JP2019069638A - パーキングロック機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】パーキングポールのロック爪をパーキングギヤと噛み合わせるときの挙動が不安定になることを抑制できるパーキングロック機構を提供する。【解決手段】パーキングポール52のロック爪50が形成される部位のうち、非ロック状態からロック状態に切り替わるときのカム54の進行方向の前側に形成されているP2面が、その進行方向に向かって膨らむため、パーキングポール52の重心G1の位置と、カム54からパーキングポール52に入力される荷重Fの作用線Xとの距離を短くすることができる。よって、パーキングポール52の板の厚みの増加に伴う、パーキングポール52に作用する回転モーメントの増加が抑制される。結果として、パーキングポール52の傾きが抑制されるため、ラチェット挙動が不安定になることを抑制することができる。【選択図】図7

Description

本発明は、車両に備えられるパーキングロック機構の構造に関するものである。
駆動輪に機械的に連結されている回転部材に一体的に設けられているパーキングギヤと、そのパーキングギヤと噛合可能なロック爪を有し、そのロック爪がパーキングギヤと噛み合うことでパーキングギヤを回転不能にロックするためのパーキングポールと、前記パーキングポールに接触し、パーキングギヤの回転軸線に対して平行に移動することでパーキングポールを回動させるカムと、カムをパーキングギヤの回転軸線の方向に往復運動させるアクチュエータとを、備えたパーキングロック機構がよく知られている。また、特許文献1には、パーキングロック機構を構成するパーキングポール(特許文献1においてラチェット1)のうち、ロック爪(ラチェット歯)が形成される部位の板の厚みを、パーキングポールの他の部位の厚みよりも厚くした構成が開示されている。詳細には、ロック爪が形成される部位のうち、カムがパーキングロック機構のロック側に移動するときの進行方向の後側の面が膨らむことで、板の厚みが厚くなっている。
特開2011−20671号公報 特開2012−218071号公報 特開2011−183449号公報 実開昭61−147656号公報
ところで、特許文献1のようにパーキングポールのロック爪が形成される部位の板の厚みが厚くなることで、パーキングポールの重心の位置が変化し、その重心の位置とカムからパーキングポールに入力されるカム荷重の作用線との距離が大きくなることで、パーキングポールに作用する回転モーメントが増加する虞がある。結果として、パーキングポールに傾きが生じやすくなり、パーキングポールのロック爪をパーキングギヤと噛み合わせるときの挙動が不安定になる虞がある。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、パーキングポールのロック爪をパーキングギヤと噛み合わせるときの挙動が不安定になることを抑制できるパーキングロック機構を提供することにある。
第1発明の要旨とするところは、(a)駆動輪に機械的に連結されている回転部材に一体的に設けられているパーキングギヤと、(b)そのパーキングギヤに噛合可能なロック爪が形成され、回動することによって、前記ロック爪と前記パーキングギヤとが噛み合うロック状態と、前記ロック爪と前記パーキングギヤとの噛合が解除される非ロック状態とに切り替える板状のパーキングポールと、(c)前記パーキングポールと接触するカムを有し、そのカムを前記パーキングギヤの回転軸線に対して平行に移動することで、前記パーキングポールを回動させるカム機構と、を含み、(d)前記パーキングポールの前記ロック爪が形成される部位は、前記パーキングポールの他の部位に比べて板の厚みが厚く形成されているパーキングロック機構であって、(e)前記パーキングポールの前記ロック爪が形成される部位では、前記非ロック状態から前記ロック状態に切り替わるときの前記カムの進行方向の前側に形成されている面が、その進行方向側に膨らんでいることを特徴とする。
また、第2発明の要旨とするところは、第1発明のパーキングロック機構において、前記パーキングポールを、前記非ロック側に付勢するリターンスプリングを備えることを特徴とする。
また、第3発明の要旨とするところは、第1発明または第2発明のパーキングロック機構において、(a)前記カムには、円錐状のテーパ面が形成され、(b)前記非ロック状態から前記ロック状態に切り替わるときの前記カムの進行方向の後側に位置する、前記パーキングポールの面には、前記カムの前記テーパ面が接触するテーパ状の切欠が形成されていることを特徴とする。
