JP2019068381A - 画像読取装置、画像読取方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿の読取位置とは異なる位置に配置された白基準板によるシェーディング補正に起因する画像不良を抑制する画像読取装置を提供する。【解決手段】画像読取装置120は、読取位置を通過する原稿から画像を読み取る読取ユニット106と、読取位置よりも読取ユニットから遠い位置に配置される白基準板と、読取位置に取り外し可能な基準部材と、コントローラとを備える。基準部材は、均一な濃度の第1部材及び第1部材とは異なる濃度の第2部材により構成され、読取ユニット106により、読取位置に正しく設置されたときに第1部材が読み取られ、読取位置に正しく設置されていないときに第1部材及び第2部材が読み取られる。コントローラは、基準部材が読取位置に正しく設置されたときにシェーディング補正に用いられる相関データを生成し、正しく設置されていないときに相関データを生成しない。【選択図】図2

Description

本発明は、原稿に形成された画像(以下、「原稿画像」という。)を読み取る画像読取装置に関する。
複写機やマルチファンクションプリンタは、原稿から画像を読み取るための画像読取装置を備える。原稿画像の読み取りのスループットを速くするため、また、搬送による原稿のダメージ低減や破損防止のために、原稿の表裏両面を一度に読み取る画像読取装置が提案されている。特許文献1の画像読取装置は、原稿の一方の面を読み取る第1読取部と他方の面を読み取る第2読取部とを備え、原稿の表裏両面を一度に読み取ることができる。第1読取部と第2読取部とは流し読みガラスを挟んで配置される。流し読みガラスを挟んで第2読取部に対向し、且つ第1読取部の光路を阻害しない位置に、第2読取部のシェーディング補正を行うための白基準板が設けられる。そのために白基準板は、第2読取部の原稿の読取位置よりも遠い位置に配置されることになる。このような構成の画像読取装置は、白基準板と原稿との接触を防止し、コンパクトで白基準板が汚れにくい構成を実現する。
特開2002−335380号公報
画像読取装置の読取部は、光源から光を白基準板に照射して、その反射光を受光部で受光し、受光した結果に応じてシェーディング補正を行う。光源から白基準板までの距離が原稿の読取位置よりも遠くなることで、照射する光が原稿を読み取るときよりも分散する。これにより白基準板は、読取部の主走査方向の中央部より両端部の方が照射される光量が小さくなり、反射光の光量も少なくなる。そのために、原稿の読取位置よりも遠い位置に配置された白基準板を用いてシェーディング係数を算出する場合、主走査方向の両端部の輝度が中央部の輝度よりも低くなり、両端部のシェーディング係数が中央部のシェーディング係数よりも高くなる。このようなシェーディング係数でシェーディング補正を行う場合、主走査方向の両端部の輝度が中央部よりも高くなる。
また、照射する光の拡散具合が異なるために、主走査方向の中央付近では、白基準板と原稿の読取位置とで、主走査方向の輝度分布が同じにならない。そのために、白基準板に基づいて生成したシェーディング係数を用いてシェーディング補正を行った原稿画像に、画像ムラ等の読み取り画像不良が発生することがある。
これに対して、予め白基準板の輝度分布と、主走査方向に均一な濃度の部材(以下、「基準部材」という。)を原稿の読取位置で読み取った輝度分布と、の相関性を用いて画像ムラを抑制することができる。相関性は、予めバックアップされている。相関性に基づいて補正されるシェーディング係数を用いて、シェーディング補正が行われる。基準部材は、作業者により読取位置に設置される。作業者が手で設置するために、基準部材は、相関性の算出の際に、読取位置に正しく設置されないことがある。読取位置に正しく設置されていない基準部材により算出される相関性では、シェーディング係数に異常が生じ、正確なシェーディング補正が実行できない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、原稿の読取位置とは異なる位置に配置された白基準板によるシェーディング補正に起因する画像不良を抑制する画像読取装置を提供することを目的とする。
