JP2005244592A - 携帯製品用スライドユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】 少ない操作荷重で容易且つ迅速にスライドカバーの開閉を可能にする携帯製品用スライドユニットを提供する。
【解決手段】 携帯電話本体2とこの携帯電話本体2の正面をスライド可能に覆うスライドカバー3との間に介装され、スライドカバー3を携帯電話本体2に対して開位置又は閉位置に付勢する携帯製品用スライドユニットであって、前記スライドカバー3の開閉方向に沿って配置されたケースと、ケースに沿って摺動可能なスライダと、前記スライダを付勢するコイルばねと、前記スライダに一端が支持されるCワイヤと、このCワイヤの他端を案内し端部にハートカム機構を有するガイドとを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

この発明は、例えば携帯電話などの携帯製品のスライドユニットに関するものである。
従来、例えばデジタルカメラや携帯電話に代表される携帯製品の中には、表示部又はレンズの保護あるいはスイッチ類の誤操作の防止を目的とするカバーを備えたものがある。このカバーの中でも特にスライドカバーは持ち運び時に誤操作がなく開閉操作が容易であることから、持ち歩いて使用する際の使い勝手がよく、様々な携帯製品に採用されている。
近年、これらのスライドカバーにおいてはさらなる商品性の向上が要望されており、開閉状態を保持するロック機構を設けたスライドカバーがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−119456号公報
しかしながら、上述したロック機構を設けたスライドカバーの場合、前記カバーのロック状態を解除するためには、より大きい操作荷重を前記スライドカバーに加える必要があり、特に手荷物を持ったような力を加え辛い状態では容易に前記スライドカバーの開閉操作を行うことができず操作者の負担が増加するという問題がある。
さらに、前記スライドカバーの開閉時に大きい操作荷重が必要となることから、前記スライドカバーを迅速に開閉することが困難であるという問題がある。
そこで、この発明は、小さい操作荷重で容易且つ迅速にスライドカバーの開閉を可能にする携帯製品用スライドユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、携帯製品本体(例えば、実施の形態における携帯電話本体2)とこの携帯製品本体の正面をスライド可能に覆うカバー(例えば、実施の形態におけるスライドカバー3)との間に介装され、カバーを携帯製品本体に対して開位置又は閉位置に付勢する携帯製品用スライドユニットであって、前記カバーの開閉方向に沿って配置されたケースと、ケースに沿って摺動可能なスライダと、前記スライダを付勢するコイルばねと、前記スライダに一端(例えば、実施の形態における一端部35)が支持されるカムフォロア(例えば、実施の形態におけるCワイヤ34)と、このカムフォロアの他端(例えば、実施の形態における他端部36)を案内し端部にハートカム機構を有するガイド(例えば、実施の形態におけるワイヤガイド37)とを備えたことを特徴とする。
このように構成することで、コイルばねを用いてストローク量を十分に確保すると共に前記コイルばねの付勢力で前記カバーを開又は閉方向にスライドさせることができる。
そして、前記ハートカム機構を設けたことで操作荷重を低減しても節度感を得ることができる。
請求項2に記載した発明は、前記コイルばねに併設して細棒状のカムフォロアが配置されていることを特徴とする。
このように構成することで、カムフォロアがコイルばねの配置の邪魔にならないため前記スライダのストローク量を相対的に増加させることができる。
請求項3に記載した発明は、前記スライダには、前記カムフォロアを前記ハートカム機構のカム溝に押圧保持させる押さえ部(例えば、実施の形態におけるワイヤ押さえ部40)を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、前記スライドユニットの組み立て時において、前記カムフォロアを前記スライダに組付けてからこのスライダを前記ケースに取り付けることができる。
請求項4に記載した発明は、前記スライダが前記携帯製品本体に支持され、前記ケースが前記カバーに固定して配設されていることを特徴とする。
このように構成することで、前記スライドユニットが外部に露出することなしに前記カバーを開閉することができる。
請求項5に記載した発明は、前記携帯製品本体とこの携帯製品本体を覆う前記カバーの側壁との間に介装されていることを特徴とする。
このように構成することで、前記カバーのスペースを有効利用して、前記カバーの操作性を向上させることができる。
請求項6に記載した発明は、前記携帯製品は携帯電話であることを特徴とする。