また、第4発明の要旨とするところは、第1発明から第3発明の何れか1のパーキングロック機構において、(a)前記カム機構は、前記カムと、前記パーキングギヤの回転軸線に対して平行に移動し、前記カムが取り付けられるパーキングロッドと、前記カムを前記パーキングロッドの先端側に付勢するカムスプリングと、を有し、(b)前記カムは、前記パーキングロッドにそのパーキングロッドに対して軸方向への相対移動可能に挿し通され、且つ、前記カムスプリングによって前記パーキングロッドの先端側に付勢されており、(c)前記パーキングロッドの先端には、前記カムと当接し、そのカムの移動を規制する大径部が形成されていることを特徴とする。
第1発明のパーキングロック機構によれば、パーキングポールのロック爪が形成される部位のうち、非ロック状態からロック状態に切り替わるときのカムの進行方向の前側に形成されている面が、その進行方向側に膨らんでいるため、カムの進行方向の後側に形成されている面が膨らんでいる場合に比べて、パーキングポールの重心の位置と、カムからパーキングポールに入力されるカム荷重の作用線との距離を短くすることができる。よって、パーキングポールの板の厚みの増加に伴う、パーキングポールに作用する回転モーメントの増加が抑制される。結果として、パーキングポールの傾きが抑制されることで、ロック爪がパーキングギヤと噛み合うときの挙動が不安定になることを抑制することができる。
また、第2発明のパーキングロック機構によれば、パーキングポールを非ロック側に付勢するリターンスプリングを備えるため、運転者の意図しないロック状態への切り替わりを防止することができる。
また、第3発明のパーキングロック機構によれば、カムのテーパ面にパーキングポールの切欠が当接するため、カムがロック状態側に移動した際には、パーキングポールを滑らかに回動させることができる。
また、第4発明のパーキングロック機構によれば、パーキングギヤが、パーキングポールのロック爪と正常に噛み合わない回転位置にあると、パーキングポールの回動が規制されるが、このときカムスプリングが圧縮されることで、パーキングロッドの軸方向への動きが許容される。また、この状態でパーキングギヤが回転し、パーキングギヤとロック爪とが噛合可能な回転位置になると、カムスプリングの付勢力によってパーキングポールが速やかに回動し、パーキングギヤとロック爪とが速やかに噛み合わされる。
本発明が適用されたハイブリッド車両の概略構成を示す骨子図である。 図1のパーキングロック機構の構成図である。 図2のパーキングロック機構が正常に噛み合った状態を示す図である。 図2のパーキングロック機構が噛み合わない状態を示す図である。 パーキングポールの斜視図である。 パーキングポールの平面図である。 パーキングロック機構が作動したときにカムから入力されるカム荷重と、パーキングポールの重心との関係を示す図である。 本実施例のパーキングロック機構の組付の際に、誤って従来のパーキングポールを組み付けてしまった場合の組付後の状態を示す図である。 従来のパーキングロック機構の組付の際に、誤って本実施例のパーキングポールを組み付けてしまった場合の組付後の状態を示す図である。
本明細書において、パーキングロック機構のパーキングポールのロック爪とパーキングギヤの噛合歯とが噛み合う側を、パーキングロック機構のロック側といい、パーキングポールのロック爪とパーキングギヤの噛合歯との噛合が解除される側を、パーキングロック機構の非ロック側という。また、パーキングロック機構がロック側に作動することで、パーキングポールのロック爪とパーキングギヤの噛合歯とが噛み合う状態をロック状態といい、パーキングロック機構が非ロック側に作動することで、パーキングポールのロック爪とパーキングギヤの噛合歯との噛合が解除される状態を非ロック状態という。
また、本明細書において、パーキングロック機構をロック側に作動させてパーキングポールのロック爪とパーキングギヤの噛合歯とが正常に噛み合った状態を噛合状態といい、パーキングロック機構をロック側に作動させても、パーキングポールのロック爪とパーキングギヤの噛合歯とが噛み合わない状態を非噛合状態という。よって、パーキングロック機構のロック状態と噛合状態とは実質的に同じ意味となるが、パーキングロック機構の非ロック状態と非噛合状態とは、意味が異なる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用されたハイブリッド車両10(以下、車両10という)の概略構成を説明する骨子図である。図1において、車両10は、走行用の駆動源としてのエンジン12と、動力伝達装置32とを備えている。動力伝達装置32は、エンジン12から出力される動力を第1電動機MG1およびカウンタドライブギヤ14(以下、ドライブギヤ14)へ分配するための動力分配機構16と、ドライブギヤ14およびそのドライブギヤ14と噛み合うカウンタドリブンギヤ18(以下、ドリブンギヤ18という)から構成されるカウンタギヤ対20と、ドリブンギヤ18にリダクションギヤ22を介して動力伝達可能に連結されている第2電動機MG2と、デフドライブギヤ24およびデフドリブンギヤ26から構成されるファイナルギヤ対28と、差動歯車装置30(終減速機)と、左右一対の車軸34とを、含んで構成されている。この動力伝達装置32は、車両10において横置きされるFF(フロントエンジン・フロントドライブ)型車両に好適に用いられる。ドリブンギヤ18とデフドライブギヤ24とは、一体回転するように構成されている。
