JP2019076630A - 便器付ベッド - Google Patents

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【課題】要介護者がベッド上の便座に腰掛けた状態で安定して用が足せる便器付ベッドの提供を図る。【解決手段】リクライニング機能22と便座昇降口開閉機能25を備えるベッド本体20と、便器昇降装置32を備える便器30と、で構成される便器付ベッド10であって、リクライニング機能22は、ベッド本体20の上半身載置箇所が略水平状態から略垂直状態に起伏する動作構造を有して形成され、便座昇降口開閉機能25は、ベッド本体20の略中央位置に存する臀部載置部箇所に配設され、便器30が昇降する際に自動的にベッド面21がスライドして開閉される動作構造を有して形成され、便器30は、上部に便座31を備えると共に排泄処理機能33を備え、ベッド本体20の下方より昇降口24を介してベッド面21より上方位置まで上昇し得る便器昇降装置32が備えられて成る手段を採る。【選択図】図1

Description

本発明は、ベッド上で用が足せる便器付ベッドに関し、詳しくは、要介護者がベッド上の便座に腰掛けた状態で安定して用が足せる便器付ベッドに関するものである。
介護医療施設の充実が図られる高福祉社会において、介護ベッドは介護形態に合わせて、多種多様の形式を以て配備されるようになってきている。かかる介護ベッドの一態様として、便器付きの介護ベッドが存するが、従来における便器付きの介護ベッドの多くは、単に床の中央部に穴を開けて、そこへ便器を備えた簡単なものであった。また、ベッドの床板を分割し、それらを傾立させることによって、患者の排便時の体位を安定させることができる多機能化且つシステム化した大掛かりな便器付きの介護ベッドも存在しているが、敷布やマット等の取り外しを必要とするばかりでなく、患者は仰臥した姿勢で用を足さねばならず、要介護者にとっては体力的ならびに精神的な苦痛が伴うという問題があると共に、その準備や後始末をする際に、常に介護人を必要とするといった問題があった。さらに、複雑な機構や装置を有する多機能化且つシステム化した大掛かりな便器付きの介護ベッドは、高額でもあり、大病院や大きな介護施設等でなければ配備できないといった問題があった。さらにまた、使用時に患者の排便時の体位が安定しない状態での排便姿勢を強いるなど、要介護者の人体における負荷負担の問題が解決されていないものであった。
上記のような便器付きの介護ベッドの問題点を解決しようとすべく、従来より種々の提案がなされている。例えば、動けない患者が敷布等の寝具はそのままで介護の手を要せずして排便できるように、しかもあらゆる方向に対して充分安定した最も自然で安楽な使用姿勢にて用を足すことができる「便器付き療養ベッド」(特許文献1)が提案され、公知技術となっている。具体的には、ベッドの床受板と一体化したマットを、支軸で傾立可能な背もたれ部と足乗せ部とに二分割し、そして分割された足乗せ部を患者の腰の幅にて成る中央臀部と、その両側の左足外側部と右足外側部とにベッドの長手端面に平行して三分割し、更に中央臀部を中央直立部と、中央傾斜部とに分け、両者を支軸を介して山形に傾立・傾倒可能であると共に、中央傾斜部の最下を固定支軸として傾立させたときに、中央直立部の前にできた矩形穴部に、傾斜する傾斜便座を有する便器本体を下側から突出および埋没させる手段を設けたことを特徴とする提案である。
しかしながら、かかる「便器付き療養ベッド」の提案は、使用時において、通常の用足しの体勢と異なり、斜めに傾倒した座位の状態で用を足さなければならないため、踏ん張りがきかずに困難さを伴うものであると共に、便座及び便器が斜めに傾倒した状態であるため、排泄物が人体を伝って便器外に漏出するおそれがある、といった問題があった。
また、就寝用のベッドとしての使用はもちろんのこと、重度の障害者や病人及び事故で入院している人並びに寝たきり老人等のようにベッド上での生活を余儀なくされている人が、介護者の力を借りることもなく、あるいは介護者の介護を楽にして、手元のスイッチ操作でベッドの形状を略椅子状に起伏変化させて、ベッドから離れることなく周囲への影響を気にすることなく楽な姿勢で排便できるようにした「自助介護用ベッド装置」(特許文献2)が提案され、公知技術となっている。具体的には、起伏式ベッド装置のベッド面が、就寝姿勢に対応した平坦な形状からスイッチ等の操作によって自動的に起伏して略椅子状に屈折変化し、さらにベッド上に居る人の尻を下支えているベッド面の一部が、人の尻が下方に開放するように構成し、この開放した空間の下に移動式便器が自動走行して位置し、排便し易い位置まで上昇するように構成した提案である。
