JP2016168291A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者の期待感を損なわないよう大当り遊技を円滑に進行させる遊技機の提供。
【解決手段】
所定の操作により遊技球を遊技領域4aの所定領域へ時間t1間隔で発射可能な発射装置52と、所定領域に設けられ、所定領域へ発射された遊技球を第1誘導路R1と第2誘導路R2とに交互に振分ける振分け装置16と、所定の契機で開口し、第1誘導路R1または前記第2誘導路R2を通過した遊技球を受け入れて入賞させ得る大入賞口17とを備え、第2誘導路R2は、振分け装置16によって振分けられ第2誘導路R2を通過する遊技球を、その後に振分けられ第1誘導路R1を通過する遊技球よりも時間t1と同じまたは略同じ時間遅らせて通過させる遅延手段R21を設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、遊技球の振り分け装置を備えた遊技機に関する。
従来、パチンコ店等の遊技ホールに設置されている遊技機(パチンコ機、弾球遊技機)には、遊技領域に発射された遊技球が始動口に入賞したことに基づいて、当否抽選が行われ、大当りに当選した場合に、大入賞口が開放して遊技球が入賞し易い大当り遊技へ移行するものがある。
この大当り遊技では、アタッカーが作動して大入賞口が開放するラウンド遊技が行われる。
ラウンド遊技は、アタッカーの作動に基づく大入賞口の所定時間の開放、または大入賞口への規定数(以下、規定入球数という)の遊技球の入賞が、単位ラウンド遊技の終了条件として設定されている。また、ラウンド遊技で開放する大入賞口に遊技球が入賞するたびに、所定数の賞球の払出しが行われ、遊技者は出玉を獲得することができるようになっている。
また、この種の遊技機には、大入賞口(可変入賞口)内に、複数の傾斜面を設けて、大入賞口に入球した遊技球がこれらの傾斜面を転動することによって、大入賞口に入球した遊技球の大入賞口内に設けられた球検知センサまでの到達時間、換言すると、遊技球が大入賞口に入球してから球検知センサによる検知に基づいて入賞処理(単に、入賞という)されるまでの時間を遅延させるものがある。これにより、大入賞口へ入球したが球検知センサに検知されていない(入賞していない)若干数(1、2個)の遊技球を発生させるようにして、大入賞口に規定入球数の遊技球が入賞した後でも、この若干数の遊技球を入賞させうるいわゆるオーバー入賞を可能とする。このような遊技球のオーバー入賞に基づく所定数の賞球の払出しにより、大当り遊技で獲得可能な出玉数を増加させ、遊技の興趣を向上させることができるようにした遊技機がある(特許文献1)。
特開2014−158730号公報
しかしながら、上述の遊技機では、このようなオーバー入賞を可能とするため、複数回ラウンド遊技を実行する大当り遊技において、大入賞口に入球した遊技球の全てを球検知センサにより検知させるために、アタッカー閉鎖後でかつ次のラウンド遊技開始前に、所定のエンディング期間(インターバル)を長めに確保する(球検知待ち状態を設ける)必要がある。従って、大当り遊技では、このようにインターバルが長めに設定されたラウンド遊技が複数回実行されるため、大当り遊技に係る遊技時間が長期化する虞がある。
また、規定入球数に対して想定以上のオーバー入賞を許容してしまう虞もあり、想定以上の出玉を遊技者に提供してしまう場合もあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、遊技者の期待感を損なわないよう大当り遊技を円滑に進行させる遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の発明は、遊技球が流下可能な遊技領域を有する遊技盤と、所定の操作により遊技球を前記遊技領域へ時間t1間隔で発射可能な発射装置と、前記遊技領域の所定領域に設けられ、当該所定領域に到達するように発射された遊技球を受け入れて複数の方向に順番に振分ける振分け装置と、前記振分け装置により複数の方向に振分けられた遊技球を下方にそれぞれ誘導する複数の誘導路と、所定の条件を満たすことにより遊技球が入賞不能な態様から入賞可能な態様に変化し、前記複数の誘導路のうち一の誘導路を通過した遊技球及び前記複数の誘導路のうち他の誘導路を通過した遊技球を受け入れて入賞させ得る大入賞口とを備え、前記一の誘導路に、前記振分け装置によって振分けられ前記一の誘導路を通過する遊技球を、その振分け後に振分けられ前記他の誘導路を通過する遊技球よりも、前記時間t1と同じまたは略同じ時間t2遅延させるための遅延手段を設ける。
第1の発明では、遊技領域の所定領域に設けられた振分け装置は、当該所定領域(例えば、遊技領域内における右側の領域)に到達するように、所定の時間t1間隔で連続的に発射された複数の遊技球(以下、便宜的に、先に発射された遊技球を第1遊技球といい、第1遊技球が発射された時間t1後に発射された遊技球を第2遊技球という)を受け入れて、一の誘導路及び他の誘導路に順番(交互)に振分ける。複数の誘導路のうち一の誘導路には、遊技球の通過を、時間t1と同じか略同じ時間t2遅延させる遅延手段が設けられており、複数の誘導路のうち他の誘導路には当該遅延手段は設けられていない。例えば、他の誘導路を通過する際に要する時間を時間Tとした場合、一の誘導路を通過する際に要する時間は、時間T+時間t2となる。
