JP2019065002A - フェネチルアルコールと界面活性剤を含有するソフトコンタクトレンズ用の点眼又は洗眼液 - Google Patents

フェネチルアルコールと界面活性剤を含有するソフトコンタクトレンズ用の点眼又は洗眼液 Download PDF

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由起子 杉原
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Abstract

【課題】フェネチルアルコールを含有するソフトコンタクトレンズ用の点眼又は洗眼液の使用において、フェネチルアルコールのソフトコンタクトレンズへの吸着を抑制する点眼又は洗眼液の提供。【解決手段】フェネチルアルコールと非イオン性界面活性剤を含有するソフトコンタクトレンズ用の点眼又は洗眼液。【選択図】なし

Description

本発明は、フェネチルアルコールと界面活性剤を含有するソフトコンタクトレンズ用の点眼又は洗眼液及びフェネチルアルコールのソフトコンタクトレンズへの吸着抑制方法に関する。
フェネチルアルコールは、天然に広く存在する無色の液体で、バラ、カーネーション、ヒヤシンス、イランイラン等から抽出される、さまざまな精油に含まれる成分として知られている。また、フェネチルアルコールは、抗菌作用を有することから、点眼又は洗眼液を含む医薬品・化粧品等の添加剤として使用され、特に医薬品の添加剤として使用する場合は、防腐剤として用いられる。
点眼液に含有される炭素数2〜6の鎖状の1価アルコールに関して、ソフトコンタクトレンズへの吸着を抑制する技術が知られており、具体的には、モノオレイン酸POE(20)ソルビタン等の非イオン性界面活性剤を点眼液に添加して、炭素数2〜6の鎖状の1価アルコールのソフトコンタクトレンズへの吸着を抑制する方法が知られている(特許文献1:特開2001−261578号公報)。
しかしながら、点眼液に含有される芳香環を有するアルコール、例えば、フェネチルアルコールがソフトコンタクトレンズへ吸着することは知られておらず、まして、芳香環を有するアルコールのソフトコンタクトレンズへの吸着を抑制する技術については、全く知られていない。
特開2001−261578号公報
本発明者は、フェネチルアルコールを含有する点眼又は洗眼液がソフトコンタクトレンズと接触した場合、その点眼又は洗眼液に含有されるフェネチルアルコールがソフトコンタクトレンズに容易に吸着してしまうことを見出した。また、フェネチルアルコールがソフトコンタクトレンズへ吸着した場合には、ソフトコンタクトレンズの変形が生じる可能性があり、さらに防腐剤であるフェネチルアルコールが過度に吸着したソフトコンタクトレンズの装用は、安全性の面でも望ましくない。従って、フェネチルアルコールのソフトコンタクトレンズへの吸着を抑制することは大きな課題である。
そこで、本発明者は、前記の課題を解決する為に鋭意研究した結果、フェネチルアルコールを含有する点眼又は洗眼液に界面活性剤、特に好ましくは、モノオレイン酸POE(20)ソルビタンを含有させることで、フェネチルアルコールのソフトコンタクトレンズへの吸着が大幅に抑制されることを見出した。
すなわち本発明は、下記の通りである。
[1]フェネチルアルコールと界面活性剤を含有するソフトコンタクトレンズ用の点眼又は洗眼液。
[2]界面活性剤が非イオン性界面活性剤である、[1]記載の点眼又は洗眼液。
[3]非イオン性界面活性剤がポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルである、[2]記載の点眼又は洗眼液。
[4]ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルがモノオレイン酸POE(20)ソルビタンである、[3]記載の点眼又は洗眼液。
[5]フェネチルアルコールの濃度が0.001〜0.1%(w/v)である、[1]〜[4]記載の点眼又は洗眼液。
[6]界面活性剤の濃度が0.01〜5%(w/v)である、[1]〜[5]記載の点眼又は洗眼液。
[7]pHが4.0〜8.0である、[1]〜[6]記載の点眼又は洗眼液。
[8]塩化ベンザルコニウムを含有しない、[1]〜[7]記載の点眼又は洗眼液。
[9]点眼又は洗眼液に含有されるフェネチルアルコールのソフトコンタクトレンズへの吸着を抑制する方法であって、前記点眼又は洗眼液に、さらに界面活性剤を含有させることを含む方法。
[10]界面活性剤が非イオン性界面活性剤である、[9]記載の方法。
[11]非イオン性界面活性剤がポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルである、[10]記載の方法。
[12]ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルがモノオレイン酸POE(20)ソルビタンである、[11]記載の方法。
[13]フェネチルアルコールの濃度が0.001〜0.1%(w/v)である、[9]〜[12]記載の方法。
[14]界面活性剤の濃度が0.01〜5%(w/v)である、[9]〜[13]記載の方法。
[15]pHが4.0〜8.0である、[9]〜[14]記載の方法。
尚、前記[1]〜[15]を任意に選択して組み合わせること又は準用することができる。