本発明の画像読取装置は、原稿を1枚ずつ所定の搬送経路に搬送させる搬送手段と、前記搬送経路の所定の位置を読取位置として、前記読取位置を通過する前記原稿から画像を読み取る読取手段と、前記搬送経路を挟んで、前記読取位置よりも前記読取手段から遠い位置に配置される白基準板と、前記読取位置に取り外し可能であり、均一な濃度の第1部材及び前記第1部材とは異なる濃度の第2部材により構成され、前記読取位置に正しく設置されたときに前記読取手段に前記第1部材が読み取られ、前記読取位置に正しく設置されていないときに前記読取手段に前記第1部材及び前記第2部材が読み取られる基準部材と、前記読取手段による前記基準部材の第1の読取結果に応じて前記基準部材が前記読取位置に正しく設置されているか否かを判断し、正しく設置されている場合に前記第1の読取結果及び前記読取手段による前記白基準板の第2の読取結果に応じた相関データを生成して所定の格納手段に格納し、正しく設置されていない場合に前記基準部材が正しく設置されていないことを報知する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、原稿の読取位置とは異なる位置に配置された白基準板によるシェーディング補正に起因する画像不良を抑制することができる。
画像読取装置の構成図。 コントローラの構成図。 (a)、(b)は読取状態の説明図。 基準部材の説明図。 (a)、(b)は照明輝度分布データの説明図。 相関データの格納方法を表すフローチャート。 相関データの説明図。 基準部材の設置位置ずれ検出の説明図。 基準部材の設置位置ずれ検出の説明図。 原稿画像の読取処理を表すフローチャート。 (a)〜(c)は、原稿画像の読取処理におけるデータの説明図。
以下、実施の形態を図面を参照しつつ詳細に説明する。
(全体構成)
図1は、自動原稿搬送機構を搭載した画像読取装置の構成図である。画像読取装置120は、読み取り前の原稿102が載置される原稿トレイ101、読み取り後の原稿102が排出される排紙トレイ108、及び原稿102から原稿画像を読み取る読取ユニット106を備える。原稿102は、搬送経路を、原稿トレイ101から読取ユニット106による読取位置107を介して排紙トレイ108まで搬送される。画像読取装置120は、読取ユニット106により、読取位置107を通過する原稿102から原稿画像を読み取る。
搬送経路には、原稿ピックアップローラ121、原稿分離ローラ122、原稿搬送ローラ123、及び原稿オフセットローラ124が設けられる。原稿ピックアップローラ121は、原稿トレイ101に積載された原稿102を画像読取装置120内に取り込む。原稿分離ローラ122は、原稿ピックアップローラ121により取り込まれた原稿102を1枚ずつ分離して、搬送経路を搬送させる。原稿搬送ローラ123は、原稿分離ローラ122により搬送された原稿102を読取位置107まで搬送する。原稿オフセットローラ124は、原稿102を読取位置107から搬送して、排紙トレイ108へ排出する。原稿搬送ローラ123の搬送方向上流側には原稿センサ12が設けられる。原稿センサ12は、搬送される原稿102を検知する。
読取ユニット106による読取位置107は、搬送経路途中の所定の位置に、原稿読取ガラス119と原稿台ガラス126との間に設けられる。原稿102は、原稿読取ガラス119と原稿台ガラス126との間を搬送される。原稿台ガラス126を挟んで読取位置107に対向する位置に、シェーディング補正に用いるシェーディング係数を算出するための白基準板125が設けられる。
読取ユニット106は、本実施形態ではCIS(Contact Image Sensor)により構成される。読取ユニット106は、読取位置107に搬送された原稿102に対して不図示の光源から出射される光を照射する導光体202、ラインセンサ203、及びラインセンサ203に原稿102による反射光を集光させるレンズ204を備える。光源は、LED(Light Emitting Diode )等の発光素子が、原稿102の搬送方向に直交する方向に複数直線状に並べられて構成される発光部である。ラインセンサ203は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の受光素子が、光源と同様に、原稿102の搬送方向に直交する方向に複数直線状に並べられて構成される受光部である。読取ユニット106は、ラインセンサ203で受光した原稿102の反射光を光電変換し、受光した反射光量に応じたアナログの電気信号であるアナログ画像信号を出力する。アナログ画像信号は、原稿画像の濃度に応じて値が変化する。発光素子及び受光素子が直線状に並べられる方向(原稿102の搬送方向に直交する方向)が、読取ユニット106が原稿102から原稿画像を読み取る際の主走査方向になる。
(コントローラ)
図2は、画像読取装置120の動作を制御するためのコントローラの構成図である。コントローラは、画像読取装置120に内蔵される。コントローラは、CPU(Central Processing Unit)401により画像読取装置120の動作制御を実行する。CPU401には、読取ユニット106、駆動部151、バックアップ用メモリ402、RAM(Random Access Memory)405、及びシェーディング補正部404が接続される。駆動部151には原稿搬送モータ105が接続される。コントローラは、この他にA/D変換部403を備える。
