JP7424564B2 - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関し、特に、移動通信に利用可能な周波数帯の電波を送信する送信局が存在する方向や位置を推定する技術に関する。
従来、移動通信に利用可能な周波数帯の電波を送信する送信局(波源)の位置を推定する波源位置推定技術が、例えば非特許文献1に記載されている。非特許文献1に記載された波源位置推定技術では、送信局から送信される電波の受信信号強度(Received Signal Strength Indicator:RSSI)を検出する複数の端末(センサノード)を探索エリアに配置し、各端末の位置を各端末で検出されたRSSIで重み付けて平均したRSSI重心を算出し、算出されたRSSI重心を送信局の推定位置としている。
和高拓也、前山利幸、松野宏己、新保宏之、「移動分散モニタリングにおける電波利用領域の推定に関する一検討」、2016年電子情報通信学会総合大会、B-17-11
上述した非特許文献1に記載された波源位置推定技術は、送信局が送信する電波が無指向性であることを前提としている。しかしながら、送信局の中には送信する電波が指向性を有していることも多々あり、また送信局が送信する電波の指向性の有無、指向性がある場合にその方向について情報がないこともあり得る。そのような場合、上述の技術では送信局の存在する方向や位置の推定精度が下がりかねない。
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、送信局が存在する領域の推定精度を向上させる技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、情報処理装置である。この装置は、送信局から送信される電波の電力を検出する複数の電波センサそれぞれの位置座標を前記電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均した電力重心を算出する電力重心算出部と、前記電力重心から見た前記送信局の方向を推定する推定部と、前記電力重心を中心とし、前記電力重心から前記方向に向かう線分が中心角の二等分線となる扇形の領域であるサブエリアを設定する領域設定部と、を備える。前記電力重心算出部は、前記サブエリアに含まれる複数の前記電波センサそれぞれの位置座標を前記電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均して算出したサブエリア重心を算出し、前記領域設定部は、前記サブエリアの半径が、前記半径の変化量に対する前記電力重心と前記サブエリア重心との距離の変化量の割合が所定の閾量となる閾長さに至るまで前記半径を変化させ、前記推定部は、半径が前記閾長さである前記サブエリアを、前記送信局が含まれる推定領域として出力する。
前記領域設定部は、前記サブエリアの中心角が、前記サブエリアに含まれる前記電波センサの数が所定の閾数となる閾角に至るまで前記中心角を減少させてもよく、前記推定部は、前記電力重心を中心とし、半径が前記閾長さであり、中心角が前記閾角である前記サブエリアを、前記推定領域として出力してもよい。
前記電力重心算出部は、前記電力重心を中心とし、中心角が前記閾角、半径が前記閾長さのサブエリアに含まれる複数の前記電波センサそれぞれの位置座標を前記電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均して算出したサブエリア重心を算出してもよく、前記推定部は、前記サブエリアの重心を前記送信局の推定位置として出力してもよい。
前記推定部は、前記位置座標を規定する2次元XY直交座標系において前記推定領域の電力重心Gの座標を(Xg,Yg)、前記推定領域の半径をrth、前記電力重心Gから前記送信局を見込む前記2次元XY直交座標系における角度をθ、前記送信局の推定位置の座標を(Xb,Yb)をしたとき、前記推定部は、Xbの値をXg+rthcos(θ)、Ybの値をYg+rthsin(θ)と推定してもよい。
前記所定の閾数は3以上であってもよい。
本発明の第2の態様は、情報処理方法である。この方法において、プロセッサが、送信局から送信される電波の電力を検出する複数の電波センサそれぞれの位置座標を前記電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均した電力重心を算出するステップと、前記電力重心から見た前記送信局の方向を推定するステップと、前記電力重心を中心とし、前記電力重心から前記方向に向かう線分が中心角の二等分線となる扇形の領域であるサブエリアを設定するステップと、前記サブエリアに含まれる複数の前記電波センサそれぞれの位置座標を前記電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均して算出した複数のサブエリア重心を算出するステップと、前記サブエリアの半径が、前記半径の変化量に対する前記サブエリア重心の変化量の割合が所定の閾量となる閾長さに至るまで前記半径を変化させるステップと、半径が前記閾長さである前記サブエリアを、前記送信局が含まれる推定領域として出力するステップと、を実行する。
本発明の第3の態様は、プログラムである。このプログラムは、コンピュータに、送信局から送信される電波の電力を検出する複数の電波センサそれぞれの位置座標を前記電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均した電力重心を算出する機能と、前記電力重心から見た前記送信局の方向を推定する機能と、前記電力重心を中心とし、前記電力重心から前記方向に向かう線分が中心角の二等分線となる扇形の領域であるサブエリアを設定する機能と、前記サブエリアに含まれる複数の前記電波センサそれぞれの位置座標を前記電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均して算出した複数のサブエリア重心を算出する機能と、前記サブエリアの半径が、前記半径の変化量に対する前記サブエリア重心の変化量の割合が所定の閾量となる閾長さに至るまで前記半径を変化させる機能と、半径が前記閾長さである前記サブエリアを、前記送信局が含まれる推定領域として出力する機能と、を実現させる。
このプログラムを提供するため、あるいはプログラムの一部をアップデートするために、このプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供されてもよく、また、このプログラムが通信回線で伝送されてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、データ構造、記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、送信局が存在する領域の推定精度を向上させることができる。