フェネチルアルコールを含有する点眼又は洗眼液に界面活性剤、好ましくは、モノオレイン酸POE(20)ソルビタンを添加することで、該点眼又は洗眼液とソフトコンタクトレンズとが接触したときに生じるフェネチルアルコールのソフトコンタクトレンズへの吸着が大幅に抑制されるので、フェネチルアルコールによるソフトコンタクトレンズの変形を抑制し、ソフトコンタクトレンズ装用時でも安全に使用可能な点眼又は洗眼液を提供することが期待できる。
メダリストフレッシュフィットコンフォートモイスト(登録商標、ボシュロム・ジャパン株式会社製)に対する、実施例1製剤と比較例1製剤を用いた場合のフェネチルアルコール吸着率を示す。 アキュビューアドバンス(登録商標、ジョンソンエンドジョンソン株式会社製)に対する、実施例1製剤と比較例1製剤を用いた場合のフェネチルアルコール吸着率を示す。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の点眼又は洗眼液に使用できるフェネチルアルコールは、医薬として許容されるものであれば、特に制限されない。
本発明の点眼又は洗眼液において、例えば、フェネチルアルコールの総含有量(濃度)は、0.001〜0.1%(w/v)が好ましい。なお、本発明において、「%(w/v)」は、本発明の点眼又は洗眼液100mL中に含まれる対象成分の質量(g)を意味する(以下、特に断りがない限り同様である)。
本発明の点眼又は洗眼液に使用できる界面活性剤(可溶剤)は、医薬として許容されるものであれば、特に制限されず、例えば、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤等が使用できるが、特に非イオン性界面活性剤が好ましく使用される。非イオン性界面活性剤としては、例えば、モノラウリン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート20)、モノパルミチン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート40)、モノステアリン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート60)、トリステアリン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート65)、モノオレイン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート80)等のPOEソルビタン脂肪酸エステル、POE(40)硬化ヒマシ油(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40)及びPOE(60)硬化ヒマシ油(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60)等のPOE硬化ヒマシ油、POE(10)ヒマシ油(ポリオキシエチレンヒマシ油10)、POE(35)ヒマシ油(ポリオキシエチレンヒマシ油35)等のPOEヒマシ油、POE(9)ラウリルエーテル等のPOEアルキルエーテル、POE(20)POP(4)セチルエーテル等のPOE−POPアルキルエーテル、POE(54)POP(39)グリコール、POE(120)POP(40)グリコール、POE(160)POP(30)グリコール、POE(196)POP(67)グリコール(ポロクサマー407、プルロニックF127)、POE(200)POP(70)グリコール等のポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ステアリン酸ポリオキシル40等のモノステアリン酸ポリエチレングリコール等が挙げられ、モノラウリン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート20)、モノパルミチン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート40)、モノステアリン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート60)、トリステアリン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート65)、モノオレイン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート80)等のPOEソルビタン脂肪酸エステルが好ましく、モノオレイン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート80)が特に好ましい。
両性界面活性剤としては、例えば、N−[2−[[2−(アルキルアミノ)エチル]アミノ]エチル]グリシン及びその塩等が挙げられる。
陰イオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、α−スルホ脂肪酸エステル塩、α−オレフィンスルホン酸等が挙げられる。
陽イオン性界面活性剤としては、例えば、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、グルコン酸クロルヘキシジン等が挙げられる。
これらの界面活性剤は、1種のみを単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。さらに、界面活性剤の含有量は、界面活性剤の種類、他の配合成分の種類及び含有量、該点眼又は洗眼液の用途、製剤形態、使用方法等に応じて適宜設定できる。
本発明の点眼又は洗眼液において、例えば、界面活性剤の総含有量(濃度)は、0.01〜5%(w/v)が好ましく、0.01〜1%(w/v)がより好ましく、0.05〜0.5%(w/v)がさらに好ましい。
