JP2019060408A - 高力ボルト摩擦接合構造 - Google Patents

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雅也 平林
Masaya Hirabayashi
雅也 平林
孝則 三木
Takanori Miki
孝則 三木
吉田 一
Hajime Yoshida
一 吉田
厚憲 森
Atsunori Mori
厚憲 森
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Abstract

【課題】少ないボルト数でも強力に接合できる高力ボルト摩擦接合構造を実現する。【解決手段】高力ボルト摩擦接合構造100は、対を成して対向する配置にある第1接合面21にその両面を摺接させて挿入された第1添接板31と、表面に露出した配置にある第2接合面22にその片面を接して配された第2添接板31とを備えており、高力ボルト40による圧接によって、少なくとも3つの摩擦面を有するようになっている。そこで、対を成す第1接合面21を二対以上備える構造を設計し、第1添接板を2枚以上備えるようにすれば、さらに多くの摩擦面を有した摩擦接合構造とすることができる。この高力ボルト摩擦接合構造100は、より多くの摩擦面を有するほど、その接合強度が増大するようになるので、高力ボルト40の数を増やすことなく、摩擦面の数を増やすことで、高力ボルト摩擦接合構造の接合強度を高めることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、高力ボルト摩擦接合構造に係り、少ないボルト数でも強力に接合できる高力ボルト摩擦接合構造に関する。
従来、接合すべき鋼材の端部に添接板を渡して配し、その添接板と鋼材を高力ボルトによって接合することで、添接板を介して鋼材同士を接合した摩擦接合構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
例えば、図7(a)に示した摩擦接合構造は、互いの端部が突き合わされた鋼材10の両面に添接板30が配設されて、それぞれの鋼材10の端部側に2本の高力ボルト40が締結されて構築されている。なお、この摩擦接合構造は、添接板30と鋼材10の間にそれぞれ形成された2つの摩擦面を有している。
このような摩擦接合構造における接合強度を高める場合に、例えば、図7(b)に示すように、高力ボルト40の数を増やすことがある。ここでは、接合強度を3倍に高めるよう、高力ボルト40の数を3倍にしている。
特開平7−238595号公報
しかしながら、摩擦接合構造における高力ボルトの数を増やすほど、それら高力ボルトを締め付けることに作業時間が取られてしまうことになる。
そのため、営業列車が走行しない夜間等に行われる鉄道工事など、作業時間が限られている施工箇所における摩擦接合構造の接合強度を高めるのに、高力ボルトの数を増やすことには限界がある。
本発明の目的は、少ないボルト数でも強力に接合できる高力ボルト摩擦接合構造を提供することである。
上記目的を達成するため、この発明は、
一対の鋼材が接合されてなる高力ボルト摩擦接合構造であって、
前記一対の鋼材の端部が一の方向に突き合わされて、前記一対の鋼材に亘って面一となり、その鋼材の厚さ方向に重なる配置に形成された複数の接合面と、
前記複数の接合面のうち、対を成して対向する配置にある接合面に、その両面を摺接させて一の方向と交差する向きに挿入された第1添接板と、
前記複数の接合面のうち、表面に露出した配置にある接合面に、その片面を接して配された第2添接板と、
連なった配置にある前記鋼材の端部と前記第1添接板と前記第2添接板の各ボルト孔に挿通され、前記鋼材の端部と前記第1添接板と前記第2添接板とを圧接させた高力ボルトと、
を備えるようにした。
かかる構成の高力ボルト摩擦接合構造は、複数の接合面のうち、対を成して対向する配置にある接合面に、その両面を摺接させて挿入された第1添接板と、複数の接合面のうち、表面に露出した配置にある接合面に、その片面を接して配された第2添接板とを備えており、高力ボルトによって鋼材の端部と第1添接板と第2添接板とが圧接されることで、少なくとも3つの摩擦面が形成されるので、鋼材の両面に添接板を配設してなる従来技術の摩擦接合構造(例えば、図7(a)参照)が2つの摩擦面を有するのに比べて、多くの摩擦面を有した摩擦接合構造とすることができる。
そして、対を成して対向する配置にある接合面を二対以上備える構造を設計し、第1添接板を2枚以上備えるようにすれば、さらに多くの摩擦面を有した摩擦接合構造とすることができる。
