JP2019060163A - 機械式駐車設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数のパレットを無端状の索状体に設けた係合部で昇降させ、一部の階床位置でパレットを階床支持装置に受け渡す場合に、係合部の位置を適切に検知することができる機械式駐車設備を提供すること。【解決手段】 複数の階床位置の少なくとも上部と下部の2箇所の階床位置は、係合部で係合して昇降させるパレットを受け渡して支持する階床支持装置を有し、係合部と階床支持装置との間でパレットを受け渡す際の係合部の待機位置として、パレットを受け渡す係合部を階床位置の所定距離上方で待機させる第1待機位置と、パレットの受け渡し後に係合部を階床位置の所定距離下方で待機させる第2待機位置と、を設定し、階床支持装置を有する最も上方の階床位置近傍において索状体に設けた係合部を第2センサで検知することによって、係合部が第2待機位置に位置することを認識する制御装置を備えている。【選択図】 図5

Description

本発明は、複数段の格納スペースを備え、自動車を搭載するパレットをこれらの格納スペースの間で一緒に昇降させる機械式駐車設備に関する。
従来、機械式駐車設備として、複数段の格納スペースを備えた多段式の機械式駐車設備が採用されることがある。また、設置条件等により複数列とした複数列・多段式の機械式駐車設備が採用されることがある。この機械式駐車設備では、複数列で多段となった格納スペースの間でパレットを横行・昇降させるようになっている。
パレットを昇降させるこの種の先行技術として、例えば、上部スプロケットと下部スプロケットとの間にチェーンを巻き掛け、このチェーンに設けたフックでパレットを釣り上げる昇降装置を備えた立体駐車設備がある(例えば、特許文献1参照)。この昇降装置では、チェーンを駆動するスプロケットがシャフトで連結され、前後のチェーンはリンクチェーンで同期されており、1つの駆動モータによって駆動されている。
特開平6−108694号公報
ところで、多段式の機械式駐車設備では、一部の階床においてパレットの横行が可能となったものがある。また、複数の階床位置(この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「階床位置」は、機械式駐車設備の高さ方向に設定された格納スペース(階床)の位置をいう。)の格納スペースに備えられた複数のパレットを、上下のスプロケットに無端状に巻き掛けられた索状体に設けた係合部に係合して一緒に昇降させるものがある。このような構造の場合、パレットを横行可能な階床位置で支持する際に、昇降させる索状体の係合部から横行させる階床位置の支持装置に受け渡す必要があり、係合部の正確な位置を検出する必要がある。
しかし、無端状の索状体で複数のパレットを昇降させる場合、複数のパレットへの自動車の搭載数などによる索状体の伸びや、積載荷重の変化や経年変化による索状体の伸びなどによって索状体の長さが変化することがある。特に、階床位置が多い場合は下方に行くほど索状体の伸びの影響が大きくなる。このようなことから、パレットを昇降させる係合部が階床位置に対して適切な位置となるよう動作させることが難しい。
そこで、本発明は、複数のパレットを無端状の索状体に設けた係合部で昇降させ、一部の階床位置でパレットを階床支持装置に受け渡す場合に、係合部の位置が適切となるよう動作させることができる機械式駐車設備を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、複数の階床位置の格納スペースに備えられた複数のパレットを、無端状に巻き掛けられた索状体に所定間隔で設けた係合部に係合して一緒に昇降させる昇降装置を有する機械式駐車設備であって、複数の前記階床位置の少なくとも上部と下部の2箇所の前記階床位置は、前記係合部で係合して昇降させる前記パレットを受け渡して支持する階床支持装置を有し、前記係合部と前記階床支持装置との間で前記パレットを受け渡す際の前記係合部の待機位置として、前記パレットを受け渡す前記係合部を前記階床位置の所定距離上方で待機させる第1待機位置と、前記パレットの受け渡し後に前記係合部を前記階床位置の所定距離下方で待機させる第2待機位置と、を設定し、前記階床支持装置を有する最も上方の階床位置近傍において前記索状体に設けた前記係合部を第2センサで検知することによって、前記係合部が前記第2待機位置に位置することを認識する制御装置を備えている。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「階床支持装置」は、少なくとも上部と下部の2箇所の階床位置に備えられ、それぞれの階床位置でパレットを支持する装置をいう。また、「所定距離下方」及び「所定距離上方」は、近傍に第2センサや後述の第1センサを設ける階床位置に対する位置をいい、他の階床においては、索状体の長さの変化やその他の要因により、位置が変動することがある。
この構成により、複数のパレットを、無端状に巻き掛けられた索状体に所定間隔で設けられた係合部に係合させて昇降させる昇降装置を有する機械式駐車設備において、昇降させるパレットの前部と後部とにおける積載荷重の変化や索状体の経年変化などによって索状体の長さに変化(伸び及び縮みを含む)が生じたとしても、係合部を第2センサで検知して、係合部を適切な第2待機位置で待機させるように動作させることができる。
また、前記階床支持装置は、前記パレットを横行させる横行装置を備え、前記制御装置は、前記係合部を前記第2待機位置に下降させた後で前記パレットを横行させるように構成されていてもよい。
このように構成すれば、第2センサで係合部を階床支持装置の所定距離下方に位置する第2待機位置に待機させたことを検知した後、その階床支持装置の横行装置でパレットを横行させることが適切にできる。
また、前記昇降装置は、前記パレットを下部の前記階床支持装置よりも下方に移動させるように構成され、前記制御装置は、前記階床支持装置を有する最も上方の前記階床位置より下方の階床位置近傍において前記係合部を第1センサで検知することによって、前記係合部が前記第1待機位置に位置することを認識するように構成されていてもよい。
