JP2019074126A - 乗り物用衝撃吸収機構 - Google Patents
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Abstract
Description
乗り物に設けられ乗員が着座するように構成されたシート部と、該シート部とは別体の前記乗り物の構造部分を構成する支持部と、該支持部と前記シート部との間に設けられたダンパとを備え、
前記ダンパは、直線状に延びる摺動部材と、該摺動部材を収納する収納部とを備え、該収納部に前記摺動部材との間に摩擦力を発生させる摩擦発生手段を備え、
前記摩擦発生手段は、前記摺動部材の外側面と、該外側面に当接する複数の当接部材と、前記収納部に設けられ前記複数の当接部材のそれぞれに前記摺動部材の軸線に向かって付勢力を作用させることで前記複数の当接部材のそれぞれを前記摺動部材に押し付ける複数の付勢手段とを備え、
前記摺動部材の横断面において、前記複数の付勢手段のうち少なくとも一対の付勢手段のそれぞれから前記複数の当接部材のそれぞれに作用する前記付勢力のベクトルの内積が0又は負になるように、前記複数の当接部材と前記複数の付勢手段とが配置されていることを特徴とする。
前記乗り物は、前記支持部から離間して前記シート部が設置される独立フロアパネルを備え、
前記乗り物の支持部に、前記ダンパの一端が接続され、
前記ダンパの他端に、前記独立フロアパネルが接続されていることが好ましい。
前記支持部は、前記シート部が設置されるフロアパネルであり、
前記シート部は、前記乗員が着座する着座部の前記フロアパネルに対する高さを調整可能なリンク機構を備え、
該リンク機構は、前記着座部の左右のフレームを構成するサイドフレームと、該サイドフレームに回動可能に接続されたリンクとしての前記ダンパと、前記フロアパネルに設けられ前記ダンパの下端部を回動可能に接続する接続部と、前記ダンパを回動させることで高さを調整する操作部とを備えていることが好ましい。
前記支持部は、前記シート部が設置されるフロアパネルであり、
前記シート部は、着座部の左右のフレームを構成するサイドフレームを備え、
前記フロアパネルに、前記ダンパの下端部が支持され、
前記ダンパの上端部に前記サイドフレームが支持されていることが好ましい。
前記支持部は、前記シート部が設置されるフロアパネルであり、
前記シート部は、着座部の左右のフレームを構成するサイドフレームと、該サイドフレームを支持するスライドレールと、前記フロアパネルに固定され前記スライドレールを前後移動可能に支持する固定レールとを備え、
該固定レール又は前記フロアパネルに、前記ダンパの一端が支持され、
前記ダンパの他端に、前記スライドレールが支持される又は前記スライドレールが移動されて当接することが好ましい。
前記複数の付勢手段及び前記複数の当接部材のそれぞれは、前記摺動部材の横断面において、前記軸線の周りに回転対称性を有するように配置されていることが好ましい。
前記複数の付勢手段及び前記複数の当接部材のそれぞれは、前記摺動部材の長手方向について同じ位置に配置されていることが好ましい。
前記摺動部材は筒状であり、
前記収納部の内側には、該収納部の軸線に沿って延び少なくとも前記摩擦発生手段が配置される前記収納部の内側に位置するとともに前記摺動部材の内周面を摺動可能に支持する内筒が備えられていることが好ましい。
前記収納部は、筒状又は有底筒状のシリンダであり、
前記摺動部材は、角筒状のピストンロッドであり、
前記摩擦発生手段は、前記角筒状の前記外側面を構成する複数の平面のそれぞれに対して配置されていることが好ましい。
前記収納部は、筒状又は有底筒状のシリンダであり、
前記摺動部材は、角柱状のピストンロッドであり、
前記摩擦発生手段は、前記角柱状の前記外側面を構成する複数の平面のそれぞれに対して配置されていることが好ましい。
前記摩擦発生手段は、前記収納部の前記摺動部材挿入側の端部に設けられており、
前記収納部の表面から径方向外側に突出する台座部と、
該台座部の外端面から内周面に貫通し、前記当接部材が摺動可能に設けられるとともに前記外端面側に前記付勢手段が設けられる貫通孔とを備えていることが好ましい。
前記付勢手段は、前記貫通孔に設けられた雌ねじ部と、該雌ねじ部に螺合される雄ねじ部と、該雄ねじ部と前記当接部材との間で前記貫通孔に収納されるとともに圧縮されることで反発力が大きくなる第1弾性部材であることが好ましい。
前記収納部の内側に、ばね座が設けられ、
該ばね座に、前記摺動部材を伸び方向に付勢する第2弾性部材が設けられていることが好ましい。
