JP2019065737A - 水中ポンプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水中ポンプの仕様変更に応じて交換が必要となる部品のみを容易に交換できるようにする。【解決手段】ポンプケーシング3aの壁面には、吐出流の少なくとも一部を水中ポンプ本体3側から攪拌装置4側に分岐させる分岐孔29が開口している。分岐孔29を介して攪拌装置4内に向かう異物は、異物規制部材70によって規制される。異物規制部材70は、ポンプケーシング3aと攪拌装置4との間に狭持されたスペーサ部71と、スペーサ部71に対して着脱可能に取り付けられ且つ分岐孔29の一部を塞ぐように配置された規制部75とを有する。【選択図】図5

Description

本発明は、水中ポンプ装置に関するものである。
従来より、水中ポンプ本体の運転開始時に噴流を一定時間吐出して水槽内を攪拌することで、水槽内の砂、汚泥、浮遊油脂、スカム等を水中に巻き上げ、それらをポンプ運転により水中ポンプ本体に吸い込んで排出できるようにした攪拌装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、羽根車を収容するポンプケーシングに分岐孔を貫通形成するとともに、攪拌装置を、この分岐孔に連通するようにケーシングの外周面に取り付けた構成が記載されている。
そして、特許文献1の発明では、水中ポンプ本体に吸い込まれた異物が攪拌装置に進入するのを防止するために、分岐孔の一部を塞ぐように、異物進入防止部材を配置するようにしている。具体的には、特許文献1の図7に示すような、中央に連通孔が形成された平板状の取付部材と、連通孔の内周縁から孔中心に向かって突出する棒状の異物進入防止部材とを一体形成した構成の部材を用いている。
特開2014−181618号公報
ところで、水中ポンプ装置では、水中ポンプの仕様変更に伴って、ポンプケーシングの大きさ、つまり、攪拌装置を取り付ける取付座からポンプケーシングの内面までの寸法が変更となったり、ポンプケーシング内の吐出流の流れが変わることがある。
このような場合には、水中ポンプの仕様に合わせて、異物進入防止部材の長さを変更したり、吐出流の流れに沿うように異物進入防止部材の先端形状を変更する必要がある。そのため、形状の異なる複数種類の異物進入防止部材を用意しなければならない。
しかしながら、形状の変更が必要となるのは、棒状の異物進入防止部材のみであるにもかかわらず、特許文献1の発明では、取付部材と異物進入防止部材とを一体化させた構成の部材を用いているため、これら一体化された部材ごと交換する必要がある。そのため、部品コストが増大するという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、水中ポンプの仕様変更に応じて交換が必要となる部品のみを容易に交換できるようにすることにある。
本発明は、水槽内に設置される水中ポンプと、該水中ポンプから吐出される吐出流の少なくとも一部を該水槽内に噴流させて該水槽内の攪拌を行う攪拌装置とを備えた水中ポンプ装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、前記水中ポンプには、前記吐出流が所定の主流方向に流れるように導く導水路が設けられ、
前記導水路の壁面には、前記吐出流の少なくとも一部を前記水中ポンプ側から前記攪拌装置側に分岐させる分岐孔が開口しており、
前記攪拌装置は、前記導水路の壁面における前記分岐孔の開口位置に取り付けられ、
前記分岐孔を介して前記攪拌装置内に異物が進入するのを規制する異物規制部材を備え、
前記異物規制部材は、前記導水路と前記攪拌装置との間に狭持されたスペーサ部と、該スペーサ部に対して着脱可能に取り付けられ且つ前記分岐孔の一部を塞ぐように配置された規制部とを有することを特徴とするものである。
第1の発明では、異物規制部材は、スペーサ部と規制部とを有する。スペーサ部は、導水路と攪拌装置との間に狭持されている。規制部は、スペーサ部に対して着脱可能に取り付けられるとともに、分岐孔の一部を塞ぐように配置されている。
