JP2019066198A - 容器口部検査装置及び容器口部検査方法 - Google Patents

容器口部検査装置及び容器口部検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、合わせ目部83を有するガラスびん80について口部82の天面84における欠点の有無を判定することができる容器口部検査装置10及び容器口部検査方法を提供する。【解決手段】容器口部検査装置10は、ガラスびん80の口部82の全周の画像に基づいて欠点の有無を判定する。画像を処理する演算部22を含む。演算部22は、画像の口部82の天面84に、合わせ目部83を含む2つの第1検査領域55と、2つの第1検査領域55に挟まれる2つの第2検査領域56とを設定する。演算部22は、第1検査領域55について、合わせ目部83以外の所定輝度未満の暗い部分を欠点として判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、ガラスびんの口部の欠点の有無を検査する容器口部検査装置及び容器口部検査方法に関する。
ガラスびんは、口部の天面において、天筋と呼ばれる欠点が稀に発生する場合がある。天面は、口部の上端の環状の平坦な面であり、蓋(スクリュウキャップ)内面に密着することでシールされ、ガラスびんの気密性を確保する。天筋は、口部の天面に形成された極めて細い溝ではあるがガラスびんでは欠点となる。
このようなガラスびんの口部の欠点の有無を検査する容器口部欠陥検査方法及び装置が提案されている(特許文献1)。この方法及び装置によれば、口部の天面に検査領域(検査ゲート)を的確に作成することにより、天面の天筋だけではなく、天泡の検査も精度よく行うことができるものとしている。
一方、ガラスびんの天面に割型によって形成される合わせ目部が形成されるガラスびんが存在する。合わせ目部は、金型の状態によって、天面の検査画像において、口部の内周面から外周面に延びるラインとして認識される場合がある。合わせ目部は、欠点ではなく、天面と蓋とのシール性を阻害することはないが、合わせ目部も天筋も検査画像では輝度の低い暗い部分として表れるため判別が困難である。そのため、天面に合わせ目部を有するガラスびんの検査においては、検査感度を上げると合わせ目部のラインも欠点として認識することになるため検査感度を上げることができず、溝の深さが比較的浅い天筋を欠点として検出することができない。すなわち、検査感度を上げると良品を排除する可能性が高くなるため、検査感度を上げることができなかった。
特許第4667457号公報
本発明は、口部の天面に合わせ目部を有するガラスびんについて口部の天面における欠点の有無を判定することができる容器口部検査装置及び容器口部検査方法を提供することを目的とする。
本発明は上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することができる。
[適用例1]
本適用例に係る容器口部検査装置は、
ガラスびんの口部の全周の画像に基づいて欠点の有無を判定する容器口部検査装置であって、
前記画像を処理する演算部を含み、
前記演算部は、
前記画像の前記口部の天面に、合わせ目部を含む2つの第1検査領域と、2つの前記第1検査領域に挟まれる2つの第2検査領域とを設定し、
前記第1検査領域について、前記合わせ目部以外の所定輝度未満の暗い部分を前記欠点として判定することを特徴とする。
本適用例によれば、合わせ目部の無い第2検査領域については第1検査領域に比べて高い検査感度で検査をすることができるため、従来よりも高い精度で天面における欠点の有無を判定することができる。また、本適用例によれば、画像に第1検査領域と第2検査領域とを設定することにより、第1検査領域と第2検査領域とで異なる検査を行うことができる。
[適用例2]
上記適用例に係る容器口部検査装置において、
前記演算部は、前記画像からねじ切り始め部を検出し、前記ねじ切り始め部からの距離に基づいて前記第1検査領域と前記第2検査領域とを設定することができる。
本適用例によれば、合わせ目部とねじ切り始め部との位置関係は同種の容器であれば同じになるため、ねじ切り始め部を検出することで合わせ目部のある第1検査領域を精度よく設定することができる。
[適用例3]
上記適用例に係る容器口部検査装置において、
前記演算部は、前記第1検査領域における所定輝度未満の暗い部分の面積の合計値が前記合わせ目部として検出される所定輝度未満の暗い部分の面積を超える場合に、前記欠点があると判定することができる。
本適用例によれば、第1検査領域に合わせ目部が検出される場合でも欠点を精度よく判定することができる。
[適用例4]
上記適用例に係る容器口部検査装置において、
前記演算部は、
前記第1検査領域における暗い部分に前記ガラスびんの回転方向でエッジ処理を施して曲線を抽出し、
前記曲線の長さ及び前記曲線の前記回転方向における幅によって前記欠点の有無を判定し、
前記長さと前記幅によって前記欠点が無いと判定した場合に、前記曲線の本数によって前記欠点の有無を判定することができる。
本適用例によれば、第1検査領域に合わせ目部が検出される場合でも欠点を精度よく判定することができる。
[適用例5]
上記適用例に係る容器口部検査装置において、
回転するガラスびんの口部の天面に光を照射する第1発光部と、
前記口部のねじ切り始め部に光を照射する第2発光部と、
前記口部から反射した光を撮像する撮像部と、
をさらに含み、
前記演算部は、前記撮像部で撮像された前記画像を処理することができる。
