JP5771046B2 - 回生機構を備えた電動補助自転車 - Google Patents
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Description
センタモータ方式で、電力回生機能を搭載した電動補助自転車として、例えば、特許文献1に示すものがある。
また、入力部材から遊星歯車機構50を経由してハブケース12へと伝達される複数段階の増速状態にも設定し得る。
この変速段の切替は、複数の太陽歯車50a(50a−1、50a−2)と車軸11との間にそれぞれ設けてある変速用クラッチ50f(50f−1、50f−2)を、それぞれ係合可能状態、又は係合不能状態とに設定することによって行われている。
自力走行時には、入力部材としての駆動体から、第一ワンウェイクラッチ、外輪歯車を通じて遊星歯車に駆動力を伝達し、遊星キャリア、最終出力部材へと走行用の駆動力を伝達する。
このとき、第三ワンウェイクラッチが係合するのと連動して、自動的に第一ワンウェイクラッチを係合解除する第一ワンウェイクラッチ切替部を設けることにより、手動での切替えを行うことなく、手押し後退を可能としている。
また、第三ワンウェイクラッチが係合するのと連動して、自動的に第一ワンウェイクラッチを係合解除する第一ワンウェイクラッチ切替部の機構についても、当該箇所に設けようとした場合、スペースを取り難く構造が複雑となる。
さらに、ツーウェイクラッチを、比較的スペースを確保しやすい変速機構の出力部材である遊星キャリアとハブケースとの間に設けることにより、ハブケースの大型化を防ぎコンパクトで簡素な構成とすることができる。
すなわち、コンパクトで簡素な構成で、手押し後退時のクラッチ同士の干渉を防ぎ、手押し後退を可能とすることができる。
すなわち、ツーウェイクラッチをローラクラッチによって構成し、保持器と外輪(ハブケース)との間に摩擦による回転抵抗を与えることにより、前進駆動時と前進非駆動時(回生時)の係合方向の切替を自動的に行うことができる。
すなわち、保持器と静止系(フレームに固定されている系)である車軸との間に、後退方向の回転に対してより大きな回転抵抗を、あるいは、後退方向の回転に対してのみ回転抵抗を与えることによって、手押し後退時にツーウェイクラッチの係合を抑制または解除することができ、その抑制又は解除によって手押し後退が可能となる。これは、車軸(静止系)に対する保持器の回転方向が、手押し後退時にのみ逆回転になることを利用している。
すなわち、手押し後退時(前記逆方向の相対回転時)における保持器と車軸との回転抵抗を、保持器と外輪(ハブケース)との間の摩擦抵抗よりも大きくする。この場合、保持器を車軸に対して後退方向に完全に回転不能とさせてもよいため、保持器と車軸との間に切替用ワンウェイクラッチを設けることが望ましい。
この切替用ワンウェイクラッチには、例えば、ローラクラッチやスプラグクラッチを用いることができる。この場合、ローラクラッチやスプラグクラッチはラチェットクラッチ等に比べ係合するまでの遊び(バックラッシ)が比較的小さく、手押し後退時に、切替用ワンウェイクラッチによって保持器が車軸周りに相対回転不能となるまでのバックラッシが小さいことから、より確実にツーウェイクラッチの係合を抑制または解除することができる。
これらの構成により、後退時にツーウェイクラッチが解除され、他のクラッチとの干渉が起きて後退不能となることを防ぐことができる。
すなわち、外輪歯車又はその外輪歯車と一体で回転する部材(前記駆動体等)と遊星キャリアとの間に、変速制御機構によって切替可能な変速用第二ワンウェイクラッチが設けられ、太陽歯車と車軸との間に変速制御機構によって切替可能な変速用第一ワンウェイクラッチを設けることにより、等速(直結)を含む減速型の変速機構とすることができる。このとき、最も速い変速段(トップギア)が等速となり、歯車を介さないで駆動力を伝達可能であるため、歯車の耐久性を高める上で有利である。
一方で、逆入力用ワンウェイクラッチに、ローラクラッチ又はスプラグクラッチを採用した場合、前進駆動走行から前進非駆動走行に移行する際のバックラッシが小さい等の利点がある。