乗り物に設けられ乗員が着座するように構成されたシート部と、該シート部とは別体の前記乗り物の構造部分を構成する支持部と、該支持部と前記シート部との間に設けられたダンパとを備え、
前記ダンパは、直線状に延びる摺動部材と、該摺動部材を収納する収納部とを備え、該摺動部材に前記収納部との間に摩擦力を発生させる摩擦発生手段を備え、
前記摩擦発生手段は、前記収納部の内周面と、該内周面に当接する複数の当接部材と、前記摺動部材に設けられ前記複数の当接部材のそれぞれに前記内周面に向かって付勢力を作用させることで前記複数の当接部材のそれぞれを前記内周面に押し付ける付勢手段とを備え、
前記摺動部材の横断面において、前記複数の付勢手段のうち少なくとも一対の付勢手段のそれぞれから前記複数の当接部材のそれぞれに作用する前記付勢力のベクトルの内積が0又は負になるように、前記複数の当接部材と前記複数の付勢手段とが配置されていることが好ましい。
具体的には、ダンパに衝撃力が入力される際、摺動部材が収納部に収納されて、摩擦発生手段によって摺動部材との間に摩擦力が発生する。摩擦発生手段は、収納部の内周面に当接する複数の当接部材のそれぞれを、摺動部材に設けられた複数の付勢手段で収納部の内周面に押し付けて付勢力を作用させることで、複数の方向から当接部材と内周面の間に摩擦力を発生させることができる。さらに、複数の当接部材と複数の付勢手段とは、摺動部材の横断面において、少なくとも一対の付勢手段のそれぞれから複数の当接部材のそれぞれに作用する付勢力のベクトルの内積が0又は負になるように、配置されているので、一方向のみだけではなく、いずれの方向に対しても付勢力を作用させることができる。このため、乗り物への衝撃力がダンパに入力される際に、ダンパの両端部を結ぶ直線に対して衝撃力がいずれの方向に傾いて入力された場合であっても、摺動部材の横断面においてそのままであれば摩擦力が小さくなるような位置で、付勢手段の付勢力を大きくすることで摩擦力を大きくし、摩擦発生手段全体として所定の摩擦力にすることができる。結果、ダンパの取付場所によらず所定の摩擦力に調整することができる。
以下、図面を用いて本発明の第1実施形態を説明する。図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る乗り物用衝撃吸収機構は、例えば遊園地のアトラクション等に使用される乗り物1に設けられ乗員が着座するように構成されたシート部6と、該シート部6とは別体の乗り物1の構造部分を構成する支持部3と、該支持部3とシート部6との間に設けられたダンパ10とを備えている。
次に本発明の第2実施形態を説明する。図2に示すように、乗り物1は、自動車などの車両である。また、支持部3は、シート部6が設置されるフロアパネルである。シート部6は、乗員が着座する着座部41の支持部(フロアパネル)3に対する高さを調整可能なリンク機構51を備える。
次に本発明の第3実施形態を説明する。図3に示すように、乗り物1は、自動車などの車両である。また、支持部3は、シート部6が設置されるフロアパネルである。シート部6は、着座部41の左右のフレームを構成するサイドフレーム42と、該サイドフレームを支持するベースフレーム43と、該ベースフレーム43を支持するスライドレール53と、該スライドレール53を前後移動可能に支持する固定フレーム52と、スライドレール53の位置を調整するためのレバー56とを備えている。
次に本発明の第4実施形態を説明する。図4に示すように、乗り物1は、自動車などの車両である。また、支持部3は、シート部6が設置されるフロアパネルである。シート部6は、着座部41の左右のフレームを構成するサイドフレーム42と、該サイドフレーム42を支持すると共に着座部41の高さを調整する回動リンク65と、該回動リンク65の下部を回動可能に支持するスライドレール53と、支持部(フロアパネル)3に固定されスライドレール53を前後移動可能に支持する固定レール52と、スライドレール53の位置を調整するためのレバー56とを備える。
図6Aは摺動部材11が収納部20に収納された状態であり、摺動部材11の端部と収納部20の端部が面一になっており、ダンパ10が全体として最も縮んだ状態である。図6Bは摺動部材11が収納部20から最も出ており、ダンパ10が全体として最も伸びた状態である。
図5、図7及び図9に示すように、摺動部材11は筒状であり、端部に蓋部14が設けられている。摺動部材11の内側には、蓋部14から摺動部材11の挿入側の端部近傍まで該摺動部材11の軸線に沿って第1の内筒15が延びている。
