JP2019070541A - 無線受信装置、位置推定システム及び位置推定方法 - Google Patents

無線受信装置、位置推定システム及び位置推定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 無線送信装置の位置をより正確に推定することができる位置推定システムを提供する。【解決手段】 位置推定システム(100)は、屋内に存在する複数の対象者が保持し識別情報を含む無線信号を送信する無線送信部(10)と、180度以内の指向性を有し無線信号を受信するとともに識別情報及びその受信信号強度を通知する複数の第1無線受信部(60d)と、無線信号を無指向性で受信し識別情報及びその受信信号強度を通知する複数の第2無線受信部(60n)とを備える。さらにシステムは、第1無線受信部と第2無線受信部とで規定され屋内を複数の領域に分けた複数のセルを記憶するセル記憶部(97)と、第1無線受信部が受信した受信信号強度に基づいて、複数のセルから1つのセルを決定するセル決定部(92)と、を備える。【選択図】 図3

Description

本発明は、指向性を有する無線受信装置、屋内で人の位置を推定する位置推定システム及び位置推定方法に関する。
特許文献1の発明は、無線基地局やGPS衛星からの電波を受信しにくい屋内環境において、RFタグ等の無線送信装置の位置を推定する位置推定システムを開示する。特許文献1の発明は、屋内に複数の無線受信装置を配置して、人が持って歩く無線送信装置からの信号を無線受信装置で検出することで、人が持っている無線送信装置の位置を推定している。
特開2006−194735号公報
しかしながら、人が無線送信装置を例えば胸ポケットに有していると、人の正面方向には信号が大きく送信されているが人の背面側には人の体内で信号が減衰してしまう。また室内では壁もしくは天井で反射された信号を受け取ってしまうことがある。このため、特許文献1の発明では、無線送信装置の位置が正確に推定できないことがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、無線送信装置からの無線信号を受信する指向性を有する無線受信装置を提供し、無線送信装置の位置をより正確に推定することができる位置推定システム及び位置推定方法を提供する。
上述した課題を解決するための本態様の位置推定システムは、天井で仕切られた屋内に存在する複数の対象者が保持し、識別情報を含む無線信号を送信する無線送信部と、天井の法線方向を中心軸として180度以内の指向性を有し、無線信号を受信するとともに識別情報及びその受信信号強度を通知する複数の第1無線受信部と、無線信号を無指向性で受信し識別情報及びその受信信号強度を通知する複数の第2無線受信部と、を備える。さらにシステムは、第1無線受信部と第2無線受信部とで規定され屋内を複数の領域に分けた複数のセルを記憶するセル記憶部と、第1無線受信部が受信した受信信号強度に基づいて、複数のセルから1つのセルを決定するセル決定部と、を備える。
そしてセル決定部は、受信信号強度が基準値よりも高い場合で且つ受信信号強度を一番強く受信している第1無線受信部を含むセルを、無線送信部のあるセルと決定してもよい。
またセル記憶部は、複数のセルのうちの2つのセルで1対となす対セルを記憶し、セル決定部は、第1無線受信部が一番強く受信している受信信号強度が基準値よりも低い場合には、受信信号強度を一番強く受信している第1無線受信部を含むセルのもう一方の対セルを、無線送信部のあるセルと決定してもよい。
また本態様の位置推定システムは、決定されたセルを規定する第1無線受信部及び第2無線受信部の受信信号強度に基づいて、無線送信部の位置を推定する位置推定部を、さらに備えてもよい。
また本態様の位置推定システムは、位置推定部から無線送信部の位置を受信し、表示部にその位置を表示する携帯端末をさらに備え備えてもよい。そして表示部は、屋内の平面図を表示するとともに平面図に第1直径の円形で無線送信部の位置を表示する。
また本態様の位置推定システムの第1無線受信部及び第2無線受信部は、一定期間毎にセル決定部及び位置推定部に受信信号強度を通知する。所定時間内に無線送信部の位置が移動しており且つ移動の量が第1閾値を超えていると、表示部は、平面図に第1直径よりも大きい第2直径の円形で無線送信部の位置を表示してもよい。
また所定時間内に無線送信部の位置が異なっており且つ移動の量が第1閾値より大きな第2閾値を超えていると、表示部は、平面図に無線送信部の位置を特定できない旨を表示してもよい。
本態様の位置推定方法は、天井で仕切られた屋内に存在する複数の対象者が保持する無線送信部が送信する無線信号に基づいて該無線送信部の位置を推定する。この方法は、天井の法線方向を中心軸として180度以内の指向性を有する複数の第1無線受信部で、無線送信部の無線信号に含まれる識別情報及びその受信信号強度を受信し、無指向性の複数の第2無線受信部で受信し、無線送信部の無線信号に含まれる識別情報及びその受信信号強度を受信する。そして位置推定システム、第1無線受信部が受信した受信信号強度に基づいて、第1無線受信部と第2無線受信部とで規定され屋内を複数の領域に分けた複数のセルから1つのセルを決定する。
本態様の無線受信装置は、天井の法線方向に伸びる2辺を有する基準板と、2辺にそれぞれ接するように且つ法線方向を中心軸として互いに180度より狭い角度に配置され上辺とその反対側の下辺を有する2枚の側壁と、2枚の側壁の上辺に接するように配置され、天井に対して下方に第1角度で傾いた上板と、側壁の下辺に配置され、天井に対して下方に第1角度より大きな第2角度で傾いた下板とを備える。そして無線受信装置は、基準板、側壁、上板及び下板で形成される空間内で基準板に配置され無線信号を受信する無線受信部を備える。
また基準板、側壁、上板及び下板に取り付けられ無線信号を遮蔽する遮蔽膜を備えてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、指向性のある無線受信装置を提供できるとともに、屋内にある無線送信装置の位置をより正確に推定する位置推定システム及び位置推定方法を提供することができる。
