JP2019068197A - 画像読取装置、画像読取方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】イメージセンサの取り付け精度の影響を抑制して原稿画像を正確に読み取る。【解決手段】画像読取装置は、搬送経路を搬送される原稿の一方の面から、搬送方向に直交する方向を主走査方向として第1原稿画像を読み取る第1の読取ユニットと、原稿の他方の面から第1の読取ユニットと同じ主走査方向で第2原稿画像を読み取る第2の読取ユニットと、を備える。画像読取装置は、第1の読取ユニットが交換された場合に、第2補正条件を基準として第1補正条件を更新する(S708、S709)。第2の読取ユニットが交換された場合に、第1補正条件を基準として第2補正条件を更新する。【選択図】図8
Description
本発明は、原稿を搬送しながら該原稿の画像(原稿画像)を読み取る画像読取装置に関する。
画像読取装置には、原稿を1枚ずつ装置内に供給する原稿搬送装置を備えるものがある。原稿搬送装置から供給された原稿は、搬送中に原稿画像が読み取られる。そのために、原稿の搬送経路には、原稿画像を読み取るためのイメージセンサが設けられる。このように搬送中の原稿から原稿画像を読み取る方式は、流し読み方式と呼ばれる。イメージセンサは、搬送経路に沿って2つ設けられることがある。この場合、原稿は、一度の搬送で両面の原稿画像が読み取られる。
流し読み方式では、イメージセンサの取り付け精度が、読み取った原稿画像の幾何品質に影響する。イメージセンサは、通常、原稿の搬送方向に直交する方向を主走査方向として、原稿画像を読み取る。原稿に直交する主走査方向を、以下、「基準方向」という。しかしイメージセンサの取り付け誤差等により実際の主走査方向が基準方向に対して傾く場合、例えば、本来矩形となる原稿画像が平行四辺形として読み取られ、幾何品質が低下する。イメージセンサの取り付け精度の原稿画像への影響を抑制するために、特許文献1、2のような技術が提案されている。
特許文献1の画像読取装置は、イメージセンサの読取位置に、模様が付されたガイド板を備える。この画像読取装置は、イメージセンサによる模様の読取結果からイメージセンサの取り付け傾きに起因する位置ずれ量を検出し、検出した位置ずれ量に基づいて、イメージセンサの取り付け状態による原稿画像の傾き量を電気的に補正する。特許文献2の画像読取装置は、イメージセンサにより、原稿画像全体もしくは一部に形成されたオブジェクトの画像に対する傾き量を検出する。傾き量が所定の値よりも大きい場合、画像読取装置は、原稿画像の全体もしくは一部のオブジェクトの画像と傾き補正のためのデータとを表示する。画像読取装置は、これに応じてユーザが入力する補正データにより、傾き補正を行う。
特許文献1の画像読取装置は、ガイド板に付される模様の読取結果を基準としてイメージセンサの取り付け傾き量の補正を行う。そのために、ガイド板や模様が画像読取装置に傾いて取り付けられる場合、正確なイメージセンサの取り付け傾き量を検出することができない。特許文献2の画像読取装置は、原稿全体或いは原稿内のオブジェクトの画像を基準として傾き量を検出する。この画像読取装置は、イメージセンサが傾いて取り付けられる可能性について考慮していない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、イメージセンサの取り付け精度の影響を抑制して原稿画像を正確に読み取る画像読取装置を提供することを目的とする。
本発明の画像読取装置は、搬送経路を搬送される原稿の一方の面から、前記原稿により反射された光を受光する受光素子列の配列方向を第1主走査方向として第1原稿画像を読み取る第1の読取ユニットと、前記原稿の他方の面から、前記原稿により反射された光を受光する受光素子列の配列方向を第2主走査方向として第2原稿画像を読み取る第2の読取ユニットと、前記原稿の搬送方向に対する前記第1主走査方向の傾きによる前記第1原稿画像の傾きを補正するための第1補正条件及び前記原稿の搬送方向に対する前記第2主走査方向の傾きによる前記第2原稿画像の傾きを補正するための第2補正条件を記憶するオフセット記憶手段と、前記第1原稿画像を前記第1補正条件に基づいて補正し、前記第2原稿画像を前記第2補正条件に基づいて補正する補正手段と、前記第1の読取ユニットが交換された場合に、前記第2補正条件を基準として前記第1補正条件を更新し、前記第2の読取ユニットが交換された場合に、前記第1補正条件を基準として前記第2補正条件を更新するオフセット演算手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、読取ユニットの取り付け精度の影響を抑制して原稿画像を正確に読み取ることが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。
(画像読取装置の構成)
図1は、本実施形態の画像読取装置の構成図である。画像読取装置100は、単体でスキャナとして用いられる他に、プリンタ等の画像形成装置に取り付けられて、デジタルカラー複合機やMFP(Multi Function Peripheral)等の画像形成システムを構成する。
図1は、本実施形態の画像読取装置の構成図である。画像読取装置100は、単体でスキャナとして用いられる他に、プリンタ等の画像形成装置に取り付けられて、デジタルカラー複合機やMFP(Multi Function Peripheral)等の画像形成システムを構成する。
画像読取装置100は、画像読取の対象物である原稿103から原稿画像を読み取る。そのために画像読取装置100は、リーダ部101及び原稿103を搬送する自動原稿搬送装置であるADF(Auto Document Feeder)102を備える。リーダ部101には、第1の読取位置で原稿103の一方の面(表面)から原稿画像を読み取る第1の読取ユニット141が設けられる。ADF102には、第2の読取位置で原稿103の他方の面(裏面)から原稿画像を読み取る第2の読取ユニット142が設けられる。リーダ部101上には読取ガラス120が設けられる。読取ガラス120上にはADF102が、リーダ部101に対して開閉自在に設けられる。
ADF102は、原稿103が載置される原稿トレイ104を備える。原稿トレイ104は、原稿103を、搬送方向(矢印A)に直交する方向(図1中の奥行き方向)に規制する幅規制板105を備える。幅規制板105は、原稿トレイ104に載置された原稿103を挟むように2つ設けられ、原稿103の斜行搬送を抑制する。原稿トレイ104上には、原稿103を複数枚載置することができる。
原稿103は、原稿トレイ104から供給され、搬送経路を搬送中に画像が読み取られる。搬送経路には、ピックアップローラ106、分離パッド107、分離ローラ108、第1レジストローラ109、第2レジストローラ110、第1搬送ローラ111、及び第2搬送ローラ112が設けられる。これらの構成要素は、原稿103を原稿トレイ104から第1の読取位置まで搬送する。また、搬送経路には、第3搬送ローラ113、第4搬送ローラ114、第5搬送ローラ115、第6搬送ローラ116、及び排紙ローラ117が設けられる。これらの構成要素は、原稿103を第1の読取位置から第2の読取位置を経由して原稿排紙トレイ118に排出する。
ピックアップローラ106は、原稿トレイ104上に載置された原稿103を分離パッド107及び分離ローラ108で構成される分離部に搬送する。分離部は、分離パッド107及び分離ローラ108により、複数枚の原稿103の束から最上位の原稿103を1枚ずつ分離する。第1レジストローラ109は、分離部により分離された1枚の原稿103の斜行を修正する。原稿103は、第2レジストローラ110、第1搬送ローラ111、及び第2搬送ローラ112の順に、第1の読取位置まで搬送される。第1の読取位置は、第2搬送ローラ112と第3搬送ローラ113との間に設けられる。原稿103は、第1の読取位置を通過している間に、一方の面の原稿画像が第1の読取ユニット141により読み取られる。
