JP2019076351A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技盤の整備・メンテナンス等が容易な遊技機を提供する。【解決手段】頭部KN1、軸部KN2、ネジ部KN3を備え、軸部が高さ方向所定範囲に渡る楕円形断面部KN4を有すると共に、頭部の裏面に収まり、かつ軸部の外周よりも突出する多角形断面部KN5が軸部と頭部との接合部に形成され、頭部、軸部及びネジ部が同一軸心となる様に構成された合成樹脂成形品で構成された楕円釘KNと真円釘CNとを遊技盤に混在して配置する。多角形断面部KN5は、楕円形断面部の長軸方向と短軸方向のそれぞれに沿って伸びる側面を有し、長軸方向に直交する側面KN5Sよりも短軸方向に直交する側面KN5Lの方が長い薄肉の直方体形状に構成する。真円釘の軸部の直径D、楕円釘の楕円形断面部の長軸方向直径D1及び短軸方向直径D2がD1>D>D2の関係となり、かつ、1/2(D1−D2)が遊技球の直径の1%程度となる様に構成する。【選択図】 図4

Description

本発明は、遊技領域内に、少なくとも一つ以上の入賞口と、多数の遊技釘とが設置された遊技盤を備えた遊技機に関する。
従来より、ハンマーやペンチ等の工具を用いて遊技釘を曲げる方法により、遊技盤の整備やメンテナンスが行われている(特許文献1,2等)。
特開2001−259138 特開2010−69284
しかしながら、こうした遊技盤の整備・メンテナンスの方法には熟練を要したり、規則を満足することができないおそれが生じるといった問題がある。
そこで、本発明は、遊技盤の整備・メンテナンス等が容易な遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明の遊技機は、遊技領域内に、少なくとも一つ以上の入賞口と、多数の遊技釘とが設置された遊技盤を備え、さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする。
(1)前記遊技釘の内の少なくとも一部の遊技釘が、
頭部と、該頭部の裏面から垂直に伸びる軸部と、該軸部の下端に形成されたネジ部とを備え、
前記軸部が高さ方向所定範囲に渡る楕円形断面部を有すると共に、前記頭部の裏面に収まり、かつ前記軸部の外周よりも突出する多角形断面部が前記軸部と前記頭部との接合部に形成され、
前記頭部、前記軸部及び前記ネジ部が同一軸心となる様に構成された楕円釘、
とされていること。
本発明の遊技機によれば、楕円釘を軸心を中心に回転させることにより、間隔をあけて設置された他の遊技釘との間隔や、並べて設置された他の遊技釘と共に形成する誘導面の状態を変化させることができる。従って、遊技釘を曲げることなく、遊技盤の整備・メンテナンスを実行することができる。この整備・メンテナンスに当たっては、レンチ等の工具を多角形断面部に係合させることにより、軸部を回転させればよい。多角形断面部は、頭部の裏面に収まっていて遊技機の正面からは見えない。多角形断面部は頭部の内側に収まり、頭部の縁が邪魔をして斜めからも見えない程度の厚さにしておくとなおよい。また、楕円形断面部は一見したときに真円に見える。従って、楕円釘を回転させて行う整備・メンテナンスの結果を遊技者に容易に察知させることもない。さらに、軸部の外周よりも突出する多角形断面部を頭部の裏面に備えさせることにより、工具を用いた回転力を加え易く、かつ、ねじれによる軸部への負荷を抑制することもでき、整備・メンテナンスの実行による楕円釘の損傷を防止することも可能となる。
本発明の遊技機は、さらに、以下の構成をも備えたものとすることができる。
(2)前記多角形断面部は、前記楕円形断面部の長軸方向と短軸方向のそれぞれに沿って伸びる側面を有し、前記長軸方向に直交する側面よりも前記短軸方向に直交する側面の方が長くなる様に形成された直方体形状に構成されていること。