位置推定システム100の構成例を示す概念図である。 (A)は、4つの指向性フードを有する指向性の無線受信装置の構成を示す斜視図であり、(B)はその平面図、(C)は1つの指向性フードの断面図である。 特に管理サーバ90のブロックを詳細にした図である。 部屋の平面図で、どのようにセルCが区分けされているかを示した図である。 来場者Hが部屋に入場する時点から退場する時点までの手順を示すフローチャートである。 (A)は携帯端末で来場者を選択する画面の図であり、(B)は来場者の位置を示す一例であり、(C)は来場者の位置を示す別例である。 位置推定システム110の構成例を示す概念図である。 特に携帯端末30のブロックを詳細にした図である。
(位置推定システムの概要について)
第1実施形態における位置推定システムについて説明する。
位置推定システム100は、複数の来場者がある受付フロアーもしくはホテルロビー等、又は複数の来場者が受付を済ませて来場する展示会場等に使用される。以下に示すように、第1実施形態に示す位置推定システムによれば、来場者が受付などで手渡される無線送信装置が存在する場所を正確に管理することができる。無線に関して、無線通信により比較的近距離間で情報のやりとりを行って固体識別を行うRFID(Radio Frequency IDentification)が知られている。以下、第1実施形態では、RFID用の無線送信装置をRFタグと呼ぶ。
屋内の環境では、位置検出用に設けたRFタグからの電波を利用して、その電波を受信してRFタグを有する来場者の位置を検出することができる。無線通信は、無線LANの他、他の無線通信方式を利用する通信システムを用いてもよい。例えば、他の通信システムとして、Bluetooth(登録商標)、ZIGBEE(登録商標)などが挙げられる。
<<第1実施形態>>
図1は、第1実施形態による位置推定システム100の構成例を示す概念図で、屋内の部屋RMの平面図を示している。図1に示す位置推定システム100は、RFタグ10を有する来場者Hの位置を推定する。位置推定システム100は、複数のRFタグ10、入退場管理パソコン20、複数の無線受信装置60及び管理サーバ90を含む。また位置推定システムは、さらに携帯端末30を含んでも良い。
部屋RMには出入口Eがあり、その出入口Eに入退場管理パソコン20が配置されている。また出入口Eに複数のRFタグ10(10a〜10k)が用意されており、受付者(不図示)が来場者Hの会社名もしくは氏名を入退場管理パソコン20に入力するとともに、その来場者Hにどの識別情報のRFタグ10を手渡したかを入退場管理パソコン20に入力する。入退場管理パソコン20に入力された来場者Hの会社名等及びRFタグ10の識別情報は、管理サーバ90に通知される。来場者Hは、そのRFにタグ10を持参して部屋RMに入室する。なおRFタグ10の数量には上限ないが、各RFタグ10から送信させる無線信号は、その出力条件が揃っている。この出力条件は、通信プロトコルの物理層の規格(送信電力レベル等を含む)やリンク層の規格(フレームフォーマット等)などを含む。またRFタグ10は無指向性であり放射状に無線信号を送信するが、来場者Hの胸ポケット、ズボンのポケットなどにRFタグ10が入れられると、来場者Hのカラダ自体で無線信号が減衰して送信される。
複数の無線受信装置60(60d、60n)が部屋RMに配置される。この部屋RMには部屋の周囲に8つの無指向性の無線受信装置60n(60n1〜60n8)が均等に配置されており、部屋RMの中央に5つの指向性の無線受信装置60d(60d1〜60d5)が配置されている。5つの指向性の無線受信装置60d1〜60d5は、それぞれ約90度方向異なる向きの指向性を有した4つの受信装置を有している。つまり無線受信装置60d1(60d11、60d12、60d13,60d14)、60d2(60d21、60d22、60d23,60d24)、60d3(60d31、60d32、60d33,60d34)、60d4(60d41、60d42、60d43,60d44)、及び60d5(60d51,60d52、60d53、60d54)の合計20個の指向性の無線受信装置60dが部屋RMに配置されている。特に指向性又は無指向性を意図しない場合には、無線受信装置60と呼ぶ。また、指向性の無線受信装置60d1と呼ぶ際には、4つの受信装置60d11、60d12、60d13,60d14を含むことを意図し、指向性の無線受信装置(受信装置)60d11と呼ぶときには、その指向性の向きも意図している。
無線受信装置60の数量又は配置は、後述するセルCを形成するように、部屋の大きさ、平面形状等によって適宜決められる。また、Bluetooth(登録商標)、ZIGBEE(登録商標)などの通信は、2.4GHz帯、900MHz帯等の極超短波(UHF)が使用されているため、来場者等のカラダ自体又は部屋の家具もしくは観葉植物等で、減衰しやすい。このため、無線受信装置60は部屋の床面から2m以上の高さに配置して、RFタグ10からの信号を障害物なく受信することが好ましい。つまり無線受信装置60は部屋RMの天井からぶら下げられたり床からスタンド等で支持されたり、部屋RMの壁面に取り付けられたりする。これら無線受信装置60は、複数のRFタグ10から無線で送られた信号を受信する。複数のRFタグ10から無線で送られた信号の受信データには、受信信号強度を示すデータと、RFタグ10を識別する識別情報等のデータが含まれる。無線受信装置60は、無線受信装置60自体の識別信号と、RFタグ10の受信信号強度及び識別情報等の受信データとを管理サーバ90に通知する。
管理サーバ90は、複数のRFタグ10から送信された信号の受信状況を示すデータを無線受信装置60から受信して、当該信号の受信状況を示すデータからRFタグ10の位置を推定する。管理サーバ90は、当該信号の受信状況を示すデータからRFタグ10の位置を推定するにあたり、部屋RMを複数に区切ったセルCに分けて、RFタグ10の位置を推定する。図1ではセルC15のみ示しているが、その他のセルCについては図4を使って後述する。
