JP2019062674A - 減速機付モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ウォームギヤとヘリカルギヤとの軸間が変化することを抑制する。【解決手段】減速機付モータ10は、モータ12と、ウォームギヤ18と、ハウジング16と、ウォームギヤ18と噛み合うヘリカルギヤ20と、ヘリカルギヤ20の回転力が伝達されることで回転する出力ギヤ体30と、を備えている。ハウジング16には、回転径方向へ移動されたヘリカルギヤ20が当接することで、ヘリカルギヤ20のウォームギヤ18とは反対側への移動を規制する軸間変化規制凸部16Mが設けられている。【選択図】図6

Description

本発明は、減速機付モータに関する。
下記特許文献1には、モータの回転を出力ギヤであるピニオンに減速して伝達させる減速機を備えた減速機付モータが開示されている。この文献に記載された減速機付モータでは、モータによってウォームギヤを回転させ、回転されたウォームギヤ(ドライビングユニット)によって偏心軸を有するヘリカルギヤ(ギヤリング)を回転させ、偏心軸を有するヘリカルギヤによって他のギヤリングを公転させ、この公転されたギヤリングによってインナギヤリングを回転させることで、モータの回転を高い減速比で減速してピニオンに伝達させることが可能となっている。
米国特許出願公開第2013/0333496号明細書
ところで、モータによってウォームギヤが回転されると、ウォームギヤ及びヘリカルギヤには、両者を離間させる方向への力が生じる。この場合、両者の軸間が変化して、ウォームギヤとヘリカルギヤとの噛み合い状態が所望の噛み合い状態に対して変化することが考えられる。
本発明は上記事実を考慮し、ウォームギヤとヘリカルギヤとの軸間が変化することを抑制することができる減速機付モータを得ることが目的である。
請求項1記載の減速機付モータは、回転軸を有するモータと、前記回転軸と一体に回転するウォームギヤと、前記モータが固定されたハウジングと、前記ハウジングに回転可能に支持され、前記ウォームギヤと噛み合うヘリカルギヤと、前記ヘリカルギヤの回転力が伝達されることで回転する出力部と、前記ハウジングに設けられ、回転径方向へ移動された前記ヘリカルギヤが当接することで、該ヘリカルギヤの前記ウォームギヤとは反対側への移動を規制する軸間変化規制部と、を備えている。
請求項1記載の減速機付モータによれば、モータの回転軸の回転が、ウォームギヤ及びヘリカルギヤで減速されて出力部に伝達される。すなわち、モータの回転軸が回転するとウォームギヤが回転する。また、ウォームギヤが回転すると、当該ウォームギヤと噛み合うヘリカルギヤが回転する。そして、ヘリカルギヤの回転力が出力部に伝達されることで、出力部が回転する。ここで、請求項1記載の減速機付モータでは、ヘリカルギヤがハウジングに設けられた軸間変化規制部に当接することで、ヘリカルギヤのウォームギヤとは反対側への移動が規制される。これにより、ウォームギヤとヘリカルギヤとの軸間が変化することを抑制することができる。
請求項2記載の減速機付モータは、請求項1記載の減速機付モータによれば、前記ヘリカルギヤと一体回転可能に設けられ、該ヘリカルギヤの回転中心に対して該ヘリカルギヤの回転径方向にオフセットされた支軸部を有する偏心軸と、前記支軸部に支持され、前記ヘリカルギヤが前記偏心軸と共に回転することで該ヘリカルギヤの回転軸の回りを公転する公転ギヤと、前記公転ギヤと噛み合う内ギヤを有し、前記公転ギヤが公転することで回転する前記出力部と、を備えている。
請求項2記載の減速機付モータによれば、モータの回転軸の回転が、ウォームギヤ、ヘリカルギヤ、公転ギヤ、及び内ギヤで減速されて出力部に伝達される。すなわち、モータの回転軸が回転するとウォームギヤが回転する。また、ウォームギヤが回転すると、当該ウォームギヤと噛み合うヘリカルギヤが偏心軸と共に回転すると共に、偏心軸の支軸部に支持された公転ギヤが公転する。さらに、公転ギヤが公転すると、当該公転ギヤと噛み合う内ギヤを有する出力部が回転する。ここで、請求項2記載の減速機付モータでは、ヘリカルギヤがハウジングに設けられた軸間変化規制部に当接することで、ヘリカルギヤのウォームギヤとは反対側への移動が規制される。これにより、ウォームギヤとヘリカルギヤとの軸間が変化することを抑制することができる。
