JP4073122B2 - 釣り具 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、岩場における釣りに好適な釣り具に関する。
【0002】
【従来の技術】
釣りは人気のあるレジャーとして広く普及しており、海や川、湖において多くの人が釣りを楽しんでいる。そして、釣りの成果を高めるため、また釣り自体をより楽しむために、釣り具にも目的に応じたさまざまな工夫と改良が加えられている。
【0003】
釣りのポイントの一つとして岩場があるが、この岩場における釣りにおいては、錘や針が岩と岩の間に挟まったり、引っかかったりする、いわゆる根がかりがしばしば起きる。根がかりが起きると、釣りの興趣がそがれるだけでなく、錘や針が外れなくなると、これらが釣り糸とともに放置されることとなり、環境保全の面からも問題がある。
【0004】
このような根がかりの問題を解消ないし緩和するために、従来から釣り具に関していくつかの提案がなされている。たとえば、特公昭55−24859号公報には、下部に重錘を取り付けた砲弾形状のフロートの中心部にワイヤーを挿通したフロート式天秤釣り具において、長細い三角形状をした2枚羽板をフロート部内に枢着した釣り具が開示されている。この釣り具によれば、遠投時の飛行姿勢と海底面上の摺動移動姿勢の安定性がよく、また根がかり発生が少なくなる。
【0005】
また、特開昭54−160674号公報には、凧の形をした浮力をもつ釣り具を錘で海中に沈める方式の釣り具が開示されている。この釣り具によれば、糸を引いたときに錘が上下動を繰り返し海底を引きずらないので、根がかり発生が少なくなる。
【0006】
また、実開昭57−52177号公報には、断面が翼型を形成するプレートを取り付けた釣り具用天秤が開示されている。この釣り具によれば、糸を引いたとき、翼の前進とともに浮力が生じて浮き上がりながら前進するので、根がかり発生が少なくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特公昭55−24859号公報に記載の釣り具は、羽板を取り付けたフロート部の構造が複雑であり、製造コストの高いものとなる。また、特開昭54−160674号公報および実開昭57−52177号公報に記載の釣り具は、凧型あるいは翼型をしたプレートが比較的大きなものであるので、岩場で岩と岩の間が狭いときは、この隙間にプレートが引っ掛かりやすく、このような場所では依然として根がかりが発生しやすい。
【0008】
また、上記公報に記載の釣り具においては、針は釣り具より下に垂れた状態にあるので、針が岩に刺さって根がかりを生じることがある。さらに、底釣りにおいては底から少し浮かせた棚を正確に設定することが釣りの成果を左右することが多いが、上記公報に記載の釣り具においては、釣り具の水底からの高さ位置がほとんど0であるため水底から少し浮かせた棚の設定が困難であるという欠点がある。
【0009】
本発明の目的は、簡単な構造で、岩場における根がかりの発生を防止し、あわせて釣りの成果をより高めることのできる釣り具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の釣り具は、錘と浮子部材を組み合わせた沈下浮子の機能を有する釣り具であって、浮子部材の一端に錘を備えて全体を棒状体の沈下浮子となし、前記浮子部材の他端を道糸に接続する構造としたことを特徴とする。本発明の釣り具は、水中にあるときは下端に錘を有する棒状体の沈下浮子となるので、道糸に浮子部材の他端を取り付けて水中に投げ込んだとき、釣り具は錘を下にして水中に沈み、錘が水底に達して浮子部材の道糸を取り付けた側が浮力によって持ち上がろうとする。
【0011】
