JP2019067825A - 半導体装置 - Google Patents

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政由 田上
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Toru Matsuda
徹 松田
佑 廣津
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佑 廣津
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Abstract

【課題】積層体中の導電層の抵抗値上昇等を抑制することが可能な半導体装置を提供する。【解決手段】実施形態に係る半導体装置は、積層体2と、第1絶縁体31と、第2絶縁体32と、第3絶縁体33と、第4絶縁体34と、第1柱状部CL1と、第2柱状部CL2と、を含む。前記積層体は、交互に積層された導電層21及び絶縁層22を含む。前記第1、第2絶縁体のそれぞれは、前記積層体の上端から下端まで前記積層体内に設けられている。前記第3絶縁体は、前記積層体の上端から下端まで前記第1絶縁体と前記第2絶縁体との間の前記積層体内に設けられている。前記第4絶縁体は、前記積層体の上端から途中まで前記第1絶縁体と前記第2絶縁体との間の前記積層体内に設けられている。前記第4絶縁体は、前記第3方向に関して前記第3絶縁膜と重なる位置で前記第2方向に沿って延びている。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、半導体装置に関する。
絶縁層と導電層とを交互に積層した積層体を有し、積層体の高さ方向に積層された3次元構造のメモリセルを有した不揮発性メモリが知られている。積層体中の導電層は、例えば、ワード線である。チャネルとなる半導体層は、積層体の高さ方向に延びたメモリホール内に設けられる。ワード線とチャネルとの各交点部分には電荷蓄積部が設けられ、各交点部分において、ワード線/電荷蓄積部/チャネルを有したメモリセルが得られる。メモリセルの微細化が進むと、導電層を埋め込み形成する際、導電物がピンチオフし、導電層にボイドが発生する。このため、導電層の抵抗値が上昇する等の懸念が生じる。積層体中の導電層の抵抗値上昇等を抑制することが望まれている。
特開2015−28982号公報 米国特許第8,946,665号明細書
本発明の実施形態は、積層体中の導電層の抵抗値上昇等を抑制することが可能な半導体装置を提供する。
実施形態に係る半導体装置は、積層体と、第1絶縁体と、第2絶縁体と、第3絶縁体と、第4絶縁体と、第1柱状部と、第2柱状部と、を含む。前記積層体は、前記第1方向に沿って交互に積層された導電層及び絶縁層を含む。前記第1絶縁体は、前記第1方向に沿って前記積層体の上端から前記積層体の下端まで前記積層体内に設けられている。前記第1絶縁体は、前記第1方向と交差する第2方向に沿って延びている。前記第2絶縁体は、前記第1方向に沿って前記積層体の上端から前記積層体の下端まで前記積層体内に設けられている。前記第2絶縁体は、前記第1方向及び前記第2方向のそれぞれと交差する第3方向に関して前記第1絶縁体とは異なる位置で前記第2方向に延びている。前記第3絶縁体は、前記第1方向に沿って前記積層体の上端から前記積層体の下端まで前記第1絶縁体と前記第2絶縁体との間の前記積層体内に設けられている。前記第4絶縁体は、前記第1方向に沿って前記積層体の上端から前記積層体の途中まで前記第1絶縁体と前記第2絶縁体との間の前記積層体内に設けられている。前記第4絶縁体は、前記第3方向に関して前記第3絶縁膜と重なる位置で前記第2方向に沿って延びている。前記第1柱状部は、前記第1方向に沿って前記積層体の上端から前記積層体の下端まで前記第1絶縁体と前記第4絶縁体との間の前記積層体内に設けられている。前記第1柱状部は、半導体層を含む。前記第2柱状部は、前記第1方向に沿って前記積層体の上端から前記積層体の下端まで前記第2絶縁体と前記第4絶縁体との間の前記積層体内に設けられている。前記第2柱状部は、半導体層を含む。
図1(a)は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式斜視図である。図1(b)は、積層体の模式平面図である。 図2(a)は、図1中のIIA−IIA線に沿う模式断面図である。図2(b)は、図1中のIIB−IIB線に沿う模式断面図である。 図3(a)は、図2(a)及び図2(b)中のIIIA−IIIA線に沿う模式断面図である。図3(b)は、図2(a)及び図2(b)中のIIIB−IIIB線に沿う模式断面図である。図3(c)は、図2(a)及び図2(b)中のIIIC−IIIC線に沿う模式断面図である。 図4(a)は、第1参考例に係る半導体装置の製造中の状態を例示する模式断面図である。図4(b)は、第1実施形態に係る半導体装置の製造中の状態を例示する模式断面図である。 図5は、第1実施形態に係る半導体装置の製造中の状態を例示する模式断面図である。 図6(a)及び図6(b)は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を例示する工程順模式断面図である。 図7(a)及び図7(b)は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を例示する工程順模式断面図である。 図8(a)及び図8(b)は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を例示する工程順模式断面図である。 図9(a)〜図9(d)は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法の変形例を例示する工程順模式断面図である。 図10は、第3絶縁体及び第4絶縁体を例示する模式的斜視図である。 図11は、第1実施形態の第1変形例に係る半導体装置を例示する模式断面図である。 図12(a)は、第1実施形態の第2変形例に係る半導体装置を例示する模式断面図である。図12(b)は、省略される柱状部CLを示す模式断面図である。 図13は、第1実施形態の第3変形例に係る半導体装置を例示する模式断面図である。 図14は、第1実施形態の第4変形例に係る半導体装置を例示する模式断面図である。 図15は、第1実施形態の第5変形例に係る半導体装置を例示する模式断面図である。 図16(a)は、第1実施形態の第6変形例に係る半導体装置を例示する模式断面図である。図16(b)は、第1実施形態の第5変形例に係る半導体装置を例示する模式断面図である。 図17(a)は、第1実施形態の第6変形例に係る半導体装置のパターン例を例示する模式断面図である。図17(b)は、第1実施形態の第5変形例に係る半導体装置のパターン例を例示する模式断面図である。 図18(a)は、第2参考例に係る半導体装置の製造中の状態を例示する模式断面図である。図18(b)は、第1実施形態の第7変形例に係る半導体装置の製造中の状態を例示する模式断面図である。 図19(a)は、第3参考例に係る半導体装置を示す模式斜視図である。図19(b)は、第1実施形態の第7変形例に係る半導体装置を例示する模式斜視図である。図19(c)は、積層体を例示する模式平面図である。 図20は、第1実施形態の第8変形例に係る半導体装置を例示する模式断面図である。 図21(a)は、第1実施形態の第7変形例に係る半導体装置を例示する模式断面図である。図21(b)は、第1実施形態の第8変形例に係る半導体装置を例示する模式断面図である。 図22は、第1実施形態の第9変形例に係る半導体装置を例示する模式断面図である。 図23は、第1実施形態の第9変形例に係る半導体装置の省略された柱状部CLを例示する模式断面図である。 図24は、第1実施形態の第9変形例に係る半導体装置のビット線の接続例を例示する模式断面図である。 図25は、第1実施形態の第9変形例の別の例に係る半導体装置の省略された柱状部CLを例示する模式断面図である。 図26は、第1実施形態の第10変形例に係る半導体装置を例示する模式断面図である。 図27は、第1実施形態の第11変形例に係る半導体装置を例示する模式断面図である。 図28(a)及び図28(b)は、第2実施形態に係る半導体装置を例示する模式断面図である。 図29(a)は、図28(a)及び図28(b)中のXXIXA−XXIXA線に沿う模式断面図である。図29(b)は、図28(a)及び図28(b)中のXXIXB−XXIXB線に沿う模式断面図である。図29(c)は、図28(a)及び図28(b)中のXXIXC−XXIXC線に沿う模式断面図である。 図30(a)及び図30(b)は、第3実施形態に係る半導体装置100cを例示する模式断面図である。 図31(a)及び図31(b)は、第4参考例を示す模式断面図である。 図32(a)は、浅いスリット及び第4絶縁体を形成した状態を例示する模式断面図、図32(b)は、深く短いスリットSSTを形成した状態を例示する模式断面図である。 図33(a)及び図33(b)は、第3実施形態に係る半導体装置の製造方法を例示する工程順模式断面図である。 図34(a)及び図34(b)は、第3実施形態に係る半導体装置の製造方法を例示する工程順模式断面図である。 図35(a)及び図35(b)は、第3実施形態に係る半導体装置の製造方法を例示する工程順模式断面図である。 図36は、3次元構造のメモリセルを例示する模式断面図である。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1(a)は、第1実施形態に係る半導体装置100aを例示する模式斜視図である。図1(b)は、積層体2の模式平面図である。図2(a)は、図1中のIIA−IIA線に沿う模式断面図(X-Y断面)である。図2(b)は、図1中のIIB−IIB線に沿う模式断面図(X-Y断面)である。図3(a)は、図2(a)及び図2(b)中のIIIA−IIIA線に沿う模式断面図(Y-Z断面)である。図3(b)は、図2(a)及び図2(b)中のIIIB−IIIB線に沿う模式断面図(Y-Z断面)である。図3(c)は、図2(a)及び図2(b)中のIIIC−IIIC線に沿う模式断面図(X-Z断面)である。本明細書では、第1方向をZ軸方向とする。Z軸方向と交差、例えば、直交する1つの方向を第2方向とする。第2方向はX軸方向である。Z及びX軸方向のそれぞれと交差、例えば、直交する1つの方向を第3方向とする。第3方向はY軸方向である。なお、本明細書ではX−Y断面については、ハッチングを省略する。