CPU401は、駆動部151により原稿搬送モータ105の駆動制御を行う。原稿搬送モータ105は、搬送経路に設けられる原稿ピックアップローラ121、原稿分離ローラ122、原稿搬送ローラ123、及び原稿オフセットローラ124を回転駆動する。CPU401は、駆動部151により各ローラの動作を制御することで、搬送経路に原稿102を搬送させる。
CPU401は、読取ユニット106の光源201の発光制御を行い、ラインセンサ203にアナログ画像信号を出力させる。ラインセンサ203は、アナログ画像信号をA/D変換部403に入力する。A/D変換部403は、ラインセンサ203から入力されたアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。A/D変換部403は、デジタル画像信号をシェーディング補正部404に入力する。シェーディング補正部404は、光源201の光量の不均一性の影響やラインセンサ203の受光素子の感度のバラツキの影響を抑制するシェーディング補正を行う。シェーディング補正の詳細は後述する。
バックアップ用メモリ402は、不揮発性メモリであり、シェーディング補正の際に必要な各種データを記憶する。バックアップ用メモリ402は、CPU401によりデータの書き込み/読み出しが行われる。CPU401は、バックアップ用メモリ402とシェーディング補正部404との間のデータの送受信を行うことになる。RAM405は、CPU401が処理を行う際の一時記憶領域を提供する。本実施形態では、RAM405は、シェーディング補正の際のデータの一時記憶に用いられる。
(シェーディング補正)
シェーディング補正部404によるシェーディング補正について説明する。ラインセンサ203から出力されるアナログ画像信号は、主走査方向の画素毎の輝度値を含む。A/D変換部403でアナログ画像信号から変換されたデジタル画像信号は、主走査方向の画素毎の輝度値のデジタル値を含む。シェーディング補正部404は、主走査方向の画素毎の輝度値のデジタル値を原稿読取値として、シェーディング補正を行い、シェーディング補正出力値を導出する。シェーディング補正部404は、例えば以下の式によりシェーディング補正出力値を算出する。
シェーディング補正出力値(n)=原稿読取値(n)/シェーディング係数(n)×読取目標値 …(式1)
n:主走査方向の画素の位置
シェーディング係数:シェーディング補正を行うための係数
読取目標値:白基準板125を読み取ったときの読取値の目標値
シェーディング係数は、後述する相関データに基づいてCPU401により生成される。相関データ及び読取目標値は、バックアップ用メモリ402に予め保存される。シェーディング補正部404は、CPU401からシェーディング係数を取得し、CPU401を介してバックアップ用メモリ402から読取目標値を取得する。なお、シェーディング補正部404は、シェーディング係数を用いずに(シェーディング補正を行わずに)、原稿読取値(n)をそのままシェーディング補正出力値(n)として出力してもよい。即ち、シェーディング補正出力値(n)=原稿読取値(n)である。この処理は、「シェーディング補正オフ」という。
図3は、読取ユニット106による読取状態の説明図である。図3(a)は白基準板125を読み取る状態を示す。図3(b)は、読取位置107に、主走査方向に均一な濃度を持つ基準部材500を置き、この基準部材500を読み取る状態を示す。基準部材500は、読取位置107に取り外し可能であり、作業者の手により読取位置107に設置される。
図4は、基準部材500の説明図である。基準部材500は、濃度が一様な第1部材501と、第1部材501とは異なる濃度の第2部材502とにより構成される。第1部材501は、相関データの算出に用いられる。第2部材502は、相関データの算出に用いられない。第1部材501は、主走査方向の濃度が一定であれば、色や明るさに限定はない。本実施形態では、白色の第1部材501を用いる場合について説明する。第2部材502は、第1部材501とは異なる濃度であればよい。第1部材501は、主走査方向の長さが、ラインセンサ203の読取範囲(有効画素領域)の主走査方向の長さよりも長く構成される。第2部材502は、第1部材501の主走査方向の外側に設けられる。
基準部材500が所定の読取位置107に正確に設置される場合、ラインセンサ203は、第1部材501を読み取り、第2部材502を読み取らない。基準部材500が所定の読取位置107に正確に設置されていない場合、ラインセンサ203は、第1部材501及び第2部材502を読み取る。CPU401は、ラインセンサ203による基準部材500の読取結果と所定の閾値とを比較し、比較結果に応じて基準部材500が読取位置107に正常に設置されているか否かを検出することができる。正常に設置されているか否かの検出の詳細は後述する。