第3搬送ローラ113は、第1の読取位置を通過した原稿103を第2の読取位置に搬送する。第2の読取位置は、第4搬送ローラ114と第5搬送ローラ115との間に設けられる。第4搬送ローラ114は、第3搬送ローラ113により搬送される原稿103を第2の読取位置へ搬送する。原稿103は、第2の読取位置を通過している間に、他方の面の原稿画像が第2の読取ユニット142により読み取られる。第5搬送ローラ115は、第2の読取位置を通過した原稿103を第6搬送ローラ116に搬送する。第6搬送ローラ116は、第5搬送ローラ115により搬送された原稿103を排紙ローラ117に搬送する。排紙ローラ117は、第6搬送ローラ116により搬送された原稿103を原稿排紙トレイ118に排出する。
第1の読取ユニット141と第2の読取ユニット142とは、同様の構成のイメージセンサである。
第1の読取ユニット141は、光源121、122、反射ミラー123、124、125、結像レンズ126、受光素子列を有するラインセンサ127、及び信号処理基板128を備える。第1の読取ユニット141の第1の読取位置を挟んで対向する位置に、白色対向部材119が設けられる。第1の読取位置に搬送された原稿103は、白色対向部材119と読取ガラス120との間を通過する。第1の読取ユニット141は、第1の読取位置を通過する原稿103に対して光源121、122により光を照射する。原稿103は照射された光を反射する。その反射散乱光は、反射ミラー123、124、125を介して結像レンズ126へ導かれる。結像レンズ126は、ラインセンサ127の受光面に反射散乱光を結像させる。ラインセンサ127は、受光面で受光した反射散乱光に応じたアナログ信号である電気信号を、信号処理基板128に入力する。信号処理基板128は、ラインセンサ127から入力された電気信号を処理して、原稿103の表面の画像を表すデジタル信号である読取データを生成する。
第1の読取ユニット141は、光源121、122、反射ミラー123、124、125、結像レンズ126、受光素子列を有するラインセンサ127、及び信号処理基板128を備える。第1の読取ユニット141の第1の読取位置を挟んで対向する位置に、白色対向部材119が設けられる。第1の読取位置に搬送された原稿103は、白色対向部材119と読取ガラス120との間を通過する。第1の読取ユニット141は、第1の読取位置を通過する原稿103に対して光源121、122により光を照射する。原稿103は照射された光を反射する。その反射散乱光は、反射ミラー123、124、125を介して結像レンズ126へ導かれる。結像レンズ126は、ラインセンサ127の受光面に反射散乱光を結像させる。ラインセンサ127は、受光面で受光した反射散乱光に応じたアナログ信号である電気信号を、信号処理基板128に入力する。信号処理基板128は、ラインセンサ127から入力された電気信号を処理して、原稿103の表面の画像を表すデジタル信号である読取データを生成する。
第2の読取ユニット142は、光源131、132、反射ミラー133、134、135、結像レンズ136、受光素子列を有するラインセンサ137、及び信号処理基板138を備える。第2の読取位置には、白色対向部材129及び裏面読取ガラス130が設けられる。第2の読取位置に搬送された原稿103は、白色対向部材129と裏面読取ガラス130との間を通過する。第2の読取ユニット142は、第2の読取位置を通過する原稿103に対して光源131、132により光を照射する。原稿103は照射された光を反射する。その反射散乱光は、反射ミラー133、134、135を介して結像レンズ136へ導かれる。結像レンズ136は、ラインセンサ137の受光面に反射散乱光を結像させる。ラインセンサ137は、受光面で受光した反射散乱光に応じたアナログ信号である電気信号を、信号処理基板138に入力する。信号処理基板138は、ラインセンサ137から入力された電気信号を処理して、原稿103の裏面の画像を表すデジタル信号である読取データを生成する。
光源121、122、131、132は、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子を複数配列されて構成される。複数の発光素子は、原稿103の搬送方向に直交する方向に配列される。ラインセンサ127、137は、受光素子(光電変換素子)を複数配列することでラインを形成する受光素子列を備える。受光素子(光電変換素子)は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ、CCD(Charge Coupled Device)センサ等である。受光素子列は、複数の発光素子と同方向にならべられる。受光素子列の配列方向が、第1、第2の読取ユニット141、142の実際の主走査方向となる。第1、第2の読取ユニット141、142は、理想的には、原稿の搬送方向に直交する基準方向と主走査方向とが一致する。しかしながら、第1、第2の読取ユニット141、142の取り付け誤差等により、第1、第2の読取ユニット141、142の実際の主走査方向が基準方向に対して傾くことがある。
第1の読取ユニット141は、第1の読取位置で原稿103の表面の画像を読み取る場合、及び読取ガラス120上に載置された原稿103の画像を読み取る場合に用いられる。読取ガラス120上に載置された原稿103の画像を読み取る場合、第1の読取ユニット141の光源121、122及び反射ミラー123、124、125は、図中左右方向に移動する。そのために光源121、122及び反射ミラー123、124、125は、一体に構成される。第2の読取ユニット142は、ADF102の筐体に固定して取り付けられる。
(画像読取装置100のコントローラ)
図2は、画像読取装置100の動作を制御するコントローラの構成図である。コントローラは、第1、第2の読取ユニット141、142が備える信号処理基板128、138及び読取制御基板200により構成される。読取制御基板200は、画像読取装置100に内蔵されており、画像形成装置等の外部装置と通信可能である。信号処理基板128と信号処理基板138とは同じ構成である。そのために図2では信号処理基板138の構成を簡略化して表している。
図2は、画像読取装置100の動作を制御するコントローラの構成図である。コントローラは、第1、第2の読取ユニット141、142が備える信号処理基板128、138及び読取制御基板200により構成される。読取制御基板200は、画像読取装置100に内蔵されており、画像形成装置等の外部装置と通信可能である。信号処理基板128と信号処理基板138とは同じ構成である。そのために図2では信号処理基板138の構成を簡略化して表している。
信号処理基板128は、アナログ処理部208及びADコンバータ209を備える。アナログ処理部208は、ラインセンサ127から電気信号を取得する。上記の通り、ラインセンサ127は、原稿103による反射散乱光を受光面で受光し、受光した反射散乱光を光電変換したアナログ信号である電気信号を出力する。この電気信号は、反射散乱光量に応じた値であり、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色に対応している。アナログ処理部208は、取得した電気信号に対して、オフセット調整、ゲイン調整等のアナログ処理を行う。アナログ処理部208は、アナログ処理を行った電気信号をADコンバータ209に送る。ADコンバータ209は、アナログ処理部208から取得した電気信号をデジタル信号である読取データに変換する。ADコンバータ209は、生成した読取データを読取制御基板200へ送る。読取データもR、G、Bの各色に対応して生成される。信号処理基板138も、信号処理基板128と同様に、ラインセンサ137から出力されるアナログ信号である電気信号からデジタル信号である読取データを生成して、読取制御基板200へ送る。
