JP2019077835A - アントラセン系光ラジカル重合増感剤およびナフタレン系光ラジカル重合増感助剤を含む光ラジカル重合性組成物 - Google Patents

アントラセン系光ラジカル重合増感剤およびナフタレン系光ラジカル重合増感助剤を含む光ラジカル重合性組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】405nmなどの長波長域にピーク波長をもつ光によって重合することができる光ラジカル重合性組成物において、従来用いられていた光ラジカル重合開始剤であるアシルホスフィンオキサイド類をふくむ光ラジカル重合性組成物に代わり、活性が高く、環境にやさしい新たな光ラジカル重合性組成物を提供するとともに、硬化物の着色も低減できる光ラジカル重合性組成物の提供。【解決手段】380nm〜420nmの波長範囲内にピーク波長を有する光により光ラジカル重合する光ラジカル重合性組成物において、少なくともラジカル重合性化合物及び光ラジカル重合開始剤並びに光ラジカル重合増感剤としての式(1)で表されるアントラセン化合物及び光ラジカル重合増感助剤としての式(2)で表されるナフタレン化合物を含有する、光ラジカル重合性組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、ラジカル重合性組成物に関し、特に、光ラジカル重合開始剤とアントラセン系光ラジカル重合増感剤およびナフタレン系光ラジカル重合増感助剤を含む光ラジカル重合性組成物に関する。
従来から光ラジカル重合開始剤を用いたラジカル重合は多種知られている。それらの光ラジカル重合開始剤は、通常、使用頻度の高い高圧水銀ランプに最も感応しやすいように、すなわち365nm近辺にUV吸収があるように設計されている。しかしながら、近年、光源のLED化に伴い405nmなどの長波長域にピーク波長をもつUV―LED光源が用いられるようになり、そのような長波長の光に感応する光ラジカル重合開始剤あるいは光ラジカル重合増感剤と組み合わせた光ラジカル重合開始剤組成物が求められている。
そのような長波長に対応する光ラジカル重合開始剤としては、たとえばアシルホスフィンオキサイド類が知られている(チバ・スパシャリティ社製 irgacure819)(特許文献1参照)。しかしながら、これらアシルホスフィンオキサイドは光ラジカル重合開始剤として高活性ではあるものの、有機リン化合物が含まれるため、環境上好まれない。また、レジスト用光ラジカル重合性組成物に用いた場合、パターン輪郭の直線性が十分ではなく、解像性に問題があり、405nmなどの長波長域の光で高感度である光ラジカル重合開始剤及びその組成物が求められている。
一方、オニウム塩は光カチオン重合開始剤として用いられており、カチオン重合性化合物であるエポキシ化合物等の硬化に用いられ、その際、ジアルコキシアントラセン等の増感剤を共存させると光硬化が促進されることがすでに知られている(特許文献2参照)。
さらに、特許文献3、4には、光カチオン重合性組成物用の光カチオン重合増感剤として有用な組成物、当該光カチオン重合増感剤を含有する光感応性酸発生剤及び光硬化性組成物が開示されており、その中で、ジアルコキシアントラセン化合物とジアルコキシナフタレン化合物を含有する光カチオン重合増感剤が開示されている。しかし、あくまで、光カチオン重合性組成物の特許であり、光カチオン重合開始剤とカチオン重合性モノマーに対する光カチオン重合増感剤が開示されているものである。
また、特許文献5には、(A)カチオン重合性化合物、(B)光カチオン重合開始剤、(C)380nmより長い波長の光に極大吸収を示す光増感剤、及び(D)下式(I)のナフタレン系光増感助剤からなる光硬化性接着剤が開示されている。しかし、この光硬化性接着剤は光カチオン重合性組成物の特許であり、光カチオン重合開始剤とカチオン重合性化合物に対する光カチオン重合増感剤が開示されているものである。
更にまた、特許文献6には、カチオン重合性液状モノマー、光重合開始剤、及びトナー粒子を含有する紫外線硬化型液体現像剤であって、光重合増感剤として、チオキサントン系化合物又はアントラセン系化合物を含有し、光重合増感助剤がナフタレン系化合物を含有する紫外線硬化型液体現像剤が開示されている。しかし、この紫外線硬化型液体現像剤も光カチオン重合性組成物の特許であり、光カチオン重合開始剤とカチオン重合性化合物に対する光カチオン重合増感剤が開示されているものである。
そしてまた、特許文献7には、光硬化型インクジェット印刷用インク組成物であって、活性エネルギー線により開始剤機能が発現するカチオン重合開始剤、400nm以上の波長の光により増感機能が発現する増感剤、および400nm未満の波長の光により増感機能が発現する増感助剤を含有することを特徴とする光硬化型インクジェット印刷用インク組成物が開示されている。しかし、この光硬化型インクジェット印刷用インク組成物も光カチオン重合性組成物の特許であり、光カチオン重合開始剤とカチオン重合性化合物に対する光カチオン重合増感剤が開示されているものである。
以上述べたように、従来より、アントラセン系化合物とナフタレン系化合物の両方を用いる増感剤組成物は知られているが、あくまで、カチオン重合化合物を効率的に重合させるために用いているものであり、光カチオン重合開始剤に対する光カチオン重合増感剤として用いられているものである。すなわち、光カチオン重合開始剤を分解して酸を発生させるための増感剤として用いられているものであり、光ラジカル重合開始剤及びラジカル重合性化合物との組合せ及び光ラジカル重合性組成物に関して当該組み合わせが新たな効果を発現することに関しては記載されておらず、当該組み合わせをラジカル重合性組成物にも応用できるとの示唆もない。
一般的に、カチオン重合とラジカル重合では、反応機構が全く異なるため、カチオン重合で有効な光重合増感剤が、ラジカル重合でも効果があるということはできない。のみならず、特許文献8には、本発明の化合物である、ジアルコキシナフタレン化合物、ジアルコキシアントラセン化合物が、縮合多環芳香族骨格を有する重合禁止剤として開示されている。すなわち、本発明の化合物は、ラジカル重合に対して優れた重合禁止剤であることが示されており、例えば、ラジカル重合性組成物にたかだか200重量ppmのジアルコキシナフタレンを添加するだけで、ラジカル重合を著しく禁止することが実施例で示されている。
更にまた、光重合増感剤としてジアルコキシアントラセンを用いると硬化物に着色が生じるが、いずれの特許文献においても、この問題について言及されておらず、またその着色低減方法の記載も示唆もない。
そして更にまた、ラジカル重合はその重合方法の性質から未反応の残存成分(残存モノマー)が必ず幾分か残ることが知られているが、環境衛生面の点からラジカル重合硬化物の残存モノマーをなるべく低減されることが望まれている。そのため、反応活性を高めるため、ラジカル重合開始剤の量を増やすなど対策が練られている(特許文献9)が、硬化物の物性等に問題が出るため、開始剤を増やすことなく、光ラジカル重合の開始活性をあげる方法が求められている。
特開平10−02997号公報 特許第03437069号公報 国際公開2007/126066号パンフレット 特開2011−246606号公報 特開2011−28234号公報 特開2016−224406号公報 国際公開2007/074768号パンフレット 特開2012−111741号公報 特開2008−266556号公報
よって、本発明は、405nmなどの長波長域にピーク波長をもつ光によって重合することができる光ラジカル重合性組成物において、従来用いられていた光ラジカル重合開始剤であるアシルホスフィンオキサイド類をふくむ光ラジカル重合性組成物に代わり、活性が高く、環境にやさしい新たな光ラジカル重合性組成物を提供するとともに、硬化物の着色も低減できる光ラジカル重合性組成物を提供するものである。
発明者らは、アントラセン化合物及びナフタレン化合物の光重合反応における作用効果を鋭意研究した結果、通常はラジカル重合禁止剤として作用するアントラセン化合物及びナフタレン化合物を光ラジカル重合開始剤とともにラジカル重合性化合物に添加したラジカル重合性組成物において、当該アントラセン化合物及びナフタレン化合物が、特定の波長を照射することにより、ラジカル重合を阻害しないばかりか、むしろ協業して、光ラジカル重合を促進する光ラジカル重合増感剤として光ラジカル重合開始剤に作用して、ラジカル重合速度を著しく増進すること、及び、当該光ラジカル重合によって得られた硬化物において、アントラセン化合物由来の着色を低減できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明における第一の発明は、380nm〜420nmの波長範囲内にピーク波長を有する光により光ラジカル重合する光ラジカル重合性組成物において、少なくともラジカル重合性化合物及び光ラジカル重合開始剤並びに光ラジカル重合増感剤としての一般式(1)で表されるアントラセン化合物及び光ラジカル重合増感助剤としての一般式(2)で表されるナフタレン化合物を含有することを特徴とする、光ラジカル重合性組成物に存する。
上記一般式(1)において、R及びRはそれぞれ炭素数1から20のアルキル基、炭素数6から20のアリール基、炭素数1から20のアルキル基を有するアルキルカルボニル基、炭素数6から20のアリール基を有するアリールカルボニル基、炭素数1から20のアルキル基を有するアルキルオキシカルボニル基又は炭素数6から20のアリール基を有するアリールオキシカルボニル基を表し、R,Rは同一であっても異なっていてもよい。また、X、Yは水素原子又は炭素数1から8のアルキル基を表し、X、Yは同一であっても異なっていてもよい。
上記一般式(2)において、R及びRはそれぞれ水素原子、炭素数1から20のアルキル基、炭素数6から20のアリール基、炭素数1から20のアルキル基を有するアルキルカルボニル基、炭素数6から20のアリール基を有するアリールカルボニル基、炭素数1から20のアルキル基を有するアルキルオキシカルボニル基又は炭素数6から20のアリール基を有するアリールオキシカルボニル基を表し、R、Rは同一であっても異なっていてもよい。また、X、Yは水素原子又は炭素数1から8のアルキル基を表し、X、Yは同一であっても異なっていてもよい。
第二の発明は、ラジカル重合性化合物が、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、フマル酸エステル若しくはスチレン又はそれらのオリゴマーである、第一の発明に記載の光ラジカル重合性組成物に存する。
第三の発明は、光ラジカル重合開始剤が、オニウム塩系光ラジカル重合開始剤であることを特徴とする、第一の発明又は第二の発明に記載の光ラジカル重合性組成物に存する。
第四の発明は、380nm〜420nmの波長範囲内にピーク波長を有する光が、385nm、395nm、405nm、415nmのいずれかにピーク波長を有する光であることを特徴とする、第一の発明乃至第三の発明のいずれかひとつに記載の光ラジカル重合性組成物に存する。
第五の発明は、380nm〜420nmの波長範囲内にピーク波長を有する光が、405nmにピーク波長を有する光であることを特徴とする、第一の発明乃至第三の発明のいずれかひとつに記載の光ラジカル重合性組成物に存する。
第六の発明は、ラジカル重合性化合物に対する光ラジカル重合増感剤としての一般式(1)で表されるアントラセン化合物の添加量が2.0重量%以下であることを特徴とする、第一の発明乃至第五の発明のいずれかひとつに記載の光ラジカル重合性組成物に存する。
本発明の光ラジカル重合性組成物は、405nmなどの長波長域にピーク波長をもつ光によって高活性に重合することができ、その硬化物の着色も低減できる。更に光ラジカル重合開始剤の量を増やすことなく、高活性な光ラジカル重合性組成物とすることができるため、残存モノマーの低減を図ることができる。
(アントラセン系ラジカル重合増感剤)
本発明におけるアントラセン系ラジカル重合増感剤は、下記一般式(1)で表される化合物である。
上記一般式(1)において、R及びRはそれぞれ炭素数1から20のアルキル基、炭素数6から20のアリール基、炭素数1から20のアルキル基を有するアルキルカルボニル基、炭素数6から20のアリール基を有するアリールカルボニル基、炭素数1から20のアルキル基を有するアルキルオキシカルボニル基又は炭素数6から20のアリール基を有するアリールオキシカルボニル基を表し、R,Rは同一であっても異なっていてもよい。また、X、Yは水素原子又は炭素数1から8のアルキル基を表し、X、Yは同一であっても異なっていてもよい。
一般式(1)中、R及びRで表される炭素数1から20のアルキル基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、n−アミル基、i−アミル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基、n−ドデシル基、n−トリデシル基、n−テトラデシル基、n−ペンタデシル基、n−ヘキサデシル基、n−ヘプタデシル基、n−オクタデシル基、n−ノナデシル基、n−イコシル基、シクロヘキシル基等の直鎖状、分枝鎖状又は環状のアルキル基を挙げることができる。炭素数6から20のアリール基としては置換基を有しても良いフェニル基、ナフチル基、アントラニル基等が挙げられる。
一般式(1)中、R及びRで表される炭素数1から20のアルキル基を有するアルキルカルボニル基としては、アセチル基、プロピオニル基、n−ブタノイル基、iso−ブタノイル基、n−ペンタノイル基、n−ヘキサノイル基、n−ヘプタノイル基、n−オクタノイル基、2−エチルヘキサノイル基、n−ノナノイル基、n−デカノイル基、n−ドデカノイル基等が挙げられる。また、炭素数6から20のアリール基を有するアリールカルボニル基としては、ベンゾイル基、ナフトイル基等が挙げられる。
一般式(1)中、R及びRで表される炭素数1から20のアルキル基を有するアルキルオキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、i−ブトキシカルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、n−ペンチルオキシカルボニル基、2,2−ジメチルプロポキシカルボニル基、シクロペンチルオキシカルボニル基、n−ヘキシルオキシカルボニル基、シクロヘキシルオキシカルボニル基、n−ヘプチルオキシカルボニル基、2−メチルペンチルオキシカルボニル基、n−オクチルオキシカルボニル基、2−エチルヘキシルオキシカルボニル基、n−ノニルオキシカルボニル基、n−デシルオキシカルボニル基、n−ウンデシルオキシカルボニル基、n−ドデシルオキシカルボニル基、n−トリデシルオキシカルボニル基、n−テトラデシルオキシカルボニル基、n−ペンタデシルオキシカルボニル基、n−ヘキサデシルオキシカルボニル基、n−ヘプタデシルオキシカルボニル基、n−オクタデシルオキシカルボニル基、n−ノナデシルオキシカルボニル基、n−イコシルオキシカルボニル基、シクロヘキシルオキシカルボニル基等の直鎖状、分枝鎖状又は環状のアルキルオキシカルボニル基を挙げることができる。炭素数6から20のアリール基を有するアリールオキシカルボニル基としては、例えば、フェノキシカルボニル基、1−ナフチルオキシカルボニル基、2−ナフチルオキシカルボニル基、3−フェナントリルオキシカルボニル基、2−アントリルオキシカルボニル基等を挙げることができる。
