JP2019064560A - 乗物用シート - Google Patents

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健介 溝井
Kensuke Mizoi
健介 溝井
治希 望月
Haruki Mochizuki
治希 望月
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Abstract

【課題】アクチュエータを保護することができる乗物用シートを提供する。【解決手段】乗物用シートは、左右に離間して配置された左右のサイドフレーム11と、左右のサイドフレーム11の間に配置され、着座者を支持する第1支持部材20と、第1支持部材20の左右両側に配置され、第1支持部材20とともに着座者を支持する左右の第2支持部材30と、サイドフレーム11の左右方向内側に配置された第1アクチュエータ70とを備える。右の第2支持部材30は、第1アクチュエータ70の左右方向内側に対向して配置され、第1アクチュエータ70は、サイドフレーム11と第2支持部材30の間に位置する。【選択図】図2

Description

本発明は、自動車などの乗物に搭載される乗物用シートに関する。
自動車などの乗物に搭載される乗物用シートとして、例えば、特許文献1には、クッションフレームの左右一対のサイドフレームと、車両外側のサイドフレームの外側部に取り付けられ、シートリフタを昇降させる駆動ユニット(アクチュエータ)とを備えた乗物用シートが開示されている。
特開2017−087805号公報(図1)
ところで、アクチュエータを備える乗物用シートにおいて、アクチュエータをサイドフレームの内側に配置すると、シートクッション(乗物用シート)の大型化を抑制することができる。一方で、アクチュエータをサイドフレームの内側に配置すると、例えば、シートに人が座ったときなどにアクチュエータに不要な力がかかる可能性がある。
そこで、本発明は、アクチュエータを保護することができる乗物用シートを提供することを目的とする。
また、本発明は、アクチュエータを容易に確認することを目的とする。
また、本発明は、アクチュエータと他部材が干渉するのを抑制することを目的とする。
また、本発明は、シート内のスペースを有効に利用することを目的とする。
また、本発明は、シートの大型化を抑制することを目的とする。
また、本発明は、着座者を支持する部材の剛性を確保することを目的とする。
また、本発明は、着座者を支持する部材をしっかりと取り付けることを目的とする。
前記した目的を達成するため、本発明の乗物用シートは、左右に離間して配置された左右のサイドフレームと、前記左右のサイドフレームの間に配置され、着座者を支持する第1支持部材と、前記第1支持部材の左右両側に配置され、前記第1支持部材とともに着座者を支持する左右の第2支持部材と、前記サイドフレームの左右方向内側に配置されたアクチュエータと、を備え、前記第2支持部材は、前記アクチュエータの左右方向内側に対向して配置され、前記アクチュエータは、前記サイドフレームと前記第2支持部材の間に位置することを特徴とする。
このような構成によれば、第2支持部材によってアクチュエータを保護することができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記第2支持部材は、板状に形成された支持部を有し、前記支持部は、貫通孔を有する構成とすることができる。
これによれば、貫通孔からアクチュエータを容易に確認することができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記アクチュエータは、左右方向内側に突出する突出部を有し、前記貫通孔は、前記突出部と対向して配置された第1貫通孔を含む構成とすることができる。
これによれば、第2支持部材が撓んだときにアクチュエータの突出部と第2支持部材が干渉するのを抑制することができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記貫通孔は、前記第2支持部材とは別の部材を通すための第2貫通孔を含む構成とすることができる。
これによれば、シート内のスペースを有効に利用することができる。また、例えば、第2支持部材を避けるようにして別の部材を配置する場合と比較して、第2支持部材と別の部材をコンパクトに配置できるので、シートの大型化を抑制することができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記支持部は、左右方向外側にいくにつれて上に位置するように傾斜して延びる第1部分と、前記第1部分の下端から左右方向内側に延びる第2部分と、を有し、前記第2貫通孔は、前記第1部分と前記第2部分の間の屈曲部分を跨ぐように配置されている構成とすることができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記第2支持部材は、前記貫通孔の周囲に形成された肉厚の補強部を有する構成とすることができる。
これによれば、第2支持部材の、特に貫通孔の周辺の剛性を確保することができる。
前記した乗物用シートは、前後に離間して配置され、前記左右のサイドフレームを連結する一対の連結フレームを備え、前記第1支持部材は、前記一対の連結フレームに架設されたワイヤ部材を含み、前記第2支持部材は、前後に離間して配置され、前記ワイヤ部材に係合する一対の第1ワイヤ係合部を有し、前記貫通孔は、前後方向において前記一対の第1ワイヤ係合部の間に配置されている構成とすることができる。
これによれば、例えば、前後方向において貫通孔が一対の第1ワイヤ係合部の外側に配置される場合と比較して、第2支持部材が大型化するのを抑制できるので、シートの大型化を抑制することができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記第2支持部材は、前記ワイヤ部材に係合する第2ワイヤ係合部を有し、前記第2ワイヤ係合部は、前後方向において前記貫通孔と同じ範囲内に配置されている構成とすることができる。