このような構成から、振分け装置によって、第1遊技球が一の誘導路に振分けられた後に、第2遊技球が他の誘導路に振分けられた場合、第1遊技球は、一の誘導路を通過する際、遅延手段によって時間t2遅延し、第2遊技球は、第1遊技球よりも時間t1後に発射されるため、第1遊技球よりも発射時点で時間t1遅延していることとなる。その結果、遊技球を発射してから、遊技球がそれぞれの誘導路(一の誘導路、他の誘導路)を通過するまでの時間(振分け装置までの到達時間は省略する)は、第1遊技球は、時間T+時間t2、第2遊技球は、時間t1+時間Tとなる。すなわち、第1遊技球と第2遊技球とを、同時または略同時にそれぞれの誘導路(一の誘導路、他の誘導路)を通過させることができる。
従って、一の誘導路を通過した第1遊技球及び他の誘導路を通過した第2遊技球を、同時または略同時に、入賞可能な態様に変化した大入賞口に受け入れさせる(入球させる)ことができ、同時または略同時に入賞(例えば、左右に並設した2個の球検知センサによってそれぞれ検知させる状態)させることができる。
これにより、例えば、後述する大当り遊技において大入賞口が開放されるラウンド遊技において、大入賞口に奇数個(例えば、9個)の遊技球が入賞したことを、単位ラウンド遊技の終了の条件とし、この終了条件が満たされることにより大入賞口が閉鎖される場合、2個(偶数個)ずつ遊技球を大入賞口に同時または略同時に入球させること、すなわち、9個目と10個目の遊技球を同時または略同時に入球させることにより、9個目の遊技球が入賞したことに基づいて、大入賞口が閉鎖される前に10個目の遊技球を入賞させることができるので、少なくとも規定入球数よりも1個多い遊技球を入賞させるオーバー入賞の可能性を高めることができる。
また、第1の発明は、従来の遊技機のように、オーバー入賞を許容するために、大入賞口に入球した遊技球の球検知センサまでの転動時間が長くなるように設定したタイプではないため、大当り遊技におけるラウンド遊技において、規定入球数の検知(入賞)後、既に大入賞口に入球して転動中の遊技球を全て検知するための期間として設定されるインターバル(またはエンディング)を最低限に抑えることができる。
従って、第1の発明は、いわゆるオーバー入賞に係る状態を発生し易くして、遊技者の期待感を損なわないような遊技性を備えることができる。また、ラウンド遊技におけるインターバルを抑えることにより、大当り遊技の長期化の防止を防止することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記一の誘導路は、前記振分け装置により振分けられた遊技球の流下速度を低下させる前記遅延手段と、前記遅延手段から流下した遊技球を前記大入賞口へ向けて導出させる第1導出路と含み、前記他の誘導路は、前記他の誘導路を流下する遊技球を前記大入賞口へ向けて導出させる第2導出路を含み、前記一の誘導路及び前記他の誘導路を、前記第1導出路と前記第2導出路とが互いに並行、または略並行となるように配設する。
第2の発明では、一の誘導路を通過した第1遊技球及び他の誘導路を通過した第2遊技球が同時または略同時に、上下方向(高さ)の位置を合わせるよう大入賞口へ流下(例えば、鉛直方向に落下)する際、概ね左右に並んだ状態のまま大入賞口に向かって流下(例えば、鉛直方向に落下)するようにして、当該大入賞口内に複数個(2個)ずつ入球させることを1セットとした遊技球の流下態様を遊技者に印象付けることができ、遊技の興趣の向上を図ることができる。
本発明によれば、遊技者の期待感を損なわないよう大当り遊技を円滑に進行させる遊技機を提供することができる。
本実施形態に係る遊技機の前方斜視図である。 同じく遊技機の遊技盤の拡大正面図である。 同じく遊技機の遊技盤の右側の遊技領域の拡大正面図である。 同じく遊技機の背面図である。
以下、図1〜図4を参照し、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、実施形態の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
なお、以下の説明において遊技機(パチンコ機)の各部の左右方向は、その遊技機に対面する者にとっての左右方向に合わせて説明する。すなわち、遊技機の正面から説明する場合は、遊技機の正面に対面する者(例えば、遊技者)の視点を基準とし、背面から説明する場合は、遊技機の背面に対面する者の視点を基準とする。
図1に示すように、遊技機1は、縦長矩形の枠状の枠部材2に装着され、遊技球が流下可能な遊技領域4a(図2参照)を有する遊技盤4を備え、その前面には遊技盤4の前面を、保護するとともに視認可能なガラス板5aを嵌め込んだガラス枠5が、枠部材2に対して開閉自在に設けられる。ガラス枠5には、遊技状況に応じて、効果音を出力するスピーカ6L、6Rや、発光態様が変化する電飾装置7等が設けられる。遊技機1の下側には、遊技球を遊技領域4aへ発射可能な発射装置52に遊技球を供給し、賞球を一時的に貯留するための上受皿8aと、上受皿8aの直下に遊技球の入賞に基づいて払い出される賞球を一時的に貯留するための下受皿8bが設けられる。下受皿8bの右方には、遊技領域4aへ発射される遊技球の発射力を調整するための発射ハンドル9が設けられる。発射ハンドル9の回転操作がされると、発射装置52により遊技球は所定の時間t1(例えば、0.6秒)間隔で連続して遊技領域4aへ発射される。