すなわち、変速制御機構として、車軸内を通して外部に引き出された操作部を軸方向に移動操作することにより変速を行う方式を採用することにより、構造を簡素とすることができる。なお、変速制御機構の構成はこれに限らず、車軸周りに沿って外部に引き出された操作部を周方向に回転操作することにより変速を行う方式等、既知の変速制御機構を採用することができる。
また、そのツーウェイクラッチは自動で係合方向切替可能な構成となっているので、特別な操作をすることなく前進駆動、前進非駆動時の逆入力伝達及び手押し後退を行うことができる。さらに、ツーウェイクラッチは、比較的スペースを確保しやすい変速機構の出力部材である遊星キャリアとハブケースとの間に設けられているから、ハブケースの大型化を防ぎコンパクトで簡素な構成とすることができる。
すなわち、コンパクトで簡素な構成で、手押し後退時のクラッチ同士の干渉を防ぎ、手押し後退を可能とすることができる。
このセンタワンウェイクラッチとしては、ローラクラッチ、スプラグクラッチ、ラチェットクラッチ等を採用することができる。
すなわち、コンパクトで簡素な構成で、手押し後退時のクラッチ同士の干渉を防ぎ、手押し後退を可能とすることができる。
この実施形態では、遊星歯車5eは歯数の異なる二つの歯車部を有し、太陽歯車5aは同じく二つ設けられて、その各太陽歯車5aが対応する歯車部にそれぞれ噛み合っている。以下、その二つの太陽歯車5aを、第一太陽歯車5a−1、第二太陽歯車5a−2と称する。
第一太陽歯車5a−1と車軸11の間の変速用第一クラッチ5fを、以下、変速用第一クラッチ部5f−1と称する。また、第二太陽歯車5a−2と車軸11の間の変速用第一クラッチ5fを、以下、変速用第二クラッチ部5f−2と称する。
また、その遊星キャリア5cと、駆動力の入力部材であるリアスプロケット7が取り付けられている駆動体9とは、変速用第二ワンウェイクラッチ5g及び逆入力用ワンウェイクラッチ15を介して接続されている。
すなわち、変速用第二クラッチカム部5nは、周方向に沿って凹凸が連続する形状となっており、変速用第二クラッチ爪5mが駆動力に対して、逆入力用クラッチ爪17が逆入力に対してそれぞれ係合可能な形状に形成されている。
また、ツーウェイクラッチ20は、遊星キャリア5cの外面に、その遊星キャリア5cと一体で回転可能な多角形状の内輪22を備える。
同軸上に配置された外輪21と内輪22とが軸周り相対回転可能であり、その内輪22の外周に設けられたカム面22aと外輪21の内周面21aとの間に設けられた周方向両側に伸びる楔空間に、係合子としてローラ23が配置されている。
これにより、回転抵抗付与部材25に連結されている保持器24も、外輪21に対して摩擦力による回転抵抗があるものの相対回転可能となっている。また、保持器24は、車軸11の外面に切替用ワンウェイクラッチ30を介して接続されている。これによって、保持器24は、車軸11に対して特定の回転方向(自転車が前進する際に回転する方向)にのみ相対回転可能となっている。
また、操作部41には、所定の負荷を与えられた弾性部材42が内蔵されており、所定値を超える押し込み方向の荷重が操作部41に負荷されると、弾性部材42が圧縮され、操作部41が縮まることが可能な構造となっている。すなわち、必要以上に操作部41を軸方向に移動操作した場合、操作部41に内蔵された弾性部材42によって過剰操作量分を吸収可能となっている。
このとき、変速用部材47は、車軸11に設けられた横穴45に挿入されたピン41aと変速用第二クラッチ切替部46とによって、その軸方向位置が規定されている。変速用部材47は、ピン41aと変速用第二クラッチ切替部46とともに軸方向へ移動する。このため、ピン41aを操作部41によって横穴45内で軸方向へ移動操作することにより、変速用部材47と変速用第二クラッチ切替部46の軸方向への移動を行うことができる。
操作部41の軸方向への移動操作により、変速用部材47が軸方向へ移動し、その移動によって、変速用第一ワンウェイクラッチ5fの変速用第二クラッチ部5f−2が、駆動力に対して係合可能状態又は係合不能状態とに切り替えられる。すなわち、第二太陽歯車5a−2を、駆動力に対して車軸11周りに相対回転可能または相対回転不能とに切り替えることができる。
