JP2019077064A - バッチ式の混練機、バッチ式の混練機に用いられる羽根部及びバッチ式の混練機における羽根部の交換方法 - Google Patents

バッチ式の混練機、バッチ式の混練機に用いられる羽根部及びバッチ式の混練機における羽根部の交換方法 Download PDF

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Abstract

【課題】羽根部の取り外しが容易なバッチ式の混練機を提供することを目的とする。【解決手段】バッチ式の混練機は、混練材料を収容する混合槽13と、ロータ軸40を回転駆動する駆動機構Vとを備え、前記ロータ軸40は、前記駆動機構Vにより駆動される駆動軸41と、前記混合槽13内の前記混練材料を混練する羽根部61とを有し、前記羽根部61と前記駆動軸41とを一体回転可能に結合する結合機構120と、前記混合槽13内に混練材料を貯留したまま混練し、前記混合槽13内の混練材料の混練が完了すると、当該混練材料を前記混合槽13から排出する排出機構と、を備え、前記羽根部61は、前記駆動軸41から分離可能に構成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、バッチ式の混練機、バッチ式の混練機に用いられる羽根部及びバッチ式の混練機における羽根部の交換方法に関する。
特許文献1には、混練翼及びスクリューを有する2本のロータが軸方向の両端において軸受により支持されている二軸混練機が開示されている。この二軸混練機の運転時には、各駆動軸からスプライン嵌合部を介して各ロータ本体にトルクが伝達され、被混練物が所定方向に進みつつ混練され、排出される。特許文献1のロータは、混練翼を有するロータ本体と駆動軸とにより分割されており、ロータ本体と駆動軸とはスプライン嵌合部によりスプライン結合されている。そして、ロータ本体の補修・点検時には、スプライン嵌合部を介して駆動軸からロータ本体を外す。よって、駆動軸の取り外しを行わないため、駆動軸を支持する軸受が設けられた軸受ボックスを分解する必要がない。
特開平4−14411号公報
しかし、被混練物の混練の分野では、被混練物の混練が終了した後に排出されるバッチ式の混練機も提案されている。よって、このようなバッチ式の混練機においても、混練翼を有するロータ本体の取り外しが容易な構成が望まれている。
そこで、本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、羽根部の取り外しが容易なバッチ式の混練機、バッチ式の混練機に用いられる羽根部及びバッチ式の混練機における羽根部の交換方法を提供することを目的とする。
本発明に係るバッチ式の混練機の特徴構成は、
混練材料を収容する混合槽と、
ロータ軸を回転駆動する駆動機構とを備え、
前記ロータ軸は、前記駆動機構により駆動される駆動軸と、前記混合槽内の前記混練材料を混練する羽根部とを有し、
前記羽根部と前記駆動軸とを一体回転可能に結合する結合機構と、
前記混合槽内に混練材料を貯留したまま混練し、前記混合槽内の混練材料の混練が完了すると、当該混練材料を前記混合槽から排出する排出機構と、を備え、
前記羽根部は、前記駆動軸から分離可能に構成されている点にある。
本特徴構成によれば、結合機構により羽根部と駆動軸とは一体回転可能に結合されており、駆動軸からの駆動を受けて羽根部により混合槽内の混練材料を混練可能であるが、羽根部は駆動軸から分離可能に構成されている。よって、例えば羽根部の交換、修理及び点検等の際には、駆動軸をバッチ式の混練機に組み付けたまま羽根部のみを容易に脱着できる。そのため、駆動軸及び羽根部を一体として脱着する場合に比べて作業効率が良く作業時間を短くできる。
本発明に係るバッチ式の混練機の更なる特徴構成は、
前記排出機構は、前記混合槽内の混練材料の混練が完了すると、前記混合槽を前記複数の前記ロータ軸の何れか一方の回転軸心を姿勢変更用の回転軸として反転または前記混合槽の下部のドアを開放させて、前記混合槽の外部に排出するように構成されている点にある。
本発明に係るバッチ式の混練機の更なる特徴構成は、
前記結合機構は、前記駆動軸に対して前記羽根部を前記ロータ軸の軸心方向に沿って結合させる機構である点にある。
結合機構によって、羽根部と駆動軸とを一体回転可能であるとともに、羽根部から駆動軸を分離可能である。結合機構としては、例えばスプライン結合及びキー結合が挙げられる。
本発明に係るバッチ式の混練機の更なる特徴構成は、
前記結合機構は、スプライン結合部を有する点にある。
本特徴構成によれば、羽根部と駆動軸とがスプライン結合されているため、駆動軸の回転トルクを羽根部に伝達できるとともに、羽根部を駆動軸に対して軸心方向に摺動させて駆動軸から容易に取り外すことができる。
本発明に係るバッチ式の混練機の更なる特徴構成は、
前記結合機構は、前記ロータ軸の軸心方向に沿って前記スプライン結合部に隣接し、前記駆動軸の環状面と前記羽根部の環状面とが嵌合する嵌合部をさらに有する点にある。
本特徴構成によれば、羽根部と駆動軸とは互いに嵌合部で嵌合しているため、駆動軸と羽根部との軸心を一致させることができる。
本発明に係るバッチ式の混練機の更なる特徴構成は、
前記駆動軸に、第1受止め部が前記結合機構に対して径方向外方側に設けられており、
前記第1受止め部は、前記ロータ軸の軸心方向における前記羽根部の前記駆動機構側への移動を受止める点にある。
混練材料を羽根部によって混練する際には、羽根部から駆動機構側に向かうスラスト力が、駆動軸に設けられた第1受止め部に加わる。この場合、駆動軸の第1受止め部は、羽根部から駆動機構側に向かうスラスト力によって押圧されることで、ロータ軸の軸心と交差する径方向外方側に押し広げられるように変形する場合がある。本特徴構成によれば、駆動軸の第1受止め部は、結合機構に対して径方向外方側に配置されている。よって、前述のように駆動軸の第1受止め部が変形した場合であっても、結合機構により結合された羽根部を駆動軸から分離する際に、その変形は結合機構に影響を与えず、羽根部を駆動軸から容易に分離できる。
本発明に係るバッチ式の混練機の更なる特徴構成は、
前記羽根部の前記駆動機構側とは反対側の端部を支持する第2受止め部が設けられており、
前記第2受止め部は、前記ロータ軸の軸心方向における前記羽根部の前記駆動機構側とは反対側への移動を受け止める点にある。
本特徴構成によれば、ロータ軸の軸心方向における羽根部の駆動機構側とは反対側への移動は第2受止め部により受け止められる。一方、ロータ軸の軸心方向における羽根部の駆動機構側への移動は第1受止め部によって受け止められる。よって、ロータ軸の軸心方向における羽根部の双方向の移動が阻止されるため、混合槽内の混練材料を良好に混練可能である。
本発明に係るバッチ式の混練機の更なる特徴構成は、
前記羽根部は、少なくとも第1羽根及び第2羽根を備え、前記第1羽根と前記第2羽根とは、前記ロータ軸の軸心方向に対する捩れ方向が異なる点にある。
本特徴構成によれば、バッチ式の混練機において、羽根部の第1羽根及び第2羽根の捩じれ方向を互いに異ならせることで、混合槽内において混練材料を効率よく混練できる。