読取制御基板200は、操作部210、画像読取装置100内の各種モータ206、及び画像読取装置100内の各種センサ207が接続される。操作部210は、ユーザにより操作されるユーザインタフェースである。操作部210は、読取制御基板200への入力の他に、ユーザへのメッセージの表示等に用いられる。そのために操作部210は、入力ボタン、タッチパネル、ディスプレイ等の入出力装置を備える。読取制御基板200は、操作部210から入力される信号に応じて読取処理等の処理を実行する。読取制御基板200は、各種センサ207の検出結果に応じて各種モータ206の駆動制御を行い、原稿画像の読取処理を行う。
読取制御基板200は、CPU(Central Processing Unit)201、画像処理ASIC202、モータドライバ203、RAM204、及び不揮発性メモリであるフラッシュメモリ205を備えるコンピュータシステムである。RAM(Random Access Memory)204は、例えばSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)により構成される揮発性メモリである。CPU201は、フラッシュメモリ205或いは不図示のROM(Read Only Memory)に格納されるコンピュータプログラムを、RAM204を作業領域に用いて実行することで画像読取装置100の動作を制御する。CPU201は、画像処理ASIC202の各種動作設定を行う。
画像処理ASIC(Application Specific Integrated Circuit)202は、CPU201による設定内容に応じて、信号処理基板128、138から取得する読取データに対して各種の画像処理を行う。画像処理ASIC202は、画像処理の際に、RAM204に読取データの一時保管を行う。画像処理ASIC202が画像処理を行う際の各種の設定値やパラメータは、フラッシュメモリ205に格納される。画像処理ASIC202は、フラッシュメモリ205から、設定値やパラメータを適宜取得して画像処理を行う。画像処理ASIC202は、後述の画像処理部を有する。
原稿画像の読取処理は、操作部210からの読取指示或いは各種センサ207の検出結果をトリガとして開始される。CPU201及び画像処理ASIC202は、原稿画像の読取処理時に、モータドライバ203を介して各種モータ206の動作を制御する。画像処理ASIC202は、信号処理基板128、138から取得した読取データに画像処理を行い、原稿画像を表す画像データを生成する。画像データもR、G、Bの各色に対応して生成される。画像処理ASIC202は、生成した画像データを画像形成装置等の外部装置へ送信する。これにより外部装置は、画像データに応じた原稿画像の表示や、画像形成等の処理を行うことができる。
図3は、画像処理ASIC202に含まれる画像処理部の構成図である。画像処理部300は、シェーディング補正部301、傾き検出部302、オフセット演算部303、第1オフセット記憶部304、第2オフセット記憶部305、及び傾き補正部306を備える。画像処理部300には、RAM204が接続される。画像処理部300は、第1の読取ユニット141及び第2の読取ユニット142が基準方向に対して実際の主走査方向が傾く場合に生じる原稿画像の幾何品質の低下を防止するために、読取データの補正を行う。
シェーディング補正部301は、第1の読取ユニット141及び第2の読取ユニット142から取得する読取データに対して、シェーディング処理を行う。シェーディング補正部301は、シェーディング処理により、光源121、122、131、132による原稿103の照射時の光量分布の不均一性やラインセンサ127、138の感度ムラによる読取データの品質劣化を補正する。
傾き検出部302は、読取データから原稿103の搬送方向における先頭のエッジ(先端エッジ)を検出して、検出したエッジに基づいて原稿103の基準方向に対する傾き量を算出する。原稿103のエッジは、読み取られた原稿画像の先頭領域から、ガイド板となる白色対向部材119、129と原稿先端部との境界にできる影として検出される。傾き検出部302の詳細は後述する。
オフセット演算部303は、傾き検出部302で検出された原稿103のエッジの傾き量に応じて、原稿画像を補正するための読取データの補正条件であるオフセット量を算出する。オフセット量は、傾き補正部306がRAM204へアクセスする際に、読取データの読出開始位置をオフセットさせる量を表す。
第1オフセット記憶部304は、第1の読取ユニット141のオフセット量(第1オフセット量)を記憶する。第1オフセット量は、第1の読取ユニット141の取り付け精度により生じる読み取った原稿画像の傾きを、補正するためのデータである。第1オフセット量は、CPU201により予め第1オフセット記憶部304に記憶される。第2オフセット記憶部305は、第2の読取ユニット142のオフセット量(第2オフセット量)を記憶する。第2オフセット量は、第2の読取ユニット142の取り付け精度により生じる読み取った原稿画像の傾きを、補正するためのデータである。第2オフセット量は、CPU201により予め第2オフセット記憶部305に記憶される。第1オフセット量及び第2オフセット量は、オフセット演算部303により適宜読み出されて、オフセット演算部303による演算処理に用いられる。
第1オフセット記憶部304は、第1の読取ユニット141のオフセット量(第1オフセット量)を記憶する。第1オフセット量は、第1の読取ユニット141の取り付け精度により生じる読み取った原稿画像の傾きを、補正するためのデータである。第1オフセット量は、CPU201により予め第1オフセット記憶部304に記憶される。第2オフセット記憶部305は、第2の読取ユニット142のオフセット量(第2オフセット量)を記憶する。第2オフセット量は、第2の読取ユニット142の取り付け精度により生じる読み取った原稿画像の傾きを、補正するためのデータである。第2オフセット量は、CPU201により予め第2オフセット記憶部305に記憶される。第1オフセット量及び第2オフセット量は、オフセット演算部303により適宜読み出されて、オフセット演算部303による演算処理に用いられる。
傾き補正部306は、傾き検出部302で検出された原稿103のエッジの傾き量及びオフセット演算部303で算出されたオフセット量に応じて読取データを処理することで、読み取った原稿画像の傾きを補正する。第1、第2の読取ユニット141、142の実際の主走査方向と基準方向とが一致しない場合、矩形であるはずの原稿画像は、傾きが生じて平行四辺形になる。図4は、このような原稿画像の歪みを表す。図4では、第2の読取ユニット142の実際の主走査方向が基準方向(原稿の搬送方向に直交する方向)に対して傾く場合に読み取った原稿画像が、搬送方向に傾いた画像となる。傾き補正部306は、この傾きを補正する。傾き補正部306は、傾き量及びオフセット量に応じて、RAM204に保存された読取データにアクセスする順序を適宜調整することで読取データに対してフィルタ処理を行い、傾きの補正処理を行う。
(傾き量の検出及び傾き補正)
