JP2005303662A - 携帯製品用スライドユニット及び携帯製品 - Google Patents

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清 近重
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Abstract

【課題】 特に、携帯製品本体とカバーとの間の連結部材の耐久性を向上した携帯製品用スライドユニットと、これを備えた携帯製品を提供する。
【解決手段】 カバーを携帯製品本体に対して開方向又は閉方向に付勢する携帯製品用スライドユニット10である。ケース11と、ケース11に沿って摺動可能なスライダと、スライダを付勢するコイルばねと、スライダに一端が支持されるカムフォロアと、このカムフォロアの他端24aを案内し端部にハートカム機構を有するガイド30と、スライダに連結し、携帯製品本体あるいはカバーの一方に連結する連結部材12とを備えている。連結部材12が、ケース11の外側を挟持した状態でケース11に対し摺動可能に設けられた挟持体13と、挟持体13と一体に形成され、かつ携帯製品本体あるいはカバーの一方に係止する係止部14とからなっている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、携帯製品用のスライドユニットと、このスライドユニットを備えた携帯電話等の携帯製品に関する。
従来、例えばデジタルカメラや携帯電話に代表される携帯製品の中には、表示部又はレンズの保護、あるいはスイッチ類の誤操作の防止等を目的とするカバーを備えたものがある。このようなカバーの中でも特にスライドカバーは、持ち運び時に誤操作がなく開閉操作が容易であることから、持ち歩いて使用する際の使い勝手がよく、様々な携帯製品に採用されている。
近年、これらのスライドカバーにおいてはさらなる商品性の向上が要望されており、例えば開閉状態を保持するロック機構を設けたスライドカバーが知られている(例えば、特許文献1参照。
)。
特開2001−119456号公報
しかしながら、前述したロック機構を設けたスライドカバーの場合、前記カバーのロック状態を解除するためには、より大きい操作荷重を前記スライドカバーに加える必要があり、特に手荷物を持ったような力を加えにくい状態では容易に前記スライドカバーの開閉操作を行うことができず、操作者の負担が増加してしまう。
また、前記スライドカバーの開閉時に大きい操作荷重が必要となることから、このスライドカバーを迅速に開閉することが難しく、操作性に劣ってしまう。
さらに、大きい操作荷重がかかると、必然的に機器本体とスライドカバーとの間を連結する部材に大きな負荷がかかり、この部分における耐久性が問題になってしまう。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、小さい操作荷重で容易に且つ迅速にスライドカバーの開閉を可能にし、さらには機器本体とスライドカバーとの間の連結部材の耐久性を向上した携帯製品用スライドユニットと、これを備えた携帯製品を提供することを目的としている。
本発明の携帯製品用スライドユニットは、携帯製品本体とこの携帯製品本体の正面をスライド可能に覆うカバーとの間に介装され、カバーを携帯製品本体に対して開方向又は閉方向に付勢する携帯製品用スライドユニットであって、
前記カバーの開閉方向に沿って配置されたケースと、前記ケースに沿って摺動可能なスライダと、前記スライダを付勢するコイルばねと、前記スライダに一端が支持されるカムフォロアと、このカムフォロアの他端を案内し端部にハートカム機構を有するガイドと、前記スライダに連結し、かつ前記携帯製品本体あるいはカバーのいずれか一方に連結する連結部材とを備えてなり、
前記連結部材が、前記ケースの外側を挟持した状態で該ケースに対し摺動可能に設けられた挟持体と、該挟持体と一体に形成され、かつ前記携帯製品本体あるいはカバーのいずれか一方に係止する係止部とからなることを特徴としている。
この携帯製品用スライドユニットによれば、コイルばねを用いてストローク量を十分に確保するとともに、前記コイルばねの付勢力で前記カバーを開方向又は閉方向にスライドさせることが可能となる。
また、前記ハートカム機構を設けたことで、操作荷重を低減しても節度感を得ることが可能となる。
さらに、前記連結部材が挟持体とこれに一体に形成された係止部とからなっているので、携帯製品本体あるいはカバーのいずれか一方に係合した係止部に大きい操作荷重がかかっても、この操作荷重が挟持体に伝わってここに分散されるため、係止部自体で受ける負荷(荷重)が小さくなり、したがって係止部における耐久性が向上する。