しかしながら、かかる「自助介護用ベッド装置」の提案は、大掛かりで複雑なベッドの動きで構成されると共に、使用時は要介護者の脚部をベッド面より下方に折り曲げる仕組みであることから、要介護者に不自然な体勢を強いるもので、さらに、要介護者の脚が載ったベッド部分を通常あり得ない下方へ折り曲げる構造となっているため、ベッドの下方スペースを必ず何も無い状態に開放しておく必要があり、仮にベッド下方に何か物があると運転機能が停止するおそれが生じると共に、要介護者の脚部をベッド面より下方に折り曲げる仕組みが大掛かりであって、要介護者によって異なる太もも部分の長さに対応することが困難である、といった問題があった。
また、病人、老人等の被介護人の介護が容易にできると共に被介護人の排便も容易にできるようにした使用便利な「シャワートイレ付き介護ベッド」(特許文献3)が提案され、公知技術となっている。具体的には、昇降するベッド支持脚部を有すると共に下部空間部を有してマット支持枠体を設け、マット支持板及びマットには尻部に位置する位置にマット中間部を嵌合した開口部を設け、マット中間部はマット中間部が開口部より下降すると共にマット支持板の下面に退避して開口部を開口し、次にマット支持枠体が下降して開口部にポータブルトイレの便座面が嵌入露出し、用便後温水洗浄・温風乾燥装置部が作動し、更に支持枠体が上昇して開口部を開口し、開口部にマット中間部が嵌合されると共にマット支持枠体の所望の位置への上昇に伴って停止するように形成し、又マットの前方面部及び後方面部が傾斜状及び平面状に移動するように形成したことを特徴とする提案である。
しかしながら、かかる「シャワートイレ付き介護ベッド」の提案は、大掛かりで複雑なベッドの動きで構成されており、しかも使用時は要介護者の脚部をベッド面より下方に折り曲げる仕組みであることから、要介護者に不自然な体勢を強いると共に、ベッドの下方スペースを必ず何も無い状態に開放しておく必要があり、仮にベッド下方に何か物があると運転機能が停止するおそれが生じると共に、要介護者の脚部をベッド面より下方に折り曲げる仕組みが大掛かりであって、要介護者によって異なる太もも部分の長さに対応することが困難である、といった問題があった。
また、病人、老人等の被介護人の介護が容易にできると共に被介護人の排便も容易にできるようにした使用便利な「シャワートイレ付き介護ベッド」(特許文献4)が提案され、公知技術となっている。具体的には、マット支持板及びマットにはマット中間平坦部の尻部に位置する位置にマット中間部を嵌合した開口部を設け、更にマット中間部を嵌合した開口部の下方に温水洗浄・温風乾燥装置付ポータブルトイレを設け、又マット中間部はスイッチ操作部の操作に基づきマット中間部が開口部より下降すると共にマット支持板の下面に退避して開口部を開口し、次に温水洗浄・温風乾燥装置付ポータブルトイレが上昇して開口部に温水洗浄・温風乾燥装置付ポータブルトイレの便座面が嵌入露出するように形成したことを特徴とする提案である。
しかしながら、かかる「シャワートイレ付き介護ベッド」の提案は、大掛かりで複雑なベッドの動きで構成されており、使用時は要介護者の脚部をベッド面より下方に折り曲げる仕組みであることから、要介護者に不自然な体勢を強いると共に、ベッドの下方スペースを必ず何も無い状態に開放しておく必要があり、仮にベッド下方に何か物があると運転機能が停止するおそれが生じると共に、要介護者の脚部をベッド面より下方に折り曲げる仕組みは大掛かりであって、要介護者によって異なる太もも部分の長さに対応することが困難である、といった問題があった。
本出願人は、従来のような複雑な機構や装置を有する多機能化且つシステム化した高度で大掛かりな装置を必要としない便器付きの介護ベッドが提供できないものかという着想の下、リクライニング角度と昇降可能な便座に着目し、要介護者がベッド上の便座に腰掛けた状態で安定して用が足せる便器付ベッドを開発し、本発明にかかる「便器付ベッド」の提案に至るものである。