図2に示すように、遊技盤4の前面には、ガイドレール10により包囲される略円形の遊技領域4aが形成される。また、遊技領域4aには、遊技球の流下方向を変化させる多数の遊技釘Nや風車Pが各所に設けられる。遊技領域4aの略中央には、可動役物を動力(モータ等)により駆動し、発光体(LED等)を発光させることにより様々な演出を行うセンター役物11が設けられる。センター役物11は、遊技球を受入れ可能であって後述する第1始動入賞口13へ向けて遊技球を誘導可能なステージ11aを設ける。センター役物11の後側には、演出表示装置(LCD等)12が配置され、センター役物11の中央に形成された前後方向に貫通する開口部11bから表示画面12aが視認可能となっている。表示画面12aには、遊技状況に応じた情報が表示され、例えば、キャラクタや、数字等から構成され、変動後に停止する態様で表示(変動表示または停止表示ともいう)される演出図柄や、物語性を有するストーリー演出等が表示される。
図2に示すように、センター役物11のステージ11aの直下には、遊技球の入賞により後述する第1特図抽選(当否抽選)等が行われる第1始動入賞口(始動口)13が設けられ、第1始動入賞口13の直下には、遊技球の入賞により後述する第2特図抽選(当否抽選)等が行われる第2始動電動役物14が設けられる。また、遊技領域4aの右領域には、発射装置52により、遊技領域4aの右領域に打ち込まれた(以下、右打ちともいう)遊技球のほとんどが通過する通過口であって、遊技球の通過により後述する普図抽選が行われる普図ゲート15が設けられる。普図ゲート15の下方には、遊技球を第1誘導路(他の誘導路)R1及び第2誘導路(一の誘導路)R2に交互に振り分ける振分け装置16と、後述する大当りにおけるラウンド遊技において入賞不能な状態から変化(開放)して、第1誘導路R1を通過した遊技球及び第2誘導路R2を通過した遊技球を入賞可能とするアタッカー17が設けられる。遊技領域4aの下側には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域4aから排出させるための排出口18が設けられる。
ここで、第1始動入賞口13及び第2始動電動役物14について具体的に説明する。
図2に示すように、第1始動入賞口13は、遊技領域4aの下側に設けられ、入球した遊技球を入賞として検知する第1始動口センサ(図示省略)を設ける。第1始動入賞口13は、遊技釘N等との配置関係により、右打ちされた遊技球の入賞を困難とするとともに、遊技領域4aの左領域に打ち込まれた(以下、左打ちともいう)遊技球の入賞を相対的に容易とするように構成されている。
図2に示すように、第2始動電動役物14は、第1始動入賞口13の直下に設けられ、上面に遊技球が遊技領域4aにおける左右方向の中央側へ傾斜する誘導面141aを有する左右一対の誘導部材141、141と、左右の誘導部材141、141間に形成され遊技球が通過可能な球通路142と、球通路142内に形成され遊技球の入賞を検知する第2始動口センサ(図示省略)が内蔵された第2始動入賞口143と、第2始動入賞口143の下端に、前後方向に突没可能に配設されるベロ状の可動片144と、可動片144を可動する始動役物ソレノイド(図示省略)とを設ける。
誘導部材141、141上に転動した遊技球は、誘導面141aによって球通路142へ誘導される。
可動片144は、始動役物ソレノイドの作動により突没可能であって、突出した状態で球通路142を流下する遊技球を受入れ可能とし、没入した状態で遊技球を受入れ不能とする。突出した状態の可動片144上に流下して受入れられた遊技球は可動片144の基端側(遊技盤4側)に導かれ、第2始動入賞口143に入賞するようになっている。一方、没入した状態の可動片144に受入れられずに球通路142を通過した遊技球は、そのまま下方の排出口18から排出されるようになっている。
第2始動電動役物14は、第2始動電動役物14の作動の有無を決定するための普図抽選に当選した場合、可動片144が作動して開放される。
次に、振分け装置16及びアタッカー17について説明する。
(振分け装置16)
図2及び図3に示すように、振分け装置16は、遊技領域4aの右側(所定領域)に配置され、右打ちされた全ての遊技球を受入れて、2つのルート(複数方向)に振り分ける。
振分け装置16は、遊技盤4にネジ等で取付けられるベース161と前面を覆うカバー162とを設け、ベース161及びカバー162の間に遊技球が通過可能な空隙を形成している。
振分け装置16の上部には、上流からの遊技球が入球可能な入口部163が設けられ、入口部163から入球した遊技球が左右のいずれかに転動可能なように、振分け装置16の空隙の右側には、上流側が入口部163に連通した第1通路164が、空隙の左側には、上流側が入口部163に連通した第2通路165がそれぞれ形成されている。すなわち、振分け装置16は、遊技球の入口が1つ、出口が2つとなるように形成されている。
入口部163の直下には、入口部163から入球した遊技球を、第1通路164及び第2通路165に交互に振り分ける振分け部材166が設けられる。
振分け部材166は、前後方向の軸回りに、所定の範囲内で回動可能であって、軸回りの周方向へ正面視三又状に突出する2枚の当接片166a、166aと1枚の振分片166bとが形成される。
振分け部材166の直下のベース161またはカバー162の内側(第1通路164及び第2通路165を跨った位置)には、振分け部材166の回動範囲(上方)へ突出して、振分け部材166が回動した際に各当接片166a、166aのいずれか一方の内側が、当接可能なストッパ突部167を設ける。