本適用例によれば、天面を撮像するための光源の他にねじ切り始め部を撮像するための第2発光部を含むことで、ねじ切り始め部の位置を把握することができる。
[適用例6]
本適用例に係る容器口部検査方法は、
ガラスびんの口部の全周の天面の画像に、合わせ目部を含む2つの第1検査領域と、2つの前記第1検査領域に挟まれる2つの第2検査領域とを設定する設定工程と、
前記第1検査領域について、前記合わせ目部以外の所定輝度未満の暗い部分を欠点として判定する判定工程と、
を含むことを特徴とする。
本適用例によれば、合わせ目部の無い第2検査領域については第1検査領域に比べて高い検査感度で検査をすることができるため、従来よりも高い精度で天面における欠点の有無を判定することができる。また、本適用例によれば、画像に第1検査領域と第2検査領域とを設定することにより、第1検査領域と第2検査領域とで異なる検査を行うことができる。
[適用例7]
上記適用例に係る容器口部検査方法において、
前記ガラスびんを回転して前記天面とねじ切り始め部とを含む前記画像を撮像する撮像工程と、
前記画像から前記ねじ切り始め部を検出する検出工程と、
をさらに含み、
前記設定工程は、前記画像について、前記検出工程で検出された前記ねじ切り始め部からの距離に基づいて前記第1検査領域と前記第2検査領域とを設定することができる。
本適用例によれば、合わせ目部とねじ切り始め部との位置関係は同種の容器であれば同じになるため、ねじ切り始め部を検出することで合わせ目部のある第1検査領域を精度よく設定することができる。
本発明は、口部の天面に合わせ目部を有するガラスびんについて口部の天面における欠点の有無を判定することができる容器口部検査装置及び容器口部検査方法を提供することができる。
本実施の形態に係る容器口部検査装置の構成を示す側面図である。 容器口部検査装置の各部の配置を示す平面図である。 口部の一部を断面で示す斜視図である。 口部の平面図である。 画像を示す図である。 曲線を示す図である。 容器口部検査装置の全体フローチャートである。 第1検査領域及び第2検査領域を設定するフローチャートである。 第1検査領域を検査するフローチャートである。 第2検査領域を検査するフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
本実施形態に係る容器口部検査装置は、ガラスびんの口部の全周の画像に基づいて欠点の有無を判定する容器口部検査装置であって、前記画像を処理する演算部を含み、前記演算部は、前記画像の前記口部の天面に、合わせ目部を含む2つの第1検査領域と、2つの前記第1検査領域に挟まれる2つの第2検査領域とを設定し、前記第1検査領域について、前記合わせ目部以外の所定輝度未満の暗い部分を前記欠点として判定することを特徴とする。
本実施形態に係る容器口部検査方法は、ガラスびんの口部の全周の天面の画像に、合わせ目部を含む2つの第1検査領域と、2つの前記第1検査領域に挟まれる2つの第2検査領域とを設定する設定工程と、前記第1検査領域について、前記合わせ目部以外の所定輝度未満の暗い部分を欠点として判定する判定工程と、を含むことを特徴とする。
1.容器口部検査装置
図1〜図5を用いて容器口部検査装置10について、説明する。図1は本実施の形態に係る容器口部検査装置10の構成を示す側面図であり、図2は容器口部検査装置10の各部の配置を示す平面図であり、図3は口部82の一部を断面で示す斜視図であり、図4は口部82の平面図であり、図5は画像50を示す図であり、図6は天筋85を示す図である。検査対象となる容器はガラスびん80である。
図1〜図5に示すように、容器口部検査装置10は、ガラスびん80の口部82の全周の画像50に基づいて欠点の有無を判定する装置であって、少なくとも画像50を処理する演算部22を含む。
図1に示すように、容器口部検査装置10は、回転するガラスびん80の口部82の天面84に光を照射する第1発光部30と、口部82のねじ切り始め部86に光を照射する第2発光部32と、口部82から反射した光を撮像する撮像部40と、撮像部40で撮像された画像50(図5)を処理する演算部22と、を含む。
回転台12は、ガラスびん80を中心軸81の周りに回転させながら支持する。中心軸81は、鉛直方向に延びるガラスびん80の中心軸であると共に、回転台12の回転の中心でもある。回転台12は、電動のモータ14により直接的にまたは間接的に設定速度で回転する。モータ14の回転開始、回転速度、回転終了などの制御は、図示しない制御装置、例えばガラスびん80を容器口部検査装置10へ搬送する搬送装置の全体を制御する制御装置で行うことができる。モータ14によるガラスびん80の回転機構は、他の公知の機構例えばガラスびん80の胴部に接触するサイドローラをモータ14で回転する機構などを用いることができる。
モータ14にはロータリエンコーダであるエンコーダ16が取り付けられており、エンコーダ16はモータ14によるガラスびん80の回転の変位量を検出し、コンピュータ20へ変位量の信号を出力する。エンコーダ16は、ガラスびん80の回転の変位量を正確に測定できればよく、モータ14以外の部分例えば回転台12に取り付けられてもよい。
コンピュータ20は、容器口部検査装置10の演算及び制御を行う装置であり、装置構成として、演算及び制御を行うCPU、メモリ(RAM,ROM)、外部記憶装置、モニタ、キーボード、マウス及びインターフェースを含む。
