JP2019068011A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明が解決しようとする課題は、高温環境下で電流量を制御することが可能である半導体装置を提供することにある。【解決手段】本発明の半導体装置は、第1の面と前記第1の面と対向する第2の面を有する半導体層と、前記半導体層の前記第1の面にある、ゲート電極とソース電極と、前記半導体層の前記第2の面にあるドレイン電極と、前記半導体層と前記ゲート電極の間にある絶縁層と、前記半導体層に含まれ、第1の導電型である第1の領域と、前記第1の領域と前記ソース電極との間にある第2の導電型である第2の領域と、前記第2の領域と前記ソース電極との間にある第1の導電型である第3の領域と、前記第3の領域と前記ソース電極との間にある第2の導電型である第4の領域と、前記第3の領域と前記ソース電極との間にあって、前記第4の領域と隣接し、かつ第1の導電型である第5の領域と、を備える。【選択図】図1

Description

半導体装置に関する。
ダイヤモンドはその優れた機械的、化学的および熱的特性に加え、優れた半導体特性を持つことから、半導体デバイス材料として注目されている。特に、室温で約5.5eVのバンドギャップを持ち絶縁破壊耐性が高いため、パワーデバイス用材料として期待される。さらに、堅牢な結晶性から、特に高温や放射線などの過酷な環境下で用いられる耐環境性デバイス材料としても期待される。
ダイヤモンドのパワーデバイスは近年盛んに開発が行われている。例えば、ショットキー接合を有するショットキーバリアダイオード、PIN構造のデバイス、ショットキー接合にPN接合を組み合わせたデバイス等に関する報告がなされている。
他の半導体と比べて、ダイヤモンド半導体に含まれる不純物のイオン化エネルギーは大きい。そのため、温度上昇によるキャリア密度の増大が著しく、抵抗が減少して電力損失が低減する傾向が強い。これは、大電流の制御や高温環境下でダイヤモンド半導体装置の利点となる。一方で、ダイヤモンド半導体装置の大電流用途において、ダイヤモンド半導体素子を並列に接続して使用する場合に、偶発的に温度が上昇したダイヤモンド半導体素子に流れる電流が増加してしまい、さらに温度が上昇すると熱暴走を引き起こす恐れがある。そのため、高温環境下でダイヤモンド半導体装置に流れる電流量を制御する必要がある。
国際公開第2005/122273号
本発明が解決しようとする課題は、高温環境下で電流量を制御することが可能である半導体装置を提供することにある。
本発明の半導体装置は、第1の面と前記第1の面と対向する第2の面を有する半導体層と、前記半導体層の前記第1の面にある、ゲート電極とソース電極と、前記半導体層の前記第2の面にあるドレイン電極と、前記半導体層と前記ゲート電極の間にある絶縁層と、前記半導体層に含まれ、第1の導電型である第1の領域と、前記半導体層に含まれ、前記第1の領域と前記ソース電極との間にあり、第2の導電型である第2の領域と、前記半導体層に含まれ、前記第2の領域と前記ソース電極との間にあり、第1の導電型である第3の領域と、前記半導体層に含まれ、前記第3の領域と前記ソース電極との間にあり、第2の導電型である第4の領域と、前記半導体層に含まれ、前記第3の領域と前記ソース電極との間にあって、前記第4の領域と隣接し、かつ第1の導電型である第5の領域と、を備える。
第1の実施形態の半導体装置の模式断面図。 第1の実施形態の半導体装置の回路図。 実施形態の半導体装置の製造工程を示す図。 実施形態の半導体装置の製造工程を示す図。 実施形態の半導体装置の製造工程を示す図。 実施形態の半導体装置の製造工程を示す図。 実施形態の半導体装置の製造工程を示す図。 第2の実施形態の半導体装置の模式断面図。 第2の実施形態の半導体装置の回路図。 第3の実施形態の半導体装置の模式断面図。 第4の実施形態の半導体装置の模式断面図。 第5の実施形態の半導体装置の模式断面図。
以下図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。同じ符号が付されているものは同様のものを示す。なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比係数などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比係数が異なって表される場合もある。
本明細書中、部品等の位置関係を示すために、図面の上方向を「上」、図面の下方向を「下」と記述する。本明細書中、「上」、「下」の概念は、必ずしも重力の向きとの関係を示す用語ではない。
本明細書中、i型の半導体とは、真性半導体を意味する。いいかえれば、積極的にn型またはp型のドーパントを導入していない半導体を意味する。半導体の製造に伴い不可避的に導入されるドーパントについては、これを許容する。
(第1の実施形態)
図1に半導体装置100の模式断面図を示す。
半導体装置100は、半導体層としてダイヤモンド半導体を用いた、上下電極構造の電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor:FET)である。
半導体装置100は、ソース電極8側に、第4の領域4(n型半導体領域)、第3の領域3(p型半導体領域)、第2の領域2(n型半導体領域)を具備するJFET(Junction Field Effect Transistor)を有する。
半導体層装置100では、通常時、ゲート電極10に電圧を印加すると、ソース電極8からドレイン電極9に向かう方向に電流が流れるチャネルが形成される。電流は、ソース電極8から、半導体層である第5の領域5(p+型領域)、第3の領域3(p型領域)、第2の領域2(n型領域)、第4の領域4、第3の領域3を順次通り、さらにドリフト層である第1の領域1(p領域)、第3の領域3(p領域)を経て、ドレイン電極9に流れる。
一方、高温環境下で半導体装置100の電流量が過大となった場合、JFETが動作して、第2の領域2と第3の領域3の間のpn接合と、第3の領域3と第4の領域4の間のpn接合に逆バイアスが印加され空乏層が広がる。空乏層により、第3の領域3にあるチャネルが狭くなるため、電流量が抑制される。
したがって、高温環境下に置かれた場合、半導体装置100の電流量が制御され、半導体装置100の熱暴走も防ぐことができる。また、半導体装置100はダイヤモンド半導体を用いており、高耐圧でより大きな電流を流すことが可能であるため、制御可能な電流値の範囲が大きい。さらに、電子と正孔の両方の移動度が高く低オン抵抗であるため、エネルギー損失なくより大きな電流を流すことが可能であるため、制御可能な電流値の範囲が大きい。
以下、縦型MOSFET( Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)を例にして、さらに詳細に説明する。
半導体装置100は、半導体層7、ソース電極8、ゲート電極10、絶縁層60及びドレイン電極9を備える。半導体層7は、第1の領域1、第2の領域2、第3の領域3、第4の領域4、第5の領域5、第6の領域6を含む。