また、前記携帯製品用スライドユニットにおいては、前記ガイドにおけるハートカム機構が、前記ケースの外側で、かつ前記連結部材の係止部側に設けられているのが好ましい。
このようにケースの外側にハートカム機構を設けることにより、ケース自体の厚さを薄くすることが可能となる。また、連結部材の係止部側にはこの係止部と一体の挟持体があるが、前記ハートカム機構を挟持体とほぼ同じ厚さとすることにより、ハートカム機構をケースの外側に設けたことによる全体の実質的な厚みの増加をなくすことが可能になる。
また、前記携帯製品用スライドユニットにおいては、前記スライダを付勢するコイルばねが、複数本並列に設けられているのが好ましい。
コイルばねのばね定数については、スライダに対して所望の付勢力を発生できるように予め設定しておく必要がある。ところが、1本で所望の付勢力を得るためには、比較的強いばね定数が必要になることから、多数回の伸縮動作によってへたりによる付勢力の低下が生じ易くなってしまう。これに対し、コイルばねを複数本並列に設け、全体で所望の付勢力を得るようにすることにより、個々のコイルばねについては前記の1本しか設けない場合に比べ、そのばね定数を低くすることができる。その結果、個々のコイルばねについてはへたりによる付勢力の低下が防止され、これにより前記の携帯製品用スライドユニットは、全体として耐久性が向上したものとなる。また、このようにコイルばねを複数設けることで、合計した付勢力が大きくなることから、1本の場合に比べ個々のコイルばねの長さを短くすることが可能となり、これにより携帯製品用スライドユニット全体の長さを短くすることが可能になる。
また、前記携帯製品用スライドユニットにおいては、前記ケースに、前記連結部材の挟持体の摺動を規制する規制部が設けられているのが好ましい。
コイルばねの付勢力で前記カバーを開方向又は閉方向にスライドさせた際、コイルばねの付勢力が強すぎるとカバーが勢いよくスライドし、携帯製品に対し好ましくない機械的衝撃が与えられてしまう。
そこで、前述したように規制部を設け、連結部材の挟持体がケースを摺動するのを規制してその摺動速度を緩めるように作用させることにより、カバーが勢いよくスライドするのを防止することが可能になる。
本発明の携帯製品は、前記の携帯製品用スライドユニットを備えたことを特徴としている。なお、このような携帯製品としては、特に携帯電話とするのが好ましい。
この携帯製品にあっては、前述したようにコイルばねの付勢力でカバーを開方向又は閉方向にスライドさせることができ、また、ハートカム機構を設けたことで操作荷重を低減しても節度感を得ることができ、しかも、係止部における耐久性を向上したスライドユニットを備えているので、操作性に優れ、さらに耐久性にも優れたものとなる。
また、この携帯製品を携帯電話に適用した場合に、誤操作をなくすためキー操作部をカバーで覆いつつも、カバーの開閉操作を容易に行うことが可能になる。
本発明の携帯製品用スライドユニットは、コイルばねの付勢力でカバーを開方向又は閉方向にスライドさせることができ、またハートカム機構を設けたことで操作荷重を低減しても節度感を得ることができるなど、操作性を向上することができ、しかも、係止部における耐久性を向上することもできる。
本発明の携帯製品は、前記の携帯製品用スライドユニットを備えているので、この携帯製品自体も操作性に優れ、また耐久性にも優れたものとなる。
以下、本発明を詳しく説明する。
図1は、本発明の携帯製品を携帯電話に適用した場合の一実施形態を示す図であり、図1中符号1は携帯電話(携帯製品)である。この携帯電話1は、機器本体(携帯製品本体)2と、この機器本体2の正面側(表面側)を覆うスライドカバー(カバー)3とから構成されたものである。
機器本体2には、その正面上部に例えば電話番号や各種情報等を表示する表示部4が設けられ、正面下部には、例えば電話番号やメールの文字を入力するための複数の操作ボタンからなる操作部5が、段差部を有した状態に成型されて形成されている。また、この機器本体2の正面上部には、正面下部との境界部分に下側に向かう半円形上の凸部6が設けられている。そして、機器本体2の側面には、前記スライドカバー3を案内する案内溝7が設けられている。
前記スライドカバー3は、前記操作部5をスライド操作によって開閉自在に覆うもので、前記機器本体2の正面側を構成する上壁から側面側を構成する側壁に回り込んで断面略コ字状に形成されたものである。さらに、前記スライドカバー3の上面は前記表示部4が配置された機器本体2の正面と面一に形成されており、前記スライドカバー3の上縁には凸部6に整合した凹部8が形成されている。つまり、前記スライドカバー3を全閉にすると、スライドカバー3の凹部8が前記凸部6に嵌合するとともに、スライドカバー3の上縁が前記操作部5上縁の段差に密着し、これによって前記操作部5は前記スライドカバー3によって密閉されるようになっている。
