JP2019062676A - 減速機付モータ - Google Patents

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Kazuki Maruo
和樹 丸尾
友騎 山下
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友騎 山下
将太 藤井
Shota Fujii
将太 藤井
眞人 坂井
Masato Sakai
眞人 坂井
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Abstract

【課題】ガタつき抑制用のスプリングとの摺動箇所が摩耗することを抑制する。【解決手段】減速機付モータ10は、モータ12と、ウォームギヤ18と、樹脂材料を用いて形成されたハウジング16と、ウォームギヤ18と噛み合うヘリカルギヤ20と、支軸部22Bを有する偏心軸22と、を備えている。また、減速機付モータ10は、ヘリカルギヤ20が偏心軸22と共に回転することでヘリカルギヤ20の回転軸の回りを公転するプラネタリギヤ24と、プラネタリギヤ24と噛み合うインターナルギヤ26を有する出力ギヤ体30と、偏心軸22を出力ギヤ体30側へ向けて付勢するスプリング36と、を備えている。偏心軸22は、金属材料を用いて形成され、この偏心軸22はスプリング36が当接することでスプリング36の径方向への位置決めを行い、スプリング36の内周部36Bとハウジング16との接触を抑制するスプリング位置決め凸部22Dを備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、減速機付モータに関する。
下記特許文献1には、モータの回転を出力ギヤであるピニオンに減速して伝達させる減速機を備えた減速機付モータが開示されている。この文献に記載された減速機付モータでは、偏心軸を有するギヤリングによって他のギヤリングを公転させて、この公転されたギヤリングによってインナギヤリングを回転させることで、モータの回転を高い減速比で減速してピニオンに伝達させることが可能となっている。また、下記特許文献1に記載された減速機付モータでは、減速機を構成する各部品の軸方向へのガタつきを抑制するために、ハウジング(ベースエレメント)と偏心軸を有するギヤリングとの間にスプリングを介在させている。
米国特許出願公開第2013/0333496号明細書
ところで、減速機を構成する各部品の軸方向へのガタつきを抑制するためのスプリングを有する減速機付モータでは、当該スプリングの連れ回りにより、当該スプリングと摺動する箇所が摩耗することが考えられる。
本発明は上記事実を考慮し、ガタつき抑制用のスプリングとの摺動箇所が摩耗することを抑制することができる減速機付モータを得ることが目的である。
請求項1記載の減速機付モータは、回転軸を有するモータと、前記回転軸と一体に回転する第1ギヤと、樹脂材料を用いて形成され、前記モータが固定されたハウジングと、前記ハウジングに回転可能に支持され、前記第1ギヤと噛み合う第2ギヤと、前記第2ギヤと一体回転可能に設けられ、該第2ギヤの回転中心に対して該第2ギヤの回転径方向にオフセットされた支軸部を有する偏心軸と、前記支軸部に支持され、前記第2ギヤが前記偏心軸と共に回転することで該第2ギヤの回転軸の回りを公転する第3ギヤと、前記第3ギヤと噛み合う第4ギヤを有し、前記第3ギヤが公転することで回転する出力部と、金属材料を用いて環状に形成され、前記偏心軸と前記ハウジングとの間に設けられ、前記偏心軸を前記出力部側へ向けて付勢するスプリングと、金属材料を用いて形成され、前記スプリングが当接することで該スプリングの径方向への位置決めを行い、前記スプリングを前記ハウジングから離間した位置に保持する位置決め部と、を備えている。
請求項1記載の減速機付モータによれば、モータの回転軸の回転が、第1ギヤ、第2ギヤ、第3ギヤ、及び第4ギヤで減速されて出力部に伝達される。すなわち、モータの回転軸が回転すると第1ギヤが回転する。また、第1ギヤが回転すると、当該第1ギヤと噛み合う第2ギヤが偏心軸と共に回転すると共に、偏心軸の支軸部に支持された第3ギヤが公転する。さらに、第3ギヤが公転すると、当該第3ギヤと噛み合う第4ギヤを有する出力部が回転する。ここで、請求項1記載の減速機付モータでは、偏心軸がスプリングによって出力部側へ向けて付勢されていることで、偏心軸等のガタ付きが抑制されている。このスプリングは、位置決め部に当接していることでその径方向への位置決めがなされていると共にハウジングとの接触が抑制されている。これにより、金属製のスプリングと樹脂製のハウジングとの摺動箇所が摩耗することを抑制することができる。
