JP2020068357A - ソレノイドバルブ制御装置及びソレノイドバルブの制御方法 - Google Patents
ソレノイドバルブ制御装置及びソレノイドバルブの制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020068357A JP2020068357A JP2018201862A JP2018201862A JP2020068357A JP 2020068357 A JP2020068357 A JP 2020068357A JP 2018201862 A JP2018201862 A JP 2018201862A JP 2018201862 A JP2018201862 A JP 2018201862A JP 2020068357 A JP2020068357 A JP 2020068357A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- current value
- cycle
- dither
- solenoid valve
- solenoid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F7/00—Magnets
- H01F7/06—Electromagnets; Actuators including electromagnets
- H01F7/08—Electromagnets; Actuators including electromagnets with armatures
- H01F7/18—Circuit arrangements for obtaining desired operating characteristics, e.g. for slow operation, for sequential energisation of windings, for high-speed energisation of windings
- H01F7/1844—Monitoring or fail-safe circuits
-
- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05D—SYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
- G05D7/00—Control of flow
- G05D7/06—Control of flow characterised by the use of electric means
- G05D7/0617—Control of flow characterised by the use of electric means specially adapted for fluid materials
- G05D7/0623—Control of flow characterised by the use of electric means specially adapted for fluid materials characterised by the set value given to the control element
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16K—VALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
- F16K31/00—Actuating devices; Operating means; Releasing devices
- F16K31/02—Actuating devices; Operating means; Releasing devices electric; magnetic
- F16K31/06—Actuating devices; Operating means; Releasing devices electric; magnetic using a magnet, e.g. diaphragm valves, cutting off by means of a liquid
- F16K31/0675—Electromagnet aspects, e.g. electric supply therefor
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16K—VALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
- F16K37/00—Special means in or on valves or other cut-off apparatus for indicating or recording operation thereof, or for enabling an alarm to be given
- F16K37/0025—Electrical or magnetic means
- F16K37/0041—Electrical or magnetic means for measuring valve parameters
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16K—VALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