一般式(1)中、X及びYで表される炭素数1から8のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、n−アミル基、i−アミル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基等が挙げられる。
一般式(1)で表される本発明のアントラセン化合物のうち、R及びRがアルキル基又はアリール基である場合を9,10−ジアルコキシアントラセン化合物と称するが、それらの例としては次のようなものが挙げられる。
まず初めに、X、Yがともに水素原子である場合は、9,10−ジメトキシアントラセン、9,10−ジエトキシアントラセン、9,10−ジプロポキシアントラセン、9,10−ジブトキシアントラセン、9,10−ジアミルオキシアントラセン、9,10−ジヘキシルオキシアントラセン、9,10−ジヘプチルオキシアントラセン、9,10−ジオクチルオキシアントラセン、9,10−ビス(2−エチルヘキシル)オキシアントラセン、9,10−ジデシルオキシアントラセン、9,10−ジドデシルオキシアントラセン、9,10−ジフェニルオキシアントラセン、9,10−ジナフチルオキシアントラセン等が挙げられる。
次に、Xがアルキル基であり、Yが水素原子である場合の例としては、2−メチル−9,10−ジメトキシアントラセン、2−メチル−9,10−ジエトキシアントラセン、2−メチル−9,10−ジプロポキシアントラセン、2−メチル−9,10−ジブトキシアントラセン、2−メチル−9,10−ジアミルオキシアントラセン、2−メチル−9,10−ジヘキシルオキシアントラセン、2−メチル−9,10−ジヘプチルオキシアントラセン、2−メチル−9,10−ジオクチルオキシアントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−エチルヘキシル)オキシアントラセン、2−メチル−9,10−ジデシルオキシアントラセン、2−メチル−9,10−ジドデシルオキシアントラセン等が挙げられる。
9,10−ジオキシアントラセン化合物のその他の例としては、2−クロロ−9,10−ジメトキシアントラセン、2−クロロ−9,10−ジエトキシアントラセン、2−クロロ−9,10−ジプロポキシアントラセン、2−クロロ−9,10−ジブトキシアントラセン、2−クロロ−9,10−ジアミルオキシアントラセン、2−クロロ−9,10−ジヘキシルオキシアントラセン、2−クロロ−9,10−ジヘプチルオキシアントラセン、2−クロロ−9,10−ジオクチルオキシアントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−エチルヘキシル)オキシアントラセン、2−クロロ−9,10−ジデシルオキシアントラセン、2−クロロ−9,10−ジドデシルオキシアントラセン等が挙げられる。
9,10−ジオキシアントラセン化合物のさらにその他の例としては、2−フェノキシ−9,10−ジメトキシアントラセン、2−フェノキシ−9,10−ジエトキシアントラセン、2−フェノキシ−9,10−ジプロポキシアントラセン、2−フェノキシ−9,10−ジブトキシアントラセン、2−フェノキシ−9,10−ジアミルオキシアントラセン、2−フェノキシ−9,10−ジヘキシルオキシアントラセン、2−フェノキシ−9,10−ジヘプチルオキシアントラセン、2−フェノキシ−9,10−ジオクチルオキシアントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−エチルヘキシル)オキシアントラセン、2−フェノキシ−9,10−ジデシルオキシアントラセン、2−フェノキシ−9,10−ジドデシルオキシアントラセン等も挙げられる。
一般式(1)で表される本発明のアントラセン化合物のうち、R及びRがアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基である場合を9,10−ビス(置換アシルオキシ)アントラセン化合物と称するがその例としては、次の化合物が挙げられる。
まず初めに、X、Yがともに水素原子である場合は、9,10−ジアセチルオキシアントラセン、9,10−ジプロピオニルオキシアントラセン、9,10−ビス(n−ブタノイルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(iso−ブタノイルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(n−ペンタノイルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(n−ヘキサノイルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(n−ヘプタノイルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(n−オクタノイルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−エチルヘキサノイルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(n−ノナノイルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(n−デカノイルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(n−ドデカノイルオキシ)アントラセン等が挙げられる。
次に、Xがアルキル基であり、Yが水素原子である場合の例としては、1−メチル−9,10−ジアセチルオキシアントラセン、1−メチル−9,10−ジプロピオニルオキシアントラセン、1−メチル−9,10−ビス(n−ブタノイルオキシ)アントラセン、1−メチル−9,10−ビス(iso−ブタノイルオキシ)アントラセン、1−メチル−9,10−ビス(n−ヘキサノイルオキシ)アントラセン、1−メチル−9,10−ビス(n−ヘプタノイルオキシ)アントラセン、1−メチル−9,10−ビス(n−オクタノイルオキシ)アントラセン、1−メチル−9,10−ビス(2−エチルヘキサノイルオキシ)アントラセン、1−メチル−9,10−ビス(n−ノナノイルオキシ)アントラセン、1−メチル−9,10−ビス(n−デカノイルオキシ)アントラセン、1−メチル−9,10−ビス(n−ドデカノイルオキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ジアセチルオキシアントラセン、2−メチル−9,10−ジプロピオニルオキシアントラセン、2−メチル−9,10−ビス(n−ブタノイルオキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(iso−ブタノイルオキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(n−ヘキサノイルオキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(n−ヘプタノイルオキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(n−オクタノイルオキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−エチルヘキサノイルオキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(n−ノナノイルオキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(n−デカノイルオキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(n−ドデカノイルオキシ)アントラセン、1−エチル−9,10−ジアセチルオキシアントラセン、1−エチル−9,10−ジプロピオニルオキシアントラセン、1−エチル−9,10−ビス(n−ブタノイルオキシ)アントラセン、1−エチル−9,10−ビス(iso−ブタノイルオキシ)アントラセン、1−エチル−9,10−ビス(n−ヘキサノイルオキシ)アントラセン、1−エチル−9,10−ビス(n−ヘプタノイルオキシ)アントラセン、1−エチル−9,10−ビス(n−オクタノイルオキシ)アントラセン、1−エチル−9,10−ビス(2−エチルヘキサノイルオキシ)アントラセン、1−エチル−9,10−ビス(n−ノナノイルオキシ)アントラセン、1−エチル−9,10−ビス(n−デカノイルオキシ)アントラセン、1−エチル−9,10−ビス(n−ドデカノイルオキシ)アントラセン、2−エチル−9,10−ジアセチルオキシアントラセン、2−エチル−9,10−ジプロピオニルオキシアントラセン、2−エチル−9,10−ビス(n−ブタノイルオキシ)アントラセン、2−エチル−9,10−ビス(iso−ブタノイルオキシ)アントラセン、2−エチル−9,10−ビス(n−ヘキサノイルオキシ)アントラセン、2−エチル−9,10−ビス(n−ヘプタノイルオキシ)アントラセン、2−エチル−9,10−ビス(n−オクタノイルオキシ)アントラセン、2−エチル−9,10−ビス(2−エチルヘキサノイルオキシ)アントラセン、2−エチル−9,10−ビス(n−ノナノイルオキシ)アントラセン、2−エチル−9,10−ビス(n−デカノイルオキシ)アントラセン、2−エチル−9,10−ビス(n−ドデカノイルオキシ)アントラセン等が挙げられる。
また、X、Yがともにアルキル基である場合の例としては、2,3−ジメチル−9,10−ジアセチルオキシアントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ジプロピオニルオキシアントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ビス(n−ブタノイルオキシ)アントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ビス(iso−ブタノイルオキシ)アントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ビス(n−ヘキサノイルオキシ)アントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ビス(n−ヘプタノイルオキシ)アントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ビス(n−オクタノイルオキシ)アントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ビス(2−エチルヘキサノイルオキシ)アントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ビス(n−ノナノイルオキシ)アントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ビス(n−デカノイルオキシ)アントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ビス(n−ドデカノイルオキシ)アントラセン、2,6−ジメチル−9,10−ジアセチルオキシアントラセン、2,6−ジメチル−9,10−ジプロピオニルオキシアントラセン、2,6−ジメチル−9,10−ビス(n−ブタノイルオキシ)アントラセン、2,6−ジメチル−9,10−ビス(iso−ブタノイルオキシ)アントラセン、2,6−ジメチル−9,10−ビス(n−ヘキサノイルオキシ)アントラセン、2,6−ジメチル−9,10−ビス(n−ヘプタノイルオキシ)アントラセン、2,6−ジメチル−9,10−ビス(n−オクタノイルオキシ)アントラセン、2,6−ジメチル−9,10−ビス(2−エチルヘキサノイルオキシ)アントラセン、2,6−ジメチル−9,10−ビス(n−ノナノイルオキシ)アントラセン、2,6−ジメチル−9,10−ビス(n−デカノイルオキシ)アントラセン、2,6−ジメチル−9,10−ビス(n−ドデカノイルオキシ)アントラセン、2,7−ジメチル−9,10−ジアセチルオキシアントラセン、2,7−ジメチル−9,10−ジプロピオニルオキシアントラセン、2,7−ジメチル−9,10−ビス(n−ブタノイルオキシ)アントラセン、2,7−ジメチル−9,10−ビス(iso−ブタノイルオキシ)アントラセン、2,7−ジメチル−9,10−ビス(n−ヘキサノイルオキシ)アントラセン、2,7−ジメチル−9,10−ビス(n−ヘプタノイルオキシ)アントラセン、2,7−ジメチル−9,10−ビス(n−オクタノイルオキシ)アントラセン、2,7−ジメチル−9,10−ビス(2−エチルヘキサノイルオキシ)アントラセン、2,7−ジメチル−9,10−ビス(n−ノナノイルオキシ)アントラセン、2,7−ジメチル−9,10−ビス(n−デカノイルオキシ)アントラセン、2,7−ジメチル−9,10−ビス(n−ドデカノイルオキシ)アントラセン等が挙げられる。
次に、一般式(1)で表される本発明のアントラセン化合物のうち、R及びRがアルキルオキシカルボニル基又はアリールオキシカルボニル基である場合を9,10−ビス(アルコキシカルボニルオキシ)アントラセン化合物と称するがその例としては、次の化合物が挙げられる。
まず初めに、X及びYがともに水素原子である場合の例としては、9,10−ビス(メトキシカルボニルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(エトキシカルボニルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(n−プロポキシカルボニルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(i−プロポキシカルボニルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(n−ブトキシカルボニルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(i−ブトキシカルボニルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(n−ペンチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(i−ペンチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(n−ヘキシルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(n−ヘプチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(n−オクチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−エチルヘキシルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(アリルオキシカルボニルオキシ)アントラセン等が挙げられる。