図1〜図3に示すように、第1実施形態に係る半導体装置100aは、3次元構造のメモリセルを有した不揮発性メモリである。半導体装置100aは、半導体基板1と、積層体2と、第1〜第4絶縁体31〜34と、複数の柱状部CLと、を含む。
積層体2は、半導体基板1上に設けられている。積層体2と半導体基板1との間には、例えば、絶縁膜2gが設けられている。積層体2は、Z軸方向に沿って交互に積層された複数の導電層21及び複数の絶縁層22を含む。導電層21は、例えば、タングステン(W)を含む。絶縁層は、例えば、シリコン酸化物(SiO)を含む。絶縁層22は、導電層21どうしを絶縁する。導電層21及び絶縁層22のそれぞれの積層数は、任意である。
導電層21は、少なくとも1つのソース側選択ゲートSGSと、複数のワード線WLと、少なくとも1つのドレイン側選択ゲートSGDとを含む。ソース側選択ゲートSGSは、ソース側選択トランジスタSTSのゲート電極である。ワード線WLは、メモリセルMCのゲート電極である。ドレイン側選択ゲートSGDは、ドレイン側選択トランジスタSTDのゲート電極である。ソース側選択ゲートSGSは、積層体2の下部領域に設けられる。ドレイン側選択ゲートSGDは、積層体2の上部領域に設けられる。下部領域は、積層体2の、基板1に近い側の領域を、上部領域は、積層体2の、基板1から遠い側の領域を指す。ワード線WLは、ソース側選択ゲートSGSとドレイン側選択ゲートSGDとの間に設けられる。
なお、複数の絶縁層22のうち、ソース側選択ゲートSGSとワード線WLとを絶縁する絶縁層22のZ軸方向の厚さは、例えば、ワード線WLとワード線WLとを絶縁する絶縁層22のZ軸方向の厚さよりも、厚くされてもよい。さらに、半導体基板1から最も離された最上層の絶縁層22の上に、カバー絶縁膜22aを設けてもよい。カバー絶縁膜22aは、例えば、シリコン酸化物を含む。
半導体装置100aは、ドレイン側選択トランジスタSTDと、ソース側選択トランジスタSTSとの間に直列に接続された複数のメモリセルMCを有する。ドレイン側選択トランジスタSTD、メモリセルMC及びソース側選択トランジスタSTSが直列に接続された構造は“メモリストリング”、もしくは“NANDストリング”と呼ばれる。メモリストリングは、例えば、コンタクトCbを介してビット線BLに接続される。ビット線BLは、積層体2の上方に設けられ、Y軸方向に延びる。
図1(b)に示すように、積層体2は、メモリセルアレイ2mと、例えば、積層体2のX軸方向の両端に設けられた階段部分2sとを含む。複数の深いスリットSTは、積層体2の一方の階段部分2sから、メモリセルアレイ2mを経て、他方の階段部分2sまで設けられている。複数の深く短いスリットSSTは、少なくともメモリセルアレイ2mに設けられている。複数の浅いスリットSHEは、メモリセルアレイ2mに設けられている。
図3(a)及び図3(b)に示すように、第1、第2絶縁体31及び32は、それぞれ、深いスリットST内に設けられている。第1、第2絶縁体31及び32のそれぞれは、Z軸方向に沿って積層体2の上端から積層体2の下端まで積層体2内に設けられている。第1絶縁体31は、X軸方向に沿って延び、第2絶縁体32は、Y軸方向に関して第1絶縁体31とは異なる位置でX軸方向に沿って延びている。第1、第2絶縁体31及び32のそれぞれは、例えば、シリコン酸化物を含む。第1絶縁体31と第2絶縁体32との間の積層体2は、ブロック(BLOCK)と呼ばれ、例えば、データ消去の最小単位を構成する。
第3絶縁体33は、深く短いスリットSST内に設けられている。第3絶縁体33は、Z軸方向に沿って積層体2の上端から積層体2の下端まで、第1絶縁体31と第2絶縁体32との間の積層体2内に設けられている。
第4絶縁体34は、浅いスリットSHE内に設けられている。第4絶縁体34は、Z軸方向に沿って積層体2の上端から積層体2の途中まで設けられている。第4絶縁体34は、複数の部分を有する。複数の部分のそれぞれは、X軸方向に沿って延びつつ、第3絶縁体33を挟んで互いにX軸方向に離隔している。また、図3(c)に示すように、例えば、IIIC−IIIC線に沿う断面において、第3絶縁体33には第4絶縁体34が接するが、柱状部CLには、導電層21及び絶縁層22のそれぞれが接する。
積層体2の途中まで設けられた第4絶縁体34は、積層体2の上部領域においてドレイン側選択ゲートSGDを形成する導電層21を貫通する。図1(a)及び図1(b)に示すように、ドレイン側選択ゲートSGDを形成する導電層21は、1つのブロックを形成する第1絶縁体31と第2絶縁体32との間の積層体2において、スリットSHEを挟んだそのY軸方向両側で互いに離隔している。なお、本明細書では、深いスリットSTと、浅いスリットSHE及び深く短いスリットSSTとの間の領域を“フィンガー”と称する。このフィンガー毎にドレイン側選択ゲートSGDがスリットSHEで区切られて形成されているので、データ書き込み及び読み出し時に、ドレイン側選択ゲートSGDによりブロック内の1つのフィンガーを選択状態とすることができる。
柱状部CLのそれぞれは、積層体2内に設けられたメモリホールMH内に設けられている。メモリホールMHは、Z軸方向に沿って積層体2の上端から積層体2の下端まで積層体2内に設けられている。柱状部CLのそれぞれは、半導体層を含む。ドレイン側選択トランジスタSTD、メモリセルMC及びソース側選択トランジスタSTSのそれぞれのチャネルは、半導体層内に得られる。柱状部CLの1つ(第1柱状部CL1)は、第1絶縁体31と第4絶縁体34との間に設けられ、柱状部の他の1つ(第2柱状部CL2)は、第2絶縁体32と第4絶縁体34との間に設けられている(図2(a)及び図3(a))。各フィンガーからそれぞれ1つずつ選択された複数の柱状部CLが、コンタクトCbを介してY軸方向に延びる1本のビット線BLに共通に接続される。例えば、第1絶縁体31と第4絶縁体34との間のフィンガーから選択された1つの柱状部CL(第1柱状部CL1)と、第2絶縁体32と第4絶縁体34との間のフィンガーから選択された1つの柱状部CL(第2柱状部CL2)とが、Y軸方向に延びる1本のビット線BLに共通に接続される。
このような半導体装置100aによれば、例えば、以下のような利点を得ることができる。
(1)加工精度が高い積層体2が得られる
(2)導電層21の抵抗値の上昇が抑制される
図4(a)は、第1参考例(FIRST REFERENCE EXAMPLE)に係る半導体装置の製造中の状態を例示する模式断面図(X-Y断面)である。図4(b)は、第1実施形態に係る半導体装置の製造中の状態を例示する模式断面図(X-Y断面)である。図5は、第1実施形態に係る半導体装置の製造中の状態を例示する模式断面図(Y-Z断面)である。図4(a)及び図4(b)のそれぞれは、例えば、図2(b)に示した断面に対応する。図5は、例えば、図3(b)に示した断面に対応する。図4(a)〜図5のそれぞれには、犠牲膜の除去工程が示されている。
(1)について
導電層21を形成する前、絶縁層22間には、犠牲膜(図示せず)が設けられている。絶縁層22はシリコン酸化物を含み、犠牲膜は、例えば、シリコン窒化物を含む。深いスリットSTには、第1、第2絶縁体31及び32のそれぞれが、まだ埋め込まれていない。深いスリットSTの側壁には、Z軸方向に沿って絶縁層22(シリコン酸化物)及び犠牲膜(シリコン窒化物)が交互に露出した状態である。次いで、深いスリットSTからエッチング液を浸入させ、絶縁層22(シリコン酸化物)をマスクに用いて、犠牲膜(シリコン窒化物)を選択的に除去する。この選択的な除去には、例えば、リン酸(HPO)を含む、加熱されたエッチング液が用いられる。
図4(a)に示すように、第1参考例に係る半導体装置100raの積層体2は、深く短いSSTを有していない。犠牲膜の除去用のエッチング液(図4(a)には、便宜上、“HPO”として図示)の浸入経路の、Y軸方向における理論上の距離(柱状部CLが存在しないと見做した時に、エッチング液が犠牲膜を浸蝕するY軸方向の距離)は、深いスリットST−深いスリットST間の距離dst−stの2分の1となる。
半導体装置100raでは、犠牲膜の除去に要する時間が長くなる。犠牲膜の除去時間が長くなると、以下のような事情A及びBを招くことがある。
A.積層体2の上部領域において、例えば、活性なリン酸に曝される時間が長くなり、絶縁層22に過剰エッチングが発生する
B.積層体2の下部領域において、シリコンの沈殿が起こり、シリコン結晶が析出する
このように、半導体装置100raでは、積層体2が破壊されたり、シリコン結晶の析出が発生したりすることがあり、積層体2を設計された寸法に仕上げることが困難である。
これに対して、半導体装置100aの積層体2は、図4(b)及び図5に示すように、深く短いSSTを、さらに有する。深く短いSSTは、図4(b)に示すように、深いスリットSTと、深いスリットSTとの間の、ほぼ半分の位置に設けられる。このため、犠牲膜の除去用のエッチング液の浸入経路の、Y軸方向における理論上の距離は、深いスリットST−深いスリットST間の距離dst−stの約4分の1以下である。
このため、半導体装置100aによれば、犠牲膜の除去に要する時間を、半導体装置100raに比較して、短くすることができる。犠牲膜の除去に要する時間を短くできる結果、半導体装置100aでは、半導体装置100raに比較して、上記A及びBの事情を抑制することができる。したがって、半導体装置100aでは、例えば、半導体装置100raに比較して、積層体2の破壊を抑制でき、さらに、シリコン結晶の析出も抑制できる。このような半導体装置100aによれば、例えば、積層体2を設計された寸法に仕上げやすく、加工精度が高い積層体2を形成できる、という利点を得ることができる。
(2)について
図5に示すように、犠牲膜を除去した積層体2内には、空間Sが得られる。空間Sは、絶縁層22と絶縁層22との間に得られる。空間S内には、導電層21が形成される。半導体装置100aにおいて、導電層21は、金属前駆体を、深いスリットST及び深く短いスリットSSTの双方から拡散させ、空間Sに、金属(導電物)を堆積させることで形成される。金属をタングステンとした場合には、例えば、フッ化タングステンを金属前駆体としたCVD(Chemical Vapor Deposition)法が用いられる。
空間内に堆積可能な金属(導電物)の膜厚は、柱状部CLと柱状部CL間の距離によって制限される。柱状部CLと柱状部CLとの間に堆積した金属がピンチオフした時点で、それ以上、金属前駆体が空間S内の奥に拡散できなくなるためである。ピンチオフが生じると、導電層21の堆積が終わる。空間S内における導電層21の膜厚は、ピンチオフを生じた柱状部CLと柱状部CLとの間の距離の、約2分の1以下である。
