JP2019062677A - 減速機付モータ - Google Patents

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Kazuki Maruo
和樹 丸尾
友騎 山下
Tomoki Yamashita
友騎 山下
眞人 坂井
Masato Sakai
眞人 坂井
将太 藤井
Shota Fujii
将太 藤井
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Abstract

【課題】減速機を構成する部品のハウジングへの組み付け作業を容易にする。【解決手段】減速機付モータ10は、モータ12と、ウォームギヤ18と、ハウジング16と、ウォームギヤ18と噛み合うヘリカルギヤ20と、支軸部22Bを有する偏心軸22と、を備えている。また、減速機付モータ10は、ヘリカルギヤ20が偏心軸22と共に回転することでヘリカルギヤ20の回転軸の回りを公転するプラネタリギヤ24と、プラネタリギヤ24と噛み合うインターナルギヤ26を有する出力ギヤ体30と、を備えている。偏心軸22は、出力ギヤ体30を支持する回転中心軸31と一体に設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、減速機付モータに関する。
下記特許文献1には、モータの回転を出力ギヤであるピニオンに減速して伝達させる減速機を備えた減速機付モータが開示されている。この文献に記載された減速機付モータでは、モータによってウォームギヤを回転させ、回転されたウォームギヤ(ドライビングユニット)によって偏心軸を有するヘリカルギヤ(ギヤリング)を回転させ、偏心軸を有するヘリカルギヤによって他のギヤリングを公転させ、この公転されたギヤリングによってインナギヤリングを回転させることで、モータの回転を高い減速比で減速してピニオンに伝達させることが可能となっている。
米国特許出願公開第2013/0333496号明細書
ところで、減速機を備えた減速機付モータでは、当該減速機付モータの組立工程において、減速機を構成する部品をハウジングに組み付ける必要がある。この場合、組立工程における作業時間の短縮化や品質確保等の観点から、減速機を構成する部品のハウジングへの組み付け作業を容易にできることが望ましい。
本発明は上記事実を考慮し、減速機を構成する部品のハウジングへの組み付け作業を容易にすることができる減速機付モータを得ることが目的である。
請求項1記載の減速機付モータは、回転軸を有するモータと、前記モータが固定されたハウジングと、前記回転軸と一体に回転すると共に前記ハウジング内に配置された第1ギヤと、前記第1ギヤと噛み合う第2ギヤと、前記第2ギヤと一体に設けられ、該第2ギヤの回転中心に対して該第2ギヤの回転径方向にオフセットされた支軸部を有する偏心軸と、前記偏心軸と一体に設けられていると共にハウジングに支持され、前記第2ギヤ及び前記偏心軸の回転中心軸を構成する回転軸部と、前記支軸部に支持され、前記第2ギヤが前記偏心軸と共に回転することで前記回転軸部の回りを公転する第3ギヤと、前記第3ギヤと噛み合う第4ギヤを有すると共に前記回転軸部に支持され、前記第3ギヤが公転することで回転する出力部と、を備えている。
請求項1記載の減速機付モータによれば、モータの回転軸の回転が、第1ギヤ、第2ギヤ、第3ギヤ、及び第4ギヤで減速されて出力部に伝達される。すなわち、モータの回転軸が回転すると第1ギヤが回転する。また、第1ギヤが回転すると、当該第1ギヤと噛み合う第2ギヤが偏心軸と共に回転すると共に、偏心軸の支軸部に支持された第3ギヤが公転する。さらに、第3ギヤが公転すると、当該第3ギヤと噛み合う第4ギヤを有する出力部が回転する。ここで、請求項1記載の減速機付モータでは、第2ギヤ及び回転軸部と一体に設けられた偏心軸をハウジングに組み付ける。すなわち、回転軸部をハウジングに支持させる。次いで、第3ギヤを偏心軸の支軸部に支持させる。次いで、出力部を回転軸部に支持させる。このように、請求項1記載の減速機付モータでは、回転軸部が偏心軸と一体に設けられていることにより、回転軸部がハウジングに早期に支持される。そして、出力部を回転軸部に支持させる際に、当該回転軸部を第3ギヤと第4ギヤとを噛み合わせる際のガイド部材として機能させることができる。これにより、減速機を構成する部品である出力部のハウジングへの組み付け作業を容易にすることができる。