特開平11−239591号公報 特開2000−279454号公報 特開2001−258955号公報 特開2002−52048号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、要介護者がベッド上の便座に腰掛けた状態で安定して用が足せる便器付ベッドを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するため、本発明は、リクライニング機能と便座昇降口開閉機能を備えるベッド本体と、便器昇降装置を備える便器と、で構成される便器付ベッドであって、リクライニング機能は、ベッド本体の上半身載置箇所が略水平状態から略垂直状態に起伏する動作構造を有して形成され、便座昇降口開閉機能は、ベッド本体の略中央位置に存する臀部載置部箇所に配設され、便器が昇降する際に自動的にベッド面がスライドして開閉される動作構造を有して形成され、便器は、上部に便座を備えると共に下部に排泄処理機能を備え、ベッド本体の下方より昇降口を介してベッド面より上方位置まで上昇し得る便器昇降装置が備えられて成る手段を採る。
また、本発明は、前記便器付ベッドの一連の動作が、操作ボタンを一度押すだけで操作可能な制御装置が備えられている手段を採る。
さらに、本発明は、前記便器の排泄処理機能が、直接下水道に接続される手段またはポータブルタンクに貯留される手段の何れかで構成される手段を採る。
本発明にかかる便器付ベッドによれば、リクライニング機能により上半身載置箇所が略垂直状態を為すと共に、便器昇降装置により便器がベッド面より上方位置まで上昇することによって、通常の便器と同様に要介護者がベッド上の便座に腰掛けた状態で用を足すことができるため、踏ん張りが利くと共に違和感なく安定した用足しが可能になる、といった優れた効果を奏する。
また、本発明にかかる便器付ベッドによれば、従来の様な複雑な機構や装置を有する多機能化且つシステム化した高度で大掛かりな装置を必要とせず、ベッド本体に備わるリクライニング機能と便座昇降口開閉機能、そして便器に備わる便器昇降装置といった、簡易な機能と装置によって構成し得る、といった優れた効果を奏する。
さらに、本発明にかかる便器付ベッドによれば、要介護者や便器が傾倒した状態ではなく、ベッド上の便座に通常の便器と同様に腰掛けた状態で用が足せるため、排泄物が便器から漏出することなく、ベッドやシーツが汚れる心配がない、といった優れた効果を奏する。
またさらに、本発明にかかる便器付ベッドによれば、通常の便器と同様に腰掛けた状態で用が足せるため、要介護者の人体的ならびに精神的な負担を軽減することができる、といった優れた効果を奏する。
さらにまた、本発明にかかる便器付ベッドによれば、制御装置により一連の動作が操作ボタンを一度押すだけで操作可能であるため、介護認定が比較的高い要介護者であっても操作が簡単で、安定して用が足せる、といった優れた効果を奏する。
そしてまた、本発明にかかる便器付ベッドによれば、便器の排泄処理機能が、直接下水道に接続される手段とポータブルタンクに貯留される手段とを選択することが可能であって、病院や施設、一般家庭など、いずれの設置環境においても設置可能である、といった優れた効果を奏する。
本発明にかかる便器付ベッドの実施形態を示す説明図である。 本発明にかかる便器付ベッドの実施形態を示す説明図である。 本発明にかかる便器付ベッドの使用手順を示す説明図である。 本発明にかかる便器付ベッドの実施形態を示す説明図である。
本発明にかかる便器付ベッド10は、リクライニング機能22と便座昇降口開閉機能25を備えるベッド本体20と、便器昇降装置32を備える便器30と、で構成し、便器30がベッド面21より上方位置まで上昇して要介護者がベッド上の便座31に腰掛けた状態で用が足せる手段を採ったことを最大の特徴とする。
以下、本発明にかかる便器付ベッド10の実施形態を、図面に基づいて説明する。
尚、本発明にかかる便器付ベッド10は、以下に述べる実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内、すなわち同一の作用効果を発揮できる形状や寸法等の範囲内で、適宜変更することができるものである。
図1乃至図4は、本発明にかかる便器付ベッド10の実施形態並びに使用手順を示す説明図である。
本発明にかかる便器付ベッド10は、ベッド本体20と便器30とで構成され、ベッド本体20にはリクライニング機能22と便座昇降口開閉機能25が備えられると共に、便器30には便器昇降装置32が備えられている。
ベッド本体20は、所定高さ位置において人体が横たわることが可能なベッド面21を有し、該ベッド面21が起伏するリクライニング機能22と、該ベッド面21がスライドして開閉される便座昇降口開閉機能25が備わって形成されている。
ベッド本体20に備えられるリクライニング機能22は、ベッド本体20の上半身載置箇所が略水平状態から略垂直状態に起伏する動作構造を有して形成されている。その具体的な構造については、従来における同様のリクライニング機能を有する常法の構造を採用すれば足り、特に限定するものではないが、例えば図示されている様に、駆動モーターと起伏アームの連動によって構成される態様が考え得る。尚、かかるリクライニング機能22の起動には、リモコンスイッチ41を介して手元で操作可能な態様が望ましい。
