JP2019074465A - 検知システム及び判定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 表示装置に対する操作を検知する検知システムにおいて、誤検知を低減する。【解決手段】 検知システムであって、表示装置に対して操作を行う際の操作領域に赤外線を投光する第1の投光器と、前記操作領域の周辺領域に赤外線を投光する第2の投光器と、前記第1の投光器が投光した際の反射光と、前記第2の投光器が投光した際の反射光とを受光する受光器と、前記第1の投光器が投光した際の反射光が所定の受光量を有していた場合、前記第2の投光器が投光した際の反射光の受光量に応じて、前記表示装置に対する操作が行われたか否かを判定する判定部とを有することを特徴とする。【選択図】図7

Description

本発明は、検知システム及び判定方法に関する。
従来より、車両に搭載される表示装置に近接検知装置(赤外線LEDと赤外線検知デバイス)を内蔵させ、赤外線の投受光を制御することで、表示装置に対する操作を検知する検知システムが知られている。当該検知システムでは、表示装置の大型化による操作領域の拡大に伴い、赤外線を投受光する範囲も拡大している。
特開2010−191288号公報 特開2011−198210号公報 特開2014−126879号公報
一方で、赤外線を投受光する範囲を拡大した場合、例えば、表示装置の周辺領域に配置された他の機器(ワイパを稼働させるワイパーレバー等)に対する操作を、表示装置に対する操作と誤検知してしまうことがある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、表示装置に対する操作を検知する検知システムにおいて、誤検知を低減することを目的とする。
一態様によれば、検知システムは以下のような構成を備える。即ち、
表示装置に対して操作を行う際の操作領域に赤外線を投光する第1の投光器と、
前記操作領域の周辺領域に赤外線を投光する第2の投光器と、
前記第1の投光器が投光した際の反射光と、前記第2の投光器が投光した際の反射光とを受光する受光器と、
前記第1の投光器が投光した際の反射光が所定の受光量を有していた場合、前記第2の投光器が投光した際の反射光の受光量に応じて、前記表示装置に対する操作が行われたか否かを判定する判定部とを有することを特徴とする。
表示装置に対する操作を検知する検知システムにおいて、誤検知を低減することができる。
表示装置の配置例を示す図である。 第1の実施形態に係る表示装置の外観構成と近接検知装置の配置例を示す図である。 近接検知装置を含む検知システムの構成を示す図である。 制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 赤外線LEDの投光状態、及び、投光範囲における赤外線の照射強度を示す図である。 一周期における赤外線LEDの投光タイミングとPDの受光タイミングとを示す図である。 検知システムにおける検知処理の流れを示す第1のフローチャートである。 検知処理結果の具体例を示す図である。 第2の実施形態に係る表示装置の外観構成と近接検知装置の配置例を示す図である。 検知システムにおける検知処理の流れを示す第2のフローチャートである。 第3の実施形態に係る表示装置の外観構成と近接検知装置の配置例を示す図である。
以下、各実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
[第1の実施形態]
<表示装置の配置例>
はじめに、車両に搭載される表示装置の配置例について説明する。図1は、表示装置の配置例を示す図であり、右側ハンドルの車両の車室内を、助手席側から運転席側に向かって見た様子を示している。図1に示すように、表示装置100は、車室内のセンタコンソール110内に組み込まれて配置される。表示装置100の周辺領域(ハンドル側の領域)には、他の機器(例えば、ワイパーレバー(車種によってはウィンカーレバー)120等)が配置される。
<表示装置の外観構成及び近接検知装置の配置例>
次に、表示装置100の外観構成及び表示装置に内蔵される近接検知装置の配置例について説明する。図2は、第1の実施形態に係る表示装置の外観構成と近接検知装置の配置例を示す図であり、表示装置100を正面から見た様子を示している。
図2に示すように、表示装置100は、画像が表示される表示領域210と、表示領域210の外周領域に位置する非表示領域220とを有する。近接検知装置230は、表示装置100の非表示領域220に配置され、投光器と受光器とを有する。
近接検知装置230は、第1の投光器の一例である、第1の赤外線LED(Light Emitting Diode)231〜第4の赤外線LED234と、第2の投光器の一例である第5の赤外線LED235とを有する。更に、近接検知装置230は、赤外線を受光する受光器の一例であるPD(Photo Diode)240を有する。なお、以下では、第1の赤外線LED〜第5の赤外線LEDを、単に、第1LED〜第5LEDと略して記載する。