ここで、前記錘と浮子部材の構成比率は、水中において錘が水底に達したときに釣り具が直立するように、釣り具全体の浮力に対して錘および浮子部材を調節したものとすれば、釣り具はほぼ垂直に直立する。そして、道糸を引っ張ってテンションをかけると釣り具は傾き、続けて引っ張ると釣り具は傾いた姿勢のままで水底を移動する。一方、釣り具が直立せずに斜めや横たわるような錘と浮子部材の構成比率となっている場合においても、道糸を軽く引っ張ってテンションをかけると釣り具は斜めに起きあがり、続けて引っ張ると釣り具は傾いた姿勢のままで水底を移動する。
【0012】
いずれの場合においても、さらに道糸を引っ張ると、釣り具は傾いた姿勢のままで水面に向けて上昇する。そのまま引っ張れば、途中にある海藻などに引っ掛かりにくくなる。釣り具は棒状体であり、突起物はないので、岩場であっても釣り具が岩と岩の間に挟まりにくく、また引っ掛かりにくい。また、投げ釣りの際に、錘が矢の役目をなし、浮子部材が羽根の役目を果たすことにより、遠投距離を伸ばすことができる。
【0013】
特に、本発明は、棒状体が可撓性を有するように構成することが望ましい。棒状体が可撓性を有して柔軟に曲がることにより、釣り具が岩場等に入り込んだりしても、そのまま引っ張れば容易にすり抜けるようになるため、釣り具が岩と岩の間に挟まったり、引っ掛かったりするのをさらに防止することができる。
【0014】
棒状体に可撓性を持たせるためには、例えば、錘と浮子部材とをそれぞれ短く分割しておき、可撓性を有するゴムや軟質プラスチック等により形成されたパイプやチューブ等の連結部材の中に挿入すればよい。あるいは、これらの可撓性を有するパイプやチューブ等自身を浮子部材としてその内部に空気を充填しておき、錘と一体成型したものとすることができる。または、錘と浮子部材とを棒状に並べてゴム、軟質プラスチック、織物や化学繊維等によって被覆するとよい。あるいは、可撓性を有するワイヤーやピアノ線等に錘と浮子部材とを一列に並べて通し、棒状となるように連結することもできる。
【0015】
錘と浮子部材とをそれぞれ短く分割して棒状体の沈下浮子を形成し、浮子部材に可撓性を持たせることによって、浮子部材には硬度が固いものを使用することができ、水深が深いところで使用しても水圧によって潰されないようにすることが可能となる。
【0016】
あるいは、浮子部材自身を弾性体により構成し、分割した錘と組み合わせることによって、棒状体が可撓性を有するように構成することもできる。錘と浮子部材の連結は、接着剤などで固定してもよく、また、ネジなどにより着脱可能に連結してもよい。錘と浮子部材のそれぞれは、全体を一体的に製作してもよく、また、錘と浮子部材のいずれかまたは両方を分割式としてネジなどにより着脱可能に連結する方式としてもよい。
【0017】
錘と浮子部材を着脱可能とした場合、本発明の錘は交換することが可能となる。錘を交換可能とすることによって、異なる種類の錘と浮子部材を組み合わせ、錘による沈下力と浮子部材による浮力のバランスを調節することが可能となる。また、錘や浮子部材をそれぞれ複数に分割して着脱可能に連結する場合は、錘または浮子部材の長さを変えて錘による沈下力と浮子部材による浮力のバランスを調節することが簡単にできるようになる。さらに、この連結部に天秤などの他の部材を取り付けることができる。たとえば浮子部材の連結部に天秤を取り付けた場合は、天秤の先端に取り付けたハリスを正確に水底近くに設定することができ、釣りの成果を高めることができる。
【0018】
さらに、天秤の先端に小さい浮力の浮子を取り付けることもできる。この場合、小浮子の浮力により天秤が上を向く姿勢に維持することができ、岩場の釣りにおいて道糸を引っ張ったときに、ハリスの先端の針よりも先に浮子部材が岩に当たることになり、針が岩に引っ掛かるのを防止することができる。また、天秤を使用せずに直接ハリスを取り付けることもできる。この場合、餌を付けた針が沈んで岩に根がかりするのを防止するために、針の根元に小さな浮子を取り付けて、水の比重と同程度の浮力を付与するようにすることもできる。
【0019】