図3に示すように、2枚の当接片166a、166aのいずれか一方の内側が、ストッパ突部167に当接することにより、その際に上方を向く振分片166bが、遊技球を受入れ可能に左右のいずいれか一方に傾斜するように位置し、いずれか他方の当接片166aの内側が、ストッパ突部167に当接することにより、その際に上方を向く振分片166bが、遊技球を受入れ可能に左右のいずいれか他方に傾斜するように位置する。
以上のように構成することにより、例えば、図3に示すように、振分片166bが左上方を向いた状態で、入口部163から入球してきた遊技球は、振分片166bの右側を通って第1通路164へ振分けられる。振分け部材166は、振分けられた遊技球により、右側の当接片166aの外側(この場合、上面)が下方に押されて、時計方向へ回動することによって、右側の当接片166aの内側(この場合、下面)がストッパ突部167に当接するとともに、振分片166bが右上方を向く。
一方、振分片166bが右上方を向いた状態で、入口部163から入球してきた遊技球は、振分片166bの左側を通って第2通路165へ振分けられる。振分け部材166は、振分けられた遊技球により、左側の当接片166aの外側(この場合、上面)が下方に押されて、半時計方向へ回動することによって、左側の当接片166aの内側(この場合、下面)がストッパ突部167に当接するとともに、振分片166bが左上方を向く。
振分け装置16は、このような動作の繰り返しで遊技球を第1通路164及び第2通路165に交互に振り分けることができる。
振分け装置16の下方には、第1通路164の出口に連通する第1誘導路R1と第2通路165の出口に連通する第2誘導路(遅延手段)R2とが形成される。
第1誘導路(他の誘導路)R1は、上下方向(鉛直方向)のメインルートR11とメインルートR11の途中から分岐して、下流において再びメインルートR11側に戻る略コ字型のバイパスルートR12から構成される。
メインルートR11は、振分け装置16によって振分けられた遊技球を導入する上下方向(鉛直方向)の第1導入路R110と、下方に配置されているアタッカー17に遊技球を流下させるための上下方向(鉛直方向)の第1導出路R112とから構成される。
バイパスルートR12は、略左右方向を向く通路であって、遊技球を遊技領域4aの右方向(外側)へ転動させる第1バイパスR121と、第1バイパスR121の右端(外端)に連接され、第1バイパスR121を転動する遊技球を下方へ流下させる上下方向の第2バイパスR122と、第2バイパスR122の下端に連接される左右方向を向く通路であって、第1バイパスR121によって遊技領域4aの右方向(外側)へ転動した遊技球を遊技領域4aの左方向(内側)へ転動させる第3バイパスR123とから構成される。第3バイパスR123は、アタッカー17の右上に配置されており、第3バイパスR123を流下した遊技球がアタッカー17へ転動するようになっている。
なお、本実施形態の遊技機では、バイパスルートR12への遊技球の転動は、メインルートR11より困難となるように構成されている。
第2誘導路(一の誘導路)R2は、上流から、振分け装置16によって振分けられた遊技球を導入する上下方向(鉛直方向)の第2導入路R20と、第2導入路R20の下端に設けられ、第2導入路R20を基準に2度折曲されて(第2導入路R20の下端から右斜め下方向に折曲され、その下端から下方(鉛直方向)へ折曲される)略クランク状に形成された屈曲部(遅延手段)R21と、屈曲部R21の下端に設けられ、下方に配置されているアタッカー17に遊技球を流下させるための上下方向(鉛直方向)の第2導出路R22とを有する。
遊技球は、第2導入路R20から屈曲部R21を通過する際、屈曲部R21に当接しながら流下するため、転動速度が低下する。その結果、屈曲部R21は、遊技球の第2誘導路R2の通過を遅延させることができる。また、第2誘導路R2は屈曲部R21を設けたことにより、第1誘導路R1よりも第2誘導路R2の全長を延長させることができるため、さらに第2誘導路R2の通過を遅延させることができる。その結果、屈曲部R21によって、第2誘導路R2の遊技球の通過時間を第1誘導路R1よりも所定の時間t2(例えば、0.6秒)遅延させることができる。すなわち、上述の時間t1と同じ時間遅延させることができる。
また、第1誘導路R1及び第2誘導路R2は、第1導出路R112と第2導出路R22とが互いに鉛直方向へ並行、または略並行となるように配設される。
以上のように構成することにより、発射装置52により0.6秒間隔で連続して発射された複数の遊技球を、第1誘導路R1及び第2誘導路R2から同時、または略同時、換言すると、上下方向(高さ)の位置を合わせて(図3参照)流下させることができる。
第1誘導路R1を通過した遊技球及び第2誘導路R2を通過した遊技球の流下軌道上にアタッカー17が設けられる。
従って、第1誘導路R1を通過した遊技球(メインルートR11を通過した遊技球及びバイパスルートR12を通過した遊技球)及び、第2誘導路R2を通過した遊技球は、アタッカー17へ転動可能となっている。
(アタッカー17)
図2〜図3に示すように、アタッカー(大入賞口)17は、振分け装置16から振分けられた遊技球が入球可能なアタッカー口(大入賞口)170aを有する枠部材170と、アタッカー口170aを開閉するために前後方向に突没可能な蓋・通路部材171と、蓋・通路部材171を可動させるアタッカーソレノイド(図示省略)と、アタッカー17内の左右に形成した第1アタッカー通路173、第2アタッカー通路174とを設ける。