実施の形態に係る情報処理装置が実行する方向推定処理の概要を説明するための図である。 実施の形態に係る情報処理装置の機能構成を模式的に示す図である。 実施の形態に係る距離算出部が算出する重心間距離を説明するための図である。 実施の形態に係る領域設定部が設定するサブエリアの形状の一例を示す図である。 回転角を第1の軸、回転角に対応する重心間距離を第2の軸とするグラフを模式的に示す図である。 実施の形態に係る情報処理装置が実行する方向推定処理のシミュレーション結果を示す図である。 実施の形態に係る情報処理装置が実行する方向推定処理の流れを説明するためのフローチャートである。 実施の形態に係る情報処理装置が実行するサブエリアの半径の特定処理を説明するための図である。 実施の形態に係る情報処理装置が実行するサブエリアの中心角の特定処理を説明するための図である。 、実施の形態に係る情報処理装置が実行する位置推定処理の流れを説明するためのフローチャートである。 第2の変形例に係る推定部による送信局の位置推定処理を説明するための図である。
<送信局Bが存在する方向の推定の概要>
図1(a)-(f)は、実施の形態に係る情報処理装置1が実行する方向推定処理の概要を説明するための図である。以下、図1(a)-(f)を参照して、送信局Bが存在する方向の推定処理の概要を説明する。
図1(a)は、従来技術に係る送信局Bの位置推定を説明するための図である。図1(a)において、破線で示される円Cは送信局Bが送信する電波が電波センサによって観測可能な範囲を示している。具体的には、図1(a)は、送信局Bが無指向性の電波を送信している例を示している。図1(a)における複数の白抜き又は黒色の円は、それぞれ電波センサを示している。このうち、白抜きの円は送信局Bが送信する電波が受信感度以下となっている電波センサを示しており、黒色の円は送信局Bが送信する電波を受信している電波センサを示している。また、黒色の円の大きさは各センサが受信している電波の電力を示しており、具体的には、円の半径が大きいほど、対応する電波センサが受信している電波の電力が強いことを示している。図1(a)に示すように、送信局Bに近い位置に設置されている電波センサほど、受信している電波の電力は強くなる。
図1(a)において、送信局Bが送信する電波を受信しているN個(Nは1以上の整数)の電波センサの位置座標を(x,y)とする。ここで、i=1,・・・,Nであり、送信局Bが送信する電波を受信しているi番目の電波センサを示している。従来技術に係る送信局Bの位置推定においては、送信局Bの位置(X,Y)の推定値を、以下の式(1)に基づいて算出する。
Figure 0007424564000001
ここで、Pは、i番目の電波センサが検出した電波の電力を示している。
式(1)は、送信局Bが送信する電波を受信している各電波センサの位置座標を、その電波センサが検出した電波の電力で重み付き平均を算出すること、すなわち、各電波センサの位置座標の電力に関する重心位置(以下、「電力重心G」と記載する 。)を算出することを示している。図1(a)において、符号Gが付された白抜きの三角形が、式(1)に基づいて算出された電力重心Gである。送信局Bに近い位置に設置されている電波センサほど、受信している電波の電力は強くなるため、送信局Bが送信する電波が無指向性であれば、式(1)に基づいて算出された位置座標は送信局Bの位置座標の推定値として精度が高いと考えられる。
図1(b)は、送信局Bが指向性の電波を送信する場合に、式(1)に基づいて送信局Bの位置を算出する場合の例を示す図である。図1(b)において、符号Aで示す扇形は、送信局Bが送信する電波が届く領域Aを示している。図1(b)に示すように、領域A内に存在する電波センサのみが送信局Bが送信した電波を受信できるため、電力重心Gの位置は送信局Bの位置からずれてしまう。そこで、実施の形態に係る情報処理装置は、図1(c)~(f)に示す順序で、送信局Bが存在する方向を推定する。
図1(c)に示すように、実施の形態に係る情報処理装置は、送信局Bから送信される電波の電力を検出する複数の電波センサそれぞれの位置座標を電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均した電力重心Gを算出する。図1(c)に示す例では送信局Bが送信する電波は指向性を持っているため、送信局Bが存在する位置と電力重心Gの位置とはずれている。
続いて、実施の形態に係る情報処理装置は、電力重心Gを含む領域である複数のサブエリアSを設定する。図1(d)に示す例では、第1サブエリアS1、第2サブエリアS2、及び第3サブエリアS3の3つの扇形のサブエリアSが例示されている。第2サブエリアS2と第3サブエリアS3とは、電力重心Gを回転中心としてそれぞれ第1サブエリアS1を異なる回転角でそれぞれ回転させて設定位置を変更したサブエリアSである。例えば、図1(d)において、第2サブエリアS2は、第1サブエリアS1を角度θだけ回転させて設定位置を変更したサブエリアである。
実施の形態に係る情報処理装置は、複数のサブエリアSそれぞれに含まれる複数の電波センサそれぞれの位置座標を電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均して算出した複数のサブエリア重心Gsを算出する。図1(d)では、第1サブエリアS1、第2サブエリアS2、及び第3サブエリアS3それぞれに含まれる白抜きの円が、各サブエリアSのサブエリア重心Gsである第1サブエリア重心Gs1、第2サブエリア重心Gs2、及び第3サブエリア重心Gs3を示している。
図1(e)は、第1サブエリアS1を複数の異なる回転角でそれぞれ回転させながら設定位置を変更して算出したサブエリア重心Gsの軌跡Tを示している。詳細は後述するが、サブエリア重心Gsの軌跡Tは線対称の形状となる。また、図1(f)に示すように、送信局Bは、サブエリア重心Gsの軌跡Tの対称軸となる線分(図1(f)に示す一点鎖線(以下、「対称軸L」と記載することがある。))上に存在する。この性質を利用することにより、実施の形態に係る情報処理装置は、送信局Bが存在する方向を精度よく推定することができる。
<実施の形態に係る情報処理装置1の機能構成>