ここで、高力ボルト摩擦接合構造において、高力ボルトの数と、添接板のサイズ(摩擦面の大きさ)が同じ条件であれば、より多くの摩擦面を有する摩擦接合構造の方が、その接合強度が増大するようになる。
つまり、かかる構成の高力ボルト摩擦接合構造であれば、高力ボルトの数を増やすことなく、摩擦面の数を増やすことで、高力ボルト摩擦接合構造の接合強度を高めることができる。
このように、より多くの摩擦面を有する高力ボルト摩擦接合構造であれば、少ないボルト数でも強力に鋼材同士を接合することができる。
また、望ましくは、
対を成して対向する配置にある前記接合面には、一の方向と交差する向きに沿うガイド筋が形成されており、
前記第1添接板には、前記ガイド筋に沿って案内される被案内筋が形成されているようにする。
こうすることで、対を成して対向する配置にある接合面の間に第1添接板を挿入し易くなって、高力ボルト摩擦接合構造を構築し易くなる。
また、望ましくは、
対を成して対向する配置にある前記接合面の間の空間は、一の方向と交差する向きに沿い、一端から他端に向かって前記鋼材の厚さ方向に漸次狭まる形状に形成されており、
前記第1添接板は、前記空間に挿入される向きに沿い、前記鋼材の厚さ方向に漸次先細る形状に形成されているようにする。
こうすることで、対を成して対向する配置にある接合面の間に第1添接板を挿入し易くなって、高力ボルト摩擦接合構造を構築し易くなる。
また、望ましくは、
前記第1添接板と前記第2添接板とは、前記第1添接板の挿入方向の後端側で一体に結合されているようにする。
第1添接板と第2添接板とが一体に結合された形状を有していれば、対を成して対向する配置にある接合面の間に第1添接板を一の方向と交差する向きに挿入するようにして、第1添接板と第2添接板を鋼材の端部に組み付けることができるので、各添接板をそれぞれ組み付けるよりも作業時間の短縮を図ることができ、高力ボルト摩擦接合構造を構築し易くなる。
本発明によれば、少ないボルト数でも強力に接合できる高力ボルト摩擦接合構造が得られる。
実施形態1の高力ボルト摩擦接合構造を示す断面図(a)と、一対の鋼材の端部を突き合わせた状態を示す側面図(b)である。 実施形態1の高力ボルト摩擦接合構造を示す分解斜視図である。 一対の鋼材の端部の変形例を示す断面図(a)と、実施形態1の高力ボルト摩擦接合構造の変形例を示す断面図(b)である。 実施形態2の高力ボルト摩擦接合構造を示す分解斜視図である。 実施形態3の高力ボルト摩擦接合構造を示す分解斜視図である。 実施形態4の高力ボルト摩擦接合構造を示す分解斜視図である。 従来技術の摩擦接合構造を示す断面図(a)(b)である。
以下、図面を参照して、本発明に係る高力ボルト摩擦接合構造の実施形態について詳細に説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
(実施形態1)
本実施形態の高力ボルト摩擦接合構造100は、例えば、図1(a)(b)、図2に示すように、一対の鋼材10の端部11が一の方向に突き合わされて、一対の鋼材10に亘って面一となり、その鋼材10の厚さ方向に重なる配置に形成された複数(本実施形態では6つ)の接合面20と、複数の接合面20のうち、対を成して対向する配置にある第1接合面21に、その両面を摺接させて一の方向と交差する向きに挿入された第1添接板31と、複数の接合面20のうち、表面に露出した配置にある第2接合面22に、その片面を接して配された第2添接板32と、連なった配置にある鋼材10の端部11と第1添接板31と第2添接板32の各ボルト孔Hに挿通され、鋼材10の端部11と第1添接板31と第2添接板32とを圧接させた高力ボルト40等を備えている。
鋼材10の端部11は、鋼材主端部12と、鋼材主端部12を挟んで対を成す鋼材副端部13とを有しており、三つ股に形成されている。
この鋼材10の端部11を一の方向に突き合わせた際に、一対の鋼材10に亘り、鋼材主端部12の両面にそれぞれ第1接合面21が形成され、鋼材副端部13の一方の面であって鋼材主端部12側の面に第1接合面21が形成され、鋼材副端部13の他方の面に第2接合面22が形成される。
鋼材主端部12と鋼材副端部13には、連なる配置にボルト孔Hが形成されている。
なお、鋼材主端部12は、鋼材10本体と、略同じ厚さを有している。
第1添接板31と第2添接板32は、鋼製の板材であり、それぞれボルト孔Hが形成されている。
第1添接板31と第2添接板32のボルト孔Hは、鋼材主端部12及び鋼材副端部13のボルト孔Hと連なる配置に形成されている。