関係者Kは、複数の来場者Hのうち、自分が会う来場者Hであるかを確認するために、スマートフォンもしくはタブレット等の携帯端末30を保持している。管理サーバ90は、携帯端末30に来場者Hのリストを送るとともに部屋RMのどの位置にいるかの表示用位置データを送る。関係者Kが、携帯端末30の来場者Hのリストの一人をクリックすると、表示画面が変わり携帯端末30は部屋RMのどの位置にその来場者Hが居るかを示す。なお、関係者Kは携帯端末30を保持しないでも、入退場管理パソコン20で部屋RMのどの位置にその来場者Hが居るかを確認することもできる。
(第1実施形態における指向性の無線受信装置60dについて)
図2は、指向性の無線受信装置60dの構成を示す図である。XY平面が部屋RMの床もしくは天井と平行で床もしくは天井の法線方向がZ軸になる。図2(A)は指向性の無線受信装置60dの斜視図であり、図2(B)は指向性の無線受信装置60dの平面図であり、図2(C)は(B)のC−C断面図である。指向性の無線受信装置60d1〜60d5はすべて同じ構成であるため、代表して無線受信装置60d1を示す。
指向性の無線受信装置60d1は、4つの指向性フード60Uとその4つの指向性フード60Uを支持する支持部材60Sとからなる。4つの指向性フード60Uは、無線受信装置60d11〜無線受信装置60d14に対応する。
図2(A)及び(B)に示されるように、支持部材60Sは、金属又は樹脂等からなるパイプ61と指向性フード60Uを連結する少なくとも4つの連結部62と少なくとも4つのボルト63とからなる。パイプ61は、法線CAから4方向に互いに90度毎に伸びている。連結部62は金属又は樹脂等からなり、1つの連結部62は2つの指向性フード60Uの側壁66を挟み込むように支持する。図2(A)では、連結部62は側壁66の上部のみを支持しているが、上部と下部とで側壁66を支持してもよい。また図2(B)に示されるように、法線方向から見ると連結部62はW形状になっているが、特にその形状に制限はない。ボルト63は連結部62をパイプ61に取り付ける。
また、図2(A)及び(B)に示されるように、1つの指向性フード60Uは、上板65、2枚の側壁66、下板67及び基準板68を有しおり、上板65、2枚の側壁66、下板67及び基準板68は、金属板又は樹脂板等から構成され、図2(C)で描かれるように、電磁波シールド膜を配置することで指向性を有する空間を形成し、その空間に無線を受信する無線受信部REが配置される。無線受信部REは、Bluetooth(登録商標)、ZIGBEE(登録商標)等の電波を受信する。図2(C)に描かれるように電磁波シールド膜69を上記空間の反対側に配置したり、図示しないが空間の壁面に配置したりする。
基準板68は法線CAと平行に伸びる2辺を有し、その中央に二点鎖線で示された無線受信部REを取り付ける構造を有している。2枚の側壁66は、法線CEを中心軸として互いに60〜80度で配置され、一方の側壁66の1辺が基準板68の1辺に、他方の側壁66の1辺が基準板68の他の1辺に接している。図2(C)に示されるように、側壁66の上辺は、XY平面を基準に下方向に第1角度θ1(例えば5°〜20°)で傾いている。側壁66の下辺は、XY平面を基準に下方向に第1角度よりも大きい第2角度θ2(例えば20°〜45°)で傾いている。2枚の側壁66の上辺に接するように上板65が配置され、2枚の側壁66の下辺に接するように下板67が配置される。
指向性フード60Uは、電磁波シールド膜69を含む樹脂板等から構成して、開放方向の指向性を高めている。電磁波シールド膜69は、900MHz帯、2.4GHz帯等の極超短波(UHF)のシールド性能によって決められる。このシールド性能は本実施形態では以下の通りである。RFタグ10からの送信強度が0db(デシベル)の設定で、指向性フード60Uの開放方向以外の場所(上板65の直ぐ上、下板67の直ぐ下、基準板68の直ぐ背後、2枚の側面66の直ぐ左右)にRFタグ10をそれぞれ配置する。その状態で、指向性フード60U内の無線受信部REが受信する電波強度が−40db(デシベル)以下になる金属板又は電磁波シールド膜69を選択している。他の実施形態では電波強度が−30db以下になるようにしてもよい。
指向性の無線受信装置60dは部屋の床面から2m以上から2.8mの高さに配置されて、RFタグ10からの信号を障害物なく受信している。上板65が少なくとも5°傾いている理由は、RFタグ10からの無線信号が天井に当たり反射されて、指向性フード60U内に無線信号が入射することを防ぐためである。また上板65が20°以上傾いていると指向性フード60Uの近傍にあるRFタグ10からの無線信号を受信しにくくなるからである。下板67が少なくとも20°傾いている理由は、指向性フード60Uの近傍にあるRFタグ10からの無線信号を受信しやすくするためである。また下板67が45°以上傾いていると指向性が低減されるからである。
(位置推定システムの構成の詳細)
図3を参照して、第1実施形態の位置推定システム100のうち、入退場管理パソコン20、携帯端末30及び管理サーバ90の構成の詳細を説明する。
まず、入退場管理パソコン20について説明する。
入退場管理パソコン20は、管理サーバ90と通信できるようになっており、不図示の受付者が来場者Hの来場の際に、会社名もしくは氏名を入退場管理パソコン20に入力する。そして受付者は、その来場者HにどのRFタグ10を手渡したかを入退場管理パソコン20に入力する。すると、入室時刻とともに来場者−RF関係データは、管理サーバ90の来場者−RF関係記憶部98に転送される。例えばABC会社のD氏が来場し、D氏はRFタグ10hを保持していると入力する。ABC会社のD氏とRFタグ10hとの関係は、来場者−RF関係データとして来場者−RF関係記憶部98に転送される。またABC会社のD氏が退場する際には、受付者は来場者HからRFタグ10を返却してもらい、来場者HとRFタグ10との関係がなくなるように、入退場管理パソコン20からその関係を削除する。すると入退場管理パソコン20から来場者Hの入退場時刻のみ管理サーバ90に転送され、来場者−RF関係データが削除される。
管理サーバ90の構成例について説明する。