これによれば、第2ワイヤ係合部と一対の第1ワイヤ係合部とによって第2支持部材を第1支持部材にしっかりと取り付けることができる。また、例えば、第1ワイヤ係合部と第2ワイヤ係合部の両方が貫通孔よりも前や後ろに配置される場合と比較して、第2支持部材が大型化するのを抑制できるので、シートの大型化を抑制することができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記第2支持部材の上端は、前記アクチュエータの上端よりも上に位置する構成とすることができる。
これによれば、第2支持部材によってアクチュエータの広い範囲を保護することができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記第2支持部材は、当該第2支持部材を前記サイドフレームに取り付けるための取付部を有し、前記アクチュエータは、上側に電線のコネクタが接続される接続部を有し、前記取付部は、上側から見て前記接続部と重なる位置に配置されている構成とすることができる。
これによれば、第2支持部材の取付部によってアクチュエータの接続部を保護することができる。
本発明によれば、アクチュエータを保護することができる。
また、本発明によれば、第2支持部材の支持部に貫通孔を設けることで、アクチュエータの確認を容易とすることができる。
また、本発明によれば、支持部に第1貫通孔を設けることで、アクチュエータと第2支持部材が干渉するのを抑制することができる。
また、本発明によれば、支持部に第2貫通孔を設けることで、シート内のスペースを有効に利用することができる。また、シートの大型化を抑制することができる。
また、本発明によれば、第2支持部材の貫通孔の周囲に肉厚の補強部を形成することで、第2支持部材の、特に貫通孔の周辺の剛性を確保することができる。
また、本発明によれば、貫通孔を前後方向において一対の第1ワイヤ係合部の間に配置することで、シートの大型化を抑制することができる。
また、本発明によれば、第2支持部材に第1ワイヤ係合部と第2ワイヤ係合部を設けることで、第2支持部材を第1支持部材にしっかりと取り付けることができる。また、第2ワイヤ係合部を前後方向において貫通孔と同じ範囲内に配置することで、シートの大型化を抑制することができる。
また、本発明によれば、第2支持部材の上端がアクチュエータの上端よりも上に位置する構成とすることで、第2支持部材によってアクチュエータの広い範囲を保護することができる。
また、本発明によれば、第2支持部材の取付部を上側から見てアクチュエータの接続部と重なる位置に配置することで、第2支持部材によってアクチュエータの接続部を保護することができる。
実施形態に係る乗物用シートを示す図である。 クッションフレームを示す図である。 クッションフレーム、第1支持部材、第2支持部材およびカバー部材を上側から見た図である。 図3の右の第2支持部材付近を拡大して示す図である。 図3の左の第2支持部材付近を拡大して示す図である。 右の第2支持部材付近を左右方向内側から見た図である。 第1アクチュエータ付近を拡大して示す図である。 右の第2支持部材を示す図(a),(b)である。 左の第2支持部材を示す図(a),(b)である。 図4のW−W断面図(a)と、X−X断面図(b)である。 図5のZ−Z断面図である。 図4のY−Y断面図である。
以下、添付の図面を参照しながら発明の実施形態について説明する。なお、本明細書において、前後、左右、上下は、シートに座った者(着座者)から見た、前後、左右、上下を基準とする。
図1に示すように、本実施形態の乗物用シートは、自動車に搭載される車両用シートSとして構成され、シートクッションS1と、シートバックS2と、ヘッドレストS3とを備えている。
図2に示すように、シートクッションS1の内部には、シートクッションS1の骨格を構成するクッションフレームF1が内蔵されている。シートクッションS1は、クッションフレームF1に、ウレタンフォームなどからなるクッションパッドと、布地や皮革などからなる表皮材を被せることで構成されている。
クッションフレームF1は、左右のサイドフレーム11と、一対の連結フレームとしてのフロントフレーム12およびリアフレーム13とを備えている。
左右のサイドフレーム11は、左右に離間して配置されている。各サイドフレーム11は、主に、金属板からなる、前後に長い板状のサイドフレーム本体11Aから構成されている。左右のサイドフレーム本体11Aの後端部には、シートバックS2の骨格を構成する図示しないバックフレームがリクライニング機構を介して回動可能に取り付けられている。なお、シートバックS2は、バックフレームに、ウレタンフォームなどからなるバックパッドと、表皮材を被せることで構成されている。
フロントフレーム12とリアフレーム13は、前後に離間して配置されている。
フロントフレーム12は、金属板からなる、いわゆるパンフレームであり、左右のサイドフレーム本体11A(サイドフレーム11)の前端部同士を連結している。フロントフレーム12には、左右に並んで配置された4つのバネ掛止部12Aが設けられている。
リアフレーム13は、金属製のパイプ材からなり、左右のサイドフレーム本体11A(サイドフレーム11)の後端部同士を連結している。リアフレーム13には、左右に並んで配置された4つのバネ掛止部13Aが設けられている。
クッションフレームF1は、左右に離間して配置された一対のスライド機構15に支持されている。左右のスライド機構15は、それぞれ、車両のフロアに固定されたロアレール15Aと、ロアレール15Aに前後にスライド移動可能に係合するアッパーレール15Bとを含む。クッションフレームF1は、アッパーレール15Bに固定され、車両のフロアに対し前後にスライド移動可能となっている。
シートクッションS1は、第1支持部材20と、左右の第2支持部材30と、左右のカバー部材60と、アクチュエータとしての第1アクチュエータ70と、第2アクチュエータ80とを備えている。
第1支持部材20は、図示しないクッションパッドを介して着座者を下から支持する部材であり、左右のサイドフレーム11の間に配置されている。第1支持部材20は、左右に並ぶ複数のSバネ21と、複数のSバネ21を連結する連結ワイヤ28とを含む。
