JP6927024B2 - ブレース材及び/又は梁材の架構への接合構造 - Google Patents
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Description
しかしながら、この場合、ガセットプレートの加工やスプライスプレート等の部品点数が増加するという問題がある。
このため、接合部以外の部分のウェブの板厚が必要以上に厚くなり、重量が増加するという不合理で無駄な設計となっていた。
前記ブレース材及び/又は梁材は、
主要部材としてのH形鋼と、一端側が前記H形鋼のウェブ端部に溶接接合されると共に該一端側から所定の間隔を離した位置にボルト孔が設けられた前記H形鋼よりも高い軸力に耐えうる端板と、
該端板の上面及び下面に溶接接合されると共に一端側が前記H形鋼のフランジに溶接されて、少なくとも前記所定の間隔の長さを有し、前記H形鋼のフランジの軸力を前記端板に伝達する応力伝達板と、
該応力伝達板と一体又は別体に設けられて、前記端板の座屈を防止する座屈防止板とを備えてなり、
前記端板と前記ガセットプレートとをスプライスプレートを介してボルト接合してなることを特徴とするものである。
主要部材としてのH形鋼と、一端側が前記H形鋼のウェブ端部に溶接接合されると共に該一端側から所定の間隔を離した位置にボルト孔が設けられた前記H形鋼よりも高い軸力に耐えうる端板と、該端板の上面及び下面に溶接接合されると共に一端側が前記H形鋼のフランジに溶接されて、少なくとも前記所定の間隔の長さを有し、前記H形鋼のフランジの軸力を前記端板に伝達する応力伝達板と、該応力伝達板と一体又は別体に設けられて、前記端板の座屈を防止する座屈防止板とを備えて構成し、
前記端板と前記ガセットプレートとをスプライスプレートを介してボルト接合してなるようにしたので、不必要な重量増加等のない合理的な構造を実現できる。
なお、本実施の形態では、本発明が適用されたブレース材3と、一般的なH形鋼からなる梁材13を、架構を構成する柱材5に接合する場合を例に挙げて説明する。
以下、各構成要素を詳細に説明する。
ブレース材3は、図2に示すように、一般的な規格品からなる主要部材としてのH形鋼15と、一端側がH形鋼15のウェブ端部に溶接接合されると共に該一端側から所定の間隔Sを離した位置にボルト孔17が設けられたH形鋼15よりも高い軸力に耐えうる端板19と、端板19の上面及び下面に溶接接合されると共に一端側がH形鋼15のフランジに溶接されたフランジ板21とによって構成されている。
H形鋼15は市販されている規格品であり、一般的にはウェブの厚みがフランジの厚みよりも薄く設定されている。(H-250で、例えばウェブ厚:9mm、フランジ厚:14mm)
H形鋼15がウェブとフランジで負担できる軸力を、ガセットプレート7と接合する接合部において厚みの薄いウェブのみで負担するのは難しいので、本発明では、H形鋼15と同等の軸力を負担できる端板19をH形鋼15の端部に溶接するようにしている。
端板19は、H形鋼15よりも高い軸力に耐えうる部材であり、次のような態様を取り得る。
(1)H形鋼15のウェブよりも板厚が厚く、材料強度はH形鋼15のウェブと同じもの
(2)H形鋼15のウェブと板厚が同じで、材料強度がH形鋼15のウェブよりも高いもの
(3)H形鋼15のウェブよりも板厚が厚く、材料強度がH形鋼15のウェブよりも高いもの
(4)H形鋼15のウェブよりも板厚が薄く、材料強度がH形鋼15のウェブよりも高いもの
なお、応力集中が軽微で、そのような考慮をする必要が無い場合には、テーパ状の端部加工を省略することができる。
また、端板19は、上述のように一端側がH形鋼15のウェブ端部に溶接接合されると共に該一端側から所定の間隔Sを離した位置から他端に向けて複数のボルト孔17が設けられている。
所定の間隔Sを設ける意義については後述する。
フランジ板21は、上述のように、端板19の上面及び下面に溶接接合されると共に一端側がH形鋼15のフランジに溶接されるものである。
このフランジ板21は、H形鋼15のフランジの軸力を端板19に伝達する応力伝達板としての機能と端板19の座屈を防止する座屈防止板としての機能を有するものである。
本実施のフランジ板21は、上記の2つの機能を有するものとして、端板19の上下にかつ端板19の全長に亘って設けられている。
このような意味から、応力伝達板と座屈防止板とを一体ではなく別部材で形成するようにしてもよい。
上記のように構成されたブレース材3における応力伝達メカニズムについて図4に基づいて説明する。
H形鋼15からの軸力は、図4の矢印で示すように、H形鋼15のウェブからは溶接部を介して端板19に伝達され、またH形鋼15のフランジからは溶接部及びフランジ板21を介して端板19に伝達される。
