JP2019067851A - カセット配置部および搬送システム - Google Patents

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昌輝 久保田
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Abstract

【課題】複数枚の表示パネルが収容されるカセットが配置されるカセット配置部の具体的な構成を提案する。【解決手段】このカセット配置部では、カセット5を保持するカセット保持部42は、カセット底面5aが接触する底面部材44と、カセット背面5cが接触する背面部材45とを備えるとともに、パネル出入面5dが前側を向く起立位置とパネル出入面5dが斜め上側を向く傾倒位置との間で固定軸56を中心にして回動可能となっている。また、カセット保持部42は、起立位置にカセット保持部42が配置されるときの、カセット5の前側への転倒を防止する転倒防止機構53を備えている。転倒防止機構53は、カセット底面5aが底面部材44に接触し、かつ、カセット背面5cが背面部材45に接触している状態のカセット5に接触する接触部材と、接触部材をカセット5に向かって付勢するバネ部材とを備えている。【選択図】図7

Description

本発明は、複数枚の表示パネルが収容されるカセットが配置されるカセット配置部に関する。また、本発明は、かかるカセット配置部を備える搬送システムに関する。
従来、液晶パネルを点灯検査するための検査装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の検査装置は、液晶ディスプレイの製造システムの途中に組み込まれている。この検査装置は、液晶パネルの点灯検査を行うプローバと、検査前の液晶パネルをプローバに向かって搬送する搬入側コンベヤと、搬入側コンベヤで搬送された液晶パネルをプローバに搬入する搬入機構と、検査後の液晶パネルをプローバから搬出する搬出機構と、搬出機構によって搬出された液晶パネルを搬送する搬出側コンベヤとを備えている。
特開2007−107973号公報
特許文献1に記載の検査装置では、たとえば、所定の場所に配置されたカセットに収容される検査前の液晶パネルがロボット等によって検査装置に搬入され、検査後の液晶パネルがロボット等によって検査装置から所定の場所に配置されたカセットに搬出される。本願発明者は、検査前の複数枚の液晶パネルや検査後の複数枚の液晶パネルが収容されるカセットが配置されるカセット配置部の設置を検討している。しかしながら、従来、このようなカセット配置部の具体的な構成は提案されていない。
そこで、本発明の課題は、複数枚の表示パネルが収容されるカセットが配置されるカセット配置部の具体的な構成を提案することにある。また、本発明の課題は、かかるカセット配置部を備える搬送システムを提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のカセット配置部は、複数枚の表示パネルが収容されるカセットが配置されるカセット配置部であって、カセットを保持するカセット保持部と、カセット保持部の下端部を回動可能に支持する支持フレームとを備え、カセットに収容される複数枚の表示パネルが上下方向に間隔をあけた状態で重なるように配置されるときのカセットの底面をカセット底面とし、このときのカセットの背面をカセット背面とすると、カセットの、カセット背面の反対側の面は、表示パネルの出し入れが行われるパネル出入面となっており、カセット保持部は、カセット底面が接触する底面部材と、カセット背面が接触する背面部材とを備えるとともに、パネル出入面が前側を向くとともにカセット底面が下側を向く起立位置と、パネル出入面が斜め上側または上側を向く傾倒位置との間で支持フレームに対して回動可能となっており、カセット保持部は、さらに、起立位置にカセット保持部が配置されるときの、カセットの前側への転倒を防止する転倒防止機構を備え、転倒防止機構は、カセット底面が底面部材に接触し、かつ、カセット背面が背面部材に接触している状態のカセットに接触する接触部材と、接触部材をカセットに向かって付勢するバネ部材とを備えることを特徴とする。
本発明において、カセットは、たとえば、傾倒位置に配置されるカセット保持部に取り付けられる。
本発明のカセット配置部では、カセットを保持するカセット保持部は、表示パネルの出し入れが行われるカセットのパネル出入面が前側を向くとともにカセット底面が下側を向く起立位置と、パネル出入面が斜め上側または上側を向く傾倒位置との間で支持フレームに対して回動可能となっている。そのため、本発明では、傾倒位置に配置されるカセット保持部に、パネル出入面が斜め上側または上側を向いた状態のカセットを取り付けたり、傾倒位置に配置されるカセット保持部から、パネル出入面が斜め上側または上側を向いた状態のカセットを取り外したりすることが可能になる。したがって、本発明では、カセット保持部に対するカセットの取付時や取外し時に、パネル出入面から表示パネルが落下して表示パネルが破損するのを防止することが可能になる。
また、本発明では、カセット保持部が起立位置に配置されているときに、パネル出入面が前側を向くとともにカセット底面が下側を向いており、表示パネルの厚さ方向と上下方向とが略一致している。そのため、本発明では、カセット保持部が起立位置に配置されているときに、表示パネルに作用する重力の影響によって、カセットに収容される表示パネルの状態を安定させることが可能になる。したがって、本発明では、たとえば、パネルを搬送するロボットによって、カセットに収容される表示パネルの所定の箇所を確実に保持して、カセットから表示パネルを搬出することが可能になる。
さらに、本発明では、カセット保持部は、起立位置にカセット保持部が配置されるときの、カセットの前側への転倒を防止する転倒防止機構を備えており、転倒防止機構は、カセット底面が底面部材に接触し、かつ、カセット背面が背面部材に接触している状態のカセットに接触する接触部材と、接触部材をカセットに向かって付勢するバネ部材とを備えている。そのため、本発明では、カセット底面が底面部材に接触し、かつ、カセット背面が背面部材に接触するように、カセット保持部にカセットが取り付けられると、自動的に接触部材がカセットに接触する。
すなわち、本発明では、作業者の作業ミス等に起因して、カセット保持部に取り付けられたカセットに転倒防止機構の接触部材が接触しないといった状況は発生しない。したがって、本発明では、傾倒位置から起立位置へカセット保持部を回動させたときに、カセット保持部からカセットが前側に倒れるのを防止することが可能になり、その結果、パネル出入面から表示パネルが落下して表示パネルが破損するのを防止することが可能になる。なお、本発明では、バネ部材によって接触部材が付勢されているため、カセット保持部が転倒防止機構を備えていても、接触部材がカセットから離れる方向へカセットを用いて接触部材を押すことで、比較的容易にカセット保持部からカセットを取り外すことが可能になる。
本発明において、転倒防止機構は、起立位置に配置されるときのカセット保持部の上端側に配置されていることが好ましい。また、本発明において、転倒防止機構は、カセット保持部の左右の両端側に配置されていることが好ましい。このように構成すると、起立位置にカセット保持部が配置されたときに、カセットがより倒れにくくなる。
本発明において、転倒防止機構は、たとえば、接触部材としてのボールとバネ部材としての圧縮コイルバネとを有するボールプランジャと、ボールプランジャを保持するプランジャ保持部材とを備えている。この場合には、転倒防止機構の構成を簡素化して、転倒防止機構を小型化することが可能になる。
本発明において、カセット保持部は、カセット底面が底面部材に接触し、かつ、カセット背面が背面部材に接触している状態のカセットをカセット保持部に固定するクランプ機構を備えることが好ましい。このように構成すると、傾倒位置から起立位置へカセット保持部を回動させたときのカセットの前側への倒れをより確実に防止することが可能になる。