なお、変速用第一クラッチ部5f−1は、変速用部材47の軸方向への移動によらず、常に駆動力に対して係合可能状態となっている。
車軸11内を通って外部に引き出された操作部41を、車軸11外からの外部操作により軸方向へ移動させると、変速用部材47も軸方向に移動し、その変速用部材47の切欠部47bが、変速用第二爪部5j−2の位置とその位置から外れた位置との間で移動する。
また、変速用部材47の切欠部47bが変速用第二爪部5j−2に対面すると、変速用第二爪部5j−2は、その変速用部材47による拘束が解除され、変速用第二爪部5j−2の一端が変速用第二カム面部5k−2側に起き上がり、駆動力に対して係合することが可能な状態となる(以下、係合可能状態と称する。)。
すなわち、駆動力に対して、駆動体9を遊星キャリア5c周りに相対回転可能または相対回転不能とに切り替えることができる。
例えば、図6は、変速用第二クラッチ爪5mが係合可能状態となって実際に係合している状態を示しており、図2、図4は、変速用第二クラッチ爪5mが拘束されて、それぞれ係合不能状態となっているのを示している。
F1 > F2+k2・Xmax2 ・・・(1)
ここで、k2は弾性部材43のばね定数、Xmax2はピン41aが初期位置から最も押し込まれたときの移動量である。
特に、登坂時等、大きな駆動力が負荷された状態でシフトダウンを行いたい場合、各変速用クラッチにも大きなトルクが負荷されていることから、変速用部材47等に設けられたテーパ面47cと弾性部材43の弾性力のみで係合解除することは困難である。このとき、例えば、弾性部材43の弾性力を非常に大きくすれば、その係合解除が可能となる。しかし、この場合、弾性部材43の弾性力に抗してシフトアップする際に必要な操作力も非常に大きくなってしまい、操作性が大きく低下する。そこで、回転部材(この実施形態では駆動体9)のトルクを利用して、強制的に変速用部材47等を軸方向に移動させる機能を付与しようとするものである。
F2 > F3+k3・Xmax3 ・・・(2)
ここで、k3は弾性部材44のばね定数、Xmax3はピン41aが初期位置から変速用第二クラッチ切替部46内部に最も押し込まれたときの移動量である。
しかしながら、変速用第二クラッチ切替部46は駆動体9と一体に回転しているため、駆動体9からの駆動力が変速用第二クラッチ切替部46に伝達される。変速用第二クラッチ切替部46は、ピン41aによって車軸11周りに相対回転不能であるが、内面溝部46bのテーパ面によって回転方向の力が軸方向の力に変換され、ピン41aの軸方向位置は固定されたままで、変速用第二クラッチ切替部46が強制的に軸方向一方(リアスプロケット7側)へ移動され、変速用第二ワンウェイクラッチ5gの変速用第二クラッチ爪5mの他端に変速用第二クラッチ切替部46外面のテーパ面46eが接触し、前記軸方向の力によって、変速用第二クラッチ爪5mの変速用第二クラッチカム部5nへの係合を解除することができる。このとき、変速用第二クラッチ切替部46と変速用部材47の軸方向移動は連動して行われる。
変速用第二クラッチ切替部46の大径部46cが変速用第二ワンウェイクラッチ5gから離脱すると、弾性部材44の弾性力によって、変速用第二クラッチ切替部46はピン41aに対して初期位置まで移動し、ピン41aが内面溝部46bから抜け出すことで、シフトダウンが完了する。変速2段目(図3)から変速1段目(図1)へのシフトダウンの場合についても、同様の機構でシフトダウンが行われる。
また、変速用第二ワンウェイクラッチ5gに関し、変速制御機構40は、駆動力に対して、その変速用第二ワンウェイクラッチ5gを係合可能状態又は係合不能状態とに切り替える機能を有している。この切替により、駆動体9を、駆動力に対して、遊星キャリア5c周りに相対回転可能または相対回転不能とに切り替えることができる。
このとき、保持器24が外輪21に対して回転抵抗付与部材25を介して摩擦によって回転抵抗が与えられているため、保持器24に対して内輪22(遊星キャリア5c)が相対的に速く回転する。これにより、ローラ23は、外輪21と内輪22によって形成された楔空間の狭まる方向に移動していき、ローラ23は楔空間に噛み込み、遊星キャリア5cからハブケース12に駆動力が伝達される。