図2の例では、第1LED231が表示装置100に向かって最も左側に配置されており、第5LED235が表示装置100に向かって最も右側に配置されている。第1LED231〜第4LED234は、表示装置100に対する操作を検知するための赤外線を投光する。また、第5LED235は、表示装置100の周辺領域に配置されたワイパーレバー(またはウィンカーレバー)120に対する操作を検知するための赤外線を投光する。
なお、図1に示したように、右側ハンドルの車両の場合、ワイパーレバー(またはウィンカーレバー)120は、表示装置100の右側に配置されるため、第5LED235は、表示装置100に向かって最も右側に配置されることになる。したがって、左側ハンドルの車両の場合には、第1LED231が表示装置100に向かって最も右側に配置され、第5LED235が、表示装置100に向かって最も左側に配置されることになる。
また、図2に示すように、PD240は、表示装置100の中央に配置され、表示装置100の表示領域210及び表示装置100の周辺領域を受光範囲としている。これにより、PD240は、表示装置100の表示領域210及び表示装置100の周辺領域に投光された赤外線に対する反射物からの反射光を、受光することができる。
<検知システムの構成>
次に、近接検知装置230を含む検知システムの構成について説明する。図3は、近接検知装置を含む検知システムの構成を示す図である。図3に示すように、検知システム300は、表示装置100の一部として構成され、近接検知装置230と制御装置310とを有する。
制御装置310は、投光制御部320と判定部330とを有する。投光制御部320は、第1LED231〜第5LED235による赤外線の投光を制御する制御信号を出力する。判定部330は、投光制御部320に対して投光制御の開始と終了とを指示する。また、判定部330は、第1LED231〜第5LED235それぞれの投光タイミングに応じてPD240が受光した受光信号を取得する。また、判定部330は、取得した受光信号に基づき、各投光タイミングにおける赤外線の受光量を算出する。更に、判定部330は、算出した受光量に基づいて、表示装置100に対して操作が行われたか否かを判定する。
<制御装置のハードウェア構成>
次に、制御装置310のハードウェア構成について説明する。図4は、制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図4に示すように、制御装置310は、演算装置401、記憶装置402、出力装置403、入力装置404を有する。なお、制御装置310を構成する各ハードウェアは、バス405を介して相互に接続されている。
演算装置401は、投光制御部320及び判定部330として機能する集積回路である。記憶装置402は、演算装置401が投光制御部320及び判定部330として機能する際に用いられる情報(例えば、受光量の判定に用いられる閾値)等を格納するメモリである。出力装置403は、演算装置401からの指令に基づき第1LED231〜第5LED235を制御する制御信号を出力する出力デバイスである。入力装置404は、PD240より受光信号を受信し、演算装置401に入力する入力デバイスである。
<赤外線LEDの投光状態及び投光範囲における赤外線の照射強度>
次に、第1LED231〜第5LED235それぞれが赤外線を投光した場合の投光状態、及び、投光された赤外線の各位置での照射強度について説明する。図5は、赤外線LEDの投光状態、及び、投光範囲における赤外線の照射強度を示す図である。
このうち、図5(a)は、第1LED231〜第5LED235が、それぞれ、表示装置100の表示領域210及び表示装置100の周辺領域に赤外線を投光した場合の投光状態を示している。図5(a)に示すように、第1LED231〜第4LED234は、それぞれの位置から前上方に向かって赤外線を投光する(領域501〜領域504参照)。これにより、表示領域210とその前方(紙面手前側)の空間(操作領域)が赤外線の投光範囲として網羅されることになる。
一方、第5LED235は、取り付け方向を調整することで、表示装置100に向かって右斜め上の方向に赤外線を投光する(領域505参照)。これにより、操作領域の周辺領域が赤外線の投光範囲として網羅されることになる。
この結果、例えば、車両の運転者が表示装置100を操作するために、表示領域210またはその前方の空間(つまり、操作領域)に手を伸ばすと、第1LED231〜第4LED234が投光する赤外線の投光範囲の一部が、遮蔽されることになる。また、車両の運転者がワイパーレバー(またはウィンカーレバー)120を操作するために、操作領域の周辺領域に手を伸ばすと、第4LED234及び第5LED235が投光する投光範囲の一部が、遮蔽されることになる。図5(a)は、車両の運転者がワイパーレバー120を操作するために、操作領域の周辺領域に手500を伸ばしたことで、第4LED234及び第5LED235が投光する赤外線の投光範囲の一部が、遮蔽された様子を示している。