なお、たとえば、クランプ機構が手動式のものである場合、作業者の作業ミスで、クランプ機構によってカセットがカセット保持部に固定されていない状態で傾倒位置から起立位置へカセット保持部が回動させられるおそれがある。また、たとえば、クランプ機構がアクチュエータを有する自動式のものである場合でも、作業者の作業ミスによってアクチュエータを駆動させなかったり、アクチュエータが故障していたりすると、クランプ機構によってカセットがカセット保持部に固定されていない状態で傾倒位置から起立位置へカセット保持部が回動させられるおそれがある。しかしながら、本発明のカセット保持部は、上述の転倒防止機構を備えているため、クランプ機構によってカセットがカセット保持部に固定されていない状態で傾倒位置から起立位置へカセット保持部が回動させられても、カセット保持部からカセットが前側に倒れるのを防止することが可能になる。また、本発明では、バネ部材によって接触部材が付勢されているため、転倒防止機構は故障しにくい。
本発明において、カセット配置部は、傾倒位置から起立位置に立ち上がる立上時のカセット保持部の衝撃を緩和するための緩衝機構を備えることが好ましい。このように構成すると、立上時のカセット保持部の衝撃に起因してパネル出入面から表示パネルが落下するのを防止することが可能になる。したがって、立上時のカセット保持部の衝撃に起因する表示パネルの破損を防止することが可能になる。
本発明において、カセット配置部は、起立位置に配置されるカセット保持部を支持フレームに固定するための第2クランプ機構と、起立位置に配置されるカセット保持部の傾倒位置側への倒れを防止する第2転倒防止機構とを備え、第2転倒防止機構は、起立位置に配置されるカセット保持部および支持フレームのいずれか一方に接触する第2接触部材と、起立位置に配置されるカセット保持部および支持フレームのいずれか一方に向かって第2接触部材を付勢する第2バネ部材とを備えることが好ましい。このように構成すると、カセット保持部が起立位置に配置されたときに、第2接触部材が自動的にカセット保持部または支持フレームに接触して、傾倒位置側へのカセット保持部の倒れが防止される。したがって、カセット配置部が緩衝機構を備えていても、第2クランプ機構によって支持フレームに固定される前のカセット保持部の状態を自動的に安定させることが可能になる。そのため、カセット配置部が緩衝機構を備えていても、第2クランプ機構によるカセット保持部の固定作業を容易に行うことが可能になる。また、作業者の作業ミス等で、第2クランプ機構によって支持フレームにカセット保持部が固定されない場合であっても、傾倒位置側へのカセット保持部の倒れを防止することが可能になる。
本発明において、カセット保持部が起立位置に配置されているときに、カセットに収容される表示パネルは、前側に向かうにしたがって上側に向かうようにわずかに傾斜していることが好ましい。このように構成すると、たとえば、カセットから表示パネルを搬出する搬送機構やカセットに表示パネルを搬入する搬送機構の振動がカセット保持部に伝達されたとしても、パネル出入面から表示パネルが落下して表示パネルが破損するのを防止することが可能になる。
本発明のカセット配置部は、表示パネルを検査する検査装置への表示パネルの搬入および検査装置からの表示パネルの搬出を行う搬送システムに用いることができる。この搬送システムは、たとえば、カセット配置部から検査装置への表示パネルの搬送および検査装置からカセット配置部への表示パネルの搬送の少なくともいずれか一方を行うパネル搬送ロボットを備えている。この搬送システムでは、カセット保持部に対するカセットの取付時や取外し時に、パネル出入面から表示パネルが落下して表示パネルが破損するのを防止することが可能になる。また、この搬送システムでは、パネル搬送ロボットによって、カセットに収容される表示パネルの所定の箇所を確実に保持して、カセットから表示パネルを搬出することが可能になる。さらに、この搬送システムでは、傾倒位置から起立位置へカセット保持部を回動させたときに、カセット保持部からカセットが前側に倒れるのを防止することが可能になり、その結果、パネル出入面から表示パネルが落下して表示パネルが破損するのを防止することが可能になる。
本発明において、パネル搬送ロボットは、表示パネルを保持するパネル保持部を備え、パネル保持部は、カセットに収容される表示パネルの間隔よりも厚さが薄い平板状に形成されていることが好ましい。このように構成すると、カセットに収容される表示パネルの間にパネル保持部を入れ込んで、表示パネルの上面や下面の比較的広い範囲をパネル保持部で吸引して保持することが可能になる。したがって、パネル保持部による表示パネルの保持状態を安定させることが可能になる。
以上のように、本発明では、カセット保持部に対するカセットの取付時や取外し時に、パネル出入面から表示パネルが落下して表示パネルが破損するのを防止することが可能になる。また、本発明では、パネルを搬送するロボットによって、カセットに収容される表示パネルの所定の箇所を確実に保持して、カセットから表示パネルを搬出することが可能になる。さらに、本発明では、傾倒位置から起立位置へカセット保持部を回動させたときに、カセット保持部からカセットが前側に倒れるのを防止することが可能になり、その結果、パネル出入面から表示パネルが落下して表示パネルが破損するのを防止することが可能になる。
本発明の実施の形態にかかる搬送システムの斜視図である。 図1に示す搬送システムを上面から説明するための図である。 (A)は、図2に示すカセットの構成を説明するための正面図であり、(B)は、図2に示すカセットの構成を説明するための側面図である。 図1に示すカセット配置部の斜視図である。 図4に示すカセット配置部の平面図である。 図4に示すカセット配置部の正面図である。 図4に示すカセット保持部が起立位置にあるときの状態を説明するための側面図である。 図4に示すカセット保持部が傾倒位置にあるときの状態を説明するための側面図である。 図5のE部の拡大図である。 図6のF−F方向から第2転倒防止機構等の構成を説明するための図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(搬送システムの全体構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる搬送システム1の斜視図である。図2は、図1に示す搬送システム1を上面から説明するための図である。
本形態の搬送システム1は、携帯機器等で使用される比較的小型の液晶ディスプレイの製造ラインに組み込まれて使用される。この搬送システム1は、表示パネルである液晶パネル2を搬送する。具体的には、搬送システム1は、液晶パネル2を検査する検査装置3への液晶パネル2の搬入および検査装置3からの液晶パネル2の搬出を行う。液晶パネル2は、長方形の平板状に形成されている。
本形態では、検査装置3で検査が行われる前の液晶パネル2は、検査される液晶パネル2のサイズに応じて、トレイ4またはカセット5に収容されている。具体的には、比較的大きな液晶パネル2はトレイ4に収容され、比較的小さな液晶パネル2はカセット5に収容されている。また、検査装置3で検査が行われた後の液晶パネル2は、トレイ4に収容される。なお、トレイ4は、略長方形の平板状に形成されており、トレイ4の上面には液晶パネル2が収容される凹部が形成されている。また、図1では、トレイ4およびカセット5の図示を省略している。
搬送システム1は、検査前の液晶パネル2が収容されるトレイ4が複数段に積み重なった状態で配置されるトレイ配置部6と、検査装置3での検査で正常と判断された液晶パネル2が収容されるトレイ4が複数段に積み重なった状態で配置されるトレイ配置部7と、検査装置3での検査で異常と判断された液晶パネル2が収容されるトレイ4が複数段に積み重なった状態で配置されるトレイ配置部8と、空のトレイ4が複数段に積み重なった状態で配置されるトレイ配置部9とを備えている。
トレイ配置部6〜9は、トレイ4を昇降させるトレイ昇降機構を備えている。トレイ配置部6とトレイ配置部7とトレイ配置部8とトレイ配置部9とは、一列に配列されている。本形態では、トレイ配置部9とトレイ配置部6とトレイ配置部7とトレイ配置部8とがこの順番で並んでいる。トレイ配置部6〜9は、架台10の上に設置されている。また、搬送システム1は、液晶パネル2を搬送するパネル搬送ロボットとしてのロボット11と、トレイ4を搬送するロボット12と、複数枚の液晶パネル2が収容されるカセット5が配置されるカセット配置部13とを備えている。
