JP2019068780A5 - - Google Patents

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水中移動体及び釣り具
本発明は、水中を移動する水中移動体及び釣り具に関する。
従来、水中を移動する水中移動体あるいは釣り具が知られている。この種の水中移動体あるいは釣り具では、水深に関わらず本体を水底から一定の範囲の高さに保つべく、浮力体と錘とを備え、その間隔をもって水底からの高さとするものや(例えば、特許文献1参照。)、錘を含む形状それ自体を細長くすることによって水底からの高さとするものや(例えば、特許文献2参照。)、これらの構造を組み合わせたもの(例えば、特許文献3参照。)が提案されている。
特開2011−172557号公報 米国特許第5253447号明細書 特開2000−175605号公報
しかしながら、上記従来の技術による水中移動体あるいは釣り具は、水中で静止できないものが多く、重い錘を搭載して常にまたは断続的に水底に着地した状態で進むことから安定性及び操作性が悪い上に、錘が障害物に引っ掛かってしまうことが多かった。
釣り具の場合は、重い錘で水底を叩いたり引掻いたりするため釣趣に欠けるのみならず、魚に警戒され易くて釣果に悪影響を及ぼす恐れがあった。また、その形状のために、あるいはその重心が本体から離れていてバランスが悪いために、魚が針掛かりしたときに取り込むことが難しく、釣り上げる前に魚を逃がしてしまうことが多かった。
本発明は、上述した従来の技術が有する課題を解消した、水深に関わらず本体を水底から一定の範囲の高さに保つ水中移動体及び釣り具を提供することにある。
本発明は、水中を移動する水中移動体において、浮力体であって形状による潜行力を有する本体部と、前記本体部から下方へ湾曲自在に延びている錘部とを備え、水底に着地する前記錘部の量に応じて前記本体部を下方へ引っ張る力を調整することを特徴とする。
この場合において、前記錘部の全体にはたらく重力は、前記本体部の浮力よりも大きくてもよい。前記錘部の全体にはたらく重力は、前記本体部の浮力と等しくてもよい。前記錘部は、柔軟性を有していてもよい。
本発明は、水中を移動する水中移動体において、浮力体であって形状による潜行力を有する本体部と、前記本体部から下方へ湾曲自在に延びている錘部とを備え、水底に着地する前記錘部の量に応じて前記本体部を下方へ引っ張る力を調整するとともに、平坦な水底に沿って好適な速度で水中を移動するときは水底から離れることを特徴とする。
この場合において、前記錘部の全体にはたらく重力は、前記本体部の浮力よりも大きくてもよい。前記錘部の全体にはたらく重力は、前記本体部の浮力と等しくてもよい。前記錘部は、柔軟性を有していてもよい。
また、本発明は、水中を移動する釣り具において、浮力体であって形状による潜行力を有する本体部と、前記本体部から下方へ湾曲自在に延びている錘部とを備え、水底に着地する前記錘部の量に応じて前記本体部を下方へ引っ張る力を調整することを特徴とする。
この場合において、前記錘部の全体にはたらく重力は、前記本体部の浮力よりも大きくてもよい。前記錘部の全体にはたらく重力は、前記本体部の浮力と等しくてもよい。前記錘部は、柔軟性を有していてもよい。
また、本発明は、水中を移動する釣り具において、浮力体であって形状による潜行力を有する本体部と、前記本体部から下方へ湾曲自在に延びている錘部とを備え、水底に着地する前記錘部の量に応じて前記本体部を下方へ引っ張る力を調整するとともに、平坦な水底に沿って好適な速度で水中を移動するときは水底から離れることを特徴とする。
この場合において、前記錘部の全体にはたらく重力は、前記本体部の浮力よりも大きくてもよい。前記錘部の全体にはたらく重力は、前記本体部の浮力と等しくてもよい。前記錘部は、柔軟性を有していてもよい。
本発明では、水深に関わらず本体を水底から一定の範囲の高さに保つ水中移動体及び釣り具を提供することができる。