バックアップ用メモリ402には、白基準板125を読み取った結果得られる主走査方向の照明輝度分布データと、基準部材500の第1部材501を読み取った結果得られる主走査方向の照明輝度分布データとの相関を表す相関データが保存される。図5は、照明輝度分布データの説明図である。図5(a)は、点光源により光を照射して読み取った結果得られる照明輝度分布データを表す。図5(b)は、線光源により光を照射して読み取った結果得られる照明輝度分布データを表す。点線は白基準板125の読取結果を表し、実線は基準部材500の第1部材501の読取結果を表す。
白基準板125の読取結果は、以下のような特徴を有する。白基準板125は、図3(a)に示すように、読取位置107よりも原稿台ガラス126の厚さ分、読取ユニット106から遠い位置に配置される。そのために白基準板125に照射される光の絶対輝度が読取位置107よりも低くなる。また、読取ユニット106から白基準板125までの光路長が、読取ユニット106から読取位置107までの光路長よりも長くなる。そのために、読取ユニット106から照射される光が主走査方向に拡散されて、白基準板125を読み取って得られた照明輝度分布データが主走査方向にブロードなデータとなる(図5(b))。線光源は、点光源がアレイ状に構成されたものである。そのために図5(b)の線光源による照明輝度分布データは、図5(a)の点光源による照明輝度分布データを連続させたものとなる。よって線光源を用いて読み取った白基準板125の照明輝度分布データは、主走査方向の中央部に対して、端部のデータが低い値となる(図5(b)の点線)。
基準部材500の第1部材501の読取結果は、以下のような特徴を有する。基準部材500は、図3(b)に示すように、読取位置107に位置する。そのために基準部材500に照射される光の絶対輝度は白基準板125に照射される光よりも高くなる。また、読取ユニット106から基準部材500までの光路長が、読取ユニット106から白基準板125までの光路長よりも短くなる。そのために、読取ユニット106から照射される光の主走査方向への拡散量が白基準板125の場合よりも小さく、基準部材500の第1部材501を読み取って得られた照明輝度分布データが主走査方向にピークを持つデータとなる(図5(b))。さらに、基準部材500の第1部材501を線光源で読み取った結果の照明輝度分布データは(図5(b)の実線)、主走査方向の中央部及び端部のデータがほぼフラットになる。
(相関データ格納処理)
図6は、バックアップ用メモリ402への照明輝度分布データの相関データの格納方法を表すフローチャートである。
CPU401は、図3(a)に示すように読取ユニット106が原稿台ガラス126に当接した状態で読取設定を行う(S1401)。CPU401は、図示しない操作部から入力される読取開始信号に応じて読取設定を行う。CPU401は、読取設定により、例えば光源201を点灯させ、ラインセンサ203による読取制御を行い、シェーディング補正をオフに設定する。
CPU401は、読取ユニット106による白基準板125の読取結果を表すデータをサンプリングする(S1402)。CPU401は、サンプリングした白基準板125の読取結果である読取データX(n)をRAM405に格納する。ここで、nは主走査方向の位置(画素)を表す。読取データX(n)は、例えば図5(b)の点線で表す照明輝度分布データである。
白基準板125の読取データX(n)のサンプリング後に、作業者は、図3(b)に示すように、読取位置107に基準部材500を設置する。基準部材500の設置後に作業者は、操作部により読取開始信号をCPU401に入力する。これによりCPU401は、読取ユニット106による基準部材500の読取結果を表すデータをサンプリングする(S1403)。CPU401は、サンプリングした基準部材500の読取結果である読取データY(n)をRAM405に格納する。読取データY(n)は、例えば図5(b)の実線で表す照明輝度分布データである。
CPU401は、読取データY(n)が閾値以上であるか否かを判断することで、基準部材500の設置位置ずれを検出する(S1404)。閾値は、第1部材501の読取結果と第2部材502の読取結果との間に設定される値である。読取データY(n)が閾値以上である場合(S1404:Y)、CPU401は、基準部材500が読取位置107に、位置ずれなく、正しく設置されて読み取られたと判断する。そのために読取データY(n)は、第1部材501の読取結果となる。