- F16K37/00—Special means in or on valves or other cut-off apparatus for indicating or recording operation thereof, or for enabling an alarm to be given
- F16K37/0075—For recording or indicating the functioning of a valve in combination with test equipment
- F16K37/0083—For recording or indicating the functioning of a valve in combination with test equipment by measuring valve parameters
-
- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05B—CONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
- G05B19/00—Programme-control systems
- G05B19/02—Programme-control systems electric
- G05B19/18—Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
- G05B19/416—Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by control of velocity, acceleration or deceleration
-
- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05B—CONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
- G05B2219/00—Program-control systems
- G05B2219/30—Nc systems
- G05B2219/45—Nc applications
- G05B2219/45006—Valves
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F7/00—Magnets
- H01F7/06—Electromagnets; Actuators including electromagnets
- H01F7/08—Electromagnets; Actuators including electromagnets with armatures
- H01F7/18—Circuit arrangements for obtaining desired operating characteristics, e.g. for slow operation, for sequential energisation of windings, for high-speed energisation of windings
- H01F7/1844—Monitoring or fail-safe circuits
- H01F2007/1866—Monitoring or fail-safe circuits with regulation loop
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Electromagnetism (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Automation & Control Theory (AREA)
- Human Computer Interaction (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Magnetically Actuated Valves (AREA)
Abstract
【課題】適切にソレノイドバルブを制御できるソレノイドバルブ制御装置を提供する。【解決手段】ソレノイドバルブ制御装置は、ソレノイドバルブに要求される要求出力に応じたソレノイドバルブのソレノイドに通電する電流の基本電流値を第1周期T1毎に設定する基本電流値設定部と、周期がディザ周期Tdであるディザ電流値を設定するディザ電流値設定部と、基本電流値とディザ電流値とに基づいてソレノイドに通電する電流の目標電流値を設定する目標電流値設定部と、ソレノイドに実際に流れている電流の実電流値を検出する電流検出部と、デューティ比を設定するデューティ比設定部と、デューティ比に基づきソレノイドをPWM制御するPWM制御部と、を備え、ディザ周期Tdよりも長い第2周期T2毎にデューティ比を設定する。【選択図】図2
Description
本発明は、ソレノイドバルブの駆動を制御するソレノイドバルブ制御装置、及びソレノイドバルブの制御方法に関する。
従来、流体の流通を制御する際にソレノイドバルブが利用されてきた。ソレノイドバルブは、ソレノイドに流れる電流により電磁弁の開閉が行われる。ここで、電磁弁の弁体が静止している状態において、弁体を動かす場合には弁体に静摩擦が作用し、既に動いている弁体を継続して動かす場合には、当該静摩擦が作用しない。このため、ソレノイドバルブのソレノイドに互いに等しい電流値の電流を通電した場合であっても、弁体が動いている状態と弁体が静止している状態とでソレノイドバルブの開度に差異が生じ、特性に影響する可能性がある。そこで、当該静摩擦を低減すべく、電磁弁の開閉状態に拘らず、ソレノイドに流れる電流を周期的に変化させて弁体を微振動させているものがある(例えば特許文献1)。