本実施形態に係る疑似餌を示す模式図である。図1(a)は疑似餌が浅い位置にあるときの様子を示し、図1(b)は同じ疑似餌が中位の深さの位置にあるときの様子を示し、図1(c)は同じ疑似餌が深い位置にあるときの様子を示している。 疑似餌が平坦な水底に沿って、好適な速度で引っ張られている様子を示す模式図である。図2(a)は疑似餌が水中で停止している様子を示し、図2(b)は同じ疑似餌が水中を移動している様子を示している。 疑似餌が平坦な水底に沿って、好適な速度で引っ張られている様子を示す模式図である。図3(a)は疑似餌が水中で停止している様子を示し、図3(b)は同じ疑似餌が水中を移動している様子を示している。 疑似餌が平坦な水底に沿って、好適な速度で引っ張られている様子を示す模式図である。図3−1(a)は疑似餌が水中で停止している様子を示し、図3−1(b)は同じ疑似餌が水中を移動している様子を示している。 疑似餌が水底の段差を昇る様子を示す模式図である。図4(a)は疑似餌が水中で停止している様子を示し、図4(b)は同じ疑似餌が水中を移動している様子を示し、図4(c)は同じ疑似餌が段差を昇っている様子を示し、図4(d)は同じ疑似餌が段差を昇った直後の様子を示している。 疑似餌が水底の段差を昇る様子を示す模式図である。図4−1(a)は疑似餌が水中で停止している様子を示し、図4−1(b)は同じ疑似餌が水中を移動している様子を示し、図4−1(c)は同じ疑似餌が段差を昇っている様子を示し、図4−1(d)は同じ疑似餌が段差を昇った後の様子を示している。 疑似餌が水底の段差を降りる様子を示す模式図である。図5(a)は図4と同じ疑似餌が段差を降りる前の様子を示し、図5(b)は図4と同じ疑似餌が段差を降りた直後の様子を示し、図5(c)は図4と同じ疑似餌が水底に着地する直前の様子を示し、図5(d)は図4と同じ疑似餌が段差を降りて水底に着地した様子を示している。 疑似餌が水底の段差を降りる様子を示す模式図である。図5−1(a)は図4−1と同じ疑似餌が段差を降りる前の様子を示し、図5−1(b)は図4−1と同じ疑似餌が段差を降りている様子を示し、図5−1(c)は図4−1と同じ疑似餌が水底に着地した様子を示し、図5−1(d)は図4−1と同じ疑似餌が段差を 降りた後の様子を示している。 変形例に係る左右非対称な形状の水中移動体を模式的に示す上面図である。 変形例に係るいわゆるサスペンドする疑似餌を示す模式図である。 変形例に係る別の形状の水中移動体及び釣り具を示す模式図である。 変形例に係る生き餌を用いた釣り具を示す模式図である。 変形例に係るダウンリガーで用いるための釣り具を示す模式図である。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る疑似餌を示す模式図である。図1(a)は疑似餌が浅い位置にあるときの様子を示し、図1(b)は同じ疑似餌が中位の深さの位置にあるときの様子を示し、図1(c)は同じ疑似餌が深い位置にあるときの様子を示している。
以下、疑似餌(釣り具)100について説明する。
疑似餌100は、図1(a)に示すように、水底20と水面21との間を移動可能に設けられており、本体(図1では本体1a)、第1のリング5、第2のリング6、第3のリング7、及び釣り針8を有する本体部1と、錘部2とを備えている。この疑似餌100は、図示せぬ釣り竿を通してリールと結ばれている釣り糸3に連結して用いられる。
本体部1は、浮力を生じさせる本体(図1では本体1a)を有する浮力体である。本体部1は、体積が水圧によって変化し難い素材で形成されており、使用される水域の水質と比べて比重が小さくなるように設けられている。また、本体部1は、釣り糸によって水中を引っ張られたと きに、その形状により水の抵抗を受けて潜行するように形成されている。