多角形断面部を上述の様に構成し、例えば、短軸方向に直交する側面同士を嵌合することができ、長軸方向に直交する側面同士を嵌合することができない間隔の爪を有する工具を用いることにより、楕円釘の長軸方向がどの様な角度になったかを認識しつつ楕円釘を回転させることができる。これにより、一見しただけでは真円との区別が付かない程度の楕円形断面部としても、的確な整備・メンテナンスを行うことができる。そして、この様に、一見しただけでは真円との区別が付かない程度の楕円形断面部とすることにより、楕円釘を回転させて行った整備・メンテナンスの結果を遊技者に容易に察知させることを防止することができる。
本発明の遊技機は、さらに、以下の構成をも備えたものとすることができる。
(3)前記楕円釘は合成樹脂成形品で構成されていること。
かかる構成を採用することにより、頭部、多角形断面部、楕円形断面部、及びネジ部を備えた複雑形状の楕円釘を高精度の釘として容易に提供することができる。そして、既に述べた様に、整備・メンテナンスに当たって回転力を加える多角形断面部を軸部の外周よりも突出する様に構成することで、ねじれによる軸部への負荷を抑制しているから、合成樹脂製としても十分なねじれ強度を確保することができる。
本発明の遊技機は、さらに、以下の構成をも備えたものとすることができる。
(4)当該遊技機が、所定の契機信号が入力されたときに所定の抽選処理を行う制御基板を備え、該制御基板による抽選処理の結果や遊技の進行状況に応じた種々の遊技演出を行う様に構成されると共に、
前記遊技盤には、前記入賞口として遊技球の入賞時に前記契機信号を出力する契機信号出力手段を備えた特定入賞口が備えられ、
前記特定入賞口の上部には、前記楕円釘が遊技球1個が通過可能な間隔をあけて対となる様に設置されていること。
特定入賞口の上部に遊技球1個が通過可能な間隔をあけて対となる様に設置する遊技釘を楕円釘とすることにより、楕円形断面部の長軸方向と短軸方向の向きを調整することにより、特定入賞口上部の遊技釘の間隔を増減させることができる。これにより、特定入賞口への入賞率を適正な状態とするための整備・メンテナンスを、楕円釘を回転させることによって容易に実行することが可能となる。
本発明の遊技機は、さらに、以下の構成をも備えたものとすることができる。
(5A)前記遊技盤には、前記遊技釘として、前記楕円釘と、軸部の断面が真円とされた真円釘とが混在して配置されていること。
(5B)前記真円釘及び楕円釘は、前記真円釘の軸部の直径D、前記楕円釘の楕円形断面部の長軸方向直径D1及び短軸方向直径D2がD1>D>D2の関係となり、かつ、1/2(D1−D2)が遊技球の直径の1%程度となる様に構成されていること。
例えば、遊技盤の整備・メンテナンスを必要とする箇所の遊技釘を楕円釘とし、それ以外の箇所は真円釘とする様に混在させる。この様に楕円釘と真円釘とを混在させたとしても、真円釘の軸部の直径D、楕円釘の楕円形断面部の長軸方向直径D1及び短軸方向直径D2がD1>D>D2の関係となり、かつ、1/2(D1−D2)が遊技球の直径の1%程度となる様に構成され、既に述べた様に、軸部の外周よりも突出する多角形断面部を頭部の裏面に収まる様に設けているから、楕円釘と真円釘の区別も、楕円釘の回転状態も、一見して分かり難く、遊技盤の整備・メンテナンスが遊技者の射幸心を煽ったり、興趣を殺いだりするといったことがない。また、かかる構成とすることにより、間隔をあけて設置された他の遊技釘との間隔や、並べて設置された他の遊技釘と共に形成する誘導面の状態を極端に変化させることもないから、整備・メンテナンスによる入賞率の極端な変更等を招くこともなく、適正な整備・メンテナンスを容易に実行することを可能にする。
本発明によれば、遊技盤の整備・メンテナンス等が容易な遊技機を提供することができる。