第1参考例に係る半導体装置100raでは、Y軸方向において、深いスリットSTから、例えば、2つめの柱状部CLで金属がピンチオフすると、深いスリットSTから3〜4つめの柱状部CL付近では、導電層21の厚さが薄くなり、導電層21の抵抗値が上昇する。
これに対して、半導体装置100aでは、深いスリットST及び深く短いスリットSSTの双方から、金属前駆体を空間S内へ拡散させることができる。例えば、図4(b)に示した例では、柱状部CLがY軸方向に千鳥状に8つ並ぶ。
深く短いSSTは、深いスリットSTから4つめの柱状部CL付近に設けられている。このため、堆積した金属が深いスリットSTからY軸方向に沿って、例えば、2つめの柱状部CL付近でピンチオフする以前に、深く短いスリットSSTからY軸方向に沿って、3〜4つめの柱状部CL付近の空間Sに対しても、金属前駆体を拡散させることができる。
このような半導体装置100aによれば、深いスリットSTと深いスリットSTとの間の中央付近において、導電層21の厚さを、半導体装置100raに比較して厚くすることができる。したがって、半導体装置100aの導電層21は、半導体装置100raの導電層21に比較して、その抵抗値の上昇を抑制することができ、低抵抗な導電層21を形成できる、という利点を得ることができる。
(第1実施形態:製造方法)
図6(a)〜図8(b)は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を例示する工程順模式断面図(Y-Z断面)である。図6(a)〜図8(b)に示す断面は、例えば、図3(b)に示した断面に対応する。なお、図6(a)〜図8(b)では、半導体装置100aを、例えば、図3(b)よりも、さらに簡略化して示されている。例えば、図6(a)〜図8(b)では、絶縁膜2g及びカバー絶縁膜22a等は省略している。
図6(a)に示すように、積層体2を、半導体基板1上に形成する。積層体2は、半導体基板1上に、絶縁層22及び犠牲膜23を、Z軸方向に沿って交互に積層することで形成される。次いで、メモリホールMHを、積層体2内に、Z軸方向に沿って積層体2の上端から積層体2の下端まで形成する。本実施形態では、メモリホールMHは、半導体基板1の内部に達する。次いで、柱状部CLを、メモリホールMH内に形成する。次いで、浅いスリットSHEを、積層体2内に、Z軸方向に沿って積層体2の上端から積層体2の途中まで形成する。浅いスリットSHEの下端は、積層体2内において、例えば、ドレイン側選択ゲートSGDを形成する複数層の導電層のうちの最下層の導電層と対応する犠牲膜23直下の絶縁層22の途中に位置される。次いで、第4絶縁体34を、浅いスリットSHE内に形成する。
次に、図6(b)に示すように、深いスリットST及び深く短いスリットSSTを、積層体2内に、Z軸方向に沿って積層体2の上端から積層体2の下端まで形成する。本実施形態では、深いスリットST及び深く短いスリットSSTのそれぞれは、半導体基板1の内部に達する。深く短いスリットSSTは、例えば、第4絶縁体34を貫通して、積層体2内に形成される。図6(b)に示すY−Z断面には、深く短いスリットSSTを形成することで、第4絶縁体34の、深く短いスリットSSTとオーバーラップした部分が除去された状態が示されている。深いスリットST及び深く短いスリットSSTは、同時に形成してもよく、別々に形成してもよい。
次に、図7(a)に示すように、犠牲膜23を、深いスリットST及び深く短いスリットSSTを介して除去する。これにより、絶縁層22間には、空間Sが形成される。絶縁層22は、例えば、シリコン酸化物を含み、犠牲膜23は、例えば、シリコン窒化物を含む。犠牲膜23の除去には、例えば、リン酸を含む、加熱したエッチング液を用いたウェットエッチングが用いられる。
次に、図7(b)に示すように、空間S内を、深いスリットST及び深く短いスリットSSTを介して金属(導電物)で埋め込む。これにより、絶縁層22間には、導電層21が形成される。導電層21が含む金属は、例えば、タングステンである。導電層21の形成には、フッ化タングステンを金属前駆体に用いた、CVD法が用いられる。なお、特に図示していないが、導電層21の形成に先立ち、空間S内に、ブロック絶縁膜及びバリア膜の形成を行ってもよい。ブロック絶縁膜は、例えば、シリコン酸化物膜、又は、金属酸化物膜である。バリア膜は、例えば、金属がタングステンである場合、例えば、窒化チタンとチタンとの積層構造膜が選ばれる。
次に、図8(a)に示すように、導電層21を、深いスリットST及び深く短いスリットSSTの側壁上及び底面上のそれぞれから除去する。導電層21の除去には、例えば、RIE(Reactive Ion Etching)法が用いられる。
次に、図8(b)に示すように、深いスリットST及び深く短いスリットSST内を、第1〜第3絶縁体31〜33で埋め込む。第1〜第3絶縁体31〜33は、例えば、シリコン酸化物である。
この後、特に図示しないが、周知の方法に従って、ビット線BL等を形成することで、第1実施形態に係る半導体装置100aを製造することができる。
(第1実施形態:製造方法の変形例)
図9(a)〜図9(d)は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法の変形例を例示する工程順模式断面図である。
図9(a)に示すように、積層体2には、柱状部CL、浅いスリットSHE及び第4絶縁体34が形成されている。積層体2は、犠牲膜23を含む状態である。このような積層体2内に、深いスリットSTを、Z軸方向に沿って積層体2の上端から積層体2の下端まで形成する。
次に、図9(b)に示すように、犠牲膜23を、深いスリットSTを介して除去する。次いで、空間S(図9(b)には図示せず。図7(a)参照)内を、深いスリットSTを介して金属(導電物)で埋め込み、絶縁層22間に、導電層21を形成する。ここで、導電層21は、深いスリットSTから金属を埋め込むため、金属がピンチオフし、例えば、2つの深いスリットSTの間には、ボイドVが生じることがある。
次に、図9(c)に示すように、導電層21を、深いスリットSTの側壁上及び底面上から除去する。次いで、複数の深く短いスリットSSTを、積層体2内に、Z軸方向に沿って積層体2の上端から積層体2の下端まで形成する。深く短いスリットSSTは、ボイドVと接する。
次に、図9(d)に示すように、深いスリットST、深く短いスリットSST及びボイドV内を、第1〜第3絶縁体31〜33で埋め込む。
図10は、第3絶縁体33及び第4絶縁体34を例示する模式的斜視図である。
図10に示すように、複数の第3絶縁体33は、深く短いスリットSSTとともに、ボイドVを埋め込む。例えば、本変形例に従った製造方法によって形成された第3絶縁体33のそれぞれは、X−Y平面に沿ってフランジ状に広がったフランジ部位33aを有する。
フランジ部位33aのそれぞれは、深く短いスリットSST内の各第3絶縁体33からX−Y平面に沿ってフランジ状に広がる。X−Y平面において、深く短いスリットSST内の各第3絶縁体33からX軸方向に広がったフランジ部位33aのそれぞれは、例えば、互いに接する。なお、前述の図9(d)に示す断面は、図10に示すIXD−IXD線に沿う。
このように、深く短いスリットSSTは、導電層21を形成した後に形成することも可能である。さらに、深く短いスリットSSTのそれぞれの内部は、例えば、第3絶縁体33によって埋め込むことも可能である。
このような製造方法の変形例によれば、例えば、積層体2内に、ボイドVが生じたとしても、ボイドV内を、第3絶縁体33によって埋め込むことができる。
したがって、第1実施形態に係る半導体装置100aによれば、ボイドVが積層体2内に残置されてしまう事情を抑制でき、残置されたボイドVに起因した、例えば、積層体2の崩れを抑制することもできる。
(第1実施形態:第1変形例)
図11は、第1実施形態の第1変形例に係る半導体装置100aaを例示する模式断面図(X-Y断面)である。図11に示す断面は、例えば、図2(a)に示した断面に対応する。
図11に示すように、X−Y断面において、深く短いスリットSSTとオーバーラップする柱状部CLについては省略してもよい。柱状部CLの構造は、積層体2の構造と異なる。積層体2は、例えば、シリコン酸化物とシリコン窒化物とが、Z軸方向に沿って繰り返し積層された構造を持つ。これに対して、柱状部CLは、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物及び再結晶化されたシリコンが、Z軸方向に沿って連続した構造を持つ。このため、深く短いスリットSSTが柱状部CLとオーバーラップすると、深く短いスリットSSTを形成する工程において、積層体2のエッチングが困難になる可能性がある。
このような積層体2のエッチングの困難性は、例えば、深く短いスリットSSTを柱状部CLとオーバーラップさせないことで、解消することができる。半導体装置100aaでは、第3絶縁体33が、柱状部CLと接しない。
半導体装置100aaの積層体2には、第1絶縁体31と第2絶縁体32との間に、ロウR0〜R7が含まれている。ロウR0〜R7のそれぞれは、X軸方向に沿って複数の柱状部CLを含む。浅いスリットSHE及び深く短いスリットSST、即ち、第3、第4絶縁体33及び34のそれぞれは、ロウR3とロウR4との間に設けられている。ロウR3及びR4では、柱状部CLが、深く短いスリットSSTが形成された箇所から省略されている。例えば、図11に示された積層体2の一部のエリアにおいて、ロウR0〜R2、R5〜R7のそれぞれは、12個の柱状部CLを含む。これに対し、ロウR3及びR4のそれぞれが含む柱状部CLの数は、7個である。
このように、第3、第4絶縁体33及び34のそれぞれに隣接したロウR3及びR4において、ロウR3及びR4のそれぞれが含む柱状部CLの数を、浅いスリットSHE及び深く短いスリットSSTのそれぞれから離れたロウR0〜R2、R5〜R7のそれぞれが含む数よりも少なくする。例えば、第3、第4絶縁体33及び34と隣接するロウR4を第1ロウとし、ロウR4(第1ロウ)を間に挟み、第3、第4絶縁体33及び34と離れたロウR5を第2ロウと仮定する。このとき、ロウR4(第1ロウ)が含む柱状部CLの数は、ロウR5(第2ロウ)が含む柱状部CLの数よりも少なくてもよい。これにより、第3絶縁体33が、柱状部CLとオーバーラップしない半導体装置100aaを得ることができる。さらに、ロウR3及びR4は、それぞれが延びるX軸方向において、柱状部CL及び第3絶縁体33のそれぞれを含むようにしてもよい。
(第1実施形態:第2変形例)