図2に示すように、前記スライドカバー3の側壁内側には、スライドカバー3のスライド動作をガイドするための突条9,9が設けられている。これら突条9,9は、前記案内溝7,7に係合した状態で該案内溝7,7内を摺動するもので、スライドカバー3の上縁部から前記案内溝7,7の長さ方向に沿って形成配置されたものである。
また、前記突条9,9の近傍には、前記スライドカバー3の上壁側に、本発明の携帯製品用スライドユニットの一実施形態となるスライドユニット10,10が取り付けられている。これらスライドユニット10,10は、前記スライドカバー3よりも長さが短く形成されたもので、前記突条9,9の長さ方向に沿って配設されたものである。このような構成のもとにスライドユニット10,10は、前記スライドカバー3と前記機器本体2との間に介装されたものとなっている。
ここで、スライドユニット10は、図3に示すようにその内部及び外部に付勢機構を有したケース11と、このケース11に対し移動可能に設けられた連結部材12とからなるものである。連結部材12は、前記ケース11の外側を挟持した状態でこれに摺動可能に設けられた挟持体13と、該挟持体13と一体に形成され、かつ前記機器本体2に係止する円柱状のピン(係止部)14とからなるものである。ピン14には、その上面側に雌螺子孔14aが形成されており、ここに雄螺子(図示せず)が締結されることにより、後述するようにピン14は機器本体2に一体的に取り付けられるようになっている。
すなわち、図2に示したように機器本体2の下部側面には、前記案内溝7,7より正面側(表面側)に係止穴15,15が形成されており、図4に示すようにこれら係止穴15,15には、前記のピン14,14がそれぞれ係止している。そして、機器本体2の内側から係止孔15,15内のピン14,14に対し、その雌螺子部(図示せず)に係止するように雄螺子14bが締結されることにより、前述したようにピン14は機器本体2に一体的に取り付けられたものとなっている。このような構成のもとにスライドカバー3は、スライドユニット10,10を介して機器本体2に対し移動可能に取り付けられたものとなっている。
なお、図4では機器本体2の内部構成についての図示を省略している。
前記機器本体2には、図2に示すように通話するためのスピーカ用の音孔16とマイク用の音孔17とがそれぞれ前記表示部4の上縁近傍と前記操作部5の下部に設けられている。さらに、前記スライドカバー3にも音孔18が形成されており、この音孔18は、前記スライドカバー3が全閉時に前記マイク用の音孔17の真上に位置するように形成されている。
前記表示部4の下縁近傍には、例えばリダイヤルや受信等の操作を行うための操作ボタン19a,19b,19cが設けられている。これら操作ボタン19a,19b,19cは前記表示部4の近傍に配置され、前記スライドカバー3が全閉の状態であっても操作することが可能となっている。
なお、機器本体2の上面にはアンテナ20が設けられている。また、図1ではスライドカバー3が全開の状態を示している。
スライドユニット10は、図3に示したように略直方体状に形成されたケース11を有し、このケース11に設けられた付勢機構で連結部材12を介してスライドカバー3を一方の方向、本実施形態ではスライドカバー3を閉方向、すなわち閉じる方向に付勢するものとなっている。
ケース11は、図5に示すように細長い下ケース20と、これの上部開口側を覆う上ケース21とからなるものである。これら下ケース20及び上ケース21は、いずれも板金製のもので、切り欠き加工や折り曲げ加工によって成形されたものである。これら下ケース20及び上ケース21には、それぞれの長辺側に係合部(図示せず)が形成されており、これら係合部が互いに係合させられることにより、下ケース20と上ケース21とは一体化されてケース11を構成するようになっている。
下ケース20は、その端面形状が、底部側が狭く上部側が広い略T字状のもので、その底部には取付片(図示せず)が切り欠き加工や折り曲げ加工によって形成されている。そして、この取付片が螺子止め等によってスライドカバー3に取り付けられたことにより、該下ケース20はスライドカバー3に取り付けられたものとなっている。また、この下ケース20の内部には、該下ケース20の長辺方向に沿って摺動可能なスライダ22と、このスライダ22を付勢する二本のコイルばね23,23と、前記スライダ22に一端が支持されたカムフォロア24とが設けられている。この下ケース20には、図6に示すようにその底面に、その一部が切り欠かれ、さらに折り曲げられ立ち上げられてなる仕切り25が、下ケース20の長辺方向に沿って二列に形成されている。