図3に示すように、Sバネ21は、左右に交互に屈曲しながら前後に延びる弾性変形可能な線状のバネである。各Sバネ21は、左右方向外側に向けて凸となるように略円弧状に屈曲する複数の外側屈曲部22と、左右方向内側に向けて凸となるように略円弧状に屈曲する複数の内側屈曲部23と、略直線状に延びて外側屈曲部22と内側屈曲部23を連結する複数の連結部24とを有している。本実施形態において、Sバネ21は、ワイヤ部材としての2つの第1Sバネ21Aと、2つの第2Sバネ21Bとを含む。第1Sバネ21Aは、左右に離間して配置され、第2Sバネ21Bは、左右の第1Sバネ21Aの間で左右に並んで配置されている。第1Sバネ21Aおよび第2Sバネ21Bは、それぞれ、前端部がフロントフレーム12のバネ掛止部12Aに掛止され、後端部がリアフレーム13のバネ掛止部13Aに掛止されていることで、フロントフレーム12とリアフレーム13に架設されている。
連結ワイヤ28は、略矩形に屈曲されたワイヤであり、金属板からなるカシメ部材29により第1Sバネ21Aおよび第2Sバネ21Bに固定されている。具体的に、連結ワイヤ28は、第1Sバネ21Aおよび第2Sバネ21Bの左右に延びる部分である8箇所の連結部24でカシメ部材29により第1Sバネ21Aおよび第2Sバネ21Bに固定されている。図4および図5に示すように、連結ワイヤ28の前後に延びる部分である左右の延在部28Aは、それぞれ、第1Sバネ21Aの一の外側屈曲部22と交差した状態で配置されている。延在部28Aと交差する外側屈曲部22は、左右方向外側の端部が延在部28Aよりも左右方向外側に配置されている。
図2に示すように、左右のカバー部材60は、左右のサイドフレーム本体11Aの後端部を覆う部材であり、樹脂からなる。カバー部材60は、例えば、人が金属製のサイドフレーム本体11Aに触れることができないようにするために設けられている。左右のカバー部材60は、インナカバー部61と、アッパカバー部62とを有している。本実施形態において、左右のカバー部材60は、左右対称の形状ではないが、略同様の構成を有しているので、以下では、右のカバー部材60を図示しながら各部について説明する。
図6に示すように、インナカバー部61は、サイドフレーム本体11A(サイドフレーム11)の後端部の左右方向内側を覆う部分であり、略上下に延びる板状に形成されている。インナカバー部61の後端部には、リアフレーム13の端部に係合してリアフレーム13の端部の主に上側部分を覆うリアフレームカバー部63が設けられている。インナカバー部61のリアフレームカバー部63よりも前側の部分は、サイドフレーム本体11Aの下縁よりも下まで延出している。
アッパカバー部62は、サイドフレーム本体11Aの後端部の上側を覆う部分である。アッパカバー部62は、インナカバー部61の上端からサイドフレーム本体11Aの上縁に沿って左右方向外側に延びるように形成されている。
図2に示すように、第1アクチュエータ70は、クッションフレームF1の前部を上下させるチルト機構を駆動するためのアクチュエータであり、右のサイドフレーム11の左右方向内側に配置されている。また、第2アクチュエータ80は、クッションフレームF1の高さを調整するハイト機構を駆動するためのアクチュエータであり、左のサイドフレーム11の左右方向外側に配置されている。
図7に示すように、第1アクチュエータ70は、モータ71と、ギヤボックス72とを備えている。モータ71は、回転方向を切替可能なモータであり、ギヤボックス72には、モータ71の回転駆動力を減速してピニオンギヤ73に伝達する図示しない複数のギヤが収容されている。ギヤボックス72は、後端部に左右方向内側に突出する突出部72Aを有している。ギヤボックス72は、この突出部72Aにおいてネジ79によりモータ71と固定されている。また、ギヤボックス72は、後端部の上側に接続部72Bを有している。接続部72Bには、モータ71に電力を供給するための電線74の端部に設けられたコネクタ74Cが接続されている。
右のサイドフレーム11の左右方向内側であって、第1アクチュエータ70の前側には、チルトリンク75が配置されている。チルトリンク75は、左右のサイドフレーム本体11Aを連結するフロントパイプ14と同軸でサイドフレーム本体11Aに回動可能に設けられている。ピニオンギヤ73は、チルトリンク75に形成されたセクタギヤ75Gと噛み合っている。クッションフレームF1は、第1アクチュエータ70が駆動してピニオンギヤ73およびチルトリンク75を回動させることにより、左右のサイドフレーム本体11Aの前部が上下に移動し、シートクッションS1の座面の角度を調整することができるようになっている。なお、ピニオンギヤ73は、第1アクチュエータ70が駆動していないときには、右のサイドフレーム11の左右方向外側に配置されたブレーキユニット76(図3参照)によりその回転が規制されている。
チルトリンク75には、フロントリンク16の上端部が回動可能に結合され、フロントリンク16の下端部は、アッパーレール15Bの前部に回動可能に結合されている。また、アッパーレール15Bの後部には、リアリンク17の下端部が回動可能に結合され、リアリンク17の上端部は、リアフレーム13を介してサイドフレーム本体11Aの後端部に回動可能に結合されている。クッションフレームF1は、第2アクチュエータ80(図2参照)が駆動してリアリンク17を前後に回動させることにより、その高さを調整することができるようになっている。
図3に示すように、左右の第2支持部材30は、第1支持部材20とともに着座者を支持する部材であり、樹脂からなる。第2支持部材30は、第1支持部材20の左右両側に1つずつ配置されている。詳しくは、第2支持部材30は、第1支持部材20の右側に配置された第3支持部材40と、第1支持部材20の左側に配置された第4支持部材50とを含む。
図8(a)に示すように、第3支持部材40(右の第2支持部材30)は、支持部41と、取付部としての第1係合部42と、複数の第2係合部43とを有している。また、図9(a)に示すように、第4支持部材50(左の第2支持部材30)は、支持部51と、第1係合部52と、複数の第2係合部53とを有している。
支持部41,51は、着座者を支持する部分であり、略板状に形成されている。支持部41,51は、第1部分41A,51Aと、第2部分41B,51Bとを有している。第1部分41A,51Aは、左右方向外側にいくにつれて上に位置するように傾斜して延び、第2部分41B,51Bは、第1部分41A,51Aの下端から左右方向内側に延びている。具体的には、支持部41は、第1部分41Aが右斜め上方に向けて傾斜して延び、第2部分41Bが第1部分41Aの下端から左に延びている。また、支持部51は、第1部分51Aが左斜め上方に向けて傾斜して延び、第2部分51Bが第1部分51Aの下端から右に延びている。