図7から図9に示すように、摩擦発生手段30は、摺動部材11の角筒状の外側面17を構成する複数の平面のそれぞれに対して配置されている。
付勢手段33は、貫通孔35に設けられた雌ねじ部36と、該雌ねじ部36に螺合される雄ねじ部37と、該雄ねじ部37と当接部材32との間で貫通孔35に収納されるとともに圧縮されることで反発力が大きくなる第1弾性部材38である。
図10Aはダンパ10が伸びた状態であり、第1取付部12の第1貫通孔13と第2取付部22の第2貫通孔23を結ぶ直線Lに対して、ダンパ10への衝撃力が矢印(1)のように傾斜角θで傾斜して入力される。図10Bに示すように、ダンパ10が所定の摩擦力を得て衝撃力を吸収し、摺動部材11が収納部20に収納されてダンパ10が縮む。
図12に示すように、摺動部材11の外形は正八角形であり、摺動部材11の横断面において、摺動部材11の外側面17のうち、一対の付勢手段33のそれぞれから2つの当接部材32のそれぞれに作用する付勢力のベクトルの成す角が180°になる位置に2つの付勢手段33が配置され、これら2つの付勢手段33に隣接するようにさらに2つの付勢手段33が配置されている。
次に本発明に係るダンパ10の別態様を説明する。なお、上述したダンパ10と同様の構成については、説明を省略し、符号を流用するものとする。
本発明の第2実施形態に係るダンパ10は、直線状に延びる摺動部材11と、該摺動部材11を収納する収納部20とを備え、該摺動部材11に収納部20との間に摩擦力を発生させる摩擦発生手段30を備えている。
2 … 独立フロアパネル
3 … 支持部(フロアパネル)
4 … 第1接続部
5 … 第2接続部
6 … シート部
10… ダンパ
11… 摺動部材(ピストンロッド)
16… 内周面
17… 外側面
20… 収納部(シリンダ)
24… 内筒
26… 第2弾性部材
30… 摩擦発生手段
31… 台座部
32… 当接部材
33、33a、33b、33c… 付勢手段
34… 外端面
35… 貫通孔
36… 雌ねじ部
37… 雄ねじ部
38… 第1弾性部材
41… 着座部
42… サイドフレーム
51… リンク機構
52… 固定レール
53… スライドレール
55… 操作部
Claims (14)
- 乗り物に設けられ乗員が着座するように構成されたシート部と、該シート部とは別体の前記乗り物の構造部分を構成する支持部と、該支持部と前記シート部との間に設けられたダンパとを備え、
前記ダンパは、直線状に延びる摺動部材と、該摺動部材を収納する収納部とを備え、該収納部に前記摺動部材との間に摩擦力を発生させる摩擦発生手段を備え、
前記摩擦発生手段は、前記摺動部材の外側面と、該外側面に当接する複数の当接部材と、前記収納部に設けられ前記複数の当接部材のそれぞれに前記摺動部材の軸線に向かって付勢力を作用させることで前記複数の当接部材のそれぞれを前記摺動部材に押し付ける複数の付勢手段とを備え、
前記摺動部材の横断面において、前記複数の付勢手段のうち少なくとも一対の付勢手段のそれぞれから前記複数の当接部材のそれぞれに作用する前記付勢力のベクトルの内積が0又は負になるように、前記複数の当接部材と前記複数の付勢手段とが配置されていることを特徴とする乗り物用衝撃吸収機構。 - 請求項1に記載の乗り物用衝撃吸収機構であって、
前記乗り物は、前記支持部から離間して前記シート部が設置される独立フロアパネルを備え、
前記乗り物の支持部に、前記ダンパの一端が接続され、
前記ダンパの他端に、前記独立フロアパネルが接続されていることを特徴とする乗り物用衝撃吸収機構。 - 請求項1に記載の乗り物用衝撃吸収機構であって、
前記支持部は、前記シート部が設置されるフロアパネルであり、
前記シート部は、前記乗員が着座する着座部の前記フロアパネルに対する高さを調整可能なリンク機構を備え、
該リンク機構は、前記着座部の左右のフレームを構成するサイドフレームと、該サイドフレームに回動可能に接続されたリンクとしての前記ダンパと、前記フロアパネルに設けられ前記ダンパの下端部を回動可能に接続する接続部と、前記ダンパを回動させることで高さを調整する操作部とを備えていることを特徴とする乗り物用衝撃吸収機構。 - 請求項1に記載の乗り物用衝撃吸収機構であって、
前記支持部は、前記シート部が設置されるフロアパネルであり、
前記シート部は、着座部の左右のフレームを構成するサイドフレームを備え、
前記フロアパネルに、前記ダンパの下端部が支持され、
前記ダンパの上端部に前記サイドフレームが支持されていることを特徴とする乗り物用衝撃吸収機構。 - 請求項1に記載の乗り物用衝撃吸収機構であって、
前記支持部は、前記シート部が設置されるフロアパネルであり、