ベッド本体20に備えられる便座昇降口開閉機能25は、ベッド本体20の略中央位置に存する臀部載置部箇所に配設されるもので、便器30が昇降する際に自動的にベッド面21がスライドして昇降口24が開閉される動作構造を有して形成されている。その具体的な構造については、特に限定するものではないが、例えば図示されている様に、臀部載置部箇所から足元側のベッド本体20内に内蔵される駆動モーターとチェーンとギアの組み合わせによって構成される態様が考え得る。尚、かかる便座昇降口開閉機能25の起動には、前記リクライニング機能22と同様、リモコンスイッチ41を介して手元で操作可能な態様が望ましい。
便器30は、上部に人体の臀部が載置される便座31を備えると共に、下部に排泄処理機能33を備えて形成されている。該便器30には、便器昇降装置32が備えられており、該便器昇降装置32により、便器30がベッド本体20の下方より昇降口24を介してベッド面21より上方位置まで上昇することが可能となっている。
便器昇降装置32は、便器30の下方位置に備えられ、昇降動作構造を有して形成されている。その具体的な構造については、特に限定するものではないが、例えば駆動モーターとパンタグラフの組み合わせによって構成される態様が考え得る。尚、かかる便器昇降装置32の起動には、前記リクライニング機能22や便座昇降口開閉機能25と同様、リモコンスイッチ41を介して手元で操作可能な態様が望ましい。
排泄処理機能33は、人体から排泄された排泄物を処理可能な構造を有して形成されている。その具体的な構造については、特に限定するものではないが、例えば図2に示す様に、直接下水道42に接続される手段を採用することが考え得る。かかる態様を採用することで、人体から排泄された排泄物は、直接下水道42に流れ込むこととなり、排泄物が貯留されることなく常に清潔で衛生的な便器付ベッド10を提供し得ることとなる。
排泄処理機能33の具体的な構造について、図1に示す様に、ポータブルタンク43に排泄物が貯留される手段を採用することも考え得る。かかる態様を採用することで、構造的に簡易で安価な便器付ベッド10を提供することができる。
かかる便器30の排泄処理機能33について、直接下水道42に接続される手段とポータブルタンク43に貯留される手段の何れを選択するかは、病院や施設、一般家庭などといった設置する環境に基づき、適宜選択されるものである。
以上の各構成要素から成る本発明にかかる便器付ベッド10の一連の動作状況について、図面に基づき順を追って説明する。図3は、本発明にかかる便器付ベッド10の使用手順を示す説明図である。
先ず、ベッド面21上において人体が仰向けの体勢を採り、その状態にてベッド本体20に備えられた便座昇降口開閉機能25を作動させることで、臀部載置部箇所のベッド面21がスライドして昇降口24が開口する(図3(a)参照)。
昇降口24の開口に伴い便器昇降装置32が作動し、便器30が上昇して便座31がベッド面21と同じ高さ位置に到達した段階で、上昇が一旦停止する(図3(b)参照)。かかる動作により、人体の臀部が便座31に当接した状態となる。
次に、ベッド本体20のリクライニング機能22を作動させることで、上半身載置箇所が略水平状態から略垂直状態へと起伏を開始する(図3(c)参照)。かかる動作により、仰向けの体勢から人体の上半身が略垂直へと起こされることとなる。
最後に、ベッド本体20の上半身載置箇所が起伏により略垂直状態となった時点で一旦停止していた便器昇降装置32が再度作動し、便器30がベッド面21より上方位置まで上昇する(図3(d)参照)。かかる動作により、人体の臀部が便器30の上昇に合わせて上昇し、それに伴い略垂直に起伏したベッド面21に沿って上半身も上昇し、併せて脚部も膝で屈曲しつつ上昇する。
以上の一連の動作が為されることによって、ベッド面21上において、通常の便器30(便座31)に座った体勢と同じ座位体勢にて、用を足すことが可能となる。
尚、ベッド本体20の上半身載置箇所が略垂直状態まで起伏してから便器昇降装置32による便器30の再上昇が為される理由は、ベッド本体20が未だ斜めに傾斜した状態で便器30を上昇させると、人体の臀部が上方に押されて上半身が略垂直に上昇されずに、腰部が浮いた状態となってしまうからである。
