JPH07303734A

JPH07303734A - 弾球遊技機用障害釘の保持部材

Info

Publication number: JPH07303734A
Application number: JP9711894A
Authority: JP
Inventors: Yoshimasa Takashita; 慶正高下; Yoshio Gonda; 義雄権田; Hiroji Ishikawa; 博治石川
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1994-05-11
Filing date: 1994-05-11
Publication date: 1995-11-21

Abstract

(57)【要約】【目的】弾球遊技機用障害釘の保持部材に関し、釘が
打ち込み易く、しかも打ち込み後に、当該釘が不正に曲
げれるのを防止できる。【構成】円筒状を成し、その円筒内径が障害釘４０の
軸部の外径以上で、かつ障害釘４０の頭部の外径よりも
小さく設置された複数の保持筒５１，６１と、隣接する
保持筒５１，６１を互いに平行に、かつ球の直径以上の
間隔を保って両保持筒５１，６１を下方で相互に連結す
るとともに、遊技盤１０の表面に沿う底板５２，６２
と、この底板５２，６２の上面から球の直径以上離れ、
隣接する保持筒５１，６１を上方で相互に連結する上板
５３，６３とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、弾球遊技機用障害釘の
保持部材に関し、釘が打ち込み易く、しかも打ち込み後
に、当該釘が不正に曲げれるのを防止できる。

【０００２】

【従来の技術】従来、パチンコ機、スマートボール遊技
機、雀球遊技機等の弾球遊技機の遊技盤には、遊技盤を
流下する打球の流下方向を変更するための多数の障害釘
が植設されている。そして、これらの障害釘の遊技盤面
に対する植設角度を調整することにより、入賞口に打球
が入り易くしたり、あるいは逆に入り難くしたりして、
遊技の興趣を高めるとともに、遊技店と遊技者との利益
の調節を図っている。

【０００３】上記した遊技盤に植設する障害釘のレイア
ウトが、実公昭４４−６８３２号公報に開示されてい
る。上記パチンコ遊技機の遊技盤面には、多数の障害釘
が植設されるとともに、球の流下方向を変更するための
風車が配設されている。また、実公昭３１−１１５２５
号公報には、障害釘に外面を多角形とした套管を被せた
釘が開示されている。

【０００４】上記釘は、障害釘に打球が接触した場合
に、套管が回動して打球の流下方向に意外性を持たせる
ようにしたものである。また、実開昭５１−９８８３号
公報には、保護用のスリーブを遊貫した障害釘が開示さ
れている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した遊技
盤表面に植設する障害釘は、遊技店により釘調整が行わ
れる際に、遊技店の任意に障害釘を調整することが可能
であり、極端な場合には、打球が全く入賞口に入らない
ような釘調整が行われる場合がある。この場合には、健
全な遊技が行えないとともに、いたずらに射幸心を煽る
こととなり、遊技の興趣を損ねる結果となっていた。

【０００６】このような問題点を解決するため、実開昭
６３−１５１１８７号公報に示されたような、遊技店に
おいて極端な釘調整が行えない遊技機用釘が開発されて
いる。この遊技機用釘は、盤表面から突出させるための
太径部と、盤面に固定するための太径部から断部を介し
て一体に連結した細径部とからなっている。しかし、こ
の遊技機用釘は、並設した釘の頭部を連結する手段がな
いため、釘の上端部を曲げられるおそれがあった。

【０００７】また、複数の釘が基板により連結されてい
るので、遊技盤面に釘を垂直に打ち込むためには、全て
の釘の頭部を同時に打ち込む必要があり、釘の打ち込み
が困難であるとともに、釘を遊技盤面に垂直に打ち込む
ことも困難であった。請求項１記載の発明は、上記した
従来の技術の有する問題点に鑑み提案されたもので、そ
の目的とするところは、釘の打ち込みが容易く、しかも
打ち込んだ釘が不正に曲げれるのを防止できるようにし
た遊技機用釘の保持部材を提供しようとするものであ
る。