このように構成することで、誤操作をなくすためキー操作部をカバーで覆いつつも、カバーの開閉操作を容易に行うことができる。
請求項1に記載した発明によれば、コイルばねを用いてストローク量を十分に確保すると共に前記コイルばねの付勢力によって前記カバーを開又は閉方向にスライドさせることができるため、前記カバーの開閉を容易に行えるという効果がある。
そして、前記ハートカム機構を設けたことで操作荷重を低減しても節度感を得ることができるため、前記開又は閉状態を容易に保持することができる効果がある。
請求項2に記載した発明によれば、請求項1の効果に加え、カムフォロアがコイルばねの配置の邪魔にならないため前記スライダのストローク量を相対的に増加させることができ、したがって、省スペース化を図ることが可能となる効果がある。
請求項3に記載した発明は、請求項1又は請求項2の効果に加え、前記スライドユニットの組み立て時において、前記カムフォロアを前記スライダに組付けてからこのスライダを前記ケースに取り付けることができるため、組付け容易性が向上し作業者の負担を軽減することができる。
請求項4に記載した発明によれば、請求項1〜請求項3の何れかの効果に加え、前記スライドユニットが外部に露出することなしに前記カバーを開閉することができるため、前記携帯製品の商品性を向上させることが可能となる効果がある。
請求項5に記載した発明によれば、請求項1〜請求項4の何れかの効果に加え、前記カバーのスペースを有効利用して、前記カバーの操作性を向上させることができるため、様々な携帯製品に適用することができる効果がある。
請求項6に記載した発明によれば、請求項1〜請求項5の何れかの効果に加え、誤操作をなくすためキー操作部をカバーで覆いつつも、カバーの開閉操作を容易に行うことができるため受信動作、着信動作に迅速に移行できる点で携帯電話に好適である。
以下、この発明の第一の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、携帯電話(携帯製品)1は携帯電話本体(携帯製品本体)2と、この携帯電話本体2の正面を覆うスライドカバー(カバー)3とから構成されている。前記携帯電話本体2の正面上部には例えば電話番号や各種情報等を表示する表示部4が設けられ、この携帯電話本体2の正面下部には例えば電話番号やメールの文字を入力するための複数の操作ボタンから成る操作部5が有段成型されて設けられている。また、前記携帯電話本体2の正面上部には正面下部との境界部分に下側に向かう半円形上の凸部6が設けられている。そして、前記携帯電話本体2の側面には前記スライドカバー3を案内する案内溝7が設けられている。
前記スライドカバー3は前記操作部5をスライド操作によって開閉自在に覆うものであり、前記携帯電話本体2の正面側を構成する上壁から側面側を構成する側壁に回り込んで略コの字状に形成されている。さらに、前記スライドカバー3の上面は前記表示部4が配置された携帯電話本体2の正面と面一に形成され、前記スライドカバー3の上縁には凸部6に整合した凹部8が形成されている。つまり、前記スライドカバー3を全閉にするとスライドカバー3の凹部8は前記凸部6を受容し、且つスライドカバー3の上縁が前記操作部5上縁の段差に密着して、前記操作部5は前記スライドカバー3によって密閉されることとなる。
図2に示すように、前記スライドカバー3の側壁内側にはスライドカバー3のスライド動作をガイドするためのある程度の長さを有した突条9,9が設けられている。この突条9,9は前記案内溝7,7に嵌り込んで移動するものであり、前記スライドカバー3の上縁から前記案内溝7,7に沿って配置されている。
また、前記突条9,9に併設して前記スライドカバー3の上壁寄りにスライドユニット10,10が固設されている。このスライドユニット10,10は前記スライドカバー3よりもやや短い長さを有し前記突条9,9に沿って設けられている。つまり、前記スライドカバー3と前記携帯電話本体2との間にこのスライドユニット10,10が介装されているのである。
図2、図3に示すように、前記スライドユニット10,10は前記スライドカバー3を例えば閉位置に付勢するためのピン11,11を備えている。一方、携帯電話本体2の下部側面には案内溝7,7よりも正面側に穴12,12が形成され、前記ピン11,11を前記携帯電話本体2の穴12,12に係止することで、スライドユニット10,10により携帯電話本体2に一体化されたスライドカバー3が閉方向に付勢されることとなる。
尚、図示都合上、図3では携帯電話本体2の内部構成部品の図示を省略する。
前記携帯電話本体2には通話するためのスピーカ用の音孔13とマイク用の音孔14とがそれぞれ前記表示部4の上縁近傍と前記操作部5の下部に設けられている。さらに、前記スライドカバー3にも音孔15が形成され、この音孔15は前記スライドカバー3が全閉時に前記マイク用の音孔14の真上に配置されるように形成されている。
