JP2019064361A - 車両前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】微小ラップ衝突時においてキャビン空間を確保する。【解決手段】車両前部構造は、前端がFrサイドメンバ16A,16Bよりも車幅方向外側に張り出すように形成されたFrサスペンションメンバ10と、Frサスペンションメンバ10の前端かつ車幅方向端部に設けられ更に車幅方向外側に張り出されたエクステンション12A,12Bとを備える。エクステンション12A,12Bの前端には、車両前方を向き、車幅方向外端まで車幅方向に沿って延設された前壁26が設けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、微小ラップ衝突時の衝撃吸収構造を備えた、車両前部構造に関する。
車両の前方衝突の際に、キャビン(車室)よりも前方のエンジンルーム(車両前部構造)にて衝撃を吸収し、キャビン空間を確保する技術が従来から知られている。例えば前方衝突の態様として、車体前面全体が障害物(バリア)に衝突するフルラップ衝突や、車体前面の左半分または右半分がバリアに衝突するオフセット衝突等が挙げられる。このような衝突態様の場合、エンジンルーム内にて車両前後方向に延設された骨格部材であるフロントサイドメンバが、主に衝撃を吸収したり、他部材へ衝突荷重を分散する役割を担う。
また、前方衝突の更なる態様として、微小ラップ(スモールオーバーラップ)衝突が知られている。この衝突態様では、オフセット衝突の更に半分の幅、例えば車両左側端から車幅の1/4程度の幅のバリアに車両が衝突する。このとき、フロントサイドメンバがバリアよりも車幅方向内側に配置されている場合があり、フロントサイドメンバよりも車幅方向外側に張り出す骨格部材が衝撃を吸収する役割を担う。
例えば前端がフロントサイドメンバよりも車幅方向外側に張り出すように形成されたフロントサスペンションメンバ(以下適宜Frサスペンションメンバと記載する)や、これより前方に設けられ、車両の全幅に亘って設けられたフロントバンパリーンフォース(以下適宜FrバンパR/Fと記載する)が、微小ラップ衝突時に主に衝突荷重を受ける。
衝突荷重を受ける過程で図6に例示するように、FrバンパR/F100やFrサスペンションメンバ102の前端が曲げ変形され、これらの骨格部材が衝突荷重を十分に吸収する前にバリア104にすり抜けられるおそれがある。そこで例えば特許文献1では、図7に示すように、Frサスペンションメンバ102の前端かつ側端に、車幅方向外側に張り出すスペーサ106(エクステンション)を設けている。
このスペーサ106の車幅方向外側の側壁部108は、車両後方側かつ車幅方向外側に向けて斜めに延設されたスロープ形状となっている。このような斜め構造を持つことで、バリア104と側壁部108とが衝突した際に、車両を横方向に付勢する力(以下適宜横力と記載する)が発生し、これにより車両をバリア104から離間させるように幅方向(横方向)に飛ばすことができる。
特開2015−36281号公報
ところで、車両に横力を発生させた際に、図8に示すように、車両は前方の推進力F1と横力F2との合成ベクトルF3に沿って移動する。つまり車両110がバリア104から幅方向に完全に離間するまで、バリア104は合成ベクトルF3に沿って車両110に進入し続ける。
ここで、スペーサ106のバリア104との当接面を斜めにするなど、衝突荷重をいわば受け流す構造とすると、衝撃吸収が不十分となり、減速量を稼ぐのが困難となる。車両の減速が不十分である、つまり、推進力F1が大きいままであると、その分、車両110がバリア104から幅方向に完全に離間するまでの過程で、バリア104の車両110への進入量が増えてしまう(深く進入する)。このように、従来構造は衝突時のキャビン空間を確保する観点から改善の余地がある。
本発明は車両前部構造に関する。当該車両前部構造は、前端がFrサイドメンバよりも車幅方向外側に張り出すように形成されたFrサスペンションメンバと、Frサスペンションメンバの前端かつ車幅方向端部に設けられ更に車幅方向外側に張り出された拡張部材と、を備える。拡張部材の前端には、車両前方を向き、車幅方向外端まで車幅方向に沿って延設された前壁面が設けられる。
本発明によれば、拡張部材の前壁面が車幅方向外端まで車両幅方向に沿って延設されるので、微小ラップ衝突時には拡張部材は正面からバリアを受け止める。これによって車両が減速される。さらに衝突が進むとFrサスペンションメンバの前端が車両後方に曲げ変形させられる。この曲げに伴い、拡張部材の前壁面は、車両幅方向に沿った向きから斜め後ろを向くようになる。バリアとの当接面である前壁面が斜めになることで、車両に対する横力が発生する。このように、車両を一旦減速させた後に横力を発生させるので、横力発生以降のバリアの進入量を従来よりも軽減可能となる。