実施例1のパチンコ機を示し、(A)は正面図、(B)は右側面図、(C)は平面図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤を示し、(A)は正面図、(B)は要部の拡大正面図である。 実施例1のパチンコ機に使用する楕円釘を示し、(A)は短軸方向から見た平面図、正面図、底面図、(B)は長軸に沿って切断した断面図、(C)は長軸方向から見た平面図、正面図、底面図、(D)は短軸に沿って切断した断面図、(E1)〜(E4)は軸部を回転させる様子を示す底面図である。 実施例1のパチンコ機の始動入賞口を示し、(A)は拡大正面図、(B)は楕円釘の回転状態と遊技球との関係を示す正面図、(C)は遊技球と楕円釘の寸法関係を示す説明図、(D)は楕円釘と真円釘の寸法関係を示す説明図である。 実施例2のパチンコ機の遊技盤を示し、(A)は正面図、(B)は始動口上部のガイド釘の配置を示す正面図、(C1)〜(C3)はガイド釘に楕円釘を用いた場合のガイド面の調整状態を示す説明図、(D)はセンター役物下の道釘の配置を示す正面図、(E1),(E2)は道釘に楕円釘を用いた場合の誘導面の調整状態を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態として、具体的な実施例を図面に基づき詳細に説明する。
[1 遊技機全体の概要]
実施例1のパチンコ機P1は、図1(A)〜(C)に示す様に、外枠A、中枠B、遊技盤C、前枠D、上の球受け皿E、下の球受け皿F及び発射装置Gを備えている。外枠Aはパチンコ機Pの外郭を構成する縦長方形の枠である。中枠Bは、各種の遊技用構成部材をセットするための縦長方形の枠であって、外枠Aの前面側に開閉可能かつ着脱可能に組み付けられる。遊技盤Cは、中枠Bの開口部に取り付けられる。前枠Dは遊技盤Cの透視保護窓を備え、施錠装置Hの操作によって開閉可能な様に中枠Bの前面側に組み付けられる。上の球受け皿Eは貸し球や賞球の受け皿で、下の球受け皿Fは、上の球受け皿Eが一杯になったときに排出される遊技球や打ち損じの遊技球等を受ける受け皿である。本実施例では、上の球受け皿Eは前枠Dの下部に、下の球受け皿Fは中枠Bの下部に取り付けられている。発射装置Gは、上の球受け皿Eから発射レールに送り込まれた遊技球をハンドル操作に対応する強さで打ち出すための装置であって、中枠Bの右下部に装備される。
また、前枠の上部にはスピーカーSP,SPが備えられている。また、遊技盤Cの中央部には液晶表示装置LCDを備え、液晶表示装置LCDの前面へ出没する落下可動体KDdwn、振り子可動体KDswingが備えられると共に、遊技盤Cや前枠Dの各所にLEDを用いた発光装置も備えられている。これら液晶表示装置LCD等を用いて、表示演出、音声演出、発光演出、可動体演出を実行可能となっている。
遊技盤Cは、図2(A)に示す様に、多数の遊技釘11や風車12が植設された遊技領域10の中央にセンター役物5が取り付けられ、センター役物5の中央直下に始動入賞装置7が備えられる。また、この始動入賞装置7の右斜め下方に大入賞口15が設置され、センター役物5の右側には大入賞口15の開放時に右側から遊技球を入賞させるための右打ち通路35が備えられた構成となっている。遊技盤Cには、この他、誘導レール17、普通入賞口18a,18b、アウト口19等も設置されている。
センター役物5は、大型装飾体31、ステージ32、ワープ通路33を備えるリング状を呈し、左上部分には障害釘に代わる障害ブロック34が設けられている。右打ち通路35の下方の右側遊技領域20には、多数の遊技釘11が植設されると共に、普通図柄抽選の契機を与えるゲート37、第2始動入賞装置27も設置されている。この第2始動入賞装置27は、ゲート37を遊技球が通過したことを契機に実行される普通図柄抽選結果に基づいて開閉動作される電動式チューリップを供えている。