また、コンピュータ20は、機能構成として、少なくとも演算部22と記憶部24とを含む。コンピュータ20にディスプレイなどの表示装置や公知の入力装置が接続されてもよい。コンピュータ20は、ガラスびん80の搬送装置全体を制御する図示しない制御装置に接続され、演算部22の演算結果を制御装置に出力する。
演算部22は、記憶部24から取り出したプログラム、データ等や撮像部40から取り込んだデータ等を用いて予め設定された演算を行う。
図1におけるガラスびん80の検査位置は、図示しない各種検査装置における搬送停止位置の一つにある。回転台12上に支持されて搬送されるガラスびん80は、図1の検査位置まで搬送されてくると、中心軸81を中心に1.2回転以上する。検査が終了すると回転台12に支持されたままガラスびん80は検査位置から搬出され、次のガラスびん80が搬入される。ガラスびん80は検査位置に順次間欠搬送される。
1−1.検査対象
図1及び図2に示すように、容器口部検査装置10の検査対象は、回転台12上に配置されてモータ14により回転するガラスびん80の口部82である。口部82は、図示しない蓋の内面(パッキン)と密着して液密にシールする天面84と、蓋を口部82に固定するためのねじ部87と、を含む。特に天面84には天筋85と呼ばれる溝状の欠点が発生することがある。本実施の形態において欠点とは「天筋85」を意味する。なお、容器口部検査装置10では天筋85以外の欠点の有無も検査することができるが、ここでの説明は省略する。
図2に示すように、天面84は、口部82の上端に形成された平坦な円環状の部分である。天面84には、中心軸81に点対象の位置に、割型の合わせ目により形成される合わせ目部83が撮像された画像上に暗い影として表れることがある。合わせ目部83は、口部82を成形する割型のいわゆるパーティングラインである。合わせ目部83は、蓋と天面84とのシールに影響することはないが、後述する画像50(図5)では欠点である天筋85と同様に直線状の暗い影の部分となって表れるため、合わせ目部83と天筋85とを判別しなければならない。
ねじ部87は、口部82の外周面に突出して設けられる突条であり、図示しない蓋の内周面の螺旋状の溝と合わされて蓋を固定する。ねじ切り始め部86は、図1に示すように、ねじ部87の上側の端部である。ねじ切り始め部86は、図2に示すように、口部82の側面から徐々に突出してねじ部87の高さを有するように形成される。ねじ切り始め部86と合わせ目部83との口部82における位置関係は、双方とも同じ金型によって形成されるものであるため、常に同じである。なお、図2ではねじ部87は略半周だけ示し、残りは省略している。
図3には、合わせ目部83と天筋85とねじ切り始め部86を示しているが、説明のしやすさの都合上、図2の合わせ目部83と天筋85とねじ切り始め部86との位置関係は異なっている。図3に示すように、ねじ切り始め部86は口部82の側面から水平方向に突出し、天筋85は天面84に溝として形成され、合わせ目部83も天面84に形成される。
1−2.第1発光部及び第2発光部
図1に示すように、第1発光部30は、ガラスびん80の上方に配置され、天面84に対して光を照射する。第1発光部30が照射する天面84の範囲は、例えば図2において破線で囲んだ四角い範囲(撮像部40で撮像されるライン)である。ガラスびん80がガラスびん80の中心軸81の周りを回転することで、第1発光部30は天面84の全周を照らすことができる。第1発光部30から出射された光は、天面84に正反射して、撮像部40で受光される。
第2発光部32は、ガラスびん80の口部82を略水平方向から照射する。第2発光部
32は、ねじ切り始め部86のある口部82の所定高さ位置を照射するように設定され、ガラスびん80が回転することで、口部82の所定高さ位置の全周を照らすことができる。天面84を撮像するための第1発光部30の他にねじ切り始め部86を撮像するための第2発光部32を含むことで、ねじ切り始め部86の位置を容易に把握することができる。
第2発光部32は、第2発光部32から出射された光の中心線(光軸)が、水平面に対する仰角θ1(図1)が3度〜8度の範囲に設定することができる。また、第2発光部32は、平面視において、第2発光部32から出射された光の中心線(光軸)とその光がねじ切り始め部86に反射して撮像部40へ向かう光の中心軸81とが成す振り角θ2(図2)が120度〜140度の範囲に設定することができる。
第1発光部30及び第2発光部32は、例えば複数の白色LEDを光源とし、白色LEDの光をフレネルレンズ等により口部82の所定範囲に集光する。
1−3.撮像部
図1及び図2に示すように、撮像部40は、ガラスびん80の略上方であって、第1発光部30から出射される光がガラスびん80の天面84で正反射して受光できる位置に配置される。撮像部40は、ガラスびん80の少なくとも検査対象部分である天面84の一部及びねじ切り始め部86が視野(図2の破線の枠)内に入るように配置され、ガラスびん80の回転により、天面84の全周(例えば1.2周分)の画像50(図5)が撮像できる。
撮像部40は、天面84で反射した第1発光部30の光によって天筋85が判定可能な画像50(図5)を撮像することができる。本実施形態では天筋85を欠点としているが、他の欠点である天泡(天面84に見える気泡)、天咬み出し(天面84の一部が上方にはみ出した欠点)などを対象として天筋85と共に検査をすることもできる。撮像部40は、多数のセンサが一列に並ぶ公知のラインセンサカメラを用いることができる。ラインセンサとしては、CCD型イメージセンサやCMOS型のイメージセンサなどを用いることができる。