図12(a)は、第1実施形態の第2変形例に係る半導体装置100abを例示する模式断面図(X-Y断面)である。図12(b)は、省略される柱状部CLを示す模式断面図(X-Y断面)である。図12(a)及び図12(b)のそれぞれに示す断面は、例えば、図2(a)に示した断面に対応する。
図12(a)に示すように、複数の第3絶縁体33のそれぞれのX−Y断面の形状は、楕円形であってもよい。
図12(b)に示すように、半導体装置100abでは、柱状部CLが積層体2内に、千鳥状に配置されている。柱状部CLを積層体2内に千鳥状に配置した場合、柱状部CLは、ロウR3及びR4のそれぞれからX軸方向に沿って一定の周期で省略される。例えば、半導体装置100abでは、柱状部CLを2つ省略し、3つ残す。これを、X軸方向に沿って繰り返す。ロウR3から省略される2つの柱状部CL、及び、ロウR4から省略される2つの柱状部CLのそれぞれを仮想的な線によって結ぶと、X−Y断面において、仮想的な平行四辺形PLGが得られる。深く短いスリットSSTのX−Y断面の形状は、例えば、この仮想的な平行四辺形PLGに対応した形状とされる。
X−Y断面の形状が平行四辺形の深く短いスリットSSTは加工しにくい。そこで、深く短いスリットSSTのX−Y断面の形状を、例えば、楕円形とする。これにより、X−Y断面の形状が平行四辺形PLGである場合に比較して、深く短いスリットSSTの加工性を向上させることができる。楕円形は、平行四辺形のようにコーナーを持たない。このため、楕円形は、コーナーを持つ平行四辺形PLGに比較して、その加工性が良好である。
また、楕円形が、例えば、仮想的な平行四辺形PLGを基にしてデザインされたものとすると、X−Y断面において、楕円形の長軸LAが、X軸方向から角度θ傾く(図12(a))。X軸方向は、例えば、第4絶縁体34が延びる方向と一致する。半導体装置100abでは、第3絶縁体33のX−Y断面の形状である楕円形の長軸LAが、第4絶縁体34が延びる方向から、ある角度θ傾く。なお、X−Y断面において、角度θは、柱状部CLのパターンによって、様々な値をとる。
このような半導体装置100abによれば、深く短いスリットSSTの加工性を向上できる、という利点を得ることができる。また、半導体装置100abに示すように、X−Y断面において、第3絶縁体33の楕円形の長軸LAは、第4絶縁体34が延びる方向から、ある角度θ傾いていてもよい。
(第1実施形態:第3変形例)
図13は、第1実施形態の第3変形例に係る半導体装置100acを例示する模式断面図(X-Y断面)である。図13に示す断面は、例えば、図2(a)に示した断面に対応する。
図13に示すように、第3絶縁体33のX−Y断面の形状は、矩形であってもよい。矩形は、例えば、短辺SSと長辺LSとを有する。長辺LSが延びる方向は、X軸方向、例えば、第4絶縁体34が延びる方向と実質的に一致していてもよい。長辺LSが延びる方向が第4絶縁体34が延びる方向と実質的に一致していると、例えば、積層体2が、Y軸方向に拡大することを抑制しつつ、深く短いスリットSSTと積層体2とが、X軸方向に沿って接する部位を大きくすることができる。このため、犠牲膜23を除去する工程においては、より多くのエッチング液を犠牲膜23に対して供給することができる。また、導電層21を形成する工程においては、より多くの金属前駆体を空間S内に対して供給することができる。したがって、導電層21にボイドVが発生することを、より強く抑制することができる。
このような半導体装置100abによれば、導電層21にボイドVが発生し難く、低抵抗な導電層21が得られる、という利点を得ることができる。
(第1実施形態:第4変形例)
図14は、第1実施形態の第4変形例に係る半導体装置100adを例示する模式断面図(X-Y断面)である。図14に示す断面は、例えば、図2(a)に示した断面に対応する。
図14に示すように、第3絶縁体33のX−Y断面の形状が楕円形である場合、その長軸LAは、X軸方向、例えば、第4絶縁体34が延びる方向と実質的に一致していてもよい。
このような半導体装置100adによれば、例えば、半導体装置100acから得られる利点に加えて、深く短いスリットSSTの加工性を向上できる、という利点を、さらに得ることができる。
(第1実施形態:第5変形例)
図15は、第1実施形態の第5変形例に係る半導体装置100aeを例示する模式断面図(X-Y断面)である。図15に示す断面は、例えば、図2(a)に示した断面に対応する。
図15に示すように、柱状部CLを省略しなくても、X−Y断面において、複数の第3絶縁体33のそれぞれが、柱状部CLと接しないようにすることもできる。例えば、ロウR3とロウR4とのピッチを“P0”とする。それ以外のピッチを“P1”とする。ピッチP0と、ピッチP1との関係を、例えば、
P0 > P1
とする。
このように、ロウR0〜R7のそれぞれが含む柱状部CLの数は、それぞれ、等しくすることもできる。例えば、第3、第4絶縁体33及び34と隣接するロウR4を第1ロウとし、ロウR4(第1ロウ)を間に挟み、第3、第4絶縁体33及び34と離れたロウR5を第2ロウと仮定する。このとき、ロウR4(第1ロウ)が含む柱状部CLの数は、ロウR5(第2ロウ)が含む柱状部CLの数と等しくてもよい。
さらに、例えば、ピッチP0をピッチP1よりも大きくし、ロウR3とロウR4との間に、第3、第4絶縁体33及び34を配置する。これにより、ロウR0〜R7のそれぞれが含む柱状部CLの数を等しくしたまま、第3絶縁体33が、柱状部CLと接しない半導体装置100aeを得ることができる。
なお、本明細書において、ピッチP0及びP1は、1つの柱状部CLの外縁に接するX軸方向の接線、及び、Y軸方向に隣接した他の柱状部CLの外縁に接する接線のそれぞれに直交したY軸方向の距離とする。これは、後述される他のピッチにおいても同様とする。
(第1実施形態:第6変形例)
図16(a)は、第1実施形態の第6変形例に係る半導体装置100afを例示する模式断面図(X-Y断面)である。図16(b)は、第1実施形態の第5変形例に係る半導体装置100aeを例示する模式断面図(X-Y断面)である。図16(a)及び図16(b)に示す断面は、それぞれ、例えば、図2(a)に示した断面に対応する。
図16(a)に示すように、半導体装置100afは、第1絶縁体31と第2絶縁体32との間に、第1、第2フィンガーF1及びF2を有する。第1、第2フィンガーF1及びF2のそれぞれには、例えば、Y軸方向に4つの柱状部CLが、千鳥状に並ぶ。半導体装置100afにおいて、第1フィンガーF1における柱状部CLのパターンと、第2フィンガーF2における柱状部CLのパターンとは、例えば、第3、第4絶縁体33及び34のそれぞれを境にして“線対称”の関係にある。即ち、第2フィンガーF2のパターンは、第1フィンガーF1のパターンに対して“ミラーパターン”である。
図16(b)に、上述した第5変形例に係る半導体装置100aeの模式的断面図を再掲する。半導体装置100aeでは、第1フィンガーF1のパターンは、第2フィンガーF2のパターンと、パターンの向きを含め、同一である。半導体装置100aeの第2フィンガーF2のパターンは、第1フィンガーF1のパターンの“リピートパターン”である。
図16(a)及び図16(b)のそれぞれに示されたキャラクター“A”は、第1、第2フィンガーF1及びF2のそれぞれのパターンの向きを、分かりやすく示したものである。
図16(a)中のキャラクター“A”に示すように、半導体装置100afの第2フィンガーF2のパターンは、第1フィンガーF1のパターンと反対向きである。これに対して、図16(b)中のキャラクター“A”に示すように、半導体装置100aeの第2フィンガーF2のパターンは、第1フィンガーF1のパターンと同じ向きである。
このように、第2フィンガーF2のパターンは、第1フィンガーF1のパターンに対してミラーパターンとすることが可能である。また、第2フィンガーF2のパターンは、第1フィンガーF1のパターンのリピートパターンとしてもよい。
図17(a)は、第1実施形態の第6変形例に係る半導体装置100afのパターン例を例示する模式断面図(X-Y断面)である。図17(a)に示す断面は、例えば、図2(a)に示した断面に対応する。
図17(a)に示すように、第2フィンガーF2のパターンを、第1フィンガーF1のパターンに対してミラーパターンとする場合、例えば、
(a1) 千鳥状に配置された奇数個の柱状部CLを含み、Y軸方向に延びたパターンMyoを発生させる(奇数の例は“9”)
(a2) パターンMyoを、X軸方向に沿って順次並べる
(a3) Y軸方向のセンターに位置する柱状部CL0をX軸方向に沿って消し、柱状部CLを含まず、X軸方向に延びたパターンMxcを得る
(a4) 浅いスリットSHE及び深く短いスリットSSTのそれぞれのパターンを、パターンMxcに対応するエリアに並べる
例えば、上記(a1)〜(a4)の手順により、第2フィンガーF2のパターンを、第1フィンガーF1のパターンに対してミラーパターンとすることができる。
このような半導体装置100afによれば、第3、第4絶縁体33及び34のX軸方向に沿った1つのサイドに、ロウR2及びR3が隣接する。さらに、第3、第4絶縁体33及び34のX軸方向に沿ったもう1つのサイドに、ロウR4及びR5が隣接する。ロウR2〜R5は、それぞれ、X軸方向に沿って複数の柱状部CLa〜CLdを含む。柱状部CLaと柱状部CLdとのY軸方向に沿ったピッチを“P2”とする。柱状部CLbと柱状部CLcとのY軸方向に沿ったピッチを“P3”とする。ピッチP2と、ピッチP3との関係は、
P2 > P3
である。
さらに、半導体装置100afによれば、ピッチP3は、実質的に、
P3 ≒ P2/2
となる。
半導体装置100afでは、例えば、Y軸方向にピッチP2で離れた2つの柱状部CLa及びCLdと、Y軸方向にピッチP3で離れた2つの柱状部CLb及びCLcとが、X軸方向に沿って交互に並ぶ。また、半導体装置afでは、第3、第4絶縁体33及び34のそれぞれが、柱状部CLaと柱状部CLdとの間、及び、柱状部CLbと柱状部CLcとの間に配置されている。ピッチP2は、ピッチP3よりも大きい。例えば、ピッチP3は、実質的にP2/2である。このように、X軸方向に沿ってピッチP2と、ピッチP2よりも小さい、例えば、P2/2であるピッチP3を交互に繰り返し、第2フィンガーF2のパターンを、第1フィンガーのパターンのミラーパターンとしてもよい。
図17(b)は、第1実施形態の第5変形例に係る半導体装置100aeのパターン例を例示する模式断面図(X-Y断面)である。図17(b)に示す断面は、例えば、図2(a)に示した断面に対応する。