請求項2記載の減速機付モータは、請求項1記載の減速機付モータにおいて、前記偏心軸の軸心部には、前記回転軸部が挿入される回転軸部挿入孔が形成されており、前記回転軸部が前記回転軸部挿入孔に締め代を有する状態で挿入されている。
請求項2記載の減速機付モータによれば、回転軸部を偏心軸の軸心部に形成された回転軸部挿入孔に圧入することにより、回転軸部と偏心軸とを容易に一体化させることができる。
請求項3記載の減速機付モータは、請求項1記載の減速機付モータにおいて、前記偏心軸は、前記支軸部を有する偏心軸本体部と、前記偏心軸本体部の軸心部から軸方向一方側及び他方側へ向けてそれぞれ突出する前記回転軸部と、を含んで構成されている。
請求項3記載の減速機付モータによれば、偏心軸が、支軸部を有する偏心軸本体部と、偏心軸本体部の軸心部から軸方向一方側及び他方側へ向けてそれぞれ突出する回転軸部と、を含んで構成されている。すなわち、偏心軸が回転軸部と一体に形成されている。これにより、減速機付モータを構成する部品の点数を削減することができる。
請求項4記載の減速機付モータは、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の減速機付モータにおいて、前記ハウジングには、前記回転軸部が挿入される円柱状のボス部が立設されており、前記ボス部の回りには、前記偏心軸を前記出力部側へ向けて付勢する環状のスプリングが設けられている。
請求項4記載の減速機付モータによれば、偏心軸がスプリングによって出力部側へ向けて付勢されていることで、偏心軸等のガタ付きが抑制されている。ここで、請求項4記載の減速機付モータでは、先ず、ボス部のまわりに環状のスプリングを配置する。次いで、回転軸部をボス部に支持させる。次いで、第3ギヤを偏心軸の支軸部に支持させる。次いで、出力部を回転軸部に支持させる。このように、請求項4記載の減速機付モータでは、スプリングがボス部の回りに配置されていることにより、減速機を構成する各部品(第2ギヤ、偏心軸、第3ギヤ及び出力部)をハウジングに組み付ける際に、スプリングがずれ動くことを抑制することができる。
第1実施形態の減速機付モータを分解して示す分解斜視図である。 第1実施形態の減速機付モータを分解して示す分解斜視図であり、図1とは反対側から見た図を示している。 第1実施形態の減速機付モータを示す平面図である。 図3に示された4−4線に沿って切断した減速機付モータの断面を示す断面図である。 第2実施形態の減速機付モータの断面を示す図4に対応する断面図である。
図1〜図4を用いて本発明の実施形態に係る減速機付モータ10について説明する。なお、図中に適宜示す矢印Z方向、矢印R方向及び矢印C方向は、出力ギヤであるピニオンギヤ28の回転軸方向一方側、回転径方向外側及び回転周方向一方側をそれぞれ示すものとする。また以下、単に軸方向、径方向、周方向を示す場合は、特に断りのない限り、ピニオンギヤ28の回転軸方向、回転径方向、回転周方向を示すものとする。
図1、図2及び図3に示されるように、本実施形態の減速機付モータ10は、車両用シートのシートクッションをシート上下方向に移動させるためのパワーシート用モータである。この減速機付モータ10は、直流モータであるモータ12と、当該モータ12が取付けられていると共にその内部にモータ12の回転軸12A(図4参照)の回転を出力部としての出力ギヤ体30に減速して伝達させるための減速機14が設けられたハウジング16と、を備えている。また、減速機14は、モータ12の回転軸12Aに固定された第1ギヤとしてのウォームギヤ18と、ウォームギヤ18と噛み合う第2ギヤとしてのヘリカルギヤ20と、ヘリカルギヤ20と一体に設けられた偏心軸22と、を備えている。さらに、減速機14は、偏心軸22に支持された第3ギヤとしてのプラネタリギヤ24と、プラネタリギヤ24と噛み合う第4ギヤとしてのインターナルギヤ26及び出力ギヤとしてのピニオンギヤ28を有する出力ギヤ体30と、を備えている。また、減速機14は、プラネタリギヤ24の回転を制限するスライダプレート32と、スライダプレート32を保持する保持プレート34と、を備えている。また、減速機付モータ10は、偏心軸22及びヘリカルギヤ20等の軸方向へのガタ付きを抑制するためのスプリング36を備えている。