半導体層7は、例えば、ダイヤモンドである。半導体層7は、第1の面1aと、第1の面1aに対向する第2の面1bを有する。半導体層7の厚さは、例えば、0.1μm以上3000μm以下である。半導体層7は、第1の領域1、第2の領域2、第3の領域3、第4の領域4、第5の領域5、第6の領域6を具備する。
ソース電極8は、半導体層7の第1の面1aに設けられる。ソース電極8は、第2の領域2、第3の領域3、第4の領域4、第5の領域5のそれぞれに接する。ソース電極8は、例えば、金属電極である。金属電極は、例えば、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、プラチナ(Pt)、クロム(Cr)、パラジウム(Pd)、コバルト(Co)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、バナジウム(V)、ジルコニウム(Zr)、金(Au)のいずれか1つ以上の元素を含む。
ゲート電極10は、半導体層7の第1の面1aのトレンチ内に設けられる。トレンチは、たとえば、第3の領域3、第2の領域2を貫通し、底部は第1の領域1にある。
ゲート電極10は、凸部10aを有する。凸部10aは半導体層7のトレンチに埋め込まれている。凸部10aの先端は半導体層7の第1の領域1に位置している。
ゲート電極10は、例えば、金属電極である。金属電極は、例えば、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、プラチナ(Pt)、クロム(Cr)、パラジウム(Pd)、コバルト(Co)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、バナジウム(V)、ジルコニウム(Zr)、金(Au)のいずれか1つ以上の元素を含む。
ドレイン電極9は、半導体層7の第2の面1bに設けられる。ドレイン電極9は、例えば、金属電極である。金属電極は、例えば、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、プラチナ(Pt)、クロム(Cr)、パラジウム(Pd)、コバルト(Co)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、バナジウム(V)、ジルコニウム(Zr)、金(Au)のいずれか1つ以上の元素を含む。
絶縁層60は、半導体層7とゲート電極10の間に設けられる。絶縁層60は、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、酸化ガリウム、酸化アルミニウム、酸窒化アルミニウム、酸化ハフニウム、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、窒化ホウ素などである。
第1の領域1は、第1の導電型を有する。第1の導電型は、例えば、p型である。第1の領域1は、意図的にドープせずとも微量に混入する不純物によりp型となっていてもよい。第1の領域1は、耐圧を得るために弱いp型伝導とすることが望ましく、図1中ではpと示す。第1の領域1の導電型の不純物濃度は、例えば、1014cm−3以上1019cm−3以下である。
第2の領域2は、第1の領域1とソース電極8の間に設けられる。第2の領域2は、第2の導電型を有する。第2の導電型は、例えば、n型である。n型の不純物は、例えば、リン(P)である。第2の領域2の不純物濃度は、例えば、1016cm−3以上1018cm−3以下である。半導体層7の第1の面1aから第1の領域1に向かう方向における第2の領域2の厚さは、例えば、0.003μm以上10μm以下である。
第3の領域3は、第2の領域2とソース電極8の間に設けられる。第3の領域3は、第1の導電型を有する。第3の領域3の第1の導電型は、例えば、p型である。p型の不純物は、例えば、ホウ素(B)である。第3の領域3の不純物濃度は、例えば、1016cm−3以上1020cm−3以下である。半導体層7の第1の面から第1の領域1に向かう方向における第3の領域3の厚さは、例えば、0.003μm以上10μm以下である。
第4の領域4は、第3の領域3とソース電極8の間に設けられる。第4の領域4は第2の導電型を有する。第4の領域4の第2の導電型は、例えば、n型である。n型の不純物は、例えば、リン(P)である。第4の領域4の不純物濃度は、1016cm−3以上1020cm−3以下である。第4の領域4の厚さは、半導体層の第1の面1aから第1の領域1に向かう方向において、例えば、0.003μm以上10μm以下である。
第5の領域5は、第3の領域3とソース電極8の間に設けられる。また、第5の領域5は、第2の面1bとは水平な方向において、第4の領域4と隣接して設けられる。第5の領域5は第1の導電型を有する。第5の領域5の第1の導電型は、例えば、p型である。p型の不純物は、例えば、ホウ素(B)である。第5の領域5とソース電極8の間の接合でショットキー障壁ができないようにするため、第5の領域5の不純物濃度は半導体層7の他の領域よりも高濃度にする。高濃度であるp型領域を図1中でpと示す。第5の領域5の不純物濃度は、例えば、1019cm−3以上1022cm−3以下である。第5の領域5の厚さは、半導体層7の第1の面から第1の領域1に向かう方向において、例えば、0.003μm以上10μm以下である。
第6の領域6は、半導体層7に含まれ、半導体層7の第2の面1b側に設けられる。第6の領域6は第1の導電型を有する。第6の領域6の第1の導電型は、例えば、p型である。p型の不純物は、例えば、ホウ素(B)である。第6の領域6とドレイン電極9の間の接合でショットキー障壁ができないようにするため、第6の領域6の不純物濃度は半導体層7の他の領域よりも高濃度にする。高濃度であるp形を図1中でpと示す。第6の領域6の不純物濃度は、例えば、1019cm−3以上1022cm−3以下である。第6の領域6の厚さは、半導体層の第1の面から第1の領域1に向かう方向において、例えば、0.01μm以上3000μm以下である。
なお、第2の領域2と第4の領域4において、半導体層に含まれる炭素の置換のし易さを考慮して、n型不純物はリン(P)が好ましいが、窒素(N)、ヒ素(As)、アンチモン(Sb)、または硫黄(S)等を適用することも可能である。また、第1の領域1、第3の領域3、第6の領域6において、半導体層に含まれる炭素の置換のし易さを考慮して、p型不純物はボロン(B)が好ましいが、アルミニウム(Al)等を適用することも可能である。
以下に、半導体装置100の動作について説明する。
半導体装置100では、第5の領域5、第3の領域3、第2の領域2の一部、ドリフト層である第1の領域1、および第6の領域6に電流が流れるチャネルが形成される。(図1の点線で示した矢印方向に電流が流れる。)
チャネルに電流を流すために、ゲート電極10に負の電圧を印加する。ゲート電極10に負の電圧を印加すると、第2の領域4と絶縁層60の界面にキャリアとなる正孔が存在するようになり、電流が流れるようになる。