また、この下ケース20の一方の端部側には、前記コイルばね23,23の端部に当接するストッパー26,26が、前記仕切り25と同様に底面の一部が切り欠かれ、立ち上げられたことによって形成されている。また、これらストッパー26,26よりさらに端部側には、板ばね20aが、底面の一部が切り欠かれ、立ち上げられたことによって形成されている。この板ばね20aは、後述するカムフォロア24の他端部24aを上ケース21側に付勢し、これによってこの他端部24aを、後述するカム溝32内に入り込ませてその底面上を良好に走行させるためである。
スライダ22は、平面視T字状のもので、下ケース20の幅方向(短辺方向)に沿って設けられる受け部22aと、下ケース20の長さ方向(長辺方向)に沿って設けられるガイド部22bとからなる樹脂製のものである。ガイド部22bは、前述したようにスライダ22が下ケース20の長辺方向に沿って摺動した際、前記の仕切り25,25に干渉されることなく、これらの間を通り抜けることができるように形成配置されている。また、受け部22aには、その底部側に二本の溝27,27が形成されており、これら溝27,27が前記の仕切り25,25と対応した位置に形成されていることにより、受け部22aも仕切り25,25に干渉されることなく、これらの上を通過することができるようになっている。
このスライダ22の、受け部22aにおけるガイド部22b側の側壁面には、2本のコイルばね23,23の一端側がそれぞれ当接している。すなわち、これらコイルばね23,23は、図5に示したようにスライダ22の受け部22aと前記ストッパー26との間に、並列に設けられたものである。これらコイルばね23,23は、前記スライドカバー3のストロークに対応した圧縮ストロークを有したもので、その圧縮方向で使用する押しばねである。このような押しばねは、端部にフックを必要とする引きばねよりも実質的なストロークを長く確保できるため、寸法を短くするうえで有利である。
また、前記スライダ22のガイド部22bには、図6に示すように支持孔28が形成されており、この支持孔28には、カムフォロア24の一端部(一端)が下側から上に向けて挿入され、ここに保持されている。このカムフォロア24は、略コ字状に形成された細棒状のもので、前記支持孔28に回動可能に保持されたことによってその他端部24a側が、水平方向にてある程度の傾動が許容されたものとなっている。なお、このカムフォロア24は、例えばピアノ線等の弾性を有した線材の両端を曲げ加工によって略垂直方向に折曲して形成されたものである。
また、前記スライダ22のガイド部22bには、カムフォロア24を取り付けるための支持孔28とは別に、前記連結部材12を連結するための連結孔29が形成されている。
上ケース21は、図5に示したように平面視した状態で下ケース20とほぼ同一の形状を有したもので、その上面には、前記カムフォロア24の他端部24aを案内するための開口からなるガイド30が形成されている。このガイド30は、後述するように前記他端部24aを直線的に案内する直線部30aと、ハートカム機構に対応した略ハート形状のハート部30bとからなっている。
ここで、図3に示したように前記連結部材12の挟持体13には貫通孔13aが形成されており、この貫通孔13aには取付ピン13bが挿通されている。そして、この取付ピン13bは、前記ガイド30の直線部30aを通って前記スライダ22の連結孔29に係止している。このような構成のもとに連結部材12は、取付ピン13bによってスライダ22に連結したものとなっており、かつ、後述するスライダ22の移動(摺動)に伴われてケース11上を摺動するようになっている。
また、このガイド30の、前記ハート部30b上には、これを覆ってハートカム機構部31が取り付けられている。このハートカム機構部31は、図7に示すようにその裏面側、すなわち前記ハート部30bに向く側に、前記カムフォロア24とともに本発明におけるハートカム機構を構成するカム溝32が形成されている。このカム溝32は、平面視略ハート状のもので、前記カムフォロア24の他端部24aがこのカム溝32内を相対的に摺動することで、前記スライドカバー3の位置決めをなすものとなっている。また、このハートカム機構部31には、前記カム溝32の外側に、二つの係合突起33,33が形成されており、これら係合突起33,33が図5に示した上ケース21の係合孔34,34に係合することにより、ハートカム機構部31は図8に示すように上ケース21に取付固定されたものとなっている。