本実施形態に係る車両前部構造を例示する斜視図である。 本実施形態に係る車両前部構造を例示する平面図である。 本実施形態に係る拡張部材を例示する斜視図である。 本実施形態に係る車両前部構造に対する、微小ラップ衝突時の初期プロセスを例示する平面図である。 本実施形態に係る車両前部構造に対する微小ラップ衝突がさらに進んだときの様子を例示する平面図である。 従来の微小ラップ衝突時のバリアのすり抜けについて説明する図である。 従来の車両前部構造を例示する平面図である。 従来の車両前部構造を例示する平面図であって、微小ラップ衝突時の車両の移動量を説明する図である。
図1には、本実施形態に係る車両前部構造の斜視図が例示されている。また図2には、同構造にFrバンパR/F22が取り付けられたときの平面図が例示されている。
なお、図1〜図5において、車両前後方向を記号FRで表される軸で示し、車幅方向(車両幅方向)を記号LWで表される軸で示し、鉛直方向を記号UPで表される軸で示す。記号FRはFrontの略であり、前後方向軸FRは車両前方を正方向とする。記号LWはLeft Widthの略であり、幅方向軸LWは左幅方向を正方向とする。また高さ軸UPは上方向を正方向とする。
図1に示されているように、これらFR軸、LW軸、UP軸は互いに直交する。以下、本実施形態に係る車両前部構造を説明する際には、これら3軸を基準に適宜説明する。例えば「前端」は任意の部材のFR軸正方向側の端部を指し、「後端」は任意の部材のFR軸負方向側の端部を指す。「幅内側」はLW軸に沿って相対的に車両の幅方向内側を指すものとし、「幅外側」はLW軸に沿って相対的に車両の幅方向外側を指すものとする。さらに「上側」は相対的にUP軸の正方向側を指し、「下側」は相対的にUP軸の負方向側を指す。
本実施形態に係る車両前部構造は、Frサスペンションメンバ10及びエクステンション12A,12B(拡張部材)を備える。Frサスペンションメンバ10は、略井桁状の骨格部材であり、図示しないサスペンションを支持する。
Frサスペンションメンバ10は、図示しないサスペンションを支持する骨格部材である。Frサスペンションメンバ10は、例えば車両略前後方向に延設されるサイドレール10A,10B、及び車幅方向に延設されるフロントクロス10C、センタークロス10D、及びリアクロス10Eを備える。これらの部材は例えばいずれも閉断面構造であって、上部体と下部体とを重ね合わせることで形成される。また、これらの部材の少なくとも一部は、例えば高張力鋼板から構成される。さらにFrサスペンションメンバ10は、その前端の両側に、ブラケット20A,20Bを備える。
フロントクロス10C、センタークロス10D、及びリアクロス10Eは、順に車両前方から後方に配置される。具体的には、サイドレール10A,10Bの前端にフロントクロス10Cが設けられ、後端にリアクロス10Eが設けられ、その中間位置にセンタークロス10Dが設けられる。これらの部材は車幅方向に延設され、主に図示しないホイールやサスペンションから入力される幅方向の荷重に抗する。
サイドレール10A,10Bは略車両前後方向に延設される。図1の斜視図に示されているように、後部は下方に湾曲される。また図2の平面図で示されているように、サイドレール10A,10Bは後方から前方に向かって車幅方向外側に開くように構成される。
サイドレール10A,10Bの前端には、貫通孔14が形成されている。この貫通孔14には、図示しない支持部材が挿入固定される。この支持部材は鉛直方向に延びて、その上端が、Frサスペンションメンバ10の上部に配置されたFrサイドメンバ16A,16B(図2にて破線で示す)に固定される。図示されているように、貫通孔14よりも車幅方向外側に、Frサスペンションメンバ10の構成部材であるブラケット20A,20Bが設けられる。言い換えると、Frサスペンションメンバ10の前端は、Frサイドメンバ16A,16Bよりも車幅方向外側に張り出される。
ブラケット20A,20Bは、サイドレール10A,10Bの前端かつ車幅方向外側に固定される。ブラケット20A,20Bには、その前端に、クラッシュボックス18A,18Bが接続される。
クラッシュボックス18A,18Bは車両前後方向に延設され、Frサスペンションメンバ10とFrバンパR/F22とを接続する。クラッシュボックス18A,18Bには複数のクラッシュビード24が形成されている。前方衝突時には、このクラッシュビード24を起点としてクラッシュボックス18A,18Bが圧壊変形される。