特許文献1にはソレノイドの励磁電流を制御する電流制御装置が記載されている。この電流制御装置は、目標設定手段、デューティ比設定手段、及びPWM信号生成手段を備えている。目標設定手段は、PWM信号生成手段により生成されるPWM信号のパルス周期であるPWM周期よりも長いディザ周期で周期的に変化する値を、励磁電流の目標値である目標電流値として設定する。デューティ比設定手段は、PWM信号のデューティ比を目標電流値に基づき設定する。目標設定手段が前記目標電流値を設定する周期及びデューティ比設定手段がデューティ比を設定する周期は、ディザ周期よりも短くなるように構成されている。これにより、ディザ周期で発生させたディザを正確に目標電流値に反映させることができ、ディザが反映された目標電流値に基づきデューティ比設定手段のFB制御部が負帰還制御を行っている。
ディザが付与された電流を出力するには、一般的にディザ周期に対してデューティ比の設定周期を十分に短くしないと適切に制御することができないと言われている。このため、特許文献1に記載の技術では、ディザ周期によってはデューティ比の設定周期を短くする必要があり、電流制御装置の演算負荷が著しく増大する可能性がある。係る場合、高性能な演算処理装置が必要となることからコストアップが必要となったり、演算ができずにソレノイドバルブが制御できなくなったりする可能性がある。
そこで、コストアップすることなく適切にソレノイドバルブを制御することが可能なソレノイドバルブ制御装置及びソレノイドバルブの制御方法が求められる。
本発明に係るソレノイドバルブ制御装置の特徴構成は、ソレノイドバルブに要求される要求出力に応じた前記ソレノイドバルブのソレノイドに通電する電流の基本電流値を第1周期毎に設定する基本電流値設定部と、周期がディザ周期であるディザ電流値を設定するディザ電流値設定部と、前記基本電流値と前記ディザ電流値とに基づいて前記ソレノイドに通電する電流の目標電流値を設定する目標電流値設定部と、前記ソレノイドに実際に流れている電流の実電流値を検出する電流検出部と、前記目標電流値と前記実電流値とに基づいて、前記ディザ周期よりも長い第2周期毎にデューティ比を設定するデューティ比設定部と、前記デューティ比に基づき前記ソレノイドをPWM制御するPWM制御部と、を備えている点にある。
このような特徴構成とすれば、デューティ比設定部はディザ周期よりも長い第2周期毎にデューティ比を設定することができる。したがって、演算負荷の高いデューティ比の演算頻度を減らしつつ、従来と同様にディザを付与した上でソレノイドバルブを作動することが可能となる。
また、前記ディザ周期は前記第1周期よりも長い周期であると好適である。
このような構成とすれば、ソレノイドバルブの状況が時々刻々と変化する場合であっても、基本電流値設定部がソレノイドバルブの状況に応じた適切な基本電流値を設定することができ、当該基本電流値とディザ電流値とに基づいて適切な目標電流値を設定することが可能となる。
また、前記第2周期は、前記ディザ周期よりも長く、且つ、前記ディザ周期の2周期よりも短い周期であると好適である。
このような構成とすれば、演算負荷を下げつつ、より短い周期のディザをソレノイドバルブに付与できる。
また、本発明に係るソレノイドバルブの制御方法の特徴構成は、ソレノイドバルブに要求される要求出力に応じた前記ソレノイドバルブのソレノイドに通電する電流の基本電流値を第1周期毎に設定する基本電流値設定ステップと、周期がディザ周期であるディザ電流値を設定するディザ電流値設定ステップと、前記基本電流値と前記ディザ電流値とに基づいて前記ソレノイドに通電する電流の目標電流値を設定する目標電流値設定ステップと、前記ソレノイドに実際に流れている電流の実電流値を検出する電流検出ステップと、前記目標電流値と前記実電流値とに基づいて、前記ディザ周期よりも長い第2周期毎にデューティ比を設定するデューティ比設定ステップと、前記デューティ比に基づき前記ソレノイドをPWM制御するPWM制御ステップと、を備える点にある。
このようなソレノイドバルブの制御方法であっても、上述したソレノイドバルブ制御装置と実質的に差異はなく、ソレノイドバルブ制御装置と同様の効果を奏することが可能である。
本発明に係るソレノイドバルブ制御装置は、適切にソレノイドバルブを制御することができるように構成される。以下、本実施形態のソレノイドバルブ制御装置1について説明する。
図1は、本実施形態のソレノイドバルブ制御装置1の構成を模式的に示したブロック図である。ソレノイドバルブ制御装置1は、基本電流値設定部10、ディザ電流値設定部20、目標電流値設定部30、デューティ比設定部35、PWM制御部40、電流検出部50の各機能部を備えて構成される。各機能部はソレノイドバルブ2の制御に係る処理を行うために、CPUを中核部材としてハードウェア又はソフトウェア或いはその両方で構築されている。
基本電流値設定部10は、ソレノイドバルブ2に要求される要求出力に応じたソレノイドバルブ2のソレノイド3に通電する電流の基本電流値を第1周期T1毎に設定する。ソレノイドバルブ2に要求される要求出力とは、ソレノイドバルブ2により制御される流体が供給される機器からソレノイドバルブ2に対して要求される出力であって、ソレノイドバルブ2から吐出すべき流体の流量(吐出量)にあたる。このような要求出力は、ソレノイドバルブ制御装置1とは異なる他のシステム(上記「機器」や制御ユニットなど)から伝達される。