次に、Xがアルキル基であり、Yが水素原子である場合の例としては、1−メチル−9,10−ビス(メトキシカルボニルオキシ)アントラセン、1−メチル−9,10−ビス(エトキシカルボニルオキシ)アントラセン、1−メチル−9,10−ビス(n−プロポキシカルボニルオキシ)アントラセン、1−メチル−9,10−ビス(i−プロポキシカルボニルオキシ)アントラセン、1−メチル−9,10−ビス(n−ブトキシカルボニルオキシ)アントラセン、1−メチル−9,10−ビス(i−ブトキシカルボニルオキシ)アントラセン、1−メチル−9,10−ビス(n−ペンチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、1−メチル−9,10−ビス(i−ペンチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、1−メチル−9,10−ビス(n−ヘキシルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、1−メチル−9,10−ビス(n−ヘプチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、1−メチル−9,10−ビス(n−オクチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、1−メチル−9,10−ビス(2−エチルヘキシルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、1−メチル−9,10−ビス(アリルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(メトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(エトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(n−プロポキシカルボニルオキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(i−プロポキシカルボニルオキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(n−ブトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(i−ブトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(n−ペンチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(i−ペンチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(n−ヘキシルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(n−ヘプチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(n−オクチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−エチルヘキシルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(アリルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、1−エチル−9,10−ビス(メトキシカルボニルオキシ)アントラセン、1−エチル−9,10−ビス(エトキシカルボニルオキシ)アントラセン、1−エチル−9,10−ビス(n−プロポキシカルボニルオキシ)アントラセン、1−エチル−9,10−ビス(i−プロポキシカルボニルオキシ)アントラセン、1−エチル−9,10−ビス(n−ブトキシカルボニルオキシ)アントラセン、1−エチル−9,10−ビス(i−ブトキシカルボニルオキシ)アントラセン、1−エチル−9,10−ビス(n−ペンチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、1−エチル−9,10−ビス(i−ペンチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、1−エチル−9,10−ビス(n−ヘキシルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、1−エチル−9,10−ビス(n−ヘプチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、1−エチル−9,10−ビス(n−オクチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、1−エチル−9,10−ビス(2−エチルヘキシルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、1−エチル−9,10−ビス(アリルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2−エチル−9,10−ビス(メトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2−エチル−9,10−ビス(エトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2−エチル−9,10−ビス(n−プロポキシカルボニルオキシ)アントラセン、2−エチル−9,10−ビス(i−プロポキシカルボニルオキシ)アントラセン、2−エチル−9,10−ビス(n−ブトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2−エチル−9,10−ビス(i−ブトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2−エチル−9,10−ビス(n−ペンチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2−エチル−9,10−ビス(i−ペンチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2−エチル−9,10−ビス(n−ヘキシルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2−エチル−9,10−ビス(n−ヘプチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2−エチル−9,10−ビス(n−オクチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2−エチル−9,10−ビス(2−エチルヘキシルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2−エチル−9,10−ビス(アリルオキシカルボニルオキシ)アントラセン等が挙げられる。
そして、X及びYがともにアルキル基である場合の例としては、2,3−ジメチル−9,10−ビス(メトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ビス(エトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ビス(n−プロポキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ビス(i−プロポキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ビス(n−ブトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ビス(i−ブトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ビス(n−ペンチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ビス(i−ペンチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ビス(n−ヘキシルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ビス(n−ヘプチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ビス(n−オクチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ビス(2−エチルヘキシルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ビス(アリルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,6−ジメチル−9,10−ビス(メトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,6−ジメチル−9,10−ビス(エトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,6−ジメチル−9,10−ビス(n−プロポキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,6−ジメチル−9,10−ビス(i−プロポキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,6−ジメチル−9,10−ビス(n−ブトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,6−ジメチル−9,10−ビス(i−ブトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,6−ジメチル−9,10−ビス(n−ペンチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,6−ジメチル−9,10−ビス(i−ペンチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,6−ジメチル−9,10−ビス(n−ヘキシルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,6−ジメチル−9,10−ビス(n−ヘプチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,6−ジメチル−9,10−ビス(n−オクチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,6−ジメチル−9,10−ビス(2−エチルヘキシルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,6−ジメチル−9,10−ビス(アリルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,7−ジメチル−9,10−ビス(メトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,7−ジメチル−9,10−ビス(エトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,7−ジメチル−9,10−ビス(n−プロポキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,7−ジメチル−9,10−ビス(i−プロポキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,7−ジメチル−9,10−ビス(n−ブトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,7−ジメチル−9,10−ビス(i−ブトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,7−ジメチル−9,10−ビス(n−ペンチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,7−ジメチル−9,10−ビス(i−ペンチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,7−ジメチル−9,10−ビス(n−ヘキシルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,7−ジメチル−9,10−ビス(n−ヘプチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,7−ジメチル−9,10−ビス(n−オクチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,7−ジメチル−9,10−ビス(2−エチルヘキシルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,7−ジメチル−9,10−ビス(アリルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、1,5−ジメチル−9,10−ビス(メトキシカルボニルオキシ)アントラセン、1,5−ジメチル−9,10−ビス(エトキシカルボニルオキシ)アントラセン、1,5−ジメチル−9,10−ビス(n−プロポキシカルボニルオキシ)アントラセン、1,5−ジメチル−9,10−ビス(i−プロポキシカルボニルオキシ)アントラセン、1,5−ジメチル−9,10−ビス(n−ブトキシカルボニルオキシ)アントラセン、1,5−ジメチル−9,10−ビス(i−ブトキシカルボニルオキシ)アントラセン、1,5−ジメチル−9,10−ビス(n−ペンチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、1,5−ジメチル−9,10−ビス(i−ペンチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、1,5−ジメチル−9,10−ビス(n−ヘキシルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、1,5−ジメチル−9,10−ビス(n−ヘプチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、1,5−ジメチル−9,10−ビス(n−オクチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、1,5−ジメチル−9,10−ビス(2−エチルヘキシルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、1,5−ジメチル−9,10−ビス(アリルオキシカルボニルオキシ)アントラセン等が挙げられる。