このような構成とすれば、水中ポンプに吸い込まれて吐出流とともに流れる異物が規制部に干渉することで、異物が攪拌装置内に進入するのを規制して、攪拌装置が異物によって詰まるのを抑えることができる。
そして、水中ポンプの仕様変更に伴って異物規制部材の交換が必要になった場合でも、規制部のみをスペーサ部から取り外して、寸法や形状の異なる別の規制部に交換するだけで対応可能となっている。このように、水中ポンプの仕様変更にかかわらずスペーサ部を共通化することができるので、全体として部品コストを低減することができる。
なお、攪拌装置は、水中ポンプ本体に取り付けられる場合(例えば、水中ポンプ本体において羽根車を収容するポンプケーシングに取り付けられる場合等)や、水中ポンプ本体に接続される排出管部に取り付けられる場合(例えば、水中ポンプ本体の設置に利用される着脱用接続管等に取り付けられる場合)がある。
また、水中ポンプ本体の羽根車から吐出される吐出流には、その水中ポンプ本体においてポンプケーシング内を流れる流れ、水中ポンプ本体の吐出口を通って水中ポンプ本体から、水槽内に設置された固定排出管内へと吐出される流れ、及び、固定排出管内を流れる流れが含まれる。
従って、水中ポンプ本体と排出管部との双方を含む水中ポンプ装置において、吐出流が所定の主流方向に流れるように導く導水路には、ポンプケーシング内、着脱用接続管内、及び、固定排出管内等が含まれる。
第2の発明は、第1の発明において、
前記規制部は、前記スペーサ部に片持ち状態で支持され且つ前記主流方向の上流側から下流側に向かって延びる棒状の部材で構成されていることを特徴とするものである。
第2の発明では、規制部を片持ち状態で支持することで、規制部の先端(つまり、主流方向の下流側に相当する端部)は、どこにも接しておらず、この先端は、いわば浮かんでいる状態となっている。
これにより、特に、繊維状の異物が規制部に引っ掛かった場合でも、その異物は、規制部の先端から抜けることが可能になるため、規制部に異物が堆積し難くなり、分岐孔の閉塞を抑えることができる。
第3の発明は、第1の発明において、
前記規制部は、前記分岐孔を横切るように、前記主流方向に沿って配置された板状の部材で構成されていることを特徴とするものである。
第3の発明では、分岐孔を横切るように板状の規制部を配置することで、異物の進入を効果的に抑えることができる。
第4の発明は、第1乃至第3の発明のうち何れか1つにおいて、
前記規制部は、前記導水路の内部に突出していることを特徴とするものである。
第4の発明では、導水路の内部に規制部を突出させたことで、異物が分岐孔に入り込む前に、異物を規制部に干渉させることができ、異物の進入を効果的に抑えることができる。
本発明によれば、水中ポンプの仕様変更に応じて、異物規制部材の規制部のみを容易に交換することができる。
下水ポンプ設備の全体構成を示す断面図である。 水中ポンプ装置の水槽内での設置状態を一部省略して示す側面図である。 水中ポンプ装置の平面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図4のV−V線断面図である。 本実施形態1に係る異物規制部材の構成を示す分解斜視図である。 異物規制部材の構成を示す斜視図である。 本実施形態2に係る水中ポンプ装置の図5相当図である。 異物規制部材の構成を示す分解斜視図である。 異物規制部材の構成を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
《実施形態1》
図1に示すように、水中ポンプ装置2は、流入口5及びマンホール11を有する下水中継用の水槽としてのポンプ槽1内に配設されている。水中ポンプ装置2は、水中ポンプ本体3と、ポンプ槽1に固定設置された固定排出管6を含む排出管部60とを有する。水中ポンプ本体3には、攪拌装置4が付設されている。
水中ポンプ本体3は、電動モータ3bを有しており、ポンプ槽1内に流入口5より流入した下水は、その水位が所定の運転レベル以上になると、所定の停止レベルに水位が低下するまで、電動モータ3bの作動による水中ポンプ本体3の運転により水中ポンプ本体3に吸い込まれた後に固定排出管6から排出される。