また、羽根部の第1羽根及び第2羽根の捩じれ方向が互いに異なるため、ロータ軸の軸心方向における羽根部から駆動機構側への第1スラスト力と、ロータ軸の軸心方向における羽根部から駆動機構側とは反対側への第2スラスト力とが生じる。ここで、前述の通り、駆動軸において第1受止め部が設けられており、羽根部の端部において第2受止め部が設けられている場合には、第1スラスト力は駆動軸の第1受止め部によって受け止められ、第2スラスト力は羽根部の端部の第2受止め部によって受け止められる。よって、双方向の第1及び第2スラスト力が堅固に受け止められる。そのため、上記のように捩じれ方向の異なる羽根を有する羽根部によって、例えば混練材料の硬度が大きく双方向に大きなスラスト力が生じる場合であっても、バッチ式の混練機において混練材料の混練を効率よく安定に行うことができる。
本発明に係るバッチ式の混練機の更なる特徴構成は、
前記混合槽において、前記ロータ軸の軸心方向における前記駆動機構側に連結される第1側板と、
前記混合槽において、前記駆動機構とは反対側に連結される第2側板と、
をさらに備え、
前記ロータ軸は、前記第1側板、前記混合槽及び前記第2側板を貫通しており、
前記第2側板は前記混合槽から分離可能、又は、前記第2側板及び前記混合槽は前記第1側板から分離可能である点にある。
本特徴構成によれば、ロータ軸は、第1側板、混合槽及び第2側板を貫通している。第2側板を混合槽から分離した場合には、ロータ軸の一部は混合槽よりも第2側板側において露出する。あるいは、第2側板及び混合槽を第1側板から分離した場合には、ロータ軸の一部は第1側板よりも混合槽側において露出する。ロータ軸の一部を露出させて羽根部を駆動機構とは反対側に引き抜くことで、ロータ軸のうち駆動軸をバッチ式の混練機に組み付けたまま、羽根部のみを駆動軸から分離できる。
本発明に係るバッチ式の混練機の更なる特徴構成は、
前記ロータ軸の前記駆動機構側の端部を支持する第1軸受部と、
前記ロータ軸の前記駆動機構とは反対側の端部を支持する第2軸受部と、
をさらに備え、
前記第2軸受部及び前記第2側板を有する第2側板ユニットは、一体として前記混合槽から分離可能である点にある。
第2軸受部及び第2側板が一体となった第2側板ユニットを混合槽から分離可能であるので、例えば、第2軸受部をロータ軸から分離し、その後、第2側板を混合槽から分離するなど個々の部材をそれぞれに分離する場合に比べて、分離作業の効率が良い。ひいては、バッチ式の混練機の羽根部の交換等の作業効率を向上させ、作業時間を短くできる。
本発明に係る羽根部の特徴構成は、上述のバッチ式の混練機に用いられる点にある。
本発明に係る羽根部の交換方法の特徴構成は、上述のバッチ式の混練機における羽根部の交換方法であって、前記駆動軸を残した状態で、前記羽根部を分離する点にある。
バッチ式の混練機の全体構成を示す側面図である。 バッチ式の混練機の正面図である。 図2のIII−IIIにおける断面図である。 図2のIV−IVにおける断面図である。 図4の一部拡大図である。 図2のVI−VIにおける断面図である。 羽根部本体の羽根の側面図である。 図7のVIII−VIII矢視図である。 図7のIX−IX矢視図である。 駆動軸からの羽根部の分離の流れを示す断面図である。 駆動軸からの羽根部の分離の流れを示す断面図である。 羽根部が駆動軸の外周に結合されている様子を示す拡大図である。 羽根部と駆動軸との分離位置の他の例を示す断面図である。
〔第1実施形態〕
本発明の実施形態に係るバッチ式の混練機(以下、混練機と略称する)について、図面を参照して説明する。まず、図1〜図3を用いて、混練機10の概略構成を説明する。なお、以下では、図1及び図2等に示す方向、つまり上、下、前、後、右、左にしたがって説明を行う。但し、この向きによって本実施形態が限定されるものではない。
(1)混練機の概略構成
図1及び図2に示すように、混練機10は、上部の開口から投入される混練材料を収容する混合槽13と、混合槽13内の混練材料を混練する羽根部61を有するロータ軸40と、ロータ軸40を回転駆動する駆動機構Vと、混合槽13内の混練材料を上方側から加圧する加圧蓋19を有する加圧機構Xと、混練が完了した混練材料を混合槽13内から排出する排出機構Yと、運転を制御する制御部(図示せず)とを備えている。
また、本実施形態に係る混練機10は、2本のロータ軸40を有する2軸混練機として構成されている。
上記の混練機10では、図1及び図3に示すように、混合槽13に混練材料18を投入し、加圧蓋19により混合槽13の上部の開口を塞ぎ、羽根部61を有するロータ軸40を回転させる。これにより、羽根15を有する羽根部61が回転することで、混合槽13と羽根部61との間の空間16を羽根15が回転する。2本のロータ軸40の羽根部61が互いにそれぞれ異なる方向に回転することで、混練材料18は、混合槽13の内壁と羽根部61の外周との間を通過することによる混練、羽根部61から突出する羽根15と混合槽13の内壁との間を通過することによる混練、及び、互いに異なる方向に回転する2つの羽根部61との間を通過することによる混練等により混練される。
なお、混練材料18は特に限定されないが、例えば自動車のタイヤとなる、天然ゴム、イソピレンゴム及びブタジエンゴム等の原料ゴムと、カーボンブラック、シリカ及び酸化亜鉛等の配合剤とが挙げられる。
(2)各部の構成について図1〜図11を用いて説明する。
(2−1)駆動機構
駆動機構Vは、図2及び図4に示すように、2本のロータ軸40のうちの一方の駆動側ロータ軸40aを回転駆動させる動力源となるモータ109と、駆動側ロータ軸40aに連結され、モータ109の回転速度を歯車等で減速させて出力トルクを大きくする減速機107と、モータ109と減速機107との間で動力を伝達するベルト108と、減速機107からの動力により回転駆動される駆動側ロータ軸40aの回転を、他方の従動側ロータ軸40bに伝達するギア機構100とを備える。なお、ギア機構100は、主として、駆動ギア101及び従動ギア103を備える。
なお、図2においては、モータ109、ベルト108及び減速機107等は、図面上小さく示したが、発生させる駆動力等に応じて大型となり、ロータ軸40等と比較した大きさは実際のものとは異なる場合がある。
モータ109は、駆動側ロータ軸40aの回転駆動力を生成し、ベルト108を介して減速機107に伝える。減速機107は、モータ107からの回転駆動力を所定の減速比で減速して所定の回転駆駆動力を生成し、出力軸106から出力する。減速機107の出力軸106は、カップリング105及び駆動ギア101を介して駆動側ロータ軸40aと連結されている。
具体的には、カップリング105には、出力軸106を挿通可能な挿通孔105aの内周面に、外径側に窪むキー溝(図示せず)が形成され、出力軸106の外周面には、内径側に窪むキー溝106aが形成されており、両キー溝に亘ってキー53が配置されている。これにより、カップリング105及び出力軸106が同一回転方向に一体回転可能に連結され、また、カップリング105が出力軸106に対して減速機107側(図4の右側)に移動することが防止されている。
カップリング105の左側の端部には、外径側に拡径した大径部105bが形成されており、当該大径部105bの内周面にはギア(図示せず)が形成されている。このカップリング105の大径部105bのギアは、駆動ギア101の外周面に形成されたギア(図示せず)と歯合するように構成されている。これにより、カップリング105の大径部105bのギアと駆動ギア101のギアとが歯合して、カップリング105と駆動ギア101とが同一回転方向に一体回転可能に連結されている。なお、駆動ギア101がカップリング105に対して減速機107側(図4の右側)に移動しても、挿通孔105aから外径側に延びる左側の端面に当接するため、減速機107側への移動を防止することができる。