あるいは、天秤を浮子部材と道糸との間に取り付けることもできる。この場合、釣り具上部の天秤との接続部は、浮子部材の下部の錘の接地点を支点として浮子部材および錘の負荷なく移動できるようになる。そのため、天秤の先端部分に取り付けたハリスに浮子部材および錘の負荷は掛からず、ハリス先端の針に食いついた魚が感じる抵抗が少なくなって魚の食い込みが良くなる。
【0020】
浮子部材の他端に取り付けた道糸には、サビキを取り付けることができる。本発明の釣り具を用いた場合、釣り具は水底に直立した状態にあるので、釣り具の上端に近い位置にサビキを取り付ければ、サビキは常にほぼ一定の高さ位置に維持されることになる。また、浮子部材の他端に取り付けた道糸を延長して天秤のハリスに接続することもできる。このように道糸を取り付けた場合は、魚が釣れたときに釣り具全体にかかる負荷が軽減される。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1実施形態を示す釣り具の縦断面図である。
本実施形態の釣り具1は、可撓性を有するチューブ2内に複数に分割した錘3と複数に分割した浮子部材4とを組み合わせて全体を棒状体の沈下浮子となし、浮子部材4の他端に道糸5を接続する構造としたものである。釣り具1と道糸5とは連結具6および天秤7を介して接続され、天秤7の他端には針8a付きのハリス8が取り付けられる。
【0022】
チューブ2は、外径約13mm、内径約10mm、長さ約300mm、重さ約15gの柔軟な樹脂製の中空棒状体である。錘3は外径約10mm、長さ約5mmの鉛製の円柱体であり、この錘3をチューブ2内の端部に複数個組み合わせて挿入し、錘3全体の重さを約76gとしている。浮子部材4は外径約9.5mm、長さ約15mmのプラスチック製パイプであり、この浮子部材4をチューブ2内に複数個組み合わせ、浮子部材4全体の重さを約10gとしている。このように柔軟な樹脂製のチューブ2中にそれぞれ短く複数に分割された錘3および浮子部材4を挿入し組み合わせるることで、釣り具1は可撓性を有するようになる。
【0023】
ここで、錘3と浮子部材4との構成比率を調節することによって、釣り具を水中に沈めたときの態様を変化させることができる。図2は浮力自立型の釣り具の態様を示す図、図3は張力起立型の釣り具の態様を示す図である。なお、図1に示す釣り具1は、図2に示す浮力自立型のものである。また、錘3と浮子部材4の構成比率の調整は、チューブ2内に挿入するそれぞれの個数や材質等を変化させることによって可能となるが、錘3と浮子部材4とを分割可能としておき、錘3を交換することによっても可能とすることができる。
【0024】
図2に示すように、釣り具1のチューブ2内の錘3および浮子部材4それぞれによる沈下力G1 およびG2 と、釣り具1全体が受ける浮力Bとによるモーメントが、釣り具1下端の接地点Aを支点として下向きに0以下である場合(浮力自立型)、釣り具1は水中で自力で起き上がる。そのため、道糸5に張力を加えずに緩めた状態においても釣り具1は自立し、垂直に直立する。
【0025】
一方、前記モーメントが0を超える場合、図3に示すように、釣り具1aは水底に横たわった状態となる。このような状態において道糸5に張力Fを加えると、前記モーメントが0以上となり、釣り具1aは水中で起き上がる(張力起立型)。張力起立型の場合、浮力自立型のように錘3および浮子部材4の比重を微妙に調節する必要がないため、浮子部材4をあらゆる材質の中から自由に選択することができる。したがって、浮子部材4が受ける水圧やコスト面等において有利な選択を行うことができる。また、釣り具1a全体の重量を大きくすることが可能となるため、潮流に流されにくくなる。このような張力起立型は、船釣りや落とし込み釣りなどのように道糸が垂直に近く角度がある場合に有効である。船釣りや落とし込み釣りなどの場合、自立できることよりも速く水底に沈むことの方が重要視されるためである。
【0026】