管理サーバ90は、信号強度受信部91、セル決定部92、位置推定部93、位置表示作成部94、及び位置送信部95を備える。これら決定部等はCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを用いて構成される。また管理サーバ90は、信号データ記憶部96、セル記憶部97、来場者−RF関係記憶部98、及び位置記憶部99を備える。これら記録部はRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュROM、HDD(Hard Disk Drive)等の記録媒体を用いて構成される。
信号強度受信部91は、無線受信装置60(60n、60d)が受信した複数のRFタグ10の信号強度等の信号データを一定期間(例えば1秒から5秒)毎に受信する。この受信データ(サンプリング)は、RFタグ10毎の受信信号強度、RFタグ10毎の識別情報を含む。さらにこの受信データは、どの無線受信装置60から送られてきたかわかるように、無線受信装置60自体の識別番号も含む。第1実施形態ではRFタグ10の識別情報を10a〜10kとする。また、無線受信装置60自体の識別番号を60n1〜60n8、60d1(60d11〜d14)、60d2(60d21〜d24)、60d3(60d31〜d34)、60d4(60d41〜d44)、60d5(60d51〜d54)とする。この信号データは、信号データ記憶部96に一定期間ごとに記憶される。
セル決定部92は、携帯端末30から来場者Hの位置の問い合わせを受けると、指向性の無線受信装置60dが受信した受信信号強度に基づいて複数のセルCから一つのセルCを決定する。例えば関係者Kは、複数の来場者Hのうち、自分が会う来場者Hであるかを確認するために携帯端末30に表示された来場者Hのリストの一人をクリックする。するとセル決定部92は、来場者−RF関係記憶部98から来場者Hが保持するRFタグ10の識別情報を特定する。そしてセル決定部92は、その識別情報を有する信号データの一番強い受信信号強度を受信した指向性の無線受信装置60dを決定し受信する。図1ではセルC15のみ示している。またセル記憶部97は、あるセルCに対して指向性の無線受信装置60dと無指向性の無線受信装置60nとが対応付けられている。
例えば、図1において、RFタグ10kが無線信号を送信すると、来場者Hの向き及び部屋RMの壁の反射によって、指向性の無線受信装置60d32、指向性の無線受信装置60d23、指向性の無線受信装置60d53、指向性の無線受信装置60d52等が信号データを受信する可能性がある。指向性の無線受信装置60d53が、識別情報10kの無線信号を受信しその受信信号強度Pdb(デシベル)を検出し、その信号データを信号強度受信部91に転送する。同様に指向性の無線受信装置60d32が、識別情報10kの無線信号を受信しその受信信号強度Qdbを検出し、その信号データを信号強度受信部91に転送する。指向性の無線受信装置60d23が、識別情報10kの無線信号を受信しその受信信号強度Rdbを検出し、その信号データを信号強度受信部91に転送する。同様に指向性の無線受信装置60d53が、識別情報10kの無線信号を受信しその受信信号強度Sdbを検出し、その信号データを信号強度受信部91に転送する。セル決定部92は、受信信号強度Pdbが基準値Zdb(デシベル)より大きく、他の無線受信装置60dの受信信号強度Qdb、Rdb及びSdbが受信信号強度Pdbよりも小さければ、指向性の無線受信装置60d53が対応付けられたセルC15にRFタグ10kが存在すると決定する。
位置推定部93は、セル決定部92が決定したセルC内で、どの位置にRFタグ10が有るかを推定する。例えばセル決定部92がセルC15にRFタグ10kが存在すると決定すると、位置推定部93は、セルC15を規定する指向性の無線受信装置60d53、無指向性の無線受信装置60n5及び無指向性の無線受信装置60n8の受信信号強度に基づいて信号強度の重心位置を計算し、RFタグ10kの位置を推定する。指向性の無線受信装置60d53、無指向性の無線受信装置60n5、及び無指向性の無線受信装置60n8の受信信号強度がほとんど同じであれば、指向性の無線受信装置60d53、無指向性の無線受信装置60n5及び無指向性の無線受信装置60n8から等距離の位置にRFタグ10kが存在すると推定し、無指向性の無線受信装置60n5が他の受信信号強度よりかなり強い場合には、セルC15内の無線受信装置60n5の近傍にRFタグ10kが存在すると推定する。この推定した位置は、RFタグ10毎に位置記憶部99に記憶される。
位置表示作成部94は、関係者Kが携帯端末30の来場者Hのリストの一人をクリックすると、その時点から遡った所定時間(例えば30秒〜180秒)の信号データ(サンプリング)を信号データ記憶部96から読み出す。そして位置表示作成部94は、決定されたセルCの指向性の無線受信装置60dが所定時間内に最も強い信号データを受信した数を数える。さらに位置表示作成部94は、その数が第1閾値及び第2閾値を下回るか否かで、携帯端末30に表示する来場者Hの異なる表示データを作成する。指向性の無線受信装置60dが、例えば2秒毎にRFタグ10の信号強度等の信号データを受信し、信号データ記憶部96にそれらの受信データを記憶していると仮定する。この場合60秒間に30個の指向性の無線受信装置60dの受信データ数(サンプリング数)が存在する。ここで第1閾値を20サンプリング数、第2閾値を10サンプリング数と設定する。高い強度で電波を受信した指向性の無線受信装置60dの受信データの数が25回であれば第1閾値より多い回数なので、位置表示作成部94は、位置推定部93が推定した位置に、例えば1〜2m半径の円を表示する表示データを作成する。高い強度で電波を受信した指向性の無線受信装置60dの受信データの数が19回であれば第1閾値より少なく第2閾値よりも多い回数なので、位置表示作成部94は、位置推定部93が推定した位置に、例えば2〜4m半径の円を表示する表示データを作成する。高い強度で電波を受信した指向性の無線受信装置60dの受信データの数が9回であれば第2閾値より少ない回数なので、位置表示作成部94は、位置推定部93が推定した位置にいる可能性が低いとして推定した位置を表示せず、「移動中」の表示データを作成する。なお、指向性の無線受信装置60dの単位時間のサンプリング数及び部屋RMの形状等により、第1閾値及び第2閾値が適宜設定される。