図17(b)に示すように、第2フィンガーF2のパターンを、第1フィンガーF1のリピートパターンとする場合、例えば、
(b1) 千鳥状に配置された偶数個の柱状部CLを含み、Y軸方向に延びたパターンMyeを発生させる(偶数の例は“8”)
(b2) パターンMyeを、X軸方向に沿って順次並べる
(b3) Y軸方向のセンターに位置する柱状部CL間のエリアをY軸方向に沿って広げ、X軸方向に延び、柱状部CLを含まないパターンMxcを得る
(b4) 浅いスリットSHE及び深く短いスリットSSTのそれぞれのパターンを、パターンMxcに対応するエリアに並べる
例えば、上記(b1)〜(b4)の手順により、第2フィンガーF2のパターンを、第1フィンガーF1のリピートパターンとすることができる。
半導体装置100afと同様に、半導体装置100aeにおいても、ロウR2及びR3のそれぞれが、第3、第4絶縁体33及び34のX軸方向に沿った1つのサイドに隣接し、ロウR4及びR5のそれぞれが、第3、第4絶縁体33及び34のX軸方向に沿ったもう1つのサイドに隣接する。柱状部CLaと柱状部CLcとのY軸方向に沿ったピッチを“P4”とする。柱状部CLbと柱状部CLdとのY軸方向に沿ったピッチを“P5”とする。ピッチP4と、ピッチP5との関係は、実質的に、
P4 ≒ P5
となる。
半導体装置100aeでは、例えば、Y軸方向にピッチP4で離れた2つの柱状部CLa及びCLcと、Y軸方向にピッチP5で離れた2つの柱状部CLb及びCLdとが、X軸方向に沿って交互に並ぶ。また、半導体装置afでは、第3、第4絶縁体33及び34のそれぞれが、柱状部CLaと柱状部CLcとの間、及び、柱状部CLbと柱状部CLdとの間に配置されている。ピッチP4は、ピッチP5と実質的に等しい。このように、X軸方向に沿ってピッチP4と、ピッチP4と実質的に等しいピッチP5とを、Y軸方向にジグザグに繰り返し、第2フィンガーF2のパターンを、第1フィンガーF1のパターンのリピートパターンとしてもよい。
(第1実施形態:第7変形例)
図18(a)は、第2参考例(SECOND REFERENCE EXAMPLE)に係る半導体装置100rbの製造中の状態を例示する模式断面図(X-Y断面)である。図18(b)は、第1実施形態の第7変形例に係る半導体装置100agの製造中の状態を例示する模式断面図である。図18(a)及び図18(b)のそれぞれは、2つの深いスリットSTの間において、浅いスリットSHE及び深く短いスリットSSTがY軸方向に沿って複数配置された例を示している。このとき、深いスリットSTと、浅いスリットSHE及び深く短いスリットSSTとの間の領域に加え、複数の浅いスリットSHE及び深く短いスリットSSTで挟まれた領域がフィンガーとなる。
図18(a)に示すように、第2参考例に係る半導体装置100rbは、1つのブロック(BLOCK)内に、3つ以上のフィンガーF1〜F3を設けた例である。しかし、半導体装置100rbでは、1つのブロック内に、3つ以上のフィンガーF1〜F3を設けることは困難である。積層体2内のドレイン側選択ゲートSGDが形成される層において、線状の第4絶縁体34が2線、2つの深いスリットSTの間に存在する。線状の第4絶縁体34に挟まれた部分には、空間Sを形成する工程(犠牲膜23の除去工程)において、エッチング液(HPO)が浸入しない。このため、犠牲膜23が残り、ドレイン側選択ゲートSGDを形成できない。
図18(b)に示すように、第7変形例に係る半導体装置100agは、1つのブロック内に、3つ以上のフィンガーF1〜F3を有する。半導体装置100agは、深く短いスリットSSTを、2つの深いスリットSTの間に備えている。したがって、空間Sを形成する工程(犠牲膜23の除去工程)において、深く短いスリットSSTから、エッチング液(HPO)を、第4絶縁体34に挟まれた部分に浸入させることができる。したがって、半導体装置100agによれば、空間Sを、第4絶縁体34に挟まれた部分に形成することができる。
第1絶縁体31と第2絶縁体32との間に、深く短いスリットSST及び第3絶縁体33を設けた半導体装置100agによれば、1つのブロック内に、3つ以上のフィンガーF1〜F3を設けることもできる。
図19(a)は、第3参考例(THIRD REFERENCE EXAMPLE)に係る半導体装置100rcを示す模式斜視図である。図19(b)は、第1実施形態の第7変形例に係る半導体装置100agを例示する模式斜視図である。図19(c)は、積層体2を例示する模式平面図である。図19(a)及び図19(b)のそれぞれは、積層体2の、例えば、周囲に設けられた階段部分(STAIRCASE)2s(図19(c))を示している。例えば、階段部分2sに囲まれた領域がメモリセルアレイ2m(MEMORY CELL ARRAY)となる。また、ワード線WLとなる導電層21の層数は、便宜上、“18層”とする。また、図19(a)及び図19(b)のそれぞれには、テラス2tのフロアプラン(FLOOR PLAN)を示す。フロアプラン中の“1〜18”は、積層された導電層21の順を示している。
図19(a)に示すように、第3参考例に係る半導体装置100rcは、2つのフィンガーF1及びF2を有する。この場合、階段部分2sにおいては、X軸方向に沿って導電層21を2層ずつ階段状に加工した後、Y軸方向に沿って導電層21を1層ずつ階段状に加工して、階段部分のX軸方向の長さを縮小させる方式を採用できる。2つのフィンガーF1及びF2の場合、X軸方向のテラス2tの数は、ワード線WLとなる導電層21の層数の1/2に減少できる。例えば、図19(a)中のフロアプランに示すように、導電層21の層数が“18層”の場合、X軸方向のテラス2t数は“9”となる。テラス2tには、特に図示しないが、導電層21に電位を与える電気的配線が設けられる。
図19(b)に示すように、第7変形例に係る半導体装置100agは、フィンガーを3つ以上、例えば、フィンガーF1〜F3を有する。フィンガーF1〜F3を有する場合、階段部分においては、X軸方向に導電層21を3層ずつ階段状に加工した後、Y軸方向に導電層21を1層ずつ階段状に2回加工することができる。半導体装置100agによれば、X軸方向のテラス2tの数を、導電層21の層数の1/3まで、さらに減少できる。例えば、図19(b)中のフロアプランに示すように、導電層21の層数が“18層”の場合、X軸方向のテラス2tの数は“6”となる。
このように、半導体装置100agによれば、半導体装置100rcに比較して、例えば、階段部分のX軸方向に沿った長さを“ΔX”短くすることができる。従って、積層体2を、さらに縮小することが可能となる、という利点を、さらに得ることもできる。
また、図19(b)に示すように、深く短いスリットSSTは、階段部分2sに設けられてもよい。階段部分2sにおいても、深く短いスリットSST内には、第3絶縁体33が設けられる。ただし、メモリセルアレイ2mに設けられる浅いスリットSHEは階段部分2sまで延びては形成されないので、階段部分2sに、第3絶縁体33を設ける必要は、必ずしもない。しかし、例えば、3つ以上のフィンガーを、積層体2内に設ける場合には、階段部分2sにも、深く短いスリットSSTを設け、第3絶縁体33を設けた方がよい。これにより、階段部分2sにおいて、導電層21でのボイドVの発生を抑制でき、低抵抗な導電層21を得ることができる。
なお、図19(b)においては、第3絶縁体33は、階段部分2sにおいて、積層体2のテラス2t上面高さで止まっているように示されているが、第3絶縁体33は、Z軸方向に沿って積層体2においてドレイン側選択ゲートSGDが形成された上端に対応する高さから積層体2の下端まで階段部分2s内に設けられている。なお、階段部分2sにおいて、第4絶縁体34は、設ける必要はない。階段部分2sにおいて、X軸方向に隣接した第3絶縁体33と第3絶縁体33の間には、第4絶縁体34は、例えば、ない。
(第1実施形態:第8変形例)
図20は、第1実施形態の第8変形例に係る半導体装置100ahを例示する模式断面図(X-Y断面)である。図20に示す断面は、例えば、図2(a)に示した断面に対応する。
図20に示すように、1つのフィンガーについて、Y軸方向に千鳥状に配置された柱状部CLの最大数を、例えば、“4“を超える数とすることも可能である。半導体装置100ahでは、1つのフィンガーについて、Y軸方向の千鳥状に配置された柱状部CLの最大数が“6”とされている。1つのブロックBLOCK当たり、浅いスリットSHEの数は、“2”であり、Y軸方向に千鳥状に配置された柱状部CLの最大数は“18”である。図20中の“1〜18”は、Y軸方向に千鳥状に配置された柱状部CLの順を示している。
半導体装置100ahに示すように、1つのフィンガー当たり、Y軸方向に千鳥状に配置された柱状部CLの最大数を“4”を超える数としてもよい。
図21(a)は、第1実施形態の第7変形例に係る半導体装置100agを例示する模式断面図(X-Y断面)である。図21(b)は、第1実施形態の第8変形例に係る半導体装置100ahを例示する模式断面図(X-Y断面)である。図21(a)及び図21(b)に示す断面は、例えば、図2(a)に示した断面に対応する。
図21(a)に示すように、半導体装置100agでは、1つのフィンガーについて、Y軸方向の千鳥状に配置された柱状部CLの最大数は“4”である。1つのブロックBLOCK当たり、浅いスリットSHEの数は“2”であり、Y軸方向に千鳥状に配置された柱状部CLの最大数は“12”である。半導体装置100agでは、Y軸方向の柱状部24個当たり、深いスリットSTの数は“3”、浅いスリットSHEの数は“4”である。
これに対して、半導体装置100ahでは、図21(b)に示すように、Y軸方向の柱状部24個当たり、深いスリットSTの数は“2”、浅いスリットSHEの数は“3”に減らすことができる。即ち、Y軸方向の柱状部CLの単位個数当たりの、浅いスリットSHEの割合が減る。したがって、半導体装置100ahでは、半導体装置100agに比較して、例えば、柱状部CL24個相当の積層体2のY軸方向の長さを“ΔY”短くすることができる。従って、半導体装置100ahによれば、積層体2を、さらに縮小することが可能となる、という利点を得ることができる。
なお、第8変形例は、第7変形例を否定する例ではない。第7変形例を選択するか、第8変形例を選択するかは、任意である。
(第1実施形態:第9変形例)
図22は、第1実施形態の第9変形例に係る半導体装置100aiを例示する模式断面図(X-Y断面)である。図22に示す断面は、例えば、図2(a)に示した断面に対応する。