このように構成される動力伝達装置32にあっては、エンジン12の動力が、動力分配機構16およびドライブギヤ14を介してドリブンギヤ18に伝達されるとともに、第2電動機MG2の動力が、リダクションギヤ22を介してドリブンギヤ18に伝達され、そのドリブンギヤ18からファイナルギヤ対28、差動歯車装置30、左右一対の車軸34(ドライブシャフト、D/S)を順次介して左右一対の駆動輪36に動力が伝達される。また、エンジン12と動力分配機構16との間には、トルク変動を吸収するダンパ装置38が介挿されている。
動力分配機構16は、サンギヤS、ピニオンギヤP、そのピニオンギヤPを自転および公転可能に支持するキャリヤCA、およびピニオンギヤPを介してサンギヤSと噛み合うリングギヤRを、回転要素として備える公知のシングルピニオンギヤ型の遊星歯車装置から構成されている。サンギヤSは第1電動機MG1に動力伝達可能に連結され、キャリヤCAはエンジン12に動力伝達可能に連結され、リングギヤRはドライブギヤ14に動力伝達可能に連結されている。これより、サンギヤS、キャリヤCA、およびリングギヤRは、それぞれ相互に相対回転可能となることから、エンジン12の動力が第1電動機MG1およびドライブギヤ14に分配される。また、動力分配機構16は、例えば無段変速状態(電気的CVT状態)とされて、エンジン12の所定回転に拘わらずドライブギヤ14に連結されたリングギヤRの回転が連続的に変化させられる電気的な無段変速機として機能する。つまり、動力分配機構16およびその動力分配機構16を備えた動力伝達装置32は、差動用電動機として機能する第1電動機MG1の運転状態が制御されることにより、動力分配機構16の差動状態が制御される電気式差動部(電気式無段変速部)として機能する。
また、ドライブギヤ14と並んでパーキングロック機構46が設けられている。パーキングロック機構46は、ドライブギヤ14を回転停止させることにより駆動輪36を回転停止させる。なお、ドライブギヤ14は、カウンタギヤ対20、ファイナルギヤ対28、差動歯車装置30、および左右の車軸34を介して駆動輪36に機械的に連結されていることから、ドライブギヤ14が回転停止させられると駆動輪36についても回転停止させられる。このドライブギヤ14が、本発明の回転部材に対応している。
図2は、図1のパーキングロック機構46の全体構成を示す図である。パーキングロック機構46は、ドライブギヤ14に一体的に設けられているパーキングギヤ48と、パーキングギヤ48と噛合可能なロック爪50が形成されているパーキングポール52と、パーキングポール52と接触するカム54(図3参照)を有し、カム54をパーキングギヤ48の回転軸線CL(以下、軸線CL)に対して平行に移動することでパーキングポール52を回動させるカム機構56と、カム機構56を駆動するアクチュエータ58とを、含んで構成されている。
パーキングギヤ48には、パーキングポール52のロック爪50と噛み合うための噛合歯48aが周方向に等角度間隔で複数個形成されている。噛合歯48aがロック爪50と噛み合うと、パーキングギヤ48およびドライブギヤ14が回転停止させられ、ドライブギヤ14に機械的に連結されている駆動輪36についても回転停止させられる。
パーキングポール52は、パーキングギヤ48の噛合歯48aと噛合可能なロック爪50が形成されている長手方向に伸びる板状の部材である。パーキングポール52は、軸線CLと平行な回動軸60を中心にして回動可能に構成されており、パーキングポール52が、図2に示す矢印A側に回動するとロック爪50と噛合歯48aとが噛み合わされてロック状態に切り替えられ、矢印B側に回動するとロック爪50と噛合歯48aとの噛合が解除される非ロック状態に切り替えられる。このように、パーキングポール52は、回動させられることによって、ロック爪50とパーキングギヤ48の噛合歯48aとが噛み合うロック状態と、ロック爪50とパーキングギヤ48の噛合歯48aとの噛合が解除される非ロック状態と、に切り替える機能を有している。