ここで、半導体装置100が高温環境下にあり、半導体装置100の電流量が過大となった場合を考える。ソース電極8側に内蔵されたJFETにより、第2の領域2と第3の領域3の間のpn接合と、第3の領域3と第4の領域4の間のpn接合に逆バイアスが印加される。逆バイアスが印加されると、第2の領域2と第3の領域3の間のpn接合と、第3の領域3と第4の領域4の間のpn接合に空乏層が形成される。空乏層により第3の領域3にあるチャネルが狭くなるため、電流量が抑制される。したがって、高温環境下であっても、半導体装置100の電流量を制御すること可能であり、半導体装置100の熱暴走も防ぐことができる。
ゲート電極10に印加する電圧は、ゲート電極10を構成する金属の仕事関数、絶縁層60の誘電率、絶縁層60の厚み、半導体層7に含まれるドナーやアクセプタの濃度、および半導体層7の表面ポテンシャルで決める。
図2(a)に半導体装置100の等価回路図、図2(b)にJFETの電圧と電流の関係を示す。
図2(a)の等価回路図に示すように半導体装置100では、JFETとMOSFETは直列に接続されている。半導体装置100におけるソース8、ドレイン9、ゲート10はそれぞれS’、D’、G’で示す。JFETとMOSFETのそれぞれにおけるソース、ドレイン、ゲートはそれぞれS、D、Gで示す。半導体装置100において、ソースS’に流入する電流をI(A)、ソースS‘とドレインD’の間に印加される電圧をV(V)とする。
JFETは、半導体装置100のソース側に接続されている。JFETのドレインDとMOSFETのソースSは接続されている。JFETのソースSとゲートGは接続し短絡させている。JFETのドレインDとMOSFTのソースSは接続されている。
ここで、ソースS’に流入する電流をI(A)、ソースS’とドレインD’の間に印加される電圧をV(V)、JFET部分とMOSFET部分での電圧降下分をそれぞれV、VMOS、MOSFET部分の抵抗をRMOS、JFET部分の電流電圧特性をI(V)とする。この場合、(1)式、(2)式が成り立つ。
V=V+VMOS・・・(1)
I=I(V)=VMOS/RMOS・・・(2)
さらに(1)式と(2)式から(3)式が得られる。
I=I(V)=(V−V)/RMOS・・・(3)
図2(b)は、(3)式の関係を横軸V(V)に、縦軸I(A)にとして示したものである。図2(b)に、I=I(V)曲線と、常温時のI=(V−V)/RMOS直線と、高温時のI=(V−V)/RMOS直線を示す。
常温時において、I=I(V)曲線とI=(V−V)/RMOS直線の交点Aが、半導体装置100が動作する際の電流値I(A)を示している。
温度上昇が上昇して高温になると、MOSFETの抵抗、つまりRMOSが減少する。そのため、I=(V−V)/RMOS直線の傾きが大きくなる。よって、I=I(V)曲線とI=(V−V)/RMOS直線の交点Bが、半導体装置100が動作する際の電流値I(A)となるため、常温時と比べて、高温時の半導体装置100の電流値I(A)は高くなる。しかしながら、高温時の半導体装置100では、JFETが動作して空乏層が形成され、第2の領域2と第4の領域4の間の第3の領域3にあるチャネルが狭くなるため、電流量が抑制される。その結果、図2(b)のI=I(V)曲線が飽和特性を示すようになり、温度が上昇し相対的にRMOSが減少した場合、つまりV(V)の値が上昇した場合であってもI(A)の値の上昇は抑えられる。
したがって、高温環境下で半導体装置100の電流量が過大となった場合であっても、半導体装置100のJFETが動作して空乏層が形成されることにより、半導体装置100の電流量は制御することが可能であり、半導体装置100の熱暴走も防ぐことができる。
また、半導体装置100はダイヤモンド半導体を用いており、高耐圧でより大きな電流を流すことが可能であるため、制御可能な電流値の範囲が大きい。さらに、電子と正孔の両方の移動度が高く低オン抵抗であるため、エネルギー損失なくより大きな電流を流すことが可能であるため、制御可能な電流値の範囲が大きい。
以下、半導体装置100の作製方法について述べる。
半導体層7はダイヤモンドとする。半導体層中の第1〜6の領域1〜6は、メタン(CH)等の炭化水素を炭素原料ガスとして用いたCVD法により形成される。
p型の領域を形成する際は、必要に応じてジボラン(B)等のホウ素原料ガスを炭素原料ガスに添加することで、ホウ素を不純物として含むダイヤモンド層を形成する。
n型の領域を形成する際には、フォスフィン(PH)等のリン原料ガスを炭素原料ガスに添加することで、リンを不純物として含むダイヤモンド層を形成する。n型の領域については、リンが取り込まれやすさを考慮して、(111)面に積層するとよい。
各領域の形状については、積層の前にフォトリソグラフィー等によって金属マスクをダイヤモンド表面に形成させてからダイヤモンドのCVDを行うことで、ダイヤモンドが成長する領域を制限してもよいし、積層後にフォトリソグラフィー等によって金属マスクをダイヤモンド表面に形成させてから酸素プラズマ等によってドライエッチングを行ってもよい。金属マスクは酸処理等により除去する。
例えば、以下のような手順で半導体装置100の作製が可能である。
図3(a)のように、図示しない基板上に、CVD法により高ドープのp型ダイヤモンド基板を第6の領域6とする。第6の領域6の図示しない基板と接している面が第2の面1bである。
図3(b)のように、第6の領域6上面に、CVD法により第1の領域1を積層する。
図3(c)のように、第1の領域1の上面の一部に、フォトリソグラフィーにより金属マスク層を形成し、図3(d)のように、CVD法により第2の領域2を積層する。
図3(e)のように、第2の領域2の一部に、フォトリソグラフィーにより金属マスク層を形成する。
図3(f)のように、第2の領域2の上面に、CVD法により第3の領域3を積層する。
図4(g)のように、さらに第3の領域3の一部に、フォトリソグラフィーにより金属マスク層を形成する。
図4(h)のように、第3の領域3の上面に、CVD法により第5の領域5を積層する。
図4(i)のように、酸処理により金属マスクを除去する。
図4(j)のように、第3の領域3の一部を除いて、フォトリソグラフィーにより金属マスク層を形成する。
図5(k)のように、第3の領域3の上面に、CVD法により第4の領域4を形成する。
図5(l)のように、酸処理により金属マスクを除去する。
図5(m)のように、第1の領域1の上面を除いて、フォトリソグラフィーによりレジストマスク層を形成する。さらに、酸素プラズマを照射する。
図5(n)のように、酸素プラズマを照射して第1の領域1の上面を削り、凹部を形成する。
図6(o)のように、CVDにより第1の領域1の凹部に絶縁層を形成する。さらに第1の領域1の凹部に、スパッタリングによりゲート電極10を成膜する。
図6(p)のように、レジストマスク層を有機溶媒により除去する。
図6(q)のように、ゲート電極10の上面、第3の領域3の上面、第4の領域4の上面の一部のそれぞれに、フォトリソグラフィーによりレジストマスク層を形成する。
図6(r)のように、スパッタリングによりソース電極層8を成膜する。
図7(s)のように、レジストマスク層を有機溶媒により除去する。
