JP2019072379A - 鏡付き什器 - Google Patents

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Abstract

【課題】什器に電源を供給するための配線が露呈することが抑制された鏡付き什器を提供する。
【解決手段】鏡付き什器100は、床面上に設置され、左右方向に離間して配置された一対の側部部材5と、一対の側部部材5間の上部に、鏡面69fが前方を向くように配置された鏡69と、上面9uに物品が載置可能とされ、一対の側部部材5間に配置された天板9と、一対の側部部材5間の鏡69よりも下方位置に配置された第一閉塞部材15と、を備えた鏡付き什器であって、鏡69及び第一閉塞部材15の後方には、鏡付き什器の上部から下部まで連続し、配線Cが挿通可能な配線挿通空間部Sが形成されていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、鏡付き什器に関するものである。
従来から、オフィスや公共施設等のレストルームやロッカールーム等において、利用者が身だしなみを整えたり、化粧をしたりするために、鏡が設けられた什器が設置されていることが多くある。このようの什器には、利用者が鏡を見ながら化粧等をする際に、バッグや化粧品を置く天板が設置されているものもある。
また、天板の上方に、利用者が使用する化粧品等の物品を収容可能なキャビネットが設けられ、キャビネットにおける利用者と対向する側に鏡が設けられた什器が提案されている。このような什器では、鏡が壁等の設置面からキャビネットの奥行の長さ分、利用者側に突出して配置されるため、利用者が化粧等をする際に、利用者が鏡に近接して、鏡に映った自分の顔を明確に視認しやすい(下記の特許文献1〜3参照)。
また、利用者が什器の鏡を見ながらドライヤーや髭剃り等の電気機器を使用できるように、電源コンセントが設けられた什器がある。また、什器の上部等に照明装置が設けられた什器もある。このような什器では、外部電源に接続された配線ケーブルが、什器に設けられた電源コンセントや照明装置に接続されている。
特開2017−98059号公報 特開2017−521号公報 特許第5877375号公報
上記の電源コンセントや照明装置等が設けられた什器には、外部電源と電源コンセント及び照明装置とに接続された配線ケーブルが露出すると、外観が損なわれてしまうという問題点がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、什器に電源を供給するための配線ケーブルが露呈することが抑制された鏡付き什器を提供するものである。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る鏡付き什器は、床面上に設置され、左右方向に離間して配置された一対の側部部材と、該一対の側部部材間の上部に、鏡面が前方を向くように配置された鏡と、上面に物品が載置可能とされ、前記一対の側部部材間に配置された天板と、前記一対の側部部材間の前記鏡よりも下方位置に配置された第一閉塞部材と、を備えた鏡付き什器であって、前記鏡及び前記第一閉塞部材の後方には、前記鏡付き什器の上部から下部まで連続し、配線ケーブルが挿通可能な配線挿通空間部が形成されていることを特徴とする。
このように構成された鏡付き什器では、鏡及び第一閉塞部材の後方には、鏡付き什器の上部から下部まで連続し、配線ケーブルが挿通可能な配線挿通空間部が形成されている。よって、天板上で使用する電気機器や什器に設けられた照明装置等に電源を供給するための配線ケーブルを配線挿通空間部内に配置して、配線ケーブルの露呈を抑制することができる。
また、本発明に係る鏡付き什器では、前記一対の側部部材間における前記配線挿通空間部の前方に配置され、電源コンセントが設けられた化粧パネルを備え、前記配線挿通空間部には、前記電源コンセントに接続された前記配線ケーブルが挿通可能であることが好ましい。
このように構成された鏡付き什器では、化粧パネルが配線挿通空間部の前方に配置され、配線挿通空間部には電源コンセントに接続された配線ケーブルが挿通可能である。よって、電源コンセントの差込口を使用して種々の電気機器を使用できるとともに、電源コンセントに接続された配線ケーブルを配線挿通空間部内に配置して、配線ケーブルの露呈を抑制することができる。