さらには、2,3−ジエチル−9,10−ビス(メトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,3−ジエチル−9,10−ビス(エトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,3−ジエチル−9,10−ビス(n−プロポキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,3−ジエチル−9,10−ビス(i−プロポキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,3−ジエチル−9,10−ビス(n−ブトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,3−ジエチル−9,10−ビス(i−ブトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,3−ジエチル−9,10−ビス(n−ペンチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,3−ジエチル−9,10−ビス(i−ペンチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,3−ジエチル−9,10−ビス(n−ヘキシルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,3−ジエチル−9,10−ビス(n−ヘプチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,3−ジエチル−9,10−ビス(n−オクチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,3−ジエチル−9,10−ビス(2−エチルヘキシルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,3−ジエチル−9,10−ビス(アリルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,6−ジエチル−9,10−ビス(メトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,6−ジエチル−9,10−ビス(エトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,6−ジエチル−9,10−ビス(n−プロポキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,6−ジエチル−9,10−ビス(i−プロポキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,6−ジエチル−9,10−ビス(n−ブトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,6−ジエチル−9,10−ビス(i−ブトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,6−ジエチル−9,10−ビス(n−ペンチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,6−ジエチル−9,10−ビス(i−ペンチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,6−ジエチル−9,10−ビス(n−ヘキシルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,6−ジエチル−9,10−ビス(n−ヘプチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,6−ジエチル−9,10−ビス(n−オクチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,6−ジエチル−9,10−ビス(2−エチルヘキシルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,6−ジエチル−9,10−ビス(アリルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,7−ジエチル−9,10−ビス(メトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,7−ジエチル−9,10−ビス(エトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,7−ジエチル−9,10−ビス(n−プロポキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,7−ジエチル−9,10−ビス(i−プロポキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,7−ジエチル−9,10−ビス(n−ブトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,7−ジエチル−9,10−ビス(i−ブトキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,7−ジエチル−9,10−ビス(n−ペンチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,7−ジエチル−9,10−ビス(i−ペンチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,7−ジエチル−9,10−ビス(n−ヘキシルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,7−ジエチル−9,10−ビス(n−ヘプチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,7−ジエチル−9,10−ビス(n−オクチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,7−ジエチル−9,10−ビス(2−エチルヘキシルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、2,7−ジエチル−9,10−ビス(アリルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、1,5−ジエチル−9,10−ビス(メトキシカルボニルオキシ)アントラセン、1,5−ジエチル−9,10−ビス(エトキシカルボニルオキシ)アントラセン、1,5−ジエチル−9,10−ビス(n−プロポキシカルボニルオキシ)アントラセン、1,5−ジエチル−9,10−ビス(i−プロポキシカルボニルオキシ)アントラセン、1,5−ジエチル−9,10−ビス(n−ブトキシカルボニルオキシ)アントラセン、1,5−ジエチル−9,10−ビス(i−ブトキシカルボニルオキシ)アントラセン、1,5−ジエチル−9,10−ビス(n−ペンチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、1,5−ジエチル−9,10−ビス(i−ペンチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、1,5−ジエチル−9,10−ビス(n−ヘキシルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、1,5−ジエチル−9,10−ビス(n−ヘプチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、1,5−ジエチル−9,10−ビス(n−オクチルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、1,5−ジエチル−9,10−ビス(2−エチルヘキシルオキシカルボニルオキシ)アントラセン、1,5−ジエチル−9,10−ビス(アリルオキシカルボニルオキシ)アントラセン等が挙げられる。
以上述べた9,10−ジアルコキシアントラセン化合物、9,10−ビス(置換アシルオキシ)アントラセン化合物及び9,10−ビス(アルコキシカルボニルオキシ)アントラセン化合物の具体例の中でも、特に、合成の容易さと性能の高さから、9,10−ジメトキシアントラセン、9,10−ジエトキシアントラセン、9,10−ジプロポキシアントラセン、9,10−ジブトキシアントラセン、9,10−ジヘキシルオキシアントラセン、9,10−ジヘプチルオキシアントラセン、9,10−ジオクチルオキシアントラセン、9,10−ジアセチルオキシアントラセン、9,10−ジプロピオニルオキシアントラセン、9,10−ビス(n−ブタノイルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(n−ヘキサノイルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(n−ヘプタノイルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(n−オクタノイルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−エチルヘキサノイルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(n−ノナノイルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(メトキシカルボニルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(エトキシカルボニルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(n−プロポキシカルボニルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(i−プロポキシカルボニルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(n−ブトキシカルボニルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(i−ブトキシカルボニルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−エチルヘキシルオキシカルボニルオキシ)アントラセンが好ましく、溶媒やモノマーへの溶解性の点等からは9,10−ジブトキシアントラセン、9,10−ジヘキシルオキシアントラセン、9,10−ジヘプチルオキシアントラセン、9,10−ジオクチルオキシアントラセン、9,10−ビス(n−ヘキサノイルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(n−ヘプタノイルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(n−オクタノイルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−エチルヘキサノイルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(n−ノナノイルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(メトキシカルボニルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(エトキシカルボニルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(n−プロポキシカルボニルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(i−プロポキシカルボニルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(n−ブトキシカルボニルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(i−ブトキシカルボニルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−エチルヘキシルオキシカルボニルオキシ)アントラセンがさらに好ましい。
以上述べた9,10−ジオキシアントラセン化合物の中でも、405nmの光に対する活性が高いという意味で、9,10−ジメトキシアントラセン、9,10−ジエトキシアントラセン、9,10−ジプロポキシアントラセン、9,10−ジブトキシアントラセン、9,10−ジヘキシルオキシアントラセン、9,10−ジヘプチルオキシアントラセン、9,10−ジオクチルオキシアントラセンが好ましく、特に9,10−ジブトキシアントラセンは合成が容易であることから、好ましい。
(ナフタレン系光ラジカル重合増感助剤)
光ラジカル重合増感助剤とは、光ラジカル重合増感剤が紫外光から受け取った電子エネルギーを開始剤に受け渡す効率を向上する働きを持つ添加剤を示す。本発明におけるナフタレン系光ラジカル重合増感剤は、一般式(2)で表される化合物である。
一般式(2)において、R及びRはそれぞれ水素原子、炭素数1から20のアルキル基、炭素数6から20のアリール基、炭素数1から20のアルキル基を有するアルキルカルボニル基、炭素数6から20のアリール基を有するアリールカルボニル基、炭素数1から20のアルキル基を有するアルキルオキシカルボニル基又は炭素数6から20のアリール基を有するアリールオキシカルボニル基を表し、R、Rは同一であっても異なっていてもよい。また、X、Yは水素原子又は炭素数1から8のアルキル基を表し、X、Yは同一であっても異なっていてもよい。
一般式(2)中、R及びRで表される炭素数1から20のアルキル基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、n−アミル基、i−アミル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基、n−ドデシル基、n−トリデシル基、n−テトラデシル基、n−ペンタデシル基、n−ヘキサデシル基、n−ヘプタデシル基、n−オクタデシル基、n−ノナデシル基、n−イコシル基、シクロヘキシル基等の直鎖状、分枝鎖状又は環状のアルキル基を挙げることができる。炭素数6から20のアリール基としては置換基を有しても良いフェニル基、ナフチル基、アントラニル基等が挙げられる。
一般式(2)中、R及びRで表される炭素数1から20のアルキル基を有するアルキルカルボニル基としては、アセチル基、プロピオニル基、n−ブタノイル基、iso−ブタノイル基、n−ペンタノイル基、n−ヘキサノイル基、n−ヘプタノイル基、n−オクタノイル基、2−エチルヘキサノイル基、n−ノナノイル基、n−デカノイル基、n−ドデカノイル基等が挙げられる。また、炭素数6から20のアリール基を有するアリールカルボニル基としては、ベンゾイル基、ナフトイル基等が挙げられる。