図1に戻って、連結具6は、チューブ2の上端を閉塞するプラスチック製のキャップ6aと、上端にリングを形成した外径約1mmのピアノ線6bとにより構成される。天秤7は、外径約1mm、長さ約30mmのピアノ線7aの両端にリングを形成し、ピアノ線7aを約2:1に分断する位置でθ=150〜170°の角度に曲げて留金7bを設け、この留金7bによって分断されたピアノ線7aの短い方に連結具6と連結するスナップ7cを位置可変に設けたものである。道糸5は天秤7のスナップ7c側のリングに取り付ける。
【0027】
ここで、図4は釣り具1の使用状態を示す図、図5は岩場における投げ釣りの態様を示す図である。浮力自立型の釣り具1を岩場に向けて投げ込んだとき、図4に示すように海底に岩礁Rがある場合、釣り具1は岩礁Rの上、あるいは岩礁Rの間において、錘3の方を下にして直立する。道糸5を緩めた状態においては、釣り具1は錘3を支点として揺動する。このとき、釣り具1の連結具6と連結するスナップ7cが天秤7のピアノ線7aに対して位置可変なため、天秤7は釣り具1の負荷なく移動できる。そして、道糸5を引っ張ってテンションをかけると釣り具1は傾き、続けて引っ張ると釣り具1は傾いた姿勢のままで岩礁Rの上を移動する。
【0028】
実際の岩場には種々の形態の岩礁があるが、釣り具1は、どのような場所に着地してもその場所で直立し、図5に示すように道糸5を引っ張ってテンションをかけると、釣り具1の上部に横方向の外力が作用して傾く。このような状態で道糸5を引っ張ると、釣り具1は傾いたままで、ハリス8の針8aは釣り具1の上方に連結された天秤7によって支持され、錘3よりも上方で漂うので、釣り具1が岩礁Rの上や傾斜部を移動するときでも針8aが岩礁Rに引っ掛かりにくくなる。なお、天秤7を使用せず、釣り具1の連結具6に直接道糸5を取り付け、この道糸5にサビキ9を取り付けた場合でも、サビキ9は錘3よりも上方で漂うので岩礁Rに引っ掛かりにくい。
【0029】
また、釣り具1は全体として棒状であり、突起物はないので、図6に示すような岩場であっても釣り具1が岩R1 と岩R2 との間に挟まったり引っ掛かったりしにくい。さらに、本実施形態において釣り具1は可撓性を有しているため、図7に示すような岩場等に入り込んだりしても釣り具1が柔軟に曲がることによって、そのまま引っ張れば容易にすり抜けるようになり、釣り具1が岩場等に入り込んで引っ掛かったりすることがない。
【0030】
図8は釣り具1の飛行状態を示す図である。
本実施形態の釣り具1は、投げ釣りの際には、図8に示すように、矢のような姿勢で飛行する。全体として棒状であって突起物がなく、また錘3によって釣り具1の重心位置が天秤7と反対側に偏っているためである。このとき、錘3側が矢の役目をなし、浮子部材4側が羽根の役目を果たすことにより、遠投距離を伸ばすことができる。また、このように飛行姿勢が安定することによって、道糸5がハリス8および針8aに絡みにくくなる。
【0031】
さらに、本実施形態の天秤7は、ほぼ直線に近いθ=150〜170°の角度に曲げてあることによって、約90°の角度に曲げてある従来のL型天秤の場合よりも飛行中の天秤7の姿勢を最適な状態に保つことができる。水中においても同様のことがいえる。
【0032】
なお、図示していないが、錘3の先端部分(チューブ2)を○、△、□およびその他の均一断面形状としておけば、飛行中の釣り具1まわりの空気の整流効果が高められ、より飛行姿勢が安定し、さらに飛行距離を伸ばすことができる。さらに、この断面形状を先細としておけば、飛行中の釣り具1まわりの空気の整流効果をより高めることができる。一方、釣り具1が海底にある場合においても、錘3の先端部分が均一断面形状であることによって、釣り具1が海底の岩と岩との間にあっても、負荷なくすり抜けることができる。断面形状が先細の場合は、さらに容易にすり抜けが行われる。
【0033】
図9は釣り具1の上昇状態を示す図である。