本体部1は、アイレットである第1のリング5で釣り糸3と連結され、アイレットである第2のリング6で錘部2と連結され、アイレットである第3のリング7で釣り針8と連結されている。なお、第1のリング5は本体部1の概ね前部に設けられ、第2のリング6は本体部1の下部に設けられ、第3のリング7は本体部1の概ね後部に設けられている。
本体部1は、上方または下方から見て左右対称な形状を有している(図6(a)参照)。また、本体部1は、その用途や水域に合わせて、釣り糸によって水中を好適な速度で引っ張られたときに、好適な範囲を超えて潜行しない形状を有している。
次に、本体部1を下方へ引っ張る力並びに、本体部1の水底からの高さを調整するのが錘部2である。錘部2は、下方へ延びるように本体部1と連結されている。また、錘部2は湾曲自在に設けられており、柔軟性を有している。そして、錘部2が本体部1を下方へ引っ張る力は、本体部1から水中にぶら下がっている錘(図1では錘2a)の量が、水底20に着地する量に応じて負の相関で増減することによって調整される。このため錘部2がより柔軟性を有する程、あるいは少なくとも錘部2の下部が前後方向により柔軟性を有する程、より柔らかく水底20に接することができるとともに、水底20の起伏に応じて着地する錘(図1では錘2a)の量をより細かく増減させることができるため、錘部2が本体部1を下方へ引っ張る力をより繊細に調整することができる。
錘部2は、体積が水圧によって変化し難い素材で形成されており、使用される水域の水質と比べて比重が大きくなるように設けられている。また、錘部2は、その延びる方向に垂直な断面が細い程、あるいは少なくとも前方または後方から見て薄い程、釣り糸3によって引っ張られたときに受ける水の抵抗が減るため、浮き上がりを抑えることができる。
錘部2は、使用中に切れてしまわない程度の強度を有し、できるだけ水中で目立たず、静粛な素材を用いることが好ましいが、色彩、光沢、光の反射具合、あるいは音等による集魚効果または捕食衝動が期待できる素材を用いてもよい。また、錘部2が根掛かりした場合、錘部2のみを切り離して離脱することができるように、本体部1と錘部2とを連結する第2のリング6に、あるいは錘部2の途中に、捨て錘仕掛けを備えてもよく、このとき捨て錘となる錘部2は環境に無害な素材を用いることが望ましい。
本体部1の水底からの高さは、その用途や水域に合わせて、水深が浅くても深くても変化しない本体部1の浮力のみならず、釣り糸3によって水中を好適な速度で引っ張られたときにおける、本体部1の形状による疑似餌100全体の潜行力及び、水の抵抗による錘部2の浮き上がりをも勘案して、好適な錘部2を予め選択することによって調整する。
図2は、疑似餌が平坦な水底に沿って、好適な速度で引っ張られている様子を示す模式図である。図2(a)は疑似餌が水中で停止している様子を示し、図2(b)は同じ疑似餌が水中を移動している様子を示している。
疑似餌100は、図2(a)に示すように、水中で停止しているときは図1と同様に、錘部2の全体にはたらく重力が、本体部1の浮力よりもわずかに大きくなるように、すなわち錘2bの下端を水底20に着地させた状態で静止するように予め調整されている。
また、疑似餌100は、図2(b)に示すように、釣り糸3によって水中を好適な速度で略水平に引っ張られたときに、錘部2が本体部1を下方へ引っ張る力及び本体部1の形状による疑似餌100全体の潜行力と、本体部1の浮力及び水の抵抗による錘部2の浮き上がりとが、錘2bが水底20から離れた状態で、すなわち水中で錘部2の全体に重力がはたらいている状態で釣り合うように予め調整されている。これにより疑似餌100は、平坦な水底20に沿って、水底から離れた状態で、水底から一定の範囲の高さで移動するようになっている。
図3は、疑似餌が平坦な水底に沿って、好適な速度で引っ張られている様子を示す模式図である。図3(a)は疑似餌が水中で停止している様子を示し、図3(b)は同じ疑似餌が水中を移動している様子を示している。
