JP2019065864A - 歯車伝動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置を小型化し、かつ、大きな入出力比を設定することができるとともに、製造に掛かるコストを低減することのできる歯車伝動装置を提供する。【解決手段】歯車伝動装置1において、第1サンギヤS1に入力されたトルクを増大もしくは減少させて第1センターギヤC1から出力する第1ギヤ機構8と、第1サンギヤS1と一体となって回転する第2サンギヤS2と、第2サンギヤS2に噛み合っている第3ピニオンギヤP6と、第1センターギヤC1と一体となって回転する第2センターギヤC2と、第3ピニオンギヤP6と第2センターギヤC2とに噛み合っている第4ピニオンギヤSP2と、第3ピニオンギヤP6と第4ピニオンギヤSP2とを自転可能に保持して回転するキャリヤ10とを有する第2ギヤ機構14とを備え、第1サンギヤS1にトルクが入力され、キャリヤ10からトルクを出力するように構成されている。【選択図】図1

Description

この発明は、遊星歯車機構を用いて動力を伝達する歯車伝動装置に関するものである。
この種の装置の一例が特許文献1に記載されている。その装置は2つの遊星歯車機構を組み合わせて構成されている。第1遊星歯車機構は3つの回転要素として第1サンギヤと、第1サンギヤに対して同心円状に配置された第1リングギヤと、第1サンギヤおよび第1リングギヤに噛み合っている第1ピニオンギヤを回転可能に支持する第1キャリヤとを有している。同様に、第2遊星歯車機構は3つの回転要素として第2サンギヤと、第2サンギヤに対して同心円状に配置された第2リングギヤと、第2サンギヤおよび第2リングギヤに噛み合っている第2ピニオンギヤを回転可能に支持する第2キャリヤとを有している。第1サンギヤと第2サンギヤとは一体となって回転するように連結されており、かつ、入力軸に連結されている。第1リングギヤと第2リングギヤとは、共通の円環枠の内周面に形成されており、したがって一体となって回転する。そして、固定部である静止フレームに第2キャリヤが連結され、出力軸に第1キャリヤが連結されている。
特開2008−275112号公報
複数のギヤ対を備え、前記複数のギヤ対でのギヤ比に応じた減速比あるいは増速比などの入出力比を設定するように構成された装置では、装置を小型化しかつ大きな入出力比を設定するためには各種の制約がある。例えば、特許文献1に記載された装置では、第1リングギヤおよび第2リングギヤを有しているため、各リングギヤによって装置の外径が制約されてしまう。また、前記リングギヤによって当該リングギヤの内側に配置されるサンギヤやピニオンギヤなどの外径が制約されるため、前記サンギヤや前記ピニオンギヤなどの歯の大きさや歯数、選択可能な歯数の組み合わせなどが制約され、そのために、入出力比の選択あるいは設定の幅が制約されてしまう。さらに、上述したリングギヤは円環枠の内周面に形成されている。このような構成では、円環枠の内部空間を使用して歯車の切削加工を行うため、外歯歯車であるサンギヤやピニオンギヤを製造する場合と比較して、スペース上の制約があって内歯を加工しにくく、加工コストが増大する可能性がある。その結果、装置の全体として製造コストが増大する可能性がある。