本実施形態の釣り具1は、前述したように道糸5を引っ張ってテンションをかけると傾く。そして、道糸5を巻き取って引っ張ると、図9に示すように、傾いた釣り具1は水の抵抗を受けて、釣り具1全体が羽根の役目を果たすことにより上昇する。このように、道糸5を巻き取って引っ張るときに、釣り具1と共にハリス8および針8aが上昇するため、釣り具1を投げ込んだ釣りのポイントから岸までの間に海草等の障害物があっても、これらの障害物に引っ掛かるのを回避することができる。また、魚が針8aに掛かった際においても、針8aに上昇する力が作用することによって取り込み時に根掛かりするのを防止することができる。
【0034】
図10は、船釣りにおける釣り具の使用状態を示す図である。船からの底釣りの場合は、釣り具1は真下に沈下し、海底で直立する。潮の流れや船の移動によって道糸5が引っ張られ、釣り具1は傾いた状態で移動する。移動の状態は投げ釣りの場合と同じである。
【0035】
図11は本発明の第2実施形態を示す釣り具の正面図、図12は図11の釣り具の使用状態を示す図である。
【0036】
本実施形態の釣り具1bは、図1に示す釣り具1の錘3部分を分離し、着脱可能な錘3aとしたものである。錘3aは、釣り具1bの浮子部材4の下方に設けたリング3bによって連結する。このように、錘3aが着脱可能であることにより、既製品の錘3aを使用して釣り具1b全体の浮力に対する調整を容易に行うことが可能となる。また、錘3aがリング3bによって連結されていることによって、釣り具1bの浮子部材4部分はその向きを自在に変えることができるため、ほぼ垂直に直立する。さらに、釣り具1bが根がかりしやすい隙間に入っても錘3aがリング3bによって向きを自在に変えるため、その隙間を容易に通過させることができる。
【0037】
図13は本発明の第3実施形態を示す釣り具の分解斜視図、図14は釣り具の使用状態を示す図、図15は岩場における投げ釣りの態様を示す図である。
【0038】
本実施形態の釣り具10は、棒状の錘11と棒状の浮子部材12を組み合わせて全体を棒状体の沈下浮子となし、浮子部材12の他端に道糸13を接続するとともに、浮子部材12の中間に連結具14を介して天秤15を取り付けたものである。
【0039】
錘11は、外径約8mm、長さ約140mm、重さ約50gのステンレス鋼製の棒状体である。浮子部材12は、外径約8mm、長さ約500mm、重さ約15gのプラスチック製パイプであり、中間の連結具14を挟んで下部部材12aと上部部材12bとに分割され、上端に取付具13aを介して道糸13が取り付けられている。
【0040】
連結具14には、ステンレス鋼線15aの先端部に小浮子15bを取り付けた天秤15が取り付けられている。天秤15の先端には針16a付きのハリス16が取り付けられている。
【0041】
釣り具10は上記の構成であるので、この釣り具10を岩場に向けて投げ込んだとき、図14に示すように海底に岩礁Rがある場合、釣り具10は岩礁Rの上、あるいは岩礁Rの間において、錘11を下にして直立する。そして、道糸13を引っ張ってテンションをかけると釣り具10は傾き、続けて引っ張ると釣り具10は傾いた姿勢のままで岩礁Rの上を移動する。
【0042】
釣り具10はどのような場所に着地しても、図15に示すように、その場所で直立し、天秤15の小浮子15bの作用により天秤15が上方に傾くかたちで釣り具10は傾く。このような状態で道糸13を引っ張ると、釣り具10は傾いたままで、ハリス16の針16aは錘11よりも上方で漂っているので、釣り具10が岩礁Rの上や傾斜部を移動するときでも針16aは岩礁Rに引っ掛かりにくい。また、釣り具10は全体として棒状であり、突起物はないので、岩場であっても釣り具が岩と岩の間に挟まったり、引っ掛かったりしにくい。さらに引っ張ると、釣り具10は傾いた姿勢のままで水面に上昇する。
【0043】
また、本実施形態の釣り具10は、投げ釣りの際に、錘11が矢の役目をなし、浮子部材12が羽根の役目を果たすことにより、遠投距離を伸ばすことができる。なお、図15において符号20は次に述べる第4実施形態の釣り具である。
【0044】