図3及び図4に示されるように、ハウジング16は、樹脂材料を用いて形成されている。このハウジング16は、モータ12の回転軸12Aが軸方向(矢印Z方向)と直交する方向に向けられた状態で固定されるモータ固定部16Aと、モータ12へ給電するための外部コネクタが接続されるコネクタ部16Bと、を備えている。また、ハウジング16は、減速機14が収容される減速機収容凹部16Cを備えている。この減速機収容凹部16Cは、軸方向一方側(矢印Z方向側)が開放された凹状に形成されている。減速機収容凹部16Cは、当該減速機収容凹部16Cの底を形成する底壁部16Dと、底壁部16Dの外周部から軸方向一方側へ延びると共に内周面が略円筒面状に形成された側壁部16Eと、を含んで構成されている。減速機収容凹部16Cの底壁部16Dの中央部には、後述する回転軸部としての回転中心軸31(図4参照)の軸方向他方側の端部がクリアランスを有して挿入される回転中心軸挿入孔16Fが形成されている。また、回転中心軸挿入孔16Fの開放端側の周縁部には、回転中心軸31が挿入される円柱状のボス部16Gが立設されている。
また、底壁部16Dにおけるボス部16Gのまわりには、軸方向一方側へ向けて突出する複数の位置規制凸部16Jが形成されている。この位置規制凸部16Jは、軸方向一方側(矢印Z方向側)から見て周方向を長手方向とする楕円形状に形成されている。また、各々の位置規制凸部16Jは周方向に沿って環状に配置されていると共に周方向に等間隔に配置されている。そして、底壁部16Dにおけるボス部16Gと複数の位置規制凸部16Jとの間の部分は、後述するスプリング36が配置されるスプリング配置部16Kとされている。
また、減速機収容凹部16Cの側壁部16Eの内周部には、後述する保持プレート34の一部が嵌合されることで、当該保持プレート34の周方向への回転変位を規制する3つの保持プレート係合凹部16Hが形成されている。3つの保持プレート係合凹部16Hのうち2つの保持プレート係合凹部16Hの軸方向他方側(矢印Z方向とは反対側)には、後述するタッピングスクリュ46が螺入されるタッピングスクリュ螺入孔16Lが形成されている。また、ハウジング16における減速機収容凹部16Cの開放端側の外周部には、3つのカラム38がインサート成形により固定されている。この3つのカラム38にボルトが螺入されることで、減速機付モータ10をシートクッションフレーム等の被取付部に取付けることが可能となっている。さらに、ハウジング16における減速機収容凹部16Cの開放端側の外周部には、カバープレート40に設けられた3つの係止爪部40Aがそれぞれ係止される3つの被係止部16Iが設けられている。そして、図3に示されるように、カバープレート40に設けられた3つの係止爪部40Aが3つの被係止部16Iにそれぞれ係止されることで、減速機収容凹部16Cの開放端側がカバープレート40によって閉止されるようになっている。なお、図2に示されるように、カバープレート40には、ピニオンギヤ28を減速機収容凹部16Cの外側へ露出させるための露出開口40Bが形成されており、この露出開口40Bの周縁部には、軸方向他方側へ向けて屈曲された環状のリブ40Cが形成されている。
図4に示されるように、ウォームギヤ18は、金属材料を用いて形成されており、このウォームギヤ18の外周部には螺旋状の歯部が形成されている。このウォームギヤ18が回転軸12Aに固定された状態のモータ12が、ハウジング16に固定されることで、ウォームギヤ18がハウジング16の減速機収容凹部16Cの底壁部16D側かつ側壁部16Eの内周面側に配置されている。