次に、カム機構56の構造について説明する。図3は、パーキングロック機構46において、パーキングポール52のロック爪50とパーキングギヤ48の噛合歯48aとが噛み合った状態(噛合状態、ロック状態)を示し、図4は、パーキングロック機構46において、パーキングポール52のロック爪50とパーキングギヤ48の噛合歯48aとが正常に噛み合わない状態(非噛合状態)を示している。図3、図4の紙面左側が、それぞれパーキングギヤ48、パーキングポール52、およびカム機構56を、軸線CLの方向から見た図に対応し、図3、図4の紙面右側が、それぞれカム機構56(断面図)およびアクチュエータ58に対応している。なお、図3、図4の紙面上方が、車両10において鉛直上方に対応している。図3、4に示すように、パーキングロック機構46がロック側に作動しても、パーキングギヤ48の回転位置によって、パーキングポール52のロック爪50とパーキングギヤ48の噛合歯48aとが正常に噛み合う噛合状態(図3)と、ロック爪50と噛合歯48aとが正常に噛み合わない非噛合状態(図4)とに切り替わる。
カム機構56は、パーキングポール52に接触するカム54と、先端側にカム54が取り付けられ、軸線CLに対して平行に移動することで、カム54を移動するパーキングロッド62と、パーキングロッド62を収容するカバー64と、カム54を案内するパーキングスリーブ66と、パーキングスリーブ66を保持するプレート68と、カム54に付勢力を付与するカムスプリング72と、を備えている。
カム54は、円錐状のテーパ面70が形成される環状の部材であり、パーキングロッド62の先端側に取り付けられている。具体的には、カム54は、パーキングロッド62に、そのパーキングロッド62に対して軸方向への相対移動可能な状態で挿し通されている。カムスプリング72は、コイルスプリングからなり、内部をパーキングロッド62が貫通している。カムスプリング72は、パーキングロッド62に移動不能に固定されているリング73とカム54との間に介挿されており、カム54をパーキングロッド62の先端側に付勢している。また、パーキングロッド62の先端には、カム54の軸方向への移動を規制する大径部74が形成されている。これより、カム54は、カムスプリング72によってパーキングロッド62の先端側に付勢され、通常の状態では、図3右側に示すように、パーキングロッド62の先端側に形成されている大径部74に当接させられる。
パーキングロッド62は、アクチュエータ58を介して、図2〜図4の矢印で示すC方向およびD方向(すなわちパーキングロッド62の軸方向)に移動可能とされている。なお、図3、図4は、何れもパーキングロッド62が矢印C方向(すなわちプレート68側)に移動した状態を示している。パーキングスリーブ66には、パーキングロッド62とともにカム54が移動した際に、カム54を案内する案内溝76が形成されている。カム54は、この案内溝76に沿って移動させられる。
プレート68には、パーキングスリーブ66が貫通する穴80が形成されている。また、プレート68には、リターンスプリング82を支持する支持軸84が設けられている。リターンスプリング82は、パーキングポール52に当接し、パーキングポール52のロック爪50とパーキングギヤ48の噛合歯48aとの噛合が解除される非ロック側に、パーキングポール52を常時付勢している。従って、パーキングロック機構46がロック状態から非ロック状態に切り替わる際には、パーキングポール52がリターンスプリング82によって非ロック側に速やかに回動させられる。また、運転者の意図しない、パーキングロック機構46のロック状態への切り替わりも防止される。
アクチュエータ58は、回転軸86を回転させることにより、パーキングロッド62を軸方向に移動させる。回転軸86は、中間部材88を介してパーキングロッド62のカム54の取付位置と反対側の軸端部に連結されている。従って、回転軸86が回転すると、中間部材88とパーキングロッド62との連結部90の位置が変化し、この連結部90の位置に応じてパーキングロッド62およびカム54が軸方向に移動する。
回転軸86には、ディテント機構92が設けられている。ディテント機構92は、回転軸86に連動するディテントプレート94と、ディテントプレート94に形成されている後述する波状面96に先端部が押し付けられるディテントスプリング98とを、備えている。ディテントプレート94には、山と谷が交互に連続して形成された波状面96が形成されている。ディテントスプリング98の先端部が、この波状面96に押し付けられており、回転軸86が所定のシフトポジションに対応する回転位置に到達すると、ディテントスプリング98の先端部が、波状面96の所定のシフトポジションに対応する谷の位置に移動させられる。