図22に示すように、第9変形例に係る半導体装置100aiでは、X−Y断面において、複数の第3絶縁体33が千鳥状に配置され、第3絶縁体33のそれぞれが、例えば、Y軸方向から傾いて配置されている。また、1つの第3絶縁体33から、この1つの第3絶縁体33に対してX軸方向に隣接する別の第3絶縁体33までをX軸サイクル(X-AXIS CYCLE)とする。さらに、上記1つの第3絶縁体33から、この1つの第3絶縁体33に対してY軸方向に隣接するさらに別の第3絶縁体33までをY軸サイクル(Y-AXIS CYCLE)とする。X軸サイクルの1つ及びY軸サイクルの1つで区切られたパターンを、単位パターンUPとする。半導体装置100aiでは、単位パターンUPが、X軸方向及びY軸方向のそれぞれに繰り返し出現する。
図23は、第1実施形態の第9変形例に係る半導体装置100aiの省略された柱状部CLを例示する模式断面図(X-Y断面)である。
図23では、省略された柱状部CLを“黒丸”で示す。積層体2は、Y軸方向に沿って複数の柱状部CLを含む複数のカラムを含む。半導体装置100aiの単位パターンUPは、1つのX軸サイクル当たり、10本のカラムC0〜C9を含む。カラムC0〜C9のそれぞれは、省略された柱状部CLを含む。半導体装置100aiの単位パターンUPでは、カラムC0〜C9のそれぞれにおいて、省略された柱状部CLの数は等しい。例えば、省略された柱状部CLの数は、カラムC0〜C9のそれぞれにおいて“2”である。これにより、カラムC0〜C9のそれぞれが含む複数の柱状部CLの数は、それぞれ、等しくなる。
このように、単位パターンUP中のカラムC0〜C9のそれぞれにおいて、省略された柱状部CLの数を等しくするためには、カラムC0〜C9のそれぞれが、柱状部CLと、第3絶縁体33と、を含めばよい。そして、第3絶縁体33によって省略される柱状部CLを、カラムC0〜C9のそれぞれに設定すればよい。これにより、省略される柱状部CLの数は、カラムC0〜C9のそれぞれで等しくすることができる。
このような単位パターンUPを、X軸方向及びY軸方向のそれぞれに繰り返す。これにより、ビット線BLに接続可能な柱状部CLの数は、カラムC0〜C9のそれぞれにおいて、全て等しくすることが可能となる。半導体装置100aiでは、カラムC0〜C9の1つについて、1つのブロック中におけるビット線BLに接続可能な柱状部CLの数は“8”である。
図24は、第1実施形態の第9変形例に係る半導体装置100aiのビット線BLの接続例を例示する模式断面図(X-Y断面)である。
図24に示すように、半導体装置100aiでは、1つの柱状部CLの上部に、2本のビット線BLo及びBLeが配置されている。単位パターンUP内において、ビット線BLe及びBLoのそれぞれに接続される柱状部CLの数は、等しくされる。半導体装置100aiでは、単位パターンUP内において、カラムC0〜C9のそれぞれにおけるビット線BLe及びBLoに接続される柱状部CLの数は“4”とされている。なお、図24においては、図の煩雑化を防ぐため、ビット線BLe及びBLoについては、カラムC0及びC1のみに示している。
また、カラムC0〜C9のそれぞれについて、例えば、1つのフィンガーF内の柱状部CLの数が、奇数の場合と、偶数の場合とがある。偶数の場合は、ビット線BLe及びBLoで接続する柱状部CLの数を1/2ずつに分ければよい。奇数の場合、例えば、ビット線BLe及びBLoで、コンタクトCbのパターンを、交互に変えるとよい。例えば、1つの柱状部CLにビット線BLeを接続したその次は、1つの柱状部CLにビット線BLoを接続する等である。
半導体装置100aiによれば、単位パターンUPにおいて、カラムC0〜C9のそれぞれの省略された柱状部CLの数を等しくすることができる。即ち、カラムC0〜C9のそれぞれにおいて、複数のビット線BLのそれぞれに接続される柱状部CLの数を、ほぼ均等にすることができる。これにより、複数のビット線BLの容量を、ほぼ均等にでき、動作の高速化を図ることができる。また、複数のビット線BLの容量がほぼ均等になることで、例えば、センスアンプによるデータ判別の精度も向上させることができる。この利点は、記憶データの多値化に有用である。
図25は、第1実施形態の第9変形例の別の例に係る半導体装置100aiの省略された柱状部CLを例示する模式断面図(X-Y断面)である。
図25に示すように、別の例に係る半導体装置100aiは、深いスリットST、第1絶縁体31及び第2絶縁体32を、さらに例示したものである。第9変形例により説明した関係は、深いスリットST、第1絶縁体31及び第2絶縁体32があっても、例えば、変わらない。即ち、深いスリットST、第1絶縁体31及び第2絶縁体32の配置された位置には、深く短いスリットSST及び第3絶縁体33は形成されず、ここで柱状部CLを省略する必要がない。このため、Y軸方向と平行に第3絶縁体33から別の第3絶縁体33までの間に、深いスリットST、第1絶縁体31及び第2絶縁体32のそれぞれが存在していても、カラムC0〜C9のそれぞれが含む柱状部CLの数の関係がこれによって影響を受けることはなく、カラムC0〜C9のそれぞれにおいて、省略された柱状部CLの数を等しくすることができる。さらに、カラムC0〜C9の1つについて、ビット線BLに接続可能な柱状部CLの数を等しくすることができる。
また、半導体装置100aiでは、1つのフィンガー当たり、Y軸方向に千鳥状に配置された柱状部CLの最大数を“4”としたが、最大数は“4”を越えていてもよい。最大数は“4”を越えた場合でも、単位パターンUPにおいて、複数のカラムのそれぞれにおいて、省略された柱状部CLの数を等しくし、カラム1本当たり、ビット線BLに接続可能な柱状部CLの数を等しくする。これにより、1つのフィンガー当たり、Y軸方向に千鳥状に配置された柱状部CLの最大数がいかなる数であっても、複数のビット線BLのそれぞれに接続される柱状部CLの数を、ほぼ均等にすることができる。
(第1実施形態:第10変形例)
図26は、第1実施形態の第10変形例に係る半導体装置100ajを例示する模式断面図(Y-Z断面)である。図26に示す断面は、例えば、図8(b)に示した断面に対応する。
図26に示すように、深いスリットST内には、絶縁体のみが設けられてもよい。半導体装置100ajでは、例えば、深いスリットST内に第1、第2絶縁体31及び32が設けられている。この場合、半導体基板上に、例えば、第1半導体領域10と、第1半導体領域10上に設けられた絶縁層11と、絶縁層11上に設けられた導電層12と、導電層12上に設けられた絶縁層13と、絶縁層13上に設けられた第2半導体領域14と、絶縁層13内に設けられ、導電層12と第2半導体領域14とを電気的に接続する複数の配線部材15と、を含んでいてもよい。積層体2は、第2半導体領域14上に設けられている。第2半導体領域14には、例えば、導電層12から配線部材15を介して電位が与えられる。
半導体装置100ajのように、深いスリットST内には、絶縁体のみを設けることも可能である。
(第1実施形態:第11変形例)
図27は、第1実施形態の第11変形例に係る半導体装置100akを例示する模式断面図(Y-Z断面)である。図27に示す断面は、例えば、図8(b)に示した断面に対応する。
図27に示すように、深いスリットST内には、絶縁体及び導電体の双方が設けられてもよい。半導体装置100akでは、例えば、深いスリットST内に第1絶縁体31及び第1導電体36、又は第2絶縁体32及び第2導電体37が設けられている。積層体2は、半導体基板1上に設けられている。第1、第2導電体36及び37は、それぞれ、第1、第2絶縁体31及び32によって積層体2から絶縁されている。第1、第2導電体36及び37のそれぞれは、半導体基板1に電気的に接続される。半導体基板1には、例えば、第1、第2導電体36及び37を介して電位が与えられる。
半導体装置100akのように、深いスリットST内には、絶縁体及び導電体の双方を設けることも可能である。
また、第3絶縁体33の最小幅dminは、第1絶縁体31のY軸方向に沿った幅dy31、又は第2絶縁体32のY軸方向に沿った幅dy32の2倍以下としてもよい。最小幅dminが、幅dy31又は幅dy32の2倍以下であると、例えば、深いスリットSTに、第1、第2絶縁体31及び32を形成した際に、深く短いスリットSSTも、絶縁物にて埋め込むことができる。したがって、第1〜第3絶縁体31〜33のそれぞれを同一工程にて形成できる。このため、例えば、製造工程数の削減すること、あるいは製造工程数の増加を抑制することが可能となる。
(第2実施形態)
図28(a)及び図28(b)は、第2実施形態に係る半導体装置100bを例示する模式断面図(X-Y断面)である。図28(a)に示す断面は、図1中のIIA−IIA線に沿う断面に相当し、図28(b)に示す断面は、図1中のIIB−IIB線に沿う断面に相当する。図29(a)は、図28(a)及び図28(b)中のXXIXA−XXIXA線に沿う模式断面図(Y-ZX断面)である。図29(b)は、図28(a)及び図28(b)中のXXIXB−XXIXB線に沿う模式断面図(Y-Z断面)である。図29(c)は、図28(a)及び図28(b)中のXXIXC−XXIXC線に沿う模式断面図(X-Z断面)である。
図28(a)〜図29(c)に示すように、半導体装置100bが、第1実施形態に係る半導体装置100aと異なるところは、第1ビット線BL1とX軸方向において第1ビット線BL1と離れた第2ビット線BL2との間に配置されたシャント線40を含むことである。第1ビット線BL1は、Y軸方向に沿って延び、Z軸方向において積層体2と離れている。第2ビット線BL2は、Y軸方向に沿って延び、Z軸方向において積層体2と離れ、X軸方向に第1ビット線BL1と離れている。シャント線40は、Y軸方向に沿って延び、Z軸方向において積層体2と離れ、第1、第2導電体36及び37のそれぞれと、例えば、配線部材41を介して電気的に接続されている。
さらに、半導体装置100bは、第1〜第4柱状部CL1〜CL4を含む。第1〜第4柱状部CL1〜CL4のそれぞれは、Z軸方向に沿って積層体2の上端から積層体2の下端まで設けられている。第1柱状部CL1は、第1絶縁体31と第4絶縁体34との間の積層体2内に設けられ、第2柱状部CL2は、第2絶縁体32と第4絶縁体34との間の積層体2内に設けられている。第1、第2柱状部CL1及びCL2のそれぞれは、第1ビット線BL1と電気的に接続されている。第3柱状部CL3は、第1絶縁体31と第4絶縁体34との間の積層体2内に設けられ、第4柱状部CL4は、第2絶縁体32と第4絶縁体34との間の積層体2内に設けられている。第3、第4柱状部CL3及びCL4のそれぞれは、第2ビット線BL2と電気的に接続されている。