図3に示すように、枠部材170は、右側の右枠部170bと左側の左枠部170cと下側の底部170dとからなる上方が開放する正面視略上向きコ字型をなし、右枠部170bと左枠部170cとの各上端間によりアタッカー口170aが形成される。枠部材170は、右枠部170bの先端が左枠部170cの先端よりも上側に位置するように形成されている。
図3に示すように、蓋・通路部材171は、平面が上方を向く平板状をなし、アタッカー17のアタッカー口170aを開放する開放位置(没入位置)及び、閉鎖する閉鎖位置(突出位置)に前後方向にスライド移動可能となっている。蓋・通路部材171は、閉鎖位置に移動した際、第1誘導路R1または第2誘導路R2から転動してきた遊技球が上面を転動可能な通路をなすように形成されている。
蓋・通路部材171は、アタッカー口170aを閉鎖するために、閉鎖位置において、枠部材170の右枠部170b及び左枠部170cの各先端に載置する態様で配設されるため、左下がり傾斜となっている。また、蓋・通路部材171は、第3バイパスR123近傍までその右端部を延長させている。
この構成により、蓋・通路部材171は、第3バイパスR123からの遊技球をアタッカー17の右側から落下させずに、アタッカー17上を通過させて、遊技領域4aの中央へ(右から左へ)遊技球を誘導することができるようになっている。
図3に示すように、枠部材170の内部(アタッカー17の内部)には、その右側に上下方向の第1アタッカー通路173、その左側に上下方向の第2アタッカー通路174がそれぞれ設けられる。第1アタッカー通路173は、第1誘導路R1におけるメインルートR11の垂下方向に配設され、メインルートR11を通過した遊技球がそのまま通過するようになっている。また、第2アタッカー通路174は第2誘導路R2の屈曲部R21より下側の垂下方向に配設され、第2誘導路R2を通過した遊技球がそのまま通過するようになっている。
第1アタッカー通路173には、第1アタッカー通路173内に転動した遊技球を排出するための第1排出口173aが設けられ、第1排出口173aには、排出する際の遊技球を検知可能な第1検知センサ(球検知センサ)173bが設けられる。
第2アタッカー通路174には、第2アタッカー通路174内に転動した遊技球を排出するための第2排出口174aが設けられ、第2排出口174aには、排出する際の遊技球を検知可能な第2検知センサ(球検知センサ)174bが設けられる。
図3に示すように、第1検知センサ173b及び第2検知センサ174bは、上下方向(高さ)の位置が一致するように配設されており、第1誘導路R1(メインルートR11)及び第2誘導路R2から同時または略同時に、上下方向(高さ)の位置を合わせて流下してくる遊技球を、アタッカー17内において同時または略同時に検知することができる(図3の仮想線参照)。なお、第1排出口173a及び第2排出口174a内において、第1検知センサ173b及び第2検知センサ174bは、前後方向(奥行き)の位置が一致するように配置されている。
開放したアタッカー口170aから入球した遊技球は、アタッカー17内に設けられた第1検知センサ173b及び第2検知センサ174bの検知によって、後述する主制御部30により入賞数としてカウントされる。
アタッカー17は、後述する大当りのラウンド遊技において(所定の条件を満たすことにより)開放するため、右打ちした遊技球を容易に入賞させることができる。
ここで、遊技者に有利な状態をもたらす「大当り」について説明する。
後述する特図抽選により大当りが当選したことを契機に、アタッカー17が開放するラウンド遊技が行われる。ラウンド遊技では、アタッカー17が30秒開放すること、または規定入球数である9個の遊技球の検知に基づいて、アタッカー17が閉鎖して単位ラウンド遊技(単位:R)が終了する。例えば、大当りの種類には、実行可能なラウンド数が異なる、15R大当り(実行可能ラウンド数が15回)と、8R大当り(実行可能ラウンド数が8回)と、2R大当り(実行可能ラウンド数が2回)とが設定される。また、大当りの種類として、大当り遊技後に移行する(生起する)遊技状態が異なる、通常大当り(大当り遊技後、後述する時短状態へ移行する)と、確変大当り(大当り遊技後、後述する確変時短状態へ移行する)とが設定される。
本実施形態の遊技機では、大当りの当否を特図抽選(第1特図抽選、第2特図抽選を含む)に基づいて決定し、大当りが当選した(選択された)場合には、当選した大当りの種類を特図種類抽選(第1特図種類抽選、第2特図種類抽選を含む)に基づいて決定する。また、後述する図柄表示装置20における特図の変動パターンを、変動パターン抽選(第1変動パターン抽選、第2変動パターン抽選を含む)に基づいて決定する。本明細書の説明において、特図抽選、特図種類抽選、及び変動パターン抽選を特図抽選等(第1特図抽選等、第2特図抽選等)ともいう。
なお、第1特図抽選、第1特図種類抽選、第1変動パターン抽選は、第1始動入賞口(始動口)13へ遊技球の入賞を契機に後述する主制御部30により行われ、第2特図抽選、第2特図種類抽選、第2変動パターン抽選は、第2始動電動役物14へ遊技球の入賞を契機に後述する主制御部30により行われる。