このように構成すれば、昇降装置で下部の階床支持装置よりも下方へパレットを移動させる構成の場合、最上の階床よりも下の階床位置近傍に設けた第1センサで係合部が第1待機位置に位置したことを検知するので、索状体に生じる伸びなどの影響を少なくして係合部が階床位置に対して適切な位置となるよう動作させることができる。
また、前記制御装置は、下部の前記階床支持装置を有する階床位置近傍において前記係合部を前記第1センサで検知することによって、前記係合部が前記第1待機位置に位置することを認識するように構成されていてもよい。
このように構成すれば、係合部が第1待機位置に位置したことを、下部の階床支持装置にパレットを受け渡す階床位置近傍に設けられた第1センサで検知するので、パレットを受け渡すときの索状体の伸びに影響なく係合部が第1待機位置に位置したことを検知することができる。すなわち、下部の階床支持装置を有する階床位置近傍で、係合部がパレットを受け渡す階床位置の上方の第1待機位置にあることを検知するので、索状体に伸びが生じていても係合部が階床支持装置から離れた第1待機位置となるよう適切に動作させることができる。
また、下部の前記階床支持装置は、前記パレットが昇降通過する前に退避状態にできる可動式階床支持装置で構成されていてもよい。
このように構成すれば、最上階から離れた下部の可動式階床支持装置を退避させるときに、索状体に伸びなどが生じていても係合部を適切な待機位置で検知して待機させることができる。
また、下部の前記階床支持装置は最下段に備えられ、前記制御装置は、上部の前記階床位置近傍において前記係合部を第1センサで検知することによって、前記係合部が上部の前記階床支持装置の前記第1待機位置に位置することを認識するように構成されていてもよい。
このように構成すれば、下部の階床支持装置が最下段に備えられた構成では、上部の階床支持装置の第1待機位置を上部の階床位置近傍で検知するので、待機位置に近い位置で係合部を適切な位置となるよう動作させることができる。
また、上部の前記階床支持装置は、前記パレットが昇降通過する前に退避状態にできる可動式階床支持装置で構成されていてもよい。
このように構成すれば、上部の階床位置で可動式階床支持装置を退避又は進出させるときに、係合部を適切な位置で検知して待機させることができる。
また、前記制御装置は、前記可動式階床支持装置が進出状態に移動後に、前記パレットを前記第1待機位置から下降させて前記係合部から前記可動式階床支持装置へ受け渡しを行うように構成されていてもよい。
このように構成すれば、可動式階床支持装置を進出状態に移動させた後、パレットを第1待機位置から下降させて可動式階床支持装置への受け渡しを適切にできる。
本発明によれば、複数のパレットを無端状の索状体で昇降させる係合部の位置が変化しても、係合部が階床位置に対して適切な位置となるように動作させてパレットを階床支持装置に受け渡すことが可能となる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る機械式駐車設備を示す正面図である。 図2は、図1に示すII−II矢視側面図である。 図3は、図2に示す機械式駐車設備の昇降装置を含む枠状フレームの拡大図である。 図4は、図3に示す機械式駐車設備の最上段における昇降装置と横行装置を示す斜視図である。 図5(A)は、図4に示す昇降装置と横行装置と上部の階床位置におけるセンサとを示す拡大図であり、(B)は係合部の拡大図である。 図6は、図5(A)に示す上部の階床位置におけるセンサを正面側から見た配置図である。 図7は、本発明の第2実施形態に係る機械式駐車設備を示す正面図である。 図8(A)、(B)は、図7に示す機械式駐車設備の上部の階床支持装置近傍におけるセンサの配置図であり、(A)は側面図、(B)は正面図である。 図9(A)、(B)は、図7に示す機械式駐車設備の下部の階床支持装置近傍におけるセンサの配置図であり、(A)は側面図、(B)は正面図である。 図10(A)、(B)は、図7に示す機械式駐車設備の入出庫部支持装置近傍におけるセンサの配置図であり、(A)は側面図、(B)は正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、多段式の機械式駐車設備1として、4段、5列の例を説明する。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における上下左右方向の概念は、図1に示す機械式駐車設備1に向かった状態における上下左右方向の概念と一致するものとする。また、各段を「階床」ともいう。
(第1実施形態の機械式駐車設備)
図1は、第1実施形態に係る機械式駐車設備1を示す正面図である。この実施形態では、最上段と最下段が横行段となっている。第1実施形態の機械式駐車設備1は、地上Gに入出庫部30が設けられた地上乗入型で、最下段の1段目F1から、2段目F2、3段目F3、最上段の4段目F4となった複数段(階床位置)を有する。また、左端列の1列目L1から2列目L2、3列目L3、4列目L4、右端列の5列目L5となった複数列を有し、4段×5列の格納スペース20を有する複数列多段式となっている。そして、2箇所が空きスペース25となっており、自動車Vを搭載するパレット10は2つ少ない18個で、18台の自動車Vを格納することができる。図示する状態では、1列目L1の4段目F4と5列目L5の4段目F4とが、2箇所の空きスペース25となっている。他の各格納スペース20には、パレット10が配置されている。なお、空きスペース25は1箇所でもよい。
機械式駐車設備1は、前後位置で鉛直に設けられた柱材2と、この柱材2を前後方向に連結する前後梁材3と、左右方向に連結する左右梁材6(図2)が設けられた枠状フレーム4を備えている。この実施形態の機械式駐車設備1は、地上の1段目F1における1列目L1の入出庫部30には、開閉可能な前面可動柵31が設けられている。1段目F1の2列目L2〜5列目L5の前面には、固定柵32が設けられており、格納スペース20に人が入ることを制限している。
図示する格納スペース20の最下段である1段目F1と最上段である4段目F4では、各パレット10が個別に矢印Wで示すように横行可能となっている。横行は、後述する横行装置61(図4)によって、各パレット10を1列目L1〜5列目L5の間で1列毎に横行可能となっている。