そして、第3絶縁体33は、Z軸方向に沿って積層体2の上端から積層体2の下端まで、第4絶縁体34と接しつつ積層体2内に設けられ、Z軸方向においてシャント線40とオーバーラップしている。
このように、第3絶縁体33は、例えば、第1、第2導電体36及び37のそれぞれと電気的に接続されたシャント線40とX軸方向に関して重なる位置に設けることも可能である。
また、シャント線40には、ビット線BLと、積層体2との間に設けられた導電層が利用されることがある。この場合、シャント線40には、ビット線BLと同じ導電層を利用した配線層42を、さらに、接続部材43を介して接続するようにしてもよい。
第2実施形態は、第1実施形態、並びに、第1実施形態で説明された第1〜第9、及び第11変形例のそれぞれと、組み合わせることが可能である。
(第3実施形態)
図30(a)及び図30(b)は、第3実施形態に係る半導体装置100cを例示する模式断面図(X-Y断面)である。図30(a)は、図1中のIIA−IIA線に沿う断面に相当し、図30(b)は、図1中のIIB−IIB線に沿う断面に相当する。
図30(a)及び図30(b)に示すように、半導体装置100cは、浅いスリットSHEがミシン目状で形成されている。ミシン目状の浅いスリットSHEは、X軸方向に沿って浅いスリットSHEa及びSHEbを交互に含む。スリットSHEa及びSHEb内には、それぞれ、第4絶縁体34が設けられている。
図30(a)及び図30(b)には、第1〜第4絶縁体31〜34に生じたシーム31s〜34sが例示される。第1〜第4絶縁体31〜34のそれぞれを、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて形成すると、シーム31s〜34sが生じる。半導体装置100cでは、第3絶縁体33が、第4絶縁体34のシーム34sに接しない。
図31(a)及び図31(b)は、第4参考例(FOURTH REFERENCE EXAMPL)を示す模式断面図(X-Y断面)である。
図31(a)に示すように、浅いスリットSHEを積層体2に形成し、浅いスリットSHEを第4絶縁体34によって埋め込むと、例えば、X軸方向に沿ってシーム34sが生じる。
次に、図31(b)に示すように、深く短いスリットSSTを積層体2に、シーム34sを生じた第4絶縁体34を貫通して形成する。さらに、積層体2内に設けられた犠牲膜23(例えば、図6(b))を、深く短いスリットSSTを介して積層体2から除去する。このような工程を経ると、深く短いスリットSSTとシーム34sとが接するため、シーム34sが、例えば、Y軸方向に広がり、第4絶縁体34にボイド34vが生じる可能性がある。
ボイド34vを生じた状態で、積層体2内の空間S(例えば、図7(a))に、深く短いスリットSSTを介して導電層21を形成すると、ボイド34v内に導電層21が形成される可能性がある。もし、ボイド34v内に導電層21が形成されてしまうと、第4絶縁体34の絶縁耐圧が低下してしまう。
図32(a)は、第3実施形態に係る半導体装置100cにおいて、浅いスリットSHEa並びにSHEb、及び、第4絶縁体34を形成した状態を例示する模式断面図(X-Y断面)、図32(b)は、深く短いスリットSSTを形成した状態を示す模式断面図(X-Y断面)である。
第3実施形態では、図32(a)に示すように、積層体2に、ミシン目状の浅いスリットSHEa及びSHEbを形成する。次いで、浅いスリットSHEa及びSHEbを、絶縁物によって埋め込み、浅いスリットSHEa及びSHEbに、それぞれ、第4絶縁体34を形成する。第4絶縁体34には、それぞれ、X軸方向に沿ってシーム34sが生じる。浅いスリットSHEaと、浅いスリットSHEbとは、X軸方向に沿って離れている。このため、シーム34sどうしが接することはない。
さらに、図32(b)に示すように、深く短いスリットSSTを、第4絶縁体34の間に対応した積層体2の部分に形成する。この際、深く短いスリットSSTは、シーム34sに接しないように、積層体2に形成する。これにより、深く短いスリットSSTとシーム34sとが接する事情を抑制できる。したがって、シーム34sが、例えば、Y軸方向に広がり、第4絶縁体34にボイド34vが生じる可能性を低減できる。
(第3実施形態:製造方法)
第3実施形態に係る製造方法の1つの例を、例示する。
図33(a)〜図35(b)は、第3実施形態に係る半導体装置の製造方法を例示する工程順模式断面図(X-Z断面)である。図33(a)〜図35(b)のそれぞれは、図30(a)及び図30(b)中のXXXIII-XXXIII線に沿う模式断面図である。
図33(a)に示すように、積層体2を、半導体基板1上に形成する。積層体2は、半導体基板1上に、絶縁層22及び犠牲膜23を、Z軸方向に沿って交互に積層することで形成される。次いで、メモリホールMHを、積層体2内に、Z軸方向に沿って積層体2の上端から積層体2の下端まで形成する。メモリホールMHは、半導体基板1の内部に達する。次いで、柱状部CLを、メモリホールMH内に形成する。なお、以下に参照する図33(b)〜図35(b)においては、柱状部CLの図示を省略する。
次に、図33(b)に示すように、ミシン目状の浅いスリットSHEa及びSHEbを、積層体2内に、Z軸方向に沿って積層体2の上端から積層体2の途中まで形成する。浅いスリットSHEa及びSHEbのそれぞれの下端は、積層体2内において、例えば、絶縁層22の途中に位置される。
次に、図34(a)に示すように、浅いスリットSHEa及びSHEbのそれぞれの内部に、第4絶縁体34を形成する。次いで、深いスリットST(図示せず)及び深く短いスリットSSTを、積層体2内に、Z軸方向に沿って積層体2の上端から積層体2の下端まで形成する。深いスリットST(図示せず)及び深く短いスリットSSTのそれぞれは、半導体基板1の内部に達する。深く短いスリットSSTを形成する際、そのX軸方向の2つの端部SSTxは、第4絶縁体34のX軸方向の端部34xとシーム34sとの間に位置するように形成される。これにより、深く短いスリットSSTは、第4絶縁体34とは接しつつ、第4絶縁体34のシーム34sに接することが抑制される。
次に、図34(b)に示すように、犠牲膜23を、深いスリットST(図示せず)及び深く短いスリットSSTを介して除去する。これにより、絶縁層22間には、空間Sが形成される。絶縁層22は、例えば、シリコン酸化物を含み、犠牲膜23は、例えば、シリコン窒化物を含む。犠牲膜23の除去には、例えば、リン酸を含み、加熱されたエッチング液を用いたウェットエッチングが用いられる。
次に、図35(a)に示すように、空間S内を、深いスリットST(図示せず)及び深く短いスリットSSTを介して金属(導電物)で埋め込み、絶縁層22間に、導電層21を形成する。導電層21が含む金属は、例えば、タングステンであり、導電層21の形成には、フッ化タングステンを金属前駆体に用いた、CVD法が用いられる。導電層21の形成に先立ち、空間S内に、ブロック絶縁膜(図示せず)及びバリア膜(図示せず)の形成を行ってもよい。次いで、RIE法を用いて、導電層21を、深いスリットST及び深く短いスリットSSTの側壁上及び底面上のそれぞれから除去する。
次に、図35(b)に示すように、深いスリットST(図示せず)及び深く短いスリットSST内を、第1〜第3絶縁体31〜33で埋め込む。第1〜第3絶縁体31〜33は、例えば、シリコン酸化物である。
この後、特に図示しないが、周知の方法に従って、ビット線BL等を形成することで、第3実施形態に係る半導体装置100cを製造することができる。
このように、半導体装置100cでは、第4絶縁体34の複数の部分のそれぞれは、X軸方向に沿ったシーム34sを有する。さらに、第3絶縁体33は、シーム34sと接しない。
このような半導体装置100cによれば、第4絶縁体34内に、予期せぬ金属層が形成され難くなり、ブロックBLOCKを、フィンガーFに分割する絶縁体の絶縁耐圧の低下を抑制できる、という利点を得ることができる。
第3実施形態は、第1実施形態、第1実施形態で説明された第1〜第11変形例、及び第2実施形態のそれぞれと、組み合わせることが可能である。
(メモリセルの例)
図36は、3次元構造のメモリセルを例示する模式断面図である。図36においては、3次元構造のメモリセルの1つの例を簡略化して示す。
第1〜第3実施形態に係る半導体装置100a〜100cのそれぞれは、3次元構造のメモリセルを有した不揮発性メモリである。
図36に示すように、積層体2は、複数の導電層21及び複数の絶縁層22を含む。導電層21及び絶縁層22は、Z軸方向に交互に積層されている。導電層21は、ワード線WL、ソース側選択ゲートSGS、及び、ドレイン側選択ゲートSGDを構成する。図36にはワード線WLのみを示す。導電層21は、導電体として、例えば、タングステンを含む。絶縁層22は、例えば、シリコン酸化物を含み、導電層21どうしを電気的に絶縁する。
積層体2内には、メモリホールMHが設けられている。メモリホールMHは、Z軸方向に延びる。X−Y断面におけるメモリホールMHの形状は、特に図示しないが円又は楕円である。柱状部CLは、メモリホールMH内に設けられている。柱状部CLは、半導体ボディ210、メモリ膜220及びコア層230を含む。
また、導電層21と絶縁層22との間、及び、導電層21とメモリ膜220との間には、ブロック絶縁膜21a及びバリア膜21bが設けられている。ブロック絶縁膜21aは、例えば、シリコン酸化物膜、又は、金属酸化物膜である。バリア膜21bは、例えば、導電層21がタングステンである場合、例えば、窒化チタンとチタンとの積層構造膜が選ばれる。ブロック絶縁膜21aは、メモリ膜220から導電層21への電荷のバックトンネリングを抑制する。バリア膜21bは、導電層21とシリコン酸化物膜等との密着性を向上させる。
積層体2内に、ブロック絶縁膜21a及びバリア膜21bが存在すると、空間Sが狭まり、導電層21のピンチオフが発生しやすくなる。このため、第1〜第3実施形態は、半導体装置100a〜100cのそれぞれが、例えば、積層体2内に、ブロック絶縁膜21a及びバリア膜21bを有している場合に、特に、有利である。
半導体ボディ210は、メモリホールMH内に設けられている。半導体ボディ210の形状は、例えば、底を有した筒状である。半導体ボディ210は、例えば、シリコンを含む。シリコンは、例えば、アモルファスシリコンを結晶化させたポリシリコンである。シリコンの導電形は、例えば、P形である。半導体ボディ210は、半導体基板1(図27)とビット線BL(図1)との間、又は、第2半導体領域14(図26)とビット線BLとの間に電気的に接続されている。