位置送信部95は、位置表示作成部94が作成した表示データ(来場者Hが保持するRFタグ10の部屋RMの平面図内の位置)を携帯端末30に送信する。そして、その表示データは、信号強度の大きさのサンプリング数に応じてその表示形式が変わる。
携帯端末30は、管理サーバ90と通信可能な携帯型の情報端末であり、スマートフォン、携帯電話、タブレット型PC、携帯型ゲーム機等を適用することができる。ここでは、携帯端末30は、スマートフォンであるものとして説明する。なお、この図3では1台の携帯端末30を図示しているが、複数の関係者Kがそれぞれ利用している場合もある。また携帯端末30にアプリをダウンロードしておけばプログラム又は部屋RMの平面図等を予め記憶することもできる。関係者Kが携帯端末30を保持していない場合には、入退場管理パソコン20でRFタグ10の推定位置を見ることもできる。
(指向性の無線受信装置60dとセルCとの関係)
図4は、図1と同じ部屋RMの平面図で、どのようにセルCが区分けされているかを示した図である。点線で区切られたセルC01〜C16及び二点鎖線で区切られたセルC21〜C24は、無線受信装置60の配置で区切られる領域であり、各セルCは、無線受信装置60と対応付けられて管理サーバ90内のセル記録部97(図3を参照。)に記録される。
最初に、点線で区切られたセルC01〜C16について説明する。セルC01は、指向性の無線受信装置60d11、無指向性の無線受信装置60n1及び無指向性の無線受信装置60n2で囲まれた(規定された)領域である。セルC02は、指向性の無線受信装置60d12、指向性の無線受信装置60d21、及び無指向性の無線受信装置60n2で囲まれた領域である。セルC03は、指向性の無線受信装置60d13、指向性の無線受信装置60d24、及び無指向性の無線受信装置60n3で囲まれた領域である。セルC04は、指向性の無線受信装置60d14、無指向性の無線受信装置60n1及び無指向性の無線受信装置60n3で囲まれた領域である。以下、セルC5〜セルC16まで、無指向性の無線受信装置60n及び指向性の無線受信装置60dの3つの無線受信装置60で囲まれた領域である。なお、セルC02は、2つの指向性の無線受信装置60d12及び60d21を有し、セルC03は、2つの指向性の無線受信装置60d13及び60d24を有している。この場合、セルC02は、指向性の無線受信装置60d12が優先し、指向性の無線受信装置60d21が無指向性として規定される。また、セルC03は、指向性の無線受信装置60d13が優先し、指向性の無線受信装置60d24を無指向性として規定される。
次に、二点鎖線で区切られたセルC21〜C24について説明する。セルC21は、セルC02及びセルC12と一部重なっている。セルC22は、セルC11及びセルC13と一部重なっている。セルC23は、セルC06及びセルC16と一部重なっている。セルC24は、セルC03及びセルC05と一部重なっている。セルC21は、指向性の無線受信装置60d21、指向性の無線受信装置60d12及び指向性の無線受信装置60d44で囲まれた領域である。セルC22は、指向性の無線受信装置60d22、指向性の無線受信装置60d43、及び指向性の無線受信装置60n51で囲まれた領域である。セルC23は、指向性の無線受信装置60d23、指向性の無線受信装置60d54、及び指向性の無線受信装置60d32で囲まれた領域である。セルC24は、指向性の無線受信装置60d24、指向性の無線受信装置60d31及び指向性の無線受信装置60d13で囲まれた領域である。セルC21〜C24はそれぞれ、3つの指向性の無線受信装置60dを有しているが、セルC21は、指向性の無線受信装置60d21が優先し、他の指向性の無線受信装置60dが無指向性として規定される。同様にセルC22は、指向性の無線受信装置60d22が優先し、セルC23は、指向性の無線受信装置60d23が優先し、セルC24は、指向性の無線受信装置60d24が優先し、他の指向性の無線受信装置60dが無指向性として規定される。つまり、点線で区切られたセルC01〜C16及び二点鎖線で区切られたセルC21〜C24は、優先した1つの指向性の無線受信装置60dが規定されており、各セルCは、無線受信装置60と対応付けられてセル記録部97に記録される。
さらに、セル記憶部97は、対向し合うセルCについても記憶している。具体的には、セルC02とセルC12とが対向し、セルC03とセルC05とが対向し、セルC06とセルC16とが対向し、セルC11とセルC13とが対向していることを記憶している。このような対向するセルCを記憶する理由については後述する。
(位置推定の動作)
図5を参照して、位置推定システム100の動作について説明する。図5は、来場者HにRFタグ10を渡し、推定位置を携帯端末30に通知するとともに、来場者Hが退場するまでの手順を示すフローチャートである。
受付者(不図示)が来場者Hの会社名もしくは氏名を入退場管理パソコン20に入力するとともに、その来場者Hにどの識別情報のRFタグ10を手渡したかを入退場管理パソコン20に入力する(ステップS501)。その入力は、入室時刻とともに来場者−RF関係データは、管理サーバ90の来場者−RF関係記憶部98に転送され、来場者−RF関係記憶部98に記録される(ステップS502)。
無線受信装置60は各RFタグ10が送信した信号を受信して、無線受信装置60自身の識別番号と、RFタグ10の受信信号強度及び識別情報とを管理サーバ90に転送し、信号強度受信部91がこれらの信号データを受信するとともにこの信号データが信号データ記憶部96に記憶される(ステップS503)。1つのRFタグ10の受信信号強度及び識別情報であっても、複数の無線受信装置60で一定期間(例えば1秒から5秒)毎に受信されている。
その後、関係者Kは自分が会う来場者Hを確認するために、携帯端末30を保持して部屋REに入ってくる。そして関係者Kは携帯端末30のアプリを立ち上げる。そして来場者−RF関係記憶部98に記録された来場者−RF関係データは、関係者Kが保持する携帯端末30に送られる。すると、関係者Kは携帯端末30の画面30Dから複数の来場者Hから自分が会う来場者Hを画面上で選択する(ステップS504)。図6(A)は携帯端末30で来場者を選択する画面30Dの一例である。画面30Dには、その時点の来場者リストD31が表示される。関係者Kは指またはタッチペン等で、会う来場者Hをタップする。その来場者Hの表示が反転して区別されるので、関係者Kは選択ボタンD32をクリックする。来場者Hの選択を間違えたら取消ボタンD33をクリックして再び選択できる。