これにより、ローラ23は外輪21と内輪22によって形成された前進駆動時とは逆方向の楔空間の狭まる方向に移動していき、ローラ23は楔空間に噛み込み、ハブケース12から遊星キャリア5cに逆入力が伝達される。
また、逆入力用ワンウェイクラッチ15が係合しているため、同一位置に逆向きに設けられた変速用第二ワンウェイクラッチ5gが係合することはない。つまり、いずれの変速段においても、駆動輪62からの逆入力は、ハブケース12、ツーウェイクラッチ20、遊星キャリア5c、逆入力用ワンウェイクラッチ15、駆動体9、リヤスプロケット7、動力伝達要素66の順に等速で伝達される。
このとき、駆動力に対して、変速用第二クラッチ部5f−2によって駆動力に対して第二太陽歯車5a−2のみが車軸11に固定され、第一太陽歯車5a−1は空転状態となる。第二太陽歯車5a−2が噛み合っている遊星歯車5eの歯車部の歯数が、第一太陽歯車5a−1が噛み合っている遊星歯車5eの歯車部の歯数よりも多いからである。
この場合、リアスプロケット7から駆動力が入力されると、駆動体9から外輪歯車5bを介して遊星歯車5eに駆動力が伝達される。
このとき、変速用第二ワンウェイクラッチ5gによって駆動力に対して駆動体9が遊星キャリア5cに相対回転不能となり、第一太陽歯車5a−1及び第二太陽歯車5a−2は空転状態となる。この場合、リアスプロケット7から駆動力が入力されると、駆動体9から変速用第二ワンウェイクラッチ5gを介して遊星キャリア5cに等速で駆動力が伝達される。
また、変速用第二ワンウェイクラッチ5gの変速用第二クラッチ爪5mは、図2(a)に示すように、変速制御機構40における変速用第二クラッチ切替部46によって一端が拘束され係合不能状態となっている。
このため、駆動体9と遊星キャリア5cとは、駆動力に対して相対回転可能となっているが、逆入力用ワンウェイクラッチ15により、逆入力に対しては相対回転不能となっている。
(a1+d)/d
でハブケース12に伝達される。
これにより、変速用第一爪部5j−1及び変速用第二爪部5j−2の両方が係合可能状態となるが、この場合、前述のように、変速用第二爪部5j−2のみが係合して、第二太陽歯車5a−2が駆動力に対して車軸11に相対回転不能となる。第二太陽歯車5a−2が駆動力に対して車軸11に相対回転不能となると、第一太陽歯車5a−1は変速用第一爪部5j−1に対して空転方向(係合しない方向)に回転することになるため、変速用第一爪部5j−1が係合可能状態のままでも問題ない。また、変速用第二ワンウェイクラッチ5gの変速用第二クラッチ爪5mは係合不能状態のままである。
[(a2×b1)/(b2×d)]+1
でハブケース12に伝達される。
これにより、変速用第二クラッチ爪5m、変速用第一爪部5j−1及び変速用第二爪部5j−2のいずれもが係合可能状態となるが、この場合、変速用第二クラッチ爪5mのみが係合して、駆動体9が駆動力に対して遊星キャリア5cに相対回転不能となる。駆動体9が駆動力に対して遊星キャリア5cに相対回転不能となると、第一太陽歯車5a−1及び第二太陽歯車5a−2は、変速用第一爪部5j−1及び変速用第二爪部5j−2に対して空転方向(係合しない方向)に回転することになるため、変速用第一爪部5j−1及び変速用第二爪部5j−2が係合可能状態のままでも問題ない。
このとき、第一太陽歯車5a−1及び第二太陽歯車5a−2は、変速用第一ワンウェイクラッチ5fに対して空転方向に回転しているため、いずれの変速段においても、変速用第一ワンウェイクラッチ5fが係合することはない。図7及び図8では、変速3段目の状態で示しているが、変速1段目及び2段目の状態であっても同様である。
したがって、保持器24は、外輪21との摩擦力に打ち勝って、その場にとどまることになる。つまり、保持器24は回転せず、ツーウェイクラッチ20は係合しない。
すなわち、保持器24と静止系(フレームに固定されている系)である車軸11との間に、後退方向の回転に対してより大きな回転抵抗を、あるいは、後退方向の回転に対してのみ回転抵抗を与えることによって、手押し後退時にツーウェイクラッチ20の係合を自動的に抑制または解除することができる。