図7(t)のように、第6の領域6の第2の面1b側にある図示しない基板を取り除き、第6の領域6の第2の面1b側にスパッタリングによりドレイン電極9を形成する。以上の製造工程にて、半導体装置100が形成可能である。
なお、半導体装置100の半導体層7としてダイヤモンド半導体を用いた場合を説明したが、半導体層7は炭化珪素(SiC)、窒化ガリウム(GaN)、酸化ガリウム(Ga)のいずれかであっても良い。
(第2の実施形態)
図8に半導体装置101を示す。
図1の半導体装置100と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。
半導体装置101は、半導体装置100と異なり、ドレイン電極9側にJFETを備えている。
以下、半導体装置101を詳細に説明する。
半導体層40は、例えば、ダイヤモンドである。半導体層40は、第1の面1aと、第1の面1aに対向する第2の面1bを有する。半導体層40の厚さは、例えば、0.1μm以上3000μm以下である。
半導体層40は、第1の領域11、第2の領域12、第3の領域13、第4の領域14、第5の領域15、第6の領域16、第7の領域17を具備する。
第1の領域11は、第1の導電型を有する。第1の導電型は、例えば、p型である。第1の領域11は、意図的にドープせずとも微量に混入する不純物によりp型となっていてもよい。第1の領域11は、耐圧を得るために弱いp型伝導とすることが望ましく、図8中ではpと示す。第1の領域11の導電型の不純物濃度は、例えば、1014cm−3以上1019cm−3以下である。
第2の領域12は、第1の領域11とソース電極8の間に設けられる。第2の領域12は、第2の導電型を有する。第2の導電型は、例えば、n型である。n型の不純物は、例えば、リン(P)である。第2の領域12の不純物濃度は、例えば、1016cm−3以上1018cm−3以下である。半導体層40の第1の面1aから第1の領域11に向かう方向における第2の領域12の厚さは、例えば、0.003μm以上10μm以下である。
第3の領域13は、第2の領域12とソース電極8の間に設けられる。第3の領域13は第1の導電型を有する。第3の領域13の第1の導電型は、例えば、p型である。p型の不純物は、例えば、ホウ素(B)である。第3の領域13とソース電極8の間の接合でショットキー障壁ができないようにするため、第3の領域13の不純物濃度は半導体層40の他の領域よりも高濃度にする。高濃度であるp形を図8中でpと示す。第3の領域13の不純物濃度は、例えば、1019cm−3以上1022cm−3以下である。第3の領域13の厚さは、半導体層40の第1の面1aから第1の領域1に向かう方向において、例えば、0.003μm以上10μm以下である。
第4の領域14は、第1の領域11とドレイン電極9の間に設けられる。第4の領域14は、第1の導電型を有する。第4の領域14の第1の導電型は、例えば、p型である。p型の不純物は、例えば、ホウ素(B)である。第4の領域14の不純物濃度は、例えば、1016cm−3以上1022cm−3以下である。半導体層40の第2の面1bから第1の領域1に向かう方向における第4の領域14の厚さは、例えば、0.01μm以上3000μm以下である。
半導体装置101は、ドレイン電極9側に、2つの第5の領域15(n型半導体領域)と第6の領域16(p型半導体領域)を具備するJFETを備えている。
第5の領域15は、第4の領域14とドレイン電極9との間に設けられる。第5の領域15は、第2の導電型を有する。第2の導電型は、例えば、n型である。n型の不純物は、例えば、リン(P)である。第5の領域15の不純物濃度は、例えば、1016cm−3以上1020cm−3以下である。半導体層40の第2の面1bから第1の領域1に向かう方向における第5の領域15の厚さは、例えば、0.003μm以上10μm以下である。
第6の領域16は、第5の領域15とドレイン電極9の間に設けられる。また、第6の領域16の一部は、第4の領域14とドレイン電極9の間に設けられる。第6の領域16は、第1の導電型を有する。第6の領域16の第1の導電型は、例えば、p型である。p型の不純物は、例えば、ホウ素(B)である。第6の領域16の不純物濃度は、例えば、1016cm−3以上1020cm−3以下である。半導体層40の第2の面1bからドレイン電極9に向かう方向における第6の領域16の厚さは、例えば、0.003μm以上10μm以下である。
第7の領域17は、第6の領域16とドレイン電極9の間に設けられる。第7の領域17は第1の導電型を有する。第7の領域17の第1の導電型は、例えば、p型である。p型の不純物は、例えば、ホウ素(B)である。第7の領域17とドレイン電極9の間の接合でショットキー障壁ができないようにするため、第7の領域17の不純物濃度は第6の領域16よりも高濃度にする。高濃度であるp形を図8中でp+と示す。第7の領域17の不純物濃度は、例えば、1019cm−3以上1022cm−3以下である。また、第6の領域16からドレイン電極9に向かう方向に、第6の領域16と第7の領域17と順番に、第1の導電型の濃度が大きくなるように制御することで、第6の領域16とドレイン電極9の間で低抵抗な接合を実現することができる。第7の領域17の厚さは、半導体層40の第1の面1bから第7の領域17に向かう方向において、例えば、0.003μm以上10μm以下である。
電極50は、半導体層7の第2の面1bに設けられる。電極50は、JFETの、ゲートとドレインにつながっている。電極50は、例えば、金属電極である。金属電極は、例えば、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、プラチナ(Pt)、クロム(Cr)、パラジウム(Pd)、コバルト(Co)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、バナジウム(V)、ジルコニウム(Zr)、金(Au)のいずれか1つ以上の元素を含む。なお、電極50は半導体装置101の外面に設けられているが、半導体装置101の内部に設けられていてもよい。
以下に、半導体装置101の動作について説明する。
第3の領域13、第2の領域12の一部、第1の領域11、第4の領域14、第6の領域16、および第7の領域17に電流が流れるチャネルが形成される。図8の点線で示した矢印方向に電流が流れる
通常時、チャネルに電流を流すために、ゲート電極10に負の電圧を印加する。ゲート電極10に負の電圧を印加すると、第2の領域12と絶縁層60の界面にキャリアとなる正孔が存在するようになり、電流が流れるようになる。そして、電流は、第1の領域11、第4の領域14、第6の領域16、第7の領域17を経由して、ドレイン電極9に流れ込む。
一方で、半導体装置101が高温環境下にあり、半導体装置101の電流量が過大となった場合を考える。ドレイン電極9側に内蔵されたJFETにより、第6の領域16と第5の領域15の間のpn接合に逆バイアスが印加される。逆バイアスが印加されると、第6の領域16と第5の領域15の間のpn接合に空乏層が形成される。空乏層により、2つの第5の領域15の間の第6の領域16にあるチャネルが狭くなるため、電流量が抑制される。したがって、高温環境下であっても、半導体装置101の電流量を制御すること可能であり、半導体装置101の熱暴走も防ぐことができる。