また、格納スペース20の各列(1列目L1〜5列目L5)では、上記空きスペース25を配置することによって、最下段の1段目F1と最上段の4段目F4との間で、その列の全てのパレット10を一緒(同時)に矢印Hで示すように空きスペース25に向けて昇降させることが可能となっている。パレット10の昇降は、以下に示すような昇降装置たるエンドレスチェーン駆動装置50(図2)によって各列毎に昇降可能となっている。この例の索状体は、エンドレスチェーン52となる。
上記各パレット10を横行させる横行装置61及び各列のパレット10を昇降させるエンドレスチェーン駆動装置50(昇降装置)は、制御装置5によって駆動制御される。制御装置5は、プロセッサ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ及びI/Oインターフェース等を有する。
図2は、上記機械式駐車設備1のII−II矢視側面図である。図3は、上記昇降装置(エンドレスチェーン駆動装置50)を含む枠状フレーム4の拡大図である。これらの図では、前後の柱材2を連結する前後梁材3(図1)を省略している。上記枠状フレーム4に設けられた前後の柱材2の位置には、パレット10を昇降させるエンドレスチェーン駆動装置50が設けられている。エンドレスチェーン駆動装置50は、柱材2の上部に設けられた駆動スプロケット53と、柱材2の下部に設けられた従動スプロケット54と、これらの間に無端状に巻き掛けられたエンドレスチェーン52を有している。エンドレスチェーン52は、各列L1〜L5(図1)の左右位置に設けられており、所定間隔(各段F1〜F4に対応した間隔)で係合部たる係合フック51が設けられている。ここでいう「各段F1〜F4に対応した間隔」は、荷重や経年変化により長さが変化するエンドレスチェーン52が最も縮んだ状態のとき、各階床の間隔と同じになる間隔に係合フック51を設けることを含む。所定間隔は、等間隔を含む。パレット10の下面には、前後左右の4隅に係止部材11が設けられており、パレット10は4隅の係止部材11が係合フック51に係合されて昇降させられる。エンドレスチェーン駆動装置50は、所定間隔に設けられた複数の係合フック51を、同一列の複数のパレット10の係止部材11に係合させて一緒に昇降させるようになっている。従動スプロケット54は、プーリでもよい。
上記前後左右位置に設けられたエンドレスチェーン52は、パレット10を均等に昇降させるように駆動されている。例えば、左右位置のエンドレスチェーン52は、エンドレスチェーン52を回転させる駆動スプロケット53を軸で連結することにより同期させることができる。前後位置のエンドレスチェーン52は、前後の昇降駆動機55(図3)を同期させることによりできる。
一方、最下段である1段目F1と最上段である4段目F4とには、これらの段でパレット10を支持し、左右方向に横行させる横行装置61を有する階床支持装置が備えられている。4段目F4には、各列でパレット10を支持するように配置された上部階床支持装置60が備えられている。1段目F1には、各列でパレット10を支持するように配置された下部階床支持装置69が備えられている。4段目F4の上部階床支持装置60は、昇降させるパレット10を上下方向に移動させる必要があるため退避/進出が可能となっている。1段目F1の下部階床支持装置69は、昇降させるパレット10の最下部位置となるため位置固定されている。
図3に示すように、柱材2の上部を左右方向に連結する左右梁材6には、駆動スプロケット53を回転させる昇降駆動機55(モータ)が設けられている。昇降駆動機55は、左右梁材6に設けられたベース部材56に取付けられ、昇降駆動機55と駆動スプロケット53とが駆動チェーン57で連結されている。
このエンドレスチェーン駆動装置50によれば、昇降駆動機55で駆動スプロケット53を回転させることにより、従動スプロケット54との間に巻き掛けられたエンドレスチェーン52が回転させられる。そして、この回転させられるエンドレスチェーン52の係合フック51に各列における複数段のパレット10の係止部材11が係合されて、各列L1〜L5における同一列の複数のパレット10が一緒に昇降させられる。
また、パレット10は、1段目F1と4段目F4とにおいては横行装置61によって横行させられる。このため、後述するように、係合フック51が下降するようにエンドレスチェーン52を回転させて、パレット10の下部に設けられたレール部材12を階床支持装置60,69の支持ローラ66で支持するように受け渡した後、係合フック51が係止部材11から離れるようになっている。このため、エンドレスチェーン52は、4段目F4でパレット10を上部階床支持装置60に受け渡し、1段目F1でパレット10を下部階床支持装置69に受け渡した後、2段目F2及び3段目F3のパレット10を所定量下降させて停止させられる(図3の状態)。これにより、1段目F1ではパレット10と2段目F2のパレット10との間隔(F1)は少し狭くなり、3段目F3ではパレット10と4段目F4のパレット10との間隔(F3)が少し広くなる。
なお、第1実施形態では、下部階床支持装置69に支持されたパレット10の車路面13(図4)と地上Gとの間に車路デッキ33が設けられている。
図4は、図3に示す機械式駐車設備1の最上段における昇降装置(エンドレスチェーン駆動装置50)と横行装置61を示す斜視図である。最上段である4段目F4には、前後位置に上部階床支持装置60が設けられているが前部のみを示して説明する。4段目F4の上部階床支持装置60には、パレット10を横行させる横行装置61が設けられている。横行装置61には、左右方向に所定間隔で複数の支持ローラ66が設けられており、これらの支持ローラ66により各パレット10の下面に設けられたレール部材12が下方から支持される。複数の支持ローラ66は、上部階床支持装置60に設けられた横行駆動機(モータ)65によって回転駆動される。横行駆動機65は、各列L1〜L5(図1)毎に設けられる横行装置61に設けられており、各列L1〜L5においてパレット10を個別に横行させるようになっている。なお、図3に示すように、下部階床支持装置69にも横行装置61が設けられており、上部階床支持装置60と下部階床支持装置69に受け渡されたパレット10は、それぞれの横行装置61によって横行可能となっている。