【０００８】これに加えて、請求項２記載の発明は、そ
の目的とするところは、釘を所定の距離を保ってトライ
アングル状に容易に配置できるようにした遊技機用釘の
保持部材を提供しようとするものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものであり、以下にその内容を図面に
示した実施例を用いて説明する。請求項１記載の発明
は、円筒状を成し、その円筒内径が障害釘(40)の軸部の
外径以上で、かつ障害釘(40)の頭部の外径よりも小さく
設置された複数の保持筒(51,61)と、隣接する保持筒(5
1,61)を互いに平行に、かつ球の直径以上の間隔を保っ
て両保持筒(51,61)を下方で相互に連結するとともに、
遊技盤(10)の表面に沿う底板(52,62)と、この底板(52,6
2)の上面から球の直径以上離れ、隣接する保持筒(51,6
1)を上方で相互に連結する上板(53,63)とを備えたこと
を特徴とする。

【００１０】また、請求項２記載の発明は、上記した請
求項１記載の構成に加えて、図３に示すように、保持筒
(61)が、遊技盤(10)の表面から見てトライアングル状に
３本配設されていることを特徴とする。

【００１１】

【作用】請求項１記載の発明によれば、図１，２に示す
ように、各保持筒(51,61)内に、各障害釘(40)の軸部を
それぞれ通して、遊技盤(10)の表面に打ち込む。このと
き、各障害釘(40)の打ち込み量は、その頭部が保持筒(5
1,61)の上部に当たることで規制される。

【００１２】そして、隣り合う障害釘(40)の間隔は、保
持筒(51,61)間の距離により決定され、隣り合う保持筒
(51,61)の間隔内が、球の直径以上に設定されているこ
とから、隣り合う保持筒(51,61)の間隔内を球が通過可
能である。なお、このとき、隣接した保持筒(51,61)を
相互に連結する底板(52,62)の上面と上板(53,63)の下面
と間の間隔も、球の直径以上設定していることから、球
の通過に支障がない。

【００１３】また、請求項２記載の発明によれば、上記
した請求項１記載の作用に加え、図１，２に示すよう
に、３本の障害釘(40)を各保持筒(61)を通して遊技盤(1
0)に打ち込むことで、３本の障害釘(40)を遊技盤(10)の
表面から見てトライアングル状に配置できる。

【００１４】

【実施例】以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明
する。図１〜図５は、本発明の一実施例を示すものであ
り、図１は釘保持部材を遊技盤に取り付けた状態の側面
図、図２は遊技盤の一部を示す遊技盤の正面図、図３は
ブリッジ状の釘保持部材を示し、同図（Ａ）は上面図、
同図（Ｂ）は側面図、同図（Ｃ）は底面図、図４はトラ
イアングル状釘保持部材を示し、同図（Ａ）は上面図、
同図（Ｂ）は側面図、同図（Ｃ）は底面図、図５は釘保
持部材を遊技盤に取り付ける他の実施例の側面図をそれ
ぞれ示す。

【００１５】図２は、パチンコ機の遊技盤10の一部を示
したもので、遊技機前面に設けた遊技盤10の表面には、
ガイドレール（図示せず）で囲まれた遊技部20を形成
し、遊技部20内には、複数個、本実施例では３個の入賞
口30〜32を開設し、これらの入賞口30〜32の周囲等の遊
技盤10の表面には、複数の障害釘40・・・を植設すると
ともに、風車等（図示せず）が配設されている。また、
それぞれの入賞口30〜32の直上に植設した、入賞口30〜
32へ向かって流下する打球の流下経路を規制するための
障害釘40には、釘保持部材50,60が取り付けてある。

【００１６】図２において、釘保持部材50,60は２種類
示されており、左右の入賞口30,32の直上には、２本の
保持筒51,51を有するブリッジ状の釘保持部材50が、ま
た、中央の入賞口31の直上には、３本の保持筒61,61,61
を有するトライアングル状の釘保持部材60が取り付けら
れている。図３，４により、上記釘保持部材50,60を更
に詳しく説明すると、図３には、２本の保持筒51,51を
有するブリッジ状の釘保持部材50を示してあり、図４に
は、３本の保持筒61,61,61を有する遊技盤10の表面から
見てトライアングル状に配設した釘保持部材60を示して
ある。そして、釘保持部材50,60は、ステンレス等の金
属やプラスチック等に形成されている。