また、本発明に係る鏡付き什器では、前記鏡の上部に設けられた照明装置を備え、前記配線挿通空間部には、前記照明装置に接続された前記配線ケーブルが挿通可能であってもよい。
このように構成された鏡付き什器では、鏡の上部に照明装置が設けられ、配線挿通空間部には照明装置に接続された配線ケーブルが挿通可能である。よって、照度が確保されるとともに、照明装置に接続された配線ケーブルを配線挿通空間部内に配置して、配線ケーブルの露呈を抑制することができる。
また、本発明に係る鏡付き什器では、前記天板は、前記鏡の下方に配置され、前記天板の後端部は、前記鏡よりも後方に配置され、前記天板の後端部には、上方に延び、前記一対の側部部材間における前記配線挿通空間部の前方に配置された第二閉塞部材が設けられていてもよい。
このように構成された鏡付き什器では、第二閉塞部材及び天板の後端部は鏡よりも後方に配置され、天板の後端部から第二閉塞部材が上方に延びるように設けられている。つまり、鏡付き什器の前後方向の(奥行)寸法を長くすることなく、天板の後端部を後方に配置して、天板の前後方向の寸法を確保することができる。よって、天板の使用面積が広くなり、使い勝手が良い。また、天板の前後方向の長さが同じであり、天板の後端部が鏡と同一平面上にある場合と比較して、鏡が利用者側に近づいて(前方に)配置される。したがって、利用者が化粧等をする際に、鏡に映った自分の顔を明確に視認しやすい。
本発明に係る鏡付き什器によれば、什器に電源を供給するための配線ケーブルが露呈することを抑制できる。
本発明の一実施形態に係る鏡付き什器の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る鏡付き什器の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る鏡付き什器の縦断面図である。 本発明の一実施形態の変形例1に係る鏡付き什器の縦断面図である。 本発明の一実施形態の変形例2に係る鏡付き什器の斜視図である。
以下、本発明の一実施形態に係る鏡付き什器の一例として鏡台について、図面を参照して説明する。
図1は、発明の一実施形態に係る鏡付き什器の斜視図である。図1では、後述する配線の図示を省略している。
図1に示すように、鏡台100は、構造体1と、一対の側板(側部部材)5と、鏡体6と、塞ぎ板7、化粧板(化粧パネル、第二閉塞部材)8と、天板9と、幕板(第一閉塞部材)15と、を有している。
以下の説明において、利用者が鏡台100と対向する方向を前後方向とし、水平方向のうち前後方向と直交する方向を左右方向とする。前後方向のうち、鏡台100に対して利用者側を前側とし、反対側を後側とする。左右方向のうち後側から前側を見た状態の左側及び右側をそれぞれ左右方向の左側及び右側とする。
鏡台100は、後部を壁や間仕切り等の壁面等の設置面W(図3参照)に沿って配置されている。
図2は、鏡台100の分解斜視図である。図2では、後述する配線、上部照明装置及び下部照明装置の図示を省略している。
図2に示すように、構造体1は、上部フレーム体10と、中間フレーム体20と、下部フレーム体30と、連結パネル40と、を有している。構造体1は、床面上に立設されている。
上部フレーム体10の下方に、中間フレーム体20が配置されている。中間フレーム体20の下方に、下部フレーム体30が配置されている。連結パネル40は、上部フレーム体10、中間フレーム体20及び下部フレーム体30の左右両端部に配置されている。
図3は、鏡台100の縦断面図である。
図3に示すように、上部フレーム体10は、前板11と、後板12と、中間板13と、下板14と、を有している。前板11、後板12、中間板13及び下板14は、それぞれ平板状に形成されている。
前板11及び後板12は、板厚方向を前後方向に向けて配置されている。前板11及び後板12は、左右方向に長い形状をなしている。後板12は、前板11の後方に配置されている。
