JP2019060590A - 冷凍装置 - Google Patents

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    • F24F11/86Control systems characterised by their outputs; Constructional details thereof for controlling the temperature of the supplied air by controlling compressors within refrigeration or heat pump circuits

Abstract

【課題】床温度及び空気温度に基づいて圧縮機の容量制御を行う冷凍装置においては、室内の上下の温度差の改善を図るのにあたり、使用条件やユーザーの嗜好に対応できるものにする。【解決手段】冷凍装置(1)は、圧縮機(21)、室外熱交換器(23)、膨張機構(24)及び室内熱交換器(31)を接続することによって構成される冷媒回路(10)と、室内の空気温度を検出する室内温度センサ(33)と、室内の床温度を検出する床温度センサ(34)と、床温度及び空気温度に基づいて圧縮機(21)の容量制御を行う制御部(6)と、を有している。制御部(6)は、圧縮機(21)の容量制御として、複数の床温度重視制御モードを有しており、かつ、いずれの床温度重視制御モードを選択するかを設定する床温度重視制御モード設定手段(64)を有している。【選択図】図5

Description

床温度及び空気温度に基づいて圧縮機の容量制御を行う冷凍装置
従来より、圧縮機、室外熱交換器、膨張機構及び室内熱交換器を接続することによって構成される冷媒回路を有する空気調和装置(冷凍装置)がある。このような冷凍装置として、特許文献1(特許第4478082号公報)に示すように、室内の空気温度を検出する室内温度センサと、室内の床温度を検出する床温度センサと、を有しており、床温度によって空気温度を補正して得られる補正室内温度と室内の設定温度との温度差に基づいて圧縮機の容量制御を行うものがある。
特許文献1に示された冷凍装置では、床温度によって空気温度を補正して得られる補正室内温度と室内の設定温度との温度差に基づいて圧縮機の容量制御を行うことによって、室内の上下の温度差の改善を図るようにしている。
しかし、室内の上下の温度差が改善されるまでにかかる時間や改善の程度は、ユーザーが居る室内の熱容量等のような使用条件に依存する。このため、特許文献1の床温度を考慮した圧縮機の容量制御では、室内の上下の温度差が改善されるまでにかかる時間や改善の程度を、ユーザーが望む快適性を満たすものにできない場合がある。また、どの程度の快適性を望むかは、ユーザーの嗜好によって異なる。このため、特許文献1の床温度を考慮した圧縮機の容量制御では、室内の上下の温度差が改善されるまでにかかる時間や改善の程度を、ユーザーが望む快適性を満たすものにできない場合がある。
このように、床温度及び空気温度に基づいて圧縮機の容量制御を行う冷凍装置においては、室内の上下の温度差の改善を図るのにあたり、使用条件やユーザーの嗜好に対応できるものにすることが望まれる。
第1の観点にかかる冷凍装置は、圧縮機、室外熱交換器、膨張機構及び室内熱交換器を接続することによって構成される冷媒回路と、室内の空気温度を検出する室内温度センサと、室内の床温度を検出する床温度センサと、床温度及び空気温度に基づいて圧縮機の容量制御を行う制御部と、を有している。そして、ここでは、制御部が、圧縮機の容量制御として、複数の床温度重視制御モードを有しており、かつ、いずれの床温度重視制御モードを選択するかを設定する床温度重視制御モード設定手段を有している。
ここでは、上記のように、床温度を考慮した圧縮機の容量制御として、複数の床温度重視制御モードを有しており、床温度重視制御モード設定手段によって、いずれの床温度重視制御モードを選択するかを設定することができるようになっている。このため、ここでは、従来の床温度を考慮した圧縮機の容量制御とは異なり、床温度の考慮の程度を選択して圧縮機の容量制御を行い、室内の上下の温度差が改善を図ることができるようになっており、使用条件やユーザーの嗜好に対応できるようになっている。
第2の観点にかかる冷凍装置は、第1の観点にかかる冷凍装置において、制御部が、床温度によって空気温度を補正して得られる補正室内温度と室内の設定温度との温度差に基づいて圧縮機の容量制御を行っており、複数の床温度重視制御モードは、補正室内温度に対する床温度の寄与率が異なっている。ここで、補正室内温度に対する床温度の寄与率とは、補正室内温度を空気温度と床温度との加重平均で表した場合における床温度の重みを意味する。
ここでは、上記のように、床温度を考慮した圧縮機の容量制御として、補正室内温度に対する床温度の寄与率が異なる複数の床温度重視制御モードを有している。そして、床温度の寄与率が小さい床温度重視制御モードを選択すると、床温度による空気温度の補正の程度が小さくなるため、室内の上下の温度差が緩やかに改善されるように圧縮機の容量制御が行われる。この床温度重視制御モードは、室内の熱容量が小さい場合のように室内の上下の温度差が改善されやすい使用条件である場合やユーザーが快適性よりも省エネ性を優先する嗜好を持っている場合等に適している。一方、床温度の寄与率が大きい床温度重視制御モードを選択すると、床温度による空気温度の補正の程度が大きくなるため、室内の上下の温度差が急速に改善されるように圧縮機の容量制御が行われる。この床温度重視制御モードは、室内の熱容量が大きい場合のように室内の上下の温度差が改善されにくい使用条件である場合やユーザーが省エネ性よりも快適性を優先する嗜好を持っている場合等に適している。
第3の観点にかかる冷凍装置は、第2の観点にかかる冷凍装置において、床温度重視制御モードの少なくとも1つが、補正室内温度に対する床温度の寄与率が50%よりも大きい。
ここでは、上記のように、複数の床温度重視制御モードのうち少なくとも1つについて、補正室内温度に対する床温度の寄与率を50%よりも大きいものにしている。このため、ここでは、床温度の寄与率が50%よりも大きい床温度重視制御モードを選択して圧縮機の容量制御を行うことによって、室内の上下の温度差が非常に改善されにくい使用条件である場合やユーザーが快適性を優先する嗜好が強い場合にも対応することができる。
第4の観点にかかる冷凍装置は、第2又は第3の観点にかかる冷凍装置において、床温度重視制御モードが、第1床温度重視制御モードと、第2床温度重視制御モードと、を有している。そして、制御部は、第1床温度重視制御モードが選択された場合に、第1床温度重視制御モードにおける補正室内温度としての第1補正室内温度と設定温度との温度差である第1温度差を得て、第1温度差に基づいて圧縮機の容量制御を行う。また、制御部は、第2床温度重視制御モードが選択された場合に、第2床温度重視制御モードにおける補正室内温度としての第2補正室内温度と設定温度との温度差である第2温度差を得て、第2温度差に基づいて圧縮機の容量制御を行う。
ここでは、上記のように、補正室内温度に対する床温度の寄与率が異なる2つの床温度重視制御モード(第1及び第2床温度重視制御モード)を有している。このため、ここでは、これら2つの床温度重視制御モードのいずれかを選択して圧縮機の容量制御を行うことによって、使用条件やユーザーの嗜好に応じて、室内の上下の温度差が改善を図ることができる。
第5の観点にかかる冷凍装置は、第4の観点にかかる冷凍装置において、第2温度差が、第1温度差を、床温度によって第1補正室内温度を補正して得られる第2補正室内温度と第1補正室内温度との温度差である温度差補正値で補正して得られる。
ここでは、上記のように、第1床温度重視制御モード用の第1補正室内温度及び第1温度差を用いて、床温度の寄与率が第1床温度重視制御モードよりも大きい第2床温度重視制御モード用の第2温度差を得ている。このため、ここでは、第2床温度重視制御モード用の第2温度差を容易に得ることができる。
第6の観点にかかる冷凍装置は、第2〜第5の観点のいずれかにかかる冷凍装置において、制御部が、選択されている床温度重視制御モードにおける補正室内温度と室内の設定温度との温度差に基づいて、圧縮機の発停を行う。
ここでは、上記のように、圧縮機の容量制御時だけでなく、圧縮機の発停(サーモ制御)についても、選択されている床温度重視制御モードにおける補正室内温度と室内の設定温度との温度差に基づいて行われるようになっている。このため、ここでは、圧縮機の発停についても、使用条件やユーザーの嗜好に対応できるようになっている。
第7の観点にかかる冷凍装置は、第1〜第6の観点のいずれかにかかる冷凍装置において、制御部が、選択されている床温度重視制御モードがわかるように表示を行う。
ここでは、上記のように、選択されている床温度重視制御モードがわかるように表示されるようになっている。このため、ここでは、どの床温度重視制御モードが選択されているかをユーザーが認識することができる。
本開示の一実施形態にかかる冷凍装置としての空気調和装置の概略構成図である。 空気調和装置を構成する室内ユニットの外観斜視図である。 室内ユニットの概略側面断面図であって、図2のI−O−I断面図である。 空気調和装置の制御ブロック図である。 床温度を考慮した圧縮機の容量制御を示すフローチャートである。 変形例Aにかかる床温度を考慮した圧縮機の容量制御を示すフローチャートである。
以下、本開示にかかる冷凍装置としての空気調和装置の実施形態及びその変形例について、図面に基づいて説明する。
(1)冷凍装置の機器構成
図1は、本開示の一実施形態にかかる冷凍装置としての空気調和装置1の概略構成図である。
<全体>
冷凍装置としての空気調和装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行うことによって、建物等の室内の冷房及び暖房を行うことが可能な装置である。空気調和装置1は、主として、室外ユニット2と、室内ユニット3と、室外ユニット2と室内ユニット3とを接続する液冷媒連絡管4及びガス冷媒連絡管5と、を有している。そして、空気調和装置1の蒸気圧縮式の冷媒回路10は、室外ユニット2と、室内ユニット3とが冷媒連絡管4、5を介して接続されることによって構成されている。
<室外ユニット>
室外ユニット2は、室外(建物の屋上や建物の外壁面近傍等)に設置されており、主として、圧縮機21と、四路切換弁22と、室外熱交換器23と、膨張弁24と、液側閉鎖弁25と、ガス側閉鎖弁26とを有している。
圧縮機21は、低圧のガス冷媒を吸入し、圧縮して高圧のガス冷媒とした後に吐出する機構である。ここでは、圧縮機21として、ケーシング(図示せず)内に収容されたロータリ式やスクロール式等の容積式の圧縮要素(図示せず)が、同じくケーシング内に収容された圧縮機モータ21aによって駆動される密閉式圧縮機が採用されている。圧縮機モータ21aは、インバータ装置(図示せず)によって、その回転数(すなわち、運転周波数)を可変できるようになっている。
四路切換弁22は、冷房運転と暖房運転との切換時に、冷媒の流れの方向を切り換えるための弁である。四路切換弁22は、冷房運転時には、圧縮機21の吐出側と室外熱交換器23のガス側とを接続するとともにガス側閉鎖弁26と圧縮機21の吸入側とを接続することが可能である(図1における四路切換弁22の実線を参照)。また、四路切換弁22は、暖房運転時には、圧縮機21の吐出側とガス側閉鎖弁26とを接続するとともに室外熱交換器23のガス側と圧縮機21の吸入側とを接続することが可能である(図1における四路切換弁22の破線を参照)。
室外熱交換器23は、冷房運転時には冷媒の放熱器として機能し、暖房運転時には冷媒の蒸発器として機能する熱交換器である。室外熱交換器23は、その液側が膨張弁24に接続されており、ガス側が四路切換弁22に接続されている。
膨張弁24は、冷房運転時には室外熱交換器23において放熱した高圧の液冷媒を室内熱交換器31(後述)に送る前に減圧し、暖房運転時には室内熱交換器31において放熱した高圧の液冷媒を室外熱交換器23に送る前に減圧することが可能な膨張機構であり、ここでは、電動膨張弁が使用されている。
液側閉鎖弁25及びガス側閉鎖弁26は、外部の機器・配管(具体的には、液冷媒連絡管4及びガス冷媒連絡管5)との接続口に設けられた弁である。液側閉鎖弁25は、膨張弁24に接続されている。ガス側閉鎖弁26は、四路切換弁22に接続されている。
また、室外ユニット2には、ユニット内に室外の空気を吸入して、室外熱交換器23に空気を供給した後に、ユニット外に排出するための室外ファン27が設けられている。すなわち、室外熱交換器23は、室外の空気を冷却源又は加熱源として冷媒を放熱や蒸発させる熱交換器となっている。室外ファン27は、室外ファンモータ27aによって回転駆動されるようになっている。室外ファンモータ27aは、インバータ装置(図示せず)によって、その回転数(すなわち、運転周波数)を可変できるようになっている。
また、室外ユニット2には、各種のセンサが設けられている。具体的には、室外ユニット2には、圧縮機21の吐出圧力Pdを検出する吐出圧力センサ28が設けられている。
<冷媒連絡管>
冷媒連絡管4、5は、空気調和装置1を建物等の設置場所に設置する際に、現地にて施工される冷媒管である。液冷媒連絡管4の一端は、室内ユニット2の液側閉鎖弁25に接続され、液冷媒連絡管4の他端は、室内ユニット3の室内熱交換器31(後述)の液側に接続されている。ガス冷媒連絡管5の一端は、室内ユニット2のガス側閉鎖弁26に接続され、ガス冷媒連絡管5の他端は、室内ユニット3の室内熱交換器31のガス側に接続されている。
<室内ユニット>