本実施形態の遊技機における遊技状態には、大当り遊技の他に、特図抽選の当選(大当り)確率が、例えば1/300である特図当り低確率状態と、例えば1/70である特図当り高確率状態(以下、確変状態という)とが設定されている。また、普図抽選の当選確率が、例えば1/100である普図当り低確率状態と、例えば1/1.1である普図当り高確率状態とが設定されている。このような特図抽選状態と普図抽選状態との組合せにより、特図当り低確率状態と普図当り低確率状態が併存する「通常状態(通常の遊技状態)」と、特図当り低確率状態と普図当り高確率状態が併存する「時短状態(有利な遊技状態)」と、特図当り高確率状態と普図当り低確率状態が併存する「突確状態(有利な遊技状態)」と、特図当り高確率状態と普図当り高確率状態が併存する「確変時短状態(有利な遊技状態)」とが生起可能となっている。
通常状態は、大当り遊技後に移行する時短状態、突確状態または確変時短状態で大当りに当選せず終了した場合に移行する遊技状態である。時短状態は、大当りの種類(特図の種類)が通常大当りに対応する図柄の場合に、当該通常大当り遊技終了後に移行する遊技状態である。突確状態は、大当りの種類が突確大当り(2R大当り)に対応する図柄の場合に、突確大当り遊技終了後に移行する遊技状態である。確変時短状態は、大当りの種類が確変当りに対応する図柄の場合に、当該確変当り遊技終了後に移行する遊技状態である。
(図柄表示装置20)
図2に示すように、遊技領域4aの右斜め下方には、図柄表示装置20が設けられる。
図柄表示装置20は、複数のLEDから構成され、普図抽選、第1特図抽選等、及び第2特図抽選等のそれぞれの判定の状態及び結果を表示する。
すなわち、図柄表示装置20は、普図抽選の結果、当選か否(はずれ)かを普通図柄(普図ともいう)で表示し、第1特図抽選または第2特図抽選の結果、大当りが当選か否(はずれ)か、さらに、第1特図種類抽選または第2特図種類抽選に当選した場合は、その当選した大当りの種類を特別図柄(特図ともいう)で表示(停止表示、確定表示)する。特図が停止表示される前に、第1変動パターン抽選または第2変動パターン抽選の結果、決定した所定の変動パターンに基づいて特図の変動表示を行う。
なお、図柄表示装置20は、実行が保留されている図柄(普図、特図)の変動表示の実行可能回数(実行が保留されている普図抽選、特図抽選等の回数)を表示する保留表示部(図示省略)を有する。
図4に示すように、遊技盤4の裏側には、遊技全体を統括的に制御する主制御部30と、主制御部30からの指令に基づいて各種演出装置を制御する演出制御部40と、遊技球の払出しや、発射に係る制御を行う払出・発射制御基板50と、払出・発射制御基板50の指令に基づいて賞球や貸球等の遊技球を上受皿8aに払出す遊技球払出装置51と、各種電装部品に電力を供給するための電源装置60とが設置される。また、ガラス枠5の下部裏側には、発射ハンドル9が操作された場合、払出・発射制御基板50の指令に基づいて上受皿8aに貯留されている遊技球を遊技領域4aへ向けて発射する発射装置52が設けられる。
ここで、主制御部30は、CPUと、ROMと、RAMとを備え、遊技機1の動作を統括的に制御するもので、各種スイッチやセンサ等と接続され、これらの検知信号を受信して各種処理を行う。CPUは、いわゆるプロセッサ部であり、遊技の進行に係る制御、及びこれらの情報等から制御コマンドを作成し、当該コマンド(信号)を指令として演出制御部40や払出・発射制御基板50等に送信すること等により遊技全般の制御を行う。ROMは、一連の遊技制御手順を記述した制御プログラムや制御データ等を格納した記憶部である。RAMは、CPUの処理で設定されたデータを一時記憶するワークエリアを備えた記憶部でもある。
演出制御部40は、主制御部30と同様、主な要素として、CPUと、ROMと、RAMとを備え、主制御部30から送信される各種制御コマンドを受信し、その制御コマンドに基づいて、スピーカ6L、6R、電飾装置7及び演出表示装置12による演出制御を行う。
なお、上記説明において、本発明に関係のない一部の部材の構成についての説明は省略している。
(遊技の流れ)
上記の通り、通常状態では、普図抽選の当選確率が相対的に低く設定されており、遊技球を右打ちしたとしても、普図抽選に当選し難く、第2始動電動役物14が作動しないため、第2始動入賞口143へは入賞させることができない。また、右打ちされた遊技球は、第1始動入賞口13にも入賞困難となるように構成されている。さらに、左打ちされた遊技球は、右打ちした場合よりも第1始動入賞口13に入賞容易となるように構成されている。
従って、本実施形態の遊技機では、通常状態において遊技球の左打ちが推奨される。
通常状態において、遊技者が発射ハンドル9を回転操作して、上受皿8aに貯留されている遊技球を左打ちすると、遊技球は遊技領域4aの左領域を流下して、第1始動入賞口13へ向かって転動する。主制御部30は、第1始動入賞口13への遊技球の入賞に基づいて、第1特図抽選等を行い、これらの抽選結果に応じた制御コマンドを第1特図表示部22及び演出制御部40に送信すると共に、払出・発射制御基板50に対して所定個数の賞球の払出しに係る賞球払出コマンド(以下、賞球信号という)を送信する。