図16は第4実施形態における釣り具の使用状態を示す図である。本実施形態の釣り具20は錘21と浮子部材22とからなり、浮子部材22の上端に道糸13、およびこの道糸13にサビキ17を取り付けたものである。
【0045】
錘21は第3実施形態の釣り具10の錘11と同じものであり、浮子部材22は、第3実施形態の浮子部材12の上下の部材12a,12bを直接連結したものである。本実施形態の釣り具20の場合も第1の実施形態の釣り具10と同様に、釣り具10が岩と岩の間に挟まったり、引っ掛かったりしにくい。
【0046】
【発明の効果】
本発明によって以下の効果を奏することができる。
【0047】
(1)浮子部材の一端に錘を備えて全体を棒状体の沈下浮子とすることにより、釣り具は錘を下にして水底に達し、道糸を引っ張ったときには釣り具は傾いた姿勢のままで水底を移動し、岩場であっても棒状体であり突起物のない釣り具は岩と岩の間に挟まりにくく、引っ掛かりにくいものとなる。
【0048】
(2)棒状体が可撓性を有することにより、釣り具が岩場等に入り込んだりしても釣り具が柔軟に曲がるため、そのまま引っ張れば容易にすり抜けるようになる。したがって、釣り具が岩と岩の間に挟まったり、引っ掛かったりすることがない。
【0049】
(3)錘が交換可能であることにより、錘による沈下力と浮子部材による浮力のバランスを簡単に調節することができる。
【0050】
(4)浮子部材に天秤を取り付けることにより、天秤の先端に取り付けたハリスを正確に水底近くに設定することができ、釣りの成果を高めることができる。
【0051】
(5)天秤を浮子部材と道糸との間に取り付けることにより、天秤は浮子部材の下部の錘の接地点を支点として浮子部材および錘の負荷なく移動できるようになり、天秤の先端部分に取り付けたハリスに浮子部材および錘の負荷は掛からず、ハリス先端の針に食いついた魚が感じる抵抗が少なくなって魚の食い込みが良くなり、釣りの成果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態を示す釣り具の縦断面図である。
【図2】 浮力自立型の釣り具の態様を示す図である。
【図3】 張力起立型の釣り具の態様を示す図である。
【図4】 図1に示す釣り具の使用状態を示す図である。
【図5】 岩場における投げ釣りの態様を示す図である。
【図6】 岩と岩の間にある釣り具の状態を示す説明図である。
【図7】 岩場に入り込んだ釣り具の状態を示す説明図である。
【図8】 釣り具の飛行状態を示す図である。
【図9】 釣り具の上昇状態を示す図である。
【図10】 船釣りにおける釣り具の使用状態を示す図である。
【図11】 本発明の第2実施形態を示す釣り具の正面図である。
【図12】 図11の釣り具の使用状態を示す図である。
【図13】 本発明の第3実施形態を示す釣り具の分解斜視図である。
【図14】 図13に示す釣り具の使用状態を示す図である。
【図15】 岩場における投げ釣りの態様を示す図である。
【図16】 本発明の第4実施形態における釣り具の使用状態を示す図である。
【符号の説明】
1,1a,10,20 釣り具
2 チューブ
3,11,21 錘
4,12,22 浮子部材
5,13 道糸
6 連結具
6a キャップ
6b,7a ピアノ線
7,15 天秤
7b 留金
7c スナップ
8,16 ハリス
8a,16a 針
9,17 サビキ
12a 下部部材
12b 上部部材
13a 取付具
14 連結具
15a ステンレス鋼線
15b 小浮子
R 岩礁

Claims (2)

  1. 錘と浮子部材を組み合わせた沈下浮子の機能を有する釣り具であって、可撓性を有する連結部材内に複数に分割した浮子部材を備えるとともに、前記連結部材内の一端に複数に分割した錘を備えて前記連結部材の全体を棒状体の沈下浮子となし、他端を道糸に接続する構造とした釣り具。
  2. 前記連結部材は、柔軟な樹脂製のチューブであることを特徴とする請求項1記載の釣り具。
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