請求項2記載の減速機付モータは、請求項1記載の減速機付モータにおいて、前記位置決め部は、前記偏心軸に設けられかつ前記スプリングの外周部及び内周部の少なくとも一方と当接する被当接面とされている。
請求項2記載の減速機付モータによれば、スプリングの外周部及び内周部の少なくとも一方が偏芯軸に設けられた被当接面に当接している。このように、スプリングの位置決めを行う被当接面を偏心軸に設けることで、減速機付モータを構成する部品の点数が増加することを抑制しつつ、金属製のスプリングの内周部と樹脂製のハウジングとの摺動箇所が摩耗することを抑制することができる。
請求項3記載の減速機付モータは、請求項1記載の減速機付モータにおいて、前記位置決め部は、前記ハウジングと前記偏心軸との間に設けられかつ前記スプリングの外周部及び内周部の少なくとも一方と当接する被当接面を有するワッシャとされている。
請求項3記載の減速機付モータによれば、スプリングの外周部及び内周部の少なくとも一方がワッシャに設けられた被当接面に当接している。このように、スプリングの位置決めを行う被当接面をワッシャに設けることで、偏心軸の構造が複雑化することを抑制しつつ、金属製のスプリングの内周部と樹脂製のハウジングとの摺動箇所が摩耗することを抑制することができる。
請求項4記載の減速機付モータは、請求項3記載の減速機付モータにおいて、前記ワッシャには、前記偏心軸側が開放されていると共に前記スプリングの一部が嵌合する嵌合凹部が形成されている。
請求項4記載の減速機付モータによれば、スプリングの一部が嵌合する嵌合凹部がワッシャに形成されている。これにより、減速機付モータを組み立てる際に、先ずワッシャをハウジングの所定の部位に載置して、次いで、ワッシャの嵌合凹部にスプリングの一部を嵌合させるという施工手順を実現することができる。これにより、減速機付モータを組み立てる際に、スプリングがワッシャに対してズレ動くことを抑制することができる。
請求項5記載の減速機付モータは、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の減速機付モータにおいて、前記ハウジングには、前記第2ギヤ及び前記偏心軸を回転可能に支持する回転軸部が挿入される円柱状のボス部が立設されており、前記ボス部の回りに前記スプリングが設けられている。
請求項5記載の減速機付モータによれば、スプリングが、位置決め部に当接していることでその径方向への位置決めがなされていると共にその内周部とハウジングのボス部の外周面との接触が抑制されている。これにより、金属製のスプリングの内周部と樹脂製のハウジングに立設されたボス部の外周面との摺動箇所が摩耗することを抑制することができる。
第1実施形態の減速機付モータを分解して示す分解斜視図である。 第1実施形態の減速機付モータを分解して示す分解斜視図であり、図1とは反対側から見た図を示している。 第1実施形態の減速機付モータを示す平面図である。 図3に示された4−4線に沿って切断した減速機付モータの断面を示す断面図である。 第2実施形態に係る減速機付モータの断面を示す図4に対応する断面図である。 第3実施形態に係る減速機付モータの断面を示す図4に対応する断面図である。 第4実施形態に係る減速機付モータの断面を示す図4に対応する断面図である。
図1〜図4を用いて本発明の第1実施形態に係る減速機付モータ10について説明する。なお、図中に適宜示す矢印Z方向、矢印R方向及び矢印C方向は、出力ギヤであるピニオンギヤ28の回転軸方向一方側、回転径方向外側及び回転周方向一方側をそれぞれ示すものとする。また以下、単に軸方向、径方向、周方向を示す場合は、特に断りのない限り、ピニオンギヤ28の回転軸方向、回転径方向、回転周方向を示すものとする。