CPU401は、白基準板125の読取結果である読取データX(n)及び基準部材500の読取結果である読取データY(n)により、相関データを導出する(S1405)。ここでは、CPU401は、RAM405から読取データX(n)及び読取データY(n)を読み出す。CPU401は、読み出した読取データY(n)を読取データX(n)で除算することで、相関データZ(n)を算出する(Z(n)=Y(n)/X(n))。なお、CPU401は、読取データX(n)及び読取データY(n)と、相関データZ(n)との関係を表すテーブルを予め所持し、このテーブルを参照することで相関データZ(n)を導出してもよい。CPU401は、導出した相関データZ(n)をバックアップ用メモリ402に格納して、この処理を終了する(S1406)。
読取データY(n)が閾値未満である場合(S1404:N)、CPU401は、基準部材500が読取位置107に正しく設置されずに、設置位置ずれが生じた状態で読み取られたと判断する(S1407)。そのために読取データY(n)は、少なくとも第2部材502の読取結果を含んだデータとなる。この場合、CPU401は、相関データを導出することなく、作業者に基準部材500が正しく設置されていないことを報知して、この処理を終了する。
バックアップ用メモリ402への相関データの格納は、画像読取装置120の工場出荷時や読取ユニット106の交換時、バックアップ用メモリ402が搭載された制御基板の故障、交換時等のタイミングで行われる。
図7は、相関データZ(n)の説明図である。図7は、主走査方向の各位置(画素)の相関データZ(n)の波形形状を表す。図5(b)に示すように読取データX(n)は、主走査方向の端部で読取データY(n)よりも大きく値が低下する。そのために相関データZ(n)は、主走査方向の端部で大きくなる。また、相関データZ(n)は、主走査方向の中央部でほぼフラットである。本実施形態では、基準部材500の第1部材501を白色部材として説明しているが、ハーフトーン等の中間調であっても、相関データZ(n)の波形形状は同様である。
(基準部材の位置ずれ検出)
図8、図9は、図6のS1404の処理で行う基準部材500の設置位置ずれ検出の説明図である。図8は、基準部材500が正常な位置に位置ずれなく設置された状態を説明する。図9は、基準部材500が正常ではない位置に位置ずれして設置された状態を説明する。
図8に示すように、基準部材500が読取位置107に正常に位置ずれなく設置される場合、ラインセンサ203は、基準部材500の第1部材501を正しく読み取ることができる。基準部材500の第1部材501がラインセンサ203の有効画素領域をすべて覆うために、ラインセンサ203は、第1部材501のみを読み取る。基準部材500が正しく設置されているために、第2部材502がラインセンサ203の有効画素領域に入ることはない。そのために、ラインセンサ203は、第1部材501以外の濃度を読み取ることはない。
基準部材500が読取位置107に正しく設置されているために、白基準板125の読取データX(n)に対して、基準部材500の読取データY(n)が高い値となる。そのために、図7で説明したような相関データZ(n)が得られる。
図9に示すように、基準部材500が読取位置107に正常に設置されておらず、位置ずれが生じている場合、ラインセンサ203は、基準部材500の第1部材501を正しく読み取ることができない。基準部材500が読取位置107に正常に設置されていないために、ラインセンサ203の有効画素領域に、基準部材500の第1部材501及び第2部材502が含まれる。そのためにラインセンサ203は、一走査で第1部材501及び第2部材502を読み取ることになる。
第2部材502の読取データは、白基準板125の読取データよりも低い値となる。図9では、第2部材502の読取データが含まれる。そのために、基準部材500の読取データY(n)は、白基準板125の読取データX(n)に対して、第2部材502の読取データに相当する画素で低い値となる。つまり基準部材500の読取データY(n)は、第1部材501の読取データが白基準板125の読取データX(n)より高く、第2部材502の読取データが白基準板125の読取データX(n)より低い。
図6のS1404の処理に用いる閾値は、基準部材500の読取データY(n)に応じて、第2部材502の読取データよりも大きく、第1部材501の読取データよりも小さい値に設定される。また、第1部材501の読取データ、白基準板125の読取データ、第2部材502の読取データの順に、読取結果(輝度値)が変動する。このような閾値により、基準部材500の読取データY(n)が閾値以上であれば、基準部材500が読取位置107にずれなく正常に設置されて、第1部材501が読み取られたと判断可能である。基準部材500の読取データY(n)が閾値未満であれば、基準部材500が読取位置107にずれて設置されて、第2部材502が読み取られたと判断可能である。
(読取処理)