図8(a)に示すように、第3支持部材40の支持部41は、貫通孔44を有している。貫通孔44は、第1貫通孔44Aと、第2貫通孔44Bを含む。第1貫通孔44Aは、第1部分41Aの上部の前後方向中央付近に配置された略矩形の孔であり、略左右に貫通するように形成されている。一方、第2貫通孔44Bは、第1部分41Aと第2部分41Bの間の屈曲部分41Cを跨ぐように配置され、第1部分41Aにおいて略左右に貫通し、第2部分41Bにおいて略上下に貫通するように形成されている。第2貫通孔44Bは、第1貫通孔44Aよりも前後に長い形状を有し、前端が第1貫通孔44Aの前端よりも前側に位置し、後端が第1貫通孔44Aの後端よりも後側に位置している。なお、本実施形態において、第4支持部材50の支持部51には、第1貫通孔44Aおよび第2貫通孔44Bに相当する貫通孔は形成されていない。
図8および図9に示すように、支持部41は、肉厚の補強部としてのリブ45を有し、支持部51は、リブ55を有している。そして、リブ45は、第1リブ45A、第2リブ45Bおよび第3リブ45Cを含み、リブ55は、第4リブ55Aおよび第5リブ55Bを含む。
図8(a)に示すように、第1リブ45Aは、支持部41の表側(着座者側)の面に形成されている。詳しくは、第1リブ45Aは、屈曲部分41C付近から突出し、第1部分41Aと第2部分41Bをつなぐように略左右に延びている。第1リブ45Aは、前後に並んで複数形成されている。第1リブ45Aは、貫通孔44の周囲に形成されている。詳しくは、第1リブ45Aは、第2貫通孔44Bの前後両側にそれぞれ形成されている。
図8(b)に示すように、第2リブ45Bおよび第3リブ45Cは、支持部41の裏側(着座者側とは反対側)の面に形成されている。詳しくは、第2リブ45Bは、第2部分41Bの裏側の面から突出し、前後に長く延びている。第2リブ45Bは、左右に並んで複数形成されている。一方、第3リブ45Cは、第1部分41Aの裏側の面から突出し、略ハニカム状に形成されている。第2リブ45Bおよび第3リブ45Cは、貫通孔44の周囲に形成されている。詳しくは、第2リブ45Bは、第2貫通孔44Bの左右方向内側に近接して形成され、第3リブ45Cは、第1貫通孔44Aの主に下側と前側および第2貫通孔44Bの上側に近接して形成されている。
図9(a)に示すように、第4リブ55Aは、支持部51の表側の面に形成されている。詳しくは、第4リブ55Aは、第1部分51Aと第2部分51Bの間の屈曲部分51Cから突出し、第1部分51Aと第2部分51Bをつなぐように略左右に延びている。第4リブ55Aは、前後に並んで複数形成されている。また、図9(b)に示すように、第5リブ55Bは、支持部51の裏側の面に形成されている。詳しくは、第5リブ55Bは、第1部分51Aの裏側の面から突出し、略ハニカム状に形成されている。
第1係合部42,52は、第2支持部材30をサイドフレーム11に取り付けるための部分である。詳しくは、図3に示すように、左右のサイドフレーム11は、それぞれ、サイドフレーム本体11Aに固定されたロッド部材18,19を有し、第2支持部材30は、第1係合部42,52がサイドフレーム11のロッド部材18,19に係合することで、サイドフレーム11に取り付けられている。
図7に示すように、ロッド部材18は、第1延在部18Aと、一対の第2延在部18Bと、一対の第3延在部18Cとを有している。第1延在部18Aは、前後方向に沿うように延びている。また、第2延在部18Bは、第1延在部18Aの前後の端から第1延在部18Aと交差する方向、具体的には、左右方向外側に延びている。また、第3延在部18Cは、第2延在部18Bの左右方向外側に端から略下方に延びている。ロッド部材18は、右のサイドフレーム本体11Aの前後方向中央付近において、一対の第3延在部18Cが右のサイドフレーム本体11Aの左右方向外側の面に溶接などにより固定されている。
図10(a)に示すように、第3支持部材40は、第1係合部42が右のロッド部材18の第1延在部18Aに係合している。第1係合部42は、断面視において、下側が開いたフック状に形成され、第1引掛部42Aを有している。第1引掛部42Aは、フック状の第1係合部42のうち、第1延在部18A(サイドフレーム11の第1係合部42が係合する部分)の上側に位置する部分である。
図5に示すように、ロッド部材19は、略前後に延びる第1延在部19Aと、第1延在部19Aの前側に位置する前側ロッド部19Bと、第1延在部19Aの後側に位置する後側ロッド部19Cとを有している。第1延在部19Aは、上側から見て、当該第1延在部19Aの前端が後端に対し左右方向内側に位置するように前後方向に対して傾斜して延びている。言い換えると、第1延在部19Aは、前側にいくにつれて左右方向内側に位置するように傾斜して延びている。ロッド部材19は、第1延在部19Aが左のサイドフレーム本体11Aの前後方向中央付近に配置されるように、前側ロッド部19Bおよび後側ロッド部19Cが左のサイドフレーム本体11Aの左右方向外側の面に溶接などにより固定されている。
図11に示すように、第4支持部材50は、第1係合部52が左のロッド部材19の第1延在部19Aに係合している。第1係合部52は、断面視において、右側(左右方向内側)が開いたフック状に形成され、第1引掛部52Aを有している。第1引掛部52Aは、フック状の第1係合部52のうち、第1延在部19A(サイドフレーム11の第1係合部52が係合する部分)の上側に位置する部分である。
図10(a),(b)および図11に示すように、第2係合部43,53は、第2支持部材30を第1支持部材20に取り付けるための部分である。詳しくは、第2支持部材30は、第2係合部43,53が第1支持部材20を構成する第1Sバネ21Aの外側屈曲部22に係合することで、第1支持部材20に取り付けられている。
第2係合部43,53は、第2部分41B,51Bの表側の面から上に延びる延出部43P,53Pと、延出部43P,53Pの上端から左右方向外側に向けて延びる第2引掛部43Q,53Qとを有している。第2引掛部43Q,53Qは、第2係合部43,53のうち、第1Sバネ21Aの外側屈曲部22(第1支持部材20の第2係合部43,53が係合する部分)の上側に位置する部分である。