本発明の点眼又は洗眼液に使用できるpH調節剤は、医薬として許容されるものであれば、特に制限されない。例えば、希塩酸、酢酸、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム等が挙げられ、希塩酸、水酸化ナトリウムが特に好ましい。
本発明の点眼又は洗眼液に使用できるpH調節剤は、1種のみを単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。さらに、pH調節剤の含有量は、pH調節剤の種類、他の配合成分の種類及び含有量、該点眼又は洗眼液の用途、製剤形態、使用方法等に応じて適宜設定できる。
本発明の点眼又は洗眼液のpHは、医薬として許容されるものであれば、特に制限されないが、4.0〜8.0が好ましく、5.0〜7.5が特に好ましい。
本発明の点眼又は洗眼液は、本発明の効果を妨げない限り、種々の薬理活性成分(生理活性成分又は有効成分)を適当量含有することができ、薬理活性成分(生理活性成分又は有効成分)は、医薬として許容されるものであれば、特に制限されない。薬理活性成分(生理活性成分又は有効成分)としては、例えば、クロモグリク酸塩、アンレキサノクス、イブジラスト、スプラタスト、ペミロラストカリウム、トラニラスト、オロパタジン塩酸塩、レボカバスチン塩酸塩、アシタザノラスト等の抗アレルギー剤、クロルフェニラミンマレイン酸塩、ジフェンヒドラミン塩酸塩、ケトチフェンフマル酸塩等の抗ヒスタミン剤、塩酸テトラヒドロゾリン、硝酸テトラヒドロゾリン、塩酸ナファゾリン、硝酸ナファゾリン、エピネフリン、塩酸エピネフリン、塩酸エフェドリン、塩酸フェニレフリン、dl−塩酸メチルエフェドリン等の血管収縮剤(充血除去剤)、プラノプロフェン、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸二カリウム、アラントイン、硫酸ベルベリン、塩化ベルベリン、アズレンスルホン酸、ε−アミノカプロン酸、硫酸亜鉛、硫酸亜鉛水和物、乳酸亜鉛、リゾチーム、サリチル酸、トラネキサム酸、甘草、これらの塩等の抗炎症剤、アセチルコリンと類似した活性中心を有するコリンエステラーゼ阻害剤、具体的にはメチル硫酸ネオスチグミン、ネオスチグミンメチル硫酸塩、トロピカミド、ヘレニエン及び硫酸アトロピン等の眼筋調節薬剤、アクリノール、セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、クロルヘキシジン、ポリヘキサメチレンビグアニド及び塩酸アルキルジアミノエチルグリシン等の殺菌剤、グリシン、アラニン、γ−アミノ酪酸、アスパラギン酸、L−アスパラギン酸カリウム、グルタミン酸、アルギニン、リジン、アミノエチルスルホン酸(タウリン)、コンドロイチン硫酸、コンドロイチン硫酸エステルナトリウム等のアミノ酸類、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンB(フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム)、ナイアシン(ニコチン酸及びニコチン酸アミド)、パントテン酸、パンテノール、ビタミンB(ピリドキシン、ピリドキシン塩酸塩、ピリドキサール及びピリドキサミン)、ビオチン、葉酸、ビタミンB12(シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、メチルコバラミン及びアデノシルコバラミン)、ビタミンE(酢酸トコフェロール、酢酸−d−αトコフェロール)等のビタミン類、スルファメトキサゾール、スルファメトキサゾールナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アルギン酸等が挙げられ、クロルフェニラミンマレイン酸塩、塩酸テトラヒドロゾリン、グリチルリチン酸二カリウム、アラントイン、ε−アミノカプロン酸、硫酸亜鉛、タウリン、コンドロイチン硫酸エステルナトリウム、パンテノール、シアノコバラミン、酢酸−d−αトコフェロールが好ましい。
本発明の点眼又は洗眼液に使用できる薬理活性成分は、1種のみを単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。さらに、薬理活性成分の含有量は、薬理活性成分の種類、他の配合成分の種類及び含有量、該点眼又は洗眼液の用途、製剤形態、使用方法等に応じて適宜設定でき、「医薬品製造販売指針 別冊 一般用医薬品製造販売承認基準 2012」に記載の(1)眼科用薬製造(輸入)承認基準に基づき、適宜設定することが好ましい。
本発明の点眼又は洗眼液は、本発明の効果を妨げない限り、種々の添加剤を適当量含有することができる。添加剤としては、医薬として許容されるものであれば、特に制限されず、例えば、前述のpH調節剤の他に、緩衝剤、粘稠剤、安定剤、防腐剤、清涼化剤、等張化剤等が使用できる。