この発明は上記のような技術的課題に着目してなされたものであり、装置を小型化し、かつ、大きな入出力比を設定することができるとともに、製造に掛かるコストを低減することのできる歯車伝動装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、入力されるトルクを増大しもしくは減少させて出力する歯車伝動装置において、外歯歯車である第1サンギヤと、所定の固定部に自転可能に連結されかつ前記第1サンギヤに噛み合っている外歯歯車である第1ピニオンギヤと、前記所定の固定部に自転可能に連結されかつ前記第1ピニオンギヤに噛み合っている外歯歯車である第2ピニオンギヤと、前記第2ピニオンギヤに噛み合っていてかつ前記第1サンギヤと同軸上に配置された外歯歯車である第1センターギヤとを有する第1ギヤ機構と、前記第1サンギヤと一体となって回転する外歯歯車である第2サンギヤと、前記第2サンギヤに噛み合っている外歯歯車である第3ピニオンギヤと、前記第1センターギヤと一体となって回転する外歯歯車である第2センターギヤと、前記第3ピニオンギヤと前記第2センターギヤとに噛み合っている外歯歯車である第4ピニオンギヤと、前記第3ピニオンギヤと前記第4ピニオンギヤとを自転可能に保持して回転するキャリヤとを有する第2ギヤ機構とを備え、前記第1サンギヤに前記トルクが入力され、前記キャリヤから前記トルクを出力するように構成されていることを特徴とするものである。
この発明によれば、第1ギヤ機構の第1サンギヤにトルクが入力されて第1サンギヤが回転すると、第1サンギヤからトルクを受けて第1ピニオンギヤが第1サンギヤとは逆方向に自転する。第1ピニオンギヤからトルクを受けて第2ピニオンギヤが第1ピニオンギヤとは逆方向に、つまり、第1サンギヤと同じ方向に自転する。また、第2ピニオンギヤからトルクを受けて第1センターギヤが回転する。前記第1センターギヤは、第2ピニオンギヤとは逆方向に、つまり、第1サンギヤとは逆方向に回転する。第2ギヤ機構の第2センターギヤは上記の第1センターギヤと一体となって回転するから、第2センターギヤには、第1サンギヤに入力されたトルクを第1ギヤ機構で設定される入出力比に応じて増減したトルクが現れる。その第2センターギヤからトルクを受けて第4ピニオンギヤが第2センターギヤとは逆方向に、つまり、第1サンギヤと同じ方向に自転する。第2ギヤ機構の第2サンギヤは第1サンギヤと一体となって回転する。第3ピニオンギヤは第4ピニオンギヤと第2サンギヤとに噛み合っているため、第4ピニオンギヤおよび第2サンギヤの回転方向とは逆方向に自転する。すなわち、第2サンギヤに入力されたトルクに対する反力を第4ピニオンギヤが受け持つことになり、第4ピニオンギヤと第3ピニオンギヤとは第2サンギヤの周囲を公転する。それに伴って、第4ピニオンギヤおよび第3ピニオンギヤを保持しているキャリヤが回転する。つまり、第1ギヤ機構は第2ギヤ機構で設定される入出力比を増減するように機能する。そのため、全体として大きい入出力比を設定することができる。また、この発明に係る歯車伝動装置では、内歯歯車であるリングギヤを用いていないため、リングギヤによる外径の制約がなくなり、歯車伝動装置を従来になく小型化することができ、また、装置の全体として製造に掛かるコストを低減することができる。
この発明の第1実施形態に係る歯車伝動装置を模式的に示す図である。 この発明の第2実施形態に係る歯車伝動装置を模式的に示す図である。
(第1実施形態)
図1は、この発明の第1実施形態に係る歯車伝動装置を模式的に示す図である。ここに示す歯車伝動装置1は入力されたトルクを増大して出力する減速装置として構成されている。歯車伝動装置1は、トルクが入力される入力軸2を備え、入力軸2に第1アクチュエータ3が連結されている。第1アクチュエータ3は、例えば、永久磁石式の同期モータ、あるいは、誘導モータなどによって構成されており、第1アクチュエータ3で発生させたトルクが入力軸2に伝達される。また、入力軸2にサンギヤ軸4が連結されている。サンギヤ軸4は外歯歯車である第1サンギヤS1の回転軸であって、サンギヤ軸4に、当該サンギヤ軸4と一体となって回転するように第1サンギヤS1が設けられている。
