JP3151068U - 無線センサネットワークシステム - Google Patents

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綱貴 川淵
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Abstract

【課題】 複数個の無線中継機能付きの無線センサ端末を用いたマルチホップによる無線センサネットワークシステムにおいて、移動ノードからの信号を固定ノードで受信したときの電波強度から移動ノードの現存エリアを検出する際の検出精度を高める。【解決手段】 相隣接するエリアA1,A2において、移動ノードTの現存エリアの検出を行う場合に、エリアA1,A2に第1の固定ノードX1,X2及び第2の固定ノードY1,Y2をそれぞれ設ける。第1の固定ノードX1,X2は、移動ノードTを検出可能な無指向性アンテナを具備する無線センサ端末である。第2の固定ノードY1,Y2は、移動ノードTを検出可能な指向性アンテナを具備し、それぞれの検出領域D1,D2が重複しないように配置されている。第2の固定ノードY1,Y2によるエリア検出結果を優先する。【選択図】 図1

Description

本考案は、複数個の無線中継機能付きの無線センサ端末を用いたマルチホップによる無線センサネットワークシステムに関し、より詳しくは、移動ノードとして使用された無線センサ端末に対するエリア検出機能の精度向上に有効な無線センサネットワークシステムに関する。
従来より、遠隔地の情報を人の手を借りずに取得したいという要望がある。例えば所有する店舗やビルの様子、旅行中の自宅、菜園の温度、地盤の緩みなどの情報取得の要望である。このような要望に対し、これまではインターネットが利用されてきた。すなわち、パソコンに上記情報取得のためのセンサを接続し、常時インターネットに接続しておけば、今日でもこのような情報取得は可能である。
しかしながらパソコンは大きく、観測点を増やす場合に限界がある。また、観測点が移動する場合、例えば人の健康状況を遠隔から監視するような場合、大型のパソコンは携帯性に問題がある。更にインターネット接続は設定が必要であるとか、無線LANのカバーエリアが狭いといった問題があり、これも観測点の増加や移動に対する対応を困難にしている。このような状況下で最近開発された技術の一つが、例えば「MOTE(モート)」(登録商標)として知られる小型で自律型の無線センサ端末を用いた無線センサネットワークシステムである(特許文献1)。
この無線センサネットワークシステムにおいては、情報を収集すべき箇所に中継ノードと呼ばれる無線センサ端末が設置される。無線センサ端末は、情報を収集するためのセンサの他に、そのセンサデータを送信する無線送信機能、及び他の無線センサ端末から受信したデータを中継する無線中継機能等を備えている。
なかでも特徴的なのは無線中継機能であり、この機能実現のために、ハードウエアとして、データの送受信を行う無線チップ、及びその無線チップの動作を制御する制御部などを具備しており、自らの無線センサ端末に搭載されたセンサからの情報を送信するのみならず、他の無線センサ端末に搭載されたセンサからの情報を受信して送信する。このような無線中継機能による情報のマルチホップにより、無線センサ端末は大規模の無線メッシュネットワークを構築する。
すなわち、個々の無線センサ端末は、処理能力、無線能力が低くても、前述の無線中継機能、これによるマルチホップにより、個々の能力を遥かに超える能力のネットワークシステムを構築するのである。このため、個々の無線センサ端末は非常に小型かつ安価で低消費電力であり、観測点の増加や移動にも簡単に対応できることになる。この特徴のため、複数の無線センサ端末を用いた無線ネットワークシステムは、海鳥の生態研究などにも用いられ始めている。
そして個々の端末情報は、基地局である無線センサ端末に集められ、これに接続されたパソコンなどのホストコンピュータにより一元管理される。また、そのホストコンピュータがLANやインターネットに接続されることにより、この無線ネットワークシステムにおける端末情報は事実上、世界中どこでも入手することができる。