請求項3記載の減速機付モータは、請求項1又は請求項2記載の減速機付モータにおいて、前記ヘリカルギヤには、径方向内側の面が円筒面状に形成された当接面が設けられ、前記ハウジングには、径方向外側の面が円筒面状に形成された被当接面を有する前記軸間変化規制部が設けられ、前記当接面が前記被当接面に当接することで、前記ヘリカルギヤの前記ウォームギヤとは反対側への移動が規制される。
請求項3記載の減速機付モータによれば、ヘリカルギヤの当接面がハウジングに設けられた軸間変化規制部の被当接面に当接することで、ヘリカルギヤのウォームギヤとは反対側への移動が規制される。ここで、請求項3記載の減速機付モータでは、ヘリカルギヤの当接面及びハウジングに設けられた軸間変化規制部の被当接面が円筒面状に形成されている。これにより、ヘリカルギヤの当接面がハウジングに設けられた軸間変化規制部の被当接面に当接した際にヘリカルギヤに生じる回転抵抗を小さくすることができる。
請求項4記載の減速機付モータは、請求項3記載の減速機付モータにおいて、前記ハウジングには、前記ヘリカルギヤを回転可能に支持する回転軸部が挿入される円柱状のボス部と、該ボス部の内径及び外径よりも大きな内径及び外径とされかつ径方向外側の面が前記被当接面とされた環状の前記軸間変化規制部と、が設けられ、前記偏心軸を前記出力部側へ向けて付勢する環状のスプリングが、前記ボス部と前記軸間変化規制部との間に配置されている。
請求項4記載の減速機付モータによれば、ハウジングに設けられたボス部と軸間変化規制部との間にスプリングが配置されていることにより、スプリングがハウジングに対してズレ動くことを抑制することができる。
第1実施形態の減速機付モータを分解して示す分解斜視図である。 第1実施形態の減速機付モータを分解して示す分解斜視図であり、図1とは反対側から見た図を示している。 第1実施形態の減速機付モータを示す平面図である。 モータが取付けられたハウジングを示す斜視図である。 モータが取付けられたハウジングを示す平面図である。 図3に示された6−6線に沿って切断した減速機付モータの断面を示す断面図である。
図1〜図6を用いて本発明の実施形態に係る減速機付モータ10について説明する。なお、図中に適宜示す矢印Z方向、矢印R方向及び矢印C方向は、出力ギヤであるピニオンギヤ28の回転軸方向一方側、回転径方向外側及び回転周方向一方側をそれぞれ示すものとする。また以下、単に軸方向、径方向、周方向を示す場合は、特に断りのない限り、ピニオンギヤ28の回転軸方向、回転径方向、回転周方向を示すものとする。
図1、図2及び図3に示されるように、本実施形態の減速機付モータ10は、車両用シートのシートクッションをシート上下方向に移動させるためのパワーシート用モータである。この減速機付モータ10は、直流モータであるモータ12と、当該モータ12が取付けられていると共にその内部にモータ12の回転軸12A(図6参照)の回転を出力部としての出力ギヤ体30に減速して伝達させるための減速機14が設けられたハウジング16と、を備えている。また、減速機14は、モータ12の回転軸12Aに固定されたウォームギヤ18と、ウォームギヤ18と噛み合うヘリカルギヤ20と、ヘリカルギヤ20と一体に設けられた偏心軸22と、を備えている。さらに、減速機14は、偏心軸22に支持された公転ギヤとしてのプラネタリギヤ24と、プラネタリギヤ24と噛み合う内ギヤとしてのインターナルギヤ26及び出力ギヤとしてのピニオンギヤ28を有する出力ギヤ体30と、を備えている。また、減速機14は、プラネタリギヤ24の回転を制限するスライダプレート32と、スライダプレート32を保持する保持プレート34と、を備えている。また、減速機付モータ10は、偏心軸22及びヘリカルギヤ20等の軸方向へのガタ付きを抑制するためのスプリング36を備えている。