一般式(1)中、R及びRで表される炭素数1から20のアルキル基を有するアルキルオキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、i−ブトキシカルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、n−ペンチルオキシカルボニル基、2,2−ジメチルプロポキシカルボニル基、シクロペンチルオキシカルボニル基、n−ヘキシルオキシカルボニル基、シクロヘキシルオキシカルボニル基、n−ヘプチルオキシカルボニル基、2−メチルペンチルオキシカルボニル基、n−オクチルオキシカルボニル基、2−エチルヘキシルオキシカルボニル基、n−ノニルオキシカルボニル基、n−デシルオキシカルボニル基、n−ウンデシルオキシカルボニル基、n−ドデシルオキシカルボニル基、n−トリデシルオキシカルボニル基、n−テトラデシルオキシカルボニル基、n−ペンタデシルオキシカルボニル基、n−ヘキサデシルオキシカルボニル基、n−ヘプタデシルオキシカルボニル基、n−オクタデシルオキシカルボニル基、n−ノナデシルオキシカルボニル基、n−イコシルオキシカルボニル基、シクロヘキシルオキシカルボニル基等の直鎖状、分枝鎖状又は環状のアルキルオキシカルボニル基を挙げることができる。炭素数6から20のアリール基を有するアリールオキシカルボニル基としては、例えば、フェノキシカルボニル基、1−ナフチルオキシカルボニル基、2−ナフチルオキシカルボニル基、3−フェナントリルオキシカルボニル基、2−アントリルオキシカルボニル基等を挙げることができる。
一般式(1)中、X及びYで表される炭素数1から8のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、n−アミル基、i−アミル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基等が挙げられる。
次に、一般式(2)で表される化合物の具体例を挙げる。まず、一般式(2)において、X又はYが水素原子である化合物としては、次の化合物が挙げられる。その例としては、4−メトキシ−1−ナフトール、4−エトキシ−1−ナフトール、4−(n−プロポキシ)−1−ナフトール、4−(i−プロポキシ)−1−ナフトール、4−(n−ブトキシ)−1−ナフトール、4−(i−ブトキシ)−1−ナフトール、4−(n−ペンチルオキシ)−1−ナフトール、4−(n−ヘキシルオキシ)−1−ナフトール、4−(n−オクチルオキシ)−1−ナフトール、4−(2−エチルヘキシルオキシ)−1−ナフトール、4−(2−ヒドロキシエトキシ)−1−ナフトール、4−(3−ヒドロキシプロポキシ)−1−ナフトール、4−フェネチルオキシ−1−ナフトール、4−(2−フェノキシエトキシ)−1−ナフトール、4−(2−メトキシエトキシ)−1−ナフトール、4−(2−エトキシエトキシ)−1−ナフトール、4−(2−クロロエトキシ)−1−ナフトール、4−(3−クロロプロポキシ)−1−ナフトール、4−(2−ブロモエトキシ)−1−ナフトール、2−メチル−4−メトキシ−1−ナフトール、2−メトキシ−4−メトキシ−1−ナフトール、2−クロロ4−メトキシ−1−ナフトール、2−アミノ−4−メトキシ−1−ナフトール等が挙げられる。
次に、X、Yがともに水素原子である場合は、1,4−ジメトキシナフタレン、1,4−ジエトキシナフタレン、1,4−ジプロポキシナフタレン、1,4−ジブトキシナフタレン、1,4−ジアミルオキシナフタレン、1,4−ジヘキシルオキシナフタレン、1,4−ジヘプチルオキシナフタレン、1,4−ジオクチルオキシナフタレン、1,4−ビス(2−エチルヘキシル)オキシナフタレン、1,4−ジデシルオキシナフタレン、1,4−ジドデシルオキシナフタレン、1,4−ジフェニルオキシナフタレン、1,4−ジナフチルオキシナフタレン、1,4−ジベンジルオキシナフタレン、1,4−ジフェネチルオキシナフタレン、1,4−ジアリルオキシナフタレン、1,4−ビス(2−メチルアリルオキシ)ナフタレン、1,4−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ナフタレン、1,4−ビス(3−ヒドロキシプロポキシ)ナフタレン、1,4−ビス(2−ヒドロキシプロポキシ)ナフタレン、1,4−ビス(2−ヒドロキシブトキシ)ナフタレン、1,4−ビス(2−メトキシエトキシ)ナフタレン、1,4−ビス(2−エトキシエトキシ)ナフタレン、1,4−ビス(2−フェノキシエトキシ)ナフタレン、1,4−ビス(2−クロロエトキシ)ナフタレン、1,4−ビス(2−ブロモエトキシ)ナフタレン、1−メトキシ−4−エトキシナフタレン、1−メトキシ−4−グリシジルオキシナフタレン、1−メトキシ−4−(2−ヒドロキシエトキシ)ナフタレン、1−メトキシ−4−(クロロエトキシ)ナフタレン、1−メトキシ−4−(2−フェノキシエトキシ)ナフタレン、1−エトキシ−4−ブトキシナフタレン、1−エトキシ−4−グリシジルオキシナフタレン、1−エトキシ−4−(2−ヒドロキシエトキシ)ナフタレン、1−エトキシ−4−(クロロエトキシ)ナフタレン等が挙げられる。
次に、Xがアルキル基であり、Yが水素原子である場合の例としては、2−メチル−1,4−ジメトキシナフタレン、2−メチル−1,4−ジエトキシナフタレン、2−メチル−1,4−ジプロポキシナフタレン、2−メチル−1,4−ジブトキシナフタレン、2−メチル−1,4−ジアミルオキシナフタレン、2−メチル−1,4−ジヘキシルオキシナフタレン、2−メチル−1,4−ジヘプチルオキシナフタレン、2−メチル−1,4−ジオクチルオキシナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(2−エチルヘキシル)オキシナフタレン、2−メチル−1,4−ジデシルオキシナフタレン、2−メチル−1,4−ジドデシルオキシナフタレン等が挙げられる。
1,4−ジオキシナフタレン化合物のその他の例としては、2−クロロ−1,4−ジエトキシナフタレン、2,3−ジクロロ−1,4−ジエトキシナフタレン、2−ヒドロキシ−1,4−ジエトキシナフタレン、2−クロロ−1,4−ジブトキシナフタレン、2,3−ジクロロ−1,4−ジブトキシナフタレン、2−ヒドロキシ−1,4−ジブチルエトキシナフタレン等が挙げられる。
1,4−ジオキシナフタレン化合物のさらにその他の例としては、2−メトキシ−1,4−ジメトキシナフタレン、2−メトキシ−1,4−ジエトキシナフタレン、2−メトキシ−1,4−ジプロポキシナフタレン、2−メトキシ−1,4−ジブトキシナフタレン、2−メトキシ−1,4−ジアミルオキシナフタレン、2−メトキシ−1,4−ジヘキシルオキシナフタレン、2−メトキシ−1,4−ジヘプチルオキシナフタレン、2−メトキシ−1,4−ジオクチルオキシナフタレン、2−メトキシ−1,4−ビス(2−エチルヘキシル)オキシナフタレン、2−メトキシ−1,4−ジデシルオキシナフタレン、2−メトキシ−1,4−ジドデシルオキシナフタレン等も挙げられる。
一般式(2)で表される本発明のナフタレン化合物のうち、R及びRがアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基である場合を1,4−ビス(置換アシルオキシ)ナフタレン化合物と称するがその例としては、次の化合物が挙げられる。
まず初めに、X、Yがともに水素原子である場合は、1,4−ジアセチルオキシナフタレン、1,4−ジプロピオニルオキシナフタレン、1,4−ビス(n−ブタノイルオキシ)ナフタレン、1,4−ビス(iso−ブタノイルオキシ)ナフタレン、1,4−ビス(n−ペンタノイルオキシ)ナフタレン、1,4−ビス(n−ヘキサノイルオキシ)ナフタレン、1,4−ビス(n−ヘプタノイルオキシ)ナフタレン、1,4−ビス(n−オクタノイルオキシ)ナフタレン、1,4−ビス(2−エチルヘキサノイルオキシ)ナフタレン、1,4−ビス(n−ノナノイルオキシ)ナフタレン、1,4−ビス(n−デカノイルオキシ)ナフタレン、1,4−ビス(n−ドデカノイルオキシ)ナフタレン等が挙げられる。
次に、Xがアルキル基であり、Yが水素原子である場合の例としては、2−メチル−1,4−ジアセチルオキシナフタレン、2−メチル−1,4−ジプロピオニルオキシナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(n−ブタノイルオキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(iso−ブタノイルオキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(n−ヘキサノイルオキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(n−ヘプタノイルオキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(n−オクタノイルオキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(2−エチルヘキサノイルオキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(n−ノナノイルオキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(n−デカノイルオキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(n−ドデカノイルオキシ)ナフタレン、2−エチル−1,4−ジアセチルオキシナフタレン、2−エチル−1,4−ジプロピオニルオキシナフタレン、2−エチル−1,4−ビス(n−ブタノイルオキシ)ナフタレン、2−エチル−1,4−ビス(iso−ブタノイルオキシ)ナフタレン、2−エチル−1,4−ビス(n−ヘキサノイルオキシ)ナフタレン、2−エチル−1,4−ビス(n−ヘプタノイルオキシ)ナフタレン、2−エチル−1,4−ビス(n−オクタノイルオキシ)ナフタレン、2−エチル−1,4−ビス(2−エチルヘキサノイルオキシ)ナフタレン、2−エチル−1,4−ビス(n−ノナノイルオキシ)ナフタレン、2−エチル−1,4−ビス(n−デカノイルオキシ)ナフタレン、2−エチル−1,4−ビス(n−ドデカノイルオキシ)ナフタレン等が挙げられる。
また、X、Yがともにアルキル基である場合の例としては、2,3−ジメチル−1,4−ジアセチルオキシナフタレン、2,3−ジメチル−1,4−ジプロピオニルオキシナフタレン、2,3−ジメチル−1,4−ビス(n−ブタノイルオキシ)ナフタレン、2,3−ジメチル−1,4−ビス(iso−ブタノイルオキシ)ナフタレン、2,3−ジメチル−1,4−ビス(n−ヘキサノイルオキシ)ナフタレン、2,3−ジメチル−1,4−ビス(n−ヘプタノイルオキシ)ナフタレン、2,3−ジメチル−1,4−ビス(n−オクタノイルオキシ)ナフタレン、2,3−ジメチル−1,4−ビス(2−エチルヘキサノイルオキシ)ナフタレン、2,3−ジメチル−1,4−ビス(n−ノナノイルオキシ)ナフタレン、2,3−ジメチル−1,4−ビス(n−デカノイルオキシ)ナフタレン、2,3−ジメチル−1,4−ビス(n−ドデカノイルオキシ)ナフタレン、2,6−ジメチル−1,4−ジアセチルオキシナフタレン、2,6−ジメチル−1,4−ジプロピオニルオキシナフタレン、2,6−ジメチル−1,4−ビス(n−ブタノイルオキシ)ナフタレン、2,6−ジメチル−1,4−ビス(iso−ブタノイルオキシ)ナフタレン、2,6−ジメチル−1,4−ビス(n−ヘキサノイルオキシ)ナフタレン、2,6−ジメチル−1,4−ビス(n−ヘプタノイルオキシ)ナフタレン、2,6−ジメチル−1,4−ビス(n−オクタノイルオキシ)ナフタレン、2,6−ジメチル−1,4−ビス(2−エチルヘキサノイルオキシ)ナフタレン、2,6−ジメチル−1,4−ビス(n−ノナノイルオキシ)ナフタレン、2,6−ジメチル−1,4−ビス(n−デカノイルオキシ)ナフタレン、2,6−ジメチル−1,4−ビス(n−ドデカノイルオキシ)ナフタレン、2,7−ジメチル−1,4−ジアセチルオキシナフタレン、2,7−ジメチル−1,4−ジプロピオニルオキシナフタレン、2,7−ジメチル−1,4−ビス(n−ブタノイルオキシ)ナフタレン、2,7−ジメチル−1,4−ビス(iso−ブタノイルオキシ)ナフタレン、2,7−ジメチル−1,4−ビス(n−ヘキサノイルオキシ)ナフタレン、2,7−ジメチル−1,4−ビス(n−ヘプタノイルオキシ)ナフタレン、2,7−ジメチル−1,4−ビス(n−オクタノイルオキシ)ナフタレン、2,7−ジメチル−1,4−ビス(2−エチルヘキサノイルオキシ)ナフタレン、2,7−ジメチル−1,4−ビス(n−ノナノイルオキシ)ナフタレン、2,7−ジメチル−1,4−ビス(n−デカノイルオキシ)ナフタレン、2,7−ジメチル−1,4−ビス(n−ドデカノイルオキシ)ナフタレン等が挙げられる。
次に、一般式(2)で表される本発明のナフタレン化合物のうち、R及びRがアルキルオキシカルボニル基又はアリールオキシカルボニル基である場合を1,4−ビス(アルコキシカルボニルオキシ)ナフタレン化合物と称するがその例としては、次の化合物が挙げられる。
まず初めに、X及びYがともに水素原子である場合の例としては、1,4−ビス(メトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、1,4−ビス(エトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、1,4−ビス(n−プロポキシカルボニルオキシ)ナフタレン、1,4−ビス(i−プロポキシカルボニルオキシ)ナフタレン、1,4−ビス(n−ブトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、1,4−ビス(i−ブトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、1,4−ビス(n−ペンチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、1,4−ビス(i−ペンチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、1,4−ビス(n−ヘキシルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、1,4−ビス(n−ヘプチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、1,4−ビス(n−オクチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、1,4−ビス(2−エチルヘキシルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、1,4−ビス(アリルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン等が挙げられる。