ところで、このような無線センサネットワークシステムを構築する複数個の無線センサ端末は、基本的には、情報を得ようとすべき特定の各箇所に固定設置される。その一方で研究者、動物、自動車などの移動体に無線センサ端末が所持されることもある。特定箇所に固定設置された無線センサ端末(中継ノード)は固定ノードと呼ばれ、移動体に所持された無線センサ端末(中継ノード)は移動ノードと呼ばれている。
固定ノード群の中に移動ノードが混在したシステムの二次的機能として、移動ノードが現在存在するエリアを検出するエリア検出機能がある。これは、固定ノード群中を移動ノードが移動する場合、移動ノードが送信する信号を受信した固定ノードが、受信電波強度の情報を基地局へ送信し、基地局に接続されたコンピュータが、固定ノードが受信した信号の電波強度の強弱から、移動ノードの存在エリアを検出するというものである。
この移動ノードに対するエリア検出機能の原理を図9により説明する。現存位置の検出対象である移動ノードが、ターゲットノードTである。設置位置が既知である複数の固定ノードXa〜Xdに対しては、自身を中心とする円形のエリアが設定されている。固定ノードXa〜Xdの各円形のエリアは送受信域であり、移動ノードTに対する検出領域でもある。固定ノードXa〜Xdの検出領域が円形であるのは、無線中継機能実現のために、送受信用のアンテナとして無指向性アンテナを使用しているからである。同様に、移動ノードTは無指向性のアンテナにより周囲に均等な電波強度で信号を送信する。移動ノードTを中心とする複数の同心円は電波強度分布を表している。
図9の場合、移動ノードTから送信された信号は、周囲の固定ノードXa〜Xdに受信される。固定ノードXa〜Xdは、受信された信号の電波強度を基地局へ送信する。基地局に接続されたホストコンピュータで電波強度が比較され、最も電波強度が大きい固定ノードのエリアが、移動ノードTの現存エリアであると判定される。ここでは、移動ノードTは左上の固定ノードXaに最も近く、固定ノードXaにおける受信電波強度が最も大きいことから、固定ノードXaのエリア内にターゲットノードTが存在していると判定される。
このような無線センサネットワークシステムにおけるエリア検出機能の問題点の一つとして、固定ノードの設置箇所の電波環境に起因するエリアの誤検出がある。この問題点を図10により説明する。
図10では、2つのエリアA1,A2が隣接している。2つのエリアA1,A2は、ここでは隣接する2つの部屋であり、移動ノードTを携帯する人が隔壁Bに設けられたドアなどを通って相互に往来可能な構造になっている。2つのエリアA1,A2には、固定ノードX1,X2がそれぞれ設置されており、固定ノードX1,X2によって、ターゲットノードである移動ノードTがエリアA1,A2のいずれに存在するかが図10では判断される。
エリアA1においては、固定ノードX1がエリアA1の中央部に設置されており、その円形の検出領域C1はエリアA1を完全にカバーする。同様に、エリアA2においては、固定ノードX2がエリアA2の中央部に設置されており、その円形の検出領域C2はエリアA2を完全にカバーする。固定ノードX1,X2の検出領域C1,2が円形であるのは、前述したとおり、無線中継機能実現のために、送受信用のアンテナとして無指向性アンテナを使用しているからである。無指向性アンテナを使用することにより、各ノードは全方向からの信号を受信し、また全方向へ信号を送信することにより、無線中継機能を実現する。
そして、通常はターゲットノードである移動ノードTがエリアA1に存在していれば、当該エリアA1に設置されている固定ノードX1が、移動ノードTからの電波を強く受けるので、固定ノードX1,X2間で移動ノードTからの受信電波強度を比較することにより、移動ノードTがエリアA1に存在していることが判明する。反対に、移動ノードTがエリアA2に存在していれば、当該エリアA2に設置されている固定ノードX2が、移動ノードTからの電波を強く受けるので、固定ノードX1,X2間で移動ノードTからの受信電波強度を比較することにより、移動ノードTがエリアX2に存在していることが判明する。