ここで、LMH社のAJ様がRFタグ10iを胸ポケットに入れているとする。セル決定部92は、複数の指向性の無線受信装置60dが受信したRFタグ10の受信信号強度の中で一番大きな信号を受信した指向性の無線受信装置60dを特定する。そしてセル決定部92は特定した指向性の無線受信装置60dの受信信号強度が基準値Zdbより大きいか否か判断する(ステップS505)。受信信号強度が基準値Zdbより大きい場合(YES)、ステップS507に進み、指向性の無線受信装置60dが規定されたセルCを決定する(ステップS507)。受信信号強度が基準値Zdbより大きくない場合(NO)、ステップS506に進む。この判断に関して図4を使って説明する。
図4において、RFタグ10iを胸ポケットに保持する来場者HがセルC16に存在している。この来場者HはマイナスX軸方向の向きで立っており、プラスX軸方向は背側である。このような場合には、RFタグ10iの無線信号は来場者Hのカラダによって減衰し、指向性の無線受信装置60d54で受信する受信信号強度は小さくなり、指向性の無線受信装置60d32で受信する受信信号強度の方が大きくなる。つまり、RFタグ10iの一番大きな無線信号は、指向性の無線受信装置60d32で受信される。しかしながら受信信号強度は距離の二乗に比例して減衰するため、指向性の無線受信装置60d32で受信する受信信号強度も、距離が長いために基準値Zdbより小さい。このように、受信信号強度が一番強い指向性の無線受信装置60d32でも基準値Zdbよりも小さい場合(図5のステップS505でNOの場合)には、セル決定部92は、指向性の無線受信装置60d32が規定されるセルC06ではなく、セル記憶部97で記憶された対向し合うセルCにRFタグ10iが存在すると判断する(ステップS506)。つまり、セル決定部92は、RFタグ10iを胸ポケットに保持する来場者HがセルC16にいる決定する(ステップS507)。
ここで、一番大きな受信信号強度を受信した指向性の無線受信装置60dが中央に配置した60d21、60d22、60d23、又は60d24であった場合を、図4を使って説明する。図4において、RFタグ10jを胸ポケットに保持する来場者HはC11に存在しているが、来場者HはマイナスX軸方向の向きで立っている。このような場合には、RFタグ10jの無線信号は、指向性の無線受信装置60d22で受信する受信信号強度が一番大きく、基準値Zdbより大きい(図5のステップS505でYESの場合)。このため、セル決定部92は、RFタグ10iを胸ポケットに保持する来場者HがセルC11ではなくセルC22にいると決定する(ステップS507)。
図5において、セルCが決定したため(ステップS507)、位置推定部93はセルC内のRFタグ10の位置を推定する(ステップS508)。各セルCは、1つの指向性の無線受信装置60dと2つの無指向性の無線受信装置60nで規定されている。このため、位置推定部93は3つの無線受信装置60の受信信号強度に基づいて、重心位置を求めその重心位置をRFタグ10の位置を推定する。そしてRFタグ10の推定位置は、位置記憶部99に記憶される(ステップS509)。
次に位置表示作成部94は、特定されたRFタグ10の所定時間内(例えば30秒〜180秒)の信号データ(サンプリング)を信号データ記憶部96から読み出す。位置表示作成部94は、所定時間内に信号強度の強い信号データの回数(サンプリング数)を数える。そしてその回数が第1閾値(例えば20回)より多いか否かを判断する(ステップS510)。多い場合には、位置送信部95がRFタグ10の位置を第1直径の円形で表す信号を携帯端末30に送る。携帯端末30では、推定位置を第1直径の大きさの円形D37が、部屋RMの画像D34に表示される(ステップS511)。図6(B)は部屋RMの画像D34に第1直径の円形D37が表示された例である。部屋RMの縮尺に合わせて第1直径(例えば1〜2m)を縮尺して表示している。部屋RMの平面図の画像D34には、部屋にあるイスD35や観葉植物D36等も表示され、来場者Hの位置を容易に把握できるようにしている。
図5に戻り、所定時間内の信号強度の強い信号データの回数が第1閾値より少ない場合には、第2閾値(例えば10回)より多いか否かを判断する(ステップS512)。多い場合には、位置送信部95がRFタグ10の位置を第2直径の円形で表す信号を携帯端末30に送る。携帯端末30では、推定位置を第2直径の円形D39が、部屋RMの画像D34に表示される(ステップS513)。図6(C)は部屋RMの画像D34に第2直径の大きさの円形D39が表示された例である。部屋RMの縮尺に合わせて第2直径(例えば2〜3m)を縮尺して表示している。
図5に戻り、移動量が第2閾値(例えば2〜3m)より少ない場合には、位置送信部95は、RFタグ10が移動中である旨を携帯端末30に送る。携帯端末30では推定位置を示すことなく、部屋RMの画像D34に重ねて、例えば「お客様は移動中です」と表示される(ステップS514)。
関係者Kと来場者Hとの打ち合わせ等が終わり、来場者Hが部屋RMから退出する際には、受付者はその来場者Hが保持していたRFタグ10を返却してもらい、受付者はその来場者Hが退場したことを入力する(ステップS515)。すると入退場管理パソコン20から来場者Hの退場時刻のみ管理サーバ90に転送され、来場者−RF関係記憶部98から来場者−RF関係データが削除される(ステップS516)。
以上に示した手順により、来場者Hが部屋のどこにいるかを関係者Kが知ることができる。なお、図5及び図6では、所定時間内のRFタグ10の強い信号強度のサンプリング数に対して第1閾値及び第2閾値を設けたが、さらに第3閾値、第4閾値を設けてもよい。さらに、来場者Hがトイレに行くために一時的に部屋RMから退場する場合もある。このような場合には、所定時間内にすべての無線受信装置60が無線信号を受信していない情報に基づいて、携帯端末30に「部屋にいません。」と表示するようにしてもよい。
<<第2実施形態>>