一般的な傾き量の検出及び傾き補正について説明する。図5は、傾き検出部302の構成図である。傾き検出部302は、入力データ選択部401、エッジ検出部402、エッジ検出用メモリ403、及び傾き算出部404を備える。
一般的な傾き量の検出及び傾き補正について説明する。図5は、傾き検出部302の構成図である。傾き検出部302は、入力データ選択部401、エッジ検出部402、エッジ検出用メモリ403、及び傾き算出部404を備える。
入力データ選択部401は、シェーディング補正部301で補正された読取データ及びRAM204に保管される読取データのいずれか一方を、CPU201の指示に応じてエッジ検出部402に入力する。
エッジ検出部402は、入力データ選択部401から入力される読取データに基づいて、原稿画像のエッジを検出する。エッジ検出部402は、CPU201によりエッジの検出範囲を指定される。エッジ検出部402は、指定された範囲内の読取データに対してエッジ検出処理を行う。エッジの検出結果は、エッジ検出用メモリ403に保持される。エッジ検出用メモリ403は、第1の読取ユニット141で生成された読取データに基づくエッジの検出結果及び第2の読取ユニット142で生成された読取データに基づくエッジの検出結果を保持する。
読取データには、通常、原稿103の原稿画像とその背景の画像とが含まれる。エッジ検出部402は、原稿103の画像と背景の画像との色境界や、原稿103の先端に生じる影に基づいて、エッジを検出する。エッジの検出は、例えば、既知の微分フィルタ(ソーベルフィルタ、ラプラシアンフィルタ)等により行われる。
読取データには、通常、原稿103の原稿画像とその背景の画像とが含まれる。エッジ検出部402は、原稿103の画像と背景の画像との色境界や、原稿103の先端に生じる影に基づいて、エッジを検出する。エッジの検出は、例えば、既知の微分フィルタ(ソーベルフィルタ、ラプラシアンフィルタ)等により行われる。
傾き算出部404は、エッジ検出部402で検出された原稿画像のエッジの位置情報から、エッジのラインを示す近似直線を算出する。傾き算出部404は、この近似直線から原稿103の傾き量を算出する。近似直線の算出は、既知の最小自乗法やハフ変換により行われる。傾き算出部404は、CPU201により傾き量の算出を行う範囲を指定される。傾き算出部404は、指定された範囲内の読取データ(エッジの位置情報)に対して傾き量の算出処理を行う。本実施形態では、原稿画像の先頭領域が傾き量の算出を行う範囲を指定される。
傾き補正部306は、傾き検出部302で検出された傾き量に基づいて、アフィン変換により読取データ(原稿画像)の回転補正を行う。読取データは、これにより主走査方向に対する傾きが補正される。傾き補正部306は、アフィン変換により原稿103の主走査方向に対する角度θ(傾き量)を補正するための画素の位置を算出する。補正のための画素の位置は、主走査方向をX、副走査方向をYとして表される。アフィン変換は、例えば以下の式により行われる。
X = xcosθ − ysinθ + x0
Y = xsinθ + ycosθ + y0
X:主走査方向の補正後の画素位置、Y:副走査方向の補正後の画素位置
x:補正前の主走査方向の画素位置、y:補正前の副走査方向の画素位置
x0:主走査方向の平行移動量、y0:副走査方向の平行移動量
θ:原稿の先端エッジから算出された傾き量に基づく角度
Y = xsinθ + ycosθ + y0
X:主走査方向の補正後の画素位置、Y:副走査方向の補正後の画素位置
x:補正前の主走査方向の画素位置、y:補正前の副走査方向の画素位置
x0:主走査方向の平行移動量、y0:副走査方向の平行移動量
θ:原稿の先端エッジから算出された傾き量に基づく角度
傾き補正部306は、アフィン変換により算出した画素の位置X,Yに基づいてRAM204に保管される読取データにアクセスすることで、読み取った原稿画像の傾きを傾き量に応じて補正した、画像データを出力することができる。なお、x0、y0は、傾きが補正された読取データを平行移動させるための移動量を表す。
図6は、アフィン変換による原稿画像の補正の説明図である。原稿103から読み取られた原稿画像は、主走査方向に対して先端エッジが角度θだけ傾いている(左図)。傾き補正部306は、座標(a、b)を中心点として原稿画像を角度θだけ回転させる。これにより傾き量に応じて読取データが補正され、先端エッジが主走査方向に平行になる(中図)。次いで傾き補正部306は、回転後の画像を原点位置(0、0)に平行移動させる。これにより原稿画像の先端エッジの頂点が原点に合致する(右図)。このように原稿画像が補正される。
以上の説明は、第1、第2の読取ユニット141、142の取り付けが、原稿103の搬送方向に対して直交しており、傾いていない場合を想定したものである。つまり、第1、第2の読取ユニット141、142の主走査方向が基準方向に一致する場合である。第1、第2の読取ユニット141、142の取り付けが原稿103の搬送方向に対して直交せずに傾いている場合、原稿画像に対してアフィン変換により傾き量を補正すると、先端は水平で両端が斜め方向に傾斜した平行四辺形の画像が出力される(図4参照)。つまり、第1、第2の読取ユニット141、142の主走査方向が基準方向に一致しない場合、上記の傾き補正だけでは、原稿103は、正常に読み取られない。
(読取ユニットの傾き調整)
第1、第2の読取ユニット141、142が基準方向に対して傾いて取り付けられた場合に傾き量を精度よく検出する方法について説明する。
第1、第2の読取ユニット141、142が基準方向に対して傾いて取り付けられた場合に傾き量を精度よく検出する方法について説明する。
まず、読取ユニット(第1、第2の読取ユニット141、142)が取り付け時に傾く原因について説明する。一般的に製品製造段階では、読取ユニットは、物理的に傾きがない状態となるように予め調整して組み立てられ、市場に出荷される。しかしながら、読取ユニットは、製造工場からユーザの元へ搬送される輸送段階において、輸送に伴う振動や顧客の元での設置時等の外部からの影響により、製造段階での調整位置からずれてしまうことがある。また、寿命や故障等により読取ユニットが交換されることがある。交換されることで、読取ユニットは、製造段階の調整位置からずれて取り付けられることがある。
このようにして発生する読取ユニットの取り付け傾きを調整するために、画像読取装置100は、サービスマン(修理員)或いはユーザが、操作部210により調整の指示を行うことで、サービスモードで動作する。サービスモードには、画像読取装置100に関する様々な調整項目が用意されており、その一つに、読取ユニットの取り付け傾きを調整するための傾き量調整モードがある。傾き量調整モードでは、画像読取装置100に取り付けられる第1の読取ユニット141及び第2の読取ユニット142のどちらの交換或いは設置を行うのかが選択される。この選択は、操作部210を用いて行われる。
操作部210により第1の読取ユニット141及び第2の読取ユニット142のいずれか一方が選択されたことを表す信号が入力されることで、読取制御基板200が傾き量調整モードに切り替わる。このとき、CPU201を介して画像処理ASIC202に傾き量調整モードのオン信号及び読取ユニット交換・設置確定信号が入力される。読取ユニット交換・設置確定信号は、交換或いは設置された読取ユニットが、第1の読取ユニット141及び第2の読取ユニット142のいずれであるかを表す。
操作部210により第1の読取ユニット141及び第2の読取ユニット142のいずれか一方が選択されたことを表す信号が入力されることで、読取制御基板200が傾き量調整モードに切り替わる。このとき、CPU201を介して画像処理ASIC202に傾き量調整モードのオン信号及び読取ユニット交換・設置確定信号が入力される。読取ユニット交換・設置確定信号は、交換或いは設置された読取ユニットが、第1の読取ユニット141及び第2の読取ユニット142のいずれであるかを表す。