図3に示すように、撮像部40は一列分のライン画像52をガラスびん80の回転に合わせて複数回撮像する。撮像部40で撮像されたライン画像52を記憶部24が記憶し、演算部22がライン画像52を連結することで連続した画像50(図5)を作成する。ガラスびん80の回転の変位量はエンコーダ16からコンピュータ20に出力されているので、ガラスびん80がライン画像52の一列分回転する度に、コンピュータ20が撮像部40に撮像指令を出力する。図3の上方のグラフのように、ライン画像52からラインセンサの素子配列に沿って画像の輝度を電圧値として認識することができる。
ライン画像52には、ねじ切り始め部86が撮像されるねじ切りはじめ部検出領域53と、天面84の全幅が撮像される天面検査領域54とが含まれる。
1−4.演算部
図3に示すように、演算部22は、ライン画像52の電圧値(輝度に対応する)から全てのライン画像52における各検査領域(検査ゲートと呼ぶことがある)を算出する。ここでは、電圧値がEL以上となったGEから所定の幅OFS1を隔てたGE1SとGE1Sから所定の幅WID1を隔てたGE1Eとの間が天面検査領域54であり、また、GEから所定の幅OFS2を隔てたGE2SとGE2Sから所定の幅WID2を隔てたGE2Eとの間がねじ切りはじめ部検出領域53である。なお、ここでは説明しないが、ライン画像52には他の検出領域や検査領域(検査ゲート)を作成してもよい。
演算部22は、ねじ切りはじめ部検出領域53及び天面検査領域54が作成された全てのライン画像52(図3及び図4)を撮像された順に並べて天面84の全周を表す図5に示す画像50を作成する。全てのライン画像52にねじ切りはじめ部検出領域53及び天面検査領域54を作成しておくことで、例えばガラスびん80の揺れによって各ライン画像52におけるねじ切りはじめ部検出領域53及び天面検査領域54の位置が変化しても、検査領域ごとに目的の検査を実行することができる。
図4及び図5に示すように、演算部22は、画像50の口部82の天面84に、合わせ目部83を含む2つの第1検査領域55と、2つの第1検査領域55に挟まれる2つの第2検査領域56とを設定する。合わせ目部83の無い第2検査領域56については第1検査領域55に比べて高い検査感度で検査をすることができるため、従来よりも高い精度で天面84における欠点の有無を判定することができる。また、画像50に第1検査領域55と第2検査領域56とを設定することにより、第1検査領域55と第2検査領域56とで異なる検査を行うことができる。第2検査領域56は、第1検査領域55よりも広い面積を有する。第2検査領域56を第1検査領域55よりも広い面積とすることで、天面84の広い範囲で高い精度の検査を実行することができる。また、合わせ目部83と他の欠点とを判別する複雑な検査を行う第1検査領域55を狭い範囲で行うことで演算部22の処理量を抑えることができる。
第1検査領域55は、図4及び図5において斜線で示した範囲であり、ガラスびん80の回転のずれや振動による撮像のずれによる誤差を考慮して合わせ目部83の前後に所定の幅を設けている。第1検査領域55に対する天筋85についての検査項目は、第2検査領域56に対する検査項目よりも多く演算部22への処理負担が大きいことや、第1検査領域55よりも第2検査領域56の方が検査感度を高く設定することができることなどから、第1検査領域55は合わせ目部83が確実に入る範囲でできるだけ狭く設定することが望ましい。
第2検査領域56は、図4及び図5において天面84(図5に示す天面検査領域54)における斜線で示した範囲以外の領域である。
画像50に第1検査領域55及び第2検査領域56を設定する処理についてより具体的に説明する。演算部22は、画像50(全てのライン画像52)に対しフィルタ演算をしてノイズを除去した後、ねじ切りはじめ部検出領域53及び天面検査領域54に対して予め設定された輝度(電圧)以上の部分にラベリング処理を行う。演算部22がラベリングされた検出体の中から合わせ目部83、天筋85及びねじ切り始め部86を判定するためである。
次に、演算部22は、画像50におけるねじ切りはじめ部検出領域53からねじ切り始め部86を検出し、ねじ切り始め部86からの第1距離La及び第2距離Lbに基づいて第1検査領域55と第2検査領域56とを設定する。すなわち、演算部22は、画像50におけるねじ切りはじめ部検出領域53でラベリングされた検出体の中から予め設定されたしきい値面積以上の部分を選択し、選択された検出体のうちの最大の面積を有する検出体をねじ切り始め部86とする。この際、演算部22が画像50における検出体に対し収縮処理及び膨張処理を行うことで、ねじ切り始め部86と外乱光による検出体とを判別することができる。ねじ切り始め部86と2つの合わせ目部83との距離は第1距離Laと第2距離Lbである。演算部22は、ねじ切り始め部86から第1距離Laの位置を第1基準位置65(合わせ目部83に対応する位置)に設定し、ねじ切り始め部86から第2距離Lbの位置を第2基準位置66(ねじ切り始め部86に対応する位置)に設定する。演算部22は、第1基準位置65及び第2基準位置66の前後に所定の幅を有する第1検
査領域55及び第2検査領域56を設定する。合わせ目部83とねじ切り始め部86との位置関係は同種のガラスびん80であれば同じになるため、ねじ切り始め部86を検出することで第1検査領域55及び第2検査領域56を精度よく画像50に設定することができる。