図7は、第2実施形態による位置推定システム110の構成例を示す概念図で、屋内の部屋RM2の平面図を示している。また図8は、第2実施形態の位置推定システム110のうち、入退場管理パソコン20、携帯端末30及び管理サーバ90の構成の詳細を説明する。第2実施形態が第1実施形態と異なるところは、部屋の平面形状が第1実施形態とは異なるため、指向性の無線受信装置60d及び無指向性の無線受信装置60nの配置が異なっている点と、管理サーバ90に代わって携帯端末30が位置推定等の処理をする点である。第1実施形態と同じ符号のものは第2実施形態でも同じ構造又は機能を有しているため、説明を割愛する。
(指向性の無線受信装置60dとセルCとの関係)
図7において、点線で区切られたセルC31〜C40及び二点鎖線で区切られたセルC51〜C54は、無線受信装置60の配置で区切られる領域であり、各セルCは、無線受信装置60と対応付けられて管理サーバ90内のセル記録部97及び携帯端末30内のセル記録部37(図8を参照。)に記録される。
最初に、点線で区切られたセルC31〜C40について説明する。セルC31は、指向性の無線受信装置60d61、無指向性の無線受信装置60n11及び無指向性の無線受信装置60n12で規定された領域である。セルC32は、指向性の無線受信装置60d62、指向性の無線受信装置60d71、及び無指向性の無線受信装置60n12で規定された領域である。セルC33は、指向性の無線受信装置60d63、指向性の無線受信装置60d74、及び無指向性の無線受信装置60n16で規定された領域である。セルC34は、指向性の無線受信装置60d64、無指向性の無線受信装置60n11及び無指向性の無線受信装置60n16で規定された領域である。セルC32及びセルC33は、2つの指向性の無線受信装置60d8及び60d7を有しているが、指向性の無線受信装置60d8が優先し、指向性の無線受信装置60d7が無指向性として規定される。
セルC35は、指向性の無線受信装置60d81、指向性の無線受信装置60d71及び無指向性の無線受信装置60n13で規定された領域である。セルC36は、指向性の無線受信装置60d82、指向性の無線受信装置60d72、及び無指向性の無線受信装置60n13で規定された領域である。以下、セルC37〜セルC40まで、無指向性の無線受信装置60n及び指向性の無線受信装置60dの3つの無線受信装置60で規定された領域である。なお、セルC35からセルC40は、2つの指向性の無線受信装置60d8及び60d7を有しているが、指向性の無線受信装置60d8が優先し、指向性の無線受信装置60d7が無指向性として規定される。
次に、二点鎖線で区切られたセルC51〜C54について説明する。セルC51は、セルC32及びセルC35と一部重なっている。セルC52は、セルC36及びセルC37と一部重なっている。セルC53は、セルC38及びセルC39と一部重なっている。セルC54は、セルC33及びセルC40と一部重なっている。セルC51は、指向性の無線受信装置60d71、指向性の無線受信装置60d62及び無指向性の無線受信装置60n13で規定された領域である。セルC52は、指向性の無線受信装置60d72、無指向性の無線受信装置60n13、及び無指向性の無線受信装置60n14で規定された領域である。セルC53は、指向性の無線受信装置60d73、無指向性の無線受信装置60n14、及び無指向性の無線受信装置60n15で規定された領域である。セルC54は、指向性の無線受信装置60d74、指向性の無線受信装置60d63及び無指向性の無線受信装置60n15で規定された領域である。セルC51及びセルC54はそれぞれ、2つの指向性の無線受信装置60dを有しているが、セルC51は、指向性の無線受信装置60d71が優先し、他の指向性の無線受信装置60dが無指向性として規定される。同様にセルC54は、指向性の無線受信装置60d74が優先し、他の指向性の無線受信装置60dが無指向性として規定される。つまり、点線で区切られたセルC31〜C40及び二点鎖線で区切られたセルC51〜C54は、優先した1つの指向性の無線受信装置60dが規定されており、各セルCは、無線受信装置60と対応付けられてセル記録部97及び携帯端末30内のセル記録部37に記録される。
なお、第1実施形態では対向し合うセルCを記憶していたが、第2実施形態の無線受信装置60の配置では、対応し合うセルCを記憶していなくてもよい。
(位置推定システムの構成の詳細)
図8を参照して、第2実施形態の位置推定システム110のうち、携帯端末30及び管理サーバ90の構成を説明する。基本的に第1実施形態と同じであるので、異なる点だけを説明する。
管理サーバ90の構成例について説明する。
管理サーバ90は、信号強度受信部91を備え、第1実施形態の管理サーバが備えていたセル決定部92等を備えていなくてもよい。また管理サーバ90は、信号データ記憶部96、セル記憶部97及び来場者−RF関係記憶部98を備える。第1実施形態の管理サーバが備えていた位置記憶部99は必ずしも備えていなくてもよい。
携帯端末30は、アプリをダウンロードすることで、携帯端末30のプロセッサ又はメモリでセル決定部32等又は記憶部等を構成する。セル決定部32は管理サーバ90のセル決定部92と同じ機能であり、位置推定部33は位置推定部93と同じ機能であり、位置表示作成部34は位置表示作成部94と同じ機能である。同様に、信号データ記憶部36は管理サーバ90の信号データ記憶部96と同じ機能であり、セル記憶部37はセル記憶部97と同じ機能であり、来場者−RF関係記憶部38は来場者−RF関係記憶部98と同じ機能であり、位置記憶部39は位置記憶部99と同じ機能である。
(位置推定の動作)
第2実施形態の位置推定の動作に関してフローチャートを示さないが、実質的に図5で説明した内容と同じである。なお、図5のステップS505〜S510及びS512は、携帯端末30のセル決定部32、位置推定部33又は位置表示作成部34で処理される
以上、複数の実施形態について説明したが、図1の位置推定システム100の各装置又は図7の位置推定システム110は、内部にプロセッサを有している。そして、上述した処理に関する一連の処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されており、このプログラムをプロセッサが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。