室内ユニット3は、室内に設置されており、主として、冷媒の蒸発器又は放熱器として機能する室内熱交換器31と、室内ファン32と、を有している。ここでは、室内ユニット3として、天井埋込型と呼ばれる型式の室内ユニットが採用されている。室内ユニット3は、図2及び図3に示すように、内部に構成機器を収納するケーシング41を有している。ケーシング41は、ケーシング本体41aと、ケーシング本体41aの下側に配置された化粧パネル42とから構成されている。ケーシング本体41aは、図2に示すように、天井Uに形成された開口に挿入されて配置されている。そして、化粧パネル42は、天井Uの開口に嵌め込まれるように配置されている。ここで、図2は、室内ユニット3の外観斜視図である。図3は、室内ユニット3の概略側面断面図であって、図2のI−O−I断面図である。
ケーシング本体41aは、平面視が長辺と短辺とが交互に形成された略8角形状の箱状体であり、その下面が開口している。ケーシング本体41aは、長辺と短辺とが交互に連続して形成された略8角形状の天板43と、天板43の周縁部から下方に延びる側板44とを有している。
化粧パネル42は、ケーシング41の下面を構成している平面視が略多角形状(ここでは、略4角形状)の板状体であり、主として、ケーシング本体41aの下端部に固定されたパネル本体42aから構成されている。パネル本体42aは、その略中央に室内の空気を吸入する吸入口45と、平面視における吸入口45の周囲を囲むように形成された室内に空気を吹き出す吹出口46とを有している。吸入口45は、略4角形状の開口である。吸入口45には、吸入グリル47と、吸入口45から吸入される空気中の塵埃を除去するための吸入フィルタ48とが設けられている。吹出口46は、パネル本体42aの4角形の各辺に沿うように形成された複数(ここでは、4つ)の辺部吹出口46aと、パネル本体42aの角部に形成された複数(ここでは、4つ)の角部吹出口46bと、を有している。そして、各辺部吹出口46aには、各辺部吹出口から室内に吹き出される空気の上下方向の風向角度を変更することが可能な複数(ここでは、4つ)の風向変更羽根49が設けられている。風向変更羽根49は、辺部吹出口46aの長手方向に沿って細長く延びる板状の部材である。風向変更羽根49は、長手方向の軸周りに回動されて上下方向の風向角度を可変できるようになっている。
ケーシング本体41aの内部には、主として、室内熱交換器31と、室内ファン32とが配置されている。室内熱交換器31は、冷房運転時には、冷媒の蒸発器として機能し、暖房運転時には、冷媒の放熱器として機能する熱交換器である。室外熱交換器31は、その液側が液冷媒連絡管4(図1参照)に接続されており、ガス側がガス冷媒連絡管5(図1参照)に接続されている。室内ファン32は、室内から空気を化粧パネル42の吸入口45を通じてケーシング本体41a内に吸入して化粧パネル42の吹出口46を通じてケーシング本体41a内から室内に吹き出す遠心ファンである。室内ファン32は、ケーシング本体41aの天板43の中央に設けられた室内ファンモータ32aと、室内ファンモータ32aに連結されて回転駆動される羽根車32bとを有している。羽根車32bは、ターボ翼を有する羽根車であり、下方から羽根車32bの内部に空気を吸入し、平面視における羽根車32bの外周側に向かって吹き出すことができる。室内ファンモータ32aは、インバータ装置(図示せず)によって、その回転数(すなわち、運転周波数)を可変できるようになっている。室内熱交換器31は、平面視における室内ファン32の周囲を囲むように曲げられて配置された熱交換器である。室内熱交換器31は、室内ファン32によってケーシング本体41a内に吸入される室内の空気と冷媒との熱交換を行って、冷房運転時には、室内の空気を冷却し、暖房運転時には、室内の空気を加熱することができるようになっている。また、室内熱交換器31の下側には、室内熱交換器31によって空気中の水分が凝縮されて生じるドレン水を受けるためのドレンパン31aが配置されている。ドレンパン31aは、ケーシング本体41aの下部に装着されている。
また、室内ユニット3には、各種のセンサが設けられている。具体的には、室内ユニット3には、室内の空気温度Trを検出する室内温度センサ33と、室内の床温度Tfを検出する床温度センサ34と、が設けられている。室内温度センサ33は、サーミスタ等の接触式の温度センサであり、ここでは、吸入口45に設けられている。床温度センサ34は、赤外線センサ等の非接触式の温度センサであり、ここでは、化粧パネル42の下面から下方を向くように設けられている。
このように、冷凍装置としての空気調和装置1は、圧縮機21、室外熱交換器23、膨張機構としての膨張弁24及び室内熱交換器31を接続することによって構成される冷媒回路10と、室内の空気温度Trを検出する室内温度センサ33と、室内の床温度Tfを検出する床温度センサ34と、を有している。
(2)冷凍装置の制御構成
図4は、空気調和装置1の制御ブロック図である。
<全体>
冷凍装置としての空気調和装置1は、構成機器の運転制御を行うために、室外側制御部20と室内側制御部30とリモコン60とが伝送線や通信線を介して接続された制御部6を有している。室外側制御部20は、室内ユニット2に設けられている。室内側制御部30は、室内ユニット3に設けられている。リモコン60は、室内に設けられている。尚、ここでは、制御部20、30及びリモコン60が伝送線や通信線を介して有線接続されているが、無線接続されていてもよい。
<室外側制御部>
室外側制御部20は、上記のように、室外ユニット2に設けられており、主として、室外側CPU20aと、室外側伝送部20bと、室外側記憶部20cと、を有している。室内側制御部20は、吐出圧力センサ28の検出信号を受けることができるようになっている。
室外側CPU20aは、室外側伝送部20b及び室外側記憶部20cに接続されている。熱源側伝送部20bは、室内側制御部30aとの間で制御データ等の伝送を行う。室外側記憶部20cは、制御データ等を記憶する。そして、室外側CPU20aは、室外側伝送部20bや室外側記憶部20cを介して、制御データ等の伝送や読み書きを行いつつ、室外ユニット2に設けられた構成機器21、22、24、27等の運転制御を行う。
<室内側制御部>
室内側制御部30は、上記のように、室内ユニット3に設けられており、主として、室内側CPU30aと、室内側伝送部30bと、室内側記憶部30cと、室内側通信部30dと、を有している。室内側制御部30は、室内温度センサ33及び床温度センサ34の検出信号を受けることができるようになっている。
室内側CPU30aは、室内側伝送部30b、室内側記憶部30c及び室内側記憶部30dに接続されている。室内側伝送部30bは、室外側制御部20との間で制御データ等の伝送を行う。室内側記憶部30bは、制御データ等を記憶する。室内側通信部30cは、リモコン60との間で制御データ等の送受信を行う。そして、室内側CPU30aは、室内側伝送部30bや室内側記憶部30c、室内側通信部30dを介して、制御データ等の伝送や読み書き、送受信を行いつつ、室内ユニット3に設けられた構成機器32、49等の運転制御を行う。
<リモコン>
リモコン60は、上記のように、室内に設けられており、主として、リモコンCPU61と、リモコン記憶部62と、リモコン通信部63と、リモコン操作部64と、リモコン表示部65と、を有している。
リモコンCPU61は、リモコン通信部62、リモコン記憶部63、リモコン操作部64及びリモコン表示部65に接続されている。リモコン通信部62は、室内側通信部30cとの間で制御データ等の送受信を行う。リモコン記憶部63は、制御データ等を記憶する。リモコン操作部64は、ユーザーからの制御指令等の入力を受け付ける。リモコン表示部65は、運転表示等を行う。そして、リモコンCPU61は、リモコン操作部64を介して運転指令や制御指令等の入力を受け付けて、リモコン記憶部63に制御データ等の読み書きを行い、リモコン表示部65に運転状態や制御状態の表示等を行いつつ、リモコン通信部62を介して、室内側制御部30に制御指令等を行う。
このように、冷凍装置としての空気調和装置1は、構成機器の運転制御を行う制御部6を有している。そして、制御部6は、吐出圧力センサ28、室内温度センサ33及び床温度センサ34の検出信号等に基づいて構成機器21、22、24、27、32、49等の制御を行い、冷房運転や暖房運転等の空調運転及び各種制御を行うことができるようになっている。
(3)冷凍装置の動作及び制御
次に、冷凍装置としての空気調和装置1の動作及び制御について説明する。
<冷房運転>
空気調和装置1では、空調運転としての冷房運転を行うことができる。冷房運転は、リモコン操作部64を介して冷房運転の指令を受け付けた制御部6が、室外ユニット2及び室外ユニット3の構成機器21、22、24、27、32、49等を運転制御することによって行われる。
冷房運転においては、室外熱交換器23が冷媒の放熱器として機能し、かつ、室内熱交換器31が冷媒の蒸発器として機能する状態(すなわち、図1の四路切換弁22の実線で示される状態)になるように、四路切換弁22が切り換えられる。
このような状態の冷媒回路10において、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、圧縮機21に吸入され、冷凍サイクルにおける高圧まで圧縮された後に吐出される。圧縮機21から吐出された高圧の冷媒は、四路切換弁22を通じて、室外熱交換器23に送られる。室外熱交換器23に送られた高圧の冷媒は、室外熱交換器23において、室外ファン27によって供給される室外の空気と熱交換を行って放熱する。室外熱交換器23において放熱した高圧の冷媒は、膨張弁24に送られて、冷凍サイクルにおける低圧まで減圧される。膨張弁24において減圧された低圧の冷媒は、液側閉鎖弁25及び液冷媒連絡管4を通じて、室内熱交換器31に送られる。室内熱交換器31に送られた低圧の冷媒は、室内熱交換器31において、室内ファン32によって供給される室内の空気と熱交換を行って蒸発する。これにより、室内の空気は冷却されて室内に吹き出される。室内熱交換器31において蒸発した低圧の冷媒は、ガス冷媒連絡管5、ガス側閉鎖弁26及び四路切換弁22を通じて、再び、圧縮機21に吸入される。
<暖房運転>
空気調和装置1では、空調運転としての暖房運転を行うことができる。暖房運転は、リモコン操作部64を介して暖房運転の指令を受け付けた制御部6が、室外ユニット2及び室外ユニット3の構成機器21、22、24、27、32、49等を運転制御することによって行われる。
暖房運転においては、室外熱交換器23が冷媒の蒸発器として機能し、かつ、室内熱交換器31が冷媒の放熱器として機能する状態(すなわち、図1の四路切換弁22の破線で示される状態)になるように、四路切換弁22が切り換えられる。
このような状態の冷媒回路10において、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、圧縮機21に吸入され、冷凍サイクルにおける高圧まで圧縮された後に吐出される。圧縮機21から吐出された高圧の冷媒は、四路切換弁22、ガス側閉鎖弁26及びガス冷媒連絡管5を通じて、室内熱交換器31に送られる。室内熱交換器31に送られた高圧の冷媒は、室内熱交換器31において、室内ファン32によって供給される室内の空気と熱交換を行って放熱する。これにより、室内の空気は加熱されて室内に吹き出される。室内熱交換器31において放熱した高圧の冷媒は、液冷媒連絡管4及び液側閉鎖弁25を通じて、膨張弁24に送られて、冷凍サイクルにおける低圧まで減圧される。膨張弁24において減圧された低圧の冷媒は、室外熱交換器23に送られる。室外熱交換器23に送られた低圧の冷媒は、室外熱交換器23において、室外ファン27によって供給される室外の空気と熱交換を行って蒸発する。室外熱交換器23において蒸発した低圧の冷媒は、四路切換弁22を通じて、再び、圧縮機21に吸入される。
<床温度を考慮した制御>
上記の空調運転(冷房運転及び暖房運転)においては、室内の上下の温度差の改善を図るために、床温度Tfを考慮した制御を行うようにしている。ここでは、暖房運転を例にして、図1〜図6を用いて、床温度Tfを考慮した制御について説明する。ここで、図5は、床温度Tfを考慮した圧縮機21の容量制御を示すフローチャートである。
−圧縮機の容量制御−
ここでは、制御部6が、床温度Tfを考慮した制御として、床温度Tfによって空気温度Trを補正して得られる補正室内温度Trsと室内の設定温度Trtとの温度差ΔTrsに基づいて圧縮機21の容量制御を行うようにしている。ここで、室内の設定温度Trtは、ユーザーがリモコン60のリモコン操作部64に入力することによって設定される。
しかも、ここでは、ユーザーが居る室内の熱容量等のような使用条件や快適性に対するユーザーの嗜好に対応できるようにするために、制御部6が、圧縮機21の容量制御として、補正室内温度Trsに対する床温度Tfの寄与率が異なる複数の床温度重視制御モードを有している。ここで、補正室内温度Trsに対する床温度Tfの寄与率とは、補正室内温度Trsを空気温度Trと床温度Tfとの加重平均で表した場合における床温度の重みを意味する。そして、ここでは、複数の床温度重視制御モードとして、床温度Tfの寄与率がαの第1床温度重視制御モードと、床温度Tfの寄与率βが第1床温度重視制御モードの寄与率αよりも大きい第2床温度重視制御モードと、いう2つのモードがある。
すなわち、第1床温度重視制御モードにおける補正室内温度Trsを第1補正室内温度Trs1とすると、第1補正室内温度Trs1は、次式で表される。
Trs1=(1−α)×Tr+α×Tf ・・・ (式1)
ここで、床温度Tfの寄与率αは、0(0%)より大きく、かつ、0.5(50%)以下になるように設定されている。
また、第2床温度重視制御モードにおける補正室内温度Trsを第2補正室内温度Trs2とすると、第2補正室内温度Trs2は、次式で表される。
Trs2=(1−β)×Tr+β×Tf ・・・ (式2)
ここで、式2のTrを式1の第1補正室内温度Trs1で置き換えると、次式のようになる。
Trs2=(1−γ)×Trs1+γ×Tf ・・・ (式3)