第1検査領域55及び第2検査領域56は、ガラスびん80の回転不良による誤差等を考慮して、第1基準位置65及び第2基準位置66を中心に所定の幅を有する。
1−4−1.第1検査領域
次に、演算部22は、第1検査領域55及び第2検査領域56について、ラベリングされた検出体が欠点であるか否かを判定する。特に、演算部22は、第1検査領域55について、合わせ目部83以外の所定輝度未満の暗い部分を欠点として判定する。所定輝度未満の暗い部分は、ラベリング処理によって演算部22が検出体として認識している。合わせ目部83は画像50において所定輝度未満の暗い部分として天筋85のように撮像される場合があり、合わせ目部83が検出体としてラベリングされるため、天筋85と区別して判定しなければならない。
所定輝度は、予め実験によりガラスびん80の種類に適合した値に設定され、記憶部24に記憶される。輝度は、図3のように電圧値として演算部22に認識される。
演算部22の第1検査領域55の処理について説明する。演算部22は、第1検査領域55について、合わせ目部83以外の所定輝度未満の暗い部分を欠点として判定するために、面積判定、ラベリングされた検出体の曲線の長さ判定(X長さ判定)、当該曲線の回転方向における幅判定(Y長さ判定)、及び当該曲線の本数(本数判定)によって、欠点の有無を判定することができる。
面積判定として、演算部22は、第1検査領域55における所定輝度未満の暗い部分の面積の合計値が合わせ目部83として検出される所定輝度未満の暗い部分の面積を超える場合に、欠点としての天筋85があると判定する。合わせ目部83が検出される場合の面積以下を欠点として判定しないことで、第1検査領域55に合わせ目部83が検出される場合でも欠点としての天筋85を精度よく判定することができる。面積判定におけるしきい値は、合わせ目部83が検出される場合の最大の面積値以上の値に設定される。検出体が複数ある場合には、それらの合計値としきい値とを比較する。
面積判定において、演算部22は、検出体の面積の合計値が予め設定された面積のしきい値を超えている場合に検出体が「天筋85である」と判定し、当該しきい値以下である場合に、検出体が「良品である」と判定する。なお、ここで「良品である」と判定されても、演算部22による他の天筋85に関する判定結果の全てが「良品である」と判定されなければ、当該ガラスびんの天筋85の検査が「良品である」と最終的に判定されない。
X長さ判定及びY長さ判定として、演算部22は、第1検査領域55における暗い部分にガラスびん80の回転方向でエッジ処理を施して曲線を抽出し、当該曲線の長さ及び当該曲線の回転方向における幅によって欠点の有無を判定し、当該長さと当該幅によって欠点が無いと判定した場合に、当該曲線の本数によって欠点の有無を判定する。検出体は、エッジ処理により曲線として演算部22に認識される。曲線の長さは、X長さとY長さに分けて判定する。図5の画像50において、ガラスびん80の回転方向は上から下へ向かう方向であり、Y長さは、曲線の当該回転方向に占める幅であり、X長さは、当該回転方向に交差する方向に延びる曲線の長さである。
図6を用いて、画像50において認識される天筋85(曲線)のX長さ判定及びY長さ
判定について説明する。天筋85のほとんどは回転方向に直交する方向にほぼ真っ直ぐに延びる図6の一番上に示す直線状の天筋85として認識される。稀に図6の中段や下段に示すような形状として認識される天筋85がある。図6の中段の天筋85の場合は、天筋85が回転方向に占める幅であるY長さと、天筋85の暗い部分の長さであるX長さとを判定の対象とする。天筋85が曲がっていれば、その曲線の長さがX長さとなる。図6の下段の天筋85に回転方向における所定の幅がある場合は、画像50(図5)を画像処理(エッジ処理)されることにより、回転方向の端部が曲線(天筋851,852)として演算部22に認識される。2本の天筋851,852は、それぞれにX長さ判定とY長さ判定が行われる。
X長さ判定及びY長さ判定は、演算部22によって認識された曲線のX長さが予め設定されたしきい値の長さを超え、かつ、当該曲線のY長さが予め設定されたしきい値の長さを超えた場合に、検出体を「天筋85である」と判定し、当該しきい値以下である場合に、検出体を「判定値以下である」と判定する。
演算部22は、X長さ判定及びY長さ判定において、検出体を「判定値以下である」と判定した場合には、さらに、本数判定を実行する。本数判定は、演算部22が第1検査領域55における検出体の本数が予め設定されたしきい値の本数を超えた場合(曲線の本数が所定本数を超える場合)に、検出体が「天筋85である」と判定し、当該しきい値以下である場合に、検出体を「良品である」と判定する。なお、ここで「良品である」と判定されても、面積判定と同様に、演算部22による他の天筋85に関する判定結果の全てが「良品である」と判定されなければ、当該ガラスびんの天筋85の検査が「良品である」と最終的に判定されない。
演算部22が面積判定の他に、X長さ判定、Y長さ判定及び本数判定を実行することによって、第1検査領域55に合わせ目部83が検出される場合でも欠点(天筋85)を精度よく判定することができる。
1−4−2.第2検査領域
演算部22は、第2検査領域56について、ラベリングされた検出体が欠点であるか否かを判定する。第2検査領域56には合わせ目部83が存在しないので、検出体が合わせ目部83であるか否かを判定する必要が無い。演算部22は、第2検査領域56について、面積判定、X長さ判定、及びY長さ判定を行う。