水中ポンプ本体3の運転制御のために、ポンプ槽1内に運転用フロートスイッチ101、停止用フロートスイッチ102及び異常水位警報用フロートスイッチ103が設けられ、ポンプ槽1の上方に制御盤10が設けられている。
攪拌装置4が付設された水中ポンプ本体3は、ポンプ槽1のマンホール11よりガイドパイプ12を伝って槽内底部に降ろされ、着脱装置13によりポンプ槽1に着脱自在に設置される。なお、以下においては、攪拌装置4が付設された水中ポンプ本体3を、単に水中ポンプ本体3と呼ぶ場合がある。
水中ポンプ本体3の昇降のために、マンホール11の蓋14と水中ポンプ本体3とが昇降用チェーン15によって連結されている。昇降用チェーン15は、水中ポンプ本体3の頂面部に接続されている。
着脱装置13は、水中ポンプ本体3をポンプ槽1内に固定された固定排出管6に結合するものであり、この結合により水中ポンプ本体3が固定排出管6に支持される。
図2に示すように、着脱装置13は、着脱フランジ部16及びフック17を有する着脱用接続管22と、固定排出管6の基端フランジ部18とによって構成されている。着脱用接続管22は、水中ポンプ本体3のポンプケーシング3aにおけるポンプ吐出管部25に取り付けられている。
着脱用接続管22は、排出管部60の一部を構成する。フック17は、着脱フランジ部16の上部との間に下方に開口した係合凹部を形成している。固定排出管6の基端フランジ部18の上部には、係合凹部に嵌る係合部18aが形成されている。
そして、係合凹部と係合部18aとの嵌合により、水中ポンプ本体3は固定排出管6に支持され、水中ポンプ本体3の自重により着脱フランジ部16を固定排出管6の基端フランジ部18に押し当てるモーメントが働いて、両者は隙間なく接続される。フック17及び係合部18aの互いの当接面には、嵌合を案内するとともに、着脱フランジ部16と基端フランジ部18とを密に接続するためのテーパが形成されている。
図3に示すように、水中ポンプ本体3のポンプケーシング3aには、その側方に突出するポンプ吐出管部25が一体に形成されている。ポンプ吐出管部25の先端には、着脱用接続管22が取り付けられている。着脱用接続管22には、着脱フランジ部16と、ガイドパイプ12に摺動自在に係合するガイド23とが設けられている。ガイドパイプ12は2本あり、着脱用接続管22にはガイド23が2つ設けられている。
図3及び図4に示すように、水中ポンプ本体3は、遠心ポンプからなり、そのポンプケーシング3aは、羽根車(図示せず)を収容するポンプ室27を内有する渦巻き型ポンプケーシングからなる。図示省略の羽根車は、異物の通過が可能なノンクロッグタイプに構成されており、これにより、水中ポンプ本体3は、通過粒径が所定以上に(例えば、ポンプ口径比100%に)設定されている。なお、ノンクロッグタイプとは異なるタイプの羽根車を採用することも可能である。
ポンプケーシング3aの下部には、吸込口30が開口されている。また、ポンプケーシング3aには、ポンプ吐出管部25が一体に形成されている。ポンプ吐出管部25内には、ポンプ室27と連通するポンプ吐出口26が開口している。
ポンプ吐出口26は、着脱装置13によって水中ポンプ本体3(正確には、水中ポンプ本体3におけるポンプケーシング3aのポンプ吐出管部25)が固定排出管6に結合されたときに、固定排出管6内と連通する。
また、図3及び図5に示すように、ポンプケーシング3aには、ポンプ吐出管部25内のポンプ吐出口26に対し、図5に矢印で示すポンプ室内水流(つまり、羽根車から吐出され且つポンプ室内を区画するポンプケーシング3aの内壁によって案内される吐出流)の上流側(図5で時計回り方向)の近傍に分岐管部28が一体に形成されている。
分岐管部28内には、ポンプ室27から攪拌装置4に、吐出流の少なくとも一部を分岐して流す分岐孔29が設けられている。分岐孔29は、ポンプケーシング3aのポンプ室27を区画する内壁に開口している。なお、分岐管部28は、ポンプケーシング3aにおける、ポンプ吐出口26の近傍以外の箇所に設けることも可能である。