前記カム溝32は、図8に示すように上ケース21に前記ガイド30のハート部30b内に臨むよう形成配置されたもので、これによってケース11内に設けられたカムフォロア24の他端部24aは、このカム溝32内を相対的に摺動できるようになっている。
ここで、前記カム溝32には、図9に示すように、前記カムフォロア24の他端部24aが矢印方向に一方通行で進むべく、各所定位置に段差や傾斜が設けられている。すなわち、前述のスライドカバー3が開かれておらず、したがって前記スライダ22が前記ピン14によって移動させられていない初期状態において、前記カムフォロア24の他端部24aは、ガイド30における直線部30aの、カム溝32と反対の側に位置することとなる。
そして、前記スライドカバー3が開かれて前記スライダ22がケース11内をその長辺方向に相対的に前進すると、前記ガイド30及びカム溝32は、カムフォロア24の他端部24aを、矢印に沿ってa、b、cの各地点を通って走行させ、さらに地点dに至らせる。地点bでは、前記カム溝32が二方向に分岐しているものの、一方の側に段差を形成していることにより、矢印に沿って地点cに向けて走行させるようになっている。
また、地点cを経て地点dに至ると、後述するように前記スライドカバー3への押圧が解除されることでスライダ22の移動が停止させられ、この状態に保持される。
そして、この状態から再度スライドカバー3が押圧され、スライダ22が前進させられると、カム溝32は、カムフォロア24の他端部24aを、矢印に沿ってe地点を通って地点bに走行させ、さらに地点aに復帰させる。地点dでは、地点cに戻る方向に段差が形成されていることにより、必ず地点eに向けて走行させるようになっている。
また、上ケース21には、図3、図5に示したように前記ハートカム機構部31と反対の側の上面に、前記連結部材12の挟持体13の摺動を規制する規制部35が設けられている。この規制部35は、ガイド30における直線部30aの両側にそれぞれ形成されたもので、上ケース21の一部を前記直線部30aの長さ方向に沿って2箇所切り欠き、これら切り欠きの間の細板部をその中央部が上方に突出するように曲げ加工することにより、形成されたものである。すなわち、このように曲げ加工されることによって細板部にはばね性が付与され、これにより前記挟持体13が摺動してこの細板部(規制部35)を通過する際、規制部35(細板部)は板ばねとして機能して挟持体13を付勢し、これによってその摺動を規制するものとなっているのである。
このような構成の携帯電話1を使用するべく、図1に示したように利用者がスライドカバー3を開くと、このスライドカバー3に取り付けられたスライドユニット10,10も、スライドカバー3とともに移動する。すると、スライドユニット10,10における連結部材12は、そのピン14,14が機器本体2に一体的に取り付けられているので、その挟持体13がケース11上を相対的に摺動するようになる。このとき、連結部材12には、取付ピン13bによってケース11内のスライダ22が連結されているため、スライダ22は、コイルばね23,23の付勢力に抗してケース11内を相対的に移動(摺動)する。
すると、スライダ22が移動することにより、スライダ22に一端が支持されたカムフォロア24も共に移動し、その他端部24aが、図9に示したようにガイド30の直線部30aを通ってハート部30b、すなわちカム溝32内に至る。そして、この他端部24aはさらにこのカム溝32内を相対的に移動し、矢印に沿って地点b、cの各地点を通り、地点dに至る。なお、このようにしてスライドカバー3を開き、スライダ22を相対移動させると、これに一方の側が当接するコイルばね23,23がストッパー26,26に押圧されて収縮し、これによってスライダ22を反対方向に付勢する付勢力を発生する。
ここで、特にカムフォロア24の他端部24aが地点aから地点bを通って地点cに至ると、図9に示すように他端部24aはそれ以上進めなくなり、操作者はこれを指先等で感知する。そこで、操作者はスライドカバー3を開くのを止めると、スライダ22は前記のコイルばね23,23の付勢力によって移動させられ、これによってカムフォロア24の他端部24aは地点cから地点dに移動する。そして、この地点dにてカムフォロア24の他端部24aはそれ以上コイルばね23の付勢方向に進めなくなることから、ここで停止する。したがって、これに伴われてスライドカバー3も移動し、図1に示したような全開の位置に保持される。