上部階床支持装置60は、上記エンドレスチェーン52によってパレット10を昇降させるときにはパレット10が昇降するエリアから一旦退避状態となり、パレット10を4段目F4で支持するときには進出状態にできる。この実施形態の上部階床支持装置60は、支持アーム62によって揺動可能となっている。具体的には、上部階床支持装置60は、支持アーム62の先端部に上記横行装置61が設けられ、支持アーム62の基部が左右梁材6に設けられたブラケット7に回動軸63で支持されている。そして、回動軸63の一方は、左右梁材6に設けられた揺動駆動機64(モータ)によって回転駆動されるようになっている。従って、この上部階床支持装置60は、揺動駆動機64で回動軸63を回転させることにより、支持アーム62を介して上部階床支持装置60を退避状態と進出状態とに揺動させることが可能となっている。なお、上部階床支持装置60の退避方向は、下方でもよい。
また、図3に示すように、上記下部階床支持装置69にもパレット10の下面に設けられたレール部材12を下方から支持するように支持ローラ66が設けられており、この支持ローラ66を回転駆動することでパレット10を横行させるようになっている。下部階床支持装置69は、上記上部階床支持装置60とは揺動する構成が異なるのみであり、パレット10を横行させる構成は同一であるため、同一の構成には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
(第1実施形態の機械式駐車設備におけるセンサ配置)
図5(A)は、図4に示す昇降装置(エンドレスチェーン駆動装置50)と横行装置61と上部の階床位置におけるセンサとを示す拡大図であり、(B)は係合部(係合フック51)の拡大図である。図6は、図5(A)に示す上部の階床位置におけるセンサを正面側から見た配置図である。この実施形態では、第1センサ81及び第2センサ82として投受光型光学センサが用いられている。図5(B)に示すように、係合フック51の所定位置には、反射体80(例えば、再帰反射材)が設けられている。これにより、第1センサ81及び第2センサ82から投光された光が係合フック51の反射体80に反射した光を第1センサ81及び第2センサ82で検知するようになっている。
図5(A)に示すように、上部階床支持装置60は、回動軸63を揺動駆動機64で回転させることによってパレット10を支持する進出状態(図示する実線の状態)と柱材2の方向に退避させた退避状態(二点鎖線で輪郭を示す状態)とに揺動させることができる可動式となっている。
そして、図6にも示すように、第1実施形態の機械式駐車設備1では、上部階床支持装置60の近傍に、パレット10がこの上部階床支持装置60と干渉することがないように、係合フック51が所定距離上方の第1待機位置にあることを検知する第1センサ81が設けられている。また、上部階床支持装置60に受け渡したパレット10が係合フック51と干渉することがないように、係合フック51が所定距離下方の第2待機位置にあることを検知する第2センサ82が設けられている。
第1センサ81は、エンドレスチェーン52によってパレット10を4段目F4の階床位置よりも所定距離上方へ移動させた係合フック51を、第1待機位置において検知するように設けられている。第1待機位置としては、上部階床支持装置60を退避/進出させるときにパレット10に当接しない隙間によって設定される。この例の第1センサ81は、枠状フレーム4から4段目F4の階床位置より少し上方に向けて突設された第1ブラケット83に設けられている。第1センサ81は、第1ブラケット83に固定している固定ボルト89を緩め、支点90を中心に固定ボルト89を調整溝91に沿って揺動させることで、第1光軸R1の角度を変更することにより第1待機位置が調整可能となっている。
第2センサ82は、パレット10を受け渡した係合フック51を、階床位置よりも所定距離下方に移動した第2待機位置において検知するように設けられている。第2待機位置は、パレット10を横行させるときに係合フック51と干渉しない位置である。この例の第2センサ82は、枠状フレーム4から4段目F4の階床位置よりも少し下方に向けて突設された第2ブラケット84に設けられている。第2センサ82は、第2ブラケット84に固定している固定ボルト89を緩め、支点90を中心に固定ボルト89を調整溝91に沿って揺動させることで、第2光軸R2の角度を変更することにより第2待機位置が調整可能となっている。
また、第1センサ81の第1光軸R1及び第2センサ82の第2光軸R2は、エンドレスチェーン52の通過方向に垂直な方向から傾くようになっている。これにより、第1センサ81及び第2センサ82で他の面の反射を誤検知しないようにしている。また、第1センサ81及び第2センサ82として検知対象に近づける必要のない光学センサを用いることで、光軸を調整すれば検知位置を調整できるので、各機器の配置自由度を向上することができる。このようにして、第1センサ81と第2センサ82とによって、係合フック51の位置を直接的に検知するようにしている。
(第1実施形態の機械式駐車設備における待機位置検知)
第1実施形態に係る機械式駐車設備1において、パレット10を上昇させて4段目F4の上部階床支持装置60で支持する場合と、1段目F1の下部階床支持装置70で支持する場合とを説明する。各検知と動作は、制御装置5によって制御される。
<上部階床支持装置による支持>
最上段である4段目F4にパレット10を配置する場合、まず、揺動駆動機64によって支持アーム62を回動させて上部階床支持装置60を退避状態とする(二点鎖線位置)。その状態で、パレット10を支持している係合フック51が上昇する方向にエンドレスチェーン52が回転駆動される。そして、パレット10を支持している係合フック51が4段目F4の階床位置よりも所定距離上方の第1待機位置(二点鎖線で示す位置)まで上昇させられる。係合フック51が第1センサ81によって検知されると、エンドレスチェーン52による係合フック51の上昇が停止される。