攪拌装置4は、水中ポンプ装置2の運転開始時、水中ポンプ本体3の吐出流の少なくとも一部を槽内に吐出させるものである。図3及び図4に示すように、攪拌装置4のケーシング31は、ポンプケーシング3aの分岐管部28に取り付けられるケーシング本体45と、その下側に結合されたダイヤフラムカバー46とを備えている。ケーシング本体45の上側には、保護カバー47が設けられている。
ケーシング本体45とダイヤフラムカバー46とよりなるケーシング31内は、図に示すように、下部ダイヤフラム48によって、ボール弁49を収容する上部の弁収容部51と、下部の作動流体としてのオイルを収容する下部オイル室52とに区画形成されている。下部ダイヤフラム48は、例えばゴム製のもので、その周縁部がケーシング本体45とダイヤフラムカバー46とに挟持されている。
一方、ケーシング本体45の頂部には、凹部が形成されていて、凹部の周縁部と保護カバー47との間に、例えばゴム等からなる上部ダイヤフラム53の周縁部が挟持されている。ケーシング本体45の凹部と上部ダイヤフラム53とによって、上部オイル室54が形成されている。保護カバー47は、上部ダイヤフラム53を保護するものである。
下部オイル室52と上部オイル室54とは、ケーシング本体45、ダイヤフラムカバー46及び下部ダイヤフラム48に形成されたオイル通路55によって連通している。ダイヤフラムカバー46には、オイル通路55のオイル流量を調整する調整弁56が取り付けられている。
ケーシング本体45の上部には、水中ポンプ本体3のポンプケーシング3aにおける分岐孔29を通過した吐出流をケーシング本体45内部に導入するための流入部32が設けられている。ケーシング本体45は、水中ポンプ本体3のポンプケーシング3aに対し、ケーシング本体45の流入部32上流端に形成したフランジ32aをポンプケーシング3aの分岐管部28の端面(つまり、取付座28a)に締結することで取り付けられる。
なお、後述するが、流入部32のフランジ32aと分岐管部28の取付座28aとの間には、異物規制部材70のスペーサ部71が介在する(図5及び図6も参照)。
そして、流入部32の内部には、水中ポンプ本体3のポンプ室27と弁収容部51とを連通させる噴流用通路57が形成されており、噴流用通路57を介して、水中ポンプ本体3のポンプケーシング3aの分岐孔29から弁収容部51へ噴流が流入する。
一方、ケーシング本体45の上部において流入部32と反対側には、流入部32から流入した吐出流を外部に噴出させる噴出部33が設けられている。噴出部33は、弁収容部51の内部を流れる吐出流によって弁収容部51内にエジェクタ効果を発生させるエジェクタ機構34と、エジェクタ機構34を通過した吐出流をポンプ槽1内に噴出する噴出口36を有するノズル35とを備えている。ノズル35は、エジェクタ機構34の下流端に取り付けられている。
エジェクタ機構34は、弁収容部51に通じて弁収容部51から吐出流を流出させる流出孔58を有している。流出孔58の上流端には、ボール弁49が着座可能な弁座59が設けられている。
このように構成されたエジェクタ機構34においては、弁収容部51の内部を吐出流が通過することによって、弁収容部51内に吐出流による圧力が生じて、静圧が低下する。
ダイヤフラムカバー46は、ケーシング31の底壁を構成し、この底壁は下部ダイヤフラム48を底壁に沿わせて収めるべく下方へ突出した凸曲面状に形成されている。そうして、底壁の周囲には、攪拌装置4を平坦面上で自立させる設置部を構成する3本の脚62が設けられている(図4では1本のみ図示)。
3本の脚62のうちの1つの脚62の内側には、脚62の上部と凸曲面状底壁との間にわたって延びる下方へ膨出した膨出部が形成され、脚62と膨出部とによって調整弁56の取付部63が形成されている。すなわち、脚62の外面から膨出部へ延びる調整弁取付孔が形成され、取付孔に調整弁56がねじ込まれている。
次に、水中ポンプ装置2の作動を説明する。水中ポンプ本体3の始動前は、図4に実線にて示すように、攪拌装置4におけるボール弁49が弁収容部51の下方の下部ダイヤフラム48上にあって流出孔58及び噴出口36は開いた状態にある。