図9に半導体装置101の等価回路図を示す。
図9の回路図は半導体装置101を示している。図9の回路図でJFETとMOSFETは直列に接続されている。半導体装置101におけるソース8、ドレイン9、ゲート10はそれぞれS’、D’、G’で示す。JFETとMOSFETのそれぞれにおけるソース、ドレイン、ゲートはそれぞれS、D、Gで示す。半導体装置101において、ソースS’に流入する電流をI(A)、ソースS’とドレインD’の間に印加される電圧をV(V)とする。
JFETは、半導体装置100と異なり、半導体装置101のドレイン側に接続されている。JFETのソースSとMOSFTのドレインDは接続されている。JFETのドレインDとゲートGは接続し短絡させている。
したがって、高温環境下で半導体装置101の電流量が過大となった場合であっても、半導体装置101のJFETが動作して空乏層が形成されることにより、2つの第5の領域15の間の第6の領域16にあるチャネルが狭くなるため電流量が抑制される。よって、高温環境下であっても、半導体装置101の電流量は制御することが可能であり、半導体装置101の熱暴走も防ぐことができる。
また、半導体装置101はダイヤモンド半導体を用いており、高耐圧でより大きな電流を流すことが可能であるため、制御可能な電流値の範囲が大きい。さらに、電子と正孔の両方の移動度が高く低オン抵抗であるため、エネルギー損失なくより大きな電流を流すことが可能であるため、制御可能な電流値の範囲が大きい。
(第3の実施形態)
図10に半導体装置102を示す。
図1の半導体装置100と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。
半導体装置102は、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT:Insulated Gate Bipolar Transistor)である。
半導体装置102は、半導体層19、基板20、エミッタ電極51、コレクタ電極52を備え、半導体装置102は、エミッタ電極51側に、第4の領域4(n型半導体領域)、第3の領域3(p型半導体領域)、第2の領域2(n型半導体領域)を具備するJFETを有する。半導体層19は、例えば、ダイヤモンドである。半導体層19は、第1の面1aと、第1の面1aに対向する第2の面1bを有する。半導体層19の厚さは、例えば、0.1μm以上3000μm以下である。半導体層19は、第1の領域1、第2の領域2、第3の領域3、第4の領域4、第5の領域5、基板20を具備する。
基板20は、第1の領域1とコレクタ電極52の間に設けられる。基板20は第2の導電型を有する。第2の導電型は、例えば、n型である。n型の不純物は、例えば、リン(P)である。基板20とコレクタ電極52の間の接合でショットキー障壁ができないようにするため、基板20の不純物濃度は半導体層19の他の領域よりも高濃度にする。高濃度であるn形を図10中でnと示す。基板20の不純物濃度は、例えば、1019cm−3以上1022cm−3以下である。基板20の厚さは、コレクタ電極52から第1の領域1に向かう方向において、例えば、0.01μm以上3000μm以下である。
エミッタ電極51は、半導体層19の第1の面1aに設けられる。エミッタ電極51は、第1の領域2、第3の領域3、第4の領域4、および第5の領域5に接している。
エミッタ電極51は、例えば、金属電極である。金属電極は、例えば、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、プラチナ(Pt)、クロム(Cr)、パラジウム(Pd)、コバルト(Co)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、バナジウム(V)、ジルコニウム(Zr)、金(Au)のいずれか1つ以上の元素を含む。
コレクタ電極52は、基板20の半導体層20と接している側とは反対側に設けられる。コレクタ電極52は、例えば、金属電極である。金属電極は、例えば、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、プラチナ(Pt)、クロム(Cr)、パラジウム(Pd)、コバルト(Co)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、バナジウム(V)、ジルコニウム(Zr)、金(Au)のいずれか1つ以上の元素を含む。
以下に、半導体装置102の動作について説明する。
第5の領域5、第3の領域3、第2の領域2の一部、第1の領域1、および基板20に電流が流れるチャネルが形成される。図10の点線で示した矢印方向に電流が流れる。
通常時、チャネルに電流を流すために、ゲート電極10に負の電圧を印加する。ゲート電極10に負の電圧を印加すると、第2の領域2と絶縁層60の界面にキャリアとなる正孔が存在するようになり、電流が流れるようになる。そして、電流は、第1の領域1、基板20を経由して、コレクタ電極52に流れ込む。
一方で、半導体装置102が高温環境下にあり、半導体装置102の電流量が過大となった場合を考える。エミッタ電極51側に内蔵されたJFETにより、第2の領域2と第3の領域3の間のpn接合と、第3の領域3と第4の領域4の間のpn接合に逆バイアスが印加される。逆バイアスが印加されると、第2の領域2と第3の領域3の間のpn接合と、第3の領域3と第4の領域4の間のpn接合に空乏層が形成される。空乏層により第3の領域3にあるチャネルが狭くなるため、電流量が抑制される。したがって、高温環境下であっても、半導体装置102の電流量を制御すること可能であり、半導体装置102の熱暴走も防ぐことができる。
また、半導体装置102はダイヤモンド半導体を用いており、高耐圧でより大きな電流を流すことが可能であるため、制御可能な電流値の範囲が大きい。さらに、電子と正孔の両方の移動度が高く低オン抵抗であるため、エネルギー損失なくより大きな電流を流すことが可能であるため、制御可能な電流値の範囲が大きい。
(第4の実施形態)
図11に半導体装置103を示す。
図1の半導体装置100と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。
半導体装置103は、バイポーラトランジスタ(Bipolar Transistor)である。
半導体装置103は、半導体層70、エミッタ電極27、ベース電極28、コレクタ電極29を備え、半導体装置103は、エミッタ電極27側に、2つの第4の領域24(n型半導体領域)、第3の領域23(p型半導体領域)を具備するJFETを有する。半導体層70は、例えば、ダイヤモンドである。半導体層70は、第1の面1aと、第1の面1aに対向する第2の面1bを有する。半導体層70の厚さは、例えば、0.1μm以上3000μm以下である。半導体層70は、第1の領域21、第2の領域22、第3の領域23、第4の領域24、第5の領域25、第6の領域26を具備する。