前記表示部4の下縁近傍には例えばリダイヤルや受信等の操作を行うための操作ボタン16a,16b,16cが設けられている。この操作ボタン16a,16b,16cは前記表示部4の近傍に配置され、前記スライドカバー3が全閉の状態であっても操作することが可能となっている。
尚、携帯電話本体2の上面にはアンテナ17が設けられている。また、図1ではスライドカバー3が全開の状態を示している。
図4に示すように、前述のスライドユニット10は略直方体に形成されたものであり、シールドカバー18を備えている。このシールドカバー18には上面に長孔19が形成されている。この長孔19は前記スライドユニット10に沿って形成されたものであり、この長孔19からピン11が突出している。尚、前記シールドカバー18の端部には後述するケース20の爪21に係止する係合孔22が設けられている。
図5に示すように、前記スライドユニット10はケース20を有している。このケース20は前記スライドカバー3に固設されるものであり、この両端に後述するシャフト支持部23,23を備えている。これらシャフト支持部23,23の内側面には円柱状のシャフト24を支持する嵌合穴25,25が対向して設けられている。尚、前記シャフト支持部23,23の外面には前記シールドカバー18の前記係合孔22と係合する爪21が設けられている。
前記シャフト24の両端は前記各嵌合穴25,25に挿入され、シャフト支持部23,23に挟み込まれて固定されている。前記シャフト24にはスライダ26がコイルばね27によって付勢した状態でスライド自在に嵌装されている。このスライダ26に前記ピン11が取り付けられ、このピン11が前記シールドカバー18の長孔19から突出している。
前記コイルばね27はスライドカバー3のストロークに対応した圧縮ストローク(例えば、50mm以上)を有し、前記シャフト24に挿通されるものであり、この一端は前記シャフト支持部23に固定されている。一方、前記コイルばね27の他端はスライダ26に固定されている。
ここで、前記コイルばね27は圧縮方向で使用する押しばねであるため、端部にフックを必要とする引きばねよりも実質的なストロークを長く確保できる点で有利である。尚、前記シャフト24はコイルばね27の伸縮動作をガイドできれば断面形状は円形状に限られるものではなく、断面多角形状のものを用いてもよい。
前記スライダ26のスライダ基部28に前記シャフト24の挿通孔29が形成されている。前記挿通孔29は前記シャフト24をスライド自在に挿通させるためのものであり前記シャフト24の直径よりも若干広く形成されている。
また、前記スライダ基部28にはピン支持部30が前記スライダ基部28の幅方向に突出して設けられている。このピン支持部30は上方に向けて開口する嵌合穴31を備えたものであり、この嵌合穴31には前述のピン11が嵌合して固定されている。
前記ピン支持部30には前記嵌合穴31に隣接し且つスライダ基部28に沿って有段形成されたワイヤ支持部32が設けられている。このワイヤ支持部32にはワイヤ支持孔33が形成されており、このワイヤ支持孔33に略コの字状に形成された細棒状のCワイヤ(カムフォロア)34の一端部(一端)35が挿入して固定されている。前記Cワイヤ34は前記ワイヤ支持孔33によって水平方向である程度の傾動を許容して支持されるものであり、例えばピアノ線等の弾性を有した線材の両端を曲げ加工によって略垂直方向に折曲して形成されたものである。このCワイヤ34の他端部(他端)36は後述するワイヤガイド(ガイド)37に摺接して前記スライダ26と共に移動することとなる。
前記ケース20にはシャフト支持部23の間に前記スライダ26を案内するスリット状のスライダガイド38と前記Cワイヤ34をガイドするワイヤガイド37とが上面と下面とに段差を持って平行につまり、前述のコイルばね27の軸線と前記Cワイヤ34の軸線を共有させずにずらして形成されている。
また、前記ワイヤガイド37の一端部35には前記スライドカバー3の操作時に節度感を持たせるCワイヤ34と共にハートカム機構を構成するカム溝39が形成されている。このカム溝39は前記ワイヤガイド37と連設しており、具体的には、前記スライダ26をスライドさせることで前記Cワイヤ34の他端部36が前記ワイヤガイド37に沿って移動してカム溝39に至るまで案内されることとなる。
図6に示すように、前記スライダ26はワイヤ押さえ部(押さえ部)40を有している。このワイヤ押さえ部40は弾性を有しており前記Cワイヤ34を上方から押圧するものである。前記ワイヤ押さえ部40は前記ワイヤ支持部32と同方向に延出して設けられ、前記スライダ基部28と一体に形成されている。前記ワイヤ押さえ部40は前記ピン支持部30又はワイヤ支持部32の幅と同等の長さを有し上面に弾性を高めるための稜線部41を備えた断面多角形状に形成されている。そして、このワイヤ押さえ部40の底面が前記Cワイヤ34を上方から押圧することとなる。つまり、前記Cワイヤ34の他端部36は前記ワイヤ押さえ部40によって常に前記ワイヤガイド37内に向けて付勢されているのである。