図4及び図5に示されるように、ハウジング16は、樹脂材料を用いて形成されている。このハウジング16は、モータ12の回転軸12Aが軸方向(矢印Z方向)と直交する方向に向けられた状態で固定されるモータ固定部16Aと、モータ12へ給電するための外部コネクタが接続されるコネクタ部16Bと、を備えている。また、ハウジング16は、減速機14(図6参照)が収容される減速機収容凹部16Cを備えている。この減速機収容凹部16Cは、軸方向一方側(矢印Z方向側)が開放された凹状に形成されている。この減速機収容凹部16Cは、当該減速機収容凹部16Cの底を形成する底壁部16Dと、底壁部16Dの外周部から軸方向一方側へ延びると共に内周面が略円筒面状に形成された側壁部16Eと、を含んで構成されている。減速機収容凹部16Cの底壁部16Dの中央部には、後述する回転軸部としての回転中心軸31(図1参照)の軸方向他方側の端部が挿入される回転中心軸挿入孔16Fが形成されている。また、回転中心軸挿入孔16Fの開放端側の周縁部には、回転中心軸31が挿入される円柱状のボス部16Gが立設されている。
また、底壁部16Dにおけるボス部16Gのまわりには、当該ボス部16Gの内径及び外径よりも大きな内径及び外径とされた軸間変化規制部としての環状の軸間変化規制凸部16Mが立設されている。この軸間変化規制凸部16Mの径方向外側の面は、後述するヘリカルギヤ20の一部が当接する円筒面状の被当接面16Nとされている。また、図6に示されるように、軸間変化規制凸部16Mの底壁部16Dからの突出高さH1は、ボス部16Gの底壁部16Dからの突出高さH2と比べて大きな寸法に設定されている。また、図4及び図5に示されるように、ボス部16Gと軸間変化規制凸部16Mとの間に形成された凹状の空間は、後述するスプリング36が配置されるスプリング配置部16Kとされている。
また、底壁部16Dにおける軸間変化規制凸部16Mのまわりには、軸方向一方側へ向けて突出する複数の(本実施形態では8つの)位置規制凸部16Jが形成されている。この位置規制凸部16Jは、軸方向一方側(矢印Z方向側)から見て周方向を長手方向とする楕円形状に形成されている。また、各々の位置規制凸部16Jは周方向に沿って環状に配置されていると共に周方向に等間隔に配置されている。さらに、図6に示されるように、位置規制凸部16Jの底壁部16Dからの突出高さは、軸間変化規制凸部16Mの底壁部16Dからの突出高さH1及びボス部16Gの底壁部16Dからの突出高さH2と比べて小さな寸法に設定されている。
図4及び図5に示されるように、減速機収容凹部16Cの側壁部16Eの内周部には、後述する保持プレート34の一部が嵌合されることで、当該保持プレート34の周方向への回転変位を規制する3つの保持プレート係合凹部16Hが形成されている。3つの保持プレート係合凹部16Hのうち2つの保持プレート係合凹部16Hの軸方向他方側(矢印Z方向とは反対側)には、後述するタッピングスクリュ46(図1参照)が螺入されるタッピングスクリュ螺入孔16Lが形成されている。また、ハウジング16における減速機収容凹部16Cの開放端側の外周部には、3つのカラム38がインサート成形により固定されている。この3つのカラム38にボルトが螺入されることで、減速機付モータ10をシートクッションフレーム等の被取付部に取付けることが可能となっている。さらに、ハウジング16における減速機収容凹部16Cの開放端側の外周部には、カバープレート40に設けられた3つの係止爪部40A(図1参照)がそれぞれ係止される3つの被係止部16Iが設けられている。そして、図3に示されるように、カバープレート40に設けられた3つの係止爪部40Aが3つの被係止部16Iにそれぞれ係止されることで、減速機収容凹部16Cの開放端側がカバープレート40によって閉止されるようになっている。なお、図2に示されるように、カバープレート40には、ピニオンギヤ28を減速機収容凹部16Cの外側へ露出させるための露出開口40Bが形成されており、この露出開口40Bの周縁部には、軸方向他方側へ向けて屈曲された環状のリブ40Cが形成されている。