しかしながら、エリアA1に配置された固定ノードX1の検出領域C1と、エリアA2に配置された固定ノードX2の検出領域C2とは、無線中継機能実現のために重複している。このため、移動ノードTは、固定ノードX2,Y2とのいずれとも通信可能である。このような状態であるため、エリアA1,A2の構造や仕切り壁Bの材質などによっては、移動ノードTがエリアA1に存在しているにもかかわらず、エリアA2に設置された固定ノードX2の方が、移動ノードTからの電波を強く受けることがあり、その結果、移動ノードTがエリアA2に存在しているとの誤った判断を下してしまう危険性があった。
すなわち、従来の無線センサネットワークシステムにおけるエリア検出機能にあっては、固定ノードが周囲の電波環境の影響を受けることにより、移動ノードに対するエリア検出機能が正常に機能しない場合があった。
特開2007−14471号公報
本考案の目的は、移動ノードからの信号を固定ノードが受信したときの受信電波強度の違いから移動ノードのエリア検出を行う場合に、固定ノード周囲の電波環境による悪影響を受けることなく、移動ノードの現存エリアを正確に検出することができる無線センサネットワークシステムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本考案の無線センサネットワークシステムは、複数個の無線中継機能付きの無線センサ端末を用いたマルチホップによる無線センサネットワークシステムであって、前記無線センサ端末として、相隣接する複数のエリア内を移動可能な移動ノードと、当該エリア内に設けられて前記移動ノードを検出可能な無指向性アンテナを具備する第1の固定ノードと、当該エリア内に設けられて前記移動ノードを検出可能な指向性アンテナを具備する第2の固定ノードとを有している。
無指向性アンテナを具備する第1の固定ノードの検出領域は、周囲に障害物がなければ、基本的に当該固定ノードを中心とする円形である。一方、無指向性アンテナを具備する第2の固定ノードの検出領域は、当該固定ノードから特定の方向に指向性がある長円形である。このため、第2の固定ノードを併用すれば、相互間の距離を大きくせずとも、検出領域の重複を回避することができる。検出領域の重複を回避することができれば、周囲の電波環境に関係なく移動ノードが現存するエリアの誤検出を防止することができる。
第2の固定ノードの典型的な配置形態は、往来自在な相隣接する2つのエリアに、移動ノードを検出する第2の固定ノードの検出領域が非重複となるように、当該第2の固定ノードをそれぞれのエリアに配置するというものである。これにより、移動ノードが何れのエリアに存在するかが正確に検出される。
第2の固定ノードは特定エリアに単独で配置することができるが、第1の固定ノードと共に配置することができる。特定エリアに第2の固定ノードのみを配置した場合、検出領域が重複しない空白部分が生じるおそれがあり、そうなると本来の無線中継機能に支障が生じるおそれがある。
この問題に対しては、同一エリア内に第1の固定ノードと第2の固定ノードとを設けておけばよい。そうすれば、検出領域の空白部分の発生を防止でき、無線中継機能に支障が生じる事態を回避できる。第1の固定ノードと第2の固定ノードとの間で、移動ノードのエリア検出結果に違いが生じた場合は、第2の固定ノードの方を優先すればよく、そうすることによりエリアの誤検出も防止できる。或いは、第2の固定ノードと共に同一エリアに配置される第1の固定ノードを無線中継機能のみに限定し、移動ノードのエリア検出に使用しないことでも、無線中継機能を維持しつつ移動ノードのエリア誤検出の問題を防止できる。
本考案の無線センサネットワークは、当該無線センサネットワークシステムを構成する無線センサ端末として、相隣接する複数のエリア内を移動可能な移動ノードと、当該エリア内に設けられて前記移動ノードを検出可能な無指向性アンテナを具備する第1の固定ノードと、前記移動ノードを検出可能な指向性アンテナを具備する第2の固定ノードとを有し、第2の固定ノードの活用により、固定ノードの検出領域の重複を防止できる。したがって、固定ノード周囲の電波環境による悪影響を受けることなく、移動ノードの現存エリアを正確に検出することができる。