メモリ膜220は、メモリホールMHの内壁と半導体ボディ210との間に設けられている。メモリ膜220の形状は、例えば、筒状である。複数のメモリセルMCは、半導体ボディ210と、ワード線となる導電層21のそれぞれとの間に配置されており、Z軸方向に積層されている。メモリ膜220は、カバー絶縁膜221、電荷蓄積可能膜222及びトンネル絶縁膜223を含む。
カバー絶縁膜221は、導電層21及び絶縁層22と電荷蓄積可能膜222との間に設けられている。カバー絶縁膜221は、例えば、シリコン酸化物を含む。カバー絶縁膜221は、犠牲膜23(図6)を導電層21に置換するとき、電荷蓄積可能膜222がエッチングされないように保護する。
電荷蓄積可能膜222は、カバー絶縁膜221とトンネル絶縁膜223との間に設けられている。電荷蓄積可能膜222は、例えば、シリコン窒化物を含み、膜中に電荷をトラップするトラップサイトを有する。電荷蓄積可能膜222のうち、ワード線となる導電層21と半導体ボディ210との間に挟まれた部分は、電荷蓄積部として機能する。メモリセルMCのしきい値電圧は、電荷蓄積部中の電荷の有無、又は、電荷蓄積部中にトラップされた電荷の量によって変化する。これにより、メモリセルMCは、情報を保持する。
トンネル絶縁膜223は、半導体ボディ210と電荷蓄積可能膜222との間に設けられている。トンネル絶縁膜223は、例えば、シリコン酸化物、又は、シリコン酸化物とシリコン窒化物とを含む。トンネル絶縁膜223は、半導体ボディ210と電荷蓄積可能膜222との間の電位障壁である。トンネル絶縁膜223は、半導体ボディ210から電荷蓄積部へ電子を注入するとき(書き込み動作)、及び、半導体ボディ210から電荷蓄積部へ正孔を注入するとき(消去動作)、それぞれ、電子又は正孔がトンネリングする。
コア層230は、筒状の半導体ボディ210の内部を埋め込む。コア層230の形状は、例えば、柱状である。コア層230は、例えば、シリコン酸化物を含み、絶縁性である。
第1〜第3実施形態に係る半導体装置100a〜100cは、例えば、図36に示したようなメモリセルMCを、柱状部CL内に、複数有している。
以上、実施形態によれば、積層体中の導電層の抵抗値上昇等を抑制することが可能な半導体装置を提供できる。
本発明の実施形態について、具体例といくつかの変形例とを参照しつつ説明した。しかし、本発明の実施形態は、これらの具体例及び変形例に限定されるものではない。
さらに、半導体基板1、積層体2及び柱状部CLなどの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
各例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に含まれる。
本発明の実施形態として上述した半導体装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての半導体装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても、本発明の範囲に属するものと了解される。
上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…半導体基板、10…第1半導体領域、11…絶縁層、12…導電層、13…絶縁層、14…第2半導体領域、15…配線部材、2…積層体、2g…絶縁膜、2m…メモリセルアレイ、2s…階段部分、2t…テラス、21…導電層、21a…ブロック絶縁膜、21b…バリア膜、22…絶縁層、22a…カバー絶縁膜、23…犠牲膜、31〜34…第1〜第4絶縁体、31s〜34s…シーム、33a…フランジ部位、34v…ボイド、34x…端部、36、37…第1、第2導電体、40…シャント線、41、43…配線部材、42…配線層、100a〜100c…第1〜第3実施形態に係る半導体装置、100aa〜100ak…第1実施形態の第1〜第11変形例に係る半導体装置、100ra〜100rc…第1〜第3参考例に係る半導体装置、210…半導体ボディ、220…メモリ膜、221…カバー絶縁膜、222…電荷蓄積可能膜、223…トンネル絶縁膜、230…コア層、WL…ワード線、BL、BL1、BL2…ビット線、Cb…コンタクト、SGS…ソース側選択ゲート、STS…ソース側選択トランジスタ、SGD…ドレイン側選択ゲート、STD…ドレイン側選択トランジスタ、MC…メモリセル、ST…深いスリット、SHE…浅いスリット、SHEa、SHEb…浅いスリット(ミシン目状)、SST…深く短いスリット、SSTx…端部、MH…メモリホール、CL、CL1、CL2、CLa〜CLd…柱状部、CL0…センターの柱状部、S…空間、V…ボイド、P0〜P5…ピッチ、F、F1〜F3…フィンガー、PLG…仮想的な平行四辺形、LA…長軸、R0〜R7…ロウ、C0〜C9…カラム、UP…単位パターン、dy31、dy32…幅、dmin…最小幅

Claims (5)

  1. 第1方向に沿って交互に積層された導電層及び絶縁層を含む積層体と、
    前記第1方向に沿って前記積層体の上端から前記積層体の下端まで前記積層体内に設けられ、前記第1方向と交差する第2方向に沿って延びた第1絶縁体と、
    前記第1方向に沿って前記積層体の上端から前記積層体の下端まで前記積層体内に設けられ、前記第1方向及び前記第2方向のそれぞれと交差する第3方向に関して前記第1絶縁体とは異なる位置で前記第2方向に延びた第2絶縁体と、
    前記第1方向に沿って前記積層体の上端から前記積層体の下端まで前記第1絶縁体と前記第2絶縁体との間の前記積層体内に設けられた第3絶縁体と、
    前記第1方向に沿って前記積層体の上端から前記積層体の途中まで前記第1絶縁体と前記第2絶縁体との間の前記積層体内に設けられ、それぞれが前記第2方向に沿って延びつつ前記第3絶縁体と接し互いに前記第3絶縁体を挟んで前記第2方向に離隔した複数の部分を有する第4絶縁体と、
    前記第1方向に沿って前記積層体の上端から前記積層体の下端まで前記第1絶縁体と前記第4絶縁体との間の前記積層体内に設けられた、半導体層を含む第1柱状部と、
    前記第1方向に沿って前記積層体の上端から前記積層体の下端まで前記第2絶縁体と前記第4絶縁体との間の前記積層体内に設けられた、半導体層を含む第2柱状部と、
    を、備えた半導体装置。
  2. 前記第1絶縁体と前記第2絶縁体との間の前記積層体がブロックを構成し、前記ブロックを構成する前記積層体が前記第3方向に沿って複数配置され、
    前記第3絶縁体は、前記第2方向及び前記第3方向のそれぞれに沿って、前記積層体内に複数設けられ、
    前記複数の第3絶縁体は、前記第2方向及び前記第3方向のそれぞれに沿った面内で千鳥状に配置されている、請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記第4絶縁体の前記複数の部分のそれぞれは、前記第2方向に沿ったシームを有し、前記第3絶縁体は、前記シームと接しない、請求項1記載の半導体装置。
  4. 第1方向に沿って交互に積層された導電層及び絶縁層を含む積層体と、
    前記第1方向に沿って前記積層体の上端から前記積層体の下端まで前記積層体内に設けられ、前記第1方向と交差する第2方向に沿って延びた第1絶縁体と、
    前記第1方向に沿って前記積層体の上端から前記積層体の下端まで前記積層体内に設けられ、前記第1方向及び前記第2方向のそれぞれと交差する第3方向に関して前記第1絶縁体とは異なる位置で前記第2方向に延びた第2絶縁体と、
    前記第1方向に沿って前記積層体の上端から前記積層体の下端まで前記第1絶縁体と前記第2絶縁体との間の前記積層体内に設けられた第3絶縁体と、
    前記第1方向に沿って前記積層体の上端から前記積層体の途中まで前記第1絶縁体と前記第2絶縁体との間の前記積層体内に設けられ、それぞれが前記第2方向に沿って延びつつ前記第3絶縁体を挟んで互いに前記第2方向に離隔した第1の部分及び第2の部分を有する第4絶縁体と、
    前記第1方向に沿って前記積層体の上端から前記積層体の下端まで前記第1絶縁体と前記第1の部分との間の前記積層体内に設けられた、半導体層を含む第1柱状部と、
    前記第1方向に沿って前記積層体の上端から前記積層体の下端まで前記第2絶縁体と前記第1の部分との間の前記積層体内に設けられた、半導体層を含む第2柱状部と、
    前記第1方向に沿って前記積層体の上端から前記積層体の下端まで前記第1絶縁体と前記第2の部分との間の前記積層体内に設けられた、半導体層を含む第3柱状部と、
    前記第1方向に沿って前記積層体の上端から前記積層体の下端まで前記第2絶縁体と前記第2の部分との間の前記積層体内に設けられた、半導体層を含む第4柱状部と、
    前記第3方向に沿って延び、前記第1柱状部及び前記第2柱状部のそれぞれと電気的に接続された第1ビット線と、
    前記第3方向に沿って延び、前記第3柱状部及び前記第4柱状部のそれぞれと電気的に接続された第2ビット線と、
    前記第3方向に沿って延び、前記第1ビット線と前記第2ビット線との間に配置され、前記第3絶縁体の上方を通過するシャント線と、
    を、備えた半導体装置。
  5. 第1方向に沿って交互に積層された導電層及び絶縁層を含む積層体と、
    前記第1方向に沿って前記積層体の上端から前記積層体の下端まで前記積層体内に設けられ、前記第1方向と交差する第2方向に沿って延びた第1絶縁体と、
    前記第1方向に沿って前記積層体の上端から前記積層体の下端まで前記積層体内に設けられ、前記第1方向及び前記第2方向のそれぞれと交差する第3方向に関して前記第1絶縁体とは異なる位置で前記第2方向に延びた第2絶縁体と、
    前記第1方向に沿って前記積層体の上端から前記積層体の下端まで前記第1絶縁体と前記第2絶縁体との間の前記積層体内に設けられた第3絶縁体と、
    前記第1方向に沿って前記積層体の上端から前記積層体の途中まで前記第1絶縁体と前記第2絶縁体との間の前記積層体内に設けられ、前記第3方向に関して前記第3絶縁体と重なる位置で前記第2方向に沿って延びた第4絶縁体と、
    前記第1方向に沿って前記積層体の上端から前記積層体の下端まで前記第1絶縁体と前記第4絶縁体との間の前記積層体内に設けられた、半導体層を含む第1柱状部と、
    前記第1方向に沿って前記積層体の上端から前記積層体の下端まで前記第2絶縁体と前記第4絶縁体との間の前記積層体内に設けられた、半導体層を含む第2柱状部と、
    を、備えた半導体装置。
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