図5(b)は、投光範囲内の各位置における赤外線の照射強度を示す図であり、第4LED234及び第5LED235が投光する赤外線の投光範囲の一部が遮蔽された状態での照射強度を示している。図5(b)の場合、第1LED231〜第3LED233が投光する赤外線は遮蔽されていない。このため、投光範囲520内の各位置における照射強度(第1LED〜第3LEDが順次投光した赤外線の各位置での照射強度)は、投光範囲520外と比較して高くなる。
一方、図5(b)に示すように、投光範囲530は、第4LED234及び第5LED235が投光した赤外線が、運転者の手500により遮蔽されているため、投光範囲520と比較して各位置での照射強度が低くなる。なお、運転者の手500により遮蔽された赤外線は、反射光として、PD240によって受光されることになる。
<投光タイミング及び受光タイミング>
次に、一周期における第1LED231〜第5LED235の投光タイミングと、PD240の受光タイミングとについて説明する。図6は、一周期における赤外線LEDの投光タイミングとPDの受光タイミングとを示す図であり、横軸は時間を表し、縦軸は投光または受光のON及びOFFのタイミングを示している。図6に示すように、投光制御部320は、第1LED231〜第5LED235それぞれによる投光のON及びOFFが、順次、実行されるように制御する。
図6の場合、投光制御部320は、はじめに第1LED231が赤外線を投光するように制御する。続いて、投光制御部320は、第2LED232が赤外線を投光するように制御する。このとき、投光制御部320は、第1LED231の投光時間帯と、第2LED232の投光時間帯とが重なることがないように、第1LED231及び第2LED232の投光のON及びOFFを制御する。
続いて、投光制御部320は、第3LED233が赤外線を投光するように制御する。このとき、投光制御部320は、第2LED232の投光時間帯と、第3LED233の投光時間帯とが重なることがないように、第2LED232及び第3LED233の投光のON及びOFFを制御する。
以下、第5LED235の投光のON及びOFFまで同様の制御を繰り返し、第5LED235の投光のON及びOFFの制御が完了すると、投光制御部320では、再び、第1LED231が赤外線を投光するように制御する。
一方、判定部330は、第1LED231〜第5LED235それぞれの投光タイミングに同期して受光するよう、PD240を制御する。これにより、判定部330では、第1LED231〜第5LED235それぞれの投光タイミングにおいて、PD240が受光した赤外線の受光量を取得することができる。
投光制御部320及び判定部330では、これらの処理を一周期として繰り返し実行する。これにより、検知システム300では、表示装置100の起動中、表示装置100に対して操作が行われたか否かを、常時監視することができる。なお、投光制御部320及び判定部330では、例えば、10[msec]の制御周期により、これらの処理を繰り返すものとする。
<検知処理の流れ>
次に、検知システム300における検知処理の流れについて説明する。図7は、検知システムにおける検知処理の流れを示す第1のフローチャートである。表示装置100が起動することで、検知システム300では、図7に示す検知処理を開始する。
ステップS701において、投光制御部320は、第1LED231〜第5LED235による投光を順次制御する。判定部330は、それぞれの投光タイミングにおいてPD240が受光した赤外線の受光量を取得する。
ステップS702において、判定部330は、一周期のうち第1LED231の投光タイミングにおいて、PD240が受光した赤外線の受光量が、所定の閾値以上であったか否かを判定する。また、判定部330は、一周期のうち第2LED232の投光タイミングにおいて、PD240が受光した赤外線の受光量が、所定の閾値以上であったか否かを判定する。
ステップS702において、いずれかの受光量が所定の閾値以上であったと判定した場合には(ステップS702においてYesの場合には)、ステップS705に進む。ステップS705において、判定部330は、表示装置100に対する操作を検知したと判定する。
一方、ステップS702において、いずれの受光量も所定の閾値以上でなかったと判定した場合には(ステップS702においてNoの場合には)、ステップS703に進む。ステップS703において、判定部330は、一周期のうち第3LED233の投光タイミングにおいて、PD240が受光した赤外線の受光量が、所定の閾値以上であったか否かを判定する。また、判定部330は、一周期のうち第4LED234の投光タイミングにおいて、PD240が受光した赤外線の受光量が、所定の閾値以上であったか否かを判定する。