本形態の検査装置3は、液晶パネル2を点灯検査する点灯検査装置である。検査装置3は、たとえば、液晶パネル2が載置されるパネル載置部15を2箇所に有するパネル保持部と、上下方向を回転の軸方向としてパネル保持部を回転させる回転機構と、液晶パネル2の点灯検査時に内部が暗室となる筐体とを備えている。筐体の内部には、液晶パネル2の点灯検査を行うためのバックライトやカメラが設置されている。回転機構は、2個のパネル載置部15のうちの一方のパネル載置部15が筐体の外部に配置されるとともに他方のパネル載置部15が筐体の内部に配置される位置と、一方のパネル載置部15が筐体の内部に配置されるとともに他方のパネル載置部15が筐体の外部に配置される位置との間でパネル保持部を回転させる。
ロボット11は、6軸の垂直多関節ロボットである。ロボット11は、ロボット11の下端部を構成する支持部材19と、支持部材19に相対回動可能に連結される関節部20と、関節部20に相対回動可能に連結される関節部21と、関節部21に基端が固定される直線状のアーム22と、アーム22の先端に固定される関節部23と、関節部23に相対回動可能に連結される関節部24と、関節部24に基端が相対回動可能に連結される直線状のアーム25と、アーム25の先端が固定される関節部26と、関節部26に相対可動可能に連結される関節部27と、関節部27に回動可能に連結されるとともに液晶パネル2を保持するパネル保持機構28とを備えている。
関節部20、21、23、24、26、27は、モータとモータの動力を減速して伝達する減速機とを備えている。関節部20は、上下方向を回動の軸方向とする回動が可能になるように支持部材19に連結されている。関節部21は、水平方向を回動の軸方向とする回動が可能となるように関節部20に連結されている。関節部24は、水平方向を回動の軸方向とする回動が可能となるように関節部23に連結されている。関節部27は、水平方向を回動の軸方向とする回動が可能となるように関節部26に連結されている。
関節部20に対する関節部21の回動の軸方向および関節部23に対する関節部24の回動の軸方向と、アーム22の長手方向とは直交している。関節部23に対する関節部24の回動の軸方向および関節部26に対する関節部27の回動の軸方向と、アーム25の長手方向とは直交している。また、関節部23に対する関節部24の回動の軸方向と、関節部24に対するアーム25の回動の軸方向とは直交している。関節部26に対する関節部27の回動の軸方向と、関節部27に対するパネル保持機構28の回動の軸方向とは直交している。
パネル保持機構28は、液晶パネル2を保持するパネル保持部28aを備えている。パネル保持部28aは、長方形の平板状に形成されている。パネル保持部28aには、複数の吸引穴が形成されている。複数の吸引穴には、所定の配管を介して真空ポンプ等の空気の吸引機構が接続されている。パネル保持部28aは、液晶パネル2を吸引して保持する。また、パネル保持部28aは、1枚の液晶パネル2を保持する。
トレイ4に収容されている検査前の液晶パネル2が検査装置3に供給される場合、ロボット11は、トレイ配置部6の最上段に配置されるトレイ4の中の液晶パネル2を検査装置3に搬送する。一方、カセット5に収容されている検査前の液晶パネル2が検査装置3に供給される場合には、ロボット11は、カセット5の中の液晶パネル2を検査装置3に搬送する。すなわち、ロボット11は、カセット配置部13から検査装置3への液晶パネル2の搬送を行う。
また、ロボット11は、検査装置3から検査後の液晶パネル2を、トレイ配置部7の最上段に配置されるトレイ4の中またはトレイ配置部8の最上段に配置されるトレイ4の中に搬送して収容する。具体的には、ロボット11は、検査装置3での検査で正常と判断された液晶パネル2をトレイ配置部7の最上段に配置されるトレイ4に搬送して収容し、検査装置3での検査で異常と判断された液晶パネル2をトレイ配置部8の最上段に配置されるトレイ4に搬送して収容する。
ロボット12は、いわゆる2軸直交ロボットである。このロボット12は、トレイ配置部6〜9の上側に配置されている。ロボット12は、架台10に固定される固定フレーム31と、固定フレーム31に対してトレイ配置部6〜9の配列方向へのスライドが可能となるように固定フレーム31に保持される可動フレーム32と、可動フレーム32に対して上下方向へのスライドが可能となるように可動フレーム32に保持される可動フレーム33と、可動フレーム33に取り付けられるトレイ保持部34とを備えている。
トレイ保持部34は、トレイ4を吸引して保持する複数の吸引部を備えている。この吸引部には、所定の配管を介して真空ポンプ等の空気の吸引機構が接続されており、吸引部は、トレイ4の上面に接触してトレイ4を真空吸引する。なお、ロボット12は、可動フレーム32をスライドさせる駆動機構および可動フレーム33をスライドさせる駆動機構等を備えている。
ロボット12は、ロボット11によって液晶パネル2が搬出されるトレイ配置部6の最上段のトレイ4が空になると、空になったトレイ4をトレイ配置部6からトレイ配置部9に搬送して配置する。また、ロボット12は、ロボット11によって液晶パネル2が搬入されるトレイ配置部7の最上段のトレイ4に所定枚数の液晶パネル2が収容されると、トレイ配置部9からトレイ配置部7に空のトレイ4を搬送してトレイ配置部7の最上段のトレイ4の上に重ねる。また、ロボット12は、ロボット11によって液晶パネル2が搬入されるトレイ配置部8の最上段のトレイ4に所定枚数の液晶パネル2が収容されると、トレイ配置部9からトレイ配置部8に空のトレイ4を搬送してトレイ配置部8の最上段のトレイ4の上に重ねる。
(カセットの構成)
図3(A)は、図2に示すカセット5の構成を説明するための正面図であり、図3(B)は、図2に示すカセット5の構成を説明するための側面図である。
カセット5の中の液晶パネル2がロボット11によって検査装置3に搬送されるときには、カセット5に収容される複数枚の液晶パネル2は、上下方向に間隔をあけた状態で重なるように配置されている。具体的には、カセット5の中の液晶パネル2がロボット11によって搬送されるときには、カセット5に収容される液晶パネル2は、液晶パネル2の厚さ方向と上下方向とが略一致するように配置されており、上下方向に一定の間隔をあけた状態の複数枚の液晶パネル2が上下方向で重なっている。また、図3(A)に示すように、カセット5では、上下方向に間隔をあけた状態で配置される複数枚の液晶パネル2が水平方向に所定の間隔をあけた状態で複数列、配置されている。
カセット5の外形は、直方体となっている。複数枚の液晶パネル2が上下方向に間隔をあけた状態で重なるように配置されているときの、カセット5の底面をカセット底面5aとし、このときのカセット5の上面をカセット上面5bとし、このときのカセット5の背面をカセット背面5cとすると、カセット5の、カセット背面5cの反対側の面は、カセット5に対する液晶パネル2の出し入れが行われるパネル出入面5dとなっている。パネル出入面5dは、液晶パネル2の出し入れが可能となるように開口している。
以下の説明では、カセット5に収容された複数枚の液晶パネル2が上下方向に間隔をあけた状態で重なるように配置されている状態を「直立状態」とする。また、カセット配置部13に配置された直立状態のカセット5において、カセット背面5cに対してパネル出入面5dが配置される側(図1等のX1方向側)を「前」側とし、その反対側である図1等のX2方向側を「後ろ」側とする。また、上下方向と前後方向とに直交する図1等のY方向を「左右方向」とする。本形態では、カセット配置部13の前側にロボット11が配置されている。また、検査装置3のパネル載置部15は、カセット配置部13よりも前側に配置されている。
カセット5は、カセット底面5aを構成する平板状のカセット底面板36と、カセット上面5bを構成する平板状のカセット上面板37と、カセット背面5cの一部を構成する平板状の2枚のカセット背面板38と、カセット底面板36とカセット上面板37とを繋ぐ2本の支柱39とを備えている。また、カセット5は、液晶パネル2を支持する複数本のパネル支柱40を備えている。なお、図3(B)では、パネル支柱40の図示を省略している。