中間板13及び下板14は、板厚方向を上下方向に向けて配置されている。中間板13は、前板11の上下方向の略中央と後板12の上下方向の略中央とを連結している。下板14は、前板11の下端部11dと後板12の下端部12dとを連結している。
図2に示すように、中間フレーム体20は、前板21と、後板22と、中間板23と、一対の端部板24と、を有している。前板21、後板22、中間板23及び端部板24は、それぞれ平板状に形成されている。
前板21及び後板22は、板厚方向を前後方向に向けて配置されている。前板21及び後板22は、左右方向に長い形状をなしている。後板22は、前板21の後方に配置されている。
中間板23及び端部板24は、板厚方向を左右方向に向けて配置されている。中間板23は、前板21の左右方向の略中央と後板22の左右方向の略中央とを連結している。各端部板24は、前板21の左右方向の両端部と後板22の左右方向の両端部とを連結している。
中間フレーム体20では、前板21と後板22との間に、上下方向に貫通する空間部(以下、中間フレーム体空間部と称する)S11が形成されている。中間フレーム体空間部は、中間板23の左右方向両側に2箇所形成されている。
下部フレーム体30は、前板31と、後板32と、中間板33と、一対の端部板34と、を有している。前板31、後板32、中間板33及び端部板34は、それぞれ平板状に形成されている。
前板31及び後板32は、板厚方向を前後方向に向けて配置されている。前板31及び後板32は、左右方向に長い形状をなしている。後板32は、前板31の後方に配置されている。
中間板33及び端部板34は、板厚方向を左右方向に向けて配置されている。中間板33は、前板31の左右方向の略中央と後板32の左右方向の略中央とを連結している。各端部板34は、前板31の左右方向の両端部と後板32の左右方向の両端部とを連結している。
下部フレーム体30では、前板31と後板32との間に、上下方向に貫通する空間部(以下、下部フレーム体空間部と称する)S12が形成されている。下部フレーム体空間部S12は、中間板33の左右方向両側に2箇所形成されている。
図3に示すように、上部フレーム体10の前板11、中間フレーム体20の前板21及び下部フレーム体30の前板31は、上下方向及び左右方向に沿う同一平面上に配置されている。
中間フレーム体20の後板22及び下部フレーム体30の後板32は、上下方向及び左右方向に沿う同一平面上に配置されている。上部フレーム体10の後板12は、中間フレーム体20の後板22及び下部フレーム体30の後板32よりも前方に配置されている。
図2に示すように、連結パネル40は、上部フレーム体10、中間フレーム体20及び下部フレーム体30の左右方向の両端部にわたって設けられている。連結パネル40は、平板状に形成されている。連結パネル40は、板厚方向を左右方向に向けて配置されている。連結パネル40は、上部フレーム体10、中間フレーム体20及び下部フレーム体30の左右方向の両端部に螺子等(不図示)で固定されている。
連結パネル40は、前後方向に沿う面が上下方向に長い略長方形状に形成されるとともに、前端部40f及び後端部40bにそれぞれ前側凹部41及び後側凹部42が形成されている。
連結パネル40の前端部40fの上下方向の略中央には、後方に凹む前側凹部41が形成されている。前側凹部41は、上壁部41a、前向き壁部41b及び下壁部41cにより構成されている。
上壁部41aは、連結パネル40の前端部40fから後方に延びている。前向き壁部41bは、上壁部41aの後端部から下方に延びている。下壁部41cは、前向き壁部41bの下端部から前方に延びている。下壁部41cは、中間フレーム体20の上端部と水平面に沿う同一平面上に配置されている。
連結パネル40の後端部40bの下部には、前方に凹む後側凹部42が形成されている。後側凹部42は、上壁部42a、後向き壁部42b及び下壁部42cにより構成されている。
上壁部42aは、連結パネル40の後端部40bから前方に延びている。後向き壁部42bは、上壁部42aの後端部から下方に延びている。下壁部42cは、前向き壁部41bの下端部から後方に延びている。下壁部42cは、下部フレーム体30の上端部と水平面に沿う同一平面上に配置されている。