図4に示されるように、ヘリカルギヤ20は、樹脂材料を用いて形成されている。このヘリカルギヤ20の外周部には、ウォームギヤ18の歯部と噛み合う複数の外歯が形成されている。また、ヘリカルギヤ20の軸方向他方側の端面においてハウジング16の複数の位置規制凸部16Jと軸方向に対向する面は、径方向及び周方向に延在する平面状の規制面20Aとされている。なお、ウォームギヤ18の歯部の捩れ角度及びヘリカルギヤ20の外歯の捩れ角度は、一例として7°程度に設定されている。当該設定では、ウォームギヤ18とヘリカルギヤ20間の伝達効率を良好にすることができ、モータ12の小型化を図ることができる。しかしながら、後述するピニオンギヤ28側からの回転力がヘリカルギヤ20及びウォームギヤ18に伝達された際に、両者をロック状態にすること(セルフロックさせること)が難しい。そのため、本実施形態では、図示しないクラッチ機構を設け、後述するピニオンギヤ28側からの回転力がヘリカルギヤ20及びウォームギヤ18に伝達された際にクラッチ機構が作動されることで、上記セルフロックと同様の状態を実現することが可能となっている。また、ヘリカルギヤ20の軸心部には、後述する偏心軸22がインサート成形により固定されている。そして、ヘリカルギヤ20は、偏心軸22及び回転中心軸31を介してハウジング16に回転可能に支持されている。
図6に示されるように、偏心軸22は、金属材料を用いて形成されていると共にその一部がヘリカルギヤ20にインサートされることで当該ヘリカルギヤ20と一体回転可能となっている。具体的には、偏心軸22は、軸方向を厚み方向として径方向に延在する円板状に形成された円板部22Aを備えている。この円板部22Aの軸中心とヘリカルギヤ20の回転中心とが一致した状態で、円板部22Aがヘリカルギヤ20の内周部に固定されている。また、偏心軸22は、円板部22Aの中心部から軸方向一方側へ向けて突出すると共に径方向外側の面が円筒面状に形成された支軸部22Bを備えている。この支軸部22Bの軸中心は、円板部22Aの軸中心に対して径方向外側にオフセットされている。また、偏心軸22には、円板部22A及び支軸部22Bを軸方向に貫通すると共に回転中心軸31が挿入される回転軸部挿入孔としての回転中心軸挿入孔22Cが形成されている。この回転中心軸挿入孔22Cの軸中心(回転中心軸挿入孔22Cに挿通された回転中心軸31の軸中心)は、円板部22Aの軸中心と一致している。
回転中心軸31は、偏心軸22と同様の金属材料を用いて中実の棒状に形成されている。この回転中心軸31の外径は、偏心軸22に形成された回転中心軸挿入孔22Cの内径(回転中心軸31が挿入される前の内径)よりも大きな寸法に設定されている。そして、回転中心軸31が偏心軸22に形成された回転中心軸挿入孔22Cに挿入される(圧入される)ことで、回転中心軸31と偏心軸22とが一体化されている。
図1及び図2に示されるように、プラネタリギヤ24は、金属材料を用いて形成されており、このプラネタリギヤ24はその外周部に複数の外歯が形成されたプラネタリギヤ本体部24Aを備えている。また、プラネタリギヤ本体部24Aの軸心部には、偏心軸22の支軸部22Bが挿通される支軸部挿通孔24Bが形成されている。そして、偏心軸22の支軸部22Bが支軸部挿通孔24Bに挿通された状態で、プラネタリギヤ24が偏心軸22の支軸部22Bに支持されている。なお、支軸部挿通孔24Bの内周面には、樹脂材料等を用いて形成された軸受コーティング部42が接合されている。これにより、プラネタリギヤ24と偏心軸22の支軸部22Bとの金属同士の接触が防止又は抑制されている。また、図1に示されるように、プラネタリギヤ24は、プラネタリギヤ本体部24Aの軸方向他方側の面から軸方向他方側へ向けて突出する2つの制限突起部24Cを備えている。この2つの制限突起部24Cは周方向に沿って等間隔に(180度のピッチで)配置されている。そして、2つの制限突起部24Cが後述するスライダプレート32に係合されることで、プラネタリギヤ24の偏心軸22の支軸部22Bまわりへの回転(自転)が制限されるようになっている。