直立状態のカセット5において、カセット底面板36は、カセット底面板36の厚さ方向と上下方向とが一致するように配置され、カセット上面板37は、カセット上面板37の厚さ方向と上下方向とが一致するように配置され、2枚のカセット背面板38は、カセット背面板38の厚さ方向と前後方向とが一致するように配置されている。また、直立状態のカセット5において、支柱39は、支柱39の軸方向と上下方向とが一致するように配置され、パネル支柱40は、パネル支柱40の軸方向と上下方向とが一致するように配置されている。
2枚のカセット背面板38のそれぞれは、カセット5の左右方向の両端側のそれぞれに配置されている。直立状態のカセット5において、カセット背面板38の下端面は、カセット底面板36の上面に固定され、カセット背面板38の上端面は、カセット上面板37の下面に固定されており、カセット背面板38は、カセット底面板36とカセット上面板37とを繋いでいる。カセット配置部13に配置された直立状態のカセット5において、2本の支柱39は、カセット5の前端側に配置されている。また、2本の支柱39のそれぞれは、カセット5の左右方向の両端側のそれぞれに配置されている。直立状態のカセット5において、支柱39の下端面は、カセット底面板36の上面に固定され、支柱39の上端面は、カセット上面板37の下面に固定されている。
カセット配置部13に配置された直立状態のカセット5において、複数本のパネル支柱40は、前後方向に所定の間隔をあけた状態で配置されるとともに、左右方向に所定の間隔をあけた状態で配置されている。また、直立状態のカセット5において、パネル支柱40の下端面は、カセット底面板36の上面に固定され、パネル支柱40の上端面は、カセット上面板37の下面に固定されており、パネル支柱40は、カセット底面板36とカセット上面板37とを繋いでいる。
図3(A)に示すように、液晶パネル2は、左右方向におけるパネル支柱40の間に配置されている。パネル支柱40には、直立状態のカセット5において、液晶パネル2の端部の下面を支持する凸部が形成されている。直立状態のカセット5において、カセット5に収容される液晶パネル2の上下方向の間隔P(図3(A)参照)は、パネル保持部28aの厚さよりも広くなっている。すなわち、パネル保持部28aの厚さは、カセット5に収容される液晶パネル2の間隔Pよりも薄くなっている。
(カセット配置部の構成)
図4は、図1に示すカセット配置部13の斜視図である。図5は、図4に示すカセット配置部13の平面図である。図6は、図4に示すカセット配置部13の正面図である。図7は、図4に示すカセット保持部42が起立位置42Aにあるときの状態を説明するための側面図である。図8は、図4に示すカセット保持部42が傾倒位置42Bにあるときの状態を説明するための側面図である。図9は、図5のE部の拡大図である。図10は、図6のF−F方向から転倒防止機構49等の構成を説明するための図である。
カセット配置部13は、カセット5を保持するカセット保持部42と、カセット保持部42の下端部を回動可能に支持する支持フレーム43とを備えている。カセット保持部42は、左右方向を回動の軸方向とする回動が可能となるように支持フレーム43に支持されている。また、カセット保持部42は、カセット5のカセット底面5aが接触する底面部材44と、カセット5のカセット背面5cが接触する背面部材45とを備えている。
カセット保持部42は、カセット保持部42に保持されるカセット5のパネル出入面5dが前側を向くとともにカセット底面5aが下側を向く起立位置42Aと、カセット保持部42に保持されるカセット5のパネル出入面5dが斜め上側(より具体的には、斜め前上側)を向く傾倒位置42B(図8参照)との間で支持フレーム43に対して回動可能となっている。本形態では、作業員が手作業によって、起立位置42Aと傾倒位置42Bとの間でカセット保持部42を回動させる。
カセット保持部42が起立位置42Aに配置されているときには、カセット5は直立状態となっており、起立位置42Aに配置されたカセット保持部42に保持されるカセット5の中からロボット11によって液晶パネル2が搬出される。また、本形態では、カセット5は、傾倒位置42Bに配置されるカセット保持部42に取り付けられる。具体的には、検査前の複数枚の液晶パネル2が収容されたカセット5が、傾倒位置42Bに配置されるカセット保持部42に作業員の手作業によって取り付けられる。また、カセット5の中の全ての液晶パネル2が搬出されて空になったカセット5は、傾倒位置42Bに配置されるカセット保持部42から作業員の手作業によって取り外される。
また、カセット配置部13は、傾倒位置42Bから起立位置42Aに立ち上がる立上時のカセット保持部42の衝撃を緩和するための緩衝機構46と、起立位置42Aから傾倒位置42Bに倒れる傾倒時のカセット保持部42の衝撃を緩和するための緩衝機構47とを備えている。本形態の緩衝機構46、47は、ショックアブソーバである。したがって、以下の説明では、緩衝機構46を「ショックアブソーバ46」とし、緩衝機構47を「ショックアブソーバ47」とする。
さらに、カセット配置部13は、起立位置42Aに配置されるカセット保持部42を支持フレーム43に固定するためのクランプ機構48と、起立位置42Aに配置されるカセット保持部42の傾倒位置42B側への倒れを防止する転倒防止機構49と、起立位置42Aに配置されるカセット保持部42にカセット5が取り付けられていることを検知するためのセンサ50とを備えている。本形態のクランプ機構48は第2クランプ機構であり、転倒防止機構49は第2転倒防止機構である。
カセット保持部42は、底面部材44および背面部材45に加えて、カセット5をカセット保持部42に固定するクランプ機構52と、起立位置42Aにカセット保持部42が配置されるときの、カセット5の前側への転倒を防止する転倒防止機構53とを備えている。
底面部材44は、起立位置42Aに配置されるカセット保持部42の底面を構成する平板状の底面板54と、底面板54に載置されるとともにカセット底面5aが接触する平板状の接触板55と、カセット保持部42の回動中心となる固定軸56が固定される固定部材57と、ショックアブソーバ46のロッドヘッド46aが接触する受け部材58とを備えている。底面板54および接触板55は、左右方向に細長い長方形の平板状に形成されている。固定部材57および受け部材58は、略直方体のブロック状に形成されている。
接触板55は、カセット保持部42が起立位置42Aに配置されているときの底面板54の上面に固定されている。カセット保持部42が起立位置42Aに配置されているときには、カセット底面5aは、接触板55の上面に接触している。底面板54の左右方向の長さは、接触板55の左右方向の長さよりも長くなっており、底面板54の左右の両端は、接触板55の左右の両端よりも左右方向の外側に配置されている。底面板54の前端側には、センサ50が配置される切欠き部54aが形成されている。切欠き部54aは、底面板54の前端から後ろ側に向かって切り欠かれるように形成されている。接触板55には、切欠き部54aに通じる貫通穴55aが形成されている。貫通穴55aは、接触板55を貫通している。センサ50の光軸は、貫通穴55aを通過する。
固定部材57は、カセット保持部42が起立位置42Aに配置されているときの底面板54の下面の後端部に固定されている。また、固定部材57は、底面板54の左右の両端側の2箇所に固定されている。固定軸56は、固定軸56の軸方向と左右方向とが一致するように固定部材57に固定されている。右側に配置される固定部材57に固定される固定軸56の右端部は、固定部材57から右側へ突出し、左側に配置される固定部材57に固定される固定軸56の左端部は、固定部材57から左側へ突出している。
受け部材58は、カセット保持部42が起立位置42Aに配置されているときの底面板54の下面の前端部に固定されている。また、受け部材58は、カセット保持部42が起立位置42Aに配置されているときの底面板54の下面の左右の両端側の2箇所に固定されている。カセット保持部42が起立位置42Aに配置されている状態では、受け部材58の下面は、後ろ側に向かうにしたがって上側に向かうようにわずかに傾斜する傾斜面となっている。