本実施例では、遊技釘11,11,…として、図2(B)に示す様に、始動入賞装置7の上部位置Z1、ゲート37の上部位置Z2、ワープ通路33の入り口付近Z3、普通入賞口18aの上部Z4、普通入賞口18bの上部Z5において、遊技球PBが1個通過可能な間隔をあけて対となる様に設置される遊技釘として、軸部の断面が楕円形とされた楕円釘KNを用いている。なお、遊技盤Cは、これらZ1〜Z5の箇所以外については軸部の断面が真円とされた真円釘を用い、楕円釘と真円釘とが混在して配置されたものとなっている。
楕円釘KNは、図3(A)〜(D)に示す様に、頭部KN1と、頭部KN1の裏面から垂直に伸びる軸部KN2と、軸部KN2の下端に形成されたネジ部KN3とを備え、軸部KN2が高さ方向所定範囲に渡る楕円形断面部KN4を有すると共に、頭部KN1の裏面に収まり、かつ軸部KN2の外周よりも突出する多角形断面部KN5が軸部KN2と頭部KN1との接合部に形成され、頭部KN1、軸部KN2及びネジ部KN3が同一軸心となる様に構成されている。
ここで、多角形断面部KN5は、楕円形断面部KN4の長軸方向と短軸方向のそれぞれに沿って伸びる側面KN5L,KN5Sを有し、長軸方向に直交する側面KN5Sよりも短軸方向に直交する側面KN5Lの方が長くなる様に形成された薄肉の直方体形状に構成されている。また、楕円釘KNは、全体がエンジニアリングプラスチックを用いた合成樹脂成形品で構成されている。エンジニアリングプラスチックには、鋼に匹敵する硬さ及び強度を有する硬質のものがあり、望ましくは、その様な硬質のエンジニアリングプラスチックを用いる。
楕円釘KNは、図3(E1)〜(E4)に示す様に、軸心を中心に回転させることにより、長軸の向きを変えることができる。このとき、短軸方向に直交する側面(長軸方向に伸びる側面)KN5L同士を嵌合することができ、長軸方向に直交する側面(短軸方向に伸びる側面)KN5S同士を嵌合することができない間隔の爪を有する工具TLを用いることにより、楕円釘KNの長軸方向がどの様な角度になったかを認識しつつ楕円釘KNを回転させることができる。
次に、始動入賞装置7の上部位置Z1に遊技球PBが1個通過可能な間隔をあけて対となる様に設置された楕円釘KN,KNについての間隔調整例を説明する。始動入賞装置7の上部位置Z1には、図4(A)に示す様に、遊技球PBが1個通過可能な間隔をあけて対となる様に、2本の楕円釘KN,KNが配置されている。これら2本の楕円釘KN,KNは、図4(B)に示す様に、軸心間の距離L0が同じであっても、両方の楕円釘KN,KNの長軸を共に垂直方向を向かせる様に回転させておく調整パターン(PTN1)、一方の楕円釘KNの長軸を垂直方向、他方の楕円釘KNの長軸を水平方向に向かせる様に回転させておく調整パターン(PTN2)、両方の楕円釘KN,KNの長軸を共に水平方向を向かせる様に回転させておく調整パターン(PTN3)を採用することができる。
ここで、本実施例においては、図4(C)に示す様に、遊技球の直径DPB=11.0mmに対して、楕円釘KNの楕円形断面部KN4の長軸方向の直径D1、短軸方向の直径D2が、以下の式を満足する関係となる構成を採用している。

(数1)
β=1/2(D1−D2)≒0.01DPB=0.1mm
この結果、図4(B)の各調整パターンにおいて、一対の楕円釘の内側−内側の間隔L1〜L3は、調整パターンPTN1においてL1=(DPB+α+2β)、調整パターンPTN2においてL2=(DPB+α+β)、調整パターンPTN3においてL3=(DPB+α)となる。ここで、αは遊技球PBの寸法誤差として許容される値よりも僅かに大きな値である。