高力ボルト40は、積層された配置にある鋼材主端部12、鋼材副端部13、第1添接板31、第2添接板32において、連なっている各ボルト孔Hに挿通されて、ナット41で緊締されている。
この高力ボルト40による緊結によって、鋼材10端部の鋼材主端部12および鋼材副端部13と第1添接板31と第2添接板32とが圧接されたことで、6つの接合面20(第1接合面21、第2接合面22)が摩擦面となった高力ボルト摩擦接合構造100が構築される。
つまり、この高力ボルト摩擦接合構造100は、6つの摩擦面を有している。
なお、この高力ボルト摩擦接合構造100において、母材芯となる鋼材10が同一平面に配され、側面視直線的に連なるようになっている。
このように、本実施形態の高力ボルト摩擦接合構造100は、6つの摩擦面を有しており、鋼材10の両面に添接板30を配設してなる一般的な摩擦接合構造(図7(a)参照)が2つの摩擦面を有するのに比べて、より多くの摩擦面を有した摩擦接合構造となっている。
摩擦接合構造における接合強度の増減に関する因子には、高力ボルト40の数の他に、摩擦面の数があることに本発明者らは注目し、高力ボルト40の数を増やすことに代えて、摩擦面の数を増やして接合強度を高める技術について検討し、本発明を実現するに至った。
そして、高力ボルト40の数と、添接板のサイズ(摩擦面の大きさ)が同じ条件であれば、2つの摩擦面を有する摩擦接合構造よりも、3倍の数の6つの摩擦面を有している高力ボルト摩擦接合構造100は、その接合強度が3倍に高められた摩擦接合構造として機能するようになる。
以上のように、本実施形態の高力ボルト摩擦接合構造100は、高力ボルト40の数を増やすことなく、摩擦面の数を増やすことで、その接合強度を高めている。
つまり、この高力ボルト摩擦接合構造100であれば、少ないボルト数でも強力に鋼材10同士を接合することができる。
そして、少ないボルト数でも強力に鋼材10同士を接合することができる高力ボルト摩擦接合構造100であれば、高力ボルト40を締め付ける作業時間は短くて済むので、営業列車が走行しない夜間等に行われる鉄道工事など、作業時間が限られている施工箇所での摩擦接合構造の接合強度の向上に好適に寄与することができる。
なお、上記実施形態1では、鋼材10の端部11に鋼材主端部12と鋼材副端部13とが一体に形成されたものを例に説明したが、本発明はこれに限られるものではない。
例えば、図3(a)に示すように、鋼材10の両面に第1鋼板50を配し、その第1鋼板50にそれぞれ第2鋼板60を沿わせて配し、それら5枚を積重した部分を高力ボルト40及びナット41で締結して、複数の部材からなる鋼材の端部11を形成するようにしてもよい。
このように形成した鋼材の端部11では、鋼材10自体の端部が鋼材主端部12に相当し、第2鋼板60の端部が鋼材副端部13に相当しており、鋼材の端部11は三つ股に形成されている。
図3(a)に示した鋼材の端部11を一の方向に突き合わせた際、鋼材10の両面にそれぞれ第1接合面21が形成され、第2鋼板60の一方の面であって鋼材10側の面に第1接合面21が形成され、第2鋼板60の他方の面に第2接合面22が形成される。
そして、対を成す第1接合面21の間に第1添接板31を挿入して、第2接合面22に第2添接板32を添えた後、積層された配置にある鋼材10、第2鋼板60、第1添接板31、第2添接板32において、連なっている各ボルト孔Hに高力ボルト40を挿通してナット41で緊締することで、例えば、図3(b)に示すように、高力ボルト摩擦接合構造100を構築することができる。
なお、図3(b)に示した高力ボルト摩擦接合構造100は、一見多くの高力ボルト40を用いているようであるが、鋼材10の両面にそれぞれ第1鋼板50と第2鋼板60を重ねた後、それら5枚の部材を高力ボルト40及びナット41で締結して鋼材の端部11を形成する工程は事前に工場製作で行ったり、現場の施工ヤードで行ったりすることで(図3(a)参照)、実際に現場で施工する添接板圧接のためのボルト締結箇所を少なくするようにしている。
つまり、図3(b)に示した高力ボルト摩擦接合構造100であっても、高力ボルト40を締め付ける作業時間を短くすることができるので、作業時間が限られている施工箇所に適用することができる。
このような高力ボルト摩擦接合構造100であっても、6つの摩擦面を有することによって接合強度が高められた摩擦接合構造として機能する。