ここで、ソレノイドバルブ2は周知のようにソレノイド3に通電することにより弁体が移動し、ソレノイドバルブ2を流通する流体の流量が制御される。この時の弁体の移動量はソレノイド3に通電された電流の大きさに応じたものとなる。そこで、基本電流値設定部10は、ソレノイドバルブ2から吐出される流体の流量や圧力が、他のシステムから伝達された要求出力を実現するために、ソレノイド3に通電する電流の電流値を設定する。この電流値は本実施形態では基本電流値と称される。
図2には、ソレノイドバルブ制御装置1による処理のタイミングチャートが示される。基本電流値設定部10は、図2の(a)に示されるような予め設定された第1周期T1毎に基本電流値を設定する。図2の(b)には、基本電流値設定部10により設定された基本電流値の一例が示される。特に限定されるものではないが、本実施形態では第1周期T1を10ミリ秒として説明する。
このようなソレノイドバルブ2に要求される要求出力に応じたソレノイドバルブ2のソレノイド3に通電する電流の基本電流値を第1周期T1毎に設定する工程は、ソレノイドバルブの制御方法における基本電流値設定ステップと称される。
図1に戻り、ディザ電流値設定部20は、周期がディザ周期Tdであるディザ電流値を設定する。周期がディザ周期Tdであるディザ電流値を設定するとは、予め設定されているディザ周期Tdで周期的に変化する電流(ディザ電流)の電流値(ディザ電流値)を設定することをいう。このような電流の電流値が、ディザ電流値に相当する。ディザ電流値設定部20は、図2の(c)に示されるような予め設定されたディザ周期Tdでディザ電流値を設定する。
本ソレノイドバルブ制御装置1では、基本電流値設定部10により設定された基本電流値にディザ電流値が重畳された電流値(後述する「目標電流値」に相当)からなる電流を、ソレノイドバルブ2の開度に拘らずソレノイド3に通電することで、弁体を微振動させている。ディザ電流値は、例えばソレノイドバルブ2の環境温度や、或いは、ソレノイドバルブ2により流通が制御される流体の温度によって予め設定しておくと良い。係る構成の場合には、ディザ電流値設定部20は、ソレノイドバルブ2の環境温度や、或いは、ソレノイドバルブ2により流通が制御される流体の温度に応じて、ディザ電流値を設定する。
本実施形態では、ディザ周期Tdは第1周期T1よりも長い周期で設定される。ディザ周期Tdについても特に限定されるものではないが、本実施形態ではディザ周期Tdを40ミリ秒として説明する。
このような周期がディザ周期Tdであるディザ電流値を設定する工程は、ソレノイドバルブの制御方法におけるディザ電流値設定ステップと称される。
目標電流値設定部30は、基本電流値とディザ電流値とに基づいてソレノイド3に通電する電流の目標電流値を設定する。基本電流値は、上述した基本電流値設定部10により設定され、伝達される。ディザ電流値は、上述したディザ電流値設定部20により設定され、伝達される。目標電流値設定部30は、基本電流値にディザ電流値を重畳する、すなわち基本電流値にディザ電流値を加算して目標電流値を設定する。
ここで、詳細は後述するが、目標電流値設定部30は、常に基本電流値にディザ電流値を重畳するのではなく、基本電流値にディザ電流値を重畳する場合としない場合とがある。本実施形態では、基本電流値にディザ電流値を重畳する場合には、基本電流値の電流がディザ電流値によって周期的に変化し、このような周期的に変化する電流値が目標電流値に相当する。一方、基本電流値にディザ電流値を重畳しない場合には、基本電流値の電流はディザ電流値によっては周期的に変化せず、基本電流値が目標電流値となる。
このような基本電流値とディザ電流値とに基づいてソレノイド3に通電する電流の目標電流値を設定する工程は、ソレノイドバルブの制御方法における目標電流値設定ステップと称される。
電流検出部50は、ソレノイド3に実際に流れている電流の実電流値を検出する。ソレノイド3に実際に流れている電流の実電流値とは、その時点においてソレノイド3に実際に流れている電流の電流値である。このような実電流値の検出は、例えば電流センサや抵抗器による検出など、公知の方法を用いて行うことが可能である。電流検出部50により検出された実電流値は、後述するデューティ比設定部35に伝達される。
このようなソレノイド3に実際に流れている電流の実電流値を検出する工程は、ソレノイドバルブの制御方法における電流検出ステップと称される。
デューティ比設定部35は、目標電流値と実電流値とに基づいて、ディザ周期Tdよりも長い第2周期T2毎にデューティ比を設定する。目標電流値は、上述した目標電流値設定部30により設定され、伝達される。実電流値は、上述した電流検出部50により検出され、伝達される。ここで、本実施形態では、図1に示されるように電源5と接地電位との間にソレノイド3と直列に接続されたスイッチ4が設けられる。このスイッチ4が閉じ状態とされることで、ソレノイド3に所期の電流値の電流が通電される。スイッチ4は、例えばトランジスタを用いて構成すると良い。上述したデューティ比とは、本実施形態では第2周期T2において、スイッチ4を閉状態にする期間の比率にあたる。本実施形態では、図2に示されるように、第2周期T2は、ディザ周期Tdよりも長く、且つ、ディザ周期Tdの2周期よりも短い周期に設定されている。デューティ比設定部35は、このような第2周期T2毎にデューティ比を設定する。
このような目標電流値と実電流値とに基づいて、ディザ周期Tdよりも長い第2周期T2毎にデューティ比を設定する工程は、ソレノイドバルブの制御方法におけるデューティ比設定ステップと称される。
