JP2019063956A - 線材の皮削り方法およびその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイスの刃先を効率的に冷却して耐久性を向上し得る線材の皮削り方法およびその装置を提供する。【解決手段】ダイスホルダ32に、その前面より前側に刃先を突出して皮削り用のダイス30が保持される。ダイスホルダ32には、ダイス30の外側において前面で開放する噴射孔40が、ダイス30の貫通孔30aを中心とする同心円上に、周方向に離間して複数設けられる。ダイスホルダ32の本体部36に、噴射孔40に連通する冷却液の供給経路42が設けられる。供給経路42に供給される冷却液は、各噴射孔40からダイス30のすくい面側に対し、後側から前側に向かって噴射供給される。【選択図】図2

Description

本発明は、線材表面の疵や酸化被膜等を除去する線材の皮削り方法およびその装置に関するものである。
鋼、銅、アルミニウム等の金属製の線材の製造工程においては、線材表面の疵や酸化膜や異物等を除去するために、線材の外皮部分を薄く剥取る皮削りが行われる。この皮削りを行う皮削り装置は、線材の直径より若干小さい穴径を有する皮削りダイスを備え、該皮削りダイスに線材を通して引き抜くことにより、皮削りが行われる。皮削り中には、線材とダイスとの摩擦によってダイスが発熱し、該ダイスが摩耗し易くなったり、刃先が高温となることで強度が低下して欠けが生じ、その欠けが線材表面に転写されて加工疵として残ってしまう等の問題を招く。そこで、ダイスの前側(線材の供給方向上流側)からダイスの刃先に向けて冷却水を噴射供給することで、ダイスを冷却することが提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2007−283432号公報
ダイスによる線材の皮削り時には、ダイスで連続的に剥取られた皮削りチップ(切屑)が、該ダイスの前側で線材に絡み付く等して線材周囲に堆積する。そのため、ダイスに対して前側から冷却水を噴射供給する従来の装置では、冷却水が皮削りチップに阻まれて刃先にまで充分に供給されず、冷却効果が低下してしまう。そのため、刃先の高温化を抑制することができず、刃先が早く摩耗したり欠けが発生してしまい、ダイスの耐久性を向上することはできなかった。
すなわち本発明は、前述した従来技術に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、ダイスの刃先を効率的に冷却して耐久性を向上し得る線材の皮削り方法およびその装置を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、請求項1の発明に係る線材の皮削り方法は、
刃先を前側に向けたダイス(30)の貫通孔(30a)に、線材(12)を前側から通過して該線材(12)の表皮を切削する線材の皮削り方法であって、
前記ダイス(30)の刃先より後側から、該刃先のすくい面側に冷却液を供給しながら線材(12)の表皮を切削することを要旨とする。
請求項1の発明では、ダイスの刃先より後側から冷却液を刃先に供給するので、冷却液が切削りチップに阻まれることなく刃先まで充分に供給される。従って、刃先の高温化を抑制して、刃先が早く摩耗したり欠けが発生するのを防止することができ、ダイスの耐久性を向上し得る。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、請求項2の発明に係る線材の皮削り装置は、
刃先を前側に向けたダイス(30)の貫通孔(30a)に、線材(12)を前側から通過して該線材(12)の表皮を切削する線材の皮削り装置であって、
前記ダイス(30)を、刃先が前面より突出して保持するダイスホルダ(32)と、
前記ダイスホルダ(32)におけるダイス(30)より外側に設けられて前面で開放し、該ダイスホルダ(32)に供給された冷却液を前記刃先のすくい面側に向けて供給する供給口(40)とを備えたことを要旨とする。
請求項2の発明では、ダイスの刃先より後側から冷却液を刃先に供給するので、冷却液が切削りチップに阻まれることなく刃先まで充分に供給される。従って、刃先の高温化を抑制して、刃先が早く摩耗したり欠けが発生するのを防止することができ、ダイスの耐久性を向上し得る。