そして、携帯電話1の使用が終了し、スライドカバー3を閉じるには、このスライドカバー3を再度開く方向に押圧する(引っ張る)。すると、スライダ22が相対移動することでカムフォロア24の他端部24aが再度カム溝32内を相対的に移動し、図9に示すように地点dから地点eに移動する。地点eに至ると、他端部24aはそれ以上進めなくなり、操作者はこれを指先等で感知する。そこで、操作者はスライドカバー3の押圧(引っ張り)を止めると、スライダ22は前記のコイルばね23,23の付勢力によって移動させられ、これによってカムフォロア24の他端部24aは地点eから地点bを通って初期位置である地点aに戻り、ここで停止する。これにより、スライドカバー3は機器本体2に対して閉じた状態となる。
このとき、上ケース21には前述したように規制部35,35が設けられているので、スライダ22がコイルばね23,23の付勢力によって移動させられ、これによって連結部材12の挟持体13がケース11を摺動した際、前述したようにこの挟持体13は規制部35,35による付勢力によってその移動(摺動)が規制される。したがって、挟持体13とこれに連結するスライダ22及びスライドカバー3は、規制部35,35による規制によってその摺動速度が緩められ、これによりスライドカバー3は機器本体2に対して勢いよくスライドするのが防止される。
このような構成のスライドユニット10にあっては、コイルばね23を用いてスライダ22のストローク量を十分に確保するとともに、該コイルばね23の付勢力で前記スライドカバー3を閉方向に付勢することができる。
また、ハートカム機構を設けたことで、より少ない操作荷重で前記スライドカバー3を操作しても節度感を得ることができるため、前記スライドカバー3の開閉を容易に行うことができる。
さらに、連結部材12が挟持体13とこれに一体に形成されたピン14とからなっているので、機器本体2に係合したピン14に大きい操作荷重がかかっても、この操作荷重が挟持体13に伝わってここに分散されるため、ピン14自体で受ける負荷が小さくなり、したがってピン14における耐久性を向上させることができる。
また、ケース11の外側にハートカム機構部31を設けたことにより、ケース11自体の厚さを薄くすることができる。なお、連結部材12のピン14側にはこのピン14と一体の挟持体13があるが、前記ハートカム機構部31を挟持体13とほぼ同じ厚さとすることにより、ハートカム機構部31をケース11の外側に設けたことによる全体の実質的な厚みの増加をなくすことができ、したがってスライドユニット10全体の厚みの低減化を図ることができる。よって、携帯電話1(携帯製品)のさらなる小型化を可能にすることができる。
また、スライダ22を付勢するコイルばね23を、2本並列に設けて全体で所望の付勢力を得るようにしているので、個々のコイルばねについては1本しか設けない場合に比べ、そのばね定数を低くすることができる。その結果、個々のコイルばね23についてはへたりによる付勢力の低下が防止され、これによりスライドユニット10は、全体として耐久性が向上したものとなる。また、このようにコイルばねを複数設けることで、合計した付勢力を大きくすることができることから、1本の場合に比べ個々のコイルばねの長さを短くすることができ、したがってスライドユニット10全体の長さを短くすることができる。
また、前述したように上ケース21に規制部35,35を設けたので、これによる規制によってスライドカバー3が、機器本体2に対して勢いよくスライドするのを防止することができ、したがって、機器本体2に対して機械的衝撃が与えられてしまうのを防止することができる。
また、このようなスライドユニット10を備えた携帯電話(携帯製品)1は、前述したようにコイルばね23,23の付勢力でスライドカバー3を閉方向にスライドさせることができ、また、ハートカム機構を設けたことで操作荷重を低減しても節度感を得ることができ、しかも、ピン14における耐久性を向上したスライドユニット10を備えているので、操作性に優れ、さらに耐久性にも優れたものとなる。
さらに、携帯電話として、誤操作をなくすためキー操作部5をスライドカバー3で覆いつつも、カバー3の開閉操作を容易に行うことができる。
図10(a)、(b)は、本発明の携帯製品を携帯電話に適用した場合の他の実施形態を示す図であり、図1中符号40は携帯電話(携帯製品)、41は機器本体、42はカバーである。この携帯電話40が図1に示した携帯電話1と主に異なるところは、カバー42が機器本体41の上面(正面)にのみ摺動可能に載っており、本発明におけるスライドユニット10,10が、カバー42の下面側にあって、これと機器本体41との間にそれぞれ設けられている点にある。なお、本実施形態においては、カバー42の上面にテレビの表示部43が設けられており、これによって携帯電話40は、電話機などとしての機能以外に、テレビ機能も有したものとなっている。