(オフセット演算部)
図7は、オフセット演算部303の構成図である。オフセット演算部303は、差分算出部601、平均値算出部602、傾き判定部603、補正量算出部604、及び補正限界判定部605を備える。
図7は、オフセット演算部303の構成図である。オフセット演算部303は、差分算出部601、平均値算出部602、傾き判定部603、補正量算出部604、及び補正限界判定部605を備える。
差分算出部601は、第1の読取ユニット141で生成された読取データから検出される傾き量F_SKEWと、第2の読取ユニット142で生成された読取データから検出される傾き量R_SKEWとの差分値DEを算出する。差分算出部601は、読取ユニット交換・設置確定信号に応じて、基準となる傾き量を決める。基準となる傾き量は、第1、第2オフセット記憶部304、305に保存される第1、第2オフセット量であり、差分値DE算出の際に読み出される。例えば、読取ユニット交換・設置確定信号が第2の読取ユニット142を表す場合、差分算出部601は、差分値DEを(F_SKEW − R_SKEW)の式により算出する。読取ユニット交換・設置確定信号が第1の読取ユニット141を表す場合、差分算出部601は、差分値DEを(R_SKEW − F_SKEW)の式により算出する。
このように読取ユニット交換・設置確定信号が第1の読取ユニット141が設置又は交換されたことを表す場合、第2の読取ユニット142の読取データによる傾き量が基準になる。この傾き量は、第2オフセット記憶部305から読み出される第2オフセット量である。読取ユニット交換・設置確定信号が第2の読取ユニット142が設置又は交換されたことを表す場合、第1の読取ユニット141の読取データによる傾き量が基準になる。この傾き量は、第1オフセット記憶部304から読み出される第1オフセット量である。
このように読取ユニット交換・設置確定信号が第1の読取ユニット141が設置又は交換されたことを表す場合、第2の読取ユニット142の読取データによる傾き量が基準になる。この傾き量は、第2オフセット記憶部305から読み出される第2オフセット量である。読取ユニット交換・設置確定信号が第2の読取ユニット142が設置又は交換されたことを表す場合、第1の読取ユニット141の読取データによる傾き量が基準になる。この傾き量は、第1オフセット記憶部304から読み出される第1オフセット量である。
平均値算出部602は、差分算出部601で算出された差分値DEの平均値を算出する。第1の読取ユニット141及び第2の読取ユニット142は、複数枚の原稿103の原稿画像を読み取る。平均値算出部602は、複数枚の原稿103を読み取ることで生成される差分値DEの平均値を算出する。
傾き判定部603は、平均値算出部602で算出された差分値DEの平均値に応じて、読取ユニット交換・設置確定信号が表す読取ユニットの傾き方向を判定する。傾き検出部302が検出する傾き量は、例えば読取ユニットの主走査方向を「0」として表される。そのために、傾き量は正又は負の値で表される。傾き判定部603は、差分値DEの平均値が正負のいずれかを判断することで、傾き方向を判定する。本実施形態では、傾き判定部603は、平均値のデータの最上位ビットが「1」のときに傾き方向がマイナス(負)、「0」のときに傾き方向がプラス(正)と判定する。傾き方向がプラスの場合、原稿103は先端エッジが右下がり、マイナスの場合、原稿103は先端エッジが右上がりに傾いた状態とする。
補正量算出部604は、平均値算出部602で算出された平均値、傾き判定部603の判定結果、及び第1、第2オフセット記憶部304、305に格納されているオフセット量により、オフセット量を算出する。第1オフセット記憶部304は、第1の読取ユニット141のオフセット量である基準オフセット量(第1オフセット量)を記憶する。第2オフセット記憶部305は、第2の読取ユニット142のオフセット量である基準オフセット量(第2オフセット量)を記憶する。
原稿103が右上がりの場合、補正量算出部604は、オフセット量を(基準オフセット量+平均値)の式により算出する。原稿103が右下がりの場合、補正量算出部604は、オフセット量を(基準オフセット量−平均値)の式により算出する。補正量算出部604は、読取ユニット交換・設置確定信号に応じて、第1オフセット量又は第2オフセット量を選択する。第1の読取ユニット141が設置又は交換された場合、補正量算出部604は、第2オフセット量を用いてオフセット量を算出する。第2の読取ユニット142が設置又は交換された場合、補正量算出部604は、第1オフセット量を用いてオフセット量を算出する。
補正限界判定部605は、補正量算出部604で算出されたオフセット量が傾き補正部306にて補正可能な傾き量か否かを判定する。具体的には、補正限界判定部605は、オフセット量とCPU201により予め設定される補正限界値との比較判定を行う。補正限界判定部605は、オフセット量が補正限界値を超える場合、超えたことを荒らす信号「1」を、超えない場合には超えないことを表す信号「0」を、CPU201へ通知する。
(傾き調整処理)
以上の構成の画像読取装置100は、第1の読取ユニット141及び第2の読取ユニット142が基準方向に対して傾いて取り付けられた場合に、図8、図9に示す処理を行うことで読み取った原稿画像を補正する。図8、図9は、読み取った原稿画像の傾きを調整するためのオフセット量の算出処理を表すフローチャートである。この処理は、第1の読取ユニット141及び第2の読取ユニット142のいずれか一方の交換又は設置の際に行われる。
画像読取装置100は、第1の読取ユニット141及び第2の読取ユニット142のいずれか一方の設置や交換の際に、動作モードが操作部210により第1の読取ユニット141及び第2の読取ユニット142を調整する傾き量調整モードに設定される。傾き量調整モードに設定された後、第1の読取ユニット141及び第2の読取ユニット142のいずれの設置や交換を行うかが操作部210により選択される。選択結果は、操作部210からCPU201に入力される。読取ユニットの設置や交換後に、サービスマン或いはユーザは、操作部210により原稿103の読取開始指示を入力する。
操作部210から以上の入力が行われると、画像読取装置100は、原稿103の読み取りを開始する(S701)。原稿トレイ104には、N枚(Nは自然数)の原稿103が載置される。画像読取装置100は、第1の読取ユニット141及び第2の読取ユニット142により原稿103の両面の原稿画像を読み取る。第1の読取ユニット141で生成された表面の読取データ及び第2の読取ユニット142で生成された裏面の読取データは、画像処理部300に入力される。
画像処理部300は、シェーディング補正部301により表面の読取データ及び裏面の読取データをシェーディング処理して傾き検出部302に入力する。傾き検出部302は、表面の読取データ及び裏面の読取データの各々により、原稿103の先端エッジの第1の読取ユニット141及び第2の読取ユニット142の実際の主走査方向に対する傾き量を検出する(S702)。オフセット演算部303は、差分算出部601により、傾き検出部302により表面の読取データから検出された先端エッジの傾き量と、傾き検出部302により裏面の読取データから検出された先端エッジの傾き量との差分値を算出する(S703)。画像処理部300は、N枚の原稿103の原稿画像が読み取られて、N個の傾き量の差分値を算出するまで、ステップS701〜S703の処理を繰り返す(S704:N)。