第2係合部43,53は、第1Sバネ21Aの外側屈曲部22に倣った形状を有し、当該外側屈曲部22に係合している。具体的には、第2係合部43,53は、第2引掛部43Q,53Qの、外側屈曲部22に係合する下側の面が外側屈曲部22の略円形の断面形状に沿う略円弧状の面となっている。また、図4および図5に示すように、第2引掛部43Q,53Qは、左右方向外側の端が外側屈曲部22の円弧形状に沿う略円弧状となっている。また、延出部43P,53Pは、外側屈曲部22が係合する左右方向外側の面(係合面43R,53R)が外側屈曲部22の円弧形状に沿うような略円弧状の面となっている。
図4に示すように、第3支持部材40の第2係合部43は、第2係合部43A、第2係合部43B、第2係合部43Cおよび第2係合部43Dを含み、第2係合部43A、第2係合部43B、第2係合部43Cおよび第2係合部43Dが前側からこの順に並んで配置されている。さらに説明すると、第2係合部43A,43Dは、前後に離間して配置され、第2係合部43B,43Cは、第2係合部43A,43Dの間に配置されている。また、第2係合部43Aは、第2部分41Bの前端部に配置され、第2係合部43Dは、第2部分41Bの後端部に配置されている。また、第2係合部43Aは、第1貫通孔44Aおよび第2貫通孔44Bよりも前方に配置され、第2係合部43Dは、第1貫通孔44Aおよび第2貫通孔44Bよりも後方に配置されている。言い換えると、第1貫通孔44Aおよび第2貫通孔44Bは、前後方向において第2係合部43A,43D(一対の第1ワイヤ係合部)の間に配置されている。
また、第2係合部43Bは、第1貫通孔44Aよりも前方に配置され、第2係合部43Cは、第1貫通孔44Aよりも後方に配置されている。言い換えると、第1貫通孔44Aは、前後方向において第2係合部43B,43Cの間に配置されている。一方で、第2係合部43B,43C(第2ワイヤ係合部)は、前後方向において前後に長い第2貫通孔44Bと同じ範囲内に配置されている。言い換えると、第2係合部43B,43Cと第2貫通孔44Bは、同じ前後位置に配置されている。さらに言えば、第2係合部43B,43Cと第2貫通孔44Bは、左右に並ぶように配置されている。
第2係合部43A、および、第2係合部43A以外の第2係合部43B〜43Dは、第2係合部43Aを第1Sバネ21Aの外側屈曲部22に係合させる場合の組付方向と、第2係合部43B〜43Dを第1Sバネ21Aの外側屈曲部22に係合させる場合の組付方向とが異なる構成である。具体的には、第2係合部43Aは、係合面43Rが全体として左右方向外側の斜め後を向き、第2引掛部43Qが左右方向外側の斜め後ろに向けて延びるように形成され、第2係合部43B〜43Dは、係合面43Rが全体として左右方向外側を向き、第2引掛部43Qが左右方向外側に向けて延びるように形成されている。これにより、第2係合部43Aを外側屈曲部22に係合させる場合の組付方向は、左右方向外側の斜め後ろに向かう方向であるのに対し、第2係合部43B〜43Dを外側屈曲部22に係合させる場合の組付方向は、左右方向外側に向かう方向であり、互いに異なっている。なお、本実施形態では、第2係合部43Aおよび第2係合部43B〜43Dの一方が「第3係合部」に相当し、他方が「第4係合部」に相当する。
図5に示すように、第4支持部材50の第2係合部53は、第2係合部53は、第2係合部53A、第2係合部53Bおよび第2係合部53Cを含み、第2係合部53A、第2係合部53Bおよび第2係合部53Cが前側からこの順に並んで配置されている。さらに説明すると、第2係合部53A,53Cは、前後に離間して配置され、第2係合部53Bは、第2係合部53A,53Cの間に配置されている。また、第2係合部53Aは、第2部分51Bの前端部に配置され、第2係合部53Bは、第2部分51Bの前後方向中央付近に配置され、第2係合部53Cは、第2部分51Bの後端部に配置されている。
第2係合部53A〜53Cは、いずれも、係合面53Rが全体として左右方向外側を向き、第2引掛部53Qが左右方向外側に向けて延びるように形成されている。これにより、第2係合部53A〜53Cを第1Sバネ21Aの外側屈曲部22に係合させる場合の組付方向は、いずれも左右方向外側に向かう方向であり、互いに同じとなっている。
図4および図5に示すように、最も後ろに配置された第2係合部43D,53Cは、それぞれ、左右方向において、第1Sバネ21Aの外側屈曲部22と、当該外側屈曲部22と交差した連結ワイヤ28の延在部28Aとの間を通っている。詳しくは、第2係合部43D,53Cは、延出部43P,53Pが、左右方向において、外側屈曲部22と延在部28Aの間に通っている。
第1係合部42,52および第2係合部43,53は、第1係合部42,52をサイドフレーム11に係合させる場合の組付方向と、第2係合部43,53を第1支持部材20に係合させる場合の組付方向とが異なる構成である。具体的には、図10(a)に示すように、第1係合部42をロッド部材18の第1延在部18Aに係合させる場合の組付方向は、下に向かう方向であるのに対し、第2係合部43を第1Sバネ21Aの外側屈曲部22に係合させる場合の組付方向は、略左右方向外側(右側)に向かう方向であり、互いに異なっている。また、図11に示すように、第1係合部52をロッド部材19の第1延在部19Aに係合させる場合の組付方向は、左右方向内側(右側)に向かう方向であるのに対し、第2係合部53を第1Sバネ21Aの外側屈曲部22に係合させる場合の組付方向は、左右方向外側(左側)に向かう方向であり、互いに異なっている。
図10(a),(b)および図11に示すように、左右の第2支持部材30は、それぞれ、所定の一方向(本実施形態では、上下方向)から見て第2係合部43,53と重なる貫通穴を有している。具体的には、支持部41の第2部分41Bは、第2係合部43B,43C(第2係合部43Cのみ図示)と重なる貫通穴として第2貫通孔44Bを有している。また、第2部分41Bは、第2係合部43A,43D(第2係合部43Dのみ図示)と重なる貫通穴として第3貫通孔44Cを有している。また、支持部51の第2部分51Bは、第2係合部53A〜53C(第2係合部53Bのみ図示)と重なる貫通穴54を有している。第3貫通孔44Cおよび貫通穴54は、上下方向から見て第2係合部43A,43D,53A〜53Cの第2引掛部43Q,53Qと重なるような略扇状の孔であり、上下に貫通するように形成されている。本実施形態において、左右の第2支持部材30(第3支持部材40および第4支持部材50)は、それぞれ、その形状に対応したキャビティを有する金型に樹脂を流し込んで固めることで成形されている。「所定の一方向」は、型抜き方向に相当する。