ここで、補正率γは、第2補正室内温度Trs2を第1補正室内温度Trs1と床温度Tfとの加重平均で表した場合における床温度の寄与率(重み)を意味し、次式で表される。
γ=(β−α)/(1−α) ・・・ (式4)
また、式4を寄与率βの式に書き換えると、次式のようになる。
β=α+γ×(1−α) ・・・ (式5)
ここで、床温度Tfの寄与率βは、0.5(50%)よりも大きくなるように設定されている。すなわち、ここでは、床温度Tfの寄与率βが0.5(50%)よりも大きく、かつ、1(100%)未満になるように補正率γの値が設定されている。
そして、第1床温度重視制御モードにおける温度差ΔTrsを第1温度差ΔTrs1とすると、第1温度差ΔTrs1は、次式で表される。
ΔTrs1=Trt−Trs1 ・・・ (式6)
また、第2床温度重視制御モードにおける温度差ΔTrsを第2温度差ΔTrs2とすると、第2温度差ΔTrs2は、次式で表される。
ΔTrs2=Trt−Trs2 ・・・ (式7)
ここで、式7を、式3及び式6を用いて、第1補正室内温度Trs1、第1温度差ΔTrs1、床温度Tf及び補正率γの式に書き換えると、次式のようになる。
ΔTrs2=ΔTrs1+[Trs1−{(1−γ)×Trs1+γ×Tf)}]
・・・ (式8)
ここで、さらに、式8の[Trs1−{(1−γ)×Trs1+γ×Tf)}]を第2温度差補正値ΔTrc2とすると、第2温度差ΔTrs2は、次式で表される。
ΔTrs2=ΔTrs1+ΔTrc2 ・・・ (式9)
このように、第2床温度重視制御モードにおける第2温度差ΔTrs2は、第1床温度重視制御モードにおける第1温度差ΔTrs1を、床温度Tfによって第1補正室内温度Trs1を補正して得られる第2補正室内温度Trs2と第1補正室内温度Trs1との温度差である温度差補正値ΔTrc2で補正して得られるようになっている。
そして、上記の床温度重視制御モードは、ユーザーがリモコン60のリモコン操作部64に入力することによって選択される(図5のステップST1参照)。すなわち、制御部6のリモコン操作部64は、いずれの床温度重視制御モードを選択するかを設定する床温度重視制御モード設定手段として機能している。そして、床温度重視制御モードが選択されると、選択された床温度重視制御モードがわかるようにリモコン60のリモコン表示部65に表示される。すなわち、制御部6のリモコン表示部65は、選択されている床温度重視制御モードがわかるように表示を行う床温度重視制御モード表示手段として機能している。
そして、床温度重視制御モードが選択されると、制御部6は、第1床温度重視制御モード用の第1補正室内温度Trs1及び第1温度差ΔTrs1を算出する(図5のステップST2参照)。ここで、第1補正室内温度Trs1及び第1温度差ΔTrs1の算出は、制御部6の室内側制御部30によって行われる。すなわち、制御部6の室内側制御部30は、第1床温度重視制御モード用の第1補正室内温度Trs1及び第1温度差ΔTrs1を算出する第1温度差算出手段として機能している。具体的には、室内側制御部30の室内側CPU30aが、室内温度センサ33及び床温度センサ34で検出された室内の空気温度Tr及び床温度Tf、室内側通信部30dがリモコン60から受信した室内の設定温度Trt、及び、室内側記憶部30cに記憶されている床温度Tfの寄与率αを、式1及び式6に代入して、第1補正室内温度Trs1及び第1温度差ΔTrs1を算出する。
そして、選択された床温度重視制御モードが第1床温度重視制御モードである場合(図5のステップST3参照)には、制御部6が、床温度Tfを考慮した制御として、床温度Tfによって空気温度Trを補正して得られる補正室内温度Trcと室内の設定温度Trtとの温度差ΔTrsとしての第1床温度重視制御モード用の第1温度差ΔTrs1に基づいて圧縮機21の容量制御を行う(図5のステップST4参照)。ここで、圧縮機21の容量制御は、圧縮機21(より具体的には、圧縮機モータ21a)の回転数(運転周波数)を制御することによって行われる。具体的には、冷媒回路10の高圧Pcに相当する冷媒の凝縮温度Tcが目標凝縮温度Tcsになるように、圧縮機21の回転数が制御される。ここで、高圧Pcとは、暖房運転時において、圧縮機21の吐出側から室内熱交換器31を経由して膨張弁24の入口に至るまでの間を流れる高圧の冷媒を代表する圧力を意味している。ここでは、高圧Pcとして、吐出圧力センサ28によって検出される冷媒圧力である吐出圧力Pdが使用され、吐出圧力Pdを冷媒の飽和温度に換算して得られる値が、冷媒の凝縮温度Tcである。まず、制御部6は、第1温度差ΔTrs1に基づいて目標凝縮温度Tcsを決定する。ここで、目標凝縮温度Tcsの決定は、制御部6の室外側制御部20によって行われる。すなわち、制御部6の室外側制御部20は、目標凝縮温度Tcsを決定する目標凝縮温度決定手段として機能している。具体的には、室外側制御部20の室外側CPU20aが、室外側伝送部20bが室内側制御部30から伝送された第1温度差ΔTrs1に基づいて目標凝縮温度Tcsを決定する。ここで、第1温度差ΔTrs1が正値の場合、すなわち、第1補正室内温度Trs1が室内の設定温度Trtまで達していない場合には、暖房能力の増加が要求されていることを意味するため、第1温度差ΔTrs1の絶対値に応じて、目標凝縮温度Tcsが現在値よりも高くなるように決定される。一方、第1温度差ΔTrs1が負値の場合、すなわち、第1補正室内温度Trs1が室内の設定温度Trtまで達していない場合には、暖房能力の減少が要求されていることを意味するため、第1温度差ΔTrs1の絶対値に応じて、目標凝縮温度Tcsが現在値よりも低くなるように決定される。そして、制御部6は、冷媒の凝縮温度Tcが目標凝縮温度Tcsになるように、圧縮機21の回転数を制御する。ここで、圧縮機21の回転数制御は、制御部6の室外側制御部20によって行われる。すなわち、制御部6の室外側制御部20は、冷媒の凝縮温度Tcが目標凝縮温度Tcsになるように圧縮機21の回転数を制御する圧縮機回転数制御手段として機能している。ここで、冷媒の凝縮温度Tcが目標凝縮温度Tcsよりも高い場合には、圧縮機21の回転数を小さくする制御が行われ、冷媒の凝縮温度Tcが目標凝縮温度Tcsよりも低い場合には、圧縮機21の回転数を大きくする制御が行われる。
一方、選択された床温度重視制御モードが第2床温度重視制御モードである場合(図5のステップST3参照)には、制御部6は、第2床温度重視制御モード用の第2温度差ΔTrs2を算出する(図5のステップST5参照)。ここで、第2温度差ΔTrs2の算出は、制御部6の室外側制御部20によって行われる。すなわち、制御部6の室外側制御部20は、第2床温度重視制御モード用の第2温度差ΔTrs2を算出する第2温度差算出手段として機能している。具体的には、室外側制御部20の室外側CPU20aが、室外側伝送部20bが室内側制御部30から伝送された第1補正室内温度Trs1、第1温度差ΔTrs1及び床温度Tf、及び、室外側記憶部20cに記憶されている補正率γを、式8(式9)に代入して、第2温度差ΔTrs2を算出する。
そして、制御部6は、床温度Tfを考慮した制御として、床温度Tfによって空気温度Trを補正して得られる補正室内温度Trcと室内の設定温度Trtとの温度差ΔTrsとしての第2床温度重視制御モード用の第2温度差ΔTrs2に基づいて圧縮機21の容量制御を行う(図5のステップST6参照)。まず、制御部6は、第2温度差ΔTrs2に基づいて目標凝縮温度Tcsを決定する。ここで、目標凝縮温度Tcsの決定は、制御部6の室外側制御部20によって行われる。すなわち、制御部6の室外側制御部20は、目標凝縮温度Tcsを決定する目標凝縮温度決定手段として機能している。具体的には、室外側制御部20の室外側CPU20aが、算出された第2温度差ΔTrs2に基づいて目標凝縮温度Tcsを決定する。ここで、第2温度差ΔTrs2が正値の場合、すなわち、第2補正室内温度Trs2が室内の設定温度Trtまで達していない場合には、暖房能力の増加が要求されていることを意味するため、第2温度差ΔTrs2の絶対値に応じて、目標凝縮温度Tcsが現在値よりも高くなるように決定される。一方、第2温度差ΔTrs2が負値の場合、すなわち、第2補正室内温度Trs2が室内の設定温度Trtまで達していない場合には、暖房能力の減少が要求されていることを意味するため、第2温度差ΔTrs2の絶対値に応じて、目標凝縮温度Tcsが現在値よりも低くなるように決定される。そして、制御部6は、冷媒の凝縮温度Tcが目標凝縮温度Tcsになるように、圧縮機21の回転数を制御する。
尚、上記においては、制御部6が、圧縮機21の容量制御として、冷媒の凝縮温度Tcが目標凝縮温度Tcsになるように圧縮機21の回転数を制御しているが、これに代えて、冷媒の凝縮温度Tcに相当する高圧Pc(=吐出圧力Pd)が目標高圧Pcsになるように、圧縮機21の回転数を制御してもよい。この場合には、ΔTrsに基づいて目標高圧Pcsが決定されることになる。
−サーモ制御(圧縮機の発停)−
上記のように、床温度Tfによって空気温度Trを補正して得られる補正室内温度Trsと室内の設定温度Trtとの温度差ΔTrsに基づいて圧縮機21の容量制御が行われると、補正室内温度Trsが室内の設定温度Trtに達するが、このとき、制御部6は、以下のようなサーモ制御(圧縮機21の発停)を行う。
このサーモ制御で、制御部6が、温度差ΔTrsに対してサーモ温度幅を設定し、サーモオフ(圧縮機21の停止)及びサーモオン(圧縮機21の起動)を行うものである。ここで、サーモオフとは、温度差ΔTrsがサーモ温度幅内に達した場合に、圧縮機21を停止して、冷媒回路10における冷媒の循環を停止させることである。サーモオンとは、サーモオフの状態において、温度差ΔTrsがサーモ温度幅から外れた場合に、圧縮機21を起動して、冷媒回路10における冷媒の循環を再開させることである。ここで、サーモオフ及びサーモオンは、制御部6の室外側制御部20によって行われ、サーモ温度幅は室外側記憶部20cに記憶されている。すなわち、制御部6の室外側制御部20は、サーモ制御手段として機能している。
そして、ここでは、制御部6が、選択されている床温度重視制御モードにおける補正室内温度Trsと室内の設定温度Trtとの温度差ΔTrsに基づいて、サーモ制御(圧縮機21の発停)を行うようにしている。具体的には、床温度Tfを考慮した圧縮機21の容量制御として、第1床温度重視制御モードが選択されている場合には、室外側制御部20が、第1床温度重視制御モード用の第1温度差ΔTrs1がサーモ温度幅内に達した場合にサーモオフ(圧縮機21の停止)を行い、第1床温度重視制御モード用の第1温度差ΔTrs1がサーモ温度幅から外れた場合にサーモオン(圧縮機21の起動)を行う。また、第2床温度重視制御モードが選択されている場合には、室外側制御部20が、第2床温度重視制御モード用の第2温度差ΔTrs2がサーモ温度幅内に達した場合にサーモオフ(圧縮機21の停止)を行い、第2床温度重視制御モード用の第2温度差ΔTrs2がサーモ温度幅から外れた場合にサーモオン(圧縮機21の起動)を行うようにしている。
(4)冷凍装置の特徴
本実施形態の冷凍装置としての空気調和装置1には、以下のような特徴がある。
<A>
ここでは、上記のように、床温度Tfを考慮した圧縮機21の容量制御として、複数の床温度重視制御モード(第1及び第2床温度重視制御モード)を有しており、床温度重視制御モード設定手段(ここでは、リモコン操作部64)によって、いずれの床温度重視制御モードを選択するかを設定することができるようになっている。ここで、複数の床温度重視制御モード(第1及び第2床温度重視制御モード)は、補正室内温度Trsに対する床温度Tfの寄与率が異なっている。
具体的には、ここでは、上記のように、床温度重視制御モードが、第1床温度重視制御モードと、第2床温度重視制御モードと、を有している。そして、制御部6は、第1床温度重視制御モードが選択された場合に、第1床温度重視制御モードにおける補正室内温度Trsとしての第1補正室内温度Trs1と設定温度Trtとの温度差である第1温度差ΔTrs1を得て、第1温度差ΔTrs1に基づいて圧縮機21の容量制御を行う。また、制御部6は、第2床温度重視制御モードが選択された場合に、第2床温度重視制御モードにおける補正室内温度Trsとしての第2補正室内温度Trs2と設定温度Trtとの温度差である第2温度差ΔTrs2を得て、第2温度差ΔTrs2に基づいて圧縮機21の容量制御を行うようになっている。
そして、床温度Tfの寄与率が小さい床温度重視制御モード(ここでは、寄与率αの第1床温度重視制御モード)を選択すると、床温度Tfによる空気温度Trの補正の程度が小さくなるため、室内の上下の温度差が緩やかに改善されるように圧縮機21の容量制御が行われる。この第1床温度重視制御モードは、室内の熱容量が小さい場合のように室内の上下の温度差が改善されやすい使用条件である場合やユーザーが快適性よりも省エネ性を優先する嗜好を持っている場合等に適している。一方、床温度Tfの寄与率が大きい床温度重視制御モード(ここでは、寄与率βの第2床温度重視制御モード)を選択すると、床温度Tfによる空気温度Trの補正の程度が大きくなるため、室内の上下の温度差が急速に改善されるように圧縮機21の容量制御が行われる。この第2床温度重視制御モードは、室内の熱容量が大きい場合のように室内の上下の温度差が改善されにくい使用条件である場合やユーザーが省エネ性よりも快適性を優先する嗜好を持っている場合等に適している。
このように、ここでは、従来の床温度を考慮した圧縮機の容量制御とは異なり、床温度Tfの考慮の程度を選択して圧縮機21の容量制御を行い、室内の上下の温度差が改善を図ることができるようになっており、使用条件やユーザーの嗜好に対応できるようになっている。