図1及び図2に示されるように、出力ギヤ体30は、金属材料を用いて形成されている。この出力ギヤ体30は、プラネタリギヤ24と噛み合う複数の内歯が内周部に形成されたインターナルギヤ26と、インターナルギヤ26に対して軸方向一方側において当該インターナルギヤ26と同軸上に配置されていると共に複数の外歯が外周部に形成されたピニオンギヤ28と、を備えている。また、出力ギヤ体30におけるインターナルギヤ26とピニオンギヤ28との間には、インターナルギヤ26とピニオンギヤ28とをつなぐと共にカバープレート40に形成されたリブ40Cに軸支される被軸支部30Aが設けられている。なお、リブ40Cの内周面には、樹脂材料等を用いて形成された軸受ブッシュ44が接合されている。これにより、出力ギヤ体30の被軸支部30Aとカバープレート40のリブ40Cとの金属同士の接触が防止又は抑制されている。また、出力ギヤ体30の軸心部には、回転中心軸31がクリアランスを有して挿入される回転中心軸挿入孔30Bが形成されている。そして、回転中心軸31が回転中心軸挿入孔30Bに挿入されることで、出力ギヤ体30が回転中心軸31を軸中心として回転可能となっている。
図1に示されるように、スライダプレート32は、金属製の板材を用いて形成されている。このスライダプレート32は、軸方向視で矩形状に形成されていると共にプラネタリギヤ24の2つの制限突起部24Cが係合される制限孔32Aが形成されたスライダプレート本体部32Bを備えている。なお、制限孔32Aの中心部には、回転中心軸31が挿通されるようになっている。また、スライダプレート32は、スライダプレート本体部32Bから径方向外側へ向けて突出する2つの回止突起部32Cを備えている、この2つの回止突起部32Cは周方向に沿って等間隔に(180度のピッチで)配置されている。
図2に示されるように、保持プレート34は、スライダプレート32と同様に金属製の板材を用いて形成されている。この保持プレート34は、軸方向視で環状に形成されていると共にスライダプレート32のスライダプレート本体部32Bが内部に配置されるスライダプレートガイド孔34Aが形成された保持プレート本体部34Bを備えている。また、保持プレート本体部34Bにおけるスライダプレートガイド孔34Aの内周部には、スライダプレート32の2つの回止突起部32Cがそれぞれ係合される2つの回止凹部34Cが形成されている。そして、スライダプレート32のスライダプレート本体部32Bがスライダプレートガイド孔34Aの内部に配置されると共に、スライダプレート32の2つの回止突起部32Cが2つの回止凹部34Cにそれぞれ係合されることで、スライダプレート32の保持プレート34に対する周方向への回転変位が規制された状態で、スライダプレート32が径方向へ所定の範囲で移動することが可能となっている。これにより、偏心軸22が回転した際に、当該偏心軸22の支軸部22Bに支持されたプラネタリギヤ24の自転が制限された状態で、当該プラネタリギヤ24が回転中心軸31の軸中心回りに公転するようになっている。また、保持プレート34は、保持プレート本体部34Bから径方向外側へ向けて突出すると共にハウジング16に形成された3つの保持プレート係合凹部16Hにそれぞれ係合される3つの回止突起部34Dを備えている。なお、3つの回止突起部34Dのうち2つの回止突起部34Dには、タッピングスクリュ46が挿通されるタッピングスクリュ挿通孔34Eが形成されている。そして、タッピングスクリュ挿通孔34Eに挿通されたタッピングスクリュ46がハウジング16に形成されたタッピングスクリュ螺入孔16Lに螺入されることで、保持プレート34がハウジング16に固定されている。なお、他の方法によって保持プレート34をハウジング16に固定してもよい。一例として、タッピングスクリュ挿通孔34Eに挿通されるポール部をハウジング16に立設し、ポール部にプッシュナット等を係止させることで、保持プレート34をハウジング16に固定してもよい。