図3に示すように、左右の第2支持部材30は、サイドフレーム11および第1支持部材20に取り付けられた状態において、カバー部材60よりも前側に寄った位置に配置されている。また、左右の第2支持部材30は、図6(第3支持部材40のみ図示)に示すように、左右方向から見て、その後端部がカバー部材60と重なって配置されている。詳しくは、第2支持部材30は、左右方向において、当該第2支持部材30の後端部が内側に位置し、カバー部材60のインナカバー部61の前端部が外側に位置する状態でカバー部材60と重なって配置されている。
また、図10(a)および図11に示すように、第2支持部材30の下端は、カバー部材60の下端よりも上に位置している。詳しくは、第3支持部材40は、支持部41に形成された第2リブ45Bの下端がインナカバー部61の下端よりも上に位置し、第4支持部材50は、支持部51の第2部分51Bの下端がインナカバー部61の下端よりも上に位置している。また、第2支持部材30の下端部は、第1支持部材20よりも下に位置している。詳しくは、第2支持部材30は、支持部41,51の第2部分41B,51Bが第1Sバネ21Aよりも下に位置している。
また、図10(a)に示すように、右の第2支持部材30(第3支持部材40)は、支持部41が第1アクチュエータ70の左右方向内側に対向して配置されている。言い換えると、第1アクチュエータ70は、左右方向において、右のサイドフレーム11と第3支持部材40の支持部41の間に位置している。図12に示すように、第3支持部材40に形成された第1貫通孔44Aは、左右方向において、第1アクチュエータ70の突出部72Aと対向して配置されている。
また、第3支持部材40の上端は、第1アクチュエータ70の上端よりも上に位置している。詳しくは、第3支持部材40は、第1係合部42の上端が第1アクチュエータ70の接続部72Bの上端よりも上に位置している。また、図4に示すように、第1係合部42は、上側から見て、その一部が第1アクチュエータ70の接続部72Bと重なる位置に配置されている。言い換えると、第1係合部42は、その一部が第1アクチュエータ70の接続部72Bの一部を上から覆う位置に配置されている。
図3および図12に示すように、シートクッションS1は、送風装置91と、ダクト92とをさらに備え、送風装置91から送風された空気を、ダクト92を通して着座面(上面)から着座者に向けて吹き出すように構成されている。
送風装置91は、一例として、シロッコファンであり、フロントフレーム12の下側に配置されている。
ダクト92は、樹脂製のシートなどからなり、可撓性を有している。ダクト92は、第1支持部材20の下側に配置されて送風装置91に接続される第1管部92Aと、第1支持部材20の上側に配置される第2管部92Bと、第1管部92Aと第2管部92Bを接続する接続管部92Cとを有している。ダクト92は、第2管部92Bが図示しないクッションパッドに埋め込まれるように設けられ、接続管部92Cおよび第1管部92Aがクッションパッドから延出するように設けられている。ダクト92は、第1管部92Aを第3支持部材40の第2貫通孔44Bに上から下へ通して第1支持部材20の下側に配置し、第1管部92Aの端部を送風装置91に接続することで設けられている。接続管部92Cは、第3支持部材40の第2貫通孔44Bを通された状態で配置されている。このように本実施形態において、第2貫通孔44Bは、第3支持部材40とは別の部材であるダクト92を通すための孔として機能している。
以上説明した本実施形態によれば、第2支持部材30が右の第1アクチュエータ70の左右方向内側に対向して配置され、第1アクチュエータ70が右のサイドフレーム11と第2支持部材30の間に位置するので、第2支持部材30によって第1アクチュエータ70を覆うことができる。これにより、第2支持部材30によって第1アクチュエータ70を保護することができる。
また、右の第2支持部材30の支持部41が貫通孔44を有するので、貫通孔44から第1アクチュエータ70の有無や取付状態などを容易に確認することができる。
また、貫通孔44として、第1アクチュエータ70の突出部72Aと対向して配置された第1貫通孔44Aを有するので、車両用シートSに人が座るなどして第2支持部材30が撓んだときに、第1アクチュエータ70の突出部72Aと第2支持部材30が干渉するのを抑制することができる。
また、貫通孔44として、ダクト92を通すための第2貫通孔44Bを有するので、シート内のスペースを有効に利用することができる。また、例えば、第2支持部材30を避けるようにしてダクトを配置する場合と比較して、第2支持部材30とダクト92をコンパクトに配置できるので、シートの大型化を抑制することができる。
また、第2支持部材30が貫通孔44の周囲に形成されたリブ45を有するので、第2支持部材30の、特に貫通孔44の周辺の剛性を確保することができる。
また、貫通孔44が前後方向において一対の第2係合部43A,43Dの間に配置されているので、例えば、前後方向において貫通孔が一対の第2係合部43A,43Dの外側に配置される場合と比較して、第2支持部材30が大型化するのを抑制することができる。これにより、シートの大型化を抑制することができる。
また、一対の第2係合部43A,43Dの間に、さらに第2係合部43B,43Cを有するので、第2係合部43A〜43Dによって第2支持部材30を第1支持部材20にしっかりと取り付けることができる。また、第2係合部43B,43Cが前後方向において貫通孔44と同じ範囲内に配置されているので、例えば、第2係合部のすべてが貫通孔44よりも前や後ろに配置される場合と比較して、第2支持部材30が大型化するのを抑制することができる。これにより、シートの大型化を抑制することができる。
また、第2支持部材30の上端が第1アクチュエータ70の上端よりも上に位置するので、第2支持部材30によって第1アクチュエータ70の広い範囲を保護することができる。
また、第1係合部42が上側から見て第1アクチュエータ70の接続部72Bと重なる位置に配置されているので、第2支持部材30の第1係合部42によって第1アクチュエータ70の接続部72Bを保護することができる。