この状態で、電動モータ3bの作動により水中ポンプ本体3を起動すると、その羽根車の回転によりポンプケーシング3aの吸込口30から下水が吸い込まれるとともに、羽根車から吐出される。
吐出流の一部は、分岐孔29から攪拌装置4の噴流用通路57を介して弁収容部51に流入し、流出孔58を介してノズル35の噴出口36からポンプ槽1内へ噴出する。これによりポンプ槽1内が攪拌される。
そして、弁収容部51を下水が通過することにより、弁収容部51に負圧が発生する。この負圧によって、オイルが上部オイル室54から下部オイル室52に移動するのに合わせて、上部ダイヤフラム53が下降するとともに、下部ダイヤフラム48が上側に膨らむように偏倚して、その上にあるボール弁49を押し上げ始める。
運転開始から約20〜50秒経過すると、下部ダイヤフラム48が完全に膨らんで上方に突出した状態になり、図4に仮想線にて示すように、この下部ダイヤフラム48にボール弁49が押し上げられて弁座59に着座し、流出孔58(噴出口36)を閉じる。これにより、ノズル35からの下水の噴出は停止し、下水はポンプ吐出管部25(ポンプ吐出口26)及び着脱用接続管22を通って固定排出管6へ圧送されるようになる。
そして、ボール弁49が弁座59に押し当てられた状態で、弁収容部51内が正圧になり、上部ダイヤフラム53、下部ダイヤフラム48及びオイルはポンプ始動前の状態に戻る。
一方、水中ポンプ装置2の作動が停止すると、前記ボール弁49は弁座59から離脱して下部ダイヤフラム48の上に落ちる。なお、運転開始からボール弁49が流出孔58を閉じるまでの時間は、調整弁56によって調整することができる。
このような攪拌装置4の作動により、ポンプ槽1内の砂、汚泥、浮遊油脂、スカム等は、噴流によって攪拌され、水中ポンプ本体3に吸い込まれた後に固定排出管6から排出される。このため、水槽内に砂や汚泥が滞留や堆積したり、浮遊油脂やスカムが槽壁等に固着したりすることが抑制される。
また、ポンプ槽1内の汚水が攪拌されると、水面近傍の汚水も攪拌されるため、大気からの酸素の供給も積極的に行われ、曝気が促進される。
また、本実施形態の水中ポンプ装置2には、攪拌装置4への異物の進入を規制する異物規制部材70が取り付けられている。以下、異物規制部材70の構成について、図を参照しながら詳細に説明する。
〈異物規制部材について〉
図5〜図7に示すように、異物規制部材70は、スペーサ部71と、スペーサ部71に着脱可能に取り付けられた規制部75とを有する。スペーサ部71は、ポンプケーシング3aに一体的に設けられた分岐管部28の外側面によって構成される取付座28aと、攪拌装置4のフランジ32aとの間に挟持されている。そして、スペーサ部71は、ポンプケーシング3aに対して攪拌装置4を固定するための埋込ボルト65によって共締めされている。
図6及び図7に示すように、スペーサ部71は、概略正方形で所定の厚みを有する平板であり、その四隅には、埋込ボルト65が貫通するボルト孔71aがそれぞれ形成されている。
また、スペーサ部71の中央位置には、分岐孔29に連続して、攪拌装置4の噴流用通路57に連通する連通孔72が貫通形成されている。
スペーサ部71における連通孔72の内周縁部には、その一部が中心方向に向かって膨出した膨出部73が設けられている。スペーサ部71の高さ方向の中央位置には、矩形状の嵌合孔74が形成されている。嵌合孔74の一部は、膨出部73にまで延びている。
規制部75は、断面四角形の棒状の部材で構成されている。規制部75は、嵌合孔74に嵌合される嵌合部76と、嵌合部76の一端(スペーサ部71の連通孔72寄りの端部)からスペーサ部71の厚み方向に延びる延伸部77と、延伸部77の先端から吐出流の主流方向に沿って屈曲した屈曲部78とを有する。
規制部75は、嵌合部76をスペーサ部71の嵌合孔74に嵌合させることで、スペーサ部71に対して着脱可能に取り付けられている(図7参照)。規制部75は、分岐孔29の一部を塞ぐように配置されている。
また、規制部75の嵌合部76は、スペーサ部71の嵌合孔74に嵌合された状態で、ポンプケーシング3aの取付座28aと、攪拌装置4のフランジ32aとの間に狭持されている。つまり、規制部75の嵌合部76が、スペーサ部71と同様に、埋込ボルト65によって共締めされている。