図2及び図4に示されるように、スプリング36は、金属製の材料を用いて形成された環状のスプリングワッシャである。具体的には、スプリング36は、軸方向を厚み方向とすると共に周方向の所定の箇所において軸方向に湾曲された帯状の金属板が周方向に螺旋状に巻回されることによって形成されている。図4に示されるように、このスプリング36は、ハウジング16に形成されたボス部16Gと複数の位置規制凸部16Jとの間のスプリング配置部16Kに配置された状態で、偏心軸22とハウジング16の底壁部16Dとの間で圧縮されている。これにより、偏心軸22が軸方向一方側へ付勢されて、ヘリカルギヤ20の規制面20Aと複数の位置規制凸部16Jとが離間した状態で、減速機14を構成する各部品の軸方向へのガタ付きが抑制されるようになっている。なお、本実施形態では、金属性のワッシャ48が、スプリング36とハウジング16の底壁部16Dとの間に設けられている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図4に示されるように、本実施形態の減速機付モータ10によれば、モータ12の回転軸12Aの回転が、減速機14で減速されて出力ギヤ体30に伝達される。すなわち、モータ12の回転軸12Aが回転するとウォームギヤ18が回転する。また、ウォームギヤ18が回転すると、当該ウォームギヤ18と噛み合うヘリカルギヤ20が偏心軸22と共に回転すると共に、偏心軸22の支軸部22Bに支持されたプラネタリギヤ24が公転する。さらに、プラネタリギヤ24が公転すると、当該プラネタリギヤ24と噛み合うインターナルギヤ26を有する出力ギヤ体30が回転する。これにより、出力ギヤ体30のピニオンギヤ28と噛み合うギヤを介して車両のパワーシートを作動させることができる。
また、本実施形態の減速機付モータ10では、偏心軸22がスプリング36によって軸方向一方側へ付勢されることで、減速機14を構成する各部品の軸方向へのガタ付きが抑制されている。これにより、減速機付モータ10の作動時に異音が発生することを抑制又は防止することができる。
ここで、本実施形態の減速機付モータ10では、以下の工程を経て、減速機14がハウジング16に組み付けられる。先ず、ワッシャ48をハウジング16に形成されたボス部16Gと複数の位置規制凸部16Jとの間のスプリング配置部16Kに配置した後に、スプリング36を当該スプリング配置部16Kに配置する。この時、スプリング36の径方向への移動がボス部16Gによって規制される。
次いで、偏心軸22と一体化された回転中心軸31の軸方向他方側の端部をハウジング16に形成されたボス部16G及び回転中心軸挿入孔16Fに挿入する。この時、偏心軸22と一体化されたヘリカルギヤ20とウォームギヤ18とを噛み合わせる。
次いで、図2及び図4に示されるように、保持プレート34に形成されたタッピングスクリュ挿通孔34Eに挿通されたタッピングスクリュ46をハウジング16に形成されたタッピングスクリュ螺入孔16Lに螺入する。これのより、保持プレート34がハウジング16に固定される。なお、保持プレート34がハウジング16に固定された状態では、ヘリカルギヤ20及び偏心軸22等のハウジング16からの抜け出し(軸方向一方側への移動)が保持プレート34によって規制される。
次いで、スライダプレート32のスライダプレート本体部32Bを保持プレート34のスライダプレートガイド孔34Aの内部に配置すると共に、スライダプレート32の2つの回止突起部32Cを保持プレート34の2つの回止凹部34Cにそれぞれ係合させる。
次いで、偏心軸22の支軸部22Bをプラネタリギヤ24の支軸部挿通孔24Bに挿通させることで、プラネタリギヤ24を偏心軸22に支持させる。
次いで、出力ギヤ体30の軸心部に形成された回転中心軸挿入孔30Bに回転中心軸31を挿入することで、出力ギヤ体30を回転中心軸31に支持させる。この時、出力ギヤ体30のインターナルギヤ26とプラネタリギヤ24とを噛み合わせる。
そして最後に、図3に示されるように、カバープレート40に設けられた3つの係止爪部40Aをハウジング16に設けられた3つの被係止部16Iにそれぞれ係止させることで、減速機収容凹部16Cの開放端側を閉止する。
以上の工程を経て減速機14を構成する各部品がハウジング16に組み付けられて、減速機付モータ10が組み立てられる。
ここで、図4に示されるように、本実施形態では、回転中心軸31が偏心軸22と一体に設けられていることにより、回転中心軸31がハウジング16に早期に支持される。そして、出力ギヤ体30を回転中心軸31に支持させる際に、当該回転中心軸31をプラネタリギヤ24とインターナルギヤ26とを噛み合わせる際のガイド部材として機能させることができる。これにより、減速機14を構成する部品である出力ギヤ体30のハウジング16への組み付け作業を容易にすることができる。