尚、ここでは、床温度重視制御モードが第1及び第2床温度重視制御モードの2つであるが、床温度Tfの寄与率が異なる3つ以上の床温度重視制御モードを有しており、これらのいずれかを選択するようになっていてもよい。
<B>
また、ここでは、上記のように、複数の床温度重視制御モードのうち少なくとも1つ(ここでは、第2床温度重視制御モード)について、補正室内温度Trsに対する床温度Tfの寄与率を0.5(50%)よりも大きいものにしている。
特に、ここでは、2つの床温度重視制御モードのうち第1床温度重視制御モードについては、床温度Tfの寄与率αを0.5(50%)以下に設定し、第2床温度重視制御モードについては、床温度Tfの寄与率βを0.5(50%)よりも大きいものに設定している。例えば、寄与率αを0.5(50%)、及び、寄与率βを0.75(75%)等に設定することができる。尚、寄与率αを0.5(50%)で寄与率βを0.75(75%)とする場合には、補正率γが0.5(75%)に設定されることになる。
このため、ここでは、床温度Tfの寄与率βが0.5(50%)よりも大きい第2床温度重視制御モードを選択して圧縮機21の容量制御を行うことによって、室内の上下の温度差が非常に改善されにくい使用条件である場合やユーザーが快適性を優先する嗜好が強い場合にも対応することができる。
尚、ここでは、2つの床温度重視制御モードのうちの1つについて、床温度Tfの寄与率を0.5(50%)よりも大きくしているが、2つのモードともに床温度Tfの寄与率を0.5(50%)よりも大きくしてもよい。また、3つ以上の床温度重視制御モードを有する場合には、これらの床温度重視制御モードの少なくとも1つについて、床温度Tfの寄与率を0.5(50%)よりも大きくしてもよい。
<C>
また、ここでは、上記のように、2つの床温度重視制御モードを有する場合において、第2床温度重視制御モード用の第2温度差ΔTrs2が、第1床温度重視制御モード用の第1温度差ΔTrs1を、床温度Tfによって第1補正室内温度Trs1を補正して得られる第2補正室内温度Trs2と第1補正室内温度Trs1との温度差である温度差補正値ΔTrc2で補正して得られるようになっている。すなわち、ここでは、室内側制御部30において算出された第1床温度重視制御モード用の第1補正室内温度Trs1及び第1温度差ΔTrs1を用いて、室外側制御部20において、床温度Tfの寄与率が第1床温度重視制御モードよりも大きい第2床温度重視制御モード用の第2温度差ΔTrs2を得ている(式8及び式9参照)。
このため、ここでは、第2床温度重視制御モード用の第2温度差ΔTrs2を容易に得ることができる。
<D>
また、ここでは、制御部6が、選択されている床温度重視制御モードにおける補正室内温度Trsと室内の設定温度Trtとの温度差ΔTrsに基づいて、圧縮機21の発停(サーモ制御)を行う。例えば、第1床温度重視制御モードが選択されている場合には、温度差ΔTrs1に基づいて圧縮機21の発停(サーモ制御)を行い、第2床温度重視制御モードが選択されている場合には、温度差ΔTrs2に基づいて圧縮機21の発停(サーモ制御)を行う。このように、ここでは、圧縮機21の容量制御時だけでなく、圧縮機21の発停(サーモ制御)についても、選択されている床温度重視制御モードにおける補正室内温度Trsと室内の設定温度Trtとの温度差ΔTrsに基づいて行われるようになっている。このため、ここでは、圧縮機2の発停についても、使用条件やユーザーの嗜好に対応できるようになっている。
<E>
また、ここでは、制御部6が、選択されている床温度重視制御モードがわかるように表示を行うようにしている。具体的には、第2床温度重視制御モードが選択されている場合には、その旨(例えば、「第2床温度重視制御モード実行中」)をリモコン表示部65に画面表示し、第1床温度重視制御モードが選択されている場合には、第2床温度重視制御モードが選択されている旨の画面表示を消すこと等が考えられる。
これにより、ここでは、どの床温度重視制御モードが選択されているかをユーザーが認識することができる。
(5)変形例
<A>
上記実施形態における床温度Tfを考慮した制御(圧縮機21の容量制御及びサーモ制御)においては、床温度センサ34の異常によって床温度Tfが得られない状況になる場合がある。このような場合には、床温度センサ34を正常な状態に速やかに復帰させる必要があるが、床温度センサ34が異常な状態で運転を継続する場合であっても、床温度Tfを考慮した制御に近い状態を維持することが好ましい。
そこで、ここでは、図6に示すように、床温度センサ34の異常が発生した場合(図6のステップST7参照)には、床温度センサ34を正常な状態における処理(図5及び図6のステップST2〜ST6参照)を行わずに、床温度センサ34が異常な状態に対応して、複数(ここでは、2つ)の床温度重視制御モードによる処理を行うものとしている。
まず、ここでは、床温度Tfを得ることができないため、制御部6は、空気温度Treを床温度Tfで補正を行わずに、次式によって、室内の設定温度Trtとの温度差である床温度異常時温度差ΔTreを算出する(図6のステップST8参照)。
ΔTre=Trt−Tr ・・・ (式10)
ここで、床温度異常時温度差ΔTreの算出は、制御部6の室内側制御部30によって行われる。すなわち、制御部6の室内側制御部30は、床温度センサ34の異常時における床温度異常時温度差ΔTreを算出する床温度異常時温度差算出手段として機能している。具体的には、具体的には、室内側制御部30の室内側CPU30aが、室内温度センサ33で検出された室内の空気温度Tr、及び、室内側通信部30dがリモコン60から受信した室内の設定温度Trtを、式10に代入して、床温度異常時温度差ΔTreを算出する。
次に、選択された床温度重視制御モードが第1床温度重視制御モードである場合(図6のステップST9参照)には、制御部6が、次式によって、床温度異常時温度差ΔTreを第1床温度異常時温度差補正値ΔTrec1で補正して、第1床温度重視制御モード用の第1温度差ΔTres1を得る(図6のステップST10参照)。
ΔTres1=ΔTre+ΔTrec1 ・・・ (式11)
ここで、ΔTrec1は、数deg以内(例えば、1deg)に設定されている。そして、第1床温度重視制御モード用の第1温度差ΔTres1の算出は、制御部6の室外側制御部20によって行われる。すなわち、制御部6の室外側制御部20は、第1床温度重視制御モード用の第1温度差ΔTres1を算出する第1温度差算出手段として機能している。具体的には、室外側制御部20の室外側CPU20aが、室外側伝送部20bが室内側制御部30から伝送された床温度異常時温度差ΔTre、及び、室外側記憶部20cに記憶されている第1床温度異常時温度差補正値ΔTrec1を、式11に代入して、第1温度差ΔTres1を算出する。
そして、制御部6は、算出された床温度センサ34の異常時における第1床温度重視制御モード用の第1温度差ΔTres1に基づいて圧縮機21の容量制御を行う(図6のステップST11参照)。圧縮機21の容量制御は、床温度センサ34の正常時の制御内容と同様であるため、ここでは説明を省略する。
一方、選択された床温度重視制御モードが第2床温度重視制御モードである場合(図6のステップST9参照)には、制御部6は、次式によって、床温度異常時温度差ΔTreを第2床温度異常時温度差補正値ΔTrec2で補正して、第2床温度重視制御モード用の第2温度差ΔTres2を得る(図6のステップST12参照)。
ΔTres2=ΔTre+ΔTrec2 ・・・ (式12)
ここで、ΔTrec2は、数deg以内で、かつ、第1床温度異常時温度差補正値ΔTre1よりも大きい値(例えば、3deg)に設定されている。そして、第2床温度重視制御モード用の第2温度差ΔTres2の算出は、制御部6の室外側制御部20によって行われる。すなわち、制御部6の室外側制御部20は、第2床温度重視制御モード用の第2温度差ΔTres2を算出する第2温度差算出手段として機能している。具体的には、室外側制御部20の室外側CPU20aが、室外側伝送部20bが室内側制御部30から伝送された床温度異常時温度差ΔTre、及び、室外側記憶部20cに記憶されている第2床温度異常時温度差補正値ΔTrec2を、式12に代入して、第2温度差ΔTres2を算出する。
そして、制御部6は、算出された床温度センサ34の異常時における第2床温度重視制御モード用の第2温度差ΔTres2に基づいて圧縮機21の容量制御を行う(図6のステップST13参照)。圧縮機21の容量制御は、床温度センサ34の正常時の制御内容と同様であるため、ここでは説明を省略する。
このように、床温度センサ34の異常時においても、選択された床温度重視制御モードに応じて、床温度Tfによる補正のない室内温度Trと室内の設定温度Trtとの温度差ΔTresを床温度異常時温度差補正値ΔTrecで補正して得られる温度差ΔTresに基づいて圧縮機21の容量制御を行うことによって、床温度Tfを考慮した制御に近い状態を維持することができる。
また、サーモ制御(圧縮機21の発停)についても、圧縮機21の容量制御と同様に、選択されている床温度重視制御モードにおける温度差ΔTresに基づいて、サーモ制御(圧縮機21の発停)を行うことができ、床温度Tfを考慮した制御に近い状態を維持することができる。
<B>
上記実施形態及び変形例Aでは、室内ユニット3として、天井埋込型の室内ユニットが採用されているが、これに限定されるものではなく、天井吊下型や壁掛型の室内ユニットを採用してもよい。また、室内ユニット3として、化粧パネルの角部に吹出口が形成されていないものを採用してもよい。
また、上記実施形態及び変形例Aでは、室内ユニット2として、空気熱源の室外ユニットが採用されているが、これに限定されるものではなく、水熱源の室外ユニットを採用してもよい。
また、上記実施形態及び変形例Aでは、膨張機構24として、膨張弁が採用されているが、これに限定されるものではなく、キャピラリチューブや膨張機を採用してもよい。また、膨張弁24が室内ユニット3に設けられていてもよい。
また、上記実施形態及び変形例Aでは、室内温度センサ33が室内ユニット3の吸入口45に設けられているが、これに限定されるものではなく、リモコン60に設けられていてもよい。
また、上記実施形態及び変形例Aでは、暖房運転を例に挙げて床温度Tfを考慮した制御について説明しているが、これに限定されるものではなく、冷房運転に上記の床温度Tfを考慮した制御を適用してもよい。
以上、本開示の実施形態を説明したが、請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能であることが理解されるであろう。
本開示は、床温度及び空気温度に基づいて圧縮機の容量制御を行う冷凍装置に対して、広く適用可能である。
1 空気調和装置(冷凍装置)
6 制御部
10 冷媒回路
21 圧縮機
23 室外熱交換器
24 膨張弁(膨張機構)
31 室内熱交換器
33 室内温度センサ
34 床温度センサ
64 リモコン操作部(床温度重視制御モード設定手段)
Tf 室内の床温度
Tr 室内の空気温度
Trs 補正室内温度
Trs1 第1補正室内温度
Trs2 第2補正室内温度
Trt 室内の設定温度
α、β 寄与率
ΔTrc2 温度差補正値
ΔTrs 温度差
ΔTrs1 第1温度差
ΔTrs2 第2温度差
特許第4478082号公報
床温度及び空気温度に基づいて圧縮機の容量制御を行う冷凍装置
従来より、圧縮機、室外熱交換器、膨張機構及び室内熱交換器を接続することによって構成される冷媒回路を有する空気調和装置(冷凍装置)がある。このような冷凍装置として、特許文献1(特許第4478082号公報)に示すように、室内の空気温度を検出する室内温度センサと、室内の床温度を検出する床温度センサと、を有しており、床温度によって空気温度を補正して得られる補正室内温度と室内の設定温度との温度差に基づいて圧縮機の容量制御を行うものがある。
特許文献1に示された冷凍装置では、床温度によって空気温度を補正して得られる補正室内温度と室内の設定温度との温度差に基づいて圧縮機の容量制御を行うことによって、室内の上下の温度差の改善を図るようにしている。
しかし、室内の上下の温度差が改善されるまでにかかる時間や改善の程度は、ユーザーが居る室内の熱容量等のような使用条件に依存する。このため、特許文献1の床温度を考慮した圧縮機の容量制御では、室内の上下の温度差が改善されるまでにかかる時間や改善の程度を、ユーザーが望む快適性を満たすものにできない場合がある。また、どの程度の快適性を望むかは、ユーザーの嗜好によって異なる。このため、特許文献1の床温度を考慮した圧縮機の容量制御では、室内の上下の温度差が改善されるまでにかかる時間や改善の程度を、ユーザーが望む快適性を満たすものにできない場合がある。
このように、床温度及び空気温度に基づいて圧縮機の容量制御を行う冷凍装置においては、室内の上下の温度差の改善を図るのにあたり、使用条件やユーザーの嗜好に対応できるものにすることが望まれる。
第1の観点にかかる冷凍装置は、圧縮機、室外熱交換器、膨張機構及び室内熱交換器を接続することによって構成される冷媒回路と、室内の空気温度を検出する室内温度センサと、室内の床温度を検出する床温度センサと、床温度及び空気温度に基づいて圧縮機の容量制御を行う制御部と、を有している。そして、ここでは、制御部が、室内熱交換器を冷媒の蒸発器として機能させる冷房運転と、室内熱交換器を冷媒の放熱器として機能させる暖房運転と、を行い、暖房運転における圧縮機の容量制御として、床温度の考慮の程度が異なる複数の床温度重視制御モードを有しており、かつ、暖房運転においていずれの床温度重視制御モードを選択するかを設定する床温度重視制御モード設定手段を有している。
ここでは、上記のように、床温度を考慮した圧縮機の容量制御として、複数の床温度重視制御モードを有しており、床温度重視制御モード設定手段によって、いずれの床温度重視制御モードを選択するかを設定することができるようになっている。このため、ここでは、従来の床温度を考慮した圧縮機の容量制御とは異なり、床温度の考慮の程度を選択して圧縮機の容量制御を行い、室内の上下の温度差が改善を図ることができるようになっており、使用条件やユーザーの嗜好に対応できるようになっている。