構造体1の連結パネル40間には、前側凹部41の上部に、支持板46が設けられている。支持板46は、平板状に形成されている。支持板46は、板厚方向を前後方向に向けて配置されている。支持板46は、左右方向に長い形状をなしている。
一対の側板5は、左右方向に離間して、互いに平行配置されている。各側板5は、平板状に形成され、床面上に立設されている。各側板5は、板厚方向を左右方向に向けて配置されている。側板5は、構造体1の連結パネル40に、連結パネル40側から螺子等(不図示)により固定されている。
側板5は、上下方向に長く、前後方向に短い略長方形から、上端部5u且つ前端部5f側において上下方向に長く前後方向に短い略長方形が切り欠かれた形状をなしている。換言すると、側板5は、床面上に立設された下部側板部51と、下部側板部51に連続して上方に延びる上部側板部52と、を有している。下部側板部51及び上部側板部52は、一体として形成されている。
下部側板部51は、上下方向に長く、前後方向に短い略長方形をなしている。上部側板部52は、下部側板部51の上端部51u且つ後端部51bから上方に延びている。上部側板部52は、上下方向に長く、前後方向に短い略長方形をなしている。
上部側板部52の前後方向の長さは、下部側板部51の前後方向の長さよりも短い。上部側板部52の前端部52fは、下部側板部51の前端部51fよりも後方に配置されている。上部側板部52の後端部52bは、下部側板部51の後端部51bと上下方向及び左右方向に沿う同一平面上に配置されている。
図1に示すように、鏡体6は、一対の側板5間の上部に設けられている。図2に示すように、鏡体6は、鏡枠体60と、上部フレーム66と、下部フレーム67と、鏡本体(鏡)69と、を有している。
鏡枠体60は、上板61と、下板62と、中間板63と、一対の端部板64と、を有している。上板61、下板62、中間板63及び端部板64は、それぞれ平板状に形成されている。鏡体6の左右方向の長さは、構造体1の左右方向の長さと略同一である。
上板61及び下板62は、板厚方向を前後方向に向けて配置されている。上板61及び下板62は、左右方向に長い形状をなしている。下板62は、上板61の下方に配置されている。
中間板63及び端部板64は、板厚方向を前後方向に向けて配置されている。中間板63は、上板61の左右方向の略中央と下板62の左右方向の略中央とを連結している。各端部板64は、上板61の左右方向の両端部と下板62の左右方向の両端部とを連結している。
鏡枠体60の各端部板64の上端部は、構造体1の上部フレーム体10の前板11の左右両端部に螺子等(不図示)で固定されている。鏡枠体60の上板61の左右方向の中央は、構造体1の上部フレーム体10の前板11の左右方向の中央に螺子等(不図示)で固定されている。鏡枠体60の各端部板64の下端部は、構造体1の前側凹部41の上部に設けられた支持板46の左右両端部に螺子等(不図示)で固定されている。鏡枠体60の中間板63の下端部は、構造体1に設けられた支持板46の左右方向の中央に螺子等(不図示)で固定されている。
上部フレーム66は、前後方向且つ上下方向に沿う断面が下向きコ字状をなしている。下部フレーム67は、前後方向且つ上下方向に沿う断面が上向きコ字状をなしている。上部フレーム66及び下部フレーム67は、左右方向に延びている。
上部フレーム66は、鏡枠体60の上板61及び端部板64の上端部に固定されている。下部フレーム67は、鏡枠体60の下板62及び端部板64の下端部に固定されている。
鏡本体69は、上端部69uが上部フレーム66が嵌め込まれ、下端部69dが下部フレーム67が嵌め込まれている。鏡本体69は、鏡面69fが前方を向くように配置されている。
図1に示すように、鏡体6は、一対の側板5の上部側板部52間に配置されている。鏡体6は、側板5の上部側板部52の前端部52fよりも後方に配置されている。鏡体6の下端部6dは、側板5の下部側板部51の上端部51uよりも上方に配置されている。
図3に示すように、支持板46の下端部46dには、後方に延びるように塞ぎ板7が設けられている。塞ぎ板7は、一対の側板5間に配置されている。塞ぎ板7は、構造体1の前側凹部41の上壁部41a(図2参照)に沿って設けられている。