疑似餌100は、図3(a)に示すように、水中で停止しているときは図1及び図2と同様に、錘部2の全体にはたらく重力が、本体部1の浮力よりもわずかに大きくなるように予め調整されているため、錘2cの下端を水底20に着地させた状態で静止するようになっている。
一方、図3における疑似餌100は、図3(b)に示すように、釣り糸3によって水中を好適な速度で略水平に引っ張られたときに、錘部2が本体部1を下方へ引っ張る力及び本体部1の形状による疑似餌100全体の潜行力と、本体部1の浮力及び水の抵抗による錘部2の浮き上がりとが、水中で停止しているときに着地させていた量である錘2cの下端よりも、より多くの量の錘2cを水底20に着地させた状態で、すなわちより多くの量の錘2cが水底20によって支えられることにより、錘部2が本体部1を下方へ引っ張る力がその分減少した状態で釣り合うように予め調整されている。これにより疑似餌100は、平坦な水底20に沿って、ある程度の量の錘2cを水底20に着地させた状態で、水底から一定の範囲の高さで移動するようになっている。
図3−1は、疑似餌が平坦な水底に沿って、好適な速度で引っ張られている様子を示す模式図である。図3−1(a)は疑似餌が水中で停止している様子を示し、図3−1(b)は同じ疑似餌が水中を移動している様子を示している。
疑似餌100は、図3−1(a)に示すように、水中で停止しているときは、錘部2が本体部1を下方へ引っ張る力と、本体部1の浮力とが、
Figure 2019068780
め調整されている。
また、疑似餌100は、図3−1(b)に示すように、釣り糸3によって水中を好適な速度で略水平に引っ張られたときに、錘部2が本体部1を下方へ引っ張る力及び本体部1の形状による疑似餌100全体の潜行力と、本体部1の浮力及び水の抵抗による錘部2の浮き上がりとが、
Figure 2019068780
力がはたらいている状態で釣り合うように予め調整されている。これにより疑似餌100は、平坦な水底20に沿って、水底から離れた状態で、水底から一定の範囲の高さで移動するようになっている。
図4は、疑似餌が水底の段差を昇る様子を示す模式図である。図4(a)は疑似餌が水中で停止している様子を示し、図4(b)は同じ疑似餌が水中を移動している様子を示し、図4(c)は同じ疑似餌が段差を昇っている様子を示し、図4(d)は同じ疑似餌が段差を昇った直後の様子を示している。
疑似餌100は、図4(a)に示すように、水中で停止しているときは、錘部2が本体部1を下方へ引っ張る力と、本体部1の浮力とが、ある程度の量の錘2dを水底20に着地させた状態で釣り合うように予め調整されている。
また、疑似餌100は、図4(b)に示すように、釣り糸3によって水中を好適な速度で略水平に引っ張られたときに、錘部2が本体部1を下方へ引っ張る力及び本体部1の形状による疑似餌100全体の潜行力と、本体部1の浮力及び水の抵抗による錘部2の浮き上がりとが釣り合うまで水底から錘2dを離した状態で、すなわち水中で停止しているときに着地させていた錘2dの量よりも、より少ない量の錘2dを水底20に着地させた状態で移動するようになっている。
次に、疑似餌100は、図4(c)に示すように、段差20aを昇り始めると、平坦な水底を移動していたときよりも、より多くの量の錘2dを段差20aの地形に沿って着地させるようになる。このときより多くの量の錘2dが、段差20aによって支えられるため、錘部2が本体部1を下方へ引っ張る力はその分減少し、本体部1は段差20aの地形に沿って上昇する。そして、段差20aを昇ったあと、疑似餌100は、図4(d)に示すように、図4(b)で示した状態と略同じ着地状態で水底20を移動するようになる。
図4−1は、疑似餌が水底の段差を昇る様子を示す模式図である。図4−1(a)は疑似餌が水中で停止している様子を示し、図4−1(b)は同じ疑似餌が水中を移動している様子を示し、図4−1(c)は同じ疑似餌が段差を昇っている様子を示し、図4−1(d)は同じ疑似餌が段差を昇った後の様子を示している。