図4〜図6に示されるように、ウォームギヤ18は、金属材料を用いて形成されており、このウォームギヤ18の外周部には螺旋状の歯部が形成されている。このウォームギヤ18が回転軸12Aに固定された状態のモータ12が、ハウジング16に固定されることで、ウォームギヤ18がハウジング16の減速機収容凹部16Cの底壁部16D側かつ側壁部16Eの内周面側に配置されている。
図1及び図6に示されるように、ヘリカルギヤ20は、樹脂材料を用いて形成されている。このヘリカルギヤ20の外周部には、ウォームギヤ18の歯部と噛み合う複数の外歯が形成されている。また、ヘリカルギヤ20の軸方向他方側の端面においてハウジング16の複数の位置規制凸部16Jと軸方向に対向する面は、径方向及び周方向に延在する平面状の規制面20Aとされている。また、ヘリカルギヤ20の軸方向他方側の軸心部には、内周面が円筒面状に形成されていると共に後述する偏心軸22の円板部22Aが内部に配置される円板部収容凹部20Bが形成されている。この円板部収容凹部20Bの開放端(規制面20A)から閉止端(円板部22Aが接触している面)までの軸方向への深さは、円板部22Aの厚み寸法よりも深い寸法に設定されている。また、円板部収容凹部20Bの開放端側の径方向内側の面は、ハウジング16に設けられた軸間変化規制凸部16Mの被当接面16Nと径方向に対向して配置される当接面20Cとされている。この当接面20Cの内径は、軸間変化規制凸部16Mの被当接面16Nの外径よりも若干大きな寸法に設定されている。
なお、ウォームギヤ18の歯部の捩れ角度及びヘリカルギヤ20の外歯の捩れ角度は、一例として7°程度に設定されている。当該設定では、ウォームギヤ18とヘリカルギヤ20間の伝達効率を良好にすることができ、モータ12の小型化を図ることができる。しかしながら、後述するピニオンギヤ28側からの回転力がヘリカルギヤ20及びウォームギヤ18に伝達された際に、両者をロック状態にすること(セルフロックさせること)が難しい。そのため、本実施形態では、図示しないクラッチ機構を設け、後述するピニオンギヤ28側からの回転力がヘリカルギヤ20及びウォームギヤ18に伝達された際にクラッチ機構が作動されることで、上記セルフロックと同様の状態を実現することが可能となっている。また、ヘリカルギヤ20の軸心部には、後述する偏心軸22がインサート成形により固定されている。そして、ヘリカルギヤ20は、偏心軸22及び回転中心軸31を介してハウジング16に回転可能に支持されている。
図6に示されるように、偏心軸22は、金属材料を用いて形成されていると共にその一部がヘリカルギヤ20にインサートされることで当該ヘリカルギヤ20と一体回転可能となっている。具体的には、偏心軸22は、軸方向を厚み方向として径方向に延在する円板状に形成された円板部22Aを備えている。この円板部22Aの軸中心とヘリカルギヤ20の回転中心とが一致した状態で、円板部22Aがヘリカルギヤ20の内周部に固定されている。また、偏心軸22は、円板部22Aの中心部から軸方向一方側へ向けて突出すると共に径方向外側の面が円筒面状に形成された支軸部22Bを備えている。この支軸部22Bの軸中心は、円板部22Aの軸中心に対して径方向外側にオフセットされている。また、偏心軸22には、円板部22A及び支軸部22Bを軸方向に貫通すると共に回転中心軸31が挿通される回転中心軸挿通孔22Cが形成されている。この回転中心軸挿通孔22Cの軸中心(回転中心軸挿通孔22Cに挿通された回転中心軸31の軸中心)は、円板部22Aの軸中心と一致している。