本発明の点眼又は洗眼液に使用できる緩衝剤は、医薬として許容されるものであれば、特に制限されない。緩衝剤としては、例えば、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、テトラホウ酸カリウム、メタホウ酸カリウム、ホウ酸アンモニウム、ホウ砂等のホウ酸又はその塩、リン酸、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸一水素カルシウム、リン酸二水素カルシウム等のリン酸又はその塩、炭酸、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸水素カリウム、炭酸マグネシウム等の炭酸又はその塩、クエン酸、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸カルシウム、クエン酸二水素ナトリウム、クエン酸二ナトリウム等のクエン酸又はその塩、酢酸、酢酸アンモニウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム、酢酸ナトリウム等の酢酸又はその塩、アスパラギン酸、アスパラギン酸ナトリウム、アスパラギン酸マグネシウム、アスパラギン酸カリウム等のアスパラギン酸又はその塩、エチレンジアミン二酢酸(EDDA)、エチレンジアミン三酢酸、エチレンジアミン四酢酸(エデト酸、EDTA)、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム水和物(エデト酸ナトリウム水和物)、N−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)等のエチレンジアミン酢酸類又はその塩、ε−アミノカプロン酸等のアミノ酸等が挙げられ、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、テトラホウ酸カリウム、メタホウ酸カリウム、ホウ酸アンモニウム、ホウ砂等のホウ酸又はその塩、リン酸、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸一水素カルシウム、リン酸二水素カルシウム等のリン酸又はその塩及びε−アミノカプロン酸等のアミノ酸が好ましく、ホウ酸、ホウ砂、又はε−アミノカプロン酸が特に好ましい。
本発明の点眼又は洗眼液に使用できる緩衝剤は、1種のみを単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。さらに、緩衝剤の含有量は、緩衝剤の種類、他の配合成分の種類及び含有量、該点眼又は洗眼液の用途、製剤形態、使用方法等に応じて適宜設定できる。
本発明の点眼又は洗眼液において、例えば、緩衝剤の総含有量(濃度)は、0.001〜5%(w/v)が好ましく、0.005〜3%(w/v)がより好ましく、0.01〜2%(w/v)が特に好ましい。
本発明の点眼又は洗眼液に使用できる粘稠剤は、医薬として許容されるものであれば、特に制限されない。粘稠剤としては、例えば、ポリビニルピロリドンK25、ポリビニルピロリドンK30、ポリビニルピロリドンK90等のポリビニルピロリドン類、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2906、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ニトロセルロース又はそれらの塩等のセルロース誘導体、マクロゴール300、マクロゴール400、マクロゴール1500、マクロゴール4000、マクロゴール6000等のポリエチレングリコール、デキストラン40、デキストラン70等のデキストラン類、ヒアルロン酸ナトリウム(精製ヒアルロン酸ナトリウム等)等のヒアルロン酸誘導体、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム等のアルギン酸誘導体、ポリビニルアルコール、カルボキシビニルポリマー、コンドロイチン硫酸ナトリウム、アラビアゴム、ジェランガム、トラガント等が挙げられ、ポリビニルピロリドンK25、ポリビニルピロリドンK30、ポリビニルピロリドンK90等のポリビニルピロリドン類、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2906、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ニトロセルロース又はそれらの塩等のセルロース誘導体、デキストラン70、ヒアルロン酸ナトリウム及びアルギン酸が好ましく、ポリビニルピロリドンK30、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、デキストラン70、ヒアルロン酸ナトリウム及びアルギン酸が特に好ましい。
本発明の点眼又は洗眼液に使用できる粘稠剤は、1種のみを単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。さらに、粘稠剤の含有量は、粘稠剤の種類、他の配合成分の種類及び含有量、該点眼又は洗眼液の用途、製剤形態、使用方法等に応じて適宜設定できる。
本発明の点眼又は洗眼液において、例えば、粘稠剤の総含有量(濃度)は、0.005〜1.0%(w/v)が好ましく、0.01〜0.5%(w/v)がより好ましく、0.01〜0.3%(w/v)が特に好ましい。
本発明の点眼又は洗眼液に使用できる安定剤は、医薬として許容されるものであれば、特に制限されない。安定剤としては、例えば、トロメタモール、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(ロンガリット)、トコフェロール、ピロ亜硫酸ナトリウム、モノエタノールアミン、モノステアリン酸アルミニウム、モノステアリン酸グリセリン、ジブチルヒドロキシトルエン、エデト酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム水和物、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール等が挙げられ、ジブチルヒドロキシトルエン又はエデト酸ナトリウム水和物が特に好ましい。