疑似餌100は、図4−1(a)に示すように、水中で停止しているときは、錘部2が本体部1を下方へ引っ張る力と、本体部1の浮力とが、ある程度の量の錘2mを水底20に着地させた状態で釣り合うように予め調整されている。
また、疑似餌100は、図4−1(b)に示すように、釣り糸3によって水中を好適な速度で略水平に引っ張られたときに、錘部2が本体部1を下方へ引っ張る力及び本体部1の形状による疑似餌100全体の潜行力と、本体部1の浮力及び水の抵抗による錘部2の浮き上がりとが、錘2mが水底20から離れた状態で、すなわち水中で錘部2の全体に重力がはたらいている状態で釣り合うように予め調整されている。
次に、疑似餌100は、図4−1(c)に示すように、段差20aを昇り始めると、錘2mを段差20aの地形に沿って着地させるようになる。このとき錘2mの一部が段差20aによって支えられるため、錘部2が本体部1を下方へ引っ張る力はその分減少し、本体部1は段差20aの地形に沿って上昇する。そして、段差20aを昇ったあと、疑似餌100は、図4−1(d)に示すように、図4−1(b)で示した状態と略同じ状態で水底20を移動するようになる。
図5は、疑似餌が水底の段差を降りる様子を示す模式図である。図5(a)は図4と同じ疑似餌が段差を降りる前の様子を示し、図5(b)は図4と同じ疑似餌が段差を降りた直後の様子を示し、図5(c)は図4と同じ疑似餌が水底に着地する直前の様子を示し、図5(d)は図4と同じ疑似餌が段差を降りて水底に着地した様子を示している。
疑似餌100は、図5(a)に示すように、釣り糸3によって水中を好適な速度で略水平に引っ張られたときに、段差20bに達するまでは、ある程度の量の錘2dを水底20に着地させた状態で移動している。
次に、疑似餌100は、図5(b)に示すように、段差20bを降り始めると、それまで水底20に着地させていた錘2dを水底20から離す。このとき錘部2が本体部1を下方へ引っ張る力はその分増加し、錘部2が本体部1を下方へ引っ張る力及び本体部1の形状による疑似餌100全体の潜行力が、本体部1の浮力及び水の抵抗による錘部2の浮き上がりよりも大きくなる。このため疑似餌100は、図5(c)に示すように、段差20bの地形に沿って降下するようになっている。
降下した疑似餌100は、図5(d)に示すように、再び錘2dを水底20に着地させる。このとき錘部2が本体部1を下方へ引っ張る力はその分減少し、錘部2が本体部1を下方へ引っ張る力及び本体部1の形状による疑似餌100全体の潜行力と、本体部1の浮力及び水の抵抗による錘部2の浮き上がりとが釣り合う状態、すなわち図5(a)で示した状態と略同じ着地状態で、水底20を移動するようになる。
図5−1は、疑似餌が水底の段差を降りる様子を示す模式図である。図5−1(a)は図4−1と同じ疑似餌が段差を降りる前の様子を示し、図5−1(b)は図4−1と同じ疑似餌が段差を降りている様子を示し、図5−1(c)は図4−1と同じ疑似餌が水底に着地した様子を示し、図5−1(d)は図4−1と同じ疑似餌が段差を降りた後の様子を示している。
疑似餌100は、図5−1(a)に示すように、釣り糸3によって水中を好適な速度で略水平に引っ張られているときは、錘2mが水底20から離れた状態で移動している。
次に、疑似餌100は、図5−1(b)に示すように、釣り糸3によって略水平に引っ張られる速度を、意図的に好適な範囲を超えて減速ないしは停止させ、本体部1の形状による疑似餌100全体の潜行力と、水の抵抗による錘部2の浮き上がりを、ともにその分減少ないしは消滅させると、段差20bを降り始める。
そして、疑似餌100は、図5−1(c)に示すように、錘2mの一部を水底20に着地させることにより、錘2mの一部が水底20によって支えられるため、錘部2が本体部1を下方へ引っ張る力もその分減少して、再び釣り合うようになるまで下降する。