駆動ギア101には、駆動側ロータ軸40aを挿通可能な挿通孔101aの内周面に、外径側に窪むキー溝(図示せず)が形成され、駆動側ロータ軸40aの外周面には、内径側に窪むキー溝51aが形成されており、両キー溝に亘ってキー51が配置されている。これにより、駆動ギア101と駆動側ロータ軸40aとが同一回転方向に一体回転可能に連結され、また、駆動側ロータ軸40aが駆動ギア101に対して減速機107側(図4の右側)に相対移動することが防止されている。なお、駆動側ロータ軸40aの減速機107側(図4の右側)の端部における外周面には雄ネジ部(図示せず)が形成され、当該雄ネジ部には回り止めされた状態でナット102aが螺合装着されている。これにより、駆動側ロータ軸40aが駆動ギア101に対して減速機107側とは反対側(図4の左側)に相対移動することが防止されている。
従動ギア103の外周面には、駆動ギア101の外周面に形成されたギア(カップリング105のギアと歯合しない部分のギア)と歯合するギア(図示せず)が形成されている。これにより、従動ギア103のギアと駆動ギア101のギアとが歯合して、従動ギア103と駆動ギア101とが異なる回転方向に回転可能に構成されている。
従動ギア103には、従動側ロータ軸40bを挿通可能な挿通孔103aの内周面に、外径側に窪むキー溝(図示せず)が形成され、従動側ロータ軸40bの外周面には、内径側に窪むキー溝52aが形成されており、両キー溝に亘ってキー52が配置されている。これにより、従動ギア103と従動側ロータ軸40bとが同一回転方向に一体回転可能に連結され、また、従動側ロータ軸40bが従動ギア103に対して減速機107側(図4の右側)に相対移動することが防止されている。なお、従動側ロータ軸40bの減速機107側(図4の右側)の端部における外周面には雄ネジ部(図示せず)が形成され、当該雄ネジ部には回り止めされた状態でナット102bが螺合装着されている。これにより、従動側ロータ軸40bが従動ギア103に対して減速機107側とは反対側(図4の左側)に相対移動することが防止されている。
(2−2)加圧機構
図1に示すように、加圧機構Xは、混合槽13の上部の開口を塞ぐ加圧蓋19と、加圧蓋19を支持する蓋支持部21と、蓋支持部21を介して加圧蓋19を上下駆動させる駆動シリンダ23とを備える。
加圧機構Xは、上部の開口から混合槽13内に混練材料18が投入されると、制御部からの指示により、駆動シリンダ23を駆動し、混合槽13の上部の開口を塞ぐように加圧蓋19を下降させる。制御部の支持により2本のロータ軸40が駆動されて混練材料の混練が終了すると、加圧機構Xは、制御部からの指示により加圧蓋19を上昇させる。
(2−3)排出機構
排出機構Yは、混合槽13等を所定の排出位置に旋回させる旋回装置(図示せず)を備えている。混合槽13内において混練材料18は貯留されたまま混練され、その後、混練材料の混練が完了して加圧機構Xが加圧蓋19を上昇させると、排出機構Yは、制御部からの指示により、図1に示すように、駆動側ロータ軸40aを回転軸心として、混合槽13及び従動側ロータ軸40bを回転する。そして、混合槽13が、図1の二点鎖線で示すように開口が下向きになるように姿勢を変更する。これにより、下向きになった開口を介して混合槽内13から混練済みの混練材料18が排出される。
このように、本実施形態では、混合槽13の姿勢を変更して混練材料18を排出する場合、駆動側ロータ軸40aを回転軸心として従動側ロータ軸40bを回転する。このとき、従動側ロータ軸40bは、従動ギア103が駆動ギア101に噛み合いながら、混合槽13の姿勢変更に応じて回動する。よって、混合槽13及び従動側ロータ軸40bの姿勢を変更する場合において、減速機107、ベルト108及びモータ109は所定の位置に固定されたままである。よって、減速機107等の比較的大きな装置が混合槽13等と一体となって回動する場合に比べて、大きな駆動力を要さず、また大きな装置の回動による危険も減らすことができる。
なお、混練材料の混練の完了とは、例えば、駆動機構Vにおける駆動電力の積算値が所定値に達した時、目視により混練材料が混練されたと判断した時、及び、混練開始から所定時間経過した時などが含まれる。
(2−4)ロータ軸
駆動側ロータ軸40a及び従動側ロータ軸40bは、それぞれ駆動軸41及び羽根部61を有しているが、これらのロータ軸40は駆動ギア101に連結されるか、従動ギア103に連結されるかが異なるのみでその他の構成は同様であるので、駆動側ロータ軸40aを中心に以下に説明する。
本実施形態の駆動側ロータ軸40aでは、軸心Aに沿う駆動軸41の延長上に羽根部61が隣接して配置されている。すなわち、軸心Aに沿う方向(左右方向)で減速機107側(右側)に駆動軸41が位置し、減速機107とは反対側(左側)に羽根部61が位置するように構成されている。また、羽根部61は軸心Aに沿って駆動軸41から分離可能に構成されている。このとき、羽根部61は、駆動軸41を駆動ギア101、従動ギア103、カップリング105、出力軸106及び減速機107等の駆動機構Vに連結したまま(残したまま)で、駆動軸41から分離可能となっている。
この駆動軸41は、軸心Aに沿って延びる駆動ギア101側の駆動軸本体43と、駆動軸本体43の外周端部から軸心Aに沿って延びる円筒状の受入端部45とを備える。図4に示すように、駆動軸本体43の右端部は駆動ギア101に接続されている。受入端部45は、駆動ギア101とは反対側(左側)に軸心Aに沿って円筒状に延びており、内部に軸心Aに沿って駆動ギア101側(右側)に凹む受入凹部47を有している。
羽根部61は、軸心Aに沿って延びる羽根部本体17と、羽根部本体17から駆動軸41側(右側)に軸心Aに沿って延びる第1小径部65と、羽根部本体17から駆動軸41側とは反対側(左側)に軸心Aに沿って延びる第2小径部66とを有する。第1小径部65及び第2小径部66は、羽根部本体17よりも小径に形成されている。また、第2小径部66は、羽根部本体17から左側に延びる第2中間小径部66bと、第2中間小径部66bから左側に延びる第2先端小径部66aとを有する。これら第2中間小径部66b及び第2先端小径部66aは、羽根部本体17から駆動軸41側とは反対側(左側)に行くほど段階的に先細るように構成されている。
羽根部本体17は、両端部に、第1小径部65及び第2小径部66から径方向外方側に拡張されて形成されている環状の外周端部111(111α、111β)を有する。外周端部111αは羽根部本体17の右端に形成されており、外周端部111βは羽根部本体17の左端に形成されている。駆動軸41側の外周端部111αと、第1小径部65に隣接する位置との間には、外周端部111αの面(軸心Aと交差する面)から凹んだ環状の溝111aが形成されている。つまり、外周端部111αの径方向内方側には、軸心A方向に沿って左側に窪む環状の溝111aが形成されている。
また、羽根部本体17には、後で詳述する羽根15が形成されている。
詳細は後述するが、上述のような羽根部61の第1小径部65が駆動軸41における受入端部45の受入凹部47に挿入されることで、駆動軸41及び羽根部61が一体に結合された駆動側ロータ軸40aが構成される。このとき、受入端部45の内周面と第1小径部65の外周面とが結合機構120により結合する。