画像処理部300は、N個の傾き量の差分値が算出されると(S704:Y)、オフセット演算部303により差分値の平均値を算出する(S705)。オフセット演算部303は、平均値算出部602によりこの処理を行う。
画像処理部300は、N個の傾き量の差分値が算出されると(S704:Y)、オフセット演算部303により差分値の平均値を算出する(S705)。オフセット演算部303は、平均値算出部602によりこの処理を行う。
読取ユニットの傾き量の基準値には、設置又は交換された読取ユニットとは別の読取ユニットの傾き量が用いられる。例えば、第1の読取ユニット141が交換された場合、第2の読取ユニット142の傾き量(第2オフセット量)が基準値となる。
オフセット演算部303は、第1の読取ユニット141及び第2の読取ユニットのいずれが設置又は交換されたかを、CPU201から入力された読取ユニット交換・設置確定信号により確認する(S706)。第1の読取ユニット141が設置又は交換されている場合(S706:Y)、オフセット演算部303は、傾き判定部603により、差分値の平均値に基づいて原稿103の先端エッジの傾き方向を確認する(S707)。
オフセット演算部303は、第1の読取ユニット141及び第2の読取ユニットのいずれが設置又は交換されたかを、CPU201から入力された読取ユニット交換・設置確定信号により確認する(S706)。第1の読取ユニット141が設置又は交換されている場合(S706:Y)、オフセット演算部303は、傾き判定部603により、差分値の平均値に基づいて原稿103の先端エッジの傾き方向を確認する(S707)。
原稿103の先端エッジが搬送方向を向いて右上がり(平均値が負)である場合(S707:Y)、補正量算出部604は、第2オフセット記憶部305から取得した第2オフセット量に、平均値算出部602で算出した差分値の平均値を加算する。これにより補正量算出部604は、新たな第1オフセット量を算出する(S708)。原稿103の先端エッジが搬送方向を向いて右下がり(平均値が正)である場合(S707:N)、補正量算出部604は、第2オフセット記憶部305から取得した第2オフセット量から、平均値算出部602で算出した差分値の平均値を減算する。これにより補正量算出部604は、新たな第1オフセット量を算出する(S709)。このように補正量算出部604は、第2の読取ユニット142が設置又は交換されていない場合に、第2オフセット量を基準にして第1の読取ユニット141の第1オフセット量を算出する。
補正限界判定部605は、算出された第1オフセット量が傾き補正部306で補正可能な傾き量であるか否かを判断する(S710)。画像処理部300は、傾き補正部306で補正可能な範囲を表す補正限界値を予め保持する。ここの補正限界値は、傾きとしての許容範囲を示す。補正限界判定部605は、算出された第1オフセット量が補正限界値未満であれば、第1オフセット量が傾き補正部306で補正可能な傾き量であると判断する(S710:Y)。この場合、補正限界判定部605は、算出した第1オフセット量を平均値の符号情報とともに第1オフセット記憶部304に保存する(S711)。補正限界判定部605は、第1オフセット記憶部304に既に保存されている第1オフセット量がある場合には、これを更新する。
補正限界判定部605は、第1オフセット量が補正限界値以上であれば、算出した第1オフセット量が傾き補正部306で補正可能な傾き量ではないと判断する(S710:N)。この場合、補正量算出部604は、CPU201に読取データの傾きを補正できないことを通知する。CPU201は、操作部210のディスプレイにエラーを表示して、第1の読取ユニット141の取り付け位置の調整を指示する(S712)。ユーザは、この指示により第1の読取ユニット141の取り付け位置の調整等を行い、再度、図8,図9の処理の実行を指示することになる。CPU201は、エラーの表示の他に、例えば音声によるエラーの報知のように、所定の出力装置を用いてエラーを報知してもよい。第1の読取ユニット141が設置又は交換された場合、画像読取装置100は、以上のようにオフセット量を算出して処理を終了する。
第2の読取ユニット142が設置又は交換されている場合(S706:N)、オフセット演算部303は、傾き判定部603により、差分値の平均値に基づいて原稿103の先端エッジの傾き方向を確認する(S713)。
オフセット演算部303の補正量算出部604は、第1の読取ユニット141が設置又は交換されていないために、第1オフセット量を基準にして第2の読取ユニット142の第2オフセット量を算出する。
原稿103の先端エッジが搬送方向を向いて右上がり(平均値が負)である場合(S713:Y)、補正量算出部604は、第1オフセット記憶部304から取得した第1オフセット量に、平均値算出部602で算出した差分値の平均値を加算する。これにより補正量算出部604は、新たな第2オフセット量を算出する(S714)。原稿103の先端エッジが搬送方向を向いて右下がり(平均値が正)である場合(S713:N)、補正量算出部604は、第1オフセット記憶部304から取得した第1オフセット量から、平均値算出部602で算出した差分値の平均値を減算する。これにより補正量算出部604は、新たな第2オフセット量を算出する(S715)。
原稿103の先端エッジが搬送方向を向いて右上がり(平均値が負)である場合(S713:Y)、補正量算出部604は、第1オフセット記憶部304から取得した第1オフセット量に、平均値算出部602で算出した差分値の平均値を加算する。これにより補正量算出部604は、新たな第2オフセット量を算出する(S714)。原稿103の先端エッジが搬送方向を向いて右下がり(平均値が正)である場合(S713:N)、補正量算出部604は、第1オフセット記憶部304から取得した第1オフセット量から、平均値算出部602で算出した差分値の平均値を減算する。これにより補正量算出部604は、新たな第2オフセット量を算出する(S715)。
補正限界判定部605は、算出された第2オフセット量が傾き補正部306で補正可能な傾き量であるか否かを判断する(S716)。補正限界判定部605は、算出された第2オフセット量が補正限界値未満であれば、第2オフセット量が傾き補正部306で補正可能な傾き量であると判断する(S716:Y)。この場合、補正限界判定部605は、算出した第2オフセット量を平均値の符号情報とともに第2オフセット記憶部305に保存する(S717)。補正限界判定部605は、第2オフセット記憶部305に既に保存されている第2オフセット量がある場合には、これを更新する。
補正限界判定部605は、第2オフセット量が補正限界値以上であれば、算出した第2オフセット量が傾き補正部306で補正可能な傾き量ではないと判断する(S716:N)。この場合、補正限界判定部605は、CPU201に読取データの傾きを補正できないことを通知する。CPU201は、操作部210のディスプレイにエラーを表示して、第2の読取ユニット142の取り付け位置の調整を指示する(S718)。ユーザは、この指示により第2の読取ユニット142の取り付け位置の調整等を行い、再度、図8,図9の処理の実行を指示することになる。第2の読取ユニット142が設置、交換された場合、画像読取装置100は、以上のようにオフセット量を算出して処理を終了する。
(傾き補正処理1)
原稿画像の傾きが補正可能である場合、画像処理部300は、第1オフセット量及び第2オフセット量を用いて傾き補正部306により読取データの補正を行う。図10は、傾き補正を伴う原稿画像の読み取り処理を表すフローチャートである。この処理では、原稿103の両面の原稿画像が一度に読み取られて、傾き補正される。