第2検査領域56における面積判定は、第1検査領域55と基本的に同様であるが、しきい値を合わせ目部83として認識される最大面積よりも低い値に設定することができる。そのため、第2検査領域56における天筋85の検出精度は高くなる。
第2検査領域56におけるX長さ判定及びY長さ判定は、検出体のX長さが予め設定したしきい値を超え、かつ、検出体のY長さが予め設定したしきい値を超える場合にのみ検出体を欠点としての天筋85と判定する。第2検査領域56におけるX長さ判定及びY長さ判定のしきい値は、第1検査領域55と同じ値に設定することができる。
2.容器口部検査方法
図7〜図8を用いて、容器口部検査方法について説明する。図7は容器口部検査方法の全体フローチャートであり、図8は第1検査領域55及び第2検査領域56を設定するフローチャートであり、図9は第1検査領域55を検査するフローチャートであり、図10は第2検査領域56を検査するフローチャートである。
2−1.全体の工程
図7は、図1〜図6で説明した容器口部検査装置10を用いた容器口部検査方法の全体フローチャートであり、演算部22は、検査位置に搬送されてくるガラスびん80に対し撮像工程を実行した後に、撮像された画像50(図5)に基づいてS10〜S18の処理を行う。
撮像工程は、回転台12に支持されたガラスびん80が検査位置に搬送され、ガラスびん80を検査する準備が整うと、演算部22は、ガラスびん80を回転して天面84とねじ切り始め部86とを含む画像50(図5)を撮像する撮像工程を実行する。撮像された画像50(図5)は、記憶部24に記憶されると同時に演算部22によってS10〜S18の処理が実行される。
S10:演算部22は、「データ処理指令がONか?」を判定する。例えば、撮像(記憶部24に記憶)された画像50(図5)に対するデータ処理の準備が整うと、「YES」と判定され、S12を実行する。当該準備が整うまでは「NO」と判定されてS10を再び実行する。
S12:演算部22は、「データ処理(不良を検出)する」処理を実行する。データ処理の内容については、図8〜図10を用いて後述する。
S14:演算部22は、「不良か?」処理を実行する。例えば、S12の結果において、1つでも不良(「天筋85がある」)と判定されると、「YES」と判定されてS16を実行する。S12の結果において、全てが「良品である」と判定されると、「NO」と判定されてS18を実行する。
S16:演算部22は、「不良を記録する」処理を実行する。例えば、演算部22は、S14で「不良」と判定されると、当該ガラスびん80が不良であることを記憶部24に記憶する。また、当該ガラスびん80が不良である旨の信号を図示しない搬送装置の全体制御部に出力してもよく、この信号を受けて、搬送装置から不良と判定されたガラスびん80を排除してもよい。
S18:演算部22は、「次のデータ処理指令」を実行する。例えば、演算部22のこの指令により、次に撮像(記憶部24に記憶)された画像50についてS10を実行する。また、この指令により搬送装置が回転台12と共に検査済みのガラスびん80を検査位置から搬出し、次の検査対象のガラスびん80を搬入してもよい。
上記S14の処理は、図8〜図10の各処理を実行する。
2−2.検査領域の設定
図8に示すように、演算部22は、S20〜S27を実行し第1検査領域55と第2検査領域56とを設定する。
S20:演算部22は、撮像部40によって撮像(記憶部24に記憶)されたライン画像52(図3)に「ねじ切りはじめ部検出領域53を作成する」処理を実行する。また、ライン画像52に天面検査領域54を同時に作成してもよい。
S21:演算部22は、「ラベリング処理をする」処理を実行する。例えば、演算部は、S21の処理として、画像50(全てのライン画像52)に対しフィルタ演算をしてノイズを除去した後、ねじ切りはじめ部検出領域53及び天面検査領域54に対して予め設定された輝度(電圧)以上の部分にラベリング処理を行う。フィルタ演算に加えて収縮・膨張処理の画像処理を行ってもよい。
S22:演算部22は、「検出体がしきい値面積を超える?」判定処理を実行する。具体的には、演算部22は、ラベリングされた検出体と予め設定されたしきい値面積とを比較して、しきい値面積を超える場合に「YES」と判定しS23を実行し、しきい値面積以下の場合に「NO」と判定しS24を実行する。
S23:演算部22は、「検出体の先端をねじ切り始め部86とする」処理を実行する。具体的には、演算部22は、S22でラベリングされた検出体のうちの最大面積を有する検出体の先端をねじ切り始め部86として認識する。
S24:演算部22は、「ねじ切り始め部86の検出不良判定」処理を実行する。例えば、この処理により検出不良と判定されたガラスびん80は、不良品として搬送装置の搬送経路外へ排出してもよいし、再度同じ検査を行う搬送経路に戻してもよい。
S25:演算部22は、画像50(図5)において「第1基準位置65と第2基準位置66を算出する」処理を実行する。ここで、演算部22がねじ切り始め部86からの距離に基づいて第1基準位置65と第2基準位置66を算出することになるが、具体的な説明は容器口部検査装置10の説明で行っているため重複する説明は省略する。
S26:演算部22は、画像50(図5)に対し「第1検査領域55を設定する」処理を実行する。
S27:演算部22は、画像50(図5)に対し「第2検査領域56を設定する」処理を実行する。第2検査領域56は、第1検査領域55よりも広い範囲に設定される。