位置推定システム100又は110は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば部屋の形状は様々であり、その部屋の形状に応じて、無線受信装置60が配置されるが、指向性の無線受信装置60dを少なくとも1つを含む3つの無線受信装置60で1つのセルCを規定するようにすればよい。また1つのセルCを規定する3つの無線受信装置60のうち、2以上の指向性の無線受信装置60dがある場合には優先する1の指向性の無線受信装置60dを規定すればよい。
また実施形態では指向性の無線受信装置60dは、それぞれ約90度方向に向いた4つの指向性フード60Uを有していたが、部屋の形状等によっては、180度以内の指向性を有する1つの指向性フード60Uであってもよい。
10 … RFタグ(無線送信部)
20 … 入退場管理パソコン
30… 携帯端末
32 … セル決定部、 33 … 位置推定部
34 … 位置表示作成部、 36 … 信号データ記憶部、 37 … セル記憶部
38 … 来場者−RF関係記憶部、 39 … 位置記憶部
60 … 無線受信装置(60d…指向性の無線受信装置、60n…無指向性の無線受信装置)
60U … 指向性フード
90 … 管理サーバ
91 … 信号強度受信部、 92 … セル決定部、 93 … 位置推定部
94 … 位置表示作成部、 95 … 位置送信部、 96 … 信号データ記憶部、 97 … セル記憶部
98 … 来場者−RF関係記憶部、 99 … 位置記憶部
100,110… 位置推定システム

Claims (10)

  1. 天井で仕切られた屋内に存在する複数の対象者が保持し、識別情報を含む無線信号を送信する無線送信部と、
    前記天井の法線方向を中心軸として180度以内の指向性を有し、前記無線信号を受信するとともに、前記識別情報及びその受信信号強度を通知する複数の第1無線受信部と、
    前記無線信号を無指向性で受信し、前記識別情報及びその受信信号強度を通知する複数の第2無線受信部と、
    前記第1無線受信部と前記第2無線受信部とで規定され前記屋内を複数の領域に分けた複数のセルを、記憶するセル記憶部と、
    前記第1無線受信部が受信した前記受信信号強度に基づいて、前記複数のセルから1つのセルを決定するセル決定部と、
    を備えた位置推定システム。
  2. 前記セル決定部は、前記受信信号強度が基準値よりも高い場合で且つ前記受信信号強度を一番強く受信している前記第1無線受信部を含むセルを、前記無線送信部のあるセルと決定する請求項1に記載の位置推定システム。
  3. 前記セル記憶部は、前記複数のセルのうちの2つのセルで1対となす対セルを記憶し、
    前記セル決定部は、前記第1無線受信部が一番強く受信している前記受信信号強度が基準値よりも低い場合には、前記受信信号強度を一番強く受信している前記第1無線受信部を含むセルのもう一方の対セルを、前記無線送信部のあるセルと決定する請求項1又は請求項2に記載の位置推定システム。
  4. 決定された前記セルを規定する前記第1無線受信部及び前記第2無線受信部の前記受信信号強度に基づいて、前記無線送信部の位置を推定する位置推定部を、
    さらに備える請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の位置推定システム。
  5. 前記位置推定部から前記無線送信部の位置を受信し、表示部にその位置を表示する携帯端末をさらに備え、
    前記表示部は、前記屋内の平面図を表示するとともに前記平面図に第1直径の円形で前記無線送信部の位置を表示する請求項4に記載の位置推定システム。
  6. 前記第1無線受信部及び前記第2無線受信部は、一定期間毎に前記セル決定部及び前記位置推定部に前記受信信号強度を通知し、
    所定時間内に前記無線送信部の位置が移動しており且つ前記移動の量が第1閾値を超えていると、
    前記表示部は、前記平面図に前記第1直径よりも大きい第2直径の円形で前記無線送信部の位置を表示する請求項5に記載の位置推定システム。
  7. 前記所定時間内に前記無線送信部の位置が異なっており且つ前記移動の量が前記第1閾値より大きな第2閾値を超えていると、
    前記表示部は、前記平面図に前記無線送信部の位置を特定できない旨を表示する請求項6に記載の位置推定システム。
  8. 天井で仕切られた屋内に存在する複数の対象者が保持する無線送信部が送信する無線信号に基づいて該無線送信部の位置を推定する位置推定方法において、
    前記天井の法線方向を中心軸として180度以内の指向性を有する複数の第1無線受信部で、前記無線送信部の前記無線信号に含まれる識別情報及びその受信信号強度を受信し、
    無指向性の複数の第2無線受信部で受信し、前記無線送信部の前記無線信号に含まれる識別情報及びその受信信号強度を受信し、
    前記第1無線受信部が受信した前記受信信号強度に基づいて、前記第1無線受信部と前記第2無線受信部とで規定され前記屋内を複数の領域に分けた複数のセルから1つのセルを決定する、位置推定方法。
  9. 天井の法線方向に伸びる2辺を有する基準板と、
    前記2辺にそれぞれ接するように且つ前記法線方向を中心軸として互いに180度より狭い角度に配置され、上辺とその反対側の下辺を有する2枚の側壁と、
    前記2枚の側壁の前記上辺に接するように配置され、前記天井に対して下方に第1角度で傾いた上板と、
    前記側壁の前記下辺に配置され、前記天井に対して下方に前記第1角度より大きな第2角度で傾いた下板と、
    前記基準板、前記側壁、前記上板及び前記下板で形成される空間内で前記基準板に配置され無線信号を受信する無線受信部と、
    を備える無線受信装置。
  10. 前記基準板、前記側壁、前記上板及び前記下板に取り付けられ前記無線信号を遮蔽する遮蔽膜を備えた、請求項9に記載の無線受信装置。

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