規制部75の延伸部77は、図5に矢印で示す主流方向の上流側に相当する分岐孔29内の壁面から、ポンプケーシング3a内に突出するように延びている。屈曲部78は、延伸部77の先端から主流方向に沿って延びることで、ポンプケーシング3a内に位置している。
ここで、主流方向とは、図示省略の羽根車の回転に伴い吐出された吐出流が、ポンプケーシング3aのポンプ室27内を区画する内壁に沿って流れる方向に相当し、図5においては概略時計回り方向である。そして、本実施形態では、ポンプケーシング3aが、吐出流を主流方向に流れるように導く導水路を構成している。
このように構成された水中ポンプ装置2では、水中ポンプ本体3の運転開始時であって、攪拌装置4が作動をする所定期間においては、羽根車から吐出され且つポンプケーシング3a内を流れる吐出流の少なくとも一部が、分岐方向、つまり、ポンプケーシング3aの内周面に開口する分岐孔29を通って攪拌装置4内へと流れ込む。
このとき、吐出流とともに、例えば、固形状の異物や、塊状になった繊維状の異物が分岐孔29内に進入しようとしても、そうした異物が異物規制部材70の規制部75に干渉する。これにより、異物が分岐孔29を介して攪拌装置4内に進入するのを規制して、攪拌装置4が異物によって詰まるのを抑えることができる。
そして、水中ポンプ本体3の仕様変更に伴って異物規制部材70の交換が必要になった場合でも、規制部75のみをスペーサ部71から取り外して、寸法や形状の異なる別の規制部75に交換するだけで対応可能となっている。
また、棒状の規制部75は、その基端が分岐孔29内における主流方向の上流側の壁面において片持ち状態で支持されており、その先端は、ポンプケーシング3a内において浮いた状態になっている(図5参照)。
これにより、特に、繊維状の異物が規制部75に引っ掛かった場合でも、その異物は、規制部75の先端から抜けることが可能になるため、規制部75に異物が堆積し難くなり、分岐孔29の閉塞を抑えることができる。
また、異物規制部材70は、スペーサ部71を水中ポンプ本体3と攪拌装置4との間に挟持することで、分岐孔29の一部を塞ぐように配置することが可能であるため、既存の水中ポンプ本体3や、ポンプ槽1に既設の攪拌装置4付きの水中ポンプ装置2に対して、後付けで取り付けることが可能になる、という利点がある。
《実施形態2》
以下、前記実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図8〜図10に示すように、異物規制部材80は、スペーサ部81と、スペーサ部81に着脱可能に取り付けられた規制部85とを有する。スペーサ部81は、ポンプケーシング3aの取付座28aと、攪拌装置4のフランジ32aとの間に挟持されている。そして、スペーサ部81は、埋込ボルト65によって共締めされている。
図9及び図10に示すように、スペーサ部81は、概略正方形で所定の厚みを有する平板であり、その四隅には、埋込ボルト65が貫通するボルト孔81aがそれぞれ形成されている。
また、スペーサ部81の中央位置には、分岐孔29に連続して、攪拌装置4の噴流用通路57に連通する連通孔82が貫通形成されている。
スペーサ部81における連通孔82の内周縁部には、その一部が切り欠かれた切欠溝83が形成されている。切欠溝83は、スペーサ部81の高さ方向の中央位置で幅方向の両側の2箇所に形成されている。
規制部85は、板状の規制板86と、規制板86の角部から幅方向の両側に突出した突起部87とを有する。規制板86には、厚み方向に貫通する貫通孔86aが形成されている。
規制部85は、突起部87をスペーサ部71の切欠溝83に嵌合させることで、スペーサ部81に対して着脱可能に取り付けられている(図10参照)。
また、規制部85の突起部87は、スペーサ部81の切欠溝83に嵌合された状態で、ポンプケーシング3aの取付座28aと、攪拌装置4のフランジ32aとの間に狭持されている。つまり、規制部85の突起部87が、スペーサ部81と同様に、埋込ボルト65によって共締めされている。