払出・発射制御基板50は、主制御部30からの賞球信号を受信することにより、遊技球払出装置51に対して、上受皿8aへ所定個数の賞球を払出させる制御を行う。第1特図表示部22及び第2特図表示部23は、主制御部30から制御コマンドを受信することにより特図抽選等の抽選中においては特図の変動表示を行い、特図が所定の時間経過後に抽選結果に応じて当り又は外れの態様で確定(停止)表示する。また、これと同時に、演出制御部40は、主制御部30からの制御コマンドを受信することにより、特図に連動するように、演出表示装置12に演出図柄を所定の時間変動表示させた後に、いわゆる当りの有効ライン上に所定表示パターン(例えば「1、2、3」)を確定停止表示させる制御を行う。
主制御部30は、特図抽選等の判定の結果、大当りが確定した場合、大当り遊技を生起させて、アタッカー17を開放制御するラウンド遊技を行う。演出制御部40は、主制御部30からの制御コマンドに基づいて、ラウンド遊技開始前に遊技球を右打ちするように、その旨を演出表示装置12に文言で表示させたり、スピーカ6L、6Rから音声や警告音を出力させたりして報知する。
遊技者が発射ハンドル9の回転操作を維持し、連続的に時間t1(0.6秒)間隔で右打ちされた遊技球は、普図ゲート15を通過して、振分け装置16に到達する。
振分け装置16は、連続して到達した複数の遊技球(以下、便宜的に、先に発射された遊技球を第1遊技球といい、第1遊技球が発射された時間t1(0.6秒)後に発射された遊技球を第2遊技球という)を受け入れて左右の第1誘導路R1及び第2誘導路R2に交互に振分ける。例えば、第1遊技球が、振分け装置16により第2誘導路R2に振分られた後に、第2遊技球が第1誘導路R1に振分けられる場合、先に第2誘導路R2を通過する第1遊技球は、屈曲部R21を通過することにより転動速度が低下するため、第1遊技球の第2誘導路R2の通過時間は、第2遊技球の第1誘導路R1の通過時間よりも、上述の時間t1と同じまたは略同じ時間t2(例えば、0.6秒)遅延する。
ここで、例えば、屈曲部R21が設けられていない第1誘導路R1を通過する際に要する時間を時間Tとした場合、上述の構成から、遊技球を発射してから、遊技球が誘導路を通過するまでの時間(振分け装置16までの到達時間は省略する)は、第1遊技球は、時間T+時間t2、第2遊技球は、時間t1+時間Tとなる。すなわち、第1遊技球と第2遊技球とを、同時または略同時にそれぞれの誘導路(第1誘導路R1、第2誘導路R2)を通過させることができる。換言すると、第1遊技球と第2遊技球とを上下方向(高さ)の位置を合わせて第1誘導路R1及び第2誘導路R2の出口から流下させることができる。
ラウンド遊技においてアタッカー17は開放制御され、第1アタッカー通路173、及び第2アタッカー通路174に遊技球が入球可能となる。そして、第1誘導路R1の出口から流下した第2遊技球及び第2誘導路R2の出口から流下した第1遊技球は、それぞれ同時または略同時に、第1アタッカー通路173及び第2アタッカー通路174に転動し、第1排出口173a及び第2排出口174aから排出されるとともに、第1検知センサ173b及び第2検知センサ174bを通過して(図3の仮想線参照)、個別に速やかに入賞させることができ、アタッカー17内を転動する遊技球の球詰まりを防止することができる。
主制御部30は、第1検知センサ173b及び第2検知センサ174bによる遊技球の検知(検知信号)に基づいて、入賞数をカウントする。
本実施形態の遊技機では、ラウンド遊技において規定入球数が9個(偶数個)に設定されるところ、上記の構成によって、右打ちされた遊技球を2個ずつ同時または略同時に第1検知センサ173b及び第2検知センサ174bに検知させて入賞数としてカウントすること(「2、4、6、8、10・・・」)により、9個目の遊技球と同時に10個目の遊技球がカウントされるため、規定入球数の9個目の入賞に基づいて、単位ラウンド遊技の終了条件を満たしてアタッカー17が閉鎖される前に、10個目の遊技球が入賞するため、少なくとも、規定入球数の9個よりも1個以上多く遊技球のオーバー入賞の可能性を高めることができる。
また、本実施形態の遊技機は、従来の遊技機のように、オーバー入賞を許容するために、大入賞口(アタッカー)に入球した遊技球の球検知センサまでの転動時間が長くなるように設定したタイプではなく、個別に速やかに入賞処理するものであるため、大当り遊技におけるラウンド遊技において、規定入球数の検知(入賞)後、既に大入賞口(アタッカー)に入球して転動中の遊技球を全て検知するための期間として設定されるインターバル(またはエンディング)を最低限に抑えることができる。
従って、いわゆるオーバー入賞に係る状態を発生し易くして、遊技者の期待感を損なわないような遊技性を備えることができる。また、複数(偶数個)の遊技球の速やかな入賞処理に基づいて、アタッカー17内を転動する遊技球の球詰まりを防止し、かつラウンド遊技におけるインターバルを抑えることにより、大当り遊技を円滑に進行させて大当り遊技の長期化を防止し、遊技機の稼働率を高めることができる。
また、遊技球を2個ずつ、概ね左右に並んでアタッカー17に向かって流下(例えば、鉛直方向に落下)させるようにして、アタッカー17に2個ずつ入球させることを1セットとした遊技球の流下態様を遊技者に印象付けることができ、遊技の興趣の向上を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、本実施形態に対して、次のような変形や変更を施すことが可能である。また、上記の本発明の実施形態及び下記変形例におけるそれぞれの構成部材や処理や条件等を適宜組み合わせることが可能である。
(変形例)