背面部材45は、起立位置42Aに配置されるカセット保持部42の後面を構成する平板状の背面板61と、起立位置42Aにカセット保持部42が配置されているときの背面板61の前面に固定されるとともにカセット背面5cが接触する平板状の接触板62と、ショックアブソーバ47のロッドヘッド47aが接触する受け部材63とを備えている。また、背面部材45は、カセット保持部42を手作業で回動させる際に作業員が握る取手64を備えている。
背面板61および接触板62は、略H形状の平板状に形成されており、背面板61および接触板62の左右の両端部には、左右方向の内側に向かって窪む凹部が形成されている。背面板61の左右方向の長さは、接触板62の左右方向の長さよりも長くなっており、背面板61の左右の両端は、接触板62の左右の両端よりも左右方向の外側に配置されている。
背面板61は、起立位置42Aにカセット保持部42が配置されているときの底面板54の上面の後端部に固定されている。また、背面板61は、底面板54と直交するように底面板54に固定されており、背面板61と底面板54とによって、左右方向から見たときの形状がL形状となる部材が形成されている。背面板61の左右方向の長さは、底面板54の左右方向の長さと等しくなっている。背面板61は、背面板61の左右の両端と底面板54の左右の両端とが一致するように底面板54に固定されている。
接触板62は、起立位置42Aにカセット保持部42が配置されているときの接触板55の上面の後端部に固定されている。また、接触板62は、接触板55と直交するように接触板55に固定されており、接触板62と接触板55とによって、左右方向から見たときの形状がL形状となる部材が形成されている。接触板62の左右方向の長さは、接触板55の左右方向の長さとほぼ等しくなっている。接触板62は、接触板62の左右の両端と接触板55の左右の両端とが略一致するように接触板55に固定されている。起立位置42Aにカセット保持部42が配置されているときに、接触板55の前面は、固定軸56の軸心のほぼ真上に配置されている。
受け部材63は、略直方体のブロック状に形成されている。受け部材63は、カセット保持部42が起立位置42Aに配置されているときの背面板61の後面の下端側に固定されている。また、受け部材63は、背面板61の左右の両端側の2箇所に固定されている。カセット保持部42が起立位置42Aに配置されている状態では、受け部材63の後面の下半分は、下側に向かうにしたがって前側に向かうように傾斜する傾斜面となっている。取手64は、カセット保持部42が起立位置42Aに配置されているときの背面板61の後面の上端部に固定されている。
クランプ機構52は、手動式のトグルクランプである。したがって、以下の説明では、クランプ機構52を「トグルクランプ52」とする。トグルクランプ52は、カセット保持部42が起立位置42Aに配置されているときの背面板61の前面の上端側に固定されている。また、トグルクランプ52は、接触板62の上端部の左右の両外側の2箇所に配置されている。
トグルクランプ52は、カセット底面5aが底面部材44の接触板55に接触し、かつ、カセット背面5cが背面部材45の接触板62に接触している状態のカセット5をカセット保持部42に固定する。トグルクランプ52によってカセット5が固定されているときには、図9に示すように、カセット保持部42が起立位置42Aに配置されているときのカセット背面板38の前面にトグルクランプ52のボルト65の頭部が所定の接触圧で接触している。
転倒防止機構53は、2個のボールプランジャ67と、2個のボールプランジャ67を保持するプランジャ保持部材68とを備えている。ボールプランジャ67は、図9に示すように、接触部材としてのボール69と、ボール69を保持するケース70と、ボール69を付勢するバネ部材としての圧縮コイルバネ71とを備えている。プランジャ保持部材68は、略直方体のブロック状に形成されている。
転倒防止機構53は、カセット保持部42が起立位置42Aに配置されているときの背面板61の前面の上端部に固定されている。具体的には、カセット保持部42が起立位置42Aに配置されているときの背面板61の前面の上端部にプランジャ保持部材68が固定されている。また、転倒防止機構53は、接触板62の上端部の左右の両外側の2箇所に配置されている。すなわち、転倒防止機構53は、起立位置42Aに配置されているときのカセット保持部42の上端側に配置されるとともに、カセット保持部42の左右の両端側に配置されている。また、転倒防止機構53は、カセット保持部42が起立位置42Aに配置されているときのトグルクランプ52の上側に配置されている。2個のプランジャ保持部材68の左右方向の間隔は、カセット5の左右方向の幅よりもわずかに広くなっている。
2個のボールプランジャ67は、カセット保持部42が起立位置42Aに配置されているときに上下方向に所定の間隔をあけた状態で上下方向で重なるようにプランジャ保持部材68に保持されている。また、ボールプランジャ67は、ボール69が左右方向の内側へ突出するようにプランジャ保持部材68に保持されている。ボール69は、圧縮コイルバネ71によって左右方向の内側に向かって付勢されている。また、ボール69は、カセット保持部42が起立位置42Aに配置されているときの接触板62よりも前側に配置されている。
カセット保持部42が起立位置42Aに配置されているときであって、カセット底面5aが接触板55に接触し、かつ、カセット背面5cが接触板62に接触しているときには、図9に示すように、カセット背面板38の左右の両端面の前側の角部にボール69が接触しており、ボール69の一部は、カセット背面板38の前に配置されている。また、このときには、ボール69は、圧縮コイルバネ71によってカセット背面板38に向かって付勢されている。すなわち、カセット底面5aが接触板55に接触し、かつ、カセット背面5cが接触板62に接触している状態のカセット5に、圧縮コイルバネ71に付勢されたボール69が接触している。
カセット保持部42にカセット5が取り付けられるときには、左右方向の両側に配置されるボール69の間をカセット背面板38が通過する。左右方向の両側に配置されるボール69の間をカセット背面板38が通過する過程でボール69は、圧縮コイルバネ71の付勢力に抗して左右方向の外側へ一旦移動した後、圧縮コイルバネ71の付勢力によって左右方向の内側へ戻る。すなわち、左右方向の両側に配置されるボール69の間をカセット背面板38が通過して、カセット保持部42にカセット5が取り付けられると、圧縮コイルバネ71の付勢力によって、カセット背面板38にボール69が自動的に接触する。
なお、カセット保持部42にカセット5を取り付けるときには、左右方向の両側に配置されるボール69の間をカセット背面板38が通過するように、接触板62に対してカセット5をわずかに傾けた状態で、2枚のカセット背面板38のうちの一方のカセット背面板38の左右方向の外端面によって一方の転倒防止機構53のボール69を左右方向の外側に押しながら、カセット保持部42にカセット5を取り付ける。
また、カセット保持部42からカセット5を取り外すときには、左右方向の両側に配置されるボール69の間をカセット背面板38が通過するように、2枚のカセット背面板38のうちの一方のカセット背面板38の左右方向の外端面によって一方の転倒防止機構53のボール69を左右方向の外側に押しながら、接触板62に対してカセット5をわずかに傾けて、カセット保持部42からカセット5を取り外す。
支持フレーム43は、カセット配置部13の底面を構成する平板状のベース板73と、固定軸56を回動可能に支持する軸受74を保持する軸受保持部材75と、転倒防止機構49の一部を構成する後述のボール82が接触する接触部材76とを備えている。ベース板73は、長方形の平板状に形成されている。ベース板73の左右方向の長さは、底面板54の左右方向の長さよりも長くなっている。ベース板73の前後方向の幅は、起立位置42Aにカセット保持部42が配置されているときの底面板54の前後方向の幅よりも広くなっている。ベース板73は、架台10に固定されている。