その状態で、揺動駆動機64によって上部階床支持装置60が回動させられて進出状態(実線位置)とされる。その後、パレット10を支持している係合フック51が下降するようにエンドレスチェーン52が回転駆動される。これにより、パレット10が下降して上部階床支持装置60に受け渡される。そして、パレット10を上部階床支持装置60に受け渡した後の係合フック51は、係止部材11から離れる所定距離下方まで移動するようにエンドレスチェーン52が駆動される。係合フック51が上部階床支持装置60から所定距離下方の第2待機位置へ移動して第2センサ82で検知されると、エンドレスチェーン52による係合フック51の下降が停止される。これにより、4段目F4の上部階床支持装置60にパレット10を配置する動作が完了する(図示する実線状態)。
このように第1実施形態では、パレット10を4段目F4の上部階床支持装置60に受け渡すときには、4段目F4の階床位置近傍において、パレット10を支持している係合フック51が第1待機位置に位置したことを第1センサ81で直接的に検知した後に受け渡す。そして、パレット10の受け渡し後に、パレット10を支持していた係合フック51が第2待機位置に位置したことも4段目F4の階床位置近傍において第2センサ82で直接的に検知して認識するようになっている。
これにより、エンドレスチェーン52に経年変化などによる伸びなどを生じても、上部の階床位置近傍で係合フック51を第1待機位置で検知するとともに第2待機位置で検知して、係合フック51を階床位置に対して適切な位置となるよう動作させることが安定してできる。しかも、係合フック51を検知するだけの簡単な構成で係合フック51の正確な昇降位置を検知できる。
なお、上部階床支持装置60及び下部階床支持装置69に支持されているパレット10を係合フック51に受け渡して昇降させる際は、係合フック51をパレット10が支持されている階床の下方から上昇するようにエンドレスチェーン52を回転させ、係合フック51をパレットの係止部材11に係合させて持ち上げればよい。
<下部階床支持装置による支持>
第1実施形態の下部階床支持装置69は、入出庫部30が設けられた1段目F1であるため固定式である。この下部階床支持装置69には、上記図3に示すように、上部階床支持装置60と同様に横行装置61が備えられている。下部階床支持装置69にパレット10を受け渡す場合、パレット10を支持している係合フック51が下降する方向にエンドレスチェーン52が回転駆動される。そして、パレット10を支持している係合フック51が下部階床支持装置69の部分を通過して下降することで、パレット10が下部階床支持装置69に受け渡される。パレット10を下部階床支持装置69に受け渡した後の係合フック51は、さらに所定距離下方へ移動するようにエンドレスチェーン52が駆動される。そして、エンドレスチェーン52の上方に設けられた他の係合フック51が上部階床支持装置60の近傍に備えられた第2センサ8によって検知される。これにより、エンドレスチェーン52による係合フック51の下降が停止される。下部階床支持装置69の下方における係合フック51の待機位置を、上部階床支持装置60の近傍における係合フック51の検知によって認識するため、エンドレスチェーン52が伸びている場合には下部階床支持装置69の位置の係合フック51をより下方位置に待機させることができる。
なお、この実施形態では下部階床支持装置69が固定式であるため、エンドレスチェーン(索状体)52の伸びが生じた場合に、第1待機位置の検知を上部の階床位置近傍で係合フック51を検知して行うことにより、下部階床支持装置69の階床における第1待機位置の検知が所定距離よりも下方になったとしても、動作に影響しない。
(第2実施形態の機械式駐車設備)
図7は、第2実施形態に係る機械式駐車設備100を示す正面図である。第2実施形態の機械式駐車設備100は、地上階F0に入出庫部30と待合室40(子供室や荷物置き場などを含む)及びゴミステーション41が設けられ、その上部に複数の格納スペース20が設けられている。この実施形態の機械式駐車設備100は、地上階F0の部分を駐車設備以外に活用したい場合などの例であり、待合室40とゴミステーション41は一例である。地上階F0は、例えば、自転車を置く駐輪場や、身体障害者用の自動車を駐車するスペースを設けるようにしてもよい。なお、図1に示す機械式駐車設備1と同一の構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
この実施形態の機械式駐車設備100は、自動車Vの格納スペース20の最下段である1段目F1が2階部分となっている。この機械式駐車設備100では、1列目L1の地上階F0に設けられた入出庫部30へのパレット10の配置は、1列目L1でパレット10を昇降させるエンドレスチェーン駆動装置50により配置するようになっている。このエンドレスチェーン駆動装置50は、第1実施形態において説明したエンドレスチェーン駆動装置50でパレット10を最下部の入出庫部30の位置まで昇降させるように構成することができる。これにより、特別な昇降機構を設ける必要はない。2列目L2から5列目L5までのエンドレスチェーン駆動装置50は、上記第1実施形態と同一にできる。
第2実施形態の機械式駐車設備100における1列目L1では、横行段である1段目F1からさらに地上階F0までパレット10を下降させるため、1段目F1の階床位置には退避/進出が可能な下部階床支持装置70(図9)が備えられている。この実施形態の下部階床支持装置70は、上記上部階床支持装置60と同一の構成とすることができる。下部階床支持装置70は、後述する図9(A)、(B)に示す。
なお、この実施形態でも、上部階床支持装置60と下部階床支持装置70とに横行装置61が設けられており、上部階床支持装置60と下部階床支持装置70に受け渡されたパレット10は、それぞれの横行装置61によって横行可能となっている。
このように、第2実施形態の機械式駐車設備100では、上部と下部の2箇所にパレット10が係合フック51から受け渡される階床支持装置60,70が備えられ、これらの階床支持装置60,70は、退避/進出が自在であり、それぞれに横行装置61が備えられている。
(第2実施形態の機械式駐車設備におけるセンサ配置)