PWM制御部40は、デューティ比に基づきソレノイド3をPWM(Pulse Width Modulation)制御する。デューティ比は上述したデューティ比設定部35により設定され、伝達される。PWM制御は公知であるので、ここでの説明は省略する。本実施形態では、PWM制御部40は、ディザ周期Tdよりも長い第2周期T2でスイッチ4をPWM制御する。すなわち、1/T2ヘルツのスイッチング周波数でPWM制御部40はPWM制御を行う。ここで、本実施形態ではディザ周期Tdは40ミリ秒であるとして説明した。そこで、本実施形態では、第2周期T2として50ミリ秒が用いられる(図2の(d)参照)。
上述したように、PWM制御に用いられるデューティ比はソレノイド3に実際に流れている電流の実電流値に基づいて設定されている。したがって、PWM制御では、ソレノイド3に実際に流れている電流の電流値(実電流値)をPWM制御部40にフィードバックしてPWM制御が行われる。
このようなデューティ比に基づきソレノイド3をPWM制御する工程は、ソレノイドバルブの制御方法におけるPWM制御ステップと称される。
以上、本ソレノイドバルブ制御装置1の構成について説明したが、上述したように、本ソレノイドバルブ制御装置1の目標電流値設定部30は、常に基本電流値にディザ電流値を重畳するのではなく、基本電流値にディザ電流値を重畳する場合としない場合とがある。以下、具体的に説明する。
ソレノイドバルブ制御装置1では、各機能部が第1周期T1、ディザ周期Td、第2周期T2、第3周期T3に沿って制御が行われる。第1周期T1は、上述したように基本電流値設定部10が基本電流値を設定する周期である。ディザ周期Tdは、上述したように、ディザ電流値設定部20がディザ電流値を設定する周期である。第2周期T2は、上述したように、デューティ比設定部35がデューティ比を設定する周期である。第3周期T3は、目標電流値設定部30が、基本電流値にディザ電流値を重畳するか否かの切り替えを行う周期である。
すなわち、本実施形態では、第3周期T3は、目標電流値設定部30により基本電流値にディザ電流値を重畳して設定された目標電流値に応じて、ソレノイド3に通電する電流の電流値が周期的に変化する重畳期間と、目標電流値設定部30により基本電流値にディザ電流値が重畳されないで設定された目標電流値に応じて、ソレノイド3に通電する電流の電流値が周期的に変化しない非重畳期間とからなる。
本実施形態では、第3周期T3は、ディザ周期Td及び第2周期T2の最小公倍数からなる周期で設定される。上述したように、本実施形態ではディザ周期Tdは40ミリ秒であり、第2周期T2は50ミリ秒である。そこで、第3周期T3は、図2の(e)に示されるように、200ミリ秒に設定される。目標電流値設定部30は、第3周期T3が200ミリ秒であることは予め記憶しておくように構成すると良い。ここで、理解を容易にするために、以下では第3周期T3のうち、前半部を重畳期間とし、後半部を非重畳期間として説明する。
図2の(f)には、目標電流値設定部30により設定された目標電流値の時系列変化が示される。この図では、第3周期T3の前半部は時刻t1からt2までの期間及び時刻t3からt4までの期間であり、後半部は時刻t2からt3までの期間及び時刻t4からt5までの期間となっている。したがって、第3周期T3は、時刻t1からt3までの期間(時刻t3からt5までの期間)が相当する。
時刻t1からt2の間は、目標電流値設定部30は図2の(b)で示した基本電流値に対して、図2の(c)のディザ周期Tdにしたがって周期的に変化するようにディザ電流値を重畳する。したがって、この時刻t1からt2の間は、基本電流値にディザ電流値が重畳された電流値が目標電流値として用いられる。
一方、時刻t2からt3の間は、目標電流値設定部30は図2の(b)で示した基本電流値に対してディザ電流値の重畳を行わない。したがって、この時刻t2からt3の間は、ディザ電流値が重畳されていない基本電流値が目標電流値として用いられる。
以下同様に、時刻t3からt4の間は、基本電流値にディザ電流値が重畳された電流値が目標電流値として用いられ、時刻t4からt5の間は、ディザ電流値が重畳されていない基本電流値が目標電流値として用いられる。このように本実施形態では、第3周期T3は、基本電流値にディザ電流値を重畳して設定された目標電流値がディザ周期Tdに応じて周期的に変化する重畳期間と、基本電流値にディザ電流値が重畳されないで設定された目標電流値がディザ周期Tdに応じて変化しない非重畳期間とから構成される。
このように構成することで、本ソレノイドバルブ制御装置1にあっては、実質的にディザが付与される周期(実ディザ周期)は第3周期T3(200ミリ秒)となり、実ディザ周期に対してデューティ比の設定周期にあたる第2周期T2(50ミリ秒)を十分に短くすることができる。したがって、ソレノイドバルブ2を適切に制御することが可能となる。また、本ソレノイドバルブ制御装置1によれば、演算負荷が著しく増大することはないので、上記実施形態のような制御を行うにあたり、例えば高性能な演算処理装置を用いる必要がない。したがって、コストアップをすることもない。このように本ソレノイドバルブ制御装置1によれば、コストアップすることなく適切にソレノイドバルブ2を制御することが可能となる。
〔その他の実施形態〕
上記実施形態では、第3周期T3は、前半部が重畳期間であり、後半部が非重畳期間であるとして説明したが、前半部が非重畳期間であり、後半部が重畳期間であっても良い。また、重畳期間と非重畳期間とは、互いに異なる時間となるように設定することも可能である。係る場合、例えば予め所定の比率を設定しておくことで、当該比率に基づき重畳期間と非重畳期間との夫々の時間を設定することが可能である。