本発明の点眼又は洗眼液に使用できる安定剤は、1種のみを単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。さらに、安定剤の含有量は、安定剤の種類、他の配合成分の種類及び含有量、該点眼又は洗眼液の用途、製剤形態、使用方法等に応じて適宜設定できる。
本発明の点眼又は洗眼液において、例えば、安定剤の総含有量(濃度)は、0.001〜1%(w/v)が好ましく、0.005〜0.5%(w/v)がより好ましく、0.01〜0.1%(w/v)が特に好ましい。
本発明の点眼又は洗眼液に使用できる防腐剤は、医薬として許容されるものであれば、特に制限されない。防腐剤としては、例えば、ポリヘキサメチレンビグアニド、塩酸ポリヘキサニド等のビグアニド化合物、塩化亜鉛、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、安息香酸ナトリウム、エタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、クロロブタノール、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、硫酸オキシキノリン、フェネチルアルコール、ベンジルアルコール、グローキル(ローディア社製 商品名)、ホウ酸、ホウ砂、亜塩素酸等が挙げられ、グルコン酸クロルヘキシジン、ソルビン酸、フェネチルアルコール、ホウ酸、ホウ砂、亜塩素酸が好ましく、グルコン酸クロルヘキシジン、フェネチルアルコール、ホウ酸、ホウ砂、亜塩素酸が特に好ましい。
本発明の点眼又は洗眼液に使用できる防腐剤は、1種のみを単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。さらに、防腐剤の含有量は、防腐剤の種類、他の配合成分の種類及び含有量、該点眼又は洗眼液の用途、製剤形態、使用方法等に応じて適宜設定できる。
本発明の点眼又は洗眼液において、例えば、防腐剤の総含有量(濃度)は、0.0001〜1%(w/v)が好ましく、0.0005〜0.5%(w/v)がより好ましく、0.001〜0.2%(w/v)が特に好ましい。
本発明の点眼又は洗眼液に使用できる清涼化剤は、医薬として許容されるものであれば、特に制限されない。清涼化剤としては、例えば、ユーカリ油、ベルガモット油、ペパーミント油、ウイキョウ油、ローズ油、ケイヒ油、スペアミント油、樟脳油、クールミント、ハッカ油等のテルペノイドを含有する精油、メントール、メントン、カンフル、ボルネオール、ゲラニオール、ネロール、シネオール、シトロネロール、カルボン、アネトール、オイゲノール、リモネン、リナロール、酢酸リナリル等のテルペノイド等が挙げられ、メントール、カンフル、ボルネオール及びゲラニオールが好ましく、メントール、ボルネオールが特に好ましい。また、テルペノイドはd体、l体及びdl体のいずれであってもよく、例えば、l−メントール、d−メントール、dl−メントール、dl−カンフル、d−カンフル、dl−ボルネオール、d−ボルネオール等が挙げられ、l−メントール、dl−カンフル、d−カンフル及びd−ボルネオールが好ましい。
本発明の点眼又は洗眼液に使用できる清涼化剤は、1種のみを単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。さらに、清涼化剤の含有量は、清涼化剤の種類、他の配合成分の種類及び含有量、該点眼又は洗眼液の用途、製剤形態、使用方法等に応じて適宜設定できる。
本発明の点眼又は洗眼液において、例えば、清涼化剤の総含有量(濃度)は、0.001〜0.5%(w/v)が好ましく、0.001〜0.1%(w/v)がより好ましく、0.005〜0.05%(w/v)が特に好ましい。
本発明の点眼又は洗眼液に使用できる等張化剤は、医薬として許容されるものであれば、特に制限されない。等張化剤としては、例えば、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、酢酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム等のナトリウム塩、塩化カリウム、酢酸カリウム等のカリウム塩、塩化カルシウム等のカルシウム塩、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム等のマグネシウム塩、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、マンニトール、ソルビトール、キシリトール、トロメタモール等の多価アルコール等が挙げられ、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、マンニトール及びトロメタモールが好ましく、グリセリン、プロピレングリコール、マンニトール及びトロメタモールが特に好ましい。
本発明の点眼又は洗眼液に使用できる等張化剤は、1種のみを単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。さらに、等張化剤の含有量は、等張化剤の種類、他の配合成分の種類及び含有量、該点眼又は洗眼液の用途、製剤形態、使用方法等に応じて適宜設定できる。
本発明の点眼又は洗眼液において、例えば、等張化剤の総含有量(濃度)は、0.05〜5%(w/v)が好ましく、0.1〜1.8%(w/v)がより好ましく、0.3〜0.7%(w/v)が特に好ましい。