図8(A)、(B)は、図7に示す機械式駐車設備100の上部の階床位置近傍におけるセンサの配置図であり、(A)は側面図、(B)は正面図である。図9(A)、(B)は、図7に示す機械式駐車設備100の下部の階床位置近傍におけるセンサの配置図であり、(A)は側面図、(B)は正面図である。図10(A)、(B)は、図7に示す機械式駐車設備100の入出庫部における着床位置近傍におけるセンサの配置図であり、(A)は側面図、(B)は正面図である。
第2実施形態の機械式駐車設備100では、4段目F4においてパレット10を上部階床支持装置60に受け渡し、1段目F1においてパレット10を下部階床支持装置70に受け渡すようになっている。このため、上部階床支持装置60と下部階床支持装置70の階床位置でパレット10が上下方向に通過する。
図8(A)、(B)に示すように、最上段の4段目F4における上部階床支持装置60の近傍には、パレット10を上部階床支持装置60に受け渡した後に係合フック51が所定距離下方の第2待機位置に移動したことを検知する第2センサ82が設けられている。この例の第2センサ82は、枠状フレーム4から4段目F4の階床位置より少し下方に向けて突設された第3ブラケット85に設けられている。第2センサ82は、第3ブラケット85に固定している固定ボルト89を緩め、支点90を中心に固定ボルト89を調整溝91に沿って揺動させることで、第2光軸R2の角度を変更することにより第2待機位置が調整可能となっている。
また、図9(A)、(B)に示すように、格納スペース20の最下段の1段目F1おける下部階床支持装置70の近傍には、パレット10を下部階床支持装置70に受け渡す前に係合フック51が1段目F1の所定距離上方の第1待機位置に移動したことを検知する第1センサ81が設けられている。この例の第1センサ81は、枠状フレーム4から1段目F1の階床位置より少し上方に向けて突設された第4ブラケット86に設けられている。第1センサ81は、第4ブラケット86に固定している固定ボルト89を緩め、支点90を中心に固定ボルト89を調整溝91に沿って揺動させることで、第1光軸R1の角度を変更することにより第1待機位置が調整可能となっている。
このように第2実施形態では、下部階床支持装置70の位置において、係合フック51が1段目F1より所定距離上方に位置することを検知する第1センサ81を、下部階床支持装置70が設けられた階床位置近傍に設けている。また、係合フック51が1段目F1より所定距離下方に位置することを検知する第2センサ82が、最も上の上部階床支持装置60が設けられた階床位置近傍に設けられている。
さらに、図10(A)、(B)に示すように、地上階F0の入出庫部30には入出庫部支持装置75が設けられている。この実施形態の入出庫部支持装置75は、横行装置を有していない。入出庫部支持装置75の近傍には、パレット10を入出庫部支持装置75に受け渡して入出庫部30に配置した後、係合フック51を所定距離下方の第3待機位置で待機させるときに係合フック51を検知する第3センサ87が設けられている。入出庫部30の位置では、入出庫部支持装置75が固定式のため、パレット10を入出庫部支持装置75に受け渡した係合フック51が下方の第3待機位置に待機したことだけを検知できればよい。第3センサ87は、入出庫部支持装置75が設けられた着床位置近傍に設けられている。第3センサ87は、枠状フレーム4から地上階F0の着床位置より少し下方に向けて突設された第5ブラケット88に取付けられている。第3センサ87は、第5ブラケット88に固定している固定ボルト89を緩め、支点90を中心に固定ボルト89を調整溝91に沿って揺動させることで、第3光軸R3の角度を変更することにより第3待機位置が調整可能となっている。
一方、第2実施形態でも、第1センサ81、第2センサ82及び第3センサ87から投光された光が係合フック51の反射体80(例えば、再帰反射材)に反射し、その反射光を第1センサ81、第2センサ82及び第3センサ87で検知するようになっている。また、この実施形態でも、第1センサ81の第1光軸R1、第2センサ82の第2光軸R2及び第3センサ87の第3光軸R3は、エンドレスチェーン52の通過方向に垂直な方向から傾くようになっている。この例でも、第1センサ81、第2センサ82及び第3センサ87によって、係合フック51の位置を直接的に検知するようになっている。
(第2実施形態の機械式駐車設備における待機位置検知)
第2実施形態に係る機械式駐車設備100において、パレット10を上昇させて4段目F4の上部階床支持装置60で支持する場合と、パレット10を下降させて1段目F1の下部階床支持装置70で支持する場合と、上昇させて下部階床支持装置70で支持する場合と、パレット10をさらに下降させて地上階F0の入出庫部支持装置75で支持する場合とを説明する。
<上部階床支持装置による支持>
4段目F4の上部階床支持装置60でパレット10を支持する場合、まず、揺動駆動機64によって支持アーム62を回動させて上部階床支持装置60を退避状態とする。また、下部階床支持装置70も必要であれば退避状態とする。その状態で、パレット10を支持している係合フック51が上昇する方向にエンドレスチェーン52が回転駆動される。そして、パレット10を支持している係合フック51を、4段目F4の階床位置よりも所定距離上方の第1待機位置まで移動させる。そして、エンドレスチェーン52の下方に設けられている他の係合フック51が、下部階床支持装置70の近傍に備えられた第1センサ81によって検知される。これにより、エンドレスチェーン52による係合フック51の上昇が停止される。この第1センサ81による係合フック51の検知は、下部階床支持装置70の近傍において他の係合フック51を検知することによって認識するため、エンドレスチェーン52に伸びが生じている場合には4段目F4の係合フック51は上部階床支持装置60から所定距離上方の第1待機位置よりもさらに上方位置にあり、パレット10が上部階床支持装置60と干渉することのない第1待機位置に待機させることができる。