図2は、実施の形態に係る情報処理装置1の機能構成を模式的に示す図である。情報処理装置1は、記憶部2と制御部3とを備える。図2において、矢印は主なデータの流れを示しており、図2に示していないデータの流れがあってもよい。図2において、各機能ブロックはハードウェア(装置)単位の構成ではなく、機能単位の構成を示している。そのため、図2に示す機能ブロックは単一の装置内に実装されてもよく、あるいは複数の装置内に分かれて実装されてもよい。機能ブロック間のデータの授受は、データバス、ネットワーク、可搬記憶媒体等、任意の手段を介して行われてもよい。
記憶部2は、情報処理装置1を実現するコンピュータのBIOS(Basic Input Output System)等を格納するROM(Read Only Memory)や情報処理装置1の作業領域となるRAM(Random Access Memory)、OS(Operating System)やアプリケーションプログラム、当該アプリケーションプログラムの実行時に参照される種々の情報を格納するHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の大容量記憶装置である。
制御部3は、情報処理装置1のCPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサであり、記憶部2に記憶されたプログラムを実行することによって電力重心算出部30、領域設定部31、距離算出部32、及び推定部33として機能する。
なお、図2は、情報処理装置1が単一の装置で構成されている場合の例を示している。しかしながら、情報処理装置1は、例えばクラウドコンピューティングシステムのように複数のプロセッサやメモリ等の計算リソースによって実現されてもよい。この場合、制御部3を構成する各部は、複数の異なるプロセッサの中の少なくともいずれかのプロセッサがプログラムを実行することによって実現される。
電力重心算出部30は、送信局Bから送信される電波の電力を検出する複数の電波センサそれぞれの位置座標を、電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均した電力重心Gを算出する。
領域設定部31は、電力重心Gを含む領域であるサブエリアSを設定するとともに、電力重心Gを回転中心としてサブエリアSを複数の異なる回転角でそれぞれ回転させて設定位置を変更した複数のサブエリアSを設定する。なお、領域設定部31が設定するサブエリアSの形状については後述する。
電力重心算出部30は、複数のサブエリアSそれぞれに含まれる複数の電波センサそれぞれの位置座標を、電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均して算出した複数のサブエリア重心Gsを算出する。ここで、電力重心算出部30は、領域設定部31が新たなサブエリアSを設定する度に、そのサブエリアSのサブエリア重心Gsを順次算出してもよい。あるいは、電力重心算出部30は、領域設定部31によってあらかじめ設定された複数のサブエリアSそれぞれについてサブエリア重心Gsを算出してもよい。
距離算出部32は、電力重心Gと、電力重心算出部30が算出した複数のサブエリア重心Gsそれぞれとの距離である重心間距離dを算出する。
図3(a)-(d)は、実施の形態に係る距離算出部32が算出する重心間距離dを説明するための図である。図3(a)は、領域設定部31が電力重心Gを中心とする扇形の第1サブエリアS1を設定したことを示している。また、図3(b)、図3(c)、及び図3(d)のそれぞれに示される第2サブエリアS2、第3サブエリアS3、及び第4サブエリアS4は、領域設定部31が、図3(a)に示される第1サブエリアS1を、電力重心Gを中心として異なる角度で回転させて設定したことを示している。
図3(a)-(d)において、符号Bで示す黒塗りの矩形は送信局Bを示し、符号Aで示す三角形の領域は送信局Bが送信する電波の届く領域Aを示しているが、送信局Bの位置及び領域Aの大きさや形状は未知であるものとする。図3(a)に示す第1サブエリアS1は領域Aに含まれているが、図3(b)に示す第2サブエリアS2の一部は領域Aの外側に位置するように設定されている。このため、第2サブエリアS2のサブエリア重心Gsである第2サブエリア重心Gs2は、第2サブエリアS2と領域Aとが重複する領域に存在することになり、第2サブエリア重心Gs2は電力重心Gに近づくことになる。このため、電力重心Gと第1サブエリア重心Gs1との距離である第1重心間距離d1は、電力重心Gと第2サブエリア重心Gs2との距離である第2重心間距離d2よりも短くなる。
図3(c)に示す第3サブエリアS3は、送信局Bが第3サブエリアS3の中心角の二等分線上に存在する場合の図を示している。この場合、第3サブエリア重心Gs3は、電力重心Gと送信局Bをとを結ぶ線分上に存在し、かつ電力重心Gと第3サブエリア重心Gs3との距離である第3重心間距離d3の距離は、送信局Bと第3サブエリア重心Gs3との距離よりも長くなる。
図3(d)に示す第4サブエリアS4は、領域Aとの重複領域が最も狭くなる。このため、第4サブエリアS4のサブエリア重心Gsである第4サブエリア重心Gs4は、電力重心Gと最も接近する。
このように、複数のサブエリアSそれぞれの回転角θと重心間距離dとの関係は、電力重心Gから見た送信局Bの方向に依存して変化することになる。推定部33は、複数のサブエリアSそれぞれの回転角θと重心間距離dとの関係に基づいて、電力重心Gから見た送信局Bの方向を推定する。これにより、情報処理装置1は、送信局Bが存在する方向を精度よく推定することができる。
(サブエリアSの形状)
実施の形態に係る領域設定部31が設定するサブエリアSの形状について説明する。
図4(a)-(c)は、実施の形態に係る領域設定部31が設定するサブエリアSの形状の一例を示す図である。具体的には、図4(a)に示すサブエリアSの形状は扇形であり、図4(b)に示すサブエリアSの形状は二等辺三角形であり、図4(c)に示すサブエリアSの形状は菱形である。
図4(a)-(c)に示すように、実施の形態に係る領域設定部31が設定するサブエリアSは線対称の構造を備える形状の領域である。領域設定部31は、電力重心Gが線対称の対称軸L上に存在するようにサブエリアS3を設定する。より具体的には、領域設定部31は、サブエリアSの形状が扇形の場合、電力重心Gが扇形の中心となるようにサブエリアSを設定する。また、領域設定部31は、サブエリアSの形状が二等辺三角形の場合、電力重心Gが二等辺三角形の頂点となるようにサブエリアSを設定する。サブエリアSの形状が菱形の場合も同様である。領域設定部31が上述のようなサブエリアSを設定することにより、図1(f)に示すように、サブエリア重心Gsの軌跡Tも線対称の形状となる。なお、以下では、サブエリアSの形状が扇形であることを前提として説明するが、上記のとおりサブエリアSの形状は扇形に限定されるものではない。