このように、容器口部検査方法は、画像50(図5)からねじ切り始め部86を検出する検出工程(S20〜S23)と、ガラスびん80の口部82の全周の天面84の画像50に、合わせ目部83を含む2つの第1検査領域55と、2つの第1検査領域55に挟まれる2つの第2検査領域56とを設定する設定工程(S26及びS27)と、を含む。
容器口部検査方法によれば、合わせ目部83の無い第2検査領域56については第1検査領域55に比べて高い検査感度で検査をすることができるため、従来よりも高い精度で天面84における欠点(天筋85)の有無を判定することができる。また、容器口部検査方法によれば、画像50(図5)に第1検査領域55と第2検査領域56とを設定することにより、第1検査領域55と第2検査領域56とで異なる検査を行うことができる。第2検査領域56は、第1検査領域55よりも広い面積を有する。容器口部検査方法によれば、第2検査領域56を第1検査領域55よりも広い面積とすることで、天面の広い範囲で高い精度の検査を実行することができる。また、合わせ目部83と他の欠点(天筋85)とを判別する複雑な検査を行う第1検査領域55を狭い範囲で行うことで演算部22の処理量を抑えることができる。
設定工程(S26及びS27)は、画像50(図5)について、検出工程(S20〜S23)で検出されたねじ切り始め部86からの距離に基づいて第1検査領域55と第2検査領域56とを設定する。なお、具体的な説明は容器口部検査装置10の説明で行っているため重複する説明は省略する。
容器口部検査方法によれば、合わせ目部83とねじ切り始め部86との位置関係は同種のガラスびん80であれば同じになるため、ねじ切り始め部86を検出することで合わせ目部83のある第1検査領域55を精度よく設定することができる。
2−3.第1検査領域の検査
容器口部検査方法は、上記設定工程(S26、S27)で設定された第1検査領域55について、合わせ目部83以外の所定輝度未満の暗い部分を欠点(天筋85)として判定する判定工程を含む。判定工程は、図9に示す演算部22によるS30〜S37の処理を実行することにより、第1検査領域55を検査する。
S30:演算部22は、第1検査領域55について「天筋判定値を下回っている検出体があるか?」の判定処理を実行する。具体的には、演算部22は、画像50(図5)に対し、例えば5×5の空間フィルタ演算を実行することでエッジの抽出を行い、さらに二値化フィルタ演算を実行して第1検査領域55における天筋判定値を下回る(所定輝度未満)暗い部分の検出体の有無を判定する。対象となる検出体があればS32及びS33を実行し、対象となる検出体が無ければS31で演算部22が「「良品である」と検出結果を出力する」処理を実行して検査を終了する。画像50(図5)から検出された検出体は、エッジ抽出によりガラスびん80の回転方向に交差する方向に延びる細い線として検出され、当該回転方向に幅のある暗い部分であれば当該回転方向における両端部にそれぞれ細い線として2本の検出体となる。なお、画像50(図5)を前処理するためのフィルタ演算は、公知のものを採用することができ、例えば、カラー濃淡処理、コントラスト変換、収縮・膨張処理、差分処理等を実行してもよい。
S32:演算部22は、S30で検出された検出体に対して、「最大検出体の面積が天筋しきい値面積を超えるか?」の判定処理を実行する。天筋しきい値面積は、合わせ目部83として検出される面積値よりも大きな値に設定される。合わせ目部83を天筋85と誤判定することを防止するためである。S32の判定処理の結果、天筋しきい値面積を超える検出体があればS35を実行し、該当する検出体がなければS36を実行する。
S33:演算部22は、S32と並行してS30で検出された検出体に対して、「検出体がX長さしきい値及びY長さしきい値を超えるか?」判定処理を実行する。X長さとY長さの判定方法については、上述した通りである。S33の判定処理の結果、X長さしきい値及びY長さしきい値を超える検出体があればS35を実行し、該当する検出体がなければS34を実行する。
S34:演算部22は、検出体に対して、「検出体が本数しきい値を超えるか?」の判定処理を実行する。本数しきい値は、合わせ目部83を天筋85と誤判定することを防止するため、2本以上の値に設定する。S34の判定処理の結果、本数しきい値を超える検出体があればS35を実行し、該当する検出体がなければS37を実行する。
S35:演算部22は、「「天筋85がある」と検出結果を出力する」処理を実行する。出力された結果は、記憶部24に記憶する。
S36:演算部22は、「「良品である」と検出結果を出力する」処理を実行する。
S37:演算部22は、「「良品である」と検出結果を出力する」処理を実行する。
上記S31及びS35〜S37の出力結果に基づいて、図7のS14の処理を演算部22が実行する。
2−4.第2検査領域の検査
容器口部検査方法は、上記設定工程で設定された第2検査領域56について、所定輝度未満の暗い部分を欠点(天筋85)として判定する判定工程を含む。判定工程は、図10に示す演算部22によるS40〜S46の処理を実行することにより、第2検査領域56
を検査する。第2検査領域56において、第1検査領域55と重複する処理についての詳細な説明は省略する。
S40:演算部22は、第2検査領域56について「天筋判定値を下回っている検出体があるか?」の判定処理を実行する。対象となる検出体が無ければS41で演算部22が「「良品である」と検出結果を出力する」処理を実行して検査を終了する。