ここで、受入凹部47と第1小径部65とを結合する結合機構120は、図4、図5及び図10等に示すように、嵌合部120aと、スプライン結合部120bとを有する。嵌合部120aは、スプライン結合部120bに隣接しており、図11に示すように、受入端部45の凹凸の無い内周環状面120a2と、第1小径部65の凹凸の無い外周環状面120a1とが当接して構成されている。受入端部45の内周環状面120a2と、第1小径部65の外周環状面120a1とを当接させることで、羽根部61の軸心と駆動軸41との軸心とを軸心Aに概ね一致させることができる。
また、スプライン結合部120bは、図6に示すように、受入端部45の内周面と第1小径部65の外周面とをスプライン結合させる機構である。つまり、図11に示すように、受入端部45の内周面には、内周環状面120a2に隣接して、内周環状面120a2から径方向内側に凸に形成され、軸心A方向に延びるスプラインが周方向に複数形成されている。一方、第1小径部65の外周面には、外周環状面120a1に隣接して、外周環状面120a1から径方向内側に凹み、軸心A方向に延びるスプラインが周方向に複数形成されている。
このような受入端部45と第1小径部65とが嵌り合って結合することで、駆動軸41の回転トルクを羽根部61に効率よく伝達できる。また、羽根部61を駆動軸41から取り外す際には、受入端部45と第1小径部65とのスプライン結合を介して、羽根部61を駆動軸41に対して軸心A方向沿って駆動軸41から離れる方向に摺動させることで、駆動軸41から羽根部61を容易に取り外すことができる。
なお、結合機構120の摩耗を防止するために、受入端部45の内周面及び第1小径部65の外周面に油脂等の潤滑剤を塗布するのが好ましい。
さらに、羽根部61の第1小径部65が駆動軸41における受入端部45の受入凹部47に挿入されることで、羽根部本体17の溝111aと受止め部113とが当接する。溝111a及び受止め部113は、結合機構120よりも径方向外方側に形成されているため、羽根部本体17の溝111aと受止め部113とは結合機構120よりも径方向外方側において当接する。
ここで、第1小径部65が受入凹部47に挿入された状態で、羽根部61の第2小径部66が、後述の第2軸受部(第2受止め部)90のダブルナット91の締め付けにより、駆動ギア101が配置された右方向に押圧されることで、溝111aと受止め部113とが軸ズレすることなく当接し、羽根部61が駆動軸41と結合される。これにより、羽根部61と駆動軸41とが結合機構120により結合されることと相まって、軸心Aに沿って安定に固定されることで、駆動軸41の回転と一体となって羽根部61が回転する。
なお、受入凹部47に第1小径部65が挿入されて受止め部113が溝111aに当接した場合に、第1小径部65の右端部と、受入凹部47の軸心A方向と交差する底面との間にスペースSが形成される。よって、羽根部61から駆動軸41側(左から右側)に向かう力が生じて第1小径部65が駆動軸41側に押されても、第1小径部65の右端部が受入凹部47の底面に接触することがない。第1小径部65の右端部が変形することがないため、結合機構120を介して羽根部61を駆動軸41から離れるように軸心A方向に沿って引き抜いて容易に分離できる。
次に、羽根部本体17の羽根15の構成について、図7〜図9を用いて説明する。
図7に示すように、羽根部本体17の外周面17aには、捩じれ方向が異なる2つの羽根15a、15bが設けられている。図7のVIII−VIII矢視図である図8に示すように、羽根15aは、外周端部111βから、外周端部111αに向かって羽根部本体17の中央部まで延びている。羽根15aは、羽根部本体17の外周面17aから最も突出した頂面15a1と、頂面15a1から外周面17aに向かって広がるように延びる側面15a2及び側面15a3とにより囲まれて形成されている。頂面15a1は、軸心Aに対して角度θaをなす斜め方向に延びており、かつ、外周端部111βから先端に向かうにつれて外周面17aに対して若干捩じれている。また、側面15a2は、頂面15a1から外周面17aに向かって広がるとともに、外周端部111βから先端に向かうにつれて広がりが大きくなる傾斜面で構成されている。側面15a3は、側面15a2と反対側の傾斜面であり、頂面15a1から外周面17aに向かって広がるとともに、外周端部111βから先端に向かうにつれて広がりが小さくなる傾斜面で構成されている。
一方、図7のIX−IX矢視図である図9は、図7の羽根部本体17を図8とは上下反対方向から見た図であるが、羽根15bは、図8の羽根15aとは左右上下反転した形状を有する。羽根15bは、頂面15b1と、頂面15b1から外周面17aに向かって広がるように延びる側面15b2及び側面15b3とにより囲まれて形成されている。そして、頂面15b1は、軸心Aに対して角度θbをなす斜め方向に、外周端部111αから先端に向かうにつれて外周面17aに対して若干捩じれて延びている。例えば、角度θbは、θb≒−θaの関係にある。側面15b2は、頂面15b1から外周面17aに向かって広がるとともに、外周端部111αから先端に向かうにつれて広がりが大きくなる傾斜面で構成されている。側面15b3は、側面15b2と反対側の傾斜面であり、頂面15b1から外周面17aに向かって広がるとともに、外周端部111αから先端に向かうにつれて広がりが小さくなる傾斜面で構成されている。
このように、羽根15aと羽根15bとは、それぞれ外周端部111β及び外周端部111αから左右上下反転で延びているため、軸心Aに対して捩じれ方向が異なる。羽根15aと羽根15bとで捩じれ方向が異なるため、混合槽13内において混練材料が羽根15aにより混練される場合と、羽根15bにより混練される場合とで、混練材料の混練の方向が異なる。羽根部61の回転によって羽根15a及び羽根15bの両方で様々な方向から混練材料を混練することで効率よく混練できる。
(2−5)第1側板ユニット、混合槽及び第2側板ユニット
上述の駆動軸41及び羽根部61を有する駆動側ロータ軸40aは、第1側板ユニット150により駆動軸41の右端部が軸支され、第2側板ユニット160により羽根部61の左端部が軸支される。そして、第1側板ユニット150と第2側板ユニット160とが駆動側ロータ軸40aの両端を支持することで、第1側板ユニット150と第2側板ユニット160との間の混合槽13に、羽根部61の羽根部本体17が収容される。
以下に、第1側板ユニット150、混合槽13及び第2側板ユニット160の構成について説明する。
混合槽13は、図1に示すように、混練材料を投入するために上部が開口した、概ねU字状の混合槽胴部31を有している。また、図4、図5等に示すように、混合槽胴部31は、左右方向が開口しているともに、混練材料を投入するために上部が開口している。混合槽胴部31の左右方向の開口には、軸心Aに沿って延びる2本のロータ軸40の羽根部61の羽根部本体17が貫通している。この混合槽胴部31は、羽根部本体17に対応して軸心Aに沿って延びる胴部本体31aと、胴部本体31aの左端及び右端それぞれから外側に折れ曲がっているフランジ31b及び31cとを有している。
また、駆動軸本体43(駆動軸41)の右端部を軸支する第1側板ユニット150は、第1軸受部80と、第1側板35とを備える。