(送信局Bの存在する方向の推定)
続いて、実施の形態に係る推定部33による送信局Bの存在する方向の推定について説明する。
上述したように、実施の形態に係る推定部33は、複数のサブエリアSそれぞれの回転角θと重心間距離dとの関係に基づいて、電力重心Gから見た送信局Bの方向を推定する。より具体的には、推定部33は、回転角θを第1の軸、回転角θに対応する重心間距離dを第2の軸とするグラフの対称性に基づいて、電力重心Gから見た送信局Bの方向を推定する。
図5は、回転角θを第1の軸、回転角θに対応する重心間距離dを第2の軸とするグラフを模式的に示す図である。図5において、符号(a)が付された矢印、符号(b)が付された矢印、符号(c)が付された矢印、及び符号(d)が付された矢印は、それぞれ図3(a)、図3(b)、図3(c)、及び図3(d)に対応する。
図3(a)及び図3(c)は、サブエリアSの中心角の二等分線が図1(f)に示す対称軸Lと重なる場合を図示している。図5に示すように、回転角θを第1の軸、回転角θに対応する重心間距離dを第2の軸とするグラフは、サブエリアSの中心角の二等分線が図1(f)に示す対称軸Lと重なる点において、図5に示すグラフは対称となる。推定部33は、この対称性に基づいて電力重心Gから見た送信局Bの方向を推定することができる。
具体的には、推定部33は回転角θを第1の軸、回転角θに対応する重心間距離dを第2の軸とするグラフと、そのグラフの対称関数との相関が極値を取るときの回転角に基づいて、方向を推定する。
いま、重心間距離dを回転角θの関数d(θ)と表し、d(θ)が最大となるときの回転角をθmaxとする。このとき、関数d(θ)の対称関数d’(θ)を以下の式(2)で定義する。
d’(θ)=d(θmax-θ) (2)
推定部33は、関数d(θ)と関数d’(θ+δθ)の相関を計算し、その相関が最大となる角度δθmaxを算出する。具体的には、推定部33は、以下の式(3)に示されるδθmaxを算出する。
Figure 0007424564000002
ここで、記号corr.は関数の相関を示している。
送信局Bが送信する電波の指向性は線対称であるため、θmaxの角度とθmax+δθmaxの角度とは、指向方向を中心に対称となる。関数d(θ)は、電力重心Gから見て指向方向で最大となるため、電力重心Gから見た指向方向θは、以下の式(4)で表される。
Figure 0007424564000003
また、電力重心Gから見た送信局Bの方向θは、以下の式(5)で表される。
Figure 0007424564000004
推定部33は、式(5)を計算することにより、電力重心Gから見た送信局Bの方向θを推定することができる。
図6(a)-(b)は、実施の形態に係る情報処理装置1が実行する方向推定処理のシミュレーション結果を示す図である。具体的には、図6(a)は、送信局Bが送信する電波の指向方向が80度であり、ビームの広がりが120度である場合におけるサブエリア重心Gsの軌跡Tを示す図である。また、図6(b)は、関数d(θ)と関数d’(θ+δθ)の相関を示す関数R(δθ)を示す図である。
図6(a)に示すように、送信局B及び軌跡Tは二次元XY直交座標系上に設定されている。図6(a)において、電力重心Gを通りY軸に平行な線分Pを基準に角度が設定されている。したがって、電力重心Gを中心として線分Pから時計回りに80度回転した方向(図6(a)において電力重心Gから点Uを見た方向)が、送信局Bが送信する電波の指向方向である。
また、図6(a)において、実線で示す矢印が示す方向は、重心間距離dが最大となる方向(30度の方向)を示しており、破線で示す矢印は、関数d(θ)と関数d’(θ+δθ)の相関を示す関数R(δθ)が最大となる方向(δθ=103度)を示している。
図6(b)は、関数d(θ)と関数d’(θ+δθ)の相関を示す関数R(δθ)の値を縦軸、δθの値を横軸とするグラフを模式的に示す図である。図6(b)に示すように、δθの値が103度のとき、関数R(δθ)が最大、すなわち相関が1となっている。
このとき、推定部33は、式(4)に基づいて、送信局Bの指向方向θを、θ=30°+103°/2=81.5°と推定する。図6は、送信局Bが送信する電波の指向方向が80度である場合のシミュレーションであるため、推定部33は、送信局Bの指向方向θを精度よく推定できていることが分かる。また、推定部33は、式(5)に基づいて、電力重心Gから見た送信局Bの方向θを、θ=81.5°+180°=261.5°と推定する。
<情報処理装置1が実行する方向推定方法の処理フロー>
図7は、実施の形態に係る情報処理装置1が実行する方向推定処理の流れを説明するためのフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、例えば情報処理装置1が起動したときに開始する。
電力重心算出部30は、送信局Bから送信される電波の電力を検出する複数の電波センサそれぞれの位置座標を電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均した電力重心Gを算出する(S2)。
領域設定部31は、サブエリアSを規定するための回転角θを設定する(S4)。領域設定部31は、設定した回転角でサブエリアSを回転することにより、サブエリアSを設定する(S6)。
電力重心算出部30は、領域設定部31が設定したサブエリアSに含まれる複数の電波センサそれぞれの位置座標を電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均して算出したサブエリア重心Gsを算出する(S8)。距離算出部32は、電力重心Gと、電力重心算出部30が算出したサブエリア重心Gsとの距離である重心間距離dを算出する(S10)。
領域設定部31が新たな回転角θを設定し終わるまでの間(S12のNo)、領域設定部31は、新たな回転角θを設定し(S14)、情報処理装置1は上述したステップS6からステップS10の処理を繰り返す。領域設定部31が新たな回転角θの設定を終了すると(S12のYes)、推定部33は、式(2)から式(5)の演算に基づいて、電力重心Gから見た送信局Bの方向θを推定する(S16)。推定部33が電力重心Gから見た送信局Bの方向θを推定すると、本フローチャートにおける処理は終了する。
以上説明したように、実施の形態に係る情報処理装置1によれば、電力重心Gから見た送信局Bが存在する方向θの推定精度を向上させることができる。
<送信局Bの存在位置の推定>