請求項3の発明は、前記供給口(40)を、前記貫通孔(30a)と同心円上に、周方向に離間して複数設けたことを要旨とする。
請求項3の発明では、刃先全体に冷却液を供給することができ、刃先を効率的に冷却し得る。
本発明に係る線材の皮削り方法およびその装置によれば、ダイスの刃先を効率的に冷却して耐久性を向上することができる。
実施例に係る線材の皮削り装置を備えた線材加工装置を示す概略図である。 実施例に係る皮削り装置の要部概略断面図である。 実施例に係る皮削り装置の要部概略正面図である。
次に、本発明に係る線材の皮削り方法およびその装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。
図1は、実施例の皮削り装置10を備えた線材加工装置を示すものであって、線材加工装置は、線材12をコイル状に積層保持して鉛直軸線の周りに回転自在なリール14aを備えた給材装置14と、図示しないモータにより回転駆動される巻取ドラム16aを備えた巻取装置16との間に設置した機台18上に、線材繰出用のピンチロール20、線材矯正用の矯正装置22、チップ切断装置24、皮削り装置10およびガイドローラ26が、線材供給方向の上流側から下流側に向けて順に配置される。また、巻取装置16の巻取ドラム16aで巻取られた線材12は、巻取ドラム16aの下方に配置したリール28の外周部へ落下しコイル状に貯線される。なお、線材供給方向の上流側を前、下流側を後と指称する場合がある。
前記皮削り装置10は、皮削り用のダイス30を保持するダイスホルダ32が、取付部材34に取り付けられている。皮削り用のダイス30は、刃先によってテーパ形状の貫通孔30aの入口が形成されており、該入口の直径(入口直径)を、皮削り前の線材径より小径に設定することで、該貫通孔30aに線材12を前側から通して引き抜くことで、入口直径と線材径との差分だけ線材12の表皮を薄く剥取るよう構成される。ダイスホルダ32は、図2に示す如く、線材12の通過を許容する通孔36aが形成された筒状の本体部36と、該本体部36の前側にダイス30を固定する固定具38とを備える。そして、ダイスホルダ32には、固定具38の前面(ダイスホルダ32の前面)より前側に刃先が所定長さ突出すると共に、前記貫通孔30aの中心が本体部36の通孔36aの中心に整列するようにダイス30が固定される。
前記ダイスホルダ32の固定具38には、図3に示す如く、ダイス30の外側において前面で開放する噴射孔(供給口)40が、前記貫通孔30aを中心とする同心円上に、周方向に離間して複数設けられている。噴射孔40は、ダイスホルダ32に固定されているダイス30の刃先に近接する位置に設けられている。また、前記ダイスホルダ32には、前記噴射孔40に連通する冷却液の供給経路42が設けられている。この供給経路42は、前記本体部36の外周に沿って形成されて前記取付部材34で覆われる周溝部42aと、該周溝部42aから各噴射孔40に向けて延びる導通路42bとからなり、周溝部42aに、図示しない供給源から冷却液が所定圧力で供給されるよう構成される。そして、供給経路42に供給される冷却液は、各噴射孔40からダイス30のすくい面側に対し、後側から前側(線材供給方向の下流側から上流側)に向かって噴射供給される。また、各導通路42bは、周溝部42aから対応する噴射孔40に向かうにつれてダイス側に近接するように傾斜しており、ダイス30におけるダイスホルダ32(固定具38)から前側に突出する刃先に向けて、各噴射孔40から斜め外側から冷却液を供給するよう構成される。実施例では、冷却液として冷却水が用いられるが、その他の冷却作用のある液体を用いることができる。
前記皮削り装置10の前側に配設される前記チップ切断装置24は、線材12の軸線に対して放射状に配置した複数のバイト24aを、線材12の軸線周りに回転自在に備えると共に、複数のバイト24aを回転駆動するモータ25を備える。チップ切断装置24は、ダイス30で連続的に剥取られて刃先より前側に延びてくる皮削りチップを、回転するバイト24aによって細かく切断することで、長く延びた皮削りチップが線材12に絡み付いたり線材12の周りに堆積するのを抑制するよう構成される。