本発明の点眼又は洗眼液の浸透圧は、医薬として許容されるものであれば、特に制限されない。例えば、浸透圧比は、0.2〜2が好ましく、0.5〜1.8がより好ましく、0.9〜1.2が特に好ましい。
尚、浸透圧比は、第十六改正日本薬局方に基づき、286mOsm(0.9%(w/v)塩化ナトリウム水溶液の浸透圧)に対する試料の浸透圧の比とし、浸透圧は日本薬局方記載の浸透圧測定法(氷点降下法)を参考にして測定でき、また、浸透圧比測定用標準液(0.9%(w/v)塩化ナトリウム水溶液)については、塩化ナトリウム(日本薬局方標準試薬)を500〜650℃で40〜50分間乾燥した後、デシケーター(シリカゲル)中で放冷し、その0.900gを正確に量り、精製水に溶かし正確に100mLとして調製するか、市販の浸透圧比測定用標準液(0.9%(w/v)塩化ナトリウム水溶液)を用いることができる。
本発明の点眼又は洗眼液に使用できる溶解剤(溶媒及び/又は分散媒)は、医薬として許容されるものであれば、特に制限されない。溶解剤(溶媒及び/又は分散媒)としては、例えば、水(蒸留水、常水、精製水、滅菌精製水、注射用水、注射用蒸留水等)、含水エタノール等の水性溶解剤等が挙げられる。さらに、溶解剤の含有量は、溶解剤の種類、他の配合成分の種類及び含有量、該点眼又は洗眼液の用途、製剤形態、使用方法等に応じて適宜設定できる。
本発明の点眼又は洗眼液において、例えば、溶解剤が水の場合、水の量は、点眼又は洗眼液の総量に対して、85%(w/v)以上が好ましく、90%(w/v)以上がより好ましく、93%(w/v)以上がさらに好ましく、96%(w/v)以上が特に好ましい。
本発明の点眼又は洗眼液は、任意の容器(本体、中栓、キャップ)に収容して提供できる。また、この点眼液又は洗眼液を収容する容器は、医薬として許容されるものであれば、特に制限されない。点眼又は洗眼液を収容する容器としては、例えば、ガラス製容器、ポリエチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリイミド、ポリメチルペンテン、これらを構成するモノマーの共重合体、これらの材質を含む2種以上を組み合わせたプラスチック製容器等が挙げられる。尚、ここで組み合わせとは、異なる材質を混合してもよいし、異なる材質のものを層構造としてもよい。さらに、前記容器は、繰り返し使用可能なマルチドーズ形態の容器であっても、1回使いきりのユニットドーズ形態の容器であってもよい。
本発明の点眼又は洗眼液は、ソフトコンタクトレンズ用の点眼又は洗眼液として使用でき、ソフトコンタクトレンズ(ISO18369−1:2006、ISO18369−1、AMENDMENT1)を含む市販されているあらゆるソフトコンタクトレンズに適用でき、ソフトコンタクトレンズを装用した状態でも使用できる。また、本発明の点眼又は洗眼液は、ソフトコンタクトレンズのカーブ形状やエッジの形状、材質等によらず使用することができ、非含水ソフトコンタクトレンズや、厚生省医薬安全局によるソフトコンタクトレンズ及びソフトコンタクトレンズ用消毒剤の審査におけるソフトコンタクトレンズの分類方法によってグループI〜グループIVに分類されるいずれのソフトコンタクトレンズに対しても使用できる。より具体的には、非含水ソフトコンタクトレンズ、グループI(メダリスト・登録商標、ボシュロム・ジャパン株式会社)、グループI(アキュビューアドバンス・登録商標、ジョンソンエンドジョンソン株式会社)、グループII(メニコンソフトS・登録商標、メニコン株式会社)、グループIII(ハイフローAce・登録商標、HOYAヘルスケア株式会社)、グループIII(メダリストフレッシュフィットコンフォートモイスト・登録商標、ボシュロム・ジャパン株式会社)、グループIV(2ウイークアキュビュー・登録商標、ジョンソンエンドジョンソン株式会社)等のソフトコンタクトレンズが挙げられる。さらには、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)、2,3−ジヒドロキシプロピルメタクリレート(すなわち、グリセロールメタクリレート)、N−ビニルピロリドン、メタクリル酸又はそのナトリウム塩、ポリビニルアルコール、n−ブチルメタクリレート、n−ブチルアクリレート、及び3−[トリス(トリメチルシリルオキシ)シリル]プロピルメタクリレート(TRIS)から選択される1又は2以上の単量体を重合成分として含有するポリマーを構成素材とするソフトコンタクトレンズが挙げられる。
本発明の点眼又は洗眼液は、ソフトコンタクトレンズ用であることから、塩化ベンザルコニウムを含有しないものが特に好ましい。
本発明の点眼又は洗眼液は、適切な有効成分を配合することができ、目のかすみ(目やにの多いときなど)、目の疲れ、結膜充血、目のかゆみ、眼病予防(水泳のあと、ほこりや汗が目に入ったときなど)、眼瞼炎(まぶたのただれ)、紫外線その他の光線による眼炎(雪目など)、ソフトコンタクトレンズを装着しているときの不快感等、の症状を緩和・改善・抑制に使用できる。また、本発明の点眼又は洗眼液は、角膜の保護・保水に使用することもできる。
本発明の点眼又は洗眼液には、「ソフトコンタクト装用時にも使用できる」、「ソフトコンタクト装用時用」などと表示をすることもでき、さらにそれらに類似する表示をすることもできる。また、その表示は、直接的又は間接的にすることができ、直接的な表示の例としては、商品自体、パッケージ、容器、ラベル、タグなどの包装への記載が挙げられ、間接的な表示の例としては、取引書類、取扱説明書、添付文書、カタログ、ウェブサイト、店頭、展示会、看板、掲示板、新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、電子メールなどによる、広告・宣伝・医師への説明等の活動が挙げられる。