ステップS703において、いずれの受光量も所定の閾値以上でなかったと判定した場合には(ステップS703においてNoの場合には)、ステップS706に進む。ステップS706において、判定部330は、表示装置100に対する操作を検知しなかった(非検知)と判定する。
一方、ステップS703において、いずれかの受光量が所定の閾値以上であったと判定した場合には(ステップS703においてYesの場合には)、ステップS704に進む。ステップS704において、判定部330は、一周期のうち第5LED235の投光タイミングにおいて、PD240が受光した赤外線の受光量が、所定の閾値以上であったか否かを判定する。
ステップS704において、PD240が受光した赤外線の受光量が、所定の閾値以上であったと判定した場合には(ステップS704においてYesの場合には)、ステップS706に進む。ステップS706において、判定部330は、表示装置100に対する操作を検知しなかった(非検知)と判定する。
一方、ステップS704において、PD240が受光した赤外線の受光量が、所定の閾値以上でなかったと判定した場合には(ステップS704においてNoの場合には)、ステップS705に進む。ステップS705において、判定部330は、表示装置100に対する操作を検知したと判定する。
ステップS707において、投光制御部320は、検知処理を終了するか否かを判定する。ステップS707において、検知処理を継続すると判定した場合には(ステップS707においてNoの場合には)、ステップS701に戻る。一方、ステップS707において、検知処理を終了すると判定した場合には(ステップS707においてYesの場合には)、検知処理を終了する。
<検知処理結果の具体例>
次に、検知システム300による検知処理結果の具体例について説明する。図8は、検知処理結果の具体例を示す図である。図8(a)に示すように、車両の運転者がワイパーレバー(またはウィンカーレバー)120を操作したとする。この場合、第4LED234及び第5LED235が投光した赤外線の投光範囲の一部が、運転者の手500によって遮蔽され、その反射光がPD240により受光される。
このため、判定部330では、一周期のうち第4LED234の投光タイミングにおいて、PD240が受光した赤外線の受光量が、所定の閾値以上であったと判定する(図7のステップS703においてYes)。更に、判定部330では、一周期のうち第5LED235の投光タイミングにおいて、PD240が受光した赤外線の受光量が、所定の閾値以上であったと判定する(図7のステップS704においてYes)。
この結果、判定部330では、車両の運転者による表示装置100に対する操作を検知しなかったと判定する。このように、検知システム300によれば、車両の運転者が行ったワイパーレバー(またはウィンカーレバー)120に対する操作を、表示装置100に対する操作と誤検知することを回避することができる。
一方、図8(b)に示すように、車両の運転者が表示装置100に対して操作を行ったとする。この場合、第3LED233及び第4LED234が投光した赤外線の投光範囲の一部が、運転者の手500によって遮蔽され、その反射光がPD240において受光される。このとき、第5LED235が投光した赤外線の投光範囲は、運転者の手500によって遮蔽されないため、その反射光がPD240において受光されることはない。
このため、判定部330では、一周期のうち第3LED233の投光タイミングにおいて、PD240が受光した赤外線の受光量が、所定の閾値以上であったと判定する。また、判定部330では、一周期のうち第4LED234の投光タイミングにおいて、PD240が受光した赤外線の受光量が、所定の閾値以上であったと判定する(図7のステップS703においてYes)。
更に、判定部330では、一周期のうち第5LED235の投光タイミングにおいて、PD240が受光した赤外線の受光量が、所定の閾値以上でなかったと判定する(図7のステップS704においてNo)。
この結果、判定部330では、車両の運転者による表示装置100に対する操作を検知したと判定する。このように、検知システム300によれば、車両の運転者が行った表示装置100に対する操作を正しく検知することができる。
<まとめ>
以上の説明から明らかなように、第1の実施形態に係る検知システム300は、
・表示装置に対して操作を行う際の操作領域に赤外線を投光する第1LED〜第4LEDに加え、操作領域の周辺領域に赤外線を投光する第5LEDを有する。
・第1LED〜第5LEDが順次投光し、それぞれの投光タイミングにおいてPDが受光した赤外線の受光量を取得する。
・第3LEDまたは第4LEDの投光タイミングにおいてPDが受光した赤外線の受光量が所定の閾値以上となった場合には、第5LEDの投光タイミングにおいてPDが受光した赤外線の受光量を参照する。