(1)上記の実施形態では、第2誘導路R2に設けられた、遊技球の転動速度を低下させる遅延手段として、屈曲部R21を採用しているが、これに限定されず、屈曲部R21に代えて、または屈曲部R21とともに、遊技球が転動する際の摩擦抵抗力を高めた、例えば、凸凹状の抵抗部を設けるようにしてもよい。
(2)上記の実施形態では、第1誘導路R1及び第2誘導路R2とアタッカー17の間には遊技球の転動に影響を及ぼすような部材を設けていないが、これらの間に、第1誘導路R1または第2誘導路R2を通過してきた遊技球を同じ条件で遅延(転動速度を低下)させるような遅延装置を設けるようにしてもよい。このような遅延装置を設けたとしても、遅延装置から排出される遊技球は、同時または略同時に、上下方向(高さ)の位置を合わせて流下するため、アタッカー17への同時入賞(第1検知センサ173b及び第2検知センサ174bを同時に通過(検知)させることができる)を達成することができる。
(3)上記の実施形態では、第1誘導路R1または第2誘導路R2を通過してきた遊技球は同時または略同時に、上下方向(高さ)の位置を合わせて流下するが、それに限定されず、遊技球の発射間隔(時間t1)と、屈曲部R21による遅延時間(時間t2)と異ならせて、遊技球の落下タイミングを異ならせるようにしてもよい。その場合、アタッカー17に同時または略同時に入賞させるために、アタッカー17内に設けられた第1検知センサ173b及び第2検知センサ174b(第1排出口173a及び第2排出口174a)を、それぞれ異なるタイミングで流下してきた遊技球を同時または略同時に検知可能な位置に配置する。すなわち、落下タイミングのズレに応じて、アタッカー口170aから第1検知センサ173b及び第2検知センサ174bまでの距離を設定する。
(4)上記の実施形態では、振分け装置16により遊技球を2方向へ振分け可能となっているが、それに限定されず、より多くの複数の方向へ順番に振分けるような構成としてもよい。その際、振分け方向の複数の誘導路のうち所定の誘導路に、遊技球の発射間隔(0.6秒間)に合わせて遅延手段を設ける。
例えば、3方向の誘導路を設けた場合、遊技球が最初に通過する誘導路Xには、1.2秒遅延させる遅延手段xを設け、2番目に通過する誘導路Yには、0.6秒遅延させる遅延手段yを設け、3番目に通過する誘導路Zにはいずれの遅延手段も設けない。これにより、連続して発射して3方向に振分けられた遊技球を同時に流下させることができる。
すなわち、誘導路の本数に応じて、遅延手段による遅延時間を調整するようにすればよい。
1 遊技機、4 遊技盤、4a 遊技領域、6L、6R スピーカ、7 電飾装置、12 演出表示装置、13 第1始動入賞口、13a 第1始動口センサ、14 第2始動電動役物、143 第2始動入賞口、144 可動片、14a 第2始動口センサ、15 普図ゲート、
16 振分け装置、161 ベース、162 カバー、163 入口、164 第1通路、165 第2通路、166 振分け部材、166a 当接片、166b 振分片、167 ストッパ突部、17 アタッカー、170 枠部材、170a アタッカー口、170b 右枠部、170c 左枠部、171 蓋・通路部材、173 第1アタッカー通路、173a 第1排出口、173b 第1検知センサ、174 第2アタッカー通路、174a 第2排出口、174b 第2検知センサ、20 図柄表示装置、52 発射装置、R1 第1誘導路、R11 メインルート、R110 第1導入路、R112 第1導出路、R12 バイパスルート、R121 第1バイパス、R122 第2バイパス、R123 第3バイパス、R2 第2誘導路、R20 第2導入路、R21 屈曲部、R22 第2導出路

Claims (2)

  1. 遊技球が流下可能な遊技領域を有する遊技盤と、
    所定の操作により遊技球を前記遊技領域へ時間t1間隔で発射可能な発射装置と、
    前記遊技領域の所定領域に設けられ、当該所定領域に到達するように発射された遊技球を受け入れて複数の方向に順番に振分ける振分け装置と、
    前記振分け装置により複数の方向に振分けられた遊技球を下方にそれぞれ誘導する複数の誘導路と、
    所定の条件を満たすことにより遊技球が入賞不能な態様から入賞可能な態様に変化し、前記複数の誘導路のうち一の誘導路を通過した遊技球及び前記複数の誘導路のうち他の誘導路を通過した遊技球を受け入れて入賞させ得る大入賞口とを備え、
    前記一の誘導路に、前記振分け装置によって振分けられ前記一の誘導路を通過する遊技球を、その振分け後に振分けられ前記他の誘導路を通過する遊技球よりも、前記時間t1と同じまたは略同じ時間t2遅延させるための遅延手段を設けたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記一の誘導路は、前記振分け装置により振分けられた遊技球の流下速度を低下させる前記遅延手段と、前記遅延手段から流下した遊技球を前記大入賞口へ向けて導出させる第1導出路と含み、
    前記他の誘導路は、前記他の誘導路を流下する遊技球を前記大入賞口へ向けて導出させる第2導出路を含み、
    前記一の誘導路及び前記他の誘導路を、前記第1導出路と前記第2導出路とが互いに並行、または略並行となるように配設することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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