原稿画像の傾きが補正可能である場合、画像処理部300は、第1オフセット量及び第2オフセット量を用いて傾き補正部306により読取データの補正を行う。図10は、傾き補正を伴う原稿画像の読み取り処理を表すフローチャートである。この処理では、原稿103の両面の原稿画像が一度に読み取られて、傾き補正される。
原稿103が原稿トレイ104に載置され、操作部210から原稿103の原稿画像の読み取りが指示されると、画像読取装置100は、原稿103の原稿画像を読み取る(S801)。画像読取装置100は、原稿画像の読み取りの指示とともに、原稿103の片面の原稿画像の読み取りか(片面読取)、両面の原稿画像の読み取りか(両面読取)の指示を受け付ける。片面読取の場合、画像読取装置100は、第1の読取ユニット141により原稿103の表面の原稿画像を読み取る。両面読取の場合、画像読取装置100は、第1の読取ユニット141及び第2の読取ユニット142により原稿103の両面の原稿画像を読み取る。第1の読取ユニット141で生成された表面の読取データ及び第2の読取ユニット142で生成された裏面の読取データは、画像処理部300に入力される。
画像処理部300は、読取データをシェーディング補正部301によりシェーディング処理して、傾き検出部302に入力する。傾き検出部302は、取得した読取データにより、原稿103の先端エッジの第1の読取ユニット141及び第2の読取ユニット142の実際の主走査方向に対する傾き量を検出する(S802)。傾き検出部302は、片面読取の場合、表面の読取データから傾き量を検出する。傾き検出部302は、両面読取の場合、表面及び裏面の各々の読取データから傾き量を検出する。検出された傾き量は、傾き補正部306に入力される。
傾き補正部306は、片面読取の場合に第1オフセット量を第1オフセット記憶部304から取得し、両面読取の場合に第1、第2オフセット量を第1、第2オフセット記憶部304、305から取得する(S803)。傾き補正部306は、取得したオフセット量と傾き検出部302から取得した傾き量とに応じて、読み取った原稿画像の傾きを補正する(S804)。傾き補正部306は、片面読取の場合に、第1オフセット量と表面の読取データから検出された傾き量とに応じて表面の画像データの傾きを補正する。傾き補正部306は、両面読取の場合に、第1オフセット量と表面の読取データから検出された傾き量とに応じて表面の読取データの傾きを補正し、且つ第2オフセット量と裏面の読取データから検出された傾き量とに応じて裏面の読取データの傾きを補正する。傾き補正部306は、以下のようなアフィン変換により補正を行う。
X = xcosθ − ysinθ + x0
Y = xsin(θ+θ’) + ycos(θ+θ’) + y0
X:主走査方向の補正後の画素位置、Y:副走査方向の補正後の画素位置
x:主走査方向の補正前の画素位置、y:副走査方向の補正前の画素位置
x0:主走査方向の平行移動量、y0:副走査方向の平行移動量
θ:原稿の先端エッジの角度
θ’:オフセット量(傾き量調整モードで算出)
Y = xsin(θ+θ’) + ycos(θ+θ’) + y0
X:主走査方向の補正後の画素位置、Y:副走査方向の補正後の画素位置
x:主走査方向の補正前の画素位置、y:副走査方向の補正前の画素位置
x0:主走査方向の平行移動量、y0:副走査方向の平行移動量
θ:原稿の先端エッジの角度
θ’:オフセット量(傾き量調整モードで算出)
図11は、読み取った原稿画像の傾き補正の説明図である。左上図は第1の読取ユニット141が読み取った原稿画像である。第1の読取ユニット141の傾きを考慮せずに原稿103の先端エッジから検出した傾き量に応じて補正を行うと、副走査方向Yに影響が生じる(右上図)。そのためにアフィン変換により傾きを補正して副走査方向の補正後の画素位置を算出する際に、第1の読取ユニット141の傾き量分を予め補正方向とは逆方向に、オフセット量だけオフセットする(左下図)。オフセットしておくことで、幾何品質の高い原稿画像の画像データが得られる(右下図)。
なお、原稿103の先端エッジの傾き量は、読み取った原稿画像から傾き検出部302により検出されているが、操作部210から直接入力するようにしてもよい。この場合、例えば図12に示す幾何測定用の画像が形成された原稿を用いることになる。図12の原稿は、原稿の各辺に平行に縦横の線が形成される。ユーザは、画像読取装置100で図12の原稿を読み取り、読み取った原稿画像を印字等により目視で確認して縦横の線の傾きから先端エッジの傾き量を測定する。ユーザは、測定結果を操作部210から入力する。入力された測定結果は、操作部210からCPU201に送られる。CPU201は、測定結果を第1オフセット記憶部304及び第2オフセット記憶部305のいずれかに記憶する。いずれに記憶されるかは、測定結果の入力時に操作部210から指示される。ユーザは、幾何測定用の画像を第1の読取ユニット141で読み取らせた場合、測定結果を第1オフセット記憶部304に第1オフセット量として記憶させる。ユーザは、幾何測定用の画像を第2の読取ユニット142で読み取らせた場合、測定結果を第2オフセット記憶部305に第2オフセット量として記憶させる。
(傾き補正処理2)
図13は、傾き補正を伴う原稿画像の読み取り処理を表すフローチャートである。S1201〜S1203の処理は、図10のS801〜S803の処理と同様であるために、説明を省略する。
図13は、傾き補正を伴う原稿画像の読み取り処理を表すフローチャートである。S1201〜S1203の処理は、図10のS801〜S803の処理と同様であるために、説明を省略する。
傾き補正部306は、S1202の処理で算出した傾き量とS1203の処理で取得したオフセット量とから算出される傾き量(傾き補正量)が、傾き補正部306で補正可能な傾き量であるか否かを判断する(S1204)。傾き補正部306は、CPU201により予め設定される補正限界値と、傾き補正量との比較判定により、この判断を行う。傾き補正量が補正限界値未満である場合(S1204:N)、傾き補正部306は、傾き補正量に応じて、読み取った原稿画像の補正を行う(S1205)。原稿画像の補正処理は、S804と同様の処理である。
傾き補正量が補正限界値以上である場合(S1204:Y)、傾き補正部306は、補正限界の範囲内で原稿画像の補正を行うか否かを判断する(S1206)。傾き補正部306は、CPU201により予め設定される、補正限界の範囲で補正を行うか否かの所定の判断基準に応じて、この判断を行う。傾き補正は、補正限界の範囲を若干超える程度であれば、ユーザにとって有意差がないことがある。このような場合に、操作部210のディスプレイにエラーを表示することは、かえってユーザの操作を煩雑にするおそれがある。そのために傾き補正量が補正限界値以上であっても、それが若干超える程度であれば、補正限界の範囲で傾き補正を行う。
補正限界の範囲内で補正を行う場合(S1206:Y)、傾き補正部306は、傾き補正量に応じて、読み取った原稿画像の補正を行う(S1205)。補正処理自体は、S804の処理と同様である。なお、この場合、画像処理部300は、CPU201により操作部210のディスプレイに、補正限界を超えているが補正限界の範囲内で傾き補正を行ったことを表示してもよい。
補正限界の範囲内で補正を行わない場合(S1206:N)、補正量算出部604は、CPU201により操作部210のディスプレイにエラーを表示して、読取ユニットの取り付け位置の調整を指示する(S1207)。
以上により、傾き補正を伴う原稿画像の読み取り処理が終了する。
補正限界の範囲内で補正を行わない場合(S1206:N)、補正量算出部604は、CPU201により操作部210のディスプレイにエラーを表示して、読取ユニットの取り付け位置の調整を指示する(S1207)。