その後、釣り糸3によって略水平に引っ張られる速度を、もとの好適な速度に戻すと、本体部1の形状による疑似餌100全体の潜行力と、水の抵抗による錘部2の浮き上がりは、ともにその分回復し、また錘2mが再び水底20から離れて錘部2の全体に重力がはたらくようになるため、疑似餌100は、図5−1(d)に示すように、図5−1(a)で示した状態と略同じ状態で水底20を移動するようになる。
本実施形態に係る疑似餌100は、浮力体である本体1a,1b,1
Figure 2019068780
地する量に応じて本体部1を下方へ引っ張る力を調整する錘部2とを備えている。これにより水深に関わらず本体部1を水底20から一定の範囲の高さに保つことができるとともに、水底20の起伏に応じて錘部2が本体部1を下方へ引っ張る力を調整することができる。また、水中で静止することができ、錘部2が従来よりも軽くて細く柔軟性を有するため安定性及び操作性が良いとともに障害物に引っ掛かり難く、水底20を叩いたり引掻いたりしない形状であるため、釣果や釣趣に悪影響を及ぼさないようにすることができる。
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。上記実施形態では、釣り具として疑似餌100を用いて本発明を説明しているが、これに限定されず、例えば、図6(b)及び図6(c)に示すように、水中移動体200及び水中移動体300として本体部1に水中ビデオカメラを搭載してもよい。
また、上記実施形態では、図6(a)に示すように、本体部1の形状を上方または下方から見て左右対称に形成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図6(b)及び図6(c)に示すように、上方または下方から見て左右非対称な形状の水中移動体200及び水中移動体300として形成してもよい。これにより水中移動体200及び水中移動体300は、ロープ10によって引っ張られる方向に向かって右側または左側へ逸れて水中を移動することができる。
さらに、上記実施形態では、疑似餌100が水中で停止しているときに、錘部2の下端またはある程度の量の錘部2が、水底20に着地するように予め調整されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図7(a)に示すように、疑似餌100が水中で停止しているときに、いわゆるサスペンド状態、すなわち錘部2の全体にはたらく重力が、本体部1の浮力と等しくなるように、つまり疑似餌100全体として、使用される水域の水質と比重が等しくなるように予め調整してもよい。このとき疑似餌100は、水底20に着地し難く、かつ、水面21まで浮き上がり難くなる。そして、疑似餌100は、図7(b)に示すように、錘2gが瘤20cに着地したときは、錘部2が本体部1を下方へ引っ張る力がその分減少し、瘤20cの地形に沿って上昇するようになっている。
さらにまた、上記実施形態では、糸状の錘である錘2a,2b,2c,
Figure 2019068780
本発明はこれに限定されない。例えば、図8(a)に示すように、錘部2に複数の集魚板11を設けたり、図8(b)に示すように、複数の玉形状の錘である錘2xを有する錘部2を備えるとともに、第3のリング7に釣り針8に代えて第2の釣り糸4を連結したり、図8(c)に示すように、鎖状の錘である錘2yを有する錘部2を備えるとともに、第3のリング7を廃してもよい。
また、上記実施形態では、第3のリング7に直接釣り針8を連結し、釣り糸3によって本体部1を引っ張っていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図9に示すように、釣り針8に代えて第2の釣り糸4を連結し、この第2の釣り糸4を介して生き餌9を引っかける釣り針8を連結したり、釣り糸3のみならず、釣り糸4によって水中を引っ張られたときにも、あるいは釣り糸4によって水中を引っ張られたときのみ、その形状により水の抵抗を受けて潜行するように本体部1を形成して釣り具400としてもよい。
