JP2019066028A - 制御装置および制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】油圧振動を抑制すること。【解決手段】実施形態の一態様に係る制御装置は、油圧回路に設けられたソレノイドを制御する制御装置であって、信号生成部と、振動制御部とを備える。信号生成部は、ソレノイドの目標駆動電流に基づき、駆動電流を生成する。振動制御部は、油圧振動を抑制するため、前記駆動電流に所定の振動周期の振動成分を重畳する。【選択図】図1C

Description

本発明は、制御装置および制御方法に関する。
従来、例えば変速機の油圧回路の油圧制御にリニアソレノイドが用いられている。かかるリニアソレノイドの制御において、ハウジングとスプールなどの弁体との間の摩擦を軽減させて摺動性を高めるために、弁体を振動させるディザ制御が行われる(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−153101号公報
しかしながら、上記油圧回路では、例えば、変速機の変速比が変更になった場合などに油圧振動が発生する。かかる油圧振動が発生すると、変速機の制御に影響を与える可能性があるため、油圧振動を抑制することが望まれる。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、油圧振動を抑制することができる制御装置および制御方法を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る制御装置は、油圧回路に設けられたソレノイドを制御する制御装置であって、信号生成部と、振動制御部とを備える。信号生成部は、前記ソレノイドの目標駆動電流に基づき、駆動電流を生成する。振動制御部は、油圧振動を抑制するため、前記駆動電流に所定の振動周期の振動成分を重畳する。
実施形態の一態様は、油圧振動を抑制することができる。
図1Aは、実施形態に係る制御装置を搭載した車両の要部の構成を示す図である。 図1Bは、実施形態に係る制御方法について説明するための図である。 図1Cは、実施形態に係る制御方法について説明するための図である。 図2は、実施形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。 図3は、ディザ駆動電流の一例を示す図である。 図4は、第1重畳駆動電流の一例を示す図である。 図5は、第1重畳駆動電流の他の例を示す図である。 図6は、実施形態に係る制御装置が実行する制御処理の処理手順を示すフローチャートである。 図7は、実施形態の変形例に係る制御装置を示すブロック図である。 図8は、実施形態の変形例に係る制御装置が実行する制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する制御装置および制御方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1A〜図1Cを用いて実施形態に係る制御方法について説明する。まず、図1Aを用いて、実施形態に係る制御方法を実行する制御装置1を搭載した自動車の車両Sの要部の構成について説明する。図1Aは、実施形態に係る制御装置1を搭載した車両Sの要部の構成を示す図である。
車両Sは、図示しないエンジンを駆動源として備える。エンジンの出力は、変速機7を介して駆動輪6に伝達される。
変速機7は、例えばベルト式無段変速機構を有している。変速機7は、プライマリプーリ3と、セカンダリプーリ4と、ベルト5と、油圧回路2とを備える。
ベルト5は、プライマリプーリ3とセカンダリプーリ4との間に巻き掛けられ、エンジンの出力を駆動輪6に伝達する。
プライマリプーリ3およびセカンダリプーリ4には、それぞれ図示しない被制御対象である油圧シリンダが設けられており、かかる油圧シリンダにオイルサプライ9(供給源の一例)から供給される作動油の油圧を調整することで、プライマリプーリ3およびセカンダリプーリ4と、ベルト5との接触半径がそれぞれ変化する。これにより、変速機7の変速比が無段階に変化する。
油圧回路2は、複数の油路と、各油路に設けられた第1ソレノイドバルブ21a、第2ソレノイドバルブ21b、第1油圧バルブ22aおよび第2油圧バルブ22bを備える。