図2に示すように、塞ぎ板7は、平板状に形成されている。塞ぎ板7は、板厚方向を上下方向に向けて配置されている。支持板46の左右方向の長さは、構造体1の左右方向の長さと略同一である。
図3に示すように、塞ぎ板7の後端部7bには、下方に延びるように化粧板8が設けられている。化粧板8は、一対の側板5間に配置されている。化粧板8は、構造体1の前側凹部41の前向き壁部41b(図2参照)に沿って設けられている。
図2に示すように、化粧板8は、平板状に形成され、前面に化粧仕上げが施されている。化粧板8は、板厚方向を前後方向に向けて配置されている。化粧板8の左右方向の長さは、構造体1の左右方向の長さと略同一である。
図1に示すように、化粧板8には、電源コンセントユニット(電源コンセント)81及びスイッチ82が、左右方向に離間して一対設けられている。各電源コンセントユニット81には、3個のコンセント差込口81aが設けられている。スイッチ82は、後述する上部照明装置96及び下部照明装置97(図3参照)の電源のオン・オフ操作が可能な構成とされている。一方のスイッチ82が上部照明装置96の電源のオン・オフ操作が可能であり、他方のスイッチ82が下部照明装置97の電源のオン・オフ操作が可能であってもよい。あるいは、スイッチ82が一つだけ設けられ、当該スイッチ82が上部照明装置96及び下部照明装置97の電源のオン・オフ操作を兼用できる構成であってもよい。
図3に示すように、化粧板8は、鏡体6の後方に配置されている。化粧板8の上部と鏡体6の下部とは前後方向に重なって配置されている。化粧板8の上端部8uは、鏡体6の下端部6dよりも上方に配置されている。化粧板8の下端部8dは、鏡体6の下端部6dよりも下方に配置されている。
天板9は、鏡体6及び化粧板8の下方に設けられている。天板9は、一対の側板5間に配置されている。天板9は、構造体1の前側凹部41の下壁部41c(図2参照)に沿って設けられている。
図2に示すように、天板9は、平板状に形成されている。天板9は、板厚方向を上下方向に向けて配置されている。天板9は、左右方向に長い略長方形状をなしている。天板9の左右方向の長さは、構造体1の左右方向の長さと略同一である。天板9の上面9uは、物品が載置可能とされている。
図1に示すように、天板9は、一対の側板5の上下方向の中間どうしを連結するように、一対の側板5の下部側板部51間に架設されている。天板9は、一対の側板5の下部側板部51の上端部51uよりも下方の部分どうしを連結している。
図3に示すように、天板9の左右方向の両端部は、側板5の内面(対向する側板5側を向く面)に連結金具91を介して連結されている。連結金具91は、正面視L字状をなしている。連結金具91の上部が天板9の下面に螺子等(不図示)で螺子止めされ、連結金具91の側部が側板5の内面に螺子等(不図示)で螺子止めされている。
天板9は、下部側板部51の上端部51uよりも下方に配置されている。換言すると、下部側板部51の上部は、天板9よりも上方に突出している。
天板9の後端部9bは、鏡体6よりも後方に配置されている。天板9の後端部9bは、化粧板8の下端部8dと当接配置されている。換言すると、化粧板8は、天板9の後端部9bから立設されている。塞ぎ板7、化粧板8及び天板9により、鏡体6よりも後方に凹む凹部空間部T1が形成されている。
図1に示すように、幕板15は、一対の側板5の下部側板部51間に配置されている。幕板15により、一対の側板5間は閉塞されている。幕板15は、天板9の下方に配置されている。
幕板15は、平板状に形成されている。幕板15は、板厚方向を前後方向に向けて配置されている。幕板15は、左右方向に長い略長方形状をなしている。幕板15の左右方向の長さは、構造体1の左右方向の長さと略同一である。
図3に示すように、幕板15の後面に設けられた取付金具15aが、構造体1の連結パネル40に設けられた係止突起40aに係止されている。幕板15の上端部15uは、構造体1の中間フレーム体20の前板21の前面に当接配置されている。幕板15の下端部15dは、構造体1の下部フレーム体30の前板31の前面に当接配置されている。