第1側板35は、混合槽13の混合槽胴部31の右側を覆いつつ、第1軸受部80を支持する。第1側板35は、軸心Aに沿って延びる側板本体35aと、側板本体35aの右端の係止部35bとを有している。また、第1側板35は、2本のロータ軸40を貫通させつつ混合槽胴部31の右側を覆う胴部側壁35dを有している。胴部側壁35dは、側板本体35aの左端から羽根部61に向かって屈曲して形成されており、2本のロータ軸40が貫通可能な2つの開口35eを有している。さらに、第1側板35は、側板本体35aの左端から、2本の羽根部61から離れる外側に向かって折れ曲がっているフランジ35cを有している。
第1軸受部80は、駆動軸本体43の駆動ギア101に連結されている右側端部と、受入端部45との間において、駆動軸41を次のように回転可能に軸支している。第1軸受部80は、駆動軸本体43を回転可能に支持する複数個のベアリング83と、ベアリング83を所定箇所に支持する筒状の第1支持部87、筒状の第2支持部89及び筒状のカラー88とを有する。なお、本実施形態では、3個のベアリング83を駆動軸本体43に対して配置している。
駆動軸本体43の外周面には、径方向内方側に向かう段差からなる環状の係止段部86が形成されており、ベアリング83の内径側で左側の端部83aは、ベアリング83が駆動ギア101とは反対側(左側)に向かう力を受けて係止段部86に係止している。また、第2支持部89には、軸心A方向において係止段部86と概ね同位置に角部からなるベアリング受部89bが形成されており、このベアリング受部89bにベアリング83の外径側で左側の端部83bが係止している。ベアリング83の外径側で右側の端部83dは、第2支持部89の内側に配置された第1支持部87に支持されている。また、ベアリング83の内径側で右側の端部83cは、駆動軸本体43に外嵌され駆動ギア101に隣接する箇所まで延びるカラー88に支持されている。そして、第2支持部89は段差からなる側板受け部89aにおいて、第1側板35の係止部35bに係止しており、かつ、側板受け部89aと係止部35bとはボルト・ナット(図示せず)により結合されている。このような構成により、ベアリング83は、駆動軸本体43の周囲に取り付けられ、第1支持部87、第2支持部89及び第1側板35等との組み付けにより所定箇所に支持されている。
また、第1支持部87は、ベアリング83を支持するとともに、ベアリング83の右側において空間72を介して設けられたオイルシール73を支持している。同様に、第2支持部89は、ベアリング83を支持するとともに、ベアリング83の左側において空間71を介して設けられたオイルシール70を支持している。オイルシール70、73によって、潤滑油、水、薬液及びガス等の流体及び埃等の異物が流入するのを防ぐことができる。
さらに、羽根部61の第2先端小径部66aの左端部を軸支する第2側板ユニット160は、第2軸受部90と、第2側板37とを備える。
第2側板37は、混合槽13の混合槽胴部31の左側を覆いつつ、第2軸受部90を支持する。第2側板37は、軸心Aに沿って延びる側板本体37aと、側板本体37aの左端の係止部37bとを有している。また、第2側板37は、2本のロータ軸40を貫通させつつ混合槽胴部31の左側を覆う胴部側壁37dを有している。胴部側壁37dは、側板本体35aの右端から羽根部61に向かって屈曲して形成されており、2本のロータ軸40が貫通可能な2つの開口37eを有している。さらに、第2側板37は、側板本体37aの右端から、2本の羽根部61から離れる外側に向かって折れ曲がっているフランジ37cを有している。
第2軸受部90は、第2先端小径部66aの先端において、羽根部61を次のように回転可能に軸支している。第2軸受部90は、ダブルナット91と、羽根部61を回転可能に支持するベアリング93と、ベアリング93を所定箇所に支持する筒状の第1支持部97、筒状の第2支持部99及び筒状のカラー95とを有する。なお、本実施形態では、1個のベアリング93を駆動軸本体43に対して配置している。
第2先端小径部66aの外周面には、径方向内方側に向かう段差からなる係止段部96が形成されており、ベアリング93の内径側で右側の端部93aは、ベアリング93が駆動ギア101側(右側)に向かう力を受けて係止段部96に係止している。また、第2支持部99には、軸心A方向において係止段部96よりも駆動軸41側(右側)に角部99bが形成されている。この角部99bはベアリング93の外径側で右側の端部93bに対応しているが、角部99bとベアリング93の端部93bとの間には所定の隙間58aが設けられている。
ベアリング93の端部93dは、第2支持部99の内側に配置された第1支持部97に支持されている。ここで、第2先端小径部66aには、第2軸受部90に支持されている左側端部よりもさらに左側の最左側端部に雄ネジ部67が形成されている。この雄ネジ部67にダブルナット91が嵌め込まれている。ダブルナット91は右側に締め付けられることでカラー95を押圧し、押圧されたカラー95はベアリング93の内径側で左側の端部93cを支持する。そして、第2支持部99は段差からなる側板受け部99aにおいて、第2側板37の係止部37bに係止しており、かつ、側板受け部99aと係止部37bとはボルト・ナット(図示せず)により結合されている。このような構成により、ベアリング93は、第2先端小径部66aの周囲に取り付けられ、第1支持部97、第2支持部99及び第2側板37等との組み付けにより所定箇所に支持されている。
このようにベアリング93、第1支持部97、第2支持部99及び第2側板37等が組み付けられた状態で、前述の通り、第2支持部99の角部99bとベアリング93の端部93bとの間には所定の隙間58aが設けられている。つまり、第2支持部99に、係止段部96よりも右側に角部99bが形成され、隙間58aが設けられている。よって、駆動軸41側から羽根部61側に向かう左方向の力は、第2支持部99よりもベアリング93に先に伝わる。そして、ベアリング93に伝わった力は、ベアリング93を支持する第1支持部97及び第2支持部99に抜け、第2側板37に抜けさせることができる。よって、駆動軸41側から羽根部61側に向かう左方向の力十分に受け止めることができる。
また、第1支持部97は、ベアリング93を支持するとともに、ベアリング93の左側において空間57を介して設けられたオイルシール55を支持している。同様に、第2支持部99は、ベアリング93を支持するとともに、ベアリング93の右側において空間58を介して設けられたオイルシール59を支持している。
このように構成された第1側板ユニット150、混合槽13及び第2側板ユニット160において、駆動側ロータ軸40aは次のように配置され、組み付けられている。
混合槽13の混合槽胴部31に羽根部本体17を対応させて、第1側板35の開口35e及び第2側板37の開口37eに羽根部61を貫通させた状態で、混合槽胴部31のフランジ31cと、第1側板35のフランジ35cとがボルト・ナット133により固定されている。同様に、混合槽胴部31のフランジ31bと、第2側板37のフランジ37cとがボルト・ナット131により固定されている。
羽根部本体17が混合槽13に対応した状態では、羽根部61の第1小径部65は第1側板35に対応し、第2中間小径部66bが第2側板37に対応し、第2先端小径部66aは、第2側板37を超えて左側に軸心Aに沿って延びている。