〔実施例の作用〕
次に、前述のように構成された実施例の皮削り装置の作用につき、皮削り方法との関係で説明する。
前記線材加工装置では、前記ピンチロール20によって前記給材装置14から引き出された線材12は、前記矯正装置22で矯正されると共に皮削り装置10による皮削り後に、前記巻取装置16で巻取られる。また、皮削り装置10による皮削りによって連続的に発生してダイス30の前側に向かって延びる皮削りチップは、前記チップ切断装置24のバイト24aによって細かく切断され、皮削りチップが線材12の周囲に堆積するのは防止される。
前記皮削り装置10では、ダイス30における刃先のすくい面側に、前記噴射孔40から冷却液を供給しながら、該ダイス30により線材12の表皮が切削される。冷却液は、図2に示す如く、ダイス30の刃先より後側から前側に向かって供給されるので、ダイス30により切削されて前側に向けて成長する皮削りチップに邪魔されることなく冷却液は刃先まで到達し、該刃先を効率的に冷却できる。従って、ダイス30の刃先が高温となるのを抑えて、ダイス30の摩耗を低減し得ると共に、欠けの発生も抑えることができ、ダイス30の耐久性を向上し得る。また、前記噴射孔40は、前記貫通孔30aを中心とする同心円上に、周方向に離間して複数設けられているので、刃先の全周に冷却液を供給することができ、ダイス(刃先)30をより効率的に冷却し得る。これにより、ダイス30の耐久性をより向上して使用寿命が延長される。
また、ダイスホルダ32の噴射孔40は、該ホルダ32に固定されているダイス30の刃先に近接する位置に設けられているから、噴射孔40から刃先に、より効率的に冷却液を供給することができる。更に、各噴射孔40からの冷却液は、ダイス30の刃先に向けて斜め外側から噴射供給されるので、冷却液が前方に飛散してしまうことなく刃先に効率的に供給することができる。これにより、ダイス30の刃先が高温となるのをより効率的に抑えることができる。
〔変更例〕
本願は、前述した実施例の構成に限定されるものでなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
1. 実施例では、ダイスホルダに設けた噴射孔からダイスの刃先のすくい面側に冷却液を供給するようにしたが、ダイスホルダとチップ切断装置のバイトとの間の隙間から、刃先のすくい面側に冷却液を供給するようにしてもよい。
2. ダイスホルダに設けられる複数の噴射孔の配列は、1つの円上に並ぶ配列に限らず、隣り合う噴射孔が径方向にずれていてもよい。
3. 実施例の噴射孔は、ダイスホルダの前面において円形に開口するようにしたが、噴射孔の一部がダイス側に開放する、かまぼこ形状に開口するよう構成し、噴射孔から噴射される前の冷却液がダイスの外周面に接触して冷却し得る構成を採用し得る。
12 線材,30 ダイス,30a 貫通孔,32 ダイスホルダ
40 噴射孔(供給口)

Claims (3)

  1. 刃先を前側に向けたダイスの貫通孔に、線材を前側から通過して該線材の表皮を切削する線材の皮削り方法であって、
    前記ダイスの刃先より後側から、該刃先のすくい面側に冷却液を供給しながら線材の表皮を切削する
    ことを特徴とする線材の皮削り方法。
  2. 刃先を前側に向けたダイスの貫通孔に、線材を前側から通過して該線材の表皮を切削する線材の皮削り装置であって、
    前記ダイスを、刃先が前面より突出して保持するダイスホルダと、
    前記ダイスホルダにおけるダイスより外側に設けられて前面で開放し、該ダイスホルダに供給された冷却液を前記刃先のすくい面側に向けて供給する供給口とを備えた
    ことを特徴とする線材の皮削り装置。
  3. 前記供給口を、前記貫通孔と同心円上に、周方向に離間して複数設けた請求項2記載の線材の皮削り装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114054639A (zh) * 2021-02-25 2022-02-18 金鹏科技(长沙)有限公司 一种复合线材的加工方法

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