図7に示すように、前記スライダ26の底面にはスライド方向にある程度の長さを持った突条42が形成されている。この突条42は前記スライダガイド38にスライド自在に係合し、前記シャフト24によって支持されたスライダ26の回転方向への動きと前記シャフト24の横方向へのたわみによる動きとを規制するものである。
そして、前述の前記ケース20に形成されたワイヤガイド37とスライダガイド38との段差に対応して、前記スライダ基部28の底面と前記ピン支持部30及びワイヤ支持部32との底面とは有段成型されている。
したがって、前記突条42に加え前記スライダ基部28の底面とピン支持部30及びワイヤ支持部32との底面とが有段成型することでスライダ26の幅方向のたわみによる動きをより確実に規制することができるのである。
尚、図示都合上、図7ではシャフト24とCワイヤ37の図示を省略している。
図8に示すように、前記ケース20には前記Cワイヤ34と共にハートカム機構を構成する周知のカム溝39が形成されている。このカム溝39は、平面視略ハート状のもので、前記Cワイヤ34の他端部36がこのカム溝39内を相対的に摺動することで、前記スライドカバー3の位置決めをなすものとなっている。
図9に示すように、前記カム溝39は前記Cワイヤ34の他端部36が矢印方向に一方通行で進むべく、各所定位置に段差や傾斜が設けられている。すなわち、前述のスライドカバー3が閉塞しておらず、したがって前記スライダ26が前記ピン11によって長手方向に移動させられていない初期状態において、前記Cワイヤ34の他端部36は、前記カム溝39の地点aよりも紙面左側のワイヤガイド37に位置することとなる。
そして、前記スライドカバー3が閉塞されることで前記スライダ26が相対的に前進すると、前記カム溝39は、Cワイヤ34の他端部36を、矢印に沿ってb、cの各地点を通って走行させ、さらに地点dに至らせる。地点bでは、前記カム溝39が二方向に分岐しているものの、一方の側に段差を形成していることにより、矢印に沿って地点cに向けて走行させるようになっている。
また、地点cを経て地点dに至ると、後述するように前記スライドカバー3への押圧が解除されることでスライダ26の移動が停止させられ、この状態に保持される。
そして、この状態から再度スライダ26が前進させられると、カム溝39は、Cワイヤ34の他端部36を、矢印に沿ってe地点を通って地点bに走行させ、さらに地点aに復帰させる。地点dでは、地点cに戻る方向には段差が形成されていることにより、必ず地点eに向けて走行させるようになっている。
したがって、上記第一の実施の形態によれば、前記スライドカバー3の開閉方向に沿って配置されたケース20と、ケース20に沿ってスライド可能なスライダ26と、前記スライダ26を付勢するコイルばね27と、前記スライダ26に一端部35が支持されるCワイヤ34と、このCワイヤ34の他端部36を案内し端部にハートカム機構を有するワイヤガイド37とを備えたことで、前記コイルばね27を用いて前記スライダ26のストローク量を十分に確保すると共に前記コイルばね27の付勢力で前記スライドカバー3を閉方向に付勢することができる。
そして、前記ハートカム機構のカム溝39を設けたことでより少ない操作荷重で前記スライドカバー3を操作して節度感を得ることができるため、前記スライドカバー3の開閉を容易に行うことができる。
また、前記コイルばね27に併設して細棒状のCワイヤ34を配置したことで、Cワイヤ34がコイルばね27の配置の邪魔にならず前記スライダ26のストローク量を相対的に増加させることができるため、前記スライダユニット10の省スペース化を図ることが可能となる。
さらに、前記Cワイヤ34をハートカム機構の前記カム溝39に押圧保持させるワイヤ押さえ部40を前記スライダ26に設けたことで、前記スライドユニット10の組み立て時に、前記Cワイヤ34の一端部35を前記スライダ26のワイヤ支持孔33に挿入して前記ワイヤ押さえ部40によって保持してからこのスライダ26を前記ケース20に取り付けることができるため、前記スライダ26の組付け作業が容易となり作業者の負担を軽減することができる。
そして、前記スライダ26がピン11を介して前記携帯電話本体2の側面に支持され、前記ケース20が前記スライドカバー3の側壁内側に固定して配設されていることで、前記スライドユニット10を外部に露出させずに前記スライドカバー3の開閉をすることができるため、前記携帯電話1の外観品質を低下させることなしに商品性を向上させることが可能となる。