軸受保持部材75は、ベース板73の上面に固定されている。また、軸受保持部材75は、ベース板73の上面の左右方向の両端側の2箇所に配置されている。2個の軸受保持部材75は、2個の固定部材57の左右方向の外側に配置されている。右側の軸受保持部材75に保持される軸受74は、右側の固定部材57から右側へ突出する固定軸56の右端部を支持し、左側の軸受保持部材75に保持される軸受74は、左側の固定部材57から左側へ突出する固定軸56の左端部を支持している。
接触部材76は、略直方体のブロック状に形成されている。この接触部材76は、ベース板73の左右方向の中心から左右方向の一方側へずれた位置に配置されている。接触部材76は、固定板77を介してベース板73の前端に固定されており、ベース板73の前端部の上側に配置されている。図10に示すように、接触部材76の後面の上端側は、後ろ側に向かうにしたがって下側に向かうように傾斜する平面状の傾斜面76aとなっている。接触部材76の後面の下端側は、前側に向かうにしたがって下側に向かうように傾斜する平面状の傾斜面76bとなっている。なお、傾斜面76aと傾斜面76bとの間は、前後方向に直交する平面となっている。
ショックアブソーバ46は、ベース板73の前端部に固定されている。また、ショックアブソーバ46は、ベース板73の左右の両端側の2箇所に固定されている。ショックアブソーバ46は、ショックアブソーバ46のロッドヘッド46aが上側へ突出するように配置されている。ロッドヘッド46aは、ベース板73の上面よりも上側に配置されている。カセット保持部42が傾倒位置42Bから起立位置42Aに立ち上がるときには、ロッドヘッド46aが受け部材58の下面に接触して、カセット保持部42の衝撃が緩和される。
ショックアブソーバ47は、ベース板73の後端部に固定されている。また、ショックアブソーバ47は、ベース板73の左右の両端側の2箇所に固定されている。ショックアブソーバ47は、ショックアブソーバ47のロッドヘッド47aが上側へ突出するように配置されている。ロッドヘッド47aは、ベース板73の上面よりも上側に配置されている。カセット保持部42が起立位置42Aから傾倒位置42Bに倒れるときには、ロッドヘッド47aが受け部材63の傾斜面に接触して、カセット保持部42の衝撃が緩和される。
クランプ機構48は、手動式のトグルクランプである。したがって、以下の説明では、クランプ機構48を「トグルクランプ48」とする。トグルクランプ48は、固定部材78を介して、ベース板73に固定されている。また、トグルクランプ48は、ベース板73の左右の両外側の2箇所に配置されている。トグルクランプ48は、ベース板73の上面よりも上側に配置されている。
上述のように、トグルクランプ48は、起立位置42Aに配置されているカセット保持部42を支持フレーム43に対して固定する。トグルクランプ48によってカセット保持部42が固定されているときには、底面板54の上面の左右の両端部にトグルクランプ48のボルト79の頭部が所定の接触圧で接触している。また、トグルクランプ48によってカセット保持部42が固定されているときには、ショックアブソーバ46のロッドヘッド46aが受け部材58の下面に所定の接触圧で接触している。
転倒防止機構49は、3個のボールプランジャ80と、3個のボールプランジャ80を保持するプランジャ保持部材81とを備えている。ボールプランジャ80は、図10(B)に示すように、第2接触部材としてのボール82と、ボール82を保持するケース83と、ボール82を付勢する第2バネ部材としての圧縮コイルバネ84とを備えている。プランジャ保持部材81は、略直方体のブロック状に形成されている。
転倒防止機構49は、カセット保持部42が起立位置42Aに配置されているときの底面板54の下面に固定されている。具体的には、カセット保持部42が起立位置42Aに配置されているときの底面板54の下面にプランジャ保持部材81が固定されている。また、転倒防止機構53は、底面板54の中心から左右方向の一方側へずれた位置に配置されている。
3個のボールプランジャ80は、左右方向に所定の間隔をあけた状態でプランジャ保持部材81に保持されている。また、ボールプランジャ80は、カセット保持部42が起立位置42Aに配置されているときに、ボール82が前側へ突出するようにプランジャ保持部材81に保持されている。ボール82は、カセット保持部42が起立位置42Aに配置されているときに、圧縮コイルバネ84によって前側に向かって付勢されている。カセット保持部42が起立位置42Aに配置されているときには、図10(B)に示すように、接触部材76の傾斜面76bにボール82が所定の接触圧で接触している。このときには、ボール82は、圧縮コイルバネ84によって接触部材76に向かって付勢されている。すなわち、圧縮コイルバネ84に付勢されたボール82が支持フレーム43に接触している。
傾倒位置42Bに配置されるカセット保持部42が回動して起立位置42Aに配置されるときには、ボール82は、接触部材76の傾斜面76a、傾斜面76aと傾斜面76bとの間の平面、および、傾斜面76bに順次接触する。このとき、ボール82は、圧縮コイルバネ84の付勢力に抗して後ろ側へ一旦移動した後、圧縮コイルバネ84の付勢力によって前側に戻る。すなわち、傾倒位置42Bに配置されるカセット保持部42が回動して起立位置42Aに配置されると、圧縮コイルバネ84の付勢力によって、傾斜面76bにボール82が自動的に接触する。
また、カセット保持部42が起立位置42Aから傾倒位置42Bに向かって回動すると、ボール82は、傾斜面76b、傾斜面76aと傾斜面76bとの間の平面、および、傾斜面76aに順次接触した後、接触部材76から離れる。このとき、ボール82は、圧縮コイルバネ84の付勢力に抗して後ろ側へ一旦移動した後、圧縮コイルバネ84の付勢力によって前側に戻る。
センサ50は、発光素子と受光素子とを有する反射型の光学式センサである。センサ50は、固定部材87を介してベース板73の前端に固定されており、ベース板73の前端部の上側に配置されている。また、センサ50は、底面板54の切欠き部54aに配置されている。センサ50の光軸は、接触板55の貫通穴55aを通過している。カセット保持部42が起立位置42Aに配置されているときには、センサ50の発光素子から射出された光がカセット5のカセット底面5aで反射されて、センサ50の受光素子に入射する。なお、図5、図6では、固定部材87の図示を省略している。
上述のように、本形態では、作業員の手作業によって、傾倒位置42Bに配置されるカセット保持部42にカセット5が取り付けられるとともに、傾倒位置42Bに配置されるカセット保持部42からカセット5が取り外される。また、作業員の手作業によって、起立位置42Aと傾倒位置42Bとの間でカセット保持部42を回動させる。本形態では、カセット保持部42が起立位置42Aに配置されているときに、カセット底面5aは、上下方向に直交し、カセット背面5cは、前後方向に直交している。また、カセット保持部42が傾倒位置42Bに配置されているときには、カセット背面5cは、水平方向に対してたとえば、10°程度傾いている。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、カセット保持部42は、カセット保持部42に保持されるカセット5のパネル出入面5dが前側を向く起立位置42Aと、カセット保持部42に保持されるカセット5のパネル出入面5dが斜め前上側を向く傾倒位置42Bとの間で支持フレーム43に対して回動可能となっている。また、本形態では、検査前の複数枚の液晶パネル2が収容されたカセット5が、傾倒位置42Bに配置されるカセット保持部42に取り付けられる。そのため、本形態では、カセット保持部42にカセット5を取り付けるときに、パネル出入面5dから液晶パネル2が落下して液晶パネル2が破損するのを防止することが可能になる。