また、第2支持部材30が、カバー部材60よりも前側に寄った位置に配置されるとともに、左右方向から見て後端部がカバー部材60と重なって配置されているので、例えば、第2支持部材とカバー部材が前後方向に並んで配置される場合と比較して、第2支持部材30とカバー部材60をコンパクトに配置することができる。これにより、シートの大型化を抑制することができる。
また、第1係合部42,52のサイドフレーム11に対する組付方向と、第2係合部43,53の第1支持部材20に対する組付方向とが異なるので、第2支持部材30がサイドフレーム11および第1支持部材20から外れるのを抑制することができる。
また、ロッド部材18が、第1係合部42が係合する第1延在部18Aと、前後一対の第2延在部18Bを有するので、第1係合部42は、前後の移動が一対の第2延在部18Bによって規制され、第1延在部18Aに対して前後に動きにくくなる。また、ロッド部材19は、第1係合部52が係合する第1延在部18Aが前後方向に対して傾斜しているので、第1係合部52は、第1延在部19Aに対して前後に動きにくくなる。これにより、左右それぞれにおいて、第2支持部材30が前後にずれるのを抑制することができる。
また、第2係合部43,53の、特に係合面43R,53Rが、Sバネ21の外側屈曲部22に倣った形状を有し、外側屈曲部22に係合しているので、第1支持部材20のSバネ21に対する第2支持部材30の取付剛性を向上させることができる。
また、第2係合部43,53がロッド部材18,19の第1延在部18A,19Aの上側に位置する第2引掛部43Q,53Qを有するので、第2支持部材30に上から荷重がかかったときには、第1引掛部42A,52Aがサイドフレーム11のロッド部材18,19に引っ掛かり、第2引掛部43Q,53Qが第1支持部材20を構成する第1Sバネ21Aに引っ掛かる。これにより、第2支持部材30がサイドフレーム11および第1支持部材20から外れるのを抑制することができる。
また、第2係合部43,53が第1Sバネ21Aの外側屈曲部22と連結ワイヤ28の延在部28Aとの間を通っているので、第2支持部材30が第1支持部材20から外れるのを抑制することができる。
また、第2係合部43Aの第1Sバネ21Aに対する組付方向と、第2係合部43B〜43Dの第1Sバネ21Aに対する組付方向とが異なるので、第2支持部材30が第1支持部材20から外れるのを抑制することができる。
また、第2支持部材30が所定の一方向から見て第2係合部43,53と重なる貫通孔44B,44C、貫通穴54を有するので、樹脂からなる第2支持部材30を金型を用いて成形する際に、所定の一方向に沿う方向に型抜きすることができる。これにより、例えば、スライド型などを用いずに、樹脂製の第2支持部材30を容易かつ安価に製造することができる。
また、第2支持部材30の下端部が第1支持部材20よりも下に位置するので、第1支持部材20に上から荷重がかかったときに、第2係合部43,53によって第1支持部材20の左右方向の端部を下から支えることができる。これにより、第1支持部材20の左右方向の端部が下に沈みにくくなる。そうすると、車両用シートSに人が座ったときには、第1Sバネ21Aの上面が左右方向内側の斜め上を向いた姿勢となり、着座者の臀部および大腿部の側部を第1Sバネ21Aおよび第2支持部材30によって外側から挟むように支持できるので、第1Sバネ21Aの上面が斜め上を向かない場合と比較して着座者の臀部および大腿部の側部を強く支持することができる。その結果、相対的に着座者の坐骨の周辺の圧力が下がり、坐骨周辺の血行が悪くなりにくくなるので、長時間座っても疲労感を少なくすることができる。
また、第2支持部材30の下端がカバー部材60の下端よりも上に位置するので、第2支持部材30をコンパクトな構成とすることができる。これにより、シートの大型化を抑制することができる。
以上、発明の一実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、下記のように発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、左のロッド部材19は、第1延在部19Aの前端が後端に対し左右方向内側に位置するように前後方向に対して傾斜する構成であったが、これに限定されず、第1延在部19Aの後端が前端に対し左右方向内側に位置するように前後方向に対して傾斜する構成であってもよい。また、前記実施形態では、左右のロッド部材18,19が左右非対称な構成であったが、これに限定されず、左右対称な構成であってもよい。例えば、左右のロッド部材の両方がロッド部材18と同様の構成であってもよいし、左右のロッド部材の両方がロッド部材19と同様の構成であってもよい。また、車両用シートは、ロッド部材を備えずに、第2支持部材の第1係合部が板状のサイドフレーム本体に直接係合する構成であってもよい。
また、前記実施形態では、カバー部材60が、サイドフレーム11の後端部の左右方向内側および上側を覆う構成であったが、これに限定されない。例えば、カバー部材は、サイドフレームの後端部の、左右方向内側および上側に加え、さらに後側を覆う構成であってもよい。また、カバー部材は、さらにサイドフレームの後端部の左右方向外側を覆う構成であってもよい。また、カバー部材は、サイドフレームの後端部の左右方向内側だけを覆う構成であってもよい。言い換えると、カバー部材は、サイドフレームの後端部の少なくとも左右方向内側を覆う構成であればよい。
また、前記実施形態では、第2支持部材によって保護されるアクチュエータが、チルト機構を駆動するためのアクチュエータ(第1アクチュエータ70)であったが、これに限定されず、例えば、ハイト機構を駆動するためのアクチュエータであってもよい。また、ランバーサポート装置を駆動するためのモータやポンプなどを有するアクチュエータであってもよい。また、前記実施形態では、第2支持部材によって保護されるアクチュエータが、右側に配置されていたが、左側に配置されていてもよい。また、左右両側にそれぞれ配置されていてもよい。
また、前記実施形態では、右の第2支持部材30の第2貫通孔44Bが支持部41の第1部分41Aと第2部分41Bの間の屈曲部分41Cを跨ぐように配置されていたが、これに限定されず、例えば、第2貫通孔は、第1部分および第2部分の一方だけに配置されていてもよい。また、前記実施形態では、第2貫通孔44Bを通して配置される、第2支持部材とは別の部材として、ダクト92を例示したが、これに限定されず、例えば、電線などであってもよい。また、第2貫通孔に複数種類の部材を通して配置してもよい。