その状態で、揺動駆動機64によって上部階床支持装置60が回動させられて進出状態となる。その後、パレット10を支持している係合フック51が下降するようにエンドレスチェーン52が回転駆動される。これにより、パレット10が下降して上部階床支持装置60に受け渡される。パレット10を上部階床支持装置60に受け渡した後の係合フック51は、さらに所定距離下方へ移動するようにエンドレスチェーン52が駆動される。そして、係合フック51が上部階床支持装置60の近傍に備えられた第2センサ82によって検知される。これにより、エンドレスチェーン52による係合フック51の下降が停止される。この第2センサ82による係合フック51の検知は、上部階床支持装置60の近傍における直接的な検知であるため、エンドレスチェーン52に伸びが生じていたとしても係合フック51を適切な位置に待機させることができる。
<下部階床支持装置による支持>
1段目F1の下部階床支持装置70に向けてパレット10を下降させて支持する場合、揺動駆動機64によって支持アーム62を回動させて下部階床支持装置70を進出状態とする。その状態で、パレット10を支持している係合フック51が下降する方向にエンドレスチェーン52が回転駆動される。そして、パレット10を支持している係合フック51が下部階床支持装置70の部分を通過して下降することで、パレット10が下部階床支持装置70に受け渡される。パレット10を下部階床支持装置70に受け渡した後の係合フック51は、さらに所定距離下方へ移動するようにエンドレスチェーン52が駆動され、エンドレスチェーン52の上方に設けられている他の係合フック51が第2待機位置に位置したときに上部階床支持装置60の近傍に備えられた第2センサ82によって検知される。これにより、エンドレスチェーン52による係合フック51の下降が停止される。
上部階床支持装置60の近傍に備えられた第2センサ82で下部階床支持装置70の所定距離下方に係合フック51が位置したことを検知することで、エンドレスチェーン52に伸びが生じている場合には上部階床支持装置60の近傍の第2センサ82の位置から1段目F1に位置する係合フック51までの距離が初期時よりも長くなるので、係合フック51を下部階床支持装置70からより下方位置に待機させることができる。このように、第2センサ82による係合フック51の検知を、上部階床支持装置60を備えた階床位置近傍とすることで、係合フック51を下部階床支持装置70で支持されたパレット10と干渉することのない下方に待機させることが適切にできる。
一方、入出庫部30のパレット10を下部階床支持装置70に受け渡す場合、まず、揺動駆動機64によって支持アーム62を回動させて下部階床支持装置70を退避状態とする。その状態で、パレット10を支持している係合フック51が上昇する方向にエンドレスチェーン52が回転駆動される。そして、パレット10を支持している係合フック51が下部階床支持装置70よりも所定距離上方の第1待機位置まで上昇させられる。係合フック51が第1待機位置に移動したことは、下部階床支持装置70の近傍に備えられた第1センサ81で検知される。
その状態で、揺動駆動機64によって下部階床支持装置70が回動させられて進出状態となる。そして、パレット10を支持している係合フック51が下降するようにエンドレスチェーン52が回転駆動される。これにより、パレット10が下降して下部階床支持装置70に受け渡される。パレット10を下部階床支持装置70に受け渡した後、係合フック51が第2待機位置に移動したことを第2センサ82で検知することは、上記した下降時と同一であるため説明は省略する。
このように、第2実施形態の機械式駐車設備100によれば、駆動スプロケット53と従動スプロケット54との間に巻き掛けられたエンドレスチェーン52が、積載荷重や経年変化の影響で初期時よりも伸びた場合でも、係合フック51の昇降位置をより安全側(誤差が生じた場合でもクリアランスが広く取れる側)で検知することができる。
すなわち、第2実施形態によれば、上部階床支持装置60において係合フック51が所定距離上方に待機したことを、下部階床支持装置70の階床位置近傍における係合フック51を第1センサ81で検知することで認識し、下部階床支持装置70において係合フック51が所定距離下方に待機したことを、上部階床支持装置60の階床位置近傍における係合フック51を第2センサ82で検知することで認識している。従って、いずれの場合でも、エンドレスチェーン52が初期時よりも伸びていたとしても、係合フック51の位置を、誤差が生じた場合クリアランスが広く取れる側で検知するので、エンドレスチェーン52(索状体)に生じる伸びに影響されない係合フック51の待機が可能となる。
このように、第2実施形態の場合には、下部階床支持装置70を有する階床位置よりも下方までパレット10を下降させる構成において、エンドレスチェーン52(索状体)の経年変化による伸びなどの影響を受けることなく、係合フック51を階床位置の適切な待機位置に動作させることができる。従って、可動式の上部階床支持装置60及び下部階床支持装置70が設けられた階床位置において、階床支持装置(60,70)を退避/進出させるときに係合フック51が適切な第1待機位置及び第2待機位置に位置したことを少ない数の第1センサ81及び第2センサ82を用いた簡単な構成によって適切に検知することが可能となる。
<入出庫部支持装置による支持>
入出庫部30の入出庫部支持装置75でパレット10を支持する場合、下部階床支持装置70が退避状態にされ、パレット10を支持している係合フック51が下降する方向にエンドレスチェーン52が回転駆動される。そして、パレット10を支持している係合フック51が入出庫部支持装置75の部分を通過して下降することで、パレット10が入出庫部支持装置75に受け渡される。パレット10を入出庫部支持装置75に受け渡した後の係合フック51は、さらに所定距離下方へ移動するようにエンドレスチェーン52が駆動され、第3待機位置に位置したときに第3センサ87によって検知される。
これにより、パレット10は、エンドレスチェーン駆動装置50とは切り離されて入出庫部支持装置75に支持された状態が保たれる。パレット10に入出庫する自動車Vは、地上Gとの間に設けられた車路デッキ33(図3)を通って入出庫できる。
(総括)
以上のように、上記機械式駐車設備1,100によれば、複数段の階床を有し、複数のパレット10を無端状のエンドレスチェーン52(索状体)で昇降させる構成において、エンドレスチェーン52が積載荷重や経年変化などにより伸びたとしても、パレット10を昇降させる係合フック51を適切な待機位置となるよう動作させることが可能となる。