図1及び図2に示されるように、本実施形態の減速機付モータ10は、車両用シートのシートクッションをシート上下方向に移動させるためのパワーシート用モータである。この減速機付モータ10は、直流モータであるモータ12と、当該モータ12が取付けられていると共にその内部にモータ12の回転軸12A(図4参照)の回転を出力部としての出力ギヤ体30に減速して伝達させるための減速機14が設けられたハウジング16と、を備えている。また、減速機14は、モータ12の回転軸12Aに固定された第1ギヤとしてのウォームギヤ18と、ウォームギヤ18と噛み合う第2ギヤとしてのヘリカルギヤ20と、ヘリカルギヤ20と一体に設けられた偏心軸22と、を備えている。さらに、減速機14は、偏心軸22に支持された第3ギヤとしてのプラネタリギヤ24と、プラネタリギヤ24と噛み合う第4ギヤとしてのインターナルギヤ26及び出力ギヤとしてのピニオンギヤ28を有する出力ギヤ体30と、を備えている。また、減速機14は、プラネタリギヤ24の回転を制限するスライダプレート32と、スライダプレート32を保持する保持プレート34と、を備えている。また、減速機付モータ10は、偏心軸22及びヘリカルギヤ20等の軸方向へのガタ付きを抑制するためのスプリング36を備えている。
図1、図2及び図4に示されるように、ハウジング16は、樹脂材料を用いて形成されている。このハウジング16は、モータ12の回転軸12Aが軸方向(矢印Z方向)と直交する方向に向けられた状態で固定されるモータ固定部16Aと、モータ12へ給電するための外部コネクタが接続されるコネクタ部16Bと、を備えている。また、図2及び図4に示されるように、ハウジング16は、減速機14が収容される減速機収容凹部16Cを備えている。この減速機収容凹部16Cは、軸方向一方側(矢印Z方向側)が開放された凹状に形成されている。この減速機収容凹部16Cは、当該減速機収容凹部16Cの底を形成する底壁部16Dと、底壁部16Dの外周部から軸方向一方側へ延びると共に内周面が略円筒面状に形成された側壁部16Eと、を含んで構成されている。図4に示されるように、減速機収容凹部16Cの底壁部16Dの中央部には、後述する回転軸部としての回転中心軸31の軸方向他方側の端部が挿入される回転中心軸挿入孔16Fが形成されている。また、回転中心軸挿入孔16Fの開放端側の周縁部には、回転中心軸31が挿入される円柱状のボス部16Gが立設されている。また、図2に示されるように、減速機収容凹部16Cの側壁部16Eの内周部には、後述する保持プレート34の一部が嵌合されることで、当該保持プレート34の周方向への回転変位を規制する3つの保持プレート係合凹部16Hが形成されている。また、ハウジング16における減速機収容凹部16Cの開放端側の外周部には、3つのカラム38がインサート成形により固定されている。この3つのカラム38にボルトが螺入されることで、減速機付モータ10をシートクッションフレーム等の被取付部に取付けることが可能となっている。さらに、ハウジング16における減速機収容凹部16Cの開放端側の外周部には、カバープレート40に設けられた3つの係止爪部40Aがそれぞれ係止される3つの被係止部16Iが設けられている。そして、図3に示されるように、カバープレート40に設けられた3つの係止爪部40Aが3つの被係止部16Iにそれぞれ係止されることで、減速機収容凹部16Cの開放端側がカバープレート40によって閉止されるようになっている。なお、図2に示されるように、カバープレート40には、ピニオンギヤ28を減速機収容凹部16Cの外側へ露出させるための露出開口40Bが形成されており、この露出開口40Bの周縁部には、軸方向他方側へ向けて屈曲された環状のリブ40Cが形成されている。
図4に示されるように、ウォームギヤ18は、金属材料を用いて形成されており、このウォームギヤ18の外周部には螺旋状の歯部が形成されている。このウォームギヤ18が回転軸12Aに固定された状態のモータ12が、ハウジング16に固定されることで、ウォームギヤ18がハウジング16の減速機収容凹部16Cの底壁部16D側かつ側壁部16Eの内周面側に配置されている。
図2及び図4に示されるように、ヘリカルギヤ20は、樹脂材料を用いて形成されている。このヘリカルギヤ20の外周部には、ウォームギヤ18の歯部と噛み合う複数の外歯が形成されている。なお、ウォームギヤ18の歯部の捩れ角度及びヘリカルギヤ20の外歯の捩れ角度は、一例として7°程度に設定されている。当該設定では、ウォームギヤ18とヘリカルギヤ20間の伝達効率を良好にすることができ、モータ12の小型化を図ることができる。しかしながら、後述するピニオンギヤ28側からの回転力がヘリカルギヤ20及びウォームギヤ18に伝達された際に、両者をロック状態にすること(セルフロックさせること)が難しい。そのため、本実施形態では、図示しないクラッチ機構を設け、後述するピニオンギヤ28側からの回転力がヘリカルギヤ20及びウォームギヤ18に伝達された際にクラッチ機構が作動されることで、上記セルフロックと同様の状態を実現することが可能となっている。また、ヘリカルギヤ20の軸心部には、後述する偏心軸22がインサート成形により固定されている。そして、ヘリカルギヤ20は、偏心軸22及び回転中心軸31を介してハウジング16に回転可能に支持されている。