図1及び図2に示されるように、プラネタリギヤ24は、金属材料を用いて形成されており、このプラネタリギヤ24はその外周部に複数の外歯が形成されたプラネタリギヤ本体部24Aを備えている。また、プラネタリギヤ本体部24Aの軸心部には、偏心軸22の支軸部22Bが挿通される支軸部挿通孔24Bが形成されている。そして、偏心軸22の支軸部22Bが支軸部挿通孔24Bに挿通された状態で、プラネタリギヤ24が偏心軸22の支軸部22Bに支持されている。なお、支軸部挿通孔24Bの内周面には、樹脂材料等を用いて形成された軸受コーティング部42が接合されている。これにより、プラネタリギヤ24と偏心軸22の支軸部22Bとの金属同士の接触が防止又は抑制されている。また、図1に示されるように、プラネタリギヤ24は、プラネタリギヤ本体部24Aの軸方向他方側の面から軸方向他方側へ向けて突出する2つの制限突起部24Cを備えている。この2つの制限突起部24Cは周方向に沿って等間隔に(180度のピッチで)配置されている。そして、2つの制限突起部24Cが後述するスライダプレート32に係合されることで、プラネタリギヤ24の偏心軸22の支軸部22Bまわりへの回転(自転)が制限されるようになっている。
図1及び図2に示されるように、出力ギヤ体30は、金属材料を用いて形成されている。この出力ギヤ体30は、プラネタリギヤ24と噛み合う複数の内歯が内周部に形成されたインターナルギヤ26と、インターナルギヤ26に対して軸方向一方側において当該インターナルギヤ26と同軸上に配置されていると共に複数の外歯が外周部に形成されたピニオンギヤ28と、を備えている。また、出力ギヤ体30におけるインターナルギヤ26とピニオンギヤ28との間には、インターナルギヤ26とピニオンギヤ28とをつなぐと共にカバープレート40に形成されたリブ40Cに軸支される被軸支部30Aが設けられている。なお、リブ40Cの内周面には、樹脂材料等を用いて形成された軸受ブッシュ44が接合されている。これにより、出力ギヤ体30の被軸支部30Aとカバープレート40のリブ40Cとの金属同士の接触が防止又は抑制されている。また、出力ギヤ体30の軸心部には、金属材料を用いて棒状に形成された回転中心軸31が圧入等により固定されている。
図1に示されるように、スライダプレート32は、金属製の板材を用いて形成されている。このスライダプレート32は、軸方向視で矩形状に形成されていると共にプラネタリギヤ24の2つの制限突起部24Cが係合される制限孔32Aが形成されたスライダプレート本体部32Bを備えている。なお、制限孔32Aの中心部には、回転中心軸31が挿通されるようになっている。また、スライダプレート32は、スライダプレート本体部32Bから径方向外側へ向けて突出する2つの回止突起部32Cを備えている、この2つの回止突起部32Cは周方向に沿って等間隔に(180度のピッチで)配置されている。
図2に示されるように、保持プレート34は、スライダプレート32と同様に金属製の板材を用いて形成されている。この保持プレート34は、軸方向視で環状に形成されていると共にスライダプレート32のスライダプレート本体部32Bが内部に配置されるスライダプレートガイド孔34Aが形成された保持プレート本体部34Bを備えている。また、保持プレート本体部34Bにおけるスライダプレートガイド孔34Aの内周部には、スライダプレート32の2つの回止突起部32Cがそれぞれ係合される2つの回止凹部34Cが形成されている。そして、スライダプレート32のスライダプレート本体部32Bがスライダプレートガイド孔34Aの内部に配置されると共に、スライダプレート32の2つの回止突起部32Cが2つの回止凹部34Cにそれぞれ係合されることで、スライダプレート32の保持プレート34に対する周方向への回転変位が規制された状態で、スライダプレート32が径方向へ所定の範囲で移動することが可能となっている。これにより、偏心軸22が回転した際に、当該偏心軸22の支軸部22Bに支持されたプラネタリギヤ24の自転が制限された状態で、当該プラネタリギヤ24が回転中心軸31の軸中心回りに公転するようになっている。また、保持プレート34は、保持プレート本体部34Bから径方向外側へ向けて突出すると共にハウジング16に形成された3つの保持プレート係合凹部16Hにそれぞれ係合される3つの回止突起部34Dを備えている。なお、3つの回止突起部34Dのうち2つの回止突起部34Dには、タッピングスクリュ46が挿通されるタッピングスクリュ挿通孔34Eが形成されている。そして、タッピングスクリュ挿通孔34Eに挿通されたタッピングスクリュ46がハウジング16に形成されたタッピングスクリュ螺入孔16Lに螺入されることで、保持プレート34がハウジング16に固定されている。なお、他の方法によって保持プレート34をハウジング16に固定してもよい。一例として、タッピングスクリュ挿通孔34Eに挿通されるポール部をハウジング16に立設し、ポール部にプッシュナット等を係止させることで、保持プレート34をハウジング16に固定してもよい。