以上より、実施の形態に係る情報処理装置1は、電力重心Gから見た送信局Bが存在する方向θを推定することができる。送信局Bは、電力重心Gを通り、方向θに向かう線分上に存在する蓋然性が高い。以下、方向θが既知であることを前提として、送信局Bの位置を推定する技術について説明する。
(サブエリアSの半径の特定)
まず、電力重心算出部30は、送信局Bから送信される電波の電力を検出する複数の電波センサそれぞれの位置座標を電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均した電力重心を算出する。続いて、推定部33は、電力重心Gから見た送信局Bの方向θを推定する。その後、領域設定部31は、電力重心Gを中心とし、電力重心Gから方向θに向かう線分が中心角の二等分線となる扇形の領域であるサブエリアSを設定する。
図8(a)-(b)は、実施の形態に係る情報処理装置1が実行するサブエリアSの半径rの特定処理を説明するための図である。具体的には、図8(a)は、電力重心Gから見た送信局Bが存在する方向θに向かって、サブエリアSを設定した場合の図を示している。図8(a)に示すように、領域設定部31は、サブエリアSの中心角の二等分線が、電力重心Gから見た送信局Bが存在する方向θを向かうように、サブエリアSを設定する。
図8(a)において、白抜きの円は、送信局Bが送信した電波を受信した電波センサの位置を示している。また、白抜きの円の大きさは、電波センサが受信した電波の電力の大きさを示しており、より具体的には、白抜きの円が大きいほど受信した電波の電力が大きいことを示している。図8(a)に示すように、送信局Bの近くに存在する電波センサほど、受信した電波の電力が大きい。
ここで、領域設定部31は、サブエリアSの半径を変更しながら複数の異なるサブエリアSを設定する。電力重心算出部30は、複数のサブエリアSそれぞれに含まれる複数の電波センサそれぞれの位置座標を電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均して算出した複数のサブエリア重心Gsを算出する。図8(a)において、符号Gs1で示す第1サブエリア重心Gs1は、領域設定部31が半径r1のサブエリアである第1サブエリアS1を設定した場合のサブエリア重心Gsを示している。また、符号Gs2で示す第2サブエリア重心Gs2は、領域設定部31が半径r2のサブエリアである第2サブエリアS2を設定した場合のサブエリア重心Gsを示している。図8(a)に示すように、領域設定部31がサブエリアSの半径rを変化させると、電力重心算出部30が算出するサブエリア重心Gsの位置も変化する。したがって、以下、サブエリアSの半径がrのときのサブエリア重心Gsを半径rの関数としてGs(r)と記載する。
図8(b)は、サブエリアSの半径rと、サブエリア重心Gs(r)と電力重心Gとの距離R(Gs(r))との関係を模式的に示す図である。図8(b)に示すように、領域設定部31が半径rを長く設定するにしたがい、電力重心Gとサブエリア重心Gsとの距離Gs(r)は長くなる。一方で、サブエリアSの半径rが長くなるほど、サブエリア重心Gs(r)と電力重心Gとの距離R(Gs(r))の増加量は減少する。これは、半径rが長くなるほどサブエリアSに含まれる電波センサの数が多くなるが、半径rを長くすることによって新たに含まれる電波センサが受信した電波の電力は小さくなるからである。
そこで、領域設定部31は、サブエリアSの半径rが、半径rの変化量に対する電力重心Gとサブエリア重心Gs(r)との距離R(Gs(r))の変化量の割合が所定の閾量となる閾長さrthに至るまで半径rを変化させる。ここで、半径rの変化量に対する電力重心Gとサブエリア重心Gs(r)との距離R(Gs(r))の変化量の割合は、図8(b)に示すグラフの傾きであり、さらに具体的には図8における角度ξの正接(tan(ξ))で表される。
また、「所定の閾量」は、領域設定部31がサブエリアSの半径rの変化を停止させるか否かを決定するために参照する「半径変化停止用閾量」である。所定の閾量の具体的な値は、電波センサの配置や送信局Bの位置推定の精度等を勘案して実験により求めればよいが、一例としてtan(ξ)=0.05、ξ=2.5度である。これは、半径rの変化量に対する電力重心Gとサブエリア重心Gs(r)との距離R(Gs(r))の変化量が5%であることを示している。
推定部33は、半径rが閾長さrthであるサブエリアSを、送信局Bが含まれる推定領域として出力する。このように、推定部33は、送信局Bが含まれると推定される領域であるサブエリアSを狭めることができる。
(サブエリアSの中心角φの特定)
続いて、領域設定部31は、半径rが閾長さrthであるサブエリアSの中心角φを狭め、サブエリアSをさらに狭める。
図9は、実施の形態に係る情報処理装置1が実行するサブエリアSの中心角φの特定処理を説明するための図である。図9に示すように、領域設定部31は、サブエリアSの中心角φ1を、φ1よりも小さな角度であるφ2に変更することにより、サブエリアSを狭める。具体的には、領域設定部31は、サブエリアSの中心角φが、サブエリアSに含まれる電波センサの数が所定の閾数となる閾角φthに至るまで中心角φを減少させる。
ここで「所定の閾数」とは、領域設定部31がサブエリアSの中心角φの減少を停止させるか否かを決定するために参照する「中心角減少停止用閾数」である。所定の閾数の具体的な値は、電波センサの配置や送信局Bの位置推定の精度等を勘案して実験により求めればよいが、一例として電波センサの重心を計算するために最低限必要な個数である「3」が挙げられる。すなわち、所定の閾数は3以上の整数として実験により定められる。
推定部33は、電力重心Gを中心とし、半径rが閾長さrthであり、中心角φが閾角φthであるサブエリアSを、送信局Bが含まれる推定領域として出力する。これにより、送信局Bが含まれると推定される領域であるサブエリアSはさらに狭められる。
続いて、電力重心算出部30は、電力重心Gを中心とし、中心角φが閾角φth、半径rが閾長さrthであるサブエリアSthに含まれる複数の電波センサそれぞれの位置座標を、電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均して算出したサブエリア重心Gthを算出する。推定部33は、サブエリアSthの重心Gsthを送信局Bの推定位置として出力する。これにより、推定部33は、送信局Bの位置を精度よく推定することができる。
<情報処理装置1が実行する位置推定方法の処理フロー>
図10は、実施の形態に係る情報処理装置1が実行する位置推定処理の流れを説明するためのフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、例えば情報処理装置1が起動したときに開始する。