図4に示されるように、偏心軸22は、金属材料を用いて形成されていると共にその一部がヘリカルギヤ20にインサートされることで当該ヘリカルギヤ20と一体回転可能となっている。具体的には、偏心軸22は、軸方向を厚み方向として径方向に延在する円板状に形成された円板部22Aを備えている。この円板部22Aの軸中心とヘリカルギヤ20の回転中心とが一致した状態で、円板部22Aがヘリカルギヤ20の内周部に固定されている。また、偏心軸22は、円板部22Aの中心部から軸方向一方側へ向けて突出すると共に径方向外側の面が円筒面状に形成された支軸部22Bを備えている。この支軸部22Bの軸中心は、円板部22Aの軸中心に対して径方向外側にオフセットされている。また、偏心軸22には、円板部22A及び支軸部22Bを軸方向に貫通すると共に回転中心軸31が挿通される回転中心軸挿通孔22Cが形成されている。この回転中心軸挿通孔22Cの軸中心(回転中心軸挿通孔22Cに挿通された回転中心軸31の軸中心)は、円板部22Aの軸中心と一致している。また、偏心軸22は、円板部22Aの径方向外側の端部から軸方向他方側へ向けて突出すると共に被当接面としての径方向内側の面22Eが円筒面状に形成された位置決め部としての環状のスプリング位置決め凸部22Dを備えている。
図1及び図2に示されるように、プラネタリギヤ24は、金属材料を用いて形成されており、このプラネタリギヤ24はその外周部に複数の外歯が形成されたプラネタリギヤ本体部24Aを備えている。また、プラネタリギヤ本体部24Aの軸心部には、偏心軸22の支軸部22Bが挿通される支軸部挿通孔24Bが形成されている。そして、偏心軸22の支軸部22Bが支軸部挿通孔24Bに挿通された状態で、プラネタリギヤ24が偏心軸22の支軸部22Bに支持されている。なお、支軸部挿通孔24Bの内周面には、樹脂材料等を用いて形成された軸受コーティング部42が接合されている。これにより、プラネタリギヤ24と偏心軸22の支軸部22Bとの金属同士の接触が防止又は抑制されている。また、図1に示されるように、プラネタリギヤ24は、プラネタリギヤ本体部24Aの軸方向他方側の面から軸方向他方側へ向けて突出する2つの制限突起部24Cを備えている。この2つの制限突起部24Cは周方向に沿って等間隔に(180度のピッチで)配置されている。そして、2つの制限突起部24Cが後述するスライダプレート32に係合されることで、プラネタリギヤ24の偏心軸22の支軸部22Bまわりへの回転(自転)が制限されるようになっている。
図1及び図2に示されるように、出力ギヤ体30は、金属材料を用いて形成されている。この出力ギヤ体30は、プラネタリギヤ24と噛み合う複数の内歯が内周部に形成されたインターナルギヤ26と、インターナルギヤ26に対して軸方向一方側において当該インターナルギヤ26と同軸上に配置されていると共に複数の外歯が外周部に形成されたピニオンギヤ28と、を備えている。また、出力ギヤ体30におけるインターナルギヤ26とピニオンギヤ28との間には、インターナルギヤ26とピニオンギヤ28とをつなぐと共にカバープレート40に形成されたリブ40Cに軸支される被軸支部30Aが設けられている。なお、リブ40Cの内周面には、樹脂材料等を用いて形成された軸受ブッシュ44が接合されている。これにより、出力ギヤ体30の被軸支部30Aとカバープレート40のリブ40Cとの金属同士の接触が防止又は抑制されている。また、出力ギヤ体30の軸心部には、金属材料を用いて棒状に形成された回転中心軸31が圧入等により固定されている。
図1に示されるように、スライダプレート32は、金属製の板材を用いて形成されている。このスライダプレート32は、軸方向視で矩形状に形成されていると共にプラネタリギヤ24の2つの制限突起部24Cが係合される制限孔32Aが形成されたスライダプレート本体部32Bを備えている。なお、制限孔32Aの中心部には、回転中心軸31が挿通されるようになっている。また、スライダプレート32は、スライダプレート本体部32Bから径方向外側へ向けて突出する2つの回止突起部32Cを備えている、この2つの回止突起部32Cは周方向に沿って等間隔に(180度のピッチで)配置されている。
