付勢されるようになっている。したがって、この付勢部材30によって開閉カバー3を半自動的に開くようにしたことから、開閉カバー3の開き操作を容易にしてその操作性を向上することができる。
また、付勢部材30を1本の線材から成形し、さらには軸部31を一体に形成していることでこの付勢部材30によって開閉カバー3を機器本体2に保持しているので、開閉機構を構成する部品点数を少なくし、その組立性(生産性)を向上させて、低コスト化を図ることができる。
また、開閉カバー3の軸受部25を長孔26を有した状態に形成しているので、開閉カバー3が機器本体2に対してスライド可能となり、したがって開閉カバー3の開閉操作が容易になってその操作性が向上する。
また、付勢部材30の引掛部33aが係脱可能となるように、開閉カバー3の係合部材27に第1の凹部27aと第2の凹部27bとを設けたことにより、開閉カバー3をロック状態、ロック解除状態といった2つの位置に保持するロック機構を設けることができる。
また、開閉カバー3をスライドさせた際に、開閉カバー3を操作する指に対して、引掛部33aが係合部材27から脱離しまたは係合した際の感触がクリック感として伝わるので、操作性が向上し、確実に開閉カバー3を操作することができる。
また、付勢部材30の軸部31をコイル状に巻回したことで、見掛け上の大きさを小さくしたまま付勢部材30の全長を長くすることができ、したがって多数回の開閉カバーの開閉操作によって付勢部材30に一番負荷のかかる軸部31のへたりによる付勢力の低下を防止することができるようになり、全体として付勢部材30の強度および耐久性を向上させることができる。
また、このような開閉機構を備えたデジタルカメラ1は、前述したように付勢部材30の付勢力で開閉カバー3の開き方向に付勢することで半自動的に開くことができ、付勢部材30に軸部31が一体となって形成されているので部品点数を減らすことができ、軸部31をコイル状に巻回したことで耐久性を向上ができ、開閉カバー3がスライド操作可能になっているので、操作性にも優れ、組立性(生産性)が向上し、低コスト化にも優れたものとなる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない限り種々の変更が可能である。例えば、図7(a)に示すように、付勢部材30の軸部に形成されている固定部32の代わりに、軸部31の両端部に線材を略円環状あるいは略ロ字状に折曲してなる固定部32aを形成してもよい。この固定部32aについては、力の加えられていない通常時において、付勢部33に対して所定の角度に保持されるように形成しておく。さらに、図7(b)に示すように機器本体2の軸受部13には、付勢部材31の軸部31を保持する孔部13aと、前記固定部32aを保持し固定する切欠部13bとを形成しておく。このようにして、機器本体2に付勢部材30を取り付けることにより、開閉カバー3に対し、図4に示した付勢部材30と同様に開き方向の付勢力を働かせることができ、しかも収納部14の内面を外観上シンプルにすることができる。
また、図7(a)に示した付勢部材30を用いる場合、この付勢部材30をユニット化しておくことができる。図8は、図7(a)に示した付勢部材30と開閉カバー3の軸受部とを一体化し、ユニット化したもので、図8中符号40は付勢部材ユニット、二点鎖線で示した41は開閉カバー3の軸受部となる軸受キャップである。付勢部材ユニット40は、図7(a)に示した付勢部材30と、これの軸部31を保持する軸受キャップ41とからなるものである。
軸受キャップ41は、有蓋円筒状のもので、その開口側に付勢部材30の軸部31を挿入させたことにより、これを保持している。この軸受キャップ41には、その内壁面に中心軸方向に延びる溝(図示せず)が2条形成されており、これら溝には、前記軸部31の固定部32aの側部が係合している。このような構成のもとに、軸部31は軸受キャップ41内にて空回りすることなく、固定された状態に保持されている。
また、この軸受キャップ41には、その蓋部42に突条43が形成されており、この突条43が、図7(b)に示した孔部13aの切欠部13bに係合するようになっている。すなわち、この軸受キャップ41は、付勢部材30の軸部31を固定し保持した状態で図7(b)に示した孔部13aに挿入され、ここに保持されるようになっている。そして、孔部13aに保持された状態で、前記突条43が切欠部13bに係合することにより、軸受キャップ41は孔部13a内にて空回りすることなく、固定された状態に保持されている。
また、このような付勢部材ユニット40は、開閉カバー3に対して、相対的にスライド可能に取り付けられている。すなわち、開閉カバー3は、機器本体2とこれに保持固定される軸受キャップ41に対して、図6(a)、(b)に示したように相対的にスライド可能に取り付けられているのである。なお、開閉カバー3への付勢部材ユニット40の組立(または付勢部材ユニット40への開閉カバー3の組立)については、特に限定されることなく、従来公知の種々の構成を採用することができる。
例えば、図9に示すように開閉カバー3の一端側(図2に示した、収納部14における第1係合片8と反対の側)に、その両側部にて細板状に突出する一対の細板部3aを形成しておく。一方、軸受キャップ41には、その側壁部の外側に前記細板部3aをスライド可能に保持する保持部41aを形成しておく。この保持部41aについては、例えば細板部3aをスライド可能に挿通させるスリットや環状部を有したもの、さらには細板部3aの両側をスライド可能に挟持する一対の爪部材などによって形成することができる。
このように付勢部材30と軸受キャップ41とを一体化して予めユニット化した付勢部材ユニット40を用いるようにすれば、本発明の開閉機構、さらにはデジタルカメラ1の組立時に、開閉カバー3に付勢部材ユニット40を取り付けた後、その軸受部(軸受キャップ41)を単に機器本体2の孔部(軸受部)13aに保持させるだけで、付勢部材30および開閉カバー3を機器本体2に取り付けることができ、したがって、開閉機構やこれを用いたデジタルカメラ1の組立性を向上することができる。
また、前記実施形態では、付勢部材30として金属製の1本の線材を成形したものを用いたが、本発明ではこれに限定されることなく、弾性を有する樹脂製の材料を成形して用いるようにしてもよい。
また、付勢部材30に設けられた固定部32を1箇所ではなく、複数箇所設けることで、より強い付勢力を開閉カバー3に与えるようにしても良い。
さらには、付勢部材30のコイル状に巻回した部分を直線状にすることにより、部材の製造工程をより容易にしても良い。
また、本実施形態では、本発明の開閉機構を備えた携帯製品としてデジタルカメラに適応した場合について説明したが、収納部を有したものであれば、デジタルカメラ以外にも例えば携帯電話等の各種の携帯製品に適用することができる。
本発明の開閉機構を備えたデジタルカメラの概略構成を示し、 (a)はデジタルカメラ正面の斜視図、(b)はデジタルカメラ背面の斜視図である。 開閉カバーを開いた状態を示す図である。 (a)は開閉カバーを示す斜視図であり、(b)は開閉カバーの内面側の要部拡大図である。 付勢部材の構成を示す平面図である。 図2のA−A線矢視断面図である。 (a)は開閉カバーがロックされた状態を示す側断面図であり、(b)は開閉カバーのロックが解除された状態を示す側断面図である。 (a)は付勢部材の別の形態を示す平面図であり、(b)は付勢部材の軸部および機器本体の軸受部の要部拡大図である。 付勢部材と開閉カバーの軸受部とを一体化し、ユニット化した例を示す概略構成図である。 図8に示したユニットの、開閉カバーや機器本体への組立を説明するための図である。
符号の説明
1…デジタルカメラ(携帯製品)、2…機器本体、3…開閉カバー、
4…電池(機能部材)、5…記録媒体(機能部材)、13…軸受部、13a…孔部、
14…収納部、25…軸受部、26…長穴、27a…第1の凹部(第1係合部)、
27b…第2の凹部(第2係合部)、30…付勢部材、31…軸部、33a…引掛部、
40…付勢部材ユニット、41…軸受キャップ