第2の観点にかかる冷凍装置は、第1の観点にかかる冷凍装置において、制御部が、床温度によって空気温度を補正して得られる補正室内温度と室内の設定温度との温度差に基づいて圧縮機の容量制御を行っており、複数の床温度重視制御モードは、補正室内温度に対する床温度の寄与率が異なっている。ここで、補正室内温度に対する床温度の寄与率とは、補正室内温度を空気温度と床温度との加重平均で表した場合における床温度の重みを意味する。
ここでは、上記のように、床温度を考慮した圧縮機の容量制御として、補正室内温度に対する床温度の寄与率が異なる複数の床温度重視制御モードを有している。そして、床温度の寄与率が小さい床温度重視制御モードを選択すると、床温度による空気温度の補正の程度が小さくなるため、室内の上下の温度差が緩やかに改善されるように圧縮機の容量制御が行われる。この床温度重視制御モードは、室内の熱容量が小さい場合のように室内の上下の温度差が改善されやすい使用条件である場合やユーザーが快適性よりも省エネ性を優先する嗜好を持っている場合等に適している。一方、床温度の寄与率が大きい床温度重視制御モードを選択すると、床温度による空気温度の補正の程度が大きくなるため、室内の上下の温度差が急速に改善されるように圧縮機の容量制御が行われる。この床温度重視制御モードは、室内の熱容量が大きい場合のように室内の上下の温度差が改善されにくい使用条件である場合やユーザーが省エネ性よりも快適性を優先する嗜好を持っている場合等に適している。
の観点にかかる冷凍装置は、第2の観点にかかる冷凍装置において、床温度重視制御モードが、第1床温度重視制御モードと、第2床温度重視制御モードと、を有している。そして、制御部は、第1床温度重視制御モードが選択された場合に、第1床温度重視制御モードにおける補正室内温度としての第1補正室内温度と設定温度との温度差である第1温度差を得て、第1温度差に基づいて圧縮機の容量制御を行う。また、制御部は、第2床温度重視制御モードが選択された場合に、第2床温度重視制御モードにおける補正室内温度としての第2補正室内温度と設定温度との温度差である第2温度差を得て、第2温度差に基づいて圧縮機の容量制御を行う。
ここでは、上記のように、補正室内温度に対する床温度の寄与率が異なる2つの床温度重視制御モード(第1及び第2床温度重視制御モード)を有している。このため、ここでは、これら2つの床温度重視制御モードのいずれかを選択して圧縮機の容量制御を行うことによって、使用条件やユーザーの嗜好に応じて、室内の上下の温度差が改善を図ることができる。
第4の観点にかかる冷凍装置は、圧縮機、室外熱交換器、膨張機構及び室内熱交換器を接続することによって構成される冷媒回路と、室内の空気温度を検出する室内温度センサと、室内の床温度を検出する床温度センサと、床温度及び空気温度に基づいて圧縮機の容量制御を行う制御部と、を有している。そして、ここでは、制御部が、圧縮機の容量制御として、複数の床温度重視制御モードを有しており、かつ、いずれの床温度重視制御モードを選択するかを設定する床温度重視制御モード設定手段を有している。
ここでは、上記のように、床温度を考慮した圧縮機の容量制御として、複数の床温度重視制御モードを有しており、床温度重視制御モード設定手段によって、いずれの床温度重視制御モードを選択するかを設定することができるようになっている。このため、ここでは、従来の床温度を考慮した圧縮機の容量制御とは異なり、床温度の考慮の程度を選択して圧縮機の容量制御を行い、室内の上下の温度差が改善を図ることができるようになっており、使用条件やユーザーの嗜好に対応できるようになっている。
また、ここでは、制御部が、床温度によって空気温度を補正して得られる補正室内温度と室内の設定温度との温度差に基づいて圧縮機の容量制御を行っており、複数の床温度重視制御モードは、補正室内温度に対する床温度の寄与率が異なっている。ここで、補正室内温度に対する床温度の寄与率とは、補正室内温度を空気温度と床温度との加重平均で表した場合における床温度の重みを意味する。
ここでは、上記のように、床温度を考慮した圧縮機の容量制御として、補正室内温度に対する床温度の寄与率が異なる複数の床温度重視制御モードを有している。そして、床温度の寄与率が小さい床温度重視制御モードを選択すると、床温度による空気温度の補正の程度が小さくなるため、室内の上下の温度差が緩やかに改善されるように圧縮機の容量制御が行われる。この床温度重視制御モードは、室内の熱容量が小さい場合のように室内の上下の温度差が改善されやすい使用条件である場合やユーザーが快適性よりも省エネ性を優先する嗜好を持っている場合等に適している。一方、床温度の寄与率が大きい床温度重視制御モードを選択すると、床温度による空気温度の補正の程度が大きくなるため、室内の上下の温度差が急速に改善されるように圧縮機の容量制御が行われる。この床温度重視制御モードは、室内の熱容量が大きい場合のように室内の上下の温度差が改善されにくい使用条件である場合やユーザーが省エネ性よりも快適性を優先する嗜好を持っている場合等に適している。
また、ここでは、床温度重視制御モードが、第1床温度重視制御モードと、第2床温度重視制御モードと、を有している。そして、制御部は、第1床温度重視制御モードが選択された場合に、第1床温度重視制御モードにおける補正室内温度としての第1補正室内温度と設定温度との温度差である第1温度差を得て、第1温度差に基づいて圧縮機の容量制御を行う。また、制御部は、第2床温度重視制御モードが選択された場合に、第2床温度重視制御モードにおける補正室内温度としての第2補正室内温度と設定温度との温度差である第2温度差を得て、第2温度差に基づいて圧縮機の容量制御を行う。
ここでは、上記のように、補正室内温度に対する床温度の寄与率が異なる2つの床温度重視制御モード(第1及び第2床温度重視制御モード)を有している。このため、ここでは、これら2つの床温度重視制御モードのいずれかを選択して圧縮機の容量制御を行うことによって、使用条件やユーザーの嗜好に応じて、室内の上下の温度差が改善を図ることができる。
さらに、ここでは、第2温度差が、第1温度差を、床温度によって第1補正室内温度を補正して得られる第2補正室内温度と第1補正室内温度との温度差である温度差補正値で補正して得られる。
ここでは、上記のように、第1床温度重視制御モード用の第1補正室内温度及び第1温度差を用いて、床温度の寄与率が第1床温度重視制御モードよりも大きい第2床温度重視制御モード用の第2温度差を得ている。このため、ここでは、第2床温度重視制御モード用の第2温度差を容易に得ることができる。
の観点にかかる冷凍装置は、第2〜第4の観点のいずれかにかかる冷凍装置において、床温度重視制御モードの少なくとも1つが、補正室内温度に対する床温度の寄与率が50%よりも大きい。
ここでは、上記のように、複数の床温度重視制御モードのうち少なくとも1つについて、補正室内温度に対する床温度の寄与率を50%よりも大きいものにしている。このため、ここでは、床温度の寄与率が50%よりも大きい床温度重視制御モードを選択して圧縮機の容量制御を行うことによって、室内の上下の温度差が非常に改善されにくい使用条件である場合やユーザーが快適性を優先する嗜好が強い場合にも対応することができる。
第6の観点にかかる冷凍装置は、第5の観点にかかる冷凍装置において、床温度重視制御モードはすべて、補正室内温度に対する床温度の寄与率が50%以上である。
の観点にかかる冷凍装置は、第2〜第6の観点のいずれかにかかる冷凍装置において、制御部が、選択されている床温度重視制御モードにおける補正室内温度と室内の設定温度との温度差に基づいて、圧縮機の発停を行う。
ここでは、上記のように、圧縮機の容量制御時だけでなく、圧縮機の発停(サーモ制御)についても、選択されている床温度重視制御モードにおける補正室内温度と室内の設定温度との温度差に基づいて行われるようになっている。このため、ここでは、圧縮機の発停についても、使用条件やユーザーの嗜好に対応できるようになっている。
の観点にかかる冷凍装置は、第1〜第7の観点のいずれかにかかる冷凍装置において、制御部が、選択されている床温度重視制御モードがわかるように表示を行う。
ここでは、上記のように、選択されている床温度重視制御モードがわかるように表示されるようになっている。このため、ここでは、どの床温度重視制御モードが選択されているかをユーザーが認識することができる。
本開示の一実施形態にかかる冷凍装置としての空気調和装置の概略構成図である。 空気調和装置を構成する室内ユニットの外観斜視図である。 室内ユニットの概略側面断面図であって、図2のI−O−I断面図である。 空気調和装置の制御ブロック図である。 床温度を考慮した圧縮機の容量制御を示すフローチャートである。 変形例Aにかかる床温度を考慮した圧縮機の容量制御を示すフローチャートである。
以下、本開示にかかる冷凍装置としての空気調和装置の実施形態及びその変形例について、図面に基づいて説明する。
(1)冷凍装置の機器構成
図1は、本開示の一実施形態にかかる冷凍装置としての空気調和装置1の概略構成図である。
<全体>
冷凍装置としての空気調和装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行うことによって、建物等の室内の冷房及び暖房を行うことが可能な装置である。空気調和装置1は、主として、室外ユニット2と、室内ユニット3と、室外ユニット2と室内ユニット3とを接続する液冷媒連絡管4及びガス冷媒連絡管5と、を有している。そして、空気調和装置1の蒸気圧縮式の冷媒回路10は、室外ユニット2と、室内ユニット3とが冷媒連絡管4、5を介して接続されることによって構成されている。
<室外ユニット>
室外ユニット2は、室外(建物の屋上や建物の外壁面近傍等)に設置されており、主として、圧縮機21と、四路切換弁22と、室外熱交換器23と、膨張弁24と、液側閉鎖弁25と、ガス側閉鎖弁26とを有している。
圧縮機21は、低圧のガス冷媒を吸入し、圧縮して高圧のガス冷媒とした後に吐出する機構である。ここでは、圧縮機21として、ケーシング(図示せず)内に収容されたロータリ式やスクロール式等の容積式の圧縮要素(図示せず)が、同じくケーシング内に収容された圧縮機モータ21aによって駆動される密閉式圧縮機が採用されている。圧縮機モータ21aは、インバータ装置(図示せず)によって、その回転数(すなわち、運転周波数)を可変できるようになっている。
四路切換弁22は、冷房運転と暖房運転との切換時に、冷媒の流れの方向を切り換えるための弁である。四路切換弁22は、冷房運転時には、圧縮機21の吐出側と室外熱交換器23のガス側とを接続するとともにガス側閉鎖弁26と圧縮機21の吸入側とを接続することが可能である(図1における四路切換弁22の実線を参照)。また、四路切換弁22は、暖房運転時には、圧縮機21の吐出側とガス側閉鎖弁26とを接続するとともに室外熱交換器23のガス側と圧縮機21の吸入側とを接続することが可能である(図1における四路切換弁22の破線を参照)。
室外熱交換器23は、冷房運転時には冷媒の放熱器として機能し、暖房運転時には冷媒の蒸発器として機能する熱交換器である。室外熱交換器23は、その液側が膨張弁24に接続されており、ガス側が四路切換弁22に接続されている。
膨張弁24は、冷房運転時には室外熱交換器23において放熱した高圧の液冷媒を室内熱交換器31(後述)に送る前に減圧し、暖房運転時には室内熱交換器31において放熱した高圧の液冷媒を室外熱交換器23に送る前に減圧することが可能な膨張機構であり、ここでは、電動膨張弁が使用されている。
液側閉鎖弁25及びガス側閉鎖弁26は、外部の機器・配管(具体的には、液冷媒連絡管4及びガス冷媒連絡管5)との接続口に設けられた弁である。液側閉鎖弁25は、膨張弁24に接続されている。ガス側閉鎖弁26は、四路切換弁22に接続されている。
また、室外ユニット2には、ユニット内に室外の空気を吸入して、室外熱交換器23に空気を供給した後に、ユニット外に排出するための室外ファン27が設けられている。すなわち、室外熱交換器23は、室外の空気を冷却源又は加熱源として冷媒を放熱や蒸発させる熱交換器となっている。室外ファン27は、室外ファンモータ27aによって回転駆動されるようになっている。室外ファンモータ27aは、インバータ装置(図示せず)によって、その回転数(すなわち、運転周波数)を可変できるようになっている。
また、室外ユニット2には、各種のセンサが設けられている。具体的には、室外ユニット2には、圧縮機21の吐出圧力Pdを検出する吐出圧力センサ28が設けられている。
<冷媒連絡管>
冷媒連絡管4、5は、空気調和装置1を建物等の設置場所に設置する際に、現地にて施工される冷媒管である。液冷媒連絡管4の一端は、室内ユニット2の液側閉鎖弁25に接続され、液冷媒連絡管4の他端は、室内ユニット3の室内熱交換器31(後述)の液側に接続されている。ガス冷媒連絡管5の一端は、室内ユニット2のガス側閉鎖弁26に接続され、ガス冷媒連絡管5の他端は、室内ユニット3の室内熱交換器31のガス側に接続されている。
<室内ユニット>
室内ユニット3は、室内に設置されており、主として、冷媒の蒸発器又は放熱器として機能する室内熱交換器31と、室内ファン32と、を有している。ここでは、室内ユニット3として、天井埋込型と呼ばれる型式の室内ユニットが採用されている。室内ユニット3は、図2及び図3に示すように、内部に構成機器を収納するケーシング41を有している。ケーシング41は、ケーシング本体41aと、ケーシング本体41aの下側に配置された化粧パネル42とから構成されている。ケーシング本体41aは、図2に示すように、天井Uに形成された開口に挿入されて配置されている。そして、化粧パネル42は、天井Uの開口に嵌め込まれるように配置されている。ここで、図2は、室内ユニット3の外観斜視図である。図3は、室内ユニット3の概略側面断面図であって、図2のI−O−I断面図である。