図2に示されるように、保持プレート34は、スライダプレート32と同様に金属製の板材を用いて形成されている。この保持プレート34は、軸方向視で環状に形成されていると共にスライダプレート32のスライダプレート本体部32Bが内部に配置されるスライダプレートガイド孔34Aが形成された保持プレート本体部34Bを備えている。また、保持プレート本体部34Bにおけるスライダプレートガイド孔34Aの内周部には、スライダプレート32の2つの回止突起部32Cがそれぞれ係合される2つの回止凹部34Cが形成されている。そして、スライダプレート32のスライダプレート本体部32Bがスライダプレートガイド孔34Aの内部に配置されると共に、スライダプレート32の2つの回止突起部32Cが2つの回止凹部34Cにそれぞれ係合されることで、スライダプレート32の保持プレート34に対する周方向への回転変位が規制された状態で、スライダプレート32が径方向へ所定の範囲で移動することが可能となっている。これにより、偏心軸22が回転した際に、当該偏心軸22の支軸部22Bに支持されたプラネタリギヤ24の自転が制限された状態で、当該プラネタリギヤ24が回転中心軸31の軸中心回りに公転するようになっている。また、保持プレート34は、保持プレート本体部34Bから径方向外側へ向けて突出すると共にハウジング16に形成された3つの保持プレート係合凹部16Hにそれぞれ係合される3つの回止突起部34Dを備えている。なお、3つの回止突起部34Dのうち2つの回止突起部34Dには、タッピングスクリュ46が挿通されるタッピングスクリュ挿通孔34Eが形成されている。そして、タッピングスクリュ挿通孔34Eに挿通されたタッピングスクリュ46がハウジング16に螺入されることで、保持プレート34がハウジング16に固定されている。なお、他の方法によって保持プレート34をハウジング16に固定してもよい。一例として、タッピングスクリュ挿通孔34Eに挿通されるポール部をハウジング16に立設し、ポール部にプッシュナット等を係止させることで、保持プレート34をハウジング16に固定してもよい。
図2及び図4に示されるように、スプリング36は、金属製の材料を用いて形成された環状のスプリングワッシャである。具体的には、スプリング36は、軸方向を厚み方向とすると共に周方向の所定の箇所において軸方向に湾曲された帯状の金属板が周方向に螺旋状に巻回されることによって形成されている。図4に示されるように、このスプリング36は、ハウジング16に形成されたボス部16Gの回りに配置された状態で、偏心軸22とハウジング16の底壁部16Dとの間で圧縮されている。これにより、偏心軸22が軸方向一方側へ付勢されることで、減速機14を構成する各部品の軸方向へのガタ付きが抑制されるようになっている。また、スプリング36の軸方向一方側の端部は、偏心軸22のスプリング位置決め凸部22Dの径方向内側に配置された状態で、当該スプリング36の外周部36Aがスプリング位置決め凸部22Dの径方向内側の面22Eに当接している。これにより、スプリング36の偏心軸22に対する径方向への位置決めがなされると共に、スプリング36の内周部36Bとハウジング16のボス部16Gの外周面とが常に離間するようになっている。なお、本実施形態では、金属性のワッシャ48が、スプリング36とハウジング16の底壁部16Dとの間に設けられている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図4に示されるように、本実施形態の減速機付モータ10によれば、モータ12の回転軸12Aの回転が、減速機14で減速されて出力ギヤ体30に伝達される。すなわち、モータ12の回転軸12Aが回転するとウォームギヤ18が回転する。また、ウォームギヤ18が回転すると、当該ウォームギヤ18と噛み合うヘリカルギヤ20が偏心軸22と共に回転すると共に、偏心軸22の支軸部22Bに支持されたプラネタリギヤ24が公転する。さらに、プラネタリギヤ24が公転すると、当該プラネタリギヤ24と噛み合うインターナルギヤ26を有する出力ギヤ体30が回転する。これにより、出力ギヤ体30のピニオンギヤ28と噛み合うギヤを介して車両のパワーシートを作動させることができる。