次に、Xがアルキル基であり、Yが水素原子である場合の例としては、2−メチル−1,4−ビス(メトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(エトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(n−プロポキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(i−プロポキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(n−ブトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(i−ブトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(n−ペンチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(i−ペンチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(n−ヘキシルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(n−ヘプチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(n−オクチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(2−エチルヘキシルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(アリルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2−エチル−1,4−ビス(メトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2−エチル−1,4−ビス(エトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2−エチル−1,4−ビス(n−プロポキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2−エチル−1,4−ビス(i−プロポキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2−エチル−1,4−ビス(n−ブトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2−エチル−1,4−ビス(i−ブトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2−エチル−1,4−ビス(n−ペンチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2−エチル−1,4−ビス(i−ペンチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2−エチル−1,4−ビス(n−ヘキシルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2−エチル−1,4−ビス(n−ヘプチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2−エチル−1,4−ビス(n−オクチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2−エチル−1,4−ビス(2−エチルヘキシルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2−エチル−1,4−ビス(アリルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン等が挙げられる。
そして、X及びYがともにアルキル基である場合の例としては、2,3−ジメチル−1,4−ビス(メトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,3−ジメチル−1,4−ビス(エトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,3−ジメチル−1,4−ビス(n−プロポキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,3−ジメチル−1,4−ビス(i−プロポキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,3−ジメチル−1,4−ビス(n−ブトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,3−ジメチル−1,4−ビス(i−ブトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,3−ジメチル−1,4−ビス(n−ペンチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,3−ジメチル−1,4−ビス(i−ペンチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,3−ジメチル−1,4−ビス(n−ヘキシルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,3−ジメチル−1,4−ビス(n−ヘプチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,3−ジメチル−1,4−ビス(n−オクチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,3−ジメチル−1,4−ビス(2−エチルヘキシルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,3−ジメチル−1,4−ビス(アリルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,6−ジメチル−1,4−ビス(メトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,6−ジメチル−1,4−ビス(エトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,6−ジメチル−1,4−ビス(n−プロポキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,6−ジメチル−1,4−ビス(i−プロポキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,6−ジメチル−1,4−ビス(n−ブトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,6−ジメチル−1,4−ビス(i−ブトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,6−ジメチル−1,4−ビス(n−ペンチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,6−ジメチル−1,4−ビス(i−ペンチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,6−ジメチル−1,4−ビス(n−ヘキシルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,6−ジメチル−1,4−ビス(n−ヘプチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,6−ジメチル−1,4−ビス(n−オクチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,6−ジメチル−1,4−ビス(2−エチルヘキシルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,6−ジメチル−1,4−ビス(アリルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,7−ジメチル−1,4−ビス(メトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,7−ジメチル−1,4−ビス(エトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,7−ジメチル−1,4−ビス(n−プロポキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,7−ジメチル−1,4−ビス(i−プロポキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,7−ジメチル−1,4−ビス(n−ブトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,7−ジメチル−1,4−ビス(i−ブトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,7−ジメチル−1,4−ビス(n−ペンチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,7−ジメチル−1,4−ビス(i−ペンチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,7−ジメチル−1,4−ビス(n−ヘキシルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,7−ジメチル−1,4−ビス(n−ヘプチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,7−ジメチル−1,4−ビス(n−オクチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,7−ジメチル−1,4−ビス(2−エチルヘキシルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,7−ジメチル−1,4−ビス(アリルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、等が挙げられる。
さらには、2,3−ジエチル−1,4−ビス(メトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,3−ジエチル−1,4−ビス(エトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,3−ジエチル−1,4−ビス(n−プロポキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,3−ジエチル−1,4−ビス(i−プロポキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,3−ジエチル−1,4−ビス(n−ブトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,3−ジエチル−1,4−ビス(i−ブトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,3−ジエチル−1,4−ビス(n−ペンチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,3−ジエチル−1,4−ビス(i−ペンチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,3−ジエチル−1,4−ビス(n−ヘキシルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,3−ジエチル−1,4−ビス(n−ヘプチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,3−ジエチル−1,4−ビス(n−オクチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,3−ジエチル−1,4−ビス(2−エチルヘキシルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,3−ジエチル−1,4−ビス(アリルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,6−ジエチル−1,4−ビス(メトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,6−ジエチル−1,4−ビス(エトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,6−ジエチル−1,4−ビス(n−プロポキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,6−ジエチル−1,4−ビス(i−プロポキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,6−ジエチル−1,4−ビス(n−ブトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,6−ジエチル−1,4−ビス(i−ブトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,6−ジエチル−1,4−ビス(n−ペンチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,6−ジエチル−1,4−ビス(i−ペンチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,6−ジエチル−1,4−ビス(n−ヘキシルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,6−ジエチル−1,4−ビス(n−ヘプチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,6−ジエチル−1,4−ビス(n−オクチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,6−ジエチル−1,4−ビス(2−エチルヘキシルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,6−ジエチル−1,4−ビス(アリルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,7−ジエチル−1,4−ビス(メトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,7−ジエチル−1,4−ビス(エトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,7−ジエチル−1,4−ビス(n−プロポキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,7−ジエチル−1,4−ビス(i−プロポキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,7−ジエチル−1,4−ビス(n−ブトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,7−ジエチル−1,4−ビス(i−ブトキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,7−ジエチル−1,4−ビス(n−ペンチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,7−ジエチル−1,4−ビス(i−ペンチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,7−ジエチル−1,4−ビス(n−ヘキシルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,7−ジエチル−1,4−ビス(n−ヘプチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,7−ジエチル−1,4−ビス(n−オクチルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,7−ジエチル−1,4−ビス(2−エチルヘキシルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン、2,7−ジエチル−1,4−ビス(アリルオキシカルボニルオキシ)ナフタレン等が挙げられる。