本発明の点眼又は洗眼液は、その所望の薬効を奏するのに十分であれば用法用量に特に制限はない。例えば、点眼滴数は、1回1〜3滴/眼が好ましく、1回1〜2滴/眼がより好ましく、1回1滴/眼が特に好ましい。また、点眼回数は、1〜6回/日が好ましく、3〜6回/日がより好ましく、5〜6回/日が特に好ましい。また、点眼1滴量は、20〜60μLが好ましく、25〜50μLがより好ましく、30〜40μLが特に好ましい。
<製剤例>
以下に本発明の製剤例を示すが、これらは本発明をより良く理解するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。なお、下記製剤例において各成分の配合量は製剤100mL中の含量である。
製剤例1
塩酸テトラヒドロゾリン 0.05g
クロルフェニラミンマレイン酸塩 0.03g
硫酸亜鉛 0.01g
シアノコバラミン 0.02g
タウリン 0.50g
コンドロイチン硫酸エステルナトリウム 0.50g
フェネチルアルコール 0.02g
ポリソルベート80 0.05g
l−メントール 0.005g
ソルビン酸 0.20g
希塩酸 適量
水酸化ナトリウム 適量
精製水 適量
製剤例2
シアノコバラミン 0.005g
酢酸d−α−トコフェロール 0.05g
グリチルリチン酸二カリウム 0.25g
パンテノール 0.10g
タウリン 0.50g
コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.10g
イプシロン−アミノカプロン酸 0.50g
フェネチルアルコール 0.02g
ホウ酸 0.10g
エデト酸ナトリウム水和物 0.01g
ポリソルベート80 0.10g
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.10g
ソルビン酸 0.20g
希塩酸 適量
水酸化ナトリウム 適量
精製水 適量
製剤例3
シアノコバラミン 0.005g
酢酸d−α−トコフェロール 0.05g
グリチルリチン酸ニカリウム 0.25g
パンテノール 0.01g
タウリン 1.00g
フェネチルアルコール 0.02g
エデト酸ナトリウム水和物 0.01g
ポリソルベート80 0.10g
ヒドロキシエチルセルロース 0.10g
グルコン酸クロルヘキシジン 0.0025g
希塩酸 適量
水酸化ナトリウム 適量
精製水 適量
製剤例4
酢酸d−α−トコフェロール 0.01g
グリチルリチン酸ニカリウム 0.25g
パンテノール 0.10g
L−アスパラギン酸カリウム 0.20g
コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.50g
フェネチルアルコール 0.001g
エデト酸ナトリウム水和物 0.01g
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.10g
プロピレングリコール 0.20g
ソルビン酸 0.10g
希塩酸 適量
水酸化ナトリウム 適量
精製水 適量
製剤例5
アラントイン 0.30g
シアノコバラミン 0.004g
パンテノール 0.10g
タウリン 0.50g
コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.50g
フェネチルアルコール 0.02g
エデト酸ナトリウム水和物 0.01g
ポリソルベート80 0.10g
ヒアルロン酸ナトリウム 0.002g
グルコン酸クロルヘキシジン 0.005g
希塩酸 適量
水酸化ナトリウム 適量
精製水 適量
製剤例6
シアノコバラミン 0.02g
パンテノール 0.10g
タウリン 0.05g
アラントイン 0.03g
フェネチルアルコール 0.01g
エデト酸ナトリウム水和物 0.01g
リン酸水素ナトリウム水和物 0.20g
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.10g
ヒアルロン酸ナトリウム 0.02g
グルコン酸クロルヘキシジン 0.0025g
希塩酸 適量
水酸化ナトリウム 適量
精製水 適量
製剤例7
イプシロンアミノカプロン酸 1.0g
パンテノール 0.10g
ピリドキシン塩酸塩 0.10g
タウリン 0.50g
コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.50g
硫酸亜鉛 0.05g
フェネチルアルコール 0.01g
エデト酸ナトリウム水和物 0.01g
ポリソルベート80 0.30g
プロピレングリコール 0.20g
グルコン酸クロルヘキシジン 0.0025g
希塩酸 適量
水酸化ナトリウム 適量
精製水 適量
製剤例8
ネオスチグミンメチル硫酸塩 0.001g
酢酸d−α−トコフェロール 0.05g
パンテノール 0.1g
L−アスパラギン酸カリウム 1.0g
コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.50g
フェネチルアルコール 0.01g
エデト酸ナトリウム水和物 0.01g
ポリソルベート80 0.30g
プロピレングリコール 0.20g
グルコン酸クロルヘキシジン 0.0025g
希塩酸 適量
水酸化ナトリウム 適量