第1ソレノイドバルブ21aは、オイルサプライ9の第1供給源9aと第1油圧バルブ22a間の油路(以下、「第1油路200a」という)に設けられ、自身のリニアソレノイドによって自身のバルブ開度が調整されることで、第1油路200aの開度を調整する。具体的に、第1ソレノイドバルブ21aが設けられる第1油路200aには、オイルサプライ9の第1供給源9aから作動油が供給される。第1ソレノイドバルブ21aは、制御装置1からの指示に従って、第1油路200aの開度を調整することで、第1供給源9aから供給される作動油の油圧を調整して、当該作動油を第1油圧バルブ22aに供給し、第1油圧バルブ22aのバルブ開度を調整する。
第1油圧バルブ22aは、オイルサプライ9の第2供給源9bとプライマリプーリ3に設けられた油圧シリンダ間の油路(以下、「第2油路200b」という)に設けられ、第1ソレノイドバルブ21aによって調整された第1油路200aの油圧によって第1油圧バルブ22aのバルブ開度が調整されることで、第2油路200bの油圧を調整し、もってプライマリプーリ3に設けられた油圧シリンダに供給される油圧を調整する。具体的に、第1油圧バルブ22aが設けられる第2油路200bには、オイルサプライ9の第2供給源9bから作動油が供給される。第1油圧バルブ22aは、第1ソレノイドバルブ21aから供給される作動油の油圧に応じて、第2油路200bの開度を調整することで、第2供給源から供給される作動油の油圧を調整して、当該作動油をプライマリプーリ3に設けられた油圧シリンダに供給する。
第2ソレノイドバルブ21bは、オイルサプライ9の第1供給源9aと第2油圧バルブ22b間の油路(以下、「第3油路200c」という)に設けられ、自身のリニアソレノイドによって自身のバルブ開度が調整されることで、第3油路200cの開度を調整する。具体的に、第2ソレノイドバルブ21bが設けられる第3油路200cには、オイルサプライ9の第1供給源9aから作動油が供給される。第2ソレノイドバルブ21bは、制御装置1からの指示に従って、第3油路200cの開度を調整することで、第1供給源9aから供給される作動油の油圧を調整して、当該作動油を第2油圧バルブ22bに供給し、第2油圧バルブ22bのバルブ開度を調整する。
第2油圧バルブ22bは、オイルサプライ9の第2供給源9bとセカンダリプーリ4に設けられた油圧シリンダ間の油路(以下、「第4油路200d」という)に設けられ、第2ソレノイドバルブ21bによって調整された第3油路200cの油圧によって第2油圧バルブ22bのバルブ開度が調整されることで、第4油路200dの油圧を調整し、もってセカンダリプーリ4に設けられた油圧シリンダに供給される油圧を調整する。具体的に、第2油圧バルブ22bが設けられる第4油路200dには、オイルサプライ9の第2供給源9bから作動油が供給される。第2油圧バルブ22bは、第2ソレノイドバルブ21bから供給される作動油の油圧に応じて、第4油路200dの開度を調整することで、第2供給源から供給される作動油の油圧を調整して、当該作動油をセカンダリプーリ4に設けられた油圧シリンダに供給する。
なお、ここでは、プライマリプーリ3に供給される油圧を調整するバルブをそれぞれ「第1ソレノイドバルブ21a」および「第1油圧バルブ22a」とし、セカンダリプーリ4に供給される油圧を調整するバルブをそれぞれ「第2ソレノイドバルブ21b」および「第2油圧バルブ22b」と記載するが、これらを特に区別せずに説明する場合には「ソレノイドバルブ21」および「油圧バルブ22」と記載する。
制御装置1は、ソレノイドバルブ21を制御することで油圧回路2を介してオイルサプライ9の第2供給源9bからプライマリプーリ3およびセカンダリプーリ4に供給される作動油の油圧を制御する。実施形態に係るソレノイドバルブ21が備えるリニアソレノイドの制御方法は、当該制御装置1で実行される。以下、制御装置1が実行する制御方法について説明する。なお、制御装置1の構成については、図2を用いて後述する。
続いて、図1Bおよび図1Cを用いて、実施形態に係る制御方法について説明する。図1Bおよび図1Cは、実施形態に係る制御方法について説明するための図である。まず、図1Bを用いて、油圧回路2に発生する油圧振動について説明する。なお、図1B、図1Cでは、第2ソレノイドバルブ21bが設けられる第3油路200cに発生する油圧振動について説明するが、第1ソレノイドバルブ21aが設けられる第1油路200aについても同様である。また、図1B、図1Cに示すグラフは、駆動電流や油圧を模式的に示すグラフであり、実際の値とは異なる場合がある。
制御装置1は、第2ソレノイドバルブ21bの目標開度に応じて、自身のリニアソレノイドを駆動する駆動電流を生成する。例えば図1B(a)に示すように、制御装置1は、時刻t1から時刻t2の間に、駆動電流をI1からI2に変化させることで、第2ソレノイドバルブ21bの開度を変更する。