第1サンギヤS1の外周側に、外歯歯車である第1ピニオンギヤP1が配置されている。第1ピニオンギヤP1は入力軸2と平行に配置された第1ピニオン軸5に回転可能に取り付けられており、第1ピニオン軸5は固定部であるケース6に取り付けられている。第1ピニオンギヤP1は、第1サンギヤS1より小径のギヤであって第1サンギヤS1に噛み合っている。第1ピニオンギヤP1に、外歯歯車である第2ピニオンギヤP2が噛み合っている。
第2ピニオンギヤP2と第1ピニオンギヤP1とは、歯車伝動装置1の円周方向に並んで配置されている。ここで、「並んで」とは、第1ピニオンギヤP1と第2ピニオンギヤP2とのそれぞれの少なくとも一部が円周方向で重なり合っている状態を意味している。なお、図1では、作図の都合上、歯車伝動装置1の半径方向で第1ピニオンギヤP1の外側に第2ピニオンギヤP2を記載してある。第2ピニオンギヤP2は第1ピニオン軸5と平行に配置された第2ピニオン軸7に回転可能に支持されている。第2ピニオン軸7はケース6に取り付けられている。
また、第2ピニオンギヤP2と一体となって回転する外歯歯車である第3ピニオンギヤP3が第2ピニオン軸7に回転可能に支持されている。第3ピニオンギヤP3は第2サンギヤS1より大径に形成されている。それら第2ピニオンギヤP2と第3ピニオンギヤP3とによって第1ステップドピニオンギヤSP1が構成されている。第3ピニオンギヤP3に外歯歯車である第1センターギヤC1が噛み合っている。第1センターギヤC1は、第1サンギヤS1より大径のギヤであって、かつ、サンギヤ軸4に対して回転可能に支持されている。つまり第1センターギヤC1は、第1サンギヤS1と同軸上に配置されている。上述した第1サンギヤS1と、第1ピニオンギヤP1と、第1ステップドピニオンギヤSP1と、第1センターギヤC1とによって第1ギヤ機構8が構成されている。なお、上述した第1ステップドピニオンギヤSP1が、この発明の実施形態における第2ピニオンギヤに相当している。
さらに、第1センターギヤC1と一体となって回転する外歯歯車である第2センターギヤC2がサンギヤ軸4に回転可能に支持されている。第2センターギヤC2は第1センターギヤC1とほぼ同じ外径に形成されており、第2センターギヤC2に外歯歯車である第4ピニオンギヤP4が噛み合っている。第4ピニオンギヤP4は、第3ピニオンギヤP3とほぼ同じ外径に形成されていて、サンギヤ軸4と平行に配置された第3ピニオン軸9に回転可能に支持されている。第3ピニオン軸9は、図1に示す例では、サンギヤ軸4の回転中心軸線方向で第1ギヤ機構8を挟んで第1アクチュエータ3とは反対側であって、サンギヤ軸4と同一軸線上に配置されたキャリヤ10に取り付けられている。
第4ピニオンギヤP4と一体となって回転するように構成された外歯歯車である第5ピニオンギヤP5が、第3ピニオン軸9に回転可能に支持されている。その第5ピニオンギヤP5は第4ピニオンギヤP4より小径であって、第2ピニオンギヤP2とほぼ同じ外径に形成されている。それら第4ピニオンギヤP4と第5ピニオンギヤP5とによって第2ステップドピニオンギヤSP2が構成されている。なお、上述した第2ステップドピニオンギヤSP2が、この発明の実施形態における第4ピニオンギヤに相当している。
第5ピニオンギヤP5に、この発明の実施形態における第3ピニオンギヤに相当する外歯歯車である第6ピニオンギヤP6が噛み合っている。第6ピニオンギヤP6は、第1ピニオンギヤP1とほぼ同じ外径に形成されていて、サンギヤ軸4と平行に配置された第4ピニオン軸11に回転可能に支持されている。第4ピニオン軸11はキャリヤ10に取り付けられている。また、第5ピニオンギヤP5と第6ピニオンギヤP6とは、歯車伝動装置1の円周方向に並んで配置されている。ここで、「並んで」とは、第5ピニオンギヤP5と第6ピニオンギヤP6とのそれぞれの少なくとも一部が円周方向で重なり合っている状態を意味している。なお、図1では、作図の都合上、歯車伝動装置1の半径方向で第6ピニオンギヤP6の外側に第5ピニオンギヤP5を記載してある。