電力重心算出部30は、送信局Bから送信される電波の電力を検出する複数の電波センサそれぞれの位置座標を、電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均した電力重心Gを算出する(S20)。推定部33は、電力重心Gから見た送信局Bの方向θを推定する(S22)。
領域設定部31は、電力重心Gを中心とし、電力重心Gから方向θに向かう線分が中心角の二等分線となる扇形の領域であるサブエリアSの半径rを設定する(S24)。電力重心算出部30は、サブエリアSに含まれる複数の電波センサそれぞれの位置座標を電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均して算出したサブエリア重心Gsを算出する(S26)。
領域設定部31は、サブエリアSの半径rが、半径rの変化量に対する電力重心Gとサブエリア重心Gsとの距離Rの変化量の割合を算出する(S28)。領域設定部31が算出した変化の割合が所定の閾値以下となるまでの間(S30のNo)、情報処理装置1はステップS24からステップS28までの処理を繰り返す。
領域設定部31が算出した割合が所定の閾量となる閾長さに至ると(S30のYes)、領域設定部31は、サブエリアの中心角φを設定する(S32)。領域設定部31は、サブエリアSに含まれる電波センサの数が閾値を超えている間(S34のNo)、中心角φを所定量減少して新たに設定する。サブエリアSに含まれる電波センサの数が閾値以下となると(S34のYes)、電力重心算出部30は、サブエリアSに含まれる複数の電波センサそれぞれの位置座標を電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均して算出したサブエリア重心Gsを算出する(S36)。推定部33は、算出されたサブエリアSの重心Gsを送信局Bの推定位置として出力する(S38)。推定部33が送信局Bの推定位置を出力すると、本フローチャートにおける処理は終了する。
<実施の形態に係る情報処理装置1が奏する効果>
以上説明したように、実施の形態に係る情報処理装置1は、電力重心Gから見た送信局Bが存在する方向θの推定精度を向上させることができる。また、実施の形態に係る情報処理装置1は、電力重心Gから見た送信局Bが存在する方向が既知であることを前提として、送信局Bの存在する領域を精度よく推定することができる。
特に、実施の形態に係る情報処理装置1は。送信局Bが送信する電波が指向性を持っているか否か、指向性を持っている場合にはその指向方向及びビームの広がりの角度が未知であっても、方向θ及び送信局Bの存在する領域や位置を精度よく推定することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果をあわせ持つ。以下そのような変形例を説明する。
<第1の変形例>
上記では、推定部33が、回転角θを第1の軸、回転角θに対応する重心間距離dを第2の軸とするグラフの対称性に基づいて、電力重心Gから見た送信局Bの方向θを推定する場合について説明した。しかしながら、推定部33による方向θの推定手法はこれに限られず、他の手法を用いてもよい。
図1(f)を参照して上述したように、サブエリア重心Gsの軌跡Tは線対称の形状となる。推定部33は、サブエリア重心Gsの軌跡Tが線対称の形状となることを利用して、軌跡Tの対称軸Lを求めることにより、方向θを推定してもよい。
具体的には、線対称の図形の重心が対称軸L上に存在する性質を利用して、推定部33は、まず軌跡Tの重心Gを算出する。次に、推定部33は、重心Gを通る線分で軌跡Tを二つの領域に分割し、各領域の面積を算出する。線対称の図形の対称軸Lは、その図形の面積を等分することを利用し、推定部33は、線対称の図形を分割した二つの領域の面積が等しくなるまで重心Gを通る線分の傾きを変える。これにより、推定部33は、軌跡Tの対称軸Lを求めることができる。
<第2の変形例>
上記では、推定部33が、サブエリアSthの重心Gsthを送信局Bの推定位置として出力する場合について説明した。これに替えて、サブエリアSの半径rが閾長さrthとなるとき、サブエリアSの円弧近傍に送信局Bが位置することを仮定して、閾長さrthと方向θとを用いて、送信局Bの位置を推定してもよい。
図11は、第2の変形例に係る推定部33による送信局Bの位置推定処理を説明するための図である。図11に示すように、X軸とY軸とから構成される二次元XY直交座標系において、電力重心Gの座標を(Xg,Yg)、サブエリアSの半径をrth、電力重心Gから送信局Bを見込む2次元XY直交座標系における角度をθ、送信局Bの推定位置の座標を(Xb,Yb)をしたとき、推定部33は以下の式(6)に基づいて送信局Bの推定位置の座標(Xb,Yb)を算出する。
Figure 0007424564000005
推定部33は、式(6)に基づいて送信局Bの推定位置の座標(Xb,Yb)を算出することにより、上述したサブエリアSの中心角φの特定処理を省略して送信局Bの位置を推定できる。結果として、推定部33は、送信局Bの位置推定に要する計算リソースを抑制することができる。
なお、本発明は、以下に示す項目によって特定されてもよい。
[項目1-1]
情報処理装置であって、
送信局から送信される電波の電力を検出する複数の電波センサそれぞれの位置座標を前記電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均した電力重心を算出する電力重心算出部と、
前記電力重心を含む領域であるサブエリアを設定するとともに、前記電力重心を回転中心として前記サブエリアを複数の異なる回転角でそれぞれ回転させて設定位置を変更した複数のサブエリアを設定する領域設定部と、を備え、
前記電力重心算出部は、前記複数のサブエリアそれぞれに含まれる複数の前記電波センサそれぞれの位置座標を前記電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均して算出した複数のサブエリア重心を算出し、
前記情報処理装置は、
前記電力重心と、前記電力重心算出部が算出した複数のサブエリア重心それぞれとの距離である重心間距離を算出する距離算出部と、
前記複数のサブエリアそれぞれの前記回転角と前記重心間距離との関係に基づいて、前記電力重心から見た前記送信局の方向を推定する推定部と、をさらに備える、
情報処理装置。
[項目1-2]
前記領域設定部は、線対称の構造を備える形状であり、かつ前記電力重心が線対称の対称軸上に存在する形状の領域を前記サブエリアとして設定する、