制御装置1は、所定のディザ周期で振動するディザ信号を駆動電流に重畳することで、図1B(b)に示す重畳駆動電流を生成する。制御装置1は、生成した重畳駆動電流をリニアソレノイドに出力することで、第2ソレノイドバルブ21bを制御する。これにより、図1B(c)、(d)に示すように、第2ソレノイドバルブ21bの開度に応じて、第2油圧バルブ22bの入力側の油圧、即ち第2油圧バルブ22bを駆動するための第3油路200cにおける第2ソレノイドバルブ21bの下流側の油圧および第4油路200dにおける第2油圧バルブ22bの下流側の油圧が変化する。
ここで、例えば、車両Sの運転状況の変動、すなわちプライマリプーリ3およびセカンダリプーリ4に供給する油圧の変動に応じて、オイルサプライ9から供給される作動油の油圧が変動する。例えば、第1ソレノイドバルブ21aおよび第2ソレノイドバルブ21bから第1油圧バルブ22aおよび第2油圧バルブ22bにそれぞれ供給される作動油の油圧(油圧バルブ22の入力側の油圧)変動に応じて、第1供給源9aが出力する作動油の油圧(第1油路200aまたは第3油路200cにおけるソレノイドバルブ21の上流側の油圧)が変動する場合がある。具体的に、第1供給源9aが出力する作動油の油圧は、例えば、第1、第2油圧バルブ22a、22bの入力側の油圧のうち、大きい方の油圧と等しくなるように変動する。
このように、例えば、第1供給源9aが出力する作動油の油圧(ソレノイドバルブ21の上流側の油圧)が切り替わりによって変動したとき、図1B(c)に示すように、第2油圧バルブ22bの入力側または下流側に油圧振動が発生する場合がある。また、図示は省略するが、第1油圧バルブ22aの入力側または下流側にも同様に油圧振動が発生する場合がある。なお、油圧振動は、10Hz程度の低い周期で振動する振動成分である。
また、同様に、第1、第2油圧バルブ22a、22bの下流側の油圧の大小関係が変動した場合にも、オイルサプライ9の第2供給源9bが供給する作動油の油圧(第2油路200b、第4油路200dにおける第1、第2油圧バルブ22a、22bの上流側の油圧)が変動する。このように、第2供給源9bの油圧が変動したときにも第1、第2油圧バルブ22a、22bの上流側または下流側に油圧振動が発生する場合がある。
例えば、図1B(d)に示すように、第2油圧バルブ22bの入力側に発生した油圧振動は、第2油圧バルブ22bを介して下流側に伝達し、変速機7の制御に影響を与える恐れがある。そのため、かかる油圧振動を抑制することが望まれる。
ここで、上記した油圧振動について本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、駆動電流に所定周期の振動成分を重畳することで、油圧振動を抑制することができるという知見を得た。かかる振動成分の所定周期は、油圧振動の周期より高く、ディザ周期より低い。例えば、所定周期は、油圧振動の周期の3倍程度の周期(例えば30Hz程度)である。
図1C(a)は、振動成分を重畳した駆動電流を示す図である。図1C(a)に示すように、制御装置1がディザ信号に加え、振動成分を駆動電流に重畳することで、第2油圧バルブ22bの入力側に油圧振動が発生した場合(図1C(c)参照)でも、油圧振動が下流側に伝達することがなく、下流側の油圧振動を抑制することができる。これにより、変速機7の制御に影響を与える恐れがある油圧振動を抑制することができる。
続いて、図2を用いて、実施形態に係る制御装置1の構成について説明する。図2は、実施形態に係る制御装置1の構成を示すブロック図である。なお、図2では、実施形態の特徴を説明するために必要な構成要素を機能ブロックで表しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
換言すれば、図2に図示される各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。例えば、各機能ブロックの分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。
図2に示すように、制御装置1は、制御部10と記憶部11とを備える。
制御部10は、例えば、プロセッサを有するECU(Electronic Control Unit)によって実現される。プロセッサの一例として、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等が挙げられる。
制御部10は、ソレノイド制御部110と、ディザ制御部120と、振動制御部130と、ソレノイド駆動部140と、判定部150とを備える。