数1に示す様に、βは、遊技球PBの直径11mmの1%程度となる0.1mmであるから、各調整パターンPTN1〜PTN3における楕円釘の内側−内側の間隔L1〜L3は、以下の式でも表現することができる。

(数2)
L1=L2+0.1mm=L3+0.2mm
L2=L1−0.1mm=L3+0.1mm
L3=L2−0.1mm=L1−0.2mm
この様に、本実施例によれば、釘同士の間隔を最大0.2mm増減することができ、この範囲内において始動入賞装置7への入賞率を調整することが可能になる。
また、本実施例では、図4(D)に示す様に、楕円釘KNと真円釘CNとは、真円釘CNの軸部の直径D、楕円釘KNの楕円形断面部の長軸方向直径D1及び短軸方向直径D2が以下の式で表される関係となっている。

(数3)
D1>D>D2
この関係は、(D1−D2)=0.2mmを考慮して表現すると、以下の関係となる。

(数4)
(D1−D)=0.1mm
(D−D2)=0.1mm

(数5)
D1=D+0.1mm
D2=D−0.1mm
この様に、真円釘CNの直径Dと、楕円釘KNの長軸方向直径D1,短軸方向直径D1の差は僅か0.1mmであり、楕円釘KNの長軸方向直径D1と短軸方向直径D1の差も僅か0.2mmである。なお、真円釘CNと楕円釘KNの頭部は同一形状とされている。
また、楕円釘KNの多角形断面部KN5は、頭部KN1の裏面に収まっていて遊技機の正面からは見えない。本実施例では、図3(A)〜(D)に示した様に、多角形断面部KN5は頭部KN1の内側に収まり、頭部KN1の縁が邪魔をして斜めからも見えない程度の厚さになっている。
従って、真円釘CNと楕円釘KNは一見して区別することができず、楕円釘KNがどの様に回転されているのかも一見して判別することはできない。
また、図3(A)〜(D)に示した様に、軸部KN2の外周よりも突出する多角形断面部KN5を頭部の裏面に備えさせることにより、工具TLを用いた回転力を加え易く、かつ、ねじれによる軸部KN2への負荷を抑制することもでき、整備・メンテナンスの実行による楕円釘KNの損傷を防止することができる。
その一方、短軸方向に直交する側面KN5L,KN5L同士を嵌合することができ、長軸方向に直交する側面同士KN5S,KN5Sを嵌合することができない間隔の爪を有する工具TLを用いることにより、楕円釘KNの長軸方向がどの様な角度になったかを認識しつつ楕円釘KNを回転させることができる。これにより、一見しただけでは真円との区別が付かない程度の楕円形断面部KN4で構成したとしても、的確な整備・メンテナンスを行うことができる。そして、この様に、一見しただけでは真円との区別が付かない程度の楕円形断面部KN4とすることにより、楕円釘KNを回転させて行った整備・メンテナンスの結果を遊技者に容易に察知させることを防止することができる。
加えて、楕円釘KNを硬質のエンジニアリングプラスチックを用いた合成樹脂成形品で構成したから、頭部KN1、多角形断面部KN5、楕円形断面部KN4、及びネジ部KN3を備えた複雑形状の楕円釘KNを高精度の釘として容易に提供することができる。そして、既に述べた様に、整備・メンテナンスに当たって回転力を加える多角形断面部KN5を軸部KN2の外周よりも突出する様に構成することで、ねじれによる軸部KN2への負荷を抑制しているから、合成樹脂製としても十分なねじれ強度を確保することができる。
なお、本実施例のパチンコ機P1は、始動入賞装置7への入賞により、特図1センサが始動入賞を検知し、特図1検知信号を主制御基板へと入力することにより、主制御基板で抽選処理を実行し、抽選結果が大当たりであるときは、大入賞口15の開放を伴う特別遊技を実行する様に構成されている。また、この抽選処理においては、抽選結果に応じて、液晶表示装置LCD等を用いた変動演出を実行する。この変動演出は主制御基板からのコマンドを受けた演出制御基板が実行し、遊技者によるプッシュボタン操作等を反映した変化を加えた演出も実行している。