精製水 適量
製剤例9
ネオスチグミンメチル硫酸塩 0.005g
シアノコバラミン 0.02g
クロルフェニラミンマレイン酸塩 0.03g
タウリン 0.50g
コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.50g
フェネチルアルコール 0.01g
エデト酸ナトリウム水和物 0.10g
ポリソルベート80 0.20g
ヒアルロン酸ナトリウム 0.02g
グルコン酸クロルヘキシジン 0.0025g
希塩酸 適量
水酸化ナトリウム 適量
精製水 適量
製剤例10
ネオスチグミンメチル硫酸塩 0.005g
シアノコバラミン 0.02g
ピリドキシン塩酸塩 0.05g
クロルフェニラミンマレイン酸塩 0.01g
グリチルリチン酸二カリウム 0.1g
フェネチルアルコール 0.01g
エデト酸ナトリウム水和物 0.05g
ホウ酸 0.1g
クロロブタノール 0.15g
ポリソルベート80 0.30g
l−メントール 0.01g
希塩酸 適量
水酸化ナトリウム 適量
精製水 適量
なお、前記製剤例1〜10における薬理活性成分及び添加剤の種類や配合量を適宜調整し、所望の組成の製剤を得ることができる。
<実施例>
以下に、実施例として、ソフトコンタクトレンズへのフェネチルアルコールの吸着試験の結果を示すが、この例示は本発明をより良く理解するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
1.被験製剤(試験液)の調製
フェネチルアルコールとポリソルベート80を室温で生理食塩水に溶解し、希塩酸及び水酸化ナトリウムを用いてpHメーターで室温にてpHを調節することで、表1に示す実施例1を調製した。比較例1も同様に調製した。
Figure 2019065002
2.試験方法
(薬液浸漬)
ソフトコンタクトレンズのメダリストフレッシュフィットコンフォートモイスト(登録商標、ボシュロム・ジャパン株式会社製)とアキュビューアドバンス(登録商標、ジョンソンエンドジョンソン株式会社製)を生理食塩水で1時間以上予備浸漬させた後、実施例1及び比較例1の試験液2.5mLにそれぞれ1枚ずつ浸漬させ、35℃で24時間放置した。ソフトコンタクトレンズを取出した後の試験液を測定対象の試料溶液とした。ソフトコンタクトレンズを浸漬させずに同様の操作を行ったものをブランク液とした。
(含量測定・吸着率の算出)
試料溶液及びブランク液中のフェネチルアルコールの含量をHPLCにて下記の条件で測定した。また以下の式によって、被験製剤中のフェネチルアルコール全量に対するソフトコンタクトレンズ1枚に吸着したフェネチルアルコール量の割合(吸着率)を算出した。
<HPLC測定条件>
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:210nm)
カラム:Inertsil ODS−P,4.6mmI.D.*250mm、5.0μm
移動相:0.05mol/Lリン酸二水素ナトリウム試液(pH2.4)/アセトニトリル混液(7:3)
流量:フェネチルアルコールの保持時間が約10分になるように調整する。
<吸着率の算出>
吸着率(%)={(ブランク液中のフェネチルアルコールの含量−試料溶液液中のフェネチルアルコールの含量)/ブランク液中のフェネチルアルコールの含量}×100
3.試験結果及び考察
ソフトコンタクトレンズとして、メダリストフレッシュフィットコンフォートモイスト(登録商標、ボシュロム・ジャパン株式会社製)を用いた試験結果を図1に、また、アキュビューアドバンス(登録商標、ジョンソンエンドジョンソン株式会社製)を用いた試験結果を図2に示す。
図1及び図2に示す通り、界面活性剤であるポリソルベート80の添加により、フェネチルアルコールの各種ソフトコンタクトレンズへの吸着が抑制された。

Claims (9)

  1. フェネチルアルコールと界面活性剤を含有するソフトコンタクトレンズ用の点眼又は洗眼液。
  2. 界面活性剤が非イオン性界面活性剤である、請求項1記載の点眼又は洗眼液。
  3. 非イオン性界面活性剤がポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルである、請求項2記載の点眼又は洗眼液。
  4. ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルがモノオレイン酸POE(20)ソルビタンである、請求項3記載の点眼又は洗眼液。
  5. フェネチルアルコールの濃度が0.001〜0.1%(w/v)である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の点眼又は洗眼液。
  6. 界面活性剤の濃度が0.01〜5%(w/v)である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の点眼又は洗眼液。
  7. pHが4.0〜8.0である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の点眼又は洗眼液。
  8. 塩化ベンザルコニウムを含有しない、請求項1〜7のいずれか一項に記載の点眼又は洗眼液。
  9. 点眼又は洗眼液に含有されるフェネチルアルコールのソフトコンタクトレンズへの吸着を抑制する方法であって、前記点眼又は洗眼液に、さらに界面活性剤を含有させることを含む方法。
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