ソレノイド制御部110は、ソレノイドバルブ21の目標開度を決定し、ソレノイドバルブ21に設けられたリニアソレノイド(不図示)の目標駆動電流を生成することでソレノイドバルブ21を制御する。ソレノイド制御部110は、第1信号生成部110aと、第2信号生成部110bと、開度決定部110cを備える。
開度決定部110cは、例えば変速機7の変速比等に応じて油圧バルブ22の目標開度を決定し、油圧バルブ22の開度が目標開度となるように、第1、第2ソレノイドバルブ21a、21bの目標開度を決定する。なお、変速機7の変速比は、例えば図示しないエンジンの状態や車速等によって変化する。
第1信号生成部110aは、開度決定部110cが決定した第1ソレノイドバルブ21aの目標開度に応じてリニアソレノイドの目標制御信号である第1目標駆動電流を生成する。第1信号生成部110aは、生成した第1目標駆動電流をソレノイド駆動部140に出力する。
第2信号生成部110bは、開度決定部110cが決定した第2ソレノイドバルブ21bの目標開度に応じてリニアソレノイドの目標制御信号である第2目標駆動電流を生成する。第2信号生成部110bは、生成した第2目標駆動電流をソレノイド駆動部140に出力する。
ディザ制御部120は、所定のディザ周期(例えば、200Hz程度)のディザ信号を生成し、ソレノイド駆動部140に出力することで、ディザ信号をソレノイドバルブ21のリニアソレノイドの駆動電流に重畳する。このように、ディザ制御部120は、ソレノイドバルブ21のリニアソレノイドの駆動電流に対してディザ制御を行う。
判定部150は、振動成分を駆動電流に重畳するか否かを判定する。判定部150は、条件判定部151と、収束判定部152と、重畳判定部153とを備える。
条件判定部151は、車両Sの状態が油圧振動の発生しうる可能性がある発生条件を満たすか否かを判定する。
例えば、「目標開度が第1閾値以上変化し、ソレノイド制御部110が生成する目標駆動電流が第2閾値以上変化した場合」、「オイルサプライ9の第1供給源9aまたは第2供給源9bの少なくとも一方から供給される油圧が切り替わる場合」および「変速機7の変速比が変化した場合」の少なくとも1つの条件が満たされる場合に、条件判定部151は発生条件を満たすと判定する。
なお、条件判定部151が判定する発生条件は、実験やシミュレーション等によって予め決定されているものとし、例えば記憶部11に条件情報11aとして記憶されているものとする。また、条件判定部151が判定する条件は、上述した3つの条件に限定されない。上述した条件以外でも油圧振動が発生する場合を発生条件として、予め記憶部11に記憶しておき、条件判定部151が条件を満たすか否かを判定するようにしてもよい。
収束判定部152は、駆動電流が目標駆動電流に収束したか否かを判定する。収束判定部152は、駆動電流と目標駆動電流との差が第3閾値以下になった場合に、駆動電流が収束したと判定する。
重畳判定部153は、条件判定部151および収束判定部152の判定結果に基づいて振動成分を駆動電流に重畳するか否かを判定する。重畳判定部153は、条件判定部151が発生条件を満たすと判定し、かつ、駆動電流が収束したと収束判定部152が判定した場合に、振動成分を重畳すると判定する。
なお、重畳判定部153は、ソレノイドバルブ21のリニアソレノイドの目標駆動電流が変更になった場合、振動成分の重畳を停止する。その後、重畳判定部153は、条件判定部151が発生条件を満たすと判定し、かつ、駆動電流が収束したと収束判定部152が判定した場合に、振動成分を重畳すると判定する。
このように、条件判定部151が発生条件を満たすと判定した場合に、重畳判定部153が振動成分を重畳すると判定する。これにより、油圧振動が発生しうる可能性がある場合に、駆動電流に振動成分を重畳することができる。したがって、30Hz程度の低周波振動を必要なときにソレノイドバルブ21に供給することができ、不要な場合、すなわち油圧振動が発生していない場合に、ソレノイドバルブ21に与える振動成分の影響を低減することができる。
また、収束判定部152が、目標駆動電流の変更後であって、駆動電流が収束したと判定した場合に、重畳判定部153が振動成分を重畳すると判定する。これにより、駆動電流の過渡期を除いて振動成分を重畳することができる。駆動電流の過渡期に振動成分を重畳すると、駆動電流の低周波振動の影響でソレノイドバルブ21の応答性が低下する恐れがある。そこで、駆動電流の過渡期を除いて振動成分を重畳することで、ソレノイドバルブ21の応答性の低下を抑制することができる。