【００１７】図３に示したブリッジ状の釘保持部材50
は、２本の保持筒51,51を球の直径以上、本実施例で
は、球の直径より大きな距離を隔てて配設し、それぞれ
の保持筒51の下方を底板52で連結するとともに、保持筒
51の上方を上板53で連結したものである。また、底板52
と上板53との間隔は、球の直径以上、本実施例では、球
の直径より大きい距離となるよう配設されている。さら
に、底板52の厚さは、底板52を遊技盤10表面に密着させ
た状態で、球の流下を邪魔しないような厚さとなってい
る。

【００１８】また、上記した保持筒51は、障害釘40が内
部に挿通する円筒状をなし、円筒の内径は障害釘40の軸
部の外径以上、本実施例では障害釘40の軸部の外径より
も大きく、かつ障害釘40の頭部の外径よりも小さく形成
してある。上記した釘保持部材50を遊技盤10の表面に取
り付けるには、図１，２に示すように、遊技盤10の表面
に設けた各入賞口30,32の直上の適宜位置に釘保持部材5
0を位置させ、釘保持部材50の高さよりも長い障害釘40
を一方の保持筒51の上部から挿通して、障害釘40の先端
部を保持筒51の下部から突出させ、障害釘40の頭部をハ
ンマー等により叩いて、障害釘40の先端部を遊技盤10表
面に打ち込めばよい。

【００１９】そして、一方の保持筒51への障害釘40の打
ち込みが終了すると、同様の手順により他方の保持筒51
へ障害釘40を挿通して遊技盤10の表面に障害釘40の先端
部を打ち込む。このとき、図１に示すように、障害釘40
の頭部は保持筒51の上部で規制されて、障害釘40の頭部
が保持筒51内に進入しないので、障害釘40により釘保持
部材50を遊技盤10表面に取り付けることができる。

【００２０】上記ブリッジ状の釘保持部材50は、例え
ば、図２で示したように、遊技部20下方の左右の入賞口
30,32の直上部の障害釘40に用いられる。図４に示した
トライアングル状の釘保持部材60は、３本の保持筒61,6
1,61を、それぞれ球の直径以上、本実施例では球の直径
より大きな距離を隔てて、遊技盤10の表面から見てトラ
イアングル状となるように配設し、それぞれの保持筒61
の下方を三角形状の底板62で連結するとともに、保持筒
61の上方をトライアングル状の上板63で連結したもので
ある。

【００２１】上記保持筒61の上方を連結する上板63は、
図４に示すように、トライアングル状となっており、中
央部に空間64を設け、釘保持部材61内を通過する球が、
遊技者から見える状態となっている。なお、上板63は、
透光性を有し、釘保持部材61内を通過する球が見えるよ
うな部材、例えば透明な合成樹脂材から形成した場合に
は、上板63を三角形状の一枚板として、中央部に空間64
を設けなくてもよい。

【００２２】上記トライアングル状の釘保持部材60の、
保持筒61の形状と、底板62と上板63の距離等は、上記し
たブリッジ状の釘保持部材50の場合と同様であるので、
説明を省略する。上記した３本の保持筒61,61,61からな
る釘保持部材61を遊技盤10の表面に取り付ける方法は、
上記したブリッジ状の釘保持部材50の場合と同様であ
り、図１，２に示すように、遊技盤10の表面に設けた入
賞口31の直上の適宜位置に釘保持部材51を位置させ、保
持筒51の高さよりも長い障害釘40を一つの保持筒51の上
部から挿通して、障害釘40の先端部を保持筒51の下部か
ら突出させ、障害釘40の頭部をハンマー等により叩い
て、障害釘40の先端部を遊技盤10表面に打ち込めばよ
い。