また、第6ピニオンギヤP6に外歯歯車である第2サンギヤS2が噛み合っている。第2サンギヤS2はサンギヤ軸4と一体となって回転するようにサンギヤ軸4に設けられている。そして、上記のキャリヤ10に、歯車伝動装置1の出力軸12が連結されている。出力軸12はケース6に回転可能に支持されており、当該出力軸12に車両の駆動輪などの出力部材13が連結されている。上述した第2センターギヤC2と、第2ステップドピニオンギヤSP2と、第6ピニオンギヤP6と、第2サンギヤS2とによって第2ギヤ機構14が構成されている。
次に、図1に示す構成の歯車伝動装置1の作用について説明する。第1アクチュエータ3で発生させたトルクによって第1サンギヤS1が回転する。第1サンギヤS1からトルクを受けて第1ピニオンギヤP1が第1サンギヤS1の回転方向に対して逆方向に回転する。第1ピニオンギヤP1からトルクを受けて第2ピニオンギヤP2が第1ピニオンギヤP1の回転方向に対して逆方向に回転する。また、第2ピニオンギヤP2と一体となって第3ピニオンギヤP3が回転する。つまり、第1サンギヤS1と同じ方向に第1ステップドピニオンギヤSP1が回転する。第3ピニオンギヤP3からトルクを受けて第1センターギヤC1が第1ステップドピニオンギヤSP1の回転方向に対して逆方向に、つまり、第1サンギヤS1の回転方向に対して逆方向に回転する。
上記構成の第1ギヤ機構8では、第1サンギヤS1と第1ピニオンギヤP1とのギヤ比と、第1ピニオンギヤP1と第2ピニオンギヤP2とのギヤ比と、第3ピニオンギヤP3と第1センターギヤC1とのギヤ比とに応じた入出力比(減速比)が設定される。その減速比に応じて第1アクチュエータ3のトルクが増大されて第1センターギヤC1に現れる。そのため、第1センターギヤC1の回転数は第1サンギヤS1の回転数に対して低回転数となる。
上述した第1センターギヤC1と一体となって第2センターギヤC2が回転する。第2センターギヤC2からトルクを受けて第4ピニオンギヤP4が第2センターギヤC2の回転方向に対して逆方向に回転する。第4ピニオンギヤP4と一体となって第5ピニオンギヤP5が回転する。つまり、第1サンギヤS1の回転方向と同じ方向に第2ステップドピニオンギヤSP2が自転する。なお、第2ステップドピニオンギヤSP2の回転数は、第1サンギヤS1の回転数に対して低回転数となる。
第2ギヤ機構14の第2サンギヤS2は上記の第1サンギヤS1と一体となって回転する。第6ピニオンギヤP6は上記の第5ピニオンギヤP5と第2サンギヤS2とに噛み合っているため、それら第5ピニオンギヤP5および第2サンギヤS2の回転方向に対して逆方向に回転する。また、上記構成では、第2サンギヤS2に入力されたトルクに対する反力を第2ステップドピニオンギヤSP2が受け持つことになる。すなわち、第2サンギヤS2の周囲を第2ステップドピニオンギヤSP2と第6ピニオンギヤP6とが公転し、第2サンギヤS2に入力されたトルクは、第2ギヤ機構14での減速比に応じて増大され、キャリヤ10から出力される。上述したキャリヤ10の回転に伴って出力軸12が回転し、当該出力軸12に連結された出力部材13が回転する。