項目1-1に記載の情報処理装置。
[項目1-3]
前記領域設定部は、前記電力重心を中心とする扇形又は前記電力重心を頂点とする二等辺三角形の領域を前記サブエリアとして設定する、
項目1-2に記載の情報処理装置。
[項目1-4]
前記推定部は、前記回転角を第1の軸、前記回転角に対応する前記重心間距離を第2の軸とするグラフの対称性に基づいて、前記方向を推定する、
項目1-1から項目1-3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
[項目1-5]
前記推定部は、前記グラフと当該グラフの対称関数との相関が極値を取るときの前記回転角に基づいて、前記方向を推定する、
項目1-4に記載の情報処理装置。
[項目1-6]
プロセッサが、
送信局から送信される電波の電力を検出する複数の電波センサそれぞれの位置座標を前記電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均した電力重心を算出するステップと、
前記電力重心を含む領域であるサブエリアを設定するステップと、
前記電力重心を回転中心として前記サブエリアを複数の異なる回転角でそれぞれ回転させて設定位置を変更した複数のサブエリアを設定するステップと、
前記複数のサブエリアそれぞれに含まれる複数の前記電波センサそれぞれの位置座標を前記電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均して算出した複数のサブエリア重心を算出するステップと、
前記電力重心と、算出した複数の前記サブエリア重心それぞれとの距離である重心間距離を算出するステップと、
前記複数のサブエリアそれぞれの前記回転角と前記重心間距離との関係に基づいて、前記電力重心から見た前記送信局の方向を推定するステップと、を実行する、
情報処理方法。
[項目1-7]
コンピュータに、
送信局から送信される電波の電力を検出する複数の電波センサそれぞれの位置座標を前記電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均した電力重心を算出する機能と、
前記電力重心を含む領域であるサブエリアを設定する機能と、
前記電力重心を回転中心として前記サブエリアを複数の異なる回転角でそれぞれ回転させて設定位置を変更した複数のサブエリアを設定する機能と、
前記複数のサブエリアそれぞれに含まれる複数の前記電波センサそれぞれの位置座標を前記電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均して算出した複数のサブエリア重心を算出する機能と、
前記電力重心と、算出した複数の前記サブエリア重心それぞれとの距離である重心間距離を算出する機能と、
前記複数のサブエリアそれぞれの前記回転角と前記重心間距離との関係に基づいて、前記電力重心から見た前記送信局の方向を推定する機能と、を実現させる、
プログラム。
[項目2-1]
情報処理装置であって、
送信局から送信される電波の電力を検出する複数の電波センサそれぞれの位置座標を前記電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均した電力重心を算出する電力重心算出部と、
前記電力重心から見た前記送信局の方向を推定する推定部と、
前記電力重心を中心とし、前記電力重心から前記方向に向かう線分が中心角の二等分線となる扇形の領域であるサブエリアを設定する領域設定部と、を備え、
前記電力重心算出部は、前記サブエリアに含まれる複数の前記電波センサそれぞれの位置座標を前記電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均して算出したサブエリア重心を算出し、
前記領域設定部は、前記サブエリアの半径が、前記半径の変化量に対する前記電力重心と前記サブエリア重心との距離の変化量の割合が所定の閾量となる閾長さに至るまで前記半径を変化させ、
前記推定部は、半径が前記閾長さである前記サブエリアを、前記送信局が含まれる推定領域として出力する、
情報処理装置。
[項目2-2]
前記領域設定部は、前記サブエリアの中心角が、前記サブエリアに含まれる前記電波センサの数が所定の閾数となる閾角に至るまで前記中心角を減少させ、
前記推定部は、前記電力重心を中心とし、半径が前記閾長さであり、中心角が前記閾角である前記サブエリアを、前記推定領域として出力する、
項目2-1に記載の情報処理装置。
[項目2-3]
前記電力重心算出部は、前記電力重心を中心とし、中心角が前記閾角、半径が前記閾長さのサブエリアに含まれる複数の前記電波センサそれぞれの位置座標を前記電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均して算出したサブエリア重心を算出し、
前記推定部は、前記サブエリアの重心を前記送信局の推定位置として出力する、
項目2-2に記載の情報処理装置。
[項目2-4]
前記推定部は、前記位置座標を規定する2次元XY直交座標系において前記推定領域の電力重心Gの座標を(Xg,Yg)、前記推定領域の半径をrth、前記電力重心Gから前記送信局を見込む前記2次元XY直交座標系における角度をθ、前記送信局の推定位置の座標を(Xb,Yb)をしたとき、前記推定部は、Xbの値をXg+rthcos(θ)、Ybの値をYg+rthsin(θ)と推定する、
項目2-2に記載の情報処理装置。
[項目2-5]
前記所定の閾数は3以上である、
項目2-2から項目2-4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
[項目2-6]
プロセッサが、
送信局から送信される電波の電力を検出する複数の電波センサそれぞれの位置座標を前記電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均した電力重心を算出するステップと、
前記電力重心から見た前記送信局の方向を推定するステップと、
前記電力重心を中心とし、前記電力重心から前記方向に向かう線分が中心角の二等分線となる扇形の領域であるサブエリアを設定するステップと、
前記サブエリアに含まれる複数の前記電波センサそれぞれの位置座標を前記電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均して算出した複数のサブエリア重心を算出するステップと、
前記サブエリアの半径が、前記半径の変化量に対する前記サブエリア重心の変化量の割合が所定の閾量となる閾長さに至るまで前記半径を変化させるステップと、