第1の領域21は、第1の導電型を有する。第1の導電型は、例えば、p型である。第1の領域21は、意図的にドープせずとも微量に混入する不純物によりp型となっていてもよい。第1の領域21は、耐圧を得るために弱いp型伝導とすることが望ましく、図11中ではpと示す。第1の領域21の導電型の不純物濃度は、例えば、1014cm−3以上1019cm−3以下である。
第2の領域22は、第1の領域21とソース電極8の間に設けられる。第2の領域22は、第2の導電型を有する。第2の導電型は、例えば、n型である。n型の不純物は、例えば、リン(P)である。第2の領域22の不純物濃度は、例えば、1016cm−3以上1018cm−3以下である。半導体層70の第1の面1aから第1の領域21に向かう方向における第2の領域22の厚さは、例えば、0.003μm以上10μm以下である。
ベース電極28は、半導体層70の第2の領域22がある側に設けられる。ベース電極28は、例えば、金属電極である。金属電極は、例えば、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、プラチナ(Pt)、クロム(Cr)、パラジウム(Pd)、コバルト(Co)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、バナジウム(V)、ジルコニウム(Zr)、金(Au)のいずれか1つ以上の元素を含む。
エミッタ電極27は、半導体層70の第1の面1aに設けられる。エミッタ電極27は、例えば、金属電極である。金属電極は、例えば、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、プラチナ(Pt)、クロム(Cr)、パラジウム(Pd)、コバルト(Co)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、バナジウム(V)、ジルコニウム(Zr)、金(Au)のいずれか1つ以上の元素を含む。
第3の領域23は、第2の領域22とエミッタ電極27の間に設けられる。第3の領域23は、第1の導電型を有する。第3の領域23の第1の導電型は、例えば、p型である。p型の不純物は、例えば、ホウ素(B)である。第3の領域23の不純物濃度は、例えば、1016cm−3以上1020cm−3以下である。半導体層70の第1の面から第1の領域21に向かう方向における第3の領域23の厚さは、例えば、0.003μm以上10μm以下である。
第4の領域24は、エミッタ電極27と第3の領域23の間に設けられる。第4の領域24は2つ設けられている。水平方向において、2つの第4の領域24は間に第3の領域23を挟んで設けられる。第4の領域24は第2の導電型を有する。第4の領域24の第2の導電型は、例えば、n型である。n型の不純物は、例えば、リン(P)である。第4の領域24の不純物濃度は、1016cm−3以上1020cm−3以下である。第4の領域24の厚さは、半導体層26の第1の面1aから第1の領域21に向かう方向において、例えば、0.003μm以上10μm以下である。
第5の領域25は、水平方向において2つの第4の領域24の間にあって、積層方向において第3の領域23とエミッタ電極27の間に設けられる。第5の領域25は第1の導電型を有する。第5の領域25の第1の導電型は、例えば、p型である。p型の不純物は、例えば、ホウ素(B)である。第5の領域25上にあるエミッタ電極27と第5の領域25の間の接合でショットキー障壁ができないようにするため、第5の領域25の不純物濃度は半導体層26の他の領域よりも高濃度にする。高濃度であるp型を図11中でp+と示す。第5の領域25の不純物濃度は、例えば、1019cm−3以上1022cm−3以下である。第5の領域25の厚さは、半導体層70の第1の面1aから第1の領域21に向かう方向において、例えば、0.003μm以上10μm以下である。
コレクタ電極29は、半導体層70の第2の面1bに設けられる。コレクタ電極29は、例えば、金属電極である。金属電極は、例えば、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、プラチナ(Pt)、クロム(Cr)、パラジウム(Pd)、コバルト(Co)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、バナジウム(V)、ジルコニウム(Zr)、金(Au)のいずれか1つ以上の元素を含む。
以下に、半導体装置103の動作について説明する。
第5の領域25、第3の領域23、第2の領域22の一部、第1の領域21、および第6の領域26に電流が流れるチャネルが形成される。図11の点線で示した矢印方向に電流が流れる。
通常時、チャネルに電流を流すために、ベース電極28に負の電圧を印加する。ベース電極28に負の電圧を印加すると第2の領域22の電位が下がり、エミッタ電極27から第5の領域25、第3の領域23を経由して第2の領域22に流入する拡散電流が増加し、エミッタ電極27とコレクタ電極29の間を流れる電流が増加する。
一方で、半導体装置103が高温環境下にあり、半導体装置103の電流量が過大となった場合を考える。エミッタ電極27側に内蔵されたJFETにより、2つの、第3の領域23と第4の領域24の間のpn接合に逆バイアスが印加される。逆バイアスが印加されると、2つの、第3の領域23と第4の領域24の間のpn接合に空乏層が形成される。空乏層により、2つの第4の領域24の間の第3の領域23にあるチャネルが狭くなるため、電流量が抑制される。したがって、高温環境下であっても、半導体装置103の電流量を制御すること可能であり、半導体装置103の熱暴走も防ぐことができる。
また、半導体装置103はダイヤモンド半導体を用いており、高耐圧でより大きな電流を流すことが可能であるため、制御可能な電流値の範囲が大きい。さらに、電子と正孔の両方の移動度が高く低オン抵抗であるため、エネルギー損失なくより大きな電流を流すことが可能であるため、制御可能な電流値の範囲が大きい。
(第5の実施形態)
図12に半導体装置104を示す。
図1の半導体装置100と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。
半導体装置104は、接合型電界効果トランジスタ(Junction Feild Effect Transistor)である。
半導体装置104は、半導体層30、ソース電極46、ゲート電極47、ドレイン電極48を備え、ソース電極46側に、2つの第4の領域34(n型半導体領域)、第3の領域33(p型半導体領域)を具備するJFETを有する。半導体層30は、例えば、ダイヤモンドである。半導体層30は、第1の面1aと、第1の面1aに対向する第2の面1bを有する。半導体層30の厚さは、例えば、0.1μm以上3000μm以下である。半導体層30は、第1の領域31、第2の領域32、第3の領域33、第4の領域34、第5の領域35、第6の領域36を具備する。