また、上記一連の動作状況において、リクライニング機能22を作動させる以前に便座昇降口開閉機能25及び便器昇降装置32を作動させる理由は、先に人体の上半身を略垂直に起こした後に便座昇降口開閉機能25を作動させてしまうと、未だ便座31がベッド面21と同じ高さにまで上昇していない段階で昇降口24が開口してしまうこととなり、臀部が昇降口24内へ落ち込んでしまうからである。
用足しが終了したら、ベッド本体20を元の状態に戻すこととなる。戻す際の一連の動作については、上記動作状況を逆に再生すればよい。すなわち、便器昇降装置32により便器30が下降して便座31がベッド面21と同じ高さ位置に到達した状態で下降が一旦停止し、次いでリクライニング機能22により上半身載置箇所が略垂直状態から略水平状態へと傾倒し、便器昇降装置32による便器30の再下降が為され、最後に便座昇降口開閉機能25により臀部載置部箇所のベッド面21がスライドして昇降口24が閉口する。
ところで、上記した便器付ベッド10の一連の動作について、リモコンスイッチ41等に設けられた操作ボタンを一度押すだけで、最終形態まで自動で作動される態様を採ることができる。すなわち、リモコンスイッチ41等にトイレON及びトイレOFFの操作ボタンを設け、使用者はトイレONの操作ボタンを一度押すだけで、上記一連の動作が最後まで全て自動で作動して、便器付ベッド10が用を足せる状態となり、逆にトイレOFFの操作ボタンを一度押すだけで、便器付ベッド10が元の状態に戻る態様である。図4は、当該操作ボタンを配したリモコンスイッチ41の実施例を示す例示的概要図である。
上記した一連の動作が操作ボタンを一度押すだけで操作される態様を採用すべく、便器付ベッド10には、一連の動作の自動操作を制御するための制御装置40が備えられている。かかる制御装置40により、リクライニング機能22や便座昇降口開閉機能25、便器昇降装置32を一々個別に操作することなく、操作ボタン一つで便器付ベッド10を用を足せる状態や元の状態といった最終形態へと作動させることが可能となる。
以上で構成される本発明にかかる便器付ベッド10は、リクライニング機能22と便座昇降口開閉機能25と便器昇降装置32といった簡易な機能と装置によって構成されるもので、リクライニング機22能により上半身載置箇所が略垂直状態を為すと共に、便器昇降装置25により便器30がベッド面21より上方位置まで上昇することによって、通常の便器と同様に使用者(要介護者)がベッド面21上の便座31に腰掛けた状態で用を足すことができるため、踏ん張りが利くと共に違和感なく安定した用足しが可能であって、排泄物が便器から漏出せずに周囲が汚れる心配がなく、また、使用者の人体的・精神的な負担を軽減すると共に操作も簡単で、設置環境を選ばない便器付ベッド10を提供することが可能となる。
本発明の便器付ベッドは、簡易構造を採用してコスト削減に資すると共に、使用者の人体的・精神的な負担が軽減されるもので、さらに設置環境を選ばず病院や施設、一般家庭などといったあらゆる環境下でも設置することが可能であることから、本発明にかかる「便器付ベッド」の産業上の利用可能性は極めて大であるものと思料する。
10 便器付ベッド
20 ベッド本体
21 ベッド面
22 リクライニング機能
24 昇降口
25 便座昇降口開閉機能
30 便器
31 便座
32 便器昇降装置
33 排泄処理機能
40 制御装置
41 リモコンスイッチ
42 下水道
43 ポータブルタンク

Claims (3)

  1. リクライニング機能と便座昇降口開閉機能を備えるベッド本体と、便器昇降装置を備える便器と、で構成される便器付ベッドであって、
    前記リクライニング機能は、ベッド本体の上半身載置箇所が略水平状態から略垂直状態に起伏する動作構造を有して形成され、
    前記便座昇降口開閉機能は、ベッド本体の略中央位置に存する臀部載置部箇所に配設され、前記便器が昇降する際に自動的にベッド面がスライドして開閉される動作構造を有して形成され、
    前記便器は、上部に便座を備えると共に下部に排泄処理機能を備え、ベッド本体の下方より昇降口を介してベッド面より上方位置まで上昇し得る便器昇降装置が備えられて成ることを特徴とする便器付ベッド。
  2. 前記便器付ベッドの一連の動作が、操作ボタンを一度押すだけで操作可能な制御装置が備えられていることを特徴とする請求項1記載の便器付ベッド。
  3. 前記便器の排泄処理機能が、直接下水道に接続される手段またはポータブルタンクに貯留される手段の何れかで構成されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の便器付ベッド。
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