このように、H形鋼15の負担する全ての軸力が端板19に伝達され、ガセットプレート7へと伝達される。
上記のような応力伝達において、H形鋼15のフランジからの応力をH形鋼15のウェブに応力集中を起こさず伝達させるには、端板19には所定の間隔Sの範囲にはボルト孔17のない部位が必要なのである。
すなわち、所定の間隔Sは、H形鋼15のフランジからの応力を、フランジ板21を通じて端板19に伝達するために必要な長さであって、適宜設定できるものである。
なお、発明者は適切な設定範囲を求めるべく、数値解析を重ねた結果、以下の結論を得た。本実施の形態では、間隔Sの距離は、テーパ状の端部先端からボルト第一孔の中心までの距離として定義しており、この最低距離はH形鋼15のフランジ幅B(図3参照)の1/2以上にするのが好ましく、フランジ幅B以上とするのがより好ましい。
また、逆に間隔Sをフランジ幅Bの2倍以上にしてもそれ以上の効果が得られないことも確認した。そして、間隔Sの距離を長くすると端板19の全長が長くなることから、間隔Sの上限値としてはフランジ幅Bの2倍とするのが好ましい。
ガセットプレート7は、図1に示すように、柱材5に溶接されており、ブレース材3と梁材13とで一枚のガセットプレート7が共用されている。
また、ガセットプレート7には、座屈を防止するためのガセット座屈防止板25が複数溶接されている。
さらに、ガセットプレート7には、端板19とボルト接合するためのボルト孔27が設けられている(図5参照)。
本実施の形態で例示している梁材13は、ブレース材3のように大きな軸力がかからない場合を想定したので、図1に示すように、規格品のH形鋼からなり、その端部がスプライスプレート9を介してガセットプレート7にボルト接合されている。
もっとも、梁材13についても軸力を負担する場合には、ブレース材3と同様にH形鋼15を主要部材として端板19等を設ける構造にすればよい。
他方、現場においては、ガセットプレート7が柱材5に予め接合されている(図5参照)。
この状態で、ブレース材3とガセットプレート7とをスプライスプレート9を介してボルト接合される。
なお、ガセットプレート7の方が板厚が薄いので、本実施の形態では差厚を補うためにフィラープレート29を用いるようにしている。
また、座屈防止板としての機能を有するフランジ板21によって端板19の座屈が防止されている。
さらに、ガセットプレート7にガセット座屈防止板25を設けているので、ガセットプレート7の座屈を防止できる。
3 ブレース材
5 柱材
7 ガセットプレート
9 スプライスプレート
11 ボルト
13 梁材
15 H形鋼
17 ボルト孔
19 端板
21 フランジ板
23 開先加工
25 ガセット座屈防止板
27 ボルト孔
29 フィラープレート
S 所定の間隔
Claims (3)
- 鉄骨の架構に設けられるブレース材及び/又は梁材を、前記架構を構成する柱材に設けられたガセットプレートに接合するブレース材及び/又は梁材の架構への接合構造であって、
前記ブレース材及び/又は梁材は、
主要部材としてのH形鋼と、一端側が前記H形鋼のウェブ端部に溶接接合されると共に該一端側から所定の間隔を離した位置にボルト孔が設けられた前記H形鋼よりも高い軸力に耐えうる端板と、
該端板の上面及び下面に溶接接合されると共に一端側が前記H形鋼のフランジに溶接されて、少なくとも前記所定の間隔の長さを有し、前記H形鋼のフランジの軸力を前記端板に伝達する応力伝達板と、
該応力伝達板と一体又は別体に設けられて、前記端板の座屈を防止する座屈防止板とを備えていて、
前記所定の間隔が、前記端板の端部先端から該端部先端に最も近いボルト孔の中心までの距離として定義され、該所定の間隔が前記H形鋼のフランジの幅の1/2以上、2倍以下であり、
前記端板と前記ガセットプレートとをスプライスプレートを介してボルト接合してなることを特徴とするブレース材及び/又は梁材の架構への接合構造。 - 前記端板は、前記H形鋼のウェブよりも板厚が厚く及び/又は材料強度が高く設定されていることを特徴とする請求項1記載のブレース材及び/又は梁材の架構への接合構造。
- 前記ガセットプレートは、前記ブレース材及び前記梁材の両方の接合に共用されており、該ガセットプレートの座屈を防止するガセット座屈防止板が接合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のブレース材及び/又は梁材の架構への接合構造。
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