このような携帯電話40において、スライドユニット10は、前記実施形態におけるスライドユニット10と同じ構成を有しており、図11に示すようにカバー42の下面側に形成された収納部44内に収納され、ここに取り付けられている。すなわち、ケース11の下ケース20側がカバー42に螺子止め等によって固定され、連結部材12のピン14が雄螺子14bによって機器本体41に固定されている。
このような構成のもとに、この携帯電話40におけるスライドユニット10も、コイルばね23,23の付勢力でスライドカバー3を閉方向にスライドさせることができ、また、ハートカム機構を設けたことで操作荷重を低減しても節度感を得ることができ、しかも、ピン14における耐久性を向上することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない限り種々の変更が可能である。例えば、前記実施形態ではカバー3,42側に、本発明のスライドユニット10のケース11側を設けたが、ケース11側を機器本体2,41側に設けるようにしてもよい。また、コイルばね23についても、これを2本用いるのに代えて、1本のみ、あるいは3本以上用いるようにしてもよい。さらに、コイルばね23によるスライダ22の付勢方向を、カバー3,42が閉じる方向でなく、これが開く方向に付勢するように構成してもよい。また、ハートカム機構部31を、ケース11の外側で、かつ連結部材12のピン14側に設けたが、これと反対側に設けるようにしてもよい。
また、前記実施形態では、本発明の携帯製品を携帯電話に適用した場合について説明したが、本発明の携帯製品としては、携帯電話以外にも、デジタルカメラ等の各種の携帯製品に適用することができる。
本発明の一実施形態として携帯電話の斜視図である。 図1に示した携帯電話の、スライドカバーを外した状態の斜視図である。 本発明のスライドユニットの概略構成を示す斜視図である。 図1に示した携帯電話のA−A線矢視断面図である。 図3に示したスライドユニットにおけるケースの分解斜視部である。 図5に示したケースにおける下ケース側の分解斜視部である。 ハートカム機構部31の概略構成を示す斜視図である。 上ケースに取り付られた状態のハートカム機構部の斜視図である。 ハートカム機構の説明図である。 (a)、(b)は本発明の他の実施形態として携帯電話の斜視図である。 図10に示した携帯電話のB−B線矢視断面図である。
符号の説明
1,40…携帯電話、2,41…機器本体(携帯製品本体)、
3…スライドカバー(カバー)、
10…スライドユニット(携帯製品用スライドユニット)、11…ケース、
12…連結部材、13…挟持体、14…ピン(係止部)、20…下ケース、
21…上ケース、22…スライダ、23…コイルばね、24…カムフォロア、
24a…他端部(他端)、30…ガイド、31…ハートカム機構部、32…カム溝、
35…規制部、42…カバー

Claims (6)

  1. 携帯製品本体とこの携帯製品本体の正面をスライド可能に覆うカバーとの間に介装され、カバーを携帯製品本体に対して開方向又は閉方向に付勢する携帯製品用スライドユニットであって、
    前記カバーの開閉方向に沿って配置されたケースと、前記ケースに沿って摺動可能なスライダと、前記スライダを付勢するコイルばねと、前記スライダに一端が支持されるカムフォロアと、このカムフォロアの他端を案内し端部にハートカム機構を有するガイドと、前記スライダに連結し、かつ前記携帯製品本体あるいはカバーのいずれか一方に連結する連結部材とを備えてなり、
    前記連結部材が、前記ケースの外側を挟持した状態で該ケースに対し摺動可能に設けられた挟持体と、該挟持体と一体に形成され、かつ前記携帯製品本体あるいはカバーのいずれか一方に係止する係止部とからなることを特徴とする携帯製品用スライドユニット。
  2. 前記ガイドにおけるハートカム機構が、前記ケースの外側で、かつ前記連結部材の係止部側に設けられていることを特徴とする請求項1記載の携帯製品用スライドユニット。
  3. 前記スライダを付勢するコイルばねが、複数本並列に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の携帯製品用スライドユニット。
  4. 前記ケースに、前記連結部材の挟持体の摺動を規制する規制部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の携帯製品用スライドユニット。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の携帯製品用スライドユニットを備えたことを特徴とする携帯製品。
  6. 携帯製品が携帯電話であることを特徴とする請求項5記載の携帯製品。
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