振動制御部130は、ディザ周期よりも低い周期(例えば、30Hz程度)の振動成分を生成し、ソレノイド駆動部140に出力することで、ソレノイドバルブ21の駆動電流に振動成分を重畳する。これにより、振動制御部130は、油圧回路2に発生する油圧振動を抑制する。
ソレノイド駆動部140は、ソレノイド制御部110が生成する第1、第2目標駆動電流に基づき、ソレノイドバルブ21のリニアソレノイドをそれぞれ駆動する第1、第2駆動電流を生成する。ソレノイド駆動部140は、第1駆動部140aと、第2駆動部140bとを備える。
第1駆動部140aは、第1信号生成部110aが生成した第1目標駆動電流と、第1ソレノイドバルブ21aのリニアソレノイドに流れる電流との差分に応じて第1駆動電流を生成する。具体的に、第1駆動部140aは、図3に示すように、かかる差分に応じたデューティ比の第1駆動電流を生成する。さらに、第1駆動部140aは、ディザ制御部120が生成するディザ周期T2のディザ信号を第1駆動電流に重畳し、第1ディザ駆動電流を生成する。なお、図3は、ディザ駆動電流の一例を示す図である。
また、第1駆動部140aは、図4に示すように、第1ディザ駆動電流に周期T3の振動成分を重畳することで、第1重畳駆動電流を生成する。なお、図4は、第1重畳駆動電流の一例を示す図である。また、図4では、図を見やすくするために、ディザ信号を重畳していない第1駆動電流に振動成分を重畳した場合について図示している。
図5に、目標駆動電流が変化した場合の第1重畳駆動電流の一例を示す。図5は、第1重畳駆動電流の他の例を示す図である。図5に示すように、ディザ信号は、第1目標駆動電流の変化に応じて第1駆動電流が変化したか否かにかかわらず、駆動電流に重畳される。一方、振動成分は、第1駆動電流が、変化後の第1目標駆動電流I2に収束した後の時刻t2以降に第1駆動電流に重畳される。
このように、第1駆動部140aが、第1駆動電流が収束してから振動成分を重畳することで、第1ソレノイドバルブ21aの応答性の低下を抑制することができる。
第2駆動部140bは、第1駆動部140aと同様にして第2重畳駆動電流を生成する。具体的に、第2駆動部140bは、第2信号生成部110bが生成した第2目標駆動電流と、第2ソレノイドバルブ21bのリニアソレノイドに流れる電流との差分に応じて第2駆動電流を生成する。また、第2駆動部140bは、第2駆動電流にディザ信号および振動成分を重畳し、第2重畳駆動電流を生成する。
これにより、第2駆動部140bは、油圧振動を抑制しつつ、第2ソレノイドバルブ21bの応答性の低下を抑制することができる。
次に、図6を用いて、実施形態に係る制御装置1が実行する制御処理の処理手順について説明する。図6は、実施形態に係る制御装置1が実行する制御処理の処理手順を示すフローチャートである。制御装置1は、ソレノイドバルブ21を制御する場合に図6に示す制御処理を繰り返し実行する。
図6に示すように、制御装置1は、ソレノイドバルブ21の目標開度、すなわち目標駆動電流を変更するか否かを判定する(ステップS101)。目標駆動電流を変更しない場合(ステップS101、No)、ステップS105に進む。
一方、目標駆動電流を変更する場合(ステップS101、Yes)、制御装置1は、駆動電流に振動成分を重畳しているか否かを判定する(ステップS102)。振動成分を重畳していない場合(ステップS102、No)、ステップS104に進む。一方、振動成分を重畳している場合(ステップS102、Yse)、制御装置1は、振動成分の重畳を停止する(ステップS103)。
続いて、制御装置1は、目標駆動電流を変更する(ステップS104)。制御装置1は、目標駆動電流に応じたソレノイドバルブ21の駆動電流を決定し(ステップS105)、駆動電流にディザ信号を重畳し、ディザ駆動電流を生成する(ステップS106)。
制御装置1は、油圧振動が発生しうる発生条件を満たしているか否かを判定する(ステップS107)。発生条件を満たしていない場合(ステップS107、No)、制御装置1は、ディザ駆動電流に振動成分を重畳しているか否かを判定する(ステップS112)。振動成分を重畳していない場合(ステップS112、No)、制御装置1は、ディザ駆動電流をソレノイドバルブ21に出力し(ステップS108)、処理を終了する。一方、振動成分を重畳している場合(ステップS112、Yes)、ディザ駆動電流に振動成分を重畳した重畳駆動電流をソレノイドバルブ21に出力する(ステップS111)。