Claims (6)

  1. 機能部材を収納する収納部を有した機器本体の、該収納部の開口側を開閉可能に覆う開閉カバーを備えた開閉機構であって、
    前記開閉カバーには軸受部が設けられ、該軸受部には前記開閉カバーを開き方向に付勢する付勢部材の軸部が回動可能に保持されてなり、前記軸部は、前記付勢部材に一体に形成されてなるとともに、前記機器本体に設けられた軸受部に保持されてなることを特徴とする開閉機構。
  2. 前記開閉カバーの軸受部は、前記軸部を移動可能に保持するよう長孔状に形成されてなり、前記開閉カバーは、前記付勢部材の軸部が該開閉カバーの軸受部を相対的に移動することで、前記機器本体に対しスライド可能となっていることを特徴とする請求項1記載の開閉機構。
  3. 前記付勢部材には引掛部が一体に形成されてなり、前記開閉カバーには、前記引掛部と係脱可能に係合する第1係合部と第2係合部とが設けられ、前記第1係合部は、これに前記引掛部が係合した際、前記開閉カバーを前記機器本体に対して第1の位置に固定するように配置され、前記第2係合部は、これに前記引掛部が係合した際、前記開閉カバーを前記機器本体に対して第2の位置に固定するよう配置されてなることを特徴とする請求項2記載の開閉機構。
  4. 前記付勢部材の軸部が、コイル状に巻回されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の開閉機構。
  5. 前記付勢部材と、該付勢部材の軸部を保持する前記開閉カバーの軸受部とが、一体化されてユニット化されており、前記軸部が、前記開閉カバーの軸受部とともに前記機器本体に設けられた軸受部に保持されていることを特徴とする請求項1記載の開閉機構。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載された開閉機構を備えたことを特徴とする携帯製品。

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