図2及び図6に示されるように、スプリング36は、金属製の材料を用いて形成された環状のスプリングワッシャである。具体的には、スプリング36は、軸方向を厚み方向とすると共に周方向の所定の箇所において軸方向に湾曲された帯状の金属板が周方向に螺旋状に巻回されることによって形成されている。図6に示されるように、このスプリング36は、ハウジング16に形成されたボス部16Gと軸間変化規制凸部16Mとの間のスプリング配置部16Kに配置された状態で、偏心軸22とハウジング16の底壁部16Dとの間で圧縮されている。これにより、偏心軸22が軸方向一方側へ付勢されて、ヘリカルギヤ20の規制面20Aと複数の位置規制凸部16Jとが離間した状態で、減速機14を構成する各部品の軸方向へのガタ付きが抑制されるようになっている。なお、本実施形態では、金属性のワッシャ48が、スプリング36とハウジング16の底壁部16Dとの間に設けられている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図6に示されるように、本実施形態の減速機付モータ10によれば、モータ12の回転軸12Aの回転が、減速機14で減速されて出力ギヤ体30に伝達される。すなわち、モータ12の回転軸12Aが回転するとウォームギヤ18が回転する。また、ウォームギヤ18が回転すると、当該ウォームギヤ18と噛み合うヘリカルギヤ20が偏心軸22と共に回転すると共に、偏心軸22の支軸部22Bに支持されたプラネタリギヤ24が公転する。さらに、プラネタリギヤ24が公転すると、当該プラネタリギヤ24と噛み合うインターナルギヤ26を有する出力ギヤ体30が回転する。これにより、出力ギヤ体30のピニオンギヤ28と噛み合うギヤを介して車両のパワーシートを作動させることができる。
ここで、本実施形態の減速機付モータ10では、ヘリカルギヤ20等の各ギヤの回転数変動やトルク変動等に伴い、ヘリカルギヤ20がウォームギヤ18と離間する方向へ移動すると、ヘリカルギヤ20の当接面20Cが、ハウジング16に設けられた軸間変化規制凸部16Mの被当接面16Nに当接する。これにより、ヘリカルギヤ20のウォームギヤ18とは反対側への移動が規制される。その結果、ウォームギヤ18とヘリカルギヤ20との軸間が変化することを抑制することができる。
また、本実施形態では、ヘリカルギヤ20の当接面20C及びハウジング16に設けられた軸間変化規制凸部16Mの被当接面16Nの両方が円筒面状に形成されている。これにより、ヘリカルギヤ20の当接面20Cがハウジング16に設けられた軸間変化規制凸部16Mの被当接面16Nに当接した際にヘリカルギヤ20に生じる回転抵抗を小さくすることができる。
さらに、本実施形態では、減速機14のガタつき抑制用のスプリング36が、ハウジング16に形成されたボス部16Gと軸間変化規制凸部16Mとの間のスプリング配置部16Kに配置されている。これにより、スプリング配置部16Kに配置されたスプリング36の径方向への移動がボス部16G及び軸間変化規制凸部16Mによって妨げられる。これにより、スプリング36がハウジング16に対して径方向にズレ動くことを抑制することができる。また、減速機付モータ10の組立工程においてスプリング36をハウジング16に組み付ける際に、ボス部16G及び軸間変化規制凸部16Mを組み付けのガイドとして機能させることができる。
なお、本実施形態では、減速機14のガタつき抑制用のスプリング36をハウジング16に形成されたボス部16Gと軸間変化規制凸部16Mとの間のスプリング配置部16Kに配置した例について説明したが、本発明はこれに限定されない。スプリング36をハウジング16に形成されたボス部16Gと軸間変化規制凸部16Mとの間に配置するか否かは、スプリング36のサイズや形状等を考慮して適宜設定すればよい。