一方、発生条件を満たす場合(ステップS107、Yes)、制御装置1は、駆動電流と目標駆動電流との差が第3閾値以下となり、駆動電流が収束したか否かを判定する(ステップS109)。駆動電流が収束していない場合(ステップS109、No)、ステップS108に進む。一方、駆動電流が収束している場合(ステップS109、Yes)、制御装置1は、ディザ駆動電流に振動成分を重畳した重畳駆動電流を生成し(ステップS110)、重畳駆動電流をソレノイドバルブ21に出力する(ステップS111)。
上述したように、実施形態に係る制御装置1は、油圧回路2に設けられたソレノイドバルブ21を制御する装置である。制御装置1は、第1、第2信号生成部110a、110bと、振動制御部130とを備える。第1、第2信号生成部110a、110bは、ソレノイドバルブ21の目標駆動電流に基づき、駆動電流を生成する。振動制御部130は、油圧振動を抑制するため、駆動電流に所定の振動周期の振動成分を重畳する。
これにより、制御装置1は、油圧回路2に発生する油圧振動を抑制することができる。
なお、図2に示す制御装置1は、一例であり種々の変形が可能である。例えば、上述した実施形態では、制御装置1が記憶部11に条件情報11aとして記憶された発生条件に応じて振動成分を駆動電流に重畳するとしたが、これに限定されない。例えば、上記発生条件を満たす場合に加え、油圧回路2に油圧振動が発生した場合に振動成分を駆動電流に重畳するようにしてもよい。かかる点について図7および図8を用いて説明する。
図7は、実施形態の変形例に係る制御装置1aを示すブロック図である。なお、図7において、図2と同じ構成要素については同一符号を付し説明を省略する。
図7に示す制御装置1aの振動検出部160は、油圧回路に設けられた第1、第2油圧センサ8a、8bの検出結果に基づき、油圧回路に発生した油圧振動を検出する。ここで、第1、第2油圧センサ8a、8bは、油圧回路の第1ソレノイドバルブ21aが設けられる第1油路200aおよび第2ソレノイドバルブ21bが設けられる第3油路200cにそれぞれ設けられ、各油路の油圧を検出する。
振動検出部160は、第1、第2油圧センサ8a、8bの検出結果から、油圧が例えば10Hz程度で振動している場合に、油圧振動を検出する。振動検出部160は、油圧振動の検出結果を重畳判定部153aおよび学習部170に出力する。
重畳判定部153aは、振動検出部160が油圧振動を検出した場合であって、駆動電流が目標駆動電流に収束している場合に、駆動電流に振動成分を重畳すると判定する。
このように、振動検出部160が油圧振動を検出した場合に、重畳判定部153aが駆動電流に振動成分を重畳すると判定することで、上述した発生条件以外で油圧振動が発生した場合であっても、制御装置1aは、かかる油圧振動を抑制することができる。
次に、学習部170は、振動検出部160が油圧振動を検出した場合の車両Sの状態を、油圧振動が発生しうる発生条件として学習する。例えば、学習部170は、車両Sの状態として、図示しないエンジンの状態や変速機7の変速比等を車両Sの状態として取得し、取得した車両Sの状態を発生条件として学習する。学習部170は、学習した発生条件を、記憶部11に条件情報11aとして記憶させる。
このように、学習部170が、油圧振動が発生した場合の車両Sの状態を発生条件として学習して記憶部11に記憶させることで、条件判定部151が、予め記憶部11に記憶されている発生条件以外の条件が成立したか否かを判定することができる。したがって、記憶部11に予め条件情報11aとして記憶されている発生条件以外の条件で油圧振動が発生した場合でも、次回から油圧振動が実際に発生する前に抑制することができる。
続いて、図8を用いて、実施形態の変形例に係る制御処理について説明する。図8は、実施形態の変形例に係る制御装置1aが実行する制御処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、図8において、図6と同じ処理については同一符号を付し説明を省略する。
図8のステップS107で制御装置1aが発生条件を満たしていないと判定した場合(ステップS107、No)、制御装置1aは、油圧振動が発生したか否かを判定する(ステップS201)。油圧振動が発生していない場合(ステップS201、No)、ステップS112に進む。
一方、油圧振動が発生した場合(ステップS201、Yes)、車両Sの状態を発生条件として学習し(ステップS202)、ステップS109に進む。
このように、制御装置1aが、油圧振動を検出した場合に駆動電流に振動成分を重畳することで発生した油圧振動を抑制することができる。また、制御装置1aが油圧振動が発生した場合の発生条件を学習することで、次回から油圧振動が発生する前に、油圧振動の発生を抑制することができる。