S42:演算部22は、S40で検出された検出体に対して、「最大検出体の面積が天筋しきい値面積を超えるか?」の判定処理を実行する。天筋しきい値面積は、合わせ目部83として検出される検出体の面積よりも小さな値とすることで、第1検査領域55よりも高い精度の判定を行うことができる。S42の判定処理の結果、天筋しきい値面積を超える検出体があればS44を実行し、該当する検出体がなければS45を実行する。
S43:演算部22は、S42と並行してS40で検出された検出体に対して、「検出体がX長さしきい値及びY長さしきい値を超えるか?」判定処理を実行する。S43の判定処理の結果、X長さしきい値及びY長さしきい値を超える検出体があればS44を実行し、該当する検出体がなければS46を実行する。
S44:演算部22は、「「天筋85がある」と検出結果を出力する」処理を実行する。出力された結果は、記憶部24に記憶する。
S45:演算部22は、「「良品である」と検出結果を出力する」処理を実行する。
S46:演算部22は、「「良品である」と検出結果を出力する」処理を実行する。
上記S41,S44〜S46の出力結果に基づいて、図7のS14の処理を演算部22が実行する。上記S40〜S46の処理は、図9のS30〜S33及びS35〜S37の処理と基本的には同じである。第2検査領域56にはS34の処理がないため、演算部22の処理負担が軽減され、高速処理が可能となる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、さらに種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法、及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
10…容器口部検査装置、12…回転台、14…モータ、16…エンコーダ、20…コンピュータ、22…演算部、24…記憶部、30…第1発光部、32…第2発光部、40…撮像部、50…画像、52…ライン画像、53…ねじ切りはじめ部検出領域、54…天面検査領域、55…第1検査領域、56…第2検査領域、65…第1基準位置、66…第2基準位置、80…ガラスびん、81…中心軸、82…口部、83…合わせ目部、84…天面、85,851,852…天筋、86…ねじ切り始め部、87…ねじ部、La…第1距離、Lb…第2距離、Lc…第3距離、θ1…仰角、θ2…振り角

Claims (7)

  1. ガラスびんの口部の全周の画像に基づいて欠点の有無を判定する容器口部検査装置であって、
    前記画像を処理する演算部を含み、
    前記演算部は、
    前記画像の前記口部の天面に、合わせ目部を含む2つの第1検査領域と、2つの前記第1検査領域に挟まれる2つの第2検査領域とを設定し、
    前記第1検査領域について、前記合わせ目部以外の所定輝度未満の暗い部分を前記欠点として判定することを特徴とする、容器口部検査装置。
  2. 請求項1において、
    前記演算部は、前記画像からねじ切り始め部を検出し、前記ねじ切り始め部からの距離に基づいて前記第1検査領域と前記第2検査領域とを設定することを特徴とする、容器口部検査装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記演算部は、前記第1検査領域における所定輝度未満の暗い部分の面積の合計値が前記合わせ目部として検出される所定輝度未満の暗い部分の面積を超える場合に、前記欠点があると判定することを特徴とする、容器口部検査装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    前記演算部は、
    前記第1検査領域における所定輝度未満の暗い部分に前記ガラスびんの回転方向でエッジ処理を施して曲線を抽出し、
    前記曲線の長さ及び前記曲線の前記回転方向における幅によって前記欠点の有無を判定し、
    前記長さ及び前記幅によって前記欠点が無いと判定した場合に、前記曲線の本数によって前記欠点の有無を判定することを特徴とする、容器口部検査装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    回転するガラスびんの口部の天面に光を照射する第1発光部と、
    前記口部のねじ切り始め部に光を照射する第2発光部と、
    前記口部から反射した光を撮像する撮像部と、
    をさらに含み、
    前記演算部は、前記撮像部で撮像された前記画像を処理することを特徴とする、容器口部検査装置。
  6. ガラスびんの口部の全周の天面の画像に、合わせ目部を含む2つの第1検査領域と、2つの前記第1検査領域に挟まれる2つの第2検査領域とを設定する設定工程と、
    前記第1検査領域について、前記合わせ目部以外の所定輝度未満の暗い部分を欠点として判定する判定工程と、
    を含むことを特徴とする、容器口部検査方法。
  7. 請求項6において、
    前記ガラスびんを回転して前記天面とねじ切り始め部とを含む前記画像を撮像する撮像工程と、
    前記画像から前記ねじ切り始め部を検出する検出工程と、
    をさらに含み、
    前記設定工程は、前記画像について、前記検出工程で検出された前記ねじ切り始め部か
    らの距離に基づいて前記第1検査領域と前記第2検査領域とを設定することを特徴とする、容器口部検査方法。
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