また、前記実施形態では、肉厚の補強部としてリブ45を例示したが、これに限定されず、例えば、肉厚の補強部は、ボス(突起)などであってもよい。また、肉厚の補強部は、リブ状、ボス状ではなく、他の部分よりも板厚が厚い部分として構成されていてもよい。また、前記実施形態では、第1係合部42,52の組付方向と第2係合部43,53の組付方向が異なる構成であったが、これに限定されず、例えば、組付方向が同じ構成であってもよい。また、前記実施形態では、板状の支持部41,51を有する樹脂製の第2支持部材30を例示したが、これに限定されず、例えば、第2支持部材は、板状でなくても構わない。一例として、第2支持部材は、金属製のワイヤを屈曲形成した構成などであってもよい。
また、前記実施形態では、第1支持部材20がSバネ21と連結ワイヤ28を含んで構成されていたが、これに限定されず、例えば、第1支持部材は、連結ワイヤを含まず、Sバネが連結されていない構成であってもよい。第2Sバネ21Bが1つであっても構わない。また、前記実施形態では、第1支持部材を構成するワイヤ部材として第1Sバネ21Aを例示したが、ワイヤ部材は、第2支持部材の係合部が係合可能な構成であればSバネでなくても構わない。
また、前記実施形態では、一対の連結フレームとして、金属板からなるフロントフレーム12およびパイプ材からなるリアフレーム13を例示したが、これに限定されない。例えば、一対の連結フレームは、両方がパイプ材からなるフレームであってもよいし、両方が金属板からなるフレームであってもよい。また、前記実施形態では、金属板からなるサイドフレーム11を例示したが、これに限定されず、例えば、サイドフレームは、パイプ材からなるフレームであってもよい。
また、前記実施形態では、乗物用シートとして自動車に搭載される車両用シートSを例示したが、これに限定されず、自動車以外の乗物、例えば、鉄道車両や船舶、航空機などに搭載されるシートであってもよい。
また、前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
11 サイドフレーム
12 フロントフレーム
13 リアフレーム
20 第1支持部材
21A 第1Sバネ
30 第2支持部材
41 支持部
41A 第1部分
41B 第2部分
41C 屈曲部分
42 第1係合部
43(43A〜43D) 第2係合部
44 貫通孔
44A 第1貫通孔
44B 第2貫通孔
45 リブ
70 第1アクチュエータ
72A 突出部
72B 接続部
74 電線
74C コネクタ
92 ダクト
S 車両用シート

Claims (10)

  1. 左右に離間して配置された左右のサイドフレームと、
    前記左右のサイドフレームの間に配置され、着座者を支持する第1支持部材と、
    前記第1支持部材の左右両側に配置され、前記第1支持部材とともに着座者を支持する左右の第2支持部材と、
    前記サイドフレームの左右方向内側に配置されたアクチュエータと、を備え、
    前記第2支持部材は、前記アクチュエータの左右方向内側に対向して配置され、
    前記アクチュエータは、前記サイドフレームと前記第2支持部材の間に位置することを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記第2支持部材は、板状に形成された支持部を有し、
    前記支持部は、貫通孔を有することを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記アクチュエータは、左右方向内側に突出する突出部を有し、
    前記貫通孔は、前記突出部と対向して配置された第1貫通孔を含むことを特徴とする請求項2に記載の乗物用シート。
  4. 前記貫通孔は、前記第2支持部材とは別の部材を通すための第2貫通孔を含むことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の乗物用シート。
  5. 前記支持部は、左右方向外側にいくにつれて上に位置するように傾斜して延びる第1部分と、前記第1部分の下端から左右方向内側に延びる第2部分と、を有し、
    前記第2貫通孔は、前記第1部分と前記第2部分の間の屈曲部分を跨ぐように配置されていることを特徴とする請求項4に記載の乗物用シート。
  6. 前記第2支持部材は、前記貫通孔の周囲に形成された肉厚の補強部を有することを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  7. 前後に離間して配置され、前記左右のサイドフレームを連結する一対の連結フレームを備え、
    前記第1支持部材は、前記一対の連結フレームに架設されたワイヤ部材を含み、
    前記第2支持部材は、前後に離間して配置され、前記ワイヤ部材に係合する一対の第1ワイヤ係合部を有し、
    前記貫通孔は、前後方向において前記一対の第1ワイヤ係合部の間に配置されていることを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  8. 前記第2支持部材は、前記ワイヤ部材に係合する第2ワイヤ係合部を有し、
    前記第2ワイヤ係合部は、前後方向において前記貫通孔と同じ範囲内に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の乗物用シート。
  9. 前記第2支持部材の上端は、前記アクチュエータの上端よりも上に位置することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  10. 前記第2支持部材は、当該第2支持部材を前記サイドフレームに取り付けるための取付部を有し、
    前記アクチュエータは、上側に電線のコネクタが接続される接続部を有し、
    前記取付部は、上側から見て前記接続部と重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の乗物用シート。
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