ケーシング本体41aは、平面視が長辺と短辺とが交互に形成された略8角形状の箱状体であり、その下面が開口している。ケーシング本体41aは、長辺と短辺とが交互に連続して形成された略8角形状の天板43と、天板43の周縁部から下方に延びる側板44とを有している。
化粧パネル42は、ケーシング41の下面を構成している平面視が略多角形状(ここでは、略4角形状)の板状体であり、主として、ケーシング本体41aの下端部に固定されたパネル本体42aから構成されている。パネル本体42aは、その略中央に室内の空気を吸入する吸入口45と、平面視における吸入口45の周囲を囲むように形成された室内に空気を吹き出す吹出口46とを有している。吸入口45は、略4角形状の開口である。吸入口45には、吸入グリル47と、吸入口45から吸入される空気中の塵埃を除去するための吸入フィルタ48とが設けられている。吹出口46は、パネル本体42aの4角形の各辺に沿うように形成された複数(ここでは、4つ)の辺部吹出口46aと、パネル本体42aの角部に形成された複数(ここでは、4つ)の角部吹出口46bと、を有している。そして、各辺部吹出口46aには、各辺部吹出口から室内に吹き出される空気の上下方向の風向角度を変更することが可能な複数(ここでは、4つ)の風向変更羽根49が設けられている。風向変更羽根49は、辺部吹出口46aの長手方向に沿って細長く延びる板状の部材である。風向変更羽根49は、長手方向の軸周りに回動されて上下方向の風向角度を可変できるようになっている。
ケーシング本体41aの内部には、主として、室内熱交換器31と、室内ファン32とが配置されている。室内熱交換器31は、冷房運転時には、冷媒の蒸発器として機能し、暖房運転時には、冷媒の放熱器として機能する熱交換器である。室外熱交換器31は、その液側が液冷媒連絡管4(図1参照)に接続されており、ガス側がガス冷媒連絡管5(図1参照)に接続されている。室内ファン32は、室内から空気を化粧パネル42の吸入口45を通じてケーシング本体41a内に吸入して化粧パネル42の吹出口46を通じてケーシング本体41a内から室内に吹き出す遠心ファンである。室内ファン32は、ケーシング本体41aの天板43の中央に設けられた室内ファンモータ32aと、室内ファンモータ32aに連結されて回転駆動される羽根車32bとを有している。羽根車32bは、ターボ翼を有する羽根車であり、下方から羽根車32bの内部に空気を吸入し、平面視における羽根車32bの外周側に向かって吹き出すことができる。室内ファンモータ32aは、インバータ装置(図示せず)によって、その回転数(すなわち、運転周波数)を可変できるようになっている。室内熱交換器31は、平面視における室内ファン32の周囲を囲むように曲げられて配置された熱交換器である。室内熱交換器31は、室内ファン32によってケーシング本体41a内に吸入される室内の空気と冷媒との熱交換を行って、冷房運転時には、室内の空気を冷却し、暖房運転時には、室内の空気を加熱することができるようになっている。また、室内熱交換器31の下側には、室内熱交換器31によって空気中の水分が凝縮されて生じるドレン水を受けるためのドレンパン31aが配置されている。ドレンパン31aは、ケーシング本体41aの下部に装着されている。
また、室内ユニット3には、各種のセンサが設けられている。具体的には、室内ユニット3には、室内の空気温度Trを検出する室内温度センサ33と、室内の床温度Tfを検出する床温度センサ34と、が設けられている。室内温度センサ33は、サーミスタ等の接触式の温度センサであり、ここでは、吸入口45に設けられている。床温度センサ34は、赤外線センサ等の非接触式の温度センサであり、ここでは、化粧パネル42の下面から下方を向くように設けられている。
このように、冷凍装置としての空気調和装置1は、圧縮機21、室外熱交換器23、膨張機構としての膨張弁24及び室内熱交換器31を接続することによって構成される冷媒回路10と、室内の空気温度Trを検出する室内温度センサ33と、室内の床温度Tfを検出する床温度センサ34と、を有している。
(2)冷凍装置の制御構成
図4は、空気調和装置1の制御ブロック図である。
<全体>
冷凍装置としての空気調和装置1は、構成機器の運転制御を行うために、室外側制御部20と室内側制御部30とリモコン60とが伝送線や通信線を介して接続された制御部6を有している。室外側制御部20は、室内ユニット2に設けられている。室内側制御部30は、室内ユニット3に設けられている。リモコン60は、室内に設けられている。尚、ここでは、制御部20、30及びリモコン60が伝送線や通信線を介して有線接続されているが、無線接続されていてもよい。
<室外側制御部>
室外側制御部20は、上記のように、室外ユニット2に設けられており、主として、室外側CPU20aと、室外側伝送部20bと、室外側記憶部20cと、を有している。室内側制御部20は、吐出圧力センサ28の検出信号を受けることができるようになっている。
室外側CPU20aは、室外側伝送部20b及び室外側記憶部20cに接続されている。熱源側伝送部20bは、室内側制御部30aとの間で制御データ等の伝送を行う。室外側記憶部20cは、制御データ等を記憶する。そして、室外側CPU20aは、室外側伝送部20bや室外側記憶部20cを介して、制御データ等の伝送や読み書きを行いつつ、室外ユニット2に設けられた構成機器21、22、24、27等の運転制御を行う。
<室内側制御部>
室内側制御部30は、上記のように、室内ユニット3に設けられており、主として、室内側CPU30aと、室内側伝送部30bと、室内側記憶部30cと、室内側通信部30dと、を有している。室内側制御部30は、室内温度センサ33及び床温度センサ34の検出信号を受けることができるようになっている。
室内側CPU30aは、室内側伝送部30b、室内側記憶部30c及び室内側記憶部30dに接続されている。室内側伝送部30bは、室外側制御部20との間で制御データ等の伝送を行う。室内側記憶部30bは、制御データ等を記憶する。室内側通信部30cは、リモコン60との間で制御データ等の送受信を行う。そして、室内側CPU30aは、室内側伝送部30bや室内側記憶部30c、室内側通信部30dを介して、制御データ等の伝送や読み書き、送受信を行いつつ、室内ユニット3に設けられた構成機器32、49等の運転制御を行う。
<リモコン>
リモコン60は、上記のように、室内に設けられており、主として、リモコンCPU61と、リモコン記憶部62と、リモコン通信部63と、リモコン操作部64と、リモコン表示部65と、を有している。
リモコンCPU61は、リモコン通信部62、リモコン記憶部63、リモコン操作部64及びリモコン表示部65に接続されている。リモコン通信部62は、室内側通信部30cとの間で制御データ等の送受信を行う。リモコン記憶部63は、制御データ等を記憶する。リモコン操作部64は、ユーザーからの制御指令等の入力を受け付ける。リモコン表示部65は、運転表示等を行う。そして、リモコンCPU61は、リモコン操作部64を介して運転指令や制御指令等の入力を受け付けて、リモコン記憶部63に制御データ等の読み書きを行い、リモコン表示部65に運転状態や制御状態の表示等を行いつつ、リモコン通信部62を介して、室内側制御部30に制御指令等を行う。
このように、冷凍装置としての空気調和装置1は、構成機器の運転制御を行う制御部6を有している。そして、制御部6は、吐出圧力センサ28、室内温度センサ33及び床温度センサ34の検出信号等に基づいて構成機器21、22、24、27、32、49等の制御を行い、冷房運転や暖房運転等の空調運転及び各種制御を行うことができるようになっている。
(3)冷凍装置の動作及び制御
次に、冷凍装置としての空気調和装置1の動作及び制御について説明する。
<冷房運転>
空気調和装置1では、空調運転としての冷房運転を行うことができる。冷房運転は、リモコン操作部64を介して冷房運転の指令を受け付けた制御部6が、室外ユニット2及び室外ユニット3の構成機器21、22、24、27、32、49等を運転制御することによって行われる。
冷房運転においては、室外熱交換器23が冷媒の放熱器として機能し、かつ、室内熱交換器31が冷媒の蒸発器として機能する状態(すなわち、図1の四路切換弁22の実線で示される状態)になるように、四路切換弁22が切り換えられる。
このような状態の冷媒回路10において、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、圧縮機21に吸入され、冷凍サイクルにおける高圧まで圧縮された後に吐出される。圧縮機21から吐出された高圧の冷媒は、四路切換弁22を通じて、室外熱交換器23に送られる。室外熱交換器23に送られた高圧の冷媒は、室外熱交換器23において、室外ファン27によって供給される室外の空気と熱交換を行って放熱する。室外熱交換器23において放熱した高圧の冷媒は、膨張弁24に送られて、冷凍サイクルにおける低圧まで減圧される。膨張弁24において減圧された低圧の冷媒は、液側閉鎖弁25及び液冷媒連絡管4を通じて、室内熱交換器31に送られる。室内熱交換器31に送られた低圧の冷媒は、室内熱交換器31において、室内ファン32によって供給される室内の空気と熱交換を行って蒸発する。これにより、室内の空気は冷却されて室内に吹き出される。室内熱交換器31において蒸発した低圧の冷媒は、ガス冷媒連絡管5、ガス側閉鎖弁26及び四路切換弁22を通じて、再び、圧縮機21に吸入される。
<暖房運転>
空気調和装置1では、空調運転としての暖房運転を行うことができる。暖房運転は、リモコン操作部64を介して暖房運転の指令を受け付けた制御部6が、室外ユニット2及び室外ユニット3の構成機器21、22、24、27、32、49等を運転制御することによって行われる。
暖房運転においては、室外熱交換器23が冷媒の蒸発器として機能し、かつ、室内熱交換器31が冷媒の放熱器として機能する状態(すなわち、図1の四路切換弁22の破線で示される状態)になるように、四路切換弁22が切り換えられる。
このような状態の冷媒回路10において、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、圧縮機21に吸入され、冷凍サイクルにおける高圧まで圧縮された後に吐出される。圧縮機21から吐出された高圧の冷媒は、四路切換弁22、ガス側閉鎖弁26及びガス冷媒連絡管5を通じて、室内熱交換器31に送られる。室内熱交換器31に送られた高圧の冷媒は、室内熱交換器31において、室内ファン32によって供給される室内の空気と熱交換を行って放熱する。これにより、室内の空気は加熱されて室内に吹き出される。室内熱交換器31において放熱した高圧の冷媒は、液冷媒連絡管4及び液側閉鎖弁25を通じて、膨張弁24に送られて、冷凍サイクルにおける低圧まで減圧される。膨張弁24において減圧された低圧の冷媒は、室外熱交換器23に送られる。室外熱交換器23に送られた低圧の冷媒は、室外熱交換器23において、室外ファン27によって供給される室外の空気と熱交換を行って蒸発する。室外熱交換器23において蒸発した低圧の冷媒は、四路切換弁22を通じて、再び、圧縮機21に吸入される。
<床温度を考慮した制御>
上記の空調運転(冷房運転及び暖房運転)においては、室内の上下の温度差の改善を図るために、床温度Tfを考慮した制御を行うようにしている。ここでは、暖房運転を例にして、図1〜図6を用いて、床温度Tfを考慮した制御について説明する。ここで、図5は、床温度Tfを考慮した圧縮機21の容量制御を示すフローチャートである。
−圧縮機の容量制御−
ここでは、制御部6が、床温度Tfを考慮した制御として、床温度Tfによって空気温度Trを補正して得られる補正室内温度Trsと室内の設定温度Trtとの温度差ΔTrsに基づいて圧縮機21の容量制御を行うようにしている。ここで、室内の設定温度Trtは、ユーザーがリモコン60のリモコン操作部64に入力することによって設定される。
しかも、ここでは、ユーザーが居る室内の熱容量等のような使用条件や快適性に対するユーザーの嗜好に対応できるようにするために、制御部6が、圧縮機21の容量制御として、補正室内温度Trsに対する床温度Tfの寄与率が異なる複数の床温度重視制御モードを有している。ここで、補正室内温度Trsに対する床温度Tfの寄与率とは、補正室内温度Trsを空気温度Trと床温度Tfとの加重平均で表した場合における床温度の重みを意味する。そして、ここでは、複数の床温度重視制御モードとして、床温度Tfの寄与率がαの第1床温度重視制御モードと、床温度Tfの寄与率βが第1床温度重視制御モードの寄与率αよりも大きい第2床温度重視制御モードと、いう2つのモードがある。
すなわち、第1床温度重視制御モードにおける補正室内温度Trsを第1補正室内温度Trs1とすると、第1補正室内温度Trs1は、次式で表される。
Trs1=(1−α)×Tr+α×Tf ・・・ (式1)
ここで、床温度Tfの寄与率αは、0(0%)より大きく、かつ、0.5(50%)以下になるように設定されている。
また、第2床温度重視制御モードにおける補正室内温度Trsを第2補正室内温度Trs2とすると、第2補正室内温度Trs2は、次式で表される。
Trs2=(1−β)×Tr+β×Tf ・・・ (式2)
ここで、式2のTrを式1の第1補正室内温度Trs1で置き換えると、次式のようになる。
Trs2=(1−γ)×Trs1+γ×Tf ・・・ (式3)
ここで、補正率γは、第2補正室内温度Trs2を第1補正室内温度Trs1と床温度Tfとの加重平均で表した場合における床温度の寄与率(重み)を意味し、次式で表される。
γ=(β−α)/(1−α) ・・・ (式4)
また、式4を寄与率βの式に書き換えると、次式のようになる。
β=α+γ×(1−α) ・・・ (式5)