また、本実施形態では、回転中心軸31を偏心軸22に形成された回転中心軸挿入孔22Cに圧入することで、回転中心軸31と偏心軸22とを容易に一体化することができる。
さらに、本実施形態では、スプリング36をハウジング16のスプリング配置部16Kに配置すると、スプリング36の径方向への移動がボス部16Gによって規制される。これにより、減速機14を構成する各部品をハウジング16に組み付ける際に、スプリング36が径方向にずれ動くことを抑制することができる。
なお、本実施形態では、減速機14を構成する各部品の軸方向へのガタ付きを抑制するためのスプリング36を設けた例について説明したが、本発明はこれに限定されない。スプリング36を設けるか否かについては、減速機付モータ10に要求される作動音のレベルなどを考慮して適宜設定すればよい。
また、本実施形態では、回転中心軸31を偏心軸22に形成された回転中心軸挿入孔22Cに圧入することで、回転中心軸31と偏心軸22とを一体化させた例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図5に示された第2実施形態に係る減速機付モータ10のように、金属材料を削り出すこと等により回転中心軸31及び偏心軸22を有する回転中心軸及び偏心軸構成体50を用いて減速機14を構成してもよい。なお、回転中心軸及び偏心軸構成体50は、前述の支軸部22B及び円板部22Aを有する偏心軸本体部52と、偏心軸本体部52の軸心部から軸方向一方側及び他方側へ向けてそれぞれ突出する回転中心軸31と、を含んで構成されている。当該構成では、減速機14を構成する部品の点数を削減することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10…減速機付モータ、12…モータ、12A…回転軸、16…ハウジング、16G…ボス部、18…ウォームギヤ(第1ギヤ)、20…ヘリカルギヤ(第2ギヤ)、22…偏心軸、22B…支軸部、24…プラネタリギヤ(第3ギヤ)、26…インターナルギヤ(第4ギヤ)、30…出力ギヤ体(出力部)、31…回転中心軸(回転軸部)、36…スプリング

Claims (4)

  1. 回転軸を有するモータと、
    前記モータが固定されたハウジングと、
    前記回転軸と一体に回転すると共に前記ハウジング内に配置された第1ギヤと、
    前記第1ギヤと噛み合う第2ギヤと、
    前記第2ギヤと一体に設けられ、該第2ギヤの回転中心に対して該第2ギヤの回転径方向にオフセットされた支軸部を有する偏心軸と、
    前記偏心軸と一体に設けられていると共にハウジングに支持され、前記第2ギヤ及び前記偏心軸の回転中心軸を構成する回転軸部と、
    前記支軸部に支持され、前記第2ギヤが前記偏心軸と共に回転することで前記回転軸部の回りを公転する第3ギヤと、
    前記第3ギヤと噛み合う第4ギヤを有すると共に前記回転軸部に支持され、前記第3ギヤが公転することで回転する出力部と、
    を備えた減速機付モータ。
  2. 前記偏心軸の軸心部には、前記回転軸部が挿入される回転軸部挿入孔が形成されており、
    前記回転軸部が前記回転軸部挿入孔に締め代を有する状態で挿入されている請求項1記載の減速機付モータ。
  3. 前記偏心軸は、前記支軸部を有する偏心軸本体部と、前記偏心軸本体部の軸心部から軸方向一方側及び他方側へ向けてそれぞれ突出する前記回転軸部と、を含んで構成されている請求項1記載の減速機付モータ。
  4. 前記ハウジングには、前記回転軸部が挿入される円柱状のボス部が立設されており、
    前記ボス部の回りには、前記偏心軸を前記出力部側へ向けて付勢する環状のスプリングが設けられている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の減速機付モータ。
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