上記のように構成されるパーキングロック機構46の作動について、図3および図4を用いて説明する。先ず、図3に示すように、パーキングロック機構46がロック側に作動した際に、正常に噛合状態となる場合について説明する。なお、パーキングロック機構46は、例えば運転者によって不図示のPロックスイッチが押された場合に作動する。
Pロックスイッチが押されることで、回転軸86が反時計回りに回転すると、ディテントプレート94についても回転軸86を中心に反時計回りに回動させられる。このとき、ディテントプレート94の波状面96のうち一端に形成されている谷に、ディテントスプリング98の先端部が押し付けられる。また、パーキングロッド62が、図3の矢印C方向(紙面右方向)に移動し、パーキングロッド62の先端側に設けられているカム54についてもパーキングロッド62と連動して矢印C方向に移動させられる。このとき、カム54は、パーキングスリーブ66の案内溝76に沿って移動することで、カム54のテーパ面70が、パーキングポール52に形成されている切欠78を押しのけて移動し、パーキングポール52が鉛直上方に押し上げられる。言い換えれば、カム54が矢印C方向に移動することで、パーキングポール52が、回動軸60を中心にして矢印A方向に回動させられる。パーキングポール52が矢印A方向に回動させられることで、パーキングポール52のロック爪50と、パーキングギヤ48の噛合歯48aとが噛み合わされ、パーキングギヤ48が回転停止させられるロック状態となる。
次に、パーキングロック機構46がロック側に作動したにも拘わらず、ロック爪50と噛合歯48aとが噛み合わない非噛合状態となる場合について、図4を用いて説明する。
Pロックスイッチが押されることで、回転軸86が反時計回りに回転すると、ディテントプレート94についても回転軸86を中心に反時計回りに回動させられ、パーキングロッド62が、図4の矢印C方向(紙面右方向)に移動させられる。ここで、図4に示すパーキングロック機構46の非噛合状態にあっては、パーキングギヤ48の噛合歯48aの頂部(頂面)とパーキングポール52のロック爪50の頂部(頂面)とが互いに接触することで、パーキングポール52の回動が阻止されている。これに関連して、カム54は、パーキングポール52を押し上げて矢印C方向に移動することができず、図4に示すように、カム54のテーパ面70とパーキングポール52の切欠78とが接触する位置で停止させられている。このとき、カムスプリング72が収縮することで、パーキングロッド62については軸方向への移動が許容され、カム54とパーキングロッド62との相対位置が変化し、カム54と大径部74とが乖離させられる。また、カムスプリング72の収縮に伴って、カム54を大径部74側に移動させる方向の付勢力が発生する。
図4に示す状態から、車両10が移動することでパーキングギヤ48が回転し、ロック爪50の頂部と噛合歯48aの頂部とが接触しなくなる、すなわち、ロック爪50と噛合歯48aとが噛合可能な回転位置になると、カムスプリング72の付勢力によってカム54が大径部74側に移動し、パーキングポール52がカム54によって鉛直上方に押し上げられる。これより、パーキングロック機構46は、図3に示すような、噛合歯48aとロック爪50とが互いに噛み合う噛合状態(すなわちロック状態)に速やかに切り替えられる。なお、リターンスプリング82は、パーキングポール52を常時鉛直下方に付勢している、すなわち、ロック爪50と噛合歯48aとの噛合が解除される非ロック側に付勢しているが、カムスプリング72の付勢力の方が、リターンスプリング82の付勢力よりも大きくなるように設計されることで、リターンスプリング82の付勢力に抗ってパーキングポール52が鉛直上方に押し上げられる。
ところで、車両10が一定の車速を有している状態で、運転者によってPロックスイッチが押された場合には、パーキングギヤ48によってパーキングポール52が弾かされるため、噛合歯48aとロック爪50とは噛み合わない。このとき、カムスプリング72およびリターンスプリング82が伸縮することで、パーキングポール52は、カムスプリング72およびリターンスプリング82から荷重を受けつつパーキングギヤ48に弾かれ、パーキングポール52の回転慣性に従ってパーキングギヤ48と衝突を繰り返す(以下、このような現象をラチェット挙動という)。