本考案の一実施形態を示す無線センサネットワークシステムの概略構成図である。 同無線センサネットワークシステムに使用される無線センサ端末の概略構成図である。 同無線センサネットワークシステムの基本動作を、信号の送信受信タイミングについて示すタイムチャートである。 同無線センサネットワークシステムにおける移動ノードの動作の詳細を示すフローチャートである。 同無線センサネットワークシステムにおける固定ノードの動作の詳細を示すフローチャートである。 同無線センサネットワークシステムにおける基地局の動作の詳細を示すフローチャートである。 同無線センサネットワークシステムにおけるコンピュータ側の動作の詳細を示すフローチャートである。 無線センサネットワークにおけるエリア検出原理を示す模式図である。 本考案の他の実施形態を示す無線センサネットワークシステムの概略構成図である。 無線センサネットワークにおけるエリア検出機能の問題点を示す模式図である。
以下に本考案の実施形態を詳細に説明する。
本実施形態の無線センサネットワークシステムは、多数の地点における気温、湿度、その他の各種データを収集するために、多数個の無線センサ端末を使用する。
各無線センサ端末は、図2に示すように、温度、湿度等の各種情報を収集するためのセンサ1と、収集されたデータを処理して各種の演算処理を行う制御部としてのMPU2と、MPU2での演算処理のために時間データを与えるタイマー3と、MPU2からの指示に従って無線による送受信を行う無線チップ4と、MPU2における演算処理手順を格納するROM5と、MPU2における演算処理ためにデータの授受を行うRAM6などを備えている。7は前記無線チップ4のアンテナである。
このような多数個の無線センサ端末は、既知の地点に固定設置される固定ノードと、人、動物、車両などの移動体に装着される移動ノードと、固定ノード及び移動ノードを統括する基地局とに分類され、無線センサ端末の大部分は固定ノードである。基地局は基本的にシステム毎に1個であり、コンピュータと接続されている。このコンピュータは基地局を介して収集される固定ノード及び移動ノードからの諸情報を解析する。情報解析の一つが、移動ノードの現存エリアの検出である。
本実施形態の無線センサネットワークシステムは、このような無線センサネットワークシステム内の特に、移動ノードのエリア検出が不正確となる箇所に工夫を講じたものであり、ここにおける対象箇所は、図1に示すように、相隣接すると共に相互に往来可能なエリアA1,A2である。このようなエリアA1,A2は、例えば当該エリアA1と当該エリアA2とを往来自在とするドアを有する仕切り壁Bを介して相隣接する矩形状の部屋等であるが、これに限定されず、ドアを有する柵等を介して相隣接する広場等であってもよい。
エリアA1,A2には、それぞれ第1の固定ノードX1,X2が当該エリアA1,A2の略中央に位置して配置されている。第1の固定ノードX1,X2は、無線チップのアンテナ7(図2)として、各々の固定ノードX1,A2を中心とした同心円状の検出領域C1,C2を有する無指向性アンテナを具備している。第1の固定ノードX1,X2の配置位置については、第1の固定ノードX1,X2の検出領域C1,C2がエリアA1,A2を効率的にフォローするために、前述のように当該エリアA1,A2の略中央であることが好ましいが、これに限定されず他の場所でもよい。
エリアA1,A2には又、それぞれ第2の固定ノードY1,Y2が設けられている。第2の固定ノードY1,Y2は、無線チップのアンテナ7(図2)として、当該固定ノードY1,Y2から特定方向に指向性のある検出領域D1,D2を有する指向性アンテナを具備している。そして、第2の固定ノードY1,Y2は、エリアA1,A2のそれぞれに、仕切り壁Bを隔てて互いの検出領域D1,D2が非重複に相反する方向となると共に、第1の固定ノードX1,X2が検出領域D1,D2内に入るように、仕切り壁Bの中央付近に設置されている。
第2の固定ノードY1,Y2は、本実施形態では前述のように設置したが、これ以外にもエリアA1,A2の各角部に当該第2の固定ノードY1,Y2を設置して当該角部から対角方向に検出領域D1,D2に向けるようにしてもよい。更に、検出領域D1,D2が非重複であり、他の第1の固定ノードが当該検出領域D1,D2に入れば、その他の配置形態であってもよい。