ソース電極46は、半導体層30の第1の面1a側に設けられる。ソース電極46は、例えば、金属電極である。金属電極は、例えば、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、プラチナ(Pt)、クロム(Cr)、パラジウム(Pd)、コバルト(Co)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、バナジウム(V)、ジルコニウム(Zr)、金(Au)のいずれか1つ以上の元素を含む。
ゲート電極47は、半導体層30の第1の面1a側に設けられる。ゲート電極47は、例えば、金属電極である。金属電極は、例えば、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、プラチナ(Pt)、クロム(Cr)、パラジウム(Pd)、コバルト(Co)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、バナジウム(V)、ジルコニウム(Zr)、金(Au)のいずれか1つ以上の元素を含む。
第1の領域31は、第1の導電型を有する。第1の導電型は、例えば、p型である。第1の領域31は、意図的にドープせずとも微量に混入する不純物によりp型となっていてもよい。第1の領域31は、耐圧を得るために弱いp型伝導とすることが望ましく、図12中ではpと示す。第1の領域31の導電型の不純物濃度は、例えば、1014cm−3以上1019cm−3以下である。
第2の領域32は、第1の領域31とゲート電極47の間に設けられる。第2の領域32は2つ設けられ、水平方向において、2つの第2の領域32は間に第1の領域31を挟んで設けられる。第2の領域32は、第2の導電型を有する。第2の導電型は、例えば、n型である。n型の不純物は、例えば、リン(P)である。第2の領域32の不純物濃度は、例えば、1016cm−3以上1018cm−3以下である。半導体層30の第1の面から第1の領域1に向かう方向における第2の領域32の厚さは、例えば、0.003μm以上10μm以下である。
第3の領域33は、第1の領域31とソース電極46の間に設けられる。第3の領域33は、第1の導電型を有する。第3の領域33の第1の導電型は、例えば、p型である。p型の不純物は、例えば、ホウ素(B)である。第3の領域33の不純物濃度は、例えば、1016cm−3以上1020cm−3以下である。半導体層30の第1の面1aから第1の領域31に向かう方向における第3の領域33の厚さは、例えば、0.003μm以上10μm以下である。
第4の領域34は、ソース電極46と第3の領域33の間に設けられる。第4の領域34は2つ設けられ、水平方向において、2つの第4の領域34は間に第3の領域33を挟んで設けられる。第4の領域34は第2の導電型を有する。第4の領域34の第2の導電型は、例えば、n型である。n型の不純物は、例えば、リン(P)である。第4の領域34の不純物濃度は、1016cm−3以上1020cm−3以下である。第4の領域34の厚さは、半導体層30の第1の面1aから第1の領域31に向かう方向において、例えば、0.003μm以上10μm以下である。
第5の領域35は、水平方向において2つの第4の領域34の間にあって、積層方向において第3の領域33とソース電極46の間に設けられる。第5の領域35は第1の導電型を有する。第5の領域35の第1の導電型は、例えば、p型である。p型の不純物は、例えば、ホウ素(B)である。ソース電極46と第5の領域35の間の接合でショットキー障壁ができないようにするため、第5の領域35の不純物濃度は半導体層30の他の領域よりも高濃度にする。高濃度であるp型を図12中でp+と示す。第5の領域35の不純物濃度は、例えば、1019cm−3以上1022cm−3以下である。第5の領域35の厚さは、半導体層30の第1の面1aから第1の領域31に向かう方向において、例えば、0.003μm以上10μm以下である。
ドレイン電極48は、半導体層30の第2の面1bに設けられる。ドレイン電極48は、例えば、金属電極である。金属電極は、例えば、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、プラチナ(Pt)、クロム(Cr)、パラジウム(Pd)、コバルト(Co)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、バナジウム(V)、ジルコニウム(Zr)、金(Au)のいずれか1つ以上の元素を含む。
以下に、半導体装置104の動作について説明する。
第5の領域35、第3の領域33、第1の領域31、および第6の領域36に電流が流れるチャネルが形成される。図12の点線で示した矢印方向に電流が流れる。
通常時、チャネル電流を変化させるために、ゲート電極47に電圧を印加する。ゲート電極47に正の電圧を印加すると、第2の領域32と第1の領域31の界面に存在する空乏層が広がる。これにより、2つの第2の領域32の間の第1の領域31にあるチャネルが狭くなるため、電流量が減少する。また、ゲート電極47に負の電圧を印加すると、第2の領域32と第1の領域31の界面に存在する空乏層が狭まる。これにより、2つの第2の領域32の間の第1の領域31にあるチャネルが広くなるため、電流量が増加する。そして、電流は第6の領域36を経由してドレイン電極48に流れ込む。
一方で、半導体装置104が高温環境下にあり、半導体装置104の電流量が過大となった場合を考える。この場合、ゲート電極47に正の電圧を印加して、空乏層により2つの第2の領域32の間の第1の領域31にあるチャネルを狭め、さらに、ソース電極46側に内蔵されたJFETにより、2つの、第3の領域33と第4の領域34の間のpn接合に逆バイアスが印加される。逆バイアスが印加されると、2つの、第3の領域33と第4の領域34の間のpn接合に空乏層が形成される。空乏層により、2つの第4の領域34の間の第3の領域33にあるチャネルが狭くなるため、電流量が抑制される。したがって、高温環境下であっても、半導体装置104の電流量を制御すること可能であり、半導体装置104の熱暴走も防ぐことができる。
また、半導体装置104はダイヤモンド半導体を用いており、高耐圧でより大きな電流を流すことが可能であるため、制御可能な電流値の範囲が大きい。さらに、電子と正孔の両方の移動度が高く低オン抵抗であるため、エネルギー損失なくより大きな電流を流すことが可能であるため、制御可能な電流値の範囲が大きい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、説明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 第1の領域
1a 第1の面
1b 第2の面
2 第2の領域
3 第3の領域
4 第4の領域
5 第5の領域
6 第6の領域
7 半導体層
8 ソース電極
9 ドレイン電極
10 ゲート電極
10a 凸部
11 第1の領域
12 第2の領域
13 第3の領域
14 第4の領域
15 第5の領域
16 第6の領域
17 第7の領域
19 半導体層
20 基板
21 第1の領域
22 第2の領域
23 第3の領域
24 第4の領域