一方、駆動軸41は、受入端部45が第1側板35に対応して、駆動軸本体43が第1側板35よりも駆動ギア101側に対応するように配置されている。
そして、駆動軸41の受入端部45が有する受入凹部47に、羽根部61の第1小径部65が挿入されることで、羽根部61の第1小径部65及び駆動軸41の受入端部45はともに第1側板35に対応して位置している。
また、羽根部本体17の外周端部111αの径方向外方側の一部と第1側板35の胴部側壁35dとは、軸心A方向において互いに隙間を有して離間しつつ、重畳するように配置されている。同様に、外周端部111βの径方向外方側の一部と第2側板37の胴部側壁37dとは、軸心A方向において互いに隙間を有して離間しつつ、重畳するように配置されている。
また、第1側板35の開口35eは、駆動側ロータ軸40aが貫通した状態で、駆動軸41の受入端部45と胴部側壁37dと外周端部111αとの間において所定の隙間を有しており、この隙間にメカニカルシール49が設けられている。同様に、第2側板37の開口37eは、2本のロータ軸40が貫通した状態で、羽根部61の第2中間小径部66bと胴部側壁37dと外周端部111βとの間において所定の隙間を有しており、メカニカルシール49が設けられている。
以上より、羽根部61及び駆動軸41を含む駆動側ロータ軸40aの両端部が第1側板ユニット150及び第2側板ユニット160によって回転可能に支持されるとともに、駆動側ロータ軸40aが減速機107側(右側)に押圧され、駆動側ロータ軸40a全体として駆動ギア101に安定に固定される。
(3)混練機でのスラスト力の受止め
次に、上記のように構成された混練機10でのスラスト力の受止めについて説明する。
上述の通り、羽根部本体17に設けられた羽根15aと羽根15bとは、軸心Aに対して捩じれ方向が異なる。これにより混練材料を効率よく混練できる。
ここで、羽根15aと羽根15bとで捩じれ方向が異なるため、混合槽13内で混練材料を混練することによって羽根部61が混練材料から力を受け、羽根部61から駆動軸41側(左から右側)に向かう第1スラスト力と、羽根部61から駆動軸41とは反対側(右から左側)に向かう第2スラスト力とが生じる。羽根部61から駆動軸41側(左から右側)に向かう第1スラスト力は、駆動軸41の受止め部(第1受止め部)113に加わる。この場合、駆動軸41の受止め部113は、第1スラスト力によって羽根部本体17の溝111aに押圧されることで、ロータ軸40の軸心Aと交差する径方向外方側に押し広げられるように変形する場合がある。上述の通り、駆動軸41の受止め部113は、結合機構120に対して径方向外方側に設けられている。よって、前述のように駆動軸41の受止め部113が変形した場合であっても、結合機構120により結合された羽根部61を駆動軸41から分離する際に、その変形は結合機構120に影響を与えず、羽根部61を駆動軸41から容易に分離できる。
また、駆動軸41から羽根部61側(右から左側)に向かう第2スラスト力は、第2軸受部(第2受止め部)90により受け止められる。つまり、第2スラスト力は、羽根部61の係止段部96に係止しているベアリング93に伝わり、ベアリング93を支持する第1支持部97及び第2支持部99に抜け、第2側板37に伝わることで受け止められる。
以上より、軸心A方向に沿った双方向の第1及び第2スラスト力が、それぞれ駆動軸41の受止め部(第1受止め部)113及び第2軸受部(第2受止め部)90により堅固に受け止められる。そのため、バッチ式の混練機10が、上記のように捩じれ方向の異なる羽根15a、15bを有する羽根部61を備えており、例えば混練材料の硬度が大きく双方向に大きなスラスト力が生じる場合であっても、混練材料の混練を効率よく安定に行うことができる。
(4)駆動軸からの羽根部の分離方法
次に、駆動軸41を残した状態で、羽根部61を分離する方法について、図10、図11を用いて説明する。
図10に示すように、まず、羽根部61を駆動軸41と一体に結合したままで、第2側板37から左側の部材である、ダブルナット91、第2軸受部90及び第2側板37を取り外す。これらの部材を取り外せればよく順番は特に限定されないが、例えば、まず、羽根部61の第2先端小径部66aの雄ネジ部67に嵌め込まれたダブルナット91を回転して取り外す。その後、ボルト・ナット131を緩めて、第2側板37を混合槽胴部31から分離する。これにより、第2側板37及び第2軸受部90を含む第2側板ユニット160が混合槽胴部31から分離される。
このとき、第2側板37とともに第2軸受部90が取り外されるため、羽根部61及び駆動軸41を含むロータ軸40が、第1軸受部80を含む第1側板ユニット150により片持ちで支持されている。よって、ロータ軸40の重みを十分に支持するために、複数個のベアリング83によって、羽根部61及び駆動軸41を含むロータ軸40を支持している。
次に、図11に示すように、羽根部61を駆動軸41から軸心A方向に沿って遠ざかるように引き抜く。このとき、羽根部61の第1小径部65は、駆動軸41の受入端部45により形成される受入凹部47に挿入されており、第1小径部65と受入端部45とはスプライン結合されている。よって、第1小径部65を受入端部45に対して摺動させ、羽根部61を駆動軸41から分離する。このとき、駆動側ロータ軸40aの駆動軸41は、第1軸受部80、駆動ギア101、カップリング105、出力軸106及び減速機107等と連結されたままである。従動側ロータ軸40bの駆動軸41は、第1軸受部80及び従動ギア103等と連結されたままである。
以上の通り、羽根部61は駆動軸41から分離可能に構成されている。よって、例えば羽根部61の交換の際には、駆動軸41をバッチ式の混練機10に組み付けたまま羽根部61のみを容易に脱着できる。そのため、駆動軸41及び羽根部61を一体として脱着する場合に比べて作業効率が良く作業時間を短くできる。
また、上記とは逆の手順で、羽根部61を駆動軸41に結合してもよい。例えば、第2側板ユニット160が混合槽胴部31から分離された状態において、交換用の羽根部61を軸心A方向にそって駆動軸41側に挿入する。その後、第2側板ユニット160を混合槽胴部31にボルト・ナット131により取り付け、ダブルナット91を羽根部61の第2先端小径部66aの雄ネジ部67にはめ込んで締め付ける。これにより、羽根部61を駆動軸41に一体回転可能に結合できる。
なお、交換には、修理及び点検等も含まれる。
また、駆動軸41を回転駆動する駆動機構Vには、駆動ギア101、従動ギア103、カップリング105、出力軸106、減速機107及びモータ109等が含まれ、部品の点数が多い。上記構成によれば、羽根部61の交換等にあたり駆動軸41を駆動機構Vに対して脱着する必要がないため、駆動機構Vの分解作業及び精度が要求される駆動機構Vの組立作業を省くことができる。
また、羽根部61の駆動軸41からの取り外しにあたり、混合槽胴部31よりも左側の部材である第2側板ユニット160一体として分離するため、作業が容易であり、作業時間を短くできる。
〔他の実施形態〕
(1)上記実施形態では、ロータ軸40が、駆動軸41の軸心A延長上に羽根部61が隣接した状態で一体回転可能に結合されて構成されており、羽根部61は駆動軸41を残したままで駆動軸41から分離可能である。しかし、羽根部61が駆動軸41と分離して取り外し可能及び一体回転可能に結合であれば、上記構成に限定されず、図12に示すように羽根部本体17(羽根部61)が駆動軸41の外周に取り付けられる他の構成であってもよい。以下では、図12の構成を説明するが、上記実施形態と同様の構成は説明を省略するか簡略化する。