規制板86は、ポンプケーシング3a内に突出するように延びている。規制板86は、分岐孔29を横切るように、図8に矢印で示す主流方向に沿って配置されている。
このように、分岐孔29を横切るように規制板86を配置することで、異物の進入を効果的に抑えることができる。また、規制板86に貫通孔86aを形成したことで、規制板86の上方に浮遊している異物が、ポンプの運転停止時に、規制板86の貫通孔86aを介して落下することとなり、規制部75の規制板86に異物が堆積し難くなり、分岐孔29の閉塞を抑えることができる。
なお、本実施形態では、スペーサ部81に対して1つの規制部85を取り付けるようにしているが、例えば、スペーサ部81の切欠溝83を上下方向に間隔をあけて複数形成することで、複数の規制部85を取り付けるようにしても構わない。
《その他の実施形態》
前記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
本実施形態では、ポンプケーシング3aにおいてポンプ吐出管部25の近傍に攪拌装置4を配置しているが、この形態に限定するものではなく、適宜の位置に取り付けることが可能である。
また、本実施形態では、攪拌装置4が、ポンプケーシング3aに付設される構成において、異物規制部材70を設けるものであったが、攪拌装置4は、ポンプケーシング3a以外に、着脱用接続管22に付設される場合もある。その場合は、着脱用接続管22に分岐孔と取付座とが設けられるため、図示は省略するが、例えば取付座と攪拌装置との間にスペーサ部71を介在させることで、スペーサ部71に着脱可能に取り付けた規制部75を、分岐孔の開口の一部を塞ぐように配置することが可能になる。
また、スペーサ部及び規制部を分割構造とすることで、複数の仕様に対応させる場合でも、規制部だけを複数種準備しておけばスペーサ部は少数で済み、さらに、実施形態1,2のように、スペーサ部と規制部を共に平板状、又は平板から切り出した形状とすることで、保管スペースを効果的に節約することができる。
以上説明したように、本発明は、水中ポンプの仕様変更に応じて交換が必要となる部品のみを容易に交換することができるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
1 ポンプ槽(水槽)
2 水中ポンプ装置
3 水中ポンプ本体(水中ポンプ)
3a ポンプケーシング(導水路)
4 攪拌装置
29 分岐孔
70 異物規制部材
71 スペーサ部
75 規制部
80 異物規制部材
81 スペーサ部
85 規制部

Claims (4)

  1. 水槽内に設置される水中ポンプと、該水中ポンプから吐出される吐出流の少なくとも一部を該水槽内に噴流させて該水槽内の攪拌を行う攪拌装置とを備えた水中ポンプ装置であって、
    前記水中ポンプには、前記吐出流が所定の主流方向に流れるように導く導水路が設けられ、
    前記導水路の壁面には、前記吐出流の少なくとも一部を前記水中ポンプ側から前記攪拌装置側に分岐させる分岐孔が開口しており、
    前記攪拌装置は、前記導水路の壁面における前記分岐孔の開口位置に取り付けられ、
    前記分岐孔を介して前記攪拌装置内に異物が進入するのを規制する異物規制部材を備え、
    前記異物規制部材は、前記導水路と前記攪拌装置との間に狭持されたスペーサ部と、該スペーサ部に対して着脱可能に取り付けられ且つ前記分岐孔の一部を塞ぐように配置された規制部とを有することを特徴とする水中ポンプ装置。
  2. 請求項1において、
    前記規制部は、前記スペーサ部に片持ち状態で支持され且つ前記主流方向の上流側から下流側に向かって延びる棒状の部材で構成されていることを特徴とする水中ポンプ装置。
  3. 請求項1において、
    前記規制部は、前記分岐孔を横切るように、前記主流方向に沿って配置された板状の部材で構成されていることを特徴とする水中ポンプ装置。
  4. 請求項1乃至3のうち何れか1つにおいて、
    前記規制部は、前記導水路の内部に突出していることを特徴とする水中ポンプ装置。
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