上記実施形態では、第3周期T3は、前半部が重畳期間であり、後半部が非重畳期間であるとして説明したが、前半部が非重畳期間であり、後半部が重畳期間であっても良い。また、重畳期間と非重畳期間とは、互いに異なる時間となるように設定することも可能である。係る場合、例えば予め所定の比率を設定しておくことで、当該比率に基づき重畳期間と非重畳期間との夫々の時間を設定することが可能である。
上記実施形態では、ディザ周期Tdは第1周期T1よりも長い周期であるとして説明したが、ディザ周期Tdは第1周期T1と等しい周期とすることも可能であるし、第1周期T1よりも短い周期とすることも可能である。
上記実施形態では、第2周期T2はディザ周期Tdよりも長く、且つ、ディザ周期Tdの2周期よりも短い周期であるとして説明したが、第2周期T2はディザ周期Tdよりも長く、且つ、ディザ周期Tdの2周期よりも長い周期であっても良い。
上記実施形態では、第3周期T3は、ディザ周期Td及び第2周期T2の最小公倍数からなる周期であるとして説明したが、第3周期T3は、ディザ周期Td及び第2周期T2の最小公倍数でない周期であっても良い。例えば、第3周期T3はディザ周期Td及び第2周期T2の最小公倍数に次いで小さい公倍数からなる周期とすることも可能であるし、その次以降の公倍数からなる周期とすることも可能である。更には、第3周期T3はディザ周期Td及び第2周期T2の公倍数でない周期とすることも可能である。
上記実施形態では、第1周期T1が10ミリ秒であり、ディザ周期Tdが40ミリ秒であり、第2周期T2が50ミリ秒であり、第3周期T3が200ミリ秒であるとして説明した。しかしながら、これらは単なる一例であり、夫々異なる値に設定することも可能である。
本発明は、本発明は、ソレノイドバルブの駆動を制御するソレノイドバルブ制御装置、及びソレノイドバルブの制御方法に用いることが可能である。
1:ソレノイドバルブ制御装置
2:ソレノイドバルブ
3:ソレノイド
10:基本電流値設定部
20:ディザ電流値設定部
30:目標電流値設定部
35:デューティ比設定部
40:PWM制御部
50:電流検出部
T1:第1周期
T2:第2周期
Td:ディザ周期
2:ソレノイドバルブ
3:ソレノイド
10:基本電流値設定部
20:ディザ電流値設定部
30:目標電流値設定部
35:デューティ比設定部
40:PWM制御部
50:電流検出部
T1:第1周期
T2:第2周期
Td:ディザ周期
Claims (4)
- ソレノイドバルブに要求される要求出力に応じた前記ソレノイドバルブのソレノイドに通電する電流の基本電流値を第1周期毎に設定する基本電流値設定部と、
周期がディザ周期であるディザ電流値を設定するディザ電流値設定部と、
前記基本電流値と前記ディザ電流値とに基づいて前記ソレノイドに通電する電流の目標電流値を設定する目標電流値設定部と、
前記ソレノイドに実際に流れている電流の実電流値を検出する電流検出部と、
前記目標電流値と前記実電流値とに基づいて、前記ディザ周期よりも長い第2周期毎にデューティ比を設定するデューティ比設定部と、
前記デューティ比に基づき前記ソレノイドをPWM制御するPWM制御部と、
を備えるソレノイドバルブ制御装置。 - 前記ディザ周期は前記第1周期よりも長い周期である請求項1に記載のソレノイドバルブ制御装置。
- 前記第2周期は、前記ディザ周期よりも長く、且つ、前記ディザ周期の2周期よりも短い周期である請求項1又は2に記載のソレノイドバルブ制御装置。
- ソレノイドバルブに要求される要求出力に応じた前記ソレノイドバルブのソレノイドに通電する電流の基本電流値を第1周期毎に設定する基本電流値設定ステップと、
周期がディザ周期であるディザ電流値を設定するディザ電流値設定ステップと、
前記基本電流値と前記ディザ電流値とに基づいて前記ソレノイドに通電する電流の目標電流値を設定する目標電流値設定ステップと、
前記ソレノイドに実際に流れている電流の実電流値を検出する電流検出ステップと、
前記目標電流値と前記実電流値とに基づいて、前記ディザ周期よりも長い第2周期毎にデューティ比を設定するデューティ比設定ステップと、
前記デューティ比に基づき前記ソレノイドをPWM制御するPWM制御ステップと、
を備えるソレノイドバルブの制御方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018201862A JP2020068357A (ja) | 2018-10-26 | 2018-10-26 | ソレノイドバルブ制御装置及びソレノイドバルブの制御方法 |
US16/655,693 US20200133312A1 (en) | 2018-10-26 | 2019-10-17 | Solenoid valve control apparatus and control method of solenoid valve |
DE102019128683.2A DE102019128683A1 (de) | 2018-10-26 | 2019-10-23 | Elektromagnetventilsteuerungsvorrichtung und Steuerungsverfahren eines Elektromagnetventils |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018201862A JP2020068357A (ja) | 2018-10-26 | 2018-10-26 | ソレノイドバルブ制御装置及びソレノイドバルブの制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020068357A true JP2020068357A (ja) | 2020-04-30 |