更に、1−エトキシ−4−(2−フェノキシエトキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ジメトキシナフタレン、2−メチル−1,4−ジエトキシナフタレン、2−メチル−1,4−ジ(n−プロポキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ジ(i−プロポキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ジ(n−ブトキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ジ(i−ブトキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ジ(n−ペンチルオキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ジ(n−ヘキシルオキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(2−エチルヘキシルオキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ジ(n−ドデシルオキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ジベンジルオキシナフタレン、2−メチル−1,4−ジフェネチルオキシナフタレン、2−メチル−1,4−ジアリルオキシナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(2−メチルアリルオキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(3−ヒドロキシプロポキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(2−ヒドロキシプロポキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(2−ヒドロキシブトキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(2−メトキシエトキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(2−エトキシエトキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(2−フェノキシエトキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ジグリシジルオキシナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(2−クロロエトキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(2−ブロモエトキシ)ナフタレン、2−メチル−1−メトキシ−4−エトキシナフタレン、2−メチル−1−メトキシ−4−グリシジルオキシナフタレン、2−メチル−1−メトキシ−4−(2−ヒドロキシエトキシ)ナフタレン、2−メチル−1−メトキシ−4−(クロロエトキシ)ナフタレン、2−メチル−1−メトキシ−4−(2−フェノキシエトキシ)ナフタレン、2−メチル−1−エトキシ−4−ブトキシナフタレン、2−メチル−1−エトキシ−4−グリシジルオキシナフタレン、2−メチル−1−エトキシ−4−(2−ヒドロキシエトキシ)ナフタレン、2−メチル−1−エトキシ−4−(クロロエトキシ)ナフタレン、2−メチル−1−エトキシ−4−(2−フェノキシエトキシ)ナフタレン、2−クロロ−1,4−ジメトキシナフタレン、2−クロロ−1,4−ジエトキシナフタレン、2−メチル−1,4−ジ(n−プロポキシ)ナフタレン、2−クロロ−1,4−ジ(i−プロポキシ)ナフタレン、2−クロロクロロ−1,4−ジ(n−ブトキシ)ナフタレン、2−クロロ−1,4−ジ(i−ブトキシ)ナフタレン、2−クロロ−1,4−ジ(n−ペンチルオキシ)ナフタレン、2−クロロ−1,4−ジ(n−ヘキシルオキシ)ナフタレン、2−クロロ−1,4−ビス(2−エチルヘキシルオキシ)ナフタレン、2−クロロ−1,4−ジ(n−ドデシルオキシ)ナフタレン、2−クロロ−1,4−ジベンジルオキシナフタレン、2−クロル−1,4−ジフェネチルオキシナフタレン、2−クロロ−1,4−ジアリルオキシナフタレン、2−クロロ−1,4−ビス(2−メチルアリルオキシ)ナフタレン、2−クロロ−1,4−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ナフタレン、2−クロロ−1,4−ビス(3−ヒドロキシプロポキシ)ナフタレン、2−クロロ−1,4−ビス(2−ヒドロキシプロポキシ)ナフタレン、2−クロロ−1,4−ビス(2−ヒドロキシブトキシ)ナフタレン、2−クロロ−1,4−ビス(2−メトキシエトキシ)ナフタレン、2−クロロ−1,4−ビス(2−エトキシエトキシ)ナフタレン、2−クロロ−1,4−ビス(2−フェノキシエトキシ)ナフタレン、2−クロロ1,4−ジグリシジルオキシナフタレン、2−クロロ−1,4−ビス(2−クロロエトキシ)ナフタレン、2−クロロ−1,4−ビス(2−ブロモエトキシ)ナフタレン、2−クロロ−1−メトキシ−4−エトキシナフタレン、2−クロロ−1−メトキシ−4−グリシジルオキシナフタレン、2−クロロ−1−メトキシ−(2−ヒドロキシエトキシ)ナフタレン、2−クロロ−1−メトキシ−4−(クロロエトキシ)ナフタレン、2−クロロ−1−メトキシ−4−(2−フェノキシエトキシ)ナフタレン、2−クロロ−1−エトキシ−4−ブトキシナフタレン、2−クロロ−1−エトキシ−4−グリシジルオキシナフタレン、2−クロロ−1−エトキシ−4−(2−ヒドロキシエトキシ)ナフタレン、2−クロロ−1−エトキシ−4−(クロロエトキシ)ナフタレン、2−クロロ−1−エトキシ−4−(2−フェノキシエトキシ)ナフタレン、1,2,4−トリメトキシナフタレン、1,2,4−トリエトキシナフタレン、2,3−ジクロロ−1,4−ジエトキシナフタレン、2,3−ジメトキシ−1,4−ジエトキシナフタレン、2−アミノ−3−クロロ−1,4−ジエトキシナフタレン、2,3−ジクロロ−1,4−ジメトキシナフタレン、2,3−ジメトキシ−1,4−ジメトキシナフタレン、2−アミノ−3−クロロ−1,4−ジメトキシナフタレン、1,4,5−トリエトキシナフタレン、1,4,5−トリメトキシナフタレン、6−メチル−1,4−ジエトキシナフタレン、6−メチル−1,4−ジメトキシナフタレン等が挙げられる。
更にまた、一般式(2)において、X及びYがともに水素原子の化合物としては、次の化合物が挙げられる。例えば、1,4−ナフトヒドロキノン、2−メチル−1,4−ナフトヒドロキノン、2−ヒドロキシ−1,4−ナフトヒドロキノン、2−メトキシ−1,4−ナフトヒドロキノン、2−エトキシ−1,4−ナフトヒドロキノン、2−クロロ−1,4−ナフトヒドロキノン、2−カルボキシ−1,4−ナフトヒドロキノン、1,4−ジヒドロキシナフタレン−2−イルスルホン酸、5−メトキシ−1,4−ナフトヒドロキノン、5−エトキシ−1,4−ナフトヒドロキノン、5−ヒドロキシ−1,4−ナフトヒドロキノン、5−アミノ−1,4−ナフトヒドロキノン、6−メチル−1,4−ナフトヒドロキノン、6−クロロ−1,4−ナフトヒドロキノン、2,3−ジクロロ−1,4−ナフトヒドロキノン、2,3−ジヒドロキシ−1,4−ナフトヒドロキノン、2,3−ジメトキシ−1,4−ナフトヒドロキノン、2−アミノ−3−クロロ−1,4−ナフトヒドロキノン等が挙げられる
これらの化合物の中で、1,4−ジメトキシナフタレン、1,4−ジエトキシナフタレン、1,4−ジ(n−プロポキシ)ナフタレン、1,4−ジ(i−プロポキシ)ナフタレン、1,4−ジ(n−ブトキシ)ナフタレン、1,4−ジ(i−ブトキシ)ナフタレン、1,4−ジ(n−ペンチルオキシ)ナフタレン、1,4−ジ(n−ヘキシルオキシ)ナフタレン、1,4−ビス(2−エチルヘキシルオキシ)ナフタレン、1,4−ジ(n−ドデシルオキシ)ナフタレンは合成が容易であることから好ましく、特に、1,4−ジエトキシナフタレンが好ましい。
(光ラジカル重合開始剤)
光ラジカル重合開始剤としては、光照射によりラジカルを発生するものであれば特に制限されず従来既知の化合物を用いることが可能であり、例えば、アセトフェノン系化合物、ベンジル系化合物、ベンゾフェノン系化合物、チオキサントン系化合物等のケトン系化合物、オキシムエステル系化合物、ホスフィンオキサイド系化合物、チタノセン系化合物、オニウム塩等を例示することができる。
中でも、オニウム塩系の光ラジカル重合開始剤が好ましい。オニウム塩系光重合開始剤としては、スルホニウム塩、ヨードニウム塩、ピリジニウム塩、ホスホニウム塩等が挙げられるが、照射光に対する感度等の面から、スルホニウム塩、ヨードニウム塩が好ましい。 スルホニウム塩としては、ジフェニルアルキルスルホニム塩、ジナフチルアルキルスルホニム塩、トリフェニルスルホニム塩が挙げられるが、照射光に対する感度等の面から、トリフェニルスルホニウム塩が好ましい。トリフェニルスルホニウム塩としては、S,S,S’、S’−テトラフェニル−S,S’−(4、4’−チオジフェニル)ジスルホニウムビスヘキサフルオロフォスフェート、ジフェニル−4−フェニルチオフェニルスルホニウムヘキサフルオロフォスフェート、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロフォスフェート等が挙げられ、例えばダウ・ケミカル製UVI−6992{化合物名:S,S,S’、S’−テトラフェニル−S,S’−(4、4’−チオジフェニル)ジスルホニウムビスヘキサフルオロフォスフェート}として、入手することができる。
一方、ヨードニウム塩としては、ジフェニルヨードニウム塩、フェニルナフチルヨードニウム塩、ジナフチルヨードニウム塩等のヨードニウム塩が挙げられ、照射光に対する感度等の面から、ジフェニルヨードニウム塩が好ましい。ジフェニルヨードニウム塩としては、4−イソブチルフェニル−4’−メチルフェニルヨードニウムヘキサフルオロフォスフェート、ビス(ドデシルフェニル)ヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート、4−イソプロピルフェニル−4’−メチルフェニルヨードニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレート等が挙げられ、例えばBASF社製イルガキュア(irgaure)250{化合物名:4−イソブチルフェニル−4’−メチルフェニルヨードニウムヘキサフルオロフォスフェート}、ローディア社製2074{化合物名:4−イソプロピルフェニル−4’−メチルフェニルヨードニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレート}として入手することができる。
なお、これらのオニウム塩のうち、ヨードニウム塩は、スルホニウム塩に比べて保存安定性が低い場合があり、そのため長期保存時に変色等の問題が生じることがある。従って、長期保存安定性が必要な場合には、オニウム塩としてスルホニウム塩を用いることがより好ましい。
(ラジカル重合性化合物)
ラジカル重合性化合物としては、例えば、スチレン、酢酸ビニル、アクリル酸、メタクリル酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、フマル酸エステル等の二重結合を有する有機化合物を用いることが出来る。これらのラジカル重合性化合物のうち、フィルム形成能等の面から、アクリル酸エステルやメタクリル酸エステル(以下、両者をあわせて(メタ)アクリル酸エステルという)が好ましい。(メタ)アクリル酸エステルとしては、アクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸シクロヘキシル、テトラエチレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリブタジエンアクリレート、ポリオールアクリレート、ポリエーテルアクリレート、シリコーン樹脂アクリレート、イミドアクリレート等が挙げられる。これらラジカル重合性化合物は、一種でも二種以上の混合物であっても良く、オリゴマーであってもよい。
本発明において、オニウム塩系光ラジカル重合開始剤の添加量は、ラジカル重合性化合物100重量部に対して0.1〜10重量部であり、より好ましくは0.5〜5.0重量部である。
(光ラジカル重合性組成物)
本発明の光ラジカル重合性組成物は、少なくとも上記ラジカル重合性化合物及び光ラジカル重合開始剤並びに光ラジカル重合増感剤としての一般式(1)で表されるアントラセン化合物及び光ラジカル重合増感助剤としての一般式(2)で表されるナフタレン化合物を含有する。
本発明の一般式(1)で表されるアントラセン化合物と本発明の一般式(2)で表されるナフタレン化合物の合計添加量は、ラジカル重合性単量体100重量部に対して0.1〜5.0重量部であり、より好ましくは0.2〜2重量部である。光オニウム塩系光重合開始剤の濃度が低すぎれば、硬化速度が遅くなり、濃度が高すぎると硬化物の物性が悪化する。特に、一般式(1)で表されるアントラセン化合物が2重量部を超えて添加されると、当該光ラジカル重合性組成物が硬化した時、その硬化物の透明性が損なわれるので、好ましくない。