図10は、このような相関データZ(n)をバックアップ用メモリ402に格納した画像読取装置120による原稿画像の読取処理を表すフローチャートである。原稿画像の読取処理の際には、基準部材500は、読取位置107から取り除かれている。
CPU401は、操作部から入力される読取開始信号に応じて、読取設定を行う(S1501)。CPU401は、読取設定により、例えば光源201を点灯させ、ラインセンサ203による読取制御を行い、シェーディング補正をオンに設定する。
CPU401は、読取ユニット106による白基準板125の読取結果を表すデータをサンプリングする(S1502)。CPU401は、サンプリングした白基準板125の読取結果である読取データP(n)をRAM405に格納する。このときシェーディング補正部404は、シェーディング補正がオンに設定されているが、シェーディング係数が設定されていないために、白基準板125の読取結果を表すデータをそのままCPU401に入力する。
CPU401は、読取位置107におけるデータ演算を行う(S1503)。CPU401は、例えばRAM405に格納した読取データP(n)と、バックアップ用メモリ402に予め格納される相関データZ(n)とを乗算して演算結果Q(n)を算出する(Q(n)=Z(n)*P(n))。CPU401は、算出した演算結果Q(n)をRAM405に格納する。
CPU401は、シェーディング係数を算出する(S1504)。CPU401は、演算結果Q(n)に基づいてシェーディング係数R(n)を算出し、RAM405に格納する。CPU401は、シェーディング係数R(n)をシェーディング補正部404に設定する(S1505)。シェーディング係数R(n)は、演算結果Q(n)の逆数で表される。
CPU401は、シェーディング係数R(n)の設定後に、原稿画像の読取処理を行う(S1506)。CPU401は、光源201を点灯させ、ラインセンサ203の読取処理を行い、原稿搬送モータ105を駆動させて、原稿102を、読取位置107を通過するように搬送する。これにより原稿102の原稿画像が読取ユニット106により読み取られる。ラインセンサ203は、読み取った原稿画像のアナログ画像信号をA/D変換部403に入力する。A/D変換部403はアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換してシェーディング補正部404に入力する。シェーディング補正部404は、デジタル画像信号に含まれる主走査方向の画素毎の輝度値のデジタル値を原稿読取値として、S1505の処理で設定されたシェーディング係数R(n)を用いてシェーディング補正を行う。これによりシェーディング補正部404は、シェーディング補正出力値を導出する。シェーディング補正部404は、例えば上記の(式1)によりシェーディング補正出力値を算出する。
図11は、図10の原稿画像の読取処理においてCPU401が処理するデータの説明図である。図11は、CPU401が処理するデータの主走査方向の輝度分布を表す。
図11(a)は、CPU401がS1502の処理で取得する白基準板125の読取結果である読取データP(n)の輝度分布を表す。読取データP(n)は、シェーディング補正が行われないために、照明輝度分布そのものをサンプリングしたものとなっている。
図11(b)は、S1503の処理による演算結果Q(n)の輝度分布を表す。演算結果Q(n)は、読取位置107において基準部材500の第1部材501を読み取ったことに相当するデータである。演算結果Q(n)=Z(n)*P(n)であるために、読取データP(n)と比較すると、演算結果Q(n)は、主走査方向の端部が大きくなるように補正され、中央部がムラを持つ輝度分布となる。
図11(c)は、S1506の処理で読み取った原稿画像にシェーディング補正を行って算出されるシェーディング補正出力値の輝度分布を表す。画像読取装置120は、原稿102の画像の読み取った結果に対してシェーディング係数R(n)を主走査方向の画素毎に乗算することで、主走査方向にフラットな画像が読み取ることができる。このように、白基準板125の読取結果に起因するシェーディング補正による画像不良の発生を抑制することができる。
以上のように、本実施形態の画像読取装置120は、白基準板125の読取結果と基準部材500の読取結果との相関データに基づいてシェーディング補正を行う。これにより画像読取装置120は、白基準板125が読取位置107とは異なる位置に配置されたことによる照明輝度分布差に起因する画像ムラを補正することができる。そのために、画像読取装置120は、原稿の読取位置とは異なる位置に配置された白基準板125によるシェーディング補正に起因する画像不良を抑制することができる。