ラチェット挙動は、所定の車速V1(以下、嵌合車速V1という)以下では発生せず、パーキングギヤ48の噛合歯48aとパーキングポール52のロック爪50とが噛み合うことで、パーキングロック機構46がロック状態となる。嵌合車速V1は、パーキングポール52の回転慣性、カムスプリング72およびリターンスプリング82の剛性などに基づいて設計的に決定される。例えば、パーキングポール52の回転慣性が大きくなると、嵌合車速V1が低下する。ここで、嵌合車速V1が低くなりすぎると、例えば急坂路で非噛合状態となった後、車両10が僅かにずり下がってパーキングギヤ48が回転する間に、車速Vが嵌合車速V1を越えてしまい、パーキングポール52のロック爪50がパーキングギヤ48の噛合歯48aと噛み合うことができずにラチェット挙動が発生する。従って、パーキングロック機構46をロック状態に切り替えることが困難となり、パーキング性能が低下するという問題が生じる。
一方、パーキングポール52のロック爪50に大荷重が入力されることが想定される場合、パーキングポール52のロック爪50にかかる面圧を低減するため、パーキングポール52の板の厚みを厚くすることが考えられる。しかしながら、パーキングポール52の板の厚みを厚くすると、パーキングポール52の回転慣性が増加することから、上述したようにパーキング性能が低下する他、パーキングポール52の重心の位置が変化することで、パーキングポール52に作用する回転モーメントが大きくなり、ラチェット挙動が発生したときにパーキングポール52が傾く虞がある。結果として、パーキングポール52と、パーキングギヤ48およびカム54とが互いに接触する位置が悪くなることで、パーキングギヤ48やカム54をはじめとする部品の耐久性が低下する虞がある。例えばパーキングポール52が傾くことで、パーキングポール52の角がカム54のテーパ面70と接触すると、テーパ面70が損傷しやすくなる。これを防止するには、パーキングポール52の形状の変化に合わせて、パーキングロッド62、カム54、カムスプリング72など他の周辺部品についても適切な諸元に設計し直す必要が生じてしまう。
上記問題を解消するため、本実施例のパーキングポール52のロック爪50が形成されている部位は、パーキングポール52の他の部位に比べて板の厚みが厚く形成されている。このように、パーキングポール52のロック爪50が形成される部位の板の厚みが厚くされることで、ロック爪50にかかる面圧が低減されため、大荷重を受けることができる。また、板の厚みが増加される部位が、ロック爪50が形成される部位に限定されるため、パーキングポール52の回転慣性の増加も最小限に抑えられ、嵌合車速V1の低下も抑えられる。これに加えて、板の厚みの増加によってロック爪50の剛性が高くなるため、トルクの比較的大きいアクチュエータ58においても使用可能となる。なお、パーキングポール52は、鍛造または鋳造によって製造される。
図5は、パーキングポール52の斜視図であり、図6は、パーキングポール52の平面図である。図5、図6に示すように、パーキングポール52は、長手状の板状の部材から構成されている。パーキングポール52の長手方向の一方には、回転軸60を貫通させるための貫通穴100が形成されている。また、パーキングポール52には、パーキングギヤ48の噛合歯48aと噛合可能なロック爪50が形成されている。また、パーキングロック機構46のロック側への作動時においてカム54と接触する、図6右図の破線で示す切欠78が形成されている。具体的には、パーキングロック機構46が非ロック状態からロック状態に切り替わるときのカム54の進行方向の後側に位置する、パーキングポール52の面P1に、カム54のテーパ面70が接触するテーパ状の切欠78が形成されている。
また、パーキングポール52のロック爪50が形成されている部位は、パーキングポール52の他の部位に比べて板の厚みが厚く(板厚が増加)されている。具体的には、図6の右図に示すように、パーキングポール52のロック爪50が形成される部位の板の厚み方向(板厚方向)の寸法W1が、パーキングポール52のロック爪50が形成される部位以外の厚み方向の寸法W2に比べて大きくされている(W1>W2)。
具体的には、ロック爪50が形成されている部位では、カム54が接触する切欠78が形成されている側の面P1と反対側の面P2、言い換えれば、カム54が接触する面P1と反対側の面P2が、その面P2よりも面P1から離れる側に膨らむことで板の厚みが増加されている。この面P2は、パーキングロック機構46をロック側に作動させる(すなわちパーキングロック機構46を非ロック状態からロック状態に切り替える)場合において、カム54の進行方向の前側に形成される面となる。これより、パーキングポール52のロック爪50が形成される部位では、パーキングロック機構46がロック側に作動するとき(すなわちパーキングロック機構46が非ロック状態からロック状態に切り替わるとき)のカム54の進行方向の前側に形成されている面が、そのカム54の進行方向側に膨らむことで板の厚みが厚く形成されている。以下、ロック爪50のうち、面P2より膨らむ図6の斜面で示す部位を、板厚増加部51と定義する。