また、本実施形態の減速機付モータ10では、偏心軸22がスプリング36によって軸方向一方側へ付勢されることで、減速機14を構成する各部品の軸方向へのガタ付きが抑制されている。これにより、減速機付モータ10の作動時に異音が発生することを抑制又は防止することができる。
ここで、本実施形態の減速機付モータ10では、スプリング36の軸方向一方側の端部が偏心軸22のスプリング位置決め凸部22Dの径方向内側に配置された状態で、当該スプリング36の外周部36Aがスプリング位置決め凸部22Dの径方向内側の面22Eに当接している。この状態では、スプリング36の内周部36Bとハウジング16のボス部16Gの外周面とが常に離間している。そのため、偏心軸22の回転に伴い、スプリング36が回転したとしても(スプリング36が偏心軸22と共に連れ回ったとしても)、スプリング36の内周部36Bとハウジング16のボス部16Gの外周面との摺動が防止又は抑制される。これにより、金属製のスプリング36の内周部36Bと樹脂製のハウジング16に立設されたボス部16Gの外周面との摺動箇所が摩耗することを防止又は抑制することができる。
また、本実施形態では、スプリング36の外周部36Aを偏心軸22のスプリング位置決め凸部22Dの径方向内側の面22Eに当接させることで、スプリング36の偏心軸22に対する径方向への位置決めがなされている。このように、スプリング36の位置決めを行う部分を偏心軸22に設けることで、減速機付モータ10を構成する部品の点数が増加することを抑制しつつ、金属製のスプリング36の内周部36Bと樹脂製のハウジング16のボス部16Gとの摺動箇所が摩耗することを抑制することができる。
なお、本実施形態では、スプリング36の外周部36Aを偏心軸22のスプリング位置決め凸部22Dの径方向内側の面22Eに当接させることで、スプリング36の偏心軸22に対する径方向への位置決めを行った例について説明したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、図5に示されるように、円板部22Aの軸心部から軸方向他方側へ向けて突出すると共に被当接面としての径方向外側の面22Gが円筒面状に形成された位置決め部としての円柱状のスプリング位置決め凸部22Fを偏心軸22に設ける。そして、スプリング36の内周部36Bを偏心軸22のスプリング位置決め凸部22Fの径方向外側の面22Gに当接させることで、スプリング36の偏心軸22に対する径方向への位置決めを行ってもよい。
また、図6に示されるように、図4に示されたスプリング位置決め凸部22D及び図5に示されたスプリング位置決め凸部22Fの両方を偏心軸22に設ける。そして、スプリング36の外周部36Aを偏心軸22のスプリング位置決め凸部22Dの径方向内側の面22Eに当接させると共に、スプリング36の内周部36Bを偏心軸22のスプリング位置決め凸部22Fの径方向外側の面22Gに当接させることで、スプリング36の偏心軸22に対する径方向への位置決めを行ってもよい。
さらに、スプリング36の位置決めを行う部分を偏心軸22に設けない場合には、図7に示されるように、スプリング36の位置決めを行う部分をワッシャ48に設けてもよい。このワッシャ48は、ハウジング16のボス部16Gの外径に対応する内径の環状に形成されており、径方向及び軸方向に沿って切断した断面視で偏心軸22側が開放された凹状に形成されている。具体的には、ワッシャ48は、ハウジング16の底壁部16Dに沿って配置される基部48Aと、基部48Aの内周部から軸方向一方側へ向けて延びる環状の内側環状部48Bと、基部48Aの外周部から軸方向一方側へ向けて延びる環状の外側環状部48Cと、を備えている。そして、スプリング36の軸方向他方側の端部が嵌合する嵌合凹部48Dが、基部48A、内側環状部48B及び外側環状部48Cによって形成されている。当該構成では、スプリング36の内周部36Bを被当接面としての内側環状部48Bの径方向外側の面48Eに当接させると共に、スプリング36の外周部36Aを被当接面としての外側環状部48Cの径方向内側の面48Fに当接させることで、スプリング36の偏心軸22に対する径方向への位置決めを行うことができる。なお、内側環状部48B及び外側環状部48Cのどちらか一方が設けられていれば、スプリング36の偏心軸22に対する径方向への位置決めを行うことができるが、本実施形態では、内側環状部48B及び外側環状部48Cの両方を設けている。また、本実施形態では、スプリング36の軸方向他方側の端部が嵌合する嵌合凹部48Dがワッシャ48に形成されている。これにより、減速機付モータ10を組み立てる際に、先ずワッシャ48をハウジング16の底壁部16Dに載置して、次いで、ワッシャ48の嵌合凹部48Dにスプリング36の一部を嵌合させるという施工手順を実現することができる。これにより、減速機付モータ10を組み立てる際に、スプリング36がワッシャ48に対してズレ動くことを抑制することができる。