また、この実施形態では、逆入力用ワンウェイクラッチ15にラチェットクラッチを用いているが、ローラクラッチまたはスプラグクラッチ等、他のワンウェイクラッチ機構を用いてもよい。
また、遊星キャリア5cにツーウェイクラッチ20、変速用第二ワンウェイクラッチ5g及び切替用ワンウェイクラッチ30が配置されているが、これらの各クラッチを別部材上に配置し、遊星キャリア5cと一体回転可能に連結してもよい。
また、変速制御機構40について、この実施形態では、操作部41の軸方向移動によって変速する機構を採用しているが、この変速制御機構40としては、既知の自転車用変速機構を採用することができる。
3 逆入力用クラッチ解除機構
4 逆入力用クラッチ
5、50 変速機構
5a、50a 太陽歯車
5a−1 第一太陽歯車
5a−2 第二太陽歯車
5b 外輪歯車
5c、50c 遊星キャリア
5d 遊星キャリア軸
5e 遊星歯車
5f 変速用第一ワンウェイクラッチ
5f−1 第一クラッチ部
5f−2 第二クラッチ部
5g 変速用第二ワンウェイクラッチ
5h、5i クラッチ爪軸
5j、5m クラッチ爪
5j−1 第一クラッチ爪部
5j−2 第二クラッチ爪部
5k 変速用第一クラッチカム面
5k−1 第一クラッチカム面部
5k−2 第二クラッチカム面部
5n 変速用第二クラッチカム部
5p 弾性部材
7 リアスプロケット(入力手段)
8 ハブフランジ
9 駆動体
9a 凹部
11 車軸
12 ハブケース
13、14 軸受部
15 逆入力用ワンウェイクラッチ
16 クラッチ爪軸
17 逆入力用クラッチ爪
20 ツーウェイクラッチ
21 外輪
22 内輪
23 ローラ(係合子)
24 保持器
25 回転抵抗付与部材
30 切替用ワンウェイクラッチ
31 外輪
32 内輪
33 ローラ(係合子)
34 保持器
40 変速制御機構
41 操作部
41a ピン
42、43、44 弾性部材
45 横穴
46 変速用第二クラッチ切替部
46a 凸部
46b 内面溝部
46c 大径部
46d 小径部
46e テーパ面
47 変速用部材
47a 突出部
47b 切欠部
47c テーパ面
E 係合切替手段
Claims (11)
- ハブケース(12)の内部に変速機構(5)及び変速制御機構(40)を備え、前記変速機構(5)は遊星歯車機構によって構成されて、車軸(11)周りに設けられた太陽歯車(5a)と、その太陽歯車(5a)に噛み合う遊星歯車(5e)、及びその遊星歯車(5e)を保持する遊星キャリア(5c)、遊星歯車(5e)と噛み合う外輪歯車(5b)とを備え、前記外輪歯車(5b)は、駆動力の入力手段(7)が取り付けられた駆動体(9)と一体に回転可能であり、前記駆動体(9)と前記遊星キャリア(5c)との間に逆入力用ワンウェイクラッチ(15)を備え、前記ハブケース(12)と前記遊星キャリア(5c)との間にツーウェイクラッチ(20)を備え、
前記入力手段(7)から入力される駆動力は、前記変速制御機構(40)によって前記変速機構(5)の等速以下の変速比となるように選択された経路を通って前記ツーウェイクラッチ(20)を介して前記ハブケース(12)に伝達され、前記ハブケース(12)からの逆入力は、前記ハブケース(12)から前記ツーウェイクラッチ(20)及び前記逆入力用ワンウェイクラッチ(15)を介して前記入力手段(7)に伝達され、
前記ツーウェイクラッチ(20)の前記駆動力と前記逆入力とに対する係合の切替を、前記ハブケース(12)と前記遊星キャリア(5c)との相対回転の方向に応じて自動で行う係合切替手段(E)を備え、前記係合切替手段(E)は、前進時に前記ハブケース(12)が前記駆動力及び前記逆入力によって前記車軸(11)に対して軸周り一方向に相対回転する際にはそれぞれ前記ツーウェイクラッチ(20)を前記ハブケース(12)と前記遊星キャリア(5c)との係合状態に、後退時に前記ハブケース(12)が前記車軸(11)に対して前記軸周り一方向と逆方向に相対回転する際には、前記ツーウェイクラッチ(20)を前記ハブケース(12)と前記遊星キャリア(5c)との係合不能状態に維持する機能を有することを特徴とする電動補助自転車用内装変速機。 - 前記ツーウェイクラッチ(20)は、前記ハブケース(12)と一体に回転する外輪(21)と前記遊星キャリア(5c)と一体に回転する内輪(22)との間にローラ(23)を備え、そのローラ(23)を周方向に保持する保持器(24)を備えたローラクラッチによって構成され、前記係合切替手段(E)による前記係合の切替は、前記保持器(24)と前記外輪(21)との間に備えられた回転抵抗付与部材(25)によって、その保持器(24)と外輪(21)との間に摩擦による回転抵抗が付与されることで行われることを特徴とする請求項1に記載の電動補助自転車用内装変速機。