また、本実施形態では、ヘリカルギヤ20の当接面20C及びハウジング16に設けられた軸間変化規制凸部16Mの被当接面16Nの両方が円筒面状に形成されている例について説明したが本発明はこれに限定されない。ヘリカルギヤ20の当接面20C及びハウジング16に設けられた軸間変化規制凸部16Mの被当接面16Nの両方を円筒面状に形成するか否かについては、ヘリカルギヤ20に生じる回転抵抗の値等を考慮して適宜設定すればよい。さらに、本実施形態では、ヘリカルギヤ20の当接面20Cとハウジング16に設けられた軸間変化規制凸部16Mの被当接面16Nとが、周方向の全周にわたって径方向に対向している例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ヘリカルギヤ20のウォームギヤ18とは反対側への移動のみが規制されるように、ボス部16Gのまわりにおける周方向の一部分に軸間変化規制凸部16Mを設けてもよい。
さらに、本実施形態では、ヘリカルギヤ20の回転を偏心軸22、プラネタリギヤ24及びインターナルギヤ26を介してさらに減速させた例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ヘリカルギヤ20の回転が減速されずにそのままピニオンギヤ28に伝達される減速機付モータに本発明を適用してもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10…減速機付モータ、12…モータ、12A…回転軸、16…ハウジング、16M…軸間変化規制凸部(軸間変化規制部)、16N…被当接面、18…ウォームギヤ、20…ヘリカルギヤ、20C…当接面、22…偏心軸、22B…支軸部、24…プラネタリギヤ(公転ギヤ)、26…インターナルギヤ(内ギヤ)、30…出力ギヤ体(出力部)、36…スプリング

Claims (4)

  1. 回転軸を有するモータと、
    前記回転軸と一体に回転するウォームギヤと、
    前記モータが固定されたハウジングと、
    前記ハウジングに回転可能に支持され、前記ウォームギヤと噛み合うヘリカルギヤと、
    前記ヘリカルギヤの回転力が伝達されることで回転する出力部と、
    前記ハウジングに設けられ、回転径方向へ移動された前記ヘリカルギヤが当接することで、該ヘリカルギヤの前記ウォームギヤとは反対側への移動を規制する軸間変化規制部と、
    を備えた減速機付モータ。
  2. 前記ヘリカルギヤと一体回転可能に設けられ、該ヘリカルギヤの回転中心に対して該ヘリカルギヤの回転径方向にオフセットされた支軸部を有する偏心軸と、
    前記支軸部に支持され、前記ヘリカルギヤが前記偏心軸と共に回転することで該ヘリカルギヤの回転軸の回りを公転する公転ギヤと、
    前記公転ギヤと噛み合う内ギヤを有し、前記公転ギヤが公転することで回転する前記出力部と、
    を備えた請求項1記載の減速機付モータ。
  3. 前記ヘリカルギヤには、径方向内側の面が円筒面状に形成された当接面が設けられ、
    前記ハウジングには、径方向外側の面が円筒面状に形成された被当接面を有する前記軸間変化規制部が設けられ、
    前記当接面が前記被当接面に当接することで、前記ヘリカルギヤの前記ウォームギヤとは反対側への移動が規制される請求項1又は請求項2記載の減速機付モータ。
  4. 前記ハウジングには、前記ヘリカルギヤを回転可能に支持する回転軸部が挿入される円柱状のボス部と、該ボス部の内径及び外径よりも大きな内径及び外径とされかつ径方向外側の面が前記被当接面とされた環状の前記軸間変化規制部と、が設けられ、
    前記偏心軸を前記出力部側へ向けて付勢する環状のスプリングが、前記ボス部と前記軸間変化規制部との間に配置されている請求項3記載の減速機付モータ。
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