移動ノードTは、特定の人(人は不図示)の位置を検出するために、当該人が携帯している。ここでは、移動ノードTがエリアA1,A2の何れに存在するかが検出される。
この検出ために、移動ノードTは信号を送信し、その信号は周囲の第1の固定ノードX1,X2及び第2の固定ノードY1,Y2に受信される。第1の固定ノードX1,X2及び第2の固定ノードY1,Y2は、受信された信号の電波強度を基地局へ送信する。基地局に接続されたコンピュータは、基地局を介して収集される第1の固定ノードX1,X2及び第2の固定ノードY1,Y2からの諸情報を解析する。情報解析の一つは、前述したとおり、移動ノードTの現存エリアの検出、すなわち移動ノードTがエリアA1,A2の何れに存在しているかを判定することである。
このような無線センサネットワークの基本機能を図3のタイムチャートにより説明する。図3は第1の固定ノードX1,X2、第2の固定ノードY1,Y2及び移動ノートTにおける無線チップ4の基本動作、すなわち送信受信動作を示している。無線チップ4の送信受信動作がROM5に格納された処理手順に基づきMPU2が実行することは前述したとおりである。
移動ノードTは、第1の固定ノードX1,X2及び第2の固定ノードY1,Y2に対して所定時間T1毎に規則的な電波送信(ビーコン送信)を行う。一方、第1の固定ノードX1,X2及び第2の固定ノードY1,Y2は、基地局へ所定時間T2毎にパケット送信を行う。このパケットは、移動ノードTからのビーコン送信に関する情報、具体的には送信先である移動ノードTのID情報、受信した電波の強度情報等であり、本来のセンサ情報も含む。このパケット送信時以外は、第1の固定ノードX1,X2及び第2の固定ノードY1,Y2は受信待機状態にあり、移動ノードTからのビーコンパケットを随時、受信する。
基地局は、第1の固定ノードX1,X2及び第2の固定ノードY1,Y2から送信された移動ノードTについてのデータをコンピュータに有線で送信する。コンピュータは、第1の固定ノードX1,X2及び第2の固定ノードY1,Y2から送信された移動ノードTについての情報、特に受信電波強度情報に基づいて、移動ノードTがエリアA1,A2のいずれに存在するかを検出する。
以下に、エリア検出動作の詳細を、図4〜図7のフローチャートにより、移動ノード、第1の固定ノード、第2の固定ノード、基地局、コンピュータの順に説明する。
まず、移動ノードTにおいては、図4に示すように、ステップS11で移動ノードTの電源がオン状態とされると、ステップS12で無線チップ4はスリープ状態になる。これと共に、ステップS13でビーコン送信用のタイマー3ー1がスタートする。ステップS14でタイマー3ー1で計測される時間が設定時間(図3中のT1)に到達するか否かが判定される。計測時間が設定時間T1に到達しないときはステップS14に戻る。計測時間が設定時間T1に到達すると、ステップS15でビーコンパケットか送信され(図3中のビーコン送信)、ステップS14に戻る。
このような移動ノードTでの制御動作により、移動ノードTは所定の時間間隔T1でビーコンパケットを送信する(図3参照)。
次に、第1の固定ノードX1,X2及び第2の固定ノードY1,Y2における制御動作を図5により説明する。第1の固定ノードX1,X2及び第2の固定ノードY1,Y2における制御動作は全て同じである。
ステップS21で第1の固定ノードX1,X2及び第2の固定ノードY1,Y2の電源がオン状態とされると、ステップS22で無線チップ4は受信待機状態となる。次にステップS23で、基地局へのパケット送信用のタイマー3ー2が計時動作を開始する。ステップS24で、計測時間が設定時間(図3中のT2)に到達したか否かが判定される。計測時間が設定時間T2に到達しないときはステップS24に戻る。計測時間が設定時間T2に到達したならば、ステップS25に移行し、基地局へパケット送信が行われる。ここにおけるパケットは、移動ノードTから受信したビーコンパケットに関する情報、具体的には移動ノードTのID情報、電波強度等の移動ノード情報であり、本来のセンサ情報も含む。基地局への送信後はステップS24に戻る。