こうして、複数の部材(鋼板)からなる鋼材の端部11を形成する場合、所望する摩擦面の数に応じた枚数の鋼板を積重すればよいが、その鋼材の端部11を接合して高力ボルト摩擦接合構造100を構築した際、母材芯となる鋼材10が同一平面に配され、側面視直線的に連なるようにする。
(実施形態2)
次に、本発明に係る高力ボルト摩擦接合構造の実施形態2について説明する。なお、実施形態1と同一部分には同符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
実施形態2の高力ボルト摩擦接合構造100は、例えば、図4に示すように、対を成して対向する配置にある第1接合面21に、一の方向と交差する向き(一の方向と直交する向き)に沿う複数のガイド筋20aが形成されており、また、第1添接板31には、第1接合面21のガイド筋20aに沿って案内される複数の被案内筋30aが形成されている。
なお、図4に示した高力ボルト摩擦接合構造100においては、高力ボルト40とナット41の図示を省略している。
第1接合面21に形成されているガイド筋20aは凹状の筋であり、一の方向と直交する向きに形成されている。
第1添接板31に形成されている被案内筋30aは凸状の筋であり、第1接合面21のガイド筋20aと咬合可能な形状を有している。
このように、第1接合面21のガイド筋20aに沿って案内される被案内筋30aが第1添接板31に形成されていれば、対を成す第1接合面21の間に第1添接板31を挿入し易くなる。
また、高力ボルト摩擦接合構造100が構築された後、一対の鋼材10が一の方向に沿って互いに離間する方向に引かれるようなテンションが作用することがあっても、一の方向と直交する第1接合面21のガイド筋20aと第1添接板31の被案内筋30aとが噛み合って、その作用力に抵抗することができるので、高力ボルト摩擦接合構造100の接合強度を一層高めることができる。
このような高力ボルト摩擦接合構造100であっても、6つの摩擦面を有することによって接合強度が高められた摩擦接合構造として機能する。
なお、本実施形態では、第1接合面21のガイド筋20aが凹状の筋であり、第1添接板31の被案内筋30aが凸状の筋であるとしたが、第1接合面21のガイド筋20aが凸状の筋であり、第1添接板31の被案内筋30aが凹状の筋であってもよい。
(実施形態3)
次に、本発明に係る高力ボルト摩擦接合構造の実施形態3について説明する。なお、実施形態1と同一部分には同符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
実施形態3の高力ボルト摩擦接合構造100は、例えば、図5に示すように、対を成して対向する配置にある第1接合面21の間の空間は、一の方向と交差する向き(一の方向と直交する向き)に沿い、一端から他端に向かって鋼材10の厚さ方向に漸次狭まる形状に形成されており、また、第1添接板31は、対を成す第1接合面21の間の空間に挿入される向きに沿い、鋼材10の厚さ方向に漸次先細る形状に形成されている。
なお、図5に示した高力ボルト摩擦接合構造100においては、高力ボルト40とナット41の図示を省略している。
このように、第1接合面21の間の空間が漸次狭まる形状に形成され、その第1接合面21の間の空間に挿入される第1添接板31が漸次先細る形状に形成されていれば、対を成す第1接合面21の間に第1添接板31を挿入し易くなる。
このような高力ボルト摩擦接合構造100であっても、6つの摩擦面を有することによって接合強度が高められた摩擦接合構造として機能する。
(実施形態4)
次に、本発明に係る高力ボルト摩擦接合構造の実施形態4について説明する。なお、実施形態1と同一部分には同符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
実施形態4の高力ボルト摩擦接合構造100は、例えば、図6に示すように、第1添接板31と第2添接板32とが、第1添接板31の挿入方向の後端側で一体に結合された態様を有している。
2枚の第1添接板31と2枚の第2添接板32とが一体に成形された形状を有していれば、対を成す第1接合面21の間の空間に第1添接板31を一の方向と交差する向きに挿入するようにして、第1添接板31と第2添接板32を鋼材10の端部11に組み付けることができる。勿論、第1添接板31と第2添接板32の間の幅は、鋼材副端部13の厚みに相当し、2枚の第1添接板31の間の幅は、鋼材主端部12の厚みに相当している。
なお、図6に示した高力ボルト摩擦接合構造100においては、高力ボルト40とナット41の図示を省略している。