したがって、この発明の第1実施形態に係る歯車伝動装置1によれば、第1サンギヤS1に入力されたトルクは、第1ギヤ機構8での減速比に応じて増大されて第1センターギヤC1から出力される。また、第1センターギヤC1と、当該第1センターギヤC1と一体となって回転する第2センターギヤC2とは、第1サンギヤS1の回転方向とは逆方向に回転する。そのため、第2センターギヤC2は、第2ギヤ機構14の第2サンギヤS2に入力されるトルクに対する反力を受け持つように機能する。つまり、第1ギヤ機構8は第2ギヤ機構14で設定される減速比を増大するように機能する。その結果、歯車伝動装置1の全体として大きい減速比を設定することができる。また、この発明に係る歯車伝動装置1では、内歯歯車であるリングギヤを用いないため、リングギヤによる外径の制約がなくなり、歯車伝動装置1を従来になく小型化することができ、また、装置の全体として製造に掛かるコストを低減することができる。さらに、上記のようにして大きい減速比を設定することができるため、最高出力や外径などが小さいアクチュエータを、第1アクチュエータ3として採用することができる。また、出力部材13の回転数を低減し、あるいは出力部材13の回転を止める場合においては、第1アクチュエータ3で発生させる制動トルクを低減することができる。そして、第1アクチュエータ3によってエネルギ回生を行う場合には、出力部材13の回転数は増大されて第1アクチュエータ3に伝達されるため、エネルギの回生効率を向上することができる。
(第2実施形態)
図2は、この発明の第2実施形態に係る歯車伝動装置を模式的に示す図である。図2に示す歯車伝動装置1は、第1実施形態と同様に、入力されたトルクを増大して出力する減速装置として構成されている。サンギヤ軸4はケース6に固定されていて、そのサンギヤ軸4に第1サンギヤS1と第2サンギヤS2とが回転可能に取り付けられている。また、2つの第2ピニオン軸7のそれぞれに、第1ステップドピニオンギヤSP1が一体となって回転するように設けられている。図2に示す例では、2つの第2ピニオン軸7のうちの一方の第2ピニオン軸7aに入力軸2を介して第1アクチュエータ3が連結されている。また、他方の第2ピニオン軸7bに第2アクチュエータ15が連結されている。他の構成は、図1に示す構成と同様であるため、図1に示す構成と同様の部分には、図1と同様の符号を付してその説明を省略する。
次に、図2に示す構成の歯車伝動装置1の第1ギヤ機構8の作用について説明する。なお、第2ギヤ機構14の作用については、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。第1アクチュエータ3および第2アクチュエータ15で発生させたトルクによって第1ステップドピニオンギヤSP1が回転する。すなわち、第2ピニオンギヤP2からトルクを受けて第1ピニオンギヤP1が第2ピニオンギヤP2とは逆方向に回転する。第1ピニオンギヤP1からトルクを受けて第1サンギヤS1が第1ピニオンギヤP1とは逆方向に、つまり、第1ステップドピニオンギヤSP1と同じ方向に回転する。また、第3ピニオンギヤP3からトルクを受けて第1センターギヤC1が第3ピニオンギヤP2とは逆方向に、つまり、第1サンギヤS1とは逆方向に回転する。図2に示す構成では、各アクチュエータ3,15で発生させたトルクは、第3ピニオンギヤP3と第1センターギヤC1とのギヤ比、つまり第1ギヤ機構8での減速比に応じて増大されて第1センターギヤC1から出力され、第1センターギヤC1の回転数は第1サンギヤS1の回転数に対して低回転数となる。また、各アクチュエータ3,15で発生させたトルクは第1ステップドピニオンギヤSP1および第1ピニオンギヤP1を介して第1サンギヤS1に伝達される。
したがって、図2に示す構成の歯車伝動装置1によれば、2つのアクチュエータ3,15によってトルクを発生させるとともに、それらのアクチュエータ3,15で発生させたトルクを第1ギヤ機構8での減速比に応じて増大して第2ギヤ機構14に伝達する。そのため、それぞれのアクチュエータ3,15で発生させるトルクを小さくすることができる。また、出力部材13の回転数を低減し、あるいは出力部材13の回転を止める場合においては、それぞれのアクチュエータ3,15で発生させる制動トルクを低減することができる。そのため、アクチュエータ3,15を、第1実施形態と比較して、更に小型化することができ、ひいては歯車伝動装置1を更に小型化することができる。