図1に示すように、天板9の下方には、天板9、一対の側板5の下部側板部51及び幕板15で囲まれた下部空間部T2が形成されている。下部空間部T2には、ゴミ箱や椅子等の物品を置いたり、利用者が下肢を入れたりすることができる。
鏡本体69の鏡面69fの上端部には、上部照明装置96が設けられている。上部照明装置96は、下方を照らす構成とされている。上部照明装置96は、略直方体状をなしている。上部照明装置96は、鏡面69fに沿って、鏡面69fの左右方向の全長にわたって設けられている。
図3に示すように、鏡台100の上下方向の中間には、下部照明装置97が設けられている。下部照明装置97は、下方を照らす構成とされている。下部照明装置97は、略直方体状をなしている。鏡体6の下端部6dの後方には、上方に凹む照明空間部T3が形成されている。下部照明装置97は、鏡体6、塞ぎ板7及び化粧板8で囲まれた照明空間部T3内に配置されている。下部照明装置97は、塞ぎ板7の下面に沿って、塞ぎ板7の左右方向の全長にわたって設けられている。
上記の鏡台100では、鏡体6、塞ぎ板7、化粧板8、天板9及び幕板15の後方には、壁面等の設置面Wとの間に、後述する種々の配線(配線ケーブル)Cが挿通可能な配線挿通空間部Sが形成されている。配線挿通空間部Sは、鏡台100の上端部100uから下端部100dまで、上下方向にわたって連続して形成されている。なお、後述する種々の配線を総称して、配線Cと称することがある。
上部照明装置96の上端部に接続された上部照明配線(配線Cケーブル)C1は、上方に延びた後、後方に延び、構造体1の上部フレーム体10の後方且つ鏡台100の上端部100uから配線挿通空間部S内に挿通されている。上部照明配線C1は、下方に延び、一方のスイッチ82に接続されている。
下部照明装置97の上端部に接続された下部照明配線(配線Cケーブル)C2は、上方に延び、塞ぎ板7に形成された上下方向の貫通孔である配線開口7hに挿通され、配線挿通空間部Sに配置されている。下部照明配線C2は、配線開口7hに挿通された後、後方に延び、その後下方に延びている。下部照明配線C2は、他方のスイッチ82に接続されている。
スイッチ82の後部に接続されたスイッチ配線(配線Cケーブル)C3は、配線挿通空間部Sに配置されている。スイッチ配線C3は、後方に延びた後、下方に延び、構造体1の中間フレーム体空間部S11に挿通され、更に下方に延びている。スイッチ配線C3は、構造体1の下部フレーム体30の下部フレーム体空間部S12に挿通され、下部フレーム体空間部S12内に配置されたテーブルタップ(不図示)や床下配線(不図示)に接続されている。
電源コンセントユニット81に接続されたコンセント配線は(配線Cケーブル)C4は、配線挿通空間部Sに配置されている。コンセント配線C4は、後方に延びた後、下方に延び、構造体1の中間フレーム体空間部S11に挿通され、更に下方に延びている。コンセント配線C4は、構造体1の下部フレーム体30の下部フレーム体空間部S12に挿通され、下部フレーム体空間部S12内に配置されたテーブルタップ(不図示)や床下配線(不図示)に接続されている。
また、図2に示す構造体1を左右方向に複数隣接配置する場合には、一の構造体1の連結パネル40の後側凹部42は、隣接する他の構造体1の連結パネル40の後側凹部42と隣接される。隣接する後側凹部42には、配線Cが挿通可能とされている。これにより、配線Cを左右方向に配索することができる。
このように構成された鏡台100では、鏡体6、天板9及び幕板15よりも後方には、鏡台100の上端部100uから下端部100dまで連続し、配線Cが挿通可能な配線挿通空間部Sが形成されている。よって、天板9上で使用する電気機器や鏡台100に設けられた上部照明装置96及び下部照明装置97に電源を供給するための配線Cを配線挿通空間部S内に配置して、配線Cの露呈を抑制することができる。
また、化粧板8が配線挿通空間部Sの前方に配置され、配線挿通空間部Sには電源コンセントユニット81に接続されたコンセント配線C4が挿通可能である。よって、電源コンセントユニット81のコンセント差込口81aを使用して種々の電気機器を使用できるとともに、電源コンセントユニット81に接続されたコンセント配線C4を配線挿通空間部S内に配置して、コンセント配線C4の露呈を抑制することができる。