また、図10に示すように、本体部1の第3のリング7に連結したラインリリース17を介して釣り糸3の途中を挟み込むとともに、釣り糸3の先端にルアー12を連結し、本体部1の第1のリング5にダウンリガーのケーブル16を連結し、船13の上に設けられた釣り竿14で釣り糸3を引っ張るとともに、ダウンリガー15でケーブル16を引っ張るようにして釣り具500としてもよい。
本発明は、どのような用途の水中移動体または釣り具に対しても、本発明の作用及び効果が生じるものであれば同様に適用できる。
なお、上記実施形態では、水中移動体及び釣り具を止水中で使用していたが、本発明はこれに限定されず、河川や潮流などがある水域、すなわち流水中で使用してもよい。
1 本体部
1a〜1y 本体
2 錘部
2a〜2m 糸状の錘
2x 複数の玉形状の錘
2y 鎖状の錘
3 釣り糸
4 第2の釣り糸
5 第1のリング
6 第2のリング
7 第3のリング
8 釣り針
9 生き餌(活き魚)
10 ロープ
11 集魚板
12 ルアー
13 船
14 釣り竿
15 ダウンリガー
16 ケーブル
17 ラインリリース
18 水中ビデオカメラ
19 餌
20 水底
20a 段差(昇り)
20b 段差(降り)
20c 瘤
21 水面
100 疑似餌(釣り具)
200 水中移動体
300 水中移動体
400 釣り具
500 釣り具

Claims (10)

  1. 水中を移動する水中移動体において、
    浮力体であって形状による潜行力を有する本体部と、
    前記本体部から下方へ湾曲自在に延びている錘部とを備え
    水底に着地する前記錘部の量に応じて前記本体部を下方へ引っ張る力を調整することを特徴とする、水中移動体。
  2. 水中を移動する水中移動体において、
    浮力体であって形状による潜行力を有する本体部と、
    前記本体部から下方へ湾曲自在に延びている錘部とを備え
    水底に着地する前記錘部の量に応じて前記本体部を下方へ引っ張る力を調整するとともに、平坦な水底に沿って好適な速度で水中を移動するときは水底から離れることを特徴とする、水中移動体。
  3. 請求項1から請求項2までのいずれか1項に記載の水中移動体において、前記錘部の全体にはたらく重力は、前記本体部の浮力よりも大きいことを特徴とする、水中移動体。
  4. 請求項1から請求項2までのいずれか1項に記載の水中移動体において、前記錘部の全体にはたらく重力は、前記本体部の浮力と等しいことを特徴とする、水中移動体。
  5. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の水中移動体において、前記錘部は、柔軟性を有することを特徴とする、水中移動体。
  6. 水中を移動する釣り具において、
    浮力体であって形状による潜行力を有する本体部と、
    前記本体部から下方へ湾曲自在に延びている錘部とを備え
    水底に着地する前記錘部の量に応じて前記本体部を下方へ引っ張る力を調整することを特徴とする、釣り具。
  7. 水中を移動する釣り具において、
    浮力体であって形状による潜行力を有する本体部と、
    前記本体部から下方へ湾曲自在に延びている錘部とを備え
    水底に着地する前記錘部の量に応じて前記本体部を下方へ引っ張る力を調整するとともに、平坦な水底に沿って好適な速度で水中を移動するときは水底から離れることを特徴とする、釣り具。
  8. 請求項6から請求項7までのいずれか1項に記載の釣り具において、前記錘部の全体にはたらく重力は、前記本体部の浮力よりも大きいことを特徴とする、釣り具。
  9. 請求項6から請求項7までのいずれか1項に記載の釣り具において、前記錘部の全体にはたらく重力は、前記本体部の浮力と等しいことを特徴とする、釣り具。
  10. 請求項6から請求項までのいずれか1項に記載の釣り具において、前記錘部は、柔軟性を有することを特徴とする、釣り具。
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