このように、第1添接板31と第2添接板32とが一体に結合されていれば、4枚分の添接板をワンタッチで鋼材10の端部11に組み付けることができ、4枚の添接板をそれぞれ組み付けるよりも作業時間の短縮を図ることができる。
このような高力ボルト摩擦接合構造100であっても、6つの摩擦面を有することによって接合強度が高められた摩擦接合構造として機能する。
なお、以上の実施の形態においては、鋼材10の端部11は、鋼材主端部12と、鋼材主端部12を挟んで対を成す鋼材副端部13とを有しており、三つ股に形成されているとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、鋼材10の端部11は二つ股に形成されていてもよく、また四つ股以上であってもよい。
また、複数の部材からなる鋼材の端部11(図3(a)参照)も三つ股に限らず、二つ股であっても、四つ股以上であってもよい。
鋼材10の端部11が二つ股である場合、対を成す第1接合面21の間の空間に第1添接板31を配し、表面に露出した配置の第2接合面22の両方に第2添接板32を配した構造にすれは、4つの摩擦面を有する高力ボルト摩擦接合構造とすることができる。
また、鋼材10の端部11が二つ股である場合、対を成す第1接合面21の間の空間に第1添接板31を配し、表面に露出した配置の第2接合面22の一方に第2添接板32を配した構造にすれは、3つの摩擦面を有する高力ボルト摩擦接合構造とすることができる。
このように、鋼材10の端部11が二つ股であっても、鋼材10の両面に添接板30を配設してなる2つの摩擦面を有する一般的な摩擦接合構造(図7(a)参照)よりも、多くの摩擦面を有する摩擦接合構造とすることができる。
鋼材10の端部11が四つ股以上であれば、上述した6つの摩擦面を有する高力ボルト摩擦接合構造100よりも、勿論、多くの摩擦面を有する摩擦接合構造とすることができる。
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
10 鋼材
11 端部
12 鋼材主端部
13 鋼材副端部
20 接合面
20a ガイド筋
21 第1接合面
22 第2接合面
30a 被案内筋
30 添接板
31 第1添接板
32 第2添接板
40 高力ボルト
41 ナット
50 第1鋼板
60 第2鋼板
100 高力ボルト摩擦接合構造
H ボルト孔

Claims (4)

  1. 一対の鋼材が接合されてなる高力ボルト摩擦接合構造であって、
    前記一対の鋼材の端部が一の方向に突き合わされて、前記一対の鋼材に亘って面一となり、その鋼材の厚さ方向に重なる配置に形成された複数の接合面と、
    前記複数の接合面のうち、対を成して対向する配置にある接合面に、その両面を摺接させて一の方向と交差する向きに挿入された第1添接板と、
    前記複数の接合面のうち、表面に露出した配置にある接合面に、その片面を接して配された第2添接板と、
    連なった配置にある前記鋼材の端部と前記第1添接板と前記第2添接板の各ボルト孔に挿通され、前記鋼材の端部と前記第1添接板と前記第2添接板とを圧接させた高力ボルトと、
    を備えたことを特徴とする高力ボルト摩擦接合構造。
  2. 対を成して対向する配置にある前記接合面には、一の方向と交差する向きに沿うガイド筋が形成されており、
    前記第1添接板には、前記ガイド筋に沿って案内される被案内筋が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の高力ボルト摩擦接合構造。
  3. 対を成して対向する配置にある前記接合面の間の空間は、一の方向と交差する向きに沿い、一端から他端に向かって前記鋼材の厚さ方向に漸次狭まる形状に形成されており、
    前記第1添接板は、前記空間に挿入される向きに沿い、前記鋼材の厚さ方向に漸次先細る形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の高力ボルト摩擦接合構造。
  4. 前記第1添接板と前記第2添接板とは、前記第1添接板の挿入方向の後端側で一体に結合されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の高力ボルト摩擦接合構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7470011B2 (ja) 2020-10-21 2024-04-17 鹿島建設株式会社 地下構造物の構築方法および吊り具

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