また、鏡台100の上端部100u及び上下方向の中間には上部照明装置96及び下部照明装置97がそれぞれ設けられ、配線挿通空間部Sには上部照明装置96及び下部照明装置97に接続された上部照明配線C1及び下部照明配線C2が挿通可能である。よって、照度が確保されるとともに、上部照明装置96及び下部照明装置97に接続された上部照明配線C1及び下部照明配線C2を配線挿通空間部S内に配置して、上部照明配線C1及び下部照明配線C2の露呈を抑制することができる。
また、化粧板8及び天板9の後端部9bは鏡体6よりも後方に配置され、天板9の後端部9bから化粧板8が上方に延びるように設けられている。つまり、鏡台100の前後方向の(奥行)寸法を長くすることなく、天板9の後端部9bを後方に配置して、天板9の前後方向の寸法を確保することができる。よって、天板9の使用面積が広くなり、使い勝手が良い。また、天板9の前後方向の長さが同じであり、天板の後端部が鏡体と同一平面上にある場合と比較して、鏡体6が利用者側に近づいて(前方に)配置される。したがって、利用者が化粧等をする際に、鏡に映った自分の顔を明確に視認しやすい。
(変形例1)
上記に示す実施形態の変形例1について、主に図4を用いて説明する。
以下の変形例において、前述した実施形態で用いた部材と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図4は、本発明の一実施形態の変形例1に係る鏡付き什器の縦断面図である。
上記に示す実施形態では鏡台100に鏡本体69よりも後方に凹む凹部空間部T1が形成されているが、図4に示す本変形例では鏡台100Xには凹部空間部T1が形成されていない。
鏡台100Xでは、鏡枠体60の下端部60b及び化粧板8の上端部8uは、支持板46に連結されている。鏡体6の鏡枠体60の下端部60bと化粧板8の上端部8uとは、当接配置されている。鏡枠体60の前面60fと化粧板8の前面8fとは、上下方向且つ左右方向に沿う同一平面上に配置されている。なお、鏡本体69の鏡面69fと化粧板8の前面8fとが、上下方向且つ左右方向に沿う同一平面上に配置されていてもよい。
このように構成された鏡台100Xでは、鏡体6、天板9及び幕板15よりも後方には、鏡台100Xの上端部100uから下端部100dまで連続し、配線Cが挿通可能な配線挿通空間部Sが形成されている。よって、天板9上で使用する電気機器等に電源を供給するための配線Cを配線挿通空間部S内に配置して、配線Cの露呈を抑制することができる。
また、鏡枠体60の前面60fと化粧板8の前面8fとは同一平面上に配置され前後方向に凹んだり膨らんだりすることなく、スマートな外観とすることができる。
(変形例2)
上記に示す実施形態の変形例2について、主に図5を用いて説明する。
図5は、本発明の一実施形態の変形例2に係る鏡付き什器の斜視図である。
図5に示すように、本変形例に係る鏡台100Yでは、天板9の下方に棚板16が設けられている。棚板16は、平板状に形成されている。棚板16は、板厚方向を上下方向に向けて配置されている。棚板16の上面16uは、物品が載置可能とされている。
棚板16は、一対の側板5どうしを天板9よりも下方の位置で連結するように、一対の側板5の下部側板部51間に架設されている。
天板9の左右方向の略中央と棚板16の左右方向の略中央とは、中間板17で連結されている。中間板17は、平板状に形成され、板厚方向を左右方向に向けて配置されている。
このように構成された鏡台100Yでは、鏡体6、天板9及び幕板15よりも後方には、鏡台100Yの上端部100uから下端部100dまで連続し、配線が挿通可能な配線挿通空間部Sが形成されている。よって、天板9上で使用する電気機器等に電源を供給するための配線を配線挿通空間部S内に配置して、配線の露呈を抑制することができる。
また、天板9及び棚板16は、一対の側板5の下部側板部51間に架設されている。よって、一対の側板5どうしは天板9及び棚板16により、上下2箇所で連結されているため、什器としての剛性が高められる。