これにより、第1の固定ノードX1,X2及び第2の固定ノードY1,Y2は、所定の時間間隔T2で基地局へ移動ノード情報のパケット送信を行う(図3参照)。
第1の固定ノードX1,X2及び第2の固定ノードY1,Y2では又、次の2つの割り込み処理が行われる。第1の割り込み処理は、移動ノードTからビーコンパケットを受信したときの処理である。この処理では、ステップS31で移動ノードTからビーコンパケットを受信すると、ステップS32に移行し、その移動ノードTのID情報、受信電波強度情報を一旦、基地局への送信パケットへ格納する。基地局への送信パケットに格納された移動ノード情報が、センサ情報等と共に所定時間T2ごとに基地局へ送信されることは、前述したとおりである。
第2の割り込み処理は中継処理であり、より詳しくは、他の固定ノード(自分の子ノード)から更に別の固定ノード(自分の親ノード)への移動ノード情報パケットの中継処理である。この処理では、ステップS35で他の固定ノード(自分の子ノード)から基地局へ送信するべき移動ノード情報、センサ情報等のパケットを受信したとき、ステップS36に移行し、受信した移動ノード情報パケットを自分の親ノードへ送信する。この中継処理は随時、実行される。子ノード、親ノードは個々の固定ノードに規定されている中継対象ノードのことであり、個々の固定ノードは子ノードとして規定されている固定ノードからの移動ノード情報パケットのみを、親ノードとして規定されている固定ノードへのみ中継する。
次に、基地局における制御動作を図6により説明する。
ステップS41で基地局の電源がオン状態とされると、ステップS42で無線チップ4が受信待機状態となる。そしてステップS43で、第1の固定ノードX1,X2及び第2の固定ノードY1,Y2からのパケットが受信された否かが判定される。第1の固定ノードX1,X2及び第2の固定ノードY1,Y2からのパケットが受信されないときはステップS43に戻る。第1の固定ノードX1,X2及び第2の固定ノードY1,Y2からのパケットが受信されると、ステップS44に移行し、受信したパケット内の情報がコンピュータへ有線で送信される。コンピュータへの情報送信が終わるとステップS43に戻る。
コンピュータへ送信される情報は、前述したとおり、移動ノードTのID情報、受信電波強度情報等である。移動ノード情報を受信したコンピュータは、その受信情報に基づいて、移動ノードTのエリア検出を行う。
最後に、コンピュータにおける処理動作、特に移動ノードTのエリア検出についての処理動作を図7により説明する。
ステップS51でエリア検出処理が開始されると、ステップS52で検出エリア判定用のタイマー3ー3がスタートする。ステップS53で、基地局から移動ノード情報パケットが受信されると、ステップS54に移行する。ステップS54では、移動ノードTからのビーコンパケットを受信した第1の固定ノードX1,X2及び第2の固定ノードY1,Y2のそれぞれにつき、固定ノードが受信した移動ノードTからの電波強度を、移動ノードTごとに分類する。
次に、ステップS55で、タイマー3ー3による計測時間が、第1の固定ノードX1,X2及び第2の固定ノードY1,Y2から基地局への移動ノード情報の送信間隔T2(図4)に到達したか否かが判定され、送信間隔T2(図3)に到達していないときはステップS53に戻る。送信間隔T2(図3)に到達したときはステップS56に移行する。ステップS56では、各移動ノードTごとに、各固定ノードでの受信電波強度を分類する。各固定ノード毎の受信電波強度の分類が終わると、ステップS57に移行する。
ステップS57では、第1の固定ノードX1,X2のうちの受信電波強度の強い固定ノードを選択する。すなわち、第1の固定ノードX1,X2のうち、エリアA1,A2のどちらのエリアに設置されている固定ノードでの受信電波強度が大きいかを判断する。次にステップS58で、第2の固定ノードY1,Y2のうちの受信電波強度の強い固定ノードを選択する。すなわち、第2の固定ノードY1,Y2のうち、エリアA1,A2のどちらのエリアに設置されている固定ノードの受信電波強度が大きいかを判断する。