・参照した結果、第5LEDの投光タイミングにおいてPDが受光した赤外線の受光量が所定の閾値以上であった場合、表示装置に対する操作を検知しなかったと判定する。
これにより、第1の実施形態に係る検知システム300によれば、車両の運転者が行った、表示装置の周辺領域に配置された他の機器に対する操作を、表示装置に対する操作と誤検知するといった事態を回避することができる。つまり、第1の実施形態に係る検知システム300によれば、誤検知を低減することが可能となる。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、PDを1つのみ配置する構成としたが、PDの数は1つに限定されず、2つ以上配置してもよい。以下、第2の実施形態では、PDを2つ配置した場合の検知システムについて、上記第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
<表示装置の外観構成と近接検知装置の配置例>
図9は、第2の実施形態に係る表示装置の外観構成と近接検知装置の配置例を示す図である。図2との相違点は、表示装置900の場合、近接検知装置910が、第1PD901と第2PD902とを有する点である。
図9に示すように、第1の受光器の一例である第1PD901は、第1LED231と第2LED232との間に配置される。第1PD901は、第1LED231の投光タイミング及び第2LED232の投光タイミングにおいて投光された赤外線の反射光を受光する。
一方、第2の受光器の一例である第2PD902は、第3LED233と第4LED234との間に配置される。第2PD902は、第3LED233の投光タイミング、第4LED234の投光タイミング、第5LED235の投光タイミングにおいて投光された赤外線の反射光を、それぞれ受光する。
<検知処理の流れ>
次に、検知システム300における検知処理の流れについて説明する。図10は、検知システムにおける検知処理の流れを示す第2のフローチャートである。表示装置900が起動することで、検知システム300では、図10に示す検知処理を開始する。なお、図7に示す検知処理との相違点は、ステップS1001及びステップS1002であるため、ここでは、ステップS1001及びステップS1002の処理について説明する。
ステップS1001において、投光制御部320は、第1LED231〜第2LED232による投光を順次制御する。判定部330は、それぞれの投光タイミングにおいて、第1PD901が受光した赤外線の受光量を取得する。
ステップS1002において、投光制御部320は、第3LED233〜第5LED235による投光を順次制御する。判定部330は、それぞれの投光タイミングにおいて、第2PD902が受光した赤外線の受光量を取得する。これにより、判定部330では、ステップS702〜ステップS707において、上記第1の実施形態と同様の判定を行うことができる。
<まとめ>
以上の説明から明らかなように、第2の実施形態に係る検知システム300は、PDを2つ配置し、
・第1LED〜第2LEDそれぞれの投光タイミングにおいて投光された赤外線の反射光を第1PDが受光し、第3LED〜第5LEDそれぞれの投光タイミングにおいて投光された赤外線の反射光を、第2PDが受光する。
これにより、第2の実施形態に係る検知システム300によれば、上記第1の実施形態と同様の効果を享受することができる。
[第3の実施形態]
上記第1及び第2の実施形態では、操作領域の周辺領域に赤外線を投光するにあたり、第5LEDの取り付け方向を調整するものとして説明した。しかしながら、操作領域の周辺領域に赤外線を投光する際の投光方向の調整方法はこれに限定されず、屈折レンズを配することで投光方向を調整してもよい。
図11は、第3の実施形態に係る表示装置の外観構成と近接検知装置の配置例を示す図である。図2との相違点は、表示装置1100の場合、第5LED235の上方に、屈折レンズ1111を配置した点である。これにより、第5LED235より出射された赤外線は、屈折レンズ1111により光路が変更され、操作領域の周辺領域に投光されることになる。
[その他の実施形態]
上記第1乃至第3の実施形態では、一周期ごとに、表示装置に対して操作が行われたか否かを判定する構成としたが、表示装置に対して操作が行われたか否かの判定方法はこれに限定されない。例えば、複数周期の各赤外線LEDの投光タイミングにおいて投光された赤外線の反射光の受光量に基づいて、表示装置に対して操作が行われたか否かを、総合的に判定するように構成してもよい。