また、本形態では、カセット保持部42が起立位置42Aに配置されてパネル出入面5dが前側を向いているときに、カセット5の中の液晶パネル2がロボット11によって搬送されている。すなわち、液晶パネル2の厚さ方向と上下方向とが略一致するようにカセット5に収容されるとともに上下方向に間隔をあけた状態で配置されている状態の液晶パネル2がロボット11によって搬送されている。そのため、本形態では、カセット5に収容される液晶パネル2をロボット11で保持する際には、液晶パネル2に作用する重力の影響によって、カセット5に収容される液晶パネル2の状態を安定させることが可能になる。したがって、本形態では、ロボット11によって、カセット5に収容される液晶パネル2の所定の箇所を確実に保持して、カセット5から液晶パネル2を搬出することが可能になる。
本形態では、カセット保持部42は、起立位置42Aにカセット保持部42が配置されるときの、カセット5の前側への転倒を防止する転倒防止機構53を備えており、傾倒位置42Bに配置されるカセット保持部42にカセット5が取り付けられると、圧縮コイルバネ71の付勢力によって、カセット背面板38にボール69が自動的に接触する。そのため、本形態では、作業者の作業ミス等に起因して、カセット保持部42に取り付けられたカセット5のカセット背面板38にボール69が接触しないといった状況は発生しない。したがって、本形態では、傾倒位置42Bから起立位置42Aへカセット保持部42を回動させたときに、カセット保持部42からカセット5が前側に倒れるのを防止することが可能になり、その結果、パネル出入面5dから液晶パネル2が落下して液晶パネル2が破損するのを防止することが可能になる。
また、本形態では、カセット保持部42がトグルクランプ52を備えているため、傾倒位置42Bから起立位置42Aへカセット保持部42を回動させたときのカセット5の前側への倒れをより確実に防止することが可能になる。なお、本形態では、カセット保持部42が転倒防止機構53を備えているため、作業者の作業ミスで、トグルクランプ52によってカセット5がカセット保持部42に固定されていない状態で傾倒位置42Bから起立位置42Aにカセット保持部42が回動させられても、カセット保持部42からカセット2が前側に倒れるのを防止することが可能になる。
本形態では、転倒防止機構53は、起立位置42Aに配置されているカセット保持部42の上端側に配置されるとともに、カセット保持部42の左右の両端側に配置されている。そのため、本形態では、起立位置42Aにカセット保持部42が配置されたときに、カセット2がより倒れにくくなる。また、本形態では、転倒防止機構53にボールプランジャ67を用いているため、転倒防止機構53の構成を簡素化して、転倒防止機構53を小型化することが可能になる。
本形態では、カセット配置部42は、傾倒位置42Bから起立位置42Aに立ち上がる立上時のカセット保持部42の衝撃を緩和するためのショックアブソーバ46を備えている。そのため、本形態では、立上時のカセット保持部42の衝撃に起因して、パネル出入面5dから液晶パネル2が落下するのを防止することが可能になる。したがって、本形態では、立上時のカセット保持部42の衝撃に起因する液晶パネル2の破損を防止することが可能になる。
本形態では、カセット配置部13は、起立位置42Aに配置されるカセット保持部42の傾倒位置42B側への倒れを防止する転倒防止機構49を備えており、カセット保持部42が起立位置42Aに配置されると、圧縮コイルバネ84の付勢力によって、傾斜面76bにボール82が自動的に接触する。そのため、本形態では、カセット配置部13がショックアブソーバ46を備えていても、トグルクランプ48によって支持フレーム43に固定される前のカセット保持部42の状態を自動的に安定させることが可能になる。したがって、本形態では、カセット配置部13がショックアブソーバ46を備えていても、トグルクランプ48によるカセット保持部42の固定作業を容易に行うことが可能になる。また、作業者の作業ミスで、トグルクランプ48によって支持フレーム43にカセット保持部42が固定されない場合であっても、ロボット11で液晶パネル2を搬送する際に、傾倒位置42B側へカセット保持部42が倒れるのを防止することが可能になる。
本形態では、ロボット11は、カセット5に収容される液晶パネル2の間隔Pよりも厚さが薄いパネル保持部28aを備えている。そのため、本形態では、カセット5に収容される液晶パネル2の間にパネル保持部28aを入れて、液晶パネル2の上面や下面の比較的広い範囲をパネル保持部28aで吸引して保持することが可能になる。したがって、本形態では、パネル保持部28aによる液晶パネル2の保持状態を安定させることが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、カセット保持部42が起立位置42Aに配置されているときに、カセット5に収容される液晶パネル2は、液晶パネル2の厚さ方向と上下方向とが略一致するように配置されているが、カセット保持部42が起立位置42Aに配置されているときに、カセット5に収容される液晶パネル2は、前側に向かうにしたがって上側に向かうようにわずかに傾斜していても良い。たとえば、カセット保持部42が起立位置42Aに配置されているときに、カセット5に収容される液晶パネル2は、水平方向に対して1°以下の角度で傾斜していても良い。この場合には、たとえば、上述した形態において、トグルクランプ48のボルト79の上下方向の取付位置およびショックアブソーバ46の上下方向の取付位置を調整すれば良い。
この場合には、カセット保持部42が起立位置42Aに配置されているときに、動作時のロボット11等の振動がカセット保持部42に伝達されたとしても、パネル出入面4dから液晶パネル2が落下して液晶パネル2が破損するのを防止することが可能になる。なお、ベース板73が固定される架台10とベース板73との間に防振ゴムが配置されていても良い。この場合には、動作時のロボット11等の振動がカセット配置部13に伝達されなくなるため、カセット保持部42が起立位置42Aに配置されているときに、動作時のロボット11等の振動が発生しても、パネル出入面4dから液晶パネル2が落下して液晶パネル2が破損するのを防止することが可能になる。
上述した形態では、クランプ機構48、52は、手動式のトグルクランプであるが、クランプ機構48、52は、アクチュエータを有する自動式のものであっても良い。なお、クランプ機構52がアクチュエータを有する自動式のものである場合には、作業者の作業ミスによってアクチュエータを駆動させなかったり、アクチュエータが故障していたりすると、クランプ機構52によってカセット5がカセット保持部42にカセットが固定されていない状態で傾倒位置42Bから起立位置42Aへカセット保持部42が回動させられるおそれがあるが、この場合であっても、上述した形態と同様に、カセット保持部42からカセット5が前側に倒れるのを防止することが可能になり、その結果、パネル出入面5dから液晶パネル2が落下して液晶パネル2が破損するのを防止することが可能になる。また、上述した形態において、パネル保持部42は、クランプ機構52を備えていなくても良い。
上述した形態において、緩衝機構46、47は、固定軸56に取り付けられる回転式のダンパであっても良い。また、上述した形態では、作業者の手作業によって、起立位置42Aと傾倒位置42Bとの間でカセット保持部42を回動させているが、カセット配置部13は、起立位置42Aと傾倒位置42Bとの間でカセット保持部42を回動させるエアシリンダ等の回動機構を備えていても良い。さらに、上述した形態において、ロボット等を用いて、傾倒位置42Bに配置されるカセット保持部42にカセット5を自動で取り付けても良い。また、上述した形態において、カセット保持部42が傾倒位置42Bに配置されているときに、カセット保持部42に保持されるカセット5のパネル出入面5dは上側(真上)を向いていても良いし、斜め後ろ上側を向いていても良い。
上述した形態において、接触部材76が底面板54の下面に固定され、転倒防止機構49が所定の固定部材を介してベース板73に固定されていても良い。この場合には、ボール82は、起立位置42Aに配置されるカセット保持部42の接触部材76に接触し、圧縮コイルバネ84は、起立位置42Aに配置されるカセット保持部42の接触部材76に向かってボール82を付勢する。また、上述した形態において、カセット配置部13は、転倒防止機構49を備えていなくても良い。この場合には、接触部材76は不要になる。