【００２３】そして、一つの保持筒51への障害釘40の打
ち込みが終了すると、同様の手順により他の保持筒51へ
順に障害釘40を挿通して遊技盤10の表面に障害釘40の先
端部を打ち込む。このとき、図１に示すように、障害釘
40の頭部は保持筒51の上部で規制されて、障害釘40の頭
部が保持筒51内に進入しないので、障害釘40により釘保
持部材51を遊技盤10の表面に取り付けることができる。

【００２４】また、図１に示した実施例では、釘保持部
材50,60の底板52,62を遊技盤10の表面に密着させて取り
付けている。そして、本実施例では、底板52,62は、遊
技盤10の表面に若干突出した状態となっている。このよ
うに、遊技盤10の表面に底板52,62を取り付けても、底
板52,62の厚さを十分薄くすれば、釘保持部材50,60を通
過する球が底板52,62に衝突して、球の流下方向が変更
することはないが、底板52,62の厚さによっては、釘保
持部材50,60を通過する球が底板52,62に衝突してしま
い、底板52,62によって球の流下方向が変更されてしま
うことがある。

【００２５】このような問題に対処するためには、図５
に示すように、遊技盤10の表面に底板52が嵌入する凹部
70を設け、凹部70の深さを底板52,62の厚さとほぼ同様
に構成し、凹部70内に底板52,62を嵌入させて釘保持部
材50,60を取り付ければよい。このようにすると、遊技
盤10の表面と底板52,62表面とがほぼ同一平面となり、
釘保持部材50,60を通過する球が底板52,62に衝突するこ
とがない。

【００２６】なお、上記した実施例では、保持筒51,61
が２本、及び３本からなる釘保持部材50,60を示した
が、保持筒51の数は上記したものに限られず、４本以上
としてもよい。また、釘保持部材50,60の取り付け位置
も、上記した実施例に示した位置に限られず、遊技部20
内の適宜な位置に取り付けてもよい。

【００２７】

【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項１
記載の発明によれば、障害釘を、各保持筒に合わせて１
本ずつ打ち込めばよいので、釘の打ち込みが容易である
ばかりでなく、保持筒が底板と上板とに上下方向でそれ
ぞれ連結されているので、打ち込んだ釘が不正に曲げれ
るのを未然に防止できるようにした弾球遊技機用障害釘
の保持部材を提供することができる。

【００２８】請求項２記載の発明によれば、上記した請
求項１記載の効果に加え、釘を所定の距離を保ってトラ
イアングル状に容易に配置できるようにした遊技機用釘
の保持部材を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】釘釘保持部材を遊技盤に取り付けた状態を示す
断面図である。

【図２】遊技盤の一部を示した正面図である。

【図３】ブリッジ状の釘保持部材を示し、同図（Ａ）は
上面図、同図（Ｂ）は側面図、同図（Ｃ）は底面図であ
る。

【図４】トライアングル状の釘保持部材を示し、同図
（Ａ）は上面図、同図（Ｂ）は側面図、同図（Ｃ）は底
面図である。

【図５】釘保持部材を遊技盤に取り付けた状態を示す他
の実施例の側面図である。

【符号の説明】

10 遊技盤 20 遊技部 30〜32 入賞口 40 障害釘 50,60 釘保持部材 51,61 保持筒 52,62 底板 53,63 上板 64 空部 70 凹部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者権田義雄愛知県名古屋市中川区八田町907−２ (72)発明者石川博治愛知県名古屋市熱田区八番１−５−５

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】円筒状を成し、その円筒内径が障害釘の
軸部の外径以上で、かつ障害釘の頭部の外径より小さく
設定された複数の保持筒と、隣接する保持筒の互いに平
行に、かつ球の直径以上の間隔を保って両保持筒を下方
で相互に連結するとともに、遊技盤の表面に沿う底板
と、この底板の上面から球の直径以上離れ、隣接する保
持筒を上方で相互に連結する上板とを備えたことを特徴
とする弾球遊技機用障害釘の保持部材。
【請求項２】保持筒が、遊技盤の表面から見てトライ
アングル状に３本配設されていることを特徴とする請求
項１記載の弾球遊技機用障害釘の保持部材。