また、上記第1乃至第3の実施形態では、第3LED233または第4LED234の投光タイミングにおいて投光された赤外線の反射光の受光量が所定の閾値以上であったか否かを判定する構成とした。そして、所定の閾値以上であったと判定した場合に、同一周期内における、第5LED235の投光タイミングにおいて投光された赤外線の反射光の受光量を参照する構成とした。しかしながら、参照する受光量は、同一周期内に限定されず、異なる周期における第5LED235の投光タイミングにおいて投光された赤外線の反射光の受光量を参照するように構成してもよい。
また、上記第1乃至第3の実施形態では、第1LED231〜第5LED235の5個の赤外線LEDを配置する構成とした。しかしながら、赤外線LEDの数はこれに限定されず、複数個であれば何個でもよい。この場合、判定部330は、まず、操作領域の周辺領域に赤外線を投光する赤外線LEDに隣接する側に配置された所定数の赤外線LEDの投光タイミングにおいて投光された赤外線の反射光の受光量が所定の閾値以上であったか否かを判定する。そして、所定の閾値以上であったと判定した場合に、判定部330は、操作領域の周辺領域に赤外線を投光する赤外線LEDの投光タイミングにおいて投光された赤外線の反射光の受光量を参照する。これにより、上記第1乃至第3の実施形態と同様の効果を享受することができる。
また、上記第1乃至第3の実施形態では、検知システム300を、車両に搭載された表示装置に適用する場合について説明したが、近接検知装置を内蔵する表示装置であれば、車両以外の移動体や移動体以外の設備に搭載される表示装置に適用してもよい。
なお、上記実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせ等、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
100 :表示装置
120 :ワイパーレバー(またはウィンカーレバー)
230 :近接検知装置
231〜235 :第1〜第5の赤外線LED
240 :PD
300 :検知システム
310 :制御装置
320 :投光制御部
330 :判定部
900 :表示装置
901、902 :第1、第2PD
910 :近接検知装置
1100 :表示装置
1111 :屈折レンズ

Claims (6)

  1. 表示装置に対して操作を行う際の操作領域に赤外線を投光する第1の投光器と、
    前記操作領域の周辺領域に赤外線を投光する第2の投光器と、
    前記第1の投光器が投光した際の反射光と、前記第2の投光器が投光した際の反射光とを受光する受光器と、
    前記第1の投光器が投光した際の反射光が所定の受光量を有していた場合、前記第2の投光器が投光した際の反射光の受光量に応じて、前記表示装置に対する操作が行われたか否かを判定する判定部と
    を有することを特徴とする検知システム。
  2. 前記判定部は、
    前記第1の投光器が投光した際の反射光が所定の受光量を有していた場合であって、
    前記第2の投光器が投光した際の反射光が所定の受光量を有していない場合、前記表示装置に対する操作が行われたと判定し、
    前記第2の投光器が投光した際の反射光が所定の受光量を有していた場合、前記表示装置に対する操作が行われなかったと判定することを特徴とする請求項1に記載の検知システム。
  3. 前記第1の投光器が複数の投光器を含む場合、前記第1の投光器のうち、前記第2の投光器に隣接する側に配置された所定数の投光器が投光した際の反射光が所定の受光量を有していた場合に、前記判定部は、前記第2の投光器が投光した際の反射光の受光量に応じて、前記表示装置に対する操作が行われたか否かを判定することを特徴とする請求項1または2に記載の検知システム。
  4. 前記受光器は、
    前記第1の投光器のうち、前記第2の投光器に隣接する側に配置された所定数の投光器が投光した際の反射光と、前記第2の投光器が投光した際の反射光と、を受光する第1の受光器と、
    前記第1の投光器のうち、前記第2の投光器に隣接する側に配置された所定数の投光器とは異なる他の投光器が投光した際の反射光を受光する第2の受光器と
    を有することを特徴とする請求項3に記載の検知システム。
  5. 前記第2の投光器が出射する光の光路を変更するレンズを更に有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の検知システム。
  6. 表示装置に対して操作を行う際の操作領域に赤外線を投光する第1の投光器と、
    前記操作領域の周辺領域に赤外線を投光する第2の投光器と、
    前記第1の投光器が投光した際の反射光と、前記第2の投光器が投光した際の反射光とを受光する受光器と、を有する検知システムにおける判定方法であって、
    前記第1の投光器が投光した際の反射光が所定の受光量を有していた場合、前記第2の投光器が投光した際の反射光の受光量に応じて、前記表示装置に対する操作が行われたか否かを判定することを特徴とする判定方法。
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