上述した形態では、ボールプランジャ67のボール69は、カセット背面板38の左右の両端面の前側の角部に接触しているが、カセット5にボール69が嵌る凹部が形成されていても良い。また、上述した形態において、転倒防止機構53は、カセット保持部42が起立位置42Aに配置されているときの背面板61の前面の下端部または上下方向の中心部に固定されていても良い。さらに、上述した形態において、転倒防止機構53は、ボールプランジャ67を備えていなくても良い。この場合には、転倒防止機構53は、ボールプランジャ67に代えて、カセット5に接触する接触部材と、接触部材をカセット5に向かって付勢するバネ部材を備えている。
上述した形態では、検査前の液晶パネル2がカセット5から検査装置3に搬送されているが、検査後の液晶パネル2が検査装置3からカセット5に搬送されても良い。また、検査前の液晶パネル2がカセット5から検査装置3に搬送されるとともに検査後の液晶パネル2が検査装置3からカセット5に搬送されても良い。この場合には、傾倒位置42Bに配置されるカセット保持部42から、検査後の液晶パネル2が収容されたカセット5が取り外されるが、傾倒位置42Bにカセット保持部42が配置されるときには、パネル出入面5dが斜め前上側を向いているため、カセット保持部42からカセット5を取り外すときに、パネル出入面5dから液晶パネル2が落下して液晶パネル2が破損するのを防止することが可能になる。
上述した形態において、検査装置3は、点灯検査装置以外の検査装置であっても良い。また、上述した形態では、搬送システム1は、検査装置3に対して液晶パネル2を搬送しているが、搬送システム1は、検査装置3以外の、液晶パネル2に対して所定の処理を行う処理装置に対して液晶パネル2を搬送しても良い。すなわち、カセット5に、処理装置で処理される前の液晶パネル2が収容されていても良い。さらに、上述した形態において、ロボット11は、6軸以外の垂直多関節ロボットであっても良いし、水平多関節ロボットであっても良いし、3軸直交ロボットであっても良いし、いわゆるパラレルリンクロボットであっても良い。
上述した形態において、搬送システム1は、トレイ配置部6〜9およびロボット12を備えていなくても良い。また、上述した形態では、搬送システム1で搬送される表示パネルは、液晶パネル2であるが、搬送システム1で搬送される表示パネルは、液晶パネル2以外の表示パネルであっても良い。たとえば、搬送システム1で搬送される表示パネルは、有機ELパネルであっても良い。
1 搬送システム
2 液晶パネル(表示パネル)
3 検査装置
5 カセット
5a カセット底面
5c カセット背面
5d パネル出入面
11 ロボット(パネル搬送ロボット)
13 カセット配置部
28a パネル保持部
42 カセット保持部
42A 起立位置
42B 傾倒位置
43 支持フレーム
44 底面部材
45 背面部材
46 ショックアブソーバ(緩衝機構)
48 トグルクランプ(第2クランプ機構)
49 転倒防止機構(第2転倒防止機構)
52 トグルクランプ(クランプ機構)
53 転倒防止機構
67 ボールプランジャ
68 プランジャ保持部材
69 ボール(接触部材)
71 圧縮コイルバネ(バネ部材)
82 ボール(第2接触部材)
84 圧縮コイルバネ(第2バネ部材)
P カセットに収容される表示パネルの間隔

Claims (11)

  1. 複数枚の表示パネルが収容されるカセットが配置されるカセット配置部であって、
    前記カセットを保持するカセット保持部と、前記カセット保持部の下端部を回動可能に支持する支持フレームとを備え、
    前記カセットに収容される複数枚の前記表示パネルが上下方向に間隔をあけた状態で重なるように配置されるときの前記カセットの底面をカセット底面とし、このときの前記カセットの背面をカセット背面とすると、前記カセットの、前記カセット背面の反対側の面は、前記表示パネルの出し入れが行われるパネル出入面となっており、
    前記カセット保持部は、前記カセット底面が接触する底面部材と、前記カセット背面が接触する背面部材とを備えるとともに、前記パネル出入面が前側を向くとともに前記カセット底面が下側を向く起立位置と、前記パネル出入面が斜め上側または上側を向く傾倒位置との間で前記支持フレームに対して回動可能となっており、
    前記カセット保持部は、さらに、前記起立位置に前記カセット保持部が配置されるときの、前記カセットの前側への転倒を防止する転倒防止機構を備え、
    前記転倒防止機構は、前記カセット底面が前記底面部材に接触し、かつ、前記カセット背面が前記背面部材に接触している状態の前記カセットに接触する接触部材と、前記接触部材を前記カセットに向かって付勢するバネ部材とを備えることを特徴とするカセット配置部。
  2. 前記カセットは、前記傾倒位置に配置される前記カセット保持部に取り付けられることを特徴とする請求項1記載のカセット配置部。
  3. 前記転倒防止機構は、前記起立位置に配置されるときの前記カセット保持部の上端側に配置されていることを特徴とする請求項1または2記載のカセット配置部。
  4. 前記転倒防止機構は、前記カセット保持部の左右の両端側に配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のカセット配置部。
  5. 前記転倒防止機構は、前記接触部材としてのボールと前記バネ部材としての圧縮コイルバネとを有するボールプランジャと、前記ボールプランジャを保持するプランジャ保持部材とを備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のカセット配置部。
  6. 前記カセット保持部は、前記カセット底面が前記底面部材に接触し、かつ、前記カセット背面が前記背面部材に接触している状態の前記カセットを前記カセット保持部に固定するクランプ機構を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のカセット配置部。
  7. 前記傾倒位置から前記起立位置に立ち上がる立上時の前記カセット保持部の衝撃を緩和するための緩衝機構を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のカセット配置部。
  8. 前記起立位置に配置される前記カセット保持部を前記支持フレームに固定するための第2クランプ機構と、前記起立位置に配置される前記カセット保持部の前記傾倒位置側への倒れを防止する第2転倒防止機構とを備え、
    前記第2転倒防止機構は、前記起立位置に配置される前記カセット保持部および前記支持フレームのいずれか一方に接触する第2接触部材と、前記起立位置に配置される前記カセット保持部および前記支持フレームのいずれか一方に向かって前記第2接触部材を付勢する第2バネ部材とを備えることを特徴とする請求項7記載のカセット配置部。
  9. 前記カセット保持部が前記起立位置に配置されているときに、前記カセットに収容される前記表示パネルは、前側に向かうにしたがって上側に向かうようにわずかに傾斜していることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のカセット配置部。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載のカセット配置部を備え、前記表示パネルを検査する検査装置への前記表示パネルの搬入および前記検査装置からの前記表示パネルの搬出を行う搬送システムであって、
    前記カセット配置部から前記検査装置への前記表示パネルの搬送および前記検査装置から前記カセット配置部への前記表示パネルの搬送の少なくともいずれか一方を行うパネル搬送ロボットを備えることを特徴とする搬送システム。
  11. 前記パネル搬送ロボットは、前記表示パネルを保持するパネル保持部を備え、
    前記パネル保持部は、前記カセットに収容される前記表示パネルの間隔よりも厚さが薄い平板状に形成されていることを特徴とする請求項10記載の搬送システム。
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