図12では、駆動軸41は軸心A方向に沿って延びており、上記実施形態の駆動軸41のような受入端部45及び受入凹部47は形成されていない。図示は省略するが、右端部が上記実施形態で示した第1軸受部80を有する第1側板ユニット150に軸支されるとともに、駆動ギア101を介して、減速機107の出力軸106等に連結されている。また、駆動軸41の左端部は上記実施形態で示した第2軸受部90を有する第2側板ユニット(第2受止め部)160に軸支されている。よって、図12の駆動軸41は、両端が軸支されており、一端から他端まで軸心Aに沿って延びている。
羽根部本体17は、駆動軸41の外周径と概ね一致する内周径を有する円筒状の部材であり、外周面には捩じれ方向が異なる複数の羽根15が形成されている。この羽根部本体17は、駆動軸41の外周を取り囲み、かつ上記図2等に示す混合槽13に対応する部分に取り付けられる。羽根部本体17が駆動軸41に取り付けられた状態において、羽根部本体17の軸心と駆動軸41の軸心とは軸心Aにおいて概ね一致している。そして、羽根部本体17は、軸心A方向の両端において外周端部111α、111βを有する。
これら駆動軸41と羽根部本体17とは、羽根部本体17が駆動軸41に対して軸心Aに沿って摺動可能なように、結合機構120により結合されている。結合機構120は、スプライン結合部120bと、スプライン結合部120bの左側の嵌合部120aLと、スプライン結合部120bの右側の嵌合部120aRとから構成されている。嵌合部120aL及び120aRは、羽根部本体17の凹凸の無い内周環状面と、駆動軸41の凹凸の無い外周環状面とが当接して構成されており、この当接により羽根部本体17の軸心と駆動軸41の軸心とを軸心Aに概ね一致させることができる。
スプライン結合部120bは、駆動軸41の外周面と羽根部61の内周面とをスプライン結合させて駆動軸41と羽根部61とを一体回転させる機構である。スプライン結合部120bの詳細については、上記実施形態と同様の構成である。
このように駆動軸41と結合された羽根部本体17は、第2側板ユニット160及び駆動軸41の受止め部113(第1受止め部)によって、次のように駆動軸41に固定される。第2側板ユニット160は、ダブルナット91と、2つのベアリング93α及び93βを含む第2軸受部90と、カラー151(第2受止め部)とを備える。カラー151は、ダブルナット91とベアリング93αとの間、2つのベアリング93α及び93βの間、ベアリング93βと羽根部本体17の左側端面との間に設けられている。また、駆動軸41の受止め部113は、径方向内方側に凹んだ段差から形成されている。この受止め部113は、結合機構120に対して径方向外方側に設けられている。
駆動軸41の第2軸受部90よりも左側に形成された雄ネジ部67にダブルナット91が嵌め込まれて右側に締め付けられると、ベアリング93α、93β及びカラー151が右側に押される。これにより、羽根部本体17の左側端面がカラー151により右側に押されて羽根部本体17の右側端面の一部が駆動軸41の受止め部113に対して押圧され、結果として羽根部本体17が駆動軸41の所定位置に固定される。
上記の構成において、羽根部61の交換を行う場合には、上記実施形態と同様に、図10に示すように、ダブルナット91と、第2軸受部90及び第2側板37を備える第2側板ユニット160とを取り外す。次に、軸心A方向に沿って駆動軸41から遠ざかる方向に羽根部61を引き抜く。これにより、駆動軸41をバッチ式の混練機10に組み付けたまま羽根部61のみを容易に脱着できる。
駆動軸41を軸支する第2軸受部90から駆動ギア101側(左から右側)に向かう第1スラスト力は、駆動軸41の受止め部(第1受止め部)113に加わり、受止め部113が径方向外方側へ押し広げられるように変形する場合がある。しかし、受止め部113は、結合機構120に対して径方向外方側に設けられているため、結合機構120により結合された羽根部61を駆動軸41から分離する際に、その変形は結合機構120に影響を与えず、羽根部61を駆動軸41から容易に分離できる。
また、駆動ギア101から第2軸受部90側(右から左側)に向かう第2スラスト力は、カラー151により受け止められる。つまり、第2スラスト力は、カラー151に伝わり、第2軸受部90及びダブルナット91に伝わることで受け止められる。
(2)上記実施形態では、第1側板35に対応する部分において、羽根部61の第1小径部65と、駆動軸41の受入端部45とが結合機構120により一体回転可能に結合されている。そして、羽根部61は、第1側板35に対応する部分の結合機構120を介して、駆動軸41から分離可能である。
しかし、駆動軸41を駆動機構Vに取り付けたまま羽根部61を駆動軸41から分離できればよく、羽根部61と駆動軸41との分離位置は、第1側板35に対応する部分に限定されない。例えば、図13に示すように、羽根部61と駆動軸41との分離位置は、混合槽13、第1側板35及び第2側板37の外部であってもよい。
図13では、一例として、羽根部61の第1小径部65と駆動軸41の受入端部45とが、駆動ギア101に対して左側近傍で且つ第1側板ユニット150の右側近傍において、結合機構120により結合される構成を示す。この結合機構120が設けられた部分において、羽根部61は駆動軸41から分離可能である。羽根部61と駆動軸41との分離位置が異なるのみでその他の構成は上記実施形態と同様である。
(3)上記実施形態では、排出機構Yにより混合槽13の上部の開口が下向きになるように姿勢を変更し、混合槽内13から混練済みの混練材料18を排出する。しかし、混練機10において、混練材料18の排出方法はこれに限定されない。例えば、排出機構Yとして、混合槽13の下部に排出用の排出蓋(ドア)と、開閉機構とを設ける構成としてもよい。そして、混合槽13内で混練材料を貯留したまま混練した後、混練材料18の混練が完了すると、制御部からの指示を受けて、開閉機構は、混合槽13の下部の排出蓋を開放する。これにより、混合槽内13から混練済みの混練材料18を排出することもできる。
(4)上記実施形態では、図10に示すように、第2側板37及び第2軸受部90を含む第2側板ユニット160が混合槽胴部31から分離される。その後、羽根部61は駆動軸41から軸心A方向に沿って遠ざかるように引き抜かれる。しかし、第1側板ユニット150、混合槽胴部31及び第2側板ユニット160の分離方法は、これに限定されない。例えば、次のように分離することもできる。まず、羽根部61の雄ネジ部67に嵌め込まれたダブルナット91を回転して取り外す。その後、ボルト・ナット133を緩めて、第2側板ユニット160及び混合槽胴部31を一体として、第1側板ユニット150から分離する。そして、羽根部61を軸心A方向に沿って駆動軸41から遠ざかるように引き抜く。羽根部61を駆動軸41に結合する場合は、上記と逆の手順である。
(5)上記実施形態では、2本のロータ軸40のうち1本のロータ軸40が駆動ギア101に連結されており、残りの1本のロータ軸40が従動ギア103に連結されている。しかし、2本のロータ軸40それぞれに対応して駆動ギア101が設けられており、各駆動ギア101に出力軸106が連結されて、各ロータ軸40がそれぞれ独立に駆動回転するように構成されていてもよい。