前記スライダユニット10が前記携帯電話本体2と前記スライドカバー3の側壁との間に介装されていることで、前記スライドカバー3と携帯電話本体2との間のスペースを有効利用して、前記スライドカバー3の操作性を向上させることができるため、様々な態様の携帯電話1のスライドカバー3に適用することができる。
とりわけ、誤操作をすることが多い携帯電話1の操作部5では前記スライダユニット10を前記スライドカバー3に取り付けることで開閉操作を容易に行うことができるため有利である。
次に、第二の実施の形態を図10に基づいて簡単に説明する。尚、同一部分に同一符号を付して説明する。
この第二の実施の形態において、ケース20にシールドケース18が取り付けられ、このケース20にスライド自在にスライダ26が設けられ、このスライダ26と併設してCワイヤ34が取り付けられている点、スライダ26のピン11が長孔19に沿ってスライド自在に案内され、ワイヤ押さえ部40で押圧されたCワイヤ34が溝37に沿って移動する点などの基本的構成は前記実施の形態と同様である。ここで、前記スライダ26はケース20に基端が取り付けられたコイルばね43の先端が取り付けられ、このコイルばね43は引っ張りばねとしてスライダ26を介したスライドカバー3の開閉動作に寄与しているものである。
この第二の実施の形態によれば、前述の第一の実施の形態の効果に加え、シャフト24を廃止できる点で軽量化を図れるメリットがある。
尚、この発明は上述した各実施の形態に限られるものではなく、デジタルカメラ等の携帯製品に適用してもよい。さらに、前記スライドカバー3の開又は閉方向つまり前記コイルばね27によって付勢する方向を適宜選択してよい。そして、このスライドユニット10のケース20を前記スライドカバー3に一体で形成してもよく、前記ピン11を携帯電話本体2又はスライダ26と一体で設けてもよい。また、例えばスライドユニット10を携帯電話本体2の正面と前記スライドカバー3の間に介装するなど取り付け位置は適宜選択してもよい。
この発明の実施の形態の携帯電話の斜視図である。 この発明の実施の形態のスライドカバーを外した状態の携帯電話の斜視図である。 この発明の第一の実施の形態の図1のA−A線に沿う断面図である。 この発明の第一の実施の形態のスライドユニットの斜視図である。 この発明の第一の実施の形態のスライドユニットの分解斜視図である。 この発明の第一の実施の形態のケースに組付けられた状態のスライダの斜視図である。 この発明の第一の実施の形態の図5のB方向から見た矢視図である。 この発明の第一の実施の形態の図5のC部拡大図である。 この発明の第一の実施の形態のハートカム部の説明図である。 この発明の第二の実施の形態のスライドユニットの縦断面図である。
符号の説明
1 携帯電話
2 携帯電話本体(携帯製品本体)
3 スライドカバー(カバー)
20 ケース
26 スライダ
27 コイルばね
34 Cワイヤ(カムフォロア)
35 一端部(一端)
36 他端部(他端)
37 ワイヤガイド(ガイド)
40 ワイヤ押さえ部(押さえ部)
43 コイルばね

Claims (6)

  1. 携帯製品本体とこの携帯製品本体の正面をスライド可能に覆うカバーとの間に介装され、カバーを携帯製品本体に対して開位置又は閉位置に付勢する携帯製品用スライドユニットであって、前記カバーの開閉方向に沿って配置されたケースと、ケースに沿って摺動可能なスライダと、前記スライダを付勢するコイルばねと、前記スライダに一端が支持されるカムフォロアと、このカムフォロアの他端を案内し端部にハートカム機構を有するガイドとを備えたことを特徴とする携帯製品用スライドユニット。
  2. 前記コイルばねに併設して細棒状のカムフォロアが配置されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯製品用スライドユニット。
  3. 前記スライダには、前記カムフォロアを前記ハートカム機構のカム溝に押圧保持させる押さえ部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の携帯製品用スライドユニット。
  4. 前記スライダが前記携帯製品本体に支持され、前記ケースが前記カバーに固定して配設されていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の携帯製品用スライドユニット。
  5. 前記携帯製品本体とこの携帯製品本体を覆う前記カバーの側壁との間に介装されていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の携帯製品用スライドユニット。
  6. 前記携帯製品は携帯電話であることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の携帯製品用スライドユニット。

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