本実施例のパチンコ機P1にあっては、始動入賞装置7への入賞率は、遊技者にとっても遊技場にとっても重要な要素となる。この始動入賞装置7への入賞率は、始動入賞装置7の上部位置Z1に遊技球PBが1個通過可能な間隔をあけて対となる様に設置された楕円釘KN,KNの内側−内側間隔を調整することにより、整備・メンテナンスをすることができる。この整備・メンテナンスに当たって、本実施例では、従来の様な釘を曲げるといった作業は不要である。従って、熟練者でなくても、楕円釘KNの回転角度の調整により、始動入賞装置7への入賞率に関する整備・メンテナンスを容易に実行することができ、その調整結果は遊技者に容易に察知されることがないから、遊技盤の整備・メンテナンスが遊技者の射幸心を煽ったり、興趣を殺いだりするといったことがない。また、間隔をあけて設置された他の遊技釘との間隔を極端に変化させることもないから、整備・メンテナンスによる入賞率の極端な変更等を招くこともなく、適正な整備・メンテナンスを容易に実行することができる。
実施例2のパチンコ機は、図5(A)に示す様に、いわゆる羽根物タイプと呼ばれるものである。こうした羽根物タイプのパチンコ機にあっては、始動口への入賞率が重要な要素となる。そこで、この実施例2においては、風車の下方に配置される始動口誘導部分Z10のガイド釘列、センター役物下部に配置される道釘列による誘導部分Z20に、実施例1と同様の楕円釘を用いる。
図5(B)に示す様に、風車の下方に配置される始動口誘導部分Z10には、ガイド釘GN11〜GN15が遊技球1個を通過可能な間隔で配列される。このガイド釘GN11〜GN15を楕円釘で構成し、図5(C1)に示す様に、全てのガイド釘GN11〜GN15が楕円の長軸方向を垂直方向に向かせる様に整備・メンテナンスを行うことにより、遊技球が比較的自由に流下する状態にするいことができる。これに対し、図5(C2)に示す様に、途中のガイド釘GN13,GN14の対において楕円の長軸方向を水平方向に向かせる様に整備・メンテナンスを行うなら、ガイド釘GN13,GN14の対によって遊技球を中心に寄せ、流下方向をガイド釘列の中心に一致し易くすることができる。また、図5(C2)に示す様に、ガイド釘GN12〜GN14の対において、流下方向に互い違いとなる様に楕円の長軸方向を水平方向に向かせる様に整備・メンテナンスを行うなら、ガイド釘列間を流下する間に、遊技球を左右に揺らす様な誘導も可能となる。
また、図5(D)に示す様に、道釘列による誘導部分Z20の道釘RN21〜RN25が配列される。この道釘RN21〜RN25を楕円釘で構成し、図5(E1)に示す様に、全ての道釘RN21〜RN25の楕円の長軸方向を誘導方向と一致する方向に向かせる様に整備・メンテナンスを行うことにより、道釘列による誘導面を安定したものとすることができる。これに対し、図5(E2)に示す様に、道釘RN21〜RN25の楕円の長軸方向がバラバラな方向を向く様に整備・メンテナンスを行うことにより、道釘列による誘導面に凹凸を形成することができる。
実施例2においても、数1〜数5の関係を満足する様な楕円釘を用いることにより、真円釘と混在させてあっても区別がつき難く、楕円釘を回転させていても回転状態を判別し難い。そして、ガイド釘列や道釘列に対して楕円釘の回転による整備・メンテナンスを行うことにより、風車の下方に設けられる始動口や、センター役物の下方に設けられる始動口への入賞率の調整を、遊技者に気付かせることなく実施することができる。
以上、発明を実施するための最良の形態としてのいくつかの実施例を説明したが、本発明は、これらに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内における種々の変更が可能である。