前記シート部は、着座部の左右のフレームを構成するサイドフレームと、該サイドフレームを支持するスライドレールと、前記フロアパネルに固定され前記スライドレールを前後移動可能に支持する固定レールとを備え、
該固定レール又は前記フロアパネルに、前記ダンパの一端が支持され、
前記ダンパの他端に、前記スライドレールが支持される又は前記スライドレールが移動されて当接することを特徴とする乗り物用衝撃吸収機構。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の乗り物用衝撃吸収機構であって、
前記複数の付勢手段及び前記複数の当接部材のそれぞれは、前記摺動部材の横断面において、前記軸線の周りに回転対称性を有するように配置されていることを特徴とする乗り物用衝撃吸収機構。 - 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の乗り物用衝撃吸収機構であって、
前記複数の付勢手段及び前記複数の当接部材のそれぞれは、前記摺動部材の長手方向について同じ位置に配置されていることを特徴とする乗り物用衝撃吸収機構。 - 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の乗り物用衝撃吸収機構であって、
前記摺動部材は筒状であり、
前記収納部の内側には、該収納部の軸線に沿って延び少なくとも前記摩擦発生手段が配置される前記収納部の内側に位置するとともに前記摺動部材の内周面を摺動可能に支持する内筒が備えられていることを特徴とする乗り物用衝撃吸収機構。 - 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の乗り物用衝撃吸収機構であって、
前記収納部は、筒状又は有底筒状のシリンダであり、
前記摺動部材は、角筒状のピストンロッドであり、
前記摩擦発生手段は、前記角筒状の前記外側面を構成する複数の平面のそれぞれに対して配置されていることを特徴とする乗り物用衝撃吸収機構。 - 請求項1から請求項7いずれか1項に記載の乗り物用衝撃吸収機構であって、
前記収納部は、筒状又は有底筒状のシリンダであり、
前記摺動部材は、角柱状のピストンロッドであり、
前記摩擦発生手段は、前記角柱状の前記外側面を構成する複数の平面のそれぞれに対して配置されていることを特徴とする乗り物用衝撃吸収機構。 - 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の乗り物用衝撃吸収機構であって、
前記摩擦発生手段は、前記収納部の前記摺動部材挿入側の端部に設けられており、
前記収納部の表面から径方向外側に突出する台座部と、
該台座部の外端面から内周面に貫通し、前記当接部材が摺動可能に設けられるとともに前記外端面側に前記付勢手段が設けられる貫通孔とを備えていることを特徴とする乗り物用衝撃吸収機構。 - 請求項11に記載の乗り物用衝撃吸収機構であって、
前記付勢手段は、前記貫通孔に設けられた雌ねじ部と、該雌ねじ部に螺合される雄ねじ部と、該雄ねじ部と前記当接部材との間で前記貫通孔に収納されるとともに圧縮されることで反発力が大きくなる第1弾性部材であることを特徴とする乗り物用衝撃吸収機構。 - 請求項1から請求項12に記載の乗り物用衝撃吸収機構であって、
前記収納部の内側に、ばね座が設けられ、
該ばね座に、前記摺動部材を伸び方向に付勢する第2弾性部材が設けられていることを特徴とする乗り物用衝撃吸収機構。 - 乗り物に設けられ乗員が着座するように構成されたシート部と、該シート部とは別体の前記乗り物の構造部分を構成する支持部と、該支持部と前記シート部との間に設けられたダンパとを備え、
前記ダンパは、直線状に延びる摺動部材と、該摺動部材を収納する収納部とを備え、該摺動部材に前記収納部との間に摩擦力を発生させる摩擦発生手段を備え、
前記摩擦発生手段は、前記収納部の内周面と、該内周面に当接する複数の当接部材と、前記摺動部材に設けられ前記複数の当接部材のそれぞれに前記内周面に向かって付勢力を作用させることで前記複数の当接部材のそれぞれを前記内周面に押し付ける付勢手段とを備え、
前記摺動部材の横断面において、前記複数の付勢手段のうち少なくとも一対の付勢手段のそれぞれから前記複数の当接部材のそれぞれに作用する前記付勢力のベクトルの内積が0又は負になるように、前記複数の当接部材と前記複数の付勢手段とが配置されていることを特徴とする乗り物用衝撃吸収機構。
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