- 前進時に前記駆動力及び前記逆入力によって前記保持器(24)が前記車軸(11)に対して前記軸周り一方向への相対回転する際における前記保持器(24)と前記車軸(11)との回転抵抗よりも、後退時に前記保持器(24)が前記車軸(11)に対して前記軸周り一方向とは逆方向に相対回転する際における前記保持器(24)と前記車軸(11)との回転抵抗が相対的に大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項2に記載の電動補助自転車用内装変速機。
- 後退時に前記保持器(24)が前記車軸(11)に対して前記軸周り一方向とは逆方向に相対回転する際における前記保持器(24)と前記車軸(11)との回転抵抗は、前記保持器(24)と前記外輪(21)との間の回転抵抗よりも相対的に大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項3に記載の電動補助自転車用内装変速機。
- 前記保持器(24)と前記車軸(11)との間に切替用ワンウェイクラッチ(30)を設け、前記切替用ワンウェイクラッチ(30)は、前記駆動力及び前記逆入力に対する前記保持器(24)と前記車軸(11)との軸周り相対回転のみを許容することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一つに記載の電動補助自転車用内装変速機。
- 前記切替用ワンウェイクラッチ(30)は、ローラクラッチまたはスプラグクラッチによって構成されていることを特徴とする請求項5に記載の電動補助自転車用内装変速機。
- 前記太陽歯車(5a)と前記車軸(11)との間に、前記変速制御機構(40)によって、前記駆動力に対して係合可能状態と係合不能状態とに切替可能な変速用第一ワンウェイクラッチ(5f)を備え、前記外輪歯車(5b)又はその外輪歯車(5b)と一体に回転する駆動体(9)と前記遊星キャリア(5c)との間に、前記変速制御機構(40)によって、前記駆動力に対して係合可能状態と係合不能状態とに切替可能な変速用第二ワンウェイクラッチ(5g)を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一つに記載の電動補助自転車用内装変速機。
- 前記逆入力用ワンウェイクラッチ(15)及び前記変速用第二ワンウェイクラッチ(5g)は、ラチェットクラッチによって構成されていることを特徴とする請求項7に記載の電動補助自転車用内装変速機。
- 前記逆入力用ワンウェイクラッチ(15)は、ローラクラッチまたはスプラグクラッチによって構成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一つに記載の電動補助自転車用内装変速機。
- 前記変速制御機構(40)は、車軸(11)内を通して外部に引き出された操作部(41)を軸方向に移動操作させることによって変速切替することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一つに記載の電動補助自転車用内装変速機。
- 前輪と後輪とを結ぶフレームに二次電池及び補助駆動用のモータを取り付け、クランク軸から伝達された踏力又は前記モータの出力による駆動力を駆動力伝達要素を介して駆動輪に伝達可能とし、前進非駆動時には、駆動輪からモータの出力軸への逆入力により生じた回生電力を二次電池に還元する回生機構を備えた電動補助自転車の前記駆動輪に、請求項1乃至10のいずれか一つの電動補助自転車用内装変速機を設けた回生機構を備えた電動補助自転車。
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