また、上述した実施の形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記に示す実施形態では、側部部材として、板状に形成された側板5を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、側部部材が、床面上に設置され左右方向に離間して配置された棚等の収納ユニットであってもよい。
また、上記に示す実施形態では、一対の側部部材間の下部に配置された第一閉塞部材として、板状に形成された幕板15を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、第一閉塞部材が一対の側部部材間の下部に配置された収納ユニットであり、前面に開閉可能な扉が設けられた収納ユニットであったり、引き出し式の収納ユニットであったりしてもよい。
また、上記に示す実施形態では、配線挿通空間部Sが鏡体6、塞ぎ板7、化粧板8、天板9及び幕板15と壁との間に形成されているが、本発明はこれに限られない。例えば、鏡付き什器の後部に板状に形成され板厚方向を前後方向に向けて配置されたような背板が設けられ、配線挿通空間部が、鏡、天板及び第一閉塞部材と背板との間に形成されていてもよい。
また、上記に示す実施形態では、天板9の後端部9bは化粧板8の下端部8dまで延びているが、本発明はこれに限られない。天板9の後端部が構造体1の後端部まで延び、天板における配線挿通空間部に位置する後部には、上下方向に貫通する配線開口(不図示)が形成されている構成であってもよい。この場合には、配線挿通空間部内の配線は、天板の配線開口に挿通されて、上下方向に配索される。
1…構造体
5…側板(側部部材)
6…鏡体
7…塞ぎ板
8…化粧板(化粧パネル、第二閉塞部材)
9…天板
10…上部フレーム体
15…幕板(第一閉塞部材)
20…中間フレーム体
30…下部フレーム体
40…連結パネル
41…前側凹部
42…後側凹部
46…支持板
51…下部側板部
52…上部側板部
60…鏡枠体
69…鏡本体(鏡)
69f…鏡面
81…電源コンセントユニット(電源コンセント)
81a…コンセント差込口
82…スイッチ
96…上部照明装置
97…下部照明装置
100,100X,100Y…鏡台
C…配線(配線Cケーブル)
C1…上部照明配線(配線Cケーブル)
C2…下部照明配線(配線Cケーブル)
C3…スイッチ配線(配線Cケーブル)
C4…コンセント配線(配線Cケーブル)
S…配線挿通空間部
T1…凹部空間部
T2…下部空間部

Claims (4)

  1. 床面上に設置され、左右方向に離間して配置された一対の側部部材と、
    該一対の側部部材間の上部に、鏡面が前方を向くように配置された鏡と、
    上面に物品が載置可能とされ、前記一対の側部部材間に配置された天板と、
    前記一対の側部部材間の前記鏡よりも下方位置に配置された第一閉塞部材と、を備えた鏡付き什器であって、
    前記鏡及び前記第一閉塞部材の後方には、前記鏡付き什器の上部から下部まで連続し、配線ケーブルが挿通可能な配線挿通空間部が形成されていることを特徴とする鏡付き什器。
  2. 前記一対の側部部材間における前記配線挿通空間部の前方に配置され、電源コンセントが設けられた化粧パネルを備え、
    前記配線挿通空間部には、前記電源コンセントに接続された前記配線ケーブルが挿通可能であることを特徴とする請求項1に記載の鏡付き什器。
  3. 前記鏡の上部に設けられた照明装置を備え、
    前記配線挿通空間部には、前記照明装置に接続された前記配線ケーブルが挿通可能であることを特徴とする請求項1また2に記載の鏡付き什器。
  4. 前記天板は、前記鏡の下方に配置され、
    前記天板の後端部は、前記鏡よりも後方に配置され、
    前記天板の後端部には、上方に延び、前記一対の側部部材間における前記配線挿通空間部の前方に配置された第二閉塞部材が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の鏡付き什器。
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