Family
ID=70325356
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018201862A Pending JP2020068357A (ja) | 2018-10-26 | 2018-10-26 | ソレノイドバルブ制御装置及びソレノイドバルブの制御方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20200133312A1 (ja) |
JP (1) | JP2020068357A (ja) |
DE (1) | DE102019128683A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7468324B2 (ja) | 2020-12-08 | 2024-04-16 | トヨタ自動車株式会社 | リニアソレノイドバルブの制御装置 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102367502B1 (ko) * | 2020-06-29 | 2022-02-24 | 비테스코 테크놀로지스 게엠베하 | 디더 전류 진폭 제어 장치 및 방법, 이를 포함하는 자동 변속 제어 장치 |
CN112803926B (zh) * | 2021-01-19 | 2022-06-10 | 北谷电子有限公司 | 一种比例电磁阀的驱动方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5761580B2 (ja) | 2013-03-06 | 2015-08-12 | 株式会社デンソー | 電流制御装置および電流制御プログラム |
-
2018
- 2018-10-26 JP JP2018201862A patent/JP2020068357A/ja active Pending
-
2019
- 2019-10-17 US US16/655,693 patent/US20200133312A1/en not_active Abandoned
- 2019-10-23 DE DE102019128683.2A patent/DE102019128683A1/de not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7468324B2 (ja) | 2020-12-08 | 2024-04-16 | トヨタ自動車株式会社 | リニアソレノイドバルブの制御装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE102019128683A1 (de) | 2020-04-30 |
US20200133312A1 (en) | 2020-04-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2020068357A (ja) | ソレノイドバルブ制御装置及びソレノイドバルブの制御方法 | |
US7853360B2 (en) | Method and device for determining a PWM signal on which a dither frequency is superimposed in order to control a solenoid valve | |
US10079087B2 (en) | Dither current power supply control method and dither current power supply control apparatus | |
KR930011397A (ko) | 유도 전동기용 구동제어장치 | |
KR960032859A (ko) | 직류-직류 변환기 | |
CN107643705B (zh) | 控制设备和模数转换控制方法 | |
JP2009230463A (ja) | 比例電磁弁の駆動装置 | |
JP5127767B2 (ja) | 駆動制御装置 | |
CN111656070A (zh) | 电流控制装置 | |
JP6546754B2 (ja) | 制御装置および制御方法 | |
JP2020045989A (ja) | 電流制御装置 | |
JP5297408B2 (ja) | 電磁弁の制御装置 | |
WO2019150958A1 (ja) | 電流制御装置 | |
JP2007202260A (ja) | 電源装置 | |
JP6665742B2 (ja) | 負荷駆動装置 | |
JP2009545938A5 (ja) | ||
JP2019036582A (ja) | ソレノイド駆動装置および自動変速機の変速制御装置 | |
JP6382702B2 (ja) | スイッチング電源回路 | |
KR102667145B1 (ko) | 전기 사용자 장치를 작동시키기 위한 장치, 사용자 장치 및 방법 | |
JP2013073944A (ja) | ソレノイドの通電制御装置 | |
JP6344070B2 (ja) | ソレノイド制御装置 | |
JP2020148719A (ja) | 電流検出装置 | |
WO2020250916A1 (ja) | 電流制御装置 | |
JP2010193610A (ja) | 電磁弁の電流制御装置 | |
JP2924370B2 (ja) | 流量制御弁 |