しかも、パレット10が昇降通過する位置に設けられた階床支持装置60(70)がパレット10の昇降通過前に退避状態となる可動式の階床支持装置60(70)を有する場合でも、階床支持装置60(70)の退避状態と進出状態とで係合フック51を適切な待機位置で待機するよう動作させることが可能となる。よって、可動式階床支持装置の退避/進出をエンドレスチェーン52の経年変化等に影響されることなく安定して行うことが可能となる。
また、上部と下部の2箇所の階床位置のそれぞれにおいて、係合フック51を適切な位置に動作させるためのセンサをそれぞれ2箇所ずつ配置しなくても係合フック51を適切な位置に動作させることができるので、センサの個数を減らすことが可能となる。
(変形例)
上記した実施形態では、4段、5列となった複数列多段式の機械式駐車設備1を例に説明したが、複数のパレット10を一緒に昇降させる構成であれば同様に適用でき、機械式駐車設備1は上記実施形態に限定されるものではない。
また、上記した実施形態では投受光型光学センサを例に説明したが、第1センサ81、第2センサ82及び第3センサ87を、金属製の係合フック51(係合部)を検知する近接センサとすることで、汚れや周囲の光などに影響されることなく係合部を適切に検知することができ、汚損や太陽光などの外乱に強いセンサとすることができる。第1センサ81、第2センサ82及び第3センサ87は、これらのセンサ以外のセンサであってもよく、また異なるセンサを組み合わせたものでもよく、上記した実施形態に限定されるものではない。
また、上記した実施形態では、枠状フレーム4の上部にエンドレスチェーン駆動装置50(昇降装置)を備えさせ、上部の駆動スプロケット53を昇降駆動機55で回転させる上部駆動の例を説明したが、下部に駆動スプロケット53を設けた下部駆動としてもよい。下部駆動の場合は、上部の従動スプロケット54で折り返して巻上張力を伝達すればよく、エンドレスチェーン駆動装置50の駆動位置は上記実施形態に限定されるものではない。
さらに、上記した実施形態は一例を示しており、本発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。
1 機械式駐車設備境
4 枠状フレーム
5 制御装置
10 パレット
11 係止部材
20 格納スペース
25 空きスペース
30 入出庫部
50 エンドレスチェーン駆動装置(昇降装置)
51 係合フック(係合部)
52 エンドレスチェーン(索状体)
55 昇降駆動機
60 上部階床支持装置
61 横行装置
62 支持アーム
69 下部階床支持装置
70 下部階床支持装置
75 入出庫部支持装置
80 反射体
81 第1センサ
82 第2センサ
83 第1ブラケット
84 第2ブラケット
85 第3ブラケット
86 第4ブラケット
87 第3センサ
88 第5ブラケット
89 固定ボルト
100 機械式駐車設備
R1 第1光軸
R2 第2光軸
R3 第3光軸
F1 1段目
F2 2段目
F3 3段目
F4 4段目

Claims (8)

  1. 複数の階床位置の格納スペースに備えられた複数のパレットを、無端状に巻き掛けられた索状体に所定間隔で設けた係合部に係合して一緒に昇降させる昇降装置を有する機械式駐車設備であって、
    複数の前記階床位置の少なくとも上部と下部の2箇所の前記階床位置は、前記係合部で係合して昇降させる前記パレットを受け渡して支持する階床支持装置を有し、
    前記係合部と前記階床支持装置との間で前記パレットを受け渡す際の前記係合部の待機位置として、前記パレットを受け渡す前記係合部を前記階床位置の所定距離上方で待機させる第1待機位置と、前記パレットの受け渡し後に前記係合部を前記階床位置の所定距離下方で待機させる第2待機位置と、を設定し、
    前記階床支持装置を有する最も上方の階床位置近傍において前記索状体に設けた前記係合部を第2センサで検知することによって、前記係合部が前記第2待機位置に位置することを認識する制御装置を備えている、
    ことを特徴とする機械式駐車設備。
  2. 前記階床支持装置は、前記パレットを横行させる横行装置を備え、
    前記制御装置は、前記係合部を前記第2待機位置に下降させた後で前記パレットを横行させるように構成されている、
    請求項1に記載の機械式駐車設備。
  3. 前記昇降装置は、前記パレットを下部の前記階床支持装置よりも下方に移動させるように構成され、
    前記制御装置は、前記階床支持装置を有する最も上方の前記階床位置より下方の階床位置近傍において前記係合部を第1センサで検知することによって、前記係合部が前記第1待機位置に位置することを認識するように構成されている、
    請求項1又は2に記載の機械式駐車設備。
  4. 前記制御装置は、下部の前記階床支持装置を有する階床位置近傍において前記係合部を前記第1センサで検知することによって、前記係合部が前記第1待機位置に位置することを認識するように構成されている、
    請求項3に記載の機械式駐車設備。
  5. 下部の前記階床支持装置は、前記パレットが昇降通過する前に退避状態にできる可動式階床支持装置で構成されている、
    請求項2〜4のいずれか1項に記載の機械式駐車設備。
  6. 下部の前記階床支持装置は最下段に備えられ、
    前記制御装置は、上部の前記階床位置近傍において前記係合部を第1センサで検知することによって、前記係合部が上部の前記階床支持装置の前記第1待機位置に位置することを認識するように構成されている、
    請求項1又は2に記載の機械式駐車設備。
  7. 上部の前記階床支持装置は、前記パレットが昇降通過する前に退避状態にできる可動式階床支持装置で構成されている、
    請求項3〜6のいずれか1項に記載の機械式駐車設備。
  8. 前記制御装置は、前記可動式階床支持装置が進出状態に移動後に、前記パレットを前記第1待機位置から下降させて前記係合部から前記可動式階床支持装置へ受け渡しを行うように構成されている、
    請求項5又は7に記載の機械式駐車設備。
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