本発明の光ラジカル重合性組成物において、一般式(2)で表されるナフタレン化合物に対する一般式(1)で表されるアントラセン化合物の添加比率は重量比で0.1以上、10以下である。特に好ましくは0.2以上、1.2以下である。0.1より小さい場合は、増感剤としての効果が十分でなく、また、10を超えて添加した場合は、当該光ラジカル重合性組成物が硬化した時、その硬化物の透明性が損なわれるので、好ましくない。
本発明に係る光硬化性組成物には、さらに、本発明の効果を損なわない範囲で、希釈剤、着色剤、有機または無機の充填剤、レベリング剤、界面活性剤、消泡剤、増粘剤、難燃剤、酸化防止剤、安定剤、滑剤、可塑剤などの各種樹脂添加剤を、通常の使用範囲で配合することができる。
希釈剤としては、エポキシアクリレートなどのようなエポキシ系希釈剤、オキサシクロブタンなどのオキセタン系希釈剤、ビニルエーテル系希釈剤、(メタ)アクリル単量体系希釈剤などが挙げられる。着色剤としては、青色顔料、赤色顔料、白色顔料、黒色顔料などが挙げられる。黒色顔料としては、例えば、カーボンブラック、アセチレンブラック、ランプブラック、アニリンブラックなどが挙げられる。黄色顔料としては、例えば、黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキなどが挙げられる。
赤色顔料としては、例えば、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀カドミウム、パーマネントレッド4R,リソールレッド、レーキレッドDブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3Bなどが挙げられる。青色顔料としては、例えば、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩化物、ファーストスカイブルー、インダスレンブルーBCなどが挙げられる。白色顔料としては、例えば、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛などが挙げられる。その他の顔料としては、例えば、バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナホワイトなどが挙げられる。
(光ラジカル重合)
硬化はフィルム状で行うことも出来るし、塊状に硬化させることも可能である。フィルム状に硬化させる場合は、たとえばポリエステルフィルムの基材に光硬化性組成物をバーコーター用いて塗布し、ついで光照射する。用いるランプとしては、その照射光が、波長範囲が好ましくは380〜420nmの波長範囲内にピーク波長を有する光が好ましい。光源としては、メタルハライドランプ、キセノンランプ、紫外線LEDランプ、青色LED、白色LEDランプ、フュージョン社製のDランプ、Vランプ等が挙げられる。また、太陽光の使用も可能である。特に、385nm、395nm、405nm、415nmのいずれかにピーク波長を有する紫外線LED光源が好ましく、405nmにピーク波長を有する紫外線LED光源が特に好ましい。
光照射は酸素非存在下で実施することが望ましい。酸素存在下では酸素阻害のためフィルム表面のべたつきがなかなか取れず、開始剤の大量添加が必要となる。酸素非存在下での硬化方法としては、窒素ガス、ヘリウムガス等の雰囲気で行うことが挙げられる。また、酸素非過性の膜をかぶせて光硬化させる方法も有効である。
以下、本発明をより具体的に説明するためにいくつかの実施例を示す。ただし、本発明の範囲はこれら実施例の範囲に限定されるものではない。
<光DSC測定>
本実施例において、光DSC測定は下記のようにして行った。DSC測定装置は日立ハイテク社製XDSC−7000を用い、それに光DSC測定用ユニットを装着し光を照射しながらDSC測定ができるよう設えた。
光照射用の光源は、林時計工業社製LA−410UVを用い、バンドパスフィルターで405nm光を取り出してサンプルに照射できるようにした。光源の光はグラスファイバーを用いてサンプル上部まで導けるようにし、光照射開始と同時にDSC測定ができるよう光源のシャッターをトリガー制御できるようにした。
光DSCの測定は、サンプルを1mg程度測定用アルミ製パンの中に精秤し、DSC測定部に収めた後に光DSCユニットを装着した。DSCの測定部は窒素を100mL/分の速度で流通し、測定は窒素雰囲気下で光を照射しながら5分間継続した。一回目の測定後、サンプルはそのままで再度同条件で測定を行い、一回目の測定結果から二回目の測定結果を差し引いた値を当該サンプルの測定結果とした。結果は特に断らない限り光照射後5分間におけるサンプル1mgあたりの総発熱量で比較した。
また転化率は、トリメチロールプロパントリアクリラート(TMPTA)(東京化成社製)をアルミ製密閉パンに封入し、DSCで30℃から300℃まで5℃/分速度で昇温する条件で熱分析測定を実施し、得られた発熱ピークの総発熱量を100%として算出した。
<硬化物の作成及びYIの測定>
ラジカル重合硬化物の作成方法は次の通りに作成した。まずカバーグラス(幅18mm×高さ18mm×厚み0.16mm)の両端にポリエチレンテレフタラート(PET)フィルム(幅18mm×高さ1cm×厚み0.1mm)を載せる。このPETフィルムの間にラジカル重合性組成物を適量垂らし、もう1枚のカバーグラスで蓋をする。これに紫外線LED照射機(PhoseonTechnology社製RX−Firefly,中心波長395nm,照度135mW/cm)で紫外線を5分間照射し、ラジカル重合硬化物を得た。
この得られた硬化物を紫外−可視分光光度計(島津製作所社製UV−2600)で200〜800nmの透過率を測定し、カラー測定ソフトを使用してYIを算出した。
<評価>
一般にラジカル重合性組成物は転化率が60%以上であれば硬化物がベタつかない、すなわちタックフリーの状態となり充分硬化していると言える。またYIの値は膜厚が0.1mmの場合、10以下であれば硬化物の黄色味着色が問題となる可能性は低いが、10を超えると硬化物で成形したものの黄色味着色が問題となる。
そこで、転化率が65%以上かつ硬化物のYIが10以下の場合に評価を「〇」とし、いずれか一方のみを満たす場合に「△」、どちらも満たさないあるいは硬化しない為にYIが測定できない場合に「×」と判定し、実施例及び比較例を評価し、表1に記載した。
(実施例1)
ラジカル重合性化合物としてトリメチロールプロパントリアクリラート(TMPTA)(東京化成社製)100重量部に対し、光ラジカル重合開始剤としてイルガキュア250(BASF社製,イルガキュアはBASFの登録商標)を4.0重量部添加し、さらに光ラジカル重合増感剤として9,10−ジブトキシアントラセン(DBA)を0.25重量部と光ラジカル重合増感助剤として1,4−ジエトキシナフタレンを0.25重量部を添加し、光ラジカル重合性組成物を調製した。該光ラジカル重合性組成物1mgを測定用アルミパンの中に精秤し、DSC測定部に収めたのち光DSCユニットを装着した。該サンプルに、405nmの光を50mW/cm2の照度で5分間照射し、その時の発熱量は486mJ/mgであり、測定後の該サンプルは硬化した状態であった。また、該光ラジカル重合性組成物の硬化物のYIは9.42であった。結果を表1に記載した。
(比較例1)
光ラジカル重合増感剤及び光ラジカル重合増感助剤を添加しなかった以外は実施例1と同様に測定を実施した。その結果、発熱量は7.63mJ/mgであり、測定後の該サンプルは未硬化の状態であった。また、該光ラジカル重合性組成物の硬化物のYIは未硬化の為測定不可能であった。結果を表1に記載した。
(比較例2)
光ラジカル重合増感剤の9,10−ジブトキシアントラセン(DBA)の添加量を0.5重量部とし、光ラジカル重合増感助剤を添加しなかった以外は実施例1と同様に測定を実施した。その結果、発熱量は397mJ/mgであり、測定後の該サンプルは硬化した状態であった。また、該光ラジカル重合性組成物の硬化物のYIは20.13であった。結果を表1に記載した。
(比較例3)
光ラジカル重合増感剤を添加せずに、光ラジカル重合増感助剤の1,4−ジエトキシナフタレン(DEN)の添加量を0.5重量部とした以外は実施例1と同様に測定を実施した。その結果、発熱量は195mJ/mgであり、測定後の該サンプルは未硬化した状態であった。また、該光ラジカル重合性組成物の硬化物のYIは未硬化の為測定不可能であった。結果を表1に記載した。
(実施例2)
ラジカル重合性化合物としてトリメチロールプロパントリアクリラート(TMPTA)(東京化成社製)100重量部に対し、光ラジカル重合開始剤としてUVI−6992(ダウ・カミカル社製)を3.0重量部添加し、さらに光ラジカル重合増感剤として9,10−ジブトキシアントラセン(DBA)を0.25重量部と光ラジカル重合増感助剤として1,4−ジエトキシナフタレン(DEN)を0.25重量部を添加し、光ラジカル重合性組成物を調製した。該光ラジカル重合性組成物1mgを測定用アルミパンの中に精秤し、DSC測定部に収めたのち光DSCユニットを装着した。該サンプルに、405nmの光を50mW/cm2の照度で5分間照射し、その時の発熱量は394mJ/mgであり、測定後の該サンプルは硬化した状態であった。また、該光ラジカル重合性組成物の硬化物のYIは5.18であった。結果を表1に記載した。
(比較例4)
光ラジカル重合増感剤及び光ラジカル重合増感助剤を添加しなかった以外は実施例2と同様に測定を実施した。その結果、発熱量は12.1mJ/mgであり、測定後の該サンプルは未硬化の状態であった。また、該光ラジカル重合性組成物の硬化物のYIは未硬化の為測定不可能であった。結果を表1に記載した。
(比較例5)
光ラジカル重合増感剤の9,10−ジブトキシアントラセン(DBA)の添加量を0.5重量部とし、光ラジカル重合増感助剤を添加しなかった以外は実施例2と同様に測定を実施した。その結果、発熱量は402mJ/mgであり、測定後の該サンプルは硬化した状態であった。また、該光ラジカル重合性組成物の硬化物のYIは11.61であった。結果を表1に記載した。
(比較例6)
光ラジカル重合増感剤を添加せずに、光ラジカル重合増感助剤の1,4−ジエトキシナフタレン(DEN)の添加量を0.5重量部とした以外は実施例2と同様に測定を実施した。その結果、発熱量は87.7mJ/mgであり、測定後の該サンプルは硬化した状態であった。また、該光ラジカル重合性組成物の硬化物のYIは未硬化の為測定不可能であった。結果を表1に記載した。
比較例1と比較例4から分かるように、イルガキュア250およびUVI−6992は405nmの光を照射してラジカル重合が進行しないことが分かる。一方、比較例2と比較例5から分かるように、光ラジカル重合増感剤として9,10−ジブトキシアントラセン(DBA)を添加することで405nmの光によってラジカル重合が進行したことが分かるが、ラジカル重合性組成物の硬化物のYIの値が高く、硬化物の着色で評価が悪くなっている。さらに、比較例3と比較例6から分かるように、光ラジカル重合増感助剤である1,4−ジエトキシナフタレン(DEN)はラジカル重合がほとんど進行していないことが分かる。
しかしながら、実施例1および比較例2と3、実施例2および比較例5と6から分かるように、光ラジカル重合増感剤と光ラジカル重合増感助剤の添加量をそれぞれ半分にして混合添加することでそれぞれ単独で使用するより明らかに重合発熱量の向上、つまりより重合が進行してポリマーへの転化率が向上していることが分かる。また、硬化物のYIの値が低い為、硬化物の着色もほとんどなく評価として良好な結果が得られている。
したがって、光ラジカル重合増感剤と光ラジカル重合増感助剤をそれぞれ併用して用いることで、405nmのような比較的長波長の光を使用して行うラジカル重合においては優れた増感性能を発揮するといえる。

Claims (6)

  1. 380nm〜420nmの波長範囲内にピーク波長を有する光により光ラジカル重合する光ラジカル重合性組成物において、少なくともラジカル重合性化合物及び光ラジカル重合開始剤並びに光ラジカル重合増感剤としての一般式(1)で表されるアントラセン化合物及び光ラジカル重合増感助剤としての一般式(2)で表されるナフタレン化合物を含有することを特徴とする、光ラジカル重合性組成物。
    (上記一般式(1)において、R及びRはそれぞれ炭素数1から20のアルキル基、炭素数6から20のアリール基、炭素数1から20のアルキル基を有するアルキルカルボニル基、炭素数6から20のアリール基を有するアリールカルボニル基、炭素数1から20のアルキル基を有するアルキルオキシカルボニル基又は炭素数6から20のアリール基を有するアリールオキシカルボニル基を表し、R,Rは同一であっても異なっていてもよい。また、X、Yは水素原子又は炭素数1から8のアルキル基を表し、X、Yは同一であっても異なっていてもよい。)
    (上記一般式(2)において、R及びRはそれぞれ水素原子、炭素数1から20のアルキル基、炭素数6から20のアリール基、炭素数1から20のアルキル基を有するアルキルカルボニル基、炭素数6から20のアリール基を有するアリールカルボニル基、炭素数1から20のアルキル基を有するアルキルオキシカルボニル基又は炭素数6から20のアリール基を有するアリールオキシカルボニル基を表し、R、Rは同一であっても異なっていてもよい。また、X、Yは水素原子又は炭素数1から8のアルキル基を表し、X、Yは同一であっても異なっていてもよい。)
  2. ラジカル重合性化合物が、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、フマル酸エステル若しくはスチレン又はそれらのオリゴマーである、請求項1に記載の光ラジカル重合性組成物。
  3. 光ラジカル重合開始剤が、オニウム塩系光ラジカル重合開始剤であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の光ラジカル重合性組成物。
  4. 380nm〜420nmの波長範囲内にピーク波長を有する光が、385nm、395nm、405nm、415nmのいずれかにピーク波長を有する光であることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光ラジカル重合性組成物。
  5. 380nm〜420nmの波長範囲内にピーク波長を有する光が、405nmにピーク波長を有する光であることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光ラジカル重合性組成物。
  6. ラジカル重合性化合物に対する光ラジカル重合増感剤としての一般式(1)で表されるアントラセン化合物の添加量が2.0重量%以下であることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光ラジカル重合性組成物。

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