ここで、床温度Tfの寄与率βは、0.5(50%)よりも大きくなるように設定されている。すなわち、ここでは、床温度Tfの寄与率βが0.5(50%)よりも大きく、かつ、1(100%)未満になるように補正率γの値が設定されている。
そして、第1床温度重視制御モードにおける温度差ΔTrsを第1温度差ΔTrs1とすると、第1温度差ΔTrs1は、次式で表される。
ΔTrs1=Trt−Trs1 ・・・ (式6)
また、第2床温度重視制御モードにおける温度差ΔTrsを第2温度差ΔTrs2とすると、第2温度差ΔTrs2は、次式で表される。
ΔTrs2=Trt−Trs2 ・・・ (式7)
ここで、式7を、式3及び式6を用いて、第1補正室内温度Trs1、第1温度差ΔTrs1、床温度Tf及び補正率γの式に書き換えると、次式のようになる。
ΔTrs2=ΔTrs1+[Trs1−{(1−γ)×Trs1+γ×Tf)}]
・・・ (式8)
ここで、さらに、式8の[Trs1−{(1−γ)×Trs1+γ×Tf)}]を第2温度差補正値ΔTrc2とすると、第2温度差ΔTrs2は、次式で表される。
ΔTrs2=ΔTrs1+ΔTrc2 ・・・ (式9)
このように、第2床温度重視制御モードにおける第2温度差ΔTrs2は、第1床温度重視制御モードにおける第1温度差ΔTrs1を、床温度Tfによって第1補正室内温度Trs1を補正して得られる第2補正室内温度Trs2と第1補正室内温度Trs1との温度差である温度差補正値ΔTrc2で補正して得られるようになっている。
そして、上記の床温度重視制御モードは、ユーザーがリモコン60のリモコン操作部64に入力することによって選択される(図5のステップST1参照)。すなわち、制御部6のリモコン操作部64は、いずれの床温度重視制御モードを選択するかを設定する床温度重視制御モード設定手段として機能している。そして、床温度重視制御モードが選択されると、選択された床温度重視制御モードがわかるようにリモコン60のリモコン表示部65に表示される。すなわち、制御部6のリモコン表示部65は、選択されている床温度重視制御モードがわかるように表示を行う床温度重視制御モード表示手段として機能している。
そして、床温度重視制御モードが選択されると、制御部6は、第1床温度重視制御モード用の第1補正室内温度Trs1及び第1温度差ΔTrs1を算出する(図5のステップST2参照)。ここで、第1補正室内温度Trs1及び第1温度差ΔTrs1の算出は、制御部6の室内側制御部30によって行われる。すなわち、制御部6の室内側制御部30は、第1床温度重視制御モード用の第1補正室内温度Trs1及び第1温度差ΔTrs1を算出する第1温度差算出手段として機能している。具体的には、室内側制御部30の室内側CPU30aが、室内温度センサ33及び床温度センサ34で検出された室内の空気温度Tr及び床温度Tf、室内側通信部30dがリモコン60から受信した室内の設定温度Trt、及び、室内側記憶部30cに記憶されている床温度Tfの寄与率αを、式1及び式6に代入して、第1補正室内温度Trs1及び第1温度差ΔTrs1を算出する。
そして、選択された床温度重視制御モードが第1床温度重視制御モードである場合(図5のステップST3参照)には、制御部6が、床温度Tfを考慮した制御として、床温度Tfによって空気温度Trを補正して得られる補正室内温度Trcと室内の設定温度Trtとの温度差ΔTrsとしての第1床温度重視制御モード用の第1温度差ΔTrs1に基づいて圧縮機21の容量制御を行う(図5のステップST4参照)。ここで、圧縮機21の容量制御は、圧縮機21(より具体的には、圧縮機モータ21a)の回転数(運転周波数)を制御することによって行われる。具体的には、冷媒回路10の高圧Pcに相当する冷媒の凝縮温度Tcが目標凝縮温度Tcsになるように、圧縮機21の回転数が制御される。ここで、高圧Pcとは、暖房運転時において、圧縮機21の吐出側から室内熱交換器31を経由して膨張弁24の入口に至るまでの間を流れる高圧の冷媒を代表する圧力を意味している。ここでは、高圧Pcとして、吐出圧力センサ28によって検出される冷媒圧力である吐出圧力Pdが使用され、吐出圧力Pdを冷媒の飽和温度に換算して得られる値が、冷媒の凝縮温度Tcである。まず、制御部6は、第1温度差ΔTrs1に基づいて目標凝縮温度Tcsを決定する。ここで、目標凝縮温度Tcsの決定は、制御部6の室外側制御部20によって行われる。すなわち、制御部6の室外側制御部20は、目標凝縮温度Tcsを決定する目標凝縮温度決定手段として機能している。具体的には、室外側制御部20の室外側CPU20aが、室外側伝送部20bが室内側制御部30から伝送された第1温度差ΔTrs1に基づいて目標凝縮温度Tcsを決定する。ここで、第1温度差ΔTrs1が正値の場合、すなわち、第1補正室内温度Trs1が室内の設定温度Trtまで達していない場合には、暖房能力の増加が要求されていることを意味するため、第1温度差ΔTrs1の絶対値に応じて、目標凝縮温度Tcsが現在値よりも高くなるように決定される。一方、第1温度差ΔTrs1が負値の場合、すなわち、第1補正室内温度Trs1が室内の設定温度Trtまで達していない場合には、暖房能力の減少が要求されていることを意味するため、第1温度差ΔTrs1の絶対値に応じて、目標凝縮温度Tcsが現在値よりも低くなるように決定される。そして、制御部6は、冷媒の凝縮温度Tcが目標凝縮温度Tcsになるように、圧縮機21の回転数を制御する。ここで、圧縮機21の回転数制御は、制御部6の室外側制御部20によって行われる。すなわち、制御部6の室外側制御部20は、冷媒の凝縮温度Tcが目標凝縮温度Tcsになるように圧縮機21の回転数を制御する圧縮機回転数制御手段として機能している。ここで、冷媒の凝縮温度Tcが目標凝縮温度Tcsよりも高い場合には、圧縮機21の回転数を小さくする制御が行われ、冷媒の凝縮温度Tcが目標凝縮温度Tcsよりも低い場合には、圧縮機21の回転数を大きくする制御が行われる。
一方、選択された床温度重視制御モードが第2床温度重視制御モードである場合(図5のステップST3参照)には、制御部6は、第2床温度重視制御モード用の第2温度差ΔTrs2を算出する(図5のステップST5参照)。ここで、第2温度差ΔTrs2の算出は、制御部6の室外側制御部20によって行われる。すなわち、制御部6の室外側制御部20は、第2床温度重視制御モード用の第2温度差ΔTrs2を算出する第2温度差算出手段として機能している。具体的には、室外側制御部20の室外側CPU20aが、室外側伝送部20bが室内側制御部30から伝送された第1補正室内温度Trs1、第1温度差ΔTrs1及び床温度Tf、及び、室外側記憶部20cに記憶されている補正率γを、式8(式9)に代入して、第2温度差ΔTrs2を算出する。
そして、制御部6は、床温度Tfを考慮した制御として、床温度Tfによって空気温度Trを補正して得られる補正室内温度Trcと室内の設定温度Trtとの温度差ΔTrsとしての第2床温度重視制御モード用の第2温度差ΔTrs2に基づいて圧縮機21の容量制御を行う(図5のステップST6参照)。まず、制御部6は、第2温度差ΔTrs2に基づいて目標凝縮温度Tcsを決定する。ここで、目標凝縮温度Tcsの決定は、制御部6の室外側制御部20によって行われる。すなわち、制御部6の室外側制御部20は、目標凝縮温度Tcsを決定する目標凝縮温度決定手段として機能している。具体的には、室外側制御部20の室外側CPU20aが、算出された第2温度差ΔTrs2に基づいて目標凝縮温度Tcsを決定する。ここで、第2温度差ΔTrs2が正値の場合、すなわち、第2補正室内温度Trs2が室内の設定温度Trtまで達していない場合には、暖房能力の増加が要求されていることを意味するため、第2温度差ΔTrs2の絶対値に応じて、目標凝縮温度Tcsが現在値よりも高くなるように決定される。一方、第2温度差ΔTrs2が負値の場合、すなわち、第2補正室内温度Trs2が室内の設定温度Trtまで達していない場合には、暖房能力の減少が要求されていることを意味するため、第2温度差ΔTrs2の絶対値に応じて、目標凝縮温度Tcsが現在値よりも低くなるように決定される。そして、制御部6は、冷媒の凝縮温度Tcが目標凝縮温度Tcsになるように、圧縮機21の回転数を制御する。
尚、上記においては、制御部6が、圧縮機21の容量制御として、冷媒の凝縮温度Tcが目標凝縮温度Tcsになるように圧縮機21の回転数を制御しているが、これに代えて、冷媒の凝縮温度Tcに相当する高圧Pc(=吐出圧力Pd)が目標高圧Pcsになるように、圧縮機21の回転数を制御してもよい。この場合には、ΔTrsに基づいて目標高圧Pcsが決定されることになる。
−サーモ制御(圧縮機の発停)−
上記のように、床温度Tfによって空気温度Trを補正して得られる補正室内温度Trsと室内の設定温度Trtとの温度差ΔTrsに基づいて圧縮機21の容量制御が行われると、補正室内温度Trsが室内の設定温度Trtに達するが、このとき、制御部6は、以下のようなサーモ制御(圧縮機21の発停)を行う。
このサーモ制御で、制御部6が、温度差ΔTrsに対してサーモ温度幅を設定し、サーモオフ(圧縮機21の停止)及びサーモオン(圧縮機21の起動)を行うものである。ここで、サーモオフとは、温度差ΔTrsがサーモ温度幅内に達した場合に、圧縮機21を停止して、冷媒回路10における冷媒の循環を停止させることである。サーモオンとは、サーモオフの状態において、温度差ΔTrsがサーモ温度幅から外れた場合に、圧縮機21を起動して、冷媒回路10における冷媒の循環を再開させることである。ここで、サーモオフ及びサーモオンは、制御部6の室外側制御部20によって行われ、サーモ温度幅は室外側記憶部20cに記憶されている。すなわち、制御部6の室外側制御部20は、サーモ制御手段として機能している。
そして、ここでは、制御部6が、選択されている床温度重視制御モードにおける補正室内温度Trsと室内の設定温度Trtとの温度差ΔTrsに基づいて、サーモ制御(圧縮機21の発停)を行うようにしている。具体的には、床温度Tfを考慮した圧縮機21の容量制御として、第1床温度重視制御モードが選択されている場合には、室外側制御部20が、第1床温度重視制御モード用の第1温度差ΔTrs1がサーモ温度幅内に達した場合にサーモオフ(圧縮機21の停止)を行い、第1床温度重視制御モード用の第1温度差ΔTrs1がサーモ温度幅から外れた場合にサーモオン(圧縮機21の起動)を行う。また、第2床温度重視制御モードが選択されている場合には、室外側制御部20が、第2床温度重視制御モード用の第2温度差ΔTrs2がサーモ温度幅内に達した場合にサーモオフ(圧縮機21の停止)を行い、第2床温度重視制御モード用の第2温度差ΔTrs2がサーモ温度幅から外れた場合にサーモオン(圧縮機21の起動)を行うようにしている。
(4)冷凍装置の特徴
本実施形態の冷凍装置としての空気調和装置1には、以下のような特徴がある。
<A>
ここでは、上記のように、床温度Tfを考慮した圧縮機21の容量制御として、複数の床温度重視制御モード(第1及び第2床温度重視制御モード)を有しており、床温度重視制御モード設定手段(ここでは、リモコン操作部64)によって、いずれの床温度重視制御モードを選択するかを設定することができるようになっている。ここで、複数の床温度重視制御モード(第1及び第2床温度重視制御モード)は、補正室内温度Trsに対する床温度Tfの寄与率が異なっている。
具体的には、ここでは、上記のように、床温度重視制御モードが、第1床温度重視制御モードと、第2床温度重視制御モードと、を有している。そして、制御部6は、第1床温度重視制御モードが選択された場合に、第1床温度重視制御モードにおける補正室内温度Trsとしての第1補正室内温度Trs1と設定温度Trtとの温度差である第1温度差ΔTrs1を得て、第1温度差ΔTrs1に基づいて圧縮機21の容量制御を行う。また、制御部6は、第2床温度重視制御モードが選択された場合に、第2床温度重視制御モードにおける補正室内温度Trsとしての第2補正室内温度Trs2と設定温度Trtとの温度差である第2温度差ΔTrs2を得て、第2温度差ΔTrs2に基づいて圧縮機21の容量制御を行うようになっている。
そして、床温度Tfの寄与率が小さい床温度重視制御モード(ここでは、寄与率αの第1床温度重視制御モード)を選択すると、床温度Tfによる空気温度Trの補正の程度が小さくなるため、室内の上下の温度差が緩やかに改善されるように圧縮機21の容量制御が行われる。この第1床温度重視制御モードは、室内の熱容量が小さい場合のように室内の上下の温度差が改善されやすい使用条件である場合やユーザーが快適性よりも省エネ性を優先する嗜好を持っている場合等に適している。一方、床温度Tfの寄与率が大きい床温度重視制御モード(ここでは、寄与率βの第2床温度重視制御モード)を選択すると、床温度Tfによる空気温度Trの補正の程度が大きくなるため、室内の上下の温度差が急速に改善されるように圧縮機21の容量制御が行われる。この第2床温度重視制御モードは、室内の熱容量が大きい場合のように室内の上下の温度差が改善されにくい使用条件である場合やユーザーが省エネ性よりも快適性を優先する嗜好を持っている場合等に適している。
このように、ここでは、従来の床温度を考慮した圧縮機の容量制御とは異なり、床温度Tfの考慮の程度を選択して圧縮機21の容量制御を行い、室内の上下の温度差が改善を図ることができるようになっており、使用条件やユーザーの嗜好に対応できるようになっている。
尚、ここでは、床温度重視制御モードが第1及び第2床温度重視制御モードの2つであるが、床温度Tfの寄与率が異なる3つ以上の床温度重視制御モードを有しており、これらのいずれかを選択するようになっていてもよい。
<B>
また、ここでは、上記のように、複数の床温度重視制御モードのうち少なくとも1つ(ここでは、第2床温度重視制御モード)について、補正室内温度Trsに対する床温度Tfの寄与率を0.5(50%)よりも大きいものにしている。