(6)上記実施形態では、羽根部61の第1小径部65と、駆動軸41の受入端部45とが結合機構120のスプライン結合部120bにより一体回転可能に結合されている。しかし、これらの結合はスプライン結合部120bによる結合に限定されず、例えばキー結合であってもよい。
(7)上記実施形態では、羽根15aと羽根15bとで捩じれ方向が異なる。しかし、羽根15aと羽根15bとは、捩じれ方向に加えて、羽根部本体17の表面での頂面15a1の長さ及び突出高さ等が異なってもよい。
(8)上記実施形態では、受入凹部47に第1小径部65が挿入されると、駆動軸41の受止め部113は、羽根部本体17の溝111aに当接する。しかし、羽根部本体17に溝111aが形成されておらず、駆動軸41の受止め部113が、羽根部本体17の対向する外周端面に当接する構成であってもよい。
(9)上記実施形態では、混合槽13を加圧蓋19により密閉した密閉型のバッチ式の混練機を例に説明したが、混合槽13を加圧蓋19により密閉しない開放型のバッチ式の混練機にも本発明を適用可能である。
(10)上記実施形態では、羽根部本体17には2つの羽根15が設けられているが、3つ以上の羽根15が設けられていてもよい。
なお上述の実施形態(他の実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
10 :混練機
13 :混合槽
15 :羽根
15a :羽根
15b :羽根
16 :空間
17 :羽根部本体
17a :外周面
18 :混練材料
19 :加圧蓋
21 :蓋支持部
23 :駆動シリンダ
31 :混合槽胴部
31a :胴部本体
31b :フランジ
31c :フランジ
35 :第1側板
35a :側板本体
35b :係止部
35c :フランジ
35d :胴部側壁
35e :開口
37 :第2側板
37a :側板本体
37b :係止部
37c :フランジ
37d :胴部側壁
37e :開口
40 :ロータ軸
40a :駆動側ロータ軸
40b :従動側ロータ軸
41 :駆動軸
43 :駆動軸本体
45 :受入端部
47 :受入凹部
49 :メカニカルシール
51 :キー
51a :キー溝
52 :キー
52a :キー溝
53 :キー
55 :オイルシール
57 :空間
58 :空間
58a :隙間
59 :オイルシール
61 :羽根部
65 :第1小径部
66 :第2小径部
66a :第2先端小径部
66b :第2中間小径部
67 :雄ネジ部
70 :オイルシール
71 :空間
72 :空間
73 :オイルシール
80 :第1軸受部
83 :ベアリング
83a :端部
83b :端部
83c :端部
83d :端部
86 :係止段部
87 :第1支持部
88 :カラー
89 :第2支持部
89a :側板受け部
89b :ベアリング受部
90 :第2軸受部
91 :ダブルナット
93 :ベアリング
93a :端部
93b :端部
93c :端部
93d :端部
95 :カラー
96 :係止段部
97 :第1支持部
99 :第2支持部
99a :側板受け部
99b :角部
100 :ギア機構
101 :駆動ギア
101a :挿通孔
102a :ナット
102b :ナット
103 :従動ギア
103a :挿通孔
105 :カップリング
105a :挿通孔
105b :大径部
106 :出力軸
106a :キー溝
107 :減速機
108 :ベルト
109 :モータ
111 :外周端部
111a :溝
111α :外周端部
111β :外周端部
113 :受止め部
120 :結合機構
120a :嵌合部
120a1 :外周環状面
120a2 :内周環状面
120b :スプライン結合部
131 :ナット
133 :ナット
150 :第1側板ユニット
160 :第2側板ユニット
A :軸心
S :スペース
V :駆動機構
X :加圧機構
Y :排出機構

Claims (12)

  1. 混練材料を収容する混合槽と、
    ロータ軸を回転駆動する駆動機構とを備え、
    前記ロータ軸は、前記駆動機構により駆動される駆動軸と、前記混合槽内の前記混練材料を混練する羽根部とを有し、
    前記羽根部と前記駆動軸とを一体回転可能に結合する結合機構と、
    前記混合槽内に混練材料を貯留したまま混練し、前記混合槽内の混練材料の混練が完了すると、当該混練材料を前記混合槽から排出する排出機構と、を備え、
    前記羽根部は、前記駆動軸から分離可能に構成されている、バッチ式の混練機。
  2. 前記排出機構は、前記混合槽内の混練材料の混練が完了すると、前記混合槽を前記複数の前記ロータ軸の何れか一方の回転軸心を姿勢変更用の回転軸として反転または前記混合槽の下部のドアを開放させて、前記混合槽の外部に排出するように構成されている、請求項1に記載のバッチ式の混練機。
  3. 前記結合機構は、前記駆動軸に対して前記羽根部を前記ロータ軸の軸心方向に沿って結合させる機構である、請求項1又は2に記載のバッチ式の混練機。
  4. 前記結合機構は、スプライン結合部を有する、請求項1〜3の何れか一項に記載のバッチ式の混練機。
  5. 前記結合機構は、前記ロータ軸の軸心方向に沿って前記スプライン結合部に隣接し、前記駆動軸の環状面と前記羽根部の環状面とが嵌合する嵌合部をさらに有する、請求項4に記載のバッチ式の混練機。
  6. 前記駆動軸に、第1受止め部が前記結合機構に対して径方向外方側に設けられており、
    前記第1受止め部は、前記ロータ軸の軸心方向における前記羽根部の前記駆動機構側への移動を受止める、請求項1〜5の何れか一項に記載のバッチ式の混練機。
  7. 前記羽根部の前記駆動機構側とは反対側の端部を支持する第2受止め部が設けられており、
    前記第2受止め部は、前記ロータ軸の軸心方向における前記羽根部の前記駆動機構側とは反対側への移動を受け止める、請求項6に記載のバッチ式の混練機。
  8. 前記羽根部は、少なくとも第1羽根及び第2羽根を備え、前記第1羽根と前記第2羽根とは、前記ロータ軸の軸心方向に対する捩れ方向が異なる、請求項1〜7の何れか一項に記載のバッチ式の混練機。
  9. 前記混合槽において、前記ロータ軸の軸心方向における前記駆動機構側に連結される第1側板と、
    前記混合槽において、前記駆動機構とは反対側に連結される第2側板と、
    をさらに備え、
    前記ロータ軸は、前記第1側板、前記混合槽及び前記第2側板を貫通しており、
    前記第2側板は前記混合槽から分離可能、又は、前記第2側板及び前記混合槽は前記第1側板から分離可能である、請求項1〜8の何れか一項に記載のバッチ式の混練機。
  10. 前記ロータ軸の前記駆動機構側の端部を支持する第1軸受部と、
    前記ロータ軸の前記駆動機構とは反対側の端部を支持する第2軸受部と、
    をさらに備え、
    前記第2軸受部及び前記第2側板を有する第2側板ユニットは、一体として前記混合槽から分離可能である、請求項9に記載のバッチ式の混練機。
  11. 請求項1〜10の何れか一項に記載のバッチ式の混練機に用いられる羽根部。
  12. 請求項1〜10の何れか一項に記載のバッチ式の混練機における羽根部の交換方法であって、
    前記駆動軸を残した状態で、前記羽根部を分離する、羽根部の交換方法。
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