これが終わるとステップS59に移行し、ステップS57での判断結果とステップS58での判断結果が同じか否かが判断される。ステップS57での判断結果とステップS58での判断結果が同じであれば、ステップS60に移行し、その判断結果にしたがって、受信電波強度の強い第1の固定ノード及び第2の固定ノードが配置されているエリアを、移動ノードTが存在するエリアとし、ステップS53に戻る。
ステップS57での判断結果とステップS58での判断結果が相違する場合は、ステップS61に移行し、ステップS61でステップS58での判断結果を優先する。すなわち、第2の固定ノードY1,Y2のうちの受信電波強度の強い方が配置されているエリアを、移動ノードTが存在するエリアとし、ステップS53に戻る。
第2の固定ノードY1,Y2は、無線チップ4のアンテナ7として、検出領域D1,D2が重複しないように配置された指向性アンテナを具備しているので、移動ノードTが存在するエリアの検出については、誤検出を生じるおそれがない。
図1で具体的に説明するならば、移動ノードTはエリアA1に存在しており、エリアA1に配置された第2の固定ノードY1の検出領域D1内に存在し、エリアA2に配置された第2の固定ノードY2の検出領域D2からは遠く離れている。一方、第1の固定ノードX1,X2の検出領域C1,C2は当該固定ノードX1,X2を中心とする同心円状の円形であり、それぞれがエリアA1,A2を完全にカバーする結果、移動ノードTは第1の固定ノードX1,X2の検出領域C1,C2内の何れにも重複して存在する。このため、周囲の電波環境によっては第1の固定ノードX1,X2での受信電波強度からの検出では誤検出が生じるおそれがあるが、第2の固定ノードY1,Y2での電波受信強度を優先することにより、この誤検出は防止される。
他方、エリアA1,A2に第2の固定ノードY1,Y2を検出領域C3,C4が重複しないように配置すると、検出領域の空白域が生じ、本来の無線中継機能に支障を生じるおそれがあるが、エリアA1,A2に第1の固定ノードX1,X2を配置して、それらの検出領域C1,C2でエリアA1,A2を完全にカバーし、そのエリアA1,A2内に第2の固定ノードY1,Y2が含まれているので、本来の無線中継機能に支障を生じるおそれもない。
なお、上記実施形態では、エリアA1,A2に配置された第1の固定ノードX1,X2にも移動ノードTのエリア検出機能をもたせたが、エリアA1,A2におけるエリア検出は第2の固定ノードY1,Y2のみで行い、第1の固定ノードX1,X2は無線中継機能専用としてもよい。
上記実施形態では又、エリアA1,A2に第1の固定ノードX1,X2及び第2の固定ノードY1,Y2を配置したが、本来の無線中継機能に支障を生じなければ、図8に示すように、エリアA1,A2に第2の固定ノードY1,Y2のみを配置することも可能である。
A1,A2 エリア
B 仕切り壁
X1,X2 第1の固定ノード
Y1,Y2 第2の固定ノード
T 移動ノード
C1,C2,D1,D2 検出領域
1 センサ
2 MPU
3 タイマー
4 無線チップ
5 ROM
6 RAM
7 アンテナ

Claims (3)

  1. 複数個の無線中継機能付きの無線センサ端末を用いたマルチホップによる無線センサネットワークシステムであって、前記無線センサ端末として、相隣接する複数のエリア内を移動可能な移動ノードと、当該エリア内に設けられて前記移動ノードを検出可能な無指向性アンテナを具備する第1の固定ノードと、前記移動ノードを検出可能な指向性アンテナを具備する第2の固定ノードとを有する無線センサネットワークシステム。
  2. 請求項1に記載の無線センサネットワークシステムにおいて、往来自在な相隣接する2つのエリアに、前記移動ノードを検出する第2の固定ノードの検出領域が非重複となるように、当該第2の固定ノードを前記2つのエリアのそれぞれに配置する無線センサネットワークシステム。
  3. 請求項1又は2に記載の無線センサネットワークシステムにおいて、前記第1の固定ノードと第2の固定ノードとが同一のエリアに設けられる無線センサネットワークシステム。
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