上記のように、ロック爪50では、パーキングポール52の面P2側が膨らむ、言い換えれば、面P2側に板厚増加部51が形成されることによる効果を、以下から説明する。
図7は、パーキングロック機構46がロック側に作動したときにカム54から入力されるカム荷重Fと、パーキングポールの重心Gとの関係を示している。図7(a)が、本実施例のパーキングポール52に対応し、図7(b)が、比較対象としてのパーキングポール200に対応している。パーキングポール200においても、カムと接触する切欠202およびパーキングギヤ48の噛合歯48aと噛合可能なロック爪204が形成され、ロック爪204が形成されている部位については、パーキングポール202の他の部位に比べて板の厚みが厚くされている。一方、パーキングポール200にあっては、切欠202が形成されている側の面に板厚増加部206が形成されることで板の厚みが厚くされている。このように、パーキングポール52とパーキングポール202とは、板厚増加部51、206が形成される面が異なっている。
図7(a)に示すG1は、パーキングポール52の重心(以下、重心G1)の位置を示し、図7(b)のG2は、パーキングポール200の重心(以下、重心G2)を示している。また、パーキングポール52において、パーキングロック機構46が作動した際には、カム54からカム荷重Fが作用する。このカム荷重Fは、切欠78に対して垂直に作用する。同様に、パーキングポール202においても、カム荷重Fが切欠202に対して垂直に作用する。
ここで、パーキングポール52の面P2側に板厚増加部51が形成されることで、パーキングポール52の重心G1が、板の厚み方向(紙面左右方向)で板厚増加部51側(紙面左側)に移動する。これに関連して、重心G1とカム荷重Fの作用線Xとの距離L1が短くなる。この距離L1は、カム荷重Fの作用線Xから垂直に伸び、且つ、重心G1を通る直線の、作用線Xから重心G1までの長さに対応している。なお、カム荷重Fの作用線Xとは、カム荷重Fの作用点(図7に示すカム荷重Fが作用する点K)を通り、力の方向に引いた直線に対応している。
一方、パーキングポール200では、切欠202が形成される側の面に板厚増加部206が形成されることで、パーキングポール200の重心G2が、板の厚み方向で板厚増加部206側(紙面右側)に移動する。これに関連して、重心G2とカム荷重Fの作用線Xとの距離L2が距離L1よりも長くなる(L2>L1)。このように、パーキングポール52では、重心G1とカム荷重Fの作用線Xとの距離L1が短くなることで、カム荷重Fと距離L1との積(=F×L1)で算出される回転モーメントM1が、パーキングポール200で発生する回転モーメントM2(=F×L2)に比べて小さくなる(M1<M2)。従って、パーキングポール52にあっては、ラチェット挙動中のパーキングポール52の傾きが抑制され、ラチェット挙動中にパーキングポール52とパーキングギヤ48およびカム54とが互いに接触する位置が設計的に狙った位置となるため、パーキングロック機構46を構成する部品の耐久性低下も抑制される。また、ラチェット挙動中のパーキングポール52の傾きが抑制されることから、この傾きを抑制するために他の周辺部品を設計し直す必要もなくなり、既存の装置を使用することができる。
上記より、パーキングポール52にあっては、既存の装置を使用することができるが、既存の装置に対してパーキングポール52を使用する際には、板の厚みが全て同じである従来品のパーキングポール302(図8参照)よりもロック爪50の高さを低くし、且つ、パーキングギヤ48の外径を大径化することが望ましい。このように設計されることで、本実施例のパーキングロック機構46の組付の際に、誤って従来品のパーキングポール302を組み付けてしまった場合であっても、図8に示すように、パーキングポール302のロック爪305とパーキングギヤ48の噛合歯48aとが常に噛み合うため、特別な検出装置を用いなくても誤組付を容易に検出することができる。同様に、従来のパーキングロック機構300の組付の際に、誤って本実施例のパーキングポール52を組み付けてしまった場合であっても、図9に示すように、パーキングポール52のロック爪50とパーキングギヤ304の噛合歯304aとが常に噛み合わないため、特別な検出装置を用いなくても誤組付を容易に検出することができる。