Frサスペンションメンバ10の前端かつ車幅方向端部には、エクステンション12A,12B(拡張部材)が設けられる。具体的には、Frサスペンションメンバ10の前端かつ車幅方向両端に設けられたブラケット20A,20Bの両端から、更に車幅方向外側に張り出すようにして、エクステンション12A,12Bが設けられる。エクステンション12A,12Bは、例えば溶融亜鉛めっき鋼板等の鋼板材料から構成される。
図3には、エクステンション12Aの拡大斜視図が、角度を変えて示されている。なお、もう一方のエクステンション12Bは、エクステンション12Aと左右対称である点を除き、エクステンション12Aと同様の構造を備える。
エクステンション12Aは、前壁26、上壁28、下壁30、内側壁32、及び外側壁34を備える略筐体部材である。例えば平板をプレス加工することでエクステンション12Aが形成される。内側壁32はブラケット20Aの外側壁と当接し、ボルト留め等により締結される。
上壁28及び下壁30は、内側壁32よりも車幅内側に突き出るような庇部分が設けられており、これがブラケット20Aの上壁と下壁とに重なる。重複部分はスポット溶接等により接合される。
また、図1に示されるように、上壁28及び下壁30は、車幅方向外側に向かうほど、その後端が車両前方に寄せられる、先細り形状に構成される。これにより、エクステンション12Aの後方に配置されたホイールやタイヤ(図示せず)との干渉が抑制される。
図3に示されているように、本実施形態に係るエクステンション12A(,12B)の前壁26は、エクステンション12AがFrサスペンションメンバ10に取り付けられたときに前端となる。さらに前壁26の、車両前方を向く表面(前壁面)は、車幅方向外端まで車幅方向に沿って延設される。例えば図3に例示されるように、前壁面は、幅方向軸LWと平行に延設される。
次に、図4、図5を用いて、本実施形態に係る車両前部構造の、微小ラップ衝突時における挙動を説明する。図4には、衝突初期の車両前部構造が例示され、図5には、衝突後期の車両前部構造が例示される。なお、図4、図5では、車両の幅方向半分のみを示す。
図4に例示されるように、微小ラップ衝突時、バリア36がFrバンパR/F22の幅外側端部に衝突する。FrバンパR/F22の幅外側端部は後方に押されながら曲げ変形される。またその際にクラッシュボックス18Aが圧壊変形される。この曲げ変形と圧壊変形により衝突荷重が吸収される。
またエクステンション12Aの前壁26表面(前壁面)はバリア36と正対しており、FrバンパR/F22を挟んでバリア36による衝撃を正面から受ける。この過程で車両が減速される。
図5に示すように、バリア36の車両への進入が進むと、FrバンパR/F22の曲げ変形が進行してバリア36がこれをすり抜ける。この場合においても、エクステンション12Aはバリア36を受け止める。この際に、エクステンション12Aを力点としてFrサスペンションメンバ10のフロントクロス10Cやサイドレール10Aが曲げ変形される。この曲げ変形に伴い、エクステンション12Aの前壁26の角度が変化する。具体的には図5に示されるように前壁26が幅方向外側に行くほど車両後方に向かうような、斜め後方の配向となる。
このとき、バリア36に対して斜めに前壁26が当たることで、車両には横力Fが発生する。このように本実施形態では、衝突初期においてはバリア36を正面から受け止めることで車両の減速を図り、然る後に前壁26(前壁面)の傾き変形を経て車両に横力を発生させる。その結果、横力発生後のバリア36の進入量を抑制可能となり、キャビン空間が確保される。
10 サスペンションメンバ、10A,10B サイドレール、10C フロントクロス、10D センタークロス、10E リアクロス、12A,12B エクステンション(拡張部材)、14 貫通孔、16A,16B Frサイドメンバ、18A,18B クラッシュボックス、20A,20B ブラケット、24 クラッシュビード、26 前壁、28 上壁、30 下壁、32 内側壁、34 外側壁、36 バリア。

Claims (1)

  1. 前端がFrサイドメンバよりも車幅方向外側に張り出すように形成されたFrサスペンションメンバと、
    前記Frサスペンションメンバの前端かつ車幅方向端部に設けられ、更に車幅方向外側に張り出された拡張部材と、
    を備え、
    前記拡張部材の前端には、車両前方を向き、車幅方向外端まで車幅方向に沿って延設された前壁面が設けられた、
    車両前部構造。
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