なお、以上説明した各実施形態の減速機付モータ10では、ハウジング16のボス部16Gとスプリング36の内周部36Bとの摺動を防止又は抑制するために、スプリング36の位置決めを行う部分を偏心軸22やワッシャ48に設けた例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ハウジング16の他の部分とスプリング36の外周部36Aとの摺動を防止又は抑制するために、スプリング36の位置決めを行う部分を偏心軸22やワッシャ48等に設けてもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10…減速機付モータ、12…モータ、12A…回転軸、16…ハウジング、16G…ボス部、18…ウォームギヤ(第1ギヤ)、20…ヘリカルギヤ(第2ギヤ)、22…偏心軸、22B…支軸部、22D…位置決め凸部(位置決め部)、22E…径方向内側の面(被当接面)、22F…位置決め凸部(位置決め部)、22G…径方向外側の面(被当接面)、24…プラネタリギヤ(第3ギヤ)、26…インターナルギヤ(第4ギヤ)、30…出力ギヤ体(出力部)、31…回転中心軸(回転軸部)、36…スプリング、48…ワッシャ、48D…嵌合凹部、48E…径方向外側の面(被当接面)、48F…径方向内側の面(被当接面)

Claims (5)

  1. 回転軸を有するモータと、
    前記回転軸と一体に回転する第1ギヤと、
    樹脂材料を用いて形成され、前記モータが固定されたハウジングと、
    前記ハウジングに回転可能に支持され、前記第1ギヤと噛み合う第2ギヤと、
    前記第2ギヤと一体回転可能に設けられ、該第2ギヤの回転中心に対して該第2ギヤの回転径方向にオフセットされた支軸部を有する偏心軸と、
    前記支軸部に支持され、前記第2ギヤが前記偏心軸と共に回転することで該第2ギヤの回転軸の回りを公転する第3ギヤと、
    前記第3ギヤと噛み合う第4ギヤを有し、前記第3ギヤが公転することで回転する出力部と、
    金属材料を用いて環状に形成され、前記偏心軸と前記ハウジングとの間に設けられ、前記偏心軸を前記出力部側へ向けて付勢するスプリングと、
    金属材料を用いて形成され、前記スプリングが当接することで該スプリングの径方向への位置決めを行い、前記スプリングを前記ハウジングから離間した位置に保持する位置決め部と、
    を備えた減速機付モータ。
  2. 前記位置決め部は、前記偏心軸に設けられかつ前記スプリングの外周部及び内周部の少なくとも一方と当接する被当接面とされている請求項1記載の減速機付モータ。
  3. 前記位置決め部は、前記ハウジングと前記偏心軸との間に設けられかつ前記スプリングの外周部及び内周部の少なくとも一方と当接する被当接面を有するワッシャとされている請求項1記載の減速機付モータ。
  4. 前記ワッシャには、前記偏心軸側が開放されていると共に前記スプリングの一部が嵌合する嵌合凹部が形成されている請求項3記載の減速機付モータ。
  5. 前記ハウジングには、前記第2ギヤ及び前記偏心軸を回転可能に支持する回転軸部が挿入される円柱状のボス部が立設されており、
    前記ボス部の回りに前記スプリングが設けられている請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の減速機付モータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2020202262A1 (ja) * 2019-03-29 2021-11-25 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両の運転支援装置

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