さらに、各アクチュエータ3,15で発生させたトルクは、上述したように、第1ギヤ機構8での減速比に応じて増大されて第1センターギヤC1に出力される。その第1センターギヤC1と、当該第1センターギヤC1と一体となって回転する第2センターギヤC2とは、第1サンギヤS1の回転方向とは逆方向に回転する。第2センターギヤC2は、第2ギヤ機構14の第2サンギヤS2に入力されるトルクに対する反力を受け持つように機能する。つまり、第2実施形態であっても、第1ギヤ機構8は第2ギヤ機構14で設定される減速比を増大するように機能する。その結果、歯車伝動装置1の全体として大きい減速比を設定することができ、上述した第1実施形態と同様の作用・効果を得ることができる。
なお、この発明は上述した各実施形態に限定されないのであって、この発明に係る歯車伝動装置1を増速機構として用いることも可能である。すなわち、図1に示す歯車伝動装置1においては、キャリヤ10に入力軸2を連結し、第1サンギヤS1に出力軸12を連結する。また、図2に示す歯車伝動装置1においては、キャリヤ10に入力軸2を連結し、2つの第2ピニオン軸7のうちの少なくとも一方に出力軸12を連結する。こうすることにより、入力軸2の回転数に対して出力軸12の回転数が増速される増速機構を構成することができる。また、図2に示した歯車伝動装置1において、2つのアクチュエータ3,15のうち、いずれか一方のアクチュエータ15(3)は、例えば、ブレーキ機構や発電機、あるいは、発電機能のあるモータなどであってよく、いわゆるブレーキ力を発生するように構成されていてよい。こうすることにより、駆動用のアクチュエータと制動用のアクチュエータとを備えた歯車伝動装置とすることができる。
1…歯車伝動装置、 2…入力軸、 3…第1アクチュエータ、 6…ケース(固定部)、 10…キャリヤ、 S1…第1サンギヤ、 S2…第2サンギヤ、 P1…第1ピニオンギヤ、 P6…第6ピニオンギヤ(第3ピニオンギヤ)、 SP1…第1ステップドピニオンギヤ(第2ピニオンギヤ)、 SP2…第2ステップドピニオンギヤ(第4ピニオンギヤ)。

Claims (1)

  1. 入力されるトルクを増大しもしくは減少させて出力する歯車伝動装置において、
    外歯歯車である第1サンギヤと、所定の固定部に自転可能に連結されかつ前記第1サンギヤに噛み合っている外歯歯車である第1ピニオンギヤと、前記所定の固定部に自転可能に連結されかつ前記第1ピニオンギヤに噛み合っている外歯歯車である第2ピニオンギヤと、前記第2ピニオンギヤに噛み合っていてかつ前記第1サンギヤと同軸上に配置された外歯歯車である第1センターギヤとを有する第1ギヤ機構と、
    前記第1サンギヤと一体となって回転する外歯歯車である第2サンギヤと、前記第2サンギヤに噛み合っている外歯歯車である第3ピニオンギヤと、前記第1センターギヤと一体となって回転する外歯歯車である第2センターギヤと、前記第3ピニオンギヤと前記第2センターギヤとに噛み合っている外歯歯車である第4ピニオンギヤと、前記第3ピニオンギヤと前記第4ピニオンギヤとを自転可能に保持して回転するキャリヤとを有する第2ギヤ機構とを備え、
    前記第1サンギヤに前記トルクが入力され、前記キャリヤから前記トルクを出力するように構成されている
    ことを特徴とする歯車伝動装置。
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