25 第5の領域
26 第6の領域
27 エミッタ
28 ベース
29 コレクタ
30 半導体層
31 第1の領域
32 第2の領域
33 第3の領域
34 第4の領域
35 第5の領域
36 第6の領域
40 半導体層
46 ソース電極
47 ゲート電極
48 ドレイン電極
50 電極
51 エミッタ
52 コレクタ
60 絶縁層
70 半導体層
100〜104 半導体装置

Claims (15)

  1. 第1の面と前記第1の面と対向する第2の面を有する半導体層と、
    前記半導体層の前記第1の面にある、ゲート電極とソース電極と、
    前記半導体層の前記第2の面にあるドレイン電極と、
    前記半導体層と前記ゲート電極の間にある絶縁層と、
    前記半導体層に含まれ、第1の導電型である第1の領域と、
    前記半導体層に含まれ、前記第1の領域と前記ソース電極との間にあり、第2の導電型である第2の領域と、
    前記半導体層に含まれ、前記第2の領域と前記ソース電極との間にあり、第1の導電型である第3の領域と、
    前記半導体層に含まれ、前記第3の領域と前記ソース電極との間にあり、第2の導電型である第4の領域と、
    前記半導体層に含まれ、前記第3の領域と前記ソース電極との間にあって、前記第4の領域と隣接し、かつ第1の導電型である第5の領域と、
    を備える半導体装置。
  2. 第1の面と前記第1の面と対向する第2の面を有する半導体層と、
    前記半導体層の前記第1の面にある、ベース電極とエミッタ電極と、
    前記半導体層の前記第2の面にあるコレクタ電極と、
    前記半導体層に含まれ、第1の導電型である第1の領域と、
    前記半導体層に含まれ、前記第1の領域と前記ベース電極との間、および前記第1の領域と前記エミッタ電極との間にあり、第2の導電型である第2の領域と、
    前記半導体層に含まれ、前記第2の領域と前記エミッタ電極との間にあり、第1の導電型である第3の領域と、
    前記半導体層に含まれ、前記第3の領域と前記エミッタ電極との間にあり、第2の導電型である第4の領域と、
    前記半導体層に含まれ、前記第3の領域と前記エミッタ電極との間にあって、前記第4の領域と隣接し、かつ第1の導電型である第5の領域と、
    を備える半導体装置。
  3. 第1の面と前記第1の面と対向する第2の面を有する半導体層と、
    前記半導体層の前記第1の面にある、ゲート電極とソース電極と、
    前記半導体層の前記第2の面にあるドレイン電極と、
    前記半導体層に含まれ、第1の導電型である第1の領域と、
    前記半導体層に含まれ、前記第1の領域と前記ゲート電極との間にあり、第2の導電型である第2の領域と、
    前記半導体層に含まれ、前記第1の領域と前記ソース電極との間にあり、第1の導電型である第3の領域と、
    前記半導体層に含まれ、前記第3の領域と前記ソース電極との間にあり、第2の導電型である第4の領域と、
    前記半導体層に含まれ、前記第3の領域と前記ソース電極との間にあって、前記第4の領域と隣接し、かつ第1の導電型である第5の領域と、
    を備える半導体装置。
  4. 前記半導体層に含まれ、前記第2面側にあり、第1の導電型である第6の領域をさらに備え、前記第6の領域は前記第1の領域よりも高濃度の第1の導電型である請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 第1の面と前記第1の面と対向する第2の面を有する半導体層と、
    前記半導体層の前記第1の面にある、ゲート電極とエミッタ電極と、
    前記半導体層の前記第2の面にあるコレクタ電極と、
    前記半導体層と前記ゲート電極の間にある絶縁層と、
    前記半導体層に含まれ、第1の導電型である第1の領域と、
    前記半導体層に含まれ、前記第1の領域と前記エミッタ電極との間にあり、第2の導電型である第2の領域と、
    前記半導体層に含まれ、前記第2の領域と前記エミッタ電極との間にあり、第1の導電型である第3の領域と、
    前記半導体層に含まれ、前記第3の領域と前記エミッタ電極との間にあり、第2の導電型である第4の領域と、
    前記半導体層に含まれ、前記第3の領域と前記エミッタ電極との間にあって、前記第4の領域と隣接し、かつ第1の導電型である第5の領域と、
    を備える半導体装置。
  6. 前記半導体層の前記第2の面側にあり、第2の導電型である基板をさらに備え、前記基板は前記第2の領域よりも高濃度の第2の導電型である請求項5に記載の半導体装置。
  7. 第1の面と前記第1の面と対向する第2の面を有する半導体層と、
    前記半導体層の前記第1の面にあるゲート電極と
    前記半導体層の前記第1の面にあるソース電極と、
    前記半導体層の前記第2の面にあるドレイン電極と、
    前記半導体層と前記ゲート電極の間にある絶縁層と、
    前記半導体層に含まれ、第1の導電型である第1の領域と、
    前記半導体層に含まれ、前記第1の領域と前記ソース電極との間にあり、第2の導電型である第2の領域と、
    前記半導体層に含まれ、前記第2の領域と前記ソース電極との間にあり、第1の導電型である第3の領域と、
    前記半導体層に含まれ、前記第1の領域と前記ドレイン電極との間にあり、第1の導電型である第4の領域と、
    前記半導体層に含まれ、前記第4の領域と前記ドレイン電極との間にあり、第2の導電型である第5の領域と、
    前記半導体層に含まれ、前記第5の領域と前記ドレイン電極の間にあり、第1の導電型である第6の領域と、
    を備える半導体装置。
  8. 前記半導体層に含まれ、前記第2の面側にあり、第1の導電型である前記第7の領域をさらに備え、前記第7の領域は前記第1の領域よりも高濃度の第1の導電型である請求項7に記載の半導体装置。
  9. 前記第5の領域は前記第1の領域よりも高濃度の第1の導電型である請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の半導体装置。
  10. 前記第5の領域の導電型の不純物濃度は1019cm−3以上1022cm−3以下である請求項9に記載の半導体装置。
  11. 前記第6の領域の導電型の不純物濃度は1019cm−3以上1022cm−3以下である請求項4に記載の半導体装置。
  12. 前記第7の領域は1019cm−3以上1022cm−3以下である請求項8に記載の半導体装置。
  13. 前記ゲート電極は凸部を有し、前記凸部の先端は前記第1の領域に位置している請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
  14. 前記半導体層はダイヤモンドである請求項1ないし請求項13のいずれか1項に記載の半導体装置。
  15. 前記第1の導電型はp型であり、前記第2の導電型はn型である請求項1ないし請求項14のいずれか1項に記載の半導体装置。
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