以上により、傾き補正を伴う原稿画像の読み取り処理が終了する。
以上のように、本実施形態の画像読取装置100は、原稿103の先端エッジの傾きから読取ユニットの取り付け位置の傾き量を抽出して、読み取った原稿画像の傾き補正を行う。また、画像読取装置100は、従前に記憶する読取ユニットの傾き量からの変化、例えば画像読取装置100の搬送に伴う振動、原稿103の読み取り時の原稿搬送の振動に伴う読取ユニットの位置ずれを検出可能になる。そのために、ユーザに対して、適宜読取ユニットの取付位置の調整を促すことができる。以上により、読取ユニットの取付位置を物理的に調整する頻度を低減して、調整コストを削減することができる。
Claims (10)
- 搬送経路を搬送される原稿の一方の面から、前記原稿により反射された光を受光する受光素子列の配列方向を第1主走査方向として第1原稿画像を読み取る第1の読取ユニットと、
前記原稿の他方の面から、前記原稿により反射された光を受光する受光素子列の配列方向を第2主走査方向として第2原稿画像を読み取る第2の読取ユニットと、
前記原稿の搬送方向に対する前記第1主走査方向の傾きによる前記第1原稿画像の傾きを補正するための第1補正条件及び前記原稿の搬送方向に対する前記第2主走査方向の傾きによる前記第2原稿画像の傾きを補正するための第2補正条件を記憶するオフセット記憶手段と、
前記第1原稿画像を前記第1補正条件に基づいて補正し、前記第2原稿画像を前記第2補正条件に基づいて補正する補正手段と、
前記第1の読取ユニットが交換された場合に、前記第2補正条件を基準として前記第1補正条件を更新し、前記第2の読取ユニットが交換された場合に、前記第1補正条件を基準として前記第2補正条件を更新するオフセット演算手段と、を備えることを特徴とする、
画像読取装置。 - 前記第1原稿画像により前記第1主走査方向に対する第1傾き量を検出し、前記第2原稿画像により前記第2主走査方向に対する第2傾き量を検出する傾き検出手段をさらに備え、
前記オフセット演算手段は、前記第1の読取ユニットが交換された場合に、前記第2補正条件、前記第1傾き量、及び前記第2傾き量から新たな第1補正条件を生成して前記オフセット記憶手段に記憶される前記第1補正条件を更新し、前記第2の読取ユニットが交換された場合に、前記第1補正条件、前記第1傾き量、及び前記第2傾き量から新たな第2補正条件を生成して前記オフセット記憶手段に記憶される前記第2補正条件を更新することを特徴とする、
請求項1記載の画像読取装置。 - 前記オフセット演算手段は、前記第1の読取ユニットが交換された場合に、前記第1傾き量と前記第2傾き量との差分値及び前記第2補正条件により前記新たな第1補正条件を算出し、前記第2の読取ユニットが交換された場合に、前記第1傾き量と前記第2傾き量との差分値及び前記第1補正条件により前記新たな第2補正条件を算出することを特徴とする、
請求項2記載の画像読取装置。 - 前記オフセット演算手段は、生成した前記新たな第1補正条件が前記補正手段により補正可能な量である場合に、前記オフセット記憶手段に記憶されている前記第1補正条件を更新し、前記新たな第1補正条件が補正可能な量ではない場合にユーザに補正できないことを通知し、
生成した前記新たな第2補正条件が前記補正手段により補正可能な量である場合に、前記オフセット記憶手段に記憶されている前記第2補正条件を更新し、前記新たな第2補正条件が補正可能な量ではない場合にユーザに補正できないことを通知することを特徴とする、
請求項2又は3記載の画像読取装置。 - 前記傾き検出手段は、複数枚の原稿から読み取られる複数の前記第1原稿画像により複数の前記第1傾き量を検出し、前記複数枚の原稿から読み取られる複数の前記第2原稿画像により複数の前記第2傾き量を検出し、
前記オフセット演算手段は、複数の前記第1傾き量と複数の前記第2傾き量とから得られる複数の前記差分値の平均値を算出して、前記第1の読取ユニットが交換されると、前記第2補正条件と前記平均値とから新たな第1補正条件を生成し、前記第2の読取ユニットが交換されると、前記第1補正条件と前記平均値とから新たな第1補正条件を生成することを特徴とする、
請求項3又は4記載の画像読取装置。 - 前記補正手段は、前記第1の読取ユニットが交換された場合、前記第1傾き量及び前記第1補正条件に応じて算出される傾き補正量が前記補正手段で補正可能な補正量である場合に補正を行い、前記第2の読取ユニットが交換された場合、前記第2傾き量及び前記第2補正条件に応じて算出される傾き補正量が前記補正手段で補正可能な補正量である場合に補正を行い、補正可能でない場合に、エラーを報知することを特徴とする、
請求項2〜5のいずれか1項記載の画像読取装置。 - 前記補正手段は、補正可能でない場合に、所定の判断基準に応じて補正限界の範囲で補正を行うか否かを判断し、補正限界の範囲内で補正を行う場合に補正を行い、補正限界の範囲内で補正を行わない場合にエラーを報知することを特徴とする、
請求項6記載の画像読取装置。 - 前記傾き検出手段は、前記第1原稿画像により前記原稿の搬送方向の先頭である先端エッジにより前記第1傾き量を検出し、前記第2原稿画像により前記原稿の前記先端エッジにより前記第2傾き量を検出することを特徴とする、
請求項2〜7のいずれか1項記載の画像読取装置。 - 前記傾き補正手段は、前記第1原稿画像を前記第1補正条件及び前記第1傾き量を用いたアフィン変換により補正し、前記第2原稿画像を前記第2補正条件及び前記第2傾き量を用いたアフィン変換により補正することで、前記第1原稿画像及び前記第2原稿画像の傾きを補正することを特徴とする、
請求項2〜8のいずれか1項記載の画像読取装置。 - 搬送経路を搬送される原稿の一方の面から、前記原稿により反射された光を受光する受光素子列の配列方向を第1主走査方向として第1原稿画像を読み取る第1の読取ユニットと、前記原稿の他方の面から、前記原稿により反射された光を受光する受光素子列の配列方向を第2主走査方向として第2原稿画像を読み取る第2の読取ユニットと、を備える画像読取装置により実行される方法であって、
前記原稿の搬送方向に対する前記第1主走査方向の傾きによる前記第1原稿画像の傾きを補正するための第1補正条件及び前記原稿の搬送方向に対する前記第2主走査方向の傾きによる前記第2原稿画像の傾きを補正するための第2補正条件を、所定の記憶手段に記憶しておき、
前記第1原稿画像を前記第1補正条件に基づいて補正し、
前記第2原稿画像を前記第2補正条件に基づいて補正し、
前記第1の読取ユニットが交換された場合に、前記第2補正条件を基準として前記第1補正条件を更新し、
前記第2の読取ユニットが交換された場合に、前記第1補正条件を基準として前記第2補正条件を更新することを特徴とする、
画像読取方法。
Priority Applications (1)
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JP2017190409A JP2019068197A (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | 画像読取装置、画像読取方法 |
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JP2021061563A (ja) * | 2019-10-09 | 2021-04-15 | キヤノン株式会社 | 画像読取装置、その制御方法、及びプログラム |
-
2017
- 2017-09-29 JP JP2017190409A patent/JP2019068197A/ja active Pending
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