半径が前記閾長さである前記サブエリアを、前記送信局が含まれる推定領域として出力するステップと、を実行する、
情報処理方法。
[項目2-7]
コンピュータに、
送信局から送信される電波の電力を検出する複数の電波センサそれぞれの位置座標を前記電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均した電力重心を算出する機能と、
前記電力重心から見た前記送信局の方向を推定する機能と、
前記電力重心を中心とし、前記電力重心から前記方向に向かう線分が中心角の二等分線となる扇形の領域であるサブエリアを設定する機能と、
前記サブエリアに含まれる複数の前記電波センサそれぞれの位置座標を前記電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均して算出した複数のサブエリア重心を算出する機能と、
前記サブエリアの半径が、前記半径の変化量に対する前記サブエリア重心の変化量の割合が所定の閾量となる閾長さに至るまで前記半径を変化させる機能と、
半径が前記閾長さである前記サブエリアを、前記送信局が含まれる推定領域として出力する機能と、を実現させる、
プログラム。
1・・・情報処理装置
2・・・記憶部
3・・・制御部
30・・・電力重心算出部
31・・・領域設定部
32・・・距離算出部
33・・・推定部
B・・・送信局

Claims (7)

  1. 情報処理装置であって、
    送信局から送信される電波の電力を検出する複数の電波センサそれぞれの位置座標を前記電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均した電力重心を算出する電力重心算出部と、
    前記電力重心から見た前記送信局の方向を推定する推定部と、
    前記電力重心を中心とし、前記電力重心から前記方向に向かう線分が中心角の二等分線となる扇形の領域であるサブエリアを設定する領域設定部と、を備え、
    前記電力重心算出部は、前記サブエリアに含まれる複数の前記電波センサそれぞれの位置座標を前記電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均して算出したサブエリア重心を算出し、
    前記領域設定部は、前記サブエリアの半径が、前記半径の変化量に対する前記電力重心と前記サブエリア重心との距離の変化量の割合が所定の閾量となる閾長さに至るまで前記半径を変化させ、
    前記推定部は、半径が前記閾長さである前記サブエリアを、前記送信局が含まれる推定領域として出力する、
    情報処理装置。
  2. 前記領域設定部は、前記サブエリアの中心角が、前記サブエリアに含まれる前記電波センサの数が所定の閾数となる閾角に至るまで前記中心角を減少させ、
    前記推定部は、前記電力重心を中心とし、半径が前記閾長さであり、中心角が前記閾角である前記サブエリアを、前記推定領域として出力する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記電力重心算出部は、前記電力重心を中心とし、中心角が前記閾角、半径が前記閾長さのサブエリアに含まれる複数の前記電波センサそれぞれの位置座標を前記電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均して算出したサブエリア重心を算出し、
    前記推定部は、前記サブエリアの重心を前記送信局の推定位置として出力する、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記推定部は、前記位置座標を規定する2次元XY直交座標系において前記推定領域の電力重心Gの座標を(Xg,Yg)、前記推定領域の半径をrth、前記電力重心Gから前記送信局を見込む前記2次元XY直交座標系における角度をθ、前記送信局の推定位置の座標を(Xb,Yb)をしたとき、前記推定部は、Xbの値をXg+rthcos(θ)、Ybの値をYg+rthsin(θ)と推定する、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 前記所定の閾数は3以上である、
    請求項2から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. プロセッサが、
    送信局から送信される電波の電力を検出する複数の電波センサそれぞれの位置座標を前記電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均した電力重心を算出するステップと、
    前記電力重心から見た前記送信局の方向を推定するステップと、
    前記電力重心を中心とし、前記電力重心から前記方向に向かう線分が中心角の二等分線となる扇形の領域であるサブエリアを設定するステップと、
    前記サブエリアに含まれる複数の前記電波センサそれぞれの位置座標を前記電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均して算出した複数のサブエリア重心を算出するステップと、
    前記サブエリアの半径が、前記半径の変化量に対する前記サブエリア重心の変化量の割合が所定の閾量となる閾長さに至るまで前記半径を変化させるステップと、
    半径が前記閾長さである前記サブエリアを、前記送信局が含まれる推定領域として出力するステップと、を実行する、
    情報処理方法。
  7. コンピュータに、
    送信局から送信される電波の電力を検出する複数の電波センサそれぞれの位置座標を前記電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均した電力重心を算出する機能と、
    前記電力重心から見た前記送信局の方向を推定する機能と、
    前記電力重心を中心とし、前記電力重心から前記方向に向かう線分が中心角の二等分線となる扇形の領域であるサブエリアを設定する機能と、
    前記サブエリアに含まれる複数の前記電波センサそれぞれの位置座標を前記電波センサそれぞれが検出した電力で重み付けて平均して算出した複数のサブエリア重心を算出する機能と、
    前記サブエリアの半径が、前記半径の変化量に対する前記サブエリア重心の変化量の割合が所定の閾量となる閾長さに至るまで前記半径を変化させる機能と、
    半径が前記閾長さである前記サブエリアを、前記送信局が含まれる推定領域として出力する機能と、を実現させる、
    プログラム。
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