例えば、楕円釘は合成樹脂製に限らず、金属製としてもよいし、楕円形断面部等を合成樹脂としたインサート成形品としても構わない。また、多角形断面部は直方体状に限らず、六角ナット状に構成することもできる。加えて、遊技盤に配置する全ての遊技釘を楕円釘としても構わない。また、いわゆる普通機と呼ばれるタイプのパチンコ機において楕円釘を用いて入賞口への入賞率を調整したり、道釘列による誘導面を調整したりする場合にも、本発明を適用することができる。
本発明は遊技機に利用することができる。
7・・・始動入賞装置、11・・・遊技釘、15・・・大入賞口、18a,18b・・・普通入賞口、27・・・第2始動入賞装置、30・・・センター役物、37・・・ゲート、C・・・遊技盤、CN・・・真円釘、GN11〜GN15・・・ガイド釘、KN・・・楕円釘、KN1・・・頭部、KN2・・・軸部、KN3・・・ネジ部、KN4・・・楕円形断面部、KN5・・・多角形断面部、KN5L・・・短軸方向に直交する側面(長軸方向に伸びる側面)KN5S・・・長軸方向に直交する側面(短軸方向に伸びる側面)、PB・・・遊技球、RN21〜RN25・・・道釘、TL・・・工具。

Claims (5)

  1. 遊技領域内に、少なくとも一つ以上の入賞口と、多数の遊技釘とが設置された遊技盤を備え、さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする遊技機。
    (1)前記遊技釘の内の少なくとも一部の遊技釘が、
    頭部と、該頭部の裏面から垂直に伸びる軸部と、該軸部の下端に形成されたネジ部とを備え、
    前記軸部が高さ方向所定範囲に渡る楕円形断面部を有すると共に、前記頭部の裏面に収まり、かつ前記軸部の外周よりも突出する多角形断面部が前記軸部と前記頭部との接合部に形成され、
    前記頭部、前記軸部及び前記ネジ部が同一軸心となる様に構成された楕円釘、
    とされていること。
  2. さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
    (2)前記多角形断面部は、前記楕円形断面部の長軸方向と短軸方向のそれぞれに沿って伸びる側面を有し、前記長軸方向に直交する側面よりも前記短軸方向に直交する側面の方が長くなる様に形成された直方体形状に構成されていること。
  3. さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
    (3)前記楕円釘は合成樹脂成形品で構成されていること。
  4. さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
    (4)当該遊技機が、所定の契機信号が入力されたときに所定の抽選処理を行う制御基板を備え、該制御基板による抽選処理の結果や遊技の進行状況に応じた種々の遊技演出を行う様に構成されると共に、
    前記遊技盤には、前記入賞口として遊技球の入賞時に前記契機信号を出力する契機信号出力手段を備えた特定入賞口が備えられ、
    前記特定入賞口の上部には、前記楕円釘が遊技球1個が通過可能な間隔をあけて対となる様に設置されていること。
  5. さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遊技機。
    (5A)前記遊技盤には、前記遊技釘として、前記楕円釘と、軸部の断面が真円とされた真円釘とが混在して配置されていること。
    (5B)前記真円釘及び楕円釘は、前記真円釘の軸部の直径D、前記楕円釘の楕円形断面部の長軸方向直径D1及び短軸方向直径D2がD1>D>D2の関係となり、かつ、1/2(D1−D2)が遊技球の直径の1%程度となる様に構成されていること。
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