画像読取装置120は、基準部材500が読取位置107に位置ずれなく正しく設置され、第1部材501を正確に読み取ったときに相関データを生成する。画像読取装置120は、基準部材500が読取位置107に位置ずれして異常に設置され、第1部材501を正確に読み取ってないときに相関データを生成しない。画像読取装置120は、このような相関データに基づいて生成されるシェーディング係数を用いることで、正確なシェーディング補正が実行できる。

Claims (8)

  1. 原稿を1枚ずつ所定の搬送経路に搬送させる搬送手段と、
    前記搬送経路の所定の位置を読取位置として、前記読取位置を通過する前記原稿から画像を読み取る読取手段と、
    前記搬送経路を挟んで、前記読取位置よりも前記読取手段から遠い位置に配置される白基準板と、
    前記読取位置に取り外し可能であり、均一な濃度の第1部材及び前記第1部材とは異なる濃度の第2部材により構成され、前記読取位置に正しく設置されたときに前記読取手段に前記第1部材が読み取られ、前記読取位置に正しく設置されていないときに前記読取手段に前記第1部材及び前記第2部材が読み取られる基準部材と、
    前記読取手段による前記基準部材の第1の読取結果に応じて前記基準部材が前記読取位置に正しく設置されているか否かを判断し、正しく設置されている場合に前記第1の読取結果及び前記読取手段による前記白基準板の第2の読取結果に応じた相関データを生成して所定の格納手段に格納し、正しく設置されていない場合に前記基準部材が正しく設置されていないことを報知する制御手段と、を備えることを特徴とする、
    画像読取装置。
  2. 前記基準部材は、前記第1部材が読取手段の有効画素領域よりも主走査方向に長く構成され、前記第2部材が前記第1部材の主走査方向の外側に構成されることを特徴とする、
    請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記基準部材は、前記相関データを生成するときに前記読取位置に設置され、前記相関データの生成が終了すると前記読取位置から取り外されることを特徴とする、
    請求項1又は2記載の画像読取装置。
  4. 前記制御手段は、前記第1部材の読取結果と前記第2部材の読取結果との間の値を閾値として、前記第1の読取結果と前記閾値とを比較することで、前記基準部材が前記読取位置に正しく設置されているか否かを判断することを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれか1項記載の画像読取装置。
  5. 前記原稿を読取位置に通過させる前に、前記読取手段により前記白基準板を読み取らせた第3の読取結果と前記格納手段に格納される前記相関データとに応じてシェーディング係数を生成する生成手段と、
    前記読取手段による前記原稿の読取結果を前記シェーディング係数に応じて補正する補正手段と、をさらに備えることを特徴とする、
    請求項1〜4のいずれか1項記載の画像読取装置。
  6. 前記制御手段は、前記第1の読取結果を前記第2の読取結果で除算することで前記相関データを生成し、
    前記生成手段は、前記第3の読取結果と前記相関データとを乗算した結果に応じて前記シェーディング係数を生成することを特徴とする、
    請求項5記載の画像読取装置。
  7. 前記第1の読取結果は、前記基準部材の照明輝度分布データであり、
    前記第2の読取結果は、前記白基準板の照明輝度分布データであり、
    前記第3の読取結果は、前記白基準板の照明輝度分布データであることを特徴とする、
    請求項5又は6記載の画像読取装置。
  8. 原稿を1枚ずつ所定の搬送経路に搬送させる搬送手段と、前記搬送経路の所定の位置を読取位置として、前記読取位置を通過する前記原稿から画像を読み取る読取手段と、前記搬送経路を挟んで、前記読取位置よりも前記読取手段から遠い位置に配置される白基準板と、前記読取位置に取り外し可能であり、均一な濃度の第1部材及び前記第1部材とは異なる濃度の第2部材により構成され、前記読取位置に正しく設置されたときに前記読取手段に前記第1部材が読み取られ、前記読取位置に正しく設置されていないときに前記読取手段に前記第1部材及び前記第2部材が読み取られる基準部材と、を備える画像読取装置により実行される方法であって、
    前記読取手段による前記基準部材の第1の読取結果に応じて、前記基準部材が前記読取位置に正しく設置されているか否かを判断し、
    正しく設置されている場合に、前記第1の読取結果及び前記読取手段による前記白基準板の第2の読取結果に応じた相関データを生成して所定の格納手段に格納し、
    正しく設置されていない場合に、前記基準部材が正しく設置されていないことを報知することを特徴とする
    画像読取方法。
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