特に、ここでは、2つの床温度重視制御モードのうち第1床温度重視制御モードについては、床温度Tfの寄与率αを0.5(50%)以下に設定し、第2床温度重視制御モードについては、床温度Tfの寄与率βを0.5(50%)よりも大きいものに設定している。例えば、寄与率αを0.5(50%)、及び、寄与率βを0.75(75%)等に設定することができる。尚、寄与率αを0.5(50%)で寄与率βを0.75(75%)とする場合には、補正率γが0.5(75%)に設定されることになる。
このため、ここでは、床温度Tfの寄与率βが0.5(50%)よりも大きい第2床温度重視制御モードを選択して圧縮機21の容量制御を行うことによって、室内の上下の温度差が非常に改善されにくい使用条件である場合やユーザーが快適性を優先する嗜好が強い場合にも対応することができる。
尚、ここでは、2つの床温度重視制御モードのうちの1つについて、床温度Tfの寄与率を0.5(50%)よりも大きくしているが、2つのモードともに床温度Tfの寄与率を0.5(50%)よりも大きくしてもよい。また、3つ以上の床温度重視制御モードを有する場合には、これらの床温度重視制御モードの少なくとも1つについて、床温度Tfの寄与率を0.5(50%)よりも大きくしてもよい。
<C>
また、ここでは、上記のように、2つの床温度重視制御モードを有する場合において、第2床温度重視制御モード用の第2温度差ΔTrs2が、第1床温度重視制御モード用の第1温度差ΔTrs1を、床温度Tfによって第1補正室内温度Trs1を補正して得られる第2補正室内温度Trs2と第1補正室内温度Trs1との温度差である温度差補正値ΔTrc2で補正して得られるようになっている。すなわち、ここでは、室内側制御部30において算出された第1床温度重視制御モード用の第1補正室内温度Trs1及び第1温度差ΔTrs1を用いて、室外側制御部20において、床温度Tfの寄与率が第1床温度重視制御モードよりも大きい第2床温度重視制御モード用の第2温度差ΔTrs2を得ている(式8及び式9参照)。
このため、ここでは、第2床温度重視制御モード用の第2温度差ΔTrs2を容易に得ることができる。
<D>
また、ここでは、制御部6が、選択されている床温度重視制御モードにおける補正室内温度Trsと室内の設定温度Trtとの温度差ΔTrsに基づいて、圧縮機21の発停(サーモ制御)を行う。例えば、第1床温度重視制御モードが選択されている場合には、温度差ΔTrs1に基づいて圧縮機21の発停(サーモ制御)を行い、第2床温度重視制御モードが選択されている場合には、温度差ΔTrs2に基づいて圧縮機21の発停(サーモ制御)を行う。このように、ここでは、圧縮機21の容量制御時だけでなく、圧縮機21の発停(サーモ制御)についても、選択されている床温度重視制御モードにおける補正室内温度Trsと室内の設定温度Trtとの温度差ΔTrsに基づいて行われるようになっている。このため、ここでは、圧縮機2の発停についても、使用条件やユーザーの嗜好に対応できるようになっている。
<E>
また、ここでは、制御部6が、選択されている床温度重視制御モードがわかるように表示を行うようにしている。具体的には、第2床温度重視制御モードが選択されている場合には、その旨(例えば、「第2床温度重視制御モード実行中」)をリモコン表示部65に画面表示し、第1床温度重視制御モードが選択されている場合には、第2床温度重視制御モードが選択されている旨の画面表示を消すこと等が考えられる。
これにより、ここでは、どの床温度重視制御モードが選択されているかをユーザーが認識することができる。
(5)変形例
<A>
上記実施形態における床温度Tfを考慮した制御(圧縮機21の容量制御及びサーモ制御)においては、床温度センサ34の異常によって床温度Tfが得られない状況になる場合がある。このような場合には、床温度センサ34を正常な状態に速やかに復帰させる必要があるが、床温度センサ34が異常な状態で運転を継続する場合であっても、床温度Tfを考慮した制御に近い状態を維持することが好ましい。
そこで、ここでは、図6に示すように、床温度センサ34の異常が発生した場合(図6のステップST7参照)には、床温度センサ34を正常な状態における処理(図5及び図6のステップST2〜ST6参照)を行わずに、床温度センサ34が異常な状態に対応して、複数(ここでは、2つ)の床温度重視制御モードによる処理を行うものとしている。
まず、ここでは、床温度Tfを得ることができないため、制御部6は、空気温度Treを床温度Tfで補正を行わずに、次式によって、室内の設定温度Trtとの温度差である床温度異常時温度差ΔTreを算出する(図6のステップST8参照)。
ΔTre=Trt−Tr ・・・ (式10)
ここで、床温度異常時温度差ΔTreの算出は、制御部6の室内側制御部30によって行われる。すなわち、制御部6の室内側制御部30は、床温度センサ34の異常時における床温度異常時温度差ΔTreを算出する床温度異常時温度差算出手段として機能している。具体的には、具体的には、室内側制御部30の室内側CPU30aが、室内温度センサ33で検出された室内の空気温度Tr、及び、室内側通信部30dがリモコン60から受信した室内の設定温度Trtを、式10に代入して、床温度異常時温度差ΔTreを算出する。
次に、選択された床温度重視制御モードが第1床温度重視制御モードである場合(図6のステップST9参照)には、制御部6が、次式によって、床温度異常時温度差ΔTreを第1床温度異常時温度差補正値ΔTrec1で補正して、第1床温度重視制御モード用の第1温度差ΔTres1を得る(図6のステップST10参照)。
ΔTres1=ΔTre+ΔTrec1 ・・・ (式11)
ここで、ΔTrec1は、数deg以内(例えば、1deg)に設定されている。そして、第1床温度重視制御モード用の第1温度差ΔTres1の算出は、制御部6の室外側制御部20によって行われる。すなわち、制御部6の室外側制御部20は、第1床温度重視制御モード用の第1温度差ΔTres1を算出する第1温度差算出手段として機能している。具体的には、室外側制御部20の室外側CPU20aが、室外側伝送部20bが室内側制御部30から伝送された床温度異常時温度差ΔTre、及び、室外側記憶部20cに記憶されている第1床温度異常時温度差補正値ΔTrec1を、式11に代入して、第1温度差ΔTres1を算出する。
そして、制御部6は、算出された床温度センサ34の異常時における第1床温度重視制御モード用の第1温度差ΔTres1に基づいて圧縮機21の容量制御を行う(図6のステップST11参照)。圧縮機21の容量制御は、床温度センサ34の正常時の制御内容と同様であるため、ここでは説明を省略する。
一方、選択された床温度重視制御モードが第2床温度重視制御モードである場合(図6のステップST9参照)には、制御部6は、次式によって、床温度異常時温度差ΔTreを第2床温度異常時温度差補正値ΔTrec2で補正して、第2床温度重視制御モード用の第2温度差ΔTres2を得る(図6のステップST12参照)。
ΔTres2=ΔTre+ΔTrec2 ・・・ (式12)
ここで、ΔTrec2は、数deg以内で、かつ、第1床温度異常時温度差補正値ΔTre1よりも大きい値(例えば、3deg)に設定されている。そして、第2床温度重視制御モード用の第2温度差ΔTres2の算出は、制御部6の室外側制御部20によって行われる。すなわち、制御部6の室外側制御部20は、第2床温度重視制御モード用の第2温度差ΔTres2を算出する第2温度差算出手段として機能している。具体的には、室外側制御部20の室外側CPU20aが、室外側伝送部20bが室内側制御部30から伝送された床温度異常時温度差ΔTre、及び、室外側記憶部20cに記憶されている第2床温度異常時温度差補正値ΔTrec2を、式12に代入して、第2温度差ΔTres2を算出する。
そして、制御部6は、算出された床温度センサ34の異常時における第2床温度重視制御モード用の第2温度差ΔTres2に基づいて圧縮機21の容量制御を行う(図6のステップST13参照)。圧縮機21の容量制御は、床温度センサ34の正常時の制御内容と同様であるため、ここでは説明を省略する。
このように、床温度センサ34の異常時においても、選択された床温度重視制御モードに応じて、床温度Tfによる補正のない室内温度Trと室内の設定温度Trtとの温度差ΔTresを床温度異常時温度差補正値ΔTrecで補正して得られる温度差ΔTresに基づいて圧縮機21の容量制御を行うことによって、床温度Tfを考慮した制御に近い状態を維持することができる。
また、サーモ制御(圧縮機21の発停)についても、圧縮機21の容量制御と同様に、選択されている床温度重視制御モードにおける温度差ΔTresに基づいて、サーモ制御(圧縮機21の発停)を行うことができ、床温度Tfを考慮した制御に近い状態を維持することができる。
<B>
上記実施形態及び変形例Aでは、室内ユニット3として、天井埋込型の室内ユニットが採用されているが、これに限定されるものではなく、天井吊下型や壁掛型の室内ユニットを採用してもよい。また、室内ユニット3として、化粧パネルの角部に吹出口が形成されていないものを採用してもよい。
また、上記実施形態及び変形例Aでは、室内ユニット2として、空気熱源の室外ユニットが採用されているが、これに限定されるものではなく、水熱源の室外ユニットを採用してもよい。
また、上記実施形態及び変形例Aでは、膨張機構24として、膨張弁が採用されているが、これに限定されるものではなく、キャピラリチューブや膨張機を採用してもよい。また、膨張弁24が室内ユニット3に設けられていてもよい。
また、上記実施形態及び変形例Aでは、室内温度センサ33が室内ユニット3の吸入口45に設けられているが、これに限定されるものではなく、リモコン60に設けられていてもよい。
また、上記実施形態及び変形例Aでは、暖房運転を例に挙げて床温度Tfを考慮した制御について説明しているが、これに限定されるものではなく、冷房運転に上記の床温度Tfを考慮した制御を適用してもよい。
以上、本開示の実施形態を説明したが、請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能であることが理解されるであろう。
本開示は、床温度及び空気温度に基づいて圧縮機の容量制御を行う冷凍装置に対して、広く適用可能である。
1 空気調和装置(冷凍装置)
6 制御部
10 冷媒回路
21 圧縮機
23 室外熱交換器
24 膨張弁(膨張機構)
31 室内熱交換器
33 室内温度センサ
34 床温度センサ
64 リモコン操作部(床温度重視制御モード設定手段)
Tf 室内の床温度
Tr 室内の空気温度
Trs 補正室内温度
Trs1 第1補正室内温度
Trs2 第2補正室内温度
Trt 室内の設定温度
α、β 寄与率
ΔTrc2 温度差補正値
ΔTrs 温度差
ΔTrs1 第1温度差
ΔTrs2 第2温度差
特許第4478082号公報

Claims (7)

  1. 圧縮機(21)、室外熱交換器(23)、膨張機構(24)及び室内熱交換器(31)を接続することによって構成される冷媒回路(10)と、室内の空気温度(Tr)を検出する室内温度センサ(33)と、前記室内の床温度(Tf)を検出する床温度センサ(34)と、前記床温度及び前記空気温度に基づいて前記圧縮機の容量制御を行う制御部(6)と、を備えた冷凍装置において、
    前記制御部は、前記圧縮機の容量制御として、複数の床温度重視制御モードを有しており、
    前記制御部は、いずれの前記床温度重視制御モードを選択するかを設定する床温度重視制御モード設定手段(64)を有している、
    冷凍装置(1)。
  2. 前記制御部は、前記床温度によって前記空気温度を補正して得られる補正室内温度(Trs)と前記室内の設定温度(Trt)との温度差(ΔTrs)に基づいて前記圧縮機の容量制御を行っており、
    前記複数の床温度重視制御モードは、前記補正室内温度に対する前記床温度の寄与率(α、β)が異なっている、
    請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 前記床温度重視制御モードの少なくとも1つは、前記補正室内温度に対する前記床温度の寄与率が50%よりも大きい、
    請求項2に記載の冷凍装置。
  4. 前記床温度重視制御モードは、第1床温度重視制御モードと、第2床温度重視制御モードと、を有しており、
    前記制御部は、前記第1床温度重視制御モードが選択された場合に、前記第1床温度重視制御モードにおける前記補正室内温度としての第1補正室内温度(Trs1)と前記設定温度との温度差である第1温度差(ΔTrs1)を得て、前記第1温度差に基づいて前記圧縮機の容量制御を行い、
    前記制御部は、前記第2床温度重視制御モードが選択された場合に、前記第2床温度重視制御モードにおける前記補正室内温度としての第2補正室内温度(Trs2)と前記設定温度との温度差である第2温度差(ΔTrs2)を得て、前記第2温度差に基づいて前記圧縮機の容量制御を行う、
    請求項2又は3に記載の冷凍装置。
  5. 前記第2温度差は、前記第1温度差を、前記床温度によって前記第1補正室内温度を補正して得られる前記第2補正室内温度と前記第1補正室内温度との温度差である温度差補正値(ΔTrc2)で補正して得られる、
    請求項4に記載の冷凍装置。
  6. 前記制御部は、選択されている前記床温度重視制御モードにおける前記補正室内温度と前記室内の設定温度との温度差に基づいて、前記圧縮機の発停を行う、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷凍装置。
  7. 前記制御部は、選択されている前記床温度重視制御モードがわかるように表示を行う、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の冷凍装置。
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