なお、上記実施形態および変形例では、自動車の車両Sに搭載された油圧回路2のソレノイドバルブ21を制御する制御装置1、1aについて説明したが、油圧回路2は自動車の車両Sに搭載される例に限定されない。例えば、制御装置1、1aが、鉄道車両や船舶、発電機等に用いられる油圧回路を制御するようにしてもよい。
なお、上記実施形態および変形例では、油圧回路2がソレノイドバルブ21および油圧バルブ22を備える場合について説明したが、これに限定されない。例えば、油圧回路2がオイルサプライ9から供給される作動油の油圧を調整し、調整後の作動油をプライマリプーリ3およびセカンダリプーリ4にそれぞれ供給するソレノイドバルブを備える構成としてもよい。このように、油圧回路2が作動油の油圧を調整するためのバルブをソレノイドバルブ21で構成することもできる。ただし、プライマリプーリ3およびセカンダリプーリ4を駆動するための油圧は比較的高圧(例えば5MPa程度)になる。このように、高圧の油圧を調整するためには大型のソレノイドバルブが必要となり油圧回路2が大型化する恐れがある。そのため、油圧回路2の大型化を抑制するためには、上述したようにソレノイドバルブ21および油圧バルブ22を用いてライマリプーリ3およびセカンダリプーリ4に供給する油圧を調整することが望ましい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1、1a 制御装置
2 油圧回路
7 変速機
10 制御部
110 ソレノイド制御部
110a、110b 信号生成部
120 ディザ制御部
130 振動制御部
140 ソレノイド駆動部
150 判定部
160 振動検出部
170 学習部

Claims (11)

  1. 油圧回路に設けられたソレノイドバルブを制御する制御装置であって、
    前記ソレノイドバルブの目標駆動電流に基づき、駆動電流を生成する信号生成部と、
    油圧振動を抑制するため、前記駆動電流に所定の振動周期の振動成分を重畳する振動制御部と、
    を備える制御装置。
  2. 前記駆動電流に所定のディザ周期のディザ信号を重畳するディザ制御部をさらに備え、
    前記振動制御部は、
    前記駆動電流に、前記ディザ周期よりも低い周期の前記振動成分を重畳する請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記振動制御部は、
    前記ソレノイドバルブの駆動電流と前記目標駆動電流との差が閾値以下になった後に、前記振動成分を重畳する請求項1または2に記載の制御装置。
  4. 前記振動制御部は、
    前記所定の振動周期よりも低い周期の前記油圧振動が前記油圧回路に発生しうる発生条件を満たす場合に、前記振動成分を重畳する請求項1、2または3に記載の制御装置。
  5. 前記振動制御部は、
    前記目標駆動電流が閾値以上変化した場合に前記振動成分を重畳する請求項1〜4のいずれか一項に記載の制御装置。
  6. 前記振動制御部は、
    前記油圧回路に作動油を供給する供給源の供給圧が変動する場合に前記振動成分を重畳する請求項1〜5のいずれか一項に記載の制御装置。
  7. 前記振動制御部は、
    前記ソレノイドバルブにより油圧が調整され、前記油圧回路が備える油圧バルブに作動油を供給する第1供給源または前記油圧バルブにより油圧が調整され被制御対象に作動油を供給する第2供給源の少なくとも一方の油圧が変動する場合に前記振動成分を重畳する請求項1〜6のいずれか一項に記載の制御装置。
  8. 前記振動制御部は、
    前記油圧回路に油圧振動が発生している場合に、前記振動成分を重畳する請求項1〜7のいずれか一項に記載の制御装置。
  9. 前記油圧回路に前記油圧振動が発生した場合に、当該油圧振動が発生した条件を学習する学習部をさらに備える請求項8に記載の制御装置。
  10. 前記振動制御部は、
    前記目標駆動電流を変更した場合に、前記振動成分の重畳を停止する請求項1〜9のいずれか一項に記載の制御装置。
  11. 油圧回路に設けられたソレノイドバルブを制御する制御方法であって、
    前記ソレノイドバルブの目標駆動電流に基づき、駆動電流を生成し、
    油圧振動を抑制するため、前記駆動電流に所定の振動周期の振動成分を重畳する、制御方法。
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