上述のように、本実施例によれば、パーキングポール52のロック爪50が形成される部位のうち、非ロック状態からロック状態に切り替わるときのカム54の進行方向の前側に形成されているP2面が、その進行方向に向かって膨らんでいるため、例えばカム54の進行方向の後側に形成されている面P1が膨らんでいる場合に比べて、パーキングポール52の重心G1の位置と、カム54からパーキングポール52に入力される荷重Fの作用線Xとの距離を短くすることができる。よって、パーキングポール52の板の厚みの増加に伴う、パーキングポール52に作用する回転モーメントの増加が抑制される。結果として、パーキングポール52の傾きが抑制されるため、ラチェット挙動が不安定になることを抑制することができる。
また、本実施例によれば、パーキングポール52を非ロック側に付勢するリターンスプリング82を備えるため、運転者の意図しないパーキングロック機構46のロック状態への切り替わりを防止することができる。また、カム54のテーパ面70にパーキングポール54の切欠78が当接するため、カム54がロック側に移動した際には、パーキングポール52を滑らかに回動させることができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、パーキングロック機構46が、FF形式のハイブリッド車両10に適用されていたが、必ずしもこれに限定されない。例えばFR形式の車両であってもよく、ハイブリッド車両にも限定されない。要は、パーキングロック機構を備える車両であれば、適宜適用することができる。
また、前述の実施例では、アクチュエータ58によってカム機構56が作動させられていたが、機械的なリンク機構によってカム機構56が作動させられるものであっても構わない。この場合においても、パーキングポール52のロック爪50の板の厚みの増加に伴って、パーキングポール52の剛性が高くなるため、伝達される荷重の大きいリンク機構を使用することができる。
また、前述の実施例では、パーキングポール52は、ロック爪50が形成されている部位の板の厚みが厚くされていたが、板の厚みが厚くされる範囲を、パーキングポール52の回転慣性の増加が問題にならない範囲でさらに拡げても構わない。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
14:ドライブギヤ(回転部材)
36:駆動輪
46:パーキングロック機構
48:パーキングギヤ
50:ロック爪
52:パーキングポール
54:カム
56:カム機構
62:パーキングロッド
70:テーパ面
72:カムスプリング
74:大径部
78:切欠
82:リターンスプリング
P2:進行方向の前側に形成されている面

Claims (4)

  1. 駆動輪に機械的に連結されている回転部材に一体的に設けられているパーキングギヤと、
    前記パーキングギヤに噛合可能なロック爪が形成され、回動することによって、前記ロック爪と前記パーキングギヤとが噛み合うロック状態と、前記ロック爪と前記パーキングギヤとの噛合が解除される非ロック状態とに切り替える板状のパーキングポールと、
    前記パーキングポールと接触するカムを有し、該カムを前記パーキングギヤの回転軸線に対して平行に移動することで、前記パーキングポールを回動させるカム機構と、を含み、
    前記パーキングポールの前記ロック爪が形成される部位は、前記パーキングポールの他の部位に比べて板の厚みが厚く形成されているパーキングロック機構であって、
    前記パーキングポールの前記ロック爪が形成される部位では、前記非ロック状態から前記ロック状態に切り替わるときの前記カムの進行方向の前側に形成されている面が、該進行方向側に膨らんでいる
    ことを特徴とするパーキングロック機構。
  2. 前記パーキングポールを、前記非ロック状態側に付勢するリターンスプリングを備えることを特徴とする請求項1のパーキングロック機構。
  3. 前記カムには、円錐状のテーパ面が形成され、
    前記非ロック状態から前記ロック状態に切り替わるときの前記カムの進行方向の後側に位置する、前記パーキングポールの面には、前記カムの前記テーパ面が接触するテーパ状の切欠が形成されていることを特徴とする請求項1または2のパーキングロック機構。
  4. 前記カム機構は、前記カムと、前記パーキングギヤの回転軸線に対して平行に移動し、前記カムが取り付けられるパーキングロッドと、前記カムを前記パーキングロッドの先端側に付勢するカムスプリングと、を有し、
    前記カムは、前記パーキングロッドに該パーキングロッドに対して軸方向への相対移動可能に挿し通され、且つ、前記カムスプリングによって前記パーキングロッドの先端側に付勢されており、
    前記パーキングロッドの先端には、前記カムと当接し、該カムの移動を規制